JP2023146294A - 端子付導体 - Google Patents

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Abstract

【課題】端子付導体を高温環境においた場合、導体と端子との間の電気抵抗値の増加を抑制できる端子付導体を提供すること。【解決手段】端子付導体は、導体と、かしめにより前記導体に接続した端子とを備える。前記導体は、前記導体の中心部に位置する複数のAl素線と、前記導体の外周部に位置する複数のCu素線と、前記Cu素線の表面を覆う、厚さが2μm以下のCuSn合金層とを備える。前記かしめが行われた部分にある前記Cu素線の表面のうち10%以上40%以下はCuSn合金層から露出していることが好ましい。【選択図】図3

Description

本開示は端子付導体に関する。
特許文献1に端子付導体が開示されている。端子付導体は、導体と、端子とを備える。端子は、かしめにより導体の端部に接続している。導体はAl素線とCu素線とにより構成される。Al素線は中心部にある。Cu素線は外周部にある。Cu素線の表面に錫めっき層が形成されている。
実公昭58-6089号公報
従来の端子付導体を高温環境においた場合、導体と端子との間の電気抵抗値が時間の経過とともに増加した。本開示の1つの局面では、端子付導体を高温環境においた場合、導体と端子との間の電気抵抗値の増加を抑制できる端子付導体を提供することが好ましい。
本開示の1つの局面は、導体と、かしめにより前記導体に接続した端子と、を備える端子付導体である。前記導体は、前記導体の中心部に位置する複数のAl素線と、前記導体の外周部に位置する複数のCu素線と、前記Cu素線の表面を覆う、厚さが2μm以下のCuSn合金層と、を備える。
本開示の1つの局面である端子付導体は、高温環境においた場合、導体と端子との間の電気抵抗値の増加を抑制できる。
端子付導体の構成を表す平面図である。 端子付導体の構成を表す側面図である。 図1におけるIII-III断面での断面図である。 Cu素線とめっき層との構成を表す断面図である。 図1におけるV-V断面での断面図である。 端子付導体における抵抗増加率ΔRの測定値を表すグラフである。 2値化したSEM像を表す説明図である。 割れ部面積比の測定結果を表す表である。 かしめる前のCu素線における横断面を示す写真である。 かしめられた部分にあるCu素線とAl素線との界面を表す写真である。 Al素線とCu素線との表面を観察したSEM観察結果(×2000)である。 かしめるときにAl素線とCu素線との界面で生じると推測される現象を表す説明図である。
本開示の例示的な実施形態について図面を参照しながら説明する。
1.端子付導体1の構成
端子付導体1の構成を、図1~図5に基づき説明する。図1、図2に示すように、端子付導体1は、導体3と、端子5と、絶縁層7と、を備える。
導体3は、図3に示すように、複数の束11と、複数の束13とを親撚りした構造を有する。複数の束11は、それぞれ、複数のAl素線を子撚りして形成されている。複数の束13は、それぞれ、複数のCu素線を子撚りして形成されている。
1つの束11に含まれるAl素線の数は、例えば、1以上102以下である。1つの束13に含まれるCu素線の数は、例えば、1以上102以下である。導体3に含まれる束11の数は、例えば、7以上37以下である。導体3に含まれる束13の数は、例えば、12以上24以下である。
Al素線の直径は、例えば、100μm以上450μm以下である。Cu素線の直径は、例えば、100μm以上450μm以下である。
図3に示すように、かしめられていない部分では、束11は導体3の中心部に位置する。束13は導体3の外周部に位置する。束13は束11よりも外周側に位置する。よって、Al素線は導体3の中心部に位置する。また、Cu素線は導体3の外周部に位置する。
Al素線は、純アルミニウムあるいはアルミニウム合金(以下、これらを「アルミニウム材料」という)を用いている。純アルミニウムはAl及び不可避不純物から成る材料である。純アルミニウムとしては、例えば、電気用純アルミニウム(ECAl)が挙げられる。アルミニウム合金として、例えば、以下のAl-Zr、Al-Fe-Zr等が挙げられる。Al-Zrは、0.03~1.5質量%のZrと、0.1~1.0質量%のFe及びSiと、を含み、残部がAlと不可避不純物からなる化学組成を有するアルミニウム合金である。また、Al-Fe-Zrは、0.01~0.10質量%のZrと、0.1質量%以下のSiと、0.2~1.0質量%のFeと、0.01質量%以下のCuと、0.01質量%以下のMnと、0.01質量%以下のMgと、0.01質量%以下のZnと、0.01質量%以下のTiと、0.01質量%以下のVと、を含み、残部がAlと不可避不純物とを有するアルミニウム合金である。
