JP2023140920A - 複合フィルム - Google Patents

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Masanobu Tamura
智和 渡邉
Tomokazu Watanabe
徹 今井
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【課題】加熱による寸法変化が小さい複合フィルムを提供すること。【解決手段】ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)又は変性PTFEの融点未満の融点を有する樹脂を含むコア材と、コア材の少なくとも一面に接着されたポリテトラフルオロエチレン(PTFE)又は変性PTFEを含むシートと、を有する複合フィルム。【選択図】なし

Description

本発明は、コア材と、コア材の少なくとも一面にポリテトラフルオロエチレン(PTFE)又は変性PTFEを含むシートを有する複合フィルムに関する。
コア材表面に樹脂フィルムを有する複合フィルムは、例えばエレクトロニクス製品用の離型フィルム、バックシート、繊維強化プラスチック(FRP)成型物の離型フィルムとして使用されている(例えば、特許第6396706号及び国際公開第2019/098203号など)。しかしながら、加熱による寸法変化が小さい複合フィルムが求められている。
国際公開第2019/098203号 特許第6396706号
本発明は、加熱による寸法変化が小さい複合フィルムを提供することを目的とする。
本発明によれば、以下の複合フィルムが提供される。
1.ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)又は変性PTFEの融点未満の融点を有する樹脂を含むコア材と、
コア材の少なくとも一面に接着されたポリテトラフルオロエチレン(PTFE)又は変性PTFEを含むシートと、
を有する複合フィルム。
2.前記シートが、スカイブシートである、上記1に記載の複合フィルム。
3.前記樹脂が、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、及びポリスチレン樹脂からなる群より選ばれる樹脂である、上記1又は2に記載の複合フィルム。
4.前記シートが、接着剤を介して前記コア材に接着されている、上記1~3のいずれか1項に記載の複合フィルム。
5.前記接着剤が、ポリイミド接着剤、ウレタン接着剤、エポキシ接着剤、又はアクリル接着剤である、上記4に記載の複合フィルム。
6.前記シートの、前記コア材に接着された面が、プラズマ処理されている、上記1~5のいずれか1項に記載の複合フィルム。
7.耐熱離型フィルムとして使用するための上記1~6のいずれか1項に記載の複合フィルム。
本発明により、加熱による寸法変化が小さい複合フィルムを提供することができる。
スカイブ加工方法の一例を示す図である。 本発明の複合フィルムの一実施態様の断面構造を示す模式図である。
本発明の複合フィルムは、コア材1と、コア材の少なくとも一面に接着されたシート2、3とを有する(図2参照)。
前記コア材は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)又は変性PTFEの融点未満の融点を有する樹脂を含む。このような樹脂としては、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリスチレン樹脂などが挙げられる。これらの樹脂は、高温下での寸法変化が小さく、ヨレにくいことから、コア材として好適に使用できる。
前記コア材の厚みは、特に限定されず、用途に応じて適宜設定すればよい。例えば、本発明の複合フィルムを耐熱離型フィルムとして使用する場合は、前記コア材の厚みは、10~200μmであり、好ましくは25~100μmである。
コア材の少なくとも一面に接着された前記シートは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)又は変性PTFEを含む。ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)又は変性PTFEは、離型性や耐久性に優れている。ここで、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)は、テトラフルオロエチレンの単独重合であり、変性PTFEは、パーフルオロアルキルビニルエーテルで変性されたポリテトラフルオロエチレンである。前記パーフルオロアルキルビニルエーテルとしては、下記式(1)で表されるパーフルオロアルキルビニルエーテルなどが挙げられる。
CF2=CF-ORf (1)
(式中、Rfは炭素数1~10のパーフルオロアルキル基又は下記式(2)で表される基である。)
Figure 2023140920000001
(式中、nは1~4の整数である。)
fの炭素数1~10のパーフルオロアルキル基は、好ましくは炭素数1~5のパーフルオロアルキル基である。Rfの炭素数1~10のパーフルオロアルキル基としては、パーフルオロメチル基、パーフルオロエチル基、パーフルオロプロピル基、パーフルオロブチル基、パーフルオロペンチル基、パーフルオロヘキシル基等が挙げられ、好ましくはパーフルオロプロピル基である。
前記シートの厚みは、特に限定されず、用途に応じて適宜設定すればよい。例えば、本発明の複合フィルムを耐熱離型フィルムとして使用する場合は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)又は変性PTFEを含む前記シートの厚みは、10~200μmであり、好ましくは25~100μmである。ここで、シートは、厚みに関わらず、平面をなす一面とその裏面である他面を有しており、帯状、平板状等の形状で構成されることができ、例えば、フィルム、テープを含む。
前記シートは、接着剤を用いてコア材に接着させてもよい。前記接着剤としては、ポリイミド接着剤、ウレタン接着剤、エポキシ接着剤、アクリル接着剤などが挙げられる。
