JP2023142250A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2023142250A
JP2023142250A JP2022049051A JP2022049051A JP2023142250A JP 2023142250 A JP2023142250 A JP 2023142250A JP 2022049051 A JP2022049051 A JP 2022049051A JP 2022049051 A JP2022049051 A JP 2022049051A JP 2023142250 A JP2023142250 A JP 2023142250A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
sub
tank
syringe
recording
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022049051A
Other languages
English (en)
Inventor
徳昭 古川
Tokuaki Furukawa
隆志 染手
Takashi Somete
拓馬 荒木
Takuma Araki
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Document Solutions Inc
Original Assignee
Kyocera Document Solutions Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Document Solutions Inc filed Critical Kyocera Document Solutions Inc
Priority to JP2022049051A priority Critical patent/JP2023142250A/ja
Publication of JP2023142250A publication Critical patent/JP2023142250A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】記録媒体への記録時にインク流路内の気泡が記録ヘッドに移動することを抑制することが可能なインクジェット記録装置を提供する。【解決手段】インクジェット記録装置1は、記録ヘッド52と、インクコンテナ81と、第1サブタンク83と、循環ポンプ84と、第2サブタンク85と、加圧部86と、減圧部87と、シリンジ88と、第1流路89と、制御部と、を備える。シリンジ88は、インクが第2サブタンク85から流入し、記録ヘッド52に向かって流出するとともに、インクに対して加圧部86によってかかる記録圧力よりも高い保守圧力をかけることが可能である。制御部は、非画像記録時に、シリンジ88によってインクに保守圧力をかけてインクをシリンジ88のインク流通方向下流側に向けて強制的に流通させる強制流通モードを実行可能である。【選択図】図4

Description

本発明は、インクジェット記録装置に関する。
インクジェット記録装置は、用紙等の記録媒体上にインクを吐出して画像を記録する記録ヘッドを備える。インクジェット記録装置では、インクを記録媒体上に吐出するノズルで気泡が生じると、吐出性能に影響を与え、インクの飛翔曲がりや不吐出といった不具合が発生して画像不良が起こす虞があった。そこで、インクジェット記録装置では、記録ヘッドやインク流路における気泡の発生を抑制する必要があった。
特許文献1で開示された従来の液体循環装置は、液体吐出ヘッドを介して液体が循環する循環経路を有する。この循環経路は、複数の液体吐出ヘッドの供給口にそれぞれ通じるマニホールドと、マニホールドに通じ、内部が加圧される加圧サブタンクと、を含む。そして、加圧サブタンクは、液体吐出ヘッドの供給口が配置される位置よりも高い位置に配置される。これにより、循環型ヘッドを使用する場合において、ノズルメニスカス圧力を適切に設定でき、ノズルからの液垂れや気泡巻き込みを低減できる。
特開2019-1000号公報