Al-Zrにおいて、「0.1~1.0質量%のFe及びSi」とは、以下の意味を有する。Fe及びSiの両方を含有する場合は、Fe及びSiの合計濃度が0.1~1.0質量%である。Feを含有し、Siを含有しない場合は、Feの濃度が0.1~1.0質量%である。Siを含有し、Feを含有しない場合は、Siの濃度が0.1~1.0質量%である。なお、ここでの「含有しない」とは、例えば、高周波誘導結合プラズマ発光分光分析で、検出限界以下であることを意味する。
図4に示すように、Cu素線21の表面はめっき層23で覆われている。Cu素線21は、銅材料から成る。銅材料は銅を主成分とする材料である。銅材料として、例えば、TPC(Tough-Pitch Copper)、無酸素銅、銅合金等が挙げられる。銅合金として、例えば、マグネシウム、錫、インジウム、銀、ニッケル、亜鉛等のうちの1種以上の金属元素が所定の含有量で含有された銅合金を用いることができる。また、本実施の形態では、金属素線同士が擦れることによる断線をより抑制するために、金属素線の表面に潤滑油を付与することがよい。潤滑油として、例えば、流動パラフィン等が挙げられる。
めっき層23の少なくとも最表面は、CuSn合金から成る。例えば、めっき層23の全体がCuSn合金から成る。めっき層23を形成する方法として、例えば、Cu素線21の表面にCuから成るめっき層を形成し、加熱処理する方法がある。この方法を行った場合、Cu素線21とSnとが反応し、CuSn合金層が形成される。Snから成る層を十分に薄く形成すれば、めっき層23の最表面がCuSn合金から成る。めっき層23を形成する方法は特に限定されない。溶融めっき法によってめっき層23を形成することが好ましい。
めっき層23の厚さは2μm以下である。めっき層23の厚さが2μm以下であることにより、端子付導体1の抵抗増加率ΔRを抑制することができる。抵抗増加率ΔRについては後述する。めっき層23の厚さの測定方法は、Cu素線21の断面を、樹脂埋め後の断面研磨、FIB(Focused Ion Beam)加工、イオンミリング等の断面形成法によって形成し、任意の観察領域において複数箇所でのめっき層23の厚さを測定し、それらの平均値を算出することにより求める方法である。めっき層23の厚さは0.05μm以上であることが好ましい。
端子5は、導体3の端部に接続している。例えば、図1、図2に示すように、導体3の一方の端部に1つの端子5が接続し、導体3の他方の端部にもう1つの端子5が接続している。あるいは、導体3の一方の端部のみに端子5が接続していてもよい。
端子5は、例えば、筒状部31と、平板部33とを備える。筒状部31は、内部が中空である円筒状の形態を有する。平板部33は板状の形態を有する。平板部33には、例えば、貫通孔35が形成されている。貫通孔35は、平板部33の厚さ方向において、平板部33を貫通している。端子5の材料として、例えば、銅材料等が挙げられる。端子5の表面は、例えば、めっき層で覆われている。端子5の表面を覆うめっき層として、例えば、溶融Snめっき層、電気Snめっき層等が挙げられる。特に、導体3の端部が挿入される筒状部31の内周面には、2μm以上の厚さのSnめっき層が形成されることが好ましい。この場合、筒状部31の内周面に形成されるめっき層の最表面がSnから成る。
導体3と端子5とを接続する方法は、例えば、以下の方法である。導体3の端部を筒状部31に挿入する。筒状部31をかしめることで、導体3と端子5とを接続する。かしめることは、例えば、圧縮又は圧着である。かしめられた部分にある導体3及び端子5は圧縮又は圧着される。
かしめる方法として、例えば、図5に示すように1つの方向のみから筒状部31の一部分のみに圧力Pを加える圧縮方法がある。かしめる方法は、筒状部31の周方向の全周にわたって所定の圧力Pを加える圧着方法であってもよい。図5に示すように、かしめられた部分において、筒状部31、束11、束13は圧縮され、変形した形態を有する。
図1、図2に示すように、絶縁層7は導体3の表面を覆う。ただし、絶縁層7は、導体3のうち、筒状部31に挿入される端部は覆わない。
かしめられた部分において、めっき層23が割れ、Cu素線21の表面がめっき層23から露出していることがある。Cu素線21の表面のうち、めっき層23から露出している部分の比率を割れ部面積比Xとする。割れ部面積比Xは、以下の式(1)で算出される。割れ部面積比Xの単位は%である。
