JP2023147374A - 車両の制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】スラスト荷重を緩和、もしくは打ち消すことができる車両の制御システムを提供する。【解決手段】車両の制御システムは、車両を駆動するモータと、前記モータのモータ軸および前記車両の駆動輪につながる駆動軸に連結されるトランスアクスル等の減速機構と、前記モータのモータ軸や前記トランスアクスル等の減速機構内のモータ軸につながるはすば歯車の回転軸に配置されるスラスト磁気軸受と、前記スラスト磁気軸受の磁力の向きと大きさ、を制御する制御装置と、を備える。前記制御装置は、前記車両を駆動するモータのモータ回転数に応じて前記スラスト磁気軸受の磁力の向きと大きさを制御する。【選択図】 図1

Description

本開示は、車両の制御システムに関する。
従来、スラスト磁気軸受を有するモータシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。このようなモータは、スラスト磁気軸受磁石と、スラスト磁気軸受磁石に対向して配置される電磁石と、電磁石に流れる電流を制御する制御装置と、を有する。
特開2017-203521号公報
特許文献1のモータシステムは、モータ軸のスラスト方向の変位を検知し、変位を検知した場合に電磁石に電流を流し、磁力の向きを制御している。しかし、車両に搭載するモータのモータ軸のスラスト方向の位置は、モータ軸につながるトランスアクスル等の減速機構内のはすば歯車の影響を受ける。このため、特許文献1のモータシステムのように、モータ軸の変位を検知してから磁力の向きを制御していたのでは、モータ軸が変位した状態で固着するおそれがある。したがって、このようなモータシステムを車両に搭載する場合、車両のモータのモータ軸につながる、トランスアクスル等の減速機構内のはすば歯車にかかる力を予測して、スラスト磁気軸受の磁力の向きと大きさを制御することが好ましい。
車両を駆動するモータのモータ軸につながるトランスアクスル等の減速機構で用いるはすば歯車(ヘリカルギヤ)で発生するスラスト荷重は、前記はすば歯車の回転軸や、モータ軸をスラスト方向に変位させようとする荷重となる。しかし、そのスラスト荷重は前期モータ軸にかかる力に比例することから、前記モータ軸にかかる力を予測することが可能である。本開示の課題は、前記モータ軸にかかる力を予測し、モータ軸、または前記はすば歯車の回転軸にスラスト磁気軸受を設け、そのスラスト磁気軸受の磁力の向きと大きさとを制御することで、前記スラスト荷重を緩和、もしくは打ち消すことができる車両の制御システムを提供することにある。
本開示に係る車両の制御システムは、車両を駆動するモータと、前記モータのモータ軸および前記車両の駆動輪につながる駆動軸に連結される減速機構と、前記モータのモータ軸や前記減速機構内のモータ軸につながるはすば歯車の回転軸に配置されるスラスト磁気軸受と、前記スラスト磁気軸受の磁力の向きと大きさを制御する制御装置と、を備える。前記制御装置は、前記車両運転中のモータ軸にかかる力を演算し、モータ軸にかかるスラスト荷重を予測して、前記スラスト磁気軸受の磁力の向きと大きさを制御する。
この車両の制御システムによれば、車両運転中のモータ軸にかかる力の演算と、モータ軸にかかるスラスト荷重の予測に応じてスラスト磁気軸受の磁力の向きと大きさを制御する。このため、モータ軸が、モータ自身が発生する回転力や、トランスアクスルを介して連結された駆動輪につながる駆動軸からの、車両ブレーキの制動を含めた走行負荷などの影響を受けて、モータ軸がスラスト方向に変位する向きや変位量を検知せずに、モータ軸を中立に保つための、スラスト磁気軸受の磁力の向きと大きさを制御できる。この結果、モータ軸がスラスト方向に変位することを緩和、または打ち消すことができる。尚、前記モータ軸を中立に保つとはモータやトランスアクスルにとって望ましいスラスト位置にモータ軸を位置させることを指し、常に同じ位置に限定されない。
