JP2023149477A - 異常検出装置、および、作業機械 - Google Patents

異常検出装置、および、作業機械 Download PDF

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薫広 安和
Shigehiro Yasukazu
健二 中塚
Kenji Nakatsuka
敬博 岩澤
Takahiro Iwasawa
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Abstract

【課題】起伏部材、および、起伏部材に繋がれた構造物が変形するのを回避することが可能な異常検出装置、および、作業機械を提供する。【解決手段】ブーム34と、ブーム34に繋がれた左右一対のガイリンク40と、ガイリンク40を介してブーム34に繋がれたマスト35を備えて、ブーム34を起伏させる起伏機構44と、を有するクレーン30に設けられる。ブーム34の接地を検出する検出装置と、一対のガイリンク40の各々にかかる張力を測定する測定装置3と、起伏機構44がブーム34を起こす最中であって、ブーム34の接地中に、測定装置3が測定した張力が許容値を超えた場合に、警告およびブーム34の停止の少なくとも一方を行う張力異常制御を行うコントローラ5と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、クレーンに設けられ、起伏部材、および、起伏部材に繋がれた構造物の異常状態を検出する異常検出装置、および、作業機械に関する。
特許文献1には、ブームとマストとを繋ぐブームガイラインの張力を検出する張力検出部を備えたクレーンが開示されている。張力検出部は、例えばロードセルである。
特開2020-158225号公報
ところで、クレーンを組み立てる際に、左右一対のブームガイラインとして、同じ長さのブームガイラインがそれぞれ使用される。ところが、誤って、一方のブームガイラインに、他方とは長さが異なるブームガイラインが使用される可能性がある。このように、左右のブームガイラインの長さが大幅に不均等になっている場合において、このままブームを起こすと、長い方のブームガイラインに比べて短い方のブームガイラインに大きな張力がかかり、ブームやマストにおける張力が作用した部分の大きな変形を誘発する。
本発明の目的は、起伏部材、および、起伏部材に繋がれた構造物が塑性変形するのを回避することが可能な異常検出装置、および、作業機械を提供することである。
本発明は、起伏部材と、前記起伏部材に繋がれた左右一対のガイラインと、前記ガイラインを介して前記起伏部材に繋がれた構造物を備えて、前記起伏部材を起伏させる起伏機構と、を有するクレーンに設けられた異常検出装置であって、前記起伏部材の接地を検出する検出装置と、前記一対のガイラインの各々にかかる張力を測定する測定装置と、前記起伏機構が前記起伏部材を起こす最中であって、前記起伏部材の接地中に、前記測定装置が測定した張力が許容値を超えた場合に、警告および前記起伏部材の停止の少なくとも一方を行う張力異常制御を行う制御装置と、を有することを特徴とする。
本発明によると、起伏機構が起伏部材を起こす最中であって、起伏部材の接地中に、測定装置が測定した張力が許容値を超えた場合に、警告および起伏部材の停止の少なくとも一方を行う張力異常制御が行われる。左右一対のガイラインの長さが同じ場合、起伏部材を起こす最中であって、起伏部材の接地中に、それぞれのガイラインにほぼ均等の張力がかかる。一方、左右一対のガイラインの長さが異なる場合、起伏部材を起こす最中であって、起伏部材の接地中に、長い方のガイラインに比べて短い方のガイラインに大きな張力がかかり、測定装置が測定した張力が許容値を超える。この状態で、起伏部材を地面から持ち上げると、起伏部材や構造物における張力が作用した部分が塑性変形してしまう。そこで、測定装置が測定した張力が許容値を超えた場合に、張力異常制御を行うことで、左右一対のガイラインの長さが異なることを作業者に認識させること、および、起伏部材を起こすのを停止させることの少なくとも一方を行うことができる。これにより、作業者がそのまま起伏部材を地面から持ち上げてしまうのを回避することができる。よって、起伏部材、および、起伏部材に繋がれた構造物が塑性変形するのを回避することができる。
クレーンの側面図である。 図1の要部Aの拡大図である。 補助シーブ周りの拡大図である。 張力異常制御処理のフローチャートである。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
