JP2023141466A - 電子機器、プログラム及び表示制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】コードシンボルに反映すべきデータの入力中に誤ってコードシンボルが読み取られることを防止する。【解決手段】関数電卓の制御部は、計算に関するパラメータが入力されると、入力されたパラメータに関する二次元コードを生成し、生成された二次元コードにより表示部に表示されている二次元コードを更新する。その際、制御部は、入力部によるパラメータの入力中では二次元コードを表示部に読み取り不可能に表示し、パラメータの入力の完了後では二次元コードを表示部に読み取り可能に表示する。【選択図】図4

Description

本発明は、電子機器、プログラム及び表示制御方法に関する。
従来、QR(Quick Response)コード(登録商標)、バーコード等のコードシンボルをディスプレイ上に表示する電子機器が種々開発されている。
例えば、特許文献1には、AV機器内部の状態を示す情報又はAV機器の操作方法の説明情報を含む情報を表すQRコードを生成して表示手段に出力することで、QRコードを介して内部状態情報や操作方法の説明情報を外部装置に伝送できるようにしたAV機器が記載されている。
特開2009-49948号公報
ところで、電子機器において、入力されたデータに関するコードシンボルを生成して表示し、表示されたコードシンボルを外部装置で読み取る場合、データの入力中にコードシンボルを読み取ってしまうと、不完全なデータが外部装置に取得されてしまうという問題があった。
本発明は、上記の問題点を鑑みてなされたものであり、コードシンボルに反映すべきデータの入力中に誤ってコードシンボルが読み取られることを防止できるようにすることを目的とする。
以上の課題を解決するため、本発明の電子機器は、
データを入力する入力手段と、
前記入力手段により入力された前記データに関するコードシンボルを生成する生成手段と、
前記生成手段により生成されたコードシンボルを表示手段に表示する表示制御手段と、
を備え、
前記表示制御手段は、前記入力手段による前記データの入力中では前記コードシンボルを前記表示手段に読み取り不可能に表示し、前記データの入力の完了後では前記コードシンボルを前記表示手段に読み取り可能に表示する。
本発明によれば、コードシンボルに反映すべきデータの入力中に誤ってコードシンボルが読み取られることを防止することが可能となる。
電子機器の一例としての関数電卓の概観を示す平面図である。 図1の関数電卓及び関数電卓に表示された二次元コードを読み取る情報処理装置の機能的構成を示すブロック図である。 関数電卓の制御部により実行される二次元コード表示処理の流れを示すフローチャートである。 図3のステップS8において表示される入力画面の一例を示す図である。 図3のステップS10における入力画面の一例を示す図である。 図3のステップS12における入力画面の一例を示す図である。 図3のステップS17における入力画面の一例を示す図である。 変形例1における画面表示を示す図である。 変形例2における画面表示を示す図である。 変形例3における画面表示を示す図である。 変形例4における画面表示を示す図である。 変形例5における画面表示を示す図である。
以下、本発明に係る電子機器の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の説明では、電子機器が関数電卓(電子卓上計算機)である場合について説明するが、本発明は、電子機器が関数電卓である場合に限定されず、ディスプレイ上に、コードシンボルを表示することが可能な電子機器であればどのような電子機器にも適用される。また、発明の範囲は、図示例に限定されない。
また、本実施形態では、コードシンボルが二次元コードである場合を例にとり説明するが、コードシンボルはこれに限らず、例えばバーコード等の他のコードシンボルであってもよい。
[関数電卓の構成]
図1は、本実施形態に係る電子機器の例としての関数電卓1の平面図である。図1に示すように、関数電卓1は、各種キー群を有する入力キー群2と、表示部14とを備えている。
入力キー群2は、ユーザから数値や計算記号等の数式構成要素の入力操作を受けたり、各種処理の指示操作を受けたりするためのキー群であり、それぞれ固有の機能を割り当てられた複数のキーを備えている。本実施形態において、入力キー群2は、テンキー20、上矢印キー21、下矢印キー22、右矢印キー23、左矢印キー24、MENUキー25、「=」キー26等を備えている。
このうち、テンキー20は数値の入力操作を受けるキーである。また、上矢印キー21、下矢印キー22、右矢印キー23、及び左矢印キー24は、表示部14内で編集対象位置や選択対象位置を示すカーソルを所定の方向に移動させる場合等に押下されるキーであり、これらのキーを総称してカーソルキーと呼ぶ。
表示部14は、例えば、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)等により構成されており、入力キー群2などの操作に応じた文字や符号、記号、数式、演算結果、表、グラフ等の各種データや、二次元コードを表示する表示部である。本実施形態において、表示部14は、黒、ダークグレー、ライトグレー、白の4つの階調(色)での表示が可能である。
なお、表示部14に、タッチパネルを、例えば表示画面全面に亘って一体的に設けることも可能である。
[システム構成]
図2は、関数電卓1と情報処理装置3とからなる計算システム100の機能構成を示すブロック図である。
関数電卓1は、図2に示すように、制御部11と、記憶部12と、入力部13と、表示部14と、を備えて構成され、各部はバス15を介して接続されている。
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)等により構成され、関数電卓1の各部を制御する。具体的には、制御部11は、記憶部12の記憶領域120に記憶されているシステムプログラムや各種アプリケーションプログラムの中から指定されたプログラムを読み出して記憶部12の作業領域に展開し、展開されたプログラムとの協働で、後述する二次元コード表示を始めとする各種処理を実行する。CPU11は、本発明の生成手段、表示制御手段として機能する。
記憶部12は、プログラム等を記憶するメモリである。本実施形態では、記憶部12は、各種の記憶領域や作業領域を備えている。例えば、記憶部12は、制御部11が関数電卓1の各種機能を実行するためのプログラム、例えば、後述する二次元コード表示処理(図3参照)を実行するためのプログラムや、プログラムの実行に必要なデータを記憶する記憶領域120を備えている。記憶部12は、関数電卓1に内蔵されたものに限られず、関数電卓1に対して着脱可能な外部記録媒体を含んでもよい。
