JP2023141523A - ホイールローダ - Google Patents

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Yoshiaki Tsutsumi
秀一 森木
Shuichi Moriki
進也 井村
Shinya Imura
庸子 塚田
Yoko Tsukada
和也 関根
Kazuya SEKINE
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Abstract

【課題】ホイールローダに積載した積載物の位置がバケット内を移動しても積載重量を取得できるようにし、ホイールローダの作業において積載物の重量測定を容易に正しく行うことができるホイールローダを提供する。【解決手段】フロントフレーム等価重量を記録して保持し、バケットシリンダ圧力センサを使用し、積荷位置の変化に対応してバケット内の積載重量を計測する。【選択図】図4

Description

本発明は、生産量管理などのために積載重量計測を行うホイールローダに関する。
ホイールローダは、車輪で走行し、駆動方式は四輪駆動で、操舵は中折れ式の機械、およびその派生機械にあたる機械であり、車輪が設けられた車両(車体ないしフレームとも呼ぶ)の前方に土砂を掬い込むバケット等の作業機を装着している。ホイールローダは、バケットの高さと角度、車両の走行する向きと速度を、運転席に搭乗したオペレータが操作し、地表面より上の土砂をバケットで掬い込む掘削作業や、掬い込んだ土砂を移動する運搬作業や、掬い込んだ土砂をダンプトラックの荷台に放土する積込み作業を行う。
ホイールローダの作業は土砂の運搬や積込であり、作業進捗を運搬や積込を行った土砂の重量で管理することが行われている。運搬中や積込中の土砂の重量を測定するため、作業中に作業機(バケット)内の土砂の重量を測定する方法として、特許文献1や特許文献2では、作業機(バケット)内の土砂の重量をシリンダ内の圧力を用いて荷重に変換する方法が開示されている。
特開2006-078348号公報 特開2020-002698号公報
特許文献1に記載の方法は、フロントフレームからリフトアームを支える構造がリフトシリンダだけの例に基づく方法である。ホイールローダは、リフトアームをリフトシリンダとバケットシリンダの両方で支えている構造であり、特許文献1と支持構造が異なるため、特許文献1に記載の計算式を適用できない。そこで、特許文献2では、バケットを支えるシリンダの変位毎のリフトシリンダ圧力センサ値を複数(例えば無荷重と定荷重)の積載状態で取得したマップを作成して、計測時にそのマップを参照する方法でもって、リフトシリンダ圧から荷重を算出する。しかし、特に積込作業においてはバケットの内部の土砂の位置が変化し、その変化の仕方は、積載する土砂の特性やオペレータのレバー操作で変化する。このとき、バケットの回転支持ピンと荷重中心との距離が変化すると、リフトシリンダにかかる荷重が変化するため、作業機(バケット)内の土砂の重量を正しく計測できない。
本発明は、この状況を鑑み、その目的は、煩雑なマップを作成する手間を掛けることなく、積載物の位置がバケット内を移動しても積載重量を取得できるようにし、ホイールローダの作業において積載物の重量測定を容易に正しく行うことができるホイールローダを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明のホイールローダは、車体と、バケットと、前記車体に上下方向に回動可能に支持されるとともに前記バケットを上下方向に回動可能に支持するリフトアームと、前記リフトアームを上下方向に回動させて前記バケットを昇降させるためのリフトシリンダと、前記バケットを上下方向に回動させて前記バケットを傾動させるためのバケットシリンダと、前記リフトアームに回動可能に接続されるとともに前記バケットシリンダと前記バケットとの間に介設され、前記バケットシリンダのバケットシリンダ力を前記バケットに伝達するベルクランクと、前記リフトアームと前記車体との相対姿勢を計測するリフトアーム姿勢センサと、前記ベルクランクと前記リフトアームとの相対姿勢を計測するベルクランク姿勢センサと、前記リフトシリンダに作用するリフトシリンダ力を検出するリフトシリンダ圧力センサと、前記バケットシリンダに作用するバケットシリンダ力を検出するバケットシリンダ圧力センサと、コントローラと、を備え、前記コントローラは、前記バケットの空荷状態において前記バケットと前記リフトアームと前記ベルクランクの重量を合計した値に対応するフロントフレーム等価重量を保持しており、前記リフトアーム姿勢センサで計測した前記リフトアームと前記車体との相対姿勢と、前記ベルクランク姿勢センサで計測した前記ベルクランクと前記リフトアームとの相対姿勢と、前記リフトシリンダ圧力センサで検出した前記リフトシリンダ力と、前記バケットシリンダ圧力センサで検出した前記バケットシリンダ力と、前記フロントフレーム等価重量を用いて、前記バケット内の荷重を演算する。
本発明によれば、煩雑なマップを作成する手間を掛けることなく、積載物の位置がバケット内を移動しても積載重量を取得できるので、ホイールローダの作業において積載物の重量測定を容易に正しく行うことができ、ホイールローダの掘削積込作業において積込対象に適した積荷量への調整が容易になる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
実施例1におけるホイールローダの外観側面図。 実施例1におけるホイールローダの外観斜視図。 実施例1におけるホイールローダのシステム構成図。 実施例1におけるホイールローダの荷重計測システムのシステム構成図。 実施例1における荷重計測処理の説明図。 フロント部材合計重量からフロントフレーム等価重量W0へ変換する処理の補足説明図。 姿勢係数(b,c,d,e,f,L)の算出処理の説明図(バケットシリンダ関連)。 姿勢係数(b,c,d,e,f,L)の算出処理の説明図(リフトシリンダ関連)。 実施例1における荷重計測処理のフローチャート。 実施例2におけるホイールローダの荷重計測システムのシステム構成図。 実施例2における荷重計測処理のフローチャート。 実施例3におけるホイールローダの荷重計測システムのシステム構成図。 実施例3における荷重計測処理のフローチャート。 実施例4におけるホイールローダの荷重計測システムのシステム構成図。 実施例4における荷重計測処理のフローチャート。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態を説明する。図面の説明において同一の要素には同一符号を付し、その重複説明は省略する。また、以下の説明では、上下、左右、前後の方向および位置は、ホイールローダの通常の使用状態、すなわち車輪が地面に接地する状態を基準とする。
[実施例1]
まず、本発明を実施するための実施例1を説明する。
本発明が対象とするホイールローダは、車輪で走行し、駆動方式は四輪駆動、操舵は中折れ式の機械、およびその派生機械にあたる機械である。
