JP2023149035A - 光学フィルム積層体、偏光板付光学フィルム積層体及びディスプレイ - Google Patents

光学フィルム積層体、偏光板付光学フィルム積層体及びディスプレイ Download PDF

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Abstract

【課題】 白色又は淡色系の色の周辺環境であっても、ボケが生じ難くシームレスなディスプレイとすることが可能な光学フィルム積層体を提供する。【解決手段】 本発明のある態様は、表示パネルデバイスよりも視認側の偏光板に、直接又は間接的に積層されるディスプレイ用の光学フィルム積層体であって、前記光学フィルム積層体は、パール顔料を含有する拡散素子層と、反射偏光子層とを少なくとも有し、前記拡散素子層と、前記反射偏光子層とが、直接又は他の層Aを介して積層されることを特徴とする、光学フィルム積層体である。【選択図】 図2

Description

光学フィルム積層体、偏光板付光学フィルム積層体及びディスプレイに関する。
従来の液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等の薄型ディスプレイは、その普及にともない、様々な態様で用いられてきた。
近年、自動車における、インスツルメントパネルの主要部である集合ユニットパネル、即ち、メータークラスターパネルの一部の表示系やパネル全体を薄型ディスプレイとしたり、センター・インフォメーション・ディスプレイ(CID)を薄型ディスプレイとしたりする商品開発が進んでいる。
自動車の内装は、外光反射を防ぐため、主に黒色系(暗色系)の内装が用いられているが、デザイン性の観点から薄型ディスプレイの画像表示部の最表面にあたる前面板と、前面板周辺の素材(内装など)との境界を見え難く、かつ、前面板の存在を認識し難くするシームレス化(ニュートラルグレー化)が行われている。黒色系の配色の自動車に用いられる内装に対しては、薄型ディスプレイの前面板を黒色で補正して、薄型ディスプレイの境界を目立たなくするシームレス化が行われている(特許文献1)。
また、テレビやモニター以外の様々な家電製品に薄型ディスプレイが埋め込まれるケースが増えており、さらに将来、家具に薄型ディスプレイが埋め込まれるケース、建築物の壁、床、天井などに埋め込まれるケースが増えることが予想されている。家電製品、家具、建築物の壁、床、天井などは、黒色系(暗色系)の配色に限られず、白色系や淡色系に配色されたデザインのものが数多く存在している。
また、自動車においても、自動運転技術の開発が進むなか、車内空間の利用方法について様々な検討がなされている。なかには、人による運転割合が減少するにともなって、車内空間は、住宅におけるリビングルームのような空間となる可能性が挙げられており、車内の内装色は、住宅における、壁、床、天井等のように、白色系や淡色系の色のような明るい色の使用が検討されている。
特開2000-265133号公報
特許文献1に提案されているシームレス化は、薄型ディスプレイの前面板に、黒色系顔料又は染料で色味を調整して行うため、薄型ディスプレイから出射される光の透過率が低下し、ディスプレイ点灯時の視認性が低下してしまう。このため、ディスプレイのバックライト出力を上げる等の対策を行い、視認性を確保する必要がある。
また、自動車や住宅で白や淡色系の色を使用した環境に液晶ディスプレイや有機ELディスプレイを埋め込む場合や配置する場合、従来のこれらディスプレイの前面板表面は、消灯時には黒色であることから、ディスプレイの周辺素材に対するシームレス化が難しい。特許文献1の発明のように、黒色系のシームレス化と同様に、前面板を白色系顔料又は染料で色味調整を行うと、ディスプレイから出射される光の透過率が低下し、点灯時の視認性が低下してしまうという問題もある。加えて、白色化すると、ディスプレイ内での光の拡散性及び反射性が高くなるため、画像にボケが生じてしまうという問題がある。
そこで、本発明は、白色又は淡色系の色の周辺環境であっても、ボケが生じ難くシームレスなディスプレイとすることが可能な光学フィルム積層体を提供することを目的とする。
本発明者らは、鋭意研究の結果、所定の拡散素子層と反射偏光子層とを有する光学フィルム積層体によって上記課題を解決可能なことを見出した。即ち、本発明は下記の通りである。
本発明の第1の態様は、
表示パネルデバイスよりも視認側の偏光板に、直接又は間接的に積層されるディスプレイ用の光学フィルム積層体であって、
前記光学フィルム積層体は、パール顔料を含有する拡散素子層と、反射偏光子層とを少なくとも有し、
前記拡散素子層と、前記反射偏光子層とが、直接又は他の層Aを介して積層されることを特徴とする、光学フィルム積層体である。
前記拡散素子層に含まれるパール顔料含有量が、前記拡散素子層の全質量に対し1質量%~30質量%であることが好ましい。
前記反射偏光子層は、第1のポリマー層と、第2のポリマー層とを含み、
前記第1のポリマー層又は前記第2のポリマー層のいずれかが、ナフタレート系ポリマーであることが好ましい。
前記拡散素子層のヘイズ値が40%~95%であり、且つ、反射Y1値が5%~60%であることが好ましい。
前記拡散素子層の全光線透過率が30%~90%であることが好ましい。
前記拡散素子層は、前記パール顔料とは異なる微粒子が分散された拡散フィルム又は拡散粘着剤層、表面に凹凸形状を有する凹凸形状拡散フィルム、透明性のある樹脂内部に屈折率の異なる相分離構造を有する拡散樹脂層、多孔質フィルムのいずれかであることが好ましい。
前記拡散フィルム又は前記拡散粘着剤層は、針状微粒子が同一方向に配向して分散された拡散フィルム又は拡散粘着剤層であることが好ましい。
前記針状微粒子の長径方向の屈折率と、前記針状微粒子の短径方向の屈折率との差が0.03以上であることが好ましい。
前記拡散フィルム又は拡散粘着剤層の樹脂の屈折率と、前記針状微粒子の長径方向の屈折率との差が0.03以下であることが好ましい。
前記針状微粒子は、長径が1μm~50μm、短径が0.1μm~5μm、アスペクト比が5以上であることが好ましい。
前記光学フィルム積層体は、
前記反射偏光子層側から入射したC光源の光が、前記光学フィルム積層体を透過して前記拡散素子層側に出射した透過光(T1)を、JIS Z8722:2009規格に従い、2°視野で測定後、C光源にて算出した透過Y2値が20~50であり、
前記拡散素子層側から入射したC光源の光が、前記光学フィルム積層体で反射して前記拡散素子層側に出射した反射光(R1)を、JIS Z8722:2009規格に従い、2°視野で測定後、C光源にて算出した反射Y2値が40~90であることが好ましい。
本発明の第2の態様は、
前記光学フィルム積層体と、偏光板aとを含む偏光板付光学フィルム積層体であって、
前記偏光板aは、前記光学フィルム積層体の前記反射偏光子層に、直接又は他の層Bを介して積層され、
前記偏光板aの透過軸と、前記反射偏光子層の透過軸との角度差が30°以内であることを特徴とする、偏光板付光学フィルム積層体である。
前記偏光板付光学フィルム積層体は、
前記偏光板a側から入射したC光源の光が、前記偏光板付光学フィルム積層体を透過して前記拡散素子層側に出射した透過光(T2)を、JIS Z8722:2009規格に従い、2°視野で測定後、C光源にて算出した透過Y3値が、15~40であり、
前記拡散素子層側から入射したC光源の光が、前記偏光板付光学フィルム積層体で反射して前記拡散素子層側に出射した反射光(R2)を、JIS Z8722:2009規格に従い、2°視野で測定後、C光源にて算出した反射Y3値が、40~90であることが好ましい。
前記偏光板付光学フィルム積層体は、ASTM E313-73規格に従い、分光測色計におけるD65光源の正反射光除去方式(SCE)での白色度WI2値が50~95であることが好ましい。
本発明の第3の態様は、
視認側より順に、前記光学フィルム積層体と、偏光板bと、表示パネルデバイスと、を少なくとも含む積層構造を有するディスプレイであって、
前記偏光板bは、表示パネルデバイスの視認側に、直接又は他の層Cを介して積層され、
前記光学フィルム積層体は、前記光学フィルム積層体の前記反射偏光子層が、前記偏光板bの視認側に、直接又は他の層Dを介して積層され、
前記偏光板bの透過軸と、前記反射偏光子層の透過軸との角度差が30°以内であることを特徴とする、ディスプレイである。
本発明の第4の態様は、
視認側より順に、前記光板付光学フィルム積層体と、表示パネルデバイスと、を少なくとも含む積層構造を有するディスプレイであって、
前記偏光板付光学フィルム積層体の前記偏光板aは、表示パネルデバイスの視認側に、直接又は他の層Eを介して積層されることを特徴とする、ディスプレイである。
本発明によれば、白色又は淡色系の色の周辺環境であっても、ボケが生じ難くシームレスなディスプレイとすることが可能な光学フィルム積層体を提供することができる。