入力部13は、前述した入力キー群2(前述したようにタッチパネルを設ける場合には入力キー群2とタッチパネル)を備えており、ユーザ操作により入力されたキーに対応するキー入力信号を制御部11に出力する。制御部11は、ユーザ操作により入力されたキーに対応するキー入力信号を受け付けて対応する数値や演算記号等を表示部14上に表示させたり、演算を実行したり、或いは種々の処理を行う。入力部13は、入力手段として機能する。
表示部14は、上述のように、液晶ディスプレイ等により構成され、制御部11の制御動作に基づいて表示を行う。表示部14は、表示手段として機能する。
情報処理装置3は、関数電卓1に表示された二次元コードを読み取ってデコードし、デコードした情報に基づいてグラフ描画等を行う装置である。情報処理装置3としては、例えば、スマートフォン、タブレット端末、PC(Personal Computer)等が適用である。
情報処理装置3は、図2に示すように、制御部31と、記憶部32と、入力部33と、表示部34と、撮影部35と、通信部36と、を備えて構成され、各部はバス37を介して接続されている。
制御部31は、CPU等により構成され、情報処理装置3の各部を制御する。具体的には、制御部31は、記憶部32に記憶されているシステムプログラムや各種アプリケーションプログラムの中から指定されたプログラムを読み出して記憶部32の作業領域に展開し、展開されたプログラムとの協働で、各種処理を実行する。
記憶部32は、プログラム等を記憶するメモリである。本実施形態では、記憶部32は、各種の記憶領域や作業領域を備えている。例えば、記憶部32の記憶領域は、制御部31が各種機能を実行するためのプログラム、プログラムの実行に必要なデータを記憶する。記憶部32に記憶されているプログラムとしては、例えば、撮影部35により読み取られた二次元コードをデコードする処理を実行するためのプログラムや、デコードされた情報がグラフ表示のパラメータである場合に、パラメータに基づいてグラフを生成して表示部34に表示する処理を実行するためのプログラムが含まれる。記憶部32は、情報処理装置3に内蔵されたものに限られず、情報処理装置3に対して着脱可能なメモリカード等の外部記録媒体を含んでもよい。
入力部33は、操作ボタンや、表示部34上に設けられたタッチパネル等により構成され、ユーザ操作により入力されたキーに対応するキー入力信号や画面上の操作信号を制御部31に出力する。
表示部34は、液晶ディスプレイ等により構成され、制御部31の制御動作に基づいて表示を行う。
撮影部35は、撮像レンズ、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal-oxide Semiconductor)等のイメージセンサ等からなる撮像素子、A/D変換回路等を備えて構成され、撮像レンズを通過した光学像を撮像素子により二次元の画像信号に変換し、画像データを取得する。
通信部36は、WiFiなどの無線LAN(Local Area Network)、LTE(Long Term Evolution)等の携帯電話通信網、又はBluetooth(登録商標)等により外部機器と通信を行うための通信制御を行う。
[動作]
次に、本実施形態における計算システム100の動作について説明する。
本実施形態における計算システム100において、関数電卓1は、計算に関するパラメータ(例えば、関数のx、yの値)が入力されると、入力されたパラメータに関する二次元コードを生成し表示部14に表示する。情報処理装置3は、表示部14に表示された二次元コードを撮影部35により撮影し(読み取り)、読み取った二次元コードをデコードしてパラメータを取得し、取得したパラメータに基づいて、各種処理(本実施形態では、グラフ描画)を実行する。
ここで、関数電卓1において、パラメータの入力中(本実施形態ではx、yのいずれか一方の値の入力が開始されてから双方の値の入力が完了するまで)に二次元コードを読み取ってしまうと、不完全なデータが情報処理装置3で取得されてしまい、情報処理装置3側で正しい処理結果を取得できない(正しいグラフが描画できない)。そこで、関数電卓1では、パラメータの入力中と入力の完了後とで二次元コードの表示態様を変えて表示すること(例えば、パラメータの入力中は情報処理装置3の撮影部35で読み取り不可能なライトグレー色で二次元コードを表示し、パラメータの入力の完了後は情報処理装置3の撮影部35で読み取り可能な黒色で二次元コードを表示すること)で、パラメータの入力が完了していない状態で二次元コードが読み取られることを防止するように構成されている。
以下、関数電卓1において、統計計算モードでx、yの値の組(x,y)をパラメータとして入力し、y=a+bxのグラフを情報処理装置3に描画させるための二次元コードを表示部14に表示する際の二次元コード表示処理について、図3のフローチャートを参照しながら説明する。図3に示す二次元コード表示処理は、制御部11と記憶部12に記憶されているプログラムとの協働により実行される。
まず、制御部11は、MENUキー25が押下されたかどうかを判断する(ステップS1)。MENUキー25が押下されていないと判断した場合(ステップS1;NO)、MENUキー25が押下されるまでステップS1を繰り返す。
MENUキー25が押下されたと判断した場合(ステップS1;YES)、制御部11は、いずれかの計算モードを選択するための図示しない計算モードの選択画面を表示部14に表示する(ステップS2)。
計算モードには、例えば、基本計算(Calc)、統計計算、複素数計算、n数計算、行列計算、ベクトル計算等が含まれる。
次いで、制御部11は、カーソルキー等の操作によりいずれかの計算モードが選択されるまで次の処理を行わず、いずれかの計算モードが選択されると(ステップS3;YES)、選択された計算モードが統計計算であるか否かを判断する(ステップS4)。
選択された計算モードが統計計算ではないと判断した場合(ステップS4;NO)、制御部11は、選択された計算モードに応じた処理を実行し(ステップS21)、二次元コード表示処理を終了する。
選択されたモードが統計計算であると判断した場合(ステップS4;YES)、制御部11は、統計計算のタイプを選択するための図示しないタイプ選択画面を表示部14に表示する(ステップS5)。
選択可能な統計計算のタイプとしては、1変数統計、y=a+bx(2変数1次回帰計算)、y=a+bx+cx(2変数2次回帰計算)、2変数対数回帰計算等が挙げられる。
