JP2023146252A - 支持架台の設置方法、その設置構造、及び作業体の設置方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】施工する建築物の周囲に広い作業領域を必要とせず、締着作業をほぼ行うことなく容易に且つ安価に設置でき、建築物の屋根面の施工、或いは外壁面の施工に利用できる支持架台の設置方法、その設置構造、及び作業体の設置方法を提供する。【解決手段】本発明の支持架台1の設置方法は、屋根面Aに形成された墨出しに合わせて水平状に基準アングル材2が固定される第1の工程と、基準アングル材2に、鉛直状の支柱4Aを備える支持材4の端部が押さえ金具3にて固定される第2の工程と、隣り合う支持材4,4'の支柱4A,4A間に、高さ方向に離間させたレール材5A,5Bが架設状に固定される第3の工程と、からなることを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、施工する建築物の周囲に広い作業領域を必要とせず、締着作業をほぼ行うことなく容易に且つ安価に設置でき、建築物の屋根面の施工、或いは外壁面の施工に利用できる支持架台の設置方法、その設置構造、及び作業体の設置方法に関する。
近年、各種の異常気象に常に晒されている既設建築物は、軒樋を含む屋根周りの破損や老朽化に伴い、新たな高性能の軒樋を施工する必要性が生じている。このような一例を含め、住宅などの既設建築物の屋根や外壁、軒樋等の屋根周りの改修や補修、或いはメンテナンス等に際しては、各種の作業を行う施工に先立って、建築物の周囲、近隣の住宅との境に各種の作業を行うための足場を施工することが一般的に行われている。即ち建築物の改修は、建築物の周囲に足場を形成する作業が第一に必要であり、この足場形成が、時間や費用、及びその他の無視できない或いは調整が困難な問題となっている。
前記足場形成は、改修や補修等を行う業者とは異なる業者が行うため、改修や補修等の作業日程は、足場形成の作業日程を待って決定する必要があった。
また、新設建築物の施工に際しても、基礎面及び骨組み(屋根下地及び外装下地)を作成する作業を早期に行えば、その後には、大量の資材や重機等が占有していた領域や道路を解放できる。
しかも、前記足場形成は、建築物(改修部分)の高さ及び幅長さに応じたパーツ部材(資材)を現場付近に持ち込み、これらの資材を組み立てて施工領域を覆うように足場を設置するから、前記資材自体は繰り返し使用できるものであっても、足場を形成する費用は安価ではなかった。即ち膨大量の前記資材を仮置きする場所や足場を形成する場所を確保する必要があるが、それらの場所を確保することが困難であることも多かった。さらに、特に隣り合う住宅との境界が狭小である場合には、隣り合う住宅の庭の設備や樹木類を破損しないような手当も必要であった。
前述のように従来の足場形成は、改修部分の高さ及び幅長さに応じたパーツ部材を現場付近に持ち込み、これらを組み立てて施工領域を覆うように足場を設置するものであるため、時間や費用など調整困難な問題を抱えるものであった。
また、新設建築物の施工においても、基礎面及び骨組みを作成後の屋根施工及び外壁施工を行うための足場を小さくすることや大幅に狭めることは大きな利点となっていた。
そこで、本発明は、施工する建築物の周囲に広い作業領域を必要とせず、締着作業をほぼ行うことなく容易に且つ安価に設置でき、建築物の屋根面の施工、或いは外壁面の施工に利用できる支持架台の設置方法、その設置構造、及び作業体の設置方法を提案することを目的とする。
本発明は、上記に鑑み提案されたもので、屋根面に形成された墨出しに合わせて水平状に基準アングル材が固定される第1の工程と、前記基準アングル材に、鉛直状の支柱を備える支持材の端部が押さえ金具にて固定される第2の工程と、隣り合う前記支持材の支柱間に、高さ方向に離間させたレール材が架設状に固定される第3の工程と、からなることを特徴とする支持架台の設置方法に関するものである。
