JP2023154882A - ヘッド駆動装置及びインクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023154882000001
【課題】マルチドロップにおいて一つのドットに対するドット径の制御の自由度を高める。
【解決手段】ノズルアクチュエータに駆動電圧を印加する駆動回路110と、当該駆動回路110の駆動を制御する制御部101と、を有するヘッド駆動装置100において、駆動回路110は、第1の電源電圧Vaに重畳する電圧を発生させることができる複数の昇圧部C1,C2と、複数の昇圧部C1,C2によって発生した複数の電圧を切り替えられる複数の切替部S1~S4と、を備える。制御部101は、複数の切替部S1~S4の動作を制御し、第1の電源電圧Vaに複数の昇圧部C1,C2で発生した複数の電圧を選択的に重畳して駆動電圧を生成する。
【選択図】図6

Description

本発明は、ノズルが設けられたインクジェットヘッドを駆動するヘッド駆動装置、及びインクジェット記録装置に関する。
従来、インクジェット記録装置においてインクジェットヘッドで諧調表現を実現するための手段として、マルチドロップにより1ドットあたりの液滴量を調整する手法が知られている。マルチドロップとは、原稿画像の一つのドットに対して、吐出する液滴数を制御することでドット径を変化させる技術である。一つのドットに対して吐出する液滴数が多いほどドット径が大きくなり、記録材に記録したドットの色や濃度が濃くなる。
しかし、定電圧源とスイッチング素子とを用いたプッシュプル駆動回路の場合、一つのドットに対して複数のオン期間が存在するマルチドロップ駆動電圧波形(オン期間)の電圧値は常に一定である。
例えば、特許文献1には、駆動波形発生回路で発生させた駆動信号の電圧を電流増幅回路により増幅し、さらに電流増幅回路から出力される駆動信号の電圧を昇圧させる昇圧手段を備えた、インクジェット式プリンタのヘッド駆動装置が開示されている。特許文献1に開示されたヘッド駆動装置では、低い電源電圧であってもブートストラップ回路による昇圧によって、所望の駆動電圧を生成する。つまり、目的の単一電圧を生成するための手段として、ブートストラップ回路により駆動信号の電圧を昇圧する方法を用いている。
特開2004-291405号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術の場合、駆動信号の電圧を一段階しか昇圧することができない。生成される駆動電圧のオン期間の電圧値は1種類のみであり、マルチドロップ駆動電圧として常にこの電圧値が出力される。すなわち、マルチドロップにおいて、例えば、1発目、2発目、3発目の各インク滴の液滴量(ドット径)は可変できない。このように、従来、マルチドロップにおいて一つのドットに対するドット径の制御の自由度が低かった。
上記の状況から、マルチドロップにおいて一つのドットに対するドット径の制御の自由度を高める手法が要望されていた。
上記課題を解決するために、本発明の一態様のヘッド駆動装置は、インクジェットヘッドのノズルに対応して設けられたノズルアクチュエータに駆動電圧を印加する駆動回路と、当該駆動回路の駆動を制御する制御部とを有し、ノズルからインク滴を吐出させるインクジェット記録装置のヘッド駆動装置である。上記駆動回路は、第2の電源電圧を利用して、第1の電源電圧に重畳する電圧を発生させることができる複数の昇圧部と、複数の昇圧部によって発生した複数の電圧を切り替えられる複数の切替部と、を備える。上記制御部は、複数の切替部の動作を制御し、第1の電源電圧に複数の昇圧部で発生した複数の電圧を選択的に重畳して駆動電圧を生成する。
また、本発明の一態様のインクジェット記録装置は、上記ヘッド駆動装置を備えたインクジェット記録装置である。
本発明の少なくとも一態様によれば、第1の電源電圧に複数の電圧を選択的に重畳して、ノズルアクチュエータの駆動電圧を生成することで、マルチドロップにおいて一つのドットに対するドット径の制御の自由度を高めることができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
インクジェット記録装置の一般的なヘッド駆動装置の例を示す回路図である。 マルチドロップ駆動電圧の例を示す波形図である。 本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置の全体構成例を示す概略図である。 本発明の第1の実施形態に係るインクジェット記録装置のヘッドユニットを記録材側から見た状態を示す平面図である。 本発明の第1の実施形態に係るインクジェット記録装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置が備えるヘッド駆動装置の例を示す回路図である。 本発明の一実施形態に係る駆動回路において昇圧回路に電荷をチャージするときの状態と、駆動回路の等価回路とを示す図である。 本発明の一実施形態に係る駆動回路において昇圧回路にチャージされた電荷を駆動回路出力に重畳するときの状態と、駆動回路の等価回路とを示す図である。 本発明の一実施形態に係るマルチドロップ駆動電圧の例を示す波形図である。
