JP2023142455A - 反射型スクリーン、映像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】天井等への映像の映り込みを抑制でき、良好な映像を表示できる反射型スクリーン、映像表示装置を提供する。【解決手段】スクリーン10は、反射型のスクリーンであって、スクリーン10の厚み方向において、映像光が投射される面側を第1面側とし、裏面側を第2面側とし、レンズ面132と非レンズ面133とを有し第2面側に凸となる単位レンズ131が配列されたフレネルレンズ形状を第2面側に有するレンズ層13と、単位レンズ131上に形成され、光を反射する反射層14とを備える。非レンズ面133は、第1面側の端部に曲面状の第1曲面部134を有し、第1曲面部134は、非レンズ面133において、隣り合う単位レンズ131のレンズ面132と隣接する領域に位置し、単位レンズ131の配列ピッチに対して、単位レンズ131の配列方向におけるレンズ面132の寸法が占める割合が、60%以上95%以下である。【選択図】図2

Description

本発明は、反射型スクリーン、映像表示装置に関するものである。
従来、反射型スクリーンやこれを備える映像表示装置において、良好な映像を表示するために様々に開発がなされている(例えば、特許文献1等)。
また、反射型スクリーンを備える映像表示装置において、近年、短焦点型の映像源が広く用いられている。このような短焦点型の映像源は、反射型スクリーンに対して近距離から、大きな入射角度で映像光を投射することができ、映像表示装置としての奥行方向における寸法を小さくすることができる。
特開2008-076522号公報
しかし、このような映像源を用いた場合、反射型スクリーンに対して映像光の入射角度が大きく、映像光の一部が反射型スクリーンの表面で反射して天井等に映像が映り込む現象が発生する場合がある。このような天井等への映像の映り込みは、例えば、暗い室内等で映像を視認する場合には、特に目障りとなり、快適な映像の視認の妨げになる。
本発明の課題は、天井等への映像の映り込みを抑制でき、良好な映像を表示できる反射型スクリーン、映像表示装置を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
第1の発明は、映像源から投射された映像光を反射させて表示する反射型スクリーンであって、該反射型スクリーンの厚み方向において、映像光が投射される面側を第1面側とし、裏面側を第2面側とし、レンズ面(132)と非レンズ面(133)とを有し前記第2面側に凸となる単位レンズ(131)が配列されたフレネルレンズ形状を前記第2面側に有するレンズ層(13)と、前記単位レンズ上に形成され、光を反射する反射層(14)と、を備え、前記非レンズ面は、前記第1面側の端部に曲面状の第1曲面部(134)を有し、前記第1曲面部は、前記非レンズ面において、隣り合う前記単位レンズの前記レンズ面と隣接する領域に位置し、前記単位レンズの配列ピッチに対して、前記単位レンズの配列方向における前記レンズ面の寸法が占める割合が、60%以上95%以下であること、を特徴とする反射型スクリーン(10)である。
第2の発明は、第1の発明の反射型スクリーンにおいて、該反射型スクリーンは、その画面を、使用状態における画面上下方法及び画面左右方向においてそれぞれ3分割して全9領域とし、前記9領域のシンチレーション値Sに対する標準偏差σが、1.38以下であることを特徴とする反射型スクリーン(10)である。
第3の発明は、第1の発明又は第2の発明の反射型スクリーンにおいて、前記非レンズ面(133)は、前記第2面側の端部に曲面状の第2曲面部(135)を有し、前記第1曲面部(134)の曲率半径は、前記第2曲面部の曲率半径よりも大きいこと、を特徴とする反射型スクリーン(10)である。
第4の発明は、第3の発明の反射型スクリーンにおいて、前記非レンズ面(133)は、前記第1曲面部(134)と前記第2曲面部(135)との間に平面状の領域(136)を有し、前記単位レンズの頂角に相当し、前記レンズ面の延長方向と前記平面状の領域の延長方向とが交差する角度(γ)は、鋭角であること、を特徴とする反射型スクリーン(10)である。
第5の発明は、第1の発明又は第2の発明に記載の反射型スクリーンにおいて、前記単位レンズ(131)の配列方向及び該反射型スクリーンの厚み方向に平行な断面において、前記単位レンズの頂角に相当し、前記レンズ面(132)の延長方向と、前記非レンズ面(133)において最も前記第1面側となる点(t1)と最も前記第2面側となる点(t2)とに対して等距離となる点(t3)での接線方向とが交差する角度(γ)は、鋭角であること、を特徴とする反射型スクリーン(10)である。
第6の発明は、第1の発明から第5の発明までのいずれかの反射型スクリーンにおいて、前記レンズ層(13)は、前記単位レンズ(131)が、該反射型スクリーンの表示領域外に位置する一点を中心(C)として同心円状に配列されたサーキュラーフレネルレンズ形状を有すること、を特徴とする反射型スクリーン(10)である。
第7の発明は、第1の発明から第6の発明までのいずれかの反射型スクリーンにおいて、前記反射層(14)よりも前記第1面側に、所定の濃度に着色された着色層(122)を備えること、を特徴とする反射型スクリーン(10)である。
第8の発明は、第1の発明から第7の発明までのいずれかの反射型スクリーンにおいて、前記反射層(14)よりも前記第1面側に、入射する光を拡散する光拡散層(121)を備えること、を特徴とする反射型スクリーン(10)である。
第9の発明は、第1の発明から第8の発明までのいずれかの反射型スクリーン(10)と、前記反射型スクリーンに映像光を投射する映像源(LS)と、を備える映像表示装置(1)である。
本発明によれば、天井等への映像の映り込みを抑制でき、良好な映像を表示できる反射型スクリーン、映像表示装置を提供することができる。
実施形態の映像表示装置1を示す図である。 実施形態のスクリーン10の層構成を示す図である。 実施形態のレンズ層13及び単位レンズ131を説明する図である。 単位レンズ131についてより詳細に説明する図である。 実施形態の単位レンズ131に入射する映像光及び外光の一例を示す図である。 測定例1~8のスクリーンにおける画面中央での単位レンズの形状の断面形状を模式的に示す図である。 スペックル値の標準偏差σを求める際のスクリーンの画面の各領域について示す図ある。 測定例1~8のスクリーンの天井への映像の映り込みや映像のぎらつきの評価結果をまとめた表を示す図である。 単位レンズ131の頂角に相当する角度γを説明する図である。
