JP2023146619A - サーバ装置、管理方法及びプログラム - Google Patents
サーバ装置、管理方法及びプログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2023146619A JP2023146619A JP2022053885A JP2022053885A JP2023146619A JP 2023146619 A JP2023146619 A JP 2023146619A JP 2022053885 A JP2022053885 A JP 2022053885A JP 2022053885 A JP2022053885 A JP 2022053885A JP 2023146619 A JP2023146619 A JP 2023146619A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- account
- funds
- transfer
- virtual account
- amount
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000007726 management method Methods 0.000 title claims description 66
- 238000012546 transfer Methods 0.000 claims abstract description 213
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 18
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 25
- 238000012790 confirmation Methods 0.000 description 21
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 5
- 230000006870 function Effects 0.000 description 3
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 2
- 230000001934 delay Effects 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 230000004044 response Effects 0.000 description 1
- 230000029305 taxis Effects 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Financial Or Insurance-Related Operations Such As Payment And Settlement (AREA)
Abstract
【課題】引落口座の残高不足による延滞の発生を抑制する。【解決手段】引落の明細に関する明細情報を取得する取得部と、明細情報及び予め定められたルールに基づいて、ユーザが保有する複数の口座の各々にある資金を引落に使用するバーチャル口座に移動させる資金移動部と、を備える。【選択図】図1
Description
本発明は、サーバ装置、管理方法及びプログラムに関する。
決済サービスでは、クレジットカードや公共料金等を口座振替にて引き落とすサービスがある。例えば、特許文献1には、企業において全国に散在する支社や事業所等の関連組織の公共料金や税金の支払について効率的に口座振替の登録を行なうことができる技術が記載されている。
ところで、決済サービスの事業者は、口座振替に設定された銀行口座の残高が請求金額より少ない場合、その残高の多寡に関わらず「延滞」とみなし、回収業務を実施する。決済サービスにおいて口座振替に設定できる銀行口座の数は1口座のみとなっており、複数の口座を引落口座として設定することはできない。
利用者は、クレジットカードと公共料金とにおいて、それぞれの引き落しに別々の口座を設定する等して意図せず管理を複雑にしてしまう場合がある。このような場合、利用者は各口座の残高管理が煩雑になり、別の口座には請求金額より多い残高があるにもかかわらず、たまたま口座振替に設定した口座の残高が少ないために「延滞」とみなれてしまう「うっかり延滞」が発生しやすい。このような「うっかり延滞」が発生すると、督促状の発送や督促の電話業務等が発生し、各決済サービスの事業者による回収コストが増大してしまうという問題があった。
上述の課題を鑑み、本発明は、引落口座の残高不足による延滞の発生を抑制することができるサーバ装置、管理方法及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係るサーバ装置は、引落の明細に関する明細情報を取得する取得部と、前記明細情報及び予め定められたルールに基づいて、ユーザが保有する複数の口座の各々にある資金を前記引落に使用するバーチャル口座に移動させる資金移動部と、を備える。
本発明によれば、引落口座の残高不足による延滞の発生を抑制することができる。したがって、決済サービスの事業者による回収コストの増大を抑制することができ、管理を容易にすることが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態による振替システム1の概略構成を示すブロック図である。
振替システム1は、ユーザが保有する複数の口座を一元的に残高管理し、サービス提供企業がユーザに対し提供したサービスの利用料金を、ユーザが保有する複数の口座からサービス提供企業の口座へ振り替えるシステムである。サービス提供企業は、ユーザに対しサービスを提供する企業であり、決済サービス事業者の一例である。図示するように、振替システム1は、管理装置10と、決済サービスシステム20と、ユーザ端末30とを有する。
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態による振替システム1の概略構成を示すブロック図である。
振替システム1は、ユーザが保有する複数の口座を一元的に残高管理し、サービス提供企業がユーザに対し提供したサービスの利用料金を、ユーザが保有する複数の口座からサービス提供企業の口座へ振り替えるシステムである。サービス提供企業は、ユーザに対しサービスを提供する企業であり、決済サービス事業者の一例である。図示するように、振替システム1は、管理装置10と、決済サービスシステム20と、ユーザ端末30とを有する。
