JP2023142726A - マスク、及びマスクの製造方法 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023142726000001
【課題】シート状の耳掛け部を備えたマスクにおいて、薬剤を利用してマスクに追加的な機能が付与され、且つマスク本体と耳掛け部との接合強度も十分な構成を提供する。
【解決手段】本体と、一対のシート状耳掛け部とを備えたマスクであって、
前記一対のシート状耳掛け部が、前記本体の顔対向側又は顔非対向側の横方向の各端部に接合領域で接合され、前記本体が、少なくとも顔対向側に、不連続な複数の薬剤塗布部が形成された薬剤塗布面を有し、前記接合領域の少なくとも一部において、前記薬剤塗布面が前記シート状耳掛け部に対向し、前記薬剤塗布面のうち前記接合領域における前記薬剤塗布部の面積率が70%以下である。
【選択図】図5

Description

本発明は、マスク、及びマスクの製造方法に関する。
マスクの一般的な構成は、装着者の顔を少なくとも部分的に覆うマスク本体と、マスク本体にそれぞれ結合された一対の耳掛け部とを有する。マスクの耳掛け部は紐状のものが多いが、シート状に形成された耳掛け部も知られている。例えば、特許文献1には、単一シート状の耳掛けシートとして構成された耳掛け部が、当該耳掛け部の接合部で、本体の両端部領域にそれぞれ接合された構成が記載されている。
また、マスクにおいては、所定の薬剤を利用することによってマスク本体に何等かの追加的な機能を付与した構成も知られている。例えば、特許文献2には、マスク本体の通気布帛部の内面に、化粧料等の液体を含侵させた液体含侵部を含む液体含侵手段が設けられた保湿マスクが記載されている。
特許第5762803号公報 特許第5734530号公報
特許文献2に記載されているような保湿マスクは、液体含侵部から僅かずつ液体を蒸散させるものであるので、保湿効果が長期間持続するという利点がある。しかしながら、液体含侵手段等の構成が複雑になり得るので、製造上の手間がかかってしまう。
これに対し、マスク本体に直接的に薬剤を塗布することも考えられる。しかしながら、特許文献1に記載されているようなシート状の耳掛け部は、所定領域で本体に接合されている。そのため、製造手順等によっては、マスク本体と耳掛け部との間に所定領域に薬剤が配されることになる。そのために、マスク本体と耳掛け部との間での接合強度が低下する可能性がある。
上記に鑑みた本発明の一態様は、シート状の耳掛け部を備えたマスクにおいて、薬剤を利用してマスクに追加的な機能が付与され、且つマスク本体と耳掛け部との接合強度も十分な構成を提供することを課題とする。
本発明の第一の態様は、本体と、一対のシート状耳掛け部とを備えたマスクであって、前記一対のシート状耳掛け部が、前記本体の顔対向側又は顔非対向側の横方向の各端部に接合領域で接合され、前記本体が、少なくとも顔対向側に、不連続な複数の薬剤塗布部が形成された薬剤塗布面を有し、前記接合領域の少なくとも一部において、前記薬剤塗布面が前記シート状耳掛け部に対向し、前記薬剤塗布面のうち前記接合領域における前記薬剤塗布部の面積率が70%以下である。
上記第一の態様によれば、耳掛け部がシート状に形成されているので、装着時には耳掛け部が、装着者の耳の裏側若しくは耳の後ろの位置の肌に面で接触することができる。そのため、肌に過度に大きい圧力が掛かることがなく、肌への負担が少ないので、快適な装着感を得ることができる。また、シート状の耳掛け部が本体と接合領域で接合されており、厚み方向で所定の領域にわたって接続されているので、僅かな面積で本体に接続されている紐状の耳掛け部のような構成と比べて、耳掛け部が本体から外れ難い。
また、本体が、薬剤塗布部が形成された薬剤塗布面を有するので、薬剤の所定作用を本体の顔対向側の面に付与できる。よって、薬剤の選択に応じて所望の追加的な機能をマスクに付与できる。また、上記薬剤塗布面は少なくとも顔対向側に設けられているので、肌に直接触れることで作用を発揮できる薬剤の場合には特に、薬剤が顔に接触しやすく、薬剤の作用を一層発揮させることができる。
さらに、本態様では、接合領域の少なくとも一部において、本体の薬剤塗布面と耳掛け部とが対向している。この場合、本体と耳掛け部との間に薬剤塗布部が配されることになり、薬剤の種類、量、又は本体と耳掛け部との接合形式によっては、本体と耳掛け部との間の接合強度が低下することがある。これに対し、本態様ではさらに、薬剤塗布面のうち接合領域における薬剤塗布部の面積率が70%以下となっているので、本体と耳掛け部との接合強度の低下を防ぐことができる。すなわち、薬剤によってマスクに対して追加的な機能を付与しつつ、本体と耳掛け部との接合強度を維持できる。
本発明の第二の態様では、記薬剤塗布面の全体における前記薬剤塗布部の面積率が10~80%である。
上記第二の態様によれば、薬剤塗布面全体における薬剤塗布部の面積率が所定範囲にあることによって、薬剤の作用を高めることができるとともに。薬剤塗布面における薬剤の面積率が過度に大きくなって薬剤がベタついたり、本体の材料が有する元来の特徴(フィルタ性能等)が損なわれたりする可能性を低減できる。
本発明の第三の態様では、前記複数の薬剤塗布部同士が、縦方向及び横方向に互いに離間して配置されている。
上記第三の態様によれば、薬剤塗布部を二次元に分散させて配置することができる。薬剤の作用を維持しつつ、本体の材料が有する元来の特徴が損なわれる可能性を低減でき、また薬剤の量を小さくできるので薬剤にかかるコストも低減できる。
本発明の第四の態様では、前記一対のシート状耳掛け部が、前記本体の顔非対向側に接合されており、前記本体の縦方向の少なくとも一方の端部が前記本体の顔非対向側に折り返され、これにより前記薬剤塗布面が露出する。
上記第四の態様によれば、耳掛け部が本体の顔非対向側に接合されているので、使用開始時に耳掛け部をそれぞれ左右に(横方向に)展開する動作において、使用者が本体の顔対向側の面に触れる可能性を低減でき、衛生的にマスクの装着ができる。さらに、本態様では、本体の縦方向の上端及び/又は下端が折り返されているので、本体を構成するシート材料の端縁が顔や手に触れることを防止でき、装着感を向上できる。また、薬剤塗布面が顔対向側のみならず、顔非対向側にも配置されるので、使用者がマスク本体の顔対向側の面を手指で触った場合等に、使用者の手指に対して薬剤の作用を発揮できる。
本態様では、薬剤塗布面が顔非対向側に露出しているので、本体と耳掛け部との接合領域において両者間に薬剤が配置され得る。このような構成であっても、上記第一の態様により、薬剤塗布面のうち接合領域における薬剤塗布部の面積率が所定値以下となっているので、接合領域における本体と耳掛け部との接合強度の低下が防止される。
