JP2023143608A - 基板処理装置、および基板処理方法 - Google Patents

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Tsutomu Hiroki
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Abstract

Figure 2023143608000001
【課題】処理容器内の排気ガスの流通を均等化して、基板処理の面内均一性を向上させることができる技術を提供する。
【解決手段】基板処理装置は、基板を内部空間に収容する処理容器と、前記内部空間において前記基板を載置するサセプタと、前記内部空間に処理ガスを供給するガス供給部と、前記処理ガスを含む排気ガスを前記内部空間から排気するガス排気部と、を備える。前記ガス排気部は、前記処理容器の前記内部空間に連通すると共に当該処理容器の内周面の周方向に沿って延在し前記排気ガスが流入する1以上の排気口と、1以上の前記排気口に連通して前記処理容器の壁の内部を延在する複数の排気通路と、を有する。
【選択図】図1

Description

本開示は、基板処理装置、および基板処理方法に関する。
基板処理装置は、基板処理の面内均一性を高めるために、処理容器の内部空間に供給された処理ガスを、基板の周囲に均等的に拡散するように流通させることが求められる。例えば、従来の基板処理装置は、基板を載置する載置台の周囲にバッフル板を設置して、処理ガスの流通方向を調整している。
また、特許文献1および2には、処理ガスまたは処理液を処理容器(混合チャンバ)に搬送する複数のマニホールドを備えた構成が開示されている。複数のマニホールドは、処理容器に対して概ね長さが等しくなるように形成されている。
特開2017-152684号公報 特開2017-152685号公報
本開示は、処理容器からの排気ガスの排気を均等化することにより、基板処理の面内均一性を向上させることができる技術を提供する。
本開示の一態様によれば、基板を内部空間に収容する処理容器と、前記内部空間において前記基板を載置するサセプタと、前記内部空間に処理ガスを供給するガス供給部と、前記処理ガスを含む排気ガスを前記内部空間から排気するガス排気部と、を備え、前記ガス排気部は、前記処理容器の前記内部空間に連通すると共に当該処理容器の内周面の周方向に沿って延在し前記排気ガスが流入する1以上の排気口と、1以上の前記排気口に連通して前記処理容器の壁の内部を延在する複数の排気通路と、を有する、基板処理装置が提供される。
一態様によれば、処理容器からの排気ガスの排気を均等化することにより、基板処理の面内均一性を向上させることができる。
一実施形態に係る基板処理装置の構成を概略的に示す縦断面図である。 容器本体の構成を概略的に示す斜視図である。 容器本体の排気口の形成位置における平面断面図である。 排気部の一部構造を拡大した側面断面図である。 変形例に係る容器本体の排気口の形成位置における平面断面図である。
以下、図面を参照して本開示を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
図1は、一実施形態に係る基板処理装置1の構成を概略的に示す縦断面図である。図1に示すように、基板処理装置1は、原子層堆積法(Atomic Layer Deposition:ALD)により基板Wの表面に膜を成膜する装置に構成されている。成膜処理がなされる基板Wとしては、シリコンウエハまたは化合物半導体ウエハ等の半導体基板等があげられる。また、基板Wに形成する膜も、特に限定されず、金属膜、酸化金属膜、窒化金属膜、シリコン膜、酸化シリコン膜、窒化シリコン膜等のうちいずれであってもよい。以下では、成膜処理として、金属膜の一例であるタングステン膜を基板Wの表面に成膜する構成について代表的に説明する。
具体的には、基板処理装置1は、処理容器10に設置または接続される構成として、サセプタ20と、シャワーヘッド30と、ガス供給部40と、ガス排気部50と、を備える。さらに、基板処理装置1は、各構成を制御して成膜処理を行う制御装置90を有する。
処理容器10は、円筒状の側壁11aおよび正円状の底壁11bが連続するように形成された側面断面視で凹状の容器本体11と、容器本体11の上側開放部を覆う蓋体12と、を含む。側壁11aの上端と蓋体12の下面がシール部材13を挟んで気密に固定されることで、処理容器10の内部には、基板Wを収容する内部空間10sが形成される。
処理容器10(容器本体11、蓋体12)を構成する材料としては、低熱膨張材料を適用することが好ましい。低熱膨張材料としては、例えば、鉄、クロムおよびニッケル等を混合したステンレス鋼があげられる。このようにステンレス鋼を適用することで、処理容器10は、アルミ合金等に比べて熱伝達率が低くなるものの耐熱性が高められて、基板処理時の変形を抑制できる。これにより、処理容器10は、例えば、250°以上の高温環境における基板処理を良好に実施することが可能となる。なお、処理容器10の低熱膨張材料は、ステンレス鋼に限定されず、耐熱性を有する種々の材料を適用してよく、例えば低熱膨張金属または低熱膨張合金(インバー、アンバー)、低熱膨張セラミックス(無機材料)等を採用してよい。