決済サービスシステム20は、1または複数のサーバ装置から構成される、サービス提供企業が利用するシステムである。決済サービスシステム20は、ユーザが利用したサービスに対する利用料金の引落の明細に関する明細情報を管理装置10に送信する。明細情報は、例えば、振替日(引落日)及び振替金額(引落金額)が示された口座振替依頼データである。
ユーザ端末30は、スマートフォンや、タブレット端末や、パーソナルコンピュータ等の、ユーザが有する端末装置である。
ユーザ端末30は、スマートフォンや、タブレット端末や、パーソナルコンピュータ等の、ユーザが有する端末装置である。
管理装置10は、振替システム1を統括して制御する1または複数のサーバ装置である。管理装置10は、サービス提供企業がユーザへ提供するサービスの利用料金を引き落とすバーチャル口座を提供する。管理装置10は、取得部101、資金移動部102、通知部103、及びルール記憶部104の各々を備えている。
取得部101は、決済サービスシステム20から、引落の明細に関する明細情報を取得する。
資金移動部102は、振替日までに、取得した明細情報とルール記憶部104が記憶する振替先(引落先)ごとに予め定められたルールとに基づいて、振替金額に相当する資金を、ユーザが保有する複数の口座の各々から、引落に使用するバーチャル口座に移動させる。このとき、資金移動部102は、ユーザが保有する複数の口座のそれぞれの優先順位をルールとして、優先順位に応じた順序で口座にある資金をバーチャル口座に移動させる。ユーザが保有する複数の口座には電子マネーの口座が含まれる。資金移動部102は、電子マネーの口座にある資金をバーチャル口座に移動させる。
通知部103は、ユーザ端末30に対し各種通知を送信する。例えば、通知部103は、バーチャル口座に移動させた資金が振替金額に満たない場合、バーチャル口座への入金を促す通知をユーザ端末30に送信する。
ルール記憶部104は、資金を移動させる予め定められたルールを示すルールテーブルを記憶する。
資金移動部102は、振替日までに、取得した明細情報とルール記憶部104が記憶する振替先(引落先)ごとに予め定められたルールとに基づいて、振替金額に相当する資金を、ユーザが保有する複数の口座の各々から、引落に使用するバーチャル口座に移動させる。このとき、資金移動部102は、ユーザが保有する複数の口座のそれぞれの優先順位をルールとして、優先順位に応じた順序で口座にある資金をバーチャル口座に移動させる。ユーザが保有する複数の口座には電子マネーの口座が含まれる。資金移動部102は、電子マネーの口座にある資金をバーチャル口座に移動させる。
通知部103は、ユーザ端末30に対し各種通知を送信する。例えば、通知部103は、バーチャル口座に移動させた資金が振替金額に満たない場合、バーチャル口座への入金を促す通知をユーザ端末30に送信する。
ルール記憶部104は、資金を移動させる予め定められたルールを示すルールテーブルを記憶する。
図2は、本実施形態によるルールテーブルのデータ構造及びデータの例を示す概略図である。
ルールテーブルは、サービスと、口座と、優先順位との各項目を有する。サービスは、各サービス提供企業がユーザに提供するサービスである。言い換えると、サービスは、利用料金の振込先(引落先)である。口座は、ユーザが保有する口座である。口座には、銀行の口座や、証券会社の口座や、電子マネーの口座等が含まれる。優先順位は、サービスに対し、資金を移動させる口座の優先順位である。本実施形態では、数字が小さいほど、優先順位が高い。
ルールテーブルは、サービスと、口座と、優先順位との各項目を有する。サービスは、各サービス提供企業がユーザに提供するサービスである。言い換えると、サービスは、利用料金の振込先(引落先)である。口座は、ユーザが保有する口座である。口座には、銀行の口座や、証券会社の口座や、電子マネーの口座等が含まれる。優先順位は、サービスに対し、資金を移動させる口座の優先順位である。本実施形態では、数字が小さいほど、優先順位が高い。
図示する例では、サービス「Xカード」に対して、「A銀行」の口座の優先順位が最も高い「1」であり、「B銀行」の口座の優先順位が次に高い「2」であり、「C電子マネー」の口座の優先順位が次に高い「3」であり、「D証券」の口座が最も低い「4」である。一方、サービス「公共料金Y」に対して、「B銀行」の口座の優先順位が最も高い「1」であり、「A銀行」の口座の優先順位が次に高い「2」であり、「D証券」の口座の優先順位が次に高い「3」であり、「C電子マネー」の口座が最も低い「4」である。
このように、ルールテーブルは、サービス別に、複数の口座それぞれの優先順位をルールとして定めている。
このように、ルールテーブルは、サービス別に、複数の口座それぞれの優先順位をルールとして定めている。
続いて、本実施形態による振替システム1の動作について具体例を用いて説明する。
図3は、本実施形態による口座振替動作を説明する説明図である。
まず、ユーザUは、ユーザ端末30により、予め登録してある複数の口座それぞれに対し、引落の優先順位をサービスごとに設定入力する。ユーザ端末30は、優先順位の設定入力を受け付け、入力された優先順位を管理装置10に送信する。バーチャル口座を提供する管理装置10は、ユーザ端末30から受信した優先順位をルールとして記憶する。
図3は、本実施形態による口座振替動作を説明する説明図である。
まず、ユーザUは、ユーザ端末30により、予め登録してある複数の口座それぞれに対し、引落の優先順位をサービスごとに設定入力する。ユーザ端末30は、優先順位の設定入力を受け付け、入力された優先順位を管理装置10に送信する。バーチャル口座を提供する管理装置10は、ユーザ端末30から受信した優先順位をルールとして記憶する。
一方、決済サービスシステム20は、サービスに係る口座振替依頼データを管理装置10に送信する。本図に示す例では、口座振替依頼データが示す振替金額は、100,000円である。管理装置10は、決済サービスシステム20から口座振替依頼データを受信すると、設定された優先順位に応じた順序で各口座にある資金をバーチャル口座に移動させる。本図に示す例では、優先順位「1」のA銀行の口座の残高は50,000円であり、優先順位「2」のB銀行の口座の残高は10,000円であり、優先順位「3」のC電子マネーの口座の残高は20,000円であり、優先順位「4」のD証券の口座の残高は500,000円である。よって、本例では、管理装置10は、バーチャル口座の残高が振替金額100,000円になるように、まず優先順位「1」のA銀行の口座から50,000円をバーチャル口座に移動させ、次に優先順位「2」のB銀行の口座から10,000円をバーチャル口座に移動させ、次に優先順位「3」のC電子マネーの口座から20,000円をバーチャル口座に移動させ、最後に優先順位「4」のD証券の口座から20,000円をバーチャル口座に移動させる。
