JP2023140920A - 複合フィルム - Google Patents
複合フィルム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2023140920A JP2023140920A JP2022046993A JP2022046993A JP2023140920A JP 2023140920 A JP2023140920 A JP 2023140920A JP 2022046993 A JP2022046993 A JP 2022046993A JP 2022046993 A JP2022046993 A JP 2022046993A JP 2023140920 A JP2023140920 A JP 2023140920A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- composite film
- sheet
- ptfe
- core material
- resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 239000002131 composite material Substances 0.000 title claims abstract description 43
- 229920001343 polytetrafluoroethylene Polymers 0.000 claims abstract description 46
- 239000004810 polytetrafluoroethylene Substances 0.000 claims abstract description 46
- 239000011162 core material Substances 0.000 claims abstract description 25
- -1 polytetrafluoroethylene Polymers 0.000 claims abstract description 17
- 229920005989 resin Polymers 0.000 claims abstract description 17
- 239000011347 resin Substances 0.000 claims abstract description 17
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 claims abstract description 11
- 238000002844 melting Methods 0.000 claims abstract description 8
- 230000008018 melting Effects 0.000 claims abstract description 8
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 claims description 13
- 230000001070 adhesive effect Effects 0.000 claims description 13
- JOYRKODLDBILNP-UHFFFAOYSA-N Ethyl urethane Chemical compound CCOC(N)=O JOYRKODLDBILNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 3
- 239000004642 Polyimide Substances 0.000 claims description 3
- 239000003522 acrylic cement Substances 0.000 claims description 3
- 229920006332 epoxy adhesive Polymers 0.000 claims description 3
- 229920006122 polyamide resin Polymers 0.000 claims description 3
- 229920001225 polyester resin Polymers 0.000 claims description 3
- 239000004645 polyester resin Substances 0.000 claims description 3
- 229920001721 polyimide Polymers 0.000 claims description 3
- 229920005990 polystyrene resin Polymers 0.000 claims description 3
- 238000000034 method Methods 0.000 description 7
- 238000005520 cutting process Methods 0.000 description 6
- 229920002430 Fibre-reinforced plastic Polymers 0.000 description 4
- 125000004432 carbon atom Chemical group C* 0.000 description 4
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 4