図1は、ディスプレイ内表示パネルデバイス視認側上に偏光板が含まれている場合での、本発明の光学フィルム積層体と、ディスプレイの積層構造の配置の一例を説明する模式図である。 図2は、ディスプレイ内表示パネルデバイス視認側上に偏光板が含まれていない場合での、本発明の偏光板付光学フィルム積層体と、ディスプレイの積層構造の配置の一例を説明する模式図である。 図3は、本発明の光学フィルム積層体の透過及び反射Y2値の測定を説明する模式図である。 図4は、本発明の偏光板付光学フィルム積層体の透過及び反射Y3値の測定を説明する模式図である。
本発明において、単に化合物名を示した場合には、そのすべての異性体を含むものとする。
本発明において、表示パネルデバイスとは、液晶ディスプレイパネル、有機ELパネル、マイクロLEDパネルなどの映像を表示するための、駆動パネルをいうものとする。
また、本発明において、液晶ディスプレイパネルの駆動パネルとは、液晶セル、バックライト、カラーフィルタ等の表示に必要な素子を含むものをいい、かつ、本発明では、表示パネルデバイスは、視認側に偏光板のありなしを含むものとする。
さらに駆動パネルとは、液晶セルのように、液晶の偏光を制御して、光の透過と遮断(シャッターの開閉)を行うものや、有機ELパネルやマイクロLEDパネルのように、発光素子の発光のON/OFFを行い、映像を形成するものとする。
液晶セルとは、透明電極が組み込まれた2枚のガラス基板の間に液晶分子が挟まれたもの、又は、さらにカラーフィルタを含んだものをいい、光源、偏光板などの光学フィルム等は含まないものとする。
有機ELパネルとは、金属等の陰電極/電子注入層/電子輸送層/発光層/正孔輸送層/正孔注入層/ITO等の陽電極そしてガラス板や透明のプラスチック板などの基板よりなり、偏光板やカラーフィルタなどの光学フィルム等は含まないものとする。一般に、有機ELディスプレイには、偏光板は用いられないが、内部反射防止のため、有機ELパネルよりも視認側に偏光板が設けられているものもある。
マイクロLEDパネルとは、マイクロLEDが構成された基板をいうものとし、内部反射防止等の目的で偏光板が用いられる場合が考えられる。
本発明において、視認側とは、ディスプレイの視認者に近い側を示すものとする。従って、表示パネルデバイスの視認側等とした場合には、表示パネルデバイスの視認者側の方向を示す。
本発明において、角度差とは、本発明の構成要素である、反射偏光子、拡散素子又は拡散偏光子、偏光板のいずれもが有する各透過軸の合計3軸と、いずれかが有する3つの軸(反射軸、拡散又は吸収軸)との合計6軸の内、いずれかの2軸でなす角の最小値の角度のことを示すものとする。
<<<光学フィルム積層体>>>
本発明の光学フィルム積層体は、反射偏光子層と、拡散素子層とを含む。反射偏光子層と、拡散素子層とは、直接又は他の層Aを介して積層されている(図1等参照)。
以下の説明においては、反射偏光子層を単に反射偏光子と表現する場合があり、拡散素子層を単に拡散素子と表現する場合がある。
本発明の光学フィルム積層体は、光学フィルム積層体の拡散素子が、光学フィルム積層体の反射偏光子よりも視認側に配置されるように用いられる。
本発明の光学フィルム積層体は、ディスプレイに含まれる表示パネルデバイスの視認側に配置された偏光板に、直接又は間接的に積層されて用いられる(図1等参照)。
偏光板及びディスプレイの具体的な構成については後述する。
光学フィルム積層体の厚みは、本発明の効果を阻害しない限りにおいて、特に限定されないが、例えば、光学フィルム積層体の厚みを5μm~200μmとすることが好ましく、薄膜化の観点から、より好ましくは5μm~100μmであり、さらに好ましくは5μm~50μmである。光学フィルム積層体の厚みがかかる範囲にある場合には、画像ボケを軽減することができる。
<<光学フィルム積層体の構造>>
<反射偏光子>
反射偏光子は、偏光板の透過軸に直交する偏光を反射する機能を有する。より具体的には、反射偏光子は、反射軸を有し、偏光板の透過軸に平行な方向に振動する偏光の大半を透過し、且つ、偏光板の透過軸に直交する方向に振動する偏光の大半を反射する機能を有する。
反射偏光子の厚みとしては、例えば10μm~100μmとすることが好ましく、薄膜化の観点から10μm~50μmがより好ましく、10μm~30μmがさらに好ましい。反射偏光子の厚みがかかる範囲にある場合には、画像ボケを軽減することができる。
反射偏光子は、公知のものを使用でき、本発明の効果を阻害しない限りにおいて、特に限定されない。
この反射偏光子としては、以下のものが例示できる。
[反射偏光子(1)]
延伸した際に延伸方向の屈折率が異なる2種類の樹脂(例えば、第1のポリマー層としてポリエチレンナフタレート、第2のポリマー層としてポリエチレンナフタレート共重合体)を、押し出し成形の技術により複数層交互に積層し、これを延伸した構成のもの(具体的には3M社製のDBEFなどであり、特開平4-268505号公報等を参照)。
[反射偏光子(2)]
コレステリック液晶ポリマー層と1/4波長板とを積層したもので、コレステリック液晶ポリマー層側から入射した光を互いに逆向きの2つの円偏光に分離し、一方を透過、他方を反射し、透過する円偏光を1/4波長板により直線偏光に変換させるもの(具体的には、日東電工社製ニポックス、メルク社製トランマックスなどであり、特開平11-231130号公報等を参照)。
[反射偏光子(3)]
金属に微細加工を施して可視光領域でも反射偏光を出射するような金属格子反射偏光子(米国特許第6288840号明細書等を参照)、金属微粒子を高分子マトリックス中に添加して延伸したフィルム(特開平8-184701号公報等を参照)、金属ナノワイヤにより内部にワイヤーグリッドを形成した樹脂フィルム(具体的には、旭化成社製WGFであり、特開2017-173832号公報等を参照)等の反射グリッド偏光子。
これらのうち、生産性、加工性が優れることから反射偏光子(1)が好ましく用いられる。一方で、耐熱性が求められる場合は、反射偏光子(3)が好ましく用いられる。
ここで、好ましい反射偏光子である、少なくとも第1のポリマー層と第2のポリマー層とを含む、反射偏光子(1)の形態について詳述する。
第1のポリマー層及び第2のポリマー層の材質は、本発明の効果を阻害しない限りにおいて、特に限定されないが、ポリマーを延伸した際に分子配向しやすく生産性の観点で、第1のポリマー層又は第2のポリマー層のいずれかがナフタレート系ポリマーであることが望ましい。また、第1のポリマー層及び第2のポリマー層は、両方が、ナフタレート系ポリマーであってもよい。ここで、ナフタレート系ポリマーとは、分子構造内にナフタレート官能基を含むポリマーのことを示す。
ナフタレート系ポリマーは、このナフタレート系モノマーを重合させることによって得ることができる。ナフタレート系ポリマーを形成するために用いることのできるナフタレート系モノマーは、本発明の効果を阻害しない限りにおいて、特に限定されないが、例えば、2,6-、1,4-、1,5-、2,7-及び2,3-ナフタレン・ジカルボン酸のようなナフタレート及びそのエステルを挙げることができる。
ナフタレート系モノマーは、モノマーをジオール、例えばアルカン・グリコール及びシクロアルカン・グリコールと重合させることによってポリエステルを形成することができ、2,6-、1,4-、1,5-、2,7-及び/又は2,3-ナフタレン・ジカルボン酸及びエチレングリコールのコポリマーであるポリエチレンナフタレートとすることができる。
また、2,6-、1,4-、1,5-、2,7-又は2,3-ナフタレン・ジカルボン酸、テレフタル酸、及びエチレングリコールの共重合体とすることもできる。この共重合体は、一般にcoPENと呼ばれる。
第1のポリマー層及び第2のポリマー層の各々の厚みは、特に限定されない。
反射偏光子は、例えば、第1のポリマー層と第2のポリマー層を積層したものを、さらに複数積層し、延伸し、所望の厚みとなるまで当該作業を繰り返して得られる。第1のポリマー層と第2のポリマー層を積層したものは、一般に100層程度まで積層されるため、通常、反射偏光子における第1のポリマー層及び第2のポリマーの厚みを個別に測定することは困難である。
反射偏光子の全光線透過率は、本発明の効果を阻害しない限りにおいて特に限定されない。反射偏光子の全光線透過率としては、例えば、30%~70%とすることが好ましく、40%~60%がより好ましい。反射偏光子の全光線透過率がかかる範囲にある場合には、ディスプレイからの出射光を低下させることなく、高い白色度を得ることができる。即ち、視認性に優れ、白色又は淡色系の色が用いられたディスプレイの周辺素材に対し、シームレス化することができるディスプレイを得ることができる。
