JP2023155595A - 振動計及び振動測定方法 - Google Patents
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- Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)
Abstract
【課題】PMファイバを用いずに、光ファイバに加わる外乱振動の影響を低減する。【解決手段】連続光光源10は、連続光を生成し、位相変調器12は、連続光に対して所定の位相変調を施す。位相変調を施された連続光は、信号光として光ファイバ18及びレンズ20を経て、測定対象物に照射される。光ファイバに送られた連続光の一部は、光ファイバとレンズの境界において、参照光として反射される。光ファイバを経てサーキュレータに送られた信号光及び参照光は、光電変換器22に送られ、光電変換器は、信号光と参照光が干渉した干渉光を、電気信号に変換して干渉信号を生成し、干渉信号をバンドパスフィルタに送る。バンドパスフィルタは、ω及び2ωの成分を抜き出して、信号処理部30に送り、信号処理部は、ω及び2ωの成分を用いて、振動対象物の振動の情報を取得する。【選択図】図1
Description
この発明は、振動計、例えば、レーザードップラー振動計と、振動測定方法に関する。
先ず、レーザードップラー振動計の概要を説明する(例えば、特許文献1参照)。
レーザードップラー振動計では、連続光光源で生成された連続光を分波し、一方を信号光、他方を参照光とする。
信号光Esは、例えば、以下の式(1)で表される。
ここで、Ps、ωs及びφsは、それぞれ、信号光の強度、角周波数及び初期位相である。測定対象物に信号光を照射すると、測定対象物の振動状態に応じて、ドップラー効果による周波数シフトが生じる。この周波数シフトは、位相変化φ(t)として表される。従って、測定対象で反射される信号光Esは、以下の式(2)となる。
ここで、上記式(2)の位相変化φ(t)を算出できれば、測定対象物の振動状態を知ることができる。位相の測定には、一般に、波長の異なる参照光ELOとの干渉縞を光電変換器で検出するヘテロダイン検波が用いられる。参照光ELOは、以下の式(3)で与えられる。
ここで、PLO、ωLO及びφLOは、それぞれ、参照光の強度、角周波数及び初期位相である。上記式(2)で表される、測定対象物で散乱した信号光を直接検出すると、|Es|2=Psとなり、位相情報がなくなってしまう。
しかし、ヘテロダイン検波では、以下の式(4)となるので、位相変化φ(t)を抽出できる。
レーザードップラー振動計として、レーザー光の取り回しの容易さの観点で有利な、レーザー光を光ファイバで伝送する、光ファイバベースのレーザードップラー振動計がある(例えば、特許文献2参照)。図2を参照して、従来の振動計として光ファイバベースのレーザードップラー振動計を説明する。図2は、従来の振動計を説明するための模式図である。
連続光光源110で生成された連続光は、第1ビームスプリッタ(BS)112と偏光ビームスプリッタ(PBS)116を通過し、偏波保持光ファイバ(PMファイバ)118を伝搬する。PMファイバ118を伝搬した連続光は、ハーフミラー142で一部が透過し、残りが反射する。ハーフミラー142を透過した透過光が信号光であり、ハーフミラー142で反射した反射光が参照光である。信号光はλ/4板144及びレンズ120を通って、測定対象物190に照射される。
測定対象物190で散乱した信号光は、レンズ120、λ/4板144、ハーフミラー142及びPMファイバ118を経て、PBS116に送られる。信号光は、ハーフミラー142と測定対象物190の間の往復で、λ/4板144を2回通る。このため、PMファイバ118を経てPBS116に送られる信号光は、連続光光源110から送られた連続光に対して、偏波が90°回転した状態でPBS116に入射する。この結果、信号光は、PBS116において反射されて、周波数シフタ146に入射される。
周波数シフタ146に入射された信号光は、発振器114で駆動する周波数シフタ146で周波数シフトを受けた後、第2BS152に入射される。
一方、PBS116に入射される際の偏波が、信号光と90°異なっている参照光は、PBS116を透過して第1BS112に入射される。第1BS112で反射した参照光はλ/2板150で、偏波が90°回転する。この結果、信号光と透過光は、偏波の向きがそろった状態で、第2BS152に入射される。信号光と参照光の干渉信号は、第2BS152を経て、光電変換器122に入射される。干渉信号は、光電変換器122で電気信号に変換され、アナログ・ディジタル変換器(ADC)126でディジタル信号に変換された後、信号処理部130に送られる。信号処理部130は、測定対象物190の振動状態に応じた位相変化φ(t)を抽出する。