また、本発明は、前記設置方法において、前記支持材は、前記支柱の下端から屋根勾配方向に延在する添設部を備え、該添設部の端部が押さえ金具にて基準アングル材に固定されることを特徴とする支持架台の設置方法をも提案する。
また、本発明は、前記設置方法において、前記支持材には、押さえ金具が回動自在に取り付けられ、前記基準アングル材に重合状に沿わせると共に前記押さえ金具を回動させて固定できることを特徴とする支持架台の設置方法をも提案する。
さらに、本発明は、前記設置方法の後、架設された上下二つのレール材間に跨るように作業体が取り付けられる第4の工程を行うことを特徴とする作業体の設置方法をも提案するものである。
また、本発明は、屋根面に形成された墨出しに合わせて水平状に固定される基準アングル材と、前記基準アングル材に、押さえ金具にて固定される鉛直状の支柱を備える支持材と、隣り合う前記支持材の支柱間に、架設状に固定される高さ方向に離間させた二つのレール材と、からなることを特徴とする支持架台の設置構造をも提案するものである。
本発明の支持架台の設置方法は、施工する建築物の周囲に広い作業領域を必要とせず、締着作業をほぼ行うことなく容易に且つ安価に設置でき、建築物の屋根面の施工、或いは外壁面の施工に利用できる。
そのため、新設の屋根面や外壁面の施工にも、既設の屋根面や外壁面の改修や補修、メンテナンス等に広く適用することができる。
前記支持材は、前記支柱の下端から屋根勾配方向に延在する添設部を備え、該添設部の端部が押さえ金具にて基準アングル材に固定される場合には、添設部を適正位置に取り付けることができ、支柱や支持材自体を適正位置に固定することができる。
前記支持材には、押さえ金具が回動自在に取り付けられ、前記基準アングル材に重合状に沿わせると共に前記押さえ金具を回動させて固定できる場合、例えば添設部の端部に押さえ金具を備える固定金具が取り付けられ、この固定金具を基準アングル材に重合状に沿わせると共に押さえ金具を回動させて固定できる場合等には、容易に基準アングル材に支持材を適正位置に固定できる。
前記設置方法の後、架設された上下二つのレール材間に跨るように作業体が取り付けられる第4の工程を行う場合には、作業者が作業体に起立した状態で作業を行うことができ、特に高さ方向に移動可能な梯子等の機構を備える場合には、各種の作業を容易に行うことができる。
特にスライド状に移動可能なローラ等の機構を作業体に具備している場合には、作業者は作業の進行に伴い、適宜に作業体の作業位置を変更しつつ作業を行うことができる。
また、本発明の支持架台の設置構造は、基準アングル材と支持材と二つのレール材とが押さえ金具等にて連結されている構造であるため、施工する建築物の周囲に広い作業領域を必要とせず、締着作業をほぼ行うことなく容易に且つ安価に設置でき、建築物の屋根面の施工、或いは外壁面の施工に利用できる。
本発明の実施例1の支持架台の設置構造を示す斜視図である。 (a)実施例1における第1の工程及び第2の工程を示す斜視図、(b)その接続部分を背面側から見た拡大斜視図である。 隣り合う支持材を直線状に連結する状態を示す斜視図である。 第3の工程における下部レールを取り付ける状態を示す斜視図である。 第3の工程における隣り合う下部レールを接続する状態を示す斜視図である。 第3の工程における上部レールを取り付ける状態を示す斜視図である。 第3の工程における隣り合う上部レールを接続する状態を示す斜視図である。 隣り合う上部レールを連結して支柱に取り付ける状態を示す斜視図である。