反射偏光子の全光線透過率の測定は、JIS K7361-1:1997規格に記載の方法で測定することができる。ただし、測定器の光源が少なからず偏光していることから、所定の配置で測定した数値と、その配置より測定器に対して90°回転させた配置で測定した数値の平均値で算出することで、光源の偏光性の影響を受けない測定値を得ることができるため、本発明においてはこれら2つの全光線透過率の平均値を全光線透過率として示す。
<拡散素子>
拡散素子は、透過する光を拡散させる機能を有する部材である。
拡散素子は、拡散要素(第1の拡散要素)として、パール顔料を含む。
別の表現によれば、拡散素子は、母材と、母材中に分散されたパール顔料とを含む。
拡散素子の母材は、光を透過可能であれば特に限定されず、例えば、アクリル粘着剤;シリコーン粘着剤;ウレタン粘着剤;ゴム系粘着剤;エポキシ接着剤;オレフィン接着剤;ポリカーボネート樹脂;(メタ)アクリル樹脂;ポリスチレン樹脂;ポリオレフィン樹脂;ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート、テレブチレンテレフタレートなどのポリエステル樹脂;各種ガラス;等を挙げることができる。
パール顔料とは、通常、雲母等の基材表面が金属酸化物等の高屈折率層で被覆された構造を有する、薄板状の微粒子であり、光の多重反射によって真珠光沢/金属光沢を呈する。
パール顔料は、比較的弱い拡散性と、高い反射性と、を有する。顔料や染料によって拡散素子の色味調整を行った場合、これらの成分を大量に含有させる必要がある。一方で、拡散素子がパール顔料を含む場合、顔料や染料を使用しない或いはこれらの成分の使用量を低減させることが可能となる。そのため、パール顔料を含む拡散素子を用いた場合、ディスプレイ非点灯時における外部光の反射と、ディスプレイ点灯時の表示画像の鮮明さと、が適切に調整される。
パール顔料は、公知のものを使用可能である。
パール顔料を構成する基材の材質は、特に限定されないが、雲母(白雲母、金雲母等の天然雲母、及び、合成雲母)の他、シリカ、ガラス、アルミナ等が挙げられる。基材の材質は、合成雲母であることが好ましい。
パール顔料の形状は、真珠光沢/金属光沢を呈するものであれば特に限定されないが、薄片状(フレーク状)であることが好ましい。
基材を被覆する金属酸化物層の材質は、特に限定されず、二酸化チタンや酸化鉄等が挙げられる。
基材を被覆する金属酸化物層の厚さは適宜変更可能である。金属酸化物層の厚さを変えることにより、パール顔料の色彩が変化することが知られている。
意匠性を向上させるために、パール顔料は着色されていてもよい。
パール顔料は、平均粒径が1μm~30μmであることが好ましく、1μm~15μmであることがより好ましい。パール顔料の平均粒径がかかる範囲にある場合には、拡散素子の拡散性が適切なものとなり易い。
なお、本明細書における平均粒径とは、レーザー回折・散乱法において体積基準により算出されたメジアン径(D50)を示すものとする。
拡散素子に含まれるパール顔料の含有量は、拡散素子の全質量に対し、0.1質量%~50質量%であることが好ましく、1質量%~30質量%であることがより好ましく、1質量%~15質量%であることがさらに好ましく、5質量%~10質量%であることが特に好ましい。パール顔料の含有量がかかる範囲にある場合には、高い反射率に加えて画像ボケを軽減することができる。
拡散素子の厚みは、特に限定されないが、1μm~100μmが好ましく、15μm~50μmがより好ましい。拡散素子の厚みがかかる範囲にある場合には、ディスプレイの電源オフ時にシームレス化を向上させ、さらに、電源オン時の画像ボケを軽減することができる。
拡散素子のヘイズ値は、特に限定されないが、40%~95%が好ましく、50%~90%がより好ましく、60%~80%がさらに好ましい。
拡散素子のヘイズ値がかかる範囲にある場合には、拡散性が高くなるため白色度が高くなり、またディスプレイの画像をより鮮明にすることができる。拡散素子のヘイズ値の測定は、JIS K7136:2000規格に記載の方法で測定することができる。
拡散素子の反射Y1値は、特に限定されないが、20%~50%であることが好ましく、30%~50%であることがより好ましい。拡散素子の反射Y1値がかかる範囲にある場合には、ディスプレイの電源オフ時にシームレス化を向上させ、さらに、電源オン時の画像ボケを軽減することができる。拡散素子の反射Y1値は、分光光度計にて、拡散素子に入射させたC光源の光が、拡散素子の入射面側より出射した反射光を、JIS Z8722:2009規格に従い、2°視野で測定後、C光源にて算出した反射Y値である。
拡散素子の全光線透過率は、本発明の効果を阻害しない限りにおいて特に限定されないが、30%~85%が好ましく、50%~70%がより好ましい。
拡散素子の全光線透過率がかかる範囲にある場合には、ディスプレイの画像の鮮明性が高く、また拡散性に優れることとなるため白色度が高くなり、シームレス化が容易となる。拡散素子の全光線透過率の測定は、JIS K7361-1:1997 規格に記載の方法で測定することができる。
拡散素子は、パール顔料以外の拡散要素(第2の拡散要素)を有していてもよい。拡散素子が第2の拡散要素を有することで、画像ボケの発生を抑制しつつ拡散性を高めることが可能となり、ディスプレイのシームレス化が容易となる。
このような第2の拡散要素としては、公知のものを使用可能である。拡散素子の材質や構造を変更することで拡散性を調整することが可能であり、用途に応じて適当な拡散要素を有する拡散素子とすればよい。
第2の拡散要素を有する拡散素子は、具体的には、以下の拡散素子(1)~(4)のいずれかであることが好ましい。換言すれば、拡散素子は、パール顔料を含有し、且つ、以下に示された構成を充足する拡散素子であることが好ましい。
[拡散素子(1)]
パール顔料とは異なる微粒子が分散された拡散フィルム又は拡散粘着剤層
[拡散素子(2)]
表面に凹凸形状を有する凹凸形状拡散フィルム
[拡散素子(3)]
透明性のある樹脂内部に屈折率の異なる相分離構造を有する拡散樹脂層
[拡散素子(4)]
多孔質フィルム
なお、「透明性を有する樹脂」は、完全に透明な樹脂に限定されず、本発明の効果を阻害しない範囲で透明性を有する樹脂であればよい。
拡散素子(1)は、粘着剤、接着剤、樹脂、ガラス等の母材中に、母材とは屈折率の異なるパール顔料以外の微粒子が分散したものである。
これらは、必要とされる光の拡散性の性能を考慮し適宜組み合わせることができる。
拡散素子(1)の母材の材質としては、例えば、アクリル粘着剤;シリコーン粘着剤;ウレタン粘着剤;ゴム系粘着剤;エポキシ接着剤;オレフィン接着剤;ポリカーボネート樹脂;(メタ)アクリル樹脂;ポリスチレン樹脂;ポリオレフィン樹脂;ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート、テレブチレンテレフタレートなどのポリエステル樹脂;各種ガラス;等を挙げることができる。
拡散素子(1)に用いられるパール顔料以外の微粒子の材質としては、本発明の効果を阻害しない限りにおいて特に限定されず、例えば、シリカ、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、クレー、タルク、二酸化チタン等の無機系白色顔料;粘着剤とは異なる屈折率を有するシリコーン樹脂、アクリル樹脂、ポリスチレン樹脂、スチレン-アクリル共重合体樹脂、ポリエチレン樹脂、エポキシ樹脂等の樹脂微粒子などを挙げることができる。これらは、単独で、又は、複数を組み合わせて用いることができる。
パール顔料以外の微粒子の平均粒径は、0.1μm~50μmであることが好ましく、0.5μm~10μmであることがより好ましく、1μm~5μmであることがさらに好ましい。パール顔料以外の微粒子の平均粒径がかかる範囲にある場合には、ディスプレイの電源オフ時にシームレス化を向上させ、さらに、電源オン時の画像ボケを軽減することができる。
パール顔料以外の微粒子の添加量は、必要とされる光の拡散性の性能等を考慮して適宜設計可能であるが、一例として、拡散素子(1)全体を100質量%とした場合に、1質量%~50質量%とすることができる。パール顔料以外の微粒子の添加量がかかる範囲にある場合には、ディスプレイの電源オフ時にシームレス化を向上させ、さらに、電源オン時の画像ボケを軽減することができる。
拡散素子(2)は、樹脂、ガラス等の透光性を有する部材の表面に凹凸構造を設けたものである。
拡散素子(2)の材質としては、特に限定されないが、例えば、ポリカーボネート樹脂;アクリル樹脂;ポリスチレン樹脂;ポリオレフィン樹脂;ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート、テレブチレンテレフタレートなどのポリエステル樹脂;各種ガラス等を挙げることができる。
凹凸構造の幅、大きさ、数量、分布、密度等は、適宜設定可能であり、特に限定されない。また、凹凸の断面形状についても、半円形状、多角形形状、波型など、適宜変更可能である。
