JP2023146399A - 液体処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】処理効果を向上させることができる液体処理装置を提供することである。【解決手段】実施形態に係る液体処理装置は、液体に紫外線を照射する液体処理装置である。前記液体処理装置は、前記液体が供給される空間を内部に有し、中心軸方向に離隔させて設けられた供給口と、排出口と、を有する容器と;前記容器の内部を延びる少なくとも1つの保護管と;前記保護管の内部を延び、前記紫外線を照射可能な少なくとも1つの光源と;前記容器の内部に設けられ、前記保護管が挿通される少なくとも1つの整流板と;を具備している。前記光源の発光部長をL(mm)とし、前記供給口の中心と、前記排出口の中心との間の距離をA(mm)とした場合に以下の式を満足する。A(mm)≧L(mm)【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、液体処理装置に関する。
水などの液体に紫外線を照射して、液体に含まれている有機物を除去したり、液体を殺菌したりする液体処理装置がある。紫外線による処理を行えば、熱や薬品などによる処理に比べて、処理の対象となる液体をほとんど変質させることがなく、また、多種類の不純物、菌、ウイルスなどの処理に対応することができる。
そのため、紫外線を液体に照射する液体処理装置は、例えば、半導体装置などの電子部品の洗浄工程、飲料水の殺菌や不純物の除去工程、商業用水(漁業用水、農業用水、食品工場用水など)の殺菌や不純物の除去工程、各種工業用水の殺菌や不純物の除去工程などの幅広い技術分野において用いられている。
この様な液体処理装置として、処理を行う液体が流れる筒状の容器と、容器の内部に設けられた保護管と、保護管の内部に設けられ、紫外線を照射する低圧水銀ランプと、を備えた液体処理装置が提案されている。
ここで、容器の内部を流れる液体の流速が極端に速い領域があると、流速が速い領域における殺菌効果などの処理効果が低減するおそれがある。そのため、容器の内部に整流板を設けて、極端に流速が速い領域が発生しないようにする場合がある。
しかしながら、単に、容器の内部に整流板を設けると、紫外線が整流板により遮られて、紫外線の照射量が少ない領域が発生する。そのため、紫外線の照射量が少ない領域において殺菌効果などの処理効果が低減するおそれがある。
そこで、処理効果を向上させることができる液体処理装置の開発が望まれていた。
特開2003-144912号公報
本発明が解決しようとする課題は、処理効果を向上させることができる液体処理装置を提供することである。
実施形態に係る液体処理装置は、液体に紫外線を照射する液体処理装置である。前記液体処理装置は、前記液体が供給される空間を内部に有し、中心軸方向に離隔させて設けられた供給口と、排出口と、を有する容器と;前記容器の内部を延びる少なくとも1つの保護管と;前記保護管の内部を延び、前記紫外線を照射可能な少なくとも1つの光源と;前記容器の内部に設けられ、前記保護管が挿通される少なくとも1つの整流板と;を具備している。前記光源の発光部長をL(mm)とし、前記供給口の中心と、前記排出口の中心との間の距離をA(mm)とした場合に以下の式を満足する。
A(mm)≧L(mm)
本発明の実施形態によれば、処理効果を向上させることができる液体処理装置を提供することができる。
本実施の形態に係る液体処理装置を例示するための模式断面図である。 光源の模式断面図である。 図1における光源の上側の端部の近傍を例示するための模式断面図である。 図1における光源の下側の端部の近傍を例示するための模式断面図である。
以下、図面を参照しつつ、実施の形態について例示をする。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、本実施の形態に係る液体処理装置100を例示するための模式断面図である。 なお、図1中の「上」は、重力方向上側を表している。「下」は、重力方向下側を表している。
液体処理装置100は、処理の対象となる液体300に紫外線を照射する。液体300は、例えば、水を含む液体とすることができる。
図1に示すように、液体処理装置100は、例えば、光源1、保護管101、蓋102、シール部材103、容器104、ホルダ105、シール部材106、および設置部107を有する。
