JP2023157670A - 自動車用ガラスラン及びその取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ガラスガイド付きの自動車用ガラスラン及びその取付構造において外観品質を一層向上させる。【解決手段】自動車ドア1に設けられた枠体10に取付けられ、ドアガラス2の案内を補強する別体のガラスガイド70が設けられた自動車用ガラスラン50で、少なくとも、車外側側壁52の一部分を所定長切欠き、その切欠きに、車外側側壁52に接続される型部車外側側壁部61を有する型成形部60を備え、型部車外側側部61の下端から車外方向斜め下側に延設する型部第一壁部64と、その型部第一壁部64から車外方向斜め上側に延設する型部第二壁部65との間に形成された型部上向凹溝部66に、ガラスガイド70を取付けた。【選択図】図1

Description

本発明は、自動車のドアの枠体に取付けられドアガラスを案内するガラスランでガラスガイドが設けられた自動車用ガラスラン及びその取付構造に関するものである。
図10乃至図12に示すように、自動車のドア1の枠体10には、昇降するドアガラス2を案内するためのガラスラン20が設けられ、そのガラスラン20にガラスガイド30を設けてガラスラン20を補強したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
ガラスラン20は、車内側側壁部21と、車外側側壁部22と、両側壁部21,22を連結する底壁部23と、両側壁部21,22から内方に延びてドアガラス2に摺接する車内側シールリップ部24,車外側シールリップ部25と、両側壁部21,22から外方に延びる車内側モールリップ部26,車外側モールリップ部27を備えている。
ガラスガイド30は、ガラスラン20に対して別体成形されたもので、図10に示すX部のように、枠体10の一部(ここでは上辺部の前側)に設けられている。
ガラスガイド30は、ドアガラス2を所定の適正位置に案内するガイド部31と、そのガイド部31の上端から立設され両側端部に係止突部33を有する係止部32を備えている。
そして、ガラスガイド30の係止部32を、ガラスラン20の車外側側壁部22と車外側モールリップ部27の連結部に穿設された透孔28に下側から差し込んで挿入し、係止突部33を車外側モールリップ部27の下端部内面に密に係止させるようにして、ガラスガイド30はガラスラン20に圧密に取付けられる。
このようなガラスガイド30付きのガラスラン20によれば、ガラスガイド30が別体成形されたものであるので、ガラスガイドを一体的に型成形したものと比較してガラスガイド30とガラスラン20との継目部分が車外側モールリップ部27の下端部に隠れた状態の位置になるので外観性に優れるといったものである。
特開2003-146085号公報
しかしながら、ガラスガイド30をガラスラン20に取付けた場合、ガラスガイド30のガイド部31は、ガラスラン20から露出した状態であるので、ガラスラン20に対する質感や色艶の相違から外観品質をさらに向上させたいとの要望が強い。
また、ガラスラン20とガラスガイド30との間に隙間が生じるとさらに外観的に見栄えが悪くなる。
そこで、本発明の目的とするところは、ガラスガイド付きの自動車用ガラスラン及びその取付構造において外観品質を一層向上させることにある。
上記の目的を達成するために、本発明の自動車用ガラスランは、自動車のドア(1)に設けられた枠体(10)に取付けられ、昇降するドアガラス(2)を溝部に案内する車内側側壁部(51)と、車外側側壁部(52)と、両側壁部(51,52)を連結する底壁部(53)と、前記両側壁部(51,52)から内方に延びて前記ドアガラス(2)に摺接する車内側シールリップ部(54)と車外側シールリップ部(55)を備えるとともに、前記ドアガラス(2)の案内を補強する別体のガラスガイド(70,80)が設けられた自動車用ガラスラン(50)であって、
少なくとも、前記車外側側壁(52)の一部分を所定長切欠き、その切欠きに、前記車外側側壁(52)に接続される型部車外側側壁部(61)を有する型成形部(60)を備え、