以下、本発明を実施するための形態の例について、添付図面を参照して説明する。本明細書及び添付図面において実質的に同一の機能又は構成を有する構成要素については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
[一般的な駆動回路]
初めに、従来の一般的なインクジェット記録装置が備えるヘッド駆動装置について図1を参照して説明する。
図1は、インクジェット記録装置の一般的なヘッド駆動装置の例を示す回路図である。
図1に示すヘッド駆動装置200は、制御回路201、駆動信号生成回路202、及び駆動回路210を含む。駆動信号生成回路202は、制御回路201から出力される制御信号に基づいて、駆動回路210に形成された直列接続のスイッチング素子203,204に供給する駆動信号を生成する。スイッチング素子203,204は、駆動信号に従ってオン又はオフし、電源回路205(定電圧源)が出力する電源電圧Vaを容量性の負荷206に充電したり、負荷206に充電された電源電圧Vaを放電したりする。負荷206は、インクジェットヘッドのノズルごとに設けられるノズルアクチュエータの圧電素子(ピエゾ素子)である。このように、電源電圧Vaが、負荷206の駆動電圧として印加される。
図2は、マルチドロップ駆動電圧の例を示す波形図である。図1に示すヘッド駆動装置200の場合、マルチドロップ駆動電圧波形としては、何発打つにしてもオン期間(ハイレベル側)の電圧が全て同じ電圧、すなわち電源回路205から出力される電源電圧Vaにしかならない。そのため、図2に示すように、例えば、一つのドットに対して連続して三回射出したインク滴D1~D3のドット径は、どれも同じである。
そこで、本発明では、昇圧回路によって複数の電圧を発生させ、この複数の電圧を選択的に切り替えて電源電圧Vaに重畳することで、マルチドロップ時のインク滴の射出ごとに駆動電圧の値を切り替えられる構成とする。
[インクジェット記録装置の全体構成]
始めに、本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置の構成例について、図1を参照して説明する。
図3は、一実施形態に係るインクジェット記録装置の全体構成例を示す概略図である。
インクジェット記録装置1は、後述する図4に示すインクジェットヘッド242に設けたノズル244からインクを吐出することで記録材P(記録媒体)に画像を形成(記録)する。本実施形態では、記録媒体として用紙を適用した例を説明するが、これに限定されるものではなく、記録媒体としては、フィルムや布地等その他各種のものが適用可能である。
このインクジェット記録装置1は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(Bk)の4色のインクを重ね合わせるカラーインクジェット記録装置である。インクジェット記録装置1は、給紙部10と、画像形成部20と、排紙部30と、制御部40とを有している。そして、インクジェット記録装置1は、端末装置2(図5参照)から入力された画像データを記録材Pに形成する。
給紙部10は、給紙トレー11と、記録材供給部12とを有している。給紙トレー11は、記録材Pを載置可能に設けられた板状の部材である。給紙トレー11は、載置された記録材Pの枚数に応じて上下方向に移動可能に設けられている。そして、給紙トレー11に載置された複数の記録材Pのうち上下方向の最上部の記録材Pは、記録材供給部12により搬送される位置で保持される。
記録材供給部12は、複数(本例では、2つ)のローラー121,122と、搬送ベルト123とを有している。搬送ベルト123は、長手方向の両端が接続された無端状に形成されている。搬送ベルト123は、ローラー121,122に張架されている。そして、ローラー121,122のうち一方のローラーが回転駆動することで、搬送ベルト123は、2つのローラー121,122の間を循環移動する。これにより、搬送ベルト123に載置された記録材Pが搬送される。
また、記録材供給部12は、ローラー121,122を回転駆動する不図示の駆動部や、給紙トレー11に載置された最上部の記録材Pを搬送ベルト123に受け渡す供給装置(図示略)を有している。そして、記録材供給部12は、搬送ベルト123に載置された記録材Pを画像形成部20に向けて搬送し、画像形成部20に給紙する。
画像形成部20は、画像形成ドラム21と、受け渡しユニット22と、加熱部23と、ヘッドユニット24と、定着部25と、画像読取部26と、記録材排出部27と、記録材反転部28とを有しており、記録材Pに画像を形成する。
画像形成ドラム21は、円筒状に形成されている。画像形成ドラム21は、不図示の駆動モーターにより反時計回りに回転する。画像形成ドラム21の外周面には、給紙部10から供給された記録材Pが担持される。画像形成ドラム21は、外周面を三等分した3面の保持領域211を有している。保持領域211は、ステンレス鋼(SUS)シート等の表面に樹脂シート等が貼り付けられ、各保持領域211の表面において記録材Pを保持することが可能となっている。そして、画像形成ドラム21は、回転駆動することで記録材Pを排紙部30に向けて搬送する。また、画像形成ドラム21の外周面には、加熱部23、ヘッドユニット24、定着部25及び画像読取部26が対向して配置されている。
