JP2023147905A - 繊維製品用化粧品汚れ洗浄剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】繊維製品に付着した化粧品汚れの洗浄力に優れた、繊維製品用化粧品汚れ洗浄剤組成物及び繊維製品の洗浄方法を提供する。【解決手段】下記の(a)成分及び水を含有する、繊維製品用化粧品汚れ洗浄剤組成物。(a)成分:炭素数5以上18以下の炭化水素基を有するスルホコハク酸エステル又はその塩【選択図】なし

Description

本発明は、繊維製品用化粧品汚れ洗浄剤組成物及び繊維製品の洗浄方法に関する。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行に伴ない、生活様式が変容しマスク着用を前提とした生活が主流になっている。使い捨ての不織布マスク不足を契機に、布マスクを洗濯してリユースする習慣が浸透した。マスクには、口紅やファンデーションといった化粧品が付着しやすい。口紅やファンデーションに代表されるワックスやシリコーン等の高分子化合物を含有する油性の化粧品は、繊維製品等に付着した際に非常に落とし難く、このような化粧品汚れを、綺麗に落としたいという消費者ニーズが増している。
衣類や布マスク等の繊維製品に付着した化粧品汚れの除去には、自動洗濯機を用いて洗濯する方法が最も簡便であるが、充分に汚れを除去することが困難な場合がある。また、化粧品汚れの洗浄効果をより高めるためにつけおき洗濯をする場合は、時間や手間がかかる。
特許文献1には、二酸化炭素と水と、親CO基を含まない界面活性剤と、有機の補助溶剤との混合物である液状ドライクリーニング組成物を用いて、二酸化炭素中において衣類または生地をドライクリーニングする方法が開示されている。
また、特許文献2には、(A)アニオン界面活性剤と、(B)カチオン界面活性剤と、(C)所定のポリマーを含有し、(A)/(B)で表される質量比が1~25である、繊維製品用の洗浄剤が開示されている。
特表2001-514337号公報 国際公開第2016/158724号
近年の化粧品は、化粧崩れを予防するため、持続性能が強化された処方となっており衣類や布マスク等の繊維製品に化粧品汚れが付着すると、この汚れを洗浄することが困難である。
本発明は、繊維製品に付着した化粧品汚れの洗浄力に優れた、繊維製品用化粧品汚れ洗浄剤組成物及び繊維製品の洗浄方法を提供する。
本発明は、下記の(a)成分及び水を含有する、繊維製品用化粧品汚れ洗浄剤組成物に関する。
(a)成分:炭素数5以上18以下の炭化水素基を有するスルホコハク酸エステル又はその塩
また、本発明は、上記(a)成分及び水を含有する組成物を、繊維製品に付着した化粧品汚れに接触させる、繊維製品の洗浄方法に関する。
本発明によれば、繊維製品に付着した化粧品汚れの洗浄力に優れた、繊維製品用化粧品汚れ洗浄剤組成物及び繊維製品の洗浄方法が提供される。
本発明の繊維製品用化粧品汚れ洗浄剤組成物が、繊維製品に付着した化粧品汚れの洗浄力に優れる理由は必ずしも定かではないが以下のように推察される。
化粧品汚れとは、例えば、ワックスやシリコーン等の高分子化合物と顔料の複合汚れであり、(a)成分が化粧品汚れ中の高分子化合物に浸透することにより顔料を分離させることで、化粧品汚れが繊維製品から除去されやすい状態となると推察される。更に、(a)成分が化粧品汚れに浸透することで(b)成分がより化粧品汚れに作用しやすくなり、化粧品汚れに対する洗浄力が向上すると推察される。
更に、この洗浄剤組成物を洗浄対象物である化粧品汚れが付着した繊維製品に直接作用させることで、繊維製品に付着した化粧品汚れに対する洗浄力をより向上できるものと推察される。
なお、本発明の繊維製品用化粧品汚れ洗浄剤組成物は、上記の作用機構に限定されるものではない。
本発明の繊維製品用化粧品汚れ洗浄剤組成物は、下記の(a)成分及び水を含有する。
(a)成分:炭素数5以上18以下の炭化水素基を有するスルホコハク酸エステル又はその塩
<(a)成分>
(a)成分は、炭素数5以上18以下の炭化水素基を有するスルホコハク酸エステル又はその塩である。(a)成分は、スルホコハク酸モノエステルであっても、スルホコハク酸ジエステルであってもよく、洗浄力の観点から、スルホコハク酸ジエステル又はその塩が好ましい。(a)成分は、1種又は2種以上であってよい。
(a)成分は、洗浄力の観点から、炭素数5以上18以下の炭化水素基を2つ有するスルホコハク酸ジエステル又はその塩が好ましく、例えば、下記一般式(a1)で表される化合物から選ばれる1種以上が好ましい。
