JP2023145971A - 発電量予測装置、発電量予測方法および発電量予測プログラム - Google Patents

発電量予測装置、発電量予測方法および発電量予測プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】太陽光発電システムにおける発電量をより正確に予測する。【解決手段】太陽電池パネルを含む複数の発電部を備える太陽光発電システムにおける、日射量の予測結果および気温の予測結果を示す予測情報を取得する予測情報取得部と、前記太陽光発電システムにおける異常の検知結果を示す検知情報を取得する検知情報取得部と、前記予測情報取得部により取得された前記予測情報および前記検知情報取得部により取得された前記検知情報に基づいて、前記太陽光発電システムにおける発電量の予測値である予測発電量を算出する算出部とを備え、前記算出部は、前記検知情報が示す異常の発生部分に対応する発電量の予測値の少なくとも一部が除外された前記予測発電量を算出する。【選択図】図7

Description

本開示は、発電量予測装置、発電量予測方法および発電量予測プログラムに関する。
従来、太陽光発電システムにおける発電量を予測する技術が提案されている。
たとえば、特許文献1(特開2006-33908号公報)には、以下のような発電量予測方法が開示されている。すなわち、発電量予測方法は、太陽光発電システム予測装置において太陽光発電システムの発電量を予測する方法であって、日射量予測式導出手段が、太陽光発電システムの設置地域において過去に観測された天気現象と、該地域において過去に計測された日射量とを基に日射量予測式を導出するステップと、日射量予測計算手段が、該地域に対する予測対象日または予測対象時間帯についての天気予報と、予測対象日の予測実施時刻前に該地域において計測された日射量とを前記日射量予測式に入力することにより、該地域における日射量を予測するステップと、発電量予測計算手段が、予測された日射量と、前記地域に対する予測対象日または予測対象時間帯についての気温予報とを、日射量と気温の情報から発電量を計算することが可能な太陽光発電システムモデルに入力することにより、前記太陽光発電システムの発電量を予測するステップとを有する。
また、特許文献2(特開2015-35520号公報)には、以下のような推定方法が開示されている。すなわち、推定方法は、太陽光発電システムによる発電電力を推定するための推定方法であって、発電電力を推定しようとしている推定対象時における推定対象時日射量、及び前記推定対象時における推定対象時気温を取得する取得ステップと、前記推定対象時日射量、及び前記推定対象時気温から、下記式(1)に基づいて、前記推定対象時における推定発電電力を演算する演算ステップとを含む。
推定発電電力=日射量×f(日射量,気温)・・・(1)
ただし、式(1)中、f(日射量,気温)は、日射量及び気温を変数として含んだ関数を示す。
特開2006-33908号公報 特開2015-35520号公報
特許文献1および2に記載の技術を超えて、太陽光発電システムにおける発電量をより正確に予測することが可能な技術が望まれる。
本開示は、上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、太陽光発電システムにおける発電量をより正確に予測することが可能な発電量予測装置、発電量予測方法および発電量予測プログラムを提供することである。
本開示の発電量予測装置は、太陽電池パネルを含む複数の発電部を備える太陽光発電システムにおける、日射量の予測結果および気温の予測結果を示す予測情報を取得する予測情報取得部と、前記太陽光発電システムにおける異常の検知結果を示す検知情報を取得する検知情報取得部と、前記予測情報取得部により取得された前記予測情報および前記検知情報取得部により取得された前記検知情報に基づいて、前記太陽光発電システムにおける発電量の予測値である予測発電量を算出する算出部とを備え、前記算出部は、前記検知情報が示す異常の発生部分に対応する発電量の予測値の少なくとも一部が除外された前記予測発電量を算出する。
本開示の発電量予測装置は、太陽電池パネルを含む複数の発電部を備える太陽光発電システムにおける、日射量の予測結果および気温の予測結果を示す予測情報を取得する予測情報取得部と、前記太陽光発電システムにおける異常の検知結果を示す検知情報を取得する検知情報取得部と、前記予測情報取得部により取得された前記予測情報および前記検知情報取得部により取得された前記検知情報に基づいて、前記太陽光発電システムにおける発電量の予測値である予測発電量を算出する算出部とを備え、前記算出部は、前記予測情報に基づいて前記発電部ごとの発電量の予測値を算出し、前記太陽光発電システムにおけるPCSに接続された複数の前記発電部のうちの前記検知情報が示す異常の発生部分に対応する1または複数の前記発電部以外の前記発電部、の発電量の前記予測値を加算することにより、前記PCSの発電容量を上限とする前記PCSの発電量の予測値であるPCS予測値を算出し、前記PCSごとの前記PCS予測値を加算することにより前記予測発電量を算出する。
本開示の発電量予測方法は、発電量予測装置における発電量予測方法であって、太陽電池パネルを含む複数の発電部を備える太陽光発電システムにおける、日射量の予測結果および気温の予測結果を示す予測情報を取得するステップと、前記太陽光発電システムにおける異常の検知結果を示す検知情報を取得するステップと、取得した前記予測情報および前記検知情報に基づいて、前記太陽光発電システムにおける発電量の予測値である予測発電量を算出するステップとを含み、前記予測発電量を算出するステップにおいては、前記検知情報が示す異常の発生部分に対応する発電量の予測値の少なくとも一部が除外された前記予測発電量を算出する。
本開示の発電量予測プログラムは、発電量予測装置において用いられる発電量予測プログラムであって、コンピュータを、太陽電池パネルを含む複数の発電部を備える太陽光発電システムにおける、日射量の予測結果および気温の予測結果を示す予測情報を取得する予測情報取得部と、前記太陽光発電システムにおける異常の検知結果を示す検知情報を取得する検知情報取得部と、前記予測情報取得部により取得された前記予測情報および前記検知情報取得部により取得された前記検知情報に基づいて、前記太陽光発電システムにおける発電量の予測値である予測発電量を算出する算出部、として機能させるためのプログラムであり、前記算出部は、前記検知情報が示す異常の発生部分に対応する発電量の予測値の少なくとも一部が除外された前記予測発電量を算出する。
本開示の一態様は、このような特徴的な処理部を備える発電量予測装置として実現され得るだけでなく、発電量予測装置の一部または全部を実現する半導体集積回路として実現され得たり、発電量予測装置を含む発電量予測システムとして実現され得る。
本開示によれば、太陽光発電システムにおける発電量をより正確に予測することができる。
図1は、本開示の実施の形態に係る太陽光発電システムの構成を示す図である。 図2は、本開示の実施の形態に係るPCSユニットの構成を示す図である。 図3は、本開示の実施の形態に係る集電ユニットの構成を示す図である。 図4は、本開示の実施の形態に係る太陽電池ユニットの構成を示す図である。 図5は、本開示の実施の形態に係る発電量予測システムの構成を示す図である。 図6は、本開示の実施の形態に係る判定システムにおける監視装置の構成を示す図である。 図7は、本開示の実施の形態に係る発電量予測装置の構成を示す図である。 図8は、本開示の実施の形態に係る発電量予測装置による予測発電量の算出結果の一例を示す図である。 図9は、本開示の実施の形態に係る発電量予測装置が学習モデルMdの作成を行う際の動作手順の一例を定めたフローチャートである。 図10は、本開示の実施の形態に係る発電量予測装置が予測発電量Pxの算出を行う際の動作手順の一例を定めたフローチャートである。
