JP2023149540A - 繊維構造物およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】セルロース系繊維の有する吸水性を維持しつつ、ポリエステル系繊維等の合成繊維に近い速乾性を有する繊維構造物およびその製造方法を提供する。【解決手段】セルロース系繊維とポリエステル系繊維とを含む繊維構造物であって、前記セルロース系繊維の含有量は、前記繊維構造物を構成する繊維全体に対し15質量%以上80質量%以下であり、前記繊維構造物は、ポリエーテル成分を有するポリエステル系樹脂とアミノ樹脂と第4級アンモニウム塩を含有しており、かつ、前記第4級アンモニウム塩がアルキル基および/またはポリオキシエチレン基を含有している繊維構造物およびその製造方法。【選択図】なし

Description

本発明は、繊維構造物およびその製造方法に関する。
セルロース系繊維は、吸水性、吸湿性に優れており、風合いも良好であることから、肌着等の用途で使用されることが多いが、高い吸水性故に繊維内に水を保水してしまうため、速乾性が低く、汗冷えしやすい等という問題がある。それらの問題を解決するために今までに様々な開発がなされてきた。
例えば、吸水速乾性向上においては、特許文献1、特許文献2では、綿紡績糸の編物において紡績糸の撚り係数や構成本数、編物の目付等を規定することで、吸水速乾性を向上させていた。
また、特許文献3では、布帛の片面の凸部分にのみ撥水層を形成させることで、べたつき感の軽減を提案した。
さらに特許文献4では、特定のフッ素系高分子を付与することで、撥油性、汚れの洗濯除去性、吸水性に優れる繊維製品が記載されている。
特開2010-275653号公報 特開2019-137942号公報 特開2007-191812号公報 国際公開第2012/147582号
吸水速乾性向上に関し、特許文献1、特許文献2では、撚数や構成本数、目付等が規定されることで、展開用途が限られる懸念があった。
また、特許文献3では、撥水剤はコーティング法等で付与する必要があり、加工方法に制限があった。
また、アミノ樹脂と第4級アンモニウム塩の組み合わせについては、特許文献4にも記載されているが、ポリエステル繊維への加工であり、セルロース系繊維を含む繊維に対して吸水速乾性を向上させるものではなかった。
このように、セルロース系繊維の本来持つ吸水性、吸湿性を保持しつつ、速乾性を向上させた繊維構造物は今までに開発されていなかった。
本発明は、綿等セルロース系繊維の有する吸水性を維持しつつ、ポリエステル系繊維等の合成繊維に近い速乾性を有する繊維構造物およびその製造方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決すべく、本発明は下記の構成を採用する。
(1)セルロース系繊維とポリエステル系繊維とを含む繊維構造物であって、前記セルロース系繊維の含有量は、前記繊維構造物を構成する繊維全体に対し15質量%以上80質量%以下であり、前記繊維構造物は、ポリエーテル成分を有するポリエステル系樹脂とアミノ樹脂と第4級アンモニウム塩を含有しており、かつ、前記第4級アンモニウム塩がアルキル基および/またはポリオキシエチレン基を含有している繊維構造物。
(2)前記第4級アンモニウム塩がポリオキシエチレン基を含有している(1)に記載の繊維構造物。
(3)前記アミノ樹脂が前記セルロース系繊維に対して0.5質量%以上7.0質量%以下の量で前記セルロース系繊維に付着している(1)または(2)に記載の繊維構造物。
(4)前記ポリエステル系樹脂が前記ポリエステル系繊維に対して0.05質量%以上2.0質量%以下の量で前記ポリエステル系繊維に付着している(1)~(3)のいずれかに記載の繊維構造物。
(5)前記第4級アンモニウム塩が前記繊維構造物に対して0.1質量%以上2.0質量%以下の量で前記繊維構造物を構成する繊維に付着している(1)~(4)のいずれかに記載の繊維構造物。
(6)前記アミノ樹脂が、メラミン系樹脂である、(1)~(5)のいずれかに記載の繊維構造物。
(7)前記第4級アンモニウム塩が少なくとも1つ以上のポリオキシエチレン基を含みかつ前記ポリオキシエチレン基の付加数の合計が10~20である、(1)~(6)のいずれかに記載の繊維構造物。