本発明の第五の態様では、前記本体が、積層された複数のシートを有し、前記複数のシートのうち最も顔対向側に配置された顔対向シートの少なくとも顔対向側の面が前記薬剤塗布面となっており、前記顔対向シートの縦方向の少なくとも一方の端部が前記本体の顔非対向側へ折り返されている。
上記第五の態様によれば、本体が積層された複数のシートを有している、すなわち多層構造となっている。そのため、各シートに、各シートの配置に応じた異なる機能を持たせることができ、マスクの用途に適ったマスク本体の構成を提供できる。また、複数のシートのうち最も顔対向側に位置し、且つ顔対向側の面が薬剤塗布面となっている一続きのシートを、縦方向の少なくとも一方の端部で折り返すので、縦方向の当該少なくとも一方の端部においては、顔対向側から上記端部の端縁、さらに顔非対向側まで続いて薬剤塗布面が配置されることになる。そのため、薬剤が肌触り若しくは手触りの作用を有する場合には、本体の上端縁及び/又は下端縁が顔又は手指に触れた際の、顔又は手指に良好な感覚を付与できる。
本発明の第六の態様では、前記薬剤塗布部の1つと当該1つの薬剤塗布部に隣り合う別の薬剤塗布部との間の間隔が、前記薬剤塗布部の1つの円相当径よりも大きい。
上記第六の態様によれば、薬剤塗布面において、薬剤塗布部が、薬剤塗布部間の間隔が広くなるように形成されているので、接合領域における薬剤塗布部の密集を回避できる。そのため、接合領域における接合強度の低下を防止する、という上述の効果を向上できる。
本発明の第七の態様では、前記薬剤が、保湿、平滑化、及び加香の1以上の作用を奏する薬剤である。
上記第七の態様によれば、所定の作用を奏する薬剤を使用することで、マスク本来の機能に加えて、追加的な所定の機能が付与される。
本発明の第八の態様では、本体に、少なくとも顔対向側に、不連続な複数の薬剤塗布部が形成された薬剤塗布面を形成した後、前記本体の顔対向側又は顔非対向側の横方向の各端部に接合領域で一対のシート状耳掛け部を接合し、前記接合領域の少なくとも一部において、前記薬剤塗布面が前記シート状耳掛け部に対向させ、前記接合領域における前記薬剤塗布部の面積率が70%以下である。
上記第八の態様によれば、上記第一の態様と同様の効果を奏する、マスクの製造方法を提供できる。
本発明の一態様によれば、シート状の耳掛け部を備えたマスクにおいて、薬剤を利用してマスクに追加的な機能が付与され、且つマスク本体と耳掛け部との接合強度も十分な構成を提供できる。
本実施形態によるマスクを顔非対向側(外側)から見た平面図である。 図1に示すマスクの顔対向側(内側)から見た平面図である。 図1のI-I線断面図である。 図1に示すマスクの耳掛け部が側方へ開かれた後の状態を示す部分図である。 図1において薬剤塗布部を表示した図である。 図2において薬剤塗布部を表示した図である。 本実施形態によるマスクの製造について説明するための図である。 図7に示す製造例により得られるマスクの例を顔非対向側から見た平面図である。 薬剤塗布部の変形例を示す図であり、マスクを顔非対向側から見た平面図である。 図9に示すマスクを顔対向側から見た平面図である。 薬剤塗布部の別の変形例を示す図であり、マスクを顔非対向側から見た平面図である。 図11に示すマスクを顔対向側から見た平面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を詳説する。なお、各図面において、特に説明がない限り、同一の又は対応する構成については同一の符号を付して説明を省略する場合がある。
<マスクの基本構成>
本発明の一形態は、装着者の顔、より具体的には装着者の少なくとも鼻及び口を覆うことのできるマスクである。本形態によるマスクは、異物が顔に到達することを防止したり、装着者が発する飛沫が飛散することを防止したりする機能を有し得るものであって、衛生マスク又はサージカルマスクとも呼ばれる。マスクは、使い捨てのものであっても、洗濯によって繰り返し使用可能なものであってもよい。
図1に、マスク1の平面図を示す。図1は、マスク1を顔非対向側(外側)、すなわち装着時に顔に対向させず外部に露出させる面の側から見た図である。また、図2に、マスクを顔対向側(内側)、すなわち顔に対向させる面の側から見た平面図を示す。
図1に示すように、本形態によるマスク1は、装着時に装着者の顔の正面に配置され、装着者の主として鼻及び口を覆うことができるマスク本体(以下、単に「本体」とも呼ぶ)10と、マスク本体10にそれぞれ接合された一対のシート状の耳掛け部20a、20aとを備えている。マスク1及びマスク本体10は、装着時に装着者の顔の上下方向に対応する上下方向(縦方向)D1と、装着時に装着者の顔の左右方向に対応する左右方向(横方向)D2とを有する。縦方向D1と横方向D2とは直交している。
(マスク本体)
図1及び図2に示すマスク本体10は、横方向D2に長辺を有する長方形の平面視形状を有するが、マスク本体10の平面視形状は図示のものに限られない。また、図1及び図2に示すように、マスク本体10は、縦方向D1に並んで配置された複数の襞(プリーツ)によって形成されるプリーツ構造15を有している。プリーツ構造15の襞は、マスク本体10を構成するシートを横方向D2に沿った折り線にて折ることによって形成される。そして、複数の襞が形成された状態で、マスク本体10の横方向D2両端部が、ヒートシール、超音波シール、接着剤等によって固定される。そのため、マスク1の使用時には、マスク1の横方向D2の中央付近のプリーツ構造15の襞を縦方向D1に広げることができる。それにより、マスク本体10の横方向D2中央が、縦方向D1でも横方向D2でもマスク1の顔非対向側に突出するように湾曲して、顔の立体形状に適合するような形状に変形し得る。プリーツ構造15の具体的な構成は特に限定されず、マスク本体に形成される公知の構成であってよいが、図1及び図2に示すように、縦方向D1の中央に箱襞が形成されているプリーツ構造であると、装着時にマスク本体10の縦方向D1の中央を顔から離れる方向に突出させやすいので好ましい。
