JP2023147314A - 燃料電池スタック - Google Patents

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徳彦 秡川
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Abstract

【課題】燃料電池スタックを分解する際にセルを無傷な状態で取り出すことができる燃料電池スタックを提供する。
【解決手段】一対のセパレータを備える単セルを複数積層したセル積層体を有し、隣り合う単セル間のシールにシールシートを用い、当該単セルの当該シールシートからの解体時に隣り合う当該単セル間の当該シールシートを切断して解体する燃料電池スタックであって、前記一対のセパレータは、前記シールシート側に当該シールシートとのシールラインとなるシールラインリブを有し、前記一対のセパレータの内の少なくとも一方のセパレータは、前記シールラインリブよりも面方向の外周側の領域の端部の少なくとも一部に前記シールシートと接触しない非接触領域を有する、燃料電池スタック。
【選択図】図4

Description

本開示は、燃料電池スタックに関する。
燃料電池については、様々な研究がなされている。
例えば特許文献1では、燃料電池であって、積層された複数の単セルと、隣接する2つの単セルの間に配置されるガスケットであって、閉じた中空部を有するガスケットと、前記中空部にガスを充填して、前記ガスケットを膨らませ、あるいは前記中空部からガスを排気して前記ガスケットを萎ませるための吸排気管と、を備える、燃料電池が開示されている。
特許文献2では、架橋性含フッ素ゴム組成物の硬化物とシリコーンゴム成形品とを、安定な界面で一体成形することができ、両方のゴムの特性を有するゴム物品、及び簡単で安価なその製造方法が開示されている。
特許文献3では、外層およびそれに包み込まれる内層の2層を一体化して構成され、外層を低硬度ゴム層、内層を高硬度ゴム層で構成されたガスケットが開示されている。
特許文献4では、シリコーンゴムからなるパッキング材の表面を厚さ3~50μmのフッ素樹脂層で被覆してなるパッキング及びその製造方法が開示されている。
特開2011-014486号公報 特開2020-203444号公報 国際公開第2006/115064号 特開2002-221276号公報
従来は、単セル(以下セルと称する場合がある)間のシールにガスケットを用いていたが、コストを下げる観点からシート状シール材(シールシート)を用いることが検討されている。セル間のシール材を従来のゴムガスケットからシールシートに変更すると、シール材自体の接着力により従来方法では燃料電池スタックを分解できず、シールシートを切断しなければならなくなる。
シールシートを用いた燃料電池スタックを分解する際には、刃、ヘラ等の分解手段でシールシートを切断してセルを解体するため、分解手段のセルへの接触によりセルに傷を与えてしまい、セルを無傷な状態で取り出すのが困難である。分解手段のセルへの接触によりセル間のシールラインとなるセパレータのシールラインリブに傷が付くと、セルを再積層させる際に、シール性を確保するのが困難となる。
本開示は、上記実情に鑑みてなされたものであり、燃料電池スタックを分解する際にセルを無傷な状態で取り出すことができる燃料電池スタックを提供することを主目的とする。
本開示においては、一対のセパレータを備える単セルを複数積層したセル積層体を有し、隣り合う単セル間のシールにシールシートを用い、当該単セルの当該シールシートからの解体時に隣り合う当該単セル間の当該シールシートを切断して解体する燃料電池スタックであって、
前記一対のセパレータは、前記シールシート側に当該シールシートとのシールラインとなるシールラインリブを有し、
前記一対のセパレータの内の少なくとも一方のセパレータは、前記シールラインリブよりも面方向の外周側の領域の端部の少なくとも一部に前記シールシートと接触しない非接触領域を有する、燃料電池スタックを提供する。
本開示の燃料電池スタックは、燃料電池スタックを分解する際にセルを無傷な状態で取り出すことができる。
図1は、本開示の燃料電池スタックの一例を示す断面模式図である。 図2は、本開示の燃料電池スタックの一例を示す平面模式図である。 図3は、従来の燃料電池スタックのセパレータと単セル間のシールシートの一例を示す断面模式図である。 図4は、本開示の第1実施形態の燃料電池スタックのセパレータと単セル間のシールシートの一例を示す断面模式図である。 図5は、本開示の第2実施形態の燃料電池スタックのセパレータと単セル間のシールシートの一例を示す断面模式図である。 図6は、本開示の第3実施形態の燃料電池スタックのセパレータと単セル間のシールシートの一例を示す断面模式図である。 図7は、本開示の第4実施形態の燃料電池スタックのセパレータと単セル間のシールシートの一例を示す断面模式図である。