なお、本発明における(a)成分の含有量は、ナトリウム塩として換算される。

〔式中、R1a、R2aは、それぞれ、炭素数5以上18以下の炭化水素基であり、A1aO、A2aOは、それぞれ、炭素数2以上4以下のアルキレンオキシ基であり、x1、x2は、平均付加モル数であり、それぞれ、0以上10以下の数であり、Mは陽イオンである。〕
一般式(a1)中、R1a及びR2aは、同一でも異なっていてもよく、それぞれ、炭素数5以上18以下の炭化水素基である。炭化水素基は、アルキル基、アルケニル基が挙げられる。洗浄力の観点から、アルキル基が好ましい。
一般式(a1)中、R1a及びR2aの炭化水素基の炭素数は、洗浄力の観点から、5以上、好ましくは6以上、より好ましくは8以上、そして、洗浄力の観点から、18以下、好ましくは15以下、より好ましくは12以下、更に好ましくは10以下である。
一般式(a1)中、R1a及びR2aの合計炭素数は、洗浄力の観点から、好ましくは12以上、より好ましくは16以上、そして、洗浄力の観点から、好ましくは30以下、より好ましくは20以下である。ここで、(a1)成分として、R1a及びR2aの合計炭素数の異なる2種以上の化合物を含有する場合、(a1)成分全体としてのR1a及びR2aの合計炭素数は、それぞれの化合物のR1a及びR2aの合計炭素数のモル平均を表す。
一般式(a1)中、R1a及びR2aの炭化水素基は、それぞれ、直鎖、分岐鎖の何れでもよいが、洗浄力の観点から、分岐鎖が含まれることが好ましい。前記R1a及びR2aの炭化水素基が分岐鎖である場合、洗浄力の観点から、炭素数2以上の側鎖を有することが好ましい。側鎖の炭素数は10以下、更に8以下、更に6以下であってよい。なお、R1a及びR2aの炭化水素基のうち、式中の酸素原子(O)と結合している炭素を1番目の炭素として最も長い炭素の並びを主鎖と呼び、主鎖の炭素数をX(R1a及びR2aの炭素数5以上なのでXは3以上となる)とするときに、主鎖の1番目からX-1番目の何れかの炭素に結合している炭化水素基のことを、それぞれ、側鎖という。
一般式(a1)中、R1a及びR2aの炭化水素基は、飽和、不飽和の何れでもよい。
従って、前記一般式(a1)中、R1a及びR2aの少なくとも1つが、分岐構造であることが好ましい。
一般式(a1)中、R1a及びR2aの炭化水素基は、洗浄力の観点から、飽和の分岐鎖炭化水素基が含まれることがより好ましい。
また、R1a及びR2aの炭化水素基が、分岐鎖の炭化水素基である場合、洗浄力の観点から、ゲルベアルコール由来の基であってよい。
一般式(a1)中のR1a及びR2aは、洗浄力の観点から、それぞれ独立して、好ましくは炭素数8以上12以下の分岐鎖アルキル基、より好ましくは炭素数8以上10以下の分岐鎖アルキル基である。
本発明においては、第2級アルコールから水酸基を除去した炭化水素残基を、分岐鎖アルキル基等の鎖式分岐炭化水素基に含める。
1a及びR2aが、それぞれ、炭素数8以上12以下の分岐鎖アルキル基である場合、側鎖を構成する炭素数の合計は、同一あるいは異なっていてもよく、洗浄力の観点から、好ましくは1以上、より好ましくは2以上、そして、好ましくは4以下、より好ましくは3以下である。
本発明において、側鎖を構成する炭素数の合計とは、一つの分岐鎖アルキル基において、主鎖以外の全側鎖の炭素数を合計したものであり、側鎖が複数ある場合は、それら全側鎖の炭素数の合計である。
1a及びR2aの側鎖の数は、同一あるいは異なっていてもよく、洗浄力の観点から、1以上、そして、好ましくは3以下、より好ましくは2以下である。R1a及びR2aの側鎖の数は、洗浄力の観点から、それぞれ、1であることが好ましい。
本発明において、側鎖の数とは、主鎖から分岐する側鎖の数であり、側鎖が、更に当該側鎖から分岐する側鎖を有していても側鎖の数としては変わらない。ただし、側鎖が更に当該側鎖から分岐する側鎖を有していてもよいが、洗浄力の観点から、側鎖は直鎖であることが好ましい。
1a及びR2aが、それぞれ独立して、炭素数8以上12以下の分岐鎖アルキル基である場合、R1a及びR2aの分岐炭素の数は、同一あるいは異なっていてもよく、洗浄力の観点から、1以上、そして、好ましくは3以下、より好ましくは2以下である。R1a及びR2aの分岐炭素の数は、洗浄力の観点から、それぞれ、1であることが好ましい。本発明において、分岐炭素の数とは、分岐鎖アルキル基中の第3級炭素原子と第4級炭素原子の数の合計である。