本発明の支持架台の設置方法は、屋根面に形成された墨出しに合わせて水平状に基準アングル材が固定される第1の工程と、前記基準アングル材に、鉛直状の支柱を備える支持材の端部が押さえ金具にて固定される第2の工程と、隣り合う前記支持材の支柱間に、高さ方向に離間させたレール材が架設状に固定される第3の工程と、からなることを特徴とする。
本発明の支持架台の設置方法に用いる基準アングル材、支持材、レール材を、以下にその順で説明する。
なお、本発明の作業体の設置方法に用いる作業体についても、以下に続けて説明する。
前記基準アングル材は、前述のように屋根面に取り付けられる角材(角パイプ)、L字状、コ字状などのアングル材であるが、後述する図示実施例に示すようにL字状材が望ましく、更に縦面(起立面)及び横面(敷設面)のそれぞれに固着具が取り付けられる複数の孔が形成されていることが望ましい。なお、この基準アングル材を取り付ける屋根面とは、既設の屋根補修を行う場合も、新設の屋根形成を行う場合も、予め平坦状に形成された屋根下地面を指している。
この基準アングル材は、水平方向に連続する長尺材でもよいし、所定長さの定尺材でもよい。所定長さの基準アングル材を用いる場合には、後述する図示実施例に示すようにそれと直線状となるようにアングル材を接続するが、該アングル材を予め支持材の一部として組み込むようにしてもよい。
前記支持材は、前述のように鉛直状の支柱を備える部材であって、後述する図示実施例のように支柱の下端から屋根勾配方向に略直交状に延在する添設部を備え、該添設部の端部が押さえ金具にて基準アングル材に固定されることが望ましい。
また、前記添設部には、後述する図示実施例のように押さえ金具が回動自在に取り付けられ、前記基準アングル材に重合状に沿わせると共に前記押さえ金具を回動させて固定できることが望ましい。
ここで、押さえ金具とは、後述する図示実施例に示すように重合状に沿わせた板材を挟着状に固定可能な嵌合溝を備える部材であり、前記添設部に回動自在に取り付けられていることが望ましい。
さらに、前記支持材は、鉛直状の支柱と屋根勾配方向に延在する添設部とが略直交状、即ち略L字状に組み合わされているので、これら支柱と添設部とが後述する図示実施例に示すように斜辺状に架け渡した補強部にて施工前に予め三角形状に連結されていることが望ましい。なお、この補強部は、長さ寸法を可変できるように内枠が外枠に収納可能な構造であり、支柱を鉛直状に、添設部を屋根勾配方向に、それぞれの角度が保持できるように長さ寸法を調整できる。
なお、前記支持材を形成する添設部の端部には、後述する図示実施例のようにL字状の固定金具が固定され、該固定金具の縦状面には、予め押さえ金具が左右に回動自在に固定されていることが望ましい。この固定金具の縦状面は、前記基準アングル材の縦面に押さえ金具を用いて固定されるための部位であり、幅広に形成されている。また、この縦状面の上端には、添設部の底面に固定する横状面が備えられ、L字状の固定金具を形成している。
また、前記支持材を形成する支柱の下端付近の前面側には、後述する図示実施例のように下方のレール材を取り付けるためのL字金具及び受け金具が固定され、予めこの受け金具の左右には、前記基準アングル材への取付に用いられた前記押さえ金具が回動自在に固定されていることが望ましい。
さらに、前記支持材を形成する支柱のほぼ中央付近の前面側には、後述する図示実施例のように上方のレール材を保持させるための支持金具が固定され、予めこの支持金具の左右には、前記基準アングル材への取付に用いられた前記押さえ金具が回動自在に固定されていることが望ましい。
前記レール材は、前述のように隣り合う前記支柱間に架設状に固定される部材であって、二つ以上の支柱に直交状に跨るように架設される。即ち前記鉛直状の支柱に対し、直交状、即ち水平状に配設されるように設置され、断面がU字状、角U字状等の連続する軌道域を形成できる。