本開示によれば、アクセル開度、モータ回転数、車両ブレーキの油圧からモータ軸にかかる力を演算し、モータ軸にかかるスラスト荷重を予測し、その予測に応じて、スラスト磁気軸受の磁力の向きと大きさを制御できる車両の制御システムを提供できる。また、モータのステータコイル温度を入力情報に加えることで、前記予測の精度を向上させることができる車両の制御システムを提供できる。
本開示の第1実施形態による車両の制御システムのシステム図。 本開示の実施形態による制御装置の制御手順を示すフローチャート。 本開示の第2実施形態による車両の制御システムのシステム図。 本開示の第3実施形態による車両の制御システムのシステム図。 本開示の第4実施形態による車両の制御システムのシステム図。
<第1実施形態>
以下、本開示の第1実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下明細書および図面においてモータ軸12のスラスト方向(軸方向)のトランスアクスル側を後側、反対側を前側と記す。
車両の制御システム1は、モータ2と、トランスアクスル(減速機構の一例)4と、制御装置(ECU)6と、インバータ8と、アクセルポジションセンサ(検知装置の一例)10aと、車両の油圧センサ(図示なし)と、を備える。本実施形態の車両の制御システム1は、ハイブリッド車や、外部充電又は外部給電が可能なプラグインハイブリッド車(PHEV)や、電気自動車などに用いる車両を駆動するモータ2のモータ軸12にかかるスラスト方向の荷重を制御する制御システムである。
モータ2は、モータ軸12と、スラスト磁気軸受14と、ステータコイル16と、ロータ18と、モータ軸回転角検知センサ(図示無し)を有する。また、後述する必要に応じて、ステータコイル16の温度を測定する温度センサ(図示なし)も備える。本実施形態では、ロータ18は、ロータ円筒表面、またはロータ内部に永久磁石(図示なし)を有する。モータ2は、インバータ8を介して車両に搭載される駆動用電池(図示なし)と接続される。インバータ8は、駆動用電池の直流電流を三相交流電流に変換し、モータ2のステータコイル16に供給して磁界を作り、ロータ18に固定されるモータ軸12を回転させる。モータ2はいわゆる三相交流型モータである。モータ2に供給する電力は、後述するアクセルポジションセンサ10aから得られるアクセル開度Thと、モータ軸回転角検知センサから得られるモータ回転数Nmに基づいて制御装置6が演算し、インバータ8が供給する。具体的には、制御装置6は、アクセル開度Thに基づいてドライバ要求トルクDTqを演算し、このドライバ要求トルクDTqとドライバ要求トルクDTq演算時のモータ回転数Nmに基づいてモータ2の目標回転トルクMTqを演算し、その目標回転トルクMTqをインバータ8に送信する。目標回転トルクMTqを受信したインバータ8は、モータ2が、目標回転トルクMTqを発生するための電力を供給する。モータ軸12、スラスト磁気軸受14、ステータコイル16、およびロータ18は、モータ筐体2aに囲われる。モータ軸12は、モータ筐体2aの軸孔を貫通しトランスアクスル4に向けて突き出る。軸孔にはシール部材12cが設けられ、モータ筐体2a内の潤滑油などが漏れ出ることを防止する。尚、モータ2がより高い精度で目標回転トルクMTqを発生する必要がある場合、モータ2のステータコイル16に設けた温度センサ(図示なし)からのステータコイル16の温度情報を制御装置6の演算に加えることで、インバータ8は、モータ2が、目標回転トルクMTqをより高い精度で発生することができる電力をモータ2に供給することができる。
スラスト磁気軸受14は、磁気プレート20と、電磁石22と、を有する。本実施形態では、モータ2は、モータ軸12を受ける前軸受12aと、後軸受12bと、を有し、後軸受12bとモータ軸12の間に磁気プレート20が配置される。言い換えると、モータ軸12を含めた磁気プレート20が後軸受12bにとっての回転軸となる。磁気プレート20は、N極に励磁された永久磁石のN極側20aと、S極に励磁された永久磁石のS極側20bと、で構成される。本実施形態では、前側にN極側20a、後側にS極側20bを配置しているが、N極側20aを後側、S極側20bを前側に配置してもよい。また、磁気プレート20と電磁石22を前軸受12aに、後軸受12bと同様に設けてもよい。
