JP2023144920A - 超音波プローブ及び超音波診断装置 - Google Patents

超音波プローブ及び超音波診断装置 Download PDF

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【課題】超音波プローブの操作者の負担を軽減すること。【解決手段】 実施形態に係る超音波プローブは、ヘッドと、把持部とを備えている。前記ヘッドは、所定方向に配列された複数の超音波振動子を有する。前記把持部は、回転機構を有する。前記回転機構は、前記所定方向とは直交する回転軸を中心にして前記ヘッドを回転可能に保持する。【選択図】図4

Description

本明細書及び図面に開示の実施形態は、超音波プローブ及び超音波診断装置に関する。
一般に、超音波検査では、操作者が超音波プローブのヘッドを被検体の体表に密着させた状態で、腕又は体の向きを変えて超音波プローブのヘッドの向きを変えている。また、超音波検査では、当該ヘッドの向きによって検査面が決まるため、検査面に応じて操作者が腕又は体の向きを細かく変えている。例えば、検査面の向きを回転させたい場合、操作者が腕又は体の向きを変えて超音波プローブのヘッドを回転させている。
一方、超音波プローブは、無線通信回路及びバッテリーを収容した構成や、超音波振動子の個数を増加した構成などの開発に伴い、大型化が進んでいる。このような超音波プローブは、大型化が進むにつれて、操作者が腕又は体の向きを変えにくくなり、操作者の負担を増加させてしまう懸念がある。
特表2016-509925号公報
本明細書及び図面に開示の実施形態が解決しようとする課題の一つは、超音波プローブの操作者の負担を軽減することである。ただし、本明細書及び図面に開示の実施形態により解決しようとする課題は上記課題に限られない。後述する実施形態に示す各構成による各効果に対応する課題を他の課題として位置づけることもできる。
実施形態に係る超音波プローブは、ヘッドと、把持部とを備えている。前記ヘッドは、所定方向に配列された複数の超音波振動子を有する。前記把持部は、回転機構を有する。前記回転機構は、前記所定方向とは直交する回転軸を中心にして前記ヘッドを回転可能に保持する。
図1は、第1の実施形態に係る超音波プローブを備えた超音波診断装置の構成の一例を示すブロック図である。 図2は、第1の実施形態に係る超音波プローブの外観の一例を示す斜視図である。 図3は、図2のIII-III線で矢視した構成の一部を示すブロック図である。 図4は、第1の実施形態に係る超音波プローブの構成を説明するための模式図である。 図5は、第1の実施形態の変形例に係る超音波プローブの構成の一部を示すブロック図である。 図6は、第1の実施形態の変形例に係る超音波プローブの構成を説明するための模式図である。 図7は、第2の実施形態に係る超音波プローブを備えた超音波診断装置の構成の一例を示すブロック図である。 図8は、第2の実施形態に係る超音波プローブの構成の一部を示すブロック図である。 図9は、第2の実施形態に係る超音波プローブの構成を説明するための模式図である。 図10は、第2の実施形態に係る超音波プローブの外観の一例を示す斜視図である。 図11は、図10のXI-XI線で矢視した構成の一部を示すブロック図である。 図12は、第3の実施形態に係る超音波診断装置の構成の一例を示すブロック図である。 図13は、第3の実施形態に係る超音波プローブの外観の一例を示す斜視図である。 図14は、図13のXIV-XIV線で矢視した構成の一部を示すブロック図である。 図15は、第3の実施形態に係る超音波プローブの構成を説明するための模式図である。 図16は、第3の実施形態における動作を説明するためのフローチャートである。 図17は、第3の実施形態における動作を説明するための模式図である。 図18は、第4の実施形態に係る超音波プローブの外観の一例を示す斜視図である。 図19は、図18に示した超音波プローブからカバー部材を外した外観の一例を示す斜視図である。 図20は、図18に示したカバー部材の構成を説明するための模式図である。
以下、図面を参照しながら各実施形態に係る超音波プローブ及び超音波診断装置について説明する。また、以下の説明では、異なる図面間における略同一部分に同一符号を付すことにより、重複した説明の記載を省略する。
<第1の実施形態>
図1は、第1の実施形態に係る超音波プローブを備えた超音波診断装置の構成の一例を示すブロック図である。この超音波診断装置1は、装置本体10と、超音波プローブ20とを有している。装置本体10は、入力装置2及び出力装置3と接続されている。尚、装置本体10は、ネットワークを介して外部装置と接続されてもよい。
装置本体10は、例えば、タブレット端末、或いはラップトップコンピュータに相当する。そのため、装置本体10は、少なくともディスプレイとしての出力装置3を有していてもよい。
装置本体10および超音波プローブ20は、互いに無線通信可能となっている。但し、これに限らず、装置本体10および超音波プローブ20は、例えば、インタフェースケーブル(IFC)等を介して有線通信可能に接続されてもよい。IFCは、データ転送機能および給電機能を有する。IFCは、例えば、Universal Serial Bus (USB)の規格に準じたケーブルに相当する。IFCは、例えば、一端に超音波プローブ20が接続され、他端にUSB端子を有する。
装置本体10は、超音波プローブ20により受信された反射波信号(後述される)に基づいて超音波画像を生成する装置である。装置本体10は、内部記憶回路110と、画像メモリ120と、入力インタフェース130と、出力インタフェース140と、通信インタフェース160と、処理回路170とを備える。
内部記憶回路110は、例えば、磁気的記憶媒体、光学的記憶媒体、または半導体メモリ等、プロセッサにより読み取り可能な記憶媒体等を有する。内部記憶回路110は、超音波送受信を実現するためのプログラム、および各種データ等を記憶している。これに限らず、内部記憶回路110は、後述するヘッド22の回転などに関するプログラムを更に記憶してもよい。これらのプログラムおよび各種データは、例えば、内部記憶回路110に予め記憶されていてもよい。また、プログラムおよび各種データは、例えば、非一過性の記憶媒体に記憶されて配布され、非一過性の記憶媒体から読み出されて内部記憶回路110にインストールされてもよい。また、内部記憶回路110は、入力インタフェース130を介して入力される操作に従い、処理回路170で生成されるBモード画像データおよび造影画像データ等を記憶する。内部記憶回路110は、記憶している画像データを、通信インタフェース160を介して外部装置等に転送することも可能である。