また、処理容器10は、容器本体11の側壁11aに、処理容器10を加熱する円筒状の加熱体14を備える。この加熱体14には、処理容器10に対して発熱材料を直接プラズマ溶射した溶射ヒータが適用されている。
例えば、加熱体14は、容器本体11の外周面から径方向外側に向かって順に、絶縁層14a、配線層14b、絶縁層14cを積層した積層構造に形成される。絶縁層14a、14cには、溶射によって容器本体11にコーティング可能な適宜のセラミックス材料が適用される。配線層14bは、例えば、セラミックス材料と高密着可能かつ電気伝導性が高いタングステン等の金属材料を用いて、適宜の配線経路にパターニングしたものである。なお、配線層14bの金属材料は、特に限定されず、銅、アルミニウム、ニッケル等を適用できる。配線層14bの配線経路に導通する配線は、加熱体14の外部に設けられた加熱用電力源(不図示)に接続されており、加熱体14は、加熱用電力源からの電力供給に基づいて容器本体11全体を加熱する。
なお、基板処理装置1は、処理容器10の高温環境を持続するため、処理容器10の外部にアウタ容器17(図1の2点鎖線参照)を設置した構成でもよい。すなわち、基板処理装置1は、処理容器10とアウタ容器17の間に空間を生じさせることで、断熱性を高めることができる。これにより、処理容器10から外側への放熱が抑制されて、加熱体14による加熱量(電力量)が低減される。なお、アウタ容器17の底面に処理容器10の支持部としてボール状部材18を配置することで、処理容器10とアウタ容器17の間隔があき、断熱性をさらに高めることができる。
さらに、基板処理装置1は、処理容器10の側部(側壁11a、加熱体14)の所定位置に、基板Wを搬入出するための搬入出口15と、搬入出口15を開閉するゲートバルブ16と、を備える。
一方、サセプタ20は、ニッケル等により構成され、各処理容器10内で支持部材23により支持されている。サセプタ20は、基板Wに対応した平面形状(正円状)に形成されており、基板Wを水平に支持する載置面20aを上面に有する。また、サセプタ20は、載置面20aに載置した基板Wを加熱するためのヒータ21をサセプタ20内に有する。ヒータ21は、図示しないヒータ用電力源から給電されて発熱する。
サセプタ20を支持する支持部材23は、サセプタ20の底面中央から処理容器10の底壁11bに形成された孔部を貫通して処理容器10の下方に延び、その下端が上下移動機構24に接続されている。サセプタ20は、支持部材23を介して上下移動機構24により昇降する。具体的には、上下移動機構24は、基板Wを成膜処理する処理位置と、処理位置の下方で基板Wの搬送を可能とする搬送位置との間でサセプタ20を変位させる。サセプタ20が処理位置に上昇した際に、処理容器10の内部空間10sにおいてシャワーヘッド30とサセプタ20との間には、基板処理のための処理空間PSが形成される。また、処理容器10よりも鉛直方向下側には、サセプタ20の昇降動作にともなって伸縮するベローズ25と、ベローズ25の下端を閉じる鍔部26と、が設けられている。
さらに、処理容器10は、基板昇降部27を底壁11bに備える。基板昇降部27は、昇降板27aと、昇降板27aから上方に突出する複数(例えば、3本)の支持ピン27bと、昇降板27aを昇降させるピン上下移動機構27cと、を含む。基板昇降部27は、処理容器10への基板Wの搬入時に、搬送装置(不図示)により搬送された基板Wに対して、各支持ピン27bを上昇することで基板Wを受け取り、その後に各支持ピン27bを下降することで、搬送位置のサセプタ20に基板Wを載置する。逆に、基板昇降部27は、処理容器10からの基板Wの搬出時に、各支持ピン27bを上昇することで搬送位置のサセプタ20から基板Wを浮上させて、進入した搬送装置に基板Wを受け渡す。
シャワーヘッド30は、例えば、ステンレス鋼により形成され、蓋体12の下面に取り付けられることで、サセプタ20の載置面20aに対向するように配置される。このシャワーヘッド30は、基部31と、シャワープレート32と、を有する。
基部31は、略円筒状に形成され、鉛直方向下側の中央にガス拡散空間33となる凹部34を有する。また、シャワーヘッド30は、蓋体12の上部に設けられた複数(2つ)の供給ポート35と、蓋体12および基部31の間で供給ポート35の流路とガス拡散空間33を連通するガス流路36と、を備える。
シャワープレート32は、基部31の鉛直方向下側において凹部34を覆うように取り付けられる。基部31とシャワープレート32とによりガス拡散空間33が形成される。シャワープレート32は、ガス拡散空間33からガスを吐出する複数のガス吐出孔32aを有する。
ガス供給部40は、シャワーヘッド30に処理ガスを供給する。ガス供給部40は、複数種類の処理ガスを供給するガス供給システム41と、ガス供給システム41から供給ポート35に接続される複数(2つ)の供給経路42と、を有する。ガス供給システム41は、タングステン膜を成膜する場合に、タングステン含有ガスである塩化タングステンガス(WClガス)、還元ガスであるHガス、パージガスやキャリアガスであるNガス等を供給する。例えば、ガス供給システム41は、2つの供給経路42の一方からWClガスおよびNガスを同時に供給して、処理空間PSにWClガスを導いて基板Wの表面に吸着させる。次いで、ガス供給システム41は、2つの供給経路42の他方からHガスおよびNガスを供給して、処理空間PSにHガスを導いて基板Wの表面に吸着したWClガスを還元する。