拡散素子(3)は、透明性を有する樹脂内部に屈折率の異なる相分離構造を有する拡散樹脂層である。
拡散素子(3)の材質としては、特に限定されないが、例えば、ポリカーボネート樹脂;アクリル樹脂;ポリスチレン樹脂;ポリオレフィン樹脂;ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート、テレブチレンテレフタレートなどのポリエステル樹脂;等とすることができる。
樹脂部の屈折率、相分離構造部分の屈折率、相分離構造部分の幅、相分離構造部分の密度(個数)等は、適宜設定可能であり、特に限定されない。
拡散素子(3)は、例えば、特開2015-127819号公報に開示されている構造体等を用いることができる。
拡散素子(4)は、樹脂、ガラス等の透光性を有する材質で形成された基材の一方の表面から他方の表面に向かう、複数の貫通孔又は貫通しない孔を有するものである。
拡散素子(4)の材質としては、本発明の効果を阻害しない限りにおいて特に限定されないが、例えば、ポリカーボネート樹脂;(メタ)アクリル樹脂;ポリスチレン樹脂;ポリオレフィン樹脂;ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート、テレブチレンテレフタレートなどのポリエステル樹脂や、各種ガラス等を挙げることができる。
拡散素子(4)の孔は、基材に対してレーザー加工法を施すなどの公知の方法で形成することができる。
孔の形状、大きさ、数量、分布、密度等は、適宜設定可能であり、特に限定されない。
拡散素子は、偏光性と拡散性とを有する拡散素子であることが好ましい。以降、偏光性と拡散性とを有する拡散素子を、拡散偏光子又は拡散偏光子層と称する。
拡散偏光子は、拡散軸を有し、拡散偏光子の透過軸に直交する方向に振動する偏光の大半を拡散する機能を有する。
拡散偏光子は、偏光性と拡散性とを有する部材であれば公知のものを使用でき、特に限定されない。拡散偏光子としては、例えば、以下に挙げたものを例示できる。
[拡散偏光子(1)]
パール顔料以外の針状微粒子が同一方向に配向して分散された拡散フィルム又は拡散粘着剤層
[拡散偏光子(2)]
表面に線状の凹凸形状を有する凹凸形状拡散フィルム
[拡散偏光子(3)]
透明性を有する樹脂内部に板状に屈折率の異なる相分離構造を有する拡散樹脂層
ここで、「同一方向に配向」するとは、完全に同一の方向に配向している場合のみに限らず、同一方向に配向していると技術的に判断される程度(即ち、所定の性質が奏される程度)の配向性を有する状態も含まれるものとする。
また、「透明性を有する樹脂」とは、完全に透明な樹脂に限定されず、本発明の効果を阻害しない範囲で透明性を有する樹脂であればよい。
拡散偏光子(1)は、粘着剤、接着剤、樹脂、ガラス等の母材中に、母材とは屈折率の異なる、パール顔料以外の針状微粒子が同一方向に配向するよう、分散したものである。
換言すれば、拡散偏光子(1)は、前述した拡散素子(1)におけるパール顔料以外の微粒子が針状形状を有するものである。
針状微粒子は、長径方向の屈折率と短径方向の屈折率との差が、0.03以上であることがより好ましく、0.05以上であることがさらに好ましい。
また、拡散偏光子(1)の樹脂(樹脂成分)の屈折率と針状微粒子の長径方向の屈折率との差が、0.03以下であることが好ましい。
針状微粒子の長径(長さ)は、1μm~50μmであることが好ましく、5μm~25μmであることがより好ましい。
針状微粒子の短径は、0.1μm~5μmであることが好ましく、0.1μm~2μmであることがより好ましい。
針状微粒子のアスペクト比(長径/短径)は、5以上であることが好ましい。
このような針状微粒子を用いることで、拡散偏光子の拡散性と偏光性とが十分なものとなりやすい。
拡散偏光子(2)は、樹脂、ガラス等の透光性を有する材質の表面に線状の凹凸構造を設けたものである。
換言すれば、拡散偏光子(2)は、前述した拡散素子(2)における凹凸形状を線状としたものである。
線状の凹凸構造の幅や隣接する凹凸構造のピッチ等は適宜設定可能であり、特に限定されない。
拡散偏光子(3)は、透明性を有する樹脂内部に板状に屈折率の異なる相分離構造を有する拡散樹脂層である。
換言すれば、拡散偏光子(3)は、前述した拡散素子(3)の相分離構造が板状のものである。
板状部の形状等は、特に限定されない。
拡散偏光子は、反射偏光子の透過軸と、拡散偏光子の透過軸との角度差が、好ましくは30°以内、より好ましくは10°以内、さらに好ましくは5°以内となるよう配置して積層されている。換言すれば、反射偏光子の透過軸は、拡散偏光子の透過軸に対して、0°±30°(より好ましくは、0°±10°、さらに好ましくは0°±5°)の関係となるよう配置して積層されている。
反射偏光子の透過軸と、拡散偏光子の透過軸との角度差が0°となることが最も効果的であるが、反射偏光子の透過軸と、拡散偏光子の透過軸との角度差がかかる範囲にある場合、ディスプレイと、白色又は淡色系のディスプレイ周辺部材とのシームレス化を容易に調整できる。
なお、ここで示す「反射偏光子の透過軸と、拡散偏光子の透過軸との角度差」とは、光学フィルム積層体の表面に対して垂直な方向から光学フィルム積層体を観察した際の、反射偏光子の透過軸と、拡散偏光子の透過軸とが成す角度、と表現することもできる。また、「反射偏光子の透過軸と、拡散偏光子の透過軸との角度差」とは、「反射偏光子の反射軸と、拡散偏光子の拡散軸との角度差」と表現することもできる。
さらに、拡散素子として拡散偏光子を有する光学フィルム積層体をディスプレイに用いる際、拡散偏光子の透過軸と、偏光板(後述する偏光板aや偏光板b)の透過軸との角度差が、30°以内(より好ましくは10°以内、さらに好ましくは5°以内)となるよう配置されることが好ましい。換言すれば、拡散偏光子の透過軸は、偏光板の透過軸に対して、0°±30°(より好ましくは、0°±10°、さらに好ましくは0°±5°)となるように配置されることが好ましい。
拡散偏光子の透過軸と、偏光板の透過軸との角度差が、0°となることが最も効果的であるが、拡散偏光子の透過軸と、偏光板の透過軸との角度差がかかる範囲にある場合、ディスプレイと、白色又は淡色系のディスプレイ周辺部材とのシームレス化を容易に調整できる。
なお、ここで示す「拡散偏光子の透過軸と、偏光板の透過軸との角度差」とは、偏光板に光学フィルム積層体を貼付した際に、光学フィルム積層体の表面に対して垂直な方向から光学フィルム積層体を観察した際の、拡散偏光子の透過軸と偏光板の透過軸とが成す角度、と表現することもできる。また、「拡散偏光子の透過軸と、偏光板の透過軸との角度差」とは、「拡散偏光子の拡散軸と、偏光板の透過軸に直交する方向である吸収軸との角度差」と表現することもできる。
<他の層>
本発明の光学フィルム積層体は、他の層Aを含むことができる。反射偏光子と拡散素子とは、直接積層されていてもよいし、他の層Aを介して積層されてもよい。
他の層Aとしては、特に限定されるものではないが、粘着剤層;接着剤層;空隙層、位相差フィルム、カラーフィルタ、柄や模様を印刷した層やそれら印刷を含むフィルム等を用いることができる。ここで空隙層とは、一定の間隔を空けた空隙を示す。また、他の層Aは白色又はその他の色の顔料又は染料を用いて、着色することができる。このようにすることで、ディスプレイと、白色又は淡色系のディスプレイ周辺部材との、シームレス化を容易に調整できる。また、柄や模様を付すことでディスプレイ周辺部材とのシームレス化を容易に調整できる。
<視認側の表面層>
光学フィルム積層体をディスプレイに使用したとき、視認側である光学フィルム積層体の拡散素子表面上に、機能性フィルムやガラス、印刷層等の表面層が積層されていてもよい。表面層の積層方法は特に限定されるものではないが、光学フィルム積層体の拡散素子が粘着系の拡散素子である場合には、直接表面層を積層させることができる。また、粘着系拡散素子でない場合には、他の粘着剤層等を介して表面層を積層させればよい。
機能性フィルムとしては、特に限定されるものではないが、例えば、ハードコートフィルムや防眩フィルム等の機能層を用いることができ、印刷層としては、特に限定されるものではないが、例えば、柄や模様を印刷した層やそれら印刷を含むフィルム等を用いることができる。また、これらは、単独で、又は複数種を組み合わせて積層してもよい。光学フィルム積層体が使用されたディスプレイを自動車や住宅等の白や淡色系の色を使用した素材に埋め込んだ際、表面層がディスプレイの周辺素材と同色や同模様であれば、シームレス化をより高めることができる。
<<光学フィルム積層体の特性>>
<光学フィルム積層体の透過Y2値及び反射Y2値>
図3(a)及び図3(b)を参照し、光学フィルム積層体の透過Y2値及び反射Y2値について説明する。