(8)(1)~(7)のいずれかに記載の繊維構造物の製造方法であって、前記ポリエステル系樹脂、前記アミノ樹脂またはその原料および前記第4級アンモニウム塩を含有する加工剤を用いて、浴中処理またはパッド・ドライ法で処理することにより、前記セルロース系繊維とポリエステル系繊維とを含む繊維構造物に前記ポリエステル系樹脂、前記アミノ樹脂および前記第4級アンモニウム塩を担持させる工程を含むことを特徴とする繊維構造物の製造方法。
本発明により、セルロース系繊維の有する高い吸水性を維持し、かつポリエステル系繊維の有する速乾性という二律背反の性能を兼ね備えた繊維構造物が得られるようになった。さらに、洗濯に対する耐久性を保持しつつ、濃色に染色された繊維構造物に対しても吸水速乾性が得られるようになった。
以下、本発明を詳細に説明する。本発明に述べる基本要件である速乾性能の優れた生地についての概念は、発汗時を想定して水分を素早く吸収し、生地に付与したときの吸水拡散性に優れていることで速く乾く生地のことを示す。
本発明におけるアミノ樹脂としては、分子中に第1~4級のアミノ基を含む樹脂であって、かつ、熱や光等により架橋反応や硬化反応が生じ、硬化する樹脂のことを指し、例えば、メラミン系樹脂、尿素樹脂、イソシアネート系樹脂等が挙げられるが、中でも洗濯耐久性等の観点から、メラミン系樹脂やイソシアネート系樹脂等の、セルロース系繊維の有する水酸基と反応性を有する樹脂が好ましい。
アミノ樹脂は、セルロース系繊維内部で反応することで、水分の繊維内部への浸透を抑制、保水性を制御できる。また、保水性を制御することで速乾性を向上できる一方で、添加量が多すぎると風合い硬化の原因にもなるため、繊維構造物内中のセルロース系繊維に対する添加量を制御することが好ましい。速乾性の観点から、繊維構造物内中のセルロース系繊維に対して0.5質量%以上7.0質量%以下の範囲で添加することが好ましい。さらに好ましくは1.0%~5.5質量%の範囲である。
本発明で用いるポリエーテル成分を有するポリエステル系樹脂(以下ポリエステル系樹脂と称する)としては、特に規定はないが、ポリエステルとポリアルキレングリコール等のポリエーテル成分からなる共重合ポリエステル樹脂等が挙げられる。なかでもテレフタル酸及び/又はイソフタル酸とアルキレングリコール及びポリアルキレングリコールとからなるブロック共重合体が好ましく用いられる。このようなポリエステル系樹脂はポリエステル系繊維に固着し、良好な洗濯耐久性が得られるため、好適である。ポリエステル系樹脂は、単繊維表面および/または単繊維間隙に存在することで吸水性、水分拡散性を向上させることで速乾性を向上できる一方で、添加量が多すぎると堅牢度の悪化やポリエステル系樹脂の吸水膨潤による速乾性低下が生じるため、繊維構造物内のポリエステル系繊維に対する添加量を制御することが好ましい。繊維構造物内のポリエステル系繊維に対して0.05質量%以上2.0質量%以下の範囲で添加することが好ましい。さらに好ましくは0.3質量%~1.5質量%の範囲である。
本発明で用いる第4級アンモニウム塩は、アルキル基および/またはポリオキシエチレン基を含有するものである。具体例としては、モノアルキルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、トリアルキルモノメチルアンモニウム塩、テトラアルキルアンモニウム塩、モノアルキルジメチルベンジルアンモニウム塩、ポリオキシエチレンアルキルメチルアンモニウム塩等を挙げることができる。中でもポリオキシエチレンアルキルメチルアンモニウム塩が好ましい。ポリオキシエチレンアルキルメチルアンモニウム塩としては、塩化ジポリオキシエチレンアルキルメチルアンモニウムが好ましい。
また、少なくとも一つ以上のポリオキシエチレン基を含み、かつポリオキシエチレン基の付加数の合計が10~20である第4級アンモニウム塩が好ましい。ここで、ポリオキシエチレン基の付加数とは、オキシエチレン基(CHCH-O)-基の繰り返し数、すなわちポリオキシエチレン基(CHCH-O)n-基におけるnを意味する。ポリオキシエチレン基の付加数の合計が10~20であるとは、1以上のポリオキシエチレン基を有する第4級アンモニウム塩において、前記1以上のポリオキシエチレン基の付加数の合計が10~20であることを意味する。
このような合計付加数を有する、塩化ジポリオキシエチレンアルキルメチルアンモニウムの市販品としてリポソカードC/25(ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ(株)製)等を用いることができる。