式(1) X=(S1/S2)×100
S2は、かしめられた部分にあるCu素線21をSEM(Scanning Electron Microscope)で観察したときの視野の面積である。視野は、40μm×60μmの領域である。S1は、その視野内にある、Cu素線21の表面がめっき層23から露出している部分の面積である。S1を算出する方法は後述する。割れ部面積比Xが10%以上40%以下である場合、端子付導体1の抵抗増加率ΔRを一層抑制することができる。
2.端子付導体1が奏する効果
(2-1)端子付導体1は、高温環境下にある場合でも、抵抗増加率ΔRを抑制することができる。高温環境とは、例えば、温度が125℃以上の環境である。
(2-2)割れ部面積比Xが10%以上40%以下である場合、端子付導体1は、抵抗増加率ΔRを一層抑制することができる。
3.実施例
(3-1)端子付導体1A、1B、1Cの製造
図1~図5に示す形態を有する端子付導体1Aを製造した。導体3は、19本の束11を備えていた。それぞれの束11は、16本のAl素線を備えていた。それぞれのAl素線の直径は0.45mmであった。Al素線の材料はAl-Fe-Zr合金であった。
導体3は、18本の束13を備えていた。それぞれの束13は、16本のCu素線21を備えていた。それぞれのCu素線21の直径は0.45mmであった。Cu素線21の材料はTPCであった。
Cu素線21の表面に、溶融Snめっき法によりめっき層23を形成した。めっき層23の表面(すなわち導体3の外周面)に対して、エネルギー分散型X線分光法(EDX)を行い、めっき層23の全体がCuSn合金から成っていることを確認した。すなわち、めっき層23はCuSn合金層であった。めっき層23の厚さは0.3μmであった。
基本的には端子付導体1Aと同様の構成を有する端子付導体1Bを製造した。ただし、端子付導体1Bでは、めっき層23は、Niめっき層であった。
基本的には端子付導体1Aと同様の構成を有する端子付導体1Cを製造した。ただし、端子付導体1Cでは、束11と束13の両方が、Al素線により構成されていた。なお、端子付導体1A~1Cにおいて、Al素線の表面にめっき層は形成されていなかった。また、端子付導体1A~1Cに用いた端子5は純銅製の圧着端子であった。端子5の全表面には厚さ4μmのSnめっき層を形成した。端子5の筒状部31の内周面に形成されるめっき層の最表面はSnから成っていた。
(3-2)抵抗増加率ΔRの測定
端子付導体1A、1B、1Cのそれぞれについて、抵抗増加率ΔRを測定した。抵抗増加率ΔRの測定方法は以下のとおりであった。端子付導体1A、1B、1Cを、大気雰囲気中で温度が180℃の環境(以下では高温環境とする)においた。導体3と端子5との間の電気抵抗値を、特開2020―119863号公報に記載の4端子抵抗測定法により、所定時間ごとに繰り返し測定した。端子付導体1A、1B、1Cを高温環境におく前の電気抵抗値をR0とする。以下の式(2)により、抵抗増加率ΔRを算出した。抵抗増加率ΔRの単位は%であった。なお、電気抵抗値の測定は、導体3と端子5との温度を自然冷却により室温に戻した状態で行った。
式(2) ΔR={(R(t)―R0)/R0)}×100
R(t)は、端子付導体1A、1B、1Cを高温環境においてからt時間が経過したときの電気抵抗値である。抵抗増加率ΔRの測定結果を図6に示す。端子付導体1Aでは、抵抗増加率ΔRが小さかった。具体的には、48時間経過後での抵抗増加率ΔRは3.7%、96時間経過後での抵抗増加率ΔRは5.7%、168時間経過後での抵抗増加率ΔRは6.0%であり、抵抗増加率ΔRの目標値である20%以下であった。端子付導体1B、1Cでは、端子付導体1Aに比べて、抵抗増加率ΔRが大きく、いずれも48時間経過後には抵抗増加率ΔRの目標値である20%を超えた。
(3-3)割れ部面積比Xの算出
端子付導体1Aのうち、かしめられた部分にあるCu素線21をSEMで観察し、Cu素線21の表面上の視野1~6においてSEM画像を取得した。SEM画像の倍率は2,000倍であった。1つの視野の大きさは40μm×60μmであった。次に、視野1~6で取得したSEMの反射電子像における各画素の輝度を2値化した。2値化するときの閾値は、EDXを用いて元素分析を行った際に、Sn濃度がCu濃度に対し20%を超える部分が明部となる値とした。
