JP2023140822A - 検査装置、検査方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

Figure 2023140822000001
【課題】スループットの向上が可能な検査装置、検査方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】実施形態に係る検査装置は、照明部によって照らされ撮像部によって撮像された検査対象物の表面の画像を処理する処理部を含む。検査対象物の表面は、第1領域を含む複数の領域を含む。照明部は、表面を第1、2方向から照らす第1、2照明を含む。撮像部は、第1、2照明によって照らされた複数の領域の第1、2撮像画像の情報を取得する。処理部は、第1撮像画像に基づく第1領域の第1領域画像と、第2撮像画像に基づく第1領域の第2領域画像と、に基づいて、第1領域画像と第2領域画像との差に対応する第1差分画像を算出する。処理部は、第1差分画像に基づいて第1領域における欠陥領域を判定する。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、検査装置、検査方法及びプログラムに関する。
例えば基板などの検査対象物の外観を検査する検査装置、検査方法及びプログラムがある。検査により、検査対象物の表面の凹凸などの欠陥が検出される。
特開2017-156212号公報
本発明の実施形態は、スループットの向上が可能な検査装置、検査方法及びプログラムを提供する。
実施形態に係る検査装置は、照明部によって照らされ撮像部によって撮像された検査対象物の表面の画像を処理する処理部を含む。前記検査対象物の前記表面は、第1領域を含む複数の領域を含む。前記照明部は、前記表面を第1方向から照らす第1照明と、前記表面を第2方向から第2照明と、を含む。前記撮像部は、少なくとも前記第1照明によって照らされた前記複数の領域の第1撮像画像の情報と、少なくとも前記第2照明によって照らされた前記複数の領域の第2撮像画像の情報と、を含む撮像データを取得する。前記処理部は、前記第1撮像画像に基づく前記第1領域の第1領域画像と、前記第2撮像画像に基づく前記第1領域の第2領域画像と、に基づいて、前記第1領域画像と前記第2領域画像との差に対応する第1差分画像を算出する。前記処理部は、前記第1差分画像に基づいて前記第1領域における欠陥領域を判定する。
第1の実施形態に係る検査装置を例示する模式図である。 検査対象物を例示する模式的平面図である。 第1の実施形態に係る検査装置の一部を例示する模式的平面図である。 第1の実施形態に係る検査装置における検査方法を例示するフローチャートである。 第1の実施形態に係る検査装置における、欠陥領域を判定する工程を例示するフローチャートである。 図6(a)~図6(e)は、第1の実施形態に係る検査装置における画像を例示する模式図である。 第1の実施形態に係る検査装置における画像を例示する模式図である。 第1の実施形態に係る検査装置における、複数の領域画像を算出する工程を例示するフローチャートである。 図9(a)~図9(c)は、第1の実施形態に係る検査装置における、複数の領域画像を検出する工程を例示する模式図である。 図10(a)~図10(c)は、第1の実施形態に係る検査装置における、輝度を補正する工程を例示する模式図である。 第1の実施形態に係る検査装置における検査方法を例示するフローチャートである。 第2の実施形態に係る検査装置を例示する模式図である。 第2の実施形態に係る検査装置における撮像画像を例示する模式図である。 第2の実施形態に係る検査装置における撮像画像の組合せを例示する表である。
以下に、本発明の各実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
本願明細書と各図において、既に説明したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る検査装置を例示する模式図である。
実施形態に係る検査装置100(検査システム)は、処理部30を含む。検査装置100は、撮像部10と、照明部20と、出力部40とをさらに含んでもよい。
検査装置100は、検査対象物W(ワーク)の表面の画像を取得し、得られた画像に基づいて検査対象物Wの表面の凹凸などの表面形状の欠陥を検出する。
照明部20は、検査対象物Wの表面Wfを照らす。図1に表したように、照明部20は、例えば、表面Wfの斜め上方に位置し、斜方から表面Wfに照明光Lを照射する。照明部20は、例えばローアングル照明である。後述するように、この例において照明光Lは、偏光である。
撮像部10は、検査対象物Wの表面Wfを撮像する。例えば、撮像部10は、検査対象物Wの上方に配置されるカメラである。後述するように、この例において撮像部10は、偏光カメラである。