前記型部車外側側部(61)の下端から車外方向斜め下側に延設する型部第一壁部(64)と、その型部第一壁部(64)から車外方向斜め上側に延設する型部第二壁部(65)との間に形成された型部上向凹溝部(66)に、前記ガラスガイド(70,80)を取付けたことを特徴とする。
また、本発明は、前記ガラスガイド(70)の下部にはガイド下部係止部(75)が形成され、前記ガイド下部係止部(75)は、前記型部上向凹溝部(66)内に形成された型部下部係止部(67)に係止されることを特徴とする。
また、本発明は、前記ガラスガイド(70)の上部にはガイド上部係止部(76a,76b,76c)が形成され、前記ガイド上部係止部(76a,76b,76c)は、前記型部底壁部(62)に形成された型部上部係止部(69a,69b,69c)に係止されることを特徴とする。
また、本発明は、前記ガラスガイド(70)の上部は、前記型部車外側側壁部(61)に重ね合わされ、その重ね合わされた前記ガラスガイド(70)の上部の車両幅方向厚さ(t1)と、前記型部車外側側壁部(61)の車両幅方向厚さ(t2)を加えた厚さ(t1+t2)を、前記車外側側壁部(52)の車両幅方向厚さ(t3)としたことを特徴とする。
また、本発明の自動車用ガラスランの取付構造は、自動車のドア(1)に設けられ、下方車内側に延びるフレーム車内側側壁部(11),下方車外側に延びるフレーム車外側側壁部(12),及び両フレーム側壁部(11,12)を連結するフレーム底壁部(13)を有する枠体(10)に取付けられ、昇降するドアガラス(2)を溝部に案内する車内側側壁部(51)と、車外側側壁部(52)と、両側壁部(51,52)を連結する底壁部(53)と、前記両側壁部(51,52)から内方に延びて前記ドアガラス(2)に摺接する車内側シールリップ部(54)と車外側シールリップ部(55)を備えるとともに、前記ドアガラス(2)の案内を補強する別体のガラスガイド(70)が設けられた自動車用ガラスラン(50)の取付構造であって、
少なくとも、前記車外側側壁(52)の一部分を所定長切欠き、その切欠きに、前記車外側側壁(52)に接続される型部車外側側壁部(61)を有する型成形部(60)を備え、
前記型部車外側側部(61)の下端から車外方向斜め下側に延設する型部第一壁部(64)と、その型部第一壁部(64)から車外方向斜め上側に延設する型部第二壁部(65)との間に形成された型部上向凹溝部(66)に、前記ガラスガイド(70)を取付け、
前記フレーム車外側側壁部(12)の車内側面にフレーム車外側側壁突部(12a)が形成されるとともに、前記型部底壁部(62)の車外側に、前記フレーム車外側側壁突部(12a)に係止する型部底壁突部(68)を形成したことを特徴とする。
また、本発明は、前記ガラスガイド(70)の上部には上方に開口するガイド溝部(74)が形成されるとともに、前記ガイド溝部(74)に前記フレーム車外側側壁部(12)の下端部が納められるようにしたことを特徴とする。
なお、括弧内の記号は、図面および後述する発明を実施するための形態に記載された対応要素または対応事項を示す。
本発明の自動車用ガラスランによれば、少なくとも、車外側側壁の一部分を部分的に切欠いた後に形成した型成形部の型部上向凹溝部にガラスガイドを取付けるようにしたので、ガラスガイドは型部第一壁部と型部第二壁部によって覆われる。このようにガラスガイドは外部に露出することはないので外観上見栄えを悪くすることはない。
また本発明によれば、ガラスガイドの下部に形成されたガイド下部係止部が型部上向凹溝部内に形成された型部下部係止部に係止されるので、ガラスガイドは型成形部内での移動が規制され安定した状態で取付けられる。またガラスガイド設置部分全体の剛性が向上するのでドアガラスを安定してガイドすることができる。さらに、型部第一壁部に対して型部第二壁部がめくれあがることを防止することができる。
また本発明によれば、ガラスガイドの上部に形成されたガイド上部係止部が型部底壁部に形成された型部上部係止部に係止されるので、ガラスガイドが型成形部から外れにくくなりさらに安定した状態で取付けられる。