次いで、制御部11は、カーソルキー等の操作によりいずれかの統計計算のタイプが選択されるまで次の処理を行わず、いずれかの統計計算のタイプが選択されると(ステップS6;YES)、選択されたタイプがy=a+bxであるか否かを判断する(ステップS7)。
選択されたタイプがy=a+bxではないと判断した場合(ステップS7;NO)、制御部11は、選択されたタイプに応じた処理を実行し(ステップS22)、二次元コード表示処理を終了する。
選択されたタイプがy=a+bxであると判断した場合(ステップS7;YES)、制御部11は、パラメータ(x、y)のデータを入力するためのデータ入力欄141aとライトグレーの二次元コード141bが表示された入力画面141を表示部14に表示する(ステップS8)。
図4は、ステップS8において表示部14に表示される入力画面141の一例を示す図である。図4に示すように、入力画面141には、データ入力欄141aと、二次元コード141bが並べて表示されている。
入力画面141に表示される二次元コード141bは、情報処理装置3が解釈可能な、2変数1次回帰計算のパラメータであることを表す値(情報)及び入力されたパラメータ(x,y)を表す二次元コードである。ステップS8においては、2変数1次回帰計算のパラメータであることを表す値及びパラメータが初期値(x,y)=(0,0)であること表す二次元コード141bが表示される。ステップS8では、二次元コード141bはライトグレーで表示される。また、データ入力欄141aの1行目のxの位置にカーソルが表示される。
本実施形態において、二次元コード141bの背景は白で表示されるようになっており、二次元コード141bをライトグレーで表示した場合、二次元コード141bと背景のコントラストが情報処理装置3の撮影部35で読み取り不可能なコントラストとなる。すなわち、二次元コードをライトグレーで表示した場合、情報処理装置3の撮影部35ではその二次元コードが読み取り不可能となる。
次いで、制御部11は、x及びyの値が入力され、その入力が確定されたか否かを判断する(ステップS9)。
例えば、図4に示すように、入力画面141においては、最初は上述のようにデータ入力欄141aの1行目のxの位置にカーソルがあり、テンキー20により数値を入力すると、入力された値がカーソルの位置に表示される。xの値の入力後に「=」キー26が押下されると、制御部11は、xの値を入力された値に確定して黒で表示し、1行目のyの位置にカーソルを移動させる。yの位置にカーソルを移動させた状態でテンキー20により数値を入力すると、入力された値がカーソルの位置に表示される。yの値の入力後に「=」キー26が押下されると、制御部11は、1行目のyの値を入力された値に確定して黒で表示し、2行目のxの位置にカーソルを移動させる。以降の行は同様の処理が繰り返される。
ここで、2変数1次回帰計算では、パラメータであるx、yの双方の値が確定している必要があり、いずれか一方の入力が確定しただけでは、パラメータの入力は完了していない。そこで、制御部11は、入力対象の行のx及びyの双方の値の入力が確定した場合に、パラメータの入力が完了したと判断する。
x及びyの値の入力が確定されたと判断した場合(ステップS9;YES)、制御部11は、パラメータの入力が完了したと判断して、入力が確定されたパラメータ(x,y)に関する二次元コードを生成し、生成した二次元コードで表示部14に表示された二次元コード141bを更新し、二次元コード141bを黒で表示する(ステップS10)。
図5は、ステップS10における入力画面141の一例を示す図である。
図5に示すように、ステップS10では、入力されたパラメータがデータ入力欄141aに黒で表示されているとともに、二次元コード141bが黒に変更されている。黒で表示した二次元コード141bは、ライトグレーで表示したときよりも背景とのコントラストが大きく、情報処理装置3の撮影部35で読み取り可能なコントラストとなるため、情報処理装置3の撮影部35で二次元コード141bが読み取り可能となる。
次いで、制御部11は、テンキー20のいずれかの数字キーが押下されたか否かを判断する(ステップS11)。
ここで、データ入力欄141aのカーソルは、x及びyの双方の値が確定すると次の行に移行して、次の行のパラメータの入力が可能となるが、カーソルキーの操作により、入力対象の行をすでにx、yの値が確定している行へ移動させることができる。そして、すでに確定された値を他の数値で上書きして変更することができる。値の変更後、「=」キー26を押下することで、変更後の値に確定することができる。
テンキー20の数字キーが押下されていないと判断した場合(ステップS11;NO)、制御部11は、ステップS20へ移行する。
テンキー20のいずれかの数字キーが押下されたと判断した場合(ステップS11;YES)、制御部11は、二次元コード141bをライトグレーで表示する(ステップS12)。
図6は、ステップS12における入力画面141の一例を示す図である。
図6に示すように、ステップS12では、二次元コード141bがライトグレーで表示される。いずれかの数字キーが押下され、パラメータの入力が開始されたため、二次元コード141bを背景とのコントラストが低いライトグレーで表示することで、情報処理装置3で入力が確定していない不完全なデータを読み取ってしまうことを防止することができる。
次いで、制御部11は、入力対象の行のx及びyの値の入力が確定されたか否かを判断する(ステップS13)。
入力対象の行のx及びyの値の入力が確定されていないと判断した場合(ステップS13;NO)、制御部11は、ステップS13に戻る。
入力対象の行のx及びyの値の入力が確定したと判断した場合(ステップS13;YES)、制御部11は、入力が確定していないパラメータ(x,y)が存在しないかどうかを判断する(ステップS14)。
ステップS14では、xかyのどちらかの値が未確定のパラメータが存在していないかどうかを判断する。例えば、すでに入力が完了した行のxかyの値のどちらかが消されたり別の数字の入力が開始されたりするなどして未確定状態となっていないかどうかを判断する。つまり、ステップS14では、入力対象となっている全ての行のx及びyの値の入力が確定しているか否かを判断する。
入力が確定していないパラメータ(x,y)が存在すると判断した場合(ステップS14;NO)、制御部11は、ステップS13に戻り、入力が確定していないと判断された行のx及びyの値の入力が確定したか否かを判断する。
