JP2023157170A - ステアバイワイヤ方式の操舵装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】操舵対象の向きがストロークエンドに到達したときに、運転者がステアリングホイールを通じてその状況を確実に感知することができるステアバイワイヤ方式の操舵装置を提供する。【解決手段】モータシャフト14に連結して設けられた内輪15と、クラッチケース24に連結された外輪16と、内輪15と外輪16との間に組み込まれた係合子19と、通電と非通電の切り替えにより、内輪15と外輪16との間に係合子19,19a,19bを係合させる係合状態と、内輪15と外輪16との間への係合子19,19a,19bの係合を解除する係合解除状態とを切り替え可能な電磁式クラッチユニット8とを有し、ステアリングホイール1を中立位置に復帰する方向に付勢する中立復帰ばね52が設けられている。【選択図】図2

Description

この発明は、ステアリングホイールと操舵対象との間が機械的に切り離された状態で操舵対象の転舵を行なうステアバイワイヤ方式の操舵装置に関する。
運転者によるステアリングホイールの回転操作に応じて、船舶の船尾に設けられる舵(船外機等)の向きを変化させる船舶用操舵装置として、ステアバイワイヤ方式のものが知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1のステアバイワイヤ方式の操舵装置は、ステアリングホイールの操作量を検知する操舵センサと、ステアリングホイールに対して機械的に切り離して設けられた転舵アクチュエータとを有し、その転舵アクチュエータが、操舵センサで検知されるステアリングホイールの操作量に応じて作動し、船尾の船外機の向きを変化させる。
このステアバイワイヤ方式の船舶用操舵装置は、運転者によるステアリングホイールの操作量をいったん電気信号に変換し、その電気信号に基づいて転舵アクチュエータの動作を制御するので、例えば、ステアリングホイールを操作したときの船外機の向きの変化量を船舶の航行速度に応じて調整するといったように、船舶の航行状態に応じてステアリングホイールの操作量と転舵アクチュエータの動作量の対応関係を最適化することが可能であり、船舶の航行の安定性等を向上することが可能である。
特開2007-331553号公報
ところで、特許文献1のステアバイワイヤ方式の船舶用操舵装置においては、運転者によって回転操作されるステアリングホイールと、船尾の船外機の向きを変化させる転舵アクチュエータとが機械的に切り離されている。そのため、運転者が、ステアリングホイールを大きく回転させて船外機の向きがその移動限界(ストロークエンド)に到達したときにも、運転者は、そのままさらにステアリングホイールを回転させることが可能である。そのため、転舵輪の向きがストロークエンドに到達しているにもかかわらず、運転者は、転舵輪の向きがストロークエンドに到達していることに気付かずに、そのまま同じ方向にステアリングホイールを回転させ続けようとするおそれがある。
上述した問題は、船舶の船尾に設けられる船外機等を操舵対象とするステアバイワイヤ方式の船舶用操舵装置以外にも、ステアバイワイヤ方式の操舵装置であれば、例えば、車両の左右一対の転舵輪を操舵対象とするステアバイワイヤ方式の車両用操舵装置などにも存在する。
この発明が解決しようとする課題は、操舵対象の向きがストロークエンドに到達したときに、運転者がステアリングホイールを通じてその状況を確実に感知することができるステアバイワイヤ方式の操舵装置を提供することである。
上記の課題を解決するため、この発明では、以下の構成のステアバイワイヤ方式の操舵装置を提供する。
[構成1]
ステアリングホイールと、
前記ステアリングホイールの操作量を検知する操舵センサと、
前記ステアリングホイールに対して機械的に切り離して設けられ、前記操舵センサで検知される前記ステアリングホイールの操作量に応じて操舵対象の向きを変化させる転舵アクチュエータと、を有するステアバイワイヤ方式の操舵装置において、
前記ステアリングホイールと一体に回転するように前記ステアリングホイールに連結されたシャフトと、
回転しないように固定して設けられた固定部材と、
前記シャフトと前記固定部材のうちの一方に連結して設けられた内輪と、
前記シャフトと前記固定部材のうちの他方に連結された外輪と、
通電と非通電の切り替えにより、前記内輪と前記外輪との間に係合子を係合させる係合状態と、前記内輪と前記外輪との間への前記係合子の係合を解除する係合解除状態とを切り替え可能な電磁式クラッチユニットと、を更に有し、
前記ステアリングホイールを中立位置から回転させたときに前記ステアリングホイールを中立位置に復帰する方向に付勢するように、前記内輪と前記外輪のうち前記シャフトに連結された部材と前記固定部材との間を連結する中立復帰ばねが設けられていることを特徴とするステアバイワイヤ方式の操舵装置。
このようにすると、電磁式クラッチユニットの通電と非通電の切り替えにより、内輪と外輪との間への係合子の係合を解除する係合解除状態から、内輪と外輪との間に係合子を係合させる係合状態に切り替え、これにより、ステアリングホイールの回転を許容するステアリングロック解除状態から、ステアリングホイールの回転を阻止するステアリングロック状態に切り替えることが可能となる。ここで、係合解除状態から係合状態に切り替えたとき、内輪と外輪との間に係合子が物理的に係合することによって内輪の回転が阻止されるので、内輪にシャフトを介して連結されたステアリングホイールの回転が確実に阻止される。そのため、操舵対象の向きがストロークエンドに到達したときに電磁式クラッチユニットの通電と非通電を切り替えることにより、ステアリングホイールがそれ以上に回転するのを確実に阻止し、そのステアリングホイールを通じて運転者に、操舵対象の向きがストロークエンドに到達したことを確実に感知させることができる。
また、ステアリングホイールを中立位置から回転させたときにステアリングホイールを中立位置に復帰する方向に付勢する中立復帰ばねが設けられているので、電磁式クラッチユニットの通電と非通電の切り替えにより、ステアリングホイールの回転を阻止するステアリングロック状態から、ステアリングホイールの回転を許容するステアリングロック解除状態に切り替えたときに、中立復帰ばねの付勢力によって、ステアリングホイールを中立位置に自然に復帰させることができる。
[構成2]
前記内輪が、前記シャフトに連結され、
前記外輪が、前記固定部材に連結されている構成1に記載のステアバイワイヤ方式の操舵装置。
[構成3]
前記固定部材は、前記電磁式クラッチユニットが有する筒状のクラッチケースであり、
前記クラッチケースは、非磁性体で形成され、
前記外輪は、前記クラッチケースとは別体に形成され、前記クラッチケースに回り止めされている、