処理部30は、撮像部10によって撮像された画像を処理する。処理部30は、例えば、コンピュータなどの演算装置を含む。処理部30は、通信インターフェースを含み、撮像部10及び照明部20と有線または無線により接続され、撮像部10及び照明部20と通信可能である。例えば、処理部30は、撮像部10及び照明部20の動作を制御可能である。ただし、実施形態において、撮像部10及び照明部20の動作は、必ずしも処理部30によって制御されなくてもよい。
処理部30は、記憶部31と、演算部32と、を含む。撮像部10によって撮像された画像(撮像データ)は、処理部30に入力され、演算部32において演算処理される。具体的には、演算部32は、例えばCPU(Central Processing Unit)などの電子回路を含む。
記憶部31は、検査装置100が実施する検査方法を、コンピュータに実行させるプログラム100pを記憶する。また、記憶部31は、取得した画像や、その計算結果を記憶する。処理部30(演算部32)は、記憶部31に記憶されたデータを適宜読み出すことができる。例えば、処理部30(演算部32)は、記憶部31に記憶されたプログラム100pを逐次読み出して、プログラム100pを逐次処理することにより、検査装置100における画像処理を行ったり、撮像部10等を制御したりする。記憶部31には、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等の記憶装置を用いることができる。
処理部の各ブロックの一部、又は全部には、例えば、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路またはIC(Integrated Circuit)チップセットを用いることができる。各ブロックに個別の回路を用いてもよいし、一部又は全部を集積した回路を用いてもよい。各ブロック同士が一体として設けられてもよいし、一部のブロックが別に設けられてもよい。また、各ブロックのそれぞれにおいて、その一部が別に設けられてもよい。集積化には、LSIに限らず、専用回路又は汎用プロセッサを用いてもよい。
処理部30は、出力部40と有線又は無線により接続され、出力部40と通信可能である。処理部30は、表面Wfの検査結果(欠陥の判定結果)を出力部40に出力可能である。具体的には、出力部40は、例えば、画像等を表示可能なディスプレイ装置である。これにより、使用者は、検査結果を確認することができる。処理部30は、取得した画像や、その計算結果などの任意のデータを出力部40に出力して表示してもよい。または、出力部40は、取得した画像や検査結果を記憶可能な装置であってもよい。具体的には、出力部40は、サーバまたはデータベースであってもよい。
図2は、検査対象物を例示する模式的平面図である。
図2は、検査対象物Wの一例であり、その表面Wfを上方から見た様子を表す。
検査対象物Wの表面Wfは、複数の領域Rを含む。例えば、表面Wfは、複数の領域Rに分割されたパターンを有する。
この例では、複数の領域Rのそれぞれは、互いに同じパターン(形状)を有する。つまり、表面Wfは、複数の領域Rを平面上にアレイ状に並べた繰り返しパターンを有する。
例えば、複数の領域Rは、第1~第9領域R1~R9を含む。第1~第9領域R1~R9のうちの1つのパターンと、第1~第9領域R1~R9のうちの別の1つのパターンとは、互いに同じである。なお、パターンが同じとは、実質的に同じであればよく、例えば製造ばらつき等の範囲で異なることや、細部の設計が異なることを含んでもよい。
一例としては、検査対象物Wは、電池が形成された基板であり、領域Rは電池のセルである。上方から見たときに、検査対象物W及び領域Rの平面形状は、矩形である。例えば、検査対象物Wは、その一辺の長さ(幅)が50cm程度の大型のワークである。
ただし、検査対象物Wは、上記に限らず、例えば複数のワークを並べたものであってもよい。この場合、各ワークは、1以上の領域Rを含む。複数のワークを並べることで、平面上に(表面Wf上に)複数の領域Rが配置される。例えば、トレー上に複数個のワークを並べて、トレー単位で、複数のワークをまとめて検査してもよい。
図3は、第1の実施形態に係る検査装置の一部を例示する模式的平面図である。
図3は、検査対象物W、撮像部10、及び照明部20を上方から見た様子を表す。照明部20は、複数の照明2nを含む。上方から見たときに、複数の照明2nは、検査対象物Wの周囲に、検査対象物Wを囲むように配置される。複数の照明2nのそれぞれは、検査対象物Wの表面Wfを、複数の方向のそれぞれから照らす。
例えば、複数の照明2nは、第1~第4照明21~24を含む。第1照明21は、検査対象物Wの奥側に配置され、表面Wfを奥側(第1方向)から照らす。第2照明22は、検査対象物Wの手前側に配置され、表面Wfを手前側(第2方向)から照らす。第3照明23は、検査対象物Wの右側に配置され、表面Wfを右側(第3方向)から照らす。第4照明24は、検査対象物Wの左側に配置され、表面Wfを左側(第4方向)から照らす。なお、実施形態において、照明2nの数は、4つに限らず任意である。