マスク本体10は、複数のシートが積層されてなる多層構造を有していてよい。図3に、マスク1の、耳掛け部20a、20aとマスク本体10とが接合されている端部領域での断面図(図1のI-I線断面図、プリーツ構造の図示は省略)を示す。図3に示すように、マスク本体10は、顔対向側から、内シート(顔対向シート)11、中間シート12、及び外シート13の順に積層された3層構造となっている。このようなマスク本体10を構成する各シートは、不織布、織物、編物等の繊維含有層を含むことが好ましく、不織布を含むことがより好ましい。不織布としては、スパンボンド不織布、スパンレース不織布、メルトブローン不織布、エアスルー不織布、ポイントボンド不織布等が挙げられる。中間シート12は、異物(塵、花粉、細菌、ウィルス等)を捕集する機能が高められたシートとすることが好ましいので、そのために、細い繊維を含み得るメルトブローン不織布が用いられることが好ましい。また、不織布を構成する繊維は樹脂繊維であると好ましく、樹脂繊維の樹脂の種類としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン等が挙げられる。内シート(顔対向シート)11及び外シート13の目付は、10~50g/mであってよい。異物捕集性の高い中間シートの目付は、10~100g/mであると好ましく、10~50g/mであってよく、好ましくは15~50g/mであるとより好ましい。
また、本形態のマスク本体10は、上側及び下側の少なくとも一方で折り返されていてよい。マスク本体10の上端縁及び/又は下端縁は切断縁となり、鋭くなっている場合があるが、上記のような折返しがあることで、鋭くなった端縁が顔や手に触れにくくなり、装着感を向上できる。
図3に示す例では、マスク本体10は、上側及び下側で折り返されている。より具体的には、内シート(顔対向シート)11が、中間シート12及び外シート13よりも縦方向D1の長さが大きくなっており、すなわち、内シート(顔対向シート)11が上端及び下端で、中間シート12及び外シート13からはみ出すようになっている。そして、内シート(顔対向シート)11の上側ではみ出した部分が、顔非対向側に、中間シート12及び外シート13の上端縁を覆うようにして折り返されて、上折返し部11Uが形成されている。また、内シート(顔対向シート)11の下側ではみ出した部分が、顔非対向側に、中間シート12及び外シート13の下端縁を覆うようにして折り返され、下折返し部11Lが形成されている。このように内シート11のみが上側及び下側の少なくとも一方で折り返されていると、折返された部分でマスク本体10の厚みが過度に大きくなることなく、上述のような装着感の向上を図ることができる。
さらに、図示の例では、内シート(顔対向シート)11が上側及び下側で折り返された状態で、その状態が維持されるように、上接合部12U及び下接合部12Lにて接合され、固定されている。上接合部12U及び下接合部12Lは、いずれも、ヒートシール、超音波シール、接着剤等によって形成できる。図1に示す例では、上接合部12U及び下接合部12Lはそれぞれ、間欠して点状に形成されている。
図1に示すように、マスク本体10内には、横方向D2にわたって延びる形状保持部材(ノーズフィットともいう)30が配置されていてよい。形状保持部材30は、例えば、上折返し部11Uを折り返す前に外シート13の面上に配置し、上折返し部11Uと外シート13との間に配置させると好ましい。形状保持部材30は、扁平帯状の金属製又は樹脂製の部材であってよく、可撓性及び形状保持性を有する部材である。すなわち、使用者の手によって容易に変形でき、その変形された状態を維持することができる。この形状保持部材30を鼻付近の形状に沿って変形させることによって、マスク本体10の上部を顔(鼻)に密着させ、隙間を減らすことができる。
なお、マスク本体10には、マスク本体10の外面及び内面の区別を可能にするマーク18を、エンボス加工、印刷、縫込み等によって形成してもよい。マーク18は、使用者が目視で認識できるものであれば、その形態は限定されない。マーク18は、図1等に示すように、文字であってもよいし、数字、記号、図形、ロゴ等であってもよい。
(耳掛け部)
一対の耳掛け部20a、20aはそれぞれ連続した環状であり、より具体的には円形又は四角形であってよい。装着時には環の内側、すなわち耳掛け部20aの中央の開口29に装着者の耳が入るように耳掛け部20aを耳に掛けることができるようになっている。これにより、マスク本体10をその装着位置に保持することができる。
図1及び図2に示すように、一対の耳掛け部20a、20aは、紐状又は糸状ではなく、シート状に形成されている。すなわち、一対の耳掛け部20a、20aはそれぞれ平面視で幅を有する帯状の環を形成しているので、マスク装着時に耳掛け部20aを耳に掛けた時に、耳の後ろ又は耳たぶの裏面に面で接触できるため、耳に掛かる負担を軽減することができる。そのため、長時間使用したとしても違和感を低減できる。
図1及び図2に示す形態では、一対の耳掛け部20a、20aは、横方向D2の中央で互いに分離可能に結合した単一シート状に、すなわち、耳掛け部シート20として形成されている。ここで、単一シートとは、連続した1枚のシートからなる形態を指す。この1枚のシートは、単層であってもよいし、複数の層が積層されてなる積層体であってもよい。一対の耳掛け部20a、20aが単一シート状になっていることで、製造時に耳掛け部20a、20aの位置決めを同時に行うことができ、マスクの製造がより容易になる。なお、本形態では、一対の耳掛け部20a、20aは必ずしも結合されていなくともよい。
一対の耳掛け部20a、20aが合わせて単一の耳掛け部シート20を形成している場合、耳掛け部シート20は、所定位置で破断させることによって分離した一対の耳掛け部20a、20aを形成できるように構成されていてよい。図1の形態では、一対の耳掛け部20a、20aは、結合部28にて結合されている。結合部28の結合形式は特に限定されないが、使用者の通常の力で引っ張ることによって分離可能な結合であることが好ましい。例えば図1に示すようにミシン目として形成されていてよい。また、シートの厚みを小さくすること、又はその他の手段によって、一対の耳掛け部20a、20aの境界を脆弱化したり、応力が掛かりやすくしたりすることによって、結合部28を形成してもよい。また、結合部28は、使用者がハサミ等の道具によって切断できるように構成されていてもよい。
耳掛け部20a、20aは、少なくとも横方向D2に伸縮性を有する、好ましくはマスク本体10よりも高い伸縮性を有するものであってよい。耳掛け部20a、20aを伸縮性とするための構成は特に限定されないが、耳掛け部20a、20a(若しくは耳掛け部シート20)は、伸縮性部材と、伸縮性部材の両面にそれぞれ配置された低伸縮性若しくは非伸縮性のシート状の表面材とを含む部材とから構成されていると好ましい。より具体的には、伸縮性の耳掛け部20a、20aは、伸縮性部材に引張り力を加えて伸長させた状態で、その各面に低伸縮性若しくは非伸縮性のシート(表面材)を積層させ、伸縮性フィルムと表面材とを間欠的に固定した後、引張り力を解除して伸縮性部材の伸長を解くことによって形成できる。