光源1は、少なくとも1つ設けることができる。図1に例示をした液体処理装置100には、光源1が2つ設けられている。光源1の数は、液体300の処理流量や容器104の大きさなどに応じて適宜変更することができる。光源1は、保護管101の内部に設けられる。光源1は、一方向に延びた形状を有し、保護管101の内部を延びている。
光源1は、紫外線を照射する。光源1は、例えば、放電ランプ、複数の発光素子を有する光源などとすることができる。
放電ランプは、例えば、低圧水銀ランプ、バリア放電ランプなどである。例えば、低圧水銀ランプは、ピーク波長が254nmの紫外線を照射するランプとしたり、ピーク波長が185nm及び254nmの紫外線を照射するランプとしたりすることができる。例えば、バリア放電ランプは、ピーク波長が172nmの紫外線を照射するキセノンエキシマランプとすることができる。
例えば、複数の発光素子を有する光源は、一方向に延びた形状を有する基板と、基板の少なくとも一方の面に並べて設けられた複数の発光素子とを有する。例えば、発光素子は、紫外線を照射する発光ダイオード、紫外線を照射するレーザダイオードなどとすることができる。この場合、紫外線のピーク波長は、300nm以下とすることが好ましい。デオキシリボ核酸(DNA)は、300nm以下の波長において光の吸収帯を有する。そのため、ピーク波長が300nm以下の紫外線を、菌やウィルスを含む液体300に照射すれば、菌やウイルスの殺菌や不活性化を効果的に行うことができる。
以下においては、一例として、光源1が低圧水銀ランプである場合を説明する。
図2は、光源1の模式断面図である。
図1および図2に示すように、光源1は、例えば、バルブ2、封止部3、第1の電極4a、第2の電極4b、ソケット5、リード線6、リード線7、および温度制御部8を有する。
バルブ2は、筒状を呈し、管径に比べて全長(管軸方向の長さ)が長い形態を有する。バルブ2は、例えば、円筒管である。バルブ2の外径D(mm)は、例えば、10mm以上、25mm以下である。バルブ2の肉厚は、例えば、1mm程度である。バルブ2の管軸方向の長さは、液体処理装置100の仕様などに応じて適宜変更することができる。
バルブ2の内部空間(放電空間)には、希ガスと水銀、または、希ガスとアマルガム、が封入されている。アマルガムは、水銀と、金属との合金である。金属は、例えば、亜鉛、ビスマス、インジウム、錫などである。水銀またはアマルガムの封入量は、例えば、1mg~300mg程度である。希ガスは、例えば、クリプトン、キセノン、アルゴン、ネオンなどの単ガス、あるいは、複数種類のガスを混合させた混合ガスとすることができる。
バルブ2の内部空間における25℃の希ガスの圧力(封入圧力)は、例えば、0.1Torr(13.3Pa)以上、10Torr(1333Pa)以下とすることができる。すなわち、光源1は、低圧水銀ランプである。なお、バルブ2の内部空間における25℃の希ガスの圧力(封入圧力)は、気体の標準状態(SATP(Standard Ambient Temperature and Pressure):温度25℃、1bar)により求めることができる。
バルブ2の管軸方向において、封止部3は、バルブ2の両側の端部のそれぞれに設けられている。封止部3を設けることで、バルブ2の内部空間を気密に封止することができる。また、一方の封止部3には第1の電極4aが設けられ、他方の封止部3には第2の電極4bが設けられている。
バルブ2の内部空間には、第1の電極4a、および第2の電極4bが露出している。第2の電極4bは、第1の電極4aと対向している。第1の電極4aと第2の電極4bとの間の領域は、発光部となる。また、図2に示すように、第1の電極4aの端部(フィラメント4b2)と、第2の電極4bの端部(フィラメント4b2)との間の距離が、発光部長L(mm)となる。
なお、キセノンエキシマランプなどのバリア放電ランプの場合には、バルブの管軸方向において、外部電極が設けられた領域が発光部となる。また、バルブの管軸方向において、外部電極が設けられた領域の長さが、発光部長L(mm)となる。
複数の発光素子を有する光源の場合には、基板が延びる方向において、複数の発光素子が設けられた領域が発光部となる。また、基板が延びる方向において、複数の発光素子が設けられた領域の長さが、発光部長L(mm)となる。