このレール材は、前述のように高さ方向に離間させて設置される二つ以上の部材であって、架設された上下二つのレール材間に跨るように作業体が取り付けられ、この作業体にて作業者が各種の作業を行うようにしてもよい。その際、前述のようにレール材には、それぞれ軌道域が形成されるが、一方(例えば下方)のレール材を支持用とし、他方(例えば上方)のレール材を補助用(脱線防止等)とすることが望ましい。そして、それぞれの軌道域をスライド状に移動可能なローラ等の機構を作業体に具備させることにより、作業者は作業の進行に伴い、適宜に作業体の作業位置を変更しつつ作業を行うことも可能となる。
下方の(支持用)レール材は、前記支柱に固定された受け金具に取り付けられる部材であって、隣り合う受け金具に跨るように取り付けられ、縦方向に回転するローラ等の機構が作業体の一部である稼働体に取り付けられている。
上方の(補助用)レール材は、前記支柱に固定された支持金具に取り付けられる部材であって、隣り合う支持金具に跨るように取り付けられ、横方向に回転するローラ等の機構が作業体の一部である移動体に取り付けられている。
即ち稼働体とは、下端には下方のレール材の軌道域を移動する縦回転するローラ等の機構が設けられ、上端には上方のレール材の軌道域を移動する横回転するローラ等の機構が設けられている。
前記作業体は、前述のように架設された上下二つのレール材間に跨るように取り付けられ、この作業体にて作業者が各種の作業を行うことができる場所となる。
この作業体には、前述のように各レール材の軌道域をスライド状に移動可能な稼働体が備えられ、作業者が起立した状態で作業を行うことができるステップが設けられていることが望ましい。更に作業者が高さ方向に移動可能な梯子等の機構を備えていることが望ましく、その他にも作業者の落下を防止する安全枠や作業に用いる工具等を掛けておくステップ等が設けられていることがより望ましい。
次に、本発明の支持架台の設置方法における第1の工程、第2の工程、第3の工程について、以下に説明する。
なお、本発明の作業体の設置方法における第4の工程についても、以下に続けて説明する。
第1の工程では、屋根面に形成された墨出しに合わせて水平状に基準アングル材が固定される。
その際、先端に係止具を取り付けた親綱を、屋根面に緊結状に固定すると共に該親綱にハーネスのフックを取り付けて作業者の安全を図るようにすることが望ましい。
また、屋根面は、前述のように予め平坦状に形成された屋根下地面を指すので、既設の屋根補修を行う場合には、予め破損や老朽化している屋根材を除いて平坦化する作業を行えばよく、新設の屋根形成を行う場合には、予めアスファルトルーフィング等のシート材を敷設していることが望ましい。
さらに、基準アングル材としては、後述する図示実施例のように縦面(起立面)及び横面(敷設面)のそれぞれに複数の孔が形成されているL字状材が望ましいが、水平方向に長尺に連続するように屋根面に固定するのであれば、長尺材を用いるものでも、所定長さの定尺材を突き合わせ状に取り付けるものでもよい。そして、固定具(ドリルビス)の打ち込みには、インパクトドライバー等の片手で操作可能な電動工具を用いることが望ましい。
第2の工程では、前記基準アングル材に、鉛直状の支柱を備える支持材の端部が押さえ金具にて固定される。
この工程で固定される支持材は、前述のように施工前に予め略直交状に組み付けられた支柱と添設部と補強部とが三角形状に組み合わされており、添設部の端部には押さえ金具が回動自在に取り付けられている。
そのため、前記基準アングル材の縦面(起立面)に、添設部の端部を重合状に沿わせると共に、添設部の端部に取り付けられた押さえ金具を回動させて固定できる。