第1方向(奥側)と第2方向(手前側)とは、互いに逆向きの方向である。第3方向(右側)は、第1方向(奥側)と直交する。第3方向(右側)と第4方向(左側)とは、互いに逆向きの方向である。
この例では、照明部20は、偏光照明である。すなわち、複数の照明2nのそれぞれは、複数の偏光方向のそれぞれに偏光した照明光を照射する。
第1照明21の光源には、第1偏光方向に偏光した光を透過する偏光フィルム21f(フィルタ)が設けられる。これにより、第1照明21は、第1偏光方向に偏光した第1照明光L1を表面Wfに照射する。例えば、第1偏光方向は、0°であり、第1照明光L1は、0°の直線偏光である。
第2照明22の光源には、第2偏光方向に偏光した光を透過する偏光フィルム22f(フィルタ)が設けられる。これにより、第2照明22は、第2偏光方向に偏光した第2照明光L2を表面Wfに照射する。例えば、第2偏光方向は、90°であり、第2照明光L2は、90°の直線偏光である。
第3照明23の光源には、第3偏光方向に偏光した光を透過する偏光フィルム23f(フィルタ)が設けられる。これにより、第3照明23は、第3偏光方向に偏光した第3照明光L3を表面Wfに照射する。例えば、第3偏光方向は、135°であり、第3照明光L3は、135°の直線偏光である。
第4照明24の光源には、第4偏光方向に偏光した光を透過する偏光フィルム24f(フィルタ)が設けられる。これにより、第4照明24は、第4偏光方向に偏光した第4照明光L4を表面Wfに照射する。例えば、第4偏光方向は、45°であり、第4照明光L4は、45°の直線偏光である。
撮像部10は、照明部20によって照らされた表面Wfを撮像する。これにより、撮像部10は、複数の撮像画像Cの情報を含む撮像データを取得する。各撮像画像Cは、例えば各照明によって照らされた表面Wfの画像であり、複数の領域Rの像を含む。撮像部10は、撮像した複数の撮像画像C(撮像データ)を処理部30に出力する。
より具体的には、撮像部10が取得する撮像データは、少なくとも第1照明21によって照らされた表面Wfの撮像画像C1(第1撮像画像)の情報と、少なくとも第2照明22によって照らされた表面Wfの撮像画像C2(第2撮像画像)の情報と、少なくとも第3照明23によって照らされた表面Wfの撮像画像C3の情報と、少なくとも第4照明24によって照らされた表面の撮像画像C4の情報と、を含む。
複数の撮像画像Cの情報を含む撮像データは、複数回の撮像によって取得された複数のデータでもよいし、1回の撮像によって取得された1つのデータでもよい。偏光カメラを用いた場合には、撮像回数を少なくすることができる。
偏光カメラは、例えば、異なる偏光方向の偏光フィルタが設けられた画素がアレイ状に配列された構造を有する。例えば、第1偏光方向の偏光フィルタが設けられた第1画素、第2偏光方向の偏光フィルタが設けられた第2画素、第3偏光方向の偏光フィルタが設けられた3画素、及び第4偏光方向の偏光フィルタが設けられた第4画素が、周期的に格子状に配列される。
偏光照明及び偏光カメラを用いる本実施例においては、撮像画像C1は、第1偏光方向に偏光した光による像であり、撮像画像C2は、第2偏光方向に偏光した光による像であり、撮像画像C3は、第3偏光方向に偏光した光による像であり、撮像画像C4は、第4偏光方向に偏光した光による像である。
例えば、撮像部10は、複数の偏光方向のそれぞれに偏光した複数の照明光のそれぞれを同時に表面Wfに照射した状態における一度の撮像によって、撮像データを取得する。そして、複数の撮像画像Cは、その一度の撮像によって得られた撮像データから作成される。
より具体的には、撮像部10は、第1~第4照明21~24のそれぞれから第1~第4照明光L1~L4のそれぞれを同時に表面Wfに照射した状態における1度の表面Wfの撮像によって撮像データを取得する。この撮像データには、撮像画像C1、C2、C3、C4の情報が含まれている。撮像データから、上記の第1~第4画素のそれぞれのデータを抽出することで、撮像画像C1、C2、C3、C4のそれぞれを作成することができる。すなわち、撮像部10は、上記の1度の撮像によって得られた撮像データから、撮像画像C1、C2、C3、C4を作成する。このように、偏光カメラを用いることで、1つのカメラによる1回の撮像で、複数の偏光方向の光の像を同時に撮像することができる。
図4は、第1の実施形態に係る検査装置における検査方法を例示するフローチャートである。
処理部30(コンピュータ)は、例えば、プログラム100pに基づいて、以下に表す検査方法の各処理を実行する。但し、以下に表す検査方法の各処理の一部又は全部は、プログラムを必要としないハードウェアの動作に基づいて実行してもよい。