構成2に記載のステアバイワイヤ方式の操舵装置。
このようにすると、クラッチケースが非磁性体で形成されているので、電磁式クラッチユニットに通電したときに、磁束がクラッチケースに漏洩するのを防止することができるので電磁式クラッチユニットのサイズを小さく抑え、省スペース化を図ることができる。
[構成4]
前記固定部材は、前記電磁式クラッチユニットが有する筒状のクラッチケースであり、
前記外輪は、前記クラッチケースに一体に形成されている、
構成2に記載のステアバイワイヤ方式の操舵装置。
このようにすると、部品点数が少なくなり、製造コストを低減することが可能となる。
[構成5]
前記外輪が、前記シャフトに連結され、
前記内輪が、前記固定部材に連結されている構成1に記載のステアバイワイヤ方式の操舵装置。
[構成6]
前記固定部材は、前記電磁式クラッチユニットが有する筒状のクラッチケースであり、
前記クラッチケースは、非磁性体で形成されている、
構成5に記載のステアバイワイヤ方式の操舵装置。
このようにすると、クラッチケースが非磁性体で形成されているので、電磁式クラッチユニットに通電したときに、磁束がクラッチケースに漏洩するのを防止することができる。そのため、電磁式クラッチユニットのサイズを小さく抑え、省スペース化を図ることができる。
[構成7]
前記ステアリングホイールに操舵反力を与える反力モータを更に有し、
前記固定部材は、前記電磁式クラッチユニットが有する筒状のクラッチケースであり、
前記クラッチケースは、前記反力モータのモータケースと一体に形成されている、
構成1から6のいずれかに記載のステアバイワイヤ方式の操舵装置。
[構成8]
前記電磁式クラッチユニットは、通電時に係合状態となり、非通電時に係合解除状態となる構成のものである、
構成1から7のいずれかに記載のステアバイワイヤ方式の操舵装置。
このようにすると、例えば船舶停泊時など、電源がOFFとなって電磁式クラッチユニットの通電が停止しているときに、ステアリングホイールの角度位置と操舵対象の向きとの対応関係がずれるのを防止することが可能となる。すなわち、ステアリングホイールを中立位置に復帰する方向に付勢する中立復帰ばねが設けられているので、例えば船舶停泊時など、電源がOFFとなって電磁式クラッチユニットの通電が停止する直前に、運転者がステアリングホイールから手を離すと、中立復帰ばねの付勢力によって、ステアリングホイールが中立位置に戻る。その後、電源がOFFとなって電磁式クラッチユニットの通電が停止すると、ステアリングホイールの角度位置が固定されるステアリングロック状態となる。この状態では、運転者が誤ってステアリングホイールを回転させようとしても、ステアリングホイールは回転しない。そのため、電源がOFFとなって電磁式クラッチユニットの通電が停止しているときに、ステアリングホイールの角度位置と操舵対象の向きとの対応関係がずれるのを防止することができる。また、例えば船舶停泊時など、電源がOFFとなって電磁式クラッチユニットの通電が停止したときに、ステアリングホイールの回転が阻止されるステアリングロック状態となるので、船舶等の盗難を防止することも可能となる。
この発明のステアバイワイヤ方式の操舵装置は、電磁式クラッチユニットの通電と非通電の切り替えにより、内輪と外輪との間への係合子の係合を解除する係合解除状態から、内輪と外輪との間に係合子を係合させる係合状態に切り替え、これにより、ステアリングホイールの回転を許容するステアリングロック解除状態から、ステアリングホイールの回転を阻止するステアリングロック状態に切り替えることが可能である。ここで、係合解除状態から係合状態に切り替えたとき、内輪と外輪との間に係合子が物理的に係合することによって内輪の回転が阻止されるので、内輪にシャフトを介して連結されたステアリングホイールの回転が確実に阻止される。そのため、操舵対象の向きがストロークエンドに到達したときに電磁式クラッチユニットの通電と非通電を切り替えることにより、ステアリングホイールがそれ以上に回転するのを確実に阻止し、そのステアリングホイールを通じて運転者に、操舵対象の向きがストロークエンドに到達したことを確実に感知させることができる。
この発明の第1実施形態にかかるステアバイワイヤ方式の操舵装置を模式的に示す図 図1の電磁式クラッチユニットの近傍の断面図 図2の動作変換機構の近傍を拡大して示す図 図3のIV-IV線に沿った断面図 図2の中立復帰ばねの近傍を拡大して示す図 図5のVI-VI線に沿った断面図 図6に示す内輪が周方向一方(図では左回転方向)に回動した状態を示す図 図5のVIII-VIII線に沿った断面図 図8に示す内輪が周方向他方(図では右回転方向)に回動した状態を示す図 図5に示す中立復帰ばねの分解斜視図 この発明の第2実施形態を図2に対応して示す図 この発明の第3実施形態を図2に対応して示す図 この発明の第4実施形態を図2に対応して示す図 図13の動作変換機構の近傍を拡大して示す図 図13の摩擦板、センタリングばね押さえプレート、係合子保持器等の分解斜視図 この発明の第5実施形態を図2に対応して示す図 図16のXVII-XVII線に沿った断面図 図16のXVIII-XVIII線に沿った断面図 図18のXIX-XIX線に沿った断面図 図16のXX-XX線に沿った断面図 図20のXXI-XXI線に沿った断面図 図21に示す第1の分割保持器のフランジ部と第2の分割保持器のフランジ部が軸方向に接近して相対回転した状態を示す図 この発明の第6実施形態を図2に対応して示す図
図1に、この発明の第1実施形態にかかるステアバイワイヤ方式の操舵装置を示す。この操舵装置は、運転者によるステアリングホイール1の操作量を電気信号に変換し、その電気信号に基づいて転舵アクチュエータ2を制御することで、船舶3の船尾に設けられる船外機4の向きを変化させるステアバイワイヤ方式の船舶用操舵装置である。
この操舵装置は、運転者により回転操作されるステアリングホイール1と、ステアリングホイール1に連結されたステアリングシャフト5と、ステアリングホイール1の操作量を検知する操舵センサ6と、ステアリングホイール1に操舵反力を与える反力モータ7と、通電と非通電の切り替えによりステアリングホイール1の回転を阻止するステアリングロック状態とステアリングホイール1の回転を許容するステアリングロック解除状態とを切り替える電磁式クラッチユニット8と、ステアリングホイール1に対して機械的に切り離して設けられた転舵アクチュエータ2と、制御部9とを有する。
ステアリングシャフト5は、ステアリングホイール1を回転操作したときに、ステアリングホイール1と一体に回転するようにステアリングホイール1に連結されている。操舵センサ6は、ステアリングシャフト5に取り付けられている。操舵センサ6としては、例えば、ステアリングホイール1の操舵角を検知する操舵角センサ、運転者によってステアリングホイール1に入力される操舵トルクを検知する操舵トルクセンサなどが挙げられる。