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 4
- 239000011151 fibre-reinforced plastic Substances 0.000 description 4
- 125000005010 perfluoroalkyl group Chemical group 0.000 description 4
- IJGRMHOSHXDMSA-UHFFFAOYSA-N Atomic nitrogen Chemical compound N#N IJGRMHOSHXDMSA-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 238000010304 firing Methods 0.000 description 3
- 238000009832 plasma treatment Methods 0.000 description 3
- XKRFYHLGVUSROY-UHFFFAOYSA-N Argon Chemical compound [Ar] XKRFYHLGVUSROY-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 2
- 125000005009 perfluoropropyl group Chemical group FC(C(C(F)(F)F)(F)F)(F)* 0.000 description 2
- 239000002994 raw material Substances 0.000 description 2
- UFHFLCQGNIYNRP-UHFFFAOYSA-N Hydrogen Chemical compound [H][H] UFHFLCQGNIYNRP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 239000004952 Polyamide Substances 0.000 description 1
- 239000004793 Polystyrene Substances 0.000 description 1
- 229910052786 argon Inorganic materials 0.000 description 1
- QVGXLLKOCUKJST-UHFFFAOYSA-N atomic oxygen Chemical compound [O] QVGXLLKOCUKJST-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 238000000748 compression moulding Methods 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 229910001873 dinitrogen Inorganic materials 0.000 description 1
- NBVXSUQYWXRMNV-UHFFFAOYSA-N fluoromethane Chemical compound FC NBVXSUQYWXRMNV-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 239000007789 gas Substances 0.000 description 1
- 239000001307 helium Substances 0.000 description 1
- 229910052734 helium Inorganic materials 0.000 description 1
- SWQJXJOGLNCZEY-UHFFFAOYSA-N helium atom Chemical compound [He] SWQJXJOGLNCZEY-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229920001519 homopolymer Polymers 0.000 description 1
- 239000001257 hydrogen Substances 0.000 description 1
- 229910052739 hydrogen Inorganic materials 0.000 description 1
- 150000002431 hydrogen Chemical class 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 229910052757 nitrogen Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000001301 oxygen Substances 0.000 description 1
- 229910052760 oxygen Inorganic materials 0.000 description 1
- 125000005003 perfluorobutyl group Chemical group FC(F)(F)C(F)(F)C(F)(F)C(F)(F)* 0.000 description 1
- 125000005004 perfluoroethyl group Chemical group FC(F)(F)C(F)(F)* 0.000 description 1