ホイールローダの外観図を図1および図2に示す。
ホイールローダ50は、車両部1(車体ないしフレームとも呼ぶ)の前方に作業機部2をもち、土砂を掬い込むバケット3を装着している。
ホイールローダ50は、バケット3の高さと角度、および、車輪が設けられた車両の走る向きと速度を、車両に設置された運転席4Bに搭乗したオペレータが操作し、地表面上の土砂をバケット3で掬い込む掘削作業や、掬い込んだ土砂を移動する運搬作業や、掬い込んだ土砂をダンプトラックの荷台に放土する積込み作業を行う機械である。
車両部1は、作業機部2および前輪5を有するフロントフレーム6と後輪7およびエンジン室4Aや運転席4Bを有するリアフレーム8が、センターピン9によって屈曲可能なように接続された構造をしており、左右の油圧シリンダ(ステアシリンダまたはステアリングシリンダとも呼ぶ)10によってその屈曲角を可変できるようにしている。エンジン室4Aにはエンジン4が搭載されている。
ホイールローダ50は、走行中に、左右の油圧シリンダ10を伸縮させることで、フロントフレーム6のリアフレーム8に対する角度(屈曲角)を変化させて操舵を行う。
作業機部2は、バケット3と、バケット3を支持するためのリフトアーム11で構成されている。
リフトアーム11は、左右一対で構成されており、左右方向(幅方向)に離間した支点21で上下方向に回動可能(傾動可能)なようにフロントフレーム6(の前端部)に接続されている。リフトアーム11の荷重をフロントフレーム6で支持してフロントフレーム6に対するリフトアーム11の角度(高さ)を可変できるように、リフトシリンダ12がフロントフレーム6(の前端部)とリフトアーム11(の中間部)に接続(介設)されている。リフトシリンダ12には、リフトシリンダ12のボトム側の内圧を計測する圧力センサ12b(図4)とリフトシリンダ12のロッド側の内圧を計測する圧力センサ12r(図4)が取り付けられている。これら圧力センサ12b、12rは同じ圧力となる配管内の任意の場所に取り付ければ良い。
バケット3は、支点13で上下方向に回動可能(傾動可能)なようにリフトアーム11(の前端部)に接続されている。リフトアーム11に対するバケット3の角度(傾き)を可変できるように、プッシュロッド14とベルクランク15を介して、バケットシリンダ16がフロントフレーム6(の前端部)に接続されている。バケットシリンダ16は、支点17(リフトシリンダ12のフロントフレーム6側の支点とは異なる位置)でフロントフレーム6(の前端部)に接続されている。ベルクランク15は、支点22で回動可能なようにバケットシリンダ16(の先端部)に接続されている。プッシュロッド14は、支点24で回動可能なようにベルクランク15(の先端部)に接続されている。また、ベルクランク15は、接続点25で回動可能なようにリフトアーム11(の中間部)に接続されている。バケット3は、支点23で回動可能なようにプッシュロッド14(の先端部)に接続されている。プッシュロッド14とベルクランク15とバケットシリンダ16は、左右一対のリフトアーム11の中間に配設されている。バケットシリンダ16には、バケットシリンダ16のボトム側の内圧を計測する圧力センサ16b(図4)とバケットシリンダ16のロッド側の内圧を計測する圧力センサ16r(図4)が取り付けられている。これら圧力センサ16b、16rは同じ圧力となる配管内の任意の場所に取り付ければ良い。
バケット3の高さは、リフトシリンダ12の伸縮により可変でき、バケット3の角度(傾き)は、バケットシリンダ16の伸縮により可変できる構成をしている。換言すると、リフトシリンダ12の伸縮によって、リフトアーム11が上下方向に回動してバケット3が昇降する。また、ベルクランク15およびプッシュロッド14が、バケットシリンダ16とバケット3との間に介設され、バケットシリンダ16のバケットシリンダ力(伸縮力)が、ベルクランク15およびプッシュロッド14を介して、バケット3に伝達される構成をしているので、バケットシリンダ16の伸縮によって、ベルクランク15およびプッシュロッド14を介して、バケット3が上下方向に回動してバケット3が傾動(クラウドまたはダンプ)する。
リフトアーム11がフロントフレーム6に対して成す角度(言い換えると、リフトアーム11のフロントフレーム6に対する相対姿勢)を取得するリフトアーム角度センサ19が支点21に取り付けてあり、ベルクランク15がリフトアーム11に対して成す角度(言い換えると、ベルクランク15のリフトアーム11に対する相対姿勢)を取得するベルクランク角度センサ20が接続点25に取り付けてあり、これらでリフトシリンダ12やバケットシリンダ16の伸縮の結果を取得することができる。すなわち、リフトアーム角度センサ19およびベルクランク角度センサ20は、リフトアーム11とフロントフレーム6との相対姿勢(相対角度)およびベルクランク15とリフトアーム11との相対姿勢(相対角度)を計測し、この2つの角度センサによって、フロントフレーム6に対するバケット3の相対姿勢(相対角度)を計測することができる。
図3を用いて、ホイールローダ50のシステム構成について説明する。
エンジン4の出力軸100は、トルクコンバータ101、油圧ポンプ102、ブレーキポンプ103に直結されており、エンジン4の回転数は、エンジンコントローラ104の電気信号105により制御され、エンジンコントローラ104は、アクセルペダル106の踏込み量により、エンジン4の回転数を指示している。
トルクコンバータ101の出力軸は、トランスミッション107を介してドライブシャフト108に接続されて前後輪を駆動している。トルクコンバータ101からトランスミッション107に伝達される駆動力は、トルクコンバータ101の出力回転数に対してエンジン4の出力軸100の回転数が大きいほど増大する構造であり、アクセルペダル106の踏込み量でエンジン4の回転数を上げることで、トルクコンバータ101が出力する駆動力は大きくなる。
トランスミッション107は、トランスミッションコントローラ109の電気信号110により、トルクコンバータ101の出力とドライブシャフト108の接続を遮断して前後輪の駆動力を落としたり、回転方向を反転させて前後輪の駆動力の方向を変えたりする。
トランスミッションコントローラ109の電気信号110は、ブレーキペダル112の踏込み量が一定以上の時、接続を遮断するように出力される。
トランスミッション107には、ドライブシャフト108の回転数を計測する車速センサ(不図示)が取り付けられている。
油圧ポンプ102は、エンジン4の出力軸100が1回転する毎に、一定流量の圧油を出力する。油圧ポンプ102から出力された圧油は、バケット制御油圧回路113を介して、油圧アクチュエータとしてのリフトシリンダ12とバケットシリンダ16に供給され、リフトシリンダ12とバケットシリンダ16を伸縮する。
油圧ポンプ102から出力される圧油の量は、エンジン4の出力軸100の回転数が大きいほど増加するので、アクセルペダル106の踏込み量でエンジン4の回転数を上げると、リフトシリンダ12とバケットシリンダ16の伸縮速度(ひいては、リフトアーム11ないしバケット3の動作速度)は速くなる。