電磁石22は、磁気プレート20に対向する位置に配置される。電磁石22は、コイルと鉄心を含み、コイルに流れる電流の向きを変更することによって、磁力の向きをN極またはS極に変更できる。また電磁石22は、コイルを流れる電流量を変更することによって、磁力の大きさを変更できる。電磁石22は制御装置6と電気的に接続され、制御装置6によって電流の向きおよび電流量が制御される。
トランスアクスル4は、モータ2の出力を、駆動軸24を介して駆動輪26に伝達する装置である。本実施形態では、トランスアクスル4は、第1ギヤ4a(以下明細書において歯車4aと記す場合もある)と、第2ギヤ4b(以下明細書において歯車4bと記す場合もある)と、を有する。第1ギヤ4aは、第1ギヤ4aの軸方向に対して傾斜した歯が形成されるはすば歯車(ヘリカルギヤ)である。第2ギヤ4bは、第1ギヤ4aと反対方向に傾斜した歯が形成されるはすば歯車(ヘリカルギヤ)である。第1ギヤ4aは、モータ軸12に連結され、モータ軸12の動力が伝達される。第2ギヤ4bは、駆動軸(ドライブシャフト)24と連結される。第1ギヤ4aおよび第2ギヤ4bは互いに噛み合い、モータ軸12からの動力を駆動軸24に伝達する。トランスアクスル4は、この他、クラッチなどを有する構造であってもよい。尚、トランスアクスル4はデファレンシャルギヤを含む減速機であるが、説明を本実施形態にかかわる箇所に限定しており、説明を省略した部品は図示していない。
制御装置6は、インバータ8を介してモータ2の回転トルクを制御するとともに、スラスト磁気軸受の磁力の向きと大きさを制御する。制御装置6は、アクセルペダル10に設けられるアクセルポジションセンサ10aと電気的に接続され、車両のドライバが踏み込んだアクセルの踏み込み量(アクセルポジションセンサ10aの出力であるアクセル開度Th:アクセル開度情報の一例)を取得する。制御装置6は、前述したとおり、アクセル開度Thからドライバ要求トルクDTqを演算し、ドライバ要求トルク演算時のモータ回転数Nmに基づいてモータ2の目標回転トルクMTqを演算する。そして、制御装置6は、インバータ8に目標回転トルクMTqを送信する。目標回転トルクMTqを受信したインバータ8は、モータ2が目標回転トルクMTqを発生するように制御する。
制御装置6は、実際には、演算装置と、メモリと、入出力バッファ等と、を含むマイクロコンピュータによって構成される。制御装置6は、各センサおよび各種装置からの信号、ならびにメモリに格納されたマップおよびプログラムに基づいて、車両が所望の運転状態となるように各装置を制御する。
次に、制御装置6が実行する制御手順について、図2に示すフローチャートを参照しながら説明する。制御装置6は、図示しないイグニッションスイッチがオンされることで、制御動作を開始する。
まず、ステップS1で、モータ軸にかかるスラスト荷重の予測Smに0を代入する。そして、モータ軸を中立に保つよう、磁気プレート20の、N極側20aと対向する電磁石22に対し、ある程度弱い磁力でN極となるように初期電流を流すとともに、S極側20bと対向する電磁石22に対しても同様に初期電流を流し、ある程度弱い磁力でS極となるようにする。これらにより、モータ軸を中立に保つ。
次にステップS2で、イグニッションスイッチの状態を確認し、イグニッションスイッチがオフになっている場合はステップS6に移行してスラスト軸受制御をオフするが、イグニッションスイッチが継続してオンになっている場合はステップS3に移行する。
次にステップS3で、制御装置6は、アクセル開度Th、モータ回転数Nm,車両ブレーキの油圧Pb(油圧情報の一例)を取得し、モータ2のモータ軸12にかかるモータ回転トルクと、車両ブレーキによる制動を含めた走行抵抗とを演算する。