入力が確定していないパラメータ(x,y)が存在しない(入力された行の(x,y)の全てが確定している)と判断した場合(ステップS14;YES)、制御部11は、パラメータの入力が完了したと判断して、入力されたパラメータに関する二次元コード(入力が確定している全てのパラメータを含む二次元コード)を生成し、生成した二次元コードで二次元コード141bを更新し、二次元コード141bを黒で表示する(ステップS15)。
次いで、制御部11は、二次元コード141bに反映させないパラメータ(x,y)の組が指定されたか否かを判断する(ステップS16)。
例えば、データ入力欄141aに表示されたパラメータのうち、二次元コード141bに反映させないパラメータ(x,y)の組がある場合に、カーソルキーを操作して該当する行(例えば該当する行のx、yのいずれか)にカーソルを移動させ、所定のキー(例えば「=」キー26)を押下することにより、その行を二次元コード141bに反映させないパラメータ(x,y)の組として指定することができる。
二次元コードに反映させないパラメータ(x,y)の組が指定されたと判断した場合(ステップS16;YES)、制御部11は、指定されたパラメータ(x,y)の組をライトグレーで表示し、黒で表示されている(x,y)の組のみに関する二次元コードを生成し、生成した二次元コードにより二次元コード141bを更新して黒で表示し(ステップS17)、ステップS18に移行する。
図7は、ステップS17における入力画面141の一例を示す図である。図7に示すように、ステップS17においては、二次元コード141bに反映させないパラメータ(x,y)の組として指定されたパラメータがライトグレーで表示され、黒で表示されているパラメータのみに関する二次元コード141bが黒で表示される。
二次元コードに反映させないパラメータ(x,y)の組が指定されていないと判断した場合(ステップS16;NO)、制御部11は、ステップS18に移行する。
ステップS18において、制御部11は、二次元コードに反映させるように戻すパラメータ(x,y)の組が指定されたか否かを判断する(ステップS18)。
二次元コードに反映させるように戻すパラメータ(x,y)の組が指定されていないと判断した場合(ステップS18;NO)、制御部11は、ステップS20に移行する。
二次元コードに反映させるように戻すパラメータ(x,y)の組が指定されたと判断した場合(ステップS18;YES)、制御部11は、指定されたパラメータ(x,y)の組を黒で表示し、黒で表示されているパラメータ(x,y)の組のみに関する二次元コードを生成し、生成した二次元コードにより二次元コード141bを更新して黒で表示し(ステップS19)、ステップS20に移行する。
ステップS20において、制御部11は、統計計算を終了させるための所定のキーが押下されたか否かを判断する(ステップS20)。
統計計算を終了させるための所定のキーが押下されていないと判断した場合(ステップS20;NO)、制御部11は、ステップS11に戻る。
統計計算を終了させるための所定のキーが押下されたと判断した場合(ステップS20;YES)、制御部11は、二次元コード表示処理を終了する。
上述のように、二次元コード表示処理では、データ入力欄141aと、データ入力欄141aに入力されたパラメータに関する二次元コード141bを同一画面上に並べて表示する。したがって、データ入力欄141aでパラメータを入力させた後、二次元コード141bを表示する画面に遷移するために複雑な操作をする必要がないため、入力されたパラメータに関する二次元コード141bを表示するための操作の煩雑さを解消することができる。
また、上記二次元コード表示処理では、パラメータの入力が開始されてから入力が完了するまでは、二次元コード141bを情報処理装置3の撮影部35で読み取り不可能なライトグレーで表示し、パラメータの入力が完了した後は、入力されたパラメータに関する二次元コードを生成し、生成した二次元コードで表示部14に表示されている二次元コード141bを更新し、二次元コード141bを情報処理装置3の撮影部35で読み取り可能な黒で表示する。
したがって、パラメータの入力中に、誤って二次元コード141bを情報処理装置3で読み取ってしまうことを防止することができるので、情報処理装置3で不完全なデータが取得されて不完全なグラフが作成されてしまうこと、又は、情報処理装置3で不完全なデータが取得されてグラフの作成処理におけるエラーの発生を防止することができる。また、パラメータの入力が完了するまでは二次元コード141bがライトグレーで表示されるので、二次元コード141bを黒で表示したときに比べて二次元コード141bがパラメータ入力時に目について入力の邪魔になることを低減することができる。
また、上記二次元コード表示処理では、二次元コード141bに反映させるパラメータ(x、y)の組と反映させないパラメータ(x、y)の組を指定することができ、両者を異なる表示態様で表示するとともに、二次元コード141bに反映させるパラメータ(x、y)の組に関する二次元コードを生成し、生成した二次元コードで二次元コード141bを更新する。したがって、入力されたパラメータのうち、あるパラメータを除いた二次元コード141bを容易に作成することができる。また、二次元コード141bに反映されているパラメータをユーザが直感的に識別することが可能となる。
なお、図3に示すフローチャートでは、パラメータを入力した後に、二次元コード141bに反映させないパラメータを指定することとして説明したが、パラメータを入力する前に、入力キー群2の所定キーの操作によりこれから入力する行のパラメータが二次元コードに反映させない(又は反映させる)パラメータであることを指定してからパラメータを入力することとしてもよい。この場合、制御部11は、例えば、二次元コード141bに反映させるパラメータは黒、反映させないパラメータはライトグレーで表示し、二次元コード141bに反映されているパラメータをユーザが直感的に識別できるようにする。そして、制御部11は、黒表示されたパラメータの入力が完了した場合に二次元コードを生成し、生成した二次元コードで二次元コード141bを更新する。ライトグレー表示されたパラメータの入力が完了した場合には、二次元コードを生成(更新)しない。
また、上記説明では、二次元コード141bに反映させるパラメータを黒、反映させないパラメータをライトグレーで表示させることとしたが、二次元コード141bに反映させるパラメータと反映させないパラメータが異なる表示態様で表示されれば、その表示態様は特に限定されない。例えば、反映させるパラメータの行又は反映させないパラメータのいずれか一方に所定のマーク(旗印等)を表示することとしてもよい。