図1に示すように、第1の電極4aは、バルブ2の下側の端部に設けられた封止部3に設けられている。第2の電極4bは、バルブ2の上側の端部に設けられた封止部3に設けられている。
図3は、図1における光源1の上側の端部の近傍を例示するための模式断面図である。 図3に示すように、第2の電極4bは、例えば、ウェルズ4b1、フィラメント4b2、およびエミッタ4b3を有する。
ウェルズ4b1は、線状を呈し、封止部3の内部に一対設けられている。ウェルズ4b1の一方の端部は、封止部3からバルブ2の内部に突出している。ウェルズ4b1の一方の端部は、フィラメント4b2の端部を保持している。ウェルズ4b1の他方の端部は、封止部3の外部に露出している。ウェルズ4b1の他方の端部は、ソケット5を介して、リード線7と電気的に接続されている。
フィラメント4b2は、バルブ2の内部に設けられている。フィラメント4b2は、例えば、タングステンや、レニューム・タングステン合金などを含む線状部材を螺旋状に巻いたものである。なお、フィラメント4b2は、線状部材を巻回したフィラメントを二重巻にした、いわゆるダブルフィラメントとすることもできるし、三重巻にした、いわゆるトリプルフィラメントとすることもできる。
エミッタ4b3は、フィラメント4b2に設けられている。エミッタ34は、例えば、仕事関数が低いBaO、SrO、CaOの混合体をフィラメント4b2に塗布することで形成される。また、エミッタ34の材料が蒸発するのを抑制するために、ZrOなどを混合体にさらに添加することもできる。エミッタ4b3が設けられていれば、始動電圧や管電圧を低減させることができる。
図4は、図1における光源1の下側の端部の近傍を例示するための模式断面図である。 図4に示すように、第1の電極4aは、例えば、ウェルズ4a1、フィラメント4b2、およびエミッタ4b3を有する。
ウェルズ4a1は、線状を呈し、封止部3の内部に一対設けられている。ウェルズ4a1の一方の端部は、封止部3からバルブ2の内部に突出している。ウェルズ4a1の一方の端部は、フィラメント4b2の端部を保持している。ウェルズ4a1の他方の端部は、封止部3の外部に露出している。ウェルズ4a1の他方の端部は、ソケット5を介して、リード線6と電気的に接続されている。
図3および図4に示すように、バルブ2の管軸方向において、ウェルズ4a1の長さは、ウェルズ4b1の長さよりも長い。ウェルズ4a1の、封止部3からの突出長さは、ウェルズ4b1の、封止部3からの突出長さよりも長い。そのため、バルブ2の内部空間に露出する第1の電極4aの端部(フィラメント4b2の端部)と、第1の電極4aが設けられる封止部3の端部との間の距離L1(mm)は、バルブ2の内部空間に露出する第2の電極4bの端部(フィラメント4b2の端部)と、第2の電極4bが設けられる封止部3の端部との間の距離L2(mm)よりも長い。
ここで、低圧水銀ランプである光源1を点灯すると、バルブ2の内部に封入されている水銀の一部、またはアマルガムに含まれている水銀の一部が点灯による熱で蒸気化する。蒸気化した水銀に電子が衝突すると、ピーク波長が254nmの紫外線、または、ピーク波長が185nm及び254nmの紫外線が発生する。この場合、水銀の蒸気圧が低すぎると紫外線の照度が不足し、水銀の蒸気圧が高すぎると発生した紫外線が水銀に吸収されて紫外線の照度が減衰する。そのため、低圧水銀ランプにおいては、点灯中に最も温度が低くなる部分(最冷部)をバルブ20に設けることで、水銀の蒸気圧が適切な範囲内となるようにしている。
この場合、バルブ2の管軸方向において、電極の端部と、この電極が設けられる封止部3の端部との間の距離が長くなれば、バルブ2の、電極の端部と封止部の端部との間の部分の温度が低くなる。そのため、バルブ2の内部において、第1の電極4aの端部と、第1の電極4aが設けられる封止部3との間に最冷部が形成される。
また、距離L1(mm)を長くすれば最冷部の温度が下がり、距離L1(mm)を短くすれば最冷部の温度が上がる。そのため、距離L1(mm)により最冷部の温度を制御することで、水銀の蒸気圧を制御することができる。
また、前述した様に、最冷部においては、水銀の蒸気の一部が凝縮して、水銀またはアマルガムが生成される。そのため、最冷部が重力方向上側に設けられていると、生成された水銀またはアマルガムが最冷部の下方に流出しやすくなる。生成された水銀またはアマルガムが流出すると、水銀の蒸気の蒸気圧が不安定になる。