(クレーンの構成)
本実施形態における異常検出装置は、作業機械であるクレーンに設けられ、起伏部材、および、起伏部材に繋がれた構造物の異常状態を検出するものである。クレーン30の側面図である図1に示すように、クレーン30は、クローラ式の下部走行体31の上部に上部旋回体32が旋回可能に設けられた構成となっている。なお、クレーン30は、クローラ式のクレーンに限定されず、ホイール式のクレーンであってもよい。
上部旋回体32は、旋回フレーム33と、ブーム34と、マスト35と、ウインチ36と、下部スプレッダ37と、カウンタウエイト38と、バックストップ装置39と、キャブ43と、を有している。
旋回フレーム33は、旋回ベアリング(図示せず)を介して下部走行体31に取り付けられている。ブーム(起伏部材)34は、旋回フレーム33の前部に、旋回フレーム33に対して起伏可能に連結されている。図1では、ブーム34が倒伏された状態を示している。
マスト(構造物)35は、ブーム34の後側において、旋回フレーム33に対して起伏可能に連結されている。マスト35の先端部と、ブーム34の先端部とは、左右一対のガイリンク(ガイライン)40で繋がれている。なお、マスト35の代わりに、ガントリを備えた構成であってもよい。
ガイリンク40は、複数のリンクを繋ぎ合わせて構成されている。なお、ガイリンク40をガイラインとして使用しているが、ガイラインは、ガイケーブルやガイロープ等であってもよい。
ウインチ36は、旋回フレーム33の中央部に配置されている。なお、ウインチ36は、ブーム34の下部(下部ブーム)やマスト35に配置されていてもよい。ウインチ36は、ワイヤロープの巻取り、および繰出しを行うものであり、吊荷の巻上および巻下、ならびに、ブーム34の起伏などに用いられる。本実施形態において、ウインチ36は3個設けられている。3個のウインチ36は、旋回フレーム33の前側から後側に向かって、主巻ウインチ36a、補巻ウインチ36b、起伏ウインチ36cの順番で配置されている。なお、前記の3つのウインチのほかに、サードウインチを有していてもよい。
下部スプレッダ37は、旋回フレーム33の後部に設けられている。マスト35の先端部に設けられた上部スプレッダ41と、下部スプレッダ37とは、ブーム起伏ロープ42を介して連結されている。起伏ウインチ36cで、ブーム起伏ロープ42を巻取り及び巻出し、上下部スプレッダ37,41の間隔を変化させることで、マスト35が起伏する結果、ブーム34が起伏する。
マスト35および起伏ウインチ36cは、ブーム34を起伏させる起伏機構44を構成している。
カウンタウエイト38は、旋回フレーム33の後部に搭載されている。バックストップ装置39は、ブーム34の背面に取り付けられ、ブーム34の背面から旋回フレーム33に向かって延びている。バックストップ装置39は、旋回フレーム33に固定されたバックストップ受け(図示せず)に受けられることで、ブーム34の後側への回転を規制する。
キャブ43は、運転室であり、旋回フレーム33の前部に設けられている。
図1の要部Aの拡大図である図2に示すように、ブーム34(上部ブーム)の先端部には、シーブフレーム51が取り付けられている。シーブフレーム51の先端部には、補助シーブ52が回転自在に取り付けられている。図2に示すように、ブーム34が倒伏されると、補助シーブ52が地面に接触する。
(異常検出装置の構成)
図2に示すように、異常検出装置1は、検出装置2を有している。検出装置2は、シーブフレーム51から補助シーブ52の側方に配置され、補助シーブ52の接地、即ち、ブーム34の接地を検出する。なお、検出装置2は、ブーム34の接地を検出することができるのであれば、補助シーブ52とは別の個所に設けられていてもよい。
補助シーブ52周りの拡大図である図3に示すように、検出装置2は、リミットスイッチ11と、筒体12と、押圧部材13と、ばね14と、当接部材15と、を有している。筒体12の内部には、押圧部材13と、ばね14と、当接部材15とが収容されている。押圧部材13は、リミットスイッチ11のレバー11aを押圧可能である。当接部材15の下面は、地面に当接される。補助シーブ52が接地していないときに、当接部材15の下面は、補助シーブ52の外周よりも外側に突出している。
このような構成において、ブーム34が倒伏されると、補助シーブ52よりも先に当接部材15の下面が接地し、当接部材15が筒体12内に押し込まれる。すると、ばね14に押されて押圧部材13が上方に移動し、リミットスイッチ11のレバー11aを押圧する。これにより、後述するコントローラ5が、ブーム34の接地を検出する。その直後に、補助シーブ52が接地すると、ばね14が圧縮されることで、当接部材15の下面が補助シーブ52の外周面と同一の高さになる。なお、補助シーブ52は地面に設置させなくともよく、当接部材15が地面に設置し、ブーム34が接地状態にあることを検出できればよい。