1a及びR2aのより好ましい態様は、洗浄力の観点から、炭素数8以上12以下の分岐鎖アルキル基であって、主鎖の炭素数が、それぞれ独立して、6以上8以下であり、側鎖を構成する炭素数が、それぞれ独立して、好ましくは1以上、より好ましくは2以上、そして、好ましくは4以下、より好ましくは3以下であり、側鎖の数が、それぞれ独立して、好ましくは3以下、より好ましくは2以下、更に好ましくは1である分岐鎖アルキル基である。
1a及びR2aは、洗浄力の観点から、それぞれ、分岐鎖オクチル基、分岐鎖デシル基及び分岐鎖ドデシル基から選ばれる分岐鎖アルキル基が好ましく、洗浄力の観点から、より好ましくは分岐鎖オクチル基、分岐鎖デシル基である。分岐鎖オクチル基は、洗浄力の観点から、2-エチルヘキシル基等が挙げられる。分岐鎖デシル基は、洗浄力の観点から、2-プロピルヘプチル基、KHネオケム株式会社製デシルアルコール由来の基等が挙げられる。分岐鎖ドデシル基は、2-ブチルオクチル基等が挙げられる。
一般式(a1)中、R1aの炭化水素基とR2aの炭化水素基は、同一でも異なっていてもよい。R1aの炭化水素基とR2aの炭化水素基が同一である場合は、洗浄力の観点で好ましい。例えば、一般式(a1)中、R1aの炭素数とR2aの炭素数は、同一でも異なっていてもよい。また、R1aの炭素数とR2aの炭素数が同一である場合は、洗浄力の観点で好ましい。
一般式(a1)中、R1a及びR2aの炭化水素基に分岐鎖が含まれる場合、下記式で定義される分岐度は、洗浄力の観点から、好ましくは0.3以下、より好ましくは0.2以下、更に好ましくは0.1以下、より更に好ましくは0.08以下、そして、洗浄力の観点から、好ましくは0.01以上、より好ましくは0.02以上、更に好ましくは0.04以上である。
分岐度=〔(R1a及びR2aの末端メチル基の総数)-2〕/(R1a及びR2aの有する総炭素数)
なお、分岐度は、H-NMRを用いて測定することができる平均値である。
一般式(a1)中、A1aO、A2aOは、それぞれ、炭素数2以上4以下、洗浄力の観点から、好ましくは炭素数2又は3のアルキレンオキシ基である。一般式(a1)中、x1、x2は、A1aO、A2aOの平均付加モル数を表し、それぞれ、0以上10以下、洗浄力の観点から、好ましくは6以下、より好ましくは4以下、更に好ましくは2以下の数であり、0がより更に好ましい。
一般式(a1)中、Mは陽イオンである。Mは水素イオン以外の陽イオンが好ましい。Mとしては、例えば、リチウムイオン、ナトリウムイオン、カリウムイオン等のアルカリ金属イオン、マグネシウムイオン、カルシウムイオン、バリウムイオン等のアルカリ土類金属イオン、トリエタノールアンモニウムイオン、ジエタノールアンモニウムイオン、モノエタノールアンモニウムイオン、トリメチルアンモニウムイオン、モノメチルアンモニウムイオン等の有機アンモニウムイオン等が挙げられる。
Mは、洗浄力の観点から、アルカリ金属イオン、アルカノールアンモニウムイオンが好ましく、ナトリウムイオン、カリウムイオン、トリエタノールアンモニウムイオン、ジエタノールアンモニウムイオン、モノエタノールアンモニウムイオンがより好ましく、ナトリウムイオンが更に好ましい。
本発明の繊維製品用化粧品汚れ洗浄剤組成物は、水を含有する。水は、蒸留水、イオン交換水、水道水、精製水等であってよい。水は、(a)成分及び下記任意成分以外の残部として用いられる。
<組成及びその他成分>
本発明の繊維製品用化粧品汚れ洗浄剤組成物は、(a)成分を、洗浄力の観点から、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.2質量%以上、更に好ましくは0.5質量%以上、そして、洗浄力の観点から、好ましくは15質量%以下、より好ましくは10質量%以下、更に好ましくは5質量%以下、より更に好ましくは2質量%以下、より更に好ましくは1質量%以下含有する。なお、本発明における(a)成分の含有量は、ナトリウム塩に換算した含有量である。
(a)成分を上記範囲で含有する前記洗浄剤組成物は、薄めずに繊維製品に接触させる組成物として好適に用いることができる。また、予め前記洗浄剤組成物を濃縮しておき、使用時の(a)成分の含有量が上記範囲となるように薄めて繊維製品に適用することもできる。以下、(b)成分等の任意成分の含有量に関しても同様である。
本発明の繊維製品用化粧品汚れ洗浄剤組成物は、洗浄力の観点から、水を、好ましくは10質量%以上、より好ましくは30質量%以上、更に好ましくは50質量%以上、そして、洗浄力の観点から、好ましくは99質量%以下、より好ましくは90質量%以下、更に好ましくは80質量%以下含有することができる。
本発明の繊維製品用化粧品汚れ洗浄剤組成物は、洗浄力の観点から、(b)下記一般式(b1)で表されるノニオン界面活性剤〔以下、(b)成分という〕を含有することができる。本発明の繊維製品用化粧品汚れ洗浄剤組成物は、(b)成分を、1種又は2種以上含有することができる。