図4に表したように、実施形態に係る検査装置における検査方法は、撮像データを取得する工程S1と、複数の領域画像を算出する工程S2と、欠陥領域を判定する工程S3と、を含む。
工程S1において、例えば、撮像部10は、表面Wfの撮像によって撮像データを取得する。撮像部10は、撮像データに含まれる複数の撮像画像Cを処理部30に送る。例えば、撮像部10は、1度の撮像で得られた撮像データに基づいて撮像画像C1、C2、C3、C4を作成し、処理部30は、撮像部10で作成された撮像画像C1、C2、C3、C4を取得する。なお、処理部30において、撮像データに基づいて撮像画像C1、C2、C3、C4を作成してもよい。
工程S2において、処理部30(演算部32)は、複数の撮像画像Cのうちの少なくとも一部に基づき、複数の領域画像A(図5参照)を算出する。領域画像Aは、複数の領域Rの1つの像を含む画像である。領域画像Aは、例えば、撮像画像C(又は後述する偏光画像)から1つの領域Rの部分を抽出した画像である。例えば、撮像画像C(又は偏光画像)を、分割することで複数の領域画像Aが得られる。例えば、処理部30は、複数の撮像画像C(又は後述する偏光画像)において、複数の領域Rの像を検出して、複数の領域画像Aを算出する。領域画像Aは、例えば少なくとも1つの領域Rの像を含む。
具体的には、第1領域R1が検査対象である場合、処理部30は、撮像画像C1に基づく第1領域R1の領域画像A1(第1領域画像)、撮像画像C2に基づく第1領域R1の領域画像A2(第2領域画像)、撮像画像C3に基づく第1領域R1の領域画像A3、及び、撮像画像C4に基づく第1領域R1の領域画像A4を算出する。これら領域画像A1、A2、A3、A4は、それぞれ、少なくとも第1領域R1の像を含む画像である。
工程S3において、処理部30(演算部32)は、工程S2で算出した複数の領域画像Aに基づいて、欠陥領域を判定する。例えば、図5に関して後述するように、処理部30は、複数の領域画像Aと、複数の領域画像Aの少なくとも一部を平均した平均画像と、に基づいて、複数の領域画像A同士の差に対応する差分画像を生成する。そして、処理部30は、その差分画像に基づいて複数の領域Rの1つにおける欠陥領域を判定する。
処理部30は、検査対象である複数の領域Rのそれぞれについて、上記の工程S2及び工程S3を実施する。これにより、表面Wfの全体を検査することができる。
図5は、第1の実施形態に係る検査装置における、欠陥領域を判定する工程を例示するフローチャートである。
図5に表したように、処理部30は、撮像画像C1に基づく領域画像A1、撮像画像C2に基づく領域画像A2、撮像画像C3に基づく領域画像A3、及び撮像画像C4に基づく領域画像A4を算出する。
工程S301において、処理部30は、少なくとも領域画像A1と領域画像A2とを平均した平均画像を算出する。この例では、処理部30は、領域画像A1、A2、A3、A4を平均した平均画像Mを算出する。
工程S302において、処理部30は、領域画像A1と領域画像A2との差に対応する差分画像D1(第1差分画像)を算出する。具体的には、領域画像A1の画素値を平均画像Mの画素値で割った画像と、領域画像A2の画素値を平均画像Mの画素値で割った画像と、の差が差分画像D1となる。
工程S303において、処理部30は、第1差分画像D1と、第1差分画像D1を平滑化した画像との差の画像を算出する(工程S303)。そして、工程S303で得られた画像の絶対値を2値化した画像(2値画像)を算出する(工程S304)。
同様に、工程S305において、処理部30は、領域画像A3と領域画像A4との差に対応する差分画像D2を算出する。具体的には、領域画像A3の画素値を平均画像Mの画素値で割った画像と、領域画像A4の画素値を平均画像Mの画素値で割った画像と、の差が差分画像D2となる。
工程S306において、処理部30は、差分画像D2と、差分画像D2を平滑化した画像との差の画像を算出する(工程S306)。そして、工程S306で得られた画像の絶対値を2値化した画像(2値画像)を算出する(工程S307)。
例えば、2値画像において、画素値が2値のうちの一方の領域(例えば画素値が白の画素)は、欠陥に対応する。なお、2値化するときの画素値の閾値は、欠陥を検出できるように適宜定められた所定値でよい。
工程S304で得られた2値画像と工程S307で得られた2値画像とを積算する(工程S308)。積算した2値画像において、適宜ノイズを除去する。具体的には、2値画像において、欠陥に対応する領域(例えば白の領域)を所定の画素数分、縮小した後(工程S309)、所定の画素数分、膨張させる(工程S310)。なお、上記の所定の画素数は、ノイズを除去できるように適宜定められた所定値でよい。例えば、所定の画素数は、1ピクセルであり、欠陥に対応する領域を一回り縮小・膨張させる。
ノイズを除去した2値画像において、欠陥に対応する領域のうち、所定のサイズ閾値以上の広さを有する領域を欠陥領域と判定する(工程S311)。欠陥領域は、画素値が周囲と異なる異変領域である。処理部30は、欠陥領域の判定結果を出力部40に出力してもよい。なお、所定のサイズ閾値は、所望の大きさの欠陥を検出できるように適宜定められた値でよい。