液体処理装置100においては、図1に示すように、光源1の、第1の電極4aが設けられる側の端部は、光源1の、第2の電極4bが設けられる側の端部よりも重力方向下側に位置している。すなわち、水銀またはアマルガムが生成される最冷部が、重力方向下側に位置している。そのため、生成された水銀またはアマルガムが、最冷部から流出するのを抑制することができる。その結果、水銀の蒸気の蒸気圧を安定させることができる。
なお、光源1が、バリア放電ランプや、複数の発光素子を有する光源などの場合には、光源1の取り付け方向に限定はない。例えば、光源1が、バリア放電ランプや、複数の発光素子を有する光源などの場合には、水平方向に延びる保護管101の内部空間に、水平方向に延びる光源1を設けることもできる。
図1および図2に示すように、ソケット5は、1つの封止部3に対して1つ設けられている。ソケット5は、筒状を呈し、封止部3と、封止部3から露出するウェルズ4a1、4b1を覆っている。ソケット5は、例えば、樹脂や、セラミックスなどの絶縁性材料から形成される。
リード線6は、ソケット5を介して、第1の電極4aのウェルズ4a1と電気的に接続されている。すなわち、リード線6は、第1の電極4aのフィラメント4b2と電気的に接続されている。
リード線7は、ソケット5を介して、第2の電極4bのウェルズ4b1と電気的に接続されている。すなわち、リード線7は、第2の電極4bのフィラメント4b2と電気的に接続されている。
リード線6とリード線7は、例えば、高周波電源などと電気的に接続される。高周波電源は、例えば、正弦波を発生させる電源や、パルス電源などである。
高周波電源により、リード線6とリード線7に電圧を印加すると、第1の電極4aのフィラメント4b2と、第2の電極4bのフィラメント4b2との間に放電が生ずる。バルブ2の内部空間において放電が生ずると、放電により発生した電子が、水銀原子と衝突して、ピーク波長が254nmの紫外線、または、ピーク波長が185nm及び254nmの紫外線が放射される。
この場合、例えば、バルブ2の材料が、石英ガラスや、合成石英ガラスなどであれば、ピーク波長が254nmの紫外線、または、ピーク波長が185nm及び254nmの紫外線をバルブ2の外部に照射することができる。
また、例えば、バルブ2の材料が、ピーク波長が185nmの紫外線を吸収し、ピーク波長が254nmの紫外線を透過するガラスであれば、ピーク波長が254nmの紫外線をバルブ2の外部に照射することができる。
図1に示すように、光源1は、保護管101を介して、液体300の中に設けられる。そのため、最冷部の温度が液体300の温度の影響を受ける。そこで、光源1には、温度制御部8が設けられている。図1、図2、および図4に示すように、温度制御部8は、光源1(バルブ2)の、第1の電極4aが設けられる側の端部の近傍に設けられている。温度制御部8は、バルブ2の、最冷部が形成される部分を覆っている。
温度制御部8は、最冷部と液体300との間の熱伝達を制御する。
温度制御部8は、例えば、輻射熱を反射することができる。この場合、温度制御部8は、例えば、赤外線に対する反射率の高い材料から形成される。温度制御部8は、例えば、銀、金、銅、アルミニウムなどの金属から形成することができる。
また、温度制御部8は、例えば、熱伝導を抑制するものとしてもよい。この場合、温度制御部8は、例えば、熱伝導率の低い材料から形成される。温度制御部8は、例えば、ポリプロピレン、ポリスチレン、フッ素樹脂、ポリエチレンテレフタレートなどの樹脂から形成することができる。
また、液体300の温度に応じて、温度制御部8の端部と、封止部3の端部との間の距離L3(mm)を変えることができる。
例えば、距離L3(mm)を長くすれば、温度制御部8により遮られる最冷部からの熱を多くすることができる。そのため、最冷部の熱が液体300に伝達され難くなるので、液体300の温度が低い場合であっても最冷部の温度を所定の温度に保つのが容易となる。
また、距離L3(mm)を短くすれば、温度制御部8により遮られる最冷部からの熱を少なくすることができる。そのため、最冷部の熱が液体300に伝達され易くなるので、液体300の温度が高い場合であっても最冷部の温度を所定の温度に保つのが容易となる。 液体300の温度に対する最適な距離L3(mm)は、シミュレーションや実験を行うことで求めることができる。
