JP2023143127A - スポット溶接方法及びスポット溶接装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】積層された4枚のパネルの接合強度を向上することができるスポット溶接方法及びスポット溶接装置を提供する。【解決手段】第1、第2、第3及び第4のパネル61,62,63,64の順に積層された被溶接物60をスポット溶接する方法であって、前記第1のパネル61と前記第2のパネル62とをインダイレクトスポット溶接して、第1の溶接部71を形成する工程と、前記第3のパネル63と前記第4のパネル64とをインダイレクトスポット溶接して、第2の溶接部72を形成する工程と、前記第1の溶接部71及び前記第2の溶接部72を形成した後に、前記被溶接物60をダイレクトスポット溶接して、前記第2のパネル62と前記第3のパネル63とが接合した第3の溶接部73を形成する工程と、含む。【選択図】図2

Description

本発明は、電極間を通電することにより複数枚のパネルを溶接するスポット溶接方法及びスポット溶接装置に関する。
金属製パネルを溶接する方法として、積層された複数枚のパネルの間を大電流で通電し、発生する発熱によりパネル同士を溶接する抵抗溶接が知られている。
抵抗溶接の一つであるスポット溶接では、積層された複数枚のパネルを対向配置された一対の電極で挟持加圧して、各電極間を通電するダイレクトスポット溶接が多用されている。また、パネルの形状等により、複数枚のパネルを一対の電極で挟み込むことができない場合には、パネルの積層部を溶接電極で加圧し、積層部とは異なる部位にアース電極を当接して各電極間を通電するインダイレクトポット溶接が用いられている。
積層された4枚のパネルをスポット溶接する場合、ダイレクトスポット溶接では、一対の電極が接触していないパネルとの間で溶接不良が生じてしまう。溶接不良を回避するため、ダイレクトスポット溶接とインダイレクトスポット溶接とを併用して4枚のパネルを接合する技術が開発されている。
例えば、特許文献1に記載のスポット溶接方法では、まず、積層された3枚のパネルからなる構造体に、ダイレクトスポット溶接を実施し、構造体に第1の溶接点を形成する。その後、この構造体に1枚のパネルを積層し、この4枚目のパネルと構造体との間でインダイレクトスポット溶接を実施して第2の溶接点を形成する。第2の溶接点は、通電時の電流量を確保するために第1の溶接点と積層方向で重ならない位置に形成される。
特開2021-23945号公報
上述したスポット溶接方法では、3枚のパネルが溶接された第1の溶接点と、4枚目のパネルが溶接された第2の溶接点とが、パネルの面方向にずれた位置に形成される。それ故、狭い範囲で溶接を複数箇所施して接合強度を上げることが困難であった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、接合強度を向上することができるスポット溶接方法及びスポット溶接装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一実施形態は、第1のパネル、第2のパネル、第3のパネル及び第4のパネルの順に積層された被溶接物をスポット溶接する方法であって、前記第1のパネルと前記第2のパネルとをインダイレクトスポット溶接して、前記第1のパネルと前記第2のパネルとが接合した第1の溶接部を形成する第1のインダイレクト溶接工程と、前記第3のパネルと前記第4のパネルとをインダイレクトスポット溶接して、前記第3のパネルと前記第4のパネルとが接合した第2の溶接部を形成する第2のインダイレクト溶接工程と、前記第1の溶接部及び前記第2の溶接部を形成した後に、前記被溶接物をダイレクトスポット溶接して、前記第2のパネルと前記第3のパネルとが接合した第3の溶接部を形成するダイレクト溶接工程と、含むことを特徴とする。
また、本発明の一実施形態は、前記スポット溶接方法に用いられるスポット溶接装置であって、前記第1のパネルの外表面に加圧接触される第1の電極と、前記第1の電極の中心軸から外れた位置に配置され、前記第2のパネルの表面に加圧接触される第2の電極と、前記第2の電極と同軸上に対向配置され、前記第3のパネルに加圧接触される第3の電極と、前記第1の電極と同軸上に対向配置され、前記第4のパネルの外表面に加圧接触される第4の電極と、前記第1の電極と前記第2の電極の間を通電状態と非通電状態とに切替え可能な第1の回路と、前記第3の電極と前記第4の電極の間を通電状態と非通電状態とに切替え可能な第2の回路と、前記第1の電極と前記第4の電極の間を通電状態と非通電状態とに切替え可能な第3の回路と、を備えたことを特徴とする。
