JP2023144616A - 転写装置および転写方法 - Google Patents

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達弥 岡田
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Abstract

【課題】確実に素子を転写基板から剥離させ、被転写基板へ転写することができる転写装置および転写方法を提供する。【解決手段】転写基板22は活性エネルギー線の照射によりブリスタ30が生じるブリスタリング層24を備え、素子21はブリスタリング層24に保持されており、被転写基板23は、素子21を保持可能なキャッチ層25を備え、キャッチ層25が転写基板22と対向するよう配置され、エネルギー照射部12は、ブリスタリング層24における1つの素子21を保持する領域である素子保持領域24a内にブリスタ30を形成させることによって転写基板22に対する素子21の傾きを変化させて被転写基板23へ接近させることにより、ブリスタリング層24が素子21を保持した状態で素子21の一部を先行させてキャッチ層25に接触させる。【選択図】図4

Description

本発明は、光エネルギーを転写基板に照射し、ブリスタリングを利用して素子を被転写基板へ転写する、転写装置および転写方法に関する。
近年、半導体チップはコスト低減のために小型化され、この小型化した半導体チップを高精度に実装するための取組みが行われている。この小型化したチップを高速で実装するにあたり、転写基板に接合されたチップの転写基板との接合面へレーザを照射することによってアブレーションを生じさせ、チップを転写基板から剥離、付勢させて被転写基板へと転写する、いわゆるレーザリフトオフなる手法が採用されている。
特許文献1には、アブレーション技術を用いて素子を転写する素子の転写装置が開示されている。この素子の転写装置では、レーザビームを発生させるレーザ光源と、そのレーザ光源からのレーザビームを所要の方向に反射させる反射手段と、その反射手段と連動してレーザビームの照射及び非照射を制御する制御手段とを有するレーザ照射装置を用いて、転写基板上に複数配列された素子の一部に対してレーザビームを選択的に照射し、素子を保持する層のアブレーション(溶発)を発生させる。この選択的なアブレーションによって素子の一部が被転写基板上に転写される。すなわち、レーザリフトオフにより素子が転写基板から被転写基板へ転写される。
また、特許文献2には、転写基板に設けられ、表面側に接着材層を有するブリスタリング層にレーザビームを照射することによりブリスタリング層にブリスタ(膨らみ)を生じさせ、このブリスタの発生によって接着剤層に接着されていた物品(素子)を押し出すことにより物品を転写基板から切り離す技術が開示されている。
特開2006-041500号公報 特表2014-515883号公報
しかしながら、特許文献1および特許文献2で示される素子の転写装置では、レーザ照射後も転写基板(転写元基板)が素子を保持する力の方が素子を切り離す力に勝り、転写基板から素子が剥離しない可能性があるおそれがあった。特に、転写基板の素子を保持する部位がアブレーションによりブリスタを生じる場合、図11に示すように、転写基板122において1つの素子121を保持するブリスタリング層124にレーザを照射することによって1つのブリスタ130が生じたとしても、ブリスタリング層124と素子121との間の接触面積が大きいままであって、この接触面において素子121を保持する力(たとえば粘着力)の方が素子121を切り離す力(たとえばブリスタ発生に伴う運動エネルギー、重力)に勝り、その結果素子121が転写基板122から剥離しない可能性があった。その結果、素子121はキャッチ層125を有する被転写基板123へは転写されず、ブリスタ130が萎むにともなって転写基板122の方へ戻ってしまうという問題があった。
本願発明は、上記問題点を鑑み、確実に素子を転写基板から剥離させ、被転写基板へ転写することができる転写装置および転写方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明の転写装置は、転写基板に保持された素子を被転写基板へ転写する転写装置であって、素子を挟んで前記転写基板と前記被転写基板とが対向した状態において前記転写基板を通して素子に向けて活性エネルギー線を照射するエネルギー照射部を有し、前記転写基板は前記活性エネルギー線の照射によりブリスタが生じるブリスタリング層を備え、素子は前記ブリスタリング層に保持されており、前記被転写基板は、素子を保持可能なキャッチ層を備え、前記キャッチ層が前記転写基板と対向するよう配置され、前記エネルギー照射部は、前記ブリスタリング層における1つの素子を保持する領域である素子保持領域内に前記ブリスタを形成させることによって前記転写基板に対する素子の傾きを変化させて前記被転写基板へ接近させることにより、前記ブリスタリング層が素子を保持した状態で素子の一部を先行させて前記キャッチ層に接触させることを特徴としている。