しかしながら、インクジェット記録装置において、従来技術のようにインクを循環させる場合に、気泡がインク流路の継ぎ目に滞留したり、流路内の壁面に固着したりすることがあった。循環時のインクの流速は、意図的にインク流路内の気泡を記録ヘッドから遠ざけるのに十分ではなく、記録媒体への記録時に気泡が記録ヘッドに移動して画像不良が生じることに課題があった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、記録媒体への記録時にインク流路内の気泡が記録ヘッドに移動することを抑制することが可能なインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明のインクジェット記録装置は、記録ヘッドと、インクコンテナと、第1サブタンクと、第2サブタンクと、循環ポンプと、加圧部と、減圧部と、シリンジと、第1流路と、制御部と、を備える。前記記録ヘッドは、インクを記録媒体上に吐出する複数のノズルを有する。前記インクコンテナは、前記記録ヘッドに供給される前記インクを収容する。前記第1サブタンクは、前記インクコンテナから供給される前記インクを一時的に貯留する。前記第2サブタンクは、前記第1サブタンクから供給される前記インクを一時的に貯留する。前記循環ポンプは、前記インクを前記第1サブタンクから前記第2サブタンクに移動させる。前記加圧部は、前記第2サブタンク内を加圧し、前記インクを前記第2サブタンクから前記記録ヘッドに供給する。前記減圧部は、第1サブタンク内を減圧し、前記インクを前記記録ヘッドから前記第1サブタンクに循環させる。前記シリンジは、前記インクが前記第2サブタンクから流入し、前記記録ヘッドに向かって流出するとともに、前記インクに対して前記加圧部によってかかる記録圧力よりも高い保守圧力をかけることが可能である。前記第1流路は、前記第1サブタンクから前記循環ポンプ、前記第2サブタンク、前記シリンジ、及び前記記録ヘッドを経て前記第1サブタンクまで前記インクが循環する。前記制御部は、前記記録ヘッド、前記加圧部、前記減圧部、前記循環ポンプ、及び前記シリンジの動作を制御し、前記記録媒体への画像の記録を行う。前記制御部は、非画像記録時に、前記シリンジによって前記インクに前記保守圧力をかけて前記インクを前記シリンジのインク流通方向下流側に向けて強制的に流通させる強制流通モードを実行可能である。
本発明の構成によれば、非画像記録時に、第1流路内の気泡を移動させ、記録ヘッドから遠ざけることができる。すなわち、記録媒体への記録時に、インク流路内の気泡が記録ヘッドに移動することを抑制することが可能になる。
本発明の一実施形態のインクジェット記録装置の概略断面正面図である。 図1のインクジェット記録装置の記録部周辺の平面図である。 図1のインクジェット記録装置の概略構成を示すブロック図である。 図1のインクジェット記録装置のインク供給部の構成を示す説明図である。 図4のインク供給部のシリンジの断面図である。 図4のインク供給部の開閉弁の説明図である。
以下、本発明の実施形態を図に基づき説明する。なお、本発明は以下の内容に限定されるものではない。
図1は、実施形態のインクジェット記録装置1の概略断面正面図である。図2は、図1のインクジェット記録装置1の記録部5周辺の平面図である。図3は、図1のインクジェット記録装置1の概略構成を示すブロック図である。インクジェット記録装置1は、例えばインクジェット記録式のプリンターである。インクジェット記録装置1は、図1、図2及び図3に示すように、装置本体2と、用紙供給部3と、用紙搬送部4と、記録部5と、乾燥部6と、制御部7と、を備える。
用紙供給部3は、例えば装置本体2の下部に配置される。用紙供給部3は、複数枚の用紙(記録媒体)Sを収容し、記録時に用紙Sを1枚ずつ分離して送り出す。
用紙搬送部4は、用紙供給部3の用紙搬送方向下流側に配置され、用紙供給部3から送り出された用紙Sを搬送する。用紙搬送部4は、用紙Sを記録部5及び乾燥部6へと搬送し、さらに記録、乾燥後の用紙Sを用紙排出部21に排出する。用紙搬送部4は、例えば反転搬送部4rを有する。両面記録が行われる場合、用紙搬送部4は、第1面の記録、乾燥後の用紙Sを反転搬送部4rに振り分け、さらに搬送方向を切り替えて表裏を反転させた用紙Sを再度、記録部5及び乾燥部6へと搬送する。
用紙搬送部4は、第1ベルト搬送部41及び第2ベルト搬送部42を含む。第1ベルト搬送部41は、無端状に形成された第1搬送ベルト411を有する。第2ベルト搬送部42は、無端状に形成された第2搬送ベルト421を有する。第1ベルト搬送部41及び第2ベルト搬送部42は、第1搬送ベルト411及び第2搬送ベルト421それぞれの上側の外面(上面)に用紙Sを吸着保持して搬送する。第1ベルト搬送部41は、記録部5の下方に配置されて用紙Sを搬送する。第2ベルト搬送部42は、第1ベルト搬送部41に対して用紙搬送方向の下流側に位置し、乾燥部6に配置されて用紙Sを搬送する。
