JP2023151531A - 抵抗器 - Google Patents
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Abstract
【課題】放熱性に優れた小型かつ大電力対応の抵抗器を提供する。【解決手段】抵抗器1は、基板2と、基板2の主面21に設けられた電極3と、主面21に設けられ、電極3に電気接続された抵抗体4と、抵抗体4を覆う保護層5と、を備える。基板2は、アルミナ基板20であり、アルミナ基板20を対象物に取り付けるための取付孔23と、アルミナ基板20にリード線を接続させるための接続孔25と、を有する。電極3は、主面21において取付孔23を囲む位置にある。取付孔23と接続孔25とは、一体である。【選択図】図1
Description
本開示は、一般に放電用の抵抗器に関し、より詳細には、基板及び抵抗体を備える抵抗器に関する。
抵抗器として、プリント基板の表面に多数のチップ抵抗を実装したもの(特許文献1参照)を用いることが、従来行われている。
一般的にプリント基板の熱伝導率及び耐熱性は低いので、上記した従来の抵抗器では、互いに間隔をあけて多数のチップ抵抗を実装するために大型のプリント基板が必要となり、抵抗器の大型化を招くという問題がある。
本開示の目的は、放熱性に優れた小型かつ大電力対応の抵抗器を提供することにある。
本開示の一態様に係る抵抗器は、基板と、前記基板の主面に設けられた電極と、前記主面に設けられ、前記電極に電気接続された抵抗体と、前記抵抗体を覆う保護層と、を備える。前記基板は、アルミナ基板であり、前記アルミナ基板を対象物に取り付けるための取付孔と、前記アルミナ基板にリード線を接続させるための接続孔と、を有する。前記電極は、前記主面において前記取付孔を囲む位置にある。前記取付孔と前記接続孔とは、一体である。
本開示によれば、放熱性に優れた小型かつ大電力対応の抵抗器が得られる。
以下、実施形態に係る抵抗器について、図面を参照して説明する。下記の実施形態において説明する各図は模式的な図であり、各構成要素の大きさや厚さそれぞれの比が必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。また、下記の実施形態で説明する構成は本開示の一例に過ぎない。本開示は、下記の実施形態に限定されず、本開示の効果を奏することができれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
(1)一実施形態
(1.1)抵抗器の全体構造
図1から図4に、一実施形態の抵抗器1を示している。図1等に示すように、一実施形態の抵抗器1は、基板2、複数の電極3、抵抗体4、保護層5及び第2保護層6を備える。各図において第2保護層6にドット模様を付しているが、これは他の部分との区別を容易にするためであり、断面を示すものではない。
(1.1)抵抗器の全体構造
図1から図4に、一実施形態の抵抗器1を示している。図1等に示すように、一実施形態の抵抗器1は、基板2、複数の電極3、抵抗体4、保護層5及び第2保護層6を備える。各図において第2保護層6にドット模様を付しているが、これは他の部分との区別を容易にするためであり、断面を示すものではない。
図2等に示すように、一実施形態の抵抗器1は、複数の固定具93を用いて対象物91に固定される。一実施形態の抵抗器1には、複数のリード線95が機械的にかつ電気的に接続される。
(1.2)抵抗器の詳細構造
基板2は、アルミナ基板20である。アルミナ基板20は、例えばAl2O3を90%以上(一実施形態では96%)含有するアルミナで構成された絶縁基板である。基板2は、矩形状の主面21を有する平面視矩形状の基板である。ここでの平面視は、基板2の主面21を正面に見た場合を意味する。主面21は、より詳細には長方形状である。基板2の主面21は、すなわちアルミナ基板20の主面21である。
基板2は、アルミナ基板20である。アルミナ基板20は、例えばAl2O3を90%以上(一実施形態では96%)含有するアルミナで構成された絶縁基板である。基板2は、矩形状の主面21を有する平面視矩形状の基板である。ここでの平面視は、基板2の主面21を正面に見た場合を意味する。主面21は、より詳細には長方形状である。基板2の主面21は、すなわちアルミナ基板20の主面21である。
