JP2023145006A - 3相コイル構造体及びリニアモータ - Google Patents

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Abstract

Figure 2023145006000001
【課題】推力の減少を抑制しつつ、コンパクト化を図ることができる3相コイル構造体及びリニアモータを提供する。
【解決手段】隣り合うように同一面内に並設された、同寸法の長方形の空芯コイルを複数含む2相用コイルセット32を備える3相コイル構造体30において、2相用コイルセット32の隣り合う長辺部321同士を跨ぐように配置された、長さが異なる2つの空芯コイルを含む1相用コイルセット31を備えており、前記2つの空芯コイルは、両端側で曲げられた大空芯コイル31B及び扁平な小空芯コイル31Aである。
【選択図】図5

Description

本発明は、3相コイル構造体及びリニアモータに関する。
近年、扁平な空芯コイルを用いるリニアモータが普及している。例えば、特許文献1では、各相に係る空芯コイルが大小の2種類であり、一相に係る空芯コイルの端部を屈曲させ、他相に係る空芯コイルと重畳させることにより、3相コイル構造体の厚みを抑制したリニアモータが開示されている。
特許第5508362号公報
特許文献1では、一相に係る空芯コイルと他相に係る空芯コイルとの間に、インピーダンス及び推力の違いが発生することを防ぐべく、全ての相に対して、空芯コイルを大小の2種類にし、かつ、同じ巻数にしている。これにより、特許文献1のリニアモータにおいては、鎖交長の減少による推力の減少等により、空芯コイルの構成面積に対して良好な効率の性能が得られていない。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、推力の減少を抑制しつつ、コンパクト化を図ることができる3相コイル構造体及びリニアモータを提供することにある。
本発明に係る3相コイル構造体は、隣り合うように同一面内に並設された、同寸法の長方形の空芯コイルを複数含む2相用コイルセットを備える3相コイル構造体において、前記2相用コイルセットの隣り合う長辺部同士を跨ぐように配置された、長さが異なる2つの空芯コイルを含む1相用コイルセットを備えており、前記2つの空芯コイルは、両端側で曲げられた大空芯コイル及び扁平な小空芯コイルである。
本発明にあっては、長さと形状とが異なる前記大空芯コイル及び前記小空芯コイルを適宜組み合わせて配置することによって3相コイル構造体のコンパクト化を図る。
本発明に係る3相コイル構造体は、前記大空芯コイル及び前記小空芯コイルの夫々の厚みは前記2相用コイルセットの1/2であり、前記1相用コイルセット及び前記2相用コイルセットを合わせた場合の厚みは、前記大空芯コイル、前記小空芯コイル及び前記2相用コイルセットの夫々の厚みの和よりも薄い。
本発明にあっては、3相コイル構造体のコンパクト化を図ることができる。
本発明に係る3相コイル構造体は、前記大空芯コイル及び前記小空芯コイルの少なくとも一方の巻数が前記2相用コイルセットの空芯コイルよりも多い。
本発明にあっては、前記小空芯コイルの長さが前記大空芯コイルよりも小さいので、3相コイル構造体のコンパクト化を図りながら、前記大空芯コイル及び前記小空芯コイルの少なくとも一方の巻数を前記2相用コイルセットの空芯コイルよりも多くすることによって、鎖交長の減少による推力の減少等の性能の低下を防止できる。
本発明に係る3相コイル構造体は、前記大空芯コイルの両端側は、前記大空芯コイルの軸心方向にて一側へクランク形状に屈曲しており、前記小空芯コイルは、前記大空芯コイルと同一軸心上にて前記大空芯コイルの前記一側に配置され、前記大空芯コイルの短辺部は、他側の面が前記2相用コイルセットの空芯コイルの端部と夫々接している。
本発明にあっては、前記大空芯コイルの両端側が軸心方向にて一側へクランク形状に屈曲しており、前記小空芯コイルが前記大空芯コイルの前記一側に配置され、前記大空芯コイルの短辺部が前記2相用コイルセットの空芯コイルの端部と夫々重畳するので、3相コイル構造体のコンパクト化を図ることができる。
本発明に係る3相コイル構造体は、前記大空芯コイルの長さは前記2相用コイルセットの空芯コイルと等しく、前記小空芯コイルの長さは、前記大空芯コイルの長辺部の扁平部分の長さよりも長く、前記大空芯コイルの前記両短辺部間の距離よりも短い。
本発明にあっては、前記小空芯コイルの長さは、前記大空芯コイルの長辺部の扁平部分の長さよりも長く、前記大空芯コイルの前記両短辺部間の距離よりも短いので、3相コイル構造体のコンパクト化を図ることができる。
本発明に係る3相コイル構造体は、前記大空芯コイル及び前記小空芯コイルは、一方の引き出し線が内周側に配置され、他方の引き出し線が外周側に配置されている。
本発明にあっては、前記大空芯コイル及び前記小空芯コイルは単純巻きによって巻回され、一方の引き出し線が内周側に配置され、他方の引き出し線が外周側に配置されており、製造工程が容易になる。
本発明に係る3相コイル構造体は、前記大空芯コイルの長辺部及び前記小空芯コイルの長辺部の間には、前記大空芯コイルの内側の引き出し線が通る隙間が形成されている。