なお、内部記憶回路110は、CD-ROMドライブ、DVDドライブ、およびフラッシュメモリ等の可搬性記憶媒体との間で種々の情報を読み書きする駆動装置等であってもよい。内部記憶回路110は、記憶しているデータを可搬性記憶媒体へ書き込み、可搬性記憶媒体を介してデータを外部装置に記憶させることも可能である。
画像メモリ120は、例えば、磁気的記憶媒体、光学的記憶媒体、または半導体メモリ等、プロセッサにより読み取り可能な記憶媒体等を有する。画像メモリ120は、入力インタフェース130を介して入力されるフリーズ操作直前の複数フレームに対応する画像データを保存する。画像メモリ120に記憶されている画像データは、例えば、連続表示(シネ表示)される。
これら内部記憶回路110および画像メモリ120は、必ずしもそれぞれが独立した記憶装置により実現されなくてもよい。内部記憶回路110および画像メモリ120が単一の記憶装置により実現されてもよい。また、内部記憶回路110および画像メモリ120のそれぞれが複数の記憶装置により実現されてもよい。
入力インタフェース130は、入力装置2を介し、操作者からの各種指示を受け付ける。入力装置2は、例えば、マウス、キーボード、パネルスイッチ、スライダースイッチ、トラックボール、ロータリーエンコーダ、操作パネル、およびタッチコマンドスクリーン(TCS:Touch Command Screen)である。スイッチは、ハードウェア及びソフトウェアのいずれで実現した場合でも、押し操作又はクリック操作に応じて動作するものであれば、ボタンと呼んでもよい。入力インタフェース130は、例えばバスを介して処理回路170に接続され、操作者から入力される操作指示を電気信号へ変換し、電気信号を処理回路170へ出力する。なお、入力インタフェース130は、マウスおよびキーボード等の物理的な操作部品と接続するものだけに限られない。例えば、超音波診断装置1とは別体に設けられた外部の入力機器から入力される操作指示に対応する電気信号を受け取り、この電気信号を処理回路170へ出力する回路も入力インタフェースの例に含まれる。
出力インタフェース140は、例えば処理回路170からの電気信号を出力装置3へ出力するためのインタフェースである。出力装置3は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、LEDディスプレイ、プラズマディスプレイ、CRTディスプレイ等の任意のディスプレイである。出力装置3は、入力装置2を兼ねたタッチパネル式のディスプレイでもよい。出力インタフェース140は、例えばバスを介して処理回路170に接続され、処理回路170からの電気信号を出力装置3に出力する。
通信インタフェース160は、無線通信を介して超音波プローブ20と接続され、超音波プローブ20との間でデータ通信を行う。但し、これに限らず、通信インタフェース160は、有線通信を介して超音波プローブ20と接続されてもよい。また、通信インタフェース160は、例えばネットワークNWを介して外部装置と接続され、外部装置との間でデータ通信を行ってもよい。
処理回路170は、例えば、超音波診断装置1の動作を制御するプロセッサである。処理回路170は、内部記憶回路110に記憶されているプログラムを実行することで、当該プログラムに対応する機能を実現する。処理回路170は、例えば、Bモード処理機能170aと、ドプラ処理機能170bと、画像生成機能170cと、表示制御機能170dと、システム制御機能170eとを有している。
本実施形態では、単一のプロセッサによってBモード処理機能170aと、ドプラ処理機能170bと、画像生成機能170cと、表示制御機能170dと、システム制御機能170eとが実現される場合を説明するが、これに限定されない。例えば、複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路を構成し、各プロセッサがプログラムを実行することによりBモード処理機能170aと、ドプラ処理機能170bと、画像生成機能170cと、表示制御機能170dと、システム制御機能170eとを実現しても構わない。また、各機能を実行可能な専用のハードウェア回路が組み込まれていてもよい。
Bモード処理機能170aは、超音波プローブ20から受け取った受信信号に基づき、Bモードデータを生成する機能である。処理回路170は、Bモード処理機能170aにより、例えば、超音波プローブ20から受け取った受信信号に対して包絡線検波処理、および対数圧縮処理等を施し、信号強度が輝度の明るさで表現されるデータ(Bモードデータ)を生成する。生成されたBモードデータは、2次元的な超音波走査線(ラスタ)上のBモードRAWデータとして不図示のRAWデータメモリに記憶される。
また、処理回路170は、Bモード処理機能170aにより、造影エコー法、例えば、コントラストハーモニックイメージング(Contrast Harmonic Imaging:CHI)を実行することができる。即ち、処理回路170は、造影剤が注入された生体Pの反射波データ(高調波成分または分周波成分)と、生体P内の組織を反射源とする反射波データ(基本波成分)とを分離することができる。これにより、処理回路170は、生体Pの反射波データから高調波成分または分周波成分を抽出して、造影画像データを生成するためのBモードデータを生成することができる。
造影画像データを生成するためのBモードデータは、造影剤を反射源とする反射波の信号強度を輝度で表したデータとなる。また、処理回路170は、生体Pの反射波データから基本波成分を抽出して、組織画像データを生成するためのBモードデータを生成することができる。