アルミナ基板20は、複数の取付孔23を有する。取付孔23は、アルミナ基板20を対象物91に取り付けるために用いられる孔である。取付孔23は、アルミナ基板20を厚み方向に貫通している。アルミナ基板20の厚み方向は、アルミナ基板20の主面21に対して直交する方向である。
取付孔23は、接続孔25を兼ねている。つまり、取付孔23と接続孔25とは一体である。
接続孔25は、アルミナ基板20にリード線95を機械的に接続させるために用いられる孔である。アルミナ基板20が有する取付孔23は、アルミナ基板20を対象物91に取り付けるために用いられ、かつ、アルミナ基板20にリード線95を機械的に接続させるために用いられる。
接続孔25を兼ねる取付孔23は、アルミナ基板20の周縁部分に位置している。取付孔23は、アルミナ基板20が有する4つの角部のうち1つの角部に位置している。取付孔23は、アルミナ基板20の主面21のうち周縁部分において、開口している。取付孔23は、アルミナ基板20の周縁部分が有する4つの角部のうち1つの角部において、開口している。
一実施形態の抵抗器1において、アルミナ基板20は、接続孔25を兼ねる取付孔23を、複数有している。より具体的には、アルミナ基板20は、取付孔23を2つ有している。2つの取付孔23が、2つの接続孔25を兼ねている。
2つの取付孔23は、互いに距離をあけて位置する第1取付孔231と第2取付孔232である。第1取付孔231と第2取付孔232は、ともに丸孔であり、互いに同一の寸法形状を有している。
第1取付孔231と第2取付孔232は、それぞれアルミナ基板20の周縁部分に位置している。第1取付孔231と第2取付孔232は、アルミナ基板20が有する4つの角部のうち、隣接する2つの角部にそれぞれ位置している。
第1取付孔231と第2取付孔232は、それぞれアルミナ基板20の主面21のうち周縁部分において、開口している。第1取付孔231と第2取付孔232は、アルミナ基板20が有する4つの角部のうち隣接する2つの角部において、それぞれ開口している。第1取付孔231と第2取付孔232は、アルミナ基板20の主面21が有する4つの端辺のうち1つの端辺212に沿って位置するとともに、互いに離間している。端辺212は直線状である。
一実施形態の抵抗器1においては、第1取付孔231と一体に設けられた接続孔25が、第1接続孔251である。第2取付孔232と一体に設けられた接続孔25が、第1接続孔251とは距離をあけて位置する第2接続孔252である。
電極3は、アルミナ基板20の主面21において、取付孔23を囲むように設けられている。電極3は、アルミナ基板20の主面21に、銀等の金属を有する厚膜材料を印刷及び焼成することによって、円環状に形成されている。
電極3は、主面21において取付孔23を全周にわたって囲む位置にあるが、主面21において取付孔23を囲む全周域の一部に位置してもよい。
一実施形態の抵抗器1は、電極3を2つ備える。2つの電極3は、第1電極31と第2電極32である。
第1電極31は、アルミナ基板20の主面21において、第1取付孔231を囲むように設けられている。第1電極31は、主面21において第1取付孔231を全周にわたって囲む位置にあるが、主面21において第1取付孔231を囲む全周域の一部に位置してもよい。
第2電極32は、アルミナ基板20の主面21において、第2取付孔232を囲むように設けられている。第2電極32は、主面21において第2取付孔232を全周にわたって囲む位置にあるが、主面21において第2取付孔232を囲む全周域の一部に位置してもよい。
抵抗体4は、2つの電極3に対して電気的に接続するように、アルミナ基板20の主面21に設けられている。抵抗体4は、例えば銅ニッケル、銀パラジウム、または酸化ルテニウムを含む材料を印刷した後に焼成することによって、アルミナ基板20の主面21に膜状に設けられている。
一実施形態の抵抗器1において、抵抗体4は、第1電極31と第2電極32とに対して電気的に接続されている。
抵抗体4は、第1端部41と、第1端部41の反対側に位置する第2端部42と、第1端部41と第2端部42とをつなぐ蛇行状の本体部45とを有している。第1端部41が第1電極31に対して電気的に接続され、第2端部42が第2電極32に対して電気的に接続されている。
保護層5は、抵抗体4を覆うように、アルミナ基板20の主面21に設けられている。一実施形態の抵抗器1において、保護層5は、第1保護層51である。第1保護層51は、ガラス保護層である。第1保護層51は、例えばガラス材料を印刷した後に焼成することで、膜状に設けられている。第1保護層51は、抵抗体4の全体(つまり第1端部41、第2端部42及び本体部45)を覆うことが好ましい。