本発明にあっては、前記大空芯コイルの長辺部及び前記小空芯コイルの長辺部の間には前記隙間が形成されているので、前記大空芯コイルの内周側の引き出し線が前記隙間を通して外周側に取り出されて前記小空芯コイルの引き出し線と接続される。
本発明に係る3相コイル構造体は、隣り合うように同一面内に並設された2つの2相用コイルセットからなる2相用コイルセットペアが積層されており、積層方向において、積層された前記2相用コイルセットペアの両側に、前記1相用コイルセットが夫々設けられ、各1相用コイルセットの前記大空芯コイルは夫々の両端側が互いに反対向きに屈曲している。
本発明にあっては、2つの2相用コイルセットペアが積層されており、積層方向において、積層された前記2相用コイルセットペアの両側に、前記1相用コイルセットが夫々設けられ、かつ前記小空芯コイルの長さが、前記大空芯コイルの長さよりも短いので、3相コイル構造体のコンパクト化を図ることができる。
本発明に係るリニアモータは、対向配置された一対のヨーク板と、各ヨーク板の内側面に設けられた磁石の列とを備えるリニアモータにおいて、前記のいずれかの3相コイル構造体が、一方のヨーク板の磁石の列と、他方のヨーク板の磁石の列との間に介在している。
本発明にあっては、前記のいずれかの3相コイル構造体において、前記大空芯コイルの両端側が軸心方向にて一側へクランク形状に屈曲しており、扁平な小空芯コイルが前記大空芯コイルの前記一側に配置されるので、容易に、一方のヨーク板の磁石の列と、他方のヨーク板の磁石の列との間に前記3相コイル構造体を位置させ、又は取り出すことができる。
本発明に係るリニアモータは、各ヨーク板は矩形であり、前記一対のヨーク板は、対応する一長辺同士のみが連結され、各磁石は、各ヨーク板の前記一長辺から前記一長辺と対向する対向辺に向けて延びており、前記3相コイル構造体の各空芯コイルの長さ方向が、前記磁石の長さ方向と一致している。
本発明にあっては、各磁石は、各ヨーク板の前記一長辺から前記一長辺と対向する対向辺に向けて延びており、前記3相コイル構造体の各空芯コイルの長さ方向が、前記磁石の長さ方向と一致しているので、前記3相コイル構造体には、長さ方向と交差する方向、即ち、前記一長辺に沿って推力が働く。よって、一対のヨーク板の同士を、短辺側にて繋ぐことにより、前記3相コイル構造体の移動距離を伸ばすことができる。
本発明に係るリニアモータは、各磁石の長さは、前記大空芯コイルの前記長辺部の前記扁平部分の長さよりも長い。
本発明にあっては、各磁石の長さは、前記大空芯コイルの前記長辺部の前記扁平部分の長さよりも長いので、各磁石の長さが前記長辺部の前記扁平部分の長さと同じである場合に比べて、推力を大きくできる。
本発明に係るリニアモータは、複数の前記3相コイル構造体が、前記1相用コイルセットがV相、W相、U相の順になるように、前記磁石の並設方向に並設されている。
本発明にあっては、複数の前記3相コイル構造体が並設される場合、前記1相用コイルセットがV相、W相、U相の順になるように並設される。例えば、前記3相コイル構造体が3つ以上である場合は、各1相用コイルセットがV相、W相、U相の順を繰り返すように並設される。
本発明によれば、推力の減少を抑制しつつ、コンパクト化を図ることができる3相コイル構造体及びリニアモータを提供できる。
本発明の実施形態に係るリニアモータの外観を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るリニアモータの平面図である。 図1のIII-III線によるリニアモータの模式的断面図である。 本実施形態のリニアモータの可動子を示す斜視図である。 本実施形態のリニアモータの3相コイル構造体を示す斜視図である。 本実施形態のリニアモータの3相コイル構造体を示す正面図である。 図6のVII-VII線による矢視図である。 本実施形態のリニアモータの2相用コイルセットを示す斜視図である。 本実施形態のリニアモータの1相用コイルセットを示す斜視図である。 図5のX-X線による断面図である。 本実施形態のリニアモータの可動子の変形例を例示する例示図である。
以下に、本発明の実施形態に係る3相コイル構造体及びリニアモータを、図面に基づいて詳述する。
図1は、本発明の実施形態に係るリニアモータ100の外観を示す斜視図であり、図2は、本発明の実施形態に係るリニアモータ100の平面図である。
リニアモータ100は、例えば、コイル可動型のリニアモータであり、固定子10及び可動子20を備えている。可動子20は電源装置(図示せず)に接続されている。
固定子10は、矩形の平板形状をなす一対のヨーク板11と、ヨーク板11同士の一端部を連結する連結部12とを有している。連結部12は、ヨーク板11の一長辺側に設けられている。即ち、連結部12はヨーク板11と同じ長さの短冊形状を成しており、一方のヨーク板11の一長辺と、他方のヨーク板11の一長辺とを繋いでいる。連結部12によって、ヨーク板11同士は所定間隔を隔てて対向配置されており、ヨーク板11同士間には隙間が形成されている。一対のヨーク板11は前記一長辺を除く他の3辺にて開放されている。