1b(CO)O-(A1bO)-R2b (b1)
〔式中、R1bは炭素数6以上24以下の第1級又は第2級アルキル基であり、R2bは水素原子又はメチル基であり、COはカルボニル基であり、mは0又は1の数であり、A1bO基はエチレンオキシ基及びプロピレンオキシ基から選ばれる1種以上の基であり、nは平均付加モル数であって、1以上70以下の数である。〕
一般式(b1)中、R1bは炭素数6以上24以下の第1級又は第2級アルキル基である。R1bは、洗浄力の観点から、炭素数6以上、好ましくは8以上、より好ましくは10以上、更に好ましくは12以上、そして、洗浄力の観点から、24以下、好ましくは18以下、より好ましくは16以下、更に好ましくは14以下の第1級又は第2級アルキル基が好ましい。R1bは、第1級アルキル基及び第2級アルキル基から選ばれる基が挙げられ、洗浄力の観点から、第2級アルキル基が好ましい。第2級アルキル基とは、一般式(b1)中のR1b(CO)においてCOと結合するR1bの炭素原子が第2級炭素原子となっているアルキル基をいう。
一般式(b1)中、A1bO基は、エチレンオキシ基及びプロピレンオキシ基から選ばれる1種以上の基である。洗浄力の観点で、A1bO基はエチレンオキシ基を含む基であることが好ましい。また、洗浄力の観点で、A1bO基はエチレンオキシ基とプロピレンオキシ基を含む基であることが好ましい。A1bO基がエチレンオキシ基とプロピレンオキシ基を含む基である場合の、エチレンオキシ基とプロピレンオキシ基の結合様式は、ランダムでも良く、ブロックでも良く、又はランダムとブロックの混合で合っても良い。
一般式(b1)中、nは平均付加モル数であって、1以上70以下の数である。nは、洗浄力の観点から、1以上、好ましくは3以上、より好ましくは5以上、更に好ましくは7以上、そして、洗浄力の観点から、70以下、好ましくは50以下、より好ましくは25以下、更に好ましくは20以下、より更に好ましくは10以下である。
本発明の繊維製品用化粧品汚れ洗浄剤組成物は、(b)成分を、洗浄力の観点から、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上、更に好ましくは1質量%以上、そして、洗浄力の観点から、好ましくは30質量%以下、より好ましくは15質量%以下、更に好ましくは5質量%以下含有することができる。
本発明の繊維製品用化粧品汚れ洗浄剤組成物中、(b)成分の含有量と(a)成分の含有量の質量比である(b)/(a)は、洗浄力の観点から、好ましくは0.1以上、より好ましくは0.5以上、更に好ましくは0.75以上、より更に好ましくは1以上、そして、洗浄力の観点から、好ましくは20以下、より好ましくは10以下である。
本発明の繊維製品用化粧品汚れ洗浄剤組成物は、洗浄力の観点から、任意に、(a)成分以外のアニオン界面活性剤、(b)成分以外のノニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤及び両性界面活性剤から選ばれる1種以上を含有することができる。
(a)成分以外のアニオン界面活性剤としては、洗浄力の観点から、アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、アルカンスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、高級脂肪酸又はその塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸又はその塩、N-アシルアミノ酸又はその塩、アルキルリン酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩等を挙げることができる。(a)成分以外のアニオン界面活性剤のアルキル基は、洗浄力の観点から、例えば、炭素数8以上20以下である。(a)成分以外のアニオン界面活性剤のオキシアルキレン基、例えばオキシエチレン基の平均付加モル数は、洗浄力の観点から、例えば、0以上4以下であり、好ましくは0を超え4以下である。(a)成分以外のアニオン界面活性剤の塩は、洗浄力の観点から、例えばナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、マグネシウム塩等の無機塩、モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、モルホリン塩等の有機塩が挙げられる。