第2保護層6は、第1保護層51を覆うように、アルミナ基板20の主面21に設けられている。第2保護層6は、樹脂保護層である。第2保護層6は、例えば樹脂材料を印刷した後に焼成することで、膜状に設けられている。第2保護層6は、第1保護層51の全体を覆うことが好ましい。
抵抗体4は、第1保護層51と第2保護層6の二層で覆われている。抵抗体4、第1保護層51及び第2保護層6は、アルミナ基板20の主面21のうち周縁部分を除いた部分に、設けられている。一実施形態の抵抗器1において、抵抗体4の第1端部41と第2端部42は、それぞれ第1保護層51によって覆われ、第1保護層51の上から第2保護層6によって覆われている。
(1.3)抵抗器の製造方法
一実施形態の抵抗器1を製造する方法は、以下の第1工程、第2工程、第3工程及び第4工程を備える。
一実施形態の抵抗器1を製造する方法は、以下の第1工程、第2工程、第3工程及び第4工程を備える。
第1工程は、取付孔23と接続孔25とを兼ねた貫通孔を有するアルミナ基板20を用意し、このアルミナ基板20の主面21に電極3を設ける工程である。第1工程は、言い換えれば、アルミナ基板20の主面21に第1電極31と第2電極32とを設ける工程である。電極3(つまり第1電極31及び第2電極32)は、印刷によって、アルミナ基板20の主面21に設けることが好ましい。電極3(つまり第1電極31及び第2電極32)は、例えばスクリーン印刷と焼成によって、アルミナ基板20の主面21に形成することが好ましい。
第2工程は、アルミナ基板20の主面21に、電極3(つまり第1電極31及び第2電極32)に電気接続される抵抗体4を設ける工程である。抵抗体4は、印刷によって、アルミナ基板20の主面21に設けることが好ましい。抵抗体4は、例えば印刷と焼成によって、アルミナ基板20の主面21に形成することが好ましい。
第3工程は、アルミナ基板20の主面21に、抵抗体4を覆う第1保護層51を設ける工程である。第1保護層51は、印刷によって、アルミナ基板20の主面21に設けることが好ましい。第1保護層51は、例えば印刷と硬化によって、アルミナ基板20の主面21に形成することが好ましい。
第4工程は、アルミナ基板20の主面21に、第1保護層51を覆う第2保護層6を設ける工程である。第2保護層6は、印刷によって、アルミナ基板20の主面21に設けることが好ましい。第2保護層6は、例えば印刷と焼成によって、アルミナ基板20の主面21に形成することが好ましい。
上記の第1工程、第2工程、第3工程及び第4工程の数字は、工程の順番を意味するものではない。例えば第2工程の後に第1工程が実行されてもよいし、第1工程と第2工程とが並行して実行されてもよいし、第1工程の後に第2工程が実行されてもよい。
(1.4)抵抗器の取り付け状態
図2から図4に示すように、一実施形態の抵抗器1が備えるアルミナ基板20は、2つの固定具93を用いて対象物91に固定される。
図2から図4に示すように、一実施形態の抵抗器1が備えるアルミナ基板20は、2つの固定具93を用いて対象物91に固定される。
対象物91は、対象物本体910と複数のガイド915とを有している。複数のガイド915は、互いに離れて位置する3つのガイド915である。
アルミナ基板20は、これら3つのガイド915によって、所定の位置にまでガイドされる。該所定の位置は、アルミナ基板20が対象物本体910から所定距離だけ離れた位置である。該所定の位置において、アルミナ基板20は対象物本体910に対して平行である。ここでの平行の文言は、厳密な意味での平行に限定解釈されるものではなく、本開示の技術分野において平行とみなし得る程度のものであればよい。アルミナ基板20は、該所定位置で3つのガイド915によって支持され、2つの固定具93によって対象物本体910に固定される。
2つの固定具93は、第1固定具931と第2固定具932である。第1固定具931と第2固定具932は、ともに固定ねじ8で構成されている。第1固定具931を構成する固定ねじ8は、頭部811と雄ねじ部812とを有する第1固定ねじ81である。第2固定具932を構成する固定ねじ8は、頭部821と雄ねじ部822とを有する第2固定ねじ82である。