伸縮性部材は、伸縮性フィルム、複数の糸ゴム等の弾性伸縮性部材であってよい。このうち、伸縮性フィルムは、糸ゴム等に比べて製造時の配置作業が煩雑にならず、また高い伸縮性が得られることから好ましい。伸縮性フィルムの材料としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリウレタン等が挙げられる。伸縮性フィルムの伸縮性は、引張試験機による測定で最大伸張率が自然長の3.5~4.0倍であるものが好ましい。なお、伸縮性フィルムは、湿気を通過させる機能を有してもよい。
伸縮性フィルムの両面に配置するシート(表面材)は、互いに同じであってもよいし、異なっていてもよい。また、表面材は繊維構造体、より具体的には不織布、織物、編物等であると好ましい。これらのうち、肌触り、通気性が良く、装着感の向上に寄与することから、不織布が好ましい。不織布としては、エアスルー不織布、スパンボンド不織布、スパンレース不織布、ニードルパンチ不織布、ケミカルボンド不織布等が挙げられる。このうち、毛羽立ちがなく、強度の高いスパンボンド不織布、柔らかさのあるエアスルー不織布等を適宜選択することができる。また、不織布に含まれる繊維は樹脂繊維であると好ましく、樹脂繊維の樹脂の種類としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン等が挙げられる。表面材が不織布である場合、不織布の目付は、5~50g/mであってよく、特に8~25g/mが好ましい。
耳掛け部20a、20a(耳掛け部シート20)の製造における、上述の伸縮性フィルムと表面材との積層後の間欠的な固定は、超音波シール、ヒートシール等の融着手段、或いは接着剤等を利用して形成することができる。より確実な固定が可能であること、小面積の融着が可能で、耳掛け部20a(耳掛け部シート20)の通気性を向上できること等から超音波シールによって形成することが好ましい。伸縮性フィルムと表面材とを間欠的に固定することで、伸縮性フィルムの伸長が解かれた際に、表面材の、伸縮性フィルムに固定されていない部分が伸縮性フィルムから離れる方向に隆起するので、耳掛け部20a、20aの表面(両面)には、複数の襞が形成されることになる。より具体的には、伸縮性フィルムの伸縮方向に直交する方向に沿って延びる襞の山が複数、伸縮性フィルムの伸縮方向に並んで形成され得る。このような耳掛け部20aの表面の多数の襞によって、耳掛け部20aの表面が肌に接した時、耳掛け部20aの素材が肌の全面に接触するのではなく、耳掛け部20aと肌との間に空間が形成されるので、肌にべったり張り付くような感覚を低減でき、装着感を向上させることができる。
なお、伸縮性の耳掛け部20a、20aとして、伸縮性フィルムを用いるのではなく、伸縮性不織布等を用いてもよい。
耳掛け部20a(耳掛け部シート20)全体の目付は、20~150g/mであってよい。耳掛け部20aの厚みは、100~3,000μmであってよい。
(マスク本体と耳掛け部との接合)
一対の耳掛け部20a、20aは、マスク本体10の両側部、すなわち横方向D2の両端部に、所定の領域にわたってそれぞれ接合されている。耳掛け部20aの環形のうち、横方向D2外側において縦方向D1に延在する部分である基部21が、マスク本体10の横方向D2の端部の領域に接合されている。基部21は、耳掛け部20aが矩形である場合には、矩形の4辺のうち横方向D2の外側において縦方向D1に延在する辺に相当する。図1に示す例では、基部21の内輪郭は、縦方向D1の中央の領域で縦方向D1に沿って延びる直線状になっており、また基部21の幅(横方向D2の長さ)も、縦方向D1の中央の領域で一定となっているが、例えば基部21の内輪郭は、縦方向D1の中央の領域で、必ずしも直線状でなくてもよい。
接合領域50は、マスク本体10と耳掛け部20aとが接合されている領域である。マスク本体10と耳掛け部20a、20a(耳掛け部シート20)とを、ある程度の面積にわたって接合することができるので、僅かな面積で本体に接続される紐状の耳掛け部のような構成と比較して、耳掛け部20a、20aとマスク本体10との接合を安定して維持できる。すなわち、過度に大きな力が掛かっても、耳掛け部20a、20aがマスク本体10から外れにくくなる。接合の手段は特に限定されず、ヒートシール、超音波シール等の融着を伴う手段であってもよいし、接着剤等であってもよいが、ヒートシール等の融着を伴うエンボス加工であると、マスク本体10と耳掛け部20aとの間の接合がより確実となるので好ましい。
図1に示す例では、接合領域50は、横方向D2の幅wが一定となるように形成されている。接合領域50の幅wは3~15mmであると好ましい。また、接合領域50を形成するための処理が、ヒートシール等の融着を伴うエンボス加工である場合、融着処理が施される領域(融着処理領域)は、接合領域50と異なっていてもよい。すなわち、耳掛け部20aの基部21の形状によって、接合領域50が融着処理領域に含まれる場合がある。図1に示す例では、融着処理領域と接合領域50とは同じであり、上述の幅wを有する、縦方向D1に延在する長方形の領域となっている。また、接合領域50の幅wは、耳掛け部20aの基部21の最小幅よりも小さくなっていてもよい。その場合には、耳掛け部20aの基部21のうち、マスク本体10に接合されていない領域が生じる。基部21の横方向D2の内側に、マスク本体10に接合されていない領域がある場合、その接合されていない領域は、使用時に耳掛け部20a、20aを展開した場合には、横方向D2外方へと開かれる。
接合領域50においては、接合領域50の全体において、マスク本体10と耳掛け部20aとが接合していてもよいが、図1に示すように、微視的に見て、マスク本体10と耳掛け部20aとが接合されている接合小部分51、51、…と、接合小部分51、51、…同士の間の非接合部とが形成されていてよい。接合小部分51、51、…同士が離間して、点状に形成されていることで、接合領域50の剛性が過度に大きくなり、使用時の肌触り若しくは手触りを損なうことを防止できる。