また、この工程で用いられる押さえ金具は、締め付けボルトを用いた締着作業に代えて用いられる部材であり、回動という簡易な作業によって容易に基準アングル材の縦面と添設部の端部とを、当該押さえ金具に設けられた嵌合溝に重合状に挟着させて固定することができる。
第3の工程では、隣り合う前記支持材の支柱間に、高さ方向に離間させたレール材が架設状に固定される。
この工程で固定されるレール材(下方の支持用レール材及び上方の補助用レール材)は、前述のようにそれぞれ軌道域が形成され、該軌道域を例えばスライド状に可動可能なローラ等の機構を有する稼働体を作業体に具備させた場合には、作業者は作業の進行に伴い、適宜に作業位置を変更しつつ作業を行うことが可能となる。
なお、このレール材の固定についても、後述する図示実施例のように前記第2の工程で用いた前記押さえ金具を用いるようにしてもよい。
第4の工程では、架設された上下二つのレール材間に跨るように作業体が取り付けられる。
この工程で固定される作業体は、前述のように各レール材の軌道域をスライド状に移動可能な稼働体が具備され、作業者が起立した状態で作業を行うことができるステップ、更に作業者が高さ方向に移動可能な梯子等の機構、安全枠等を備え、作業者が安全に作業を行う場所となる。この作業体を形成する各部位は、主に丸、角等のパイプ材、型材からなり、軽量かつ強度を得られるものであればその材質等を問うものではない。
これらの基準アングル材、支持材、二つのレール材からなる支持架台は、屋根面上に設置するため、何れもが軽量の部材にて構成されることが望ましい。また、レール材間に跨るように配設される作業体内に位置して作業を行う作業者を、軒先に沿うようにスライド状に位置を変更しながら作業を行うことができる。
そのため、作業者は、施工する建築物の周囲に広い作業領域を必要とせず、締着作業をほぼ行うことなく容易に且つ安価に設置でき、建築物の屋根面の施工、或いは外壁面の施工に利用できる。
図1に示す本発明の実施例1の支持架台1は、その一部を図2~図8に示す設置方法にて形成されるものであって、屋根面Aに形成された墨出しに合わせて水平状に基準アングル材2が固定される第1の工程と、前記基準アングル材2に、鉛直状の支柱4Aを備える支持材4の端部が押さえ金具3にて固定される第2の工程と、隣り合う前記支持材4,4の支柱4A,4A間に、高さ方向に離間させた二つのレール材5A,5Bが架設状に固定される第3の工程と、からなる。
なお、図中に示した長い一点鎖線は、軒先に平行に記載され、短い一点鎖線は、屋根面Aの傾斜勾配に平行に記載されている。また、支柱2A,2A間にクロス状に架け渡した破線で示すブレース7は、各支柱2Aの鉛直状の立設を補助すると共に作業者の安全を確保するものである。このブレース7は、当該図1以外では記載を省略した。
前記基準アングル材2は、縦面(起立面)22及び横面(敷設面)21が形成されているL字鋼材であって、所定長さに形成されている。
そして、第1の工程として、この基準アングル材2は、屋根面Aに形成された墨出しに合わせて水平状に固定されるが、図2(a)に示すように屋根面Aに横面21を敷設した状態で、図示しないインパクトドライバー等の片手で操作可能な電動工具を用いて固定具(ドリルビス)を打ち込んでこの基準アングル材2を屋根面Aに水平状に固定するが、墨出しや固定具等についても図示していない。
なお、この第1の工程に先立ち、図示しないが、先端に係止具を取り付けた親綱を、屋根面Aに緊結状に固定すると共に該親綱にハーネスのフックを取り付けて作業者の安全を図るようにしている。また、前記屋根面Aには、予めアスファルトルーフィング等のシート材を敷設している。
次に、図2(b)に示すように前記基準アングル材2の図面右側の端部に、鉛直状の支柱4Aを備える支持材4の端部が押さえ金具3にて固定される第2の工程を行うが、この第2の工程に先立って、支持材4を組み立てる。