第4級アンモニウム塩は、繊維表面および/または繊維間隙に存在することで吸水性を向上させることが出来る。第4級アンモニウム塩のイオン効果により前記ポリエステル系樹脂のカチオン性が高くなる。その結果、アニオン性に帯電するポリエステル系繊維に付着しやすくなり、吸水性がさらに向上する。中でも、ポリオキシエチレン(PEG)鎖を含有する高親水基アンモニウム塩を活用することで、特に濃色に染色され、かつ、堅牢度を向上させるためにフィックス処理された繊維構造物に対しても、堅牢度等を低下させることなく、吸水性、水分拡散性を向上させることが出来る。そのため、ポリオキシエチレン基を含有するものが好ましい。一方で、添加量が多すぎると泡立ちが発生し付着ムラが生じる可能性があるため、繊維構造物内の第4級アンモニウム塩に対する添加量を制御することが好ましい。繊維構造物に対して0.1質量%以上2.0質量%以下の範囲で添加することが好ましい。さらに好ましくは0.2質量%~1.0質量%の範囲である。
上記のようにアミノ樹脂とポリエステル系樹脂と第4級アンモニウム塩を併用することで、特に濃色に染色された繊維構造物であっても、堅牢度を低下させることなく、綿等のセルロース系繊維の吸水性を制御し、ポリエステル系繊維表面での吸水拡散を促進させることで、速乾性を向上することができる。
ここでいう染色された繊維構造物は、L表色系における明度(L)の値が60以下の中色から濃色品を含み、さらに25以下の濃色品を含む。色は特に限定されない。すなわち染色されていない繊維構造物にも効果を発揮するが、堅牢度が低下しやすい濃色品においても本発明の効果が顕著に発揮される点は特筆に値する。
アミノ樹脂、ポリエステル系樹脂、第4級アンモニウム塩を繊維構造物に担持させる工程の具体的な方法としては、浴中処理、パッド・ドライ法等でアミノ樹脂またはその原料(例えばメラミン樹脂のように、単量体および必要に応じて反応触媒を用い、加工剤に含有させ、処理を通して重合し、アミノ樹脂とする場合があるが、それも含めて便宜上、「アミノ樹脂」と総称する。)、ポリエステル系樹脂および第4級アンモニウム塩を含む加工剤を用いて処理するなどの後加工方法のほかに、繊維それ自体を構成する素材としてのアミノ樹脂、ポリエステル系樹脂、第4級アンモニウム塩を共重合させたベースポリマーの使用や繊維への練り込みといった原糸改質等が考えられる。しかし、原糸改質の場合、糸強度等の物性が大きく変化したり、汚れが繊維内部に浸透しやすくなる可能性があるため、物性を損なわない浴中処理、パッド・ドライ法等の後加工での処理が好ましい。浴中処理とパッド・ドライ法は、例えばポリエステル系樹脂の担持を浴中処理で行い、アミノ樹脂、第4級アンモニウム塩の担持をパッド・ドライ法で行うなど、両者を組み合わせて行うことも可能である。
中でも、アミノ樹脂、ポリエステル系樹脂および第4級アンモニウム塩の担持を一工程で処理可能で、さらにセルロース系繊維の繊維内にアミノ樹脂を浸透させやすい状態で加工でき、かつ乾熱処理で行うことで樹脂が被膜化しにくく、繊維内部で硬化しやすいパッド・ドライ法での付与が最も好ましい。湿熱処理を行うようなパッド・スチーム法のように繊維表面に被膜化しやすい加工方法では、吸湿性や速乾性を損なう傾向にあるため不適である。
ここでいう浴中処理とは、染色と同様に生地を加工剤が投入された浴に浸漬させた状態で加熱処理することで繊維構造物に加工剤を付着させる方法で、親水性樹脂をポリエステル系繊維の表面に付着させるのに好適な加工方法である。
パッド・ドライ法とは加工剤が投入された浴に生地を浸漬させ、マングルローラー等で一定量の加工剤が付着するように圧搾した後、乾燥機内で生地を乾燥しつつ、メラミン樹脂のような硬化性樹脂を硬化させる方法である。水分が乾燥しながら樹脂の硬化が進むため、繊維内部に取り込まれた樹脂についてはそのまま繊維内部で硬化しやすい方法である。
パッド・スチーム法とは加工剤が投入された浴に生地を浸漬させ、マングルローラー等で一定量の加工剤が付着するように圧搾した後、100℃の飽和水蒸気下で湿熱によりメラミン樹脂のような硬化性樹脂を硬化させる方法であり、水分が繊維表面に保持された状態で硬化が進むため、両繊維種の表面に加工剤が被膜化しやすい方法である。
また、メラミン樹脂のように反応時にホルマリンが発生する樹脂を使用する場合、樹脂加工後に洗いの工程を行なったり、ホルマリンキャッチャー剤を併用することも可能である。また、その他要求される性能に応じて、形態安定剤や抗菌剤、スリップ防止剤、帯電防止剤、フィックス剤、柔軟剤等を併用してもよい。