本発明の転写装置により、転写基板に対する素子の傾きを変化させて被転写基板へ接近させることにより、素子が転写基板と平行な状態のまま被転写基板へ接近させることに比べ素子が一部でもキャッチ層に接触しやすくなり、そこを起点として素子を被転写基板へ転写することができる。
また、前記ブリスタは、時間の経過とともに萎むと良い。
こうすることにより、転写基板と被転写基板とが離間するのを待つまでもなく、キャッチ層と接触した素子からブリスタリング層が自然に剥離する。
また、前記ブリスタの中心が前記素子保持領域の中心以外の周辺部に位置するよう、前記ブリスタが形成されると良い。
こうすることにより、1つのブリスタの形成であっても素子が転写基板に対して傾きを有する状態を形成することができる。
また、前記素子保持領域内に少なくとも2つの前記ブリスタが順に形成されると良い。
こうすることにより、素子が転写基板に対して傾きを有する状態を安定して維持することができる。
また、前記素子保持領域内に体積が異なる大ブリスタと小ブリスタが形成されるにあたり、前記小ブリスタが先に形成され、前記小ブリスタにより素子が傾いた状態において転写基板と素子との間隔が前記小ブリスタの形成位置よりも小さい方の位置に前記大ブリスタが形成されると良い。
こうすることにより、大ブリスタによって大きな傾きが形成される前に小ブリスタの形成によって素子の一部がブリスタリング層から剥離しているため、大ブリスタ形成時に素子にかかる負荷を軽減することができる。
また、前記素子保持領域内に互いに体積が異なる3つ以上のブリスタが体積順に並ぶよう形成されると良い。
こうすることにより、素子が転写基板に対して傾きを有する状態をより安定して維持することができる。
また、前記素子保持領域内に体積が異なる大ブリスタと小ブリスタとが互いに連結するよう形成され、前記小ブリスタ内のガスが前記大ブリスタ内に移動することにより前記大ブリスタが前記被転写基板方向へ拡張すると良い。
こうすることにより、大ブリスタが被転写基板方向へ拡張するにともなって、拡張前と比べて素子の傾斜が大きくなり、さらに素子全体がキャッチ層に近づくため、より確実に素子を被転写基板へ転写することができる。
また、前記大ブリスタと前記小ブリスタとは、細線状のブリスタを介して連結されていると良い。
こうすることにより、大ブリスタと小ブリスタとが互いに連結する状態を容易に形成させることができる。
また、上記課題を解決するために本発明の転写装置は、転写基板に保持された素子を被転写基板へ転写する転写装置であって、素子を挟んで前記転写基板と前記被転写基板とが対向した状態において前記転写基板を通して素子に向けて活性エネルギー線を照射するエネルギー照射部を有し、前記転写基板は前記活性エネルギー線の照射によりブリスタが生じるブリスタリング層を備え、素子は前記ブリスタリング層に保持されており、前記被転写基板は、素子を保持可能なキャッチ層を備え、前記キャッチ層が前記転写基板と対向するよう配置され、前記エネルギー照射部は、前記ブリスタリング層における1つの素子を保持する領域である素子保持領域内に体積が異なる大ブリスタと小ブリスタとを互いに連結するよう形成させ、前記小ブリスタ内のガスが前記大ブリスタ内に移動することにより前記大ブリスタが前記被転写基板方向へ拡張することによって、前記ブリスタリング層が素子を保持した状態で素子を前記キャッチ層に接触させることを特徴としている。
本発明の転写装置により、大ブリスタが被転写基板方向へ拡張するにともなって、拡張前と比べて素子全体がよりキャッチ層に近づくため、より確実に素子を被転写基板へ転写することができる。