また本発明によれば、ガラスガイドの上部は、型部車外側側壁部に重ね合わされ、その重ね合わされたガラスガイドの上部の車両幅方向厚さと、型部車外側側壁部の車両幅方向厚さを加えた厚さを、車外側側壁部の車両幅方向厚さとしたので、ドアガラス全閉時のドアガラスの収容空間を特に狭めることがなくドアガラスの昇降を阻害することはない。
本発明の自動車用ガラスランの取付構造によれば、型成形部の型部底壁部の車外側に、枠体のフレーム車外側側壁部の車内側面に形成したフレーム車外側側壁突部に係止する型部底壁突部を形成したので、ガラスランが枠体から脱落することを防止することができる。
また本発明によれば、ガラスガイドの上部に形成されたガイド溝部に枠体のフレーム車外側側壁部の下端部が納められるようにしたので、ガラスガイドが設けられた部分においてもガラスランの車両幅方向の移動が規制され、ドアガラスの支持剛性が向上する。これにより、自動車の高速走行時においてもドアガラスが車外側に吸い出されることが防止される。
本発明の実施形態に係るガラスランを示す部分断面斜視図である。 本発明の実施形態に係るガラスランが枠体に取付けられた状態を示す、図1のA-A線拡大断面図である。 本発明の実施形態に係るガラスランが枠体に取付けられた状態を示す、図1のB-B線拡大断面図である。 本発明の実施形態に係るガラスランが枠体に取付けられた状態を示す、図1のC-C線拡大断面図である。 本発明の実施形態に係るガラスランに取付けられるガラスガイドを示す斜視図で、(a),(b)は取付時に車外側から異なる角度でみた状態で、(c)は取付時に車内側からみた状態を示す。 図1のA-A線拡大断面図でガラスガイドを分解した状態を示す図である。 図1のB-B線拡大断面図でガラスガイドを分解した状態を示す図である。 本発明の実施形態に係るガラスランの一部を切欠いた状態を示す部分断面斜視図である。 本発明の実施形態に係る別のガラスランが枠体に取付けられた状態を示す拡大断面図であり、(a)はガラスガイドが取付けられる前の状態,(b)はガラスガイドが取付けられた後の状態を示す。 自動車の外観側面図である。 従来例に係るガラスランを示す部分断面斜視図である。 図11に示すD-D線拡大断面図でガラスガイドを分解した状態を示す図である。
図1乃至図8及び図10を参照して、本発明の実施形態に係るガラスラン及びそのガラスランの取付構造について説明する。なお、従来例で示したものと同一部分には同一符号を付した。
本発明の実施形態に係るガラスラン50は、図1及びその断面を示す図2(図1のA-A線断面),図3(図1のB-B線断面),図4(図1のC-C線断面)に示すように、自動車のドア1に設けられた枠体10に取付けられ、図5に示すようなガラスラン50とは別体でドアガラス2の案内を補強するためのガラスガイド70がガラスラン50に設けられたものである。図6及び図7は、図2及び図3にそれぞれ対応してガラスガイド70が設けられる前の状態を示している。ガラスガイド70は、図10に示すX部のように、枠体10の一部(ここでは上辺部の前側)に設けられている。
ガラスラン50は押出成形されるが、ガラスガイド70は、図8に示すように、その押出成形されたガラスラン50は部分的に切欠きされ、図1に示すようにその切欠きされた部分(図8では斜線で示した)に型成形されてなる型成形部60に取付けられる。なお、図2,図3,図6,図7において白黒で示した三角形の白側を押出成形部,黒側を型成形部とした。
ガラスラン50は、押出成形部では、図4に示すように、昇降するドアガラス2を溝部に案内する車内側に設けられた車内側側壁部51と、車外側に設けられた車外側側壁部52と、両側壁部51,52を連結する底壁部53を備えている。
また、両側壁部51,52の先端から内方にそれぞれ延びてドアガラス2に摺接する車内側シールリップ部54と車外側シールリップ部55を備え、両側壁部51,52の先端から外方にそれぞれ延びる車内側モールリップ部56と車外側モールリップ部57を備えている。
また、車内側側壁部51の上部からは車内側に延びる車内側係止リップ部58が形成され、底壁部53の上部車外側からは車外側に延びる上部シールリップ部59が形成されている。
また枠体10は、下方車内側に延びるフレーム車内側側壁部11,下方車外側に延びるフレーム車外側側壁部12,及び両フレーム側壁部11,12を連結するフレーム底壁部13を有している。