本発明におけるセルロース系繊維としては、β-グルコース構造がグリコシド結合で重合したセルロース構造が繊維を構成するポリマーであり、例えば、綿、麻等の天然セルロース系繊維やビスコースレーヨン、銅アンモニアレーヨン、ポリノジック、リヨセル等の再生セルロース系繊維からなる繊維が挙げられる。中でも綿繊維は、繊維内部にアミノ樹脂が充填されることで、風合いを損なわず、効果的に保水性を低減できることから好ましい。また、風合いや吸湿性の観点から、前記セルロース系繊維の含有量は、前記繊維構造物を構成する繊維全体に対し15質量%以上80質量%以下であり、好ましくは、35質量%以上80質量%以下である。
本発明においてポリエステル系繊維を構成する素材としては、エステル結合を有するポリマーであればよく、好ましくはポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレート、その共重合体などの芳香族ポリエステル、ポリ乳酸などの脂肪族ポリエステルなどを基本骨格とするポリエステル類が挙げられ、なかでも繊維構造物の強度の観点から芳香族ポリエステルが好ましく、さらにはポリエチレンテレフタレートが好ましい。
これらポリエステル系繊維にはヒンダードフェノール系、アミン系、ホスファイト系、チオエステル系などの酸化防止剤、ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系、シアノアクリレート系などの紫外線吸収剤、赤外線吸収剤、シアニン系、スチルベン系、フタロシアニン系、アントラキノン系、ベリノン系、キナクリドン系などの有機顔料、無機顔料、蛍光増白剤、炭酸カルシウム、シリカ、酸化チタンなどの粒子、静電剤などの添加剤が含有されていてもよい。
上記セルロース系繊維とポリエステル系繊維は混紡して紡績糸として繊維構造物に供することが好ましい。紡績糸の形態としては、結束紡績糸、リング紡績糸、サイロコンパクト紡績糸等特に制限はないが、なかでも風合いの点から結束紡績糸であることが好ましい。
本発明に用いる繊維構造物の形態としては、特に限定されるものでなく、織物、編物および不織布などの布帛状物の形態のものを好ましく使用することができ、組織としては、平、ツイル、サテンおよびオックス等の織物や、カノコ、インターループ、ハーフ、デンビー、ポンチ、天竺、フライスおよびスムースなどの編物でもよい。また、繊維構造物を構成する繊維の形態としては短繊維、長繊維、長/短複合のいずれであってもよく、これらに限定されるものではない。
かくして得られる本発明の繊維構造物は、セルロース系繊維の有する高い吸水性を維持し、かつポリエステル系繊維の有する速乾性という二律背反の性能を兼ね備える。
速乾性は、セルロース系繊維の含有量に影響を受けるが、同等のセルロース系繊維の含有量を有する従来の繊維構造物よりも顕著に優れる。
よって、セルロース系繊維の有する高い吸水性を維持し、かつポリエステル系繊維の有する速乾性という二律背反の性能を兼ね備えるので、発汗を伴うスポーツウェア用途に好適に用いることができる。
<評価方法>
(洗濯方法)
JIS L 0217:1995 103法を用いた。具体的には、JIS C 9606-2007に規定される遠心式脱水装置付きの家庭用電気洗濯機(Panasonic製NA-F50B9)を用い、標準水量を示す水位線まで液温40℃の水を入れ、これに標準使用量となる割合で洗濯用合成洗剤(花王製“アタック(登録商標)”高活性バイオEX)を20g添加して溶解し、洗濯液とした。この洗濯液に浴比が、1:30になるように試料、負荷布を投入して運転を開始した。5分間処理した後、運転を止め、試料及び負荷布を脱水機で脱水し、次に洗濯液を30℃以下の新しい水に代えて、同一の浴比で2分間すすぎ洗いを行った。2分間のすすぎ洗いを行った後、運転を止め、試料と負荷布を脱水し、再び2分間すすぎ洗いを行い、脱水し、直接日光の影響を受けない状態で、つり干しをした。
なお、表中、上記洗濯を1回行った場合は、HL-1、10回行った場合はHL-10と表記した。
(吸水性)
JIS L1907:2010 吸水速度法(滴下法)に従って吸水性を評価した
(拡散性残留水分率A)
室温20±2℃、相対湿度65±3%の試験室内に150mm×150mmの試験片を2時間以上放置して、試験片を調湿したのち、試験片の質量(W)を測定する。この試験片に蒸留水を0.6mL滴下し、直ちに試験片の質量(W1)を測定する。室温20±2℃、相対湿度65±3%条件下で吊干し、10分おきに試験片の質量を測定する。このようにして測定した測定値を用いて、次式より拡散性残留水分率Aを求める。拡散性残留水分率Aは、数値が低いほど速乾性が高いことを示す。また、残留水分率が10%以下になる時間が短い方が、速乾性が高いことを示す。
