JP2023148991A - クランプ - Google Patents

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泰之 立川
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Abstract

【課題】汎用性を有するクランプを提供する。【解決手段】クランプ50は、固定部材60および可動部材80を備える。固定部材60および可動部材80は、ヒンジ90にて回転可能に一体化されている。固定部材60は、車両に固定される部材である。可動部材80は、固定部材60が車両に固定された状態において、ヒンジ90を回転中心として回転することにより、車両に対して相対変位可能である。固定部材60および可動部材80には、固定部材60と可動部材80とによって金属パイプ等の円筒部材の一部の全周を囲む閉ループ状態を構成するためのロック機構が設けられている。ロック機構としての雌部材66および雄部材82は、可動部材80がヒンジ90を回転中心として回転することを規制することによって可動部材80を位置決めする機構であって且つ、複数の異なる位置で、可動部材80が回転することを規制する機構である。【選択図】図4

Description

本発明は、クランプに関する。
下記特許文献1には、ワイヤハーネスを車体に固定するクランプが記載されている。
特開2013-169121号公報
上記クランプは、ワイヤハーネスの径に応じた構造となっている。そのため、様々な外径のワイヤハーネスに対処する汎用性を有しない点で改良の余地がある。
そこで、クランプに、様々な外径のワイヤハーネスに対処できるように汎用性を持たせることを目的とする。
本開示のクランプは、電線が収容される円筒部材を車両の所定箇所に保持するためのクランプであって、固定部材および可動部材を備え、前記固定部材および前記可動部材は、ヒンジにて回転可能に一体化されており、前記固定部材は、前記車両に固定される部材であり、前記可動部材は、前記固定部材が前記車両に固定された状態において、前記ヒンジを回転中心として回転することにより、前記車両に対して相対変位可能であり、前記固定部材および前記可動部材には、前記固定部材と前記可動部材とによって前記円筒部材の一部の全周を囲む閉ループ状態を構成するためのロック機構が設けられており、前記ロック機構は、前記可動部材が前記ヒンジを回転中心として回転することを規制することによって前記可動部材を位置決めする機構であって且つ、複数の異なる位置で、前記可動部材が回転することを規制する機構である。
本開示のクランプによれば、円筒部材の外径が異なる場合であっても、それら各円筒部材を適切に固定することができる。
図1は、一実施形態のワイヤハーネスを示す概略構成図である。 図2は、車両に取り付けられたクランプを拡大して示す図である。 図3は、クランプを単体で示す図である。 図4は、クランプの斜視図である。 図5Aは、径が小さいワイヤハーネスを収容する場合のクランプの状態を示す図である。 図5Bは、径が大きいワイヤハーネスを収容する場合のクランプの状態を示す図である。 図6は、ブラケットの板厚に応じたクランプの固定状態を示す図である。 図7は、ブラケットの切り欠き部を示す図である。
[本開示の実施形態の説明]
始めに本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示のクランプは、
[1]電線が収容される円筒部材を車両の所定箇所に保持するためのクランプであって、固定部材および可動部材を備え、前記固定部材および前記可動部材は、ヒンジにて回転可能に一体化されており、前記固定部材は、前記車両に固定される部材であり、前記可動部材は、前記固定部材が前記車両に固定された状態において、前記ヒンジを回転中心として回転することにより、前記車両に対して相対変位可能であり、前記固定部材および前記可動部材には、前記固定部材と前記可動部材とによって前記円筒部材の一部の全周を囲む閉ループ状態を構成するためのロック機構が設けられており、前記ロック機構は、前記可動部材が前記ヒンジを回転中心として回転することを規制することによって前記可動部材を位置決めする機構であって且つ、複数の異なる位置で、前記可動部材が回転することを規制する機構である。