一対のヨーク板11の間の前記隙間には可動子20が介在している。可動子20は、一対のヨーク板11の間に位置する矩形厚板形状の介在部40と、介在部40の長さ方向の一端部を保持する保持部21とを備えている。可動子20は、ヨーク板11の両短辺の対向方向(図2の矢印方向)に移動可能である。即ち、図2の矢印は、可動子20の移動方向を示している。
図3は、図1のIII-III線によるリニアモータ100の模式的断面図である。
上述の如く、各ヨーク板11は、矩形の平板形状をなしており、例えば、鉄等の磁性体から構成されている。連結部12はヨーク板11と同じく鉄等の磁性体から構成されている。一対のヨーク板11及び連結部12は、例えば、一体形成されている。
各ヨーク板11では、内側面に磁石ユニット13(磁石の列)が取り付けられている。即ち、磁石ユニット13は、ヨーク板11と可動子20との間に配置されている。換言すれば、可動子20は、対向する一対の磁石ユニット13の間に介在している。
各磁石ユニット13は、複数の永久磁石131を有している。各永久磁石131は、ヨーク板11の幅方向に延びる角棒形状をなしており、複数の永久磁石131は、可動子20の移動方向へ、等間隔に並設されている。即ち、各永久磁石131は、各ヨーク板11の前記一長辺の近傍から、該一長辺と対向する他長辺(対向辺)の近傍まで延びており、複数の永久磁石131は、永久磁石131の幅方向に並設されている。また、一方のヨーク板11の各永久磁石131は、厚み方向にて、他方のヨーク板11の永久磁石131と対向している。
一対の磁石ユニット13は交番磁界を形成している。詳しくは、各永久磁石131は、一対の磁石ユニット13の対向方向に、磁極を向けており、前記対向方向において、永久磁石131同士の磁極は逆転しており、また、隣り合う永久磁石131同士の磁極も逆転している(図2参照)。
連結部12の内側面には、幅方向の中央部に溝121が形成されている。溝121は、連結部12の長さ方向に沿って形成されており、両端の端面から外側に開放されている。即ち、溝121は、可動子20の介在部40の他端部と対応する位置に形成されており、介在部40の他端部が部分的に溝121内に収容されている。
図4は、本実施形態のリニアモータ100の可動子20を示す斜視図である。便宜上、図4においては、保持部21を破線にて示している。
上述の如く、可動子20の介在部40は一対の磁石ユニット13の間に介在している(図3参照)。介在部40は、積層された複数の空芯コイルからなる3相コイル構造体30を含む。詳しくは、介在部40は、例えばエポキシ樹脂、ガラス繊維強化エンジニアリングプラスチック(PPS)等のモールド材50を用いて3相コイル構造体30をモールディング処理することによって形成されている。介在部40は3相コイル構造体30の形状に対応する矩形厚板形状をなしている。即ち、3相コイル構造体30の空芯コイルの積層方向は介在部40の厚み方向であり、3相コイル構造体30の長さ方向は介在部40の長さ方向であり、3相コイル構造体30の幅方向は介在部40の幅方向になる。介在部40の厚みは磁石ユニット13同士間の間隔よりも薄い。
介在部40の長さ方向の一端部には、略直方体形状の保持部21が取り付けられている。保持部21は、介在部40の幅と略等しい高さを有しており、磁石ユニット13同士間の間隔よりも厚い厚みを有している。保持部21はリニアガイド(図示しない)によって図2の矢印方向に移動可能に保持されている。
従って、図3に示すように、介在部40が磁石ユニット13同士の間に介在する際、保持部21がヨーク板11の他長辺側にて永久磁石131に引っ掛からず、また介在部40が、いずれの磁石ユニット13とも接することなく、溝121の底とも接しないで、リニアガイドにぶら下がる状態を維持できる。この際、各永久磁石131の長さLM(図3参照)は、後述する3相コイル構造体30の大空芯コイル31Bの鎖交代表長Lu(図9参照)よりも長く、2相用コイルセット32の中立線長Lu0(図8参照)と略等しい。
図5は、本実施形態のリニアモータ100の3相コイル構造体30を示す斜視図であり図6は、本実施形態のリニアモータ100の3相コイル構造体30を示す正面図であり、図7は、図6のVII-VII線による矢視図である。
3相コイル構造体30は、V相のための1相用コイルセット31と、U相及びW相のための2相用コイルセット32とを備える。1相用コイルセット31及び2相用コイルセット32は、何れも、略長方形の空芯コイルから構成されている。なお、図5~図7においては、便宜上、1相用コイルセット31及び2相用コイルセット32の引き出し線の図示を省略している。
各2相用コイルセット32は、同一軸心上に配置された、長さ方向及び幅方向の寸法が同一である2つの空芯コイルを含む。また、U相及びW相のための2つの2相用コイルセット32は、夫々の軸心方向が平行であるように設けられている。即ち、2つの2相用コイルセット32は、同一面内にて隣り合うように並設されて、一方の2相用コイルセット32の空芯コイルの長辺部が他方の2相用コイルセット32の空芯コイルの長辺部と接しており、略数字の「8」形状を成している。以下、このような2つの2相用コイルセット32を、2相用コイルセットペア32Pとも称する。