A=(Wx-W)×100/(W1-W)
Wx:蒸留水の滴下60分後の質量(g)
W1:蒸留水の滴下直後の質量(g)
W :試験片の試験開始直前の質量(g)
(L値)
JIS Z8781-4:2013 3.3で規定されるL値を計測した。計測はコニカミノルタ社製色彩色差計「CM-3700d」によって10回測定し、その平均をL値とした。
(セルロース系繊維に対するアミノ樹脂の付着量)
本実施例においては、繊維構造物を製造する際の、原料の使用量および製造方法に基づき、以下のようにして算出した。すなわち、薬剤をアルミシャーレに1~3g精秤し、105℃に加熱したセーフティオーブン内で3時間乾燥させ、デシケーター内で30分放冷した後精秤した。その後、質量変化がなくなるまで1時間おきに乾燥を行い、乾燥前後の重量変化より固形分濃度を算出した。固形分濃度、加工液濃度、ピックアップ率より、セルロース系繊維に対するアミノ樹脂の付着量を算出した。
なお、繊維構造物から上記セルロース系繊維に対するアミノ樹脂の付着量を測定する場合は、以下のようにして測定するものとする。繊維構造物中のセルロース系繊維のみを10g分取し、水洗、繊維表面の不純物を除去した後、乾燥する。その後、乾燥させたセルロース系繊維を精秤し、70質量%硫酸10mlにセルロース系ポリマーを溶解し、アミノ樹脂を沈殿させる。その後、遠心分離を行い、沈殿物のみを分取し、水洗し、乾固する。
得られた沈殿物の質量を測定し、溶解前のセルロース系繊維に対するアミノ樹脂の付着量を算出する。
(ポリエステル系繊維に対するポリエーテル成分を含むポリエステル系樹脂の付着量)
本実施例においては、繊維構造物を製造する際の、原料の使用量および製造方法に基づき、以下のようにして算出した。すなわち、薬剤をアルミシャーレに1~3g精秤し、105℃に加熱したセーフティオーブン内で3時間乾燥させ、デシケーター内で30分放冷した後精秤した。その後、質量変化がなくなるまで1時間おきに乾燥を行い、乾燥前後の質量変化より固形分濃度を算出した。固形分濃度、加工液濃度、ピックアップ率より、ポリエステル繊維に付着したポリエステル系樹脂の付着量を算出した。
なお、繊維構造物から上記ポリエーテル成分を含むポリエステル系樹脂の付着量を測定する場合は、以下のようにして測定するものとする。繊維構造物中のポリエステル系繊維のみ10gを分取し、分取して精秤したポリエステル系繊維10gを、質量比率4:1でHFIP(1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロ-2-プロパノール):クロロホルム混合した液15mlに溶解し、穴径0.45μmのPTFE製シリンジフィルターでろ過し、不純物を除去したうえで、貧溶媒として5℃に調整したエタノール300mLに滴下し、再沈殿を行う。沈殿物は、繊維を形成するポリエステル系ポリマーであり、エタノールに溶解ないし乳化分散しているポリマーが、親水性ポリエステル系樹脂を形成するポリマーとなる。遠心分離を行った後、沈殿物および上澄みのエタノールを分離し、それぞれを乾固した後、質量を測定することで、溶解前のポリエステル系繊維に対する親水性ポリエステル系樹脂の付着量を算出する。
(繊維構造物に対する第4級アンモニウム塩の付着量)
薬剤をアルミシャーレに1~3g精秤し、105℃に加熱したセーフティオーブン内で3時間乾燥させ、デシケーター内で30分放冷した後精秤した。その後、質量変化がなくなるまで1時間おきに乾燥を行い、乾燥前後の質量変化より固形分濃度を算出した。固形分濃度、加工液濃度、ピックアップ率より、繊維構造物に付着した第4級アンモニウム塩の付着率を算出した。
(繊維の混用率)
JIS L1030-2:2012 解じょ法または溶解法に従って、混用率を算出した。なお、繊維の鑑別が必要な場合は、JIS L1030-1:2012を参照するものとする。
[実施例1]