光学フィルム積層体10の反射偏光子11に入射させたC光源30の光が、光学フィルム積層体10の拡散素子12側より出射した透過光(T1)を、JIS Z8722:2009規格に従い、2°視野で測定後、C光源30にて算出した透過Y値を透過Y2値とする(図3(a))。
透過Y2値は、特に限定されないが、20~50であることが好ましい。
T1の透過Y2値がかかる範囲にある場合、明るさ(視認性)に優れ、また、十分な白色度が得られるため、白色又は淡色系のディスプレイ周辺部材とのシームレス化が容易となる。
光学フィルム積層体10の拡散素子12に入射させたC光源30の光が、光学フィルム積層体10の拡散素子12側より出射した反射光(R1)を、JIS Z8722:2009規格に従い、2°視野で測定した後、C光源30にて算出した反射Y値を、反射Y2値とする(図3(b))。
反射Y2値は、特に限定されないが、40~90であることが好ましい。
R1の反射Y2値がかかる範囲にある場合、適度な拡散性が得られるため画面の鮮明性に優れ、十分な白色度が得られるため、白色又は淡色系のディスプレイ周辺部材とのシームレス化が容易となる。
透過Y2値及び反射Y2値は、視感反射率(又は視感透過率)を示し、JIS Z8722:2009規格に記載された方法で分光光度計にて、2°視野で測定した後、C光源にて算出する。C光源とは、JIS Z8720:2012「測色用の標準イルミナント(標準の光)及び標準光源」に規定されている補助イルミナントCを示す。
<光学フィルム積層体の白色度WI1値>
本発明の光学フィルム積層体は、分光測色計におけるD65光源の正反射光除去方式(SCE)での白色度WI1値が、45~95であることが好ましく、50~90であることがより好ましく、50~80であることがさらに好ましい。
ここで、D65光源とは、JIS Z8720:2012「測色用の標準イルミナント(標準の光)及び標準光源」に規定されている標準イルミナントD65を示す。また、正反射光除去方式(SCE)とは、反射光に含まれる拡散光のみを計測する方法を示す。白色度WI1値はASTM E313-73に規定された数値を示し、白さの度合を示す数値である。
光学フィルム積層体の白色度WI1値がかかる範囲にある場合、適度な拡散性を有するため視認性に優れ、また、十分な白色度が得られるため、白色又は淡色系のディスプレイ周辺部材とのシームレス化が容易となる。
本発明の光学フィルム積層体の白色度WI1値は、ASTM E313-73に記載の方法で求めることができる。本発明においては、分光測色計(コニカミノルタ社製CM-700D)において、D65光源の正反射成分を含まないSCEによって測定した白色度WI値とする。
<<光学フィルム積層体の製造方法>>
本発明の光学フィルム積層体は、反射偏光子と拡散素子とを、直接又は他の層(他の層A)を介して積層することで製造することができる。例えば、他の層Aとして、粘着剤層を用いる場合には、予め、粘着剤を剥離フィルム上に塗工して、粘着剤層を形成し、反射偏光子に、粘着剤層を重ね、積層する。得られた積層体の剥離フィルムを取り外したのち、その粘着剤層に拡散素子を重ね、積層することで、光学フィルム積層体を得ることができる。
<<光学フィルム積層体の用途>>
本発明の光学フィルム積層体は、ディスプレイ用の光学フィルム積層体であり、偏光板と直接又は間接的に積層されて用いられる。
本発明にかかるディスプレイは、特に、自動車の表示パネル類、家電製品の表示パネル類、家具や建築物の壁、床、天井などに埋め込まれる液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、マイクロLEDディスプレイ等のディスプレイに用いられる。
本発明にかかるディスプレイは、ディスプレイ内表示パネルデバイス視認側上に偏光板(本発明においては、以降、偏光板bと称す場合がある)を含んでいてもよいし(本発明において、このディスプレイを、以降、ディスプレイ1と称す場合がある)、含まなくてもよい(本発明において、このディスプレイを、以降、ディスプレイ2と称す場合がある)。
<偏光板>
偏光板は、特定の方向に偏光した光だけに限って通過させる板である。偏光板は、公知の偏光板を用いることができ、本発明の効果を阻害しない限りにおいて特に限定されない。一般にディスプレイに用いられているものが使用可能である。
ここで偏光板は、
(I)ディスプレイ内表示パネルデバイスの視認側上に対面して積層されて用いられてもよく(即ち、偏光板がディスプレイ内表示パネルデバイスに含まれる場合)、
(II)偏光板がディスプレイ内表示パネルデバイスの視認側上に含まれず、ディスプレイの視認側に積層され用いられてもよく、また、
(III)偏光板がディスプレイ内表示パネルデバイスの視認側上に含まれず、本発明の光学フィル積層体に積層され、偏光板付光学フィルム積層体として用いられてもよい。
前記(I)~(III)の場合、視認性に優れ、白色又は淡色系の色が用いられたディスプレイの周辺素材に対し、シームレス化されたディスプレイを得ることができる。
(I)及び(II)の場合、光学フィル積層体が積層される偏光板(偏光板b)の透過軸は、反射偏光子の透過軸に対して、±30°の範囲の関係となる配置とすることが好ましく、±10°の範囲の関係となる配置とすることがより好ましく、±5°の範囲の関係となる配置とすることがさらに好ましい。換言すれば、偏光板(偏光板b)の透過軸は、反射偏光子の反射軸に対して、90°±30°の範囲の関係となる配置とすることが好ましく、90°±10°の範囲の関係となる配置とすることがより好ましく、90°±5°の範囲の関係となる配置とすることがより好ましい。これら2軸における角度範囲がかかる範囲にある場合、画像の輝度低下を軽減することができる。
また、拡散素子が拡散偏光子である場合、反射偏光子の透過軸と拡散偏光子の透過軸との角度差と、偏光板の透過軸と反射偏光子の透過軸との角度差と、の合計が、30°以内であることが好ましく、10°以内であることがより好ましく、5°以内であることがさらに好ましい。当該合計がかかる範囲にある場合、画像の輝度低下及び画像ボケを軽減することができる。
また、(III)の場合、偏光板付光学フィルム積層体の偏光板(偏光板a)が、表示パネルデバイスの視認側に、偏光板の透過軸に平行な方向に振動する光を透過するよう、直接又は他の層を介して積層される。
(I)~(III)の場合、偏光板は、所定の層に積層される際に、直接又は他の層を介して積層されて用いられる。ここで、他の層としては、特に限定されるものではないが、粘着剤層や接着剤層等を用いることができる。また、他の層は、白色又はその他の色の顔料又は染料を用いて、着色することができる。このようにすることで、ディスプレイと、白色又は淡色系のディスプレイ周辺部材との、シームレス化の調整を容易なものとすることができる。
<光学フィルム積層体の配置>
本発明の光学フィルム積層体は、ディスプレイにおける表示パネルデバイス視認側偏光板のさらに視認側に、直接又は他の層(他の層D等)を介して配置される。その際、光学フィルム積層体の拡散素子が、反射偏光子よりも視認側となるように配置される(図1)。
ここで、他の層としては、特に限定されるものではないが、粘着剤層、位相差フィルム、カラーフィルタ等を用いることができる。また、他の層は、白色又はその他の色の顔料又は染料を用いて、着色することができる。このようにすることで、ディスプレイと、白色又は淡色系のディスプレイ周辺部材との、シームレス化の調整を容易なものとすることができる。
本発明の光学フィルム積層体を配置する際、光学フィルム積層体の反射偏光子の透過軸は、偏光板の透過軸に対して、±30°の範囲となるように配置されることが好ましく、±10°の範囲の関係となる配置とすることがより好ましく、±5°の範囲の関係となる配置とすることがさらに好ましい。換言すれば、光学フィルム積層体の反射偏光子の反射軸は、偏光板の透過軸に対して、90°±30°となるように配置されることが好ましく、90°±10°の範囲の関係となる配置とすることがより好ましく、90°±5°の範囲の関係となる配置とすることがより好ましい。また、偏光板aの透過軸と直交する偏光は、反射偏光子により反射される。
光学フィルム積層体を上述したように配置することで、以下のような効果を得ることが可能となる。
ディスプレイ非点灯時(バックライトをOFFにした時)は、視認側から入射した自然光(外光)が拡散素子で拡散され、拡散光の一部が反射偏光子に入射し、一部はパール顔料により反射して視認側に戻りながら拡散する(白色が増加される)。反射偏光子に入射した一部の光(例えば、約半分の光)が反射される。反射された光は、拡散素子に再度入射し、拡散しながら視認者に届き、拡散光は白色として認識される。
ディスプレイ点灯時(バックライトをONにした時)は、バックライトから液晶パネルを介して出射された光は、上偏光板で規制された偏光となり、上偏光板の透過軸と反射偏光子の透過軸とを概ね一致させることで、反射偏光子を透過し、拡散素子で拡散されて視認者に届き、表示画像として認識される。拡散素子で拡散される際に、パール顔料は拡散性が比較的低いため、表示画像はボケ難い。