この支持材4は、鉛直状の支柱4Aを備え、該支柱4Aの下端から屋根勾配方向に略直交状に延在する添設部4Bを備え、該添設部4Bの端部が押さえ金具3にて基準アングル材2の縦面22に固定される。
この実施例1における支持材4,4'は、鉛直状に配設した角鋼である支柱4Aの下端にU字鋼である添設部4Bを連結すると共に、それぞれ溝状に成形された内枠41が外枠42に収納可能な補強部4Cが斜辺状に架け渡されるように三角形状に連結されている。この補強部4Cは、設置時に内枠41を外枠42に適宜長さに収納させて長さ寸法を可変できるため、支柱4Aを鉛直状に、添設部4Bを屋根面Aの傾斜勾配に沿うように調整可能である。
なお、前記基準アングル材2に取り付ける支持材4に対し、それに隣り合うように配設される支持材4'は、二つの前記支持材4,4をアングル材2'にて連結している構成である。このアングル材2'は、前記基準アングル材2と同様に縦面(起立面)22及び横面(敷設面)21を備えるL字鋼材であり、縦面22や横面21にはそれぞれに複数の孔が形成され、縦面22の一部の孔220が図示されているが、基準アングル材2と区別するために「アングル材2'」とした。
また、前記添設部4Bの端部下端には、図2(b)に示すように下方へ延在する幅広状の縦状面43を有するL字状の固定金具4Dが固定され、該固定金具4Dに押さえ金具3,3が回動可能に取り付けられている。なお、図中の符号44は、添設部4Bの底面に固定した横状面である。
前記押さえ金具3は、略U字状の嵌合溝31を備える部材であり、該嵌合溝31の一方面が嵌合方向と直交する方向に長く延在されて取付部32を形成している構成であり、この取付部32が前記添設部4Bに回動自在に取り付けられている。
さらに、前記支持材4,4'を形成する支柱4Aの下端付近の前面側には、下方のレール材5Aを取り付けるためのL字金具4E及び受け金具4Fが固定され、この受け金具4Fの左右には、前記押さえ金具3,3が回動自在に固定されている。なお、前記L字金具4Eは、縦面が支柱4Aの側面に固定され、横面が略水平状に延在している。また、受け金具4Fは、略J字状に成形された所定幅の金属板材の上端を略直交状に折曲した形状を備え、該折曲した横片45が前記L字金具4Eに固定されており、縦片46の下端が湾曲状に成形されて略J字状を形成している。
また、前記支持材4,4'を形成する支柱4Aのほぼ中央付近の前面側には、上方のレール材5Bを保持させるための支持金具4Gが固定され、予めこの支持金具4Gの左右にも、前記押さえ金具3,3が回動自在に固定されている。なお、前記支持金具4Gは、縦状面47の下端471が表面側へ屈曲されている。
したがって、この図2(a)には、実施例1における第2の工程として、前記基準アングル材2の端部に、それぞれ一つずつの支柱4A及び添設部4Bを備える支持材4の端部が、押さえ金具3にて固定される工程が示されると共に、その後に、それぞれ二つずつの支柱4A,4A及び添設部4B,4Bを備えてアングル材2'にて連結されている支持材4'を、アングル材2'が基準アングル材2と直線状になるように固定されるサブ工程が示されている。
具体的に前記第2の工程は、添設部4Bの端部に取り付けた固定金具4Dの縦状面43を、基準アングル材2の縦面22に重合状に沿わせ、この状態で二つの押さえ金具3,3を回動させ、基準アングル材2の縦面22に添設部4Bの縦状面43を固定する。
その際、図2(b)に拡大して示すように押さえ金具3,3は、適正位置にて回動させるために施工前では縦状面43の上端に位置されているが、縦状面43が基準アングル材2の縦面22の水上側から重合されるように臨ませた状態で押さえ金具3,3をそれぞれ回動させることで、その嵌合溝31に縦状面43及び縦面22が挟着状に取り付けられるようにする。