記録部5は、用紙供給部3の用紙搬送方向下流側に位置し、第1ベルト搬送部41と対向配置される。記録部5は、第1搬送ベルト411の上面に吸着保持されて搬送される用紙Sに対向し、所定の間隔を空けて第1搬送ベルト411の上方に配置される。すなわち、記録部5は、用紙搬送部4によって搬送される用紙Sと対向する。
記録部5は、図2に示すように、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの4色それぞれに対応したヘッドユニット51B、51C、51M、51Yを保持する。ヘッドユニット51B、51C、51M、51Yは、長手方向が用紙搬送方向Dcと直交する用紙幅方向Dwと平行になるように用紙搬送方向Dcに沿って並置される。なお、4つのヘッドユニット51B、51C、51M、51Yは基本的な構成が同じであるので、以下の説明では、特に限定する必要がある場合を除き、各色を表す「B」、「C」、「M」、「Y」の識別記号は省略することがある。
各色のヘッドユニット51それぞれは、ライン型インクジェット方式の記録ヘッド52を有する。記録ヘッド52は、各色のヘッドユニット51それぞれにおいて、用紙幅方向Dwに沿って複数(例えば3つ(52a、52b、52c))が千鳥状に配列される。
記録ヘッド52は、その底部に複数のインク吐出ノズル521を有する。複数のインク吐出ノズル521は、用紙幅方向Dwに沿って並べて配置され、用紙S上の記録領域の全域にわたってインクを吐出することができる。すなわち、記録ヘッド52は、インクを用紙S上に吐出する複数のインク吐出ノズル521を有する。記録部5は、第1搬送ベルト411によって搬送される用紙Sに向かって4色のヘッドユニット51B、51C、51M、51Yそれぞれの記録ヘッド52から順次インクを吐出し、フルカラー画像またはモノクロ画像を用紙Sに記録する。
乾燥部6は、記録部5に対して用紙搬送方向の下流側に配置され、第2ベルト搬送部42が設けられる。記録部5でインク画像が記録された用紙Sは、乾燥部6において第2搬送ベルト421に吸着保持されて搬送される間に、インクが乾燥される。
制御部7は、CPU、記憶部、その他の電子回路及び電子部品を含む(いずれも不図示)。CPUは、記憶部に記憶された制御用のプログラムやデータに基づき、インクジェット記録装置1に設けられた各構成要素の動作を制御してインクジェット記録装置1の機能に係る処理を行う。用紙供給部3、用紙搬送部4、記録部5及び乾燥部6それぞれは、制御部7から個別に指令を受け、連動して用紙Sへの記録を行う。記憶部は、例えばプログラムROM(Read Only Memory)、データROMなどといった不揮発性の記憶装置と、RAM(Random Access Memory)のような揮発性の記憶装置との組み合わせで構成される。
続いて、インクジェット記録装置1のインク供給部8の構成について、図4から図7を用いて説明する。図4は、図1のインクジェット記録装置1のインク供給部8の構成を示す説明図である。図5は、図4のインク供給部8のシリンジの断面図である。図6は、図4のインク供給部8の開閉弁の説明図である。
インクジェット記録装置1は、インク供給部8を備える。インク供給部8は、4色のヘッドユニット51ごとに個別に設けられる。以下の説明では、各色を表す識別記号の記載を省略する。インク供給部8とヘッドユニット51との間は、着脱可能なカップリング11によって連結される。カップリング11内には、接続状態においてインク流路を開放し、分離状態においてインク流路を閉鎖する弁部材(不図示)が内蔵されている。
インク供給部8は、インクコンテナ81と、コンテナポンプ82と、第1サブタンク83と、循環ポンプ84と、第2サブタンク85と、加圧部86と、減圧部87と、シリンジ88と、第1流路89と、を備える。
インクコンテナ81は、装置本体2に対して着脱可能に設けられる。インクコンテナ81は、記録ヘッド52に供給されるインクを収容する。
コンテナポンプ82は、インクコンテナ81のインク流通方向下流側に配置される。コンテナポンプ82は、インクコンテナ81内のインクを吸引し、第1サブタンク83に向かって吐出する。コンテナポンプ82の動作は、制御部7によって制御される。