ガラスラン50の車内側モールリップ部56と車外側モールリップ部57は、枠体10のフレーム車内側側壁部11とフレーム車外側側壁部12の下部に接触するように設けられている。また、車内側係止リップ部58は、フレーム車内側側壁部11の上部に設けた凹部に係止され、上部シールリップ部59は、フレーム底壁部13の車外側下部に弾接する。
型成形部60は、図8に示すように押出成形されたガラスラン50の車外側側壁52と、底壁部53の一部(底壁部53と車外側側壁52の接続部)と、車外側シールリップ部55と、車外側モールリップ部57と、上部シールリップ部59を、ガラスラン50の延びる長手方向に所定長L分切欠いた部分に形成され、図2や図3に示すように、型部車外側側壁部61,型部底壁部62,型部車外側シールリップ部63,型部上部シールリップ部62bを有する。
また、図1に示すように、型部車外側側壁部61は車外側側壁52に、型部底壁部62は底壁部53に、型部車外側シールリップ部63は車外側シールリップ部55に、そして型部上部シールリップ部62bは上部シールリップ部59にそれぞれ接続される。型部車外側側壁部61,型部底壁部62及び型部車外側シールリップ部63の断面形状及びその大ききは、車外側側壁52,底壁部53及び車外側シールリップ部55の断面形状及びその大きさと略等しく形成されている。
そして、図3に示すように、型部車外側側部61の下端から車外方向斜め下側に延設する型部第一壁部64と、その型部第一壁部64から車外方向斜め上側に延設する型部第二壁部65を形成し、それら型部第一壁部64と型部第二壁部65の間に形成された型部上向凹溝部66に、ガラスガイド70を取付けるようにしている。型部第一壁部64と型部第二壁部65は断面形状の長さが略等しく略V字形状に形成され、その間に形成された型部上向凹溝部66は上向きに開口し袋状になっている。なお、型部第一壁部64と型部第二壁部65の断面形状の長さは、型部車外側側壁部61の断面形状の長さよりも長く、特に限定されるものではないがここでは約2倍としている。
また、図1及び図2に示すように、ガラスラン50の長手方向における型成形部60の中央部には、型部上向凹溝部66の底から上方に突出する柱部67が形成されている。また、柱部67は、型部上向凹溝部66の底から上方向中程まで、型部第一壁部64と型部第二壁部65の両方を連結するように、一体成形されている。
また、フレーム車外側側壁部12の車内側面には車内側に突出したフレーム車外側側壁突部12aが形成されるとともに、型部底壁部62の車外側には、さらに車外側に向けて突出してフレーム車外側側壁突部12aに係止する型部底壁突部68が形成されている。
また、図6に示すように、型成形部60の中央では型部底壁突部68の下面に下向きの第1凹部69aが形成されている。
さらに、図7に示すように、型成形部60の一方端部側(図7ではガランラン50をドア1に組付けた際のドア1の前側)では型部底壁部62に対する型部車外側側部61の接続位置に車両幅方向に貫通する貫通穴61aが形成されるとともに、型部底壁部62の下面に下向きの第2凹部69bが形成されている。また、型部底壁突部68の先端は切欠きされている。この第2凹部69bの型部底壁部62における形成位置は、車両幅方向では貫通穴61aよりも車内側である。
また、図示は省略するが、型成形部60の他方端部側(図7ではガランラン50をドア1に組付けた際のドア1の後側)でも型部底壁部62に対する型部車外側側部61の接続位置に車両幅方向に貫通する貫通穴61aが形成され、型部底壁部62の下面に下向きの第3凹部69cが形成されている。型部底壁突部68の先端も切欠きされている。この第3凹部69cの型部底壁部62における形成位置は、第2凹部69bと同一で車両幅方向では貫通穴61aよりも車内側である。
ガラスガイド70は、図5に示すように、下方にいくほど先細に延出するガイド下壁部71と、そのガイド下壁部71の上端でガラスガイド70を取付けた際の車内側から上方に延出するガイド上壁部72と、ガイド下壁部71の上端でガラスガイド70を取付けた際の車外側から上方に延出するサッシュ係止部73から構成されている。ガイド上壁部72とサッシュ係止部73の間にはガイド溝部74が形成されている。
