JP2023144880A - 液体紙容器 - Google Patents

液体紙容器 Download PDF

Info

Publication number
JP2023144880A
JP2023144880A JP2022052068A JP2022052068A JP2023144880A JP 2023144880 A JP2023144880 A JP 2023144880A JP 2022052068 A JP2022052068 A JP 2022052068A JP 2022052068 A JP2022052068 A JP 2022052068A JP 2023144880 A JP2023144880 A JP 2023144880A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
barrier
paper container
thermoplastic resin
barrier layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022052068A
Other languages
English (en)
Inventor
智彦 真鍋
Tomohiko Manabe
康司 大塚
Yasushi Otsuka
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2022052068A priority Critical patent/JP2023144880A/ja
Publication of JP2023144880A publication Critical patent/JP2023144880A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Cartons (AREA)

Abstract

【課題】デラミネーションを防止できる液体紙容器を提供する。【解決手段】外面側から順に、熱可塑性を有する外面接着層52、紙製の紙基材層54、バリア基材層64上に蒸着した蒸着膜から成る第1バリア層62、熱可塑性のシーラント層73を積層したブランク板10により形成される液体用紙容器1において、シーラント層73の外面側に隣接してエチレン-ビニルアルコール共重合体樹脂から成る第2バリア層72を設けた。【選択図】図3