なお、CHIを行う際、処理回路170は、上述したフィルタ処理を用いた方法とは異なる方法により、ハーモニック成分(高調波成分)を抽出することができる。ハーモニックイメージングでは、振幅変調(AM:Amplitude Modulation)法や位相変調(PM:Phase Modulation)法、AM法及びPM法を組み合わせたAMPM法と呼ばれる映像法が行なわれる。
AM法、PM法及びAMPM法では、同一の走査線に対して振幅や位相が異なる超音波送信を複数回(複数レート)行う。これにより、超音波プローブ20は、各走査線で複数の反射波データを生成し出力する。そして、処理回路170は、各走査線の複数の反射波データを、変調法に応じた加減算処理することで、高調波成分を抽出する。そして、処理回路170は、高調波成分の反射波データに対して包絡線検波処理等を行なって、Bモードデータを生成する。
例えば、PM法が行われる場合、超音波プローブ20は、処理回路170が設定したスキャンシーケンスにより、例えば(-1,1)のように、位相極性を反転させた同一振幅の超音波を、各走査線で2回送信させる。そして、超音波プローブ20は、「-1」の送信による反射波データと、「1」の送信による反射波データとを生成し、処理回路170は、これら2つの反射波データを加算する。これにより、基本波成分が除去され、2次高調波成分が主に残存した信号が生成される。そして、処理回路170は、この信号に対して包絡線検波処理等を行って、CHIのBモードデータ(造影画像データを生成するためのBモードデータ)を生成する。
CHIのBモードデータは、造影剤を反射源とする反射波の信号強度を輝度で表わしたデータとなる。また、CHIでPM法が行われる場合、処理回路170は、例えば、「1」の送信による反射波データをフィルタ処理することで、組織画像データを生成するためのBモードデータを生成することができる。
ドプラ処理機能170bは、超音波プローブ20から受け取った受信信号を周波数解析することで、スキャン領域に設定されるROI(Region Of Interest:関心領域)内にある移動体のドプラ効果に基づく運動情報を抽出したデータ(ドプラ情報)を生成する機能である。生成されたドプラ情報は、2次元的な超音波走査線上のドプラRAWデータとして不図示のRAWデータメモリに記憶される。
画像生成機能170cは、Bモード処理機能170a、及び/又はドプラ処理機能170bにより生成されたデータに基づき、各種超音波画像データを生成する機能である。具体的には、処理回路170は、画像生成機能170cにより、例えば、RAWデータメモリに記憶されているBモードRAWデータに対してRAW-ピクセル変換、例えば、超音波プローブ20による超音波の走査形態に応じた座標変換を実行することで、ピクセルから構成されるBモード画像データを生成する。
また、処理回路170は、例えば、RAWデータメモリに記憶されているドプラRAWデータに対してRAW-ピクセル変換を実行することで、血流情報が映像化されたドプラ画像データを生成する。ドプラ画像データは、平均速度画像データ、分散画像データ、パワー画像データ、又はこれらを組み合わせた画像データである。
表示制御機能170dは、画像生成機能170cにより生成された各種超音波画像データに基づく画像を出力装置3に表示させる機能である。具体的には、例えば、処理回路170は、表示制御機能170dにより、画像生成機能170cにより生成されたBモード画像データ、ドプラ画像データ、又はこれらの両方を含む画像データに基づく画像の出力装置3における表示を制御する。
より具体的には、処理回路170は、表示制御機能170dにより、例えば、超音波走査の走査線信号列を、テレビ等に代表されるビデオフォーマットの走査線信号列に変換(スキャンコンバート)し、表示用画像データを生成する。また、処理回路170は、表示用画像データに対し、ダイナミックレンジ、輝度(ブライトネス)、コントラスト、及びγカーブ補正、並びにRGB変換等の各種処理を実行してもよい。また、処理回路170は、表示用画像データに、種々のパラメータの文字情報、目盛り、ボディマーク等の付帯情報を付加してもよい。また、処理回路170は、操作者が入力装置により各種指示を入力するためのユーザインタフェース(GUI:Graphical User Interface)を生成し、GUIを出力装置3に表示させてもよい。
システム制御機能170eは、超音波診断装置1全体の動作を統括して制御する機能である。例えば、処理回路170は、システム制御機能170eによって、超音波の送受信に関するパラメータに基づいて超音波プローブ20を制御する。なお、これに限らず、処理回路170は、システム制御機能170eによって、後述するプロトコルに含まれるヘッド22の回転角度などのパラメータに基づいて超音波プローブ20を制御してもよい。
一方、超音波プローブ20は、例えば、装置本体10からの制御に従い、被検体である生体P内のスキャン領域について超音波スキャンを実行する。超音波プローブ20には、オフセット処理、及び超音波画像のフリーズ等の際に押下されるボタンが配置されてもよい。
超音波プローブ20は、例えば、複数の超音波振動子が所定方向に配列された1Dリニアアレイプローブ等である。
超音波プローブ20は、把持部21と、ヘッド22と、両者間の回転軸23とを備えている。ここで、把持部21は、超音波送受信回路210と、回転機構230と、スイッチ231と、バッテリー240と、通信インタフェース250とを備える。ヘッド22は、所定方向に配列された複数の超音波振動子を有する探触部220を備える。
探触部220は、例えば、複数の超音波振動子、超音波振動子に設けられる整合層、及び超音波振動子から後方への超音波の伝搬を防止するバッキング材等を有する。超音波振動子は、駆動信号に基づいて超音波を発生し、超音波の反射波信号を受信して電気信号へ変換する。超音波振動子は、例えば、圧電振動子であり、一例として圧電セラミックにより作成される。