以下、図面等を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、図1を含め、以下に示す各図は、模式的に示した図であり、各部の大きさ、形状は、理解を容易にするために、適宜誇張している。
本明細書において、形状や幾何学的条件を特定する用語、例えば、平行や直交等の用語については、厳密に意味するところに加え、同様の光学的機能を奏し、平行や直交と見なせる程度の誤差を有する状態も含むものとする。
また、本明細書に記載する各部材の寸法等の数値及び材料名等は、実施形態としての一例であり、これに限定されるものではなく、適宜選択して使用してよい。
また、本明細書において、板、シート等の言葉を使用しているが、これらは、一般的な使い方として、厚さの厚い順に、板、シート、フィルムの順で使用されており、本明細書中でもそれに倣って使用している。しかし、このような使い分けには、技術的な意味は無いので、これらの文言は、適宜置き換えることができるものとする。
また、スクリーン面とは、反射型スクリーン全体としてみたときにおける、反射型スクリーンの平面方向となる面を示すものであり、反射型スクリーンの画面は、このスクリーン面に平行であるとする。
(実施形態)
図1は、本実施形態の映像表示装置1を示す図である。図1(a)では、映像表示装置1の斜視図であり、図1(b)は、映像表示装置1を側面側(後述する+X側)から見た図である。
映像表示装置1は、スクリーン10、映像源LS等を有している。本実施形態のスクリーン10は、映像源LSから投影された映像光Lを反射して、その画面上に映像を表示する反射型スクリーンである。このスクリーン10の詳細に関しては、後述する。
ここで、理解を容易にするために、図1を含め以下に示す各図において、適宜、XYZ直交座標系を設けて示している。この座標系では、映像表示装置1において、鉛直方向をY方向とし、水平方向をX方向とし、奥行方向をZ方向とする。スクリーン10の使用状態において、このX方向は、画面左右方向に平行であり、Y方向は、画面上下方向に平行であり、Z方向は、スクリーン10の厚み方向に平行である。スクリーン10の画面は、XY面に平行であり、スクリーン10の厚み方向(Z方向)は、スクリーン10の画面に直交する。
本実施形態のスクリーン10は、その使用状態において、スクリーンの画面(表示領域)がXY面に平行であり、画面上下方向(Y方向)が鉛直方向、画面左右方向(X方向)が水平方向となるように配置される。スクリーン10は、その厚み方向において背面側(-Z側)の面を第2面10b、観察者側(+Z側)の面を第1面10aとする。
スクリーン10の正面方向に位置する観察者Oから見て画面左右方向の右側に向かう方向を+X方向、画面上下方向の上側に向かう方向を+Y方向、スクリーン10の厚み方向において第2面側(背面側、裏面側)から第1面側(観察者側、映像源側)に向かう方向を+Z方向とする。
以下の説明中において、画面上下方向、画面左右方向、厚み方向とは、特に断りが無い場合、このスクリーン10の使用状態における画面上下方向(鉛直方向)、画面左右方向(水平方向)、厚み方向(奥行方向)であるとする。
映像源LSは、映像光Lをスクリーン10へ投影する映像投射装置であり、例えば、短焦点型のプロジェクタである。本実施形態の映像源LSは、一例として、光源としてレーザー光源を用いている。
この映像源LSは、映像表示装置1の使用状態において、スクリーン10の画面(表示領域)を正面方向(スクリーン面の法線方向)から見た場合に、スクリーン10の表示領域外に位置し、スクリーン10の画面左右方向(X方向)の中央であって、スクリーン10の画面よりも鉛直方向下方側(-Y側)に位置している。
映像源LSは、映像表示装置1の奥行き方向(Z方向)において、スクリーン10の表面からの距離が、従来の汎用プロジェクタに比べて大幅に近い位置から斜めに映像光Lを投射できる。したがって、従来の汎用プロジェクタに比べて、映像源LSは、映像光Lのスクリーン10までの投射距離が短く、投射された映像光Lがスクリーン10に入射する入射角度が大きい。
スクリーン10は、映像源LSが投射した映像光Lを観察者O側へ向けて反射し、映像を表示する反射型のスクリーンである。
スクリーン10の画面(表示領域)は、使用状態において、観察者O側から見て長辺方向が画面左右方向(X方向)となる略矩形状である。
スクリーン10は、その画面サイズが対角40~100インチ程度の大きな画面を有しており、画面の横縦比が16:9である。なお、これに限らず、例えば、画面サイズが40インチ未満の大きさとしてもよく、使用目的や使用環境等に応じて、その大きさや形状は適宜選択できるものとする。
本実施形態では、一例として、スクリーンの画面サイズが、80インチである例を挙げて説明する。
図2は、本実施形態のスクリーン10の層構成を示す図である。図2では、スクリーン10の画面中央(画面の幾何学的中心)となる点A(図1参照)を通り、画面上下方向(Y方向)に平行であって、スクリーン面に直交(Z方向に平行)する断面の一部を拡大して示している。
スクリーン10は、図2に示すように、その第1面側(+Z側)から順に、表面層11、基材層12、レンズ層13、反射層14、裏面保護層15を備え、これらが一体に積層されている。
表面層11は、基材層12の第1面側(+Z側)に設けられる層である。本実施形態の表面層11は、スクリーン10の観察者側の最表面(第1面10a)を形成している。
本実施形態の表面層11は、ハードコート機能及び防眩機能を有しており、基材層12の第1面側の表面に、ハードコート機能を有する紫外線硬化型樹脂(例えば、ウレタンアクリレート)等の電離放射線硬化型樹脂を塗膜が膜厚約10~100μmとなるように塗布し、微細な凹凸形状(マット形状)をその樹脂膜表面に転写する等して硬化させ、表面に微細凹凸形状が賦型されて形成されている。したがって、表面層11の観察者側の表面は、粗面状となっている。
表面層11は、上記の例に限らず、反射防止機能や防眩機能、ハードコート機能、紫外線吸収機能、防汚機能や帯電防止機能等、適宜必要な機能を1つ又は複数選択して設けてもよい。
また、表面層11は、不図示の粘着剤等により基材層12に接合される形態としてもよいし、基材層12のレンズ層13とは反対側(第1面側)の面に直接形成してもよい。
基材層12は、光透過性を有する層であり、レンズ層13を形成する基材となるシート状の部材である。基材層12の第1面側(+Z側)には、表面層11が一体に形成され、第2面側(-Z側)には、レンズ層13が一体に形成されている。
基材層12は、拡散剤を含有する光拡散層121と、顔料や染料等の着色材を含有する着色層122とを有している。本実施形態の基材層12は、光拡散層121と着色層122とが共押出成形されることにより、一体に積層されて形成されている。なお、これに限らず、これらの層が、光透過性を有する粘着剤や接着剤による接合層(不図示)を介して一体に積層されている形態としてもよい。