ガラスガイド70の中央部下部には、ガイド下壁部71をその下端から上方に向けて部分的に分離するようなスリット部75が形成されている。
またガラスガイド70の上部には、上方に向けて突出する3つの第1突出部76a,第2突出部76b,第3突出部76cが形成されている。第1突出部76aは、ガイド上壁部72の上端中央から上方に真っ直ぐに突出し上方に向けて先細に形成されている。第2突出部76b及び第3突出部76cは、ガイド上壁部72の上端でかつ第1突出部76aを中央にして第1突出部76aから離間した左右端(ここでいう「左」はガラスガイド70を取付けた際のドア1の前側となり、「右」は同じくガラスガイド70を取付けた際のドア1の後側となる)から上方に向けて突出している。第2突出部76b及び第3突出部76cは同形状でガイド上壁部72の上端からサッシュ係止部73から離れる内方に突出した後に上方に延びる断面L字形状となっている。ここでは、第1突出部76aの高さより第2突出部76b及び第3突出部76cの方の高さを少し高めにしている。
そして、型成形部60にガラスガイド70を取付ける場合には、ガラスガイド70の下側の中央部分では、図2及び図6に示すように、型成形部60の型部上向凹溝部66の底から上方に突出するように形成された柱部67が、ガラスガイド70のスリット部75に差し込まれるようにしてガラスガイド70のガイド下壁部71の中央を型成形部60内に固定する。
またガラスガイド70の上側は、ガラスガイド70の中央では、図2及び図6に示すように、ガイド上壁部72の第1突出部76aを、型成形部60の型部底壁突部68に形成された第1凹部69aに挿入して係止させる。
さらにガラスガイド70の上側の、ガラスガイド70の両端では、図3及び図7に示すように、ガイド上壁部72の第2突出部76b,第3突出部76cを、型成形部60の型部底壁部62に形成された第2凹部69b,第3凹部69cにそれぞれ挿入して係止させる。このとき、第2突出部76b,第3突出部76cは、型部車外側側部61に形成された貫通穴61aに差し込まれた後に、車内側から車外側に回転させるようにして第2凹部69b,第3凹部69cに係止させる。
また、ガラスガイド70に形成されたガイド溝部74に、枠体10のフレーム車外側側壁部12の下端部が納められる。
ガラスガイド70は特に限定されるものではないが、ここでは硬質樹脂製のものであり、型成形部60にガラスガイド70を取付ける際にはガラスガイド70よりも弾力性を有する型成形部60側を多少湾曲し変形させつつガラスガイド70を取付ける。
このときガラスガイド70の上部に位置するガイド上壁部72は、型部車外側側壁部61の車外側に密に重ね合わされ、図4及び図6に示すように、その重ね合わされた部分においてガイド上壁部72の車両幅方向厚さ(t1)と、型部車外側側壁部61の車両幅方向厚さ(t2)を加えた厚さ(t1+t2)を、押出成形された車外側側壁部52の車両幅方向厚さ(t3)と同一にして、ドアガラス2の昇降を阻害することがないようにしてもよい。
以上のように構成されたガラスラン50及びそのガラスラン50の取付構造によれば、押出成形されたガラスラン50を部分的に切欠いた後に形成した型成形部60の型部上向凹溝部66にガラスガイド70を取付けるようにしたので、ガラスガイド70は型部第一壁部64と型部第二壁部65によって覆われる。
このようにガラスガイド70は外部に露出することはないので外観上見栄えを悪くすることはない。しかもガラスガイド70を部分的に設けることでドアガラス2の昇降時にそれを受けるガラスラン50を補強することができる。またガラスガイド70が破損した場合、ガラスラン50全体の取り換えでなくガラスガイド70のみの交換で済むので経済的で取り換えも簡単である。
なお、本実施形態では、ガラスガイド70の下部側のガイド下壁部71に形成されたスリット部75をガイド下部係止部として機能させ、型部上向凹溝部66内に形成され型部下部係止部として機能する柱部67をスリット部75に差し込むようにして両者(ガイド下部係止部と型部下部係止部)を係止させるようにしたが、ガイド下部係止部と型部下部係止部が互いに係止して型部上向凹溝部66内にガラスガイド70が固定されるものであれば、ガイド下部係止部と型部下部係止部はどのような形態であってもよい。