このように、拡散素子がパール顔料を含むことで、外光を適切に反射させることで白色輝度を高め、シームレス化が可能になると共に、表示画像の鮮明さを維持することができる。
加えて拡散素子が拡散偏光子である場合、反射偏光子の透過軸は、拡散偏光子の透過軸に対して、好ましくは0°±30°の関係であるため、表示パネルデバイス視認側偏光板から出射する光の透過率低下を抑えるだけでなく、外光及び反射偏光子で反射した反射光を効率よく拡散するので、反射偏光子からの高い白色輝度を維持しながら、ディスプレイの画面ボケを生じにくくすることができる。
以上のようにして、白色又は淡色系の色の周辺環境であっても、光の透過率が高く、視認性が阻害されず、ボケが生じにくい、シームレスなディスプレイとすることができるものと考えられる。
<ディスプレイ1>
ここで、本発明の光学フィルム積層体が組み込まれたディスプレイ(前述したディスプレイ1)は、例えば、以下のように表現することができる。
ディスプレイ1のある態様は、光学フィルム積層体と、偏光板bと、表示パネルデバイスとを少なくとも含む積層構造を有する。光学フィルム積層体は、拡散素子と、反射偏光子とが、直接又は他の層Aを介して積層される。偏光板bは、表示パネルデバイスの視認側に、直接又は他の層Cを介して積層される。光学フィルム積層体は、反射偏光子が、偏光板bの視認側に、直接又は他の層Dを介して積層される。
換言すれば、ディスプレイ1のある態様は、視認側より、光学積層体(拡散素子、任意層である他の層A、反射偏光子)、任意層である他の層D、偏光板b、任意層である他の層C、表示パネルデバイス、という順番で積層された構造を有する(図1参照)。
拡散素子、反射偏光子、他の層(他の層A、他の層D)、偏光板bは、前述の通りのものを使用することができる。
他の層Cは、他の層D等と同様のものを使用することができる。
<上記(III)の場合における偏光板付光学フィルム積層体>
上述したように本発明の光学フィルム積層体は、偏光板(偏光板a)と積層することで、偏光板付光学フィルム積層体として用いることが可能である(図2)。
偏光板付光学フィルム積層体は、光学フィルム積層体の反射偏光子に対し、偏光板aを、光学フィルム積層体の拡散素子とは反対側(光学フィルム積層体の反射偏光子側)に、直接又は他の層Bを介して、積層される(図2)。
偏光板付光学フィルム積層体は、偏光板aの透過軸が、反射偏光子の透過軸に対して、±30°以内の関係となるように配置される。換言すれば、偏光板aの透過軸が、反射偏光子の反射軸に対して、90°±30°の関係となるように配置される。
また、拡散素子が拡散偏光子である場合、反射偏光子の透過軸と拡散偏光子の透過軸との角度差の最小値と、偏光板aの透過軸と反射偏光子の透過軸との角度差の最小値と、の合計が、30°以内となるように配置されることが好ましい。
(偏光板付光学フィルム積層体の透過Y3値及び反射Y3値)
偏光板付光学フィルム積層体の偏光板aに入射させたC光源の光が、偏光板付光学フィルム積層体の拡散素子側より出射した透過光(T2)を、JIS Z8722:2009規格に従い、2°視野で測定した後、C光源にて算出した透過Y値(透過Y3値)は、本発明の効果が阻害しない限りにおいて特に限定されず、15~40が好ましい(図4(a))。
T2の透過Y3値がかかる範囲にある場合、明るさ(視認性)に優れ、また、十分な白色度が得られるため、白色又は淡色系のディスプレイ周辺部材との、シームレス化が実現できるディスプレイを得ることができる。
偏光板付光学フィルム積層体の拡散素子に入射させたC光源の光が、偏光板付光学フィルム積層体の拡散素子側より出射した反射光(R2)を、JIS Z8722:2009規格に従い、2°視野で測定した後、C光源にて算出した反射Y値(反射Y3値)は、本発明の効果が阻害しない限りにおいて特に限定されず、40~90であることが好ましい(図4(b))。
R2の反射Y3値がかかる範囲にある場合、適度な拡散性が得られるため画面の鮮明性に優れ、十分な白色度が得られるため、白色又は淡色系のディスプレイ周辺部材との、シームレス化が実現できるディスプレイを得ることができる。
ここでこれらY値は、視感反射率(又は視感透過率)を示し、JIS Z8722:2009規格に記載された方法で分光光度計にて、測定した後、C光源にて算出する。C光源とは、JIS Z8720:2012「測色用の標準イルミナント(標準の光)及び標準光源」に規定されている補助イルミナントCを示す。
(偏光板付光学フィルム積層体の白色度WI2値)
本発明の偏光板付光学フィルム積層体は、分光測色計におけるD65光源の正反射光除去方式(SCE)での白色度WI2値が、50~95であることが好ましく、50~90であることがより好ましく、50~80であることがさらに好ましい。
ここで、D65光源とは、JIS Z8720:2012「測色用の標準イルミナント(標準の光)及び標準光源」に規定されている標準イルミナントD65を示す。また、正反射光除去方式(SCE)とは、反射光に含まれる拡散光のみを計測する方法を示す。白色度WI2値はASTM E313-73に規定された数値を示し、白さの度合を示す数値である。
偏光板付光学フィルム積層体の白色度WI2値がかかる範囲にある場合、適度な拡散性を有するため視認性に優れ、また、十分な白色度が得られるため、白色又は淡色系のディスプレイ周辺部材との、シームレス化が実現できるディスプレイを得ることができる。
本発明の偏光板付光学フィルム積層体の白色度WI2値は、ASTM E313-73に記載の方法で求めることができる。本発明においては、分光測色計(コニカミノルタ社製CM-700D)において、D65光源の正反射成分を含まないSCEによって測定した白色度WI値を用いた。
本発明の偏光板付光学フィルム積層体は、光学フィルム積層体と、偏光板aとを直接又は他の層Bを介して積層することで製造することができる。ここで、他の層Bとしては、特に限定されるものではないが、粘着剤層、位相差フィルム、カラーフィルタ等を用いることができる。また、他の層Bは、白色又はその他の色の顔料又は染料を用いて、着色することができる。このようにすることで、ディスプレイと、白色又は淡色系のディスプレイ周辺部材との、シームレス化の調整を容易なものとすることができる。例えば、他の層Bとして、粘着剤層を用いる場合には、予め、粘着剤を剥離フィルム上に塗工して、粘着剤層を形成し、光学フィルム積層体の表面の反射偏光子側に、粘着剤層を重ね、積層する。得られた積層体の剥離フィルムを取り外したのち、その粘着剤層に偏光板aを重ね、積層することで、偏光板付光学フィルム積層体を得ることができる。
また、偏光板付光学フィルム積層体は、表示パネルデバイスの視認側に、直接又は他の層Eを介して積層されて使用される。
<ディスプレイ2>
ここで、本発明の偏光板付光学フィルム積層体が組み込まれたディスプレイ(前述したディスプレイ2)は、例えば、以下のように表現することができる。
ディスプレイ2のある態様は、偏光板付光学フィルム積層体と、表示パネルデバイスとを少なくとも含む積層構造を有する。偏光板付光学フィルム積層体は、光学フィルム積層体と偏光板aとを有する。光学フィルム積層体は、拡散素子と、反射偏光子とが、直接又は他の層Aを介して積層されている。偏光板aは、光学フィルム積層体の反射偏光子に、直接又は他の層Bを介して積層され、偏光板付光学フィルム積層体を構成している。偏光板付光学フィルム積層体の偏光板aは、表示パネルデバイスの視認側に、直接又は他の層Eを介して積層されている。
換言すれば、ディスプレイ2のある態様は、偏光板付光学フィルム積層体(拡散素子層、任意層である他の層A、反射偏光子、任意層である他の層B、偏光板a)、任意層である他の層E、表示パネルデバイス、という順番で積層された構造を有する(図2参照)。
拡散素子、反射偏光子、他の層(他の層A、他の層B)、偏光板aは、前述の通りのものを使用することができる。
他の層Eは、他の層D等と同様のものを使用することができる。
次に、本発明を、実施例及び比較例により、さらに具体的に説明するが、本発明は、これらの例によって何ら限定されるものではない。
<<拡散素子の作製>>
<拡散素子1>
ガラスフレークを基材として酸化チタンで被覆した、平均粒径35μmのパール顔料を準備した。
屈折率1.52のアクリル樹脂(A)中に、全量の10質量%となるようにパール顔料を分散させ、塗料を作製した。
塗料を、厚み100μmの透明PETフィルム(東洋紡社製、コスモシャイン A4301)の処理面上に塗布、乾燥して、PETフィルム付の拡散素子1を得た。
<拡散素子2>
合成雲母を基材として酸化チタンで被覆した、平均粒径21μmのパール顔料を準備した。
屈折率1.52のアクリル樹脂(A)中に、全量の35質量%となるようにパール顔料を分散させ、塗料を作製した。