図5は、4枚の撮像画像(領域画像)を用いる場合の一例であり、実施形態においては、欠陥領域の判定に用いる撮像画像の枚数は特に制限されない。例えば、2枚の撮像画像を用いるものでもよい。その場合、例えば、平均画像Mは2枚の平均でよく、工程S302~S304、S309~S311が実行され、工程S305~工程S308等は、適宜省略できる。
図6(a)~図6(e)は、第1の実施形態に係る検査装置における画像を例示する模式図である。
図6(a)、図6(b)、図6(c)、図6(d)は、それぞれ、領域画像A4、領域画像A3、領域画像A1、領域画像A2の一部を拡大して表す。図6(e)は、図6(a)~図6(d)の領域画像に基づいて、前述の工程S3によって欠陥領域が判定された2値画像の一例を表す。
図6(e)に示す画像のうち、矢印でマーキングされた白の領域が欠陥領域に対応する。図6(e)のような画像を、出力部40において出力してもよい。出力部40は、欠陥領域の位置や範囲等を示す、表面Wf上の座標等を出力してもよい。出力される欠陥領域の判定結果は、各欠陥領域が凹及び凸のいずれであるかの情報を含んでもよい。
以上説明したようにして、処理部30は、複数の領域画像Aに基づく差分画像(例えば差分画像D1)に基づいて、第1領域R1における欠陥領域を判定する。
なお、画像の算出(演算)は、各画素において、例えば輝度値又は階調値などの画素値について行われる。画像間の演算は、表面Wf上の同じ座標に対応する画素ごとに行えばよい。上記において算出される各画像(平均画像、差分画像、及び2値画像など)は、画素値を計算したデータでよく、必ずしも画像として視覚的に出力されなくてもよいものである。
図7は、第1の実施形態に係る検査装置における画像を例示する模式図である。
図7は、複数の領域画像(又は撮像画像)における欠陥領域の凹凸の判定を説明する模式図である。図7の上段は、欠陥領域Uが凸部である場合の、各領域画像を表す模式図である。図7の下段は、欠陥領域Uが凹部である場合の、各領域画像を表す模式図である。
図7の上段に表したように、欠陥領域Uが凸部である場合には、右から光を照射したときの画像において欠陥領域Uの右部が欠陥領域Uの左部よりも明るく、左から光を照射したときの画像において欠陥領域Uの左部が欠陥領域Uの右部よりも明るく、奥から光を照射したときの画像において欠陥領域Uの奥部が欠陥領域Uの手前部よりも明るく、手前から光を照射したときの画像において欠陥領域Uの手前部が欠陥領域Uの奥部よりも明るい。
一方、図7の下段に表したように、欠陥領域Uが凹部である場合には、右から光を照射したときの画像において欠陥領域Uの左部が欠陥領域Uの右部よりも明るく、左から光を照射したときの画像において欠陥領域Uの右部が欠陥領域Uの左部よりも明るく、奥から光を照射したときの画像において欠陥領域Uの手前部が欠陥領域Uの奥部よりも明るく、手前から光を照射したときの画像において欠陥領域Uの奥部が欠陥領域Uの手前部よりも明るい。
したがって、処理部30は、各領域画像(又は撮像画像)において、光を照射した方向と、欠陥領域U中のコントラスト(画素値の分布)と、に基づいて、当該欠陥領域Uが凹部であるか凸部であるかを判定することができる。すなわち、例えば、処理部30は、欠陥領域Uのうち、光を照射する照明に近い照射側領域の画素値(輝度)と、照射側領域よりも光を照射する照明から遠い反対側領域の画素値(輝度)と、を比較する。処理部30は、照射側領域の画素値が反対側領域の画素値よりも大きい場合、その欠陥領域Uは凸部であると判定する。処理部30は、照射側領域の画素値が反対側領域の画素値よりも小さい場合、その欠陥領域Uは凹部であると判定する。
次に、複数の撮像画像に基づいて複数の領域画像を算出する工程S2の一例について説明する。
図8は、第1の実施形態に係る検査装置における、複数の領域画像を算出する工程を例示するフローチャートである。
図8に表したように、この例においては、工程S2は、複数の偏光画像を算出する工程S201、複数の領域Rを検出する工程S202、輝度の補正を行う工程S203、及び領域画像を算出する工程S204を含む。
上述したように、この例では、偏光照明及び偏光カメラが用いられる。また、第1~第4照明21~24をすべて点灯した状態における1度の表面Wfの撮像によって、撮像画像C1、C2、C3、C4を取得する。このような場合には、処理部30は、複数の撮像画像Cに基づいて、複数の偏光画像を算出する(工程S201)。この例では、撮像画像C1、C2、C3、C4に基づいて、第1~第4偏光画像を算出する。
ここで、第1~第4偏光画像は、それぞれ、第1~第4照明光L1~L4による像である。第1偏光画像の画素値をa、第2偏光画像の画素値をb、第3偏光画像の画素値をc、第4偏光画像の画素値をdとする。すなわち、a、b、c、dは、それぞれ、第1~第4照明光L1~L4による成分である。