このように、複数の口座からバーチャル口座に資金を移動させることにより、例えば特定の1つの口座の残高が振替金額に満たない場合であっても、他の口座からも資金を移動させることで引落が可能となり、うっかり延滞を抑制することができる。
図4は、本実施形態によるバーチャル口座設定動作の処理の流れを示す図である。
本図に示すバーチャル口座設定動作は、ユーザがバーチャル口座を開設し、バーチャル口座に資金を移動させる複数の口座を登録し、各口座の優先順位を設定するまでの振替システム1の動作である。
まず、ユーザ端末30は、バーチャル口座を利用するためのアプリケーション(以下、「バーチャル口座アプリ」と称する。)をダウンロードし、インストールする(ステップS1)。そして、ユーザ端末30は、インストールしたバーチャル口座アプリから、本人確認情報を管理装置10に送信して、バーチャル口座の開設を申請する(ステップS2)。管理装置10は、受信した本人確認書類に基づいて、ユーザのバーチャル口座を開設する(ステップS3)。ユーザは、バーチャル口座が開設された後、各サービスの口座振替をバーチャル口座に指定する。
本図に示すバーチャル口座設定動作は、ユーザがバーチャル口座を開設し、バーチャル口座に資金を移動させる複数の口座を登録し、各口座の優先順位を設定するまでの振替システム1の動作である。
まず、ユーザ端末30は、バーチャル口座を利用するためのアプリケーション(以下、「バーチャル口座アプリ」と称する。)をダウンロードし、インストールする(ステップS1)。そして、ユーザ端末30は、インストールしたバーチャル口座アプリから、本人確認情報を管理装置10に送信して、バーチャル口座の開設を申請する(ステップS2)。管理装置10は、受信した本人確認書類に基づいて、ユーザのバーチャル口座を開設する(ステップS3)。ユーザは、バーチャル口座が開設された後、各サービスの口座振替をバーチャル口座に指定する。
ユーザ端末30は、バーチャル口座が開設されると、バーチャル口座アプリにおいて、バーチャル口座に資金を移動させる口座を複数登録する(ステップS4)。ユーザ端末30は、登録された各口座に関する口座情報を管理装置10に送信する。口座情報には、例えば、金融機関や口座番号等が含まれる。管理装置10は、受信した口座情報を記憶する(ステップS5)。
その後、ユーザ端末30は、登録した各口座の優先順位をサービス別に設定する(ステップS6)。ユーザ端末30は、優先順位の設定が完了すると、設定した優先順位を示す優先順位データを管理装置10に送信する。管理装置10は、受信した優先順位データをルールテーブルに書き込む(ステップS7)。
図5は、本実施形態によるユーザ端末30が表示する優先順位を設定する前の口座管理画面の一例を示すイメージ図である。
口座管理画面は、バーチャル口座に資金を移動させる口座の登録や、優先順位の設定を行う画面である。口座管理画面は、ユーザが利用するサービスごとにある。すなわち、ユーザは、利用するサービスごとに、各口座の優先順位を設定することができる。
口座登録画面は、各口座の優先順位を設定するサービスA11と、登録してある各口座を一覧表示するテーブルA12と、新たに口座を登録するための口座登録ボタンA13とを表示する。テーブルA12は、登録してある各口座の金融機関と、口座番号と、優先度(優先順位)と、備考とを表示する。各口座の優先順位は、例えばプルダウンによりユーザが設定入力することができる。また、備考には、各口座の用途等を、ユーザが設定入力することができる。
口座管理画面は、バーチャル口座に資金を移動させる口座の登録や、優先順位の設定を行う画面である。口座管理画面は、ユーザが利用するサービスごとにある。すなわち、ユーザは、利用するサービスごとに、各口座の優先順位を設定することができる。
口座登録画面は、各口座の優先順位を設定するサービスA11と、登録してある各口座を一覧表示するテーブルA12と、新たに口座を登録するための口座登録ボタンA13とを表示する。テーブルA12は、登録してある各口座の金融機関と、口座番号と、優先度(優先順位)と、備考とを表示する。各口座の優先順位は、例えばプルダウンによりユーザが設定入力することができる。また、備考には、各口座の用途等を、ユーザが設定入力することができる。
図示する例では、サービス「クレジットカードA」に対して、A銀行の口座と、B銀行の口座と、C電子マネーの口座と、D証券の口座と、E銀行の口座との5つの口座が、バーチャル口座に資金を移動させる口座として登録されている。また、A銀行の口座の備考には「公共料金」が設定されており、D証券の口座の備考には「貯蓄用」が設定されており、E銀行の口座の備考には「メイン」が設定されている。
図6は、本実施形態によるユーザ端末30が表示する優先順位を設定した後の口座管理画面の一例を示すイメージ図である。
図示する例では、E銀行の口座の優先順位が最も高い「1」に、A銀行の口座の優先順位が次に高い「2」に、B銀行の口座の優先順位が次に高い「3」に、C電子マネーの口座の優先順位が次に高い「4」に、D証券の優先順位が最も低い「5」に設定されている。
このように、ユーザは、サービス別に、バーチャル口座に資金を移動させる各口座の優先順位を設定することができる。
図示する例では、E銀行の口座の優先順位が最も高い「1」に、A銀行の口座の優先順位が次に高い「2」に、B銀行の口座の優先順位が次に高い「3」に、C電子マネーの口座の優先順位が次に高い「4」に、D証券の優先順位が最も低い「5」に設定されている。
このように、ユーザは、サービス別に、バーチャル口座に資金を移動させる各口座の優先順位を設定することができる。
図7は、本実施形態による口座振替動作の処理の流れを示す図である。
本図に示す口座振替動作は、サービスの振替金額及び振替日が確定してから、振替日にバーチャル口座から振替金額を振り替えるまでの振替システム1の動作である。