最初に、本開示の実施形態の内容を列記して説明する。
(1)本開示の実施の形態に係る発電量予測装置は、太陽電池パネルを含む複数の発電部を備える太陽光発電システムにおける、日射量の予測結果および気温の予測結果を示す予測情報を取得する予測情報取得部と、前記太陽光発電システムにおける異常の検知結果を示す検知情報を取得する検知情報取得部と、前記予測情報取得部により取得された前記予測情報および前記検知情報取得部により取得された前記検知情報に基づいて、前記太陽光発電システムにおける発電量の予測値である予測発電量を算出する算出部とを備え、前記算出部は、前記検知情報が示す異常の発生部分に対応する発電量の予測値の少なくとも一部が除外された前記予測発電量を算出する。
このように、太陽光発電システムにおける異常の検知結果を示す検知情報を取得し、検知情報が示す異常の発生部分に対応する発電量の予測値の少なくとも一部が除外された予測発電量を算出する構成により、太陽光発電システムにおいて異常が発生した場合において、異常の発生に伴う発電量の低下が考慮された予測発電量を算出することができる。したがって、太陽光発電システムにおける発電量をより正確に予測することができる。
(2)前記検知情報取得部は、前記発電部の故障の検知結果を示す前記検知情報を取得してもよく、前記算出部は、前記検知情報が示す故障した前記発電部の発電量の予測値の少なくとも一部が除外された前記予測発電量を算出してもよい。
このような構成により、発電部の故障に伴う発電量の低下が考慮された予測発電量を算出することができる。
(3)前記検知情報取得部は、前記太陽光発電システムにおけるPCS(Power Conditioning System)の故障の検知結果を示す前記検知情報を取得してもよく、前記算出部は、前記検知情報が示す故障した前記PCSに接続された前記発電部の発電量の予測値の少なくとも一部が除外された前記予測発電量を算出してもよい。
このような構成により、PCSの故障に伴う発電量の低下が考慮された予測発電量を算出することができる。
(4)本開示の実施の形態に係る発電量予測装置は、太陽電池パネルを含む複数の発電部を備える太陽光発電システムにおける、日射量の予測結果および気温の予測結果を示す予測情報を取得する予測情報取得部と、前記太陽光発電システムにおける異常の検知結果を示す検知情報を取得する検知情報取得部と、前記予測情報取得部により取得された前記予測情報および前記検知情報取得部により取得された前記検知情報に基づいて、前記太陽光発電システムにおける発電量の予測値である予測発電量を算出する算出部とを備え、前記算出部は、前記予測情報に基づいて前記発電部ごとの発電量の予測値を算出し、前記太陽光発電システムにおけるPCSに接続された複数の前記発電部のうちの前記検知情報が示す異常の発生部分に対応する1または複数の前記発電部以外の前記発電部、の発電量の前記予測値を加算することにより、前記PCSの発電容量を上限とする前記PCSの発電量の予測値であるPCS予測値を算出し、前記PCSごとの前記PCS予測値を加算することにより前記予測発電量を算出する。
このように、予測情報に基づいて発電部ごとの発電量の予測値を算出し、検知情報が示す異常の発生部分に対応する発電部以外の発電部の発電量の予測値を加算する構成により、正常な発電部の発電量の予測値に基づいて予測発電量を算出することができる。また、PCSごとに算出したPCS予測値を加算して予測発電量を算出する構成により、PCSの発電容量の上限値を考慮して予測発電量を算出することができる。したがって、太陽光発電システムにおける発電量をより正確に予測することができる。
(5)前記算出部は、前記発電部ごとの発電量の予測値を出力する学習モデルを用いて、前記発電部ごとの発電量の予測値を算出してもよい。
このような構成により、発電部ごとの発電量の予測値を簡単に算出することができる。
(6)本開示の実施の形態に係る発電量予測方法は、発電量予測装置における発電量予測方法であって、太陽電池パネルを含む複数の発電部を備える太陽光発電システムにおける、日射量の予測結果および気温の予測結果を示す予測情報を取得するステップと、前記太陽光発電システムにおける異常の検知結果を示す検知情報を取得するステップと、取得した前記予測情報および前記検知情報に基づいて、前記太陽光発電システムにおける発電量の予測値である予測発電量を算出するステップとを含み、前記予測発電量を算出するステップにおいては、前記検知情報が示す異常の発生部分に対応する発電量の予測値の少なくとも一部が除外された前記予測発電量を算出する。
このように、太陽光発電システムにおける異常の検知結果を示す検知情報を取得し、検知情報が示す異常の発生部分に対応する発電量の予測値の少なくとも一部が除外された予測発電量を算出する方法により、太陽光発電システムにおいて異常が発生した場合において、異常の発生に伴う発電量の低下が考慮された予測発電量を算出することができる。したがって、太陽光発電システムにおける発電量をより正確に予測することができる。
(7)本開示の実施の形態に係る発電量予測プログラムは、発電量予測装置において用いられる発電量予測プログラムであって、コンピュータを、太陽電池パネルを含む複数の発電部を備える太陽光発電システムにおける、日射量の予測結果および気温の予測結果を示す予測情報を取得する予測情報取得部と、前記太陽光発電システムにおける異常の検知結果を示す検知情報を取得する検知情報取得部と、前記予測情報取得部により取得された前記予測情報および前記検知情報取得部により取得された前記検知情報に基づいて、前記太陽光発電システムにおける発電量の予測値である予測発電量を算出する算出部、として機能させるためのプログラムであり、前記算出部は、前記検知情報が示す異常の発生部分に対応する発電量の予測値の少なくとも一部が除外された前記予測発電量を算出する。
このように、太陽光発電システムにおける異常の検知結果を示す検知情報を取得し、検知情報が示す異常の発生部分に対応する発電量の予測値の少なくとも一部が除外された予測発電量を算出する構成により、太陽光発電システムにおいて異常が発生した場合において、異常の発生に伴う発電量の低下が考慮された予測発電量を算出することができる。したがって、太陽光発電システムにおける発電量をより正確に予測することができる。
以下、本開示の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。また、以下に記載する実施の形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
<構成および基本動作>
[太陽光発電システムの構成]
図1は、本開示の実施の形態に係る太陽光発電システムの構成を示す図である。
図1を参照して、太陽光発電システム401は、4つのPCSユニット80と、キュービクル6とを備える。キュービクル6は、銅バー73を含む。
図1では、4つのPCSユニット80を代表的に示しているが、さらに多数または少数のPCSユニット80が設けられてもよい。
図2は、本開示の実施の形態に係るPCSユニットの構成を示す図である。
図2を参照して、PCSユニット80は、4つの集電ユニット60と、PCS(電力変換装置)8とを備える。PCS8は、銅バー7と、電力変換部9とを含む。
図2では、4つの集電ユニット60を代表的に示しているが、さらに多数または少数の集電ユニット60が設けられてもよい
図3は、本開示の実施の形態に係る集電ユニットの構成を示す図である。