バケット制御油圧回路113は、オペレータのリフトレバー114の操作により、油圧ポンプ102の出力とリフトシリンダ12の接続を遮断してリフトアーム11の動作を停止したり、伸縮方向を反転してリフトアーム11の上下方向の動作を切替えたりする。
バケット制御油圧回路113は、オペレータのバケットレバー115の操作により、油圧ポンプ102の出力とバケットシリンダ16の接続を遮断してバケット3の動作を停止したり、伸縮方向を反転してバケット3の角度(傾き)の前後方向の動作を切替えたりする。
油圧ポンプ102から出力された圧油は、ステア制御油圧回路116を介して、油圧アクチュエータとしての左右のステアシリンダ10に接続され、左右のステアシリンダ10を伸縮する。
ステア制御油圧回路116は、オペレータがステアリングホイール117を右回転させた時は、ステアリング角度信号116Sを出力すると同時に、油圧ポンプ102から出力された圧油を右ステアリングシリンダ10Rが縮む方向と、左ステアリングシリンダ10Lが伸びる方向に接続し、車体を右旋回させる。ステア制御油圧回路116は、オペレータがステアリングホイール117を左回転させた時は、ステアリング角度信号116Sを出力すると同時に、油圧ポンプ102から出力された圧油を右ステアリングシリンダ10Rが伸びる方向と、左ステアリングシリンダ10Lが縮む方向に接続し、車体を左旋回させる。
ブレーキポンプ103から出力された圧油は、アキュームレータ118に蓄圧され、アキュームレータ118に蓄圧された圧油は、ブレーキ制御油圧回路119を介して、四輪のブレーキ力を制御する。
ブレーキ制御油圧回路119は、オペレータのブレーキペダル112の踏込み量で制御圧(ブレーキ力)が調整される。
本システム構成では、バケット3内の土砂などの積載物の重量(荷重)を計測するコントローラ120が配備されている。コントローラ120は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)を備える。コントローラ120は、ROMに格納されたプログラムコードをCPUが読み出して実行することによって、後述する各機能ブロックが実現される。RAMは、CPUがプログラムを実行する際のワークエリアとして用いられる。ただし、コントローラ120の具体的な構成はこれに限定されず、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)などのハードウェアによって実現されてもよい。本実施例のコントローラ120は、オペレータのリフトレバー114の操作などにより、リフトアーム角度センサ19、ベルクランク角度センサ20などの情報を用いて積載重量を計測し、計測した結果をモニタ123に出力する(詳細は後述)。
図4を用いて、ホイールローダ50の荷重計測システムのシステム構成を説明する。
本実施例の荷重計測システムは、リフトアーム角度センサ19とベルクランク角度センサ20とリフトシリンダボトム側圧力センサ12bとリフトシリンダロッド側圧力センサ12rとバケットシリンダボトム側圧力センサ16bとバケットシリンダロッド側圧力センサ16rとコントローラ120とモニタ123とで構成され、電気化された情報をやり取りする電気配線によりそれぞれ接続されている。
コントローラ120は、これら接続されたセンサの情報を用いて積載重量を計算し、計算した積載重量をモニタ123に出力する。
コントローラ120は、前記計算処理(荷重計測処理)を実行するための機能ブロックとして、バケットシリンダ差力計算部201、リフトシリンダ差力計算部202、姿勢係数算出部203、フロントフレーム全体重量算出部204、フロントフレーム等価重量保持部205、フロントフレーム重量減算部206を有している。
図5を用いて、コントローラ120が荷重計測を行う計算処理を説明する。図5は、図1および図2で示した構成を模式的に描きなおした図である。このうち、リフトシリンダ12とバケットシリンダ16は伸縮可能で、それ以外は伸縮しない剛体であり、それぞれがピンで回転可能に接続されている。図5の下図は、重量計算処理を行う各寸法を示した図である。図示のように生じた力が作用するピンまでの垂直距離をa,b,c,d,e,f,Lと定義する。
aは、バケット3内の荷重も含めたフロントフレーム全体重量W_allが重力加速度によって作用する力からリフトアーム11とバケット3とのピン(支点13)までの垂直距離である。
bは、プッシュロッド14に作用する力からリフトアーム11とバケット3とのピン(支点13)までの垂直距離である。
cは、プッシュロッド14に作用する力からリフトアーム11とベルクランク15とのピン(接続点25)までの垂直距離である。
dは、バケットシリンダ16に作用する力Fbからリフトアーム11とベルクランク15とのピン(接続点25)までの垂直距離である。
eは、バケットシリンダ16に作用する力Fbからリフトアーム11とフロントフレーム6とのピン(支点21)までの垂直距離である。
fは、リフトシリンダ12に作用する力Fcからリフトアーム11とフロントフレーム6とのピン(支点21)までの垂直距離である。
Lは、リフトアーム11とバケット3とのピン(支点13)からリフトアーム11とフロントフレーム6とのピン(支点21)までの垂直距離である。
フロントフレーム6とリフトアーム11とのピン支持回りのモーメントのつり合いから、式1が得られる。なお、gは重力加速度であり、およそ9.8[m/s^2]である。
(数1)
W_all g×(L+a)=Fc×f+Fb×e・・・式1
同様に、ベルクランク15とリフトアーム11の接合ピン回りのモーメントのつり合いと、リフトアーム11とバケット3との接合ピン回りのモーメントのつり合いから、式2が得られる。
(数2)
Fb=W_all g×(a/b)×(c/d)・・・式2
式1と式2からaを消去し、W_allについて解くことで、式3が得られる。
(数3)
W_all=(Fcf+Fb(e-db/c))/(L×g)・・・式3
図4に示すバケットシリンダ差力計算部201は、バケットシリンダ16に作用する力(バケットシリンダ力)Fbを計算する。リフトシリンダ差力計算部202は、リフトシリンダ12に作用する力(リフトシリンダ力)Fcを計算する。
ここで、バケットシリンダ差力計算部201で計算されるバケットシリンダ力Fbは、バケットシリンダボトム側圧力センサ16bの値×バケットシリンダボトム側受圧面積-バケットシリンダロッド側圧力センサ16rの値×バケットシリンダロッド側受圧面積で求められる。
リフトシリンダ差力計算部202で計算されるリフトシリンダ力Fcは、リフトシリンダボトム側圧力センサ12bの値×リフトシリンダボトム側受圧面積-リフトシリンダロッド側圧力センサ12rの値×リフトシリンダロッド側受圧面積で求められる。図2の斜視図で示したように、リフトシリンダ12が2本ある場合はFcを2倍する。
図4に示す姿勢係数算出部203は、上述のフロントフレーム全体重量W_allの算出に必要な姿勢係数b,c,d,e,f,Lを計算する。ここで、姿勢係数算出部203で計算される姿勢係数b,c,d,e,f,Lは、リフトアーム角度センサ19の値とベルクランク角度センサ20の値を基に求められる。