ガス排気部50は、処理容器10の内部空間10sに供給された未反応の処理ガス、および処理ガスの反応により生成された反応生成物等を排気ガスとして排気する。特に、本実施形態に係るガス排気部50は、基板Wの周方向の全周から排気ガスを均等的に排気可能な構成としている。
具体的には、ガス排気部50は、処理容器10(容器本体11)の側壁11aから径方向内側に突出する内側凸部51を有し、この内側凸部51の内周面に沿って連続する排気口52を備える。ガス排気部50は、この排気口52を通して内部空間10sの排気ガスを排気する。
内側凸部51は、容器本体11の軸方向(鉛直方向)においてシャワープレート32の近傍かつ下方に位置し、側壁11aと一体成形されている。この内側凸部51は、側壁11aの周方向全周にわたって周回する環状に形成されており、軸方向に沿って所定の厚みを持っている。内側凸部51の内周面は、シャワープレート32の下方の処理空間PSを臨んでいる。
ここで、サセプタ20は、載置面20aの側方に、載置面20aよりも低い段差面20bを備え、段差面20bの外縁が内側凸部51の内周面よりも径方向外側に位置している。サセプタ20の段差面20bは、基板Wを処理位置に上昇させた際に、隙間を介して内側凸部51の下面の近傍位置に配置される。処理位置に移動した載置面20aは、内側凸部51の下面よりも上方に位置することで、排気口52に対して基板Wを対向させる。
図2は、容器本体11の構成を概略的に示す斜視図である。ガス排気部50の排気口52は、内側凸部51の内周面の全周にわたって延在する環状に形成され、内側凸部51の厚みよりも狭い幅を有している。この排気口52は、サセプタ20が処理位置に上昇した際に、処理空間PSを臨むと共に基板Wの外縁の近くに位置する。そのため、排気口52は、処理空間PSの排気ガスを周方向全周かつ水平方向に吸引できる。また、排気口52は、内側凸部51と側壁11aとにわたって溝状に形成されたバッファ空間53に連通している。
バッファ空間53は、内側凸部51の内周面から径方向外側(水平方向)に向かって切り欠かれている。バッファ空間53は、内側凸部51内において環状に延在する溝空間53gと、当該溝空間53gに連通し、搬入出口15から周方向に位相が90°ずれた2箇所において溝空間53gよりも深くなる奥行空間53dと、を有する。2つの奥行空間53dは、平面断面視で略2等辺三角形状に形成され、頂角に向かって排気口52に対する深さが徐々に深くなっている(図3も参照)。これにより、奥行空間53dは、内側凸部51から側壁11aにわたって溝空間53gと平滑に連続するように形成されている。
2つの奥行空間53dは、容器本体11の軸心を挟んだ対称位置に設けられると共に、互いに対称形状に形成されている。各奥行空間53dの頂角の近傍位置には、排気口52から排出する排気ガスを軸方向に向かわせる排気通路55がそれぞれ連通している。各奥行空間53dの頂角は、各排気通路55の正円状に合った丸角(R状)に形成されている。また、各奥行空間53dを構成する等辺は、溝空間53gの円に外接する接線を呈している。
各排気通路55は、容器本体11を構成する壁(側壁11a、底壁11b)内を延在することで、排気ガスを壁内に沿って誘導する。詳細には、各排気通路55は、容器本体11の側壁11a内を延在する側部通路55aと、側部通路55aの下端部に連通し容器本体11の底壁11b内を延在する底部通路55bと、を含む。
2つの側部通路55aは、鉛直方向(容器本体11の軸方向)に沿って直線状に延在している。各側部通路55aは、容器本体11の周方向に180°離れた位置にそれぞれ配置されている。
2つの底部通路55bは、底壁11b内で側部通路55aに対してR状に屈曲して連結しており、側壁11aとの連結箇所から底壁11bの外周面寄りを周方向に沿って円弧状に延在している。各底部通路55bは、底壁11b内で相互に近接するように延在し、各側部通路55aから周方向に90°位相がずれた位置に形成された合流空間56に連通している。
以上のように側部通路55aと底部通路55bとで構成された2つの排気通路55は、合流空間56を挟んで対称位置かつ対称形状をなしている。つまり、2つの排気通路55の延在長さや屈曲部の位置や数、形状が同じであり、また通路毎の形状(直径、曲率、流路断面積等)も同じに設定されている。
合流空間56は、例えば、搬入出口15の下方の底壁11bに位置し、底壁11b内から容器本体11の外部に短く延在する円柱状の空間に形成されている。合流空間56は、処理容器10の底壁11bの下面に設けられた排出ポート57(排出管)の管路57aに連通している。排出ポート57には、処理容器10の外部において、排気する処理ガスを流通させる排出経路60(図1参照)が接続されている。