受け渡しユニット22は、給紙部10の記録材供給部12と画像形成ドラム21との間に設けられている。受け渡しユニット22は、爪部221と、円筒状の受け渡しドラム222等を有している。爪部221は、記録材供給部12により搬送された記録材Pの一端を担持する。受け渡しドラム222は、爪部221に担持された記録材Pを画像形成ドラム21に向けて誘導する。これにより、記録材Pは、受け渡しユニット22を介して記録材供給部12から画像形成ドラム21の外周面に受け渡される。
受け渡しドラム222における記録材Pの搬送方向の下流側には、加熱部23が配置されている。加熱部23は、例えば電熱線等を有し、通電に応じて発熱する。加熱部23は、制御部40による制御により、画像形成ドラム21に担持されて加熱部23の近傍を通過する記録材Pが所定の温度となるように発熱を行う。
また、加熱部23の近傍には、不図示の温度センサーが設けられている。温度センサーは、加熱部23付近の温度を検知する。そして、制御部40は、温度センサーが検知した温度情報に基づいて、加熱部23の温度を制御する。
加熱部23における記録材Pの搬送方向の下流側には、ヘッドユニット24が設けられている。ヘッドユニット24は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)に応じて4つ設けられている。4つのヘッドユニット24は、記録材Pの搬送方向に対して上流側から、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの順に配置されている。
ヘッドユニット24は、記録材Pの搬送方向と直交する方向(幅方向)において記録材Pの全体を覆う長さ(幅)に設定されている。すなわち、インクジェット記録装置1は、ワンパス方式のラインヘッド型インクジェット記録装置である。4つのヘッドユニット24は、それぞれ吐出するインクの色が異なるのみで、互いに同一の構成を有している。
次に、インクジェット記録装置1のヘッドユニット24の構成例を説明する。
図4は、ヘッドユニット24を記録材側から見た状態を示す平面図である。
ヘッドユニット24(ヘッド駆動装置の一例)は、複数(本例では、16個)のインクジェットヘッド242(インク吐出部の例)を有している。そして、2つのインクジェットヘッド242が1組となって、1つのインクジェットモジュール243を構成している。そのため、本例のヘッドユニット24には、8つのインクジェットモジュール243が設けられている。
8つのインクジェットモジュール243は、記録材Pの搬送方向に沿って2列並べられている。そして、一列のインクジェットモジュール243は、記録材Pの搬送方向と直交する方向(幅方向)に沿って4つ並べて配置されている。また、8つのインクジェットモジュール243は、2列のインクジェットモジュール243が記録材Pの搬送方向に沿って互い違いの千鳥状に配置されている。
なお、インクジェットモジュール243の数及び配置は、上述したものに限定されるものではなく、6又は10以上のインクジェットモジュール243を配置してもよい。
また、インクジェットヘッド242は、複数のノズル244を有している。そして、インクジェットヘッド242は、ノズル244からインクを記録材Pに向けて吐出する。これにより、画像形成ドラム21に担持された記録材Pに画像が形成される。
4つのヘッドユニット24における搬送方向の下流側には、定着部25が配置されている。定着部25としては、例えば、低圧水銀ランプ等の紫外線を照射する蛍光管が適用される。そして、定着部25は、紫外線を画像形成ドラム21により搬送された記録材Pに向けて照射し、記録材P上に吐出されたインクを硬化させる。これにより、定着部25は、記録材Pに形成された画像を定着させる。
紫外線を発する蛍光管としては、低圧水銀ランプの他、数百Pa~1MPa程度の動作圧力を有する水銀ランプ、殺菌灯として利用可能な光源、冷陰極管、紫外線レーザー光源、メタルハライドランプ、発光ダイオードなどが挙げられる。これらの中で、紫外線をより高照度で照射可能であって消費電力の少ない光源(例えば発光ダイオード等)がより望ましい。
なお、定着部25としては紫外線を照射するものに限定されるものではなく、インクの性質に応じてインクを硬化させる性質を有するエネルギー線を照射するものであればよく、光源もエネルギー線の波長などに応じて置換される。また、定着部25としては、紫外線等の光を照射するものに限定されるものではない。定着部としては、例えば、記録材に熱を与えることでインクを乾燥させたり、インクに化学的な変化を起こさせる液体を付与させたりするもの等その他各種の方法を適用できるものである。