本発明に係るスポット溶接方法及びスポット溶接装置によれば、パネルの接合強度を向上することができる。
本発明の一実施形態であるスポット溶接装置の要部を模式的に示す図である。 スポット溶接装置の回路構成を示す図である。 スポット溶接装置の回路構成を示す図である。 スポット溶接装置の回路構成を示す図である。 スポット溶接装置の回路構成を示す図である。 本実施形態のスポット溶接方法により4枚のパネルを接合した状態を示す断面図である。 従来のスポット溶接方法により4枚のパネルを接合した状態を示す断面図である。 スポット溶接装置の回路構成を示す図であり、5枚のパネルをスポット溶接する方法を説明するための図である。
図1は、本発明の一実施形態であるスポット溶接装置10の要部を模式的に示す図である。スポット溶接装置10は、例えば、自動車等の車両の製造工程(例えば、車体を構成するパネルの接合等)で用いられる。スポット溶接装置10は、少なくとも一部が重ね合わされた複数枚の金属製のパネルを溶接可能な装置であり、特に、積層された4枚のパネル61,62,63,64の接合に好適な装置である。
図2は、スポット溶接装置10の回路構成を示す図であり、被溶接物60である4枚のパネル61,62,63,64と、被溶接物60に加圧接触されるスポット溶接装置10の4つの電極51,52,53,54を示している。本実施形態では、スポット溶接が施される被溶接物60の一例として、上から順に第1のパネル61、第2のパネル62、第3のパネル63及び第4のパネル64が重ねられた積層パネルを記載している。
図1及び図2に示すように、被溶接物60は、4枚のパネル61,62,63,64が積層された接合領域60aを有するとともに、4枚のパネル61,62,63,64のうち、間の2枚のパネル62,63が積層された非接合領域60bとを有している。スポット溶接装置10の4つの電極51,52,53,54は、それぞれ、第1~第4のパネル61,62,63,4のそれぞれに加圧接触される。本実施形態では、第1のパネル61に接触する電極を第1の電極51、第2のパネル62に接触する電極を第2の電極52、第3のパネル63に接触する電極を第3の電極53、第4のパネルに接触する電極を第4の電極54、としている。第1の電極51及び第4の電極54、並びに、第2の電極52及び第3の電極53は、それぞれ、同軸上に対向配置される。
図2に示すように、本実施形態では、被溶接物60の非接合領域60bの第2のパネル62と第3のパネル63との間において、後述する一対の電極52,53に挟持される部位に絶縁材68を配置している。絶縁材68は、例えば、ゴム材料やウェルドボンド等とすることができ、薄厚に形成することができる。
次に、スポット溶接装置10の各構成について説明する。図1に示すように、スポット溶接装置10は、溶接電源15を構成している一次側電源12及び溶接トランス14と、スイッチボックス16と、スイッチ制御部18と、第1の溶接ガン30と、第2の溶接ガン40と、を備える。第1の溶接ガン30は、第1の電極51及び第4の電極54を備えており、第2の溶接ガン40は、第2の電極52及び第3の電極53を備えている。スイッチボックス16には、図2に示す第1のスイッチ25と第2のスイッチ26とが収容されている。第1のスイッチ25は、溶接電源15の正極側に接続され、第2のスイッチ26は溶接電源15の負極側に接続されている。
溶接トランス14は、一次側電源12からの電流をスポット溶接に適した大電流に変換して、スポット溶接ガン30,40に出力する。一次側電源12と溶接トランス14との間には、溶接電流制御装置13が介在されており、この溶接電流制御装置13によって、各電極51,52,53,54に供給される溶接電流値や通電時間が制御される。
第1の溶接ガン30は、第1のロボットアーム31の先端部に取付けられている。第1の溶接ガン30は、同軸上に対向配置された第1の電極51及び第4の電極54を備えている。第1の電極51は、駆動機構32によって軸方向に移動可能に構成されている。第4の電極54は、第1の溶接ガン30のガンアーム34の先端に固定されている。なお、これに代えて、第1の電極51を固定電極、第4の電極54を可動電極としてもよい。第1の電極51の軸方向の移動動作、及び、第1及び第4の電極51,54による挟持加圧力は、第1の溶接ガン30に接続された第1の溶接ガン制御装置36によって制御される。
第2の溶接ガン40は、第2のロボットアーム41の先端部に取付けられている。第2の溶接ガン40は、同軸上に対向配置された第2の電極52及び第3の電極53を備えている。第2の電極52は、駆動機構42によって軸方向に移動可能に構成されている。第3の電極53は、第2の溶接ガン40のガンアーム44の先端に固定されている。なお、これに代えて、第2の電極52を固定電極、第3の電極53を可動電極としてもよい。第2の電極52の軸方向の移動動作、及び、第2及び第3の電極52,53による挟持加圧力は、第2の溶接ガン40に接続された第2の溶接ガン制御装置46によって制御される。