なお、ブーム34の接地を検出する手段として、ばね14に働く圧縮力を歪ゲージ等で測定することで検出してもよいし、レーザー式測距センサやカメラにて非接触で当接部材15の位置を検出してもよい。例えば、シーブフレーム51やブーム34にレーザー式測距センサを取り付け、地面との距離を計測することで、ブーム34の接地を検出する。この場合、レーザー式測距センサは地面に接触しないので、レーザー式測距センサが破損しにくい。
また、ブーム34の角度を検出する角度計を用いて、ブーム34の長さとブーム34の角度から、ブーム34の接地を検出してもよい。
また、図1に示すように、異常検出装置1は、測定装置3を有している。測定装置3は、一対のガイリンク40の各々に設けられている。測定装置3は、ガイリンク40にかかる張力を測定する。
本実施形態において、測定装置3はロードセルであるが、歪ゲージなどであってもよい。ロードセルは、例えば、ガイリンク40を構成する複数のリンクのうち、最もマスト35側のリンクにおける、マスト35とは反対側の端部に設けられている。
また、異常検出装置1は、情報出力装置4と、コントローラ(制御装置)5と、を有している。本実施形態の情報出力装置4は、キャブ43内に設けられたディスプレイであるが、キャブ43内に設けられたランプやスピーカ等であってもよい。また、情報出力装置4は、クレーン30の表面に設けられて、クレーン30の外部から目視可能なランプ等であってもよい。
コントローラ5は、クレーン30の組立時に、以下の判定を行う。すなわち、コントローラ5は、起伏機構44がブーム34を起こす最中であって、ブーム34の接地中に、測定装置3が測定した張力が許容値を超えた場合に、異常状態と判断し、警告およびブーム34の停止の少なくとも一方を行う張力異常制御を行う。本実施形態では、コントローラ5は、張力異常制御として、警告とブーム34の停止の両方を行う。
左右一対のガイリンク40の長さが同じ場合、ブーム34を起こす最中であって、ブーム34の接地中に、それぞれのガイリンク40にほぼ均等の張力がかかる。これにより、ガイリンク40、ブーム34、マスト35が幾分弾性変形することがあるが、張力が解除されれば変形はもとに戻る。一方、左右一対のガイリンク40の長さが異なる場合、ブーム34を起こす最中であって、ブーム34の接地中に、長い方のガイリンク40に比べて短い方のガイリンク40に大きな張力がかかり、測定装置3が測定した張力が許容値を超える。この状態で、ブーム34を地面から持ち上げると、ガイリンク40が塑性変形や破断したり、ブーム34やマスト35における張力が作用した部分が塑性変形する可能性がある。
そこで、測定装置3が測定した張力が許容値を超える異常状態を検出した場合に、張力異常制御を行うことで、左右一対のガイリンク40の長さが異なることを作業者に認識させること、および、ブーム34を起こすのを停止させることの少なくとも一方を行うことができる。これにより、作業者がそのままブーム34を地面から持ち上げてしまうのを回避することができる。よって、ガイリンク40が塑性変形や破断したり、ブーム34、および、ブーム34に繋がれたマスト35が塑性変形するのを回避することができる。
また、起伏機構44がブーム34を起こすのを停止させた場合には、作業者がそのままブーム34を地面から持ち上げてしまうのを防止することができる。これにより、ガイリンク40が塑性変形や破断したり、ブーム34、および、ブーム34に繋がれたマスト35が塑性変形するのを防止することができる。
ここで、コントローラ5は、測定装置3が測定した張力が許容値を超え、その状態が所定時間継続する場合に、張力異常制御を行うことが好ましい。
本実施形態では、測定装置3が測定した張力が許容値を超え、その状態が所定時間継続する場合に、警告が行われるとともに、起伏機構44がブーム34を起こすことが停止される。
測定装置3が測定した張力が許容値を超えただけでなく、その状態が所定時間継続する場合に、張力異常制御を行うことで、警告が乱発するのを防止することができる。これにより、作業効率が低下するのを抑制することができる。
なお、測定装置3が測定した張力が許容値を超えた場合に、警告およびブーム34の停止の一方が行われ、それから張力が許容値を超える状態が所定時間継続する場合に、警告およびブーム34の停止の他方が行われてもよい。この場合、警告が乱発するのを防止することができる。