反力モータ7は、通電により回転トルクを発生する電動モータである。反力モータ7は、ステアリングシャフト5の端部に連結されている。反力モータ7は、回転トルクをステアリングシャフト5に入力することで、そのステアリングシャフト5を介してステアリングホイール1に操舵反力を付与する。
船外機4は、スクリュー10と、スクリュー10を駆動するエンジン11とを有する。船外機4は、上下方向の旋回軸12まわりに旋回可能に支持されている。転舵アクチュエータ2は、図示しない電動モータ(または油圧ポンプ)を駆動源とするアクチュエータであり、制御部9から入力される電気信号に応じて作動し、船外機4の向きを変化させるようになっている。
図2に示すように、反力モータ7は、モータケース13と、モータケース13からステアリングホイール1(図1参照)の側とは反対側(図では下側)に突出するモータシャフト14とを有する。モータシャフト14は、モータケース13の内部に組み込まれた図示しない転がり軸受で回転可能に支持されている。また、モータシャフト14は、ステアリングホイール1およびステアリングシャフト5(図1参照)と一体に回転するように、ステアリングシャフト5に連結されている。モータケース13は、回転しないように船舶3のダッシュボードパネル(図示せず)に固定されている。
電磁式クラッチユニット8は、モータシャフト14に連結して設けられた内輪15と、モータケース13に対して固定して設けられた外輪16と、内輪15の外周に形成された複数のカム面17(図4参照)と、外輪16の内周に形成された円筒面18と、各カム面17と円筒面18との間に組み込まれた係合子19と、それらの係合子19を保持する係合子保持器20と、軸方向に移動可能に支持されたアーマチュア21と、通電によりアーマチュア21を吸引して軸方向に移動させる電磁石22と、アーマチュア21の移動に応じて係合子保持器20を周方向移動させる動作変換機構23とを有する。
内輪15は、モータシャフト14の外周にスプライン嵌合している。このスプライン嵌合によって、モータシャフト14は、内輪15と一体回転するように、内輪15に連結されている。モータシャフト14と内輪15の間に周方向の遊び(例えば10°以下の遊び)を設け、その周方向の遊びの範囲ではモータシャフト14と内輪15の相対回転を許容し、周方向の遊びを超えるとモータシャフト14と内輪15が一体回転するように構成することも可能である。
外輪16は、クラッチケース24とは別体に形成され、クラッチケース24に嵌め込まれている。クラッチケース24は、電磁式クラッチユニット8の構成部材(内輪15、係合子19、係合子保持器20、アーマチュア21、電磁石22等)を一括して収容する筒状の部材である。クラッチケース24は、非磁性体(アルミ合金、銅合金等)で形成されている。一方、外輪16は鋼材で形成されている。
外輪16は、クラッチケース24の内周に装着した止め輪25でクラッチケース24から抜け止めされている。クラッチケース24の内周に形成されたキー溝26と、外輪16の外周に形成されたキー溝27に、共通のキー部材28が嵌め込まれ、このキー部材28によって外輪16がクラッチケース24に回り止めされている。外輪16には、内輪15を回転可能に支持する軸受29が組み込まれている。クラッチケース24の軸方向一端には、径方向外方に延びるフランジ部30が形成され、そのフランジ部30がモータケース13の軸方向端面に図示しないボルトで固定されている。
ここで、外輪16は、キー部材28で回り止めすることでクラッチケース24に連結されている。また、クラッチケース24は、モータケース13に固定することで、ステアリングホイール1(図1参照)の回転操作時にも回転しないように固定した状態に設けられている。
図4に示すように、内輪15の外周のカム面17は、外輪16の内周の円筒面18と半径方向に対向している。カム面17と円筒面18の間には、周方向中央から周方向両端に向かって次第に狭小となるくさび空間が形成されている。
係合子保持器20には、径方向に貫通するポケット31(図2参照)が周方向に間隔をおいて複数形成され、その各ポケット31に係合子19が収容されている。係合子保持器20は、係合子19をカム面17(図4参照)の周方向中央から周方向に移動させることでカム面17と円筒面18の間に係合子19を係合させる係合位置と、係合子19をカム面17の周方向中央に移動させることでカム面17と円筒面18の間への係合子19の係合を解除する係合解除位置との間で、内輪15に対して周方向に移動可能に支持されている。
図3に示すように、アーマチュア21は、内輪15の外周で軸方向に移動可能に支持されている。アーマチュア21は、磁性材料(鉄、珪素鋼など)で形成された円盤状の部材である。電磁石22は、アーマチュア21と軸方向に対向して配置されている。電磁石22は、軸方向と周方向のいずれにも移動しないようにクラッチケース24(図2参照)に固定されている。アーマチュア21と電磁石22の間には、アーマチュア21を電磁石22から離反する方向に付勢する離反ばね32が組み込まれている。
動作変換機構23は、アーマチュア21に対して軸方向に相対移動可能な状態でアーマチュア21に回り止めされかつ係合子保持器20に回り止めされた中間プレート33と、係合子保持器20を係合解除位置に弾性的に保持するセンタリングばね34とを有する。
中間プレート33の外周には、係合子保持器20に形成された係合凹部35に係合する係合凸部36が形成されている。中間プレート33は、この係合凸部36と係合凹部35の係合によって、係合子保持器20と一体に周方向移動するように係合子保持器20に回り止めされている。また、中間プレート33には、アーマチュア21に向かって軸方向に延びる軸方向突起37が形成されている。アーマチュア21には、中間プレート33の軸方向突起37が軸方向にスライド可能に挿入される軸方向孔38が形成されている。中間プレート33は、この軸方向突起37と軸方向孔38の係合によって、アーマチュア21に対して軸方向移動可能な状態で、アーマチュア21と一体に周方向移動するようにアーマチュア21に回り止めされている。
図4に示すように、センタリングばね34は、鋼線をC形に巻いたC形環状部39と、C形環状部39の両端からそれぞれ径方向外方に延出する一対の延出部40とからなる。C形環状部39は、内輪15の軸方向端面に形成された円形のばね収容凹部41に嵌め込まれている。一対の延出部40は、ばね収容凹部41から径方向外方に貫通するように内輪15の軸方向端面に形成された径方向溝42に挿入されている。