まず、サービス提供企業の決済サービスシステム20が、口座振替依頼データを生成する(ステップS101)。そして、決済サービスシステム20は、口座振替依頼データを、管理装置10に送信する(ステップS102)。バーチャル口座を提供する管理装置10は、口座振替依頼データを決済サービスシステム20から受信する(ステップS103)。続いて、管理装置10は、口座振替依頼データに含まれる振替金額を照会する(ステップS104)。続いて、管理装置10は、予め登録してある各口座の残高を、各金融機関のシステムから照会する(ステップS105)。そして、管理装置10は、各口座の残高と、各口座の優先順位と、振替金額とに基づいて、各口座それぞれからバーチャル口座に移動させる資金額を確定する(ステップS106)。その後、管理装置10は、各口座に対する資金移動依頼データをそれぞれ生成する(ステップS107)。資金移動依頼データには、各口座から移動させる資金額や、口座番号等の口座に関する情報が含まれる。そして、管理装置10は、生成した各資金移動依頼データを、各口座の金融機関のシステムにそれぞれ送信する(ステップS108)。
本図に示す口座振替動作は、サービスの振替金額及び振替日が確定してから、振替日にバーチャル口座から振替金額を振り替えるまでの振替システム1の動作である。
まず、サービス提供企業の決済サービスシステム20が、口座振替依頼データを生成する(ステップS101)。そして、決済サービスシステム20は、口座振替依頼データを、管理装置10に送信する(ステップS102)。バーチャル口座を提供する管理装置10は、口座振替依頼データを決済サービスシステム20から受信する(ステップS103)。続いて、管理装置10は、口座振替依頼データに含まれる振替金額を照会する(ステップS104)。続いて、管理装置10は、予め登録してある各口座の残高を、各金融機関のシステムから照会する(ステップS105)。そして、管理装置10は、各口座の残高と、各口座の優先順位と、振替金額とに基づいて、各口座それぞれからバーチャル口座に移動させる資金額を確定する(ステップS106)。その後、管理装置10は、各口座に対する資金移動依頼データをそれぞれ生成する(ステップS107)。資金移動依頼データには、各口座から移動させる資金額や、口座番号等の口座に関する情報が含まれる。そして、管理装置10は、生成した各資金移動依頼データを、各口座の金融機関のシステムにそれぞれ送信する(ステップS108)。
各金融機関のシステムは、資金移動依頼データを受信する(ステップS109)。そして、各金融機関のシステムは、資金移動依頼データに基づいて、該当する口座から資金をバーチャル口座に移動させる(ステップS110)。その後、各金融機関のシステムは、資金を移動させた結果を示す資金移動結果データを管理装置10に返信する(ステップS111)。管理装置10は、資金移動結果データを受信する。そして、管理装置10は、振替日になると、バーチャル口座に移動された資金を用いて、口座振替依頼データの口座振替を実行する。その後、管理装置10は、口座振替の結果を示す口座振替結果データを決済サービスシステム20に送信する(ステップS112)。そして、決済サービスシステム20が、口座振替結果データを受信し(ステップS113)、口座振替動作の処理が終了する。
図8は、本実施形態による管理装置10が実行する口座振替処理の手順を示すフローチャートである。
管理装置10は、上述した口座振替動作において、本図に示す口座振替処理を実行する。
管理装置10は、上述した口座振替動作において、本図に示す口座振替処理を実行する。
まず、取得部101が、口座振替依頼データを決済サービスシステム20から受信する(ステップS201)。通知部103は、受信した振替依頼データに含まれる振替金額を通知する振替金額通知をユーザ端末30に送信する(ステップS202)。振替金額通知には、振替金額と、振替先のサービスとが含まれる。ユーザ端末30は、振替金額通知を受信すると、バーチャル口座アプリにおいて、振替金額を通知する振替金額確認画面を表示する(ステップS203)。
続いて、資金移動部102が、優先順位の最も高い口座の残高を照会する(ステップS204)。具体的には、資金移動部102は、口座の残高照会を依頼する口座残高照会依頼データを金融機関のシステムに送信し、その応答として口座の残高を示すデータを受信する。続いて、資金移動部102は、口座振替依頼データに含まれる振替金額と、照会した全ての口座の残高の合計とを比較し、振替金額に対し口座の残高が足りているか(口座の残高が振替金額よりも多いか)否かを判定する(ステップS205)。残高が足りていない場合(ステップS205:NO)、資金移動部102は、振替先のサービスに対し登録されている全ての口座の残高を照会したか否かを判定する(ステップS206)。全ての口座の残高を照会していない場合(ステップS206:NO)、資金移動部102は、次に優先順位の高い口座の残高を照会し(ステップS207)、その後、ステップS205の処理に戻る。
一方、全ての口座の残高を照会した場合(ステップS206:YES)、通知部103が、バーチャル口座への入金を促す入金催促通知をユーザ端末30に送信し(ステップS208)、その後処理を終了する。入金催促通知には、不足金額(振替金額から口座残高の合計を引いた金額)が含まれる。ユーザ端末30は、入金催促通知を受信すると、バーチャル口座アプリにおいて、不足金額をバーチャル口座へ入金することを促す通知を表示する(ステップS209)。
一方、残高が足りている場合(ステップS205:YES)、資金移動部102は、バーチャル口座の残高が振替金額になるように、優先順位に従って、残高を照会した各口座それぞれから資金をバーチャル口座に移動させる(ステップS210)。その後、通知部103が、各口座からバーチャル口座に資金を移動させたことを通知する資金移動通知をユーザ端末30に送信する(ステップS211)。資金移動通知には、資金を移動させた口座と、その口座から移動させた資金額とが含まれる。ユーザ端末30は、資金移動通知を受信すると、バーチャル口座アプリにおいて、資金の移動結果を通知する資金移動結果確認画面を表示する(ステップS212)。
そして、資金移動部102は、振替日になると、バーチャル口座から振替金額を引き落とし、サービス提供企業の口座に振り替える(ステップS213)。その後、通知部103が、振替金額を引き落としたことを通知する振替通知をユーザ端末30に送信する(ステップS214)。振替通知には、振替日時と、振替金額と、振替先のサービスと、振替結果とが含まれる。その後、処理を終了する。ユーザ端末30は、振替通知を受信すると、バーチャル口座アプリにおいて、振替の結果を通知する振替結果確認画面を表示する(ステップS215)。
図9は、本実施形態によるユーザ端末30が表示する振替金額確認画面の一例を示すイメージ図である。
振替金額確認画面は、上述したステップS203の処理において、ユーザ端末30が表示する画面である。