図2を参照して説明した、レーザードップラー振動計では、透過光と参照光の光路差は、ハーフミラー142と測定対象物190の間の往復分のみであるので、ほとんど同じとみなすことができる。このように、信号光及び参照光を、ほとんど同じ光路を伝搬させることにより、光ファイバに加わる振動などの外乱が雑音となって位相変化φ(t)の復調に影響を与えることを避ける。
上述の、特許文献2に開示されているレーザードップラー振動計は、信号光及び参照光を、同じPMファイバを伝搬させることにより、PMファイバに加わる外乱の影響を緩和している。
しかしながら、PMファイバは、ファイバ長が長くなるにつれて偏波クロストークが大きくなるため、PMファイバの長延化に限界がある。また、PMファイバは、一般的に用いられているシングルモード(SM)ファイバと比べてコストが高い。
この発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものである。この発明の目的は、PMファイバを用いずに、光ファイバに加わる外乱振動の影響を低減することが可能な、振動計及び振動測定方法を提供することにある。
上述した目的を達成するために、この発明の振動計は、連続光光源、発振器、位相変調器、サーキュレータ、光ファイバ、レンズ、光電変換器、バンドパスフィルタ及び信号処理部を備えて構成される。連続光光源は、連続光を生成し、位相変調器は、発振器で生成された、角周波数がωである位相変調駆動信号に基いて、連続光に対して所定の位相変調を施す。サーキュレータは、位相変調を施された連続光を、光ファイバに送る。サーキュレータから光ファイバに送られた連続光は、信号光としてレンズを経て、測定対象に照射され、測定対象で散乱した信号光は、レンズ及び光ファイバを経て、サーキュレータに送られる。サーキュレータから光ファイバに送られた連続光の一部は、光ファイバとレンズの境界など光ファイバの端面付近において、参照光として反射され、参照光は、光ファイバを経てサーキュレータに送られる。光ファイバを経てサーキュレータに送られた、信号光及び参照光は、光電変換器に送られ、光電変換器は、信号光と参照光が干渉した干渉光を、電気信号に変換して干渉信号を生成し、干渉信号をバンドパスフィルタに送る。バンドパスフィルタは、干渉信号のω及び2ωの成分を抽出して、信号処理部に送り、信号処理部は、ω及び2ωの成分を用いて、振動対象の振動の情報を取得する。
また、この発明の振動測定方法は、連続光を生成する過程と、角周波数がωである位相変調駆動信号に基いて、連続光に対して所定の位相変調を施す過程と、位相変調を施された連続光を、光ファイバを伝搬させる過程と、光ファイバを伝搬した連続光を、レンズを経て、信号光として測定対象に照射する過程と、測定対象で散乱した信号光を、レンズを経て光ファイバを伝搬させる過程と、光ファイバを伝搬した連続光の一部を、光ファイバの端面付近において、参照光として反射させて、参照光を光ファイバを伝搬させる過程と、信号光と参照光が干渉した干渉光を、電気信号に変換して干渉信号を生成する過程と、干渉信号のω及び2ωの成分を抽出する過程と、ω及び2ωの成分を用いて、振動対象の振動の情報を取得する過程とを備える。
この発明の振動計及び振動測定方法によれば、信号光及び参照光を、ほとんど同じ光路を伝搬させることにより、光ファイバに加わる振動などの外乱が雑音となってφ(t)の復調に与える影響を、無視できるほど小さくする効果が得られる。また、偏波を用いないため、従来技術と比べてファイバ長の長延化が可能であり、必要なコンポーネント数が大幅に削減され、また、光ファイバとして、比較的安価なシングルモード光ファイバを用いることができるので、振動計の低コスト化が可能となる。
以下、図を参照して、この発明の実施の形態について説明するが、各構成要素の形状、大きさ及び配置関係については、この発明が理解できる程度に概略的に示したものに過ぎない。また、以下、この発明の好適な構成例につき説明するが、各構成要素の材質及び数
値的条件などは、単なる好適例にすぎない。従って、この発明は以下の実施の形態に限定されるものではなく、この発明の構成の範囲を逸脱せずにこの発明の効果を達成できる多くの変更又は変形を行うことができる。また、特許文献1及び2などと共通の構成要素については、説明を省略することもある。
値的条件などは、単なる好適例にすぎない。従って、この発明は以下の実施の形態に限定されるものではなく、この発明の構成の範囲を逸脱せずにこの発明の効果を達成できる多くの変更又は変形を行うことができる。また、特許文献1及び2などと共通の構成要素については、説明を省略することもある。