図1及び図2に示すように、スポット溶接時には、被溶接物60をセットした状態で、駆動機構32,42によって第1の電極51及び第2の電極52のそれぞれを第4の電極54及び第3の電極53のそれぞれに接近させる。これにより、第1の溶接ガン30の一対の電極51,54により、被溶接物60の接合領域60aが加圧挟持され、第2の溶接ガン40の一対の電極52,53により、被溶接物60の非接合領域60bが加圧挟持される。
次に、上述したスポット溶接装置10の回路構成について説明する。図1及び図2に示すように、第1の電極51は、第1の電気ライン21及び第1のスイッチ25を介して溶接電源15に接続されている。第2の電極52は、第2の電気ライン22及び第2のスイッチ26を介して溶接電源15に接続されている。第3の電極53は、第3の電気ライン23及び第1のスイッチ25を介して溶接電源15に接続されている。第4の電極54は、第4の電気ライン24及び第2のスイッチ26を介して溶接電源15に接続されている。
第1のスイッチ25は、切替え操作により、溶接電源15と、第1の電極51又は第3の電極53とを接続する。第2のスイッチ26は、切替え操作により、溶接電源15と、第2の電極52又は第4の電極54とを接続する。第1のスイッチ25及び第2のスイッチ26は、それぞれ、図1に示すスイッチ制御部18により切替え操作される。
上述した回路構成を有するスポット溶接装置10では、図3に示すように、第1のスイッチ25を第1の電気ライン21に接続し、第2のスイッチ26を第2の電気ライン22に接続することで、第1の電極51と第2の電極52とを電気的に接続する第1の回路28Aが形成される。また、図4に示すように、第1のスイッチ25を第3の電気ライン23に接続し、第2のスイッチ26を第4の電気ライン24に接続することで、第3の電極53と第4の電極54とを電気的に接続する第2の回路28Bが形成される。また、図5に示すように、第1のスイッチ25を第1の電気ライン21に接続し、第2のスイッチ26を第4の電気ライン24に接続することで、第1の電極51と第4の電極54とを電気的に接続する第3の回路28Aが形成される。スポット溶接装置10は、スイッチ制御部18により各スイッチ25,26を切替え操作することで、第1の回路28A、第2の回路28B及び第3の回路28Cのそれぞれを通電状態と非通電状態とに切替えることができる。
次に、上述したスポット溶接装置10を用いたスポット溶接方法について説明する。図2に示すように、溶接を施す際に、スポット溶接装置10の第1の電極51は、被溶接物60の接合領域60aにおいて、第1のパネル61の外表面に加圧接触され、第4の電極54は第4のパネル64の外表面に加圧接触される。また、スポット溶接装置10の第2の電極52は、第1の電極51の中心軸から外れるように、被溶接物60の非接合領域60bにおいて、第2のパネル62の外表面に加圧接触され、第3の電極53は第3のパネル63の外表面に加圧接触される。
この状態で、スポット溶接装置10は、スイッチ制御部18により、通電回路を図3に示す第1の回路28Aに切替える。このとき、第2の回路28B及び第3の回路28Cは非通電状態となる。スポット溶接装置10は、この状態で、第1の電極51及び第2の電極52間を通電してインダイレクトスポット溶接を実施する。これにより、図3に示すように、第1の電極51の軸上に、第1のパネル61と第2のパネル62とが接合した第1の溶接部71が形成される(第1のインダイレクト溶接工程)。
次に、スポット溶接装置10は、スイッチ制御部18により、通電回路を図4に示す第2の回路28Bに切替える。このとき、第1の回路28A及び第3の回路28Cは非通電状態となる。スポット溶接装置10は、この状態で、第3の電極53及び第4の電極54間を通電してインダイレクトスポット溶接を実施する。これにより、図4に示すように、第4の電極54の軸上に、第3のパネル63と第4のパネル64とが接合した第2の溶接部71が形成される(第2のインダイレクト溶接工程)。
次に、スポット溶接装置10は、スイッチ制御部18により、通電回路を図5に示す第3の回路28Cに切替える。このとき、第1の回路28A及び第2の回路28Bは非通電状態となる。スポット溶接装置10は、この状態で、第1の電極51及び第4の電極54間を通電してダイレクトスポット溶接を実施する。これにより、図5に示すように、第1の電極51の軸上に、第2のパネル62と第3のパネル63とが接合した第3の溶接部71が形成される(ダイレクト溶接工程)。これにより、第1の溶接部71と第2の溶接部72と第3の溶接部73とは、被溶接物60の積層方向で重なるように、第1及び第4の電極51,52の軸上に形成される。