また、定着部25における搬送方向の下流側には、画像読取部26が配置されている。画像読取部26は、光源から読み取り対象に光を照射し、その反射画像を読み取る。画像読取部26は、複数の検出素子が記録材Pの搬送方向と直交する方向(幅方向)に沿って並べられたインラインセンサで構成されており、ヘッドユニット24及び定着部25により記録材Pに形成された2次元の反射画像や、画像形成ドラム21の表面の反射画像を読み取る。画像読取部26が読み取った画像のデータは、制御部40に送られる。
なお、画像読取部26を構成する検出素子の間隔は、インクジェットヘッド242のノズル244の間隔よりも広く設定されている。すなわち、画像読取部26の分解能は、ヘッドユニット24の解像度よりも粗く設定されている。また、画像読取部26は、画像形成ドラム21の幅方向よりも長く形成され、画像形成ドラム21の表面の保持領域211の幅方向の全体を読み取ることができるように形成されている。
また、画像読取部26の搬送方向の下流側には、記録材排出部27と、記録材反転部28が設けられている。記録材排出部27は、画像形成ドラム21により搬送された記録材Pを排紙部30に向けて搬送する。
記録材排出部27は、円筒状の分離ドラム271と、排出ベルト272とを有している。分離ドラム271は、画像形成ドラム21に担持された記録材Pを画像形成ドラム21の外周面から分離させる。そして、分離ドラム271は、記録材Pを排出ベルト272又は記録材反転部28に記録材Pを誘導する。
分離ドラム271は、片面画像形成におけるフェースアップ排紙を行う場合に、記録材Pを排出ベルト272に誘導する。また、分離ドラム271は、片面画像形成におけるフェースダウン排紙及び両面画像形成を行う場合に、記録材Pを記録材反転部28に誘導する。
排出ベルト272は、記録材供給部12の搬送ベルト123と同様に、無端状に形成されている。排出ベルト272は、複数のローラーにより回転可能に支持されている。排出ベルト272は、分離ドラム271による受け渡された記録材Pを排紙部30に送り出す。
記録材反転部28は、複数の反転ローラー281,282と、反転ベルト283とを有している。フェースダウン排紙を行う場合、記録材反転部28は、分離ドラム271により誘導された記録材Pの表裏を反転し、記録材排出部27に搬送する。これにより、記録材Pは、記録材排出部27による画像が形成された面が上下方向の下方を向いた状態で排紙部30に搬送される。
また、両面画像形成を行う場合、記録材反転部28は、分離ドラム271により誘導された記録材Pの表裏を反転し、再び画像形成ドラム21の外周面に搬送する。これにより、記録材Pは、画像形成ドラム21により搬送され、再び加熱部23、ヘッドユニット24、定着部25及び画像読取部26を通過する。
排紙部30は、記録材排出部27により画像形成部20から送り出された記録材Pを格納する。排紙部30は、平板状の排紙トレー31を有している。そして、排紙部30は、排紙トレー31上に画像が形成された記録材Pを載置する。
[インクジェット記録装置のハードウェア構成]
次に、インクジェット記録装置1のハードウェア構成例について説明する。
図5は、インクジェット記録装置1のハードウェア構成例を示すブロック図である。
インクジェット記録装置1は、制御部40を備えている。制御部40は、例えばCPU(Central Processing Unit)41と、CPU41の作業領域として使用されるRAM(Random Access Memory)42と、CPU41が実行するプログラム等を記憶するためのROM(Read Only Memory)43とを有する。さらに、制御部40は、大容量記憶装置としてのハードディスクドライブ(HDD)又は半導体メモリ等からなる記憶部44を有している。記憶部44には、制御プログラム(例えば、画像処理プログラム)や各種データ等のインクジェット記録装置1を制御するための情報が格納される。このため、ROM43及び記憶部44は、CPU41が動作するために必要なプログラムやデータ等を記録している。すなわち、ROM43及び記憶部44は、インクジェット記録装置1を動作させるコンピューターによって実行されるプログラムを格納したコンピューター読取可能な記録媒体の一例として用いられる。
また、インクジェット記録装置1は、画像形成ドラム21、記録材排出部27や記録材反転部28等の搬送系の駆動を行い、記録材Pを搬送する搬送部51と、操作表示部52と、入出力インターフェース53とを有している。
制御部40のCPU41は、加熱部23、ヘッドユニット24、定着部25、画像読取部26、RAM42、ROM43、記憶部44にそれぞれシステムバス54を介して接続され、装置全体を制御する。また、CPU41は、搬送部51、操作表示部52、入出力インターフェース53にそれぞれシステムバス54を介して接続されている。
操作表示部52は、液晶表示装置(LCD)又は有機ELD(Electro Luminescence Display)等のディスプレイからなるタッチパネルである。この操作表示部52は、オペレーターに対する指示メニュー、ノズル244の吐出検出動作に関する情報や取得した画像データに関する情報等のインクジェット記録装置1に関する情報を表示する。さらに、操作表示部52は、複数のキーを備え、オペレーターのキー操作による各種の指示、文字、数字などのデータの入力を受け付ける入力部としての役割を持っている。これにより、オペレーターが操作表示部52を通じてインクジェット記録装置1に対する操作が行える。なお、操作表示部52を、操作部と表示部に分けて構成してもよい。この場合、オペレーターは、操作部を通じてインクジェット記録装置1を操作し、表示部は、インクジェット記録装置1に関する情報を表示する。