センタリングばね34の延出部40は、径方向溝42の径方向外端から突出しており、その延出部40の径方向溝42からの突出部分が、係合子保持器20に形成された保持器溝43に挿入されている。径方向溝42と保持器溝43は同じ周方向幅をもつように形成されている。センタリングばね34の延出部40は、径方向溝42の内面と、保持器溝43の内面にそれぞれ接触しており、その接触部分に作用する周方向の力によって係合子保持器20を係合解除位置に弾性保持している。
図2に示すように、電磁石22は、アーマチュア21に向かって軸方向に開放するC形断面をもつ環状のフィールドコア44と、フィールドコア44に巻回されたソレノイドコイル45とを有する。ソレノイドコイル45に通電すると、フィールドコア44とアーマチュア21とを通る磁気回路が形成され、アーマチュア21はフィールドコア44に吸引される。クラッチケース24には、ソレノイドコイル45に電力を供給するリード線46が通る貫通孔47が形成されている。貫通孔47には、貫通孔47の内周とリード線46の外周の間の隙間を埋めるゴム製のグロメット48が装着されている。
クラッチケース24は、電磁石22のフィールドコア44の外周と嵌合する円筒部24aと、円筒部24aのステアリングホイール1(図1参照)の側とは反対側(図では下側)の軸方向端部を閉じる端板部24bとを有する。端板部24bは、円筒部24aと一体に形成されている。電磁石22のフィールドコア44は、端板部24bで軸方向に支持されている。端板部24bには、フィールドコア44の軸方向端面に形成された回り止め突起49が挿入される回り止め穴50が形成されている。この回り止め突起49と回り止め穴50の係合により、電磁石22はクラッチケース24に対して周方向に位置決めされている。また、端板部24bには、内輪15を回転可能に支持する転がり軸受51が装着されている。
内輪15とクラッチケース24は、内輪15がクラッチケース24に対して弾性保持されるように中立復帰ばね52で連結されている。中立復帰ばね52は、ステアリングホイール1(図1参照)を中立位置から回転させたときにステアリングホイール1を中立位置に復帰する方向に付勢する弾性部材である。中立位置は、操舵対象(この実施形態では船外機4)が左右いずれにも向かずに直進方向を向くときに対応するステアリングホイール1の角度位置である。中立復帰ばね52は、内輪15の軸方向端部と、クラッチケース24の端板部24bとの間に組み込まれている。
図5に示すように、クラッチケース24の端板部24bには、内輪連結軸53が固定して設けられ、内輪15の軸方向端部には、内輪連結軸53を収容する連結軸収容凹部54が形成されている。中立復帰ばね52は、第1ばね52aと第2ばね52bとで構成されている。第1ばね52aおよび第2ばね52bは、いずれも内輪連結軸53の外周に嵌合して設けられたねじりコイルばねである。
図5、図6に示すように、第1ばね52aの一端は、内輪連結軸53に形成された係止凹部55に係止され、第1ばね52aの他端は、連結軸収容凹部54の内周に形成された第1係止突起56aに係止されている。第1ばね52aは、内輪15が、ステアリングホイール1(図1参照)の中立位置に対応する位置(図6に示す位置)から、図7に示すように周方向一方(図では左回転方向)に回動したときに弾性変形し、その弾性復元力によってその内輪15を周方向他方(図では右回転方向)に押圧する。
図5、図8に示すように、第2ばね52bの一端は、内輪連結軸53に形成された係止凹部55に係止され、第2ばね52bの他端は、連結軸収容凹部54の内周に形成された第2係止突起56bに係止されている。第2ばね52bは、内輪15が、ステアリングホイール1(図1参照)の中立位置に対応する位置(図8に示す位置)から、図9に示すように周方向他方(図では右回転方向)に回動したときに弾性変形し、その弾性復元力によって内輪15を周方向一方(図では左回転方向)に押圧する。
図10に示すように、第1ばね52aの一端が係止する係止凹部55は、内輪連結軸53の先端に開口するスリット状に形成されている。これにより、第1ばね52aを容易に組み込むことが可能となっている。同様に、第2ばね52bの一端が係止する係止凹部55も、内輪連結軸53の先端に開口するスリット状に形成されている。また、第1ばね52aの一端が係止する係止凹部55と、第2ばね52bの一端が係止する係止凹部55は、内輪連結軸53の直径に沿って軸方向に延びる共通のスリットである。これにより、内輪連結軸53の加工部位を少なくし、内輪連結軸53の加工コストを低減している。
図2に示す電磁式クラッチユニット8は、電磁石22が非通電の状態では、内輪15が外輪16に対して自由に回転することができる係合解除状態(空転状態)となる。すなわち、電磁石22が非通電のとき、アーマチュア21が離反ばね32の付勢力によって電磁石22から離反し、アーマチュア21は、電磁石22に対して自由に回転可能な状態となる。このとき、係合子保持器20は、センタリングばね34の弾性復元力によって係合解除位置に保持されるので、内輪15を回転させても、内輪15の外周のカム面17と外輪16の内周の円筒面18との間に係合子19は係合せず、内輪15およびモータシャフト14は正逆両方向に自由に回転することが可能である。
一方、電磁石22に通電した状態では、内輪15の回転が阻止された係合状態(ロック状態)となる。すなわち、電磁石22に通電したとき、アーマチュア21は電磁石22に吸着され、アーマチュア21が電磁石22に摩擦接触した状態となる。このとき、内輪15を回転させると、電磁石22に摩擦接触するアーマチュア21が、中間プレート33を介して係合子保持器20に回り止めされているので、係合子保持器20は回転が制限され、その係合子保持器20に対して内輪15が相対回転する。その結果、係合子保持器20が、センタリングばね34の弾性力に抗し係合解除位置から係合位置に移動し、内輪15の外周のカム面17と外輪16の内周の円筒面18との間に係合子19が係合するので、内輪15の回転が阻止され、内輪15に連結されたモータシャフト14の回転が阻止される。
図1に示す反力モータ7、電磁式クラッチユニット8、転舵アクチュエータ2は、制御部9で制御される。制御部9の入力側には、外部センサ57、操舵センサ6が電気的に接続されている。外部センサ57は、船舶3の航行速度を検知する速度センサ等である。制御部9の出力側には、反力モータ7、電磁式クラッチユニット8、転舵アクチュエータ2が電気的に接続されている。
制御部9は、操舵センサ6で検知されるステアリングホイール1の操作量と、外部センサ57で検知される船舶3の航行状態(航行速度等)とに応じて転舵アクチュエータ2を作動させ、船外機4の向きを変化させる制御を行なう。また、このとき、制御部9は、ステアリングホイール1の操作量と船舶3の航行状態とに応じた大きさの操舵反力が発生するように反力モータ7を作動させる制御を行なう。