Description

本発明は、液体を収納する液体紙容器に関する。
飲料、洗浄剤等の包装に使用される従来の液体紙容器は特許文献1に開示されている。この液体紙容器は紙層の外面にポリエチレン層を積層し、内面にバリア層、耐内容物層及びシーラント層を順に積層したブランク板を折曲して形成される。バリア層はアルミニウム箔から成り、酸素及び水蒸気を遮蔽する。耐内容物層はナイロンを含み、シーラント層に亀裂が生じた際に耐内容物層によりアルカリ性の内容物がバリア層に侵入することを妨げる。これにより、アルカリ性の内容物によるアルミニウム箔の腐食等を防止する。
特開平08-11860号公報(第2頁-第7頁、第1図)
しかしながら、上記従来の液体紙容器によると、ナイロンを含む耐内容物層とシーラント層とがドライラミネート接着剤または押出樹脂により接着される。この時、アルカリ性または酸性の内容物によってドライラミネート接着剤または押出樹脂の下地のアンカーコート剤が劣化してデラミネーションが発生する問題があった。
本発明は、デラミネーションを防止できる液体紙容器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、外面側から順に、熱可塑性を有する外面接着層、紙製の紙基材層、バリア基材層上に蒸着した蒸着膜から成る第1バリア層、熱可塑性のシーラント層を積層したブランク板により形成される液体用紙容器において、前記シーラント層の外面側に隣接してエチレン-ビニルアルコール共重合体樹脂から成る第2バリア層を設けたことを特徴としている。
また本発明は上記構成の液体紙容器において、前記バリア基材層と前記第2バリア層との間にドライラミネート接着剤が配されることを特徴としている。
また本発明は上記構成の液体紙容器において、前記第2バリア層の外面側に熱可塑性の熱可塑性樹脂層を有し、前記バリア基材層と前記熱可塑性樹脂層とが前記ドライラミネート接着剤により接着されることを特徴としている。
また本発明は上記構成の液体紙容器において、アンカーコート剤を設けた前記バリア基材層と前記第2バリア層との間に熱可塑性の層間接着層が配されることを特徴としている。
また本発明は上記構成の液体紙容器において、前記第2バリア層の外面側に熱可塑性の熱可塑性樹脂層を有し、前記バリア基材層と前記熱可塑性樹脂層とが前記層間接着層により接着されることを特徴としている。
また本発明は上記構成の液体紙容器において、前記第1バリア層の内面側に隣接する熱可塑性の層間接着層が配されることを特徴としている。
また本発明は上記構成の液体紙容器において、前記第2バリア層の外面側に熱可塑性の熱可塑性樹脂層を有し、前記第1バリア層と前記熱可塑性樹脂層とが前記層間接着層により接着されることを特徴としている。
本発明によると、蒸着膜から成る第1バリア層を有し、熱可塑性のシーラント層の外面側に隣接するエチレン-ビニルアルコール共重合体樹脂の第2バリア層が設けられる。これにより、アルカリ性または酸性の強い内容物の場合であっても第2バリア層によって外面側への内容物の浸透が防止される。従って、内容物による液体紙容器のデラミネーションを防止することができる。
本発明の第1実施形態の液体紙容の斜視図 本発明の第1実施形態の液体紙容器のブランク板を示す平面図 本発明の第1実施形態の液体紙容器のブランク板の層構成を示す断面図 本発明の第2実施形態の液体紙容器のブランク板の層構成を示す断面図 本発明の第3実施形態の液体紙容器のブランク板の層構成を示す断面図
<第1実施形態>
以下に図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図1は第1実施形態の液体紙容器の斜視図である。液体紙容器1はゲーベルトップ型に構成され、酒類(日本酒、ワイン、焼酎等)、飲料類(コーヒー、乳飲料、ジュース、お茶等)、調味料(ドレッシング等)、衛生用品(シャンプー、リンス等)、洗浄剤(洗剤、漂白剤等)等の液状の内容物が充填される。特に液体紙容器1はPHの大きい内容物またはPHの小さい内容物の充填に適している。
液体紙容器1は本体部2と注出部材3とを備えている。本体部2は紙基材層54(図3参照)を有するブランク板10(図2参照)を箱形状に折曲して形成される。本体部2は筒状の胴部5の底面が底面部6により塞がれ、胴部5の天面が傾斜屋根部7により塞がれる。注出部材3は樹脂成形品から成り、内容物の注出口を形成してキャップ3aにより開閉される。
図2は液体紙容器1の本体部2を展開したブランク板10の平面図を示している。ブランク板10は所定位置に折り線9が設けられ、矩形の背面板11、側面板12、前面板13、側面板14、糊代片15が一方向に順に連設される。
背面板11の上端には天井背面板31が連設され、下端には底面板21が連設される。側面板12の上端には天井側面板32が連設され、下端には底面板22が連設される。前面板13の上端には天井前面板33が連設され、下端には底面板23が連設される。側面板14の上端には天井側面板34が連設され、下端には底面板24が連設される。糊代片15の上端には糊代片35が連設され、下端には糊代片25が連設される。天井前面板33には注出部材3(図1参照)を取り付ける挿通孔33aが設けられる。
天井前面板33及び天井背面板31の上端面は水平に形成される。天井側面板32、34の上端面32d、34dは両側端から中央に向かって傾斜した凸面に形成される。
ブランク板10は折り線9で折曲して糊代片15、糊代片25及び糊代片35で熱接着することにより、筒状に形成される。即ち、一端の側面板14に連設される糊代片15が他端の背面板11に熱接着されることによって、周方向に閉じた状態の筒状の胴部5(図1参照)が形成される。
一端の底面板24に連設される糊代片25が他端の底面板21に熱接着されることによって、底面部6(図1参照)が下端を開放して周方向に閉じた状態に形成される。一端の天井側面板34に連設される糊代片35が他端の天井背面板31に熱接着されることによって、傾斜屋根部7(図1参照)が上端を開放して周方向に閉じた状態に形成される。
底面部6は各底面板21~24を折り線9で折り畳み、熱接着により胴部5の底面を塞いだ状態で固着される。
傾斜屋根部7の天井前面板33には挿通孔33aに挿入された注出部材3が挿通孔33aの周囲に熱接着される。そして、天井前面板33、天井背面板31、天井側面板32及び天井側面板34を折り線9で折曲し、所定箇所を熱接着される。これにより、傾斜屋根部7は胴部5の天面を塞いだ状態で固着される。
図3はブランク板10の層構成を示す断面図である。ブランク板10は外面側から順に外面接着層52、紙基材層54、層間接着層61、第1バリア層62、バリア基材層64、熱可塑性樹脂層71、第2バリア層72、シーラント層73を積層して形成される。
紙基材層54の外面及び内面にはそれぞれ、イミン系、ウレタン系、アクリル系等のアンカーコート剤53、55が印刷により形成される。バリア基材層64と熱可塑性樹脂層71との間には、エポキシ系、アクリル系等のドライラミネート接着剤65が配される。