また、3相コイル構造体30においては、2相用コイルセットペア32Pを2つ有し、2つの2相用コイルセットペア32Pが同一の軸心上に積層されている。換言すれば、3相コイル構造体30では、一つの2相用コイルセットペア32Pの各2相用コイルセット32に別の2相用コイルセット32が更に積層されている。2相用コイルセットペア32Pの各2相用コイルセット32は同じ形状であり、以下では、1つの2相用コイルセット32についてのみ説明する。
1相用コイルセット31は、2相用コイルセットペア32Pの隣り合う長辺部同士を跨ぐように配置されており、大きさが異なる2つの空芯コイルを含む。以下、大きさが小さい方の空芯コイルを小空芯コイル31Aと称し、大きさが大きい方の空芯コイルを大空芯コイル31Bと称する。小空芯コイル31Aは、大空芯コイル31Bに比べて、長さ方向の寸法が小さく、幅方向の寸法は等しい。小空芯コイル31Aの長さは、大空芯コイル31Bの両端部間の距離よりも短い。小空芯コイル31A及び大空芯コイル31Bは、同一軸心上に配置されている。1相用コイルセット31の軸心方向は、各2相用コイルセット32の軸心方向と平行をなしている。3相コイル構造体30においては、積層された2つの2相用コイルセットペア32Pに対して、積層方向の両側に1相用コイルセット31が夫々配置されている。
図8は、本実施形態のリニアモータ100の2相用コイルセット32を示す斜視図である。
各2相用コイルセット32は、正面視中空の長方形であり、2つの長辺部321,322と、2つの短辺部323,324とを備える。2相用コイルセット32において、2つの長辺部321,322は、幅方向の寸法が同じであり、長辺部321,322の幅方向の寸法の和に相当する距離だけ互いに離隔して形成されている。また、一方の2相用コイルセット32の長辺部321は、他方の2相用コイルセット32の長辺部321と長辺側が隣接している(図5及び図6参照)。
2相用コイルセット32は、上述の如く、同一軸心上に配置された2つの長方形の空芯コイル300からなり、扁平である。即ち、2相用コイルセット32は、長辺部321,322と、短辺部323,324とは同一平面上に設けられている。
各空芯コイル300は、例えば、帯状1.1×0.54mmの導体の平角線を軸心方向と直交する方向(以下、巻回方向と称する)に例えば1層15回巻いて形成されている。平角線同士が(平角線の)厚み方向にて重畳するように巻回されている。即ち、空芯コイル300は、軸心方向には2層(アルファ巻)であり、巻回方向に複層であって、軸心方向の両端面が略平らである。斯かる平角線は、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂の接着剤が外周面に塗布された状態にて巻回される。接着剤は、室温で、又は加熱により硬化する。これによって、空芯コイル300の形状が維持され、2相用コイルセット32においては、軸心方向に積層された空芯コイル300同士が固定される。図5,図6及び図8においては、便宜上、空芯コイル300の軸心方向の端面(複層状のコイル)を略示している。
なお、図8において、一点鎖線は、2相用コイルセット32の中立線である。中立線は、巻回方向における、2相用コイルセット32の中央点を繋ぐ線である。また、図8における、符号Lu0は、各短辺部323,324に係る中立線間の距離(中立線長)を示している。
上述の如く、磁石ユニット13の各永久磁石131の長さLM(図3参照)は、中立線長Lu0と略等しい。
2相用コイルセット32は、巻き方向が一致するように、前記2つの空芯コイル300を軸心方向に積層させる、いわゆるアルファ巻によって形成されている。よって、2相用コイルセット32における、巻き始めになる引き出し線325及び巻き終わりになる引き出し線326は、何れも2相用コイルセット32の外周側に配置されている。言い換えると、2相用コイルセット32は、巻数30(30ターン)でアルファ巻によって巻回された一つのコイルである。
図9は、本実施形態のリニアモータ100の1相用コイルセット31を示す斜視図である。便宜上、図9では、小空芯コイル31Aと、大空芯コイル31Bとを分離して表示している。なお、図9では、電流の流れを一点鎖線にて示している。
小空芯コイル31A及び大空芯コイル31Bの何れも、2相用コイルセット32と同様、正面視中空の長方形である。小空芯コイル31Aは、大空芯コイル31Bに対して軸心方向の一側に配置されている。小空芯コイル31Aは2つの長辺部311A,312Aと、2つの短辺部313A,314Aとを備えている。また、大空芯コイル31Bは、2つの長辺部311B,312Bと、2つの短辺部313B,314B(端部)とを備えている。
大空芯コイル31Bは、長辺部311B,312Bの両端部にプレス加工が施されて、クランク形状に屈曲している。これによって、大空芯コイル31Bでは、2つの長辺部311B,312Bの両端側に屈曲部318Bが形成されている。斯かるプレス加工後の大空芯コイル31Bは、長さ方向の長さが、2相用コイルセット32の空芯コイル300と同じである。
また、大空芯コイル31Bにおいて、長辺部311B,312Bと、短辺部313B,314Bとの間隔は、小空芯コイル31A又は空芯コイル300の厚みと同じである(図10参照)。