図示するように、振替金額確認画面には、バーチャル口座の残高A31と、請求金額A32と、登録してある各口座の残高を一覧表示するテーブルA33とが表示される。請求金額A32は、管理装置10から通知された振替金額である。テーブルA33は、登録してある各口座の金融機関と、口座番号と、優先度(優先順位)と、口座残高とを表示する。
振替金額確認画面は、上述したステップS203の処理において、ユーザ端末30が表示する画面である。
図示するように、振替金額確認画面には、バーチャル口座の残高A31と、請求金額A32と、登録してある各口座の残高を一覧表示するテーブルA33とが表示される。請求金額A32は、管理装置10から通知された振替金額である。テーブルA33は、登録してある各口座の金融機関と、口座番号と、優先度(優先順位)と、口座残高とを表示する。
図示する例では、バーチャル口座の残高は「0円」であり、サービス「クレジットカードA」の請求金額は「80,000円」である。また、優先順位「1」のA銀行の口座の残高は「50,000円」であり、優先順位「2」のB銀行の口座の残高は「100,000円」であり、優先順位「3」のC電子マネーの口座の残高は「150,000円」である。
このように、請求金額とともに、バーチャル口座の残高を表示することにより、ユーザはバーチャル口座の残高が不足しているか否かを知ることができる。また、請求金額及びバーチャル口座の残高とともに、各口座の優先順位と残高を表示することにより、ユーザは、どの口座からバーチャル口座に資金が移動されるかを知ることができる。
図10は、本実施形態によるユーザ端末30が表示する資金移動結果確認画面の一例を示すイメージ図である。
資金移動結果確認画面は、上述したステップS212の処理において、ユーザ端末30が表示する画面である。
図示するように、資金移動結果確認画面には、振替金額確認画面と同様に、バーチャル口座の残高A41と、請求金額A42と、登録してある各口座の残高を一覧表示するテーブルA43とが表示される。
資金移動結果確認画面は、上述したステップS212の処理において、ユーザ端末30が表示する画面である。
図示するように、資金移動結果確認画面には、振替金額確認画面と同様に、バーチャル口座の残高A41と、請求金額A42と、登録してある各口座の残高を一覧表示するテーブルA43とが表示される。
本図には、図9に示す例の状態からバーチャル口座に資金が移動された結果を表示している。図9に示す例では、バーチャル口座の残高と優先順位「1」のA銀行の口座の残高との合計が振替金額に満たない。このため、優先順位「1」のA銀行の口座から全ての資金「50,000円」がバーチャル口座に移動され、優先順位「2」のB銀行の口座から不足分の資金「30,000円」がバーチャル口座に移動されている。その結果、バーチャル口座の残高が、振替金額と同額「80,000円」となり、A銀行の口座の残高が「0円」、B銀行の口座の残高が100,000円から30,000円を引いた「70,000円」となっている。
このように、バーチャル口座の残高とともに各口座の残高を表示することにより、ユーザは、どの口座からいくらバーチャル口座に移動されたかを知ることができる。
なお、資金移動結果確認画面には、どの口座からいくらの資金がバーチャル口座に移動されたかを表示するようにしてもよい。
このように、バーチャル口座の残高とともに各口座の残高を表示することにより、ユーザは、どの口座からいくらバーチャル口座に移動されたかを知ることができる。
なお、資金移動結果確認画面には、どの口座からいくらの資金がバーチャル口座に移動されたかを表示するようにしてもよい。
図11は、本実施形態によるユーザ端末30が表示する振替結果確認画面の一例を示すイメージ図である。
振替結果確認画面は、上述したステップS215の処理において、ユーザ端末30が表示する画面である。
図示するように、振替結果確認画面には、バーチャル口座の残高A51と、振替先のサービス及び振替金額を示す振替内容A52と、振替結果A53と、登録してある各口座の残高を確認するための口座残高確認ボタンA54と、次回の請求金額を確認するための次回請求予定ボタンA55とが表示される。
図示する例では、バーチャル口座の残高は「0円」である。また、振替内容は、サービス「クレジットカードA」及び振替金額「80,000円」である。また、振替結果は「振替完了」である。
このように、振替内容と振替結果とを表示することで、ユーザは、振替金額がバーチャル口座から振り替えられたことを知ることができる。また、バーチャル口座の残高を表示することにより、ユーザは、振替後のバーチャル口座の残高を知ることができる。
振替結果確認画面は、上述したステップS215の処理において、ユーザ端末30が表示する画面である。
図示するように、振替結果確認画面には、バーチャル口座の残高A51と、振替先のサービス及び振替金額を示す振替内容A52と、振替結果A53と、登録してある各口座の残高を確認するための口座残高確認ボタンA54と、次回の請求金額を確認するための次回請求予定ボタンA55とが表示される。
図示する例では、バーチャル口座の残高は「0円」である。また、振替内容は、サービス「クレジットカードA」及び振替金額「80,000円」である。また、振替結果は「振替完了」である。
このように、振替内容と振替結果とを表示することで、ユーザは、振替金額がバーチャル口座から振り替えられたことを知ることができる。また、バーチャル口座の残高を表示することにより、ユーザは、振替後のバーチャル口座の残高を知ることができる。
このように、本実施形態よれば、管理装置10は、引落の明細に関する明細情報を取得する取得部101と、明細情報及び予め定められたルールに基づいて、ユーザが保有する複数の口座の各々にある資金を引落に使用するバーチャル口座に移動させる資金移動部102と、を備える。
上述した構成により、複数の口座から引落に使用する資金をバーチャル口座に移動させることができる。よって、特定の口座の残高が引落金額に満たない場合であっても、他の口座から資金をバーチャル口座に移動させることができる。このため、引落口座の残高不足による延滞の発生を抑制することができる。すなわち、バーチャル口座を引落口座とし、バーチャル口座に複数口座から資金を移動させることにより、バーチャル口座の残高不足による延滞の発生を抑制すること可能となる。したがって、決済サービスの事業者による回収コストの増大を抑制することができ、管理を容易にすることが可能となる。また、各口座から自動的にバーチャル口座に資金が移動されるため、ユーザにとっては、支払いのための口座間の資金移動を行う手間が削減され、また、複数の口座から支払いが可能となり、利便性が向上する。