また、上記課題を解決するために本発明の転写方法は、転写基板に保持された素子を被転写基板へ転写する転写方法であって、素子を挟んで前記転写基板と前記被転写基板とが対向した状態において前記転写基板を通して素子に向けて活性エネルギー線を照射し、素子を前記転写基板から剥離させて前記被転写基板へ移動させる、エネルギー照射工程を有し、前記転写基板は前記活性エネルギー線の照射によりブリスタが生じるブリスタリング層を備え、素子は前記ブリスタリング層に保持されており、前記被転写基板は、素子を保持可能なキャッチ層を備え、前記キャッチ層が前記転写基板と対向するよう配置され、前記エネルギー照射工程では、前記ブリスタリング層における1つの素子を保持する領域である素子保持領域内に前記ブリスタを形成させることによって前記転写基板に対する素子の傾きを変化させて前記被転写基板へ接近させることにより、前記ブリスタリング層が素子を保持した状態で素子の一部を先行させて前記キャッチ層に接触させることを特徴としている。
本発明の転写方法により、転写基板に対する素子の傾きを変化させて被転写基板へ接近させることにより、素子が転写基板と平行な状態のまま被転写基板へ接近させることに比べ素子が一部でもキャッチ層に接触しやすくなり、そこを起点として素子を被転写基板へ転写することができる。
また、上記課題を解決するために本発明の転写方法は、転写基板に保持された素子を被転写基板へ転写する転写方法であって、素子を挟んで前記転写基板と前記被転写基板とが対向した状態において前記転写基板を通して素子に向けて活性エネルギー線を照射し、素子を前記転写基板から剥離させて前記被転写基板へ移動させる、エネルギー照射工程を有し、前記転写基板は前記活性エネルギー線の照射によりブリスタが生じるブリスタリング層を備え、素子は前記ブリスタリング層に保持されており、前記被転写基板は、素子を保持可能なキャッチ層を備え、前記キャッチ層が前記転写基板と対向するよう配置され、前記エネルギー照射工程では、前記ブリスタリング層における1つの素子を保持する領域である素子保持領域内に体積が異なる大ブリスタと小ブリスタとを互いに連結するよう形成させ、前記小ブリスタ内のガスが前記大ブリスタ内に移動することにより前記大ブリスタが前記被転写基板方向へ拡張することによって、前記ブリスタリング層が素子を保持した状態で素子を前記キャッチ層に接触させることを特徴としている。
本発明の転写方法により、大ブリスタが被転写基板方向へ拡張するにともなって、拡張前と比べて素子全体がよりキャッチ層に近づくため、より確実に素子を被転写基板へ転写することができる。
本発明の転写装置および転写方法により、確実に素子を転写基板から剥離させ、被転写基板へ転写することができる。
本発明の一実施形態における転写装置を説明する図である。 本発明における素子の転写前の転写基板および被転写基板を表す図である。 本発明の転写装置を用いた転写方法の一実施形態を説明する図である。 活性エネルギー線の照射後、所定時間が経過した後の転写基板および被転写基板を表す図である。 本発明の他の実施形態における転写方法を説明する図である。 本発明の他の実施形態における転写方法を説明する図である。 図6の転写方法におけるブリスタ形状の変化の過程を説明する図である。 本発明の他の実施形態における転写方法を説明する図である。 本発明の他の実施形態における転写方法を説明する図である。 本発明の他の実施形態における転写方法を説明する図である。 従来の転写方法において素子の転写に失敗した例を説明する図である。
本発明の一実施形態における転写装置について、図1、図2を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態における転写装置を説明する図であり、図2は、本発明における素子の転写前の転写基板および被転写基板を表す図であり、図2(a)は正面図、図2(b)は図2(a)におけるAA矢視図である。
転写装置10は、レーザ光11を照射するレーザ照射部12、転写基板22を保持して少なくともX軸方向、Y軸方向に移動可能な転写基板把持部13、転写基板把持部13の下側にあって転写基板22と隙間を有して対向するように被転写基板23を保持する被転写基板把持部14、および図示しない制御部を備えており、転写基板22にレーザ光11を照射することによって転写基板でアブレーションを生じさせ、転写基板22から被転写基板23へ素子21を転写する。
レーザ照射部12は、本発明におけるエネルギー照射部の一実施形態であり、活性エネルギー線であるエキシマレーザなどのレーザ光11を照射する装置であり、転写装置10に固定して設けられる。本実施形態においては、レーザ照射部12はスポット状のレーザ光11を照射し、レーザ光11は、制御部により角度が調節されるガルバノミラー15およびfθレンズ16を介してX軸方向およびY軸方向の照射位置が制御され、転写基板把持部13に保持された転写基板22に複数配置されている素子21に選択的に照射する。レーザ光11が転写基板22を通して素子21近傍に入射することによって、転写基板22と素子21との間で活性エネルギー(光エネルギー)の付与によるアブレーションが生じ、このアブレーションによって素子21は付勢され、転写基板22から被転写基板23へ素子21が転写される。なお、本説明では素子21はたとえば半導体チップである。