図3を参照して、集電ユニット60は、4つの太陽電池ユニット74と、集電箱71とを含む。集電箱71は、銅バー72を有する。
図3では、4つの太陽電池ユニット74を代表的に示しているが、さらに多数または少数の太陽電池ユニット74が設けられてもよい。
図4は、本開示の実施の形態に係る太陽電池ユニットの構成を示す図である。
図4を参照して、太陽電池ユニット74は、4つの発電部78A,78B,78C,78Dと、接続箱76とを含む。以下、発電部78A,78B,78C,78Dの各々を発電部78とも称する。発電部78は、太陽電池パネル79を有する。接続箱76は、銅バー77を有する。
図4では、4つの発電部78を代表的に示しているが、さらに多数または少数の発電部78が設けられてもよく、たとえば20個の発電部78が設けられてもよい。
発電部78は、この例では4つの太陽電池パネル79が直列接続されたストリングである。
図4では、1つの発電部78に対して、4つの太陽電池パネル79を代表的に示しているが、さらに多数または少数の太陽電池パネルが設けられてもよい。
太陽光発電システム401では、複数の発電部78からの出力ライン1および集約ライン2,5すなわち電力線が、図2に示すPCS8に電気的に接続される。
より詳細には、発電部78の出力ライン1は、発電部78に接続された第1端と、銅バー77に接続された第2端とを有する。各出力ライン1は、銅バー77を介して集約ライン5に集約される。銅バー77は、たとえば接続箱76の内部に設けられている。
発電部78は、太陽光を受けると、受けた太陽光のエネルギーを直流電力に変換し、変換した直流電力を出力ライン1へ出力する。
図3および図4を参照して、集約ライン5は、対応の太陽電池ユニット74における銅バー77に接続された第1端と、銅バー72に接続された第2端とを有する。各集約ライン5は、銅バー72を介して集約ライン2に集約される。銅バー72は、たとえば集電箱71の内部に設けられている。
図1~図4を参照して、太陽光発電システム401では、上述のように複数の発電部78からの各出力ライン1が集約ライン5に集約され、各集約ライン5が集約ライン2に集約され、各集約ライン2がPCS8に電気的に接続される。
より詳細には、各集約ライン2は、対応の集電ユニット60における銅バー72に接続された第1端と、銅バー7に接続された第2端とを有する。PCS8において、内部ライン3は、銅バー7に接続された第1端と、電力変換部9に接続された第2端とを有する。
PCS8において、電力変換部9は、たとえば、各発電部78において発電された直流電力を出力ライン1、銅バー77、集約ライン5、銅バー72、集約ライン2、銅バー7および内部ライン3経由で受けると、受けた直流電力を交流電力に変換して集約ライン4へ出力する。
集約ライン4は、電力変換部9に接続された第1端と、銅バー73に接続された第2端とを有する。
キュービクル6において、各PCS8における電力変換部9から各集約ライン4へ出力された交流電力は、銅バー73を介して系統へ出力される。
[発電量予測システムの構成]
図5は、本開示の実施の形態に係る発電量予測システムの構成を示す図である。
図5を参照して、発電量予測システム301は、太陽光発電システム401に用いられる。発電量予測システム301は、発電量予測装置161と、複数の監視装置111と、複数の収集装置151とを含む。
図5では、1つの集電ユニット60に対応して設けられた4つの監視装置111を代表的に示しているが、1つの集電ユニット60に対応してさらに多数または少数の監視装置111が設けられてもよい。
発電量予測システム301では、子機である監視装置111におけるセンサの情報が、親機である収集装置151へ定期的または不定期に伝送される。
監視装置111は、たとえば集電ユニット60に設けられている。より詳細には、監視装置111は、4つの太陽電池ユニット74にそれぞれ対応して4つ設けられている。各監視装置111は、たとえば、対応の出力ライン1および集約ライン5に電気的に接続されている。
監視装置111は、対応の太陽電池ユニット74における発電部78を監視する。たとえば、監視装置111は、対応の太陽電池ユニット74における各出力ライン1の電流をセンサにより計測する。また、たとえば、監視装置111は、対応の太陽電池ユニット74における各出力ライン1の電圧をセンサにより計測する。
収集装置151は、各監視装置111からの監視結果を収集する。収集装置151は、たとえばPCS8の近傍に設けられている。より詳細には、収集装置151は、PCSユニット80に対応して設けられ、信号線46を介してPCS8における銅バー7に電気的に接続されている。収集装置151は、対応のPCSユニット80における集電ユニット60に設けられた監視装置111からの監視結果を収集する。
監視装置111および収集装置151は、集約ライン2,5を介して電力線通信(PLC:Power Line Communication)を行うことにより情報の送受信を行う。
より詳細には、各監視装置111は、所定の計測周期Cmに従う計測タイミングにおいて、対応の出力ライン1の電流および電圧を計測し、計測結果を含む監視結果を送信する。
収集装置151は、集約ライン2,5経由で情報を送受信することが可能である。具体的には、収集装置151は、たとえば、信号線46および集約ライン2,5を介して監視装置111と電力線通信を行い、監視装置111からの監視結果を受信する。
収集装置151は、たとえばVPN(Virtual Private Network)を介して、発電量予測装置161と情報の送受信を行う。
[監視装置の構成]
図6は、本開示の実施の形態に係る判定システムにおける監視装置の構成を示す図である。図6では、接続箱76の内部がより詳細に示されている。
図6を参照して、出力ライン1の各々は、プラス側出力ライン1pと、マイナス側出力ライン1nとを含む。集約ライン5は、プラス側集約ライン5pと、マイナス側集約ライン5nとを含む。銅バー77は、プラス側銅バー77pと、マイナス側銅バー77nとを含む。
図示しないが、図3に示す集電箱71における銅バー72は、プラス側集約ライン5pおよびマイナス側集約ライン5nにそれぞれ対応して、プラス側銅バー72pおよびマイナス側銅バー72nを含む。
プラス側出力ライン1pは、対応の発電部78に接続された第1端と、プラス側銅バー77pに接続された第2端とを有する。マイナス側出力ライン1nは、対応の発電部78に接続された第1端と、マイナス側銅バー77nに接続された第2端とを有する。
プラス側集約ライン5pは、プラス側銅バー77pに接続された第1端と、集電箱71におけるプラス側銅バー72pに接続された第2端とを有する。マイナス側集約ライン5nは、マイナス側銅バー77nに接続された第1端と、集電箱71におけるマイナス側銅バー72nに接続された第2端とを有する。
監視装置111は、取得部11と、通信部14と、4つの電流センサ16と、電圧センサ17と、記憶部18とを備える。なお、監視装置111は、出力ライン1の数に応じて、さらに多数または少数の電流センサ16を備えてもよく、たとえば20個の電流センサ16を備えてもよい。
監視装置111は、たとえば、発電部78の近傍に設けられている。具体的には、監視装置111は、たとえば、計測対象の出力ライン1が接続された銅バー77が設けられた接続箱76の内部に設けられている。なお、監視装置111は、接続箱76の外部に設けられてもよい。
監視装置111は、たとえば、プラス側集約ライン5pおよびマイナス側集約ライン5nとそれぞれプラス側電源線26pおよびマイナス側電源線26nを介して電気的に接続されている。以下、プラス側電源線26pおよびマイナス側電源線26nの各々を、電源線26とも称する。