第1固定具931を構成する第1固定ねじ81の雄ねじ部812は、アルミナ基板20の主面21の側から第1取付孔231に挿し込まれ、対象物91に固定される。第1固定ねじ81が第1取付孔231に挿し込まれた状態において、第1固定ねじ81の頭部811とアルミナ基板20との間には、第1リード線951の端部が介在する。第1リード線951の端部は、接続用の貫通孔を有する環状の圧着端子961で、構成されている。
一実施形態においては、第1固定ねじ81の頭部811とアルミナ基板20との間に、金属製のワッシャー921が更に介在する。ワッシャー921は、第1リード線951の端部(つまり圧着端子961)と、アルミナ基板20の主面21上に位置する第1電極31との間に、挟み込まれる。第1リード線951の端部(つまり圧着端子961)は、第1固定ねじ81の頭部811とワッシャー921との間で挟み込まれる。ワッシャー921は第1電極31に接触し、第1電極31に対して電気的に接続される。第1リード線951の端部をなす圧着端子961は、導電性を有するワッシャー921を介して、第1電極31に電気接続される。
第2固定具932を構成する第2固定ねじ82の雄ねじ部822は、アルミナ基板20の主面21の側から第2取付孔232に挿し込まれ、対象物91に固定される。第2固定ねじ82が第2取付孔232に挿し込まれた状態において、第2固定ねじ82の頭部821とアルミナ基板20との間には、第2リード線952の端部が介在する。第2リード線952の端部は、接続用の貫通孔を有する環状の圧着端子962で、構成されている。
一実施形態においては、第2固定ねじ82の頭部821とアルミナ基板20との間に、金属製のワッシャー922が更に介在する。ワッシャー922は、第2リード線952の端部(つまり圧着端子962)と、アルミナ基板20の主面21上に位置する第2電極32との間に、挟み込まれる。第2リード線952の端部(つまり圧着端子962)は、第2固定ねじ82の頭部821とワッシャー922との間で挟み込まれる。ワッシャー922は第2電極32に接触し、第2電極32に対して電気的に接続される。第2リード線952の端部をなす圧着端子962は、導電性を有するワッシャー922を介して、第2電極32に電気接続される。
このように、一実施形態の抵抗器1は、アルミナ基板20が有する複数の取付孔23に複数の固定具93を挿し込んでそれぞれを対象物91に固定することで、複数の固定具93を介して、アルミナ基板20が対象物91に固定されるように構成されている。加えて、一実施形態の抵抗器1は、アルミナ基板20が有する複数の取付孔23に複数の固定具93を挿し込んでそれぞれを対象物91に固定することで、複数の固定具93を介して、複数のリード線95の端部をそれぞれ対応する電極3と電気接続する位置で保持するように、構成されている。
より詳細に述べると、一実施形態の抵抗器1は、アルミナ基板20の第1取付孔231に挿し込んだ第1固定具931を対象物91に固定し、アルミナ基板20の第2取付孔232に挿し込んだ第2固定具932を対象物91に固定することで、第1固定具931と第2固定具932とを介して、アルミナ基板20が対象物91に固定されるように構成されている。加えて、一実施形態の抵抗器1は、アルミナ基板20の第1取付孔231に挿し込んだ第1固定具931を対象物91に固定することで、第1固定具931を介して、第1リード線951の端部を第1電極31と電気接続する位置で保持し、アルミナ基板20の第2取付孔232に挿し込んだ第2固定具932を対象物91に固定することで、第2固定具932を介して、第2リード線952の端部を第2電極32と電気接続する位置で保持するように、構成されている。
(1.5)インバータ制御装置
図5を用いて、一実施形態の抵抗器1が用いられるインバータ制御装置100を説明する。
図5を用いて、一実施形態の抵抗器1が用いられるインバータ制御装置100を説明する。
インバータ制御装置100は、例えば、電気自動車やハイブリッド車に用いられる。インバータ制御装置100は、交流電圧によって駆動されるモータ12と、直流電圧を発生する直流電源13との間に配置されている。インバータ制御装置100は、直流電源13の直流電圧を交流電圧に変換してモータ12に供給する。直流電源13は、直流電圧を出力する電源ユニットであり、リチウムイオン電池などの充放電可能な2次電池を含む。直流電源13は、例えば燃料電池でもよい。
インバータ制御装置100は、図5に示すように、抵抗器1と、インバータ回路14と、昇圧回路15と、平滑コンデンサ16と、を有している。