第1サブタンク83は、コンテナポンプ82のインク流通方向下流側に配置される。第1サブタンク83は、インクコンテナ81から供給されるインクを一時的に貯留する。第1サブタンク83には、インク量センサー(不図示)が設けられる。インク量センサーは、例えば光学式、静電容量式、電極式、差圧式、フロート式などのセンサーを含み、第1サブタンク83内のインク量を検出する。
制御部7は、第1サブタンク83のインク量センサーの検出信号を受信する。インク量センサーによって検出された第1サブタンク83内のインク量が所定値より低くなると、制御部7は、コンテナポンプ82を制御し、インクコンテナ81から第1サブタンク83にインクを供給する。インクコンテナ81から第1サブタンク83へのインクの供給量は、例えばコンテナポンプ82の駆動時間によって制御される。コンテナポンプ82の駆動時間が一定時間経過しても、インク量センサーによって検出された第1サブタンク83内のインク量が所定値より高くならない場合、制御部7は、インクコンテナ81内のインク量が空であると判定する。
循環ポンプ84は、第1サブタンク83のインク流通方向下流側に配置される。循環ポンプ84は、インクを第1サブタンク83から第2サブタンク85に移動させる。循環ポンプ84としては、例えばチューブポンプ、ダイヤフラムポンプなどの液体用のポンプから選択することができる。循環ポンプ84の動作は、制御部7によって制御される。
第2サブタンク85は、循環ポンプ84のインク流通方向下流側に配置される。第2サブタンク85は、第1サブタンク83から供給されるインクを一時的に貯留する。第1サブタンク83と同様に、第2サブタンク85には、インク量センサー(不図示)が設けられ、第2サブタンク85内のインク量が検出される。
制御部7は、第2サブタンク85のインク量センサーの検出信号を受信する。インク量センサーによって検出された第2サブタンク85内のインク量が所定値より低くなると、制御部7は、循環ポンプ84を制御し、第1サブタンク83から第2サブタンク85にインクを移動させる。第1サブタンク83から第2サブタンク85へのインクの移動量は、例えば循環ポンプ84の駆動時間によって制御される。
加圧部86は、第2サブタンク85に併設される。加圧部86は、第2サブタンク85内を加圧し、インクを第2サブタンク85から記録ヘッド52に供給する。加圧部86の動作は、制御部7によって制御される。加圧部86の詳細については後述する。
減圧部87は、第1サブタンク83に併設される。減圧部87は、第1サブタンク83内を減圧し、インクを記録ヘッド52から第1サブタンク83に循環させる。減圧部87の動作は、制御部7によって制御される。減圧部87の詳細については後述する。
シリンジ88は、第2サブタンク85のインク流通方向下流側であって、記録ヘッド52のインク流通方向上流側に配置される。シリンジ88は、インクが第2サブタンク85から流入し、記録ヘッド52に向かって流出する。図5に示すように、シリンジ88は、筒部881と、プランジャ882と、を有する。
筒部881は、軸線が上下方向に延びるように配置された円筒形状である。筒部881の上端は開口している。筒部881下端は閉塞されており、後述する第1流路89の、第2サブタンク85側から延びる第1導管891と、記録ヘッド52に向かって延びる第2導管892とが接続される。第1導管891及び第2導管892は、筒部881内と連通している。
プランジャ882は、筒部881の上端開口から筒部881の内部に差し込まれている。プランジャ882は、軸部882aと、ガスケット部882bと、を有する。軸部882aは、軸線が上下方向に延びるように形成される。ガスケット部882bは、軸部882aの下端に配置される。ガスケット部882bは、筒部881の内周面に沿って延びる円筒形状であり、外周面が筒部881の内周面に密着する。これにより、筒部881内のインクは、ガスケット部882bよりも上側に漏れ出さない。
プランジャ882の径方向中心部には、後述する第2流路94の第5導管941が挿入されている。第5導管941は、筒部881内と連通している。筒部881内、すなわちシリンジ88内のインクよりも上方、且つガスケット部882bよりも下方に滞留する空気は、第5導管941を介して上方に排出される。なお、第2流路94は、第2サブタンク85まで延びる。
軸部882aの側面には、ラック882cが形成される。ラック882cは、上下方向に沿って複数の歯が並置され、シリンジ駆動ギヤ883が噛み合う。シリンジ駆動ギヤ883は、シリンジモーター884(図3参照)に接続され、シリンジモーター884から動力を得て正逆両方向に回転される。シリンジ駆動ギヤ883が正逆両方向に回転することで、プランジャ882は、上下方向に沿って往復移動が可能である。シリンジモーター884の動作は、制御部7によって制御される。