紙基材層54は例えば坪量が130~450g/m2の板紙により形成される。外面接着層52は熱可塑性樹脂により形成され、ブランク板10の外面を熱接着する熱接着層を構成する。外面接着層52は例えば厚みが15~35μmのポリエチレン(PE)、低密度ポリエチレン(LDPE)等により形成される。EC(Extrusion Coating)法により、紙基材層54に設けたアンカーコート剤53上に外面接着層52が押し出して積層される。これにより、紙基材層54の表面を樹脂で覆うコート紙50が形成される。
外面接着層52の外面はコロナ処理され、グラビア印刷またはオフセット印刷により所定位置に印刷層51が形成される。
尚、アンカーコート剤53、55を省き、紙基材層54の表面にコロナ処理を施してもよい。
層間接着層61は熱可塑性樹脂から成り、例えば厚みが15~35μmのエチレン・アクリル酸樹脂(EAA)、エチレン・メタクリル酸共重合樹脂(EMAA)等により形成される。層間接着層61により後述するバリアフィルム60が紙基材層54上に接着される。
第1バリア層62はバリア基材層64上に蒸着された蒸着膜により形成される。バリア基材層64は、例えば厚みが9~25μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、ナイロンフィルム等により形成される。バリア基材層64の一面に第1バリア層62を蒸着してバリアフィルム60が形成される。
第1バリア層62は金属蒸着膜(アルミニウム蒸着膜等)または無機酸化物蒸着膜(シリカ蒸着膜、アルミナ蒸着膜等)により形成される。第1バリア層62はガスバリア性を有し、液体紙容器1内への酸素、水蒸気等の侵入を防止する。
第1バリア層62はバリア基材層64の外面側に配され、層間接着層61に隣接する。エチレン・アクリル酸樹脂及びエチレン・メタクリル酸共重合樹脂は金属及び酸化物との接着性が優れる。このため、層間接着層61によりコート紙50とバリアフィルム60とを確実に接着することができる。
第2バリア層72はエチレン-ビニルアルコール共重合体樹脂(EVOH)により例えば2~12μmの厚みに形成される。エチレン-ビニルアルコール共重合体樹脂は液体の浸透を防止し、特にPHの高いアルカリ及びPHの低い酸に対しても浸透を防止することができる。
シーラント層73は熱可塑性樹脂から成り、例えば厚み15~80μmの低密度ポリエチレン(LDPE)、メタロセン触媒を用いて重合した直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)等により形成される。
熱可塑性樹脂層71はシーラント層73と同様の熱可塑性樹脂から成り、例えば、厚みが15~80μmの低密度ポリエチレン(LDPE)により形成される。
熱可塑性樹脂層71、第2バリア層72及びシーラント層73はEC法により積層され、シーラントフィルム70を形成する。シーラントフィルム70はドライラミネート接着剤65によってバリアフィルム60とドライラミネートされる。
第2バリア層72の両面に熱可塑性樹脂層71及びシーラント層73を設けることにより、シーラントフィルム70のカールを抑制することができる。尚、熱可塑性樹脂層71を省いてシーラントフィルム70を形成してもよい。また、バリアフィルム60上にアンカーコート剤を設け、第2バリア層72、シーラント層73を順に押し出して積層してもよい。
上記構成のブランク板10を折曲して所定箇所の対向するシーラント層73同士、対向する外面接着層52同士、対向するシーラント層73と外面接着層52がそれぞれ熱接着され、液体紙容器1が形成される。
液体紙容器1の内面側のシーラント層73に亀裂が生じた際に、第2バリア層72によって内容物の外面側への浸透を防止できる。このため、アルカリ性または酸性の強い内容物の場合であっても、ドライラミネート接着剤65に内容物が到達しないためドライラミネート接着剤65の劣化が防止される。従って、ドライラミネート接着剤65の劣化によるデラミネーションを防止することができる。
本実施形態によると、蒸着膜から成る第1バリア層62を有し、熱可塑性のシーラント層73の外面側に隣接するエチレン-ビニルアルコール共重合体樹脂の第2バリア層72が設けられる。これにより、アルカリ性または酸性の強い内容物の場合であっても第2バリア層72によって外面側への内容物の浸透が防止される。従って、内容物による液体紙容器1のデラミネーションを防止することができる。
また、バリア基材層64と第2バリア層72との間にドライラミネート接着剤65が配される。このため、バリア基材層64を含むフィルム(バリアフィルム60)と第2バリア層72を含むフィルム(シーラントフィルム70)とがドライラミネート接着剤65により接着される。これにより、第1バリア層62の内面側に第2バリア層72を配した液体紙容器1を容易に実現することができる。
また、第2バリア層72の外面側に熱可塑性の熱可塑性樹脂層71を有し、バリア基材層64と熱可塑性樹脂層71とがドライラミネート接着剤65により接着される。これにより、熱可塑性樹脂層71、第2バリア層72、シーラント層73を積層したシーラントフィルム70のカールを防止することができる。
<第2実施形態>
次に、図4は第2実施形態の液体紙容器1のブランク板10の層構成を示す断面図を示している。説明の便宜上、前述の図3と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態は第1実施形態に対し、バリアフィルム60とシーラントフィルム70との接着方法が異なっている。その他の部分は第1実施形態と同様である。
第1バリア層62を含むバリアフィルム60は内面側のバリア基材層64上にアンカーコート剤66を配し、熱可塑性樹脂により形成される層間接着層67が押し出される。層間接着層67によりバリアフィルム60とシーラントフィルム70とが接着される。
層間接着層67は例えば、厚みが10~40μmのポリエチレン(PE)、低密度ポリエチレン(LDPE)等により形成される。層間接着層67と熱可塑性樹脂層71との間にこれらと異なる熱可塑性樹脂を設けてもよい。
尚、熱可塑性樹脂層71を省いてシーラントフィルム70を形成してもよい。また、バリアフィルム60に設けたアンカーコート剤66上に、第2バリア層72、シーラント層73を順に押し出して積層してもよい。
本実施形態によると、第1実施形態と同様に、第2バリア層72によって外面側への内容物の浸透が防止される。このため、アンカーコート剤66の劣化を防止し、内容物による液体紙容器1のデラミネーションを防止することができる。
また、バリア基材層64と第2バリア層72との間に熱可塑性の層間接着層67が配される。このため、バリア基材層64を含むフィルム(バリアフィルム60)と第2バリア層72を含むフィルム(シーラントフィルム70)とが層間接着層67により接着される。これにより、第1バリア層62の内面側に第2バリア層72を配した液体紙容器1を容易に実現することができる。
また、第2バリア層72の外面側に熱可塑性の熱可塑性樹脂層71を有し、バリア基材層64と熱可塑性樹脂層71とが層間接着層67により接着される。これにより、熱可塑性樹脂層71、第2バリア層72、シーラント層73を積層したシーラントフィルム70のカールを防止することができる。
<第3実施形態>