複数の超音波振動子は、超音波送受信回路210から供給される駆動信号に基づいて超音波を発生する。これにより、探触部220から生体Pへ超音波が送信される。探触部220から生体Pへ超音波が送信されると、送信された超音波は、生体Pの体内組織における音響インピーダンスの不連続面で次々と反射され、反射波信号として複数の超音波振動子にて受信される。受信される反射波信号の振幅は、超音波が反射される不連続面における音響インピーダンスの差に依存する。また、送信された超音波パルスが、移動している血流又は心臓壁等の表面で反射された場合の反射波信号は、ドプラ効果により、移動体の超音波送信方向の速度成分に依存して、周波数偏移を受ける。超音波振動子は、生体Pからの反射波信号を受信して電気信号に変換する。
超音波送受信回路210は、探触部220に駆動信号を供給するプロセッサである。以下では、説明の便宜上、超音波送受信回路を超音波送信回路および超音波送受信回路に分けて説明する。
超音波送信回路は、例えば、トリガ発生回路、送信遅延回路、およびパルサ回路(パルサ群)等により実現される。トリガ発生回路は、所定のレート周波数で、送信超音波を形成するためのレートパルスを繰り返して発生する。送信遅延回路は、探触部220から発生される超音波をビーム状に集束して送信指向性を決定するために必要な圧電振動子毎の遅延時間を、トリガ発生回路が発生する各レートパルスに対し与える。パルサ回路は、レートパルスに基づくタイミングで、探触部220に設けられる複数の超音波振動子へ駆動信号(駆動パルス)を印加する。送信遅延回路により各レートパルスに対し与える遅延時間を変化させることで、圧電振動子の表面からの送信方向が任意に調整可能となる。
また、超音波送信回路は、駆動信号によって、超音波の出力強度を任意に変更することができる。超音波診断装置では、出力強度を大きくすることにより、生体P内での超音波の減衰の影響を小さくすることができる。超音波診断装置は、超音波の減衰の影響を小さくすることによって、受信時において、S/N比の大きい反射波信号を取得することができる。
一般的に、超音波が生体P内を伝播すると、出力強度に相当する超音波の振動の強さ(これは、音響パワーとも称する)が減衰する。音響パワーの減衰は、吸収、散乱および反射などによって起こる。また、音響パワーの減少の度合いは、超音波の周波数および超音波の放射方向の距離に依存する。例えば、超音波の周波数を大きくすることにより、減衰の度合いは大きくなる。また、超音波の放射方向の距離が長くなるほど、減衰の度合いは大きくなる。
超音波受信回路は、探触部220が受信した反射波信号に対して各種処理を施し、受信信号を生成するプロセッサである。超音波受信回路は、探触部220によって取得された超音波の反射波信号に対する受信信号を生成する。具体的には、超音波受信回路は、例えば、プリアンプ(プリアンプ群)、A/D変換器、復調器、およびビームフォーマ(受信遅延加算回路)等により実現される。プリアンプは、探触部220が受信した反射波信号をチャネル毎に増幅してゲイン補正処理を行う。A/D変換器は、ゲイン補正された反射波信号をディジタル信号に変換する。復調器は、ディジタル信号を復調する。ビームフォーマは、例えば、復調されたディジタル信号に受信指向性を決定するのに必要な遅延時間を与えて、遅延時間が与えられた複数のディジタル信号を加算する。ビームフォーマの加算処理により、受信指向性に応じた方向からの反射成分が強調された受信信号が発生する。
バッテリー240は、例えば、超音波プローブ20の各部および各回路に必要な電力を供給する充電式電池及びその周辺回路である。充電式電池は、例えば、小型のリチウムイオン電池、或いはニッケル水素電池である。尚、充電式電池は、超音波プローブ20から取り外し可能でもよい。また、充電式電池に替えて充電式ではない電池を用いてもよい。
通信インタフェース250は、例えば、無線通信を介して装置本体10と接続され、装置本体10との間でデータ通信を行う。但し、これに限らず、通信インタフェース250は、有線通信を介して装置本体10と接続されてもよい。
以下、図1乃至図4を参照して、第1の実施形態における超音波プローブ20の回転機構230に関する構成例について説明する。図2は、超音波プローブ20の外観の一例を示す斜視図であり、図3は、図2のIII-III線で矢視した構成の一部を示すブロック図である。図4は、超音波プローブ20の構成を説明するための模式図である。
この回転機構230は、把持部21に設けられ、プローブ中心軸である回転軸23を中心にしてヘッド22を回転可能に保持する。ここで、プローブ中心軸は、超音波プローブ20の長手方向に沿った中心の軸である。補足すると、プローブ中心軸は、ヘッド22内の複数の超音波振動子が配列された所定方向とは直交する方向に沿った軸である。詳しくは、プローブ中心軸は、複数の超音波振動子のうちの中央付近の超音波振動子が配列された方向に直交している。
回転機構230は、操作者の操作に応じてヘッド22を回転させる。例えば、回転機構230は、ヘッド22を回転させるモータ(図示せず)を有し、把持部21に設けられたスイッチ231の操作に応じて、当該モータを回転させる。これにより、ヘッド22は、回転軸23周りの回転方向r1に沿って回転する。なお、スイッチ231は、操作者の操作に応じて、バッテリー240とモータとの間の電気的な接続を切り替える。電気的な接続としては、例えば、オン状態及びオフ状態がある。オン状態の電気的な接続には、モータに対するバッテリー240の正極・負極の向きを含めてもよい。正極・負極の向きは、モータに流れる電流の向きに相当し、回転方向r1の正転及び逆転に対応する。係る回転方向r1の正転又は逆転は、例えば、長手方向を有するスイッチ231の一端又は他端の操作に応じて制御してもよい。例えばスイッチ231の長手方向を超音波振動子の配列方向に一致させ、スイッチ231の一端を押すと、当該一端に近い側のヘッド22を下げるように正転させ、スイッチ231の他端を押すと、当該他端に近い側のヘッド22を下げるように逆転させてもよい。
また、回転機構230は、スイッチ231の操作中、連続的にヘッド22を回転させてもよく、スイッチ231の1回の操作で、所定角度だけヘッド22を回転させてもよい。
また、回転する範囲は、累計で360度でもよいが、探触部220と超音波送受信回路210との間の配線の捩れを低減させる観点から、累計で360度未満が好ましい。このため、「回転」の用語は、「回動」の用語に言い換えてもよい。
また、1回に回転する範囲は、関心領域の長軸像と短軸像を観察する観点から、例えば、90度などの所定角度としてもよい。