用紙Sへの画像記録時には、インクに対して加圧部86によって記録圧力がかかっている。これに対し、例えばメンテナンス時等に、制御部7は、シリンジモーター884によってプランジャ882を下方に高速で移動させ、シリンジ88内からインクを押し出すことで、記録圧力よりも高い保守圧力をインクにかけることができる。すなわち、シリンジ88は、インクに対して加圧部86によってかかる記録圧力よりも高い保守圧力をかけることが可能である。
第1流路89は、第1サブタンク83から循環ポンプ84、第2サブタンク85、シリンジ88、及び記録ヘッド52を経て第1サブタンク83までインクが循環するインク流路である。第1流路89は、第2サブタンク85からシリンジ88まで延びる第1導管891と、シリンジ88から記録ヘッド52まで延びる第2導管892と、記録ヘッド52から第1サブタンク83まで延びる第3導管893と、第1サブタンク83から第2サブタンク85まで延びる第4導管894と、を含む。第4導管894上には、逆止弁CV1が配置される。逆止弁CV1は、第1流路89のインク流通方向に対し、下流側から上流側へのインクの逆流を防止する。
そして、制御部7は、非画像記録時に、シリンジ88によってインクに保守圧力をかけ、インクをシリンジ88のインク流通方向下流側に向けて強制的に流通させる強制流通モードを実行可能である。これにより、非画像記録時に、インク流路である第1流路89内の気泡を移動させ、記録ヘッド52から遠ざけることができる。すなわち、用紙Sへの記録時に、第1流路89内の気泡が記録ヘッド52に移動することを抑制することが可能になる。
また、制御部7は、非画像記録時に、インクをインク吐出ノズル521から強制的に押し出して記録ヘッド52をクリーニングするクリーニングモードを実行可能である。クリーニングモードにおいて、記録ヘッド52のインク吐出面(不図示)には、インク吐出ノズル521からインクが吐出される。吐出されたインクは、例えばインク吐出ノズル521内の粘度が高くなったインク、異物等を含み、表面張力によってインク吐出面の下側に保持される。その後、ワイパー(不図示)等によって、インク吐出面のインクが拭き取られる。
そして、制御部7は、当該クリーニングモードの実行時に、強制流通モードを実行する。これにより、クリーニングモードの実行時に、インク流路である第1流路89内の気泡を移動させ、記録ヘッド52から遠ざける、或いはインク吐出ノズル521から吐出させることができる。インク吐出ノズル521からのインクの強制吐出に、定容量型のシリンジ88を使用することで、インクの消費量を最低限に抑制することが可能である。なお、インク吐出ノズル521からのインクの強制吐出時には、加圧部86及び減圧部87の動作状態にかかわらず、強制流通モードを実行することができる。
加圧部86は、加圧室861と、加圧ポンプ862と、加圧センサー863と、加圧室開閉機構864と、を備える。加圧室861は、所定の容積を有し、第2サブタンク85と連通する。加圧ポンプ862は、加圧室861内に空気を流入させて加圧する。加圧センサー863は、加圧室861内の圧力を検出する。加圧室開閉機構864は、加圧室861内と大気との空気の流通経路を開閉する。
制御部7は、加圧センサー863の検出信号に基づき、加圧ポンプ862及び加圧室開閉機構864の動作をアナログ的にリアルタイムで制御する。この構成によれば、第2サブタンク85内を好適に加圧することができ、インクを第2サブタンク85から記録ヘッド52に効率良く供給することが可能である。
減圧部87は、減圧室871と、減圧ポンプ872と、減圧センサー873と、減圧室開閉機構874と、を備える。減圧室871は、所定の容積を有し、第1サブタンク83と連通する。減圧ポンプ872は、減圧室871内から空気を流出させて減圧する。減圧センサー873は、減圧室871内の圧力を検出する。減圧室開閉機構874は、減圧室871内と大気との空気の流通経路を開閉する。
制御部7は、減圧センサー873の検出信号に基づき、減圧ポンプ872及び減圧室開閉機構874の動作をアナログ的にリアルタイムで制御する。この構成によれば、第1サブタンク83内を好適に減圧することができ、インクを記録ヘッド52から第1サブタンク83に効率良く循環させることが可能である。