以下、本開示による実施の形態を説明する。なお、本明細書において特に言及している事項以外の事柄であって本開示の実施に必要な事柄(例えば、本開示を特徴付けない燃料電池スタックの一般的な構成および製造プロセス)は、当該分野における従来技術に基づく当業者の設計事項として把握され得る。本開示は、本明細書に開示されている内容と当該分野における技術常識とに基づいて実施することができる。
また、図における寸法関係(長さ、幅、厚さ等)は実際の寸法関係を反映するものではない。
本明細書において数値範囲を示す「~」とは、その前後に記載された数値を下限値及び上限値として含む意味で使用される。
また、数値範囲における上限値と下限値は任意の組み合わせを採用できる。
本開示においては、一対のセパレータを備える単セルを複数積層したセル積層体を有し、隣り合う単セル間のシールにシールシートを用い、当該単セルの当該シールシートからの解体時に隣り合う当該単セル間の当該シールシートを切断して解体する燃料電池スタックであって、
前記一対のセパレータは、前記シールシート側に当該シールシートとのシールラインとなるシールラインリブを有し、
前記一対のセパレータの内の少なくとも一方のセパレータは、前記シールラインリブよりも面方向の外周側の領域の端部の少なくとも一部に前記シールシートと接触しない非接触領域を有する、燃料電池スタックを提供する。
本開示においては、セパレータにおいて、シールシートとのシールラインとなるシールラインリブよりも面方向の外周側の領域の端部の少なくとも一部にシールシートと接触しない非接触領域を設ける。
燃料電池スタックを分解するために、単セル間の当該シールシートを切断する際に、非接触領域から分解手段を挿し込むことにより、分解手段の挿し込みが容易になり、分解手段のセパレータへの接触を抑制することができ、分解手段の接触による傷を防ぎ、セルを無傷な状態で取り出すことができる。
本開示の燃料電池スタックは、一対のセパレータを備える単セルを複数積層したセル積層体を有し、隣り合う単セル間のシールにシールシートを用い、当該単セルの当該シールシートからの解体時に隣り合う当該単セル間の当該シールシートを切断して解体する。
本開示においては、単セル及び燃料電池スタックのいずれも燃料電池と称する場合がある。
セル積層体は、単セルを複数個積層した積層体である。
セル積層体における単セルの積層数は特に限定されず、2~数百個であってもよい。
セル積層体は、締結部材により締結荷重が付与されていてもよい。
締結部材は、両端ネジ付きボルトとナット等のシャフト部材、及び、ばね部材等が挙げられる。
燃料電池スタックは、セル積層体の積層方向両端に一対のエンドプレートを有していてもよい。
セル積層体の締結は、セル積層体の積層方向両端に配置される一対のエンドプレートを介して、両端ネジ付きボルトとナット等のシャフト部材等を用いてネジ締めにより締結荷重を付与する方法、ばね部材を用いて締結荷重を付与する方法等が挙げられる。
セル積層体の締結の解除は、ネジ締めの解除や、ばね部材の除去等により締結荷重を解除する方法等が挙げられる。
燃料電池の単セルは、通常、膜電極ガス拡散層接合体(MEGA)を備える。
膜電極ガス拡散層接合体は、アノード側ガス拡散層及び、アノード触媒層及び、電解質膜及び、カソード触媒層及び、カソード側ガス拡散層をこの順に有する。
カソード(酸化剤極)は、カソード触媒層及びカソード側ガス拡散層を含む。
アノード(燃料極)は、アノード触媒層及びアノード側ガス拡散層を含む。
カソード触媒層及びアノード触媒層をまとめて触媒層と称する。
触媒層は、例えば、電気化学反応を促進する触媒金属、プロトン伝導性を有する電解質、及び、電子伝導性を有する担体等を備えていてもよい。
触媒金属としては、例えば、白金(Pt)、及び、Ptと他の金属とから成る合金(例えばコバルト、及び、ニッケル等を混合したPt合金)等を用いることができる。
電解質としては、フッ素系樹脂等であってもよい。フッ素系樹脂としては、例えば、ナフィオン溶液等を用いてもよい。
上記触媒金属は担体上に担持されており、各触媒層では、触媒金属を担持した担体(触媒担持担体)と電解質とが混在していてもよい。
触媒金属を担持するための担体は、例えば、一般に市販されているカーボンなどの炭素材料等が挙げられる。