フロントフレーム全体重量算出部204は、式3を用いて、Fc,Fb,b,c,d,e,f,L,gの各値から、バケット3内の荷重も含めたフロントフレーム全体重量W_allを求めることができる。
フロントフレーム重量減算部206は、積載重量Wをフロントフレーム全体重量W_allとフロントフレーム等価重量W0を用いて、式4で求めることができる。フロントフレーム等価重量W0は、フロントフレーム等価重量保持部205に保存されていて当該フロントフレーム等価重量保持部205から入力される値である。
(数4)
W=W_all-W0・・・式4
フロントフレーム等価重量W0は、例えばベルクランク15、リフトアーム11、プッシュロッド14、バケット3、リフトシリンダ12のロッド部分、バケットシリンダ16のロッド部分の合計重量である。言い換えると、フロントフレーム等価重量W0は、バケット3内の荷重が無い場合(空荷)に掛かるバケットシリンダ力Fbとリフトシリンダ力Fcを合計した値である。フロントフレーム等価重量W0は、それらの合計重量から、シリンダの内部に生じる摩擦やリフトアーム11とフロントフレーム6とのピン支持部に生じる力を引いた値であり、バケット3の姿勢に影響される。よって、それらの合計重量からフロントフレーム等価重量W0へ変換する処理として、リフトシリンダ12やバケットシリンダ16の角度を用いてもよい。フロント部材合計重量からフロントフレーム等価重量W0へ変換する処理に関する補足説明を図6に示す。図6の上図のように、リフトアーム11が水平でありバケット3がフロントフレーム6から遠い姿勢のとき(換言すると、リフトアーム11を上げる前、バケット3を起こす前)は、リフトアーム11とフロントフレーム6とのピン支持部に生じる力が小さい。図6の下図のように、リフトアーム11が垂直でありバケット3が高い姿勢のとき(換言すると、リフトアーム11を上げた後、バケット3を起こした後)は、リフトアーム11とフロントフレーム6とのピン支持部に生じる力が大きい。よって、リフトアーム角度センサ19の値に応じてフロントフレーム全体重量からフロントフレーム等価重量W0を求めると良く、簡易的には、例えば図8で示した∠JAIを用いて(JはAに対して重力作用方向)、フロントフレーム等価重量保持部205から呼び出される値W0を、式5で計算できる。
(数5)
W0=フロントフレーム合計重量×Sin∠JAI・・・式5
この式5を用いると、リフトアーム11の重量がリフトアーム11とフロントフレーム6とのピン支持部にて鉛直方向に与える力が大きいほど、フロントフレーム等価重量W0が小さくなる(減少する)ことを、リフトアーム角度センサ19の値から計算することができる。換言すると、フロントフレーム合計重量(バケット3の空荷状態においてバケット3などの重量を合計した値)に対して、リフトアーム角度センサ19で計測したリフトアーム11とフロントフレーム6との相対姿勢(相対角度)に基づいて、リフトアーム11とフロントフレーム6とのピン支持部において鉛直方向に与える力(Sin∠JAIに相当)が大きいほど、減少する処理を行って、フロントフレーム等価重量W0を演算することができる。
より精度が高い値が必要な場合は、リフトアーム11とフロントフレーム6とのピン支持部に生じる力は、鉛直方向の力のつり合いから求めることができるため、式6で計算できる。
(数6)
リフトアームとフロントフレームとのピン支持部に生じる力=W0g-Fbの鉛直方向成分-Fcの鉛直方向成分・・・式6
フロントフレーム等価重量W0は、空荷を前提とした値であるため、既知の重量や寸法を用いてリフトアーム11とフロントフレーム6とのピン支持部に生じる力を計算することができ、リフトアーム角度とベルクランク角度の各値におけるリフトアーム11とフロントフレーム6とのピン支持部に生じる力を式6で計算できる。よって、その結果を関数hとすると、例えば式7で計算できる。
(数7)
W0=フロントフレーム合計重量‐h(リフト角度,ベルクランク角度)/g・・・式7
ここではリフトアーム11とフロントフレーム6とのピン支持部に生じる力で補正する方法を説明したが、同様に計算か実験値で記録した値でシリンダに掛かる摩擦力の大きさを加味しても良い(図6参照)。
図7および図8を用いて、フロントフレーム全体重量算出に必要な姿勢係数b,c,d,e,f,Lの計算処理を説明する。図7および図8は、ピン支持にA,B,C,D,G,H,I,K,Mの符号を振り、フロントフレーム6から先の構造から剛体部分とピンを抽出した図である。
これら姿勢係数b,c,d,e,f,Lの計算は、上述のように図4で示した姿勢係数算出部203で行われ、リフトアーム角度センサ19とベルクランク角度センサ20の値と、各部材の寸法を用いることで、姿勢係数b,c,d,e,f,Lを計算することができる。例えばeは、ABCDの関係から求めることができる。ADの長さを△ACDの余弦定理から求め、∠DACを△DACの余弦定理から求め、∠DABを∠DACと∠CABの和で求め、BDを△DABの余弦定理から求め、∠ADBを△DABの余弦定理から求め、eをAD×sin∠ADBで求めることができる(図7)。同様に、b,c,d,f,Lについても、ピンや剛体や角度センサの関係から求めることができる。このように各部材の寸法や相対角度が分かれば各姿勢係数b,c,d,e,f,Lを算出できるため、例えばアタッチメント交換に伴って各部材の寸法や相対角度の設定を変更できるようにしておくと良い。
以上の通り、姿勢係数をリフトアーム角度センサ19とベルクランク角度センサ20の値から求める例で説明したが、姿勢係数を算出する(換言すると、姿勢を検出する)ために必要なセンサはこれら2つの角度センサに限らない。代わりに、可変する2つのシリンダの長さをそれぞれセンサで検出しても良い。一例で、シリンダのロッド側とボトム側に両端を固定したワイヤ変位計を取り付けてシリンダの長さを取得する方法がある。他の代わりとして、IMU(慣性計測ユニット)を取り付けて角度を測定しても良い。一例で、フロントフレーム6とリフトアーム11にIMUを取り付けると、重力作用方向の相対変化からリフト角度センサ相当の値を取得できる。
図9に、荷重計測処理のフローチャートを示す。
コントローラ120は、図9に示すように、リフトシリンダ差力算出S101、バケットシリンダ差力算出S102、姿勢係数算出S103、フロントフレーム全体重量計算S104、フロントフレーム等価重量減算S105、モニタ123へ表示S106、の順に処理をして処理を終了する。各処理S101、S102、S103、S104、S105およびS106は、図4で示した各機能ブロック202、201、203、204、206で行われる。
(実施例1の作用効果)
以上説明した構成及び方法により、煩雑なマップを作成する手間を掛けることなく、積載物の位置がバケット内を移動しても積載重量を取得できるので、ホイールローダの作業において積載物の重量測定を容易に正しく行うことができ、ホイールローダの掘削積込作業において積込対象に適した積荷量への調整が容易になる効果がある。