上記構成では、ロック機構が、複数の異なる位置で、可動部材が回転することを規制する位置を複数有する。そのため、円筒部材の一部の全周を囲む閉ループ状態における、円筒部材の一部の全周を囲む収容部の面積を複数通りとすることができる。そのため、円筒部材の外径が異なる場合であっても、それら各円筒部材を適切に固定することができる。
[2]前記ロック機構は、雌部材と雄部材とを備え、前記雌部材に前記雄部材が嵌め込まれることにより前記可動部材が回転することを規制する機構であることが好ましい。
たとえば雌部材を複数備える場合、ある雄部材が嵌め込まれる雌部材を変えることにより、可動部材が回転することを規制する位置を変えることができる。またたとえば、雄部材を複数備える場合、ある雌部材に嵌め込まれる雄部材を変えることにより、可動部材が回転することを規制する位置を変えることができる。
[3]前記固定部材および前記可動部材の少なくとも一方には、弾性部材が設けられており、前記弾性部材は、前記固定部材と前記可動部材とで前記閉ループ状態が形成されているときの前記固定部材および前記可動部材によって形成される開口部の面積を弾性変形によって調整可能な部材であることが望ましい。
上記構成では、弾性部材が円筒部材に径方向の力を加えることから、弾性部材を備えない場合と比較して、円筒部材をより確実に固定できる。
[4]前記固定部材には、孔が形成された板状部材の前記孔に挿入される突出部が設けられており、前記突出部には、前記突出部の径方向に伸縮可能な複数のストッパが設けられていることが好ましい。
上記構成では、突出部が板状部材の一方の面から孔に挿入されることによって板状部材の対向する面に突出部が露出する。これにより、ストッパが突出部の径方向に拡大することによって、ストッパが孔の径よりも大きくなる。そのため、突出部が板状部材から外れることが抑制される。
特に、突出部にストッパが複数設けられることから、板状部材の板厚に応じて、適切なストッパによって突出部の変位を規制できる。そのため、板厚が異なる様々な板状部材にクランプを確実に固定できる。
[5]前記固定部材のうちの前記突出部が設けられている面には、前記突出部とは別に前記板状部材と係合する係合部が設けられていることが好ましい。
上記構成では、突出部と係合部との協働でクランプを板状部材に固定できる。そのため、係合部を備えない場合と比較して、クランプが板状部材に対して相対回転することを抑制できる。
[6]前記固定部材および前記可動部材のうちの前記車両が位置する路面に対応する部分が前記路面により近い部材には、前記閉ループ状態によって形成される開口部から前記路面へと連通する連通孔が設けられていることが好ましい。
上記構成では、クランプと円筒部材との間にたまった水滴を連通孔を介して放出できる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示のクランプの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。各図面では、説明の便宜上、構成の一部を誇張または簡略化して示す場合がある。また、各部分の寸法比率については各図面で異なる場合がある。また、本明細書における「直交」は、厳密に直交の場合のみでなく、本実施形態における作用ならびに効果を奏する範囲内で概ね直交の場合も含まれる。
また、本明細書における「対向」とは、面同士又は部材同士が互いに正面の位置にあることを指し、互いが完全に正面の位置にある場合だけでなく、互いが部分的に正面の位置にある場合を含む。また、本明細書における「対向」とは、2つの部分の間に、2つの部分とは別の部材が介在している場合と、2つの部分の間に何も介在していない場合の両方を含む。
また、本明細書において使用される「少なくとも1つ」という表現は、所望の選択肢の「1つ以上」を意味する。一例として、本明細書において使用される「少なくとも1つ」という表現は、選択肢の数が2つであれば「1つの選択肢のみ」または「2つの選択肢の双方」を意味する。他の例として、本明細書において使用される「少なくとも1つ」という表現は、選択肢の数が3つ以上であれば「1つの選択肢のみ」または「2つ以上の任意の選択肢の組み合わせ」を意味する。
「ワイヤハーネスの全体構成」