カソード側ガス拡散層及びアノード側ガス拡散層をまとめてガス拡散層と称する。
ガス拡散層は、ガス透過性を有する導電性部材等であってもよい。
導電性部材としては、例えば、カーボンクロス、及びカーボンペーパー等のカーボン多孔質体、並びに、金属メッシュ、及び、発泡金属などの金属多孔質体等が挙げられる。
電解質膜は、固体高分子電解質膜であってもよい。固体高分子電解質膜としては、例えば、水分が含まれたパーフルオロスルホン酸の薄膜等のフッ素系電解質膜、及び、炭化水素系電解質膜等が挙げられる。電解質膜としては、例えば、ナフィオン膜(デュポン社製)等であってもよい。
単セルは樹脂フレームを備えていてもよい。
樹脂フレームは、膜電極ガス拡散層接合体の外周に配置され、且つ、カソードセパレータとアノードセパレータとの間に配置される。
樹脂フレームは、骨格部と、開口部と、孔を有していてもよい。
骨格部は、膜電極ガス拡散層接合体と接続する樹脂フレームの主要部分である。
開口部は、膜電極ガス拡散層接合体の保持領域であり、膜電極ガス拡散層接合体を収納するために骨格部の一部を貫通する領域である。開口部は、樹脂フレームにおいて、膜電極ガス拡散層接合体の周囲(外周部)に骨格部が配置される位置に配置されていればよく、樹脂フレームの中央に有していてもよい。
樹脂フレームの孔は、反応ガス、及び、冷媒等の流体を単セルの積層方向に流通させる。樹脂フレームの孔は、セパレータの孔と連通するように位置合わせされて配置されていてもよい。
樹脂フレームは、枠状のコア層と、コア層の両面に設けられた枠状の二つのシェル層、即ち、第1シェル層と第2シェル層とを含んでいてもよい。
第1シェル層及び第2シェル層は、コア層と同様に、コア層の両面に枠状に設けられていてもよい。
コア層は、ガスシール性、絶縁性を有する構造部材であればよく、燃料電池の製造工程での熱圧着時の温度条件下でも構造が変化しない材料により形成されていてもよい。具体的には、コア層の材料は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、PC(ポリカーボネート)、PPS(ポリフェニレンスルファイド)、PET(ポリエチレンテレフタラート)、PEN(ポリエチレンナフタレート)、PA(ポリアミド)、PI(ポリイミド)、PS(ポリスチレン)、PPE(ポリフェニレンエーテル)、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、シクロオレフィン、PES(ポリエーテルサルホン)、PPSU(ポリフェニルスルホン)、LCP(液晶ポリマー)、エポキシ樹脂等の樹脂等であってもよい。コア層の材料は、EPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)、フッ素系ゴム、シリコン系ゴム等のゴム材であってもよい。
コア層の厚さは、絶縁性を担保する観点から、5μm以上であってもよく、30μm以上であってもよく、セル厚さを低減する観点から、100μm以下であってもよく、90μm以下であってもよい。
第1シェル層及び第2シェル層は、コア層とアノードセパレータ及びカソードセパレータとを接着してシール性を確保するために、他の物質との接着性が高く、熱圧着時の温度条件下で軟化し、コア層よりも粘度及び融点が低い性質を有していてもよい。具体的には、第1シェル層及び第2シェル層は、ポリエステル系及び変性オレフィン系等の熱可塑性樹脂であってもよく、変性エポキシ樹脂である熱硬化性樹脂であってもよい。
第1シェル層を構成する樹脂と第2シェル層を構成する樹脂とは、同種の樹脂であってもよく、異なる種類の樹脂であってもよい。コア層の両面にシェル層を設けることで、樹脂フレームと2つのセパレータとの間の加熱プレスによる接着が容易になる。
第1シェル層及び第2シェル層のそれぞれのシェル層の厚さは、接着性を担保する観点から、5μm以上であってもよく、30μm以上であってもよく、セル厚さを低減する観点から、100μm以下であってもよく、40μm以下であってもよい。
樹脂フレームにおいて、第1シェル層及び第2シェル層は、それぞれアノードセパレータ及びカソードセパレータと接着する部分にのみに設けられていてもよい。コア層の一方の面に設けられた第1シェル層は、カソードセパレータと接着していてもよい。コア層の他方の面に設けられた第2シェル層は、アノードセパレータと接着していてもよい。そして、樹脂フレームは、一対のセパレータにより挟持されてもよい。
単セルは、一対のセパレータを備える。