情報出力装置4は、コントローラ5が張力異常制御を行う場合に、測定装置3が測定した張力が許容値を超えていることに関する情報を出力する。具体的には、異常状態であることを認識させるために、例えば、張力が許容値を超えていることや、左右一対のガイリンク40の長さが異なっている可能性があることなどが情報出力装置4に表示される。これにより、左右一対のガイリンク40の長さが異なることを作業者に認識させることができる。
ここで、本実施形態の「許容値」は、左右一対のガイリンク40のどちらかにかかる張力(絶対値)に関する許容値である。コントローラ5は、2つの測定装置3がそれぞれ測定した張力の一方が許容値を超えた場合に、張力異常制御を行う。ここで、許容値は、限界値よりも低い値に設定されている。ガイリンク40にかかる張力が限界値を超えても、直ぐに塑性変形や破断に至ることはないが、限界値を超えると、ガイリンク40そのものの塑性変形や破断、ブーム34やマスト35における張力が作用した部分が変形する。許容値および限界値は、ガイリンク40を構成する複数のリンク毎に、または、ブーム34やマスト35等に設定されていてもよい。これらの値は、クレーン30の仕様(ブーム長等)に応じて予め定められていてもよいし、作業者がクレーン30に入力したクレーン30の状態に関する情報から算出されてもよい。ここで、クレーン30の状態に関する情報とは、ブーム34の長さ、カウントウエイト38の質量などである。コントローラ5は、複数の許容値のうち、最も低い値の許容値を用いて、上記の判定を行う。なお、予め設定される場合においては最も低い値の許容値のみ設定しておいてもよい。
なお、「許容値」は、左右一対のガイリンク40の各々にかかる張力の差(相対値)に関する許容値であってもよい。この場合、コントローラ5は、2つの測定装置3がそれぞれ測定した張力の差が許容値を超えた場合に、張力異常制御を行う。
(異常検出装置の動作)
次に、張力異常制御処理のフローチャートである図4を用いて、異常検出装置1の動作を説明する。
まず、コントローラ5は、一対のガイリンク40の各々の許容値を設定する(ステップS1)。次に、コントローラ5は、ブーム34が接地しているか否かを判定する(ステップS2)。
ステップS2において、ブーム34が接地していないと判定した場合には(S2:NO)、ブーム34の先端はすでに地面から離れているので、コントローラ5は、起伏機構44を動作させて、ブーム34を起こし(ステップS4)、ステップS2に戻る。
一方、ステップS2において、ブーム34が接地していると判定した場合には(S2:YES)、コントローラ5は、ブーム34を起こす最中であるか否かを判定する(ステップS3)。ステップS3において、ブーム34を起こす最中でないと判定した場合には(S3:NO)、コントローラ5は、フローを終了する。
一方、ステップS3において、ブーム34を起こす最中であると判定した場合には(S3:YES)、コントローラ5は、測定装置3が測定した張力を読み込む(ステップS5)。そして、コントローラ5は、測定装置3が測定した張力が許容値を超えたか否かを判定する(ステップS6)。
ステップS6において、測定装置3が測定した張力が許容値を超えていないと判定した場合には(S6:NO)、コントローラ5は、ブーム34を起こし(ステップS4)、ステップS2に戻る。一方、ステップS6において、測定装置3が測定した張力が許容値を超えたと判定した場合には(S6:YES)、コントローラ5は、測定装置3が測定した張力が許容値を超えてから所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS7)。
ステップS7において、所定時間が経過していないと判定した場合には(S7:NO)、コントローラ5は、ブーム34を起こし(ステップS4)、ステップS2に戻る。一方、ステップS7において、所定時間が経過したと判定した場合には(S7:YES)、コントローラ5は、起伏機構44がブーム34を起こすのを停止させる(ステップS8)。そして、コントローラ5は、情報出力装置4から警告を発生させる(ステップS9)。そして、フローを終了する。
(効果)