耳掛け部20a、20aは、マスク本体10の顔非対向側に接合されていても、顔対向側に接合されていてもよい。但し、図1~図3に示すように耳掛け部20a、20aがマスク本体10の顔非対向側に接合されていることによって、マスク1の使用開始時に耳掛け部20a、20a同士を分離させて横方向D2外方へ展開する動作(後に詳述)において、使用者がマスク本体10の顔対向側に触れる可能性を低減できるか、又はその可能性をなくすことができる。耳掛け部20a、20aを分離し、展開する動作を含むマスク1の使用方法については、以下に、より詳細に説明する。
<マスクの使用方法>
本形態によるマスク1の使用を開始する際には、使用者は、マスク1の装着前に、耳掛け部20a、20aのうち接合領域50、50でマスク本体10に接合されていない部分を側方へ(横方向D2へ)開くことができる。上述のように、耳掛け部20a、20a同士の結合部28で結合されている場合には、その結合を解除して、耳掛け部20a、20aを互いに分離させる。
図4に、図1のマスク1の耳掛け部20a、20aを展開した後の平面図を示す。耳掛け部20a、20aをそれぞれ横方向D2外方に展開させた後には、耳掛け部20aが裏返されて、耳掛け部20aの、マスク本体10に対向していた面が露出する。そして、マスク本体10の外面のほぼ全体も露出する。
図1~図3に示す例では、耳掛け部20a、20aは、マスク本体10の顔非対向側(外側)に接合されている。そのため、上述のように、耳掛け部20a、20a同士を分離させて横方向D2外方へ開く動作において、使用者がマスク本体10の顔対向側に触れる可能性を低減できるか又はその可能性をなくすことができ、衛生的観点から好ましい。
また、本形態によるマスク1は、例えば次のように使用できる。使用前(展開前)のマスク1をマスク本体10の顔非対向側(外側)を上にして配置されている状態から、使用者が耳掛け部20a、20aをそれぞれ手で把持して横方向D2外方へ開いた後、一対の耳掛け部20a、20aを把持したままマスク1を他人(装着者)の顔へと移動させる。そして、マスク本体10をその他人の顔の所望の位置へ配置した後、持ち方を変えることなく、耳掛け部20a、20aをそれぞれ、他人の耳に掛けることができる。よって、本形態によるマスク1は、例えば子供、病人等の、マスクを自らで装着することが困難である人にマスクを装着させる場合に、好適に使用できる。もちろん、使用者が装着者である場合には、一対の耳掛け部20a、20aのどちらか又は両方を持ってマスク1を自分の顔へと移動させ、マスク本体10の顔対向側を顔に対向させて一方の手で押さえたまま、他方の手で耳掛け部20a、20aを一つずつ耳に掛けることができる。
なお、耳掛け部20a、20aには、耳掛け部20a、20aを互いに分離して横方向D2外方に開く際に使用者が摘まむことができる摘み部25、25が形成されていてよい(図1及び図2、図4)。摘み部25、25は、平面視でマスク本体10の端縁から、好ましくはマスク1の下端(又はマスク本体10の下端)から突出していると好ましい。その場合、マスク本体10自体に、すなわちマスク本体10の顔対向側及び顔非対向側のどちらにも触れずに又はほとんど触れずに、使用者が両手で摘み部25、25を摘まむこともできる。よって、使用者は、マスク本体10に触れずに又はほとんど触れずに一対の耳掛け部20a、20aを分離し、展開させることも可能になる。よって、使用者が手指の衛生に十分な配慮ができない状況であっても、良好な衛生状態のマスク1を自らに又は他人に装着できる。
上記摘み部25、25は、耳掛け部20a、20aを装着者の耳に掛ける時又は掛けた後に、耳掛け部20a、20aを引っ張って、耳掛け部20a、20aの位置や張り具合を調整するためにも使用できる。
さらに、耳掛け部20a、20aがマスク本体10の顔非対向側にそれぞれ接合されていることで、マスク1の装着中、すなわち耳掛け部20a、20aを側方に開いて耳に掛けている状態で、マスク本体10の両側部が、耳掛け部20a、20aによって顔非対向側(外側)から顔に向かって押さえられやすくなる。これにより、マスク本体10の両側部においてマスク本体10と顔との隙間を小さくすることができ、マスクの機能、例えば異物を遮断する機能、装着者が発した飛沫を飛散させない機能等を向上できる。また、本体の両側部の顔対向側、すなわち顔側に、耳掛け部20aが接合されていないため、装着中に耳掛け部20aの端部が装着者の顔に直接接触しないため、違和感も低減される。
<薬剤塗布部、及び薬剤塗布面>
本形態によるマスク1は、薬剤を用いることによって、上述したマスクの元来の機能に加え、追加的な機能を有するものである。薬剤は、少なくともマスク本体10に直接的に塗布されていてよい。ここで、薬剤の作用は、薬剤がマスク本体10に働きかけて、マスク本体10の性質を変化させることで装着感等を向上させる作用であってもよいし、マスク1の装着中又は装着動作時に薬剤が使用者の肌に対して良好な作用を付与できるもの、例えば薬剤の接触又は付着により、或いは薬剤の揮発により肌に作用を与えるものであってよい。より具体的には、薬剤の作用は、保湿、肌ケア、滑り向上(マスク表面平滑化)、加香、冷感付与、温感付与等であってよい。このうち、保湿、肌ケア、及び滑り向上の1以上の作用を奏する薬剤であると好ましい。
薬剤としては、ワックス、MPCポリマー、グリセリン、ジグリセリン、平均分子量200以上1000未満のポリエチレングリコール、ソルビット、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、グリシンベタイン、ピロリドンカルボン酸、ピロリドンカルボン酸塩、マルチトール、乳酸ナトリウム等のうち1種以上を含むものが挙げられる。上記成分を含む薬剤は、肌とマスク1との摩擦を低減し、滑りを良好にする作用が高い。薬剤を滑り向上剤として使用する場合、上記のうち、ワックス、MPCポリマー、グリセリンの1以上を含むと好まししい。また、上記の具体成分と重複するが、薬剤としては、グリセリン、多価アルコール、ビタミン類、動植物性油脂、植物抽出エキス、脂肪酸エステル系化合物、石油系炭化水素、アルキルエトキシレート、ポリシロキサン、グリコサミノグリカン等の多糖類等のうち1種以上を含むものが挙げられる。上記成分を含む薬剤は、肌に対する保湿作用が高い。
薬剤は、少なくともマスク本体10の顔対向側に塗布されていて、薬剤塗布面AFを構成している。薬剤塗布面AFは、薬剤が顔対向側に塗布されていることで、薬剤が顔に接触しやすくなるので、顔に直接接触することで作用を発揮できる薬剤を効果的に利用できる。なお、図1~図3においては、説明し易さのために、薬剤塗布面AFをグレー(梨地)で示しているが、薬剤塗布面AFにおいて塗布された薬剤は不連続に形成される。