2値化したSEM像を図7に示す。2値化したSEM像における暗部は、めっき層23が割れ、Cu素線21がめっき層23から露出している部分であり、Cuである。2値化したSEM像における明部は、めっき層23が残存し、Cu素線21が露出していない部分であり、CuSn合金である。2値化したSEM像全体の面積をS2とした。2値化したSEM像全体のうち、暗部の面積をS1とした。上述した式(1)により、割れ部面積比Xを算出した。割れ部面積比Xの測定結果を図8に示す。図8における「全体面積」は、式(1)におけるS2である。図8における「暗部面積」は、式(1)におけるS1である。図8における「割合」は、割れ部面積比Xである。どの視野でも、割れ部面積比Xは10%以上40%以下であった。
(3-4)めっき層23の観察
かしめる前に、端子付導体1AのCu素線21における横断面を、倍率10,000倍にてSEM観察した。Cu素線21の横断面を図9に示す。めっき層23は、Cu素線21の表面全面を覆っており、割れていなかった。
次に、端子付導体1Aにおいて、かしめられた部分にあるCu素線21とAl素線との界面を、倍率10,000倍にてSEM観察した。Cu素線21とAl素線との界面を図10に示す。図10に示すように、めっき層23が割れている部分(すなわち亀裂部分)が存在していた。図9、図10のSEM像から、かしめたときに、めっき層23が割れ、Cu素線21の表面がめっき層23から露出したと推定することができる。
(3-5)Al素線及びCu素線の表面の観察
図1に示す圧縮部先端側41から取得したAl素線及びCu素線21の表面を、倍率2,000倍にてSEM観察した。また、図1に示す圧縮部中央付近43から取得したAl素線及びCu素線21の表面を、倍率2,000倍にてSEM観察した。圧縮部中央付近43は、圧縮部先端側41に比べて、強くかしめられた部分である。それぞれの表面のSEM観察結果(×2000)を図11に示す。
圧縮部中央付近43から取得したAl素線の表面には縦縞模様が見られた。圧縮部先端側41から取得したAl素線の表面には縦縞模様が見られなかった。縦縞模様を構成する縦縞は、導体3の長手方向に対して平行な方向に延びていた。この縦縞模様は、以下のように生じると推測される。
図12のSTEP1は、かしめを開始する前の時点におけるCu素線21とAl素線51との界面を表す。Cu素線21の表面はめっき層23により覆われている。めっき層23の亀裂はこの時点では少ない。
図12のSTEP2は、かしめを開始したときの状態を表す。かしめによるCu素線21の変形に追随できず、めっき層23が割れる。
図12のSTEP3は、かしめが終了したときの状態を表す。めっき層23が割れて生じた隙間にAl素線51が喰い込んでいる。高温時に、Al素線51とCu素線21とが結合し、高温試験における抵抗増加を抑制することができる。また、ヒートサイクルにおけるAl素線51とCu素線21との線膨張差による変形で、Al素線51とCu素線21との間の接点がずれることが抑制される。割れためっき層23がAl素線51の表面に押し付けられることで、Al素線51の表面に縦縞模様が生じる。
4.他の実施形態
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
(4-1)上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。
(4-2)上述した端子付導体1の他、端子付導体1を構成要素とする製品、端子5の製造方法、端子付導体1の製造方法等、種々の形態で本開示を実現することもできる。
1、1A、1B、1C…端子付導体、3…導体、5…端子、7…絶縁層、11、13…束、21…Cu素線、23…めっき層、31…筒状部、33…平板部、35…貫通孔、41…圧縮部先端側、43…圧縮部中央付近、51…Al素線

Claims (3)

  1. 導体と、かしめにより前記導体に接続した端子と、を備える端子付導体であって、
    前記導体は、
    前記導体の中心部に位置する複数のAl素線と、
    前記導体の外周部に位置する複数のCu素線と、
    前記Cu素線の表面を覆う、厚さが2μm以下のCuSn合金層と、
    を備える、
    端子付導体。
  2. 請求項1に記載の端子付導体であって、
    前記かしめが行われた部分にある前記Cu素線の表面のうち10%以上40%以下は前記CuSn合金層から露出している、
    端子付導体。
  3. 請求項1または2に記載の端子付導体であって、
    前記Al素線にはめっき層が形成されていない、
    端子付導体。
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