図1に戻り、排出経路60は、その途中位置において処理ガスを吸引する吸引機構61を備えると共に、下流端部に排気ガスを処理する廃棄部62を備える。吸引機構61は、例えば、処理容器10内の圧力を調整するための圧力制御(APC)バルブ、処理ガスを吸引するターボ分子ポンプ、真空ポンプ等を適宜組み合わせて構成される。吸引機構61は、基板処理装置1の制御装置90の制御下に動作して、各処理容器10内の処理ガスを導くための陰圧を付与する。これにより、各処理容器10内の処理ガスは、排気口52、バッファ空間53、各排気通路55、合流空間56、管路57aを通って、排出経路60に流出し、排出経路60を介して廃棄部62に排出される。
基板処理装置1の制御装置90は、プロセッサ91、メモリ92、図示しない入出力インタフェースおよび電子回路等を有する。プロセッサ91は、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、複数のディスクリート半導体からなる回路等のうち1つまたは複数を組み合わせたものである。メモリ92は、揮発性メモリ、不揮発性メモリ(例えば、コンパクトディスク、DVD(Digital Versatile Disc)、ハードディスク、フラッシュメモリ等)を適宜組み合わせたものである。
本実施形態に係る基板処理装置1は、基本的には以上のように構成されるものであり、以下その作用効果について説明する。
まず、上記のガス排気部50を有する容器本体11の製造について説明する。容器本体11の製造では、基材であるステンレス鋼を用いて、周知の方法(切断、切削、曲げ、溶接等)によって、側壁11a、底壁11bおよび内側凸部51を有し、孔を備えない本体形状に加工する。この本体形状の加工後に、切削用のドリルや円板によって、バッファ空間53、各排気通路55、合流空間56等を形成していく。例えば、内側凸部51の内周面に切削用の円板を当てて内周面からの深さを調整しつつ、内周面を回すことで、排気口52およびバッファ空間53を形成する。さらに、側部通路55aおよび合流空間56の形成では、底壁11b側から側壁11aに向かって切削用のドリルを進入させることで、穴を形成する。また、底部通路55bの形成では、側部通路55aを通りつつ側壁11a側から底壁11bに向ってドリルを進入させることで、穴を形成する。そして、排気ガスの流通に寄与しない穴(ドリルの進入の初期位置)に対しては、ステンレス鋼と同じ材料で作った図示しない閉塞部材およびシールで閉じることにより、排気ガスの漏れをなくす。なお、排気口52、バッファ空間53、各排気通路55および合流空間56を有する容器本体11の形状は、3Dプリンタを用いて製造してもよい。
さらに、処理容器10の製造では、加工後の容器本体11の外周面に加熱体14を形成する。加熱体14の形成は、上記したように、まず溶射により絶縁層14aを形成する。そして、形成された絶縁層14aに対して溶射により配線層14bを形成(積層)する。最後に、形成された配線層14bに対して溶射により絶縁層14cを形成する。以上の製造方法によって、加熱体14を外周面に備えた容器本体11を精度よく製造することができる。
次に、本実施形態に係る基板処理装置1の基板処理について説明する。図1に示すように、基板処理装置1は、まずゲートバルブ16を開いて搬送装置により基板Wを処理容器10内に搬送し、下側から突出した各支持ピン27bに基板Wを受け渡す。その後、基板処理装置1は、搬送装置を処理容器10内から退避させてゲートバルブ16を閉じると共に、各支持ピン27bを下降させることで、搬送位置のサセプタ20の載置面20aに基板Wを載置する。基板処理装置1の制御装置90は、基板Wの配置後に、サセプタ20のヒータ21により基板Wを加熱すると共に、加熱体14により処理容器10全体を加熱する。これにより、処理容器10内は、基板処理に必要な温度(例えば、450℃~650℃)に昇温する。
また、制御装置90は、サセプタ20を処理位置まで上昇させることで、基板Wをシャワープレート32および内側凸部51に近接させる。サセプタ20の上昇後に、制御装置90は、吸引機構61のポンプを動作させて処理容器10内の吸引を行い、吸引機構61の圧力制御バルブにより処理容器10内を所定の圧力に調整する。
そして、制御装置90は、ガス供給システム41を制御して、ガス供給システム41から処理容器10内にNガスおよびWClガスを供給し、基板Wの表面にWClガスを吸着させる。さらに、制御装置90は、ガス供給システム41を制御して、ガス供給システム41から処理容器10内にHガスおよびNガスを供給し、基板Wの表面に吸着したWClガスを還元する。制御装置90は、このWClガスを吸着と、WClガスを還元とを複数(例えば、50~1000サイクル)繰り返すことにより、所望の膜厚のタングステン膜を成膜する。
図3は、容器本体11の排気口52の形成位置における平面断面図である。図4は、ガス排気部50の一部構造を拡大した側面断面図である。図3および図4に示すように、ガス排気部50は、上記の成膜処理時において、吸引機構61による排気ガスの吸引動作に基づき、内部空間10s内の排気ガスを継続的に排気する。