一方、既に述べたように、撮像画像C1、C2、C3、C4は、それぞれ、第1~第4偏光方向に偏光した光による像である。撮像データを各偏光方向に分解することで、撮像画像C1、C2、C3、C4を生成できる。撮像画像C1の画素値をIA、撮像画像C2の画素値をIB、撮像画像C3の画素値をIC、撮像画像C4の画素値をIDと表す。
撮像を各偏光方向に分解した画像(IA、IB、IC、及びID)のそれぞれには、直交しない偏光成分が混ざる。
例えば、IAには、第1照明光L1による成分だけでなく、第3照明光L3及び第4照明光L4による成分が含まれる。すなわち、例えば、IA=a+(c+d)/21/2である。
例えば、IBには、第2照明光L2による成分だけでなく、第3照明光L3及び第4照明光L4による成分が含まれる。すなわち、例えば、IB=b+(c+d)/21/2である。
例えば、ICには、第3照明光L3による成分だけでなく、第1照明光L1及び第2照明光L2による成分が含まれる。すなわち、例えば、IC=c+(a+b)/21/2である。
例えば、IDには、第4照明光L4による成分だけでなく、第1照明光L1及び第2照明光L2による成分が含まれる。すなわち、例えば、ID=d+(a+b)/21/2である。
従って、第1偏光画像は、a=(IC+ID)/21/2-IBにより算出される。第2偏光画像は、b=(IC+ID)/21/2-IAにより算出される。第3偏光画像は、c=(IA+IB)/21/2-IDにより算出される。第4偏光画像は、d=(IA+IB)/21/2-ICにより算出される。このようにして、複数の撮像画像から複数の偏光画像を算出できる。画像演算により、偏光した4方向の照射光を一括で取得することができる。
図8に示した工程S202において、処理部30は、複数の撮像画像(又は偏光画像)において複数の領域Rを検出する。
図9(a)~図9(c)は、第1の実施形態に係る検査装置における、複数の領域画像を検出する工程を例示する模式図である。
例えば、処理部30は、図9(a)に表したように、取得した撮像画像の全部または一部を平均した平均画像を算出する。
その後、処理部30は、図9(b)に表したように、図9(a)の平均画像においてエッジを抽出した画像を算出する。
その後、処理部30は、図9(c)に表したように、図9(b)の画像に基づいて、複数の領域Rを検出する。この際、例えば、処理部30は、図9(b)の画像と、予め記憶した検査対象物の品種ごとのレイアウトと、を比較する。これにより、処理部30は、図9(b)の画像の検査対象物の品種を特定する。例えば、検査対象物の品種には、図9(c)の例のように領域Rの数が9の品種や、領域Rの数が16、20または25の品種などがある。例えば、領域(セル)の個数等に基づいて、検査対象物の品種を判別することができる。予め記憶した検査対象物のレイアウトには、複数の領域Rの座標が含まれる。処理部30は、特定した品種のレイアウトにおける領域Rの座標に基づいて、各領域Rの検査を実施することができる。
但し、工程S02において複数の領域Rを検出する方法は、上記に限らない。例えば、上記の例で図9(b)に例示したエッジを抽出した画像の代わりに、平均画像を2値化した画像を用いてもよい。平均画像のエッジを抽出した画像、または、平均画像を2値化した画像において、特定の面積及び縦横比を有する領域を抽出することで、領域Rを検出してもよい。検出した領域Rの座標を基準にして、検査を実施することができる。
または、図9(a)に例示した平均画像と参照画像とのパターンマッチングによって、領域Rを検出してもよい。参照画像は、予め取得した領域Rの標準的な画像であり、例えば良品の画像、または複数の良品の画像を平均した画像である。図9(a)に例示した平均画像のうち、参照画像との類似度が高い領域を、領域Rとして検出することができる。
図8に示した工程S203において、処理部30は、複数の偏光画像において輝度の補正を行う。
図10(a)~図10(c)は、第1の実施形態に係る検査装置における、輝度を補正する工程を例示する模式図である。
図10(a)は、例えば第1偏光画像を示す。図10(a)の画像において、紙面の上方から下方へ向かう方向をy方向としている。図10(a)の例は、-y方向に向かって(すなわち紙面の下方から上方に向かって)第1照明光L1が照射された場合の画像である。
図10(b)は、図10(a)に示した画像における、y方向に沿った輝度の分布を例示するグラフ図である。偏光画像(又は撮像画像)のうち、照明に比較的近い領域は輝度が高く、照明に比較的遠い領域は、輝度が低いことがある。すなわち、図10(a)及び図10(b)に表したように、+y側の領域の輝度は、-y側の領域の輝度よりも高い。工程S203においては、このような輝度の分布を補正する。