(a)成分以外のアニオン界面活性剤としては、洗浄力の観点から、下記一般式(x1)で表される化合物から選ばれる1種以上が好ましい。
1x-(OA1x-OSOM (x1)
〔式中、R1xは炭素数10以上16以下の炭化水素基、洗浄力の観点から、好ましくはアルキル基であり、A1xは炭素数2又は3のアルキレン基、好ましくはエチレン基であり、pは平均付加モル数であり、洗浄力の観点から、0以上5以下、好ましくは0以上3以下、より好ましくは0以上2.5以下である。Mは洗浄力の観点から、水素原子又は陽イオンである。〕
一般式(x1)中、Mの陽イオンとしては、洗浄力の観点から、ナトリウムイオン、アンモニウムイオン、カリウムイオン、マグネシウムイオン等の無機陽イオン、モノエタノールアンモニウムイオン、ジエタノールアンモニウムイオン、トリエタノールアンモニウムイオン、モルホリニウムイオン等の有機陽イオンが挙げられる。Mは、洗浄力の観点から、好ましくはナトリウムイオン、カリウムイオン等のアルカリ金属イオン、及びマグネシウムイオン等のアルカリ土類金属イオンから選ばれる無機陽イオンであり、より好ましくはアルカリ金属イオンである。
(b)成分以外のノニオン界面活性剤としては、洗浄力の観点から、アルキルモノグリセリルエーテル、アルキル(ポリ)グリコシド(グリコシド型ノニオン界面活性剤)、ソルビタン系ノニオン界面活性剤、脂肪族アルカノールアミド、脂肪酸モノグリセライド、蔗糖脂肪酸エステル、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、メチルモノエタノールアミン等のアルカノールアミンとラウリン酸、ミリスチン酸等の脂肪酸とのアミド化物を挙げることができる。(b)成分以外のノニオン界面活性剤のアルキル基又はアルケニル基は、洗浄力の観点から、例えば、炭素数6以上18以下である。(b)成分以外のノニオン界面活性剤のオキシアルキレン基、例えばオキシエチレン基の平均付加モル数は、洗浄力の観点から、例えば、3以上25以下である。
(b)成分以外のノニオン界面活性剤としては、洗浄力の観点から、下記一般式(y1)で表されるノニオン界面活性剤から選ばれる1種以上が挙げられる。
1y-(OR2y (y1)
〔式中、R1yは、洗浄力の観点から、炭素数8以上、好ましくは10以上、そして、16以下、好ましくは14以下の直鎖アルキル基である。R2yは、洗浄力の観点から、炭素数2以上4以下のアルキレン基、好ましくはエチレン基又はプロピレン基、より好ましくはエチレン基である。Gは、還元糖に由来する残基である。qは、洗浄力の観点から、平均値0以上6以下の数である。zは、洗浄力の観点から、平均値1以上10以下、好ましくは5以下、より好ましくは2以下の数である。〕
両性界面活性剤としては、洗浄力の観点から、N-アルカノイルアミノプロピル-N,N-ジメチルアミンオキシド、N-アルキル-N,N-ジメチルアミンオキシド、N-アルカノイルアミノプロピル-N,N-ジメチル-N-カルボキシメチルアンモニウムベタイン、N-アルキル-N,N-ジメチル-N-カルボキシメチルアンモニウムベタイン、N-アルキル-N,N-ジメチル-N-スルホプロピルアンモニウムスルホベタイン、N-アルキル-N,N-ジメチル-N-(2-ヒドロキシスルホプロピル)アンモニウムスルホベタイン、N-アルカノイルアミノプロピル-N,N-ジメチル-N-スルホプロピルアンモニウムスルホベタイン、N-アルカノイルアミノプロピル-N,N-ジメチル-N-(2-ヒドロキシスルホプロピル)アンモニウムスルホベタインを挙げることができる。これらにおいて、アルカノイル基は例えばラウロイル又はミリスチロイルである。また、これらにおいて、アルキル基は、例えばラウリル基又はミリスチル基である。
本発明の繊維製品用化粧品汚れ洗浄剤組成物が、(a)成分以外のアニオン界面活性剤を含む場合、該洗浄剤組成物に含まれるアニオン界面活性剤の合計含有量に対する、(a)成分の含有量は、洗浄力の観点から、好ましくは50質量%以下、より好ましくは30質量%以下、更に好ましくは20質量%以下である。
また、本発明の繊維製品用化粧品汚れ洗浄剤組成物において、この洗浄剤組成物に含まれる全界面活性剤の合計含有量に対する、(a)成分の含有量と(b)成分の含有量の合計含有量は、洗浄力の観点から、好ましくは15質量%以上、より好ましくは20質量%以上、更に好ましくは30質量%以上、そして、洗浄力の観点から、100質量%以下、好ましくは90質量%以下、より好ましくは80質量%以下、更に好ましくは70質量%以下、より更に好ましくは60質量%以下、より更に好ましくは50質量%以下である。