薬剤塗布面AF全体において、薬剤が塗布された部分(薬剤塗布部、以下の詳述)の面積率は特に限定されないが、10~80%であると好ましい。当該範囲の面積率によって、薬剤の作用を高めることができるとともに、薬剤が過度に塗布されて薬剤がベタついたり、マスク本体10の材料が元来有するフィルタ性能や保形性等が損なわれたりする可能性を低減できる。
薬剤塗布面AF全体で見て、塗布されている薬剤の目付は、0.01gsm~1.0gsmであると好ましく、0.05gsm~0.5gsmであるとより好ましい。当該範囲の目付とすることで、薬剤の作用を高めることができるとともに、過剰な薬剤によるベタつき等を抑え、マスク本体10のフィルタ性能、保形性等を維持できる。
本形態では、マスク本体10は、顔非対向側に上側及び下側で折り返され、上折返し部11U及び下折返し部11Lが形成されている。よって、図1に示すように、上折返し部11U及び下折返し部11Lの薬剤塗布面AFは、顔非対向側に露出している。このように、薬剤塗布面AFが、顔非対向側にも露出することで、装着中又は装着動作時に使用者がマスク本体10の顔非対向側に触れた際の手触りが向上する。また、使用開始前の状態では、耳掛け部20a、20aが薬剤塗布面AFに少なくとも部分的に接触しているので(図1)、薬剤が耳掛け部20a、20aにも付着し得る。より具体的には、薬剤が、耳掛け部20a、20aの、装着時に(耳掛け部の展開後に)顔非対向側となる面に移るので、使用者が耳掛け部20a、20aを持った時に使用者の手指に対して薬剤の作用が発揮される。薬剤が例えば滑り向上作用を有する場合には、耳掛け部20a、20aを持った時の手触りが向上する。さらに、マスクの提供時には、複数のマスク1を厚み方向に積層させ、樹脂フィルム等によって包装されることが多い。その場合、1つのマスクが顔非対向側に薬剤塗布面AFを有する場合、当該薬剤塗布面AFは、1つのマスクに隣接して重ねられたマスクの顔対向側に付着することもできる。
本形態の場合、顔非対向側に配置された耳掛け部20a、20aは、マスク1の横方向D2の両端部の接合領域50、50においては、マスク本体10の上部及び下部において、薬剤塗布面AFと対向することになる。すなわち、図1の形態では、接合領域50、50の上部及び下部において、薬剤が、マスク本体10と耳掛け部20a、20aとの間に配されることになる。このような場合、薬剤の種類、接合の形成方法等によっては、接合領域50、50の接合強度が薬剤によって低下することがある。
これに対し、本形態では、薬剤塗布面AFにおける薬剤は、不連続に且つ所定の面積率で形成されている。図5及び図6に、薬剤塗布面AFにおける薬剤塗布のパターンの例をす。図5は、図1に示すマスク本体10を顔非対向側から見た図であり、耳掛け部20a、20aの位置は一点鎖線で示す。図6は、マスク1を顔対向側から見た図である。図5及び図6においては、接合領域50、50に含まれる接合小部分は省略し、斜線で示す。図5及び図6に示す例では、薬剤塗布のパターンは、互いに離間した複数の薬剤塗布部41、41、…として形成されている。複数の薬剤塗布部41、41、…は薬剤塗布面AF全体にわたって、互いに離間して散在している。薬剤塗布部41、41、…以外の部分は、薬剤が塗布されていない薬剤被塗布部である。
本形態では、このような薬剤塗布部41、41、…の、薬剤塗布面AFのうち接合領域50における面積率、すなわち薬剤塗布面AFであり且つ接合領域50である領域の面積に対する、薬剤塗布部41の面積の合計の割合が、70%以下となっている。上記薬剤塗布面AFのうちの接合領域50における面積率は、マスク1における接合領域50、50の全面積に対する、当該接合領域50、50に含まれる薬剤塗布41、41、…の面積の合計の割合であってよい。この薬剤塗布面AFのうちの接合領域50における薬剤塗布部41の面積率は、接合領域50における接合強度の低下を防止するという観点からは、好ましくは60%以下、より好ましくは50%以下、さらに好ましくは30%以下であってよい。
なお、薬剤塗布面AFにおいて、領域によって薬剤塗布部41、41、…の粗密を形成してもよい。すなわち、薬剤塗布面AFにおいて、薬剤塗布部41、41、…が疎に形成された領域と、薬剤塗布部41、41、…が密に形成された領域とを分けてもよい。このような領域分けをする場合、例えば接合領域50、50において薬剤塗布部41、41、…が疎になるように、接合領域50、50以外の領域において薬剤塗布部41、41、…が密になるようにすることもできる。そのような場合、薬剤塗布面AFのうちの接合領域50における薬剤塗布部41の面積率は、10%以下、5%以下、或いは0%であってもよい。
一方、薬剤塗布面AF内に薬剤塗布部41、41、…の粗密を設けないようにすることもできる。例えば、図5及び図6に示すように、薬剤塗布部41、41、…を規則的に縦方向D1及び横方向D2に配置して、薬剤塗布面AF内に薬剤塗布部41、41、…の粗密を設けないようにすることもできる。この場合、薬剤塗布部41、41、…の粗密のための領域分け、例えば接合領域50で薬剤塗布部41、41、…の面積率を疎にして、それ以外の領域の薬剤塗布部41、41、…の面積率を密にする作業は必要がないので、薬剤塗布面AFの形成が煩雑にならない。すなわち、領域分けをするには、マスク本体10の形成工程において、接合領域50の形成が予定される位置を検知し、その部分において、薬剤塗布部41、41、…の面積率が疎になる又はゼロになるように薬剤を塗布する必要が生じるが、領域分けをしない場合には、そのような必要がない。このように、薬剤塗布面AFにおいて薬剤を全体として均一に塗布する場合、すなわち薬剤塗布部41を粗とする領域と密とする領域との領域分けをしない場合、薬剤の作用を向上させるという観点からは、接合領域50における薬剤塗布部41の面積率は、好ましくは5%以上、より好ましくは10%以上、さらに好ましくは30%以上であってよい。
図5及び図6に示す例では、薬剤塗布部41、41、…同士は、互いに離間して形成されているが、少なくとも縦方向D1で、好ましくは縦方向D1及び横方向D2の両方で、互いに離間していることが好ましい。これにより、薬剤塗布部41、41、…を、薬剤塗布面AF全体に二次元的に散在させることができるので、薬剤の作用を維持しつつ、マスク本体10のフィルタ性能等も低下しにくい。
このように、薬剤塗布部41、41、…同士が互いに離間して形成されている場合、1つの薬剤塗布部41の円相当径cは1~15mmとすることができる。1つの薬剤塗布部41の円相当径とは、薬剤塗布部41の面積と同じ面積を有する真円の直径を指す。また、横方向D2で隣り合う薬剤塗布部41、41、…同士の横方向D2の間隔d(図6)は10~40mmであってよい。縦方向D1で隣り合う薬剤塗布部41、41、…同士の縦方向D1の間隔d(図6)は5~20mm程度であってよい。