各溶接工程において、被溶接物60に対する第1の電極51及び第4の電極54による加圧力、並びに、第2の電極52及び第3の電極53による加圧力は、適宜設定することができる。一例として、本実施形態のスポット溶接装置10では、第1の電極51及び第4の電極による加圧力が、第1及び第2のインダイレクト溶接工程よりも、ダイレクト溶接工程の方が高くなるように設定されている。第2の電極52及び第3の電極53による加圧力は、各溶接工程で等しい値に設定されており、かつダイレクト溶接工程における第1の電極51及び第4の電極54による加圧力よりも低い値に設定されている。なお、各溶接工程において、第1の電極51及び第4の電極54による加圧力、並びに、第2の電極52及び第3の電極53による加圧力が等しい値に設定されていてもよい。
上述したスポット溶接装置10によるスポット溶接方法では、第1及び第2のインダイレクト溶接工程、並びに、ダイレクト工程において、各電極51,52,53,54を被溶接物60に対して同じ位置に配置して、被溶接物60を挟持加圧した状態を維持することができる。本実施形態では、第2及び第3の電極52,53による挟持位置において、第2及び第3のパネル62,63の間に絶縁材68を入れているため、第1及び第2のインダイレクト溶接工程において、第2及び第3のパネル62,63間に電流が流れることを防止することができる。
また、被溶接物60の接合領域60aに複数箇所、スポット溶接を施す場合に、スポット溶接装置10では、第2及び第3の電極52,53の挟持位置を変えることなく、第1及び第4の電極51,54の挟持位置のみを変えて、効率よく溶接を施すことが可能である。
上述したスポット溶接方法では、図5に示すように、各溶接部71,72,73が被溶接物60の積層方向に重なって形成されるので、被溶接物60の狭い範囲に溶接を複数箇所施すことができ、これにより、被溶接物60の接合強度を上げることができる。
図6は、本実施形態のスポット溶接方法により4枚のパネル61,62,63,64を接合した状態を示す断面図であり、図7は、従来のスポット溶接方法により4枚のパネル61,62,63,64を接合した状態を示す断面図である。図6及び図7において、A、B、C、D、E、F、Gは、それぞれ、溶接部が形成される順番を示している。
図7に示す従来の方法では、3枚のパネル(第2のパネル62、第3のパネル63及び第4のパネル)をダイレクトスポット溶接し、第2のパネル62及び第3のパネル63が接合した第1の溶接部171と、第3のパネル63及び第4のパネル64が接合した第2の溶接部172とを形成される。その後、1枚のパネル(第1のパネル61)を積層して、第1のパネル61と第2のパネル62をインダイレクトスポット溶接し、第1のパネル61及び第2のパネル62が接合した第3の溶接部173を形成している。従来の方法では、通電量を確保するために、ダイレクトスポット溶接による溶接部171,172と、インダイレクトスポット溶接による溶接部173とが被溶接部60の面方向にずれて形成されてしまう。
これに対し、本実施形態のスポット溶接方法では、図6に示すように、第1の溶接部71,第2の溶接部72及び第3の溶接部73が面方向にずれることなく、重なって形成されるため、同じ面積の範囲に、従来よりも多くの接合箇所を形成することができる。これにより、被溶接物60の接合強度を向上させることができる。
上述したスポット溶接装置10は、積層された5枚のパネルを接合することも可能である。図8は、スポット溶接装置10の回路構成を示す図であり、5枚のパネル61,62,63,64,65をスポット溶接する方法の実施形態を示す図である。
図8に示す例では、被溶接物60が、上から順に第1のパネル61、第2のパネル62、第5のパネル65、第3のパネル63及び第4のパネル64が重ねられた積層パネルとなっている。被溶接物60は、5枚のパネル61,62,65,63,64が積層された積層領域60aと、第1及び第4のパネル61,64の間の3枚のパネル62,65,63が積層された非接合領域60bとを有している。本実施形態では、被溶接物60の非接合領域60bの第2のパネル62、第5のパネル65及び第3のパネル63のそれぞれの間において、第2及び第3の電極52,53に挟持される部位に絶縁材68を配置している。