また、上記説明では、1行分のパラメータ(x、y)が入力され、x、yの双方の値が確定されるごとに、制御部11は、パラメータの入力が完了したと判断して二次元コードを作成し、生成した二次元コードで二次元コード141b更新して黒表示することとして説明したが、x、yの双方の値が確定した後、所定の操作(例えば、予め定められたキーの組み合わせ、右矢印キーの長押し等)が実施された場合に、入力が完了したと判断してもよい。この場合、複数のパラメータ(x、y)の組の値が確定した後で所定の操作を実施することで、二次元コード141bに反映させたい複数のパラメータの入力を一度に完了させることができる。例えば、5行分のxのみの値が入力された後、この5行分のyの値が入力されたとする。そして、5行目のyの値の入力が確定した後に所定の操作が実施された場合、この5行分のパラメータ(x、y)の入力が完了したと判断し、5行分のパラメータを一度に二次元コード141bに反映させることができる。
また、(x、y)の双方の値が入力された後、確定されずに無操作状態が所定時間継続した場合、制御部11は、パラメータの入力が完了したと判断して二次元コードを生成し、生成した二次元コードで二次元コード141bを更新し黒表示することとしてもよい。
以下、上記実施形態の変形例について説明する。
(変形例1)
上記実施形態では、データ入力欄141aにおいて第1の態様(例えば、黒)で表示されているパラメータのみに関する二次元コードを生成することとして説明したが、制御部11は、第1の態様(例えば、黒)で表示されているパラメータのみに関する二次元コード(第1のコードシンボル)と、第1の態様及び第2の態様(黒+ライトグレー)で表示されているパラメータに関する二次元コード(第2のコードシンボル)を生成し、図8に示すように、生成した2つの二次元コード141b、141cを並べて表示することとしてもよい。指定された(ライトグレー表示された)パラメータを含まない二次元コード141bと含む二次元コード141cを生成して表示することで、情報処理装置3では、指定されたパラメータの有無でのグラフの違いを容易に確認することが可能となる。
なお、第2の態様(ライトグレー)で表示されているパラメータのみに関する二次元コードを第2のコードシンボルとして生成、表示してもよい。これにより、情報処理装置3では、異なるパラメータでのグラフの違いを容易に確認することが可能となる。
また、3つ以上の二次元コードを生成して表示させることとしてもよい。例えば、制御部11は、第1の態様(例えば、黒)で表示されているパラメータに関する二次元コード(第1のコードシンボル)と、第2の態様(ライトグレー)で表示されているパラメータに関する二次元コード(第2のコードシンボル)と、第1の態様及び第2の態様(黒+ライトグレー)で表示されているパラメータに関する二次元コード(第3のコードシンボル)を生成し、並べて表示することとしてもよい。
上述のように複数の二次元コードを並べて表示する場合、図8に示すように、複数の二次元コードを異なる表示態様で表示することが好ましい。例えば、デフォルトでは第一のコードシンボルとしての二次元コード141bを黒、それ以外の二次元コード(二次元コード141c)をライトグレーで表示し、所定キーの操作、例えば、右矢印キー23の長押しで、黒表示する二次元コードを入れ替えることとしてもよい。これにより、複数の二次元コードのうち、情報処理装置3に読み取らせたい二次元コード以外の二次元コードが誤って読み取られてしまうことを防止することができる。つまり、図8における二次元コード141bは、情報処理装置3の撮影部35によってコードシンボル(例えばQRコード)として認識される。対して、図8における二次元コード141cは、情報処理装置3の撮影部35によってコードシンボルとして認識されない。従って、情報処理装置3は、複数のコードシンボル(QRコード等)通しが比較的短い間隔で表示部14に並べて表示された場合であっても、複数のコードシンボルのうちの1つを読み取らせることができる。
(変形例2)
上記実施形態では、生成及び表示される二次元コードが一つの場合を例にとり説明したが、入力されたパラメータが多く、生成されたパラメータが複数となった場合、画面遷移により複数の二次元コードを表示する画面を表示することとしてもよい。
例えば、制御部11は、図9(A)に示すように、入力画面141に1つ目の二次元コード141bを表示するとともに、複数の二次元コードがあることを示す表示141dを表示する。二次元コード141bが黒表示されている状態で、二次元コード画面142への遷移を指示する所定のキー操作(例えば、右矢印キー23の長押し)が実施されると、制御部11は、図9(B)に示すように、表示部14の表示を二次元コード画面142に遷移させ、生成された複数の二次元コードを二次元コード画面142に並べて表示する。
なお、生成された二次元コードの数が多く、二次元コード画面142に全ての二次元コードが表示しきれない場合、制御部11は、例えば、再度上述の所定のキー操作に応じて、未だ表示されていない二次元コードを表示させる。二次元コード画面142から入力画面141に戻すことを指示する所定のキー操作(例えば、左矢印キー24の長押し)が実施されると、制御部11は、表示部14の表示を入力画面141に戻す。
これにより、入力されたパラメータが多い場合であっても、二次元コードを生成、表示することができる。なお、二次元コード画面142に表示する二次元コードは、全て黒で表示してもよいし、いずれか一つのみを黒表示とし、その他は情報処理装置3の撮影部35で読み取り不可能な色(例えば、ライトグレー)で表示させることとしてもよい。この場合、黒表示する二次元コードは所定のキー操作(例えば、カーソルキーの押下)によって切り替えられることとしてもよい。
(変形例3)
上記実施形態では、表示部14の画面上にデータ入力欄と二次元バーコードが1つずつ表示される場合を例にとり説明したが、表示部14の画面上に、データ入力欄及び入力されたパラメータに関する二次元コードを並べて表示する領域を複数並べて表示して、複数のパラメータ群の入力及び二次元コードを一画面で可能としてもよい。
例えば、制御部11は、入力画面141が表示部14に表示されている状態で、比較表示を指示するための所定のキーが押下されると、図10に示すように、パラメータを入力するためのデータ入力欄(例えば、データ入力欄143a、144a)と、各データ入力欄に入力されたパラメータに関する二次元コード(例えば、二次元コード143b、144b)とを並べて表示する複数の領域(例えば、領域143、144)を表示部14に表示する。