本実施形態では、図2に示すように、基材層12において、光拡散層121が第1面側(+Z側)であり、着色層122が第2面側(-Z側)に位置している。
光拡散層121は、光透過性を有する樹脂を母材とし、光を拡散する拡散剤を含有する層である。光拡散層121は、視野角を広げたり、明るさの面内均一性を向上させたりする機能を有する。
光拡散層121の母材となる樹脂は、例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂や、PC(ポリカーボネート)樹脂、MS(メチルメタクリレート・スチレン)樹脂、MBS(メチルメタクリレート・ブタジエン・スチレン)樹脂、TAC(トリアセチルセルロース)樹脂、PEN(ポリエチレンナフタレート)樹脂、アクリル系樹脂等が好適に用いられる。
光拡散層121に含まれる拡散剤としては、アクリル系樹脂、エポキシ樹脂等、シリコン系等の樹脂製の粒子や無機粒子等が好適に用いられる。なお、拡散剤は、無機系拡散剤と有機系拡散剤とを組み合わせて用いてもよい。この拡散剤は、略球形であり、平均粒径が約1~50μmであるものを用いることが好ましく、5~30μmであることがより好ましい。
光拡散層121の厚さは、スクリーン10の画面サイズ等にも依るが、約100~2000μmとすることが好ましい。光拡散層121は、そのヘイズ値が、1~50%の範囲であることが望ましい。
本実施形態のような反射型のスクリーンにおいて、正面輝度を向上させようとすると、光拡散層の拡散剤の含有量を減少させることが考えられる。しかし、スクリーンの厚み方向において反射層と光拡散層とが近接して設けられた状態で拡散剤の含有量を減少させてしまうと、光拡散層内における拡散剤の位置が局在化してしまい、映像にぎらつき(シンチレーション)が発生して良好な映像を表示できない場合がある。
そこで、本実施形態のスクリーン10は、基材層12において第1面側(+Z側)から順に、光拡散層121、着色層122として配置し、スクリーン10の厚み方向における光拡散層121と反射層14との距離を所定の距離だけ離している。これにより、本実施形態のスクリーン10は、上述のように光拡散層内の拡散剤の位置が局在化している場合であっても、正面輝度を向上するとともに、映像のぎらつきの発生を抑制することができる。
スクリーン10は、スクリーンの厚み方向における光拡散層121と反射層14との最短距離が、450μm以上、1370μm以下であることが望ましい。この最短距離とは、スクリーン面の法線方向(厚み方向)において反射層14の最も第1面側(+Z側)となる点から光拡散層121の第2面側の面までの距離をいう。反射層14の最も第1面側となる点とは、後述する図3(b)に示す点t1に相当し、反射層14が形成される単位レンズ131間の谷底となる点である。
厚み方向における光拡散層121と反射層14との最短距離が450μm未満の場合、光拡散層121と反射層14とが近接しすぎてしまい、映像のぎらつき(シンチレーション、スペックル等ともいう)の抑制効果が低減してしまうので望ましくない。また、最短距離が1370μmより大きい場合、スクリーンの厚みが厚くなり、スクリーンの重量が増えすぎてしまうので望ましくない。したがって、光拡散層121と反射層14との最短距離は、上記範囲が好ましい。
着色層122は、黒色等の暗色系の着色剤等により、所定の光透過率となるように着色が施された層である。着色層122は、スクリーン10に入射する照明光等の不要な外光を吸収したり、表示される映像の黒輝度を低下させたりして、映像のコントラストを向上させる機能を有する。
着色層122の着色剤としては、グレー系や黒色系等の暗色系の染料や顔料等や、カーボンブラック、グラファイト、黒色酸化鉄等の金属塩等が好適に用いられる。
着色層122の母材となる樹脂は、PET樹脂や、PC樹脂、MS樹脂、MBS樹脂、TAC樹脂、PEN樹脂、アクリル系樹脂等を用いることができる。
着色層122は、スクリーン10の画面サイズ等にも依るが、その厚さを約430~1350μmとすることが好ましい。
図3は、本実施形態のレンズ層13及び単位レンズ131を説明する図である。
図3(a)は、レンズ層13を第2面側(-Z側)の正面方向から観察した様子を示しており、理解を容易にするために、反射層14や裏面保護層15は省略して示している。図3(b)は、図2に示すスクリーン10の断面の一部をさらに拡大して示しており、理解を容易にするために、レンズ層13及び反射層14のみを示している。
レンズ層13は、基材層12の第2面側(-Z側)に設けられた光透過性を有する層である。図3(a)等に示すように、レンズ層13は、点Cを中心として単位レンズ131が同心円状に複数配列されたサーキュラーフレネルレンズ形状を、その第2面側の面に有している。したがって、レンズ層13を第2面側(-Z側)の正面方向から見た場合に、真円の一部形状(円弧状)の単位レンズ131が配列されているように観察される。
この点Cは、スクリーン10の画面の外(表示領域外)であって、映像源LSと同様に、スクリーン10の画面左右方向の中央であってスクリーン10の下方に位置している。したがって、図3(a)に示すように、スクリーン10のスクリーン面の法線方向から見て、点Aと点Cとは画面上下方向に平行な直線上に位置している。
本実施形態では、レンズ層13は、その第2面側(-Z側)の面にサーキュラーフレネルレンズ形状を有する例を上げて説明するが、これに限らず、単位レンズ131がスクリーン面に沿って画面上下方向等に配列されたリニアフレネルレンズ形状を有する形態としてもよい。
単位レンズ131は、図2や図3(b)に示すように、点Aを通り単位レンズ131の配列方向に平行かつスクリーン10の厚み方向に平行な断面において、レンズ面132と、非レンズ面133とを有している。本実施形態の単位レンズ131では、図2や図3(b)に示す断面において、レンズ面132の画面上下方向下側(-Y側)に非レンズ面が位置している。
レンズ面132は、図2や図3(b)に示す断面において直線状であり、単位レンズ131の配列方向において、映像源LSから遠い側(画面上下方向上側)の端部が映像源LSに近い側(画面上下方向下側)の端部よりも第1面側(+Z側)となるように傾斜している。このレンズ面132は、レンズ層13に形成されたフレネルレンズ形状のレンズ作用を発揮する面である。
図3(b)に示すように、非レンズ面133は、単位レンズ131の配列方向において隣り合うレンズ面132の間に位置し、隣り合うレンズ面132を接続する部分である。この非レンズ面133は、隣り合うレンズ面132と滑らかに連続している。