溶媒を水とし、“アミディア(登録商標)”M-3(DIC(株)製、トリメチロールメラミン80%水溶液);10g/Lと、“キャタリストACX”(DIC(株)製、メラミン樹脂反応触媒);3g/Lと、TM-SS21(松本油脂製薬(株)製、テレフタル酸及び/又はイソフタル酸とアルキレングリコール及びポリアルキレングリコールとからなるブロック共重合体、固形分10%);30g/Lと、“リポソカード(登録商標)”C/25(ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ(株)製、塩化ジポリオキシエチレンヤシアルキル(C8~C18)メチルアンモニウム、ポリオキシエチレン基の付加数合計:15);8g/Lと、“リケンレジンキャッチャー”C-73(三木理研工業(株)製、有機アミド系化合物35-40%水溶液);20g/Lを含む加工液に、セルロース系繊維として綿の混用率が35質量%で、目付180g/cmの天竺編布(ポリエチレンテレフタレート系繊維(以下「T」と表記)および綿(以下「C」と表記)混、ネイビー、L値=20)を浸漬させ、ピックアップ率が100質量%となるように絞ったのち、130℃で3分間加熱処理を行うことで、トリメチロールメラミンを反応させ樹脂化し、メラミン樹脂、ポリエステル系樹脂および第4級アンモニウム塩が付着した繊維構造物を得た。実施例1で得た繊維構造物の測定結果を表1に示す。
[実施例2]
溶媒を水とし、“アミディア(登録商標)”M-3(DIC(株)製、トリメチロールメラミン80%水溶液);10g/Lと、“キャタリストACX”(DIC(株)製、メラミン樹脂反応触媒);3g/Lと、TM-SS21(松本油脂製薬(株)製、テレフタル酸及び/又はイソフタル酸とアルキレングリコール及びポリアルキレングリコールとからなるブロック共重合体、固形分10%);30g/Lと、“リポソカード”(登録商標)C/25(ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ(株)製、塩化ジポリオキシエチレンヤシアルキル(C8~C18)メチルアンモニウム、ポリオキシエチレン基の付加数合計:15);4g/Lと、“リケンレジンキャッチャー“C-73(三木理研工業(株)製、有機アミド系化合物35-40%水溶液);20g/Lを含む加工液に、セルロース系繊維として綿の混用率が35質量%で、目付180g/cmの天竺編布(T/C混、ネイビー、L値=20)を浸漬させ、ピックアップ率が100質量%となるように絞ったのち、130℃で3分間加熱処理を行うことで、トリメチロールメラミンを反応させ樹脂化し、メラミン樹脂、ポリエステル系樹脂および第4級アンモニウム塩が付着した繊維構造物を得た。実施例2で得た繊維構造物の測定結果を表1に示す。
[実施例3]
溶媒を水とし、“アミディア(登録商標)”M-3(DIC(株)製、トリメチロールメラミン80%水溶液);10g/Lと、“キャタリストACX”(DIC(株)製、メラミン樹脂反応触媒);3g/Lと、TM-SS21(松本油脂製薬(株)製、テレフタル酸及び/又はイソフタル酸とアルキレングリコール及びポリアルキレングリコールとからなるブロック共重合体、固形分10%);30g/Lと、“リポソカード(登録商標)”C/25(ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ(株)製、塩化ジポリオキシエチレンヤシアルキル(C8~C18)メチルアンモニウム、ポリオキシエチレン基の付加数合計:15);2g/Lと、“リケンレジンキャッチャー”C-73(三木理研工業(株)製、有機アミド系化合物35-40%水溶液);20g/Lを含む加工液に、セルロース系繊維として綿の混用率が35質量%で、目付180g/cmの天竺編布(T/C混、ネイビー、L値=20)を浸漬させ、ピックアップ率が100質量%となるように絞ったのち、130℃で3分間加熱処理を行うことで、トリメチロールメラミンを反応させ樹脂化し、メラミン樹脂、ポリエステル系樹脂および第4級アンモニウム塩が付着した繊維構造物を得た。実施例3で得た繊維構造物の測定結果を表1に示す。
[実施例4]
溶媒を水とし、“アミディア(登録商標)”M-3(DIC(株)製、トリメチロールメラミン80%水溶液);10g/Lと、“キャタリストACX”(DIC(株)製、メラミン樹脂反応触媒);3g/Lと、TM-SS21(松本油脂製薬(株)製、テレフタル酸及び/又はイソフタル酸とアルキレングリコール及びポリアルキレングリコールとからなるブロック共重合体、固形分10%);30g/Lと、“リポソカード(登録商標)”C/25(ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ(株)製、塩化ジポリオキシエチレンヤシアルキル(C8~C18)メチルアンモニウム、ポリオキシエチレン基の付加数合計:15);8g/Lと、“リケンレジンキャッチャー”C-73(三木理研工業(株)製、有機アミド系化合物35-40%水溶液);20g/Lを含む加工液に、セルロース系繊維として綿の混用率が35質量%で、目付180g/cmの天竺編布(T/C混、ベージュ、L値=55)を浸漬させ、ピックアップ率が100質量%となるように絞ったのち、130℃で3分間加熱処理を行うことで、トリメチロールメラミンを反応させ樹脂化し、メラミン樹脂、ポリエステル系樹脂および第4級アンモニウム塩が付着した繊維構造物を得た。実施例4で得た繊維構造物の測定結果を表1に示す。