[実施例2]
本発明における実施例1とは別の実施例2について、上述した実施例1から追加や変更される点を説明する。実施例2におけるシステム構成は、実施例1で用いた図4ではなく、図10のシステム構成を用いて説明する。実施例2におけるフローチャートは、実施例1で用いた図9ではなく、図11のフローチャートを用いて説明する。図10は、図4と比べると、姿勢係数算出部203とフロントフレーム等価重量保持部205の間に空荷判定部207が追加されている。図11は、図9と比べると、処理の1番目に空荷判定S107と処理の後半にフロントフレーム等価重量保持S108が追加されている。
空荷判定S107は、バケット3の内部に重量が無いこと(つまり、空荷状態)を作業中に判定する処理である。例えば、リフトアーム角度センサ19やベルクランク角度センサ20の値を用いてバケット3の底面の地面に対する傾斜角度を計算し、バケット3の内部に土砂が残らない角度であることで、空荷と判定すると良い。具体的には、バケット3の底面の地面に対する傾斜角度が所定の閾値より大きい値か否かで判定する。閾値は、掘削対象物として想定する土砂や砂の安息角より十分大きい値として、例えば45°と設定する。さらには、その後にリフトアーム角度が増加した後(言い換えれば、リフトシリンダ12が伸長した後)であり、ベルクランク角度が増加した後(言い換えれば、バケットシリンダ16が伸長した後)であることでもって、空荷と判定すると良い。こうすることで、リフトシリンダ12やバケットシリンダ16にヒステリシスがある場合、同じ伸長の履歴状態でフロントフレーム合計重量(フロントフレーム等価重量W0)を正しく計算できる。例えば掘削作業はリフトシリンダ12が伸長後でありバケットシリンダ16も伸長後であるため、そのときにフロントフレーム合計重量(フロントフレーム等価重量W0)を正しく計算できる。フロントフレーム合計重量(フロントフレーム等価重量W0)をリフトシリンダ12とバケットシリンダ16が伸長したときと縮退したときの組み合わせのそれぞれで保持しておき、シリンダ状態に合わせて呼び出してもよい。この空荷判定S107は、図10で示した空荷判定部207で行われる。
フロントフレーム等価重量保持(空荷更新)S108は、S105で計算した積載重量が0になるように、フロントフレーム等価重量W0を式8で処理して更新して保持する。このフロントフレーム等価重量保持(空荷更新)S108は、図10で示したフロントフレーム等価重量保持部205で行われる。
(数8)
W0=W0+W・・・式8
こうすることで、S105で計算した積載重量が0となると同時に、以後積荷を積載したとき、その差分を計算することができるようになる。つまり、本実施例では、リフトアーム角度センサ19で計測したリフトアーム11とフロントフレーム6との相対姿勢(相対角度)やベルクランク角度センサ20で計測したベルクランク15とリフトアーム11との相対姿勢(相対角度)が所定範囲内(バケット3の内部に積載物が残らない角度)のとき、バケット3内の荷重の演算結果が0となるように、フロントフレーム等価重量W0を更新して保持する。また、フロントフレーム等価重量W0を更新する条件に、リフトアーム角度が増加した後であること、または、ベルクランク角度が増加した後であることの少なくとも1つを含むようにする。
なお、式5の変換を用いる場合は、式8に代わり式9とすればよい。
(数9)
W0=(W0+W)×arcsin∠JAI・・・式9
(実施例2の作用効果)
以上説明した構成及び方法により、この実施例2は、例えばバケット3が経年劣化して重量が変化した場合でも、バケット3内の荷重を正しく計算できるという効果がある。
[実施例3]
本発明における実施例1とは別の実施例3について、上述した実施例1から追加や変更される点を説明する。実施例3におけるシステム構成は、実施例1で用いた図4ではなく、図12のシステム構成を用いて説明する。実施例3におけるフローチャートは、実施例1で用いた図9ではなく、図13のフローチャートを用いて説明する。図12は、図4と比べると、算出可能姿勢判定部301、空荷マップ呼出し部302、荷重計測部303、積載重量補正部304が追加されている。図13は、図9と比べると、処理の後半にS110からS119が追加されている。
S110からS111では公知の方法でバケット3内の荷重を計測する。
S110では、算出可能姿勢判定部301により、バケット3が後傾(チルト)した状態でリフト上げが行われているかどうかを判定し、肯定されればS111に進む。具体的には、姿勢係数算出部203の値を用いて、バケットシリンダ16の長さが最長に近い状態であること、かつ、リフトシリンダ12の長さが長い状態から短い状態になる過程であることを判定する。
S111では、空荷マップ呼出し部302で、空荷マップからリフトアーム角度センサ19の値を用いて空荷リフトシリンダ力を呼び出し、荷重計測部303で、バケット3内の荷重計測値W_inを計測する。ここで、空荷マップ呼出し部302で保持する空荷マップとは、リフトアーム角度(詳しくは、空荷状態でリフトシリンダ12を伸長させたときのリフトアーム角度)と空荷リフトシリンダ力のテーブルである。リフトアーム角度が取りうる値、例えば1度刻みで、リフトアーム角度(∠JAI)が60°から80°の範囲、すなわち地上水平に対して30°から10°の範囲の各リフトアーム角度(計21個の値)に対し、空荷リフトシリンダ力が各々(計21個が)記録されている。空荷リフトシリンダ力とは、バケット3内に土砂が無い状態で測定したリフトシリンダ力のことである。S111において、荷重計測部303では、リフトアーム角度におけるリフトシリンダ力と空荷マップからリフトアーム角度を用いて呼び出した空荷リフトシリンダ力の差分を求め、リフトヒンジピン(A)と荷重中心との距離(図8のL、すなわちAIsin∠JAI)と重力加速度Gで割る。それをリフトシリンダ12の長さが長い状態から短い状態にかけて求めた各計算結果(計21個の値)を平均した値を荷重計測値W_inとする。
なお、上述のリフトアーム角度におけるリフトシリンダ力と空荷マップからリフトアーム角度を用いて呼び出した空荷リフトシリンダ力の差分がA点回りの積荷荷重によるモーメントである。この差分をLとGで割ることで荷重となる。数値の個数(21個)は一例であり、例えば特定の1つの角度だけで荷重を計測しても良い。
S112では、チルト側補正係数(チルト側補正ゲインとも呼ぶ)Ktを算出して記録(保持)する。算出には式10を用いる。ここで式10中のW_inは、S111で前述した公知の方法で算出した荷重計測値であり、Wは、S105で計算した積載重量Wであり、Kをチルト側補正係数Ktとして記録する。
(数10)
K=W_in/W・・・式10
S112でチルト側補正係数Ktの記録後、または、S110でバケット3が後傾(チルト)した状態でリフト上げが行われていることが否定されれば、S113に進む。