さらに、制御部9は、転舵アクチュエータ2に内蔵した図示しない転舵角センサの出力信号に基づいて、船外機4の向きがストロークエンドに到達したか否かを判定する。そして、船外機4の向きがストロークエンドに到達していないと判定したときは、電磁式クラッチユニット8の電磁石22(図2参照)を非通電とすることで、係合子保持器20を係合解除位置に保持する。一方、船外機4の向きがストロークエンドに到達したと判定したときは、電磁式クラッチユニット8の電磁石22(図2参照)に通電することで、係合子保持器20を係合解除位置から係合位置に移動させる。
このステアバイワイヤ方式の操舵装置は、図2に示す電磁石22の通電と非通電の切り替えにより、内輪15と外輪16との間への係合子19の係合を解除する係合解除位置から、内輪15と外輪16との間に係合子19を係合させる係合位置に係合子保持器20を移動させ、これにより、ステアリングホイール1の回転を許容するステアリングロック解除状態から、ステアリングホイール1の回転を阻止するステアリングロック状態に切り替えることが可能である。ここで、係合子保持器20が係合位置に移動したとき、内輪15と外輪16との間に係合子19が物理的に係合することによって内輪15の回転が阻止されるので、内輪15に、図1に示すモータシャフト14およびステアリングシャフト5を介して連結されたステアリングホイール1の回転が確実に阻止される。そのため、船外機4の向きがストロークエンドに到達したときに電磁石22の通電と非通電を切り替えることにより、ステアリングホイール1がそれ以上に回転するのを確実に阻止し、そのステアリングホイール1を通じて運転者に、船外機4の向きがストロークエンドに到達したことを確実に感知させることができる。
また、このステアバイワイヤ方式の操舵装置は、図2に示す中立復帰ばね52を有するので、電磁石22の通電と非通電の切り替えにより、ステアリングホイール1の回転を阻止するステアリングロック状態から、ステアリングホイール1の回転を許容するステアリングロック解除状態に切り替えたときに、中立復帰ばね52の付勢力によって、ステアリングホイール1を中立位置に自然に復帰させることができる。
また、このステアバイワイヤ方式の操舵装置は、図2に示すクラッチケース24が非磁性体で形成されているので、電磁石22に通電したときに、電磁石22から発生する磁束がクラッチケース24に漏洩するのを防止することができ、アーマチュア21を効率的に吸引することが可能である。そのため、電磁石22およびアーマチュア21のサイズを小さく抑え、省スペース化を図ることができる。
図11に、この発明の第2実施形態を示す。第2実施形態は、第1実施形態と比べると、第1実施形態では、図2に示すように、クラッチケース24が、反力モータ7のモータケース13とは別体に形成され、そのクラッチケース24がモータケース13に固定されていたのに対し、第2実施形態では、図11に示すように、クラッチケース24が、反力モータ7のモータケース13と一体に形成されている点でのみ異なり、他の構成は同一である。そのため、第1実施形態に対応する部分に同一の符号を付して説明を省略する。
図12に、この発明の第3実施形態を示す。第3実施形態は、第1実施形態と比べると、第1実施形態では、図2に示すように、外輪16が、クラッチケース24とは別体に形成され、その外輪16がクラッチケース24に回り止めされていたのに対し、第3実施形態では、図12に示すように、外輪16がクラッチケース24と一体に形成されている点でのみ異なり、他の構成は同一である。そのため、第1実施形態に対応する部分に同一の符号を付して説明を省略する。
第3実施形態のステアバイワイヤ方式の操舵装置は、外輪16をクラッチケース24と一体に形成しているので、部品点数が少なく、製造コストを低減することが可能である。
図13~図15に、この発明の第4実施形態を示す。第4実施形態は、第1実施形態と比べて、動作変換機構23の構成が異なる。すなわち、第1実施形態では、図2、図3に示すように、動作変換機構23として、電磁石22の通電時に係合子保持器20を係合解除位置から係合位置に周方向移動させ、電磁石22の非通電時に係合子保持器20を係合位置から係合解除位置に周方向移動させる構成のものを採用した(つまり、通電することにより係合する励磁作動型クラッチを電磁式クラッチユニット8とした)のに対し、第4実施形態では、図13、図14に示すように、動作変換機構23として、電磁石22の通電時に係合子保持器20を係合位置から係合解除位置に周方向移動させ、電磁石22の非通電時に係合子保持器20を係合解除位置から係合位置に周方向移動させる構成のものを採用した(つまり、通電を解除することにより係合する無励磁作動型クラッチを電磁式クラッチユニット8とした)点で異なる。以下、第1実施形態に対応する部分は同一の符号を付して説明を省略する。
図14に示すように、アーマチュア21と外輪16の間には、係合子保持器20に回り止めされた摩擦板58が組み込まれている。摩擦板58は、外輪16の軸方向端面に接触する位置と、外輪16の軸方向端面から離反する位置との間で軸方向に移動可能に設けられている。摩擦板58は、外輪16の軸方向端面から離反した状態では、外輪16に対して回転可能であり、一方、外輪16の軸方向端面に接触した状態では、外輪16の軸方向端面との摩擦により回転が制動されるようになっている。摩擦板58は、アーマチュア21と電磁石22の間に組み込まれた離反ばね32の付勢力によって外輪16の軸方向端面に押し付けられている。
図14、図15に示すように、摩擦板58の内周には、係合子保持器20に形成された係合凹部35に係合する係合凸部36が形成されている。摩擦板58は、この係合凸部36と係合凹部35の係合によって、係合子保持器20と一体に周方向移動するように係合子保持器20に回り止めされている。
係合子保持器20の内周には、センタリングばね押さえプレート59が設けられている。センタリングばね押さえプレート59は、センタリングばね34と軸方向に隣接して配置され、センタリングばね34をばね収容凹部41内に保持している。センタリングばね押さえプレート59の外周と摩擦板58の内周は非接触であり、互いに独立して回転可能となっている。
図13に示す電磁式クラッチユニット8は、電磁石22が非通電の状態では、内輪15の回転が阻止されたロック状態となる。すなわち、電磁石22が非通電のとき、アーマチュア21が離反ばね32の付勢力によって電磁石22から離反し、クラッチケース24に対して回り止めされた外輪16の軸方向端面に押し付けられた状態となる。このとき、内輪15を回転させると、外輪16の軸方向端面に摩擦接触する摩擦板58が、係合子保持器20に回り止めされているので、係合子保持器20は回転が制限され、その係合子保持器20に対して内輪15が相対回転する。その結果、係合子保持器20が、センタリングばね34の弾性力に抗し係合解除位置から係合位置に移動し、内輪15の外周のカム面17と外輪16の内周の円筒面18との間に係合子19が係合するので、内輪15の回転が阻止され、内輪15に連結されたモータシャフト14の回転が阻止される。