転写基板把持部13は開口を有し、転写基板22の外周部近傍を吸着把持する。転写基板把持部13に保持された転写基板22へこの開口を介してレーザ照射部12から発せられたレーザ光11を当てることができる。
転写基板22は、ガラスなどを材料としてレーザ光11を透過することが可能な基板であり、下面側で素子21を保持する。また、この転写基板22の素子21を保持する面には図2(a)に示すようにブリスタリング層24が形成されており、このブリスタリング層24の表面は粘着性を有する。このブリスタリング層24の表面の粘着力が素子21の保持力となり、素子21を粘着保持する。
また、転写基板把持部13は図示しない移動機構により、少なくともX軸方向、Y軸方向に関して被転写基板把持部14に対して相対移動する。図示しない制御部がこの移動機構を制御し、転写基板把持部13の位置を調節することにより、転写基板22に保持された素子21の被転写基板23に対する相対位置を調節することができる。
被転写基板把持部14は、上面に平坦面を有し、素子21の転写工程中、転写基板22のブリスタリング層24およびブリスタリング層24が保持する素子21と被転写基板23の被転写面が対向するように被転写基板23を把持する。この被転写基板把持部14の上面には複数の吸引孔が設けられており、吸引力により被転写基板23の裏面(素子21が転写されない方の面)を把持する。
ここで、本実施形態における被転写基板23は、ガラスなどを材料とする基板であり、図2(a)に示すように被転写面(素子21を受ける側の面)には、粘着性を有するキャッチ層25が設けられ、転写基板22から転写された素子21を粘着保持する。
なお、本実施形態では、転写基板把持部13のみがX軸方向およびY軸方向に移動することにより転写基板把持部13と被転写基板把持部14とが相対移動する形態をとっているが、被転写基板23の寸法が大きく、レーザ光11の照射範囲の直下に被転写基板23の全面が位置できない場合には、被転写基板把持部14にもX軸方向およびY軸方向の移動機構が設けられていても良い。
以上の構成を有する転写装置10において、素子21を挟んで転写基板22と被転写基板23とが対向した状態において転写基板22を通して素子21に向けてレーザ光11が照射され、ブリスタリング層24にレーザ光11が照射されることによって、レーザ光11のエネルギーによってブリスタリング層24の材料の一部が分解され、ガスが発生する。このブリスタリング層24の材料の分解およびガスの発生により、図1に示すようにブリスタリング層24の内部もしくは転写基板22のガラス面22aとブリスタリング層24との間でブリスタ(気泡)30が発生する。このようにブリスタ30が発生する現象を本説明ではブリスタリングと呼ぶ。また、図2(b)において二重線ハッチングで示すようなブリスタリング層24における素子21を保持する領域を本説明では素子保持領域24aと呼ぶ。
本発明の転写装置を用いた転写方法の一実施形態を図3を用いて説明する。図3(a)は図2(a)矢視図と同様の視点でブリスタリング層の状態を示し、図3(b)は転写基板および被転写基板を含めた正面図である。
図3(a)に示すように、ブリスタリング層24の素子保持領域24a内の点Cへ活性エネルギー線であるレーザ光11が照射されることにより、点Cを中心として素子保持領域24aの一部においてブリスタリングが発生し、ブリスタ30が形成される。
このようにブリスタリングが生じた部分における粘着ブリスタリング層24の表面のガラス面22aからの距離は、ブリスタリングが生じる前の部分におけるブリスタリング層24の表面のガラス面22aからの距離より大きくなる。そのため、素子保持領域24aにおいてブリスタリング層24にブリスタリングが生じると、素子21はブリスタリング層24の表面部分に保持されたまま転写基板22のガラス面22aから離間する。
ここで、本実施形態では、素子21の近傍には所定の間隔を介して対向するように被転写基板23が設けられているため、ブリスタリングの発生により素子21はブリスタリング層24の表面部分に保持されたまま被転写基板23のキャッチ層25に接近する。