また、資金移動部102は、ユーザが保有する複数の口座のそれぞれの優先順位をルールとして、優先順位に応じた順序で口座にある資金をバーチャル口座に移動させる。これにより、資金を移動させる口座に優先順位を付けることができるため、ユーザの利便性が向上する。
また、ユーザが保有する複数の口座には電子マネーの口座が含まれ、資金移動部102は、電子マネーの口座にある資金をバーチャル口座に移動させる。これにより、銀行の口座や証券会社の口座に加えて、電子マネーの口座から支払いが可能となるため、ユーザの利便性が向上する。
また、ルールは、引落先ごとに定められたルールであり、資金移動部102は、引落先ごとのルールに応じて、口座にある資金をバーチャル口座に移動させる。これにより、例えば、第1引落先には第1口座から優先的に引き落とし、第2引落先には第2口座から優先的に引き落とす等、引落先ごとに異なるルールを設定することができるため、ユーザの利便性が向上する。
また、取得部101は、引落日及び引落金額が示された口座振替依頼を明細情報として取得し、資金移動部102は、引落日までに引落金額に相当する資金をバーチャル口座に移動させる。これにより、引落日に残高不足になることを抑制することができる。
また、管理装置10は、バーチャル口座に移動させた資金が引落金額に満たない場合、バーチャル口座への入金を促す通知をユーザの端末装置に送信する通知部103をさらに備える。これにより、ユーザに対しバーチャル口座への入金を促すことができるため、引落日に残高不足になることを抑制することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
第1の実施形態では、管理装置10は、各口座の優先順位に基づいて、各口座からバーチャル口座に移動させる資金を決定しているが、本実施形態では、各口座に予め設定された指定金額に相当する資金を各口座からバーチャル口座に移動させる点が異なる。
本実施形態による振替システム1の構成は、第1の実施形態と同様である。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
第1の実施形態では、管理装置10は、各口座の優先順位に基づいて、各口座からバーチャル口座に移動させる資金を決定しているが、本実施形態では、各口座に予め設定された指定金額に相当する資金を各口座からバーチャル口座に移動させる点が異なる。
本実施形態による振替システム1の構成は、第1の実施形態と同様である。
図12は、本実施形態によるルールテーブルのデータ構造及びデータの例を示す概略図である。
ルールテーブルは、サービスと、口座と、指定金額との各項目を有する。指定金額は、口座ごとの移動可能な資金の上限金額である。他の項目は、第1の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
ルールテーブルは、サービスと、口座と、指定金額との各項目を有する。指定金額は、口座ごとの移動可能な資金の上限金額である。他の項目は、第1の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
図示する例では、サービス「Xカード」に対して、「A銀行」の口座の指定金額は「30,000円」であり、「B銀行」の口座の指定金額は「20,000円」であり、「C電子マネー」の口座の指定金額は「20,000円」であり、「D証券」の口座の指定金額は「30,000円」である。一方、サービス「公共料金Y」に対して、「A銀行」の口座の指定金額は「10,000円」であり、「B銀行」の口座の指定金額は「5,000円」であり、「C電子マネー」の口座の指定金額は「20,000円」であり、「D証券」の口座の指定金額は「20,000円」である。
このように、ルールテーブルは、サービス別に、複数の口座それぞれの移動可能な資金の上限金額をルールとして定めている。
このように、ルールテーブルは、サービス別に、複数の口座それぞれの移動可能な資金の上限金額をルールとして定めている。
続いて、本実施形態による振替システム1の動作について具体例を用いて説明する。
図13は、本実施形態による口座振替動作を説明する説明図である。
まず、ユーザUは、ユーザ端末30により、予め登録してある複数の口座それぞれに対し、移動可能な資金の上限金額をサービスごとに設定入力する。ユーザ端末30は、上限金額の設定入力を受け付け、入力された上限金額を指定金額として管理装置10に送信する。バーチャル口座を提供する管理装置10は、ユーザ端末30から受信した指定金額をルールとして記憶する。
図13は、本実施形態による口座振替動作を説明する説明図である。
まず、ユーザUは、ユーザ端末30により、予め登録してある複数の口座それぞれに対し、移動可能な資金の上限金額をサービスごとに設定入力する。ユーザ端末30は、上限金額の設定入力を受け付け、入力された上限金額を指定金額として管理装置10に送信する。バーチャル口座を提供する管理装置10は、ユーザ端末30から受信した指定金額をルールとして記憶する。
一方、決済サービスシステム20は、サービスに係る口座振替依頼データを管理装置10に送信する。本図に示す例では、口座振替依頼データが示す振替金額は、100,000円である。管理装置10は、決済サービスシステム20から口座振替依頼データを受信すると、設定された指定金額を移動させる上限金額として各口座にある資金をバーチャル口座に移動させる。本図に示す例では、A銀行の口座の指定金額は30,000円でありB銀行の口座の指定金額は20,000円であり、C電子マネーの口座の指定金額は20,000円であり、D証券の口座の指定金額は30,000円である。また、各口座の残高は、指定金額より多い。よって、本例では、管理装置10は、バーチャル口座の残高が振替金額100,000円になるように、例えば、まず、A銀行の口座から指定金額30,000円をバーチャル口座に移動させ、次にB銀行の口座から指定金額20,000円をバーチャル口座に移動させ、次にC電子マネー口座から指定金額20,000円をバーチャル口座に移動させ、最後にD証券の口座から指定金額30,000円をバーチャル口座に移動させる。
このように、各口座から移動させる資金の上限金額を設定することにより、ユーザが想定していたよりも多くの資金が特定の口座からバーチャル口座に移動されることを防ぐことができる。よって、例えば、特定の口座を生活費や他のサービスの振替等に利用していた場合に、想定よりも多くの資金がバーチャル口座に移動され、その特定の口座が残高不足になることを抑制することができる。
図14は、本実施形態によるユーザ端末30が表示する口座管理画面の一例を示すイメージ図である。