上矢印キー21又は下矢印キー22の長押し等の所定の操作により領域143又は144のいずれかが選択されると、制御部11は、選択された領域について、ユーザ操作に応じて上記実施形態のステップS8~S19と同様の処理を実行する。選択されていない領域については、二次元コードを、例えば、ライトグレーなど、情報処理装置3の撮影部35で読み取り不可能な態様で表示する。選択された領域においてパラメータの入力が完了すると、制御部11は、その領域の二次元コードを他の領域の二次元コードよりも背景とのコントラストが大きい色で、具体的には、選択領域の二次元コードは黒で、他の領域の二次元コードはライトグレーで表示する。
上記の構成とすることで、例えば、複数のパラメータ群を入力してそれぞれのパラメータ群の二次元コードを情報処理装置3に読み取らせたい場合(例えば、複数のパラメータ群を入力してそれぞれのパラメータ群の複数のグラフを情報処理装置3で表示させたい場合)に、簡易な操作で複数のパラメータ群の入力と二次元コードの生成を行うことができる。また、複数のパラメータ群を比較しながら入力することができる。また、複数のパラメータ群のそれぞれに関する複数の二次元コードを同一画面に表示させることができ、かつ、選択された領域の二次元コードのみを黒で、他方をライトグレーで表示するので、情報処理装置3に読み取らせたい二次元コードを誤りなく読み取らせることが可能となる。
(変形例4)
上記実施形態では、統計計算モードで二次元コードを生成及び表示する場合について説明したが、変形例4では、基本計算モード(Calc)で二次元コードを生成及び表示する場合の例について説明する。
例えば、従来、情報処理装置3に搭載されている所定のアプリケーションに複雑な計算式(例えば、sinなどの三角関数の計算、対数計算、指数計算等)や計算結果を入力する場合、アプリケーションを起動してソフトウエアキーボードを表示させて入力を行うため、入力作業が煩雑であった。特に、複数の計算式及び計算結果を比較する場合は、入力が煩雑であった。そこで、変形例4では、入力キー群2のハードウエアキーボードを用いて入力された複数の計算式及び計算結果を表す二次元コードを生成して表示し、情報処理装置3で読み取ることで、所定のアプリケーションに複数の計算式及び計算結果を効率的に入力できるようにする。
制御部11は、計算モードの選択画面から基本計算(Calc)が選択され、比較計算を指示する所定のキーが押下された場合、図11(A)に示すように、複数(図11(A)では2つ)の計算式入力領域(例えば、図11(A)の計算式入力領域145、146)を表示部14に並べて表示する。
上矢印キー21又は下矢印キー22の長押し等の所定の操作により計算式入力領域145、146のいずれかが選択されると、制御部11は、選択された計算式入力領域からの計算式の入力を受け付け、入力された計算式を計算し、計算結果を計算式に対応付けて表示する。ここで、計算式は、入力キー群2のハードウエアキーボードを用いるため、入力が容易である。選択された計算式入力領域の計算式及び計算結果は、図11(A)に示すように、第1の表示態様(ここでは黒)、他の選択されていない計算式入力領域の計算式及び計算結果は第2の表示態様(ここではライトグレー)で表示する。
比較する複数の計算式が入力された後、例えば、右矢印キーの長押し等の所定の操作が実行されると、制御部11は、図11(B)に示すように、入力された複数の計算式及び計算結果を示す二次元コード(二次元コード145b、146b)を表示する。このとき、制御部11は、前画面(図11(A)に示す画面)の各計算式等の表示態様とそろえて二次元コードを表示する。例えば、前画面において黒で表示されている計算式及び計算結果を示す二次元コードは黒、ライトグレーで表示されている計算式及び計算結果を示す二次元コードはライトグレーで表示する。これにより、ユーザは、どの二次元コードがどの計算式に対応するものであるのか、入力された複数の計算式のうち、どの計算式に対応した二次元コードが読み取り可能に表示されているのかを容易に把握することができる。
情報処理装置3においては、所定のアプリケーションが起動された状態で撮影部35により二次元コードが読み取られると、制御部31は、読み取られた二次元コードをデコードして、計算式及び計算結果を所定のアプリケーションに入力する。
このように、変形例4では、情報処理装置3の所定のアプリケーションで比較する複数の計算式を関数電卓1におけるハードウエアキーボードを用いて入力することができるので、所定のアプリケーションへの複数の計算式及び計算結果の入力を効率的に行うことができる。また、どの二次元コードがどの計算式に対応するものであるのかをユーザが容易に認識することが可能となる。
(変形例5)
上記実施形態では、計算モードで二次元コードを利用する場合について説明したが、変形例5では、関数電卓1のオンラインマニュアルの表示に二次元コードを用いる例について説明する。
例えば、オンラインマニュアルの二次元コードの表示を指示するための所定のキー操作が行われると、制御部11は、図12に示す簡易マニュアル画面147を表示部14に表示させる。簡易マニュアル画面147には、図12に示すように、オンラインマニュアルの項目ごとに、その項目のマニュアルにアクセスするための情報(ここでは、URL)を表す二次元コードが表示される。例えば、上矢印キー21又は下矢印キー22の押下等の所定の操作により、いずれかの項目が選択されると、制御部11は、選択されている項目の内容及び二次元コードを黒で表示し、その他の項目の二次元コードは、情報処理装置3の撮影部35で読み取り不可能な、例えばライトグレーで表示する。
情報処理装置3においては、撮影部35により二次元コードが読み取られると、制御部31は、読み取られた二次元コードをデコードして、得られたURLにアクセスして選択された項目のマニュアルを表示部34に表示する。
このように、変形例5では、オンラインマニュアルの複数の項目ごとに、その項目のマニュアルを表示するための情報を表す二次元コードを表示し、選択された項目に対応する二次元コードのみを黒で表示するので、ユーザが所望する項目のマニュアルを情報処理装置3で簡単に読み取って表示することが可能となる。
上記実施形態や変形例1~5で入力したパラメータや各種データは、例えば、BLE等の無線通信機能を関数電卓1に搭載すれば実現できる。しかし、無線通信機能を関数電卓1に搭載することで筐体の大きさや厚さが増してしまう、コストが高くなる、消費電流増大による電池寿命の低減等が危惧される。一方、関数電卓1では、二次元コードを用いてパラメータや各種データを情報処理装置3に渡すため、無線通信機能を用いずに、入力したパラメータや各種データを情報処理装置3に取得させることが可能となる。