ここで、本実施形態では、素子保持領域24a内にブリスタ30は1個のみ形成されており、そのブリスタ30は、素子保持領域24aの中心(図3(a)および図3(b)における一点鎖線部)以外の位置である周辺部にブリスタ30の中心が位置するよう、形成されている。こうすることにより、素子21がブリスタリング層24に保持されながら転写基板22から離間するにあたって図3(b)に示すように転写基板22に対する素子21の傾きが変化しながら離間する。このように素子21が転写基板22に対して傾きを有する場合、素子21において比較的転写基板22に近い部分Pおよび比較的転写基板22から遠い部分Qが存在するようになり、仮にブリスタ30が素子保持領域24aの中心部に形成されて素子21が転写基板22と平行を維持しつつ離間する場合と比較して、部分Qは転写基板22からさらに遠い位置となる。そのため、部分Qが先行して被転写基板23のキャッチ層25まで到達し、キャッチ層25と接触する可能性が比較的高くなる。
素子21の部分Qが先行してキャッチ層25と接触することにより、素子21の少なくとも一部がキャッチ層25に粘着保持される。ここで、このキャッチ層25による素子21の粘着保持力がブリスタリング層24による素子21の粘着保持力より大きければ、キャッチ層25とブリスタリング層24とが離間してキャッチ層25とブリスタリング層24とで素子21を引っ張り合った際にブリスタリング層24の方が素子21から剥離し、キャッチ層25が素子21の全面を保持することとなる。すなわち、転写基板22から被転写基板23への素子21の転写が完了する。
このように、ブリスタリング層24における素子保持領域24a内にブリスタ30を形成させることによって転写基板22に対して素子21に傾きを持たせつつ被転写基板23へ接近させることにより、素子21が転写基板22と平行な状態のまま被転写基板23へ接近させることに比べ素子21の少なくとも一部がキャッチ層25に接触しやすくなり、そこを起点として素子21を被転写基板23へ転写することができる。
また、本発明のようにブリスタリング層24が素子21を保持した状態でキャッチ層25に接触させる形態、すなわち素子21が常に何かに保持されながら転写基板22から被転写基板23へ転写される形態である場合、従来のレーザリフトオフのように素子が一度転写基板から切り離されて被転写基板へ落下することで転写が行われる場合と比較し、空気抵抗の影響など少なく位置精度良く転写が実施される。
次に、図3のように活性エネルギー線を照射した後、所定時間が経過した後の転写基板および被転写基板を図4に示す。
活性エネルギー線の照射によりブリスタ30を形成させたガスがブリスタ30の温度低下により収縮したり、ブリスタリング層24内へ拡散したりすることによって、ブリスタ30が萎む傾向を示す場合がある。その場合、転写基板22上の全ての素子21への活性エネルギー線の照射の完了後、転写基板22と被転写基板23とを離間させるタイミングを待つまでもなく、ブリスタ30が萎むことによってキャッチ層25と接触した素子21からブリスタリング層24が自然に剥離し、素子21の転写が完了する。
次に、本発明の他の実施形態における転写方法を図5を用いて説明する。図5(a)は図2(a)矢視図と同様の視点でブリスタリング層の状態を示し、図5(b)は転写基板および被転写基板を含めた正面図である。
本実施形態では、素子保持領域24a内の2箇所にレーザ光11が照射され、2つのブリスタ(大ブリスタ30a、小ブリスタ30b)が形成されており、各ブリスタの体積は互いに異なっている。このように体積が異なるブリスタは、各ブリスタの形成に要するレーザ光11のパワー、照射回数などを異ならせることにより形成可能である。また、本実施形態では、体積が小さいブリスタから順に形成している。
このように体積が異なる、すなわちガラス面22aからの高さが異なっている少なくとも2つのブリスタにより素子21は転写基板22に対して傾くようにガラス面22aから離間され、また、ブリスタの個数が少ない場合と比較し、そのように離間された状態を安定して維持することができる。
また、本実施形態では、素子保持領域24a内に体積が異なる大ブリスタ30aと小ブリスタ30bが形成されるにあたり、小ブリスタ30bが先に形成され、小ブリスタ30bにより素子21が傾いた状態において図5(b)に示すように転写基板22と素子21との間隔が小ブリスタ30bの形成位置よりも小さい方の位置に大ブリスタ30aが形成されている。こうすることにより、大ブリスタ30aによって大きな傾きが形成される前に小ブリスタ30bの形成によって素子21の一部がブリスタリング層24から剥離しているため、大ブリスタ30aの形成時に素子21にかかる負荷を軽減することができる。