図1を参照して、この発明の振動計の実施形態を説明する。図1は、この発明の振動計を説明するための模式図であり、レーザードップラー振動計の一構成例を示している。
振動計は、連続光光源10、位相変調器12、発振器14、サーキュレータ16、光ファイバ18、レンズ20、光電変換器22、バンドパスフィルタ24、アナログ・ディジタル変換器(ADC)26及び信号処理部30を備えて構成される。
連続光光源10は、連続光(レーザー光)を生成して、その連続光を出射する。連続光光源10から出射された連続光は、位相変調器12に送られる。
位相変調器12には、以下の式(5)で表される位相変調信号が連続光に印加されるように、発振器14から変調器駆動信号が入力される。
ここで、ω、θ1及びβは、それぞれ、変調器駆動信号の角周波数、初期位相及び変調度である。
位相変調器12で位相変調された光は、サーキュレータ16に送られる。サーキュレータ16は、入射される位置によって、異なる位置から出射するデバイスである。サーキュレータ16は、例えば、第1~第3の入出力ポート16a~16cを有している。第1の入出力ポート16aに入射された光は第2の入出力ポート16bから出射され、第2の入出力ポート16bに入射された光は第3の入出力ポート16cから出射され、第3の入出力ポート16cに入射された光は第1の入出力ポート16aから出射される。この例では、位相変調器12で位相変調された光は、サーキュレータ16の第1の入出力ポート16aに入射され、第2の入出力ポート16bから出射される。
サーキュレータ16の第2の入出力ポート16bから出射された光は、サーキュレータ16とレンズ20間の接続に用いられる光ファイバ18を伝搬して、レンズ20に送られる。このサーキュレータ16とレンズ20間の接続に用いられる光ファイバ18として、SMファイバを用いることができる。
レンズ20に送られた光は、レンズ20を通過して、信号光として測定対象物90に照射される。測定対象物90で散乱した信号光は、再びレンズ20に入射され、光ファイバ18を伝搬して、サーキュレータ16に送られる。この信号光は、測定対象物90の振動状態に応じて、φ(t)の位相変調を受けている。この結果、信号光の位相は、以下の式(6)となる。
一方、光ファイバ18の、レンズ20との接続端面では、数%のフレネル反射光が発生する。フレネル反射は、屈折率の異なる媒質の境界面で、光の一部が反射される現象である。このフレネル反射光を参照光とも称する。参照光は、光ファイバ18を伝搬して、サーキュレータ16に送られる。この例では、参照光としてファイバ端面でのフレネル反射を用いる例を説明するが、これに限定されない。光ファイバ18とレンズ20の境界で連続光の一部が反射されればよく、参照光としてレンズ端面での反射光を用いることもできる。
光ファイバ18を伝搬してサーキュレータ16に送られた信号光及び参照光は、サーキュレータ16の第2の入出力ポート16bに入射され、第3の入出力ポート16cから出射される。サーキュレータ16の第3の入出力ポート16cから出射された光は、光電変換器22に送られる。
ここで、光ファイバ18の、レンズ20との接続端面から、測定対象物90までの距離をd、光速をcとすると、参照光は、信号光よりも、時間2d/cだけ先に反射する。従って、信号光の位相が上記式(6)であるとき、参照光の位相は、以下の式(7)となる。
ここでは、ファイバ端面で反射する光を参照光とする例を示しているが、レンズ20が複数枚のレンズで構成されるレンズ群である場合など、光ファイバ18のファイバ端面から最も遠いレンズ端面で反射する光を参照光としてもよい。この場合、ファイバ端面から最も遠いレンズ端面から、測定対象物90までの距離がdとなる。
サーキュレータ16の第3の入出力ポート16cから出射された信号光及び参照光が、光電変換器22に入射すると、以下の式(8)で表される、干渉光となる。
上記式(8)を近似して変形すると、以下の式(9)が得られる。
ここで、Jは、第1種ベッセル関数であり、変数Cは、以下の式(10)で表される。
ここで、ベッセル関数の変数Cは時間に無依存でなければならない。しかし、上記式(10)で与えられる変数Cに含まれる測定対象物との距離dは、振動によって時間的に変化する。このため、第1種ベッセル関数への変形は厳密には成り立たない。
一方で、距離dに対して振動の振幅は極めて小さく、その比はほとんどゼロとみなすことができる。そのため、近似的に時間に無依存な定数として変数Cを扱うことで第1種ベッセル関数への変形を行っている。