図1に示すワイヤハーネス10は、車両Vに搭載される。車両Vは、たとえば、電気自動車であってもよい。またたとえば、車両Vは、車載原動機として、モータジェネレータ12に加えて内燃機関を備えるハイブリッド電気自動車であってもよい。
ワイヤハーネス10は、車両Vの前部に設置されたインバータ14と、インバータ14よりも車両Vの後方に設置された高電圧バッテリ16とを電気的に接続する。ワイヤハーネス10は、車両Vの前後方向に延びるように長尺状に形成されている。
インバータ14は、直流電圧源である高電圧バッテリ16の端子電圧を交流電圧に変換してモータジェネレータ12に印加する。高電圧バッテリ16の端子電圧は、たとえば数百ボルトである。ワイヤハーネス10は、ワイヤハーネス10の長さ方向の中間部分が車両Vの床下などの車室外を通るように車両Vに配索されている。
ワイヤハーネス10は、コネクタ20,22、絶縁電線30、および金属パイプ32を備えている。
コネクタ20,22は、ワイヤハーネス10の両端部に設けられている。コネクタ20,22は、絶縁電線30と電子機器とを電気的に接続するインターフェースを構成する。絶縁電線30は、導電性を有する芯線と、芯線の外周を囲うとともに絶縁性を有する絶縁被覆とを備える。芯線は、たとえば、複数の金属素線を撚り合わせて構成された撚線としてもよい。またたとえば、芯線は、単一の導体によって構成された単芯線としてよい。絶縁被覆は、たとえば、芯線の外周面を周方向全周にわたって被覆している。絶縁被覆は、たとえば、絶縁性を有する樹脂材料により構成されている。
金属パイプ32は、中空円筒状のパイプである。金属パイプ32は、アルミニウム製である。金属パイプ32の一部は、車両Vの床下に配置されている。金属パイプ32は、絶縁電線30が挿入された後、車両Vに取り付けられる。この際、金属パイプ32の曲げ加工がなされる。
床部FLの床下には、クランプ50が固定されている。クランプ50は、金属パイプ32を車体に固定する。
図2に、車両Vに取り付けられたクランプ50を拡大して示す。図2には、車両Vの正面から見た、上方向U,下方向D、右方向R、および左方向Lを記載している。
図2に示すように、床部FLの床下には、ブラケット40が取り付けられている。そして、ブラケット40にクランプ50が固定されている。
「クランプの詳細」
図3に、クランプ50を示す。クランプ50は、固定部材60と、可動部材80とを備える。固定部材60は、ベース部材62と、屈曲部64とを備える。ベース部材62は、ブラケット40に接触する板状の部材を備える。屈曲部64は、C字状の部材である。ただし、屈曲部64は、金属パイプ32の外形に沿った内周を有し、外周についても内周面を模擬した部分を有する。
クランプ50は、可動部材80を備える。可動部材80は、板状の部材を有する。可動部材80は、ヒンジ90を介して固定部材60に連結されている。ヒンジ90は、固定部材60のうちの屈曲部64と、可動部材80とを、それらが相対回転可能なように連結する。詳しくは、ヒンジ90は、屈曲部64のうちのベース部材62と連結されている部分とは逆側の端部と、可動部材80の一方の端部とを連結する。
なお、クランプ50は、樹脂製である。クランプ50の材料は、たとえば、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステル、ABS樹脂などの合成樹脂であってもよい。クランプ50のうちベース部材62および可動部材80は、金属パイプ32を固定する用途において、剛体と見なせる。一方、屈曲部64は、ベース部材62および可動部材80と比較して剛性が低い。そのため、屈曲部64は、金属パイプ32を固定する用途において、可撓性を有する部材である。すなわち、屈曲部64は、金属パイプ32を固定する用途において、金属パイプ32を固定するために変形する。
図3には、可動部材80の長手方向の両端部のうちのヒンジ90に連結されない方の端部が、固定部材60と結合した状態を示す。これにより、クランプ50は、ドーナツ状の部材となる。換言すれば、クランプ50は、閉ループ状態となる。そして、クランプ50の内周面に金属パイプ32の外周面を対向させるようにクランプ50に金属パイプ32を収容することによって、金属パイプ32をクランプ50に固定できる。換言すれば、クランプ50の内周面によって形成される開口部に金属パイプ32を収容することにより、金属パイプ32をクランプ50に固定できる。図3に示す状態において、金属パイプ32がクランプ50に収容される場合、金属パイプ32の一部について、その全周がクランプ50によって囲まれる。