入出力インターフェース53は、PC(パーソナルコンピュータ)や、ファクシミリ装置等の端末装置2に接続されている。そして、入出力インターフェース53は、端末装置2から画像データを受信する。入出力インターフェース53は、受信した画像データを制御部40に出力する。そして、制御部40は、入出力インターフェース53から受信した画像データに対し、必要に応じて、シェーディング補正、画像濃度調整、画像圧縮等の画像処理を行う。
また、ヘッドユニット24は、制御部40によって画像処理された画像データを受け取り、画像データに基づいて記録材P上に所定の画像を形成する。具体的には、ヘッドユニット24は、ヘッド駆動部241を駆動することで、インクジェットヘッド242からインクを所定の位置に吐出させる。ヘッド駆動部241には、インクジェットヘッド242のノズル244ごとに設けられた負荷112(圧電素子)に駆動電圧を印加する、複数の駆動回路110が配置されている。駆動回路110の詳細については、後述する図6~図8を参照して詳しく説明する。
ヘッドユニット24により記録材Pに形成された画像は、画像読取部26によって読み取られ、その画像データが制御部40に送られる。また、ノズル244の吐出不良の判定動作を行う際、制御部40は、画像読取部26から送られた画像データに基づいて吐出不良が生じているノズル244を判別する。そして、制御部40は、例えば、吐出不良が発生したノズル244に隣接するノズル244からのインクの吐出量を増やすことで、ヘッドユニット24のシェーディング補正処理を行う。
[ヘッド駆動装置の構成]
次に、インクジェット記録装置1が備えるヘッド駆動装置の構成について図6を参照して説明する。
図6は、インクジェット記録装置1が備えるヘッド駆動装置の構成例を示す回路図である。
図6に示すように、ヘッド駆動装置100は、制御回路101、駆動信号生成回路102、及び駆動回路110を含む。例えば、制御回路101は、FPGA(Field Programmable Gate Array)等を用いて構成されるコントローラであり、CPU41の指示に基づいて動作する。制御回路101は、画像データから生成されたヘッド駆動データに基づいて、マルチドロップ駆動電圧の波形を決定する。ヘッド駆動データとしては、マルチドロップ駆動電圧波形のオン期間の電圧と、スイッチS1~S4のオン/オフの組合せ等のデータがテーブル化されて、ROM43又は記憶部44等に保存されている。そして、制御回路101は、マルチドロップ駆動電圧の波形に応じた制御信号を生成して、駆動信号生成回路102へ出力する。なお、制御回路101の構成又は機能が、CPU41を含む制御部40に組み込まれていてもよい。
駆動信号生成回路102は、制御回路101から受け取った制御信号に基づいて、駆動回路110に形成された直列接続のスイッチング素子113,114に供給する駆動信号を生成する。駆動信号生成回路102はIC(Integrated Circuit)で構成されるが、制御回路101と同様に、FPGAを用いて構成することも可能である。スイッチング素子113,114は、駆動信号生成回路102から各々のゲート端子に入力された駆動信号に基づいて、排他的にオン又はオフする。なお、駆動信号生成回路102は、駆動回路110内に設けられてもよい。
駆動回路110は、電源回路111と、容量性の負荷112と、スイッチング素子113と、スイッチング素子114と、昇圧回路120を備える。負荷112は、インクジェットヘッド242のノズル244ごとに設けられるノズルアクチュエータの圧電素子(ピエゾ素子)である。本実施形態では、スイッチング素子113,114にMOSFETを用いているが、FETやバイポーラトランジスタなどでもよい。スイッチング素子113はPチャネルMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)、スイッチング素子114はNチャネルMOSFETであるが、チャネルが逆であってもよい。
電源回路111は、電源電圧Va(第1の電源電圧の一例)を出力する定電圧源である。電源回路111の出力側は、スイッチング素子113とスイッチング素子114の直列接続を介して、接地電位に接続されている。また、スイッチング素子113のソース端子とスイッチング素子114のドレイン端子との間の経路に、負荷112の一端が接続され、負荷112の他端は接地電位に接続されている。
昇圧回路120は、電源回路115と、ダイオードDiと、コンデンサC1,C2(昇圧部の一例)と、スイッチS1~S4(切替部の一例)を備える。コンデンサC1とコンデンサC2は、スイッチS1とスイッチS2を通じて、並列に接続されている。なお、コンデンサの数は2個に限定されず、3個以上であってもよい。