一方、電磁石22に通電した状態では、内輪15が外輪16に対して自由に回転することができる空転状態となる。すなわち、電磁石22に通電したとき、アーマチュア21は電磁石22に吸着され、離反ばね32の付勢力が摩擦板58に作用しなくなるので、摩擦板58は、外輪16に対して自由に回転可能な状態となる。このとき、係合子保持器20は、センタリングばね34の弾性復元力によって係合位置から係合解除位置に移動し、そのまま係合解除位置に保持されるので、内輪15を回転させても、内輪15の外周のカム面17と外輪16の内周の円筒面18との間に係合子19は係合せず、内輪15およびモータシャフト14は正逆両方向に自由に回転することが可能である。
この第4実施形態のステアバイワイヤ方式の操舵装置は、第1実施形態と同様に、船外機4の向きがストロークエンドに到達したときに電磁石22の通電と非通電を切り替えることにより、ステアリングホイール1がそれ以上に回転するのを確実に阻止し、そのステアリングホイール1を通じて運転者に、船外機4の向きがストロークエンドに到達したことを確実に感知させることができる。
また、第4実施形態のステアバイワイヤ方式の操舵装置は、例えば船舶停泊時など、電源がOFFとなって電磁石22の通電が停止しているときに、ステアリングホイール1の角度位置と操舵対象の向きとの対応関係がずれるのを防止することが可能である。
すなわち、この操舵装置は、ステアリングホイール1(図1参照)を中立位置に復帰する方向に付勢する中立復帰ばね52を有するので、船舶停泊時など、電源がOFFとなって電磁石22の通電が停止する直前に、運転者がステアリングホイール1から手を離すと、中立復帰ばね52の付勢力によって、ステアリングホイール1が中立位置に戻る。その後、電源がOFFとなって電磁石22の通電が停止すると、係合子保持器20が係合解除位置から係合位置に周方向移動することで、ステアリングホイール1の角度位置が固定されるステアリングロック状態となる。この状態では、運転者が誤ってステアリングホイール1を回転させようとしても、ステアリングホイール1は回転しない。そのため、電源がOFFとなって電磁石22の通電が停止しているときに、ステアリングホイール1の角度位置と操舵対象の向きとの対応関係がずれるのを防止することができる。また、船舶停泊時など、電源がOFFとなって電磁石22の通電が停止したときに、ステアリングホイール1の回転が阻止されるステアリングロック状態となるので、船舶3の盗難を防止することも可能となる。
図16~図22に、この発明の第5実施形態を示す。第5実施形態は、第4実施形態と同様、電磁石22の通電時に係合子保持器20を係合位置から係合解除位置に周方向移動させ、電磁石22の非通電時に係合子保持器20を係合解除位置から係合位置に周方向移動させる動作変換機構23を採用しているが、その具体的構成が異なる。以下、第1実施形態に対応する部分は同一の符号を付して説明を省略する。
図16に示すように、電磁式クラッチユニット8は、モータシャフト14に連結して設けられた内輪15と、回転しないように固定して設けられた外輪16と、内輪15の外周に形成された複数のカム面17と、外輪16の内周に形成された円筒面18と、円筒面18とカム面17との間に組み込まれた複数の係合子19と、それらの係合子19を保持する係合子保持器20と、軸方向に移動可能に支持されたアーマチュア21と、通電によりアーマチュア21を吸引して軸方向に移動させる電磁石22と、アーマチュア21の移動に応じて係合子保持器20を周方向移動させる動作変換機構23とを有する。
外輪16は、クラッチケース24とは別体に形成され、クラッチケース24に嵌め込まれている。クラッチケース24は、非磁性体(アルミ合金、銅合金等)で形成されている。一方、外輪16は鋼材で形成されている。図17に示すように、外輪16は、クラッチケース24の内周に形成されたキー溝26と外輪16の外周に形成されたキー溝27とに共通のキー部材28を嵌め込むことによって、クラッチケース24に回り止めされている。
図17に示すように、内輪15の外周には、周方向に等間隔に複数のカム面17が設けられている。カム面17は、前方カム面17aと、前方カム面17aに対して内輪15の正転方向後方に配置された後方カム面17bとからなる。外輪16の内周には、前方カム面17aおよび後方カム面17bと半径方向に対向する円筒面18が設けられている。
カム面17と円筒面18の間には、係合子離反ばね60を間に挟んで周方向に対向する一対の係合子19a,19bが組み込まれている。この一対の係合子19a,19bのうち正転方向の前側の係合子19aは前方カム面17aと円筒面18の間に組み込まれ、正転方向の後側の係合子19bは後方カム面17bと円筒面18の間に組み込まれている。係合子離反ばね60は、一対の係合子19a,19bの間隔を広げる方向に各係合子19a,19bを押圧している。
前方カム面17aは、円筒面18との間の径方向の距離が、係合子19aの位置から正転方向前方に向かって次第に小さくなるように形成されている。後方カム面17bは、円筒面18との間の径方向の距離が、係合子19bの位置から正転方向後方に向かって次第に小さくなるように形成されている。
図16、図17に示すように、係合子保持器20は、係合子離反ばね60を間にして周方向に対向する一対の係合子19a,19bのうち一方の係合子19aを支持する第1の分割保持器20aと、他方の係合子19bを支持する第2の分割保持器20bとからなる。第1の分割保持器20aと第2の分割保持器20bは相対回転可能に支持されており、その相対回転に応じて一対の係合子19a,19bの間隔が変化するように一対の係合子19a,19bを個別に支持している。
第1の分割保持器20aは、周方向に間隔をおいて配置された複数の柱部61aと、これらの柱部61aの端部同士を連結する環状のフランジ部62aとを有する。同様に、第2の分割保持器20bも、周方向に間隔をおいて配置された複数の柱部61bと、これらの柱部61bの端部同士を連結する環状のフランジ部62bとを有する。
第1の分割保持器20aの柱部61aと第2の分割保持器20bの柱部61bは、係合子離反ばね60を間にして周方向に対向する一対の係合子19a,19bを周方向の両側から挟み込むように、外輪16の内周と内輪15の外周の間に挿入されている。
第1の分割保持器20aのフランジ部62aの内周と第2の分割保持器20bのフランジ部62bの内周は、内輪15の外周でそれぞれ回転可能に支持されている。これにより、第1の分割保持器20aと第2の分割保持器20bは、一対の係合子19a,19bの間隔を広げることによりカム面17と円筒面18との間に各係合子19a,19bを係合させる係合位置と、一対の係合子19a,19bの間隔を狭めることによりカム面17と円筒面18との間への各係合子19a,19bの係合を解除する係合解除位置との間で周方向に移動可能となっている。