S113では、荷重計測値W_in記録後の初回のダンプ操作が開始されたか否かを判定し、肯定されればS114へ進む。ダンプ操作の開始は、例えばダンプ操作によって引き起こされるバケットシリンダ16の縮退をベルクランク角度センサ20の値が所定角度(例えば1度)以上減少したことで判定する。
S114では、式10で求めたKをダンプ側補正係数(ダンプ側補正ゲインとも呼ぶ)Kdとして記録する。
S114でダンプ側補正係数Kdの記録後、または、S113で荷重計測値W_in記録後の初回のダンプ操作が開始されたことが否定されれば、S115に進む。
S115では、ダンプ側補正係数Kd記録後の放土中か否かを判定し、放土中であればS116に進む。一方、放土中でなければS117に進む。放土中か否かは、前述したダンプ側補正係数Kdを記録してから、全放土されるまでとするとよい。全放土の判定は、例えば、リフトアーム角度センサ19やベルクランク角度センサ20の値を用いてバケット3の傾斜角度を計算し、バケット3の内部に土砂が残らない角度であることで判定すると良い。
S116では、直近の操作履歴がダンプ操作側であるか否かを判定し、そうであればS119に進む。直近の操作履歴がダンプ操作側であるというのは、オペレータからのダンプ操作入力が行われている状態と、ダンプ操作入力が行われなくなったがチルト操作入力が行われていない状態である。一方、オペレータからチルト操作入力が行われた場合は、S117に進む。例えばベルクランク角度センサ20の値の直近の所定角度(例えば1度)以上の変化量が、減少側すなわちバケットシリンダ16が縮退した状態であればダンプ操作側であり、増加側すなわちバケットシリンダ16が伸長した状態であればチルト操作側である。
S119では、式11のKにダンプ側補正係数Kdを用いて補正後積載重量W’を計算する。すなわち、リフト上げによる荷重計測部303の値が確定後の1回目にベルクランク角度が減少したときに、リフト上げによる荷重計測部303の値とバケット3内の荷重演算結果とからダンプ側補正係数Kdを算出して保持し、ベルクランク角度が所定の閾値(バケット3の内部に積載物が残らない角度)以下になるまで、バケット3内の荷重を演算するにあたりダンプ側補正係数Kdを用いる。
(数11)
W’=K*W…式11
S117では、チルト側補正係数Ktの記録が有るか否かを判定する。
S118では、つまりS115~S117をまとめると、チルト側補正係数Ktを記録した状態かつダンプ側補正係数Kdを記録してから全放土するまでの間ではないかチルト側の操作が行われた後でチルト側補正係数Ktがあるときは、式11のKにチルト側補正係数Ktを用いて補正後積載重量W’を計算する。すなわち、リフト上げによる荷重計測部303の値が確定した際、リフト上げによる荷重計測部303の値とバケット3内の荷重演算結果とからチルト側補正係数Ktを算出して保持し、ベルクランク角度が所定の閾値(バケット3の内部に積載物が残らない角度)以下になってからリフト上げによる荷重計測部303の値が再び確定するまでバケット3内の荷重を演算するにあたりチルト側補正係数Ktを用いる。
上述したS112~S119の処理は、図12で示した積載重量補正部304で行われる。
このようにすることで、前述したシリンダの伸縮方向によるヒステリシスによる影響を考慮してバケット3内の荷重を計算することができる。
(実施例3の作用効果)
以上説明した構成及び方法により、この実施例3は、チルト時やダンプ時に積載重量の取得精度を油圧センサに含まれるヒステリシスの分高めることができ、前述したシリンダの伸縮方向によるヒステリシスによる影響を考慮してバケット3内の荷重を計算できるという効果がある。
[実施例4]
本発明における実施例3とは別の実施例4について、上述した実施例3から追加や変更される点を説明する。実施例4におけるシステム構成は、実施例3で用いた図12ではなく、図14のシステム構成を用いて説明する。実施例4におけるフローチャートは、実施例3で用いた図13ではなく、図15のフローチャートを用いて説明する。図14は、図12と比べると、加速度センサ401、掘削開始判定部402が追加されている。図15は、図13と比べると、S116が無くなり、S201とS202が追加されている。
S201では、公知方法で掘削開始されたか否かを判定する。S201では、掘削開始判定部402により、掘削開始判定されていなければ、S119へ進む。一方、掘削開始判定されていれば、S117へ進む。掘削開始判定は、バケット3の向き、加速度、リフトシリンダ力の全てが掘削判定状態であれば掘削開始と判定する。バケット3の向きは、姿勢係数算出部203の値を用いて、バケット3の底面の角度が地上水平の所定の角度(例えば±10度)以内であり前方に向いていることで、掘削判定状態とする。加速度は、加速度センサ401の値を用いて、進行方向を正として所定の値(例えば-3m/s^2)未満であることで、掘削判定状態とする。これは、バケット3が土砂に接触すると反力を受けて、車体が急減速することを反映している。リフトシリンダ力は、リフトシリンダ差力計算部202の値を用いて、バケット3内に土砂が無い状態の値の例えば1.3倍より大きいことで、掘削判定状態とする。これも、バケット3が土砂に接触すると反力を受けて上昇することを反映している。
なお、バケット3の角度は、作業終了時の姿勢で誤判定リスクが有り、リフトシリンダ力は、バケット3内に土砂が残っている時や凹凸路面の重力作用で誤判定リスクが有り、車速は、ブレーキや急な登り坂で誤判定リスクがある。よって、いずれかの判定では誤判定リスクが高いため、3条件をAND条件として掘削開始を判定するようにしている。
そして、S119の後にS202が有り、S202では、積載重量補正部304により、ダンプ側補正係数Kdを用いて計算した補正後積載重量W’が放土開始時の値から単調に減少するように処理する。すなわち、例えば出力の最大値の初期値をW_inとし、S119の出力値W’が最大値より小さいときはその出力値W’を出力すると同時に最大値として更新し続けることで、S119の出力値W’が最大値と比べて高い値となった場合は代わりに最大値を出力する。その結果、放土開始時からS106へ出力される補正後積載重量W’が単調に減少する結果となる。
このように、掘削開始判定がされていない状態におけるダンプ側補正係数Kdを用いたバケット3内の荷重の演算結果(補正後積載重量W’)を単調減少した値に限定することで、例えばチルト操作時において、ヒステリシスによる影響で計算結果である補正後積載重量W’が不必要に変化することを防ぐことができる。
(実施例4の作用効果)
以上説明した構成及び方法により、この実施例4は、例えばチルト操作時において、ヒステリシスによる影響で計算結果(補正後積載重量W’)が不必要に変化することを防ぐことができるという効果がある。
[実施例1~4のまとめ]