図4に、可動部材80の長手方向の両端部のうちのヒンジ90に連結されない方の端部が、固定部材60から離れた状態を示す。図4に示す状態は、可動部材80が、図3に示した状態から、固定部材60に対してヒンジ90を回転中心として相対回転した状態である。この状態は、クランプ50の開ループ状態である。開ループ状態においては、C字形状の固定部材60に金属パイプ32を容易に収容できる。
図4に示すように、可動部材80の長手方向の両端部のうちのヒンジ90に連結されていない端部には、雄部材82が設けられている。一方、ベース部材62の長手方向両端部のうちの屈曲部64に繋がらない端部には、複数個の雌部材66A,66B,66Cが設けられている。以下では、雌部材66A,66B,66Cを総称する場合、雌部材66と記載する。これら各雌部材66には、いずれも、雄部材82を嵌め込むことが可能である。雄部材82が、複数個の雌部材66のうちのいずれに嵌め込まれるかに応じて、クランプ50に収容するのに適切な金属パイプ32の外径が異なる。
図5Aおよび図5Bは、雄部材82が嵌め込まれた雌部材66が互いに異なる状態を示す。
図5Aは、雄部材82が、雌部材66Aに嵌め込まれた状態を示す。換言すれば、図5Aは、雌部材66A,66B,66Cのうちの図2に示す配置においてブラケット40に最も近い雌部材66Aに雄部材82が嵌め込まれた状態を示す。
一方、図5Bは、雄部材82が、図5Aと比較して、ヒンジ90に近い雌部材66Bに嵌め込まれた状態を示す。換言すれば、図5Bは、図5Aと比較して雌部材66A,66B,66Cのうちの図2に示す配置においてブラケット40から遠い雌部材66Bに雄部材82が嵌め込まれた状態を示す。
図5Aに示す状態では、図5Bに示す状態と比較して、屈曲部64が撓むことによって、クランプ50が金属パイプ32を収容する空間が縮小している。そのため、図5Aに示す状態は、図5Bに示す状態と比較して、より外径が小さい金属パイプ32を収容するのに適切である。
図5Aおよび図5Bに示すように、可動部材80は、弾性部材84を備えている。弾性部材84は、弾性変形可能に金属パイプ32の外周面に金属パイプ32の径方向の力を及ぼすことが可能な部材である。図5Aに示す状態では、図5Bに示す状態と比較して弾性部材84が、クランプ50が金属パイプ32を収容する空間の中心側により突き出ている。これは、図5Bに示す状態と比較して図5Aに示す状態の方が収容対象となる金属パイプ32の外径が小さいために、弾性部材84が、クランプ50が金属パイプ32を収容する空間の中心側に変位することが妨げられにくいことによる。
なお、図5Aおよび図5Bには、二点鎖線にて記載された金属パイプ32が収容された状態において弾性部材84が取り得る状態を示している。金属パイプ32が収容されていない場合には、雄部材82が雌部材66A,66B,66Cのいずれに嵌め込まれても、弾性部材84の変位量は変わらない。
図3および図4に戻り、クランプ50は、ベース部材62のうち、金属パイプ32に対向する面の裏面に、ブラケット40にクランプ50を固定するための突出部70および位置決め突起68を備えている。突出部70には、その外径を縮小および拡大可能なように弾性変形可能な複数のストッパ72,74,76が設けられている。ストッパ72,74,76によって、突出部70の外径の最大値が変化する。ストッパ72,74,76は、クランプ50がブラケット40から抜けないようにするための部材である。特に、複数のストッパ72,74,76のそれぞれは、互いに異なる板厚のブラケット40に適したものとなっている。
図6に、ブラケット40に突出部70が挿入されて固定された状態を示す。図6は、ストッパ72,74,76および位置決め突起68を通るL字状の平面における、ブラケット40およびクランプ50の断面図である。
図6に示すように、ブラケット40の板厚が小さい場合、突出部70がブラケット40の挿入孔42に挿入されると、突出部70の先端から最も離れた位置に設けられたストッパ76がブラケット40に接触する。詳しくは、ブラケット40のうちベース部材62に接触する面の裏面にストッパ76が接触する。このとき、ストッパ76の外径は、挿入孔42の径よりも大きい。そのため、突出部70がブラケット40から抜けなくなる。
