JP2023150389A - 異物量推定装置 - Google Patents

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Yoshito Sekiguchi
浩臣 東井
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拓也 伊藤
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光佑 吉山
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Abstract

【課題】 車両のコストを抑え、車両の動力伝達装置内の異物量を推定することができる異物量推定装置を提供する。【解決手段】 異物量推定装置は、時刻ごとの車両の駆動状態に関する1以上のパラメータを前記車両から取得する取得部と、前記1以上のパラメータを時刻ごとに記憶する記憶部と、前記車両の動力伝達装置内の作動油に含まれる異物量を、前記記憶部に記憶された前記1以上のパラメータの時間変化に基づいて推定する推定部とを有する。【選択図】図5

Description

本発明は、異物量推定装置に関する。
例えば特許文献1には、車両の自動変速機内を循環する作動油中の異物量を検出する検出手段として、汚れセンサが記載されている。汚れセンサは、例えば作動油に光線を当てたときに生ずる散乱光、あるいは散乱・吸収により減衰した透過光の強度を演算回路で演算することにより異物量を測定する。
特開平7-91534号公報
上記のように、汚れセンサを車両に用いる場合、光源及び受光器などの高価な光学系部品が必要となるため、車両のコストが増加するおそれがある。
そこで本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、車両のコストを抑え、車両の動力伝達装置内の作動油中の異物量を推定することができる異物量推定装置を提供することを目的とする。
本発明の異物量推定装置は、時刻ごとの車両の駆動状態に関する1以上のパラメータを前記車両から取得する取得部と、前記1以上のパラメータを時刻ごとに記憶する記憶部と、前記車両の動力伝達装置内の作動油に含まれる異物量を、前記記憶部に記憶された前記1以上のパラメータの時間変化に基づいて推定する推定部とを有する。
本発明によれば、車両のコストを抑え、車両の動力伝達装置内の作動油中の異物量を推定することができる。
車両管理システムの一例を示す構成図である。 車両管理サーバの一例を示す構成図である。 車両制御装置のパラメータ送信処理の一例を示すフローチャートである。 車両管理サーバのパラメータ取得処理の一例を示すフローチャートである。 車両管理サーバの診断処理の一例を示すフローチャートである。 平均加速度の時間変化に応じた異物量の増加の一例を示す図である。 時刻に対する異物量の変化の一例を示す図である。
(車両管理システムの構成)
図1は、車両管理システム9の一例を示す構成図である。車両管理システム9は、車両管理サーバ1、ハイブリッド車両2、及び端末装置3を含む。車両管理サーバ1、ハイブリッド車両2、及び端末装置3は、例えばインターネットなどの通信ネットワーク90を介して互いに通信することができる。端末装置3は、例えばハイブリッド車両2のユーザが所有するスマートフォンまたはタブレット端末などである。
車両管理サーバ1は異物量推定装置の一例である。車両管理サーバ1は、例えばディーラーなどのハイブリッド車両2のメインテナンスを行う施設に設置され、ハイブリッド車両2の状態を管理する。ハイブリッド車両2の動力伝達装置26内の作動油Wに含まれる異物量を、ハイブリッド車両2から通信ネットワーク90を介して受信した駆動状態パラメータの時間変化に基づき推定する。車両管理サーバ1は、推定した異物量に基づいてハイブリッド車両2の作動油の状態を診断し、その診断結果を、通信ネットワーク90を介してハイブリッド車両2及び端末装置3に送信する。
ハイブリッド車両2は車両の一例である。車両管理サーバ1の管理対象の車両としては、ハイブリッド車両2に限定されず、エンジン車両、あるいはエンジン以外の内燃機関を搭載する車両であってもよい。