一対のセパレータは、樹脂フレーム及び膜電極ガス拡散層接合体を挟持する。
一対のセパレータは、一方がアノードセパレータであり、もう一方がカソードセパレータである。本開示では、アノードセパレータとカソードセパレータとをまとめてセパレータという。
セパレータは、反応ガス及び冷媒等の流体を単セルの積層方向に流通させるための供給孔及び排出孔等の孔を有していてもよい。冷媒としては、低温時の凍結を防止するために例えばエチレングリコールと水との混合溶液を用いることができる。
供給孔は、燃料ガス供給孔、酸化剤ガス供給孔、及び、冷媒供給孔等が挙げられる。
排出孔は、燃料ガス排出孔、酸化剤ガス排出孔、及び、冷媒排出孔等が挙げられる。
セパレータは、ガス拡散層に接する面に反応ガス流路を有していてもよい。また、セパレータは、ガス拡散層に接する面とは反対側の面に燃料電池の温度を一定に保つための冷媒流路を有していてもよい。
アノードセパレータは、アノード側ガス拡散層に接する面に燃料ガス流路を有していてもよい。また、アノードセパレータは、アノード側ガス拡散層に接する面とは反対側の面に燃料電池の温度を一定に保つための冷媒流路を有していてもよい。
カソードセパレータは、カソード側ガス拡散層に接する面に酸化剤ガス流路を有していてもよい。また、カソードセパレータは、カソード側ガス拡散層に接する面とは反対側の面に燃料電池の温度を一定に保つための冷媒流路を有していてもよい。
セパレータは、ガス不透過の導電性部材等であってもよい。導電性部材としては、例えば、熱硬化樹脂、熱可塑樹脂、及び、樹脂繊維等の樹脂材、カーボン粉末、及び、カーボン繊維等のカーボン材を圧縮してガス不透過とした緻密質カーボン、及び、プレス成形した金属(例えば、鉄、アルミニウム、及び、ステンレス等)板等であってもよい。また、セパレータが集電機能を備えるものであってもよい。
セパレータの形状は、長方形、横長6角形、横長8角形、円形、及び、長丸形状等であってもよい。
本開示においては、燃料ガス、及び、酸化剤ガスをまとめて反応ガスと称する。アノードに供給される反応ガスは、燃料ガスであり、カソードに供給される反応ガスは酸化剤ガスである。燃料ガスは、主に水素を含有するガスであり、水素であってもよい。酸化剤ガスは、酸素を含有するガスであり、酸素、空気、及び、乾燥空気等であってもよい。
燃料電池スタックは、各供給孔が連通した入口マニホールド、及び、各排出孔が連通した出口マニホールド等の各孔が連通したマニホールドを有していてもよい。
入口マニホールドは、燃料ガス入口マニホールド、酸化剤ガス入口マニホールド、及び、冷媒入口マニホールド等が挙げられる。
出口マニホールドは、燃料ガス出口マニホールド、酸化剤ガス出口マニホールド、及び、冷媒出口マニホールド等が挙げられる。
本開示においては、燃料ガス入口マニホールド、及び、燃料ガス出口マニホールドをまとめて燃料ガスマニホールドという。
本開示においては、酸化剤ガス入口マニホールド、及び、酸化剤ガス出口マニホールドをまとめて酸化剤ガスマニホールドという。
本開示においては、燃料ガスマニホールド、及び、酸化剤ガスマニホールドをまとめて反応ガスマニホールドという。
本開示においては、冷媒入口マニホールド、及び、冷媒出口マニホールドをまとめて冷媒マニホールドという。
シールシートは、隣り合う単セル間に配置され、隣り合う単セルのシール部材として用いられる。
シールシートは、ポリエステル系及び変性オレフィン系等の熱可塑性樹脂であってもよく、変性エポキシ樹脂である熱硬化性樹脂であってもよい。
シールシートの形状は、枠状であってもよい。シールシートのシールラインとなる枠は、セパレータのシールラインリブと位置合わせされていてもよい。シールシートは、セパレータの孔を除くセパレータの一面全体を覆う形状であってもよい。
シールシートのシールラインとなる枠の幅は、セパレータのシールラインリブの幅と同じであってもよく、セパレータのシールラインリブの幅よりも大きくてもよい。
シールシートは、平面視において反応ガスマニホールドを構成する孔を囲うように孔の周囲部をシールしてもよく、すべての孔を囲うように、セパレータの外周縁部をシールしてもよい。ここでいう反応ガスマニホールドは、燃料ガスマニホールドであってもよく、酸化剤ガスマニホールドであってもよく、これらの両方のマニホールドであってもよい。また、燃料ガスマニホールドは、燃料ガス入口マニホールドであってもよく、燃料ガス出口マニホールドであってもよく、これらの両方のマニホールドであってもよい。さらに、酸化剤ガスマニホールドは、酸化剤ガス入口マニホールドであってもよく、酸化剤ガス出口マニホールドであってもよく、これらの両方のマニホールドであってもよい。