以上説明したように、本実施例1のホイールローダ50は、車体(フロントフレーム6、リアフレーム8)と、バケット3と、前記車体に上下方向に回動可能に支持されるとともに前記バケット3を上下方向に回動可能(クラウドまたはダンプ可能)に支持するリフトアーム11と、前記リフトアーム11を上下方向に回動させて前記バケット3を昇降させるためのリフトシリンダ12と、前記バケット3を上下方向に回動させて前記バケット3を傾動させるためのバケットシリンダ16と、前記リフトアーム11に回動可能に接続されるとともに前記バケットシリンダ16と前記バケット3との間に介設され、前記バケットシリンダ16のバケットシリンダ力(伸縮力)を前記バケット3に伝達するベルクランク15と、前記リフトアーム11と前記車体との相対姿勢(相対角度)を計測するリフトアーム姿勢センサ(リフトアーム角度センサ19)と、前記ベルクランク15と前記リフトアーム11との相対姿勢(相対角度)を計測するベルクランク姿勢センサ(ベルクランク角度センサ20)と、前記リフトシリンダ12に作用するリフトシリンダ力を検出するリフトシリンダ圧力センサ(12b、12r)と、前記バケットシリンダ16に作用するバケットシリンダ力を検出するバケットシリンダ圧力センサ(16b、16r)と、コントローラ120と、を備える。
前記コントローラ120は、前記バケット3の空荷状態において前記バケット3と前記リフトアーム11と前記ベルクランク15の重量を合計した値に対応するフロントフレーム等価重量を保持しており、前記リフトアーム姿勢センサ(リフトアーム角度センサ19)で計測した前記リフトアーム11と前記車体との相対姿勢(相対角度)と、前記ベルクランク姿勢センサ(ベルクランク角度センサ20)で計測した前記ベルクランク15と前記リフトアーム11との相対姿勢(相対角度)と、前記リフトシリンダ圧力センサ(12b、12r)で検出した前記リフトシリンダ力と、前記バケットシリンダ圧力センサ(16b、16r)で検出した前記バケットシリンダ力と、前記フロントフレーム等価重量とを用いて、前記バケット3内の荷重(積載重量)を演算する。
これにより(具体的には、バケットシリンダ16に作用するバケットシリンダ力を検出するバケットシリンダ圧力センサを設けることにより)、煩雑なマップを作成する手間を掛けることなく、積載物の位置がバケット内を移動しても積載重量を取得できるので、ホイールローダの作業において積載物の重量測定を容易に正しく行うことができ、ホイールローダの掘削積込作業において積込対象に適した積荷量への調整が容易になる。
また、本実施例1のホイールローダ50において、前記リフトアーム11は、前記車体に対して上下方向に回動可能にピン支持される構造であり、前記コントローラ120は、前記バケット3の空荷状態において前記バケット3と前記リフトアーム11と前記ベルクランク15の重量を合計した値(フロントフレーム合計重量)に対して、前記リフトアーム姿勢センサ(リフトアーム角度センサ19)で計測した前記リフトアーム11と前記車体との相対姿勢(相対角度)に基づいて、前記リフトアーム11と前記車体とのピン支持部において鉛直方向に与える力(Sin∠JAIに相当)が大きいほど、減少する処理を行って、前記フロントフレーム等価重量を演算する。
これにより、積載重量の取得精度を、リフトアーム11が回動可能にピン支持される構造でも保つことができる。
また、本実施例2のホイールローダ50において、前記コントローラ120は、前記リフトアーム姿勢センサ(リフトアーム角度センサ19)で計測した前記リフトアーム11と前記車体との相対姿勢(相対角度)または前記ベルクランク姿勢センサ(ベルクランク角度センサ20)で計測した前記ベルクランク15と前記リフトアーム11との相対姿勢(相対角度)の少なくとも1つが所定範囲内(バケット3の内部に荷重が残らない角度)のとき、前記バケット3内の荷重の演算結果が0となるように、前記フロントフレーム等価重量を更新する。
これにより、例えばバケット3が経年劣化して重量が変化した場合でも(バケット3が錆びるなどの重量変化が起きても)、バケット3内の荷重を正しく計算できる。
また、本実施例2のホイールローダ50において、前記フロントフレーム等価重量を更新する条件に、前記リフトアーム11と前記車体との相対角度であるリフトアーム角度が増加した後であること、または、前記ベルクランク15と前記リフトアーム11との相対角度であるベルクランク角度が増加した後であることの少なくとも1つが含まれる。
これにより、積載重量の取得精度を、空荷重量更新時に油圧センサに含まれるヒステリシスの分高めることができ、バケット3内の荷重を正しく計算できる。
また、本実施例3のホイールローダ50において、前記コントローラ120は、前記バケット3内の積載重量が無い状態で前記リフトシリンダ12を伸長させたとき(バケット3が後傾(チルト)した状態でリフト上げのとき)の前記リフトアーム11と前記車体との相対姿勢と前記リフトシリンダ力の関係を示す空荷マップを保持しており、前記バケット3内の積載重量が有る状態で前記リフトシリンダ12を伸長させたとき(バケット3が後傾(チルト)した状態でリフト上げのとき)に前記リフトアーム11と前記車体との相対姿勢と前記リフトシリンダ力と前記空荷マップの値を参照して前記バケット3内の積載重量を計測するリフト上げによる荷重計測部303を有する。
そして、前記コントローラ120は、前記リフト上げによる荷重計測部303の値が確定した際、前記リフト上げによる荷重計測部303の値と前記バケット3内の荷重演算結果とからチルト側補正ゲイン(チルト側補正係数)を算出して保持し、(前記ベルクランク角度が所定の閾値(バケット3の内部に積載物が残らない角度)以下になってから)前記リフト上げによる荷重計測部303の値が再び確定するまで前記バケット3内の荷重を演算するにあたり前記チルト側補正ゲイン(チルト側補正係数)を用いる。
また、前記コントローラ120は、前記リフト上げによる荷重計測部303の値が確定後に前記ベルクランク15と前記リフトアーム11との相対角度であるベルクランク角度が減少したときに、前記リフト上げによる荷重計測部303の値と前記バケット内の荷重演算結果とからダンプ側補正ゲイン(ダンプ側補正係数)を算出して保持し、(前記ベルクランク角度が所定の閾値(バケット3の内部に積載物が残らない角度)以下になるまで、)前記バケット3内の荷重を演算するにあたり前記ダンプ側補正ゲイン(ダンプ側補正係数)を用いる。
これにより、チルト時やダンプ時に積載重量の取得精度を油圧センサに含まれるヒステリシスの分高めることができ、前述したシリンダの伸縮方向によるヒステリシスによる影響を考慮してバケット3内の荷重を計算できる。
また、本実施例4のホイールローダ50において、前記コントローラ120は、掘削開始を判定する掘削開始判定部402を有し、前記掘削開始判定がされていない状態における前記ダンプ側補正ゲイン(ダンプ側補正係数)を用いた前記バケット3内の荷重の演算結果は単調減少した値に限定する。
これにより、例えばチルト操作時において、ヒステリシスによる影響で計算結果(補正後積載重量W’)が不必要に変化することを防ぐことができる。