この際、容器本体11(内側凸部51)の内周面に形成された環状の排気口52は、基板Wの周方向全周から基板Wの径方向外側に向かうように排気ガスを導くことができる。具体的には、内部空間10sの排気ガスは、排気口52からバッファ空間53に流入すると、バッファ空間53内で2つの奥行空間53dの排気通路55に向かう。ただし、各奥行空間53d付近は、排気ガスが集まることにより排気ガスの流通性(流通し易さ)が弱まる一方で、各奥行空間53dから離れた溝空間53gは、排気ガスが薄れることで排気ガスの流通性が強まる。結果的に、ガス排気部50は、各奥行空間53dの形成箇所付近に位置する排気口52に大きな陰圧をかけるわけではなく、排気口52の全体にわたって均等的な陰圧をかけることが可能となる。すなわち、ガス排気部50は、基板W付近に存在する排気ガスを、当該基板Wの外縁の全周において放射状に引き込むことができる。
また、2つの奥行空間53dは、互いに中心軸を挟んだ対称位置かつ対称形状に形成されていることで、バッファ空間53内で分かれて流れる排気ガスのコンダクタンスを等しくすることができる。そのため、バッファ空間53において、排気ガスは、スムーズに分流してそれぞれの奥行空間53dの排気通路55に向かうことになる。特に、排気口52およびバッファ空間53は、基板Wの同じ高さ位置にあることで、基板Wから水平方向に向けて排気ガスを直ちに吸引することができ、処理空間PSでの対流や乱流を抑制して、基板処理における面内均一性をより高めることができる。
そして、排気ガスは、各奥行空間53dの頂角付近に移動すると、各排気通路55に流入する。この排気ガスは、各排気通路55の側部通路55aおよび底部通路55bを通って合流空間56に至る。2つの排気通路55も、上記したように、対称形状に形成されていることで、排気ガスのコンダクタンスを等しくしている。したがって、各排気通路55は、同量の排気ガスを合流空間56に安定して導くことができる。
また、各側部通路55aの側方には加熱体14が隣接しており、側部通路55aを流通する排気ガスは、加熱体14によって加熱される。このため、排気ガスが低温化することによってデポとなることが抑制される。よって、ガス排気部50は、各排気通路55の内周面に対するデポの付着を効果的に抑制でき、各排気通路55のコンダクタンスの低下や詰まり等を低減することが可能となる。
なお、処理容器10の外周面に配置された加熱体14は、処理容器10の任意の部位について高出力の加熱、若しくは低出力の加熱を調整できるように、複数のゾーンに分けて選択的および独立的に加熱する構成としてもよい。加熱体14の複数のゾーンは、図4に示すように、処理容器10の軸方向(鉛直方向)に沿って分割される。複数のゾーンの一例としては、シャワープレート32の隣接位置に配置されるゾーン14z1、排気口52に対応する位置に配置されるゾーン14z2、側部通路55aに対応する位置に配置されるゾーン14z3とすることがあげられる。
例えば、処理容器10は、基板処理時に、基板Wの外周部近傍を排気口52の近くに配置している。この場合、基板Wの外周部は、ガスの通過量が多くなり、基板Wの中心部に比べて熱が逃げ易くなる。処理容器10内においてサセプタ20の温度が低い場合には、基板Wの面内の温度勾配が大きくなり、また外周部の温度が大きく低下する可能性がある。そこで、基板Wの外周部近傍における加熱体14のゾーン14z2について、他のゾーン14z3に比べて加熱量を高めることで、基板Wの外周部における熱の逃げをカバーして、面内均一性を改善することができる。さらに、ゾーン14z1も、加熱量を調整することで、シャワープレート32の外周部等を効果的に高めることができる。
また、処理容器10は、連続した(一体成形された)側壁11aおよび底壁11b内に排気通路55および合流空間56を備えることで、排気ガスの漏出を防止しつつ、排気ガスのコンダクタンスを高めて排気ガスをスムーズに流すことができる。また、容器本体11は、複数の部材を用いることによる装置の大型化や組立の複雑化等を抑制することができる。
基板処理の後、基板処理装置1は、ガス供給システム41による処理ガスの供給を停止すると共に、吸引機構61の動作を一時的に停止する。そして、基板処理装置1は、処理容器10内への基板Wの搬入時とは逆の手順で、処理容器10から基板Wを搬出する。これにより、処理容器10に収容した基板Wの成膜処理が終了して、処理容器10には、次の基板Wが搬入される。
なお、本開示に係る基板処理装置1は、以上の実施形態に限定されず、種々の変形例をとり得る。以下、変形例に係る容器本体11Aについて、図5を参照して詳述していく。図5は、変形例に係る容器本体11Aの排気口52Aの形成位置における平面断面図である。
変形例に係る基板処理装置1の容器本体11Aは、2つの排気通路55と同数の排気口52Aを内周面に備える点で、上記の実施形態に係る容器本体11と異なる。具体的には、2つの排気口52Aは、容器本体11Aの側壁11aから突出する内側凸部51の内周面において、相互に対称位置かつ対称形状に形成されている。
各排気口52Aは、内側凸部51の内周面の略半周(略180°)にわたって延在する円弧状を呈している。例えば、内側凸部51の周方向において、各排気口52Aは、175°以上180°未満の範囲に形成される。各排気口52Aの周方向両端部同士の間には、当該排気口52A同士を区画する隔壁54がそれぞれ設けられている。各隔壁54の形成範囲は、各排気口52Aの形成範囲に対して充分に狭く設定される。一例として、内側凸部51の内周面において、各排気口52Aの形成範囲の合計は35/36以上に設定される一方で、各隔壁54の形成範囲の合計は1/36以下に設定されるとよい。