口座管理画面は、バーチャル口座に資金を移動させる口座の登録や、指定金額の設定を行う画面である。口座管理画面は、ユーザが利用するサービスごとにある。すなわち、ユーザは、利用するサービスごとに、各口座の指定金額を設定することができる。
本実施形態による口座登録画面は、各口座の指定金額を設定するサービスのサービス名A71と、登録してある各口座を一覧表示するテーブルA72と、新たに口座を登録するための口座登録ボタンA73とを表示する。テーブルA72は、登録してある各口座の金融機関と、口座番号と、金額(指定金額)と、備考とを表示する。各口座の指定金額には、各口座から移動させる資金の上限金額をユーザが設定することができる。テーブルA72の他の項目は、第1の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
図示する例では、サービス「学費支払い」に対して、A銀行の口座の指定金額は「500,000円」であり、B銀行の口座の指定金額は「200,000円」であり、C電子マネーの口座の指定金額は「100,000円」である。また、D証券の口座には、指定金額、すなわち移動させる資金の上限金額は設定されていない。
口座管理画面は、バーチャル口座に資金を移動させる口座の登録や、指定金額の設定を行う画面である。口座管理画面は、ユーザが利用するサービスごとにある。すなわち、ユーザは、利用するサービスごとに、各口座の指定金額を設定することができる。
本実施形態による口座登録画面は、各口座の指定金額を設定するサービスのサービス名A71と、登録してある各口座を一覧表示するテーブルA72と、新たに口座を登録するための口座登録ボタンA73とを表示する。テーブルA72は、登録してある各口座の金融機関と、口座番号と、金額(指定金額)と、備考とを表示する。各口座の指定金額には、各口座から移動させる資金の上限金額をユーザが設定することができる。テーブルA72の他の項目は、第1の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
図示する例では、サービス「学費支払い」に対して、A銀行の口座の指定金額は「500,000円」であり、B銀行の口座の指定金額は「200,000円」であり、C電子マネーの口座の指定金額は「100,000円」である。また、D証券の口座には、指定金額、すなわち移動させる資金の上限金額は設定されていない。
図15は、本実施形態による管理装置10が実行する口座振替処理の手順を示すフローチャートである。
管理装置10は、上述した口座振替動作において、本図に示す口座振替処理を実行する。
管理装置10は、上述した口座振替動作において、本図に示す口座振替処理を実行する。
まず、取得部101が、口座振替依頼データを決済サービスシステム20から受信する(ステップS401)。通知部103は、受信した振替依頼データに含まれる振替金額を通知する振替金額通知をユーザ端末30に送信する(ステップS402)。ユーザ端末30は、振替金額通知を受信すると、バーチャル口座アプリにおいて、振替金額を通知する振替金額確認画面を表示する(ステップS403)。
続いて、資金移動部102が、振込先のサービスに対し登録された全ての口座の残高を照会する(ステップS404)。続いて、資金移動部102は、口座振替依頼データに含まれる振替金額と、照会した全ての口座の残高の合計とを比較し、振替金額に対し口座の残高が足りているか(口座の残高が振替金額よりも多いか)否かを判定する(ステップS405)。残高が足りていない場合(ステップS405:NO)、通知部103が、バーチャル口座への入金を促す入金催促通知をユーザ端末30に送信する(ステップS406)。ユーザ端末30は、入金催促通知を受信すると、バーチャル口座アプリにおいて、不足金額をバーチャル口座へ入金することを促す通知を表示する(ステップS407)。
一方、残高が足りている場合(ステップS405:YES)、資金移動部102は、バーチャル口座の残高が振替金額になるように、設定された指定金額を上限として、各口座それぞれから資金をバーチャル口座に移動させる(ステップS408)。その後、通知部103が、各口座からバーチャル口座に資金を移動させたことを通知する資金移動通知をユーザ端末30に送信する(ステップS409)。ユーザ端末30は、資金移動通知を受信すると、バーチャル口座アプリにおいて、資金の移動結果を通知する資金移動結果確認画面を表示する(ステップS410)。
そして、資金移動部102は、振替日になると、バーチャル口座から振替金額を引き落とし、サービス提供企業の口座に振り替える(ステップS411)。その後、通知部103が、振替金額を引き落としたことを通知する振替通知をユーザ端末30に送信する(ステップS412)。その後、処理を終了する。ユーザ端末30は、振替通知を受信すると、バーチャル口座アプリにおいて、振替の結果を通知する振替結果確認画面を表示する(ステップS413)。
このように、本実施形態よれば、管理装置10は、引落の明細に関する明細情報を取得する取得部101と、明細情報及び予め定められたルールに基づいて、ユーザが保有する複数の口座の各々にある資金を前記引落に使用するバーチャル口座に移動させる資金移動部102と、を備え、資金移動部102は、口座ごとの移動可能な資金の上限金額をルールとして、口座ごとに上限金額に応じた資金をバーチャル口座に移動させる。
上述した構成により、複数の口座から引落に使用する資金をバーチャル口座に移動させることができる。よって、特定の口座の残高が引落金額に満たない場合であっても、他の口座から資金をバーチャル口座に移動させることができるため、残高不足により引落ができず延滞になることを低減することができる。すなわち、引落口座であるバーチャル口座の残高不足による延滞の発生を抑制し、決済サービス事業者による管理が容易になる。また、口座ごとに上限金額を設けることにより、ユーザが想定しているよりも多くの資金がバーチャル口座に移動されることを防ぐことができるため、ユーザの利便性が向上する。
上述した実施形態における管理装置10またはユーザ端末30の全部または一部をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
1…振替システム
10…管理装置(サーバ装置)
101…取得部
102…資金移動部
103…通知部
104…ルール記憶部
20…決済サービスシステム
30…ユーザ端末(ユーザの端末装置)
10…管理装置(サーバ装置)
101…取得部
102…資金移動部
103…通知部
104…ルール記憶部
20…決済サービスシステム
30…ユーザ端末(ユーザの端末装置)
Claims (9)