以上のような構成によれば、超音波プローブ20は、操作者に把持部21が把持され、ヘッド22の振動子面が生体Pの体表に密着した状態で当該ヘッド22から生体Pに対して超音波を送受信し、受信信号を超音波診断装置1に出力する。超音波診断装置1は、超音波プローブ20の出力に基づいて、体表上のヘッド22の位置及び角度に対応した検査面の体内組織を表現した超音波画像を生成及び表示する。
また、超音波プローブ20は、操作者の操作により、検査面を変えるようにヘッド22が動作される。例えば、超音波プローブ20は、操作者による把持部21を動かす操作に応じて、ヘッド22を滑らせる動作や、ヘッド22を傾ける動作などが行われる。
また例えば、超音波プローブ20は、操作者によるスイッチ231の操作に応じて、ヘッド22を回転させる動作を行う。この場合、超音波プローブ20は、スイッチ231が操作されると、回転機構230のモータが回転し、モータに連結した回転軸23を中心にしてヘッド22が回転方向r1に回転して停止する。
超音波プローブ20は、回転中及び回転後のヘッド22から生体Pに対して超音波を送受信し、受信信号を超音波診断装置1に出力する。超音波診断装置1は、超音波プローブ20の出力に基づいて、回転中及び回転後の検査面の体内組織を表現した超音波画像を生成及び表示する。
上述したように第1の実施形態によれば、超音波プローブ20は、ヘッド22と、把持部21とを備えている。ヘッド22は、所定方向に配列された複数の超音波振動子を有する。把持部21は、回転機構230を有する。回転機構230は、所定方向とは直交する回転軸を中心にしてヘッド22を回転可能に保持する。従って、ヘッド22を回転させたい場合に、操作者が腕又は体の向きを変える必要がないので、超音波プローブの操作者の負担を軽減することができる。
また、第1の実施形態は、超音波プローブ20のヘッド22を機械的に回転させることで、例えば、心臓の超音波検査の際に、心尖部長軸像のビュー(2ch、3ch、4ch)をより簡便に描出できることを期待できる。同様なことは3Dボリュームデータを取得可能な2Dアレイプローブ等でも可能であるが、本実施形態は、2Dアレイプローブ等には適用されない。本実施形態は、1Dアレイプローブであって、装置本体側の機能の詰め込みによりチャンネル数の増加が困難なデジタルプローブへの適用が特に有用である。すなわち、従来のデジタルプローブは、機能の詰め込みにより肥大化した把持部を有し、操作者が当該把持部を持って回転させにくい形態であることから、把持部から独立してヘッドのみを回転可能な第1実施形態の適用が特に有用となっている。
また、第1の実施形態によれば、回転機構230は、操作者の操作に応じてヘッド22を回転させてもよい。この場合、前述した効果に加え、操作者がヘッド22の回転を操作することができる。
また、第1の実施形態によれば、把持部21は、操作者に操作されるスイッチ231を有していてもよい。回転機構230は、ヘッド22を回転させるモータを有してもよく、スイッチ231の操作に応じてモータを回転させてもよい。この場合、前述した効果に加え、操作者の操作により、ヘッド22をモータで回転させることができる。
[第1の実施形態の変形例]
第1の実施形態は、把持部21がスイッチ231を有していたが、これに限定されない。例えば、図5及び図6に示すように、把持部21に設けられ、操作者に操作されるスイッチ231を有するハンドル232を更に備えてもよい。ハンドル232は、操作者に把持される取っ手であり、コの字形状(U字形状)の断面を有し、当該コの字形状の両端部が把持部21に取り付けられている。スイッチ231は、例えば、ハンドル232を把持した操作者の親指で操作可能な位置に配置されている。回転機構230は、前述同様に、ヘッド22を回転させるモータを有し、スイッチ231の操作に応じてモータを回転させる。このような変形例としても、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
<第2の実施形態>
第2の実施形態は、スイッチ231を操作して電動でヘッド22を回転させた第1の実施形態の変形例であり、超音波プローブ20において、ヘッド22を把持して手動でヘッド22を回転させる構成を備えている。
具体的な構成としては、超音波プローブ20は、図7に示すように、スイッチ231及びモータを含む回転機構230に代えて、電力供給を受けない回転機構230aを備えている。回転機構230aは、図8に示すように、前述した回転軸23を中心にしてヘッド22を回転方向r1に回転可能に保持している。回転機構230aは、図9に示すように、ヘッド22を手Hdで把持した操作者の操作により、当該ヘッド22を回転方向r1に回転させる。
他の構成は、第1の実施形態と同様である。
以上のような構成によれば、超音波プローブ20においては、操作者がヘッド22を手Hdで把持して操作する。これにより、超音波プローブ20の回転機構230aがヘッド22を回転方向r1に回転させる。
上述したように第2の実施形態によれば、スイッチ及びモータを省略した構成としても、操作者の操作により、回転軸23を中心にヘッド22を回転できるので、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
[第2の実施形態の変形例]
第2の実施形態は、ヘッド22を手Hdで把持して回転させたが、これに限定されない。例えば回転機構230aに代えて、図10及び図11に示すように、操作者に操作されるノブ233と、ノブ233の操作に応じた回転力を回転軸23に伝達する伝達機構とを備えた回転機構230bを設けてもよい。伝達機構は、ノブ233の中心軸23aを中心に回転可能な第1傘歯車234aと、第1傘歯車234aに歯合され、回転軸23を中心に回転可能な第2傘歯車234bとを有する。これにより、回転機構230bは、操作者がノブ233を中心軸23a周りの回転方向r2に回転させることで第1傘歯車234a及び第2傘歯車234bが回転し、ヘッド22を回転させる。このような変形例としても、第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。
<第3の実施形態>