インバータ回路14は、複数のスイッチング素子を有しており、これらのスイッチング素子を動作させることで直流電圧を三相交流電圧に変換する。インバータ回路14と直流電源13とは、高電位側ライン18及び低電位側ライン19を介して互いに接続されている。高電位側ライン18は、直流電源13の正極に接続された電力線であり、電線とバスバの少なくとも一方からなる。低電位側ライン19は、直流電源13の負極に接続された電力線であり、電線とバスバの少なくとも一方からなる。この実施形態では、低電位側ライン19は、基準となる0V(ゼロボルト)の電位を有するグランドラインを意味する。
昇圧回路15は、直流電源13とインバータ回路14との間に配置されている。昇圧回路15は、直流電源13からの直流電圧を昇圧する。
平滑コンデンサ16は、インバータ回路14の入力端間に電気的に接続されており、具体的には、高電位側ライン18と低電位側ライン19との間を延びるライン17に設けられている。平滑コンデンサ16は、高電位側ライン18と低電位側ライン19との間の母線電圧を平滑化することで、母線電圧を安定化する。つまり、平滑コンデンサ16は、直流電源13から供給される直流電圧を平滑化する。
抵抗器1は、平滑コンデンサ16に並列に接続され、平滑コンデンサ16に蓄えられた電荷を放電する。
なお、図5に示すインバータ制御装置100は、一実施形態の抵抗器1を用いて構成し得る装置の一例に過ぎない。一実施形態の抵抗器1を用いて、適宜種類の装置を構成することが可能である。図5に示すようなインバータ制御装置100を、電気自動車やハイブリッド車以外に適用することも可能である。
(2)変形例
上記の実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。上記の実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。以下、上記の実施形態の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用することが可能である。
上記の実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。上記の実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。以下、上記の実施形態の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用することが可能である。
例えば、抵抗器1が、第1保護層51を覆う第2保護層6を備えないこともあり得る。第1保護層51がガラス保護層でないことや、第2保護層6が樹脂保護層でないこともあり得る。
アルミナ基板20が取付孔23を3つ以上有することもあり得る。アルミナ基板20が接続孔25を3つ以上有することもあり得る。複数の取付孔23の全てが接続孔25を兼ねてもよいし、複数の取付孔23のうち一部だけが接続孔25を兼ねてもよい。
固定具93に保持されるリード線95の端部と電極3との間に、ワッシャー921,922ではなく別の導電性部材が介在してもよいし、ワッシャー921,922に加えて別の導電性部材が介在してもよい。また、固定具93に保持されるリード線95の端部と電極3とが接触することで互いに電気接続されてもよい。
接続孔25を兼ねる2つの取付孔23(つまり第1取付孔231と第2取付孔232)が、アルミナ基板20が有する4つの角部のうち、対角線上に位置する2つの角部にそれぞれ位置することもあり得る。
(3)態様
本明細書には、以下の態様が開示されている。
本明細書には、以下の態様が開示されている。
第1態様に係る抵抗器(1)は、基板(2)と、基板(2)の主面(21)に設けられた電極(3)と、主面(21)に設けられ、電極(3)に電気接続された抵抗体(4)と、抵抗体(4)を覆う保護層(5)と、を備える。基板(2)は、アルミナ基板(20)であり、アルミナ基板(20)を対象物(91)に取り付けるための取付孔(23)と、アルミナ基板(20)にリード線(95)を接続させるための接続孔(25)と、を有する。電極(3)は、主面(21)において取付孔(23)を囲む位置にある。取付孔(23)と接続孔(25)とは、一体である。
第1態様に係る抵抗器(1)によれば、アルミナ基板(20)上に電極(3)、抵抗体(4)及び保護層(5)が一体的に設けられ、アルミナ基板(20)が、接続孔(25)を兼ねた取付孔(23)を有するので、放熱性に優れた小型かつ大電力対応の抵抗器(1)を提供することができる。