次に、図5は第3実施形態の液体紙容器1のブランク板10の層構成を示す断面図を示している。説明の便宜上、前述の図4と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態は第2実施形態に対し、バリアフィルム60の配置が異なっている。その他の部分は第2実施形態と同様である。
バリアフィルム60は内面側に第1バリア層62を配し、熱可塑性樹脂の層間接着層67を介してシーラントフィルム70と接着される。層間接着層67は例えば厚みが15~30μmのエチレン・アクリル酸樹脂(EAA)、エチレン・メタクリル酸共重合樹脂(EMAA)等により形成される。金属及び酸化物との接着性の高い層間接着層67が第1バリア層62に隣接するため、バリアフィルム60上のアンカーコート剤66(図4参照)を省くことができる。
尚、熱可塑性樹脂層71を省いてシーラントフィルム70を形成してもよい。また、バリアフィルム60上に層間接着層67、第2バリア層72、シーラント層73を順に押し出して積層してもよい。
本実施形態によると、第1、第2実施形態と同様に、第2バリア層72によって外面側への内容物の浸透が防止される。このため、層間接着層67の外面の微小な凹凸に内容物が蓄積されることによる第1バリア層62と層間接着層67との間のデラミネーションを防止することができる。
また、第1バリア層62の内面側に隣接する熱可塑性の層間接着層67が配される。このため、第1バリア層62の内面側に第2バリア層72を配した液体紙容器1を容易に実現することができる。
また、第2バリア層72の外面側に熱可塑性の熱可塑性樹脂層71を有し、第1バリア層62と熱可塑性樹脂層71とが層間接着層67により接着される。これにより、熱可塑性樹脂層71、第2バリア層72、シーラント層73を積層したシーラントフィルム70のカールを防止することができる。
第1~第3実施形態において、液体紙容器1がゲーベルトップ型であるが、直方体形状のフラット型の液体紙容器であってもよい。
以下に各実施形態の液体紙容器1の評価を行うために形成した実施例について説明する。
実施例1は、前述の図3に示した第1実施形態の液体紙容器1のブランク板10と同じ層構成のブランク板を用いて内寸200mm×200mmの三方シールパウチを形成した。実施例1の各層は以下の通りである。
外面接着層52 :厚み20μmのポリエチレン(PE)
紙基材層54 :坪量420g/m2
層間接着層61 :厚み20μmのエチレン・アクリル酸樹脂(EAA)
第1バリア層62 :シリカ蒸着膜
バリア基材層64 :厚み12μmのポリエチレンテレフタレート(PET)
熱可塑性樹脂層71:厚み20μmの直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)
第2バリア層72 :厚み4μmのエチレン-ビニルアルコール共重合体樹脂(EVOH)、
シーラント層73 :厚み20μmの直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)
実施例2は、前述の図4に示した第2実施形態の液体紙容器1のブランク板10と同じ層構成のブランク板を用いて実施例1と同じ三方シールパウチを形成した。実施例2の各層は以下の通りである。
外面接着層52 :厚み20μmのポリエチレン(PE)
紙基材層54 :坪量420g/m2
層間接着層61 :厚み20μmのエチレン・アクリル酸樹脂(EAA)
第1バリア層62 :シリカ蒸着膜
バリア基材層64 :厚み12μmのポリエチレンテレフタレート(PET)
層間接着層67 :厚み20μmのポリエチレン(PE)
熱可塑性樹脂層71:厚み20μmの直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)
第2バリア層72 :厚み4μmのエチレン-ビニルアルコール共重合体樹脂(EVOH)、
シーラント層73 :厚み20μmの直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)
実施例3は、前述の図5に示した第3実施形態の液体紙容器1のブランク板10と同じ層構成のブランク板を用いて実施例1と同じ三方シールパウチを形成した。実施例3の各層は以下の通りである。
外面接着層52 :厚み20μmのポリエチレン(PE)
紙基材層54 :坪量420g/m2
層間接着層61 :厚み20μmのエチレン・アクリル酸樹脂(EAA)
バリア基材層64 :厚み12μmのポリエチレンテレフタレート(PET)
第1バリア層62 :シリカ蒸着膜
層間接着層67 :厚み20μmのエチレン・アクリル酸樹脂(EAA)
熱可塑性樹脂層71:厚み20μmの低密度ポリエチレン(LDPE)
第2バリア層72 :厚み4μmのエチレン-ビニルアルコール共重合体樹脂(EVOH)、
シーラント層73 :厚み20μmの直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)
[比較例1]
また、比較のために比較例を作成した。比較例1は実施例1のシーラントフィルム70に替えて厚み60μmの直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)を用いた。
[比較例2]
比較例2は実施例2のシーラントフィルム70に替えて厚み40μmの直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)を用いた。
[比較例3]
比較例3は実施例3のシーラントフィルム70に替えて厚み40μmの直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)を用いた。
上記の各実施例及び各比較例の液体紙容器1について、デラミネーションの評価を行った。各三方シールパウチにPH3.0またはPH11.0の濃縮洗浄剤の内容物を200mL充填し、40℃で24週間後まで放置して定期的にデラミネーションの発生状態を調べた。各実施例及び各比較例の試験数は10個である。
PH3.0の内容物の場合の評価結果を表1に示し、PH11.0の内容物の場合の評価結果を表2に示す。表1、表2において、すべての三方シールパウチにデラミネーションが発生しなかった場合を「○」で示し、1個以上の三方シールパウチにデラミネーションが発生した場合を「×」で示している。
Figure 2023144880000002
Figure 2023144880000003
表1、表2から明らかなように、第2バリア層72を設けることにより、液体紙容器1のデラミネーションを防止することができる。
本発明によると、液体紙容器に利用することができる。
1 液体紙容器
2 本体部
3 注出部材
3a キャップ
5 胴部
6 底面部
7 傾斜屋根部
9 折り線
10 ブランク板
11 背面板
12、14 側面板
13 前面板
15、25、35 糊代片
21~24 底面板
31 天井背面板
32、34 天井側面板
32d、34d 上端面
33 天井前面板
33a 挿通孔
50 コート紙
51 印刷層
52 外面接着層
53、55、66 アンカーコート剤
54 紙基材層
60 バリアフィルム
61、67 層間接着層
62 第1バリア層
64 バリア基材層
65 ドライラミネート接着剤
70 シーラントフィルム
71 熱可塑性樹脂層
72 第2バリア層
73 シーラント層