- 引落の明細に関する明細情報を取得する取得部と、
前記明細情報及び予め定められたルールに基づいて、ユーザが保有する複数の口座の各々にある資金を前記引落に使用するバーチャル口座に移動させる資金移動部と、
を備えるサーバ装置。 - 前記ルールは、前記ユーザが保有する複数の口座のそれぞれの優先順位であり、
前記資金移動部は、前記優先順位に応じた順序で前記口座にある資金を前記バーチャル口座に移動させる、
請求項1に記載のサーバ装置。 - 前記ルールは、前記口座ごとに定めた移動可能な資金の上限金額であり、
前記資金移動部は、前記口座ごとに前記上限金額に応じた資金を前記バーチャル口座に移動させる、
請求項1に記載のサーバ装置。 - 前記ユーザが保有する複数の口座には電子マネーの口座が含まれ、
前記資金移動部は、前記電子マネーの口座にある資金を前記バーチャル口座に移動させる
請求項1に記載のサーバ装置。 - 前記ルールは、引落先ごとに定められており、
前記資金移動部は、引落先ごとのルールに応じて、前記口座にある資金を前記バーチャル口座に移動させる
請求項1に記載のサーバ装置。 - 前記取得部は、引落日及び引落金額が示された口座振替依頼を前記明細情報として取得し、
前記資金移動部は、前記引落日までに前記引落金額に相当する資金を前記バーチャル口座に移動させる
請求項1に記載のサーバ装置。 - 前記バーチャル口座に移動させた資金が引落金額に満たない場合、前記バーチャル口座への入金を促す通知を前記ユーザの端末装置に送信する通知部をさらに備える
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のサーバ装置。 - コンピュータが行う管理方法であって、
引落の明細に関する明細情報を取得する取得過程と、
前記明細情報及び予め定められたルールに基づいて、ユーザが保有する複数の口座の各々にある資金を前記引落に使用するバーチャル口座に移動させる資金移動過程と、
を含む管理方法。 - コンピュータに、
引落の明細に関する明細情報を取得するステップと、
前記明細情報及び予め定められたルールに基づいて、ユーザが保有する複数の口座の各々にある資金を前記引落に使用するバーチャル口座に移動させるステップと、
を実行させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022053885A JP2023146619A (ja) | 2022-03-29 | 2022-03-29 | サーバ装置、管理方法及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022053885A JP2023146619A (ja) | 2022-03-29 | 2022-03-29 | サーバ装置、管理方法及びプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023146619A true JP2023146619A (ja) | 2023-10-12 |
Family
ID=88287186
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022053885A Pending JP2023146619A (ja) | 2022-03-29 | 2022-03-29 | サーバ装置、管理方法及びプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2023146619A (ja) |
-
2022
- 2022-03-29 JP JP2022053885A patent/JP2023146619A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6007303B2 (ja) | 管理装置及び管理方法 | |
KR100449786B1 (ko) | 인터넷을 이용하여 개인재무관리를 수행하기 위한개인재무관리 시스템 및 방법 | |
KR100773918B1 (ko) | 모바일 전자지갑의 결제기능을 이용한 대금 청구 및 납부서비스 방법 및 그 시스템 | |
JP6640928B2 (ja) | 給与前払システム | |
JP5231120B2 (ja) | 収納システム、決済装置、及び、コンピュータプログラム | |
JP5506971B2 (ja) | 収納システム、決済装置、及び、コンピュータプログラム | |
JP2021128503A (ja) | 通貨チャージシステムおよび管理装置 | |
JP2023146619A (ja) | サーバ装置、管理方法及びプログラム | |
JP2018022230A (ja) | 支払管理装置及び支払管理方法 | |
JP2022151873A (ja) | 情報処理装置及び情報処理方法 | |
JP2023033054A (ja) | プログラム、システムおよび方法 | |
CN113570361A (zh) | 一种基于商业银行授信产品的信用就医平台 | |
KR20140127518A (ko) | 원천징수 대행 방법 및 이를 실행하는 시스템 | |
KR20120137648A (ko) | 통합 납부자 번호에 의한 전자 고지 및 결제 방법 | |
JP2010026608A (ja) | 継続カード払い登録システム、及び、コンピュータプログラム | |
JP2006113816A (ja) | 貯金口座自動引落システム | |
JP7402365B1 (ja) | 情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム | |
JP7122724B1 (ja) | 情報処理装置及び情報処理方法 | |
JP7499919B1 (ja) | 情報処理システム、及び情報処理方法 | |
KR100895403B1 (ko) | 가입자 요금 청구 주기 동안 발생한 가입자의 변경된 과금정보 반영 방법 및 시스템 | |
JP6668444B2 (ja) | 賃貸料決済システム及び賃貸料決済方法 | |
JP2019056977A (ja) | 処理システム、処理装置及び処理方法 | |
JP2008083824A (ja) | 引落とし情報通知システム | |
KR101033338B1 (ko) | 공과금통장서비스를 제공하는 방법 | |
JP2023053603A (ja) | 決済処理装置、方法、およびプログラム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20230908 |