ハイブリッド車両2は、車両制御装置20、通信モジュール21、エンジン22、モータ23、駆動回路24、バッテリ25、動力伝達装置26、駆動輪27、及びマルチインフォメーションディスプレイ(以下、ディスプレイと表記)28を有する。また、ハイブリッド車両2は、ハイブリッド車両2の駆動にかかわる状態値の検出手段として、クランク角センサ200、レゾルバ201、アクセル開度センサ202、ブレーキ開度センサ203、速度センサ204、オドメータ205、及び回転数センサ206を有する。
エンジン22は、燃焼室内に供給されたガソリン及び空気の混合気を圧縮して点火することによりシリンダ内のピストンを往復運動させることでクランクシャフトを回転させる。クランク角センサ200はクランクシャフトの角度を検出して車両制御装置20に出力する。車両制御装置20は、エンジン22の要求トルクに従って、クランク角センサ200の検出値などに応じ、エンジン22の吸気量及び点火タイミングなどを制御する。エンジン22の出力トルクはモータ23のシャフトを介して動力伝達装置26の入力軸26aに入力される。
モータ23は不図示のステータ及びロータを有する。ロータの中心にはシャフトが設けられている。モータ23には駆動回路24から三相交流電流が供給される。ロータは、三相交流電流によりステータから発生した回転磁界により回転する。レゾルバ201は、シャフトの回転角を検出して車両制御装置20に出力する。
駆動回路24は、不図示の昇圧コンバータ及びインバータを含む。駆動回路24は、リチウムイオン電池などのバッテリ25の電力から三相交流電流を生成する。このとき、車両制御装置20は、モータ23の要求トルクに従って、レゾルバ201の検出値に応じ、インバータ内のスイッチ素子のスイッチング制御を行う。モータ23の出力トルクは動力伝達装置26の入力軸26aに入力される。
動力伝達装置26は、エンジン22及びモータ23の各出力トルクを、出力軸26bを介して駆動輪27に伝達する。動力伝達装置26は、例えばトルクコンバータ260、自動変速機261、ディファレンシャルギア262、及び減速機263を有する。
トルクコンバータ260はクラッチとして機能するだけでなく、出力トルクを増加して伝達する。自動変速機261は、トルクコンバータ260の後段に設けられ、ハイブリッド車両2のギア変速を行う。ディファレンシャルギア262は、自動変速機261の後段に設けられ、エンジン22及びモータ23の各出力トルクを左右の駆動輪27の回転数に振り分ける。減速機263は、ディファレンシャルギア262の後段に設けられ、ハイブリッド車両2の速度が適切な速度となるようにエンジン22及びモータ23の各出力トルクを低下させる。減速機263の出力トルクは出力軸26bから駆動輪27に伝達される。出力軸26bには、回転数を検出する回転数センサ206が設けられている。回転数センサ206は、検出値を車両制御装置20に出力する。
動力伝達装置26は、湿式クラッチ、歯車、及び油圧回路などの各種の機械要素を備えている。各機械要素は、少なくとも部分的に作動油Wに浸漬されている。作動油Wは例えばトランスミッションオイルなどと称呼される。作動油Wは、各機械要素を潤滑にするとともに、各機械要素の作動により生ずる異物を洗い流す。このため、作動油W中に含まれる異物量は、ハイブリッド車両2の駆動とともに増加する。
また、作動油Wは油圧回路内の油圧を形成する。しかし、作動油W中の異物量が増加すると、異物が油圧回路内や、油圧調整用のソレノイドバルブ内に詰まることにより適切な油圧が形成できなくなるおそれがある。このため、ハイブリッド車両2のユーザは、作動油W中の異物量が油圧に悪影響を及ぼす前に作動油Wを交換(以下、オイル交換と表記)する必要がある。
ユーザにオイル交換の要否を通知するため、仮に動力伝達装置26に汚れセンサを備えることもできるが、上述したようにハイブリッド車両2のコストが増加するおそれがある。このため、ハイブリッド車両2は汚れセンサを備えておらず、車両制御装置20は、異物量の推定に用いられる駆動状態パラメータを生成して車両管理サーバ1に送信し、車両管理サーバ1が異物量を推定する。駆動状態パラメータは、ハイブリッド車両2の駆動状態に関する1以上のパラメータの一例である。
車両制御装置20は、例えば1以上のECU(Electronic Control Unit)を含み、ハイブリッド車両2の駆動を制御する。車両制御装置20は、マイクロプロセッサなどの演算回路及びメモリなどの記憶回路を備える。
車両制御装置20は、クランク角センサ200、レゾルバ201、アクセル開度センサ202、ブレーキ開度センサ203、速度センサ204、オドメータ205、及び回転数センサ206から各検出値を例えば周期的に収集する。