本発明の繊維製品用化粧品汚れ洗浄剤組成物の25℃におけるpHは、洗浄力及び繊維保護の観点から、好ましくは4以上、より好ましくは5以上、更に好ましくは6以上、そして、洗浄力の観点から、好ましくは11以下、より好ましくは9以下、更に好ましくは8以下である。なお、本発明のpHはガラス電極法で測定される。具体的には、以下の方法で測定されたものである。
<pHの測定方法>
堀場製作所製pHメーター(D-52)にpH電極(型式6367)を予めフタル酸緩衝液(pH4.01)、リン酸標準液(pH6.84)、ホウ酸塩標準液(pH9.18)で校正し、イオン交換水で十分すすいでおく。温度を25℃に調整した繊維製品用化粧品汚れ洗浄剤組成物に、上記の通り校正、洗浄したpH電極を入れ、pHメーターのAUTO HOLDモードを用いて、測定値が一定になるまで測定する。
本発明の繊維製品用化粧品汚れ洗浄剤組成物は、任意に、アルカリ剤、キレート剤、再汚染防止剤、分散剤、漂白剤、漂白活性化剤、酵素、蛍光染料、無機塩類、安定化剤、酸化防止剤、色素、香料、抗菌防腐剤、消泡剤、有機溶剤、ハイドロトロープ剤及びpH調整剤を含有することができる。
本発明の繊維製品用化粧品汚れ洗浄剤組成物は、例えば、噴霧、塗布又は浸漬により、繊維製品に直接接触させる組成物として用いられ、該繊維製品に付着した化粧品汚れに対して高い洗浄力を有する。この組成物を繊維製品に接触させた後、該繊維製品をすすぐ、又は更に洗濯機による洗濯を行ってもよい。本発明の繊維製品用化粧品汚れ洗浄剤組成物を、繊維製品を洗濯機で洗浄する前に該繊維製品に予め接触させる繊維製品用化粧品汚れ洗浄前処理剤として用いても良い。また繊維製品の洗浄時おいて、本発明の繊維製品用化粧品汚れ洗浄剤組成物とともに、任意の洗浄剤や繊維処理剤等を組み合わせて使用することもできる。
本発明の繊維製品用化粧品汚れ洗浄剤組成物は、各種繊維、例えば、天然繊維、合成繊維、半合成繊維を対象とすることができる。本発明の繊維製品用化粧品汚れ洗浄剤組成物は、これらの繊維を含む繊維製品を対象とすることができる。
繊維は、疎水性繊維、親水性繊維のいずれでも良い。本発明において、親水性繊維とは、標準状態の水分率(20℃、65%RH)が5重量%以上の繊維をさしている。また、疎水性繊維とは、標準状態の水分率(20℃、65%RH)が5重量%以下の繊維をさしている。この標準状態の水分率は、JIS L 1013記載の方法により算出される。
疎水性繊維としては、例えば、タンパク質系繊維(牛乳タンパクガゼイン繊維、プロミックス等)、ポリアミド系繊維(ナイロン等)、ポリエステル系繊維(ポリエステル等)、ポリアクリロニトリル系繊維(アクリル等)、ポリビニルアルコール系繊維(ビニロン等)、ポリ塩化ビニル系繊維(ポリ塩化ビニル等)、ポリ塩化ビニリデン系繊維(ビニリデン等)、ポリオレフィン系繊維(ポリエチレン、ポリプロピレン等)、ポリウレタン系繊維(ポリウレタン等)、ポリ塩化ビニル/ポリビニルアルコール共重合系繊維(ポリクレラール等)、ポリアルキレンパラオキシベンゾエート系繊維(ベンゾエート等)、ポリフルオロエチレン系繊維(ポリテトラフルオロエチレン等)等が例示される。親水性繊維としては、例えば、種子毛繊維(木綿、カポック等)、靭皮繊維(麻、亜麻、苧麻、大麻、黄麻等)、葉脈繊維(マニラ麻、サイザル麻等)、やし繊維、いぐさ、わら、獣毛繊維(羊毛、モヘア、カシミヤ、らくだ毛、アルパカ、ビキュナ、アンゴラ等)、絹繊維(家蚕絹、野蚕絹)、羽毛、セルロース系繊維(レーヨン、ポリノジック、キュプラ、アセテート等)等が例示される。
本発明において繊維製品とは、前記の疎水性繊維や親水性繊維を用いた織物、編物、不織布等の布帛及びそれを用いて得られたアンダーシャツ、Tシャツ、ワイシャツ、ブラウス、スラックス、帽子、ハンカチ、タオル、ニット、靴下、下着、タイツ、マスク等の製品を意味する。好ましい繊維製品は織物、編み物等の織布及び織った繊維製品である。本発明の繊維製品用化粧品汚れ洗浄剤組成物は、木綿等の親水性繊維を含む親水性繊維製品に対して高い効果を発揮し、化学繊維等の疎水性繊維を含む疎水性繊維製品に対してより高い効果を発揮することができる。
本発明の繊維製品用化粧品汚れ洗浄剤組成物は、木綿等の親水性繊維製品に付着した化粧品汚れに対する洗浄性が優れていることは言うまでもないが、付着した化粧品汚れが落ちづらい疎水性繊維製品に付着した化粧品汚れに対してもより高い効果を発揮することができる。したがって、本発明の繊維製品用化粧品汚れ洗浄剤組成物は、親水性繊維製品又は疎水性繊維製品用化粧品汚れ洗浄剤組成物であってよく、疎水性繊維製品用化粧品汚れ洗浄剤組成物であってよい。