大空芯コイル31Bの屈曲部318Bは、軸心方向の前記一側へ30°~44.5°の屈曲角度で屈曲している。即ち、各屈曲部318Bは、大空芯コイル31Bの軸心方向と直交する方向に対して30°~44.5°の範囲で斜めに形成されている。屈曲部318Bの屈曲角度が前記範囲の下限未満になる場合、長辺部311B,312Bにおいて屈曲部318Bが占める割合が大きくなり、平坦部が狭くなるので、推力が低下する。また、屈曲部318Bの屈曲角度が44.5°を超える場合は、プレス加工の際、大空芯コイル31Bに傷等の不具合が生じるおそれがある。
小空芯コイル31Aにおいて、2つの長辺部311A,312Aは、幅方向の寸法が同じであり、長辺部311A,312Aの幅方向の寸法の和に相当する距離を離隔して形成されている。また、大空芯コイル31Bにおいて、2つの長辺部311B,312Bは、幅方向の寸法が同じであり、長辺部311B,312Bの幅方向の寸法の和に相当する距離を離隔して形成されている。即ち、軸心方向において、小空芯コイル31Aの長辺部311A,312Aは、夫々大空芯コイル31Bの長辺部311B,312Bと対向している(図5参照)。
上述の如く、小空芯コイル31A及び大空芯コイル31Bは同一軸心上に配置されており、小空芯コイル31Aは、大空芯コイル31Bに比べて、長さ方向の寸法が小さく、幅方向の寸法は等しい。
小空芯コイル31Aの長さは、大空芯コイル31Bの長辺部311B,312Bの扁平部分(両端側の屈曲部318Bを除く部分)の長さLu(3相コイル構造体30の鎖交代表長)よりも長く、大空芯コイル31Bの短辺部313B、314Bの間の距離よりは短い。小空芯コイル31Aの長辺部311A,312Aは、大空芯コイル31Bの屈曲部318B及び短辺部313B,314Bと干渉しない範囲において、長さLuよりも長くすることができる。小空芯コイル31Aは大空芯コイル31Bの短辺部313B、314Bと接していない。なお、小空芯コイル31A及び大空芯コイル31Bの厚みは、2相用コイルセット32の空芯コイル300の厚みと等しい。
小空芯コイル31Aの長辺部311A,312Aの長さは、他の2相用コイルセット32のインピーダンスと均衡を保つことができる範囲で短くしても良い。
小空芯コイル31A及び大空芯コイル31Bは、2相用コイルセット32の空芯コイル300と同様、導体の平角線を軸心方向と直交する方向に複数回巻いて形成されている。即ち、平角線同士が(平角線の)厚み方向にて重畳するように巻回されている。よって、小空芯コイル31A及び大空芯コイル31Bは、軸心方向には単層であり、軸心方向と直交する方向に複層であって、軸心方向の両端面が略平らである。図5,図6,及び図9においては、便宜上、小空芯コイル31A及び大空芯コイル31Bの軸心方向の端面(複層状のコイル)を略示している。
また、小空芯コイル31Aは、単純巻きによって巻き回されており、巻き始めになる引き出し線315A及び巻き終わりになる引き出し線316Aを有している。引き出し線315Aは小空芯コイル31Aの内周側に配置されており、引き出し線316Aは小空芯コイル31Aの外周側に配置されている。
また、大空芯コイル31Bは単純巻きによって巻回されており、巻き始めになる引き出し線315B及び巻き終わりになる引き出し線316Bを有している。引き出し線315Bは大空芯コイル31Bの内周側に配置されており、316Bは大空芯コイル31Bの外周側に配置されている。
図10は、図5のX-X線による断面図である。
上述の如く、3相コイル構造体30は、2つの2相用コイルセットペア32Pが軸心方向(図10の矢印方向)に積層されており、積層された2つの2相用コイルセットペア32Pに対して、積層方向(図10の矢印方向)の両側(第1側及び第2側)に1相用コイルセット31が夫々配置されている。この際、大空芯コイル31B同士が軸心方向にて当接している。
以下、説明の便宜上、第1側に配置された1相用コイルセット31及び2相用コイルセットペア32Pを例に挙げて説明する。
1相用コイルセット31と、各2相用コイルセット32とは、軸心方向及び長さ方向が平行になるように配置されており、1相用コイルセット31は、2相用コイルセットペア32Pと部分的に重畳している。
即ち、図6に示すように、1相用コイルセット31は、隣り合う2つの2相用コイルセット32の長辺部321を跨ぐように積層されている。小空芯コイル31Aの長辺部311A,312A同士の間、及び、大空芯コイル31Bの長辺部311B,312B同士の間に、2相用コイルセットペア32Pの2つの長辺部321が介在している。
大空芯コイル31Bは、両端側が軸心方向に屈曲しているので、短辺部313B、314Bの2相用コイルセット32側の面317B,319Bが2相用コイルセット32の短辺部323,324と当接しつつ(図7参照)、長辺部311B,312Bは2相用コイルセット32の長辺部321に当たることなく、短辺部313B、314Bよりも第2側よりに位置する(図10参照)。