電源回路115の出力側は、ダイオードDiとスイッチS4を介して、電源回路111の出力側とスイッチング素子113のドレイン端子との間の経路に接続している。
コンデンサC1の一端側は、ダイオードDiのカソードとスイッチS4との間の経路に接続している。コンデンサC1の他端側は、スイッチS1を介して、スイッチング素子113のソース端子とスイッチング素子114のドレイン端子の接続中点と、負荷112の一端側との間の経路に接続している。
コンデンサC2の一端側は、スイッチS2を介して、ダイオードDiのカソードとスイッチS4との間の経路に接続している。コンデンサC2の他端側は、スイッチング素子113のソース端子とスイッチング素子114のドレイン端子の接続中点と、負荷112の一端側との間の経路に接続している。
スイッチS3の一端側は、コンデンサC1の他端側とスイッチS1の間の経路に接続し、スイッチS3の他端側は、スイッチS2とコンデンサC2の一端側との間の経路に接続している。
スイッチング素子113,114は、駆動信号生成回路102から出力された駆動信号によりオン又はオフし、電源回路111及び電源回路115が出力する電源電圧を負荷112に充電したり、負荷112に充電された電源電圧を放電したりする。このように、電源回路111の電源電圧Va及び電源回路115の電源電圧Vbを利用して、負荷112に駆動電圧が印加される。電源電圧Vbは、電源電圧Vaと同じであってもよい。例えば、昇圧回路120において昇圧に用いる電源電圧として、電源電圧Vaを用いる構成としてもよい。
スイッチS1~S4の切り替え動作は、制御回路101によって制御される。コンデンサC1,C2は、電源回路115が出力する電源電圧Vb(第2の電源電圧の一例)を充電することにより、電源回路111が出力する電源電圧Va(第1の電源電圧の一例)に重畳するための電圧を発生させる。コンデンサC1,C2は、切替部として各コンデンサに接続されたスイッチS1~S4(特に、スイッチS1,S2)により、選択的に切り替えられる。コンデンサC1,C2とスイッチS1~S4を備えた昇圧回路120のように、コンデンサを充電して得られた電圧を、負荷112の駆動電圧(ここでは電源電圧Va)に重畳して当該駆動電圧を昇圧する回路は、ブートストラップ回路とも呼ばれる。
制御回路101は、記録材に記録する画像データ(ヘッド駆動データ)に基づいて、インク滴の吐出のたびに複数のコンデンサC1,C2で発生させた電圧の第1の電源電圧Vaへの重畳の有無と、それらの電圧をどれだけ重畳するかを選択する。そして、制御回路101は、駆動電圧の波形のオン期間とオン期間の合間に、複数のコンデンサC1,C2の切り替えを実行し、第1の電源電圧Vaに重畳する電圧を変更する。
スイッチング素子113がオフしスイッチング素子114がオンしているときに、スイッチS1,S2を閉じることで、並列に接続されたコンデンサC1,C2にはそれぞれ電源回路115から電荷がチャージされる。そして、コンデンサC1,C2の両端に、電源電圧Vbの電位差が発生する。
その後、コンデンサC1,C2に接続されたスイッチS1~S4を切り替え、コンデンサC1,C2の接続を直列に切り替えることで、スイッチング素子113がオンしてスイッチング素子114がオフした際に、電源電圧Vaに電源電圧Vbの整数倍の電圧を重畳することができる。図6の例では、スイッチS1~S4の開閉の組合せを変えることで、電源電圧Vbの0倍から2倍の電圧を電源電圧Vaに重畳できる。
マルチドロップ駆動電圧波形は、インク滴を吐出すべき一つのドットに対して、ノズル244からインク滴を吐出させる1又は複数のオン期間を有する。制御回路101は、マルチドロップ駆動電圧波形のオン期間ごとに、複数のコンデンサC1,C2で発生した複数の電圧を切り替えることで、マルチドロップ駆動電圧波形のオン期間ごとの電圧値を切り替える。すなわち、スイッチS1~S4の切り替えをマルチドロップ駆動電圧波形のオン期間の前に行うことで、1発目、2発目、3発目、・・・の電圧をそれぞれ異なる電圧に調整することができる。
このように、本実施形態に係るインクジェット記録装置1は、インクジェットヘッド242のノズル244に対応して設けられたノズルアクチュエータ(容量性の負荷112)に駆動電圧を印加する駆動回路(駆動回路110)と、その駆動回路110の駆動を制御する制御部(制御回路101)とを有し、ノズル244からインク滴を吐出させるように構成されたヘッド駆動装置100を備える。
上記駆動回路は、第2の電源電圧(電源電圧Vb)を利用して、第1の電源電圧(電源電圧Va)に重畳する電圧を発生させることができる複数の昇圧部(例えばコンデンサC1,C2)と、複数の昇圧部によって発生した複数の電圧を切り替えられる複数の切替部(例えばスイッチS1~S4)と、を備える。上記制御部は、複数の切替部の動作を制御し、第1の電源電圧に複数の昇圧部で発生した複数の電圧を選択的に重畳して、上記駆動電圧を生成するように構成されている。
駆動回路110の構成は、同一の基板(例えば、ヘッド駆動部241(図5参照)を構成する基板)内に設けられた、ノズルアクチュエータ(負荷112)に駆動電圧を印加する全て又は複数の駆動回路に適用される。