シールシートは、平面視において燃料ガス入口マニホールドを構成する孔、燃料ガス出口マニホールドを構成する孔、酸化剤ガス入口マニホールドを構成する孔、及び、酸化剤ガス出口マニホールドを構成する孔、を囲うように孔の周囲部をシールしてもよく、且つ、セパレータの外周縁部をシールしてもよい。シールシートは、セパレータの孔を除くセパレータの一面全体を覆っていてもよい。
シールシートの厚みは特に限定されず、10~100μmであってもよい。
シールシートは、第1粘着層と、ゴム層と、第2粘着層をこの順に有する3層構造であってもよい。
第1粘着層と、第2粘着層はまとめて粘着層と称する。
第1粘着層と、第2粘着層は、同じ材料で構成されていてもよく、異なる材料で構成されていてもよい。
粘着層は、シールシートで例示した材料と同様の材料を例示することができる。
粘着層の形状は、シールシートの形状と同じである。
粘着層の厚みは特に限定されず、10~100μmであってもよい。
第1粘着層と、第2粘着層は、同じ厚みであってもよく、異なる厚みであってもよい。
ゴム層の材料としては、例えば、EPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)、フッ素系ゴム、シリコン系ゴム等が挙げられる。
ゴム層の厚みは特に限定されず、10~100μmであってもよい。
セパレータは、反応ガス流路、冷媒流路等の流路を構成するリブを有していてもよい。
一対のセパレータは、シールシート側に当該シールシートとのシールラインとなるシールラインリブを有する。シールラインリブは、平面視したときに、供給孔及び排出孔等の孔を囲うように配置されていてもよく、これらの複数の孔を全て囲うようにセパレータの外周縁部に沿って配置されていてもよい。また、シールラインリブは、シールシートのシールラインと位置合わせされて配置されていてもよい。
一対のセパレータの内の少なくとも一方のセパレータは、シールラインリブよりも面方向の外周側の領域の端部の少なくとも一部にシールシートと接触しない非接触領域を有する。
非接触領域は、一対のセパレータの内の少なくとも一方のセパレータが有していればよく、両方のセパレータが有していてもよい。非接触領域は、セパレータのシールラインリブよりも面方向の外周側の領域の端部の少なくとも一部に有していればよく、セパレータのシールラインリブよりも面方向の外周側の領域の端部に有していてもよい。
非接触領域は、当該非接触領域においてシールシートを配置しないか、又は、シールシートの厚さに傾斜をつけることで、セパレータとシールシートが接しない領域を設けることにより形成してもよい。
単セル間のシールシートを切断して解体する方法は、例えば、シールシートの切断用の分解手段を用いてシールシートを切断する方法等が挙げられる。
分解手段は、シールシートを切断することができるものであればよく、例えば、刃、ヘラ等であってもよい。
図1は、本開示の燃料電池スタックの一例を示す断面模式図である。
図1で示すように本開示の燃料電池スタックは、一対のセパレータ10と一対のセパレー10に挟持される樹脂フレーム11を備える単セル100を有し、隣り合う単セル100間にシールシート12がマニホールド20のシールのために配置されている。
本開示の燃料電池スタックの分解の際には、シールシート12が、解体したい箇所である。
図2は、本開示の燃料電池スタックの一例を示す平面模式図である。
図2で示すように、本開示の燃料電池スタックは、燃料ガス入口マニホールド30、燃料ガス出口マニホールド31、酸化剤ガス入口マニホールド40、酸化剤ガス出口マニホールド41、冷媒入口マニホールド50、冷媒出口マニホールド51を有する。
シールラインリブ13は、燃料ガス入口マニホールド30、燃料ガス出口マニホールド31、酸化剤ガス入口マニホールド40、酸化剤ガス出口マニホールド41を囲い、且つ、セパレータ10の外周縁部を囲うように配置されている。
セパレータ10は、シールラインリブ13よりも面方向の外周側の領域の端部にシールシートと接触しない非接触領域60を有する。
図3は、従来の燃料電池スタックのセパレータと単セル間のシールシートの一例を示す断面模式図である。
図3で示すように従来の燃料電池スタックは、一方の単セルのセパレータ10ともう一方の単セルのセパレータ14との間に、シールシート12が配置されている。
シールシート12は、第1粘着層15と、ゴム層16と、第2粘着層17をこの順に有する。