次に、図1に戻って、液体処理装置100に設けられた他の要素について説明する。
光源1は、液体300の中に直接設けることができない。そのため、図1に示すように、光源1は保護管101の内部に収納される。
保護管101は、筒状を呈し、管径に比べて全長(管軸方向の長さ)が長い形態を有する。保護管101は、例えば、円筒管である。保護管101の両側の端部は開口している。保護管101の端部にはフランジ101aを設けることができる。
保護管101は、容器104の内部を延びている。例えば、保護管101は、天井板104bと、底板104aとの間を延びている。保護管101の上側の端部は、天井板104bから上方に突出している。保護管101の下側の端部は、底板104aから下方に突出している。
保護管101の内部空間には、少なくとも1つの光源1が収納される。図1に例示をした液体処理装置100の場合には、保護管101の内部空間に1つの光源1が収納されている。保護管101の内部空間に1つの光源1が収納される場合には、光源1は、保護管101と略同軸となるように設けることができる。保護管101の寸法は、収納される光源1の寸法や数に応じて適宜変更することができる。
保護管101は、少なくとも1つ設けることができる。図1に例示をした液体処理装置100には、保護管101が2つ設けられている。保護管101の数は、液体300の処理流量や容器104の大きさなどに応じて適宜変更することができる。図1に示すように、容器104の内部空間は、液体300が流通する流路となる。そのため、光源1が、保護管101を介して液体300の中に設けられることになる。
光源1において発生した紫外線は、保護管101を介して液体300に照射される。そのため、保護管101は、紫外線の透過率が高い材料から形成される。例えば、保護管101は、石英ガラスや、合成石英ガラスなどから形成することができる。
光源1から液体300に紫外線が照射されると、紫外線により、例えば、液体300に含まれている菌やウイルスの、殺菌や不活性化が行われる。
蓋102は、保護管101の開口を塞いでいる。例えば、蓋102は、保護管101のフランジ101aに取り付けられる。蓋102には厚み方向を貫通する孔が設けられている。光源1に設けられたリード線6、7は、蓋102に設けられた孔を介して外部に引き出されている。リード線6、7と孔の内壁との間の隙間は、封止材により封止されている。蓋102は、例えば、ステンレスなどの金属や、フッ素樹脂などの樹脂から形成される。
シール部材103は、蓋102と、保護管101(フランジ101a)との間に設けられている。シール部材103は、例えば、Oリングなどである。蓋102とシール部材103を保護管101に取り付けることで、保護管101の内部空間が気密となるように封止される。
ここで、保護管101の内部空間に酸素があると、光源1から照射された紫外線が減衰するおそれがある。そのため、蓋102とシール部材103により封止された保護管101の内部空間には、窒素ガスや不活性ガスを封入することができる。
容器104は、筒状を呈し、断面寸法(中心軸に直交する方向の長さ)に比べて全長(中心軸方向の長さ)が長い形態を有する。容器104は、例えば、円筒形状を呈している。容器104の材料は、例えば、ステンレスである。
容器104の側面の底板104aの近傍には、液体300の供給口104cを設けることができる。供給口104cには、例えば、液体300を供給する供給装置などを接続することができる。容器104の側面の天井板104bの近傍には、処理が施された液体300aの排出口104dを設けることができる。排出口104dには、例えば、処理が施された液体300aを収納するタンクや、液体300aを用いる洗浄装置などを接続することができる。
すなわち、容器104は、液体300が供給される空間を内部に有し、中心軸方向に離隔させて設けられた供給口104cと、排出口104dと、を有する。
容器104の下側の開口は、底板104aにより塞がれている。底板104aと容器104は、例えば、溶接などにより液密に接合される。また、例えば、容器104にフランジを設け、パッキンなどを介して、フランジに底板104aをネジ止めなどすることもできる。底板104aは、板状を呈している。底板104aの材料は、例えば、ステンレスである。