なお、当該作業が安定に行われるように、支柱4Aの上端に設けた止め部48に、図示しない屋根面Aに緊結状に固定した親綱等を張ることが望ましい。
なお、前記サブ工程に先立って、それぞれ二つずつの支柱4A,4A及び添設部4B,4Bを備えてアングル材2'にて連結されている支持材4'が組み立てられる。その際、アングル材2'の組み込みは、二つの固定金具4D,4Dの内側に位置する押さえ金具3を、前記第2の工程と同様にそれぞれアングル材2'の縦面22に回動させた状態で、縦面22に形成した孔220に固定金具4Dの縦状面43を沿わせ、この孔220に固定具2bを打ち込んで一体的に固定している。
そのため、このサブ工程に用いる支持材4'は、図面右側に位置する添設部4Bに固定された固定金具4Dは、その左側の押さえ金具3が回動後の状態(=アングル材2'に固定した状態)であって右側の押さえ金具3は回動前の状態となっている。
前記サブ工程は、前述のように予め組み付けた支持材4'を、前記支持材4に隣り合うように設置するが、アングル材2'の固定は、前述の基準アングル材2の固定と同様に、横面21に、インパクトドライバー等の電動工具を用いて固定具2bを打ち込んで屋根面Aに水平状に、前記基準アングル材2と直線状になるように固定した。
その後、図3に示すように図面右側に位置する添設部4Bに固定された固定金具4Dの右側の押さえ金具3を、図中に点線矢印にて示すように回動させて基準アングル材2の縦面22に挟着状に固定する。そのため、支持材4'の図面右側に位置する添設部4Bに固定された固定金具4Dは、見かけ上、アングル材2'と基準アングル材2に跨って配設されている状態となる。
なお、この実施例1では、所定長さの基準アングル材2を用い、それと連続するアングル材2'を支持材4'に組み込むように取り付ける仕様を示したが、例えば連続状の通し材である基準アングル材を用いる場合、前記支持材4'を用いることなく、複数の前記支持材4を適宜間隔にて配設することにより、この第2の工程を行うことができる。
続いて、第3の工程では、隣り合う前記支持材4,4'の支柱4A,4A間に、高さ方向に離間させたレール材5A,5Bが架設状に固定される。
まず、図4及び図5には、下方のレール材5Aが配設される状態を示すが、隣り合う支柱4A,4Aの受け金具4F,4F間に、レール材5Aを架け渡すように取り付け、受け金具4F,4Fに取り付けた押さえ金具3,3をそれぞれ回動させて固定する。
次に、図6~図8には、上方のレール材5Bが配設される状態を示すが、隣り合う支柱4A,4Aの支持金具4G,4G間に、レール材5Bを架け渡すように取り付け、支持金具4G,4Gに取り付けた押さえ金具3,3をそれぞれ回動させて固定する。
隣り合う受け金具4F,4F間に取り付けられるレール材5Aは、図4に示すように縦状面の下端が湾曲状に屈曲されて、断面弧状に成形された樋状部51を備える部材であってその上面側に軌道域50Aが形成され、隣り合う受け金具4F,4F間に架け渡される長さ寸法に形成されている。
なお、このレール材5Aの樋状の軌道域50Aは、縦面状の取付部52の下端に設けられ、受け金具4Fの略J字状の成形面と略同形状に形成されているので、レール材5Aの取付部52を受け金具4Fの縦状部に沿わせると共に、隣り合う受け金具4F,4F間に樋状部51を上方から容易に配設することができる。
この状態で、図5に示すように受け金具4F,4Fの取付部52の上端に取り付けた押さえ金具3,3を、それぞれ回動させてレール材5Aを固定でき、軌道域50Aを形成することができる。
隣り合う支持金具4G,4G間に取り付けられるレール材5Bは、図6に示すように下方が開放する函状部53を備える部材であってその内面側に軌道域50Bが形成され、隣り合う支持金具4G,4G間に架け渡される長さ寸法に形成されている。