なお、上記実施例のホイールローダ50において、前記コントローラ120は、前記バケット3は前記リフトアーム11に対して回動可能なピン支持される構造であり、前記ベルクランク15と前記バケット3のそれぞれに対して回動可能なピン支持されるプッシュロッド14を有し、前記バケット3が前記リフトアーム11に対して回動するピン(支点13)と前記バケット3が前記プッシュロッド14に対して回動するピン(支点23)との間の距離を変数として保有し、前記変数を用いて前記バケット3内の荷重を演算する。
これにより、積載重量の取得精度を、アタッチメントとしてのバケット3を交換する場合でも保つことができる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記憶装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
1 車両部
2 作業機部
3 バケット
4 エンジン
4A エンジン室
4B 運転席
5 前輪
6 フロントフレーム
7 後輪
8 リアフレーム
9 センターピン
10 油圧シリンダ(ステアシリンダまたはステアリングシリンダ)
11 リフトアーム
12 リフトシリンダ
12b リフトシリンダボトム側圧力センサ
12r リフトシリンダロッド側圧力センサ
14 プッシュロッド
15 ベルクランク
16 バケットシリンダ
16b バケットシリンダボトム側圧力センサ
16r バケットシリンダロッド側圧力センサ
19 リフトアーム角度センサ(リフトアーム姿勢センサ)
20 ベルクランク角度センサ(ベルクランク姿勢センサ)
50 ホイールローダ
120 コントローラ
123 モニタ

Claims (7)

  1. 車体と、
    バケットと、
    前記車体に上下方向に回動可能に支持されるとともに前記バケットを上下方向に回動可能に支持するリフトアームと、
    前記リフトアームを上下方向に回動させて前記バケットを昇降させるためのリフトシリンダと、
    前記バケットを上下方向に回動させて前記バケットを傾動させるためのバケットシリンダと、
    前記リフトアームに回動可能に接続されるとともに前記バケットシリンダと前記バケットとの間に介設され、前記バケットシリンダのバケットシリンダ力を前記バケットに伝達するベルクランクと、
    前記リフトアームと前記車体との相対姿勢を計測するリフトアーム姿勢センサと、
    前記ベルクランクと前記リフトアームとの相対姿勢を計測するベルクランク姿勢センサと、
    前記リフトシリンダに作用するリフトシリンダ力を検出するリフトシリンダ圧力センサと、
    前記バケットシリンダに作用するバケットシリンダ力を検出するバケットシリンダ圧力センサと、
    コントローラと、を備え、
    前記コントローラは、
    前記バケットの空荷状態において前記バケットと前記リフトアームと前記ベルクランクの重量を合計した値に対応するフロントフレーム等価重量を保持しており、
    前記リフトアーム姿勢センサで計測した前記リフトアームと前記車体との相対姿勢と、
    前記ベルクランク姿勢センサで計測した前記ベルクランクと前記リフトアームとの相対姿勢と、
    前記リフトシリンダ圧力センサで検出した前記リフトシリンダ力と、
    前記バケットシリンダ圧力センサで検出した前記バケットシリンダ力と、
    前記フロントフレーム等価重量とを用いて、前記バケット内の荷重を演算することを特徴とするホイールローダ。
  2. 請求項1に記載のホイールローダにおいて、
    前記リフトアームは、前記車体に対して上下方向に回動可能にピン支持される構造であり、
    前記コントローラは、前記バケットの空荷状態において前記バケットと前記リフトアームと前記ベルクランクの重量を合計した値に対して、前記リフトアーム姿勢センサで計測した前記リフトアームと前記車体との相対姿勢に基づいて、前記リフトアームと前記車体とのピン支持部において鉛直方向に与える力が大きいほど、減少する処理を行って、前記フロントフレーム等価重量を演算することを特徴とするホイールローダ。
  3. 請求項1に記載のホイールローダにおいて、
    前記コントローラは、前記リフトアーム姿勢センサで計測した前記リフトアームと前記車体との相対姿勢または前記ベルクランク姿勢センサで計測した前記ベルクランクと前記リフトアームとの相対姿勢の少なくとも1つが所定範囲内のとき、前記バケット内の荷重の演算結果が0となるように、前記フロントフレーム等価重量を更新することを特徴とするホイールローダ。
  4. 請求項3に記載のホイールローダにおいて、
    前記フロントフレーム等価重量を更新する条件に、前記リフトアームと前記車体との相対角度であるリフトアーム角度が増加した後であること、または、前記ベルクランクと前記リフトアームとの相対角度であるベルクランク角度が増加した後であることの少なくとも1つが含まれることを特徴とするホイールローダ。
  5. 請求項1に記載のホイールローダにおいて、
    前記コントローラは、
    前記バケット内の積載重量が無い状態で前記リフトシリンダを伸長させたときの前記リフトアームと前記車体との相対姿勢と前記リフトシリンダ力の関係を示す空荷マップを保持しており、
    前記バケット内の積載重量が有る状態で前記リフトシリンダを伸長させたときに前記リフトアームと前記車体との相対姿勢と前記リフトシリンダ力と前記空荷マップの値を参照して前記バケット内の積載重量を計測するリフト上げによる荷重計測部を有し、
    前記リフト上げによる荷重計測部の値が確定した際、前記リフト上げによる荷重計測部の値と前記バケット内の荷重演算結果とからチルト側補正ゲインを算出して保持し、
    前記リフト上げによる荷重計測部の値が再び確定するまで前記バケット内の荷重を演算するにあたり前記チルト側補正ゲインを用いることを特徴とするホイールローダ。
  6. 請求項1に記載のホイールローダにおいて、
    前記コントローラは、
    前記バケット内の積載重量が無い状態で前記リフトシリンダを伸長させたときの前記リフトアームと前記車体との相対姿勢と前記リフトシリンダ力の関係を示す空荷マップを保持しており、
    前記バケット内の積載重量が有る状態で前記リフトシリンダを伸長させたときに前記リフトアームと前記車体との相対姿勢と前記リフトシリンダ力と前記空荷マップの値を参照して前記バケット内の積載重量を計測するリフト上げによる荷重計測部を有し、
    前記リフト上げによる荷重計測部の値が確定後に前記ベルクランクと前記リフトアームとの相対角度であるベルクランク角度が減少したときに、前記リフト上げによる荷重計測部の値と前記バケット内の荷重演算結果とからダンプ側補正ゲインを算出して保持し、
    前記バケット内の荷重を演算するにあたり前記ダンプ側補正ゲインを用いることを特徴とするホイールローダ。
  7. 請求項6に記載のホイールローダにおいて、
    前記コントローラは、掘削開始を判定する掘削開始判定部を有し、前記掘削開始判定がされていない状態における前記ダンプ側補正ゲインを用いた前記バケット内の荷重の演算結果は単調減少した値に限定することを特徴とするホイールローダ。
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