そして次のステップS4で、ステップS3で演算した、モータ2のモータ軸12にかかるモータ回転トルクと走行抵抗から、モータ軸につながるトランスアクスル等の減速機構に用いられるはすば歯車(ヘリカルギヤ)にかかる力を演算し、そのはすば歯車で発生するスラスト荷重を予測する。そしてそのスラスト荷重がモータ軸に伝わると考え、それをモータ軸にかかるスラスト荷重の予測Smとして扱う。尚、モータ軸12にかかるモータ回転トルクは、モータ2内の温度の影響を受けるので、モータ回転トルクの演算の精度を上げる場合は、モータ2のステータコイル16の温度もステップS3で取得し、演算に利用する。
制御装置6は、次のステップS5で、ステップS4から受け取ったモータ軸にかかるスラスト荷重の予測Smを打ち消すよう、N極側20aに対向する電磁石22と、S極側20bに対向する電磁石22に、流す電流に差をつけて流す。例えば、車両のドライバがアクセルを全開(アクセル開度Thが100%)に踏み込んだ場合、モータ2はその状況における、最大回転トルクを出力するように作動する。このとき駆動軸24は地面と接する駆動輪26から、仮に車両ブレーキも踏み込んでおれば車両ブレーキを含めた、走行抵抗を受けており、トランスアクスル4内のモータ軸12につながるはすば歯車4aは、増加したモータ回転トルクと、走行抵抗を同時に受け、増加したモータ回転トルクの方が大きければ、はすば歯車4aは駆動側として、はすば歯車4bを駆動する。その時、はすば歯車4aの仕様の特性から、はすば歯車4aの回転軸を後側に移動させようとするスラスト荷重が発生する場合、その荷重はモータ軸12に伝わり、モータ軸12上に設けた、スラスト磁気軸受14の磁気プレート20を後側に後退させようとするスラスト荷重がかかるため、制御装置6は、スラスト荷重を打ち消すよう、スラスト磁気軸受14の磁気プレート20の後側、本実施形態ではS極側20bに対向する、トランスアクスル4側の電磁石22の磁力の向きと大きさを、S極側20bに対する反発力を大きくするよう磁力を発生させる。また、車両のドライバが走行中にアクセルから足を離して、ブレーキを踏む場合、トランスアクスル4内のモータ軸12につながるはすば歯車4aは、減少するモータ回転トルクと、増加する走行抵抗を同時に受け、増加する走行抵抗の方が大きい場合、はすば歯車4aは、はすば歯車4bによって減速され、はすば歯車4aの仕様の特性から、アクセルを全開した場合とは反対の、はすば歯車4aの回転軸を前側に移動させようとするスラスト荷重が発生する。この場合も、そのスラスト荷重はモータ軸12に伝わり、モータ軸12上に設けた、スラスト磁気軸受14の磁気プレート20を前側に前進させようとするスラスト荷重がかかるため、制御装置6は、スラスト荷重を打ち消すよう、スラスト磁気軸受14の磁気プレート20の前側、本実施形態ではN極側20aに対向する、モータ軸12の前端側の電磁石22の磁力の向きと大きさを、N極側20aに対する反発力を大きくするよう磁力を発生させる。このように、制御装置6は、磁気プレート20の、N極側20aと、それに対抗する電磁石22との反発力を大きくしたり、S極側20bと、それに対抗する電磁石22との反発力を大きくしたりして、磁気プレート20にかかる前側と後側の反発力の差によって、トランスアクスル4内のはすば歯車で発生し、モータ軸に伝わるスラスト荷重を緩和、または打ち消し、モータ軸12を中立に保つようにする。この結果、モータ軸12がスラスト方向に変位することを抑制できる。
ステップS5の処理が終わると、ステップS2に戻り、イグニッションスイッチの状態を確認し、イグニッションスイッチがオフになっている場合は、ステップS6に移行してスラスト軸受制御をオフし、この車両の制御を終了するが、イグニッションスイッチが継続してオンの場合は、ステップS3に移行し、同じ制御を繰り返す。