前記シートの、コア材に接着された面は、プラズマ処理されており、プラズマ処理は、公知の方法で行うことができる。例えば、一般的なプラズマ処理装置を使用し、水素、窒素、酸素、アルゴン、ヘリウム、フルオロカーボンなどをプラズマ源として使用してプラズマ処理を行うことができる。前記シートの表面をプラズマ処理することにより、前記シートとコア材との接着性に優れたものとすることができ、耐久性に優れた複合フィルムを得ることができる。
前記シートは、好ましくはスカイブシートである。ここで、スカイブシートとは、スカイブ加工により得られたシートを意味する。スカイブシートは、厚膜化が容易であることから、前記シートとしてスカイブシートを用いることにより、耐久性に優れた複合フィルムを得ることができる。
スカイブ加工とは、図1に示すように、樹脂粉末の圧縮成形体を焼成したビレット10を回転させながら、ビレット10の表面に切削刃20を当てて薄く連続的にシートを削り出す方法をいう。また、図1中矢印Aで示す方向をスカイブ加工方向という。
前記シートは、例えば下記(1)~(3)の工程を含む方法で得ることができる。
(1)ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)又は変性PTFEを含む原料を金型に充填し、圧縮成形して成形体を形成する工程
(2)成形体を焼成する工程
(3)焼成した成形体の表面を切削してシート状にするスカイブ加工処理を行う工程
上記原料を金型に充填して、圧縮成形して圧縮成形体を形成する。得られた圧縮成形体を焼成し、ビレットを得る。焼成温度は100~400℃であってもよく、350~370℃であってもよく、360~370℃であってもよい。スカイブ加工の行い易さの点から、ビレット(成形体)の形状は、好ましくは円筒状である。焼成した成形体であるビレットの表面を切削してシート状にするスカイブ加工処理を行う。ビレット(成形体)が円筒体である場合、焼成した円筒体の長手方向外周表面に切削刃を当てて切削してシート状にする。焼成した円筒体の長手方向外周表面を切削してシート状にするスカイブ加工工程は、図1に示す装置を用いて実施できる。切削して得られるシートの厚さは、例えば0.01~1mmであってよく、0.01~0.5mmであってもよい。図1において、焼成したビレット(円筒体)10を回転させ、切削刃(バイト)20で切削してシート30とする。
スカイブシートを用いることにより、従来よりも安価で大量生産に適した複合フィルムを提供することができる。
前記コア材と、前記シートとの接着には、公知の技術を使用することができ、特定の方法に制限されるものではない。例えば、熱プレス、ロールプレス等の技術を用いることができる。
本発明の複合フィルムは、例えばエレクトロニクス製品用の離型フィルム、バックシート、繊維強化プラスチック(FRP)成型物の耐熱離型フィルムとして使用することができる。
本発明の複合フィルムの厚みは、特に限定されず、用途に応じて適宜設定すればよい。例えば、本発明の複合フィルムを耐熱離型フィルムとして使用する場合は、複合フィルムの厚みは、30~600μmであり、好ましくは75~300μmである。
本発明の複合フィルムは、加熱による寸法変化が小さいものである。本発明の複合フィルムの加熱寸法変化率は、好ましくは±0.3%以下であり、より好ましくは±0.2%以下である。複合フィルムの加熱寸法変化率は、以下のようにして測定することができる。
複合フィルムの試料(タテ250mm×ヨコ200mm)にタテヨコ150mm間隔で標線を描く(例えば、スカイブの長さ方向をタテ方向とする)。試料下端に全幅に均一荷重がかかるように30Nの錘を取り付ける。熱風循環型オーブンに入れ(150℃で120秒間)、所定時間後に取り出し、常温まで冷却してから標線間隔を測定する。複合フィルムの加熱寸法変化率は、上記操作を10回繰り返したときのものである。
(試料作製方法)
(実施例1)
第1の層及び第3の層として、円柱状のPTFE樹脂のブロックを切削(スカイブ加工処理)することによりシート化したPTFE樹脂シート(ニチアス(株)製TOMBO No.9001ナフロン(R)PTFEテープ 厚さ50μm、幅200mm、長さ250mm)を準備した。
前記シートを真空プラズマ装置に設置し、真空引きを行い、窒素ガス及び水素ガスの混合ガス雰囲気下で、2.45GHzのマイクロ波を用いてプラズマ処理を各シートの片面に10秒間施した。
次いで、複合フィルムのコア材である第2の層としてポリエステルフィルム(東レ(株)製ルミラー(R)#50-S10 厚さ50μm、幅200mm、長さ250mm)を準備した。
前記PTFE樹脂シートのプラズマ処理した面に接着剤(第一工業製薬(株)製ウレタン樹脂スーパーフレックス170)を塗布し、厚さ1μmの樹脂層を設けた。
第2の層の各面に第1の層及び第3の層のプラズマ処理した面を重ね合わせ、熱プレス(温度180℃、プレス時間1時間、プレス荷重4MPa)で圧着させて、複合フィルムの試料を作製した。
(実施例2)
第2の層としてポリアミドフィルム(ユニチカ(株)製ユニアミド(R)EX-50 厚さ50μm)を用いた以外は実施例1と同様にして試料を作製した。
(実施例3)
第2の層としてポリスチレンフィルム(倉敷紡績(株)製Oidys(R)CA-F10 厚さ50μm)を用いた以外は実施例1と同様にして試料を作製した。
(比較例1)
PTFE樹脂シート(ニチアス(株)製TOMBO No.9001ナフロン(R)PTFEテープ 厚さ100μm、幅200mm、長さ250mm)を試料として用いた。
(加熱寸法変化)
実施例1~3及び比較例1の各試料(タテ250mm×ヨコ200mm)にタテヨコ150mm間隔で標線を描いた(スカイブの長さ方向をタテ方向とする)。試料下端に全幅に均一荷重がかかるように30Nの錘を取り付けた。熱風循環型オーブンに入れ(150℃で120秒間)、所定時間後に取り出し、常温まで冷却してから標線間隔を測定した。標線間隔は0.1mm単位で読み取った。これを10サイクル繰り返し、所定サイクルでの加熱寸法変化率(%)を求めた。結果を表1に示す。
Figure 2023140920000002