取得部11は、発電部78の電流の計測結果を取得する。より詳細には、取得部11は、電流センサ16により計測された出力ライン1の出力電流を示す計測結果を取得する。また、取得部11は、電圧センサ17により計測された出力ライン1の出力電圧を示す計測結果を取得する。
具体的には、電流センサ16は、たとえば、ホール素子タイプの電流プローブである。電流センサ16は、発電部78とPCS8との間に接続され、監視装置111の図示しない電源回路から受けた電力を用いて、対応のマイナス側出力ライン1nを通して流れる電流を、計測周期Cmに従う計測タイミングごとに計測し、計測結果を取得部11へ出力する。なお、電流センサ16は、プラス側出力ライン1pを通して流れる電流を計測してもよい。
電圧センサ17は、出力ライン1の出力電圧を計測する。より詳細には、電圧センサ17は、プラス側銅バー77pおよびマイナス側銅バー77n間の電圧を、計測周期Cmに従う計測タイミングごとに計測し、計測結果を取得部11へ出力する。
取得部11は、たとえば、複数の電流センサ16および電圧センサ17から受けた各々の計測結果、複数の電流センサ16および電圧センサ17の各々の計測時刻、ならびに対応する電流センサ16および電圧センサ17の各々のID等を含む監視結果を、記憶部18に保存する。
通信部14は、集約ライン2,5を介した電力線通信を、複数の監視装置111からの監視結果を収集する収集装置151と行うことが可能である。具体的には、通信部14は、たとえば、記憶部18に保存されている最新の監視結果を定期的または不定期に取得し、取得した監視結果に監視装置111のIDを含めて、PCS8経由で収集装置151へ送信する。
収集装置151は、各監視装置111から監視結果を受信する。より詳細には、収集装置151は、各監視装置111から受信した複数の監視結果に収集装置151のIDを含めて、収集装置151のIDを含む当該複数の監視結果を発電量予測装置161へ送信する。
[発電量予測装置の構成]
図7は、本開示の実施の形態に係る発電量予測装置の構成を示す図である。
図7を参照して、発電量予測装置161は、監視結果取得部31と、気象情報取得部32と、発電実績算出部33と、モデル作成部34と、予測部35と、異常検知部36と、算出部37と、記憶部38とを備える。予測部35は、予測情報取得部の一例である。異常検知部36は、検知情報取得部の一例である。監視結果取得部31、気象情報取得部32、発電実績算出部33、モデル作成部34、予測部35、異常検知部36および算出部37の一部または全部は、たとえば、CPU(Central Processing Unit)およびDSP(Digital Signal Processor)等のプロセッサにより実現される。記憶部38は、たとえば不揮発性メモリである。
たとえば、発電量予測装置161の機能の一部または全部は、クラウドコンピューティングによって提供される。すなわち、発電量予測装置161は、複数のクラウドサーバ等によって構成される。なお、発電量予測装置161は、クラウドサーバ等によって構成される代わりに、たとえば収集装置151に内蔵されてもよい。
(監視結果取得部)
監視結果取得部31は、各監視装置111から送信された監視結果を、対応するPCS8、収集装置151およびVPN経由で受信する。監視結果取得部31は、受信した複数の監視結果を記憶部38に保存する。
(気象情報取得部)
気象情報取得部32は、定期的に、現在時刻から所定時間後までの気象の予測結果を示す気象情報を取得する。たとえば、気象情報取得部32は、気象情報として、メソ数値予報モデル(MSM:Meso Scale Model)GPV(Grid Point Value)を一般財団法人気象業務支援センターから取得する。メソ数値予報モデルGPVは、39時間後まで1時間単位での、日本近郊における5kmの格子領域ごとの気象予測データを含む。当該気象予測データは、気温、および水平面における全天日射量等の気象の予測結果を示す。
メソ数値予報モデルGPVは、一般財団法人気象業務支援センターにより3時間ごとに更新される。気象情報取得部32は、メソ数値予報モデルGPVが更新されるたびに、更新されたメソ数値予報モデルGPVを一般財団法人気象業務支援センターから取得し、取得したメソ数値予報モデルGPVを記憶部38に保存する。
なお、気象情報取得部32は、メソ数値予報モデルGPVの代わりに、またはメソ数値予報モデルGPVに加えて、他の気象情報を取得する構成であってもよい。
(発電実績算出部)
発電実績算出部33は、発電部78ごとに、発電部78の発電量の実績値である発電実績値を算出する。
たとえば、記憶部38には、収集装置151のIDと、監視装置111のIDと、電流センサ16のIDと、発電部78のIDと、PCS8のIDとの対応関係を示す対応テーブルTa1が保存されている。
発電実績算出部33は、監視結果取得部31により記憶部38に監視結果が保存されるたびに、当該監視結果および対応テーブルTa1を参照して、当該監視結果に含まれる電流センサ16ごとの計測結果と、当該監視結果に1つ含まれる電圧センサ17の計測結果とを乗じることにより、電流センサ16の計測時刻における発電部78ごとの発電実績値を算出する。発電実績算出部33は、算出した発電部78ごとの発電実績値を、発電部78のIDに対応付けて記憶部38に保存する。
(モデル作成部)
モデル作成部34は、発電部78ごとの発電量の予測値である予測発電量Pvを出力する学習モデルMdを作成する。
より詳細には、モデル作成部34は、気温の計測結果である実測気温Mt、および太陽電池パネル79の受光面と平行な面における全天日射量の計測結果である実測全天日射量Msを取得する。たとえば、モデル作成部34は、太陽光発電システム401における太陽電池パネル79の近傍に設けられた図示しない温度計および日射計から、所定の取得周期に従う取得タイミングにおいて、実測気温Mtおよび実測全天日射量Msを取得する。当該日射計は、受光部が太陽電池パネル79の受光面と平行になるように配置される。モデル作成部34は、温度計および日射計から実測気温Mtおよび実測全天日射量Msを取得するたびに、取得した実測気温Mtおよび実測全天日射量Msを記憶部38に蓄積する。
なお、モデル作成部34は、太陽電池パネル79の受光面と平行ではない面における全天日射量の計測結果に基づいて、実測全天日射量Msを算出する構成であってもよい。より詳細には、モデル作成部34は、受光部が太陽電池パネル79の受光面と平行ではない日射計から全天日射量の計測結果を取得し、取得した全天日射量の計測結果に基づいて、太陽電池パネル79の受光面と平行な面における実測全天日射量Msを算出する。また、モデル作成部34は、太陽光発電システム401における一部の太陽電池パネル79の受光面が他の太陽電池パネル79の受光面と平行ではない場合、受光面の傾斜角および方位角が一致する太陽電池パネル79ごとに実測全天日射量Msを取得または算出する構成であってもよい。
モデル作成部34は、たとえば所定の作成周期Ccに従う作成タイミングにおいて、直前の作成タイミングから現在の作成タイミングまでの対象期間Ttにおいて記憶部38に蓄積した実測気温Mtおよび実測全天日射量Msを説明変数として用い、かつ発電実績算出部33により記憶部38に蓄積された対象期間Ttにおける発電部78ごとの発電実績値を目的変数として用いて回帰分析を行うことにより、学習モデルMdを作成する。モデル作成部34は、作成した学習モデルMdを記憶部38に保存する。作成周期Ccは、1日であってもよいし、1か月であってもよいし、2か月であってもよいし、半年であってもよい。モデル作成部34は、学習モデルMdを作成するたびに、記憶部38における学習モデルMdを新たに作成した学習モデルMdに更新する。