各排気口52Aは、内側凸部51と側壁11aとに切り欠かれたバッファ空間53Aにそれぞれ連通している。各バッファ空間53Aは、それぞれ連通する排気口52Aの周方向全周にわたって連続する溝状に形成されている。排気口52Aの周方向両端部付近に連なる各バッファ空間53A(溝空間53g)は、周方向外側に向かって排気口52Aに対する深さが徐々に浅くなるように形成されている。各排気口52Aの周方向中間部に連なる各バッファ空間53Aには、2等辺三角形状の奥行空間53dが形成されている。各奥行空間53dは、頂角に向かって排気口52Aに対する深さが徐々に深くなっており、この頂角付近に排気通路55が各々連通している。なお、容器本体11Aの排気通路55は、上記した容器本体11の排気通路55と同じ構成となっている。
以上のように形成されたガス排気部50は、排気ガスの排気において、2つの排気口52Aに予め分けた状態で2つのバッファ空間53Aの各々に排気ガスを流入させる。すなわち、一方の排気口52Aは、当該一方のバッファ空間53Aおよび排気通路55の吸引作用に基づき、一方の略180°の排気ガスが流入する。他方の排気口52Aは、当該他方のバッファ空間53Aおよび排気通路55の吸引作用に基づき、他方の略180°の排気ガスが流入する。一方のバッファ空間53Aのコンダクタンスと、他方のバッファ空間53Aのコンダクタンスとは同じであるため、排気ガスも同じように流通するようになる。
特に、バッファ空間53A内の各奥行空間53d付近は、排気ガスが集まることにより排気ガスの流通性(流通し易さ)が弱まる一方で、各奥行空間53dから離れた溝空間53gは、排気ガスが薄れることで排気ガスの流通性が強まる。したがって、各排気口52Aも、やはり、周方向全周にわたって均等的な陰圧をかけることが可能となる。そのため、ガス排気部50は、2つの排気口52Aを有する構成でも、排気ガスを均等的に排気することができる。
要するに、基板処理装置1は、排気通路55を複数備えていれば、排気口52の数、バッファ空間53の数については特に限定されない。もちろん、排気通路55は、3以上設けられてもよい。排気口52の数およびバッファ空間53の数は、複数の排気通路55と同数に設定されて各排気通路55に連通する構成でもよく、複数の排気通路55よりも少なく設定されて1つの排気通路55に複数の排気口52および複数のバッファ空間53が連通する構成でもよい。
また、基板処理装置1は、他の変形例として、複数の排気通路55について処理容器10内の合流空間56で合流する構成とせずに、処理容器10の外部において合流する構成としてもよい。この場合、複数の排気通路55の各々に連通する管を接続し、この管を合流箇所まで同形状に形成するとよい。これにより、排気ガスにかけるコンダクタンスをやはり同一にすることができ、処理容器10内で排気ガスを均等的に拡散させることができる。
以上の実施形態で説明した本開示の技術的思想および効果について以下に記載する。
本開示の第1の態様は、基板Wを内部空間10sに収容する処理容器10と、内部空間10sにおいて基板Wを載置するサセプタ20と、内部空間10sに処理ガスを供給するガス供給部40と、処理ガスを含む排気ガスを内部空間10sから排気するガス排気部50と、を備え、ガス排気部50は、処理容器10の内部空間10sに連通すると共に当該処理容器10の内周面の周方向に沿って延在し排気ガスが流入する1以上の排気口52、52Aと、1以上の排気口52、52Aに連通して処理容器10の壁の内部を延在する複数の排気通路55と、を有する。
上記によれば、基板処理装置1は、1以上の排気口52、52Aに連通する複数の排気通路55を備えることで、処理容器10内の排気ガスの流通を均等化して、基板処理の面内均一性を向上させることができる。すなわち、基板処理装置1は、処理容器10の壁に設けられた複数の排気通路55の各々から処理容器10の内周面を延在する1以上の排気口52、52Aに対して均等的に陰圧をかけることが可能となる。その結果、処理容器10の内部空間10sの排気ガスを、排気口52、52Aに向かって均等的に拡散させて、基板Wに対する処理ガスの供給を安定化させることができる。
また、処理容器10の少なくとも複数の排気通路55が形成されている部分は、一体成形されている。これにより、基板処理装置1は、複数の排気通路55を流れる排気ガスに対して、部材が異なることによるコンダクタンスの低下をなくして、排気ガスをスムーズに流すことができる。
また、複数の排気通路55は、処理容器10の周方向に沿って等間隔に離間した位置に配置されている。これにより、基板処理装置1は、処理ガスをより均等的に拡散することができる。
また、複数の排気通路55は、排気口52、52Aに連通し処理容器10の側壁11aの内部を延在する側部通路55aと、側部通路55aに連通して処理容器10の底壁11bの内部を延在する底部通路55bと、を有し、複数の側部通路55aは、互いに同じ形状に形成されると共に、複数の底部通路55bは、互いに同じ形状に形成される。これにより、基板処理装置1は、複数の排気通路55において同じコンダクタンスを排気ガスにかけることになり、複数の排気通路55を流通する排気ガスを等しくすることが可能となる。