処理部30は、偏光画像を複数の区域に区分し、当該複数の区域のコントラスト(区域内の輝度の最大値と最小値の差)が互いに等しくなるように複数の区域の輝度を補正する。この例では、処理部30は、第1偏光画像を第1~第3区域Z1~Z3に区分する。処理部30は、第1区域Z1の輝度、第2区域Z2の輝度、及び第3区域Z3の輝度が互いに等しくなるように、補正する。
具体的には、第1~第3区域Z1~Z3は、y方向に区切られた区域である。第1区域Z1、第2区域Z2、第3区域Z3は、この順に、第1照明から遠い。第1~第3区域Z1~Z3は、アレイ状に並べられた複数の領域Rの行ごとに、第1偏光画像が区切られた区域である。この例では、第1区域Z1は、第1領域R1、第4領域R4及び第7領域R7を含み、第2区域Z2は、第2領域R2、第5領域R5及び第8領域R8を含み、第3区域Z3は、第3領域R3、第6領域R6及び第9領域R9を含む。
図10(c)は、複数の区域のコントラスト(輝度)が互いに等しくなるように補正された第1偏光画像における、y方向に沿った輝度の分布を例示するグラフ図である。なお、複数の区域のコントラストが互いに等しいとは、複数の区域のコントラストが完全に一致することだけでなく、複数の区域のコントラストが同程度であればよい。例えば、第1区域Z1における輝度の最大値と最小値との差、第2区域Z2における輝度の最大値と最小値との差、第3区域Z3における輝度の最大値と最小値との差が、互いに等しくなるように、各区域において輝度を定数倍する。このように、区域毎にパラメータ変更し、同コントラストに輝度を補正する。
図8に示した工程S204において、処理部30は、偏光画像から領域画像Aを算出する。処理部30は、工程S203において補正された第1偏光画像に基づき、工程S202において検出された複数の領域Rの座標を用いて、複数の領域画像Aを算出する。例えば、処理部30は、補正された偏光画像から、検査対象の領域Rを含む部分を抽出する。より具体的には、処理部30は、補正された第1偏光画像から、第1領域R1の領域画像A1を算出する。
処理部30は、同様の処理を、複数の偏光画像(第1~第4偏光画像)のそれぞれについて行う。すなわち、処理部30は、輝度を補正した第2偏光画像から第1領域R1の領域画像A2を算出し、輝度を補正した第3偏光画像から第1領域R1の領域画像A3を算出し、輝度を補正した第4偏光画像から第1領域R1の領域画像A4を算出する。
なお、図8に示した工程は一例であり、その一部を適宜省略したり、順番を入れ替えたりしてもよい。例えば、実施形態においては、必ずしも偏光を用いなくてもよい。後述するように、非偏光の照明を表面Wfに照射して通常のカメラで表面Wfを撮像することで、複数の撮像画像を取得してもよい。この場合には、工程S201を省略し、以降の計算において、偏光画像の代わりに撮像画像を用いてもよい。また、例えば、偏光画像に対してではなく、撮像画像に対して輝度の補正を行ってもよい。または、輝度の補正の代わりに、照明の明るさを変更して複数の撮像画像を取得してもよい。輝度の補正を行う場合には、撮像部10は、HDR(High Dynamic Range)で撮像して撮像データを取得することが望ましい。
また、実施形態の説明においては、主に第1領域R1についての検査を例に挙げて説明している。必要に応じて、複数の領域Rのそれぞれについても、同様にして検査を行うことができる。例えば、処理部30は、撮像画像C1に基づく第2領域R2の領域画像と、撮像画像C2に基づく第2領域R2の領域画像と、を用いて、第1領域R1の検査と同様の処理により、第2領域R2における欠陥領域を判定してもよい。
以上説明したように、実施形態においては、撮像部は、少なくとも第1照明21によって照らされた複数の領域Rの第1撮像画像(撮像画像C1)の情報と、少なくとも第2照明22によって照らされた複数の領域Rの第2撮像画像(撮像画像C2)の情報と、を含む撮像データを取得する。そして、処理部30は、第1撮像画像に基づく第1領域R1の第1領域画像(領域画像A1)と、第2撮像画像に基づく第1領域R1の第2領域画像(領域画像A2)と、少なくとも第1領域画像と第2領域画像とを平均した平均画像Mと、に基づいて、第1領域画像と第2領域画像との差に対応する第1差分画像(差分画像D1)を算出し、第1差分画像に基づいて第1領域R1における欠陥領域を判定する。これにより、検査のスループットを向上させることができる。