また、図6に示すように、板厚が非常に大きいブラケット40の場合、突出部70がブラケット40の挿入孔42に挿入されると、突出部70の先端から最も近い位置に設けられたストッパ72がブラケット40に接触する。詳しくは、ブラケット40のうちベース部材62に接触する面の裏面にストッパ72が接触する。このとき、ストッパ72の外径は、挿入孔42の径よりも大きい。そのため、突出部70がブラケット40から抜けなくなる。
また、図6に示すように、板厚が中程度のブラケット40の場合、突出部70がブラケット40の挿入孔42に挿入されると、ストッパ74がブラケット40に接触する。詳しくは、ブラケット40のうちベース部材62に接触する面の裏面にストッパ74が接触する。このとき、ストッパ72の外径は、挿入孔42の径よりも大きい。そのため、突出部70がブラケット40から抜けなくなる。
なお、ストッパ72,74,76の取り得る外径の最小値は、挿入孔42の径よりも小さい。
図7に、可動部材80のうちの金属パイプ32に対向する面の裏面を示す。図7に示すように、可動部材80には、連通孔86が形成されている。ここで、図7に示す面は、図2に示したクランプ50の配置において、路面に対応する面である。したがって、クランプ50が金属パイプ32を収容する開口部としての空間は、連通孔86によって路面に面した空間と連通している。
「本実施形態の作用および効果」
クランプ50は、ブラケット40に固定される。これにより、クランプ50は、車両Vの車体に固定される。クランプ50には、金属パイプ32が収容される。金属パイプ32は、クランプ50によってその変位が規制される。換言すれば、金属パイプ32は、クランプ50によって車両Vの車体に固定される。
クランプ50は、固定部材60に設けられた複数の雌部材66のいずれかに、可動部材80に設けられた雄部材82が嵌め込まれることによって、金属パイプ32を固定可能な閉ループ状態となる。クランプ50が収容するのに適切な金属パイプ32の外径は、固定部材60に設けられた複数の雌部材66のいずれに可動部材80に設けられた雄部材82が嵌め込まれるかに応じて調整可能である。したがって、外径が互いに異なる金属パイプ32に単一のクランプ50によって対処できる。したがって、クランプ50は汎用性が高い。
以上説明した本実施形態によれば、さらに以下に記載する作用および効果が得られる。
(1)クランプ50に、弾性部材84を設ける。弾性部材84は、金属パイプ32に径方向の力を加える。そのため、弾性部材84を備えない場合と比較して、クランプ50によって金属パイプ32をより確実に固定できる。
(2)固定部材60に、ブラケット40に挿入される突出部70を設けて且つ、突出部70に、突出部70の径方向に伸縮可能な複数のストッパ72,74,76を設ける。これにより、ブラケット40の板厚に応じて、ストッパ72,74,76のうちの適切なものによって突出部70の変位を規制できる。そのため、板厚が異なる様々なブラケット40にクランプ50を確実に固定できる。
(3)ベース部材62の突出部70が設けられる面に、突出部70とは別に位置決め突起68を設ける。これにより、図6に示すように、突出部70をブラケット40の挿入孔42に挿入した際、位置決め突起68が、ブラケット40の位置決め孔44に挿入される。そのため、ベース部材62が突出部70を回転中心として回転することが規制される。
(4)可動部材80に連通孔86を形成する。これにより、クランプ50と金属パイプ32との間にたまった水滴を連通孔86を介して放出できる。ここで、金属パイプ32は、アルミ製である。したがって、連通孔86を備えない場合には、クランプ50と金属パイプ32との間にたまった水滴が金属パイプ32の錆の原因となりうる。そのため、連通孔86を備えることは有効である。
(5)クランプ50を樹脂製とした。これにより、騒音を抑制できる。これに対し、クランプ50を金属製とする場合、車両Vの振動によって、クランプ50と金属パイプ32とによって生成される騒音が顕在化するおそれがある。
<対応関係>