- 125000005005 perfluorohexyl group Chemical group FC(F)(F)C(F)(F)C(F)(F)C(F)(F)C(F)(F)C(F)(F)* 0.000 description 1
- 125000005008 perfluoropentyl group Chemical group FC(C(C(C(C(F)(F)F)(F)F)(F)F)(F)F)(F)* 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 229920002647 polyamide Polymers 0.000 description 1
- 229920006267 polyester film Polymers 0.000 description 1
- 229920002223 polystyrene Polymers 0.000 description 1
- 239000000843 powder Substances 0.000 description 1
- 238000003672 processing method Methods 0.000 description 1
- 238000005464 sample preparation method Methods 0.000 description 1
- BFKJFAAPBSQJPD-UHFFFAOYSA-N tetrafluoroethene Chemical group FC(F)=C(F)F BFKJFAAPBSQJPD-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229920002803 thermoplastic polyurethane Polymers 0.000 description 1
- 125000002023 trifluoromethyl group Chemical group FC(F)(F)* 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
【課題】加熱による寸法変化が小さい複合フィルムを提供すること。【解決手段】ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)又は変性PTFEの融点未満の融点を有する樹脂を含むコア材と、コア材の少なくとも一面に接着されたポリテトラフルオロエチレン(PTFE)又は変性PTFEを含むシートと、を有する複合フィルム。【選択図】なし
Description
本発明は、コア材と、コア材の少なくとも一面にポリテトラフルオロエチレン(PTFE)又は変性PTFEを含むシートを有する複合フィルムに関する。
コア材表面に樹脂フィルムを有する複合フィルムは、例えばエレクトロニクス製品用の離型フィルム、バックシート、繊維強化プラスチック(FRP)成型物の離型フィルムとして使用されている(例えば、特許第6396706号及び国際公開第2019/098203号など)。しかしながら、加熱による寸法変化が小さい複合フィルムが求められている。
本発明は、加熱による寸法変化が小さい複合フィルムを提供することを目的とする。
本発明によれば、以下の複合フィルムが提供される。
1.ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)又は変性PTFEの融点未満の融点を有する樹脂を含むコア材と、
コア材の少なくとも一面に接着されたポリテトラフルオロエチレン(PTFE)又は変性PTFEを含むシートと、
を有する複合フィルム。
2.前記シートが、スカイブシートである、上記1に記載の複合フィルム。
3.前記樹脂が、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、及びポリスチレン樹脂からなる群より選ばれる樹脂である、上記1又は2に記載の複合フィルム。
4.前記シートが、接着剤を介して前記コア材に接着されている、上記1~3のいずれか1項に記載の複合フィルム。
5.前記接着剤が、ポリイミド接着剤、ウレタン接着剤、エポキシ接着剤、又はアクリル接着剤である、上記4に記載の複合フィルム。
6.前記シートの、前記コア材に接着された面が、プラズマ処理されている、上記1~5のいずれか1項に記載の複合フィルム。
7.耐熱離型フィルムとして使用するための上記1~6のいずれか1項に記載の複合フィルム。
1.ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)又は変性PTFEの融点未満の融点を有する樹脂を含むコア材と、
コア材の少なくとも一面に接着されたポリテトラフルオロエチレン(PTFE)又は変性PTFEを含むシートと、
を有する複合フィルム。
2.前記シートが、スカイブシートである、上記1に記載の複合フィルム。
3.前記樹脂が、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、及びポリスチレン樹脂からなる群より選ばれる樹脂である、上記1又は2に記載の複合フィルム。
4.前記シートが、接着剤を介して前記コア材に接着されている、上記1~3のいずれか1項に記載の複合フィルム。
5.前記接着剤が、ポリイミド接着剤、ウレタン接着剤、エポキシ接着剤、又はアクリル接着剤である、上記4に記載の複合フィルム。
6.前記シートの、前記コア材に接着された面が、プラズマ処理されている、上記1~5のいずれか1項に記載の複合フィルム。