なお、本発明において、親水性繊維製品とは、親水性繊維を好ましくは50質量%以上、より好ましくは70質量%以上、更に好ましくは80質量%以上、そして、100質量%以下、好ましくは95質量%以下含むものであり、疎水性繊維製品とは、疎水性繊維を、好ましくは50質量%以上、より好ましくは70質量%以上、更に好ましくは80質量%以上、そして、100質量%以下、好ましくは95質量%以下含むものである。
本発明の繊維製品用化粧品汚れ洗浄剤組成物は、油性成分を含む油性汚れ、例えば、ワックスやシリコーン等の高分子化合物を含有する油性の化粧品が付着した繊維製品の洗浄に好適に用いることができる。より具体的には、口紅、リップグロス等の口唇化粧料、アイメークアップ化粧料、紛体ファンデーション、乳化ファンデーション、チーク、化粧下地、眉目化粧料、爪化粧料、及び溶剤系美爪料等のメイク化粧料、及びサンオイル、乳化サンスクリーン等の日焼け止め化粧料等が付着した繊維製品の洗浄に好適に用いることができる。
本発明の繊維製品用化粧品汚れ洗浄剤組成物は、特に、顔料と油性成分とを含む、特に顔料と高分子化合物とを含む化粧品汚れに対して高い洗浄力を有する。
<洗浄方法>
本発明は、上記(a)成分及び水を含有する組成物を、繊維製品に付着した化粧品汚れに接触させる、繊維製品の洗浄方法を提供する。前記組成物は、上記の本発明の繊維製品用化粧品汚れ洗浄剤組成物であってよい。したがって、繊維製品に接触させる組成物における(a)成分の好ましい態様や、該組成物における(a)成分の好ましい含有量、任意成分等は、本発明の繊維製品用化粧品汚れ洗浄剤組成物と同じである。また、前記繊維製品は、上記本発明の繊維製品用化粧品汚れ洗浄剤組成物で述べた繊維製品であってよい。そして、前記化粧品汚れは、上記本発明の繊維製品用化粧品汚れ洗浄剤組成物で述べた化粧品汚れであってよい。
(a)成分を含む組成物と繊維製品とを接触させる態様としては、例えば、噴霧、塗布及び浸漬から選ばれる1以上が挙げられる。該組成物は、薄めずに、噴霧、塗布及び浸漬から選ばれる1以上により、繊維製品に直接接触させることが好ましい。この組成物と繊維製品とを接触させた後、該繊維製品を更に洗濯機にて洗浄を行っても良く、該組成物を接触させた繊維製品をそのまますすいでも良い。また、任意の洗浄剤や繊維処理剤等と(a)成分を含む組成物とを組み合わせて使用して繊維製品を洗浄してもよい。
前記組成物と繊維製品とを接触させた後、洗浄力の観点から、好ましくは1分以上、より好ましくは3分以上、更に好ましくは5分以上、そして、繊維製品を保護する観点から、好ましくは300分以下、より好ましくは120分以下、更に好ましくは60分以下放置することができる。
前記組成物と繊維製品とを接触させた後放置する温度は、洗浄力の観点から、好ましくは5℃以上、より好ましくは20℃以上、そして、繊維製品を保護する観点から、好ましくは80℃以下、より好ましくは40℃以下である。
(1)配合成分
実施例(実施例1~13)及び比較例(比較例1~6)で用いた成分は以下のものである。(a’)成分は、(a)成分の比較成分である。
[(a)成分]
・26SS:ジ-(2-エチルヘキシル)スルホコハク酸ナトリウム
・37SS:ジ-(2-プロピルヘプチル)スルホコハク酸ナトリウム
[(a’)成分]
・LAS:ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム
・AES:ポリオキシエチレン(平均付加モル数3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム
[(b)成分]
・ソフタノール70H(第2級アルコールエトキシレート):ポリオキシエチレン(平均付加モル数7)第2級アルキル(炭素数12-14)エーテル
・ソフタノール33(第2級アルコールエトキシレート):ポリオキシエチレン(平均付加モル数3)第2級アルキル(炭素数12-14)エーテル
・エマルゲン108(第1級アルコールエトキシレート):ポリオキシエチレン(平均付加モル数6)アルキル(炭素数12)エーテル
・エマルゲン103(第1級アルコールエトキシレート):ポリオキシエチレン(平均付加モル数3)アルキル(炭素数12)エーテル
・MEE:脂肪酸メチルエステルエトキシレート、脂肪酸の炭素数16以上18以下、エチレンオキシ基の平均付加モル数15モル
[その他の成分]
・pH調整剤:0.1mol/Lリン酸緩衝液(富士フイルム和光純薬(株)製)
・蒸留水(富士フイルム和光純薬(株)製)
(2)評価布の作製