ここで、PCS8から系統への電力供給が過剰となる場合、発電部78における発電量の出力抑制制御が行われる。出力抑制制御が行われると、発電部78ごとの発電実績値は、実測気温Mtおよび実測全天日射量Msとの相関関係が低くなる場合があるので、出力抑制制御の実施期間における発電実績値を用いて回帰分析を行うことは好ましくない。
たとえば、モデル作成部34は、出力抑制制御の実施期間における発電実績値を、回帰分析に用いるデータから除外する。
より詳細には、モデル作成部34は、たとえば発電実績値の時間変化のパターンに基づいて、出力抑制制御が実施されたか否か、および出力抑制制御の実施期間を判定する。モデル作成部34は、出力抑制制御が実施されたと判定した場合、対象期間Ttのうちの出力抑制制御の実施期間を除く期間Txにおいて記憶部38に蓄積した実測気温Mtおよび実測全天日射量Msを説明変数として用い、かつ期間Txにおける発電部78ごとの発電実績値を目的変数として用いて回帰分析を行うことにより、学習モデルMdを作成する。
(異常検知部)
異常検知部36は、太陽光発電システム401における異常の検知結果を示す検知情報を作成する。
より詳細には、異常検知部36は、検知情報として、発電部78の故障の検知結果を示す検知情報Dstrを作成する。たとえば、異常検知部36は、所定周期に従う検知タイミングにおいて、直近の3時間の発電部78ごとの発電実績値を記憶部38から取得し、取得した発電実績値に基づいて、発電部78が故障しているか否かを判定する。より詳細には、異常検知部36は、直近の3時間における発電実績値が所定値未満である発電部78が存在する場合、当該発電部78が故障していると判定する。発電部78の故障とは、たとえば、発電部78における複数の太陽電池パネル79を直列接続する直流ケーブルの断線等が挙げられる。
異常検知部36は、発電部78が故障していると判定した場合、当該発電部78のIDを含む検知情報Dstrを作成する。異常検知部36は、作成した検知情報Dstrを記憶部38に保存する。
たとえば、異常検知部36は、記憶部38に検知情報Dstrを保存した後の検知タイミングにおいて、当該検知情報Dstrが示す発電部78が故障していないと判定した場合、すなわち発電部78が復旧したと判定した場合、記憶部38から当該検知情報Dstrを消去する。
なお、異常検知部36は、検知情報Dstrを記憶部38に保存する代わりに、記憶部38における、発電部78ごとの異常の有無を示す異常フラグをオンする構成であってもよい。この場合、異常検知部36は、当該発電部78が復旧したと判定した場合、記憶部38における当該発電部78の異常フラグをオフする。
また、異常検知部36は、検知情報として、PCS8の故障の検知結果を示す検知情報Dpcsを作成する。たとえば、異常検知部36は、所定周期に従う検知タイミングにおいて、直近の3時間の発電部78ごとの発電実績値を記憶部38から取得し、取得した発電実績値に基づいて、PCS8が故障しているか否かを判定する。より詳細には、異常検知部36は、対応テーブルTa1を参照して、あるPCS8の配下のすべての発電部78の直近の3時間における発電実績値が所定値未満である場合、当該PCS8が故障していると判定する。PCS8の故障とは、たとえば、PCS8の、意図しない停止等が挙げられる。
異常検知部36は、PCS8が故障していると判定した場合、当該PCS8のIDを含む検知情報Dpcsを作成する。異常検知部36は、作成した検知情報Dpcsを記憶部38に保存する。
たとえば、異常検知部36は、記憶部38に検知情報Dpcsを保存した後の検知タイミングにおいて、当該検知情報Dpcsが示すPCS8が故障していないと判定した場合、すなわちPCS8が復旧したと判定した場合、記憶部38から当該検知情報Dpcsを消去する。
なお、異常検知部36は、検知情報Dpcsを記憶部38に保存する代わりに、記憶部38における、PCS8ごとの異常の有無を示す異常フラグをオンする構成であってもよい。この場合、異常検知部36は、当該PCS8が復旧したと判定した場合、記憶部38における、当該PCS8の異常フラグをオフする。
(予測部)
予測部35は、太陽光発電システム401における、日射量の予測結果および気温の予測結果を示す予測情報を作成する。
より詳細には、記憶部38には、太陽光発電システム401が設けられる発電所の所在地の緯度および経度、PCS8ごとの発電容量であるPCS発電容量、太陽電池パネル79の傾斜角および方位角、ならびに発電所の所在地における時間帯ごとの太陽の仰角および方位角等を示す発電所情報が保存されている。
予測部35は、気象情報取得部32により記憶部38にメソ数値予報モデルGPVが保存されると、当該メソ数値予報モデルGPVから、記憶部38における発電所情報が示す発電所の所在地に最も近い格子領域の気象予測データを抽出する。具体的には、予測部35は、メソ数値予報モデルGPVから、発電所の所在地を含む格子領域の気象予測データを抽出する。
そして、予測部35は、抽出した気象予測データが示す水平面における全天日射量、発電所情報が示す太陽電池パネル79の傾斜角および方位角、ならびに発電所情報が示す太陽の仰角および方位角に基づいて、太陽電池パネル79の受光面と平行な面における全天日射量である予測全天日射量Psを算出する。予測全天日射量Psは、太陽光発電システム401における日射量の予測結果の一例である。
予測部35は、気象情報取得部32により記憶部38にメソ数値予報モデルGPVが保存されるたびに、気象予測データの抽出および予測全天日射量Psの算出を行い、抽出した気象予測データが示す気温である予測気温Ptおよび予測全天日射量Psを示す予測情報を作成し、作成した予測情報を算出部37へ出力する。予測気温Ptは、太陽光発電システム401における気温の予測結果の一例である。
たとえば、予測部35は、発電所の所在地がメソ数値予報モデルGPVにおける複数の格子領域にまたがっている場合、発電所の所在地を含む複数の格子領域の気象予測データをそれぞれ抽出する。予測部35は、抽出した各気象予測データに基づいて、格子領域ごとに太陽電池パネル79の受光面と平行な面における全天日射量を算出し、格子領域ごとに算出した全天日射量の平均値を予測全天日射量Psとして算出する。また、予測部35は、抽出した各気象予測データが示す気温の平均値を予測気温Ptとして算出する。そして、予測部35は、算出した予測全天日射量Psおよび予測全天日射量Psを示す予測情報を作成して算出部37へ出力する。
(算出部)
算出部37は、予測部35により作成された予測情報および異常検知部36により作成された検知情報Dstr,Dpcsに基づいて、検知情報Dstr,Dpcsが示す異常の発生部分に対応する発電量の予測値の全部が除外された、太陽光発電システム401における発電量の予測値である予測発電量Pxを算出する。
たとえば、算出部37は、予測情報に基づいて発電部78ごとの発電量の予測値を算出する。より詳細には、算出部37は、学習モデルMdを用いて、発電部78ごとの予測発電量Pvを算出する。
そして、算出部37は、PCS8ごとに、当該PCS8に接続された複数の発電部78のうちの検知情報Dstr,Dpcsが示す異常の発生部分に対応する1または複数の発電部78以外の発電部78、の予測発電量Pvを加算することにより、PCS8ごとの発電量の予測値である予測発電量Ppを算出する。予測発電量Ppは、PCS予測値の一例である。
より詳細には、算出部37は、予測部35から予測情報を受けて、記憶部38から学習モデルMdを取得する。算出部37は、予測情報が示す予測気温Ptおよび予測全天日射量Psを説明変数として学習モデルMdに入力することにより、39時間後まで1時間単位での発電部78ごとの予測発電量Pvを取得する。