従来の燃料電池スタックは、セパレータ10とセパレータ14のシールラインリブ13よりも面方向の外周側の領域の端部にシールシート12と接触しない非接触領域がないため、単セル間のシールシート12の切断時に分解手段がシールラインリブ13に接触してセパレータ10、14を傷つける恐れがある。
図4は、本開示の第1実施形態の燃料電池スタックのセパレータと単セル間のシールシートの一例を示す断面模式図である。図4において図3と同じ構成については同じ符号を用い、その説明は省略する。
本開示の第1実施形態の燃料電池スタックにおいては、セパレータ10とセパレータ14がシールラインリブ13よりも面方向の外周側の領域の端部にシールシート12が配置されていないことによりシールシート12が接触しない非接触領域60を有するため、単セル間のシールシート12の切断時に分解手段を非接触領域60から挿入することにより、分解手段がシールラインリブ13に接触することを抑制し、燃料電池スタックからセルを無傷な状態で取り出しやすくなる。
図5は、本開示の第2実施形態の燃料電池スタックのセパレータと単セル間のシールシートの一例を示す断面模式図である。図5において図3と同じ構成については同じ符号を用い、その説明は省略する。
本開示の第2実施形態の燃料電池スタックにおいては、セパレータ10とセパレータ14がシールラインリブ13よりも面方向の外周側の領域の端部にシールシート12が面方向の外周側行くにつれ厚みが薄くなるテーパー部を有することによりシールシート12が接触しない非接触領域60を有するため、単セル間のシールシート12の切断時に分解手段を非接触領域60から挿入することにより、分解手段がシールラインリブ13に接触することを抑制し、燃料電池スタックからセルを無傷な状態で取り出しやすくなる。
図6は、本開示の第3実施形態の燃料電池スタックのセパレータと単セル間のシールシートの一例を示す断面模式図である。図6において図3と同じ構成については同じ符号を用い、その説明は省略する。
本開示の第3実施形態の燃料電池スタックにおいては、セパレータ14がシールラインリブ13よりも面方向の外周側の領域の端部にシールシート12が配置されていないことによりシールシート12が接触しない非接触領域60を有するため、単セル間のシールシート12の切断時に分解手段をセパレータ14の非接触領域60から挿入することにより、分解手段がシールラインリブ13に接触することを抑制し、燃料電池スタックからセルを無傷な状態で取り出しやすくなる。
図7は、本開示の第4実施形態の燃料電池スタックのセパレータと単セル間のシールシートの一例を示す断面模式図である。図7において図3と同じ構成については同じ符号を用い、その説明は省略する。
本開示の第4実施形態の燃料電池スタックにおいては、セパレータ14がシールラインリブ13よりも面方向の外周側の領域の端部にシールシート12が面方向の外周側行くにつれ厚みが薄くなるテーパー部を有することによりシールシート12が接触しない非接触領域60を有するため、単セル間のシールシート12の切断時に分解手段をセパレータ14の非接触領域60から挿入することにより、分解手段がシールラインリブ13に接触することを抑制し、燃料電池スタックからセルを無傷な状態で取り出しやすくなる。
10、14 セパレータ
11 樹脂フレーム
12 シールシート
13 シールラインリブ
15 第1粘着層
16 ゴム層
17 第2粘着層
20 マニホールド
30 燃料ガス入口マニホールド
31 燃料ガス出口マニホールド
40 酸化剤ガス入口マニホールド
41 酸化剤ガス出口マニホールド
50 冷媒入口マニホールド
51 冷媒出口マニホールド
60 非接触領域

Claims (1)

  1. 一対のセパレータを備える単セルを複数積層したセル積層体を有し、隣り合う単セル間のシールにシールシートを用い、当該単セルの当該シールシートからの解体時に隣り合う当該単セル間の当該シールシートを切断して解体する燃料電池スタックであって、
    前記一対のセパレータは、前記シールシート側に当該シールシートとのシールラインとなるシールラインリブを有し、
    前記一対のセパレータの内の少なくとも一方のセパレータは、前記シールラインリブよりも面方向の外周側の領域の端部の少なくとも一部に前記シールシートと接触しない非接触領域を有する、燃料電池スタック。
JP2022054738A 2022-03-30 2022-03-30 燃料電池スタック Pending JP2023147314A (ja)

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