なお、加圧部86及び減圧部87は、上記の構成に限定されるわけではない。加圧部86及び減圧部87には、例えばレギュレーターを用いても良いし、負圧発生装置及び加圧ポンプを用いても良い。
さらに、インク供給部8は、第1開閉弁91と、第2開閉弁92と、第2流路94と、第3開閉弁95と、第3流路98と、開閉機構99と、を備える。
第1開閉弁91は、第1流路89の第1導管891上の、シリンジ88よりもインク流通方向上流側に配置される。なお、第1導管891は、例えばゴム製等のチューブであって、曲げたり、撓ませたりして、変形させることができる。図6に示すように、第1開閉弁91は、開閉カム91aと、開閉モーター(不図示)と、を有する。
開閉カム91aは、第1導管891に隣接する。開閉カム91aは、第1導管891の軸線方向から見て楔形状に形成される。開閉カム91aは、第1導管891の軸線と平行な回転軸線を中心として回転可能に支持される。開閉カム91aは、開閉モーターによって回転されて揺動し、楔形状の先端側が第1導管891に対して接触、離間する。
第1開閉弁91を開放状態にする場合、制御部7は、開閉モーターを制御して開閉カム91aを回転させ、開閉カム91aを第1導管891と接触しない、若しくは第1導管891を変形させない角度にする。これにより、第1開閉弁91の箇所において、第1導管891内をインクが流通する。第1開閉弁91を閉鎖状態にする場合、制御部7は、開閉モーターを制御して開閉カム91aを回転させ、開閉カム91aを第1導管891と接触させ、第1導管891を押し潰す角度にする。これにより、第1開閉弁91の箇所において、第1導管891内のインクの流通が阻止される。
第1開閉弁91は、第2サブタンク85とシリンジ88との間の第1流路89を開閉する。第1開閉弁91は、例えば電磁弁で構成され、制御部7によって開閉が制御される。
第2開閉弁92は、第1流路89の第2導管892上に配置される。第2開閉弁92の構成及び動作は、上で説明した第1開閉弁91と同様であり、ここでは説明を省略する。第2開閉弁92は、シリンジ88と記録ヘッド52との間の第1流路89を開閉する。第2開閉弁92は、例えば電磁弁で構成され、制御部7によって開閉が制御される。
そして、制御部7は、強制流通モードの実行時に、第1開閉弁91を閉鎖し、第2開閉弁92を開放する。これにより、強制流通モードの実行時に、記録ヘッド52に対してインク流通方向上流側のインクを、記録ヘッド52に向かって押し出すことができる。したがって、第1流路89内の気泡を移動させ、記録ヘッド52から遠ざける作用を高めることが可能である。
第2流路94は、シリンジ88から第2サブタンク85まで延びる。シリンジ88内には、第2流路94の第5導管941が挿入される(図5参照)。第2流路94は、シリンジ88内の空気を第2サブタンク85まで排出する空気流路である。
第3開閉弁95は、第2流路94の第5導管941上に配置される。第3開閉弁95の構成及び動作は、上で説明した第1開閉弁91と同様であり、ここでは説明を省略する。第3開閉弁95は、第2流路94を開閉する。第3開閉弁95は、例えば電磁弁で構成され、制御部7によって開閉が制御される。
そして、制御部7は、強制流通モードの実行時に第3開閉弁95を閉鎖し、シリンジ88内の空気の排出時に第3開閉弁95を開放する。これにより、強制流通モードの実行時に、記録ヘッド52に対してインク流通方向上流側のインクを、記録ヘッド52に向かって押し出すことができる。さらに、シリンジ88内の空気の排出時には、シリンジ88内の空気を第2サブタンク85まで排出することができる。
第3流路98は、第1流路89の、記録ヘッド52のインク流通方向上流側と下流側とを連結する。詳細に言えば、第3流路98は、インク供給部8内の、カップリング11の近傍において、第1流路89の第2導管892と、第3導管893とを連結する。
開閉機構99は、第3流路98上に配置される。開閉機構99は、例えば手動で第3流路98の開閉が可能なクランプ等で構成される。開閉機構99は、第3流路98を開閉する。