7.耐熱離型フィルムとして使用するための上記1~6のいずれか1項に記載の複合フィルム。
本発明により、加熱による寸法変化が小さい複合フィルムを提供することができる。
本発明の複合フィルムは、コア材1と、コア材の少なくとも一面に接着されたシート2、3とを有する(図2参照)。
前記コア材は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)又は変性PTFEの融点未満の融点を有する樹脂を含む。このような樹脂としては、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリスチレン樹脂などが挙げられる。これらの樹脂は、高温下での寸法変化が小さく、ヨレにくいことから、コア材として好適に使用できる。
前記コア材の厚みは、特に限定されず、用途に応じて適宜設定すればよい。例えば、本発明の複合フィルムを耐熱離型フィルムとして使用する場合は、前記コア材の厚みは、10~200μmであり、好ましくは25~100μmである。
前記コア材は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)又は変性PTFEの融点未満の融点を有する樹脂を含む。このような樹脂としては、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリスチレン樹脂などが挙げられる。これらの樹脂は、高温下での寸法変化が小さく、ヨレにくいことから、コア材として好適に使用できる。
前記コア材の厚みは、特に限定されず、用途に応じて適宜設定すればよい。例えば、本発明の複合フィルムを耐熱離型フィルムとして使用する場合は、前記コア材の厚みは、10~200μmであり、好ましくは25~100μmである。
コア材の少なくとも一面に接着された前記シートは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)又は変性PTFEを含む。ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)又は変性PTFEは、離型性や耐久性に優れている。ここで、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)は、テトラフルオロエチレンの単独重合であり、変性PTFEは、パーフルオロアルキルビニルエーテルで変性されたポリテトラフルオロエチレンである。前記パーフルオロアルキルビニルエーテルとしては、下記式(1)で表されるパーフルオロアルキルビニルエーテルなどが挙げられる。
CF2=CF-ORf (1)
(式中、Rfは炭素数1~10のパーフルオロアルキル基又は下記式(2)で表される基である。)
(式中、nは1~4の整数である。)
Rfの炭素数1~10のパーフルオロアルキル基は、好ましくは炭素数1~5のパーフルオロアルキル基である。Rfの炭素数1~10のパーフルオロアルキル基としては、パーフルオロメチル基、パーフルオロエチル基、パーフルオロプロピル基、パーフルオロブチル基、パーフルオロペンチル基、パーフルオロヘキシル基等が挙げられ、好ましくはパーフルオロプロピル基である。
前記シートの厚みは、特に限定されず、用途に応じて適宜設定すればよい。例えば、本発明の複合フィルムを耐熱離型フィルムとして使用する場合は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)又は変性PTFEを含む前記シートの厚みは、10~200μmであり、好ましくは25~100μmである。ここで、シートは、厚みに関わらず、平面をなす一面とその裏面である他面を有しており、帯状、平板状等の形状で構成されることができ、例えば、フィルム、テープを含む。
CF2=CF-ORf (1)
(式中、Rfは炭素数1~10のパーフルオロアルキル基又は下記式(2)で表される基である。)
Rfの炭素数1~10のパーフルオロアルキル基は、好ましくは炭素数1~5のパーフルオロアルキル基である。Rfの炭素数1~10のパーフルオロアルキル基としては、パーフルオロメチル基、パーフルオロエチル基、パーフルオロプロピル基、パーフルオロブチル基、パーフルオロペンチル基、パーフルオロヘキシル基等が挙げられ、好ましくはパーフルオロプロピル基である。
前記シートの厚みは、特に限定されず、用途に応じて適宜設定すればよい。例えば、本発明の複合フィルムを耐熱離型フィルムとして使用する場合は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)又は変性PTFEを含む前記シートの厚みは、10~200μmであり、好ましくは25~100μmである。ここで、シートは、厚みに関わらず、平面をなす一面とその裏面である他面を有しており、帯状、平板状等の形状で構成されることができ、例えば、フィルム、テープを含む。
前記シートは、接着剤を用いてコア材に接着させてもよい。前記接着剤としては、ポリイミド接着剤、ウレタン接着剤、エポキシ接着剤、アクリル接着剤などが挙げられる。
前記シートの、コア材に接着された面は、プラズマ処理されており、プラズマ処理は、公知の方法で行うことができる。例えば、一般的なプラズマ処理装置を使用し、水素、窒素、酸素、アルゴン、ヘリウム、フルオロカーボンなどをプラズマ源として使用してプラズマ処理を行うことができる。前記シートの表面をプラズマ処理することにより、前記シートとコア材との接着性に優れたものとすることができ、耐久性に優れた複合フィルムを得ることができる。