第3の実施形態は、スイッチ231を操作して電動でヘッド22を回転させた第1の実施形態の変形例であり、超音波プローブ20において、超音波診断装置1からの制御により、電動でヘッド22を回転させる構成を備えている。
具体的な構成としては、図12に示す如き、超音波診断装置1の処理回路170のシステム制御機能170eは、前述した機能に加え、ヘッド22の回転角度を制御する制御信号を発生する機能を備えている。例えば、システム制御機能170eは、プロトコルに基づいて、制御信号を発生してもよい。プロトコルは、予め定められた超音波画像に対応する当該回転角度を含んでもよい。システム制御機能170eは、制御部の一例である。
また、超音波診断装置1の通信インタフェース160は、前述した機能に加え、当該制御信号を超音波プローブ20に送信する。通信インタフェース160は、送信部の一例である。
一方、超音波プローブ20は、前述した回転機構230に対し、超音波診断装置1に制御される機能を付加した回転機構230cを備えている。回転機構230cは、図13乃至図15に示すように、超音波診断装置1から送信された制御信号を通信インタフェース250を介して受けると、当該制御信号に基づいて、図示しないモータを回転させる。これにより、ヘッド22は、回転軸23周りの回転方向r1に沿って、制御信号に応じた回転角度だけ回転する。
他の構成は、第1の実施形態と同様である。
次に、以上のように構成された超音波プローブ及び超音波診断装置の動作について図16のフローチャート及び図17の模式図を用いて説明する。
いま、超音波診断装置1は、超音波プローブ20の出力に基づいて、超音波画像を出力装置3に表示させる(ステップST1)。このとき、超音波プローブ20は、操作者の操作により、検査面を変えるようにヘッド22が動作される。これに伴い、超音波診断装置1は、超音波プローブ20の出力に基づいて、体表上のヘッド22の位置及び角度に対応した検査面の体内組織を表現した超音波画像を生成及び表示する。
ステップST1の後、超音波診断装置1は、基準となる超音波画像を出力装置3に表示する。一方、超音波プローブ20は、基準となる超音波画像を表示させる現在の位置及び角度(基準位置)で保持される(ステップST2)。
ステップST2の後、超音波診断装置1の装置本体10では、入力装置2のボタンが操作されると(ステップST3)、プロトコルの起動指示が入力インタフェース130から処理回路170に入力される。
ステップST3の後、処理回路170は、プロトコルに基づき、ヘッド22の回転を制御する(ステップST4)。具体的には、処理回路170は、ヘッド22の回転角度を制御する制御信号を発生し、当該制御信号を、通信インタフェース160を介して超音波プローブ20に送信する。超音波プローブ20は、送信された制御信号を通信インタフェース250を介して受ける。超音波プローブ20の回転機構230cは、当該制御信号に基づいて、図示しないモータを回転させる。これにより、ヘッド22は、回転軸23周りの回転方向r1に沿って、制御信号に応じた回転角度だけ回転して停止する。
ステップST4の後、超音波プローブ20は、回転後のヘッド22から生体Pに対して超音波を送受信し、受信信号を超音波診断装置1に出力する。超音波診断装置1は、超音波プローブ20の出力に基づいて、回転後の検査面の体内組織を表現した超音波画像を生成して出力装置3に表示する(ステップST5)。このとき、例えば図17に示すように、長軸像g1が出力装置3に表示されると共に、内部記憶回路110に保存される。
ステップST5の後、前述同様に、処理回路170は、プロトコルに基づき、ヘッド22の回転を制御する(ステップST6)。
ステップST6の後、前述同様に、超音波診断装置1は、ヘッド22の回転後の超音波プローブ20の出力に基づいて、超音波画像を生成して出力装置3に表示する(ステップST7)。このとき、例えば図17に示すように、二腔像g2が出力装置3に表示されると共に、内部記憶回路110に保存される。
ステップST7の後、前述同様に、処理回路170は、プロトコルに基づき、ヘッド22の回転を制御する(ステップST8)。
ステップST8の後、前述同様に、超音波診断装置1は、ヘッド22の回転後の超音波プローブ20の出力に基づいて、超音波画像を生成して出力装置3に表示する(ステップST9)。このとき、例えば図17に示すように、四腔像g3が出力装置3に表示されると共に、内部記憶回路110に保存される。
上述したように第3の実施形態によれば、回転軸23を中心にしてヘッド22を回転可能に保持する超音波プローブ20に対し、超音波診断装置1の処理回路170が、ヘッド22の回転角度を制御する制御信号を発生する。通信インタフェース160が、当該制御信号を超音波プローブ20に送信する。従って、超音波プローブ20のヘッド22が超音波診断装置1からの制御信号に制御された回転角度だけ回転するので、第1の実施形態の効果に加え、操作者によるスイッチ231の操作を省略でき、操作者の負担をより軽減させることができる。
また、第3の実施形態によれば、処理回路170は、プロトコルに基づいて、制御信号を発生してもよい。この場合、前述した効果に加え、プロトコルに対応させてヘッド22を回転できるので、一層、操作者の負担を軽減させることができる。
また、第3の実施形態によれば、プロトコルは、予め定められた超音波画像に対応する回転角度を含んでもよい。この場合、前述した効果に加え、超音波画像に対応する回転角度となるようにヘッド22を回転できるので、より一層、操作者の負担を軽減させることができる。
[第3の実施形態の変形例]
第3の実施形態は、ステップST2の基準となる超音波画像が長軸像g1でない場合を例に挙げて説明したが、これに限定されない。例えばステップST2の基準となる超音波画像が長軸像g1であってもよく、この場合、ステップST2、ST5が並行して実施され、ステップST3の後、ステップST4、ST5を省略してステップST6以降の処理が実行される。このような変形例としても、第3の実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、第3の実施形態は、心臓の超音波検査に用いて長軸像、二腔像、四腔像などを表示及び保存したが、これに限定されない。例えば頸動脈の超音波検査に用いて長軸像、短軸像などを表示及び保存してもよい。また、第3の実施形態は、心臓の頸動脈の超音波検査に限らず、任意の超音波検査に用いて、ヘッド22を回転させて超音波画像を表示及び保存させることができる。このような変形例としても、第3の実施形態と同様の効果を得ることができる。