[実施例5]
溶媒を水とし、“アミディア(登録商標)”M-3(DIC(株)製、トリメチロールメラミン80%水溶液);10g/Lと、“キャタリストACX”(DIC(株)製、メラミン樹脂反応触媒);3g/Lと、TM-SS21(松本油脂製薬(株)製、テレフタル酸及び/又はイソフタル酸とアルキレングリコール及びポリアルキレングリコールとからなるブロック共重合体、固形分10%);30g/Lと、“リポソカード(登録商標)”C/25(ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ(株)製、塩化ジポリオキシエチレンヤシアルキル(C8~C18)メチルアンモニウム、ポリオキシエチレン基の付加数合計:15);8g/Lと、“リケンレジンキャッチャー”C-73(三木理研工業(株)製、有機アミド系化合物35-40%水溶液);20g/Lを含む加工液に、セルロース系繊維として綿の混用率が60質量%で、目付180g/cmの天竺編布(T/C混、ネイビー、L値=20)を浸漬させ、ピックアップ率が100質量%となるように絞ったのち、130℃で3分間加熱処理を行うことで、トリメチロールメラミンを反応させ樹脂化し、メラミン樹脂、ポリエステル系樹脂および第4級アンモニウム塩が付着した繊維構造物を得た。実施例5で得た繊維構造物の測定結果を表1に示す。
[比較例1]
実施例1に記載のセルロース系繊維として綿の混用率が35質量%で、目付180g/cmの天竺編布(T/C混、ネイビー、L値=20)に加工を行わず、繊維構造物を得た。比較例1で得た繊維構造物の測定結果を表2に示す。
[比較例2]
溶媒を水とし、“アミディア(登録商標)”M-3(DIC(株)製、トリメチロールメラミン80%水溶液);10g/Lと、“キャタリストACX”(DIC(株)製、メラミン樹脂反応触媒);3g/Lと、TM-SS21(松本油脂製薬(株)製、テレフタル酸及び/又はイソフタル酸とアルキレングリコール及びポリアルキレングリコールとからなるブロック共重合体、固形分10%);30g/Lと、“リケンレジンキャッチャー”C-73(三木理研工業(株)製、有機アミド系化合物35-40%水溶液);20g/Lを含む加工液に、セルロース系繊維として綿の混用率が35質量%で、目付180g/cmの天竺編布(T/C混、ネイビー、L*値=20)を浸漬させ、ピックアップ率が100質量%となるように絞ったのち、130℃で3分間加熱処理を行うことで、トリメチロールメラミンを反応させ樹脂化し、メラミン樹脂およびポリエステル系樹脂が付着した繊維構造物を得た。比較例2で得た繊維構造物の測定結果を表2に示す。
[比較例3]
溶媒を水とし、“アミディア(登録商標)”M-3(DIC(株)製、トリメチロールメラミン80%水溶液);10g/Lと、“キャタリストACX”(DIC(株)製、メラミン樹脂反応触媒);3g/Lと、TM-SS21(松本油脂製薬(株)製、テレフタル酸及び/又はイソフタル酸とアルキレングリコール及びポリアルキレングリコールとからなるブロック共重合体、固形分10%);70g/Lと、“リケンレジンキャッチャー”C-73(三木理研工業(株)製、有機アミド系化合物35-40%水溶液);20g/Lを含む加工液に、セルロース系繊維として綿の混用率が35質量%で、目付180g/cmの天竺編布(T/C混、ネイビー、L値=20)を浸漬させ、ピックアップ率が100質量%となるように絞ったのち、130℃で3分間加熱処理を行うことで、トリメチロールメラミンを反応させ樹脂化し、メラミン樹脂およびポリエステル系樹脂が付着した繊維構造物を得た。比較例3で得た繊維構造物の測定結果を表2に示す。
[比較例4]