[昇圧回路での電荷のチャージとディスチャージによる駆動電圧の昇圧]
次に、駆動回路110の昇圧回路120での電荷のチャージ(充電)とディスチャージ(放電)による駆動電圧の昇圧について、図6及び図7を参照して説明する。図7及び図8に示す例は、電源電圧Vaに、昇圧回路120を用いて電源電圧Vbの2倍の電圧2Vbを重畳する場合の例である。
図7は、駆動回路110において昇圧回路120に電荷をチャージするときの状態と、駆動回路110の等価回路とを示す図である。
図7上段に示すように、制御回路101は、スイッチS1,S2を閉じてスイッチS3,S4を開き、コンデンサC1,C2を並列接続にする。そして、制御回路101は、スイッチング素子113をオフしスイッチング素子114をオンし、電源回路115から出力される電源電圧VbをコンデンサC1,C2に供給して、コンデンサC1,C2に電荷をチャージする。
電源電圧Vbの電圧値を“Vb”とすると、図7下段の等価回路110E1に示すように、並列接続のコンデンサC1,C2の各々の両端間に発生する電位差は“Vb”である。
図8は、駆動回路110において昇圧回路120にチャージされた電荷を駆動回路出力に重畳するときの状態と、駆動回路110の等価回路とを示す図である。図8上段に示すように、制御回路101は、図7上段に示す状態からスイッチS1,S2を開いてスイッチS3,S4を閉じ、コンデンサC1,C2を並列接続から直列接続に切り替える。そして、制御回路101は、スイッチング素子113をオンしスイッチング素子114をオフし、コンデンサC1,C2にチャージされた電荷を放電する。
電源電圧Vaの電圧値を“Va”とすると、図8下段の等価回路110E2に示すように、直列接続のコンデンサC1,C2間に発生する電位差は“2Vb”である。したがって、負荷112にかかる駆動電圧は“Va+2Vb”となる。
このように、本実施形態における昇圧回路120では、複数のコンデンサC1,C2は、複数のスイッチS1~S4の切り替え動作に応じて、並列接続と直列接続が切り替えられる。また、複数のコンデンサC1,C2は、複数のスイッチS1~S4の切り替え動作に応じて、第2の電源電圧Vbの充電と放電が選択的に切り替えられる。
図9は、本実施形態に係るマルチドロップ駆動電圧の例を示す波形図である。
図9に示すように、本実施形態は、マルチドロップにおいてスイッチS1~S4を切り替えることで、マルチドロップ駆動電圧波形のオン期間の電圧を、“Va”~“Va+Vb*N”倍の範囲で変えることができる。Nは、昇圧回路120を構成するコンデンサを直列接続した個数である。本実施形態では、直列接続個数は最大で2個である。
図9では、3つのオン期間で構成されたマルチドロップ駆動電圧波形の例が示されている。この例では、1発目のインク滴射出時の電圧が“Va”、2発目の電圧が“Va+2Vb”、3発目の電圧が“Va+Vb”である。一つのドットに対して連続して三回射出したインク滴D1~D3のドット径は、インク滴D1が最小、インク滴D2が最大、インク滴D3がそれらの中間となる。
図9に示したマルチドロップ駆動電圧波形は一例に過ぎない。マルチドロップ駆動電圧波形において、オン期間の個数(インク滴の吐出回数)と、オン期間における電圧とは、画像データに基づくヘッド駆動データにより決定される。
なお、マルチドロップ駆動電圧波形において電圧“Va+Vb”を得るためには、例えば、図8上段においてスイッチS3を開いてコンデンサC1に充電された電圧“Vb”のみを、駆動電圧Vaに重畳すればよい。例えば、図8上段において、少なくともスイッチS4を開いたままとすることで、電源電圧“Va”が負荷112に印加される。なお、上述した例では、コンデンサC1,C2の両方に電荷をチャージしたが、電源電圧Vaに重畳する電圧(例えば、0,Vb,2Vb)に応じて、コンデンサC1,C2に任意に電荷をチャージする構成としてもよい。また、マルチドロップ駆動電圧波形のオン期間とオン期間の間ごとに、スイッチS1~S4を切り替え、コンデンサC1及び/又はC2への充電をする構成としてもよい。
上述したように、本実施形態に係るインクジェット記録装置1が備えるヘッド駆動装置100は、第1の電源電圧(電源電圧Va)に複数の電圧を選択的に重畳して、ノズルアクチュエータ(負荷112)の駆動電圧を生成する。このため、ヘッド駆動装置100は、昇圧回路120に複数のコンデンサ(例えば、コンデンサC1,C2)を用い、複数のコンデンサの接続形態を、マルチドロップにおけるインク滴射出の合間にスイッチS1~S4によって切り替えることが可能な構成となっている。言い換えると、ヘッド駆動装置100は、昇圧回路120において昇圧可能な電圧を複数持っており、これらの電圧を第1の電源電圧(電源電圧Va)に選択的に重畳することで、昇圧により生成される複数の電圧(例えば、“Va”、“Va+Vb”、“Va+2Vb”)をマルチドロップの中で切り替えることができる。