車両制御装置20は、例えばアクセル開度センサ202、ブレーキ開度センサ203、及び速度センサ204の各検出値からエンジン22及びモータ23のトルク指令値を決定する。ここで、アクセル開度センサ202及びブレーキ開度センサ203は、ハイブリッド車両2のアクセルペダル及びブレーキペダルの各操作量をそれぞれ検出して車両制御装置20に出力する。また、速度センサ204はハイブリッド車両2の走行速度を検出して車両制御装置20に出力する。
車両制御装置20は、例えばトルク指令値、クランク角センサ200の検出値、及びレゾルバ201の検出値から動力伝達装置26の入力トルクの時間平均値を算出する。入力トルクの時間平均値は駆動状態パラメータの1つである。
また、車両制御装置20は、オドメータ205からハイブリッド車両2の走行距離を取得する。走行距離は駆動状態パラメータの1つである。
また、車両制御装置20は、回転数センサ206の検出値からディファレンシャルギア262における差動回転数を算出する。差動回転数の時間平均値は駆動状態パラメータの1つである。
また、車両制御装置20は、速度センサ204の検出値からハイブリッド車両2の加速度の時間平均値を算出する。加速度の時間平均値は駆動状態パラメータの1つである。
車両制御装置20は、各駆動状態パラメータ及びその取得日時・時刻を含む情報信号を生成して通信モジュール21を介して車両管理サーバ1に送信する。送信処理は例えば周期的に実行される。
図2は、車両管理サーバ1の一例を示す構成図である。車両管理サーバ1は、CPU(Central Processing Unit)10、ROM(Read Only Memory)11、RAM(Random Access Memory)12、HDD(Hard Disk Drive)13、通信ポート14、入力装置15、及び出力装置16を有する。CPU10は、互いに信号の入出力ができるように、ROM11、RAM12、HDD13、通信ポート14、入力装置15、及び出力装置16と、バス19を介して接続されている。
ROM11は、CPU10を駆動するプログラムが格納されている。RAM12は、CPU10のワーキングメモリとして機能する。通信ポート14は、例えば無線LAN(Local Area Network)カードやNIC(Network Interface Card)であり、通信ネットワーク90を介した通信を処理する。
入力装置15は、車両管理サーバ1に情報を入力する装置である。入力装置15としては、例えばキーボード、マウス、及びタッチパネルなどが挙げられる。入力装置15は、入力された情報を、バス19を介しCPU10に出力する。
出力装置16は、車両管理サーバ1の情報を出力する装置である。出力装置16としては、例えばディスプレイ及びタッチパネルなどが挙げられる。出力装置16は、CPU10からバス19を介して情報を取得して出力する。
CPU10は、ROM11からプログラムを読み込むと、機能として、動作制御部100、パラメータ取得部101、診断指示受付部102、及び診断処理部103を生成する。動作制御部100は車両管理サーバ1の全体の動作を制御する。動作制御部100は、所定のシーケンスに従いパラメータ取得部101、診断指示受付部102、及び診断処理部103に対して動作を指示する。
パラメータ取得部101は取得部の一例である。パラメータ取得部101は、時刻ごとの各駆動状態パラメータをハイブリッド車両2から取得する。例えばパラメータ取得部101は、通信ポート14を介してハイブリッド車両2から、日付、時刻、及び各駆動状態パラメータを含む情報信号を受信する。本例では、ハイブリッド車両2の車両制御装置20は、一定周期で通信モジュール21を介して情報信号を車両管理サーバ1に送信するが、車両管理サーバ1からの要求に応じて情報信号を送信してもよい。パラメータ取得部101は、状態パラメータを日付及び時刻ごとにHDD13に記憶ささせる。
HDD13は記憶部の一例である。HDD13には、駆動情報データベース(DB)130が格納されている。駆動情報DB130には、パラメータ取得部101から日付、時刻、及び各駆動状態パラメータが書き込まれる。本例では、駆動状態パラメータとして、走行距離、平均トルク、平均加速度、及び差動回転数を挙げるが、これに限定されない。