Claims (9)

  1. ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)又は変性PTFEの融点未満の融点を有する樹脂を含むコア材と、
    コア材の少なくとも一面に接着されたポリテトラフルオロエチレン(PTFE)又は変性PTFEを含むシートと、
    を有する複合フィルム。
  2. 前記シートが、スカイブシートである、請求項1に記載の複合フィルム。
  3. 前記シートの厚みが、10~200μmである、請求項1又は2に記載の複合フィルム。
  4. 前記樹脂が、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、及びポリスチレン樹脂からなる群より選ばれる樹脂である、請求項1~3のいずれか1項に記載の複合フィルム。
  5. 前記シートが、接着剤を介して前記コア材に接着されている、請求項1~4のいずれか1項に記載の複合フィルム。
  6. 前記接着剤が、ポリイミド接着剤、ウレタン接着剤、エポキシ接着剤、又はアクリル接着剤である、請求項5に記載の複合フィルム。
  7. 前記シートの、前記コア材に接着された面が、プラズマ処理されている、請求項1~6のいずれか1項に記載の複合フィルム。
  8. 耐熱離型フィルムとして使用するための請求項1~7のいずれか1項に記載の複合フィルム。
  9. 加熱寸法変化率が±0.3%以下である請求項1~8のいずれか1項に記載の複合フィルム。
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