容器104の上側の開口は、天井板104bにより塞がれている。天井板104bと容器104は、例えば、溶接などにより液密に接合される。また、例えば、容器104にフランジを設け、パッキンなどを介して、フランジに天井板104bをネジ止めなどすることもできる。天井板104bは、板状を呈している、天井板104bの材料は、例えば、ステンレスである。
底板104aと天井板104bには、保護管101を挿入する孔が設けられている。
ここで、容器104の内部を流れる液体300の流速が極端に速い領域があると、流速が速い領域における殺菌効果などの処理効果が低減するおそれがある。そのため、容器104の内部には、少なくとも1つの整流板104eが設けられている。整流板104eには、保護管101が挿通されている。図1に例示をした容器104には4つの整流板104eが設けられている。複数の整流板104eを設ける場合には、複数の整流板104eを互いに平行となるように設けることができる。
整流板104eは、ある程度の剛性を有し、液体300に対する耐性を有する材料から形成される。整流板104eは、例えば、ステンレスから形成される。整流板104eは、例えば、容器104の内壁に溶接したり、ネジ止めしたりすることができる。また、整流板104eは、例えば、支持体を介して、底板104aや天井板104bに、それぞれ固定してもよい。また、支持体は、一方の端部を底板104aに固定し、また、他方の端部を天井板104bに固定する棒状体とし、底板104aおよび天井板104bで支持される支持体を介して、整流板14eを固定する構造としてもよい。
整流板104eは、板状を呈し、厚み方向を貫通する複数の孔104e1を有する。例えば、整流板104eの面は、容器104の中心軸と直交している。複数の整流板104eを設ける場合には、容器104の中心軸に沿った方向から見て、孔104e1の中心同士が重なるようにすることが好ましい。
孔104e1の大きさ、数、形状、配置などは、液体300の処理流量や容器104の大きさなどに応じて適宜変更することができる。
整流板104eの面が容器104の中心軸と直交し、整流板104eに複数の孔104e1が設けられていれば、液体300の流速が極端に速い領域が生ずるのを抑制することができる。また、容器104の中心軸に沿った方向から見て、孔104e1の中心同士が重なっていれば、液体300の流れが乱れるのを抑制することができる。
そのため、整流板104eを設ければ、殺菌効果などの処理効果を向上させることができる。
また、図1に示すように、容器104の中心軸方向において、容器104の供給口104cの中心と、排出口104dの中心との間の距離をA(mm)とした場合に、「A(mm)≧L(mm)」となるようにしている。L(mm)は前述した発光部長である。なお、図1に例示をした液体処理装置100は、「A(mm)>L(mm)」の場合である。
また、容器104の中心軸方向において、発光部(第1の電極4aの端部と、第2の電極4bの端部との間)が、供給口104cの中心と、排出口104dの中心との間に設けられている。
この様にすれば、容器104の内部を流れる液体300に、発光部から照射された紫外線を効率良く入射させることができる。
ところが、整流板104eが設けられていると、光源1から照射された紫外線が整流板104eにより遮蔽される。そのため、単に、整流板104eを設けると、容器104の内部に紫外線が照射されにくい領域が生ずる。紫外線が照射されにくい領域においては、殺菌効果などの処理効果が低減するおそれがある。
そこで、容器104の中心軸方向において、整流板104eは、光源1の発光部の端部の近傍に設けられている。例えば、図1に示すように、第1の電極4aの端部(フィラメント4b2)の近傍に整流板104eを設けることができる。例えば、第2の電極4bの端部(フィラメント4b2)の近傍に整流板104eを設けることができる。
この様にすれば、図1から分かるように、整流板104eの一方の面に入射する紫外線の量を減らすことができる。そのため、整流板104eにより遮蔽される紫外線の量を減らすことができる。
この場合、容器104の中心軸方向において、発光部の端部と、整流板104eとの間の距離B(mm)を小さくすれば、整流板104eの一方の面に入射する紫外線の量を少なくすることができる。
本発明者の得た知見によれば、「B(mm)≦0.1×L(mm)」とすることで、整流板104eの一方の面に入射する紫外線の量をより少なくすることができる。そのため、殺菌効果などの処理効果を向上させることができる。