診断指示受付部102は、ハイブリッド車両2の作動油Wの状態の診断指示を受け付ける。診断指示は、例えば入力装置15、ユーザの端末装置3、またはディーラーの端末(不図示)から通信ポート14を介して車両管理サーバ1に送信される。診断指示受付部102が診断指示を受け付けると、診断処理部103は駆動情報DB130に基づき診断を行う。
診断処理部103は推定部の一例である。診断処理部103は、ハイブリッド車両2の作動油Wに含まれる異物量を、HDD13に記憶された各駆動状態パラメータの時間変化に基づいて推定する。診断処理部103は、推定結果に応じて作動油Wの状態を診断して、その結果をユーザに通知する。例えば診断処理部103は診断結果を出力装置16、またはハイブリッド車両2のディスプレイ28に出力する。
このように、車両管理サーバ1は、時刻ごとのハイブリッド車両2の駆動状態に関する状態パラメータを取得して、HDD13に時刻ごとに記憶する。車両管理サーバ1は、作動油Wに含まれる異物量を、HDD13に記憶された各駆動状態パラメータの時間変化に基づいて推定する。
したがって、車両管理サーバ1によると、ハイブリッド車両2に汚れセンサを搭載する必要がないため、ハイブリッド車両2のコストを抑え、各駆動状態パラメータの時間変化から作動油W中の異物量を推定することができる。
(車両制御装置のパラメータ送信処理)
図3は、車両制御装置20のパラメータ送信処理の一例を示すフローチャートである。本処理は、例えば一定周期で繰り返し実行される。
まず車両制御装置20は、オドメータ205及び速度センサ204などの各種センサ類の検出値の収集時刻が到来したか否かを、例えばタイマに基づいて判定する(ステップSt1)。収集時刻が到来していない場合(ステップSt1のNo)、本処理は終了する。
収集時刻が到来している場合(ステップSt1のYes)、車両制御装置20は各種センサ類の検出値を収集する(ステップSt2)。次に車両制御装置20は、各検出値から各駆動状態パラメータを生成する(ステップSt3)。
このとき、車両制御装置20は、オドメータ205の検出値から走行距離を生成し、速度センサ204の検出値から平均加速度を生成する。また、車両制御装置20は、アクセル開度センサ202、ブレーキ開度センサ203、クランク角センサ200、及びレゾルバ201の各検出値から平均トルクを生成し、回転数センサ206の検出値から差動回転数を生成する。
次に車両制御装置20は、例えば内蔵のRTC(Real Time Clock)などから現在の日付及び時刻を取得して駆動状態パラメータに付与する(ステップSt4)。次に車両制御装置20は、駆動状態パラメータを含む情報信号を車両管理サーバ1に送信する(ステップSt5)。送信は、Wi-Fi(登録商標、以下同様)スポットなどを介して無線通信により定期的に実行されることが望ましいが、有線通信により行われてもよい。このようにしてパラメータ送信処理は行われる。
(パラメータ取得処理)
図4は、車両管理サーバ1のパラメータ取得処理の一例を示すフローチャートである。本処理は、ハイブリッド車両2が運転中に実行されるが、これに限定されず、例えば、車両管理サーバ1を備えるディーラーがハイブリッド車両2をチェックするときに実行されてもよい。
まずパラメータ取得部101はハイブリッド車両2から情報信号を受信したか否かを判定する(ステップSt11)。情報信号が受信されていない場合(ステップSt11のNo)、後述するステップSt13の処理が実行される。
また、情報信号が受信されている場合(ステップSt11のYes)、パラメータ取得部101は、情報信号から各駆動状態パラメータを日付及び時刻とともに取得してHDD13に駆動情報DB130として記憶させる(ステップSt12)。
次にパラメータ取得部101は駆動状態パラメータの取得を継続するか否かを判定する(ステップSt13)。パラメータ取得部101は、駆動状態パラメータの取得を継続する場合(ステップSt13のYes)、再びステップSt11以降の各処理を実行し、駆動状態パラメータの取得を中断する場合(ステップSt13のNo)、本処理を終了する。このようにしてパラメータ取得処理は実行される。
(診断処理)
図5は、車両管理サーバ1の診断処理の一例を示すフローチャートである。本処理は、例えば、車両管理サーバ1を備えるディーラーがハイブリッド車両2をチェックするときに実行されるが、ハイブリッド車両2が運転中に実行されてもよい。
まず診断指示受付部102は診断指示の有無を判定する(ステップSt21)。診断指示が無い場合(ステップSt21のNo)、再びステップSt21の処理が実行される。