これに対して、小空芯コイル31Aは、屈曲せず扁平であるので、短辺部313A、314Aが2相用コイルセット32の長辺部321と当接し、長辺部311A,312Aが大空芯コイル31Bの長辺部311B,312Bと対向している。即ち、小空芯コイル31Aの両端側が屈曲していないことから、小空芯コイル31Aの長辺部311A,312Aと、大空芯コイル31Bの長辺部311B,312Bとの間には隙間200が形成されている。
また、小空芯コイル31Aは、大空芯コイル31Bの短辺部313B、314Bと同一面内に配置される(図7の破線参照)。
隙間200を通して、大空芯コイル31Bの内周側の引き出し線315Bが大空芯コイル31Bの外周側に引き出されており、大空芯コイル31B(又は小空芯コイル31A)の外周側にて、小空芯コイル31Aの引き出し線316Aと接続されている。図10では、大空芯コイル31Bの引き出し線315Bと、小空芯コイル31Aの引き出し線316Aとの接続部Nを黒丸にて例示している。
上述の如く、2相用コイルセット32の厚みは2tである。空芯コイル300の厚みと、小空芯コイル31A及び大空芯コイル31Bとは同じ厚み(t)である。
ここで2相用コイルセット32の厚みと、大空芯コイル31B及び小空芯コイル31Aの厚みとを合計すると4tとなるが、大空芯コイル31Bが端部で湾曲しており、大空芯コイル31B及び小空芯コイル31Aは、2相用コイルセット32の隣り合う長辺部321同士を跨ぐように配置されているので、図10に示すように、3相コイル構造体30において、第1側の1つの1相用コイルセット31及び2相用コイルセットペア32Pは、軸心方向にて3tの厚みを有し、第2側の1つの1相用コイルセット31及び2相用コイルセットペア32Pも3tの厚みを有するので、3相コイル構造体30は全体として6tの厚みを有する。
言い換えると、大空芯コイル31B及び小空芯コイル31Aの夫々の厚みは、2相用コイルセット32の厚みの半分であり、1相用コイルセット31と2相用コイルセット32を組み立てた状態での厚みは、大空芯コイル31B、小空芯コイル31A及び2相用コイルセット32のそれぞれの厚みを合わせた厚みの3/4となっている。
このような構成を有するリニアモータ100は、3相コイル構造体30に通電が行われた場合、フレミングの左手則に基づいて一対の磁石ユニット13の間で形成された交番磁界を横切る方向(以下、移動方向)への推力が発生し、3相コイル構造体30を前記移動方向に押す。これにより、可動子20が移動する(図2の矢印参照)。
一方、3相コイル構造体30において、小空芯コイル31Aが大空芯コイル31Bに比べて長さ方向の寸法が小さいので、鎖交長が減少している。斯かる鎖交長の減少は、コイルインピーダンスの低下及び推力の減少を招くおそれがある。
これに対して、本実施形態のリニアモータ100は、1相用コイルセット31の巻数を増やして、上述のコイルインピーダンスの低下及び推力の減少の問題に対応している。即ち、本実施形態のリニアモータ100において、1相用コイルセット31は2相用コイルセット32よりも巻数が多い。
詳しくは、1相用コイルセット31は小空芯コイル31A及び大空芯コイル31Bを有するので、小空芯コイル31Aの巻数、又は、大空芯コイル31Bの巻数が2相用コイルセット32の各空芯コイル300の巻数よりも多くても良く、小空芯コイル31Aの巻数及び大空芯コイル31Bの巻数が共に空芯コイル300の巻数よりも多くても良い。
例えば、2相用コイルセット32の各空芯コイル300の巻数が15回であるとした場合、小空芯コイル31A又は大空芯コイル31Bの巻数は16-17回である。より詳しくは、小空芯コイル31Aの巻数は16回であり、大空芯コイル31Bの巻数は17回であることが望ましい。
また、これに限定されるものではない。コイルインピーダンスの変化を考慮した場合は、小空芯コイル31A及び大空芯コイル31Bの何れも巻数を16回にすることも効果的である。
以上のように、本実施形態のリニアモータ100においては、1相用コイルセット31の巻数が2相用コイルセット32の巻数よりも多いので、コイルインピーダンスの低下及び推力の減少を補うことができる。
本実施形態の3相コイル構造体30は、隣り合う一対の2相用コイルセット32(2相用コイルセットペア32P)が軸心方向に積層されており、積層された2つの2相用コイルセットペア32Pに対して、軸心方向の両側に夫々1相用コイルセット31が設けられており、一方の1相用コイルセット31の大空芯コイル31Bの両端部が、他方の1相用コイルセット31の両端部と反対側に屈曲している(図5、図7参照)。
また、上述したように、3相コイル構造体30は全体として6tの厚みを有する。1相用コイルセット31が小空芯コイル31A及び大空芯コイル31Bからなり、2相用コイルセット32が2つの空芯コイル300からなるので、3相コイル構造体30全体としては、8つの空芯コイルが積層しているにも関わらず、厚みを6tに抑制しており、3相コイル構造体30がコンパクト化されている。
また、本実施形態のリニアモータ100では、上述の如く、3相コイル構造体30における扁平な小空芯コイル31Aが大空芯コイル31Bの短辺部313B、314Bと同一面内に配置されており、介在部40(3相コイル構造体30)の厚みが磁石ユニット13同士間の間隔よりも薄く、固定子10(一対のヨーク板11)における前記隙間が前記一長辺を除く他の3辺で形成されている。よって、斯かる3辺の何れかからも可動子20(介在部40)を固定子10内に挿入でき、作業の自由度が高まる。