非レンズ面133は、第2面側(-Z側)に凸となる形状の頂点となる点t2と、第1面側(+Z側)に凸となる形状の頂点となる点t1を有している。この点t1は、点t2を単位レンズ131の頂点とした場合に、隣り合う単位レンズ131間の谷底となる点であり、単位レンズ131間の谷部に相当する曲面状の領域に位置している。
非レンズ面133は、少なくともこの点t1を含む領域が第1面側に凸となる曲面状となっており、この領域を特に、第1曲面部134とする。また、本実施形態では、非レンズ面133の点t2を含む領域が第2面側に凸となる曲面状であり、この領域を第2曲面部135とする。また、本実施形態では、図3(b)に示すように、非レンズ面133は、第1曲面部134と第2曲面部135との間に略平面状の領域136を有しており、この平面状の領域136を介して第1曲面部134と第2曲面部135とが接続されている。
なお、上述の例に限らず、単位レンズ131は、第1曲面部134と第2曲面部135とが平面状の領域136を介さずに直接連続している形態としてもよい。また、上述の例に限らず、点t2を含む領域は、第2曲面部135を有さず、レンズ面132の延長となる平面と平面状の領域136とで構成される形態としてもよい。
本実施形態では、第1曲面部134及び第2曲面部135は、図3(b)に示す断面形状が、略円弧状であり、第1曲面部134の曲率半径は、第2曲面部135の曲率半径よりも大きい。
なお、これに限らず、非レンズ面133の第1曲面部134及び第2曲面部135は、図3(b)に示す断面において、例えば、楕円の一部形状や、他の曲線形状等としてもよい。
図3(b)に示すように、単位レンズ131の配列ピッチは、Pであり、単位レンズ131のレンズ高さ(スクリーン10の厚み方向における点t2から点t1までの寸法)は、hである。
本実施形態において、レンズ面132がスクリーン面に平行な面となす角度は、αであり、非レンズ面133において平面状の領域136がスクリーン面に平行な面となす角度は、βである。なお、非レンズ面133が平面状の領域136を有しない場合は、非レンズ面133上であって点t1と点t2とから等距離となる点での接線とスクリーン面に平行な面とがなす角度を角度βとする。この角度βは、角度αより大きい。
理解を容易にするために、図2等では、単位レンズ131の配列ピッチP、角度α等は、単位レンズ131の配列方向において一定であるように示している。しかし、本実施形態の単位レンズ131は、実際には、配列ピッチPが一定であるが、単位レンズ131の配列方向において点Cから離れるにつれて、角度αが次第に大きくなり、これに伴いレンズ高さhも大きくなっている。
本実施形態では、配列ピッチPは、50~200μmであることが好ましい。また、レンズ面132の角度αは、0.5~35°の範囲で形成されている。
なお、これに限らず、配列ピッチPは、単位レンズ131の配列方向に沿って次第に変化する形態等としてもよく、映像光Lを投影する映像源LSの画素(ピクセル)の大きさや、映像源LSの投射角度(スクリーン10のスクリーン面への映像光の入射角度)、スクリーン10の画面サイズ、各層の屈折率等に応じて、適宜変更可能である。
レンズ層13は、ウレタンアクリレートやエポキシアクリレート等の紫外線硬化型樹脂により、基材層12の第2面側(-Z側)の面(本実施形態では、着色層122の背面側の面)に、紫外線成形法により一体に形成されている。なお、レンズ層13は、電子線硬化型樹脂等の他の電離放射線硬化型樹脂により形成してもよいし、熱可塑性樹脂により形成してもよい。
また、レンズ層13を形成する材料及び成型方法は、レンズ層13の第2面側のフレネルレンズ形状や材料に応じて、適宜選択できる。
反射層14は、入射した光を反射する作用を有する層である。反射層14は、少なくともレンズ面132の一部に形成される。本実施形態の反射層14は、図2や図3(b)に示すように、レンズ面132及び非レンズ面133に形成されている。
反射層14は、光反射性の高い金属、例えば、アルミニウム、銀、ニッケル、クロム等により形成される。本実施形態の反射層14は、アルミニウムを蒸着することにより形成されており、反射層14の厚さは、約800Å程度である。
反射層14は、これに限らず、例えば、光反射性の高い金属をスパッタリングしたり、金属箔を転写したり、金属薄膜等を含有した塗料を塗布したりする等により形成されてもよいし、例えば、誘電体多層膜や誘電体単層膜を蒸着する等により形成されてもよい。
また、反射層14は、白色又は銀色系の塗料や、白色又は銀色系の顔料やビーズ等を含有する紫外線硬化型樹脂又は熱硬化性樹脂等を、スプレーコートや、ダイコート、スクリーン印刷、ワイピングによる溝充填等の各種塗布方法により塗布して硬化させることにより形成してもよい。
裏面保護層15は、反射層14の第2面側(-Z側)に設けられ、反射層14を保護し、かつ、スクリーン10の裏面側(背面側)を保護する層である。
本実施形態の裏面保護層15は、図2に示すように、反射層14を被覆し、単位レンズ131による凹凸を充填して、スクリーン10の第2面10bを平坦化している。
また、裏面保護層15は、光を吸収する作用を有することが、第2面側(-Z側)からスクリーン10に入射する太陽光や照明光等の不要な外光を吸収して、映像のコントラストを向上させる観点から好ましい。
本実施形態の裏面保護層15は、光を吸収する作用を有しており、黒色等の暗色系の塗料や、黒色等の暗色系の顔料や染料及び光吸収作用を有するビーズ等の光吸収材を含有する樹脂を、反射層14の第2面側に塗布して硬化させること等により形成される。このような樹脂としては、エポキシ樹脂やウレタン樹脂等の熱硬化性樹脂や、アクリル樹脂等の熱可塑性樹脂、ウレタンアクリレートやエポキシアクリレート等の紫外線硬化型樹脂等が好ましい。
また、裏面保護層15は、反射層14及びレンズ層13を保護する観点から、紫外線吸収機能やハードコート機能等を備えていてもよい。
ここで、本実施形態の単位レンズ131の形状について、より詳細に説明する。
図4は、単位レンズ131についてより詳細に説明する図である。図4(a)は、本実施形態の単位レンズ131の断面を示し、図4(b)は、従来の単位レンズ531の断面を示している。図4(a),(b)では、理解を容易にするために、それぞれ、本実施形態のレンズ層13、従来のレンズ層53のみを示し、各レンズ層について、単位レンズの配列方向及びスクリーンの厚み方向に平行な断面の一部を拡大して示している。
図4(a)に示す本実施形態の単位レンズ131と、図4(b)に示す従来の単位レンズ531とは、点Aを通り画面上下方向に平行な直線上に位置し、点Aよりも画面上下方向上側であって点Cからの距離が同じである。