以上に述べたように、本実施形態に係る異常検出装置1によると、起伏機構44がブーム34を起こす最中であって、ブーム34の接地中に、測定装置3が測定した張力が許容値を超えた場合に、警告およびブーム34の停止の少なくとも一方を行う張力異常制御が行われる。左右一対のガイリンク40の長さが同じ場合、ブーム34を起こす最中であって、ブーム34の接地中に、それぞれのガイリンク40にほぼ均等の張力がかかる。一方、左右一対のガイリンク40の長さが異なる場合、ブーム34を起こす最中であって、ブーム34の接地中に、長い方のガイリンク40に比べて短い方のガイリンク40に大きな張力がかかり、測定装置3が測定した張力が許容値を超える。この状態で、ブーム34を地面から持ち上げると、ガイリンク40やブーム34やマスト35における張力が作用した部分が変形してしまう。そこで、測定装置3が測定した張力が許容値を超えた場合に、張力異常制御を行うことで、左右一対のガイリンク40の長さが異なることを作業者に認識させること、および、ブーム34を起こすのを停止させることの少なくとも一方を行うことができる。これにより、作業者がそのままブーム34を地面から持ち上げてしまうのを回避することができる。よって、ガイリンク40、または、ブーム34やブーム34に繋がれたマスト35が不必要に変形するのを回避することができる。
また、起伏機構44がブーム34を起こす最中であって、ブーム34の接地中に、測定装置3が測定した張力が許容値を超えた場合に、起伏機構44がブーム34を起こすのが停止される。これにより、作業者がそのままブーム34を地面から持ち上げてしまうのを防止することができる。これにより、ガイリンク40、ブーム34、および、ブーム34に繋がれたマスト35が不必要に変形するのを防止することができる。
また、測定装置3が測定した張力が許容値を超え、その状態が所定時間継続する場合に、張力異常制御が行われることが好ましい。ブーム34はその製造誤差や組立誤差から若干の左右差が出てくることがあり、また、ブーム34のねじれや撓みによって、左右不均等な状態になることもあるため、測定装置3が測定した張力が許容値を超えただけでなく、その状態が所定時間継続する場合に、張力異常制御を行うことで、警告が乱発するのを防止することができる。これにより、作業効率が低下するのを抑制することができる。
また、張力異常制御が行われる場合に、測定装置3が測定した張力が許容値を超えていることに関する情報が、情報出力装置4から出力される。これにより、左右一対のガイリンク40の長さが異なることを作業者に認識させることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではなく、具体的構成などは、適宜設計変更可能である。また、発明の実施の形態に記載された、作用及び効果は、本発明から生じる最も好適な作用及び効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用及び効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
例えば、張力異常制御として、ブーム34をいきなり停止させる代わりに、起伏ウインチ36cの回転速度を低下させ、ブーム34の起伏速度を緩めてもよく、緩め方として、ステップ的または段階的に緩めたり、ランプ関数のように徐々に緩めてもよい。そして、起伏速度を緩めたブーム34を最終的に停止させてもよい。これにより、ブーム34がいきなり停止して作業者が混乱することを防止できる。
また、測定装置3で張力を測定する代わりに、マスト35やブーム34の傾斜を測定する傾斜計(変形測定装置)を用いて、マスト35およびブーム34の少なくとも一方の変形を測定してもよい。また、マスト35やブーム34をカメラ(変形測定装置)で撮像して、マスト35およびブーム34の少なくとも一方の変形を検出してもよい。また、ガイリンク40、マスト35やブーム34の変形に伴う応力を歪ゲージ等で測定することで変形を検出してもよい。これらの場合、変形量(または応力値)が所定値を超えた場合に、張力異常制御を行う。
また、張力異常制御は、起伏機構44がブーム34を起こすのを停止させるものであってよい。変形量が所定値を超えた状態が所定時間継続する場合に、張力異常制御を行ってよい。情報出力装置4は、変形量が所定値を超えていることに関する情報を出力してよい。カメラの場合、変形を非接触で検出できるので、カメラの配置の自由度が大きい。マスト35の代わりにガントリを備えたクレーン30においては、ガントリの上端に取り付けられた下部スプレッダにブーム起伏ロープで繋がれた上部スプレッダの傾きを傾斜計やカメラで検出してよい。
また、クレーン30には、ブーム34の先端部にジブが起伏可能に取り付けられていてもよい。この場合、検出装置2で、ジブの先端部の接地を検出する。
1 異常検出装置
2 検出装置
3 測定装置
4 情報出力装置
5 コントローラ(制御装置)
11 リミットスイッチ