また、算出部37は、記憶部38に検知情報Dstr,Dpcsが保存されているか否かを確認する。
算出部37は、記憶部38に検知情報Dstr,Dpcsが保存されていない場合、PCS8に接続された発電部78の予測発電量Pvの合計値を当該PCS8の予測発電量Ppとして算出する。そして、算出部37は、PCS8ごとに算出した予測発電量Ppの合計値を予測発電量Pxとして算出する。
一方、算出部37は、記憶部38に検知情報Dstrが保存されている場合、検知情報Dstrが示す故障した発電部78の発電量の予測値の少なくとも一部が除外された予測発電量Pxを算出する。一例として、算出部37は、PCS8に接続されたすべての発電部78のうちの、当該検知情報Dstrが示す1または複数の発電部78を除く発電部78の予測発電量Pvの合計値を、当該PCS8の予測発電量Ppとして算出する。そして、算出部37は、PCS8ごとに算出した予測発電量Ppの合計値を予測発電量Pxとして算出する。
一方、算出部37は、記憶部38に検知情報Dpcsが保存されている場合、検知情報Dpcsが示す故障したPCS8に接続された発電部78の発電量の予測値の少なくとも一部が除外された予測発電量Pxを算出する。一例として、算出部37は、太陽光発電システム401におけるすべてのPCS8のうちの、当該検知情報Dpcsが示す1または複数のPCS8を除くPCS8の予測発電量Ppを算出し、算出した予測発電量Ppの合計値を、予測発電量Pxとして算出する。
算出部37は、PCS8の発電容量を上限とする予測発電量Ppを算出してもよい。より詳細には、算出部37は、記憶部38における発電所情報が示すPCS発電容量を参照し、予測発電量PpがPCS発電容量以下の値となるように予測発電量Ppを調整する。より詳細には、算出部37は、算出した予測発電量Ppが発電容量を超える場合、予測発電量Ppを発電容量と等しい値に調整する。そして、算出部37は、調整後の予測発電量Ppの合計値を予測発電量Pxとして算出する。
算出部37は、算出した予測発電量Pxを示す予測結果を、音声または表示により太陽光発電システム401の管理者へ通知する。
図8は、本開示の実施の形態に係る発電量予測装置による予測発電量の算出結果の一例を示す図である。図8において、横軸は時間であり、縦軸は発電量[kW]である。図8は、500kWのPCS8を4基備える2MW(メガワット)級の太陽光発電システム401において、午前11時頃に1基のPCS8が故障した場合における予測発電量および実績発電量を示している。より詳細には、図8は、5時30分から1時間ごとの算出タイミングにおいて算出部37により算出された1時間後の予測発電量Pxと、比較例に係る算出方法により当該算出タイミングにおいて算出された1時間後の予測発電量Pcomと、太陽光発電システム401における実績発電量Apとを示している。比較例に係る算出方法では、太陽光発電システム401の予測発電量Pcomを出力する学習モデルを用いて、異常の発生部分に対応する発電量の予測値を除外することなく、予測発電量Pcomを算出した。
図8を参照して、午前11時頃に1基のPCS8が故障したことに伴い、11時30分以降の実績発電量Apは低下している。一方、予測発電量Pcomは、PCS8の故障の影響が反映されていないので、11時30分以降において予測発電量Pcomと実績発電量Apとが乖離している。
これに対して、算出部37により算出された予測発電量Pxは、PCS8の故障の影響が反映されているので、PCS8が故障した後の11時30分以降においても、実績発電量Apと概ね一致する。
[動作の流れ]
本開示の実施の形態に係る発電量予測システムにおける各装置は、メモリを含むコンピュータを備え、当該コンピュータにおけるCPU等の演算処理部は、以下のフローチャートおよびシーケンスの各ステップの一部または全部を含むプログラムを当該メモリから読み出して実行する。これら複数の装置のプログラムは、それぞれ、外部からインストールすることができる。これら複数の装置のプログラムは、それぞれ、記録媒体に格納された状態でまたは通信回線を介して流通する。
図9は、本開示の実施の形態に係る発電量予測装置が学習モデルMdの作成を行う際の動作手順の一例を定めたフローチャートである。
図9を参照して、まず、発電量予測装置161は、作成周期Ccに従う作成タイミングの到来を待ち受け(ステップS11でNO)、作成タイミングが到来すると(ステップS11でYES)、直前の作成タイミングから現在の作成タイミングまでの対象期間Ttのうちの、出力抑制制御の実施期間を除く期間Txにおける実測気温Mtおよび実測全天日射量Msを記憶部38から取得する(ステップS12)。
次に、発電量予測装置161は、期間Txにおける発電部78ごとの発電実績値を記憶部38から取得する(ステップS13)。
次に、発電量予測装置161は、取得した実測気温Mtおよび実測全天日射量Msを説明変数として用い、かつ取得した発電部78ごとの発電実績値を目的変数として用いて回帰分析を行うことにより、学習モデルMdを作成する(ステップS14)。
次に、発電量予測装置161は、記憶部38における学習モデルMdを新たに作成した学習モデルMdに更新する(ステップS15)。
次に、発電量予測装置161は、新たな作成タイミングの到来を待ち受ける(ステップS11でNO)。
図10は、本開示の実施の形態に係る発電量予測装置が予測発電量Pxの算出を行う際の動作手順の一例を定めたフローチャートである。発電量予測装置161は、たとえば3時間周期で、図10に示すフローチャートの処理を実行する。
図10を参照して、まず、発電量予測装置161は、メソ数値予報モデルGPVを一般財団法人気象業務支援センターから取得し、取得したメソ数値予報モデルGPVを記憶部38に保存する(ステップS21)。
次に、発電量予測装置161は、メソ数値予報モデルGPVから、発電所の所在地を含む格子領域の気象予測データを抽出する(ステップS22)。
次に、発電量予測装置161は、抽出した気象予測データが示す水平面における全天日射量、記憶部38における発電所情報が示す太陽電池パネル79の傾斜角および方位角、ならびに発電所情報が示す太陽の仰角および方位角に基づいて、予測全天日射量Psを算出する(ステップS23)。
次に、発電量予測装置161は、抽出した気象予測データが示す予測気温Ptおよび算出した予測全天日射量Psを示す予測情報を作成する(ステップS24)。
次に、発電量予測装置161は、記憶部38から学習モデルMdを取得し、予測情報が示す予測気温Ptおよび予測全天日射量Psを説明変数として学習モデルMdに入力することにより、39時間後まで1時間単位での発電部78ごとの予測発電量Pvを取得する(ステップS25)。
次に、発電量予測装置161は、直近の3時間の発電部78ごとの発電実績値を記憶部38から取得する(ステップS26)。
次に、発電量予測装置161は、取得した発電実績値に基づいて、太陽光発電システム401における異常が発生しているか否かを判定する(ステップS27)。
次に、発電量予測装置161は、太陽光発電システム401における異常が発生していると判定した場合(ステップS28でYES)、検知情報を作成して記憶部38に保存する。より詳細には、発電量予測装置161は、発電部78が故障していると判定した場合、検知情報Dstrを作成して記憶部38に保存する。また、PCS8が故障していると判定した場合、検知情報Dpcsを作成して記憶部38に保存する(ステップS29)。