上記「本開示の実施形態の説明」における事項と、上記「本開示の実施形態の詳細」の欄に記載した事項との対応関係は、次の通りである。以下では、「本開示の実施形態の説明」の欄に記載した番号毎に、対応関係を示している。[1]電線は、絶縁電線30に対応する。円筒部材は、金属パイプ32に対応する。クランプは、クランプ50に対応する。固定部材は、固定部材60に対応する。可動部材は、可動部材80に対応する。ヒンジは、ヒンジ90に対応する。ロック機構は、雌部材66および雄部材82に対応する。[2]雌部材66を複数備えることに対応する。[3]弾性部材は、弾性部材84に対応する。[4]板状部材は、ブラケット40に対応する。突出部は、突出部70に対応する。ストッパは、ストッパ72,74,76に対応する。[5]係合部は、位置決め突起68に対応する。[6]路面により近い部材は、可動部材80に対応する。連通孔は、連通孔86に対応する。
<その他の実施形態>
なお、本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態および以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
「ロック機構について」
・固定部材60に雌部材66が設けられて且つ、可動部材80に雄部材82が設けられていることは必須ではない。たとえば、固定部材60に雄部材が設けられて且つ、可動部材80に雌部材が設けられている構成であってもよい。
・金属パイプ32を収容する開口部の面積を可変とするために、雌部材を複数備えることは必須ではない。たとえば1つの雌部材に嵌め込むことが可能な雄部材を複数備えることによって、金属パイプ32を収容する開口部の面積を可変としてもよい。またたとえば、複数の雌部材と、それら複数の雌部材のそれぞれに嵌め込むことができる複数の雄部材とを備えることによって、金属パイプ32を収容する開口部の面積を可変としてもよい。
・ロック機構は、雌部材に雄部材が嵌め込まれることによって、固定部材60に対して可動部材80の相対的な変位を規制する機構に限らない。たとえば、ボルトによって締結される機構であってもよい。
「弾性部材について」
・上記実施形態では、可動部材80に限って弾性部材84を設けたが、これに限らない。たとえば、固定部材60に弾性部材を設けてもよい。また、可動部材80および固定部材60のそれぞれに弾性部材を設けてもよい。
・クランプが弾性部材を備えることは必須ではない。
「突起部について」
・突起部が、ストッパを3個備えることは必須ではない。たとえば、突起部がストッパを2個備えてもよい。またたとえば、突起部がストッパを4個以上備えてもよい。なお、突起部がストッパを複数備えることは必須ではない。
「連通孔について」
・上記実施形態では、連通孔86を、その断面形状が長方形状に形成したが、これに限らない。たとえば、円形状であってもよい。
・上記実施形態では、連通孔を2個設けたが、これに限らない。
・上記実施形態では、可動部材80に連通孔を設けたが、これに限らない。たとえば、屈曲部64が路面に対向する場合、屈曲部64に連通孔を設けてもよい。
「クランプについて」
・固定部材がC字状の部材であることは必須ではない。たとえば、固定部材を、ベース部材62として且つ、その長手方向の一方の端部にヒンジを介して可動部材を連結してもよい。その場合、可動部材をC字状としてもよい。その場合、可動部材の一部に可撓性を持たせることが好ましい。またたとえば、固定部材、および、可動部材をともにL字状の部材としてもよい。その場合、固定部材および可動部材の少なくとも一方に可撓性を持たせることが望ましい。
・クランプが樹脂製であることは必須ではない。
「筒状部材について」
・筒状部材である金属パイプ32を構成する金属としては、アルミニウムに限らない。たとえば、筒状部材を構成する金属は、銅であってもよい。またたとえば、筒状部材を構成する金属は、ステンレス等であってもよい。
・筒状部材が、金属製であることは必須ではない。たとえばグラファイト等であってもよい。また、たとえば樹脂製であってもよい。
「電線について」
・円筒部材に収容される電線が、絶縁電線30であることは必須ではない。円筒部材に収容される電線が絶縁電線30ではない場合、円筒部材を樹脂等の絶縁性の材料で構成することが望ましい。
「ワイヤハーネスの用途について」