さらに、薬剤塗布部41、41、…同士の横方向D2の間隔dは、1つの薬剤塗布部41の円相当径cより大きい、すなわちd>cであると好ましく、d>2cであるとより好ましい。上記関係によって、また、薬剤塗布部41、41、…同士の縦方向D1の間隔dは、1つの薬剤塗布部41の円相当径cより大きい、すなわちd>cであると好ましく、d>2cであるとより好ましい。上記関係によって、薬剤塗布部41、41、…がより散在できるので、上述の薬剤塗布面AFのうちの接合領域50における薬剤塗布部41、41、…の面積率70%以下を達成しやすくなる。また、横方向D2の間隔dと円相当径cとの上記関係によって、薬剤塗布面AFにおける薬剤塗布部41、41、…の粗密の領域分けをしない場合(例えば、薬剤塗布面AFの所定領域を選択して薬剤塗布部41、41、…を疎にすることを行わない場合)であっても、薬剤塗布面AFのうちの接合領域50において薬剤塗布部41、41、…の面積率を変えずに、接合領域50内の薬剤塗布部41、41、…が配置されにくくなるので、接合領域50における接合強度の低下を防止できる。
さらには、上記間隔dは、接合領域50の横方向D2の長さ(接合領域50幅)wよりも大きい、すなわちd>wであると好ましく、d>2wであるとより好ましい。上記関係によって、薬剤塗布面AFにおける薬剤塗布部41、41、…の粗密の領域分けをしない場合であっても、接合領域50内に薬剤塗布部41、41、…が配置されにくくなるので、接合領域50における接合強度の低下を防止できる。
また、図5及び図6に示す例では、薬剤塗布部41、41、…は千鳥状に配置されているが、例えば格子状に配置されていてもよい。しかしながら、薬剤塗布部41、41、…が千鳥状に配置されていることで、薬剤塗布部41、41、…が薬剤塗布面AF上で、二次元に散在させることができ、好ましい。
なお、薬剤を塗布する手段は、接触式であっても、非接触式であってもよい。具体例としては、スプレー、刷毛、ブラシ、バーコーター、グラビアコーター、フレキソコーター、ロールコーター、インクジェット印刷等が挙げられる。このうち、不連続な複数の薬剤塗布部の位置を正確に形成できることや、安定した塗布量が得られること等から、フレキソコーターによる塗布が好ましい。
上述のように、マスク本体10は積層された複数のシートを備えている。より具体的には、マスク本体10は、顔対向側から顔非対向側に向かって、内シート(顔対向シート)11、中間シート12、及び外シート13を有している(図3)。ここで、図1~図3に示すように、内シート11の片面全体を薬剤塗布面AFとし、その薬剤塗布面AFとなっている面を、顔に対向させるように配置することができる。このように、内シート11の片面全体を薬剤塗布面AFとする場合には、内シート11を形成するための長尺の材料を準備する段階で、片面全体に薬剤の塗布を行えばよいので、製造工程の煩雑さが減り、創業性が高くなる。
さらに、図1~図3に示すように、内シート11が上端及び下端で折り返されて、上折返し部11U及び下折返し部11Lが形成されている場合には、内シート11の薬剤塗布面AFが、顔非対向側に露出する。本形態では、薬剤塗布面AFが、顔対向側から、縦方向D1の端部の端縁、そして顔非対向側まで一続きとなっている。そのため、使用者が上端及び/又は下端の端縁に触れた際に、薬剤塗布面AFに触れることになるので、マスク1の装着中及び装着動作時の、顔又は手指に薬剤の作用を付与できる。例えば、薬剤が滑り向上等の手触り向上の作用を奏する場合、使用者の顔又は手指に対する感触を向上させることができる。
<マスク本体の製造、及びマスクの製造>
図7に、マスク本体10の製造例、及びマスク1の製造例を説明するための模式図を示す。図3を参照して上述したように、マスク本体10は、顔対向側から顔非対向側へと、内シート(顔対向シート)11、中間シート12、及び外シート13をこの順で有するものである。マスク本体10の製造のためには、例えば、内シート11となる内シート長尺体(内シートの資材)11A、中間シート12となる中間シート長尺体(中間シートの資材)12A、及び外シート13なる外シート長尺体(外シートの資材)13Aが、それぞれ繰り出されて積層される。ここで、内シート長尺体11Aの幅、すなわち搬送方向(長尺体の長手方向)Dtに直交する直交方向Dvの長さは、中間シート長尺体12Aの幅及び外シート長尺体13Aの幅よりも短くなっていてよい。内シート長尺体11A、中間シート長尺体12A、及び外シート長尺体13Aが積層して積層体を形成した後、当該積層体を、すなわち3つのシートを共に折り畳み、プリーツ構造15を形成することができる。さらに、中間シート長尺体12A及び外シート長尺体13Aから、直交方向Dvにはみ出している内シート1長尺体1Aの両縁を直交方向Dvの中央へと、外シート長尺体13A側へと折り畳むことで、マスク本体長尺体10Aを得ることができる。
内シート長尺体11Aの顔対向側、搬送時で言えば外シート長尺体13Aと反対側は、上述の薬剤塗布面AFとすることができる。そのため、内シート長尺体11Aの両縁を折り返すことによって、薬剤塗布面AFが外シート長尺体13A側に、すなわち顔非対向側に露出することになる。なお、図示の例では、薬剤塗布面AFは、内シート長尺体11Aの片面(顔対向側の面)のみに形成されている。内シート長尺体11Aにおける薬剤塗布面AFを顔対向側の片面とすることで、内シート長尺体11Aとマスク本体10を構成する他のシートに対向する面との間に薬剤が配されることを防止し、マスク本体10を構成するしシート間の接合強度を防止できる。
このようにマスク本体長尺体10Aが形成された後、耳掛け部シート20となる耳掛け部シート長尺体20Aが、マスク本体長尺体10Aの顔非対向側に重ねられる。そして、耳掛け部シート長尺体20Aに含まれる耳掛け部シート20、20同士の境界を跨るようにして、マスク本体長尺体10Aと耳掛け部シート長尺体20Aとが厚み方向に接合され、切断前接合領域50Aが形成される。さらに、積層され接合されたマスク本体長尺体10A及び耳掛け部シート長尺体20Aを共に、耳掛け部シート20、20同士の境界にて切断し、マスク1を得ることができる。