また、複数のブリスタは同じ体積であっても構わない。この場合、素子保持領域24aの端部に位置するブリスタから順に一方向にブリスタを形成することにより、ブリスタを形成するごとに素子21の傾きを大きくすることができる。
ここで、素子保持領域24a内に形成されるブリスタは2つに限らず、3個以上であっても構わない。この場合、それらのブリスタが体積順に並ぶように素子保持領域24a内で形成されることにより、素子21が転写基板22に対して傾きを有する状態をより安定して維持することができる。
次に、本発明のさらに他の実施形態における転写方法を図6を用いて説明する。
本実施形態では、素子保持領域24a内に体積が異なる2つのブリスタ(大ブリスタ30c、小ブリスタ30d)が形成されている。ここで、大ブリスタ30cと小ブリスタ30dとは連結されており、連結部31において連通している。また、ブリスタリング層24は若干の伸縮性を有しており、大ブリスタ30cと小ブリスタ30d、そしてそれを囲むブリスタリング層24から形成される状態は、異なる大きさに膨らまされた2つのバルーンの各々の開口部が連結された状態と似る。
異なる大きさに膨らまされた2つのバルーンの各々の開口部が連結された場合、小さなバルーンの内圧の方が大きなバルーンの内圧より高いため、小さなバルーンはより小さくなる挙動をとってバルーン内の気体が大きなバルーンの方へ移動し、大きなバルーンはさらに大きくなるという挙動を示す。
ここで、本実施形態の転写方法におけるブリスタ形状の変化の過程を図7(a)および図7(b)を用いて説明する。本実施形態の通り互いに接続された大ブリスタ30cと小ブリスタ30dにおいても、上記の2つのバルーンと同様の挙動が示され、図7(a)から図7(b)への推移で表した通り、小ブリスタ30d内のガスが大ブリスタ30c内に移動することにより、小ブリスタ30dはさらに小さく、大ブリスタ30cはさらに大きくなる。
このように大ブリスタ30cがさらに大きくなることにより、大ブリスタ30cは被転写基板23方向へ拡張され、図7(b)に示す通り大ブリスタ30cの高さ寸法がH1からH1+ΔHへ変化する。それにともない素子21の傾きはさらに大きくなって、図7(b)の部分Qが示すように素子21の少なくとも一部がキャッチ層25に接触する形態が形成される。
ここで、特に、本実施形態では図7に示す通り各ブリスタが転写基板22のガラス面22aとブリスタリング層24の境目に形成され、ブリスタリング層24とガラス面22aの接着力は各ブリスタ周辺のブリスタリング層24の張力よりも大きい。この場合、大ブリスタ30cの体積が大きくなるにあたり径D1はほぼ変化せず、体積の変化はもっぱら高さの拡張に寄与する。すなわち、大ブリスタ30cのアスペクト比が増大する。
このようにアスペクト比が増大する方向に大ブリスタ30cが拡張することによって、単に全方向に寸法が増大する場合に比べ高さ寸法の増大分ΔHが大きくなり、素子21の傾きをより大きくすることができる。また、所定の高さ寸法のブリスタを形成するにあたり、体積を比較的小さくすることができるため、照射するレーザ光11のパワー、照射回数などを低減させることができる。
また、本実施形態では、素子保持領域24a内に体積が異なる大ブリスタ30cと小ブリスタ30dが形成されるにあたり、小ブリスタ30dが先に形成され、小ブリスタ30dにより素子21が傾いた状態において図7(a)に示すように転写基板22と素子21との間隔が小ブリスタ30dの形成位置よりも小さい方の位置に大ブリスタ30cが形成されている。こうすることにより、大ブリスタ30cの拡張によって生じる素子21の傾斜がさらに顕著になり、素子21の部分Qをキャッチ層25に到達させるために必要なレーザ光11のパワー、照射回数などを低減させることができる。
次に、本発明のさらに他の実施形態における転写方法を図8を用いて説明する。
本実施形態では、体積が異なる4つのブリスタ30e、ブリスタ30f、ブリスタ30g、ブリスタ30hが体積順に素子保持領域24aの対角線に沿って形成されるよう、素子保持領域24aを形成するブリスタリング層24にレーザ光11が照射される。また、隣接するブリスタ同士は、細線状のブリスタである連結部32によって連結されている。
このように2つ以上のブリスタが連結されている場合でも、先の実施形態と同様、小さいブリスタから大きいブリスタへのガスの移動が行われ、最小のブリスタ30hから2番目に小さいブリスタ30gへガスが移動し、このブリスタ30gから2番目に大きいブリスタ30fへガスが移動し、このブリスタ30fから最大のブリスタ30eへガスが移動する。そして、最終的には最大のブリスタ30e以外のブリスタ内のガスは全てブリスタ30eの拡張に寄与し、その拡張後のブリスタ30eと同等の高さのブリスタを1つのブリスタで形成する場合と比較して照射するレーザ光11のパワー、照射回数などを低減させることができる。なお、この場合のブリスタの形成順は、ブリスタ30h、ブリスタ30g、ブリスタ30f、ブリスタ30e、各連結部32である。