また、1以上の排気口52、52Aと、複数の排気通路55との間には、バッファ空間53が設けられており、バッファ空間53は、複数の排気通路55の各々に向かって連続する奥行空間53dを有し、複数の奥行空間53dは、互いに同じ形状に形成されている。これにより、基板処理装置1は、複数の奥行空間53dにおいても同じコンダクタンスを排気ガスにかけることができる。
また、奥行空間53dは、排気通路55が連通する位置を基点として等角度および等辺に形成されている。これにより、基板処理装置1は、バッファ空間53に流入した排気ガスを奥行空間53dにスムーズに導いて奥行空間53dに集まり易くすることができる。結果的に、奥行空間53d付近の排気ガスの流通性が弱まり、奥行空間53dから離れた箇所の排気ガスの流通性が高まるため、排気口52、52Aの周方向全周において略同じ陰圧を付与することが可能となる。
また、処理容器10の壁の外周面には、処理容器10を加熱する加熱体14が設けられている。これにより、基板処理装置1は、排気通路55を流通する排気ガスを加熱体14により加熱することができ、排気通路55でのデポの発生を抑制できる。
また、処理容器10は、低熱膨張材料により形成され、加熱体14は、処理容器10の壁の表面に溶射を行うことにより形成される溶射ヒータである。これにより、基板処理装置1は、処理容器10の目的の表面全体に加熱体14を簡単に設けることができ、ステンレス鋼により熱伝達率が低い処理容器10でも高温化を促すことが可能となる。
また、加熱体14は、処理容器10の軸方向に沿って複数のゾーン14z1、14z2、14z3に分割され、複数のゾーン14z1、14z2、14z3毎に加熱量を調整可能である。これにより、基板処理装置1は、処理容器10内の温度分布に応じて処理容器10を適切に加熱することができる。
また、複数のゾーン14z1、14z2、14z3のうち少なくとも1つは、1以上の排気口52、52Aと水平方向に隣接する位置に配置され、他のゾーンの加熱量よりも高い加熱量に調整される。これにより、基板処理装置1は、温度が低下し易い排気口52、52A付近の温度を高めて、この付近に配置される基板Wの外周部の温度低下を抑制することが可能となる。
また、処理容器10は、サセプタ20に載置された基板Wに向かって突出する内側凸部51を有し、排気口52、52Aは、内側凸部51の内周面に設けられる。これにより、基板処理装置1は、基板Wの外縁の近傍位置に排気口52、52Aを配置することができ、基板Wに供給された処理ガスを直ちに排気できる。
また、排気口52は、処理容器10の内周面の全周にわたって延在する環状に形成されており、複数の排気通路55は、処理容器10の中心を挟んだ対称位置に設けられている。これにより、基板処理装置1は、環状の排気口52の全体から排気ガスを吸引することができ、基板処理をより安定して行うことができる。
また、1以上の排気口52Aは、複数の排気通路55と同じ数だけ設けられて、複数の排気通路55の各々に連通しており、複数の排気口52A同士の間には、排気口52Aの延在長さよりも短い隔壁54が設けられている。これにより、基板処理装置1は、複数の排気口52Aを有する場合でも、処理容器10の周方向の全周から複数の排気口52Aを介して排気ガスを吸引することができる。
また、処理容器10は、アウタ容器17に収容され、アウタ容器17の底面と処理容器10の間には、処理容器10をアウタ容器17から間隙を開けて支持する支持部(ボール状部材18)が配置される。これにより、基板処理装置1は、処理容器10の断熱性を一層高めることができる。
また、本開示の第2の態様は、基板Wを処理する基板処理方法であって、処理容器10の内部空間10sに配置されたサセプタ20に基板Wを載置する工程と、ガス供給部40により内部空間10sに処理ガスを供給し、かつガス排気部50により処理ガスを含む排気ガスを内部空間10sから排気する工程と、を備え、排気ガスを排気する工程では、処理容器10の内部空間10sに連通すると共に当該処理容器10の内周面の周方向に沿って延在する1以上の排気口52、52Aに排気ガスを流入させた後に、1以上の排気口52、52Aに連通して処理容器10の壁の内部を延在する複数の排気通路55を介して排気ガスを流通させる。この場合でも、基板処理方法は、処理容器10内の排気ガスの流通を均等化して、基板処理の面内均一性を向上させることができる。
今回開示された実施形態に係る基板処理装置1は、すべての点において例示であって制限的なものではない。実施形態は、添付の請求の範囲およびその主旨を逸脱することなく、様々な形態で変形および改良が可能である。上記複数の実施形態に記載された事項は、矛盾しない範囲で他の構成も取り得ることができ、また、矛盾しない範囲で組み合わせることができる。
本開示の基板処理装置1は、Atomic Layer Deposition(ALD)装置、Capacitively Coupled Plasma(CCP)、Inductively Coupled Plasma(ICP)、Radial Line Slot Antenna(RLSA)、Electron Cyclotron Resonance Plasma(ECR)、Helicon Wave Plasma(HWP)のいずれのタイプの装置でも適用可能である。
1 基板処理装置