なお、本実施形態では磁気プレート20のN極側20aやS極側20bと、それぞれに対向する電磁石22との反発力を一方だけ大きくする例を用いて説明したが、反発力に差があればよく、一方だけ大きくすることに限定されない。また、N極側20aと、それに対向する電磁石22がS極になるように電流を流したり、S極側20bと、それに対向する電磁石22がN極になるように電流を流したりして、磁気プレート20の前側のみ、または後側のみ、もしくは両側とも、それに対向する電磁石22との吸引力を利用して、モータ軸12がスラスト方向に変位することの抑制に利用してもよい。しかし、磁気プレート20と、それに対向する電磁石22が吸引力によってくっつく場合、モータ2の出力が著しく低下し、ドライバビリティーが悪化する。このため、磁気プレート20と電磁石22は非接触状態を維持することが好ましい。よって、車両の制御システム1としては、スラスト磁気軸受14の制御において、磁気プレート20と電磁石22との反発力を利用するシステムの方が好ましい。
<第2実施形態>
次に、本開示の第2実施形態について、図1と図3を参照しながら説明する。第2実施形態については、第1実施形態と異なる点のみ説明する。第2実施形態における車両の制御システム201は、モータ202のスラスト磁気軸受214の配置が、第1実施形態の車両の制御システム1と異なる。
図3に示す通り、第2実施形態は、第1実施形態と同様の構成を有するが、図1の第1実施形態のスラスト磁気軸受14の磁気プレート20は、モータ軸12を受ける後軸受12bの内側に配置され、電磁石22も、磁気プレート20に対向するように配置されているのに対し、図3の第2実施形態のスラスト磁気軸受214の磁気プレート220は、モータ軸212を受ける後軸受212bと別体で、かつ後軸受212bの後側のモータ軸212上に設けられ、それに伴い、磁気プレート220に対向する電磁石222の配置も異なる点で図1の第1実施形態と異なる。スラスト磁気軸受214の配置が異なるだけで、その他は第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。制御装置206は、このようなモータ202の構造であっても、第1実施形態の車両の制御システム1と同様に制御できる。
尚、スラスト磁気軸受214(磁気プレートと220と電磁石222)をモータ軸12の前軸受212aの前や後、後軸受212bの前に設けてもよい。
<第3実施形態>
次に、本開示の第3実施形態について、図3と図4を参照しながら説明する。第3実施形態については、第2実施形態と異なる点のみ説明する。第3実施形態における車両の制御システム301は、スラスト磁気軸受314の配置が、第2実施形態の車両の制御システム201と異なる。
図4に示す通り、第3実施形態は、第2実施形態と同様の構成を有しており、トランスアクスル304内のはすば歯車304aの回転軸330は、前軸受330aと後軸受330bによって回転可能に受けられているが、図3の、第2実施形態のスラスト磁気軸受214の磁気プレート220は、モータ202のモータ軸212を受ける後軸受212bの後側のモータ軸212上に設けられ、電磁石222も磁気プレート220に対向するように配置されているのに対し、図4の第3実施形態のスラスト磁気軸受314の磁気プレート320は、トランスアクスル304内のモータ軸につながるはすば歯車304aの、回転軸330の前軸受330aの前側の、回転軸330上に設けられ、磁気プレート320に対向する電磁石322の配置も異なる点で、図3の第2実施形態と異なる。スラスト磁気軸受314の配置が異なるだけで、その他は第2実施形態と同様であるため、説明を省略する。制御装置306は、第3実施形態がこのような構造であっても、第2実施形態の車両の制御システム201と同様に制御できる。尚、スラスト磁気軸受314(磁気プレートと320と電磁石322)を、はすば歯車304aの回転軸330の前軸受330aの後、後軸受330bの前や後に設けてもよい。
<第4実施形態>
次に、本開示の第4実施形態について、図3と図5を参照しながら説明する。第4実施形態については、第2実施形態と異なる点のみ説明する。第4実施形態における車両の制御システム401は、スラスト磁気軸受314の構造と配置が、第2実施形態の車両の制御システム201と異なる。