Claims (7)

  1. 外面側から順に、熱可塑性を有する外面接着層、紙製の紙基材層、バリア基材層上に蒸着した蒸着膜から成る第1バリア層、熱可塑性のシーラント層を積層したブランク板により形成される液体用紙容器において、前記シーラント層の外面側に隣接してエチレン-ビニルアルコール共重合体樹脂から成る第2バリア層を設けたことを特徴とする液体用紙容器。
  2. 前記バリア基材層と前記第2バリア層との間にドライラミネート接着剤が配されることを特徴とする請求項1に記載の液体用紙容器。
  3. 前記第2バリア層の外面側に熱可塑性の熱可塑性樹脂層を有し、前記バリア基材層と前記熱可塑性樹脂層とが前記ドライラミネート接着剤により接着されることを特徴とする請求項2に記載の液体用紙容器。
  4. アンカーコート剤を設けた前記バリア基材層と前記第2バリア層との間に熱可塑性の層間接着層が配されることを特徴とする請求項1に記載の液体用紙容器。
  5. 前記第2バリア層の外面側に熱可塑性の熱可塑性樹脂層を有し、前記バリア基材層と前記熱可塑性樹脂層とが前記層間接着層により接着されることを特徴とする請求項4に記載の液体用紙容器。
  6. 前記第1バリア層の内面側に隣接する熱可塑性の層間接着層が配されることを特徴とする請求項1に記載の液体用紙容器。
  7. 前記第2バリア層の外面側に熱可塑性の熱可塑性樹脂層を有し、前記第1バリア層と前記熱可塑性樹脂層とが前記層間接着層により接着されることを特徴とする請求項6に記載の液体用紙容器。
JP2022052068A 2022-03-28 2022-03-28 液体紙容器 Pending JP2023144880A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022052068A JP2023144880A (ja) 2022-03-28 2022-03-28 液体紙容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022052068A JP2023144880A (ja) 2022-03-28 2022-03-28 液体紙容器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023144880A true JP2023144880A (ja) 2023-10-11