光電変換器22に入射された干渉光は、電気信号に変換される。すなわち、光電変換器22は、干渉光を電気信号に変換して干渉信号を生成する。光電変換器22で生成された干渉信号は、バンドパスフィルタ24に送られる。
バンドパスフィルタ24は、上記式(9)で表される干渉信号から、角周波数ω及び2ωの成分を抽出する。この結果、上記式(9)のcosφ(t)及びsinφ(t)の項は、それぞれ、以下の式(11a)及び式(11b)となる。
このバンドパスフィルタ24で抽出された成分を含む信号は、ADC26に送られる。
ADC26は、バンドパスフィルタ24から送られた信号をディジタル信号に変換する。ADC26で変換されたディジタル信号は、信号処理部30に送られる。
ADC26は、バンドパスフィルタ24から送られた信号をディジタル信号に変換する。ADC26で変換されたディジタル信号は、信号処理部30に送られる。
信号処理部30は、ディジタル信号処理を行い、測定対象物90の振動の情報を得る。ここで、測定対象物90の振動を知るためには、位相変化φ(t)が分かればよい。位相変化φ(t)は、sinφ(t)/cosφ(t)を求めることができれば、そのarctanとして求めることができる。信号処理部30について、当業者であれば、後述する各機能を実現するディジタル信号処理回路を構成することは可能である。
先ず、変調器駆動信号乗算器32において、上記式(11a)で与えられる、ディジタル信号のcosφ(t)の成分と、以下の式(12)で与えられる変調器駆動信号の2乗との乗算を行う。また、上記式(11b)で与えられる、ディジタル信号のsinφ(t)の成分と、以下の式(12)で与えられる変調器駆動信号との乗算を行う。
変調器駆動信号乗算器32において乗算された結果を整理すると、以下の式(13a)及び式(13b)が得られる。
変調器駆動信号乗算器32で乗算された結果である、上記式(13a)及び式(13b)で与えられる成分は、ローパスフィルタ(LPF)34に送られる。ローパスフィルタ34は、上記式(13a)及び式(13b)の角周波数4ωt及び2ωtの成分を遮断する。その結果、以下の式(14a)及び式(14b)が得られる。
ローパスフィルタ34で角周波数4ωt及び2ωtが遮断された結果は、逆位相乗算器36に送られる。
逆位相乗算器36は、上記式(14a)及び式(14b)のそれぞれの偏角を求めて、逆の位相を乗算することにより、cos2ω及びcosωを除去する過程で生じたexp関数の成分が、上記式(14a)及び式(14b)から除去される。この結果、以下の式
(15a)及び式(15b)が得られる。
(15a)及び式(15b)が得られる。
上記式(15a)及び式(15b)で表される、逆位相乗算器36においてexpの成分が除去された結果は、位相算出部38に送られる。
位相算出部38は、ベッセル関数を除去して位相を算出する。ここで、J1(C)=J2(C)を満たす変数Cは2.63である。従って、以下の式(16)で与えられる角周波数ωで変調すると、J1(C)=J2(C)となる。
角周波数ωの最適値、すなわち、上記式(16)を満たす、角周波数ωは、測定開始時に、発振器14で生成される変調器駆動信号の角周波数を掃引することで求めることができる。J1(C)=J2(C)であるときのベッセル関数の値をA(=J1(C)=J2(C))とおき、各項の値をそれぞれI及びQとすると、以下の式(17a)及び式(17b)で表される。
したがって、以下の式(18)から、測定対象物90の振動による位相変化φ(t)を求めることができる。
以上説明したように、この発明の振動計及び振動測定方法によれば、信号光と参照光の光路差は、光ファイバ18のレンズ20側の端面と測定対象物90の間の往復分のみであるので、ほとんど同じとみなすことができる。このように、信号光及び参照光を、ほとんど同じ光路を伝搬させることにより、光ファイバに加わる振動などの外乱が雑音となって位相変化φ(t)の復調に与える影響を無視できるほど小さくする効果が得られる。また、偏波を用いないため、従来技術と比べてファイバ長の長延化が可能である。さらに、必要なコンポーネント数が大幅に削減され、また、光ファイバとして、比較的安価なシング
ルモード光ファイバを用いることができるので、振動計の低コスト化が可能となる。
ルモード光ファイバを用いることができるので、振動計の低コスト化が可能となる。
10、110 連続光光源
12 位相変調器
14、114 発振器
16 サーキュレータ
18 光ファイバ
20、120 レンズ
22、122 光電変換器
24 バンドパスフィルタ
26、126 ADC
30、130 信号処理部