5枚のパネル61,62,63,64,65を溶接する場合、まず、第1及び第2の電極51,52間を通電して、第1のパネル61と第2のパネル62とをインダイレクトスポット溶接する(第1のインダイレクト溶接工程)。これにより、第1の電極51の軸上に、第1及び第2のパネル61,62が接合した第1の溶接部71が形成される。次に、第3及び第4の電極53,54間を通電して、第3のパネル63と第4のパネル64とをインダイレクトスポット溶接する(第2のインダイレクト溶接工程)。これにより、第4の電極54の軸上に、第3及び第4のパネル63,64が接合した第2の溶接部72が形成される。次に、第1及び第4の電極51,54間を通電して、ダイレクトスポット溶接する(ダイレクト溶接工程)。これにより、第1の電極51の軸上に、第2、第5及び第3のパネル61,65,62が接合した第3の溶接部74が形成される。これにより、各溶接部71,72,74は、被溶接物60の積層方向で重なるように形成することができる。
なお、本発明は上述した実施の形態や変形例に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、スポット溶接方法は、第3のパネル63と第4のパネル64をインダイレクトスポット溶接して第2の溶接部72を形成した後、第1のパネル61と第2のパネル62をインダイレクトスポット溶接して、第1の溶接部71を形成してもよい。
また、絶縁材68はオプションであり、絶縁材68を用いずにスポット溶接することも可能である。
10 スポット溶接装置
12 一次側電源
13 溶接電流制御装置
14 溶接トランス
15 溶接電源
16 スイッチボックス
18 スイッチ制御部
25 第1のスイッチ
26 第2のスイッチ
30 第1の溶接ガン
40 第2の溶接ガン
51 第1の電極
52 第2の電極
53 第3の電極
54 第4の電極
60 被溶接物
61 第1のパネル
62 第2のパネル
63 第3のパネル
64 第4のパネル
65 第5のパネル
68 絶縁材

Claims (5)

  1. 第1のパネル、第2のパネル、第3のパネル及び第4のパネルの順に積層された被溶接物をスポット溶接する方法であって、
    前記第1のパネルと前記第2のパネルとをインダイレクトスポット溶接して、前記第1のパネルと前記第2のパネルとが接合した第1の溶接部を形成する第1のインダイレクト溶接工程と、
    前記第3のパネルと前記第4のパネルとをインダイレクトスポット溶接して、前記第3のパネルと前記第4のパネルとが接合した第2の溶接部を形成する第2のインダイレクト溶接工程と、
    前記第1の溶接部及び前記第2の溶接部を形成した後に、前記被溶接物をダイレクトスポット溶接して、前記第2のパネルと前記第3のパネルとが接合した第3の溶接部を形成するダイレクト溶接工程と、含むことを特徴とするスポット溶接方法。
  2. 前記第1の溶接部と前記第2の溶接部と前記第3の溶接部とは、前記被溶接物の積層方向で重なるように形成されることを特徴とする請求項1に記載のスポット溶接方法。
  3. 前記第2のパネルに加圧接触する電極と、前記第2の溶接工程において前記第3のパネルに加圧接触される電極とは、同軸上に対向配置され、
    前記第1及び第2のインダイレクト溶接工程において、前記第2のパネルと前記第3のパネルとの間かつ前記各電極の軸上に、絶縁材を配置することを特徴とする請求項1又は2に記載のスポット溶接方法。
  4. 前記被溶接物は、前記第2のパネルと前記第3のパネルとの間に積層された第5のパネルを有し、
    前記ダイレクト溶接工程において、前記ダイレクトスポット溶接により、前記第2のパネルと前記5のパネルと前記第3のパネルとを接合することを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のスポット溶接方法。
  5. 請求項1~3のいずれか1項に記載のスポット溶接方法に用いられるスポット溶接装置であって、
    前記第1のパネルの外表面に加圧接触される第1の電極と、
    前記第1の電極の中心軸から外れた位置に配置され、前記第2のパネルの表面に加圧接触される第2の電極と、
    前記第2の電極と同軸上に対向配置され、前記第3のパネルに加圧接触される第3の電極と、
    前記第1の電極と同軸上に対向配置され、前記第4のパネルの外表面に加圧接触される第4の電極と、
    前記第1の電極と前記第2の電極の間を通電状態と非通電状態とに切替え可能な第1の回路と、
    前記第3の電極と前記第4の電極の間を通電状態と非通電状態とに切替え可能な第2の回路と、
    前記第1の電極と前記第4の電極の間を通電状態と非通電状態とに切替え可能な第3の回路と、
    を備えたことを特徴とするスポット溶接装置。
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