また、ガラスガイド70の上部側のガイド上壁部72に形成された第1突出部76a,第2突出部76b,第3突出部76cをガイド上部係止部として機能させ、型部底壁部62に形成され型部上部係止部として機能する第1凹部69a,第2凹部69b,第3凹部69cにそれぞれ係止させるようにしたが、ガイド上部係止部と型部上部係止部が互いに係止して型部底壁部62にガラスガイド70の上部が固定されるものであれば、ガイド上部係止部と型部上部係止部はどのような形態であってもよい。
また、本実施形態では、ガラスガイド70を単体の樹脂製のもので構成したが、ガラスガイド70は型成形部60内に安定した状態で取付けられしかも露出しない形態であればよい。
よって、例えば、図9に示すガラスガイド80のように、ガイド下壁部81と金属板82の2部品で構成することもできる。金属板82は、その一端側がガイド下壁部81に埋設されて強度に固定され、他端側はガイド下壁部81から上方に突出し先端82aは車内側に向けて折り曲げられている。
そして、ガイド下壁部81は、型成形部60の型部第一壁部64と型部第二壁部65との間に形成された型部上向凹溝部66に挿入されるようにして差し込まれ、金属板82の先端82aは、型成形部60の型部底壁部62の上部に形成された穴62aに差し込まれて係止されている。ここでは、フレーム車外側側壁突部12aに係止される型部底壁突部68については金属板82の取付容易性の観点から設けていない。
また、ガラスガイド80の上部に位置する金属板82は、型部車外側側壁部61の車外側に重ね合わされ、図4及び図9に示すように、その重ね合わされた部分において、金属板82の車幅方向の厚さ(t1)と、型部車外側側壁部61の車幅方向の厚さ(t2)を加えた厚さ(t1+t2)を、押出成形された車外側側壁部52の車幅方向の厚さ(t3)と同一にして、ドアガラス2の昇降を阻害することがないようにしてもよい。
また、図6に示したガラスガイド70のガイド上壁部72(硬質樹脂製)と、図9に示したガラスガイド80の金属板82(金属製)とでは、同じ剛性を確保するために必要な厚さは、金属板82の方が厚さが小さくてもよく、型部車外側側壁部61を必要以上に薄くしなくても済む為、ドアガラス2の昇降を阻害しない事を達成しやすい。
また、本実施形態のガラスラン50においては、車内側モールリップ部56,車外側モールリップ部57,車内側係止リップ部58,上部シールリップ部59を設けたがこれについては省くことも可能である。また、型成形部60において上部シールリップ部59に接続される型部上部シールリップ部62bを省くことも可能である。また、本実施形態のガラスラン50においては、図示は省略するが、車外側側壁52と底壁部53と車外側シールリップ部55を所定長切欠き、その切欠きに、車外側側壁52,底壁部53,車外側シールリップ部55にそれぞれ接続される型部車外側側壁部61,型部底壁部62,型部車外側シールリップ部62を有する型成形部60を設けた例を図示して説明したが、底壁部53と車外側シールリップ部55の所定長切欠きを省き、型部底壁部62,型部車外側シールリップ部62のかわりに、底壁部53と車外側シールリップ部55で代用し、ガラスガイド70の上部のガイド上部係止部(第1突出部76a,第2突出部76b,第3突出部76c)と、型部底壁部62の型部上部係止部(第1凹部69a,第2凹部69b,第3凹部69c)をそれぞれ省略することもできる。
1 ドア
2 ドアガラス
10 枠体
11 フレーム車内側側壁部
12 フレーム車外側側壁部
12a フレーム車外側側壁突部
13 フレーム底壁部
20 ガラスラン
21 車内側側壁部
22 車外側側壁部
23 底壁部
24 車内側シールリップ部
25 車外側シールリップ部
26 車内側モールリップ部
27 車外側モールリップ部
28 透孔
30 ガラスガイド
31 ガイド部
32 係止部
33 係止突部
50 ガラスラン
51 車内側側壁部
52 車外側側壁部
53 底壁部
54 車内側シールリップ部
55 車外側シールリップ部
56 車内側モールリップ部