従来の単位レンズ531は、レンズ面532と非レンズ面533とを有している。また、従来の単位レンズ531は、第1曲面部134、第2曲面部135を備えず、非レンズ面533が平面状である点以外は、本実施形態の単位レンズ131と同様であり、配列ピッチP、角度αは同じであり、レンズ面532への映像光の入射角度も同じである。
図4(b)に示すように、従来の単位レンズ531のレンズ面532には、映像源LSから投射された映像光Laが所定の入射角度で入射する。このとき、レンズ面532には、映像光Laが入射する領域である反射領域532Aと、映像光Laが入射しない領域である非反射領域532Bとが存在する。
単位レンズ531の配列方向における反射領域532Aの寸法が配列ピッチPに対して占める割合は、Wa/Pである。
これに対して、本実施形態の単位レンズ131では、非レンズ面133の第2曲面部135が、レンズ面132の非反射領域に相当する領域に形成されている。これにより、レンズ面132に占める反射領域を従来の単位レンズ531と同等に確保しつつ、レンズ面132における非反射領域を従来の単位レンズ531よりも非常に小さくしている。そのため、本実施形態では、単位レンズ131の配列方向におけるレンズ面132の寸法が配列ピッチPに対して占める割合(以下、レンズ面132が配列ピッチに対して占める割合という)W1/Pは、従来の単位レンズ531の反射領域532Aが配列ピッチに対して占める割合Wa/Pと等しいもしくは略等しい状態である。
また、この単位レンズ131には、比較例の単位レンズ531と同様に、映像光Laが所定の入射角度で入射する。
したがって、本実施形態の単位レンズ131は、その映像光Laの反射光量が、従来の単位レンズ531における映像光Laの反射光量と同等である。
次に、図4(b)に示すように、従来の単位レンズ531において、映像光の一部(映像光Lb)は、第1面側(+Z側)に凸となる点t1に入射し、反射層14により反射してスクリーンの第1面側の上方へ出射する。このような映像光Lbの光量は、わずかである。したがって、仮に、映像光Lbが天井等に到達しても、スクリーンの観察者側の表面で反射した映像光による映像の映り込みを低減できない。
これに対して、本実施形態の単位レンズ131では、図4(a)に示すように、映像光の一部(映像光Lc,Ld,Le)は、第1曲面部134に入射し、その曲面形状及び反射層14により、拡散反射される。そして、一部の映像光Lc,Ldは、スクリーン10の第1面側上方へ出射し、一部の映像光Leは、スクリーン10の第1面側の界面で全反射してスクリーン10内部を上方へ伝搬し、やがて減衰する。
このスクリーン10の上方へ出射する映像光Lc,Ldは、拡散反射されているので、スクリーン10の表面(第1面10a)で反射して天井等へ映り込んだ映像がぼかされ、不明瞭になるという効果を奏する。これにより、本実施形態のスクリーン10は、天井等への映像の映り込みを抑制することができる。また、拡散反射された映像光Lcの一部は、観察者Oに少量届き、映像のぎらつきを低減する効果を有する。
なお、単位レンズ131の配列方向においてレンズ面132の寸法が配列ピッチPに対して占める割合W1/Pは、60%以上95%以下であることが好ましい。
この割合W1/Pが60%未満となると、配列ピッチPに対してレンズ面132が小さくなり、これにより反射領域が減少し、映像の正面輝度が低下するため、好ましくない。また、割合W1/Pが95%よりも大きくなると、第1曲面部134が小さくなりすぎ、上述のような天井等への映像の映り込みを抑制する効果等が十分得られない。したがって、割合W1/Pは、上記範囲が好ましい。
本実施形態では、配列ピッチPが一定であるので、この割合W1/Pは、上記好ましい範囲内で単位レンズ131の配列方向に沿って、点C(映像源LS)から離れるにつれて、次第に小さくなっている。
単位レンズ131の配列方向において、点Cに近い領域(本実施形態では、例えば、画面上下方向下側)では、角度αが小さく、レンズ高さhが小さいために、第1曲面部134の曲率半径が小さくなり、割合W1/Pが大きい。一方、単位レンズ131の配列方向において、点Cから遠い領域(本実施形態では、例えば、画面上下方向上側)では、角度αが大きく、レンズ高さhも大きいために、第1曲面部134の曲率半径が大きくなり、割合W1/Pが小さくなる。
なお、これに限らず、この割合W1/Pは、単位レンズ131の配列方向に沿って、点C(映像源LS)から離れるにつれて、上記好ましい範囲内で段階的に小さくなる形態としてもよいし、単位レンズ131の配列方向において一定としてもよい。
また、非レンズ面133が第1曲面部134を有することにより、天井等への映像の映り込み抑制の効果に加え、表示される映像のぎらつき(シンチレーション、スペックル等ともいう)が低減される効果が得られることが分かった。
この映像のぎらつきに関しては、スクリーン10の画面を、画面を画面上下方向及び画面左右方向にそれぞれ3分割、計9分割した9領域を設け、各領域の幾何学的中心でのスペックル値(スペックルコントラスト)を測定し、その9領域のスペックル値の標準偏差σにより規定した。映像のぎらつきを低減する観点から、9領域のスペックル値の標準偏差σは、その値が小さい方が好ましく、特に、1.38未満であることが好ましい。
図9は、単位レンズ131の頂角に相当する角度γを説明する図である。図9では、図2等と同様に、スクリーン10の厚み方向及び点Aを通り単位レンズ131の配列方向に平行な断面であって、単位レンズ131の一部のみを拡大して示している。また、図9(a)は、非レンズ面133が平面状の領域136を有する単位レンズ131を示し、図9(b)は、非レンズ面133が平面状の領域136を有しない単位レンズ131を示している。
図9(a)に示す断面において、単位レンズ131の頂角に相当し、レンズ面132の延長方向と、非レンズ面133の平面状の領域136の延長方向とがなす角度γは、鋭角、すなわち、0°<γ<90°であることが好ましい。
角度γが90°以上であると、単位レンズ131の配列方向において配列ピッチPに対して非レンズ面133の寸法が占める割合が大きくなり、割合W1/Pが小さくなる。このため、映像光を反射するレンズ面132の面積(反射領域の面積)が減る。また、非レンズ面133に入射する映像光の光量が大きくなってしまう。これらのことから、観察者に向けて反射される映像光の光量が減り、映像が暗くなってしまう。
また、角度γが90°以上であると、上述のように、非レンズ面133に入射して反射層14で反射された映像光が迷光となり、スクリーンに表示される映像のコントラストや明瞭さ等を低下させてしまう。