前記シートは、好ましくはスカイブシートである。ここで、スカイブシートとは、スカイブ加工により得られたシートを意味する。スカイブシートは、厚膜化が容易であることから、前記シートとしてスカイブシートを用いることにより、耐久性に優れた複合フィルムを得ることができる。
スカイブ加工とは、図1に示すように、樹脂粉末の圧縮成形体を焼成したビレット10を回転させながら、ビレット10の表面に切削刃20を当てて薄く連続的にシートを削り出す方法をいう。また、図1中矢印Aで示す方向をスカイブ加工方向という。
前記シートは、例えば下記(1)~(3)の工程を含む方法で得ることができる。
(1)ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)又は変性PTFEを含む原料を金型に充填し、圧縮成形して成形体を形成する工程
(2)成形体を焼成する工程
(3)焼成した成形体の表面を切削してシート状にするスカイブ加工処理を行う工程
上記原料を金型に充填して、圧縮成形して圧縮成形体を形成する。得られた圧縮成形体を焼成し、ビレットを得る。焼成温度は100~400℃であってもよく、350~370℃であってもよく、360~370℃であってもよい。スカイブ加工の行い易さの点から、ビレット(成形体)の形状は、好ましくは円筒状である。焼成した成形体であるビレットの表面を切削してシート状にするスカイブ加工処理を行う。ビレット(成形体)が円筒体である場合、焼成した円筒体の長手方向外周表面に切削刃を当てて切削してシート状にする。焼成した円筒体の長手方向外周表面を切削してシート状にするスカイブ加工工程は、図1に示す装置を用いて実施できる。切削して得られるシートの厚さは、例えば0.01~1mmであってよく、0.01~0.5mmであってもよい。図1において、焼成したビレット(円筒体)10を回転させ、切削刃(バイト)20で切削してシート30とする。
スカイブシートを用いることにより、従来よりも安価で大量生産に適した複合フィルムを提供することができる。
スカイブ加工とは、図1に示すように、樹脂粉末の圧縮成形体を焼成したビレット10を回転させながら、ビレット10の表面に切削刃20を当てて薄く連続的にシートを削り出す方法をいう。また、図1中矢印Aで示す方向をスカイブ加工方向という。
前記シートは、例えば下記(1)~(3)の工程を含む方法で得ることができる。
(1)ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)又は変性PTFEを含む原料を金型に充填し、圧縮成形して成形体を形成する工程
(2)成形体を焼成する工程
(3)焼成した成形体の表面を切削してシート状にするスカイブ加工処理を行う工程
上記原料を金型に充填して、圧縮成形して圧縮成形体を形成する。得られた圧縮成形体を焼成し、ビレットを得る。焼成温度は100~400℃であってもよく、350~370℃であってもよく、360~370℃であってもよい。スカイブ加工の行い易さの点から、ビレット(成形体)の形状は、好ましくは円筒状である。焼成した成形体であるビレットの表面を切削してシート状にするスカイブ加工処理を行う。ビレット(成形体)が円筒体である場合、焼成した円筒体の長手方向外周表面に切削刃を当てて切削してシート状にする。焼成した円筒体の長手方向外周表面を切削してシート状にするスカイブ加工工程は、図1に示す装置を用いて実施できる。切削して得られるシートの厚さは、例えば0.01~1mmであってよく、0.01~0.5mmであってもよい。図1において、焼成したビレット(円筒体)10を回転させ、切削刃(バイト)20で切削してシート30とする。
スカイブシートを用いることにより、従来よりも安価で大量生産に適した複合フィルムを提供することができる。
前記コア材と、前記シートとの接着には、公知の技術を使用することができ、特定の方法に制限されるものではない。例えば、熱プレス、ロールプレス等の技術を用いることができる。
本発明の複合フィルムは、例えばエレクトロニクス製品用の離型フィルム、バックシート、繊維強化プラスチック(FRP)成型物の耐熱離型フィルムとして使用することができる。
本発明の複合フィルムの厚みは、特に限定されず、用途に応じて適宜設定すればよい。例えば、本発明の複合フィルムを耐熱離型フィルムとして使用する場合は、複合フィルムの厚みは、30~600μmであり、好ましくは75~300μmである。
本発明の複合フィルムは、加熱による寸法変化が小さいものである。本発明の複合フィルムの加熱寸法変化率は、好ましくは±0.3%以下であり、より好ましくは±0.2%以下である。複合フィルムの加熱寸法変化率は、以下のようにして測定することができる。
複合フィルムの試料(タテ250mm×ヨコ200mm)にタテヨコ150mm間隔で標線を描く(例えば、スカイブの長さ方向をタテ方向とする)。試料下端に全幅に均一荷重がかかるように30Nの錘を取り付ける。熱風循環型オーブンに入れ(150℃で120秒間)、所定時間後に取り出し、常温まで冷却してから標線間隔を測定する。複合フィルムの加熱寸法変化率は、上記操作を10回繰り返したときのものである。
本発明の複合フィルムの厚みは、特に限定されず、用途に応じて適宜設定すればよい。例えば、本発明の複合フィルムを耐熱離型フィルムとして使用する場合は、複合フィルムの厚みは、30~600μmであり、好ましくは75~300μmである。
本発明の複合フィルムは、加熱による寸法変化が小さいものである。本発明の複合フィルムの加熱寸法変化率は、好ましくは±0.3%以下であり、より好ましくは±0.2%以下である。複合フィルムの加熱寸法変化率は、以下のようにして測定することができる。