・ワイヤハーネスが、高電圧バッテリ16とインバータ14とを電気的に接続する電気経路を構成することは必須ではない。たとえば、モータジェネレータ12とインバータ14とを電気的に接続する電気経路を構成してもよい。これは、たとえば車両Vの前部にモータジェネレータ12を配置するとともに、車両Vの後部にインバータ14および高電圧バッテリ16を配置することによって実現できる。
・ワイヤハーネスが、1つの電気経路を構成することは必須ではない。たとえば、高電圧バッテリと、2つのインバータとを電気的に接続するY字状の電気経路を構成してもよい。
・ワイヤハーネスが、高電圧系と低電圧系とを備える車両における高電圧系の電気経路を構成することは必須ではない。
「ワイヤハーネスの配置について」
・ワイヤハーネスが、車両Vの前部に配置された電子機器と車両Vの後部に配置された電子機器とを電気的に接続する経路を構成することは必須ではない。これは、たとえば、車両の前部にモータジェネレータを配置するとともに、車両Vの後部に高電圧バッテリおよびインバータを配置する構成において実現できる。すなわち、ワイヤハーネスによって、高電圧バッテリとインバータとを電気的に接続する電気経路を構成すればよい。
・ワイヤハーネスの一部が車両の床下に配置されることは必須ではない。
「そのほか」
・今回開示された実施形態および変更例はすべての点で例示であって、本発明はこれらの例示に限定されるものではない。すなわち、本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 ワイヤハーネス
12 モータジェネレータ
14 インバータ
16 高電圧バッテリ
20 コネクタ
22 コネクタ
30 絶縁電線
32 金属パイプ
40 ブラケット
42 挿入孔
44 位置決め孔
50 クランプ
60 固定部材
62 ベース部材
64 屈曲部
66 雌部材
66A 雌部材
66B 雌部材
66C 雌部材
68 位置決め突起
70 突出部
72 ストッパ
74 ストッパ
76 ストッパ
80 可動部材
82 雄部材
84 弾性部材
86 連通孔
90 ヒンジ

Claims (6)

  1. 電線が収容される円筒部材を車両の所定箇所に保持するためのクランプであって、
    固定部材および可動部材を備え、
    前記固定部材および前記可動部材は、ヒンジにて回転可能に一体化されており、
    前記固定部材は、前記車両に固定される部材であり、
    前記可動部材は、前記固定部材が前記車両に固定された状態において、前記ヒンジを回転中心として回転することにより、前記車両に対して相対変位可能であり、
    前記固定部材および前記可動部材には、前記固定部材と前記可動部材とによって前記円筒部材の一部の全周を囲む閉ループ状態を構成するためのロック機構が設けられており、
    前記ロック機構は、前記可動部材が前記ヒンジを回転中心として回転することを規制することによって前記可動部材を位置決めする機構であって且つ、複数の異なる位置で、前記可動部材が回転することを規制する機構である、クランプ。
  2. 前記ロック機構は、
    雌部材と雄部材とを備え、
    前記雌部材に前記雄部材が嵌め込まれることにより前記可動部材が回転することを規制する機構である、請求項1に記載のクランプ。
  3. 前記固定部材および前記可動部材の少なくとも一方には、弾性部材が設けられており、
    前記弾性部材は、前記固定部材と前記可動部材とで前記閉ループ状態が形成されているときの前記固定部材および前記可動部材によって形成される開口部の面積を弾性変形によって調整可能な部材である、請求項1または2記載のクランプ。
  4. 前記固定部材には、孔が形成された板状部材の前記孔に挿入される突出部が設けられており、
    前記突出部には、前記突出部の径方向に伸縮可能な複数のストッパが設けられている、請求項1~3のいずれか1項に記載のクランプ。
  5. 前記固定部材のうちの前記突出部が設けられている面には、前記突出部とは別に前記板状部材と係合する係合部が設けられている、請求項4記載のクランプ。
  6. 前記固定部材および前記可動部材のうちの前記車両が位置する路面に対応する部分が前記路面により近い部材には、前記閉ループ状態によって形成される開口部から前記路面へと連通する連通孔が設けられている、請求項1~5のいずれか1項に記載のクランプ。
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