また、角度γが90°以上であると、非レンズ面133に不要な外光等が入射して観察者側へ反射されやすくなり、映像のコントラストが低下する。
以上のことから、角度γは、鋭角(0°<γ<90°)であることが好ましい。
なお、図9(b)に示すように、非レンズ面133が平面状の領域136を有しない単位レンズ131の場合、非レンズ面133上であって第1曲面部134上の点t1及び第2曲面部135上の点t2から等距離となる点(図9(b)に示す点t3)における接線がレンズ面132の延長方向となす角度をγとする。
図5は、本実施形態のスクリーン10に入射する映像光及び外光の一例を示す図である。図5に示すスクリーン10の断面は、前述の図2に示すスクリーン10の断面と同様である。図5では、理解を容易にするために、表面層11と基材層12との間、基材層12とレンズ層13との間の屈折率は等しいものとし、映像光及び外光に対する光拡散層121の光拡散作用等は省略して示している。
図5に示すように、映像源LSから投影された映像光L1のうち、その多くは映像光L2のように、スクリーン10に入射し、表面層11及び基材層12(光拡散層121、着色層122)を透過してレンズ層13へ向かう。
しかし、映像源LSから投影された映像光L1のうち、一部(映像光L3)は、スクリーン10の表面で反射して、スクリーン10の第1面側上方へ向かい、天井等への映像の映り込みを生じさせる場合がある。しかし、本実施形態の表面層11の表面には微細な凹凸形状が形成されており、天井等へ向かって反射する映像光L3は拡散され、天井等への映像の映り込みが低減される。
スクリーンに入射した映像光L2は、その多くが、単位レンズ131のレンズ面132へ入射して反射層14によって反射され、第1面側の略正面方向へ向かって、スクリーン10から出射し、観察者Oに届く。これにより、スクリーン10は、明るい映像を表示できる。
このとき、スクリーン10は、厚み方向において、反射層14と光拡散層121との距離が十分確保されているので、正面輝度を大きく低下させることなく映像光の明るさを均一にすることができ、映像のぎらつきを抑制できる。
なお、映像光L1がスクリーン10の下方から投射され、かつ、角度βがスクリーン10の画面上下方向の各点における映像光L1の入射角度よりも大きいので、映像光L1が非レンズ面133の第1曲面部134以外の領域(例えば、第2曲面部135等)に直接入射することはない。
また、非レンズ面133の第1曲面部134は、単位レンズ131において、レンズ面132へ入射する映像光L2を大きく遮蔽しないので、映像の正面輝度が維持され、スクリーン10は、明るい映像を表示できる。
さらに、第1曲面部134及び反射層14は、映像光L2の一部(映像光L4)をスクリーンの上方へ向けて拡散反射し、一部がスクリーン10の第1面側上方へ出射する。これにより、天井等への映像の映り込みを不明瞭にすることができ、映像の映り込みを抑制できる。また、映像光L4の一部が、前述の図4(a)の映像光Lcに示すように、拡散されて一部が観察者側へ向かうことにより、映像のぎらつきが低減される。
一方、照明光等の不要な外光G1,G2は、図5に示すように、主としてスクリーン10の上方からスクリーンに入射する。そして、外光G1,G2の一部(不図示)は、スクリーンの表面で反射して、スクリーン10の下方へ向かう。また、外光G1,G2の多くは、スクリーン10に入射し、表面層11及び基材層12を透過してレンズ層13の単位レンズ131へ入射する。
そして、外光G1は、非レンズ面133へ入射して反射層14により反射され、さらにレンズ面132で反射される等してスクリーン10の第1面側の上方へ向かうので、観察者O側に届く光量は、映像光L1に比べて大幅に少ない。また、外光G2は、レンズ面132で反射して、主としてスクリーン10の第1面側下方へ向かうので、観察者O側には直接届かず、また、届いた場合にもその光量は、映像光L1に比べて大幅に少ない。さらに、一部の外光(不図示)は、着色層122に吸収される。したがって、スクリーン10では、外光G1,G2等による映像のコントラスト低下を大きく抑制することができる。
以上のことから、本実施形態のスクリーン10によれば、コントラストが高く明るく良好な映像を表示でき、天井等への映像の映り込みを抑制することができる。また、本実施形態によれば、映像のぎらつきを低減できる。
また、本実施形態によれば、表面層11の表面には微細な凹凸形状が形成されており、この凹凸形状によって天井等へ向かって反射する映像光を拡散でき、天井等への映像の映り込み抑制効果をさらに高めることができる。
ここで、レンズ面132が配列ピッチPに対して占める割合W1/Pや第1曲面部134の有無等が異なる測定例1~8のスクリーンを用意し、その天井等への映像の映り込み等を評価した。
測定例1~8のスクリーンは、レンズ面132の占める比率や曲面部分の有無やその形状等が異なる点以外は、同様の構成を有している。
測定例1~8のスクリーンは、画面は横長の矩形形状であり、画面サイズが80インチである。測定例1~8のスクリーンに対して映像光を投射する映像源LS(Hisense社製 75L9S)は、各測定例のスクリーンの画面の点Aから画面上下方向下側に741mm(スクリーンの画面左右方向中央であって画面下端から下側に236mm)、スクリーン面の法線方向に沿って観察者側(+Z側)に447mm離れた点から映像光を投射している。また、スクリーンの画面上下方向下端での角度αは5.2°であり、上端での角度αが21.8°である。各測定例のスクリーンにおいて、点Aでの画面上下方向における映像光の入射角度は58.9°である。
図6は、測定例1~8のスクリーンにおける画面中央となる点Aでの単位レンズ131の形状の断面形状を模式的に示す図である。図6では、図3(b)と同様の断面での単位レンズ131を示しており、理解を容易にするために、レンズ層13のみを示している。
図6(a)は、測定例1~3のスクリーンの単位レンズ131に相当し、図6(b)は測定例4のスクリーンの単位レンズ131に相当し、図6(c)は、測定例5,6のスクリーンの単位レンズ131に相当し、図6(d)は、測定例7,8のスクリーンの単位レンズ131に相当する。
測定例1~3のスクリーンは、非レンズ面133が第1曲面部134及び平面状の領域136を有しているが、第2曲面部135を有していない。測定例1のスクリーンは、割合W1/Pが60%であり、測定例2のスクリーンは、割合W1/Pが80%であり、測定例3のスクリーンは、割合W1/Pが95%である。
測定例4のスクリーンは、非レンズ面133が第1曲面部134及び第2曲面部135を有しており、割合W1/Pが95%である。
上述の測定例1~4のスクリーンは、本実施形態の実施例のスクリーンに相当する。