診断指示受付部102が診断指示を受けた場合(ステップSt21のYes)、診断処理部103はHDD13の駆動情報DB130から時刻ごとの各駆動状態パラメータを読み出す(ステップSt22)。次に診断処理部103は、ハイブリッド車両2の動力伝達装置26内の作動油Wに含まれる異物量を各駆動状態パラメータの時間変化に基づき推定する(ステップSt23)。このとき、診断処理部103は、各駆動状態パラメータを年月日及び時刻に従って時系列に並べて以下の算出処理を行う。
F=∫f(X) ・・・(1)
X=α・D+β・T・G+γ・R+δ ・・・(2)
診断処理部103は、一例として上記の式(1)に従って異物量Fを算出する。式(1)において、異物量Fは、指標値Xを引数とする関数fの時間積分値として表される。ここで指標値Xは、ハイブリッド車両2の駆動状態に応じた異物の発生量であり、一例として上記の式(2)により表される。式(2)において、α,β,γ,δ、はシミュレーション結果または実験結果などにより予め決定された定数であるが、例えば機械学習などにより同定してもよい。また、Dは走行距離を示し、Tは平均トルクを示し、Gは平均加速度を示し、Rは差動回転数を示す。また、関数fの内容は、シミュレーション結果または実験結果、または機械学習などにより決定してもよい。異物量Fは、式(1)に基づき関数fの算出値の蓄積量して得られる。
図6は、平均加速度の時間変化に応じた異物量の増加の一例を示す図である。図6において、グラフG1,G2の横軸は時間を示し、グラフG1の縦軸は平均加速度Gを示し、グラフG2の縦軸は異物量Fを示す。
時刻T1~T2において、平均加速度GがΔGだけ増減した場合、異物量は時刻T2においてΔFだけ増加する。これは、ハイブリッド車両2の加減速により動力伝達装置26内の機械要素が作動して異物が作動油W中に排出されたためである。なお、走行距離、平均トルク、及び差動回転数の時刻変化も平均加速度と同様に異物量Fを増加させる。このように診断処理部103は異物量Fを推定するため、目視により直接的に作動油Wの汚れを確認する場合より高精度に作動油W中の異物量Fを推定することができる。
図7は、時刻に対する異物量Fの変化の一例を示す図である。図7において、閾値THは、作動油Wの交換を推奨する基準として定められた異物量である。異物量Fは、一例として時刻の経過に従って緩やかに増加する。異物量Fが時刻Txにおいて閾値THを上回ると、ユーザは作動油Wの交換を通知される。
再び図5を参照すると、診断処理部103は、推定した異物量と閾値THを比較する(ステップSt24)。診断処理部103は、異物量が閾値THより多い場合(ステップSt24のYes)、例えば符号Gaで示される異常通知を行う(ステップSt25)。異常通知は、一例として作動油W(オイル)の交換が必要であること、及び異物量が増加するようなスポーツ走行を控えることをユーザに知らせる。
また、診断処理部103は、異物量が閾値TH以下である場合(ステップSt24のNo)、例えば符号Gbで示される正常通知を行う(ステップSt26)。正常通知は、一例として作動油W(オイル)の汚れ(異物量)が許容範囲内であることをユーザに知らせる。
診断処理部103は、正常通知及び異常通知を出力装置16に表示させてもよいし、ユーザの端末装置3またはディーラーの端末装置、もしくは車両制御装置20との通信によりハイブリッド車両2のディスプレイ28に表示させてもよい。これによりユーザは、オイル交換のタイミングを知ることができるため、オイル交換の利便性が向上する。
上述した実施形態は本発明の好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。
1 車両管理サーバ(異物量推定装置)
2 ハイブリッド車両(車両)
13 ハードディスクドライブ(記憶部)
26 動力伝達装置
101 パラメータ取得部(取得部)
103 診断処理部(推定部)
130 駆動情報データベース

Claims (1)

  1. 時刻ごとの車両の駆動状態に関する1以上のパラメータを前記車両から取得する取得部と、
    前記1以上のパラメータを時刻ごとに記憶する記憶部と、
    前記車両の動力伝達装置内の作動油に含まれる異物量を、前記記憶部に記憶された前記1以上のパラメータの時間変化に基づいて推定する推定部とを有する、
    異物量推定装置。


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