このように、本形態によるマスク1は、少なくとも顔対向側に薬剤塗布面AFを形成した後に、一対の耳掛け部を含む耳掛け部シート20を接合して接合領域50を形成する、という手順で製造できる。ここで、薬剤塗布面AFは、上述のように不連続な複数の薬剤塗布部が形成されてなる面である。また、薬剤塗布面AFのうち接合領域50における薬剤塗布部の面積率が70%以下となっている。よって、本発明の一形態は、本体に、少なくとも顔対向側に、不連続な複数の薬剤塗布部が形成された薬剤塗布面を形成した後、前記本体の顔対向側又は顔非対向側の横方向の各端部に接合領域で一対のシート状耳掛け部を接合し、前記接合領域の少なくとも一部において、前記薬剤塗布面が前記シート状耳掛け部に対向させ、前記薬剤塗布面のうち前記接合領域における前記薬剤塗布部の面積率が70%以下である、マスクの製造方法であってよい。
なお、上述のように、予め薬剤塗布面AFが形成された内シート長尺体11Aを用いてマスク本体10、ひいてはマスク1を製造する場合には、プリーツ構造15を形成する前に薬剤塗布面AFが形成されているので、得られたマスク1においては、平面視で、薬剤塗布部41、41、…の密集度合が場所によって異なっていたり、薬剤塗布部41、41、…同士が重なっていたりすることがある。例えば、図8に示すような薬剤塗布部41、41、…のパターンが得られる。このような形態の場合には、マスク1の装着時に縦方向D1にプリーツ15を広げた場合、マスク本体10の重なり及び薬剤塗布面AFの重なりが解消され、折りのない若しくは折りが少ない状態で薬剤塗布面AFを顔に対向させることができる。よって、装着時には、均一に散在した薬剤塗布部41、41、…を顔に対向させることができる。
<変形例>
図9及び図10に、薬剤塗布部41、41、…のパターンの変形例を示す。図9及び図10に示す例においても、薬剤塗布部41、41、…は不連続に形成されてはいるが、縦方向D1及び横方向D2で完全に離間していない。1つの薬剤塗布部41は、横方向D2に長辺を有する長方形の形状を有しており、この長方形の薬剤塗布部41、41が互い違いに配置されている。なお、本例では、薬剤塗布部41、41同士の間にある薬剤非塗布部の形状も、薬剤塗布部41の形状と同じとなっている。
本例においても、薬剤塗布面AFのうちの接合領域50における薬剤塗布部の面積率は70%以下となっているので、薬剤の作用を維持しつつ、接合領域50における耳掛け部20a、20aとマスク本体10との接合強度の低下を防ぐことができる。
図11及び図12に、薬剤塗布部41、41、…のパターンの別の変形例を示す。図11及び図12に示す例においても、薬剤塗布部41、41、…は不連続に形成されていて、また縦方向D1に離間しているが、本例の薬剤塗布部41、41、…は、横方向D2に連続している。本例でも、薬剤塗布面AFのうちの接合領域50における薬剤塗布部の面積率は70%以下となっているので、薬剤の作用を維持しつつ、接合領域50における耳掛け部20a、20aとマスク本体10との接合強度の低下を防ぐことができる。
なお、本例のマスク1を、薬剤塗布面AFを予め内シート(顔対向シート)11の片側に形成する上述の製造方法によって製造する場合、薬剤塗布部41、41、…を、内シート長尺体11A(図7)の搬送方向Dtに沿って連続させて形成することができる。よって、薬剤不塗布部41、41、…の形成の際に、塗布装置のON/OFFの切り替えが不要であることから、製造作業の煩雑さを低減できる。
以上、本発明を実施形態に基づき説明したが、本発明はこれらの実施形態によって限定されるものではない。また、上記実施形態は、特許請求の範囲に記載された範囲内において、様々な変更、修正、置換、付加、削除、及び組合せ等が可能であり、それらも本発明の技術的範囲に属する。
1 マスク
10 マスク本体
10A マスク本体長尺体
11 内シート(顔対向シート)
11A 内シート長尺体
11L 下折返し部
11U 上折返し部
12 中間シート
12A 中間シート長尺体
12L 下部接合部
12U 上部接合部
13 外シート
13A 外シート長尺体
15 プリーツ
18 マーク
20 耳掛け部シート
20 耳掛け部シート長尺体
20a 耳掛け部
25 摘み部
28 分離可能な結合部
29 開口
30 形状保持部材
41 薬剤塗布部
50 接合領域
50A 切断前接合領域
51 接合小部分
AF 薬剤塗布面
D1 縦方向(上下方向)
D2 横方向(左右方向)
Dt 搬送方向
Dv 直交方向

Claims (8)

  1. 本体と、一対のシート状耳掛け部とを備えたマスクであって、
    前記一対のシート状耳掛け部が、前記本体の顔対向側又は顔非対向側の横方向の各端部に接合領域で接合され、
    前記本体が、少なくとも顔対向側に、不連続な複数の薬剤塗布部が形成された薬剤塗布面を有し、
    前記接合領域の少なくとも一部において、前記薬剤塗布面が前記シート状耳掛け部に対向し、
    前記薬剤塗布面のうち前記接合領域における前記薬剤塗布部の面積率が70%以下である、マスク。
  2. 前記薬剤塗布面の全体における前記薬剤塗布部の面積率が10~80%である、請求項1に記載のマスク。
  3. 前記複数の薬剤塗布部同士が、縦方向及び横方向に互いに離間して配置されている、請求項1又は2に記載のマスク。
  4. 前記一対のシート状耳掛け部が、前記本体の顔非対向側に接合されており、
    前記本体の縦方向の少なくとも一方の端部が前記本体の顔非対向側に折り返され、これにより前記薬剤塗布面が露出する、請求項1から3のいずれか一項に記載のマスク。
  5. 前記本体が、積層された複数のシートを有し、
    前記複数のシートのうち最も顔対向側に配置された顔対向シートの少なくとも顔対向側の面が前記薬剤塗布面となっており、
    前記顔対向シートの縦方向の少なくとも一方の端部が前記本体の顔非対向側へ折り返されている、請求項4に記載のマスク。
  6. 前記薬剤塗布部の1つと当該1つの薬剤塗布部に隣り合う別の薬剤塗布部との間の間隔が、前記薬剤塗布部の1つの円相当径よりも大きい、請求項1から5のいずれか一項に記載のマスク。
  7. 前記薬剤が、保湿、滑り向上、及び加香の1以上の作用を奏する薬剤である、請求項1から6のいずれか一項に記載のマスク。
  8. 本体に、少なくとも顔対向側に、不連続な複数の薬剤塗布部が形成された薬剤塗布面を形成した後、
    前記本体の顔対向側又は顔非対向側の横方向の各端部に接合領域で一対のシート状耳掛け部を接合し、前記接合領域の少なくとも一部において、前記薬剤塗布面が前記シート状耳掛け部に対向させ、
    前記接合領域における前記薬剤塗布部の面積率が70%以下である、マスクの製造方法。
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