10 処理容器
10s 内部空間
20 サセプタ
40 ガス供給部
50 ガス排気部
52、52A 排気口
55 排気通路
W 基板

Claims (15)

  1. 基板を内部空間に収容する処理容器と、
    前記内部空間において前記基板を載置するサセプタと、
    前記内部空間に処理ガスを供給するガス供給部と、
    前記処理ガスを含む排気ガスを前記内部空間から排気するガス排気部と、を備え、
    前記ガス排気部は、前記処理容器の前記内部空間に連通すると共に当該処理容器の内周面の周方向に沿って延在し前記排気ガスが流入する1以上の排気口と、1以上の前記排気口に連通して前記処理容器の壁の内部を延在する複数の排気通路と、を有する、
    基板処理装置。
  2. 前記処理容器の少なくとも複数の前記排気通路が形成されている部分は、一体成形されている、
    請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 複数の前記排気通路は、前記処理容器の周方向に沿って等間隔に離間した位置に配置されている、
    請求項1記載の基板処理装置。
  4. 複数の前記排気通路は、前記排気口に連通し前記処理容器の側壁の内部を延在する側部通路と、前記側部通路に連通して前記処理容器の底壁の内部を延在する底部通路と、を有し、
    複数の前記側部通路は、互いに同じ形状に形成されると共に、複数の前記底部通路は、互いに同じ形状に形成される、
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の基板処理装置。
  5. 1以上の前記排気口と、複数の前記排気通路との間には、バッファ空間が設けられており、
    前記バッファ空間は、複数の前記排気通路の各々に向かって連続する奥行空間を有し、
    複数の奥行空間は、互いに同じ形状に形成されている、
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の基板処理装置。
  6. 前記奥行空間は、前記排気通路が連通する位置を基点として等角度および等辺に形成されている、
    請求項5に記載の基板処理装置。
  7. 前記処理容器の壁の外周面には、前記処理容器を加熱する加熱体が設けられている、
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の基板処理装置。
  8. 前記処理容器は、低熱膨張材料により形成され、
    前記加熱体は、前記処理容器の壁の表面に溶射を行うことにより形成される溶射ヒータである、
    請求項7に記載の基板処理装置。
  9. 前記加熱体は、前記処理容器の軸方向に沿って複数のゾーンに分割され、複数の前記ゾーン毎に加熱量を調整可能である、
    請求項7に記載の基板処理装置。
  10. 複数の前記ゾーンのうち少なくとも1つは、1以上の前記排気口と水平方向に隣接する位置に配置され、他のゾーンの加熱量よりも高い加熱量に調整される、
    請求項9に記載の基板処理装置。
  11. 前記処理容器は、前記サセプタに載置された前記基板に向かって突出する内側凸部を有し、
    前記排気口は、前記内側凸部の内周面に設けられる、
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の基板処理装置。
  12. 前記排気口は、前記処理容器の内周面の全周にわたって延在する環状に形成されており、
    複数の前記排気通路は、前記処理容器の中心を挟んだ対称位置に設けられている、
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の基板処理装置。
  13. 1以上の前記排気口は、複数の前記排気通路と同じ数だけ設けられて、複数の前記排気通路の各々に連通しており、
    複数の前記排気口同士の間には、前記排気口の延在長さよりも短い隔壁が設けられている、
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の基板処理装置。
  14. 前記処理容器は、アウタ容器に収容され、
    前記アウタ容器の底面と前記処理容器の間には、前記処理容器を前記アウタ容器から間隙をあけて支持する支持部が配置される、
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の基板処理装置。
  15. 基板を処理する基板処理方法であって、
    処理容器の内部空間に配置されたサセプタに前記基板を載置する工程と、
    ガス供給部により前記内部空間に処理ガスを供給し、かつガス排気部により前記処理ガスを含む排気ガスを前記内部空間から排気する工程と、を備え、
    前記排気ガスを排気する工程では、前記処理容器の前記内部空間に連通すると共に当該処理容器の内周面の周方向に沿って延在する1以上の排気口に前記排気ガスを流入させた後に、1以上の前記排気口に連通して前記処理容器の壁の内部を延在する複数の排気通路を介して前記排気ガスを流通させる、
    基板処理方法。
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