測定例5,6のスクリーンは、非レンズ面133が第1曲面部134を有しておらず、平面状の領域136及び第2曲面部135を有している。測定例5のスクリーンは、W1/Pが80%、測定例6のスクリーンは、W1/Pが95%である。
測定例7,8のスクリーンは、非レンズ面133が平面状であり、第1曲面部134及び第2曲面部135を有していない。測定例7のスクリーンは、割合W1/Pが98%であり、測定例8のスクリーンは、割合W1/Pが99%である。
上述の測定例5~8のスクリーンは、本実施形態の比較例のスクリーンに相当する。
また、この測定例1~8のスクリーンに対して、画面を画面上下方向及び画面左右方向にそれぞれ3分割して得られる9つの領域について、その幾何学的中心でのスペックル値を測定し、その9領域のスペックル値の標準偏差σを求めた。
図7は、スペックル値の標準偏差σを求める際のスクリーンの画面の各領域について示す図ある。図7では、スクリーンの画面の法線方向から見た図を示し、9つの領域について、符号S1~S9を付している。
なお、測定例1~8のスクリーンは、いずれもレンズ層13が、スクリーンの表示領域外の点C(図3(a)参照)を中心として単位レンズ131が同心円状に配列されたサーキュラーフレネルレンズ形状を有している。このようなスクリーンにおいて、図7に示す領域S3,S9は、単位レンズ131の配列方向等の観点から、天井等への映像の映り込み低減に関しては、寄与が小さい可能性があるが、映像のぎらつき低減には効果が期待されるため、全9領域での標準偏差σとした。
ここで、スペックル値とは、映像のぎらつきの評価の指標となる値であり、以下の式(1)によって求められる値である。
式(1) S[%]=100×σa[cd/m]/M[cd/m
ここで、式(1)中のσaは、スクリーンの画面の各領域の幾何学的中心を中心とする所定の測定領域を設定し、その測定領域内に所定のピッチで線分をひいた交点を測定点とし、スクリーンに白色画像を表示したときにおける各測定点の輝度の標準偏差である。測定領域は、画面上下方向に40mm、画面左右方向に60mmの範囲である。また、線分は、画面上下方向及び画面左右方向にそれぞれ255μmピッチとする。また、Mは、上述の測定点の各輝度の平均値を示すものである。
このスペックル値は、暗室環境下において、測定器(株式会社オキサイド製 Dr.SPECKLE/SM01VS09)を各測定例のスクリーンの画面中央(画面の幾何学的中心)となる点Aからスクリーン面の法線方向の観察者側(+Z側)へ1.0m離れた位置に配置して、スペックルコントラストCsを測定することにより得られた。
また、このとき、映像源LS(Hisense株式会社製 75L9S)を各測定例のスクリーンの画面の点Aから画面上下方向下側(-Y側)に741mm、シート面の法線方向に沿って観察者側(+Z側)へ447mm離れた位置に配置した。
図8は、測定例1~8のスクリーンの天井への映像の映り込みや映像のぎらつきの評価結果をまとめた表を示す図である。
天井へ映像の映り込み及び映像のぎらつきに関しては、暗室環境下において、観察者が各スクリーンの画面中央となる点Aからスクリーン面の法線方向に沿って観察者側(+Z側)に3.2mの位置において、天井やスクリーンの表示面を目視して、評価した。
図8に示す表において、天井への映像の映り込みの評価は、天井への映り込みが弱く不明瞭であり、良好に使用可能であるものを「弱」とし、天井への映り込みが「弱」よりも強いが使用可能であるものを「中」とし、天井への映り込みが強く明瞭であり、使用に適さないものを「強」として示した。
また、映像のぎらつき(スペックルの視認性)の評価は、映像のぎらつきが弱くほとんど視認されず、良好に使用可能であるものを「弱」とし、映像のぎらつきが「弱」よりも強いが使用可能であるものを「中」とし、映像のぎらつきが強く視認され、使用に適さないものを「強」として示した。
図8の表に示すように、第1曲面部134を有する測定例1~4のスクリーンでは、第1曲面部134を有していない測定例5~8よりも、天井への映像の映り込みが弱く、低減されていた。これに対して、非レンズ面133に第1曲面部134を有しておらず、第2曲面部135を有する測定例5,6のスクリーンや、第1曲面部134及び第2曲面部135をいずれも有していない測定例7,8のスクリーンは、天井への映り込みが強く、明瞭に生じていた。
また、レンズ面132が配列ピッチPに対して占める割合W1/Pが他の測定例のスクリーンよりも小さい測定例1においても良好に明るい映像が表示されており、測定例1~4はいずれも十分な明るさで映像が表示されていた。
したがって、スクリーン10は、単位レンズ131が第1面側に凸となる第1曲面部134を有し、かつ、割合W1/Pが60%以上95%以下であることが、天井への映像の映り込み低減の観点から好ましい。
また、図8の表に示すように、スペックル値の標準偏差σが1.38以下である測定例1~4のスクリーンは、映像のぎらつき(スペックル)が低減されていた。これに対して、スペックル値の標準偏差σが1.38より大きい測定例5~8のスクリーンは、映像のぎらつきが視認されていた。
上述のように、本実施形態によれば、非レンズ面133は、第1曲面部134を有しており、レンズ面132が配列ピッチPに対して占める割合W1/Pが60%以上95%以下であるので、明るく良好な映像を表示しながら、天井への映像の映り込みを抑制できる。
また、本実施形態によれば、スクリーンは、画面を9分割した各領域のスペックル値の標準偏差σが1.38以下であるので、映像のぎらつきを低減できる。
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の範囲内である。
(1)実施形態において、表面層11は、ハードコート機能及び防眩機能を有する例を挙げて説明したが、これに限らず、ハードコート機能、防眩機能、反射防止機能、紫外線吸収機能、防汚機能や帯電防止機能等の各種機能を1つ又は複数有する層としてもよく、所望する機能を有する層が複数積層されて形成されていてもよい。また、表面層11としてタッチパネル層等を設けてもよい。
(2)実施形態において、レンズ面132は、複数の平面から構成される形態(所謂、折れ面状)としてもよいし、第2面側(-Z側)に凸となる曲面形状等としてもよい。
(3)実施形態において、スクリーン10は、画面の平面性を向上させる観点から、光透過性を有するガラス製や樹脂製の剛性の高い透明基板層を備える形態としてもよい。
また、第2面側(-Z側)に剛性の高い不図示の支持板等を一体に積層する等して設けて、画面の平面性を向上させてもよい。
(4)実施形態において、スクリーン10は、不使用時には巻き取って保管できる巻き取り可能な可撓性を有する形態としてもよい。