57 車外側モールリップ部
58 車内側係止リップ部
59 上部シールリップ部
60 型成形部
61 型部車外側側壁部
61a 貫通穴
62 型部底壁部
62a 穴
62b 型部上部シールリップ部
63 型部車外側シールリップ部
64 型部第一壁部
65 型部第二壁部
66 型部上向凹溝部
67 柱部
68 型部底壁突部
69a 第1凹部
69b 第2凹部
69c 第3凹部
70 ガラスガイド
71 ガイド下壁部
72 ガイド上壁部
73 サッシュ係止部
74 ガイド溝部
75 スリット部
76a 第1突出部
76b 第2突出部
76c 第3突出部
80 ガラスガイド
81 ガイド下壁部
82 金属板
82a 先端
t1 ガラスガイド70・80の上部の車両幅方向の厚さ
t2 型部車外側側壁部61の車両幅方向の厚さ
t3 車外側側壁部52の車両幅方向の厚さ
X 上辺部の前側

Claims (6)

  1. 自動車のドアに設けられた枠体に取付けられ、昇降するドアガラスを溝部に案内する車内側側壁部と、車外側側壁部と、両側壁部を連結する底壁部と、前記両側壁部から内方に延びて前記ドアガラスに摺接する車内側シールリップ部と車外側シールリップ部を備えるとともに、前記ドアガラスの案内を補強する別体のガラスガイドが設けられた自動車用ガラスランであって、
    少なくとも、前記車外側側壁の一部分を所定長切欠き、その切欠きに、前記車外側側壁に接続される型部車外側側壁部を有する型成形部を備え、
    前記型部車外側側部の下端から車外方向斜め下側に延設する型部第一壁部と、その型部第一壁部から車外方向斜め上側に延設する型部第二壁部との間に形成された型部上向凹溝部に、前記ガラスガイドを取付けたことを特徴とする自動車用ガラスラン。
  2. 前記ガラスガイドの下部にはガイド下部係止部が形成され、前記ガイド下部係止部は、前記型部上向凹溝部内に形成された型部下部係止部に係止されることを特徴とする請求項1に記載の自動車用ガラスラン。
  3. 前記ガラスガイドの上部にはガイド上部係止部が形成され、前記ガイド上部係止部は、前記型部底壁部に形成された型部上部係止部に係止されることを特徴とする請求項1又は2に記載の自動車用ガラスラン。
  4. 前記ガラスガイドの上部は、前記型部車外側側壁部に重ね合わされ、その重ね合わされた前記ガラスガイドの上部の車両幅方向厚さと、前記型部車外側側壁部の車両幅方向厚さを加えた厚さを、前記車外側側壁部の車両幅方向厚さとしたことを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一つに記載の自動車用ガラスラン。
  5. 自動車のドアに設けられ、下方車内側に延びるフレーム車内側側壁部,下方車外側に延びるフレーム車外側側壁部,及び両フレーム側壁部を連結するフレーム底壁部を有する枠体に取付けられ、昇降するドアガラスを溝部に案内する車内側側壁部と、車外側側壁部と、両側壁部を連結する底壁部と、前記両側壁部から内方に延びて前記ドアガラスに摺接する車内側シールリップ部と車外側シールリップ部を備えるとともに、前記ドアガラスの案内を補強する別体のガラスガイドが設けられた自動車用ガラスランの取付構造であって、
    少なくとも、前記車外側側壁の一部分を所定長切欠き、その切欠きに、前記車外側側壁に接続される型部車外側側壁部を有する型成形部を備え、
    前記型部車外側側部の下端から車外方向斜め下側に延設する型部第一壁部と、その型部第一壁部から車外方向斜め上側に延設する型部第二壁部との間に形成された型部上向凹溝部に、前記ガラスガイドを取付け、
    前記フレーム車外側側壁部の車内側面にフレーム車外側側壁突部が形成されるとともに、前記型部底壁部の車外側に、前記フレーム車外側側壁突部に係止する型部底壁突部を形成したことを特徴とする自動車用ガラスランの取付構造。
  6. 前記ガラスガイドの上部には上方に開口するガイド溝部が形成されるとともに、前記ガイド溝部に前記フレーム車外側側壁部の下端部が納められるようにしたことを特徴とする請求項5に記載の自動車用ガラスランの取付構造。
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