以上説明したように、関数電卓1の制御部11は、入力部13により計算に関するパラメータが入力されると、入力部13により入力されたパラメータに関する二次元コードを生成し、生成された二次元コードにより表示部14に表示されている二次元コード141bを更新する。その際、制御部11は、入力部13によるパラメータの入力中では二次元コード141bを表示部14に読み取り不可能に表示し、パラメータの入力の完了後では二次元コード141bを表示部14に読み取り可能に表示する。
例えば、制御部11は、パラメータの入力中は二次元コード141bをコントラストが低いライトグレーで表示し、パラメータの入力が完了すると、二次元コード141bをコントラストが高い黒で表示する。したがって、パラメータの入力が完了した場合に、二次元コード141bが情報処理装置3の撮影部35で読み取り可能な黒色で表示されるので、パラメータの入力中に、誤って二次元コード141bを情報処理装置3で読み取ってしまうことを防止することができ、情報処理装置3で不完全なデータが取得されてしまうことを防止することができる。また、パラメータ入力中に二次元コード141bが目について入力の邪魔になることを低減することができる。また、情報処理装置3で不完全なデータが取得されてグラフの作成処理におけるエラーの発生を防止することができる。
また、制御部11は、入力されたパラメータと二次元コード141bとを並べて表示部14に表示する。したがって、パラメータの入力後、二次元コード141bを表示する画面に遷移するために複雑な操作をする必要がないため、入力されたパラメータに関する二次元コード141bを表示するための操作の煩雑さを解消することができる。
また、制御部11は、二次元コード141bに反映させるパラメータを黒で表示し、反映させないデータをライトグレーで表示し、黒で表示されたパラメータに関する二次元コード141bを生成する。したがって、入力されたパラメータのうち、ライトグレーで表示されたパラメータを除いた二次元コード141bを容易に作成することができる。また、二次元コード141bに反映されているパラメータをユーザが直感的に識別することが可能となる。
また、制御部11は、さらに、黒で表示されたパラメータに関する二次元コード、又は、黒で表示されたパラメータとライトグレーで表示されたパラメータに関する二次元コードを二次元コード141cとして生成し、二次元コード141bと二次元コード141cを並べて表示する。
したがって、入力されたパラメータのうち、黒及びライトグレーで表示されたパラメータに関する二次元コードや、ライトグレーで表示されたパラメータのみに関する二次元コードを読み取ることが可能となる。
また、制御部11は、生成された二次元コードが複数となった場合、ユーザ操作に応じて表示部14の画面表示を複数の二次元コードを並べて表示する画面表示に遷移させる。したがって、例えば、パラメータのデータ量が多く複数の二次元コードに分かれた場合であっても、複数の二次元コードを容易に読み取ることが可能となる。
また、制御部11は、パラメータを入力するための入力欄と前記入力欄に入力されたパラメータに関する二次元コードとを並べて表示する領域を表示部14に複数表示し、複数の領域のうち、ユーザ操作により選択された領域においてパラメータの入力が完了した場合に、その領域の二次元コードを他の領域の二次元コードよりも背景とのコントラストが大きい色で表示する。
したがって、複数のパラメータ群を入力してそれぞれのパラメータ群の二次元コードを情報処理装置3に読み取らせたい場合(例えば、複数のパラメータ群を入力してそれぞれのパラメータ群の複数のグラフを情報処理装置3で表示させたい場合)に、簡易な操作で複数のパラメータ群の入力と二次元コードの生成を行うことができる。
なお、上記実施形態における記述内容は、本発明の実施形態の好適な一例であり、これに限定されるものではない。
例えば、上記実施形態では、計算に関するパラメータを入力し、入力されたパラメータに関する二次元コードを生成し、表示する場合を例にとり説明したが、本発明は、計算に関するパラメータに限られず、データを入力し、入力されたデータに関する二次元コードを生成し、表示する場合に広く適用可能である。
また、上記実施形態では、情報処理装置3は読み取った二次元コードから取得したパラメータに基づいてグラフを描画することとしたが、情報処理装置3が二次元コードから取得したデータに基づいて実施する処理は、グラフ描画に限定されない。
また、上記実施形態では、パラメータの入力中は二次元コードをライトグレーで表示し、入力の完了後は二次元コードを黒で表示したが、パラメータの入力中は二次元コードが読み取り不可能な態様で表示され、パラメータの入力完了後は二次元コードが読み取り可能な態様で表示されるのであれば、表示態様は上記実施形態に限定されない。
また、上記の説明では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体として半導体の不揮発性メモリ等を使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、CD-ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も適用される。
以上、本発明の実施形態や変形例を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施形態や変形例等に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
データを入力する入力手段と、
前記入力手段により入力された前記データに関するコードシンボルを生成する生成手段と、
前記生成手段により生成されたコードシンボルを表示手段に表示する表示制御手段と、
を備え、
前記表示制御手段は、前記入力手段による前記データの入力中では前記コードシンボルを前記表示手段に読み取り不可能に表示し、前記データの入力の完了後では前記コードシンボルを前記表示手段に読み取り可能に表示する電子機器。
<請求項2>
前記表示制御手段は、前記データの入力中における前記コードシンボルを、前記データの入力の完了後における前記コードシンボルよりも背景とのコントラストが低い色で表示する請求項1に記載の電子機器。
<請求項3>
前記表示制御手段は、前記入力手段により入力された前記データと前記コードシンボルとを並べて前記表示手段に表示する請求項1又は2に記載の電子機器。
<請求項4>
前記生成手段は、前記入力手段により入力された複数の前記データのうち、第1の表示態様で前記表示手段に表示された前記データに関するコードシンボルを生成する請求項1~3のいずれか一項に記載の電子機器。
<請求項5>