複合フィルムの試料(タテ250mm×ヨコ200mm)にタテヨコ150mm間隔で標線を描く(例えば、スカイブの長さ方向をタテ方向とする)。試料下端に全幅に均一荷重がかかるように30Nの錘を取り付ける。熱風循環型オーブンに入れ(150℃で120秒間)、所定時間後に取り出し、常温まで冷却してから標線間隔を測定する。複合フィルムの加熱寸法変化率は、上記操作を10回繰り返したときのものである。
(試料作製方法)
(実施例1)
第1の層及び第3の層として、円柱状のPTFE樹脂のブロックを切削(スカイブ加工処理)することによりシート化したPTFE樹脂シート(ニチアス(株)製TOMBO No.9001ナフロン(R)PTFEテープ 厚さ50μm、幅200mm、長さ250mm)を準備した。
前記シートを真空プラズマ装置に設置し、真空引きを行い、窒素ガス及び水素ガスの混合ガス雰囲気下で、2.45GHzのマイクロ波を用いてプラズマ処理を各シートの片面に10秒間施した。
次いで、複合フィルムのコア材である第2の層としてポリエステルフィルム(東レ(株)製ルミラー(R)#50-S10 厚さ50μm、幅200mm、長さ250mm)を準備した。
前記PTFE樹脂シートのプラズマ処理した面に接着剤(第一工業製薬(株)製ウレタン樹脂スーパーフレックス170)を塗布し、厚さ1μmの樹脂層を設けた。
第2の層の各面に第1の層及び第3の層のプラズマ処理した面を重ね合わせ、熱プレス(温度180℃、プレス時間1時間、プレス荷重4MPa)で圧着させて、複合フィルムの試料を作製した。
(実施例1)
第1の層及び第3の層として、円柱状のPTFE樹脂のブロックを切削(スカイブ加工処理)することによりシート化したPTFE樹脂シート(ニチアス(株)製TOMBO No.9001ナフロン(R)PTFEテープ 厚さ50μm、幅200mm、長さ250mm)を準備した。
前記シートを真空プラズマ装置に設置し、真空引きを行い、窒素ガス及び水素ガスの混合ガス雰囲気下で、2.45GHzのマイクロ波を用いてプラズマ処理を各シートの片面に10秒間施した。
次いで、複合フィルムのコア材である第2の層としてポリエステルフィルム(東レ(株)製ルミラー(R)#50-S10 厚さ50μm、幅200mm、長さ250mm)を準備した。
前記PTFE樹脂シートのプラズマ処理した面に接着剤(第一工業製薬(株)製ウレタン樹脂スーパーフレックス170)を塗布し、厚さ1μmの樹脂層を設けた。
第2の層の各面に第1の層及び第3の層のプラズマ処理した面を重ね合わせ、熱プレス(温度180℃、プレス時間1時間、プレス荷重4MPa)で圧着させて、複合フィルムの試料を作製した。
(実施例2)
第2の層としてポリアミドフィルム(ユニチカ(株)製ユニアミド(R)EX-50 厚さ50μm)を用いた以外は実施例1と同様にして試料を作製した。
第2の層としてポリアミドフィルム(ユニチカ(株)製ユニアミド(R)EX-50 厚さ50μm)を用いた以外は実施例1と同様にして試料を作製した。
(実施例3)
第2の層としてポリスチレンフィルム(倉敷紡績(株)製Oidys(R)CA-F10 厚さ50μm)を用いた以外は実施例1と同様にして試料を作製した。
第2の層としてポリスチレンフィルム(倉敷紡績(株)製Oidys(R)CA-F10 厚さ50μm)を用いた以外は実施例1と同様にして試料を作製した。
(比較例1)
PTFE樹脂シート(ニチアス(株)製TOMBO No.9001ナフロン(R)PTFEテープ 厚さ100μm、幅200mm、長さ250mm)を試料として用いた。
PTFE樹脂シート(ニチアス(株)製TOMBO No.9001ナフロン(R)PTFEテープ 厚さ100μm、幅200mm、長さ250mm)を試料として用いた。
Claims (9)
- ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)又は変性PTFEの融点未満の融点を有する樹脂を含むコア材と、
コア材の少なくとも一面に接着されたポリテトラフルオロエチレン(PTFE)又は変性PTFEを含むシートと、
を有する複合フィルム。 - 前記シートが、スカイブシートである、請求項1に記載の複合フィルム。
- 前記シートの厚みが、10~200μmである、請求項1又は2に記載の複合フィルム。
- 前記樹脂が、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、及びポリスチレン樹脂からなる群より選ばれる樹脂である、請求項1~3のいずれか1項に記載の複合フィルム。
- 前記シートが、接着剤を介して前記コア材に接着されている、請求項1~4のいずれか1項に記載の複合フィルム。
- 前記接着剤が、ポリイミド接着剤、ウレタン接着剤、エポキシ接着剤、又はアクリル接着剤である、請求項5に記載の複合フィルム。
- 前記シートの、前記コア材に接着された面が、プラズマ処理されている、請求項1~6のいずれか1項に記載の複合フィルム。
- 耐熱離型フィルムとして使用するための請求項1~7のいずれか1項に記載の複合フィルム。