<第4の実施形態>
第4の実施形態は、第1乃至第3の各実施形態の変形例であり、超音波プローブ20において、ヘッド22と把持部21との間の継ぎ手部分を覆い、内部に血液等を侵入させない構成を備えている。
具体的な構成としては、超音波プローブ20は、図18に示すように、ヘッド22の一部と把持部21の一部とを連続的に覆うように設けられたカバー部材30、を更に備えている。カバー部材30は、第1カバー部材31aと第2カバー部材31bとが着脱自在に形成されている。例えば、第1カバー部材31aの凸部32aが第2カバー部材31bの凹部32bに係合することにより、第1カバー部材31aが第2カバー部材31bに装着される。
一方、ヘッド22の一部は、図19に示すように、回転軸23を中心とした回転対称な形状の領域22aを有する。また、ヘッド22の一部は、領域22aに巻装された環状弾性部材rgを備えている。環状弾性部材rgとしては、例えば、領域22aの周囲に形成された溝22bに保持され、当該溝22bの深さよりも大きい外径を有するOリング又はXリング等が適宜、使用可能となっている。溝22bは、ガイド溝と呼んでもよい。なお、図19中、1つの環状弾性部材rgを領域22aに巻装した例を示したが、これに限らず、複数の環状弾性部材rgを領域22aに巻装してもよい。また、環状弾性部材rgは、適宜、グリースを塗布した状態で領域22aに巻装してもよい。
同様に、把持部21の一部は、図19に示すように、回転軸23を中心とした回転対称な形状の領域21aを有する。また、把持部21の一部は、領域21aに巻装された環状弾性部材rgを備えている。環状弾性部材rgとしては、例えば、領域21aの周囲に形成された溝21bに保持され、当該溝22bの深さよりも大きい外径を有するOリング又はXリング等が適宜、使用可能となっている。溝21bは、ガイド溝と呼んでもよい。なお、図19中、1つの環状弾性部材rgを領域21aに巻装した例を示したが、これに限らず、複数の環状弾性部材rgを領域21aに巻装してもよい。また、環状弾性部材rgは、適宜、グリースを塗布した状態で領域21aに巻装してもよい。
次に、第1カバー部材31a及び第2カバー部材31bについて図20を用いて説明する。第1カバー部材31a及び第2カバー部材31bの各々は、略半円筒形状を有している。第1カバー部材31aの略中央端部の側面に設けた2つの凸部32aと、第2カバー部材31bの略中央端部の側面に設けた2つの凹部32bとが互いに係合するように設けられている。
また、第1カバー部材31aは、内周側において、前述した環状弾性部材rgの各々に当接する位置に2つの溝33aが形成されている。溝33aの深さは、環状弾性部材rgの外径よりも小さい。補足すると、領域22aに巻装された環状弾性部材rgの外径は、溝22bの深さと溝33aの深さとの合計値よりも大きい。なお、溝33aは、必ずしも必要ではなく、省略してもよい。また、第1カバー部材31aは、長手方向の端面に直線状の溝34aが形成されている。溝34aの深さは、棒状弾性部材rbの断面高さよりも小さい。
第2カバー部材31bは、内周側において、前述した環状弾性部材rgの各々に当接する位置に2つの溝33bが形成されている。溝33bの深さは、環状弾性部材rgの外径よりも小さい。補足すると、領域21aに巻装された環状弾性部材rgの外径は、溝21bの深さと溝33bの深さとの合計値よりも大きい。なお、溝33bは、必ずしも必要ではなく、省略してもよい。また、第2カバー部材31bは、長手方向の2つの端面に直線状の溝34bが形成されている。2つの溝34bは、それぞれ棒状弾性部材rbを保持する。各々の溝34bの深さは、それぞれ棒状弾性部材rbの断面高さよりも小さい。
他の構成は、第1乃至第3の実施形態の各々と同様である。
以上のような構成によれば、図19に示す如き、カバー部材30を装着していない超音波プローブ20を準備する。続いて、この超音波プローブ20の領域21a、22aを覆うように、図20に示す如き、第1カバー部材31a及び第2カバー部材31bを装着する。
このとき、超音波プローブ20の領域21a、22aに巻装された環状弾性部材rgは、第1カバー部材31a及び第2カバー部材31bの溝33a、33bに当接した状態となる。また、第2カバー部材31bの溝34bに保持された棒状弾性部材rbは、第1カバー部材31aの溝34aに当接した状態となる。このような状態で、図20及び図18に示すように、第1カバー部材31aの2つの凸部32aが第2カバー部材31bの2つの凹部32bに係合することで、カバー部材30が超音波プローブ20に装着される。
このようなカバー部材30によれば、超音波プローブ20のヘッド22と把持部21との継ぎ手部分からプローブ内に血液等が侵入することを阻止することができる。
上述したように第4の実施形態によれば、ヘッド22の一部と把持部21の一部とを連続的に覆うように設けられたカバー部材30、を更に備えている。従って、前述した効果に加え、ヘッド22と把持部21との間の継ぎ手部分からの血液等の侵入を阻止でき、もって、超音波プローブ20の消毒滅菌性の低下を阻止することができる。
また、第4の実施形態によれば、当該ヘッド22の一部は、回転軸23を中心とした回転対称な形状の領域を有する。従って、前述した効果に加え、回転するヘッド22がカバー部材30を押さないので、ヘッド22の回転によるカバー部材30の脱落を防ぐことができる。
また、第4の実施形態によれば、当該ヘッドの一部は、当該領域に巻装された環状弾性部材を備えている。従って、前述した効果に加え、巻装された環状弾性部材が、ヘッド22と把持部21との間の継ぎ手部分を密閉するので、ヘッド22の回転による隙間の発生を防ぐことができる。
[第4の実施形態の変形例]
第4の実施形態は、図18及び図19に示したように、スイッチ231やノブ233を持たない把持部21を例に挙げて説明したが、これに限定されない。例えば図18及び図19に示した把持部21に対し、図2及び図6に示したスイッチ231や、図10に示したノブを設けた構成としても、第4の実施形態と同様にカバー部材30による作用効果を得ることができる。