Family

ID=88252793

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022052068A Pending JP2023144880A (ja) 2022-03-28 2022-03-28 液体紙容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023144880A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5560520B2 (ja) 紙容器用積層材料及び液体用紙容器
JP2007523762A (ja) プラスチック製ガスバリア包装用積層材
EP0444835B1 (en) Collapsible laminated tube for dentifrice
JP2023144880A (ja) 液体紙容器
JP2023144887A (ja) 液体紙容器
JP2023144879A (ja) 液体紙容器
JP2023144884A (ja) 液体紙容器
JP4155426B2 (ja) 紙容器用包材
JP2020121506A (ja) 積層体および液体用紙容器
JPH11292140A (ja) 易開封性ヒートシール包装体およびその製造方法
JP2022016880A (ja) 液体用紙容器
US20230202157A1 (en) An aseptic liquid packaging container
JP4011650B2 (ja) バリア−性フィルム、それを使用した積層体および包装用容器
JP2004083069A (ja) 紙製密閉容器
JP3883584B2 (ja) 液体容器用積層シートとその製造方法
CN219969107U (zh) 一种密封性好的垫片片材
RU2809972C1 (ru) Асептический контейнер для упаковки жидкости
JP2012218743A (ja) 紙容器
JP6119106B2 (ja) 液体用紙容器
JPH0977051A (ja) つゆ用の紙容器及びそれを用いた包装体
JP2000153581A (ja) 液体用積層体
JP2013060214A (ja) 液体用紙容器
JP5482064B2 (ja) 紙容器
JP2022108015A (ja) チューブ状容器
JP2521721Y2 (ja) コンポジット缶