溶媒を水とし、“アミディア(登録商標)”M-3(DIC(株)製、トリメチロールメラミン80%水溶液);10g/Lと、“キャタリストACX”(DIC(株)製、メラミン樹脂反応触媒);3g/Lと、TM-SS21(松本油脂製薬(株)製、テレフタル酸及び/又はイソフタル酸とアルキレングリコール及びポリアルキレングリコールとからなるブロック共重合体、固形分10%);30g/Lと、PAA-HCL-10L(ニットーボーメディカル(株)製、アリルアミン塩酸塩重合体40%水溶液);20g/Lと、“リケンレジンキャッチャー”C-73(三木理研工業(株)製、有機アミド系化合物35-40%水溶液);20g/Lを含む加工液に、セルロース系繊維として綿の混用率が35質量%で、目付180g/cmの天竺編布(T/C混、ネイビー、L値=20)を浸漬させ、ピックアップ率が100質量%となるように絞ったのち、130℃で3分間加熱処理を行うことで、トリメチロールメラミンを反応させ樹脂化し、メラミン樹脂、ポリエステル系樹脂およびアリルアミン塩酸塩重合体が付着した繊維構造物を得た。比較例4で得た繊維構造物の測定結果を表2に示す。
[比較例5]
実施例5に記載のセルロース系繊維としての綿の混用率が60質量%で、目付180g/cmの天竺編布(T/C混、ネイビー、L値=20)に加工を行わず、繊維構造物を得た。比較例5で得た繊維構造物の測定結果を表2に示す。
[比較例6]
溶媒を水とし、“アミディア(登録商標)”M-3(DIC(株)製、トリメチロールメラミン80%水溶液);10g/Lと、“キャタリストACX”(DIC(株)製、メラミン樹脂反応触媒);3g/Lと、TM-SS21(松本油脂製薬(株)製、テレフタル酸及び/又はイソフタル酸とアルキレングリコール及びポリアルキレングリコールとからなるブロック共重合体、固形分10%);30g/Lと、“リケンレジンキャッチャー”C-73(三木理研工業(株)製、有機アミド系化合物35-40%水溶液);20g/Lを含む加工液に、セルロース系繊維として綿の混用率が60質量%で、目付180g/cmの天竺編布(T/C混、ネイビー、L値=20)を浸漬させ、ピックアップ率が100質量%となるように絞ったのち、130℃で3分間加熱処理を行うことで、トリメチロールメラミンを反応させ樹脂化し、メラミン樹脂およびポリエステル系樹脂が付着した繊維構造物を得た。比較例6で得た繊維構造物の測定結果を表2に示す。
Figure 2023149540000001
Figure 2023149540000002

Claims (8)

  1. セルロース系繊維とポリエステル系繊維とを含む繊維構造物であって、
    前記セルロース系繊維の含有量は、前記繊維構造物を構成する繊維全体に対し15質量%以上80質量%以下であり、
    前記繊維構造物は、ポリエーテル成分を有するポリエステル系樹脂とアミノ樹脂と第4級アンモニウム塩を含有しており、
    かつ、
    前記第4級アンモニウム塩がアルキル基および/またはポリオキシエチレン基を含有している繊維構造物。
  2. 前記第4級アンモニウム塩がポリオキシエチレン基を含有している請求項1に記載の繊維構造物。
  3. 前記アミノ樹脂が前記セルロース系繊維に対して0.5質量%以上7.0質量%以下の量で前記セルロース系繊維に付着している請求項1または2に記載の繊維構造物。
  4. 前記ポリエステル系樹脂が前記ポリエステル系繊維に対して0.05質量%以上2.0質量%以下の量で前記ポリエステル系繊維に付着している請求項1~3のいずれかに記載の繊維構造物。
  5. 前記第4級アンモニウム塩が前記繊維構造物に対して0.1質量%以上2.0質量%以下の量で前記繊維構造物を構成する繊維に付着している請求項1~4のいずれかに記載の繊維構造物。
  6. 前記アミノ樹脂が、メラミン系樹脂である、請求項1~5のいずれかに記載の繊維構造物。
  7. 前記第4級アンモニウム塩少なくとも1つ以上のポリオキシエチレン基を含みかつ前記ポリオキシエチレン基の付加数の合計が10~20である、請求項1~6のいずれかに記載の繊維構造物。
  8. 請求項1~7のいずれかに記載の繊維構造物の製造方法であって、前記ポリエステル系樹脂、前記アミノ樹脂またはその原料および前記第4級アンモニウム塩を含有する加工剤を用いて、浴中処理またはパッド・ドライ法で処理することにより、前記セルロース系繊維とポリエステル系繊維とを含む繊維構造物に前記ポリエステル系樹脂、前記アミノ樹脂および前記第4級アンモニウム塩を担持させる工程を含むことを特徴とする繊維構造物の製造方法。
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