インクジェット記録装置1の工場からの出荷時、インク供給部8は、第1サブタンク83及び第2サブタンク85において大気開放になっている。これにより、インク供給部8側は、輸送による液漏れが懸念されるため、インクや輸送液等は入っていない。一方、記録ヘッド52側は、流路の品質を担保したり、初期充填性を考慮したりするために輸送液が充填されている。これにより、着荷時に、まずインク供給部8にインクを充填せずに、記録ヘッド52を接続すると、記録ヘッド52から輸送液が漏洩し、装置内を汚してしまうことが懸念される。したがって、インク供給部8とヘッドユニット51との間のカップリング11を外した状態でインク供給部8側の流路をインクで満たすために、第3流路98が設けられ、開閉機構99が開放される。開閉機構99は、装置の通常稼働時に閉鎖される。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明は、インクジェット記録装置において利用可能である。
1 インクジェット記録装置
5 記録部
7 制御部
8 インク供給部
11 カップリング
52 記録ヘッド
81 インクコンテナ
82 コンテナポンプ
83 第1サブタンク
84 循環ポンプ
85 第2サブタンク
86 加圧部
87 減圧部
88 シリンジ
89 第1流路
91 第1開閉弁
92 第2開閉弁
94 第2流路
95 第3開閉弁
98 第3流路
99 開閉機構
521 インク吐出ノズル
861 加圧室
862 加圧ポンプ
863 加圧センサー
871 減圧室
872 減圧ポンプ
873 減圧センサー
S 用紙(記録媒体)

Claims (6)

  1. インクを記録媒体上に吐出する複数のノズルを有する記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドに供給される前記インクを収容するインクコンテナと、
    前記インクコンテナから供給される前記インクを一時的に貯留する第1サブタンクと、
    前記第1サブタンクから供給される前記インクを一時的に貯留する第2サブタンクと、
    前記インクを前記第1サブタンクから前記第2サブタンクに移動させる循環ポンプと、
    前記第2サブタンク内を加圧し、前記インクを前記第2サブタンクから前記記録ヘッドに供給する加圧部と、
    前記第1サブタンク内を減圧し、前記インクを前記記録ヘッドから前記第1サブタンクに循環させる減圧部と、
    前記インクが前記第2サブタンクから流入し、前記記録ヘッドに向かって流出するとともに、前記インクに対して前記加圧部によってかかる記録圧力よりも高い保守圧力をかけることが可能なシリンジと、
    前記第1サブタンクから前記循環ポンプ、前記第2サブタンク、前記シリンジ、及び前記記録ヘッドを経て前記第1サブタンクまで前記インクが循環する第1流路と、
    前記記録ヘッド、前記加圧部、前記減圧部、前記循環ポンプ、及び前記シリンジの動作を制御し、前記記録媒体への画像の記録を行う制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、非画像記録時に、前記シリンジによって前記インクに前記保守圧力をかけて前記インクを前記シリンジのインク流通方向下流側に向けて強制的に流通させる強制流通モードを実行可能であることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記制御部は、非画像記録時に、前記インクを前記ノズルから強制的に押し出して前記記録ヘッドをクリーニングするクリーニングモードを実行可能であり、当該クリーニングモードの実行時に、前記強制流通モードを実行することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記加圧部は、
    前記第2サブタンクと連通する加圧室と、
    前記加圧室内に空気を流入させて加圧する加圧ポンプと、
    前記加圧室内の圧力を検出する加圧センサーと、
    を備え、
    前記減圧部は、
    前記第1サブタンクと連通する減圧室と、
    前記減圧室内から空気を流出させて減圧する減圧ポンプと、
    前記減圧室内の圧力を検出する減圧センサーと、
    を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記第2サブタンクと前記シリンジとの間の前記第1流路を開閉する第1開閉弁と、
    前記シリンジと前記記録ヘッドとの間の前記第1流路を開閉する第2開閉弁と、
    を備え、
    前記制御部は、前記強制流通モードの実行時に、前記第1開閉弁を閉鎖し、前記第2開閉弁を開放することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記シリンジから前記第2サブタンクまで延び、前記シリンジ内の空気を前記第2サブタンクまで排出する第2流路と、