したがって、上記構成のヘッド駆動装置100は、マルチドロップ駆動電圧波形の複数あるオン期間の電圧値を変更することで、マルチドロップ時に吐出する各インク滴のドット径を変化させ、一つのドットに対するドット径を変化させることができる。それゆえ、ヘッド駆動装置100は、マルチドロップにおいて一つのドットに対するドット径の制御の自由度を高めることができる。
さらに、上記構成のヘッド駆動装置100を備えたインクジェット記録装置1は、回路コストと実装面積を抑えつつ、電圧を可変しつつマルチドロップ駆動電圧波形を実現することができる。
[変形例]
なお、本発明は上述した一実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、その他種々の応用例、変形例を取り得ることは勿論である。例えば、上述した本実施形態は本発明を分かりやすく説明するためにインクジェット記録装置(ヘッド駆動装置)の構成を詳細かつ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成要素を備えるものに限定されない。また、本実施形態の構成の一部について、他の構成要素の追加又は置換、削除をすることも可能である。
1…インクジェット記録装置、 40…制御部、 100…ヘッド駆動装置、 101…制御回路、 102…駆動信号生成回路、 110…駆動回路、 110E1,110E2…等価回路、 111…電源回路、 112…負荷、 113,114…スイッチング素子、 115…電源回路、 120…昇圧回路、 C1,C2…コンデンサ、 Di…ダイオード、 S1~S4…スイッチ、 Va,Vb…電源電圧

Claims (10)

  1. インクジェットヘッドのノズルに対応して設けられたノズルアクチュエータに駆動電圧を印加する駆動回路と、前記駆動回路の駆動を制御する制御部とを有し、前記ノズルからインク滴を吐出させるインクジェット記録装置のヘッド駆動装置であって、
    前記駆動回路は、第2の電源電圧を利用して、第1の電源電圧に重畳する電圧を発生させることができる複数の昇圧部と、
    複数の前記昇圧部によって発生した複数の電圧を切り替えられる複数の切替部と、を備え、
    前記制御部は、複数の前記切替部の動作を制御し、前記第1の電源電圧に複数の前記昇圧部で発生した複数の電圧を選択的に重畳して前記駆動電圧を生成する
    ヘッド駆動装置。
  2. 前記駆動電圧の波形は、前記インク滴を吐出すべき一つのドットに対して、前記ノズルからインク滴を吐出させる1又は複数のオン期間を有する
    請求項1に記載のヘッド駆動装置。
  3. 前記制御部は、前記駆動電圧の波形の前記オン期間ごとに、複数の前記昇圧部で発生した複数の電圧を切り替えることで、前記駆動電圧の前記オン期間ごとの電圧値を切り替える
    請求項2に記載のヘッド駆動装置。
  4. 複数の前記昇圧部は、前記第2の電源電圧を充電することにより前記第1の電源電圧に重畳するための前記電圧を発生させる複数のコンデンサであり、
    複数の前記コンデンサは、前記切替部として各コンデンサに接続されたスイッチにより選択的に切り替えられる
    請求項3に記載のヘッド駆動装置。
  5. 複数の前記コンデンサは、複数の前記スイッチの切り替え動作に応じて、並列接続と直列接続が切り替えられる
    請求項4に記載のヘッド駆動装置。
  6. 複数の前記コンデンサは、複数の前記スイッチの切り替え動作に応じて、前記第2の電源電圧の充電と放電が選択的に切り替えられる
    請求項5に記載のヘッド駆動装置。
  7. 複数の前記コンデンサと複数の前記スイッチは、ブートストラップ回路により前記第1の電源電圧を昇圧可能な昇圧回路を構成している
    請求項6に記載のヘッド駆動装置。
  8. 前記制御部は、記録材に記録する画像データに基づいて、前記インク滴の吐出のたびに複数の前記コンデンサで発生させた電圧の前記第1の電源電圧への重畳の有無と、前記電圧をどれだけ重畳するかを選択し、前記駆動電圧の波形のオン期間とオン期間の合間に、複数の前記コンデンサの切り替えを実行して前記第1の電源電圧に重畳する電圧を変更する
    請求項4に記載のヘッド駆動装置。
  9. 前記駆動回路の構成は、同一の基板内に設けられた、ノズルアクチュエータに駆動電圧を印加する全て又は複数の駆動回路に適用される
    請求項1乃至7のいずれか一項に記載のヘッド駆動装置。
  10. インクジェットヘッドのノズルに対応して設けられたノズルアクチュエータに駆動電圧を印加する駆動回路と、前記駆動回路の駆動を制御する制御部とを有し、前記ノズルからインク滴を吐出させるインクジェット記録装置であって、
    前記駆動回路は、
    第2の電源電圧を利用して、第1の電源電圧に重畳する電圧を発生させることができる複数の昇圧部と、
    複数の前記昇圧部によって発生した複数の電圧を選択的に切り替えられる複数の切替部と、を備え、
    前記制御部は、複数の前記切替部の動作を制御し、前記第1の電源電圧に複数の前記昇圧部で発生した複数の電圧を選択的に重畳して前記駆動電圧を生成する
    インクジェット記録装置。
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