この場合、整流板104eの他方の面に入射する紫外線の量を減らすことは難しい。そのため、整流板104eの他方の面に入射した紫外線を反射させて、液体300に照射することが好ましい。この場合、整流板104eの他方の面の、紫外線に対する反射率が高ければ、液体300に照射される紫外線の量を増加させることができる。そのため、整流板104eの面は、平滑面であることが好ましい。例えば、整流板104eの面を研磨すれば、整流板104eの面を平滑面とすることができる。
また、液体300に照射された紫外線の一部は、容器104の内壁に到達する。そのため、容器104の内壁の、紫外線に対する反射率を高くすることが好ましい。例えば、容器104の内壁は、平滑面であることが好ましい。例えば、容器104の内壁を研磨すれば、容器104の内壁を平滑面とすることができる。
整流板104eの面や、容器104の内壁が平滑面であれば、反射される紫外線の量を増やすことができるので、殺菌効果などの処理効果をさらに向上させることができる。
ホルダ105は、板状を呈し、1つの保護管101に対して一対設けることができる。例えば、一方のホルダ105は、保護管101の上側の端部の近傍を保持する。一方のホルダ105は、例えば、シール部材106を介して、天井板104bに取り付けられる。例えば、他方のホルダ105は、保護管101の下側の端部の近傍を保持する。他方のホルダ105は、例えば、シール部材106を介して、底板104aに取り付けられる。
シール部材106は、例えば、Oリングなどである。シール部材106は、保護管101と、底板104aの孔の内壁との間の隙間を液密となるように封止する。シール部材106は、保護管101と、天井板104bの孔の内壁との間の隙間を液密となるように封止する。
設置部107は、例えば、液体処理装置100を設置する場所の床面に設けられる。設置部107は、例えば、容器104の底板104aに設けることができる。
なお、図1においては、液体処理装置100を設置する場所の床面に設ける場合を例示したが、これに限定されるわけではない。例えば、液体処理装置100は、設置する場所の天井面に設けることもできる。この場合、設置部107は、例えば、容器104の天井板104bに設けることができる。例えば、液体処理装置100は、設置する場所の壁面に設けることもできる。この場合、設置部107は、例えば、容器104の側面に設けることができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を例示したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更などを行うことができる。これら実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。また、前述の各実施形態は、相互に組み合わせて実施することができる。
1 光源、2 バルブ、4a 第1の電極、4b 第2の電極、100 液体処理装置、101 保護管、104 容器、104c 供給口、104d 排出口、104e 整流板、104e1 孔、300 液体、300a 液体

Claims (3)

  1. 液体に紫外線を照射する液体処理装置であって、
    前記液体が供給される空間を内部に有し、中心軸方向に離隔させて設けられた供給口と、排出口と、を有する容器と;
    前記容器の内部を延びる少なくとも1つの保護管と;
    前記保護管の内部を延び、前記紫外線を照射可能な少なくとも1つの光源と;
    前記容器の内部に設けられ、前記保護管が挿通される少なくとも1つの整流板と;
    を具備し、
    前記光源の発光部長をL(mm)とし、
    前記供給口の中心と、前記排出口の中心との間の距離をA(mm)とした場合に以下の式を満足する液体処理装置。
    A(mm)≧L(mm)
  2. 前記整流板は、前記光源の発光部の端部の近傍に設けられている請求項1記載の液体処理装置。
  3. 前記容器の前記中心軸方向において、前記光源の発光部の端部と、前記整流板と、の間の距離をB(mm)とした場合に以下の式を満足する請求項1または2に記載の液体処理装置。
    B(mm)≦0.1×L(mm)
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