また、本実施形態のリニアモータ100においては、上述の如く、可動子20の移動方向に係る固定子10(一対のヨーク板11)の両短辺側が開放されている。従って、複数の固定子10を、固定子10同士の短辺側が対向するように連設させることにより、可動子20の移動距離を必要に応じて伸ばすことができる。
一般に、空芯コイルに対する磁束密度分布は、コイルの両端部にて10%程度減少することが知られており、これに対応して永久磁石の長さを空芯コイルの中立線長にすることが効率的であって望ましい。
これに対して、本実施形態のリニアモータ100では、大空芯コイル31Bの両端側が屈曲しているものの、小空芯コイル31Aを扁平な形状にすることによって、小空芯コイル31Aを大空芯コイル31Bの短辺部313B,314Bと同一面内に配置している。よって、各永久磁石131の長さLMを、上述の如く、中立線長Lu0と等しい長さにすることを実現しており、推力を効率的に高めている。
本実施の形態のリニアモータ100では、小空芯コイル31Aを両端が扁平な形状としているので、大空芯コイル31Bのように両端を曲げる必要が無く、曲げのためのプレス装置が不要となる。
また、大空芯コイル31Bのようなクランク部(屈曲部318B)が無いので、クランク部での磁束に対する効率の低下が無く小空芯コイル31Aの全長を十分に活用できる。
そして、本実施形態のリニアモータ100では、小空芯コイル31Aの長辺部311A,312Aと、大空芯コイル31Bの長辺部311B,312Bとの間には隙間200が形成されており、隙間200を通して、大空芯コイル31Bの内周側の引き出し線315Bが大空芯コイル31Bの外周側に引き出されている。
大空芯コイル31Bの内周側の引き出し線315Bを外側に引き出すためには、引き出し線315Bが大空芯コイル31Bの厚み方向の端面上を通ることから、3相コイル構造体30の厚みを厚くする結果を招く。これに対して、本実施形態のリニアモータ100では、隙間200を通して引き出し線315Bを大空芯コイル31Bの外周側に引き出すので、厚みを厚くすることなく、3相コイル構造体30をコンパクト化できる。
本実施の形態では、平角線を用いるコイルを例に挙げて説明したが、丸線を用いるコイルにおいても本発明の効果を発揮することができる。
丸線の場合には、(厚み方向が平角線よりも短いので)二つの空芯コイル(2相用コイルセット32)を4層とすることができ、その場合には大空芯コイル31B及び小空芯コイル31Aはアルファ巻又は単純巻き(2層)どちらでも良い。
<変形例>
以上では、可動子20が1つの3相コイル構造体30を有する場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。可動子20が複数の3相コイル構造体30を有するように構成しても良い。以下、可動子20が3つの3相コイル構造体30を有する場合を例に挙げて詳しく説明する。
図11は、本実施形態のリニアモータ100の可動子20の変形例を例示する例示図である。便宜上、図11では、保持部21の図示を省略している。変形例に係る可動子20は3つの3相コイル構造体30X,30Y,30Zを有している。
3つの3相コイル構造体30X,30Y,30Zは隙間なくこの順に並設されている。3つの3相コイル構造体30X,30Y,30Zは各3相コイル構造体の幅方向に並設されている。3つの3相コイル構造体30X,30Y,30Zがモールド材50を用いてモールディング処理されることによって一体化され、介在部40が形成されている。介在部40は、3つの3相コイル構造体30X,30Y,30Zの並設方向を長さ方向とする矩形の板形状を成している。
3相コイル構造体30Xは、1相用コイルセット31X及び2相用コイルセット32Xを備えており、1相用コイルセット31Xは小空芯コイル31AX及び大空芯コイル31BXを有している。また、3相コイル構造体30Yは、1相用コイルセット31Y及び2相用コイルセット32Yを備えており、1相用コイルセット31Yは小空芯コイル31AY及び大空芯コイル31BYを有している。そして、3相コイル構造体30Zは、1相用コイルセット31Z及び2相用コイルセット32Zを備えており、1相用コイルセット31Zは小空芯コイル31AZ及び大空芯コイル31BZを有している。
3相コイル構造体30X,30Y,30Zの夫々は、上述した3相コイル構造体30と同じ構成を有しているので、詳しい説明は省略する。
変形例に係るリニアモータ100において、3相コイル構造体30Xの1相用コイルセット31XはV相用であり、3相コイル構造体30Yの1相用コイルセット31YはW相用であり、3相コイル構造体30Zの1相用コイルセット31ZはU相用である。即ち、3相コイル構造体30X,30Y,30Zの1相用コイルセット31X、31Y、31Zは、夫々V相、W相、U相に対応している。
なお、以上の記載に限定されるものではなく、可動子20が2つの3相コイル構造体30を有するように構成しても良く、可動子20が4つ以上の3相コイル構造体30を有するように構成しても良い。