また、第4の実施形態は、図20及び図18に示したように、2つの凸部32aが2つの凹部32bに係合する構成を例に挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、一組の凸部32a及び凹部32bに代えて、第1カバー部材31a及び第2カバー部材31bを開閉する蝶番を設け、残り一組の凸部32a及び凹部32bを係合させる構成としても、第4の実施形態と同様の効果を得ることができる。また例えば、2組の凸部32a及び凹部32bに代えて、ゴムバンド、結束バンド又はホースバンドのような環状固定部材を第1カバー部材31a及び第2カバー部材31bに巻装し、カバー部材30を形成する構成としてもよい。このような変形例としても、第4の実施形態と同様の効果を得ることができる。また例えば、2組の凸部32a及び凹部32bに代えて、ネジ、ボルト・ナット等の任意の固定手段により第1カバー部材31a及び第2カバー部材31bを互いに固定する構成としても、第4の実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、第4の実施形態は、略円筒形状のカバー部材30を用いたが、これに限定されない。例えば、柔軟なプラスチック材料又はゴム材料から形成された袋状のカバー部材を用いる構成としても、第4の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
以上説明した少なくとも一つの実施形態によれば、超音波プローブの操作者の負担を軽減することができる。
上記説明において用いた「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU、GPU、或いは、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA)等の回路を意味する。プロセッサが例えばCPUである場合、プロセッサはメモリに保存されたプログラムを読み出して実行することで機能を実現する。一方、プロセッサが例えばASICである場合、プログラムがメモリに保存される代わりに、当該機能がプロセッサの回路内に論理回路として直接組み込まれる。なお、本実施形態の各プロセッサは、プロセッサごとに単一の回路として構成される場合に限らず、複数の独立した回路を組み合わせて1つのプロセッサとして構成し、その機能を実現するようにしてもよい。さらに、図1、図7、図12における複数の構成要素を1つのプロセッサへ統合してその機能を実現するようにしてもよい。
いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、実施形態同士の組み合わせを行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 超音波診断装置
2 入力装置
3 出力装置
10 装置本体
20 超音波プローブ
21 把持部
21a,22a 領域
21b,22b,33a,33b,34a,34b 溝
22 ヘッド
23 回転軸
23a 中心軸
30 カバー部材
31a 第1カバー部材
31b 第2カバー部材
32a 凸部
32b 凹部
110 内部記憶回路
120 画像メモリ
130 入力インタフェース
140 出力インタフェース
160,250 通信インタフェース
170 処理回路
170a Bモード処理機能
170b ドプラ処理機能
170c 画像生成機能
170d 表示制御機能
170e システム制御機能
210 超音波送受信回路
220 探触部
230,230a,230b,230c 回転機構
231 スイッチ
232 ハンドル
233 ノブ
234a 第1傘歯車
234b 第2傘歯車
240 バッテリー

Claims (12)

  1. 所定方向に配列された複数の超音波振動子を有するヘッドと、
    前記所定方向とは直交する回転軸を中心にして前記ヘッドを回転可能に保持する回転機構を有する把持部と、
    を備えた超音波プローブ。
  2. 前記回転機構は、操作者の操作に応じて前記ヘッドを回転させる、請求項1に記載の超音波プローブ。
  3. 前記把持部は、前記操作者に操作されるスイッチを有し、
    前記回転機構は、前記ヘッドを回転させるモータを有し、前記スイッチの操作に応じて前記モータを回転させる、請求項2に記載の超音波プローブ。
  4. 前記把持部に設けられ、操作者に操作されるスイッチを有するハンドルを更に備え、
    前記回転機構は、前記ヘッドを回転させるモータを有し、前記スイッチの操作に応じて前記モータを回転させる、請求項2に記載の超音波プローブ。
  5. 前記回転機構は、前記操作者に操作されるノブと、前記ノブの操作に応じた回転力を前記回転軸に伝達する伝達機構とを備えた請求項2に記載の超音波プローブ。
  6. 前記伝達機構は、前記ノブの中心軸を中心に回転可能な第1傘歯車と、前記第1傘歯車に歯合され、前記回転軸を中心に回転可能な第2傘歯車とを有する、請求項5に記載の超音波プローブ。
  7. 前記ヘッドの一部と前記把持部の一部とを連続的に覆うように設けられたカバー部材、を更に備えた請求項1記載の超音波プローブ。
  8. 前記ヘッドの一部は、前記回転軸を中心とした回転対称な形状の領域を有する、請求項7に記載の超音波プローブ。
  9. 前記ヘッドの一部は、前記領域に巻装された環状弾性部材を備えた、請求項8に記載の超音波プローブ。
  10. 請求項1、7、8又は9に記載の超音波プローブと、
    前記ヘッドの回転角度を制御する制御信号を発生する制御部と、
    前記制御信号を前記超音波プローブに送信する送信部と
    を備えた超音波診断装置。
  11. 前記制御部は、プロトコルに基づいて、前記制御信号を発生する、請求項10に記載の超音波診断装置。
  12. 前記プロトコルは、予め定められた超音波画像に対応する前記回転角度を含む、請求項11に記載の超音波診断装置。
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