    前記第2流路を開閉する第3開閉弁と、
    を備え、
    前記制御部は、前記強制流通モードの実行時に前記第3開閉弁を閉鎖し、前記シリンジ内の前記空気の排出時に前記第3開閉弁を開放することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記第1流路の、前記記録ヘッドのインク流通方向上流側と下流側とを連結する第3流路と、
    前記第3流路を開閉する開閉機構と、
    を備えることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
JP2022049051A 2022-03-24 2022-03-24 インクジェット記録装置 Pending JP2023142250A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022049051A JP2023142250A (ja) 2022-03-24 2022-03-24 インクジェット記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022049051A JP2023142250A (ja) 2022-03-24 2022-03-24 インクジェット記録装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023142250A true JP2023142250A (ja) 2023-10-05

Family

ID=88205444

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022049051A Pending JP2023142250A (ja) 2022-03-24 2022-03-24 インクジェット記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023142250A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6477829B2 (ja) 流体吐出装置のクリーニング方法
US8622533B2 (en) Inkjet recording apparatus and method for removing air bubbles in inkjet recording apparatus
KR101430934B1 (ko) 잉크젯 화상형성장치와 잉크 유동 제어방법
US7427127B2 (en) Head cartridge and liquid-ejecting apparatus
JP2011178014A (ja) 液体噴射装置
US20120050421A1 (en) Inkjet printing device and method for replacing a print head
JP2008238787A (ja) 液体供給システム、液体供給装置、および液体供給方法
JP2004351845A (ja) 液滴噴射式記録装置およびその操作方法
JP5246107B2 (ja) 液体噴射装置
JP2012171106A (ja) 液体吐出装置
JP5402033B2 (ja) 画像形成装置
JP2006088564A (ja) インクジェット記録装置
JP6564333B2 (ja) インクジェットプリンター
US7654657B2 (en) Liquid ejecting apparatus
US20180194138A1 (en) Liquid ejecting apparatus
JP2008037055A (ja) 液滴吐出装置
JP2023142250A (ja) インクジェット記録装置
JP2015180554A (ja) 液体噴射装置
WO2023182070A1 (ja) インクジェット記録装置
JP2023142248A (ja) インクジェット記録装置
JP2005225198A (ja) 液体吐出性能維持方法及び液体吐出装置
JP2023142247A (ja) インクジェット記録装置
JP2023142251A (ja) インクジェット記録装置のインク置換方法
US20230302815A1 (en) Ink-replacement method for inkjet recording apparatus
JP2009160896A (ja) インクジェット方式画像形成装置