図5に示す通り、第4実施形態における車両の制御システム401は、スラスト磁気軸受414を除き、第2実施形態と同様の構成を有しているが、図3の第2実施形態のスラスト磁気軸受214の磁気プレート220は、モータ軸12を受ける後軸受12bの後側に配置され、電磁石222も、磁気プレート220に対向するように配置されているのに対し、図5の第4実施形態のスラスト磁気軸受414における磁気プレートは、モータ402の、ロータ418の永久磁石で代用され、その永久磁石に対向する電磁石422の配置も異なる点で図3の第2実施形態と異なる。
スラスト磁気軸受の構造と配置が異なるだけで、その他は第2実施形態と同様であるため説明を省略する。
制御装置406は、ステータコイル416に流れる電流と同期させて電磁石422に電流を流し、磁界を形成する。例えば、制御装置406がトランスアクスル404側の磁力を大きくしてモータ軸412にかかるスラスト荷重を緩和したり、打ち消そうとしたりする場合、制御装置406は、図5に示すロータ418の上側のS極と対向する電磁石422にS極を形成する電力を、スラスト方向で正対するN極と対向する電磁石422がN極を形成する電力よりも大きな電力となる電流を流すことでS極の磁力を大きくし、反発力をN極側よりも相対的に高める。また、制御装置406は、図5に示すロータ418の下側のN極と対向する電磁石422にN極を形成する電力を、スラスト方向で正対するS極と対向する電磁石422がS極を形成する電力よりも大きな電力となる電流を流すことでN極の磁力を大きくし、反発力をS極側よりも相対的に高める。また、制御装置406がモータ軸412の前端側の磁力を大きくしてモータ軸412にかかるスラスト荷重を緩和したり、打ち消そうとしたりする場合も上記と同様に、図5に示すロータ418の上側のN極と対向する電磁石422にN極を形成する電力を、スラスト方向で正対するS極と対向する電磁石422がS極を形成する電力よりも大きな電力となる電流を流すことでN極の磁力を大きくし、反発力をS極側よりも相対的に高める。また、図5に示すロータ418の下側のS極と対向する電磁石422にS極を形成する電力を、スラスト方向で正対するN極と対向する電磁石422がN極を形成する電力よりも大きな電力となる電流を流すことでS極の磁力を大きくし、反発力をN極側よりも相対的に高める。尚、制御装置406が電流を電磁石422に流すにあたっては、ロータ418が回転することで永久磁石の位置や極性が変わるので、ステータコイル316に流れる電流の周期と同期して流す電流を変化させ、モータ軸412を中立に保つ。制御装置406は、図2のステップを第2実施形態の車両の制御システム201の制御と同様に実行することで、モータ軸412のスラスト方向の変位を、車両の制御システム201と同様に抑制することができる。以上より、制御装置406は、第4実施形態がこのような構造であっても、第2実施形態の車両の制御システム201と同様に制御できる。
尚、電磁石422の通電制御回路は、制御装置406内に限らず、インバータ408内に設けても良く、専用の装置を新設し、その内部に設けるなどしてもよい。
以上説明した通り、本開示によれば、モータ軸にかかる力を予測して、スラスト磁気軸受14,214,314,414の磁力の向きと大きさを制御できる車両の制御システム1,201,301,401を提供できる。このような車両の制御システム1,201,301,401は、磁力の向きと大きさを制御できるので、ロータ18,218,318,418のスラスト方向の位置を安定させることができる。また、車両の制御システム1,201,301,401は、モータ軸12,212,312,412がスラスト方向に振動する場合に、その振動をより早く収束できる。このため、ステータコイル16,216,316,416に対するロータ18,218,318,418の位置がスラスト方向にずれることを防止できる。この結果、モータ2,202,302,402の力行や回生における効率の悪化や、ベアリングの偏摩耗や異音、製品寿命の低下を抑制できる。