11a レバー
12 筒体
13 押圧部材
14 ばね
15 当接部材
30 クレーン(作業機械)
31 下部走行体
32 上部旋回体
33 旋回フレーム
34 ブーム(起伏部材)
35 マスト(構造物)
36 ウインチ
36a 主巻ウインチ
36b 補巻ウインチ
36c 起伏ウインチ
37 下部スプレッダ
38 カウンタウエイト
39 バックストップ装置
40 ガイリンク(ガイライン)
41 上部スプレッダ
42 ブーム起伏ロープ
43 キャブ
44 起伏機構
51 シーブフレーム
52 補助シーブ

Claims (10)

  1. 起伏部材と、
    前記起伏部材に繋がれた左右一対のガイラインと、
    前記ガイラインを介して前記起伏部材に繋がれた構造物を備えて、前記起伏部材を起伏させる起伏機構と、
    を有する作業機械に設けられた異常検出装置であって、
    前記起伏部材の接地を検出する検出装置と、
    前記一対のガイラインの各々にかかる張力を測定する測定装置と、
    前記起伏機構が前記起伏部材を起こす最中であって、前記起伏部材の接地中に、前記測定装置が測定した張力が許容値を超えた場合に、警告および前記起伏部材の停止の少なくとも一方を行う張力異常制御を行う制御装置と、
    を有することを特徴とする異常検出装置。
  2. 前記制御装置は、前記起伏機構が前記起伏部材を起こす最中であって、前記起伏部材の接地中に、前記測定装置が測定した張力が前記許容値を超えた場合に、前記起伏機構が前記起伏部材を起こすのを停止させることを特徴とする請求項1に記載の異常検出装置。
  3. 前記制御装置は、前記測定装置が測定した張力が前記許容値を超え、その状態が所定時間継続する場合に、前記張力異常制御を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の異常検出装置。
  4. 前記制御装置が前記張力異常制御を行う場合に、前記測定装置が測定した張力が前記許容値を超えていることに関する情報を出力する情報出力装置を有することを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の異常検出装置。
  5. 前記測定装置の代わりに、前記起伏部材および前記構造物の少なくとも一方の変形を測定する変形測定装置を有し、
    前記制御装置は、前記起伏機構が前記起伏部材を起こす最中であって、前記起伏部材の接地中に、前記変形測定装置が測定した変形量が所定値を超えた場合に、前記張力異常制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の異常検出装置。
  6. 前記制御装置は、前記起伏機構が前記起伏部材を起こす最中であって、前記起伏部材の接地中に、前記変形測定装置が測定した変形量が前記所定値を超えた場合に、前記起伏機構が前記起伏部材を起こすのを停止させることを特徴とする請求項5に記載の異常検出装置。
  7. 前記制御装置は、前記変形測定装置が測定した変形量が前記所定値を超え、その状態が所定時間継続する場合に、前記張力異常制御を行うことを特徴とする請求項5又は6に記載の異常検出装置。
  8. 前記制御装置が前記張力異常制御を行う場合に、前記変形測定装置が測定した変形量が前記所定値を超えていることに関する情報を出力する情報出力装置を有することを特徴とする請求項5~7のいずれか1項に記載の異常検出装置。
  9. 起伏部材と、
    前記起伏部材に繋がれた左右一対のガイラインと、
    前記ガイラインを介して前記起伏部材に繋がれた構造物を備えて、前記起伏部材を起伏させる起伏機構と、
    前記起伏部材の接地を検出する検出装置と、
    前記一対のガイラインの各々にかかる張力を測定する測定装置と、
    前記起伏機構が前記起伏部材を起こす最中であって、前記起伏部材の接地中に、前記測定装置が測定した張力が許容値を超えた場合に、警告および前記起伏部材の停止の少なくとも一方を行う張力異常制御を行う制御装置と、
    を有することを特徴とする作業機械。
  10. 前記測定装置の代わりに、前記起伏部材および前記構造物の少なくとも一方の変形を測定する変形測定装置を有し、
    前記制御装置は、前記起伏機構が前記起伏部材を起こす最中であって、前記起伏部材の接地中に、前記変形測定装置が測定した変形量が所定値を超えた場合に、前記張力異常制御を行うことを特徴とする請求項9に記載の作業機械。
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