また、本実施形態のように矩形状の素子保持領域24a内で最長の線分である対角線に沿って複数のブリスタを形成することにより、より多くのブリスタを配置でき、最大のブリスタ(ブリスタ30e)の高さ寸法をより大きくすることができる。
また、本実施形態のようにレーザ光11の照射によって細線状の連結部32を形成し、この連結部32によってブリスタ同士を連結させる形態により、ブリスタ同士が連結した形態を容易に形成させることができる。
次に、本発明のさらに他の実施形態における転写方法を図9を用いて説明する。
本実施形態では、素子保持領域24aの中心部に最大のブリスタ30iが形成され、その四方にブリスタ30jが連結部32を介してブリスタ30iと連結するよう形成される。このように必ずしもブリスタ同士は一対一で連結されている必要は無く、1つのブリスタに複数のブリスタが連結されていても良い。
ここで、本実施形態ではブリスタ30iが素子保持領域24aの中心部に設けられているため、前述の実施形態のように素子21が転写基板22に対して傾くことは無いが、このブリスタ30iへガスを供給するブリスタ30jが存在することによってブリスタ30iは拡張するため、素子21はキャッチ層25に接近し、キャッチ層25と接触できる可能性が高まる。
また、本実施形態では、複数のブリスタ30jからブリスタ30iへガスが移動するため、仮にブリスタ30jが1つであった場合と比較し、ブリスタ30iの体積が増大する度合いおよび被転写基板23方向へ拡張される度合いが大きくなる。これにより、素子21はさらにキャッチ層25に接近し、キャッチ層25と接触できる可能性が増大する。
次に、本発明のさらに他の実施形態における転写方法を図10を用いて説明する。
本実施形態では、素子保持領域24a内にブリスタ30kが形成され、さらにこのブリスタ30kと直接的にもしくは間接的に接続されるように細線状の連結部33が縦横に配置されている。これら連結部33からもブリスタ30kへのガスの移動は可能であり、ブリスタ30kは体積が増大し、被転写基板23方向へ拡張されうる。
以上の転写装置および転写方法により、確実に素子を転写基板から剥離させ、被転写基板へ転写することが可能である。
ここで、本発明の転写装置および転写方法は、以上で説明した形態に限らず本発明の範囲内において他の形態のものであってもよい。たとえば、上記の説明ではブリスタリング層およびキャッチ層は粘着力によって素子を保持するが、粘着力以外の保持力によって素子を保持しても良い。
10 転写装置
11 レーザ光(活性エネルギー線)
12 レーザ光源(エネルギー照射部)
13 転写基板把持部
14 被転写基板把持部
15 ガルバノミラー
16 Fθレンズ
21 素子
21a バンプ
22 転写基板
22a ガラス面
23 被転写基板
24 ブリスタリング層
24a 素子保持領域
30、30e、30f、30g、30h、30i、30j、30k ブリスタ
30a、30c 大ブリスタ
30b、30d 小ブリスタ
31 連結部
32 連結部
33 連結部
121 素子
122 転写基板
123 被転写基板
124 ブリスタリング層
125 キャッチ層
130 ブリスタ

Claims (11)

  1. 転写基板に保持された素子を被転写基板へ転写する転写装置であって、
    素子を挟んで前記転写基板と前記被転写基板とが対向した状態において前記転写基板を通して素子に向けて活性エネルギー線を照射するエネルギー照射部を有し、
    前記転写基板は前記活性エネルギー線の照射によりブリスタが生じるブリスタリング層を備え、素子は前記ブリスタリング層に保持されており、
    前記被転写基板は、素子を保持可能なキャッチ層を備え、前記キャッチ層が前記転写基板と対向するよう配置され、
    前記エネルギー照射部は、前記ブリスタリング層における1つの素子を保持する領域である素子保持領域内に前記ブリスタを形成させることによって前記転写基板に対する素子の傾きを変化させて前記被転写基板へ接近させることにより、前記ブリスタリング層が素子を保持した状態で素子の一部を先行させて前記キャッチ層に接触させることを特徴とする、転写装置。
  2. 前記ブリスタは、時間の経過とともに萎むことを特徴とする、請求項1に記載の転写装置。