32 変調器駆動信号乗算器
34 ローパスフィルタ(LPF)
36 逆位相乗算器
38 位相抽出手段
90、190 測定対象物
112、152 ビームスプリッタ(BS)
116 偏光ビームスプリッタ(PBS)
118 偏波保持光ファイバ(PMファイバ)
142 ハーフミラー
144 λ/4板
146 周波数シフタ
150 λ/2板
12 位相変調器
14、114 発振器
16 サーキュレータ
18 光ファイバ
20、120 レンズ
22、122 光電変換器
24 バンドパスフィルタ
26、126 ADC
30、130 信号処理部
32 変調器駆動信号乗算器
34 ローパスフィルタ(LPF)
36 逆位相乗算器
38 位相抽出手段
90、190 測定対象物
112、152 ビームスプリッタ(BS)
116 偏光ビームスプリッタ(PBS)
118 偏波保持光ファイバ(PMファイバ)
142 ハーフミラー
144 λ/4板
146 周波数シフタ
150 λ/2板
Claims (5)
- 連続光光源、発振器、位相変調器、サーキュレータ、光ファイバ、レンズ、光電変換器、バンドパスフィルタ及び信号処理部を備え、
前記連続光光源は、連続光を生成し、
前記位相変調器は、前記発振器で生成された、角周波数がωである位相変調駆動信号に基いて、前記連続光に対して所定の位相変調を施し、
前記サーキュレータは、前記位相変調を施された連続光を、前記光ファイバに送り、
前記サーキュレータから前記光ファイバに送られた連続光は、信号光として前記レンズを経て、測定対象に照射され、
前記測定対象で散乱した信号光は、前記レンズ及び前記光ファイバを経て、前記サーキュレータに送られ、
前記サーキュレータから前記光ファイバに送られた連続光の一部は、前記光ファイバの端面付近において、参照光として反射され、
前記参照光は、前記光ファイバを経て前記サーキュレータに送られ、
前記光ファイバを経て前記サーキュレータに送られた、前記信号光及び前記参照光は、前記光電変換器に送られ、
前記光電変換器は、前記信号光と前記参照光が干渉した干渉光を、電気信号に変換して干渉信号を生成し、前記干渉信号を前記バンドパスフィルタに送り、
前記バンドパスフィルタは、前記干渉信号のω及び2ωの成分を抽出して、前記信号処理部に送り、
前記信号処理部は、前記干渉信号のω及び2ωの成分を用いて、前記振動対象の振動の情報を取得する
ことを特徴とする振動計。 - 前記参照光は、前記光ファイバの端面でのフレネル反射による反射光、又は、前記レンズ端面での反射光である
ことを特徴とする請求項1に記載の振動計。 - 前記位相変調駆動信号の初期位相及び変調度がそれぞれθ1及びβであり、前記光ファイバと前記レンズの境界と、前記測定対象との距離がd、光速がcであり、信号光が測定対象の振動により受ける位相変化がφ(t)であるとき、前記光電変換器に入射される信号は、第1種ベッセル関数Jに対して、以下の式(1)であり、
前記変調器駆動信号乗算器は、前記バンドパスフィルタで抽出された2ω及びωの成分に対して、初期位相がθ2である以下の式(4)で表される変調器駆動信号を乗算して、以下の式(5a)及び式(5b)を算出し、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の振動計。 - 連続光を生成する過程と、
角周波数がωである位相変調駆動信号に基いて、前記連続光に対して所定の位相変調を施す過程と、
前記位相変調を施された連続光を、光ファイバを伝搬させる過程と、
前記光ファイバを伝搬した連続光を、レンズを経て、信号光として測定対象に照射する過程と、
前記測定対象で散乱した信号光を、前記レンズを経て前記光ファイバを伝搬させる過程と、
前記光ファイバを伝搬した連続光の一部を、前記光ファイバの端面付近において、参照光として反射させて、前記参照光を前記光ファイバを伝搬させる過程と、
前記信号光と前記参照光が干渉した干渉光を、電気信号に変換して干渉信号を生成する過程と、
前記干渉信号のω及び2ωの成分を抽出する過程と、
ω及び2ωの成分を用いて、前記振動対象の振動の情報を取得する過程と
を備えることを特徴とする振動測定方法。 - 前記位相変調駆動信号の初期位相及び変調度がそれぞれθ1及びβであり、前記光ファイバと前記レンズの境界と、前記測定対象との距離がd、光速がcであり、信号光が測定対象物の振動により受ける位相変化がφ(t)であるとき、前記干渉光は、第1種ベッセル関数Jに対して、以下の式(1)で与えられ、
を備えることを特徴とする請求項4に記載の振動測定方法。
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