(5)実施形態において、スクリーン10は、裏面保護層15が光吸収性を有する例を示したが、これに限らず、裏面保護層15が光吸収性を有しない形態とし、その第2面側(-Z側)に、光を透過しにくい布製又は樹脂製の遮光幕や耐傷性を向上させる層等を積層する形態としてもよい。また、スクリーンの使用環境において、第2面側からの外光によるコントラスト低下等が生じにくい場合には、スクリーン10は、裏面保護層15が光吸収性を有しない形態であってさらに上記のような遮光幕等を備えない形態としてもよい。
また、裏面保護層15は、紙、不織布、樹脂シート等とし、不図示の粘着剤や接着剤等により形成される接合層を介して、反射層14の第2面側に積層する形態としてもよい。
(6)実施形態において、映像源LSは、鉛直方向において、スクリーン10より下方(-Y側)に配置される例を示したが、これに限らず、例えば、映像源LSが、鉛直方向においてスクリーン10より上方(+Y側)に位置する形態としてもよい。この場合、映像源LSと同様に、鉛直方向上側にフレネルセンターとなる点Cが位置するように、スクリーン10は、その上下方向を反転させて使用する。
(7)実施形態において、表面層11は、第1面側に凸となる単位光学形状(不図示)が画面上下方向を長手方向とし、画面左右方向に配列された形状としてもよい。この単位光学形状は、例えば、その配列方向及びスクリーンの厚み方向に平行な断面の断面形状が、円の一部形状であり、表面層11は、第1面側に所謂レンチキュラーレンズ形状を有する形態としてもよい。また、単位光学形状は、上記断面形状が、例えば、楕円の一部形状としてもよいし、複数の曲線を組み合わせた形状としてもよい。
また、上述の例に限らず、表面層11の単位光学形状は、配列方向及びスクリーンの厚み方向に平行な断面での断面形状が第1面側に凸となる三角形形状としてもよい。
このような表面層11を備えることにより、映像光Lが単位光学形状によって画面左右方向に拡散され、スクリーン10は、画面左右方向(X方向)における視野角を十分に確保することができる。
(8)実施形態において、映像源LSは、レーザー光源を用いる例を示したが、これに限らず、所望する光学性能や映像表示装置1の使用環境等に応じて、映像源LSは、高圧水銀ランプを用いたDLP方式のプロジェクタとしてもよいし、LED等の他の光源を用いる映像源を用いてもよい。
なお、本実施形態及び変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。また、本発明は以上説明した各実施形態によって限定されることはない。
1 映像表示装置
10 スクリーン
11 表面層
12 基材層
121 光拡散層
122 着色層
13 レンズ層
131 単位レンズ
132 レンズ面
133 非レンズ面
134 第1曲面部
135 第2曲面部
136 平面状の領域
14 反射層
15 裏面保護層
LS 映像源

Claims (9)

  1. 映像源から投射された映像光を反射させて表示する反射型スクリーンであって、
    該反射型スクリーンの厚み方向において、映像光が投射される面側を第1面側とし、裏面側を第2面側とし、
    レンズ面と非レンズ面とを有し前記第2面側に凸となる単位レンズが配列されたフレネルレンズ形状を前記第2面側に有するレンズ層と、
    前記単位レンズ上に形成され、光を反射する反射層と、
    を備え、
    前記非レンズ面は、前記第1面側の端部に曲面状の第1曲面部を有し、
    前記第1曲面部は、前記非レンズ面において、隣り合う前記単位レンズの前記レンズ面と隣接する領域に位置し、
    前記単位レンズの配列ピッチに対して、前記単位レンズの配列方向における前記レンズ面の寸法が占める割合が、60%以上95%以下であること、
    を特徴とする反射型スクリーン。
  2. 請求項1に記載の反射型スクリーンにおいて、
    該反射型スクリーンは、その画面を、使用状態における画面上下方法及び画面左右方向においてそれぞれ3分割して全9領域とし、前記9領域のシンチレーション値Sに対する標準偏差σが、1.38以下であること。
    を特徴とする反射型スクリーン。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の反射型スクリーンにおいて、
    前記非レンズ面は、前記第2面側の端部に曲面状の第2曲面部を有し、
    前記第1曲面部の曲率半径は、前記第2曲面部の曲率半径よりも大きいこと、
    を特徴とする反射型スクリーン。
  4. 請求項3に記載の反射型スクリーンにおいて、
    前記非レンズ面は、前記第1曲面部と前記第2曲面部との間に平面状の領域を有し、
    前記単位レンズの頂角に相当し、前記レンズ面の延長方向と前記平面状の領域の延長方向とが交差する角度は、鋭角であること、
    を特徴とする反射型スクリーン。
  5. 請求項1又は請求項2に記載の反射型スクリーンにおいて、
    前記単位レンズの配列方向及び該反射型スクリーンの厚み方向に平行な断面において、前記単位レンズの頂角に相当し、前記レンズ面の延長方向と、前記非レンズ面において最も前記第1面側となる点と最も前記第2面側となる点とに対して等距離となる点での接線方向とが交差する角度は、鋭角であること、
    を特徴とする反射型スクリーン。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の反射型スクリーンにおいて、
    前記レンズ層は、前記単位レンズが、該反射型スクリーンの表示領域外に位置する一点を中心として同心円状に配列されたサーキュラーフレネルレンズ形状を有すること、
    を特徴とする反射型スクリーン。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の反射型スクリーンにおいて、
    前記反射層よりも前記第1面側に、所定の濃度に着色された着色層を備えること、
    を特徴とする反射型スクリーン。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の反射型スクリーンにおいて、
    前記反射層よりも前記第1面側に、入射する光を拡散する光拡散層を備えること、
    を特徴とする反射型スクリーン。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載の反射型スクリーンと、
    前記反射型スクリーンに映像光を投射する映像源と、
    を備える映像表示装置。
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