  3. 前記ブリスタの中心が前記素子保持領域の中心以外の周辺部に位置するよう、前記ブリスタが形成されることを特徴とする、請求項1もしくは2に記載の転写装置。
  4. 前記素子保持領域内に少なくとも2つの前記ブリスタが順に形成されることを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載の転写装置。
  5. 前記素子保持領域内に体積が異なる大ブリスタと小ブリスタが形成されるにあたり、前記小ブリスタが先に形成され、前記小ブリスタにより素子が傾いた状態において転写基板と素子との間隔が前記小ブリスタの形成位置よりも小さい方の位置に前記大ブリスタが形成されることを特徴とする、請求項4に記載の転写装置。
  6. 前記素子保持領域内に互いに体積が異なる3つ以上のブリスタが体積順に並ぶよう形成されることを特徴とする、請求項4もしくは5に記載の転写装置。
  7. 前記素子保持領域内に体積が異なる大ブリスタと小ブリスタとが互いに連結するよう形成され、前記小ブリスタ内のガスが前記大ブリスタ内に移動することにより前記大ブリスタが前記被転写基板方向へ拡張することを特徴とする、請求項4から6のいずれかに記載の転写装置。
  8. 前記大ブリスタと前記小ブリスタとは、細線状のブリスタを介して連結されていることを特徴とする、請求項7に記載の転写装置。
  9. 転写基板に保持された素子を被転写基板へ転写する転写装置であって、
    素子を挟んで前記転写基板と前記被転写基板とが対向した状態において前記転写基板を通して素子に向けて活性エネルギー線を照射するエネルギー照射部を有し、
    前記転写基板は前記活性エネルギー線の照射によりブリスタが生じるブリスタリング層を備え、素子は前記ブリスタリング層に保持されており、
    前記被転写基板は、素子を保持可能なキャッチ層を備え、前記キャッチ層が前記転写基板と対向するよう配置され、
    前記エネルギー照射部は、前記ブリスタリング層における1つの素子を保持する領域である素子保持領域内に体積が異なる大ブリスタと小ブリスタとを互いに連結するよう形成させ、前記小ブリスタ内のガスが前記大ブリスタ内に移動することにより前記大ブリスタが前記被転写基板方向へ拡張することによって、前記ブリスタリング層が素子を保持した状態で素子を前記キャッチ層に接触させることを特徴とする、転写装置。
  10. 転写基板に保持された素子を被転写基板へ転写する転写方法であって、
    素子を挟んで前記転写基板と前記被転写基板とが対向した状態において前記転写基板を通して素子に向けて活性エネルギー線を照射し、素子を前記転写基板から剥離させて前記被転写基板へ移動させる、エネルギー照射工程を有し、
    前記転写基板は前記活性エネルギー線の照射によりブリスタが生じるブリスタリング層を備え、素子は前記ブリスタリング層に保持されており、
    前記被転写基板は、素子を保持可能なキャッチ層を備え、前記キャッチ層が前記転写基板と対向するよう配置され、
    前記エネルギー照射工程では、前記ブリスタリング層における1つの素子を保持する領域である素子保持領域内に前記ブリスタを形成させることによって前記転写基板に対する素子の傾きを変化させて前記被転写基板へ接近させることにより、前記ブリスタリング層が素子を保持した状態で素子の一部を先行させて前記キャッチ層に接触させることを特徴とする、転写方法。
  11. 転写基板に保持された素子を被転写基板へ転写する転写方法であって、
    素子を挟んで前記転写基板と前記被転写基板とが対向した状態において前記転写基板を通して素子に向けて活性エネルギー線を照射し、素子を前記転写基板から剥離させて前記被転写基板へ移動させる、エネルギー照射工程を有し、
    前記転写基板は前記活性エネルギー線の照射によりブリスタが生じるブリスタリング層を備え、素子は前記ブリスタリング層に保持されており、
    前記被転写基板は、素子を保持可能なキャッチ層を備え、前記キャッチ層が前記転写基板と対向するよう配置され、
    前記エネルギー照射工程では、前記ブリスタリング層における1つの素子を保持する領域である素子保持領域内に体積が異なる大ブリスタと小ブリスタとを互いに連結するよう形成させ、前記小ブリスタ内のガスが前記大ブリスタ内に移動することにより前記大ブリスタが前記被転写基板方向へ拡張することによって、前記ブリスタリング層が素子を保持した状態で素子を前記キャッチ層に接触させることを特徴とする、転写方法。
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