次に、発電量予測装置161は、検知情報が示す異常の発生部分に対応する発電量の予測値が除外された予測発電量Pxを算出する。より詳細には、発電量予測装置161は、記憶部38に検知情報Dstrが保存されている場合、PCS8ごとに、当該検知情報Dstrが示す1または複数の発電部78を除く発電部78の予測発電量Pvの合計値を、予測発電量Ppとして算出する。そして、発電量予測装置161は、PCS8ごとに、PCS発電容量を上限として算出した予測発電量Ppの合計値を予測発電量Pxとして算出する。また、発電量予測装置161は、記憶部38に検知情報Dpcsが保存されている場合、当該検知情報Dpcsが示す1または複数のPCS8を除くPCS8の予測発電量Ppを、PCS発電容量を上限として算出し、算出した予測発電量Ppの合計値を、予測発電量Pvとして算出する(ステップS30)。
一方、発電量予測装置161は、太陽光発電システム401における異常が発生していないと判定した場合(ステップS28でNO)、PCS8ごとに、PCS8に接続された発電部78の予測発電量Pvの合計値を当該PCS8の予測発電量Ppとして算出する。そして、発電量予測装置161は、PCS8ごとに、PCS発電容量を上限として算出した予測発電量Ppの合計値を予測発電量Pxとして算出する(ステップS30)。
次に、発電量予測装置161は、予測発電量Pxを示す予測結果を、音声または表示により太陽光発電システム401の管理者へ通知する(ステップS31)。
なお、上記ステップS21,S22,S23,S24,S25とS26,S27,S28,S29との順番は、上記に限らず、順番を入れ替えてもよい。
また、本開示の実施の形態に係る発電量予測装置161では、予測部35は、気象情報取得部32により記憶部38にメソ数値予報モデルGPVが保存されるたびに、気象予測データの抽出および予測全天日射量Psの算出を行い、予測気温Ptおよび予測全天日射量Psを示す予測情報を作成する構成であるとしたが、これに限定するものではない。予測部35は、予測情報を作成する代わりに、発電量予測装置161の外部の装置により作成された予測情報を当該装置から受信する構成であってもよいし、太陽光発電システム401の管理者から予測情報を受け付ける構成であってもよい。
また、本開示の実施の形態に係る発電量予測装置161では、予測部35は、発電所の所在地がメソ数値予報モデルGPVにおける複数の格子領域にまたがっている場合、格子領域ごとの全天日射量の平均値を予測全天日射量Psとして算出し、格子領域ごとに抽出した各気象予測データが示す気温の平均値を予測気温Ptとして算出し、算出した予測全天日射量Psおよび予測全天日射量Psを示す予測情報を作成する構成であるとしたが、これに限定するものではない。予測部35は、発電所の所在地がメソ数値予報モデルGPVにおける複数の格子領域にまたがっている場合、格子領域ごとに、予測気温Ptおよび予測全天日射量Psを示す予測情報作成する構成であってもよい。この場合、たとえば、モデル作成部34は、発電所の所在地を含む格子領域ごとに、学習モデルMdを作成する。
また、本開示の実施の形態に係る発電量予測装置161では、異常検知部36は、検知情報Dstr,Dpcsを作成する構成であるとしたが、これに限定するものではない。異常検知部36は、検知情報Dstrを作成しない構成であってもよいし、検知情報Dpcsを作成しない構成であってもよい。
また、本開示の実施の形態に係る発電量予測装置161では、異常検知部36は、直近の3時間の発電部78ごとの発電実績値に基づいて、発電部78が故障しているか否か、およびPCS8が故障しているか否かを判定し、判定結果に応じて検知情報Dstr,Dpcsを作成する構成であるとしたが、これに限定するものではない。異常検知部36は、検知情報Dstr,Dpcsを作成する代わりに、発電量予測装置161の外部の装置により作成された検知情報Dstr,Dpcsを当該装置から受信する構成であってもよいし、太陽光発電システム401の管理者から検知情報Dstr,Dpcsを受け付ける構成であってもよい。
また、本開示の実施の形態に係る発電量予測装置161では、算出部37は、検知情報Dstr,Dpcsが示す異常の発生部分に対応する1または複数の発電部78以外の、発電部78の予測発電量Pvを加算することにより予測発電量Pxを算出する構成であるとしたが、これに限定するものではない。算出部37は、予測情報に基づいて算出される太陽光発電システム401における予測発電量から、検知情報Dstr,Dpcsが示す異常の発生部分に対応する1または複数の発電部78の予測発電量Pvを減算することにより予測発電量Pxを算出する構成であってもよい。
また、本開示の実施の形態に係る発電量予測装置161では、算出部37は、検知情報Dstr,Dpcsが示す1または複数の発電部78の予測発電量Pvの全部が除外された予測発電量Pxを算出する構成であるとしたが、これに限定するものではない。算出部37は、検知情報Dstr,Dpcsが示す1または複数の発電部78の予測発電量Pvの一部が除外された予測発電量Pxを算出する構成であってもよい。より詳細には、算出部37は、検知情報Dstr,Dpcsが示す発電部78を除く発電部78の予測発電量Pvの合計値に、検知情報Dstr,Dpcsが示す発電部78の予測発電量Pvの一部が加算された予測発電量Pxを算出する構成であってもよい。
また、本開示の実施の形態に係る発電量予測装置161では、算出部37は、学習モデルMdを用いて発電部78ごとの予測発電量Pvを算出する構成であるとしたが、これに限定するものではない。算出部37は、学習モデルMdを用いることなく、たとえば以下の式(1)に従って、発電部78ごとの予測発電量Pvを算出する構成であってもよい。
Pv=(Rpg×Ps/Psr)×(1+β×(Tbc-25))・・・式(1)
ここで、Rpgは、太陽電池パネル79の定格発電量である。Psrは、太陽電池パネル79の受光面と平行な面における定格全天日射量である。βは、太陽電池パネル79の温度係数である。Tbcは、太陽電池パネル79の裏面の温度[℃]である。算出部37は、太陽電池パネル79の裏面の温度として予測気温Ptを用いて、式(1)に従って予測発電量Pvを算出する。
また、算出部37は、学習モデルMdを用いた予測発電量Pvの算出方法と、式(1)に従う予測発電量Pvの算出方法とを併用する構成であってもよい。一例として、算出部37は、太陽光発電システム401の稼働開始から所定時間が経過するまでは式(1)に従って予測発電量Pvを算出し、太陽光発電システム401の稼働開始から所定時間経過後は学習モデルMdを用いて予測発電量Pvを算出する。所定時間は、1か月であってもよいし、1年であってもよい。これにより、モデル作成部34による学習モデルMdの作成に必要なデータが蓄積されるまでの期間において、学習モデルMdを用いる代わりに式(1)に従って予測発電量Pvを算出することができる。
ところで、太陽光発電システムにおける発電量をより正確に予測することが可能な技術が望まれる。
より詳細には、たとえば自己託送を行う太陽光発電システムにおいて、発電機会を損失することなく、発電量不足によるペナルティを回避するために、約2時間後の発電量を正確に予測することが望まれる。
特許文献1および2に記載の技術は、たとえば発電部の故障およびPCSの故障等の、太陽光発電システムにおける突発的な異常が発生した場合、発電量を正確に予測することができない場合がある。
これに対して、本開示の実施の形態に係る発電量予測装置161では、予測部35は、太陽電池パネル79を含む複数の発電部78を備える太陽光発電システム401における、日射量の予測結果および気温の予測結果を示す予測情報を作成する。異常検知部36は、太陽光発電システム401における異常の検知結果を示す検知情報を作成する。算出部37は、予測部35により作成された予測情報および異常検知部36により作成された検知情報に基づいて、太陽光発電システム401における発電量の予測値である予測発電量Pxを算出する。算出部37は、検知情報が示す異常の発生部分に対応する発電量の予測値の少なくとも一部が除外された予測発電量Pxを算出する。