図18に示すように、内輪15の側面には、ばねホルダ63が固定されている。ばねホルダ63は、一対の係合子19a,19bを間に挟んで周方向に対向する両柱部61a,61bの間に位置するストッパ片64を有する。このストッパ片64は、両柱部61a,61bが一対の係合子19a,19bの間隔を狭める方向に移動したときに、各柱部61a,61bを受け止める。
図19に示すように、ばねホルダ63は、係合子離反ばね60を保持するばね保持片65を有する。ばね保持片65は、外輪16の内周と内輪15の外周の間を軸方向に延びるようにストッパ片64と一体に形成されている。
図16に示すように、電磁石22とアーマチュア21の間には、ロータ66が設けられている。ロータ66は、内輪15の外周に固定されている。ロータ66は磁性材料(鉄、珪素鋼など)で形成されている。
アーマチュア21は、第2の分割保持器20bの外周に締め代をもって嵌合する円筒部67を有し、その円筒部67の嵌合によって、アーマチュア21は、第2の分割保持器20bと軸方向に一体に移動するように第2の分割保持器20bに連結されている。
図20~図22に示すように、動作変換機構23は、第1の分割保持器20aのフランジ部62aの第2の分割保持器20bのフランジ部62bに対する対向面に設けられた傾斜溝68aと、第2の分割保持器20bのフランジ部62bの第1の分割保持器20aのフランジ部62aに対する対向面に設けられた傾斜溝68bと、傾斜溝68aと傾斜溝68bの間に組み込まれたボール69とからなる。傾斜溝68aと傾斜溝68bは、それぞれ周方向に延びるように形成されている。また、傾斜溝68aは、軸方向の深さが最も深い最深部70aから周方向の一方向に向かって次第に浅くなるように傾斜した溝底をもつ形状とされ、傾斜溝68bも、軸方向の深さが最も深い最深部70bから周方向の他方向に向かって次第に浅くなるように傾斜した溝底をもつ形状とされている。
この動作変換機構23は、アーマチュア21が電磁石22に吸引され、そのアーマチュア21と一緒に第2の分割保持器20bのフランジ部62bが、第1の分割保持器20aのフランジ部62aに向かって軸方向に移動したときに、ボール69が各傾斜溝68a,68bの最深部70a,70bに向けて転がることにより、各柱部61a,61bが一対の係合子19a,19bの間隔を狭める方向に第1の分割保持器20aと第2の分割保持器20bを相対回転させ、その相対回転により、係合子保持器20を係合位置から係合解除位置に移動させる。
アーマチュア21は、係合子離反ばね60の力によって、ロータ66から離れる方向に付勢されている。すなわち、図17に示す係合子離反ばね60が一対の係合子19a,19bの間隔を広げる方向に各係合子19a,19bを押圧する力が、第1の分割保持器20aと第2の分割保持器20bに伝達する。そして、第1の分割保持器20aと第2の分割保持器20bが受ける周方向の力は、図20~図22に示す動作変換機構23によって、ロータ66から遠ざかる方向の軸方向の力に変換されて第2の分割保持器20bに伝達する。ここで、図16に示すように、アーマチュア21は、第2の分割保持器20bに固定されているので、結局、アーマチュア21は、係合子離反ばね60から動作変換機構23を介して伝達する力によって、ロータ66から離れる方向に付勢された状態となっている。
電磁式クラッチユニット8は、図16に示す電磁石22が非通電の状態では、内輪15の回転が阻止されたロック状態となる。すなわち、電磁石22が非通電のとき、アーマチュア21は、係合子離反ばね60の力によってロータ66から離反する方向に軸方向移動する。またこのとき、係合子離反ばね60の力によって、係合子保持器20が係合解除位置から係合位置に周方向移動し、正転方向の前側の係合子19aは、内輪15の外周の前方カム面17aと外輪16の内周の円筒面18との間に係合し、かつ、正転方向の後側の係合子19bは、内輪15の外周の後方カム面17bと外輪16の内周の円筒面18との間に係合した状態となる。そのため、内輪15の回転が阻止され、内輪15に連結されたモータシャフト14の回転も阻止される。
一方、電磁石22に通電した状態では、内輪15が外輪16に対して自由に回転することができる空転状態となる。すなわち、電磁石22に通電したとき、アーマチュア21はロータ66に吸着され、このアーマチュア21の動作に連動して、第2の分割保持器20bのフランジ部62bが第1の分割保持器20aのフランジ部62aに向かって軸方向に移動する。このとき、動作変換機構23のボール69が各傾斜溝68a,68bの最深部70a,70bに向けて転がることにより、係合子保持器20が係合位置から係合解除位置に周方向移動し、前方カム面17aと円筒面18との間への正転方向の前側の係合子19aの係合が解除されるとともに、後方カム面17bと円筒面18との間への正転方向の後側の係合子19bの係合が解除され、内輪15およびモータシャフト14は正逆両方向に自由に回転することが可能となる。
この第5実施形態の船舶用操舵装置は、第4実施形態と同様の作用効果を有する。
図23に、この発明の第6実施形態を示す。第6実施形態は、第5実施形態におけるモータシャフト14およびクラッチケース24に対する内輪15と外輪16の関係を逆にしたものに相当する。具体的には、第6実施形態は、第5実施形態と比べると、第5実施形態では、図16に示すように、内輪15と外輪16のうち、内輪15をモータシャフト14に連結し、外輪16をクラッチケース24に連結したのに対し、第6実施形態では、図23に示すように、内輪15と外輪16のうち、外輪16をモータシャフト14に連結し、内輪15をクラッチケース24に連結した点で異なるが、それ以外の構成は基本的に同一である。そのため、第5実施形態に対応する部分は同一の符号を付して説明を省略する。
図23に示すように、電磁式クラッチユニット8は、モータシャフト14に連結して設けられた外輪16と、クラッチケース24に連結して設けられた内輪15と、内輪15の外周に形成された複数のカム面17と、外輪16の内周に形成された円筒面18と、円筒面18とカム面17との間に組み込まれた複数の係合子19a,19bと、それらの係合子19a,19bを保持する係合子保持器20と、軸方向に移動可能に支持されたアーマチュア21と、通電によりアーマチュア21を吸引して軸方向に移動させる電磁石22と、アーマチュア21の移動に応じて係合子保持器20を周方向移動させる動作変換機構23とを有する。
外輪16は、内輪15の軸端と軸方向に対向する外輪端板16aと、外輪端板16aから軸方向に延びる外輪軸部16bとを有する。外輪軸部16bは、モータシャフト14とスプライン嵌合している。このスプライン嵌合によって、外輪16はモータシャフト14に連結されている。クラッチケース24は、非磁性体(アルミ合金、銅合金等)で形成されている。