第2態様に係る抵抗器(1)は、第1態様において、保護層(5)である第1保護層(51)を覆う第2保護層(6)を、更に備える。第1保護層(51)は、ガラス保護層である。第2保護層(6)は、樹脂保護層である。
第2態様に係る抵抗器(1)によれば、抵抗体(4)を、ガラス保護層である第1保護層(51)と、樹脂保護層である第2保護層(6)とで、高い信頼性を伴って保護することができる。
第3態様に係る抵抗器(1)は、第1又は第2態様において、電極(3)を複数備える。アルミナ基板(20)は、取付孔(23)を複数有する。主面(21)において、複数の電極(3)は、複数の取付孔(23)をそれぞれ囲む位置にある。
第3態様に係る抵抗器(1)によれば、アルミナ基板(20)が、接続孔(25)を兼ねた取付孔(23)を複数有し、各取付孔(23)を囲む位置には電極(3)が位置するので、放熱性に優れた小型かつ大電力対応の抵抗器(1)を提供することができる。
第4態様に係る抵抗器(1)では、第3態様において、主面(21)は、1つの端辺(212)を有し、複数の取付孔(23)は、1つの端辺(212)に沿って位置するとともに互いに離間している。
第4態様に係る抵抗器(1)によれば、複数の取付孔(23)と抵抗体(4)とを主面(21)において効率的に配置することでき、また、複数のリード線(95)を、アルミナ基板(20)に対して同一の側に引き出すとともに端子間の絶縁距離を確保することが可能である。
1 抵抗器
2 基板
20 アルミナ基板
23 取付孔
25 接続孔
3 電極
4 抵抗体
5 保護層
51 第1保護層
6 第2保護層
91 対象物
95 リード線
2 基板
20 アルミナ基板
23 取付孔
25 接続孔
3 電極
4 抵抗体
5 保護層
51 第1保護層
6 第2保護層
91 対象物
95 リード線
Claims (4)
- 基板と、
前記基板の主面に設けられた電極と、
前記主面に設けられ、前記電極に電気接続された抵抗体と、
前記抵抗体を覆う保護層と、を備え、
前記基板は、
アルミナ基板であり、
前記アルミナ基板を対象物に取り付けるための取付孔と、
前記アルミナ基板にリード線を接続させるための接続孔と、を有し、
前記電極は、前記主面において前記取付孔を囲む位置にあり、
前記取付孔と前記接続孔とは、一体である、
抵抗器。 - 前記保護層である第1保護層を覆う第2保護層を、更に備え、
前記第1保護層は、ガラス保護層であり、
前記第2保護層は、樹脂保護層である、
請求項1の抵抗器。 - 前記電極を複数備え、
前記アルミナ基板は、前記取付孔を複数有し、
前記主面において、前記複数の電極は、前記複数の取付孔をそれぞれ囲む位置にある、
請求項1又は2の抵抗器。 - 前記主面は、1つの端辺を有し、
前記複数の取付孔は、前記1つの端辺に沿って位置するとともに互いに離間している、
請求項3の抵抗器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022061197A JP2023151531A (ja) | 2022-03-31 | 2022-03-31 | 抵抗器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022061197A JP2023151531A (ja) | 2022-03-31 | 2022-03-31 | 抵抗器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023151531A true JP2023151531A (ja) | 2023-10-16 |
Family
ID=88327669
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022061197A Pending JP2023151531A (ja) | 2022-03-31 | 2022-03-31 | 抵抗器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2023151531A (ja) |
-
2022
- 2022-03-31 JP JP2022061197A patent/JP2023151531A/ja active Pending
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