尚、モータにかかる力の演算精度が落ちたり、この制御システム自体の応答が遅れたりする影響があるが、アクセル開度Thや車両ブレーキの油圧Pbの情報が無くても、モータ回転数の変化で代用できる。
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の変形例は必要に応じて任意に組合せ可能である。
1,201,301,401:制御システム
2,202,302,402:モータ
4,204,304,404:トランスアクスル
6,206,306,406:制御装置
10a,210a,310a,410a:アクセルポジションセンサ(検知装置の一例)
12,212,312,412:モータ軸
14,214,314,414:スラスト磁気軸受
20,220,320:磁気プレート
22,222,322,422:電磁石
24,224,324,424:駆動軸
26,226,326,426:駆動輪
330:回転軸(トランスアクスル304のはすば歯車304aの回転軸)
Th :アクセル開度
Nm :モータ回転数(モータ回転速度)
Pb :車両ブレーキの油圧
Sm :モータ軸にかかるスラスト荷重(予測値)

Claims (6)

  1. 車両の制御システムであって、
    車両を駆動するモータと、前記モータのモータ軸、および前記車両の駆動輪につながる駆動軸に連結される減速機構と、前記モータのモータ軸や前記減速機構内のモータ軸につながるはすば歯車の回転軸に配置されるスラスト磁気軸受と、
    前記スラスト磁気軸受の磁力の向きと大きさを制御する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、前記車両を駆動するモータのモータ回転数に応じて前記スラスト磁気軸受の磁力の向きと大きさを制御する、
    車両の制御システム。
  2. 前記制御装置は、前記車両の駆動輪につながる駆動軸に連結される前記減速機構内の、前記モータのモータ軸につながる前記はすば歯車を含み、加速する際にモータ軸がスラスト方向において前記減速機構側に引き込まれる場合、前記モータのモータ軸、または前記はすば歯車の回転軸が前記減速機構側(後側)と反対に押されるように、前記スラスト磁気軸受の磁力の向きと大きさを制御する、
    請求項1に記載の車両の制御システム。
  3. 前記車両のアクセル開度を検知する検知装置をさらに備え、
    前記制御装置は、前記検知装置によって検知したアクセル開度情報をもとにした演算に応じて、前記スラスト磁気軸受の磁力の向きと大きさを可変させる、
    請求項1または2に記載の車両の制御システム。
  4. 前記車両の車両ブレーキの油圧を検知する検知装置をさらに備え、
    前記制御装置は、前記検知装置によって検知した車両ブレーキの油圧情報をもとにした演算に応じて、前記スラスト磁気軸受の磁力の向きと大きさを可変させる、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の車両の制御システム。
  5. 前記車両のモータのステータコイルの温度を検知する検知装置をさらに備え、
    前記制御装置は、前記検知装置によって検知した温度情報をもとにした演算に応じて、前記スラスト磁気軸受の磁力の向きと大きさを可変させる、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の車両の制御システム。
  6. 前記スラスト磁気軸受は、回転軸に設けられる永久磁石と、その永久磁石に対向する位置のモータの筐体側、もしくは前記減速機構の筐体側に配置される電磁石と、を有し、
    前記永久磁石が前記モータのモータ軸、または前記車両の駆動輪につながる駆動軸に連結される前記減速機構内の、前記モータ軸につながる前記はすば歯車の回転軸に配置される、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の車両の制御システム。
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