- 加熱寸法変化率が±0.3%以下である請求項1~8のいずれか1項に記載の複合フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022046993A JP2023140920A (ja) | 2022-03-23 | 2022-03-23 | 複合フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022046993A JP2023140920A (ja) | 2022-03-23 | 2022-03-23 | 複合フィルム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023140920A true JP2023140920A (ja) | 2023-10-05 |
Family
ID=88206538
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022046993A Pending JP2023140920A (ja) | 2022-03-23 | 2022-03-23 | 複合フィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2023140920A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN118046555A (zh) * | 2024-04-16 | 2024-05-17 | 佛山绿动氢能科技有限公司 | 一种高均一性聚四氟乙烯微孔膜及其制备方法 |
-
2022
- 2022-03-23 JP JP2022046993A patent/JP2023140920A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN118046555A (zh) * | 2024-04-16 | 2024-05-17 | 佛山绿动氢能科技有限公司 | 一种高均一性聚四氟乙烯微孔膜及其制备方法 |
CN118046555B (zh) * | 2024-04-16 | 2024-06-11 | 佛山绿动氢能科技有限公司 | 一种高均一性聚四氟乙烯微孔膜及其制备方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4782774B2 (ja) | フッ素ポリマーのバリア材料の製造方法 | |
EP0361331B1 (en) | Process for preparation of tooling for composites manufacture | |
US4265968A (en) | High strength, high thermally conductive articles | |
JP2000178362A (ja) | フッ素樹脂複合材およびその製造方法 | |
CN107073765B (zh) | 纤维增强塑料的制造方法 | |
JP2023140920A (ja) | 複合フィルム | |
JP2018138383A (ja) | 材料系、及び材料系を製造する方法 | |
Pishvar et al. | Magnet assisted composite manufacturing: A novel fabrication technique for high‐quality composite laminates | |
TW200808516A (en) | Mold release film, mold release cushion material, and process for manufacturing printed board | |
CN111886125A (zh) | 纤维增强复合材料的成型装置及纤维增强复合材料成型品的制造方法 | |
JP2002225204A (ja) | 改質フッ素樹脂被覆材およびその製造方法 | |
JP2017519054A (ja) | 熱可塑性プリプレグの製造方法及びそれにより製造された熱可塑性プリプレグ | |
JP4428034B2 (ja) | 発泡ポリイミド構造体およびその製法 | |
JP2002030166A (ja) | 改質フッ素樹脂成形体を製造する方法 | |
JP2017128012A (ja) | オートクレーブ成形方法、オートクレーブ成形装置及びこれらに用いる成形型の製造方法 | |
JP6368748B2 (ja) | 繊維強化樹脂を成形する成形加工方法 | |
US20210078266A1 (en) | Method for producing fiber-reinforced plastic from prepreg | |
WO2019049748A1 (ja) | 多孔質シート及びその製造方法 | |
JP7367088B2 (ja) | 熱伝導性シート及び熱伝導性シートの製造方法 | |
JPH0550438A (ja) | 樹脂型の表層を形成するための樹脂型用プリプレグ | |
JPS58205727A (ja) | 複合材料成形物の成形方法 | |
Amedewovo | Study of thermoplastic matrix composites deconsolidation phenomenon by considering the consolidation process | |
Santo et al. | Multilayered composite plates with shape memory properties | |
JP2023097542A (ja) | 複数のプリフォーム要素で構成される、3次元形状のプリフォームの製造方法 | |
JP2004517796A (ja) | 炭素/炭素部材を製造するためのプロセス |