このように、可動子20が複数の3相コイル構造体30を有する場合、各3相コイル構造体30の1相用コイルセット31は並設方向に沿って、夫々V相、W相、U相の順序に繰り返して適用される。
例えば、可動子20が2つの3相コイル構造体30を有する場合は、各3相コイル構造体30の1相用コイルセット31は3相コイル構造体30の並設方向に沿って、夫々V相、W相に適用される。可動子20が4つ以上の3相コイル構造体30を有する場合は、各3相コイル構造体30の1相用コイルセット31は3相コイル構造体30の並設方向に沿って、夫々V相、W相、U相、V相…に適用される。
開示された実施の形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上述の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
11 ヨーク板
12 連結部
13 磁石ユニット
30 3相コイル構造体
31 1相用コイルセット
31A 小空芯コイル
31B 大空芯コイル
32 2相用コイルセット
32P 2相用コイルセットペア
100 リニアモータ
200 隙間
300 空芯コイル
311A,312A,311B,312B,321,322 長辺部
313A,314A,313B,314B,323,324 短辺部
315A,316A,315B,316B,325,326 引き出し線
317B 面(他側の面)
318B 屈曲部
319B 面(他側の面)
131 永久磁石

Claims (12)

  1. 隣り合うように同一面内に並設された、同寸法の長方形の空芯コイルを複数含む2相用コイルセットを備える3相コイル構造体において、
    前記2相用コイルセットの隣り合う長辺部同士を跨ぐように配置された、長さが異なる2つの空芯コイルを含む1相用コイルセットを備えており、
    前記2つの空芯コイルは、両端側で曲げられた大空芯コイル及び扁平な小空芯コイルである3相コイル構造体。
  2. 前記大空芯コイル及び前記小空芯コイルの夫々の厚みは前記2相用コイルセットの1/2であり、
    前記1相用コイルセット及び前記2相用コイルセットを合わせた場合の厚みは、前記大空芯コイル、前記小空芯コイル及び前記2相用コイルセットの夫々の厚みの和よりも薄い請求項1に記載の3相コイル構造体。
  3. 前記大空芯コイル及び前記小空芯コイルの少なくとも一方の巻数が前記2相用コイルセットの空芯コイルよりも多い請求項1又は2に記載の3相コイル構造体。
  4. 前記大空芯コイルの両端側は、前記大空芯コイルの軸心方向にて一側へクランク形状に屈曲しており、
    前記小空芯コイルは、前記大空芯コイルと同一軸心上にて前記大空芯コイルの前記一側に配置され、
    前記大空芯コイルの短辺部は、他側の面が前記2相用コイルセットの空芯コイルの端部と夫々接している請求項1から3の何れか一項に記載の3相コイル構造体。
  5. 前記大空芯コイルの長さは前記2相用コイルセットの空芯コイルと等しく、
    前記小空芯コイルの長さは、前記大空芯コイルの長辺部の扁平部分の長さよりも長く、前記大空芯コイルの前記両短辺部間の距離よりも短い請求項4に記載の3相コイル構造体。
  6. 前記大空芯コイル及び前記小空芯コイルは、一方の引き出し線が内周側に配置され、他方の引き出し線が外周側に配置されている請求項1から5のいずれか一項に記載の3相コイル構造体。
  7. 前記大空芯コイルの長辺部及び前記小空芯コイルの長辺部の間には、前記大空芯コイルの内側の引き出し線が通る隙間が形成されている請求項6に記載の3相コイル構造体。
  8. 隣り合うように同一面内に並設された2つの2相用コイルセットからなる2相用コイルセットペアが積層されており、
    積層方向において、積層された前記2相用コイルセットペアの両側に、前記1相用コイルセットが夫々設けられ、
    各1相用コイルセットの前記大空芯コイルは夫々の両端側が互いに反対向きに屈曲している請求項1から7のいずれか一項に記載の3相コイル構造体。
  9. 対向配置された一対のヨーク板と、各ヨーク板の内側面に設けられた磁石の列とを備えるリニアモータにおいて、
    請求項1から8のいずれか一項に記載の3相コイル構造体が、一方のヨーク板の磁石の列と、他方のヨーク板の磁石の列との間に介在しているリニアモータ。
  10. 各ヨーク板は矩形であり、
    前記一対のヨーク板は、対応する一長辺同士のみが連結され、
    各磁石は、各ヨーク板の前記一長辺から前記一長辺と対向する対向辺に向けて延びており、
    前記3相コイル構造体の各空芯コイルの長さ方向が、前記磁石の長さ方向と一致している請求項9に記載のリニアモータ。
  11. 各磁石の長さは、前記大空芯コイルの前記長辺部の前記扁平部分の長さよりも長い請求項9又は10に記載のリニアモータ。
  12. 複数の前記3相コイル構造体が、前記1相用コイルセットがV相、W相、U相の順になるように、前記磁石の並設方向に並設されている請求項9から11の何れか一項に記載のリニアモータ。
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