なお、このレール材5Bの函状部53は、縦面状の取付部54の側方に設けられ、支持金具4Gの側方に設けられているので、レール材5Bの取付部54を支持金具4Gの縦状面47に沿わせ、その下端を下端471に係合させると共に、隣り合う支持金具4G,4G間に函状部53を容易に配設することができる。
この状態で、図7に示すように支持金具4G,4Gに取り付けた押さえ金具3,3を、それぞれ回動させてレール材5Bを固定でき、軌道域50Bを形成することができる。
なお、前記レール材5Bの端部、及び隣り合うレール材5B,5Bの突き合わせ部分には、継ぎ材5Cが取り付けられている。
この継ぎ材5Cは、図8に示すように上端に支柱4Aへの固定部55が、その下方に前記函状部53の外側へ被覆部56が設けられるピース状の部材である。
前記固定部55には孔が形成されているため固着具5dを支柱4Aに形成した孔へと連通させて打ち込むことができ、前記被覆部56は前記函状部53より僅かに大きく形成されているので嵌合状に取り付けることができる。
前記各レール材5A,5Bの軌道域50A,50Bをスライド状に移動可能な稼働体が具備される作業体は、図示しないが、作業者が起立した状態で作業を行うことができるステップ、更に作業者が高さ方向に移動可能な梯子等の機構、安全枠等を備え、作業者が安全に作業を行う場所である。この作業体を形成する各部位は、パイプ材や型材からなるため、軽量かつ強度を備えている。
そして、それぞれの軌道域をスライド状に移動可能なローラ等の機構を作業体に具備しているので、作業者は作業の進行に伴い、適宜に作業体の作業位置を変更しつつ作業を行うことが可能である。
1 支持架台
2 基準アングル材
2' アングル材
2b 固定具
21 横面(敷設面)
22 縦面(起立面)
3 押さえ金具
31 嵌合溝
32 取付部
4,4' 支持材
4A 支柱
4B 添設部
4C 補強部
41 内枠
42 外枠
4D 固定金具
43 縦状面
44 横状面
4E L字金具
4F 受け金具
45 横片
46 縦片
4G 支持金具
47 縦状面
48 止め部
5A (下方)レール材
50A 軌道域
5B (上方)レール材
50B 軌道域
5C 継ぎ材
A 屋根面

Claims (5)

  1. 屋根面に形成された墨出しに合わせて水平状に基準アングル材が固定される第1の工程と、
    前記基準アングル材に、鉛直状の支柱を備える支持材の端部が押さえ金具にて固定される第2の工程と、
    隣り合う前記支持材の支柱間に、高さ方向に離間させたレール材が架設状に固定される第3の工程と、
    からなることを特徴とする支持架台の設置方法。
  2. 前記支持材は、前記支柱の下端から屋根勾配方向に延在する添設部を備え、該添設部の端部が前記押さえ金具にて基準アングル材に固定されることを特徴とする請求項1に記載の支持架台の設置方法。
  3. 前記支持材は、前記支柱の下端から屋根勾配方向に延在する添設部を備え、該添設部の端部に前記押さえ金具が回動自在に取り付けられ、前記基準アングル材に重合状に沿わせると共に前記押さえ金具を回動させて固定できることを特徴とする請求項1に記載の支持架台の設置方法。
  4. 請求項1に記載の支持架台の設置方法の後、架設された上下二つのレール材間に跨るように作業体が取り付けられる第4の工程を行うことを特徴とする作業体の設置方法。
  5. 屋根面に形成された墨出しに合わせて水平状に固定される基準アングル材と、
    前記基準アングル材に、押さえ金具にて固定される鉛直状の支柱を備える支持材と、
    隣り合う前記支持材の支柱間に、架設状に固定される高さ方向に離間させた二つのレール材と、
    からなることを特徴とする支持架台の設置構造。
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