パウダーファンデーション(商品名「メディア ブライトアップパクトOC-C1」、株式会社カネボウ化粧品製)を付属のスポンジで擦り取り、2cm角に裁断した3層構造の市販のマスク(エアリズムマスク(ナイロン90%、ポリウレタン10%)、(株)ユニクロ製)の肌側の層と、3層構造の市販のマスク(洗えるコットンマスク、イオンリテール株式会社販売)の外側の層に直径約1cmの円状の型の上からスポンジを押し付けたものをファンデーション汚染布とした。
(3)ファンデーション汚染布に対する洗浄性試験
ファンデーション汚染布1枚につき、表1に記載の各処理液を0.1mLずつファンデーション汚れが中心となるように塗布した。5分間静置した後、汚染布をピンセットで掴み、蒸留水中で10回揺らしてすすぎ、風乾した。
洗浄前後のファンデーション汚染布及びファンデーション汚染前の白布の画像をEPSON製のスキャナー(製品名:GT-X820)でスキャンすることでデジタル画像化し、画像解析ソフトImageJを用いて解析した。ファンデーション汚染前の白布と、洗浄前後のファンデーション汚染布の汚染部[以下、汚染部という]のグレー値を算出し、洗浄率(%)を以下の式で算出した。洗浄率の値が高いほど、洗浄性に優れるとする。
なお、表中、ファンデーション汚染布が「エアリズムマスク」の場合を「化繊」、「洗えるコットンマスク」の場合を「木綿」と表示している。
洗浄率(%)=100×[(洗浄後の汚染部のグレー値)-(洗浄前の汚染部のグレー値)]/[(ファンデーション汚染前の白布のグレー値)-(洗浄前の汚染部のグレー値)]
本発明の繊維製品用化粧品汚れ洗浄剤組成物の配合例を表2に示す。表2の各配合例の化粧品汚れ用洗浄剤は、繊維製品に付着した、口紅、ファンデーション等の化粧品汚れにスプレー等で直接接触させた後、すすぐ又は洗濯機等で洗うことで、当該化粧品汚れに対して高い洗浄性を有する。
表2の配合例で用いた成分は、以下のとおりである。(a)成分のスルホコハク酸ナトリウムは、ジ-(2-エチルヘキシル)スルホコハク酸ナトリウム、又はジ-(2-プロピルヘプチル)スルホコハク酸ナトリウムである。
・(a)成分:スルホコハク酸ナトリウム
・ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム(アルキル基の炭素数10~16、オキシエチレンの平均付加モル数2.4)
・(b)成分:ポリオキシエチレンアルキルエーテル(アルキル基の炭素数6~16、オキシエチレンの平均付加モル数4)
・アルキルアミンオキサイド(アルキル基の炭素数10~18)
・pH調整剤:リン酸緩衝液


Claims (9)

  1. 下記の(a)成分及び水を含有する、繊維製品用化粧品汚れ洗浄剤組成物。
    (a)成分:炭素数5以上18以下の炭化水素基を有するスルホコハク酸エステル又はその塩
  2. 更に、下記の(b)成分を含有する、請求項1に記載の繊維製品用化粧品汚れ洗浄剤組成物。
    (b)成分:下記の一般式(b1)で表されるノニオン界面活性剤
    1b(CO)O-(AO)-R2b (b1)
    〔式中、R1bは炭素数6以上24以下の第1級又は第2級アルキル基であり、R2bは水素原子又はメチル基であり、COはカルボニル基であり、mは0又は1の数であり、AO基はエチレンオキシ基及びプロピレンオキシ基から選ばれる1種以上の基であり、nは平均付加モル数であって、1以上70以下の数である。〕
  3. 一般式(b1)中、nが5以上である、請求項2に記載の繊維製品用化粧品汚れ洗浄剤組成物。
  4. 一般式(b1)中、R1bが第2級アルキル基である、請求項2又は3に記載の繊維製品用化粧品汚れ洗浄剤組成物。
  5. (b)成分の含有量と(a)成分の含有量の質量比である(b)/(a)が1以上である、請求項2~4の何れか1項に記載の繊維製品用化粧品汚れ洗浄剤組成物。
  6. 下記の(a)成分及び水を含有する組成物を、繊維製品に付着した化粧品汚れに接触させる、繊維製品の洗浄方法。
    (a)成分:炭素数5以上18以下の炭化水素基を有するスルホコハク酸エステル又はその塩
  7. 前記組成物は、請求項2~5の何れか1項に記載の繊維製品用化粧品汚れ洗浄剤組成物である、請求項6に記載の繊維製品の洗浄方法。
  8. 前記組成物を塗布又は噴霧して、該組成物を繊維製品に付着した化粧品汚れに接触させる、請求項6又は7に記載の繊維製品の洗浄方法。
  9. 前記繊維製品が疎水性繊維を含む繊維製品である、請求項6~8の何れか1項に記載の繊維製品の洗浄方法。

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