前記表示制御手段は、前記コードシンボルに反映させるデータを前記第1の表示態様で表示する請求項4に記載の電子機器。
<請求項6>
前記生成手段は、さらに、前記第1の表示態様とは異なる第2の表示態様で表示された前記データに関するコードシンボル、又は、前記第1の表示態様で表示された前記データ及び前記第2の表示態様で表示された前記データに関するコードシンボルを第2のコードシンボルとして生成し、
前記表示制御手段は、前記第1の表示態様で表示された前記データに関する前記コードシンボルと前記第2のコードシンボルとを並べて前記表示手段に表示する請求項4又は5に記載の電子機器。
<請求項7>
前記表示制御手段は、前記生成手段により生成されたコードシンボルが複数となった場合、ユーザ操作に応じて前記表示手段の画面表示を前記複数のコードシンボルを並べて表示する画面表示に遷移させる請求項3に記載の電子機器。
<請求項8>
前記表示制御手段は、前記入力手段によりデータを入力するための入力欄と前記入力欄に入力された前記データに関するコードシンボルとを並べて表示する領域を前記表示手段に複数表示し、複数の前記領域のうち、ユーザ操作により選択された領域において前記データの入力が完了した場合に、その領域のコードシンボルを他の領域のコードシンボルよりも背景とのコントラストが高い色で表示する請求項1~5のいずれか一項に記載の電子機器。
<請求項9>
コンピュータを、
データを入力する入力手段、
前記入力手段により入力された前記データに関するコードシンボルを生成する生成手段、
前記生成手段により生成されたコードシンボルを表示手段に表示する表示制御手段、
として機能させ、
前記表示制御手段は、前記入力手段による前記データの入力中では前記コードシンボルを前記表示手段に読み取り不可能に表示し、前記データの入力の完了後では前記コードシンボルを前記表示手段に読み取り可能に表示するプログラム。
<請求項10>
データを入力する入力手段により入力された前記データに関するコードシンボルを生成する生成工程と、
前記生成工程において生成されたコードシンボルを表示手段に表示する表示制御工程と、
を含み、
前記表示制御工程は、前記入力手段による前記データの入力中では前記コードシンボルを前記表示手段に読み取り不可能に表示し、前記データの入力の完了後では前記コードシンボルを前記表示手段に読み取り可能に表示する表示制御方法。
100 計算システム
1 関数電卓
11 制御部
12 記憶部
13 入力部
14 表示部
15 バス
2 入力キー群
20 テンキー
21 上矢印キー
22 下矢印キー
23 右矢印キー
24 左矢印キー
25 MENUキー
26 「=」キー
3 情報処理装置
31 制御部
32 記憶部
33 入力部
34 表示部
35 撮影部
36 通信部
37 バス

Claims (10)

  1. データを入力する入力手段と、
    前記入力手段により入力された前記データに関するコードシンボルを生成する生成手段と、
    前記生成手段により生成されたコードシンボルを表示手段に表示する表示制御手段と、
    を備え、
    前記表示制御手段は、前記入力手段による前記データの入力中では前記コードシンボルを前記表示手段に読み取り不可能に表示し、前記データの入力の完了後では前記コードシンボルを前記表示手段に読み取り可能に表示する電子機器。
  2. 前記表示制御手段は、前記データの入力中における前記コードシンボルを、前記データの入力の完了後における前記コードシンボルよりも背景とのコントラストが低い色で表示する請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記表示制御手段は、前記入力手段により入力された前記データと前記コードシンボルとを並べて前記表示手段に表示する請求項1又は2に記載の電子機器。
  4. 前記生成手段は、前記入力手段により入力された複数の前記データのうち、第1の表示態様で前記表示手段に表示された前記データに関するコードシンボルを生成する請求項1~3のいずれか一項に記載の電子機器。
  5. 前記表示制御手段は、前記コードシンボルに反映させるデータを前記第1の表示態様で表示する請求項4に記載の電子機器。
  6. 前記生成手段は、さらに、前記第1の表示態様とは異なる第2の表示態様で表示された前記データに関するコードシンボル、又は、前記第1の表示態様で表示された前記データ及び前記第2の表示態様で表示された前記データに関するコードシンボルを第2のコードシンボルとして生成し、
    前記表示制御手段は、前記第1の表示態様で表示された前記データに関する前記コードシンボルと前記第2のコードシンボルとを並べて前記表示手段に表示する請求項4又は5に記載の電子機器。
  7. 前記表示制御手段は、前記生成手段により生成されたコードシンボルが複数となった場合、ユーザ操作に応じて前記表示手段の画面表示を前記複数のコードシンボルを並べて表示する画面表示に遷移させる請求項3に記載の電子機器。
  8. 前記表示制御手段は、前記入力手段によりデータを入力するための入力欄と前記入力欄に入力された前記データに関するコードシンボルとを並べて表示する領域を前記表示手段に複数表示し、複数の前記領域のうち、ユーザ操作により選択された領域において前記データの入力が完了した場合に、その領域のコードシンボルを他の領域のコードシンボルよりも背景とのコントラストが高い色で表示する請求項1~5のいずれか一項に記載の電子機器。
  9. コンピュータを、
    データを入力する入力手段、
    前記入力手段により入力された前記データに関するコードシンボルを生成する生成手段、
    前記生成手段により生成されたコードシンボルを表示手段に表示する表示制御手段、
    として機能させ、
    前記表示制御手段は、前記入力手段による前記データの入力中では前記コードシンボルを前記表示手段に読み取り不可能に表示し、前記データの入力の完了後では前記コードシンボルを前記表示手段に読み取り可能に表示するプログラム。
  10. データを入力する入力手段により入力された前記データに関するコードシンボルを生成する生成工程と、
    前記生成工程において生成されたコードシンボルを表示手段に表示する表示制御工程と、
    を含み、
    前記表示制御工程は、前記入力手段による前記データの入力中では前記コードシンボルを前記表示手段に読み取り不可能に表示し、前記データの入力の完了後では前記コードシンボルを前記表示手段に読み取り可能に表示する表示制御方法。
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