外輪16とクラッチケース24は、外輪16がクラッチケース24に対して弾性保持されるように中立復帰ばね52で連結されている。中立復帰ばね52は、ステアリングホイール1(図1参照)を中立位置から回転させたときにステアリングホイール1を中立位置に復帰する方向に付勢する弾性部材である。中立復帰ばね52は、外輪16の外周と、クラッチケース24の円筒部24aの内周との間に組み込まれている。中立復帰ばね52は、例えば、一端が外輪16の外周に係止され、他端がクラッチケース24の円筒部24aの内周に係止されたねじりコイルばねである。
この第6実施形態の船舶用操舵装置は、第4実施形態と同様の作用効果を有する。
上記各実施形態では、外輪16の内周と内輪15の外周との間に組み込む係合子19,19a,19bとしてローラを用いたものを例に挙げて説明したが、係合子としてボールやスプラグを用いることも可能である。
上記各実施形態では、電磁式クラッチユニット8を、反力モータ7のステアリングホイール1の側とは反対側(図では下側)に取り付けたものを例に挙げて説明したが、電磁式クラッチユニット8は、反力モータ7のステアリングホイール1の側(図では上側)に上下を反転した構成で取り付けるようにしてもよい。
また、第1実施形態~第5実施形態では、内輪15を、反力モータ7のモータシャフト14を介して間接的にステアリングシャフト5に連結したものを例に挙げて説明したが、反力モータ7を設けずに、内輪15をステアリングシャフト5に直接的に連結するように構成することも可能である。この場合、電磁式クラッチユニット8のクラッチケース24は、船舶3のダッシュボードパネルに固定することができる。同様に、第6実施形態では、外輪16を、反力モータ7のモータシャフト14を介して間接的にステアリングシャフト5に連結したが、反力モータ7を設けずに、外輪16をステアリングシャフト5に直接的に連結するように構成することも可能である。
また、上記各実施形態では、この発明にかかるステアバイワイヤ方式の操舵装置の一例として、船舶3の船尾に設けられる船外機4を操舵対象とするステアバイワイヤ方式の船舶用操舵装置を例に挙げて説明したが、この発明は、ステアバイワイヤ方式の操舵装置であれば船舶用操舵装置に限らず、車両の左右一対の転舵輪を操舵対象とする車両用操舵装置や、建設機械、農業機械、全地形対応車、多用途四輪車などの操舵装置にも同様に適用することが可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 ステアリングホイール
2 転舵アクチュエータ
6 操舵センサ
7 反力モータ
8 電磁式クラッチユニット
13 モータケース
14 モータシャフト(シャフト)
15 内輪
16 外輪
19,19a,19b 係合子
20 係合子保持器
21 アーマチュア
22 電磁石
23 動作変換機構
24 クラッチケース(固定部材)
52 中立復帰ばね

Claims (8)

  1. ステアリングホイール(1)と、
    前記ステアリングホイール(1)の操作量を検知する操舵センサ(6)と、
    前記ステアリングホイール(1)に対して機械的に切り離して設けられ、前記操舵センサ(6)で検知される前記ステアリングホイール(1)の操作量に応じて操舵対象の向きを変化させる転舵アクチュエータ(2)と、を有するステアバイワイヤ方式の操舵装置において、
    前記ステアリングホイール(1)と一体に回転するように前記ステアリングホイール(1)に連結されたシャフト(14)と、
    回転しないように固定して設けられた固定部材(24)と、
    前記シャフト(14)と前記固定部材(24)のうちの一方に連結して設けられた内輪(15)と、
    前記シャフト(14)と前記固定部材(24)のうちの他方に連結された外輪(16)と、
    通電と非通電の切り替えにより、前記内輪(15)と前記外輪(16)との間に係合子(19,19a,19b)を係合させる係合状態と、前記内輪(15)と前記外輪(16)との間への前記係合子(19,19a,19b)の係合を解除する係合解除状態とを切り替え可能な電磁式クラッチユニット(8)と、を更に有し、
    前記ステアリングホイール(1)を中立位置から回転させたときに前記ステアリングホイール(1)を中立位置に復帰する方向に付勢するように、前記内輪(15)と前記外輪(16)のうち前記シャフト(14)に連結された部材と前記固定部材(24)との間を連結する中立復帰ばね(52)が設けられていることを特徴とするステアバイワイヤ方式の操舵装置。
  2. 前記内輪(15)が、前記シャフト(14)に連結され、
    前記外輪(16)が、前記固定部材(24)に連結されている請求項1に記載のステアバイワイヤ方式の操舵装置。
  3. 前記固定部材(24)は、前記電磁式クラッチユニット(8)が有する筒状のクラッチケース(24)であり、
    前記クラッチケース(24)は、非磁性体で形成され、
    前記外輪(16)は、前記クラッチケース(24)とは別体に形成され、前記クラッチケース(24)に回り止めされている、
    請求項2に記載のステアバイワイヤ方式の操舵装置。
  4. 前記固定部材(24)は、前記電磁式クラッチユニット(8)が有する筒状のクラッチケース(24)であり、
    前記外輪(16)は、前記クラッチケース(24)に一体に形成されている、
    請求項2に記載のステアバイワイヤ方式の操舵装置。
  5. 前記外輪(16)が、前記シャフト(14)に連結され、
    前記内輪(15)が、前記固定部材(24)に連結されている請求項1に記載のステアバイワイヤ方式の操舵装置。
  6. 前記固定部材(24)は、前記電磁式クラッチユニット(8)が有する筒状のクラッチケース(24)であり、
    前記クラッチケース(24)は、非磁性体で形成されている、
    請求項5に記載のステアバイワイヤ方式の操舵装置。
  7. 前記ステアリングホイール(1)に操舵反力を与える反力モータ(7)を更に有し、
    前記固定部材(24)は、前記電磁式クラッチユニット(8)が有する筒状のクラッチケース(24)であり、
    前記クラッチケース(24)は、前記反力モータ(7)のモータケース(13)と一体に形成されている、
    請求項1から6のいずれかに記載のステアバイワイヤ方式の操舵装置。
  8. 前記電磁式クラッチユニット(8)は、非通電時に係合状態となり、通電時に係合解除状態となる構成のものである、
    請求項1から6のいずれかに記載のステアバイワイヤ方式の操舵装置。
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