このように、太陽光発電システム401における異常の検知結果を示す検知情報を作成し、検知情報が示す異常の発生部分に対応する発電量の予測値の少なくとも一部が除外された予測発電量Pxを算出する構成により、太陽光発電システム401において異常が発生した場合において、異常の発生に伴う発電量の低下が考慮された予測発電量Pxを算出することができる。したがって、太陽光発電システムにおける発電量をより正確に予測することができる。また、たとえば、太陽光発電システム401の一例である、10kW~20kW程度の小型のPCS8により構成される分散パワコンシステムおいても、発電量をより正確に予測することができる。
上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
以上の説明は、以下に付記する特徴を含む。
[付記1]
太陽電池パネルを含む複数の発電部を備える太陽光発電システムにおける、日射量の予測結果および気温の予測結果を示す予測情報を取得する予測情報取得部と、
前記太陽光発電システムにおける異常の検知結果を示す検知情報を取得する検知情報取得部と、
前記予測情報取得部により取得された前記予測情報および前記検知情報取得部により取得された前記検知情報に基づいて、前記検知情報が示す異常の発生部分に対応する発電量の予測値の少なくとも一部が除外された、前記太陽光発電システムにおける発電量の予測値である予測発電量を算出する算出部と、
前記発電部ごとの発電量の実績値、日射量の実測結果および気温の実測結果を用いて、前記発電部ごとの発電量の予測値を出力する学習モデルを作成するモデル作成部とを備え、
前記算出部は、前記モデル作成部により作成された前記学習モデルおよび前記予測情報に基づいて前記発電部ごとの発電量の予測値を算出し、前記検知情報が示す異常の発生部分に対応する1または複数の前記発電部以外の前記発電部、の発電量の前記予測値を加算することにより前記予測発電量を算出する、発電量予測装置。
1 出力ライン
1p プラス側出力ライン
1n マイナス側出力ライン
2,4,5 集約ライン
3 内部ライン
5p プラス側集約ライン
5n マイナス側集約ライン
6 キュービクル
7 銅バー
8 PCS
9 電力変換部
11 取得部
14 通信部
16 電流センサ
17 電圧センサ
18 記憶部
26 電源線
26p プラス側電源線
26n マイナス側電源線
31 監視結果取得部
32 気象情報取得部
33 発電実績算出部
34 モデル作成部
35 予測部
36 異常検知部
37 算出部
38 記憶部
46 信号線
60 集電ユニット
71 集電箱
72,73,77 銅バー
74 太陽電池ユニット
76 接続箱
77p プラス側銅バー
77n マイナス側銅バー
78,78A,78B,78C,78D 発電部
79 太陽電池パネル
80 PCSユニット
111 監視装置
151 収集装置
161 発電量予測装置
301 発電量予測システム
401 太陽光発電システム
Ap 実績発電量
Px,Pcom 予測発電量

Claims (7)

  1. 太陽電池パネルを含む複数の発電部を備える太陽光発電システムにおける、日射量の予測結果および気温の予測結果を示す予測情報を取得する予測情報取得部と、
    前記太陽光発電システムにおける異常の検知結果を示す検知情報を取得する検知情報取得部と、
    前記予測情報取得部により取得された前記予測情報および前記検知情報取得部により取得された前記検知情報に基づいて、前記太陽光発電システムにおける発電量の予測値である予測発電量を算出する算出部とを備え、
    前記算出部は、前記検知情報が示す異常の発生部分に対応する発電量の予測値の少なくとも一部が除外された前記予測発電量を算出する、発電量予測装置。
  2. 前記検知情報取得部は、前記発電部の故障の検知結果を示す前記検知情報を取得し、
    前記算出部は、前記検知情報が示す故障した前記発電部の発電量の予測値の少なくとも一部が除外された前記予測発電量を算出する、請求項1に記載の発電量予測装置。
  3. 前記検知情報取得部は、前記太陽光発電システムにおけるPCS(Power Conditioning System)の故障の検知結果を示す前記検知情報を取得し、
    前記算出部は、前記検知情報が示す故障した前記PCSに接続された前記発電部の発電量の予測値の少なくとも一部が除外された前記予測発電量を算出する、請求項1または請求項2に記載の発電量予測装置。
  4. 太陽電池パネルを含む複数の発電部を備える太陽光発電システムにおける、日射量の予測結果および気温の予測結果を示す予測情報を取得する予測情報取得部と、
    前記太陽光発電システムにおける異常の検知結果を示す検知情報を取得する検知情報取得部と、
    前記予測情報取得部により取得された前記予測情報および前記検知情報取得部により取得された前記検知情報に基づいて、前記太陽光発電システムにおける発電量の予測値である予測発電量を算出する算出部とを備え、
    前記算出部は、前記予測情報に基づいて前記発電部ごとの発電量の予測値を算出し、前記太陽光発電システムにおけるPCSに接続された複数の前記発電部のうちの前記検知情報が示す異常の発生部分に対応する1または複数の前記発電部以外の前記発電部、の発電量の前記予測値を加算することにより、前記PCSの発電容量を上限とする前記PCSの発電量の予測値であるPCS予測値を算出し、前記PCSごとの前記PCS予測値を加算することにより前記予測発電量を算出する、発電量予測装置。
  5. 前記算出部は、前記発電部ごとの発電量の予測値を出力する学習モデルを用いて、前記発電部ごとの発電量の予測値を算出する、請求項4に記載の発電量予測装置。
  6. 発電量予測装置における発電量予測方法であって、
    太陽電池パネルを含む複数の発電部を備える太陽光発電システムにおける、日射量の予測結果および気温の予測結果を示す予測情報を取得するステップと、
    前記太陽光発電システムにおける異常の検知結果を示す検知情報を取得するステップと、
    取得した前記予測情報および前記検知情報に基づいて、前記太陽光発電システムにおける発電量の予測値である予測発電量を算出するステップとを含み、
    前記予測発電量を算出するステップにおいては、前記検知情報が示す異常の発生部分に対応する発電量の予測値の少なくとも一部が除外された前記予測発電量を算出する、発電量予測方法。
  7. 発電量予測装置において用いられる発電量予測プログラムであって、
    コンピュータを、
    太陽電池パネルを含む複数の発電部を備える太陽光発電システムにおける、日射量の予測結果および気温の予測結果を示す予測情報を取得する予測情報取得部と、
    前記太陽光発電システムにおける異常の検知結果を示す検知情報を取得する検知情報取得部と、
    前記予測情報取得部により取得された前記予測情報および前記検知情報取得部により取得された前記検知情報に基づいて、前記太陽光発電システムにおける発電量の予測値である予測発電量を算出する算出部、
    として機能させるためのプログラムであり、
    前記算出部は、前記検知情報が示す異常の発生部分に対応する発電量の予測値の少なくとも一部が除外された前記予測発電量を算出する、発電量予測プログラム。
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