塗料を、厚み100μmの透明PETフィルム(東洋紡社製、コスモシャイン A4301)の処理面上に塗布、乾燥して、PETフィルム付の拡散素子2を得た。
<拡散素子3~6>
使用したパール顔料及びその含有量(質量%)を表1に示したものに変更した以外は、拡散素子2と同様にして、PETフィルム付の拡散素子3~6を得た。
<拡散素子7>
合成雲母を基材として酸化チタンで被覆した、平均粒径9μmのパール顔料を準備した。
屈折率1.52のアクリル樹脂(A)中に、全量の15質量%となるようにパール顔料を分散させ、塗料を作製した。
塗料を、厚み100μmの透明PETフィルム(東洋紡社製、コスモシャイン A4301)の処理面上に塗布、乾燥して、PETフィルム付の拡散素子7を得た。
<拡散素子8>
合成雲母を基材として酸化チタンで被覆した、平均粒径9μmであるパール顔料を準備した。
さらに、酸化チタン(平均粒径5μm)を、その他顔料として準備した。
屈折率1.52のアクリル樹脂(A)中に、全量の5質量%となるようにパール顔料を分散させ、また、全量の5質量%となるようにその他顔料を分散させ、塗料を作製した。
塗料を、厚み100μmの透明PETフィルム(東洋紡社製、コスモシャイン A4301)の処理面上に塗布、乾燥して、PETフィルム付の拡散素子8を得た。
<拡散素子9~11>
使用したパール顔料の含有量(質量%)、その他顔料の種類及びその含有量(質量%)を表1に示したものに変更した以外は、拡散素子8と同様にして、PETフィルム付の拡散素子9~11を得た。
なお、表中、トスパールとは、平均粒径2μm~3μmのシリカ微粒子を示す。
<拡散素子12、15>
その他顔料として、2種類の針状フィラーである酸化チタン微粒子(長径1μm~10μm、短径0.1μm~1.5μm、長径屈折率2.69、短径屈折率2.72)のいずれかを使用し、使用したその他顔料の含有量を塗料全量の15質量%とした以外は、拡散素子8と同様にして、PETフィルム付の拡散素子12、15を得た。
なお、拡散素子12、15は、拡散偏光子としての機能を有する。
<拡散素子13、14>
パール顔料を使用せず、その他顔料の種類及びその含有量(質量%)を表1に示したものに変更した以外は、拡散素子8と同様にして、PETフィルム付の拡散素子13、14を得た。
<<拡散素子の物性>>
前述の方法に従って、拡散素子1~15の、反射Y1値、ヘイズ値、及び全光線透過率を測定した。
測定方法を以下に示し、測定結果を表1に示した。
<拡散素子の反射Y1値>
拡散素子の反射Y1値は、分光光度計(島津製作所社製、UV-2500)にて、拡散素子に入射させたC光源の光が、拡散素子の入射面側より出射した反射光を、JIS Z8722:2009規格に従い、2°視野で測定後、C光源にて反射Y値を算出し、反射Y1値とした。ただし、拡散素子が拡散偏光子(拡散素子12、15)の場合における本反射Y1値の測定では、1回目の測定では、各測定サンプルが有する拡散偏光子の透過軸配置を「0°」として測定した後、拡散偏光子の透過軸配置が「90°」となるよう、各測定サンプルの配置を右回りで回転させてから2回目を測定し、それらの平均値を反射Y1値とした。
<拡散素子のヘイズ値>
拡散素子のヘイズ値は、拡散素子の一方の主面に厚み100μmの透明PETフィルム(東洋紡社製、コスモシャイン A4301)を有した状態で、ヘーズメーター(日本電色社製、NDH-2000)を使用し、JIS K7136:2000規格に記載の方法で透明PETフィルム側より光を照射することにて測定した。
<拡散素子の全光線透過率>
拡散素子の全光線透過率は、ヘーズメーター(日本電色社製、NDH-2000)を使用し、JIS K7361-1:1997 規格に記載の方法で測定した。このとき、所定の配置で測定した数値と、その配置より測定器に対して90°回転させた配置で測定した数値との平均値を算出することで、全光線透過率とした。
<<光学フィルム積層体及び偏光板付光学フィルム積層体の作製>>
<実施例1>
PETフィルム付の拡散素子1のPETフィルムとは反対側の拡散素子1主面に対し、厚み25μmのアクリル系透明粘着剤(巴川製紙所社製、TD06A)を介して、多層ポリマー延伸フィルムからなる全光線透過率が46%の反射偏光子(3M社製、APF-V3)を積層することにより、実施例1の光学フィルム積層体を得た。
次に、光学フィルム積層体の反射偏光子主面に対し、厚み25μmのアクリル系透明粘着剤(巴川製紙所社製、TD06A)を介して偏光板(偏光度99.9%、透過率42%)を積層し、実施例1の偏光板付光学フィルム積層体を得た。
なお、反射偏光子と偏光板との積層では、反射偏光子の透過軸と、偏光板の透過軸との角度差(軸ズレ)が、0°となるようにして積層した。
<実施例2~11、比較例1、2>
使用した拡散素子を表1に示したものに変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例2~11及び比較例1、2の光学フィルム積層体及び偏光板付光学フィルム積層体を得た。
<実施例12>
PETフィルム付の拡散素子12のPETフィルムとは反対側の拡散素子12主面に対し、厚み25μmのアクリル系透明粘着剤(巴川製紙所社製、TD06A)を介して、多層ポリマー延伸フィルムからなる全光線透過率が46%の反射偏光子(3M社製、APF-V3)を積層することにより、実施例12の光学フィルム積層体を得た。このとき、拡散偏光子である拡散素子12と反射偏光子との積層では、反射偏光子の透過軸と、拡散素子12の透過軸との角度差(軸ズレ)が、0°となるようにして積層した。
次に、光学フィルム積層体の反射偏光子主面に対し、厚み25μmのアクリル系透明粘着剤(巴川製紙所社製、TD06A)を介して偏光板(偏光度99.9%、透過率42%)を積層し、実施例12の偏光板付光学フィルム積層体を得た。
なお、反射偏光子と偏光板との積層では、反射偏光子の透過軸と、偏光板の透過軸との角度差(軸ズレ)が、0°となるようにして積層した。
<実施例13>
反射偏光子と偏光板との積層において、反射偏光子の透過軸と、偏光板の透過軸との角度差(軸ズレ)が、20°となるようにして積層した以外は、実施例12と同様にして、実施例13の光学フィルム積層体及び偏光板付光学フィルム積層体を得た。
<実施例14>
使用する反射偏光子を、金属ナノワイヤーグリッドからなる反射偏光子(旭化成社製、WGF)に変更した以外は、実施例12と同様にして、実施例14の光学フィルム積層体及び偏光板付光学フィルム積層体を得た。
<比較例3>
拡散素子15のみからなる(反射偏光子を含まない)1層構造の光学フィルムを、比較例3の光学フィルムとした。
光学フィルムであるPETフィルム付の拡散素子15のPETフィルムとは反対側の拡散素子15主面に対し、厚み25μmのアクリル系透明粘着剤(巴川製紙所社製、TD06A)を介して偏光板(偏光度99.9%、透過率42%)を積層し、比較例3の偏光板付光学フィルム積層体を得た。
なお、拡散偏光子である拡散素子15と偏光板との積層は、拡散素子15の透過軸と、偏光板の透過軸との角度差(軸ズレ)が、0°となるようにして積層した。
実施例1~14及び比較例1~3で得られた、光学フィルム積層体及び偏光板付光学フィルム積層体について、表1にまとめた。
<<光学フィルム積層体及び偏光板付光学フィルム積層体の物性>>
前述の方法に従って、作製した各光学フィルム積層体の反射Y2値及び透過Y2値と、作製した各偏光板付光学フィルム積層体の反射Y3値、透過Y3値及び白色度WI2値とを測定した。加えて、作製した各偏光板付光学フィルム積層体のボケ感を評価した。
測定方法又は評価方法を以下に示し、結果を表1に示した。
<光学フィルム積層体の反射Y2値>
光学フィルム積層体の反射Y2値は、分光光度計(島津製作所社製、UV-2500)にて、光学フィルム積層体の拡散素子に入射させたC光源の光が、光学フィルム積層体の拡散素子側より出射した反射光を、JIS Z8722:2009規格に従い、2°視野で測定後、C光源にて反射Y値を算出し、反射Y2値とした。ただし、本反射Y2値の測定では、1回目の測定では、各測定サンプルが有する反射偏光子の透過軸配置を「0°」として測定した後、反射偏光子の透過軸配置が「90°」となるよう、各測定サンプルの配置を右回りで回転させてから2回目を測定し、それらの平均値を反射Y2値とした。
<光学フィルム積層体の透過Y2値>
光学フィルム積層体の透過Y2値は、分光光度計(島津製作所社製、UV-2500)にて、光学フィルム積層体の反射偏光子に入射させたC光源の光が、光学フィルム積層体の拡散素子側より出射した透過光を、JIS Z8722:2009規格に従い、2°視野で測定後、C光源にて透過Y値を算出し、透過Y2値とした。ただし、本透過Y2値の測定では、1回目の測定では、各測定サンプルが有する反射偏光子の透過軸配置を「0°」として測定した後、反射偏光子の透過軸配置が「90°」となるよう、各測定サンプルの配置を右回りで回転させてから2回目を測定し、それらの平均値を透過Y2値とした。
<偏光板付光学フィルム積層体の反射Y3値>
偏光板付光学フィルム積層体の反射Y3値は、分光光度計(島津製作所社製、UV-2500)にて、偏光板付光学フィルム積層体の拡散素子に入射させたC光源の光が、偏光板付光学フィルム積層体の拡散素子側より出射した反射光を、JIS Z8722:2009規格に従い、2°視野で測定後、C光源にて反射Y値を算出し、反射Y3値とした。ただし、本反射Y3値の測定では、1回目の測定では、各測定サンプルが有する偏光板の透過軸配置を「0°」として測定した後、偏光板の透過軸配置が「90°」となるよう、各測定サンプルの配置を右回りで回転させてから2回目を測定し、それらの平均値を反射Y3値とした。
<偏光板付光学フィルム積層体の透過Y3値>
偏光板付光学フィルム積層体の透過Y3値は、分光光度計(島津製作所社製、UV-2500)にて、偏光板付光学フィルム積層体の偏光板に入射させたC光源の光が、偏光板付光学フィルム積層体の拡散素子側より出射した透過光を、JIS Z8722:2009規格に従い、2°視野で測定後、C光源にて透過Y値を算出し、透過Y3値とした。ただし、本透過Y3値の測定では、1回目の測定では、各測定サンプルが有する偏光板の透過軸配置を「0°」として測定した後、偏光板の透過軸配置が「90°」となるよう、各測定サンプルの配置を右回りで回転させてから2回目を測定し、それらの平均値を透過Y3値とした。
<偏光板付光学フィルム積層体の白色度WI2値>
偏光板付光学フィルム積層体の白色度WI2値は、偏光板付光学フィルム積層体の偏光板主面に対し、25μmの厚みのアクリル系透明粘着剤(巴川製紙所社製、TD06A)を介して黒色PETフィルム(透過率0%)を積層させ、黒色PETフィルム付の偏光板付光学フィルム積層体を作製し、黒色PETフィルム付の偏光板付光学フィルム積層体の拡散素子側の白色度を測定した。測定は、分光測色計(コニカミノルタ社製、CM-700D)を用い、D65光源(JIS Z8720:2012規定)の正反射光除去方式(SCE)にて、白色度WI値(ASTM E313-73規定)である白色度WI2値を求めた。ただし、本白色度の測定は、1回目の測定では、各測定サンプルが有する偏光板の透過軸配置を「0°」として測定した後、偏光板の透過軸配置が「90°」となるよう、各測定サンプルの配置を右回りで回転させてから2回目を測定し、それらの平均値を白色度WI2値とした。
<偏光板付光学フィルム積層体のボケ感>
偏光板付光学フィルム積層体のボケ感は、偏光板付光学フィルム積層体を液晶ディスプレイ表面に積層し、画像を表示させた時のボケ感を目視にて評価した。
評価基準は以下である。
5:ボケ感が全くない
4:ボケ感がわずかにある
3:使用に問題ない程度のボケ感がある
2:強いボケ感があり、使用し難い
1:非常に強いボケ感があり、使用に全く適さない
各実施例は、パール顔料を使用することで、反射Y値、透過Y値、白色度のバランスに優れ、且つ、ボケ感も優れた評価となった。そのため、白色又は淡色系の色の周辺環境であっても、ボケが生じ難くシームレスなディスプレイとすることが可能であった。
10 光学フィルム積層体
11 反射偏光子
12 拡散素子
20 偏光板付光学フィルム積層体
30 C光源
130 偏光板

Claims (16)

  1. 表示パネルデバイスよりも視認側の偏光板に、直接又は間接的に積層されるディスプレイ用の光学フィルム積層体であって、
    前記光学フィルム積層体は、パール顔料を含有する拡散素子層と、反射偏光子層とを少なくとも有し、
    前記拡散素子層と、前記反射偏光子層とが、直接又は他の層Aを介して積層されることを特徴とする、光学フィルム積層体。
  2. 前記拡散素子層に含まれるパール顔料含有量が、前記拡散素子層の全質量に対し1質量%~30質量%であることを特徴とする、請求項1に記載の光学フィルム積層体。
  3. 前記反射偏光子層は、第1のポリマー層と、第2のポリマー層とを含み、
    前記第1のポリマー層又は前記第2のポリマー層のいずれかが、ナフタレート系ポリマーであることを特徴とする、請求項1又は2に記載の光学フィルム積層体。
  4. 前記拡散素子層のヘイズ値が40%~95%であり、且つ、反射Y1値が5%~60%であることを特徴とする、請求項1~3のいずれか1項に記載の光学フィルム積層体。
  5. 前記拡散素子層の全光線透過率が30%~90%であることを特徴とする、請求項1~4のいずれか1項に記載の光学フィルム積層体。
  6. 前記拡散素子層は、前記パール顔料とは異なる微粒子が分散された拡散フィルム又は拡散粘着剤層、表面に凹凸形状を有する凹凸形状拡散フィルム、透明性のある樹脂内部に屈折率の異なる相分離構造を有する拡散樹脂層、多孔質フィルムのいずれかであることを特徴とする、請求項1~5のいずれか1項に記載の光学フィルム積層体。
  7. 前記拡散フィルム又は前記拡散粘着剤層は、針状微粒子が同一方向に配向して分散された拡散フィルム又は拡散粘着剤層であることを特徴とする、請求項6に記載の光学フィルム積層体。
  8. 前記針状微粒子の長径方向の屈折率と、前記針状微粒子の短径方向の屈折率との差が0.03以上であることを特徴とする、請求項7に記載の光学フィルム積層体。
  9. 前記拡散フィルム又は拡散粘着剤層の樹脂の屈折率と、前記針状微粒子の長径方向の屈折率との差が0.03以下であることを特徴とする、請求項7又は8に記載の光学フィルム積層体。
  10. 前記針状微粒子は、長径が1μm~50μm、短径が0.1μm~5μm、アスペクト比が5以上であることを特徴とする、請求項7~9のいずれか一項に記載の光学フィルム積層体。
  11. 前記光学フィルム積層体は、
    前記反射偏光子層側から入射したC光源の光が、前記光学フィルム積層体を透過して前記拡散素子層側に出射した透過光(T1)を、JIS Z8722:2009規格に従い、2°視野で測定後、C光源にて算出した透過Y2値が20~50であり、
    前記拡散素子層側から入射したC光源の光が、前記光学フィルム積層体で反射して前記拡散素子層側に出射した反射光(R1)を、JIS Z8722:2009規格に従い、2°視野で測定後、C光源にて算出した反射Y2値が40~90であることを特徴とする、請求項1~10のいずれか1項に記載の光学フィルム積層体。
  12. 請求項1~11のいずれか一項に記載の光学フィルム積層体と、偏光板aとを含む偏光板付光学フィルム積層体であって、
    前記偏光板aは、前記光学フィルム積層体の前記反射偏光子層に、直接又は他の層Bを介して積層され、
    前記偏光板aの透過軸と、前記反射偏光子層の透過軸との角度差が30°以内であることを特徴とする、偏光板付光学フィルム積層体。
  13. 前記偏光板付光学フィルム積層体は、
    前記偏光板a側から入射したC光源の光が、前記偏光板付光学フィルム積層体を透過して前記拡散素子層側に出射した透過光(T2)を、JIS Z8722:2009規格に従い、2°視野で測定後、C光源にて算出した透過Y3値が、15~40であり、
    前記拡散素子層側から入射したC光源の光が、前記偏光板付光学フィルム積層体で反射して前記拡散素子層側に出射した反射光(R2)を、JIS Z8722:2009規格に従い、2°視野で測定後、C光源にて算出した反射Y3値が、40~90であることを特徴とする、請求項12に記載の偏光板付光学フィルム積層体。
  14. 前記偏光板付光学フィルム積層体は、ASTM E313-73規格に従い、分光測色計におけるD65光源の正反射光除去方式(SCE)での白色度WI2値が50~95であることを特徴とする、請求項12又は13に記載の偏光板付光学フィルム積層体。
  15. 視認側より順に、請求項1~11のいずれか1項に記載の光学フィルム積層体と、偏光板bと、表示パネルデバイスと、を少なくとも含む積層構造を有するディスプレイであって、
    前記偏光板bは、表示パネルデバイスの視認側に、直接又は他の層Cを介して積層され、
    前記光学フィルム積層体は、前記光学フィルム積層体の前記反射偏光子層が、前記偏光板bの視認側に、直接又は他の層Dを介して積層され、
    前記偏光板bの透過軸と、前記反射偏光子層の透過軸との角度差が30°以内であることを特徴とする、ディスプレイ。
  16. 視認側より順に、請求項12~14のいずれか1項に記載の偏光板付光学フィルム積層体と、表示パネルデバイスと、を少なくとも含む積層構造を有するディスプレイであって、
    前記偏光板付光学フィルム積層体の前記偏光板aは、表示パネルデバイスの視認側に、直接又は他の層Eを介して積層されることを特徴とする、ディスプレイ。

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