検査対処物の表面において、複数の領域ごとに撮像を行う参考例の方法がある。この参考例の方法は、例えばワークが大型の場合に用いられる。参考例の方法では、撮像する領域にあわせて、検査対象物が載置されるステージを移動したり、光学系をロボットアーム等によって移動させたりする。すなわち、参考例においては、第1領域の撮像をした後に、ステージまたは光学系を移動させて、第2領域の撮像を行う。このような移動に時間が掛かると、スループットの低下に繋がる。これに対して、実施形態においては、第1撮像画像及び第2撮像画像は、それぞれ複数の領域を含み、処理部30は、第1撮像画像に基づく第1領域R1の第1領域画像と、第2撮像画像に基づく第1領域R1の第2領域画像と、に基づいて欠陥領域を判定する。実施形態においては、撮像においてステージや光学系を移動させなくてもよい。したがって、参考例に比べて、スループットを向上させることが可能である。また、ステージや光学系を移動させる機構を設けなくてもよいため、比較的シンプルで安価な装置で大型ワークを検査することが可能となる。
また、この例では、上述したように偏光照明及び偏光カメラが用いられる。すなわち、第1照明21は、第1偏光方向に偏光した第1照明光L1を照射し、第2照明22は、第2偏光方向に偏光した第2照明光L2を照射する。第1撮像画像は、第1偏光方向に偏光した光による像であり、第2撮像画像は、第2偏光方向に偏光した光による像である。これにより、第1方向から偏光を照射した画像と、第2方向から偏光を照射した画像と、を同時に取得することができる。上述の例では、一度に4方向から照射した画像を同時に取得することができる。これにより、撮像回数を減らすことができるため、検査のスループットをより向上させることができる。
図7に関して説明したように、複数の方向から検査対象物を照らすことで欠陥領域の凹凸を判定することができる。ただし、この場合には、図10(b)に関して説明したように、照度ムラ(画像中の輝度のムラ)が生じることがある。特に、ワークが大型の場合には、ワークの一端が照明に近くなり、ワークの他端が照明から遠くなるため、照度ムラが生じやすい。
照度ムラが生じる場合、例えば手前側から光を照射した画像中のある領域の輝度と、奥側から光を照射した画像中の当該領域の輝度とが大きく異なることとなる。例えば、手前側から光を照射した画像及び奥側から光を照射した画像の一方の画像においては、欠陥領域が照明から遠くなり、欠陥領域周辺の輝度が低くなる。そのため、欠陥領域とその周辺との間のコントラストも低下し、欠陥領域の検出精度が低下する恐れがある。
これに対して、実施形態においては、処理部30は、第1偏光画像を複数の区域に区分し、複数の区域の輝度が互いに等しくなるように複数の区域の輝度を補正し、補正された第1偏光画像に基づき第1領域画像を算出する。輝度の補正(例えば工程S203)により、領域画像におけるコントラストを調整することができる。従って、欠陥領域の検出精度の低下を抑制することができる。
後述するように、コントラストの低下を抑制するように、検査対象の領域Rごとに撮像条件を変更して撮像を行ってもよい。この場合には、撮像条件の変更にともなって、複数回の撮像を行うこととなる。一方、輝度の補正を行う場合には、撮像条件を変更しなくてもコントラストを調整できるため、撮像の回数をより減らすことができる。
また、この例では、第1撮像画像と第2撮像画像とは、第1照明光L1を第1照明21から表面Wfに照射し、かつ、第2照明光L2を第2照明22から表面Wfに照射した状態における一度の撮像によって得られた撮像データから作成される。これにより、撮像回数をさらに減らすことができるため、検査のスループットをより向上させることができる。具体的には、例えば、偏光照明及び偏光カメラを用い、かつ、偏光画像(又は撮像画像)の輝度の補正を行うことで、一度の撮像で複数の照射方向の画像を一括で取得しつつ、検査の精度低下を抑制することができる。
図11は、第1の実施形態に係る検査装置における検査方法を例示するフローチャートである。
図11は、図4~図10に関して述べた工程S1~S3と、判定工程(工程S401~S404)と、を含む検査全体のフローの一例を表す。
図11に表したように、工程S401は、複数の領域Rを検出する工程S202の後に行われる。工程S401は、工程S202で検出した領域Rの数Nが指定の数であるか否かを判定する。指定の数は、例えば検査対象物の品種によって決まる所定数である。検出した領域Rの数Nが指定の数ではない場合(工程S401:No)、エラーとして検査は終了する(工程S402)。つまり、検出した領域Rの数が予め想定した品種における領域Rの数と異なる場合(指定の数より少ない等)、エラーとして検査が終了する。エラーが生じる理由としては、例えば、対象外の品種を検査していること、ワークの位置がずれて検査範囲外に停止していること、または、照明やカメラの不具合によって適切な撮像や領域検出ができていないことなどが挙げられる。工程S401は、このような作業員の確認が必要なエラーを検知する。検出した領域Rの数Nが指定の個数であった場合は、後の工程(例えば工程S203)が実行される。
工程S403は、欠陥領域を判定する工程S3の後に行われる。上述したように、工程S3においては、1つの領域R内においての欠陥領域が検出される。そして工程S403は、その領域Rの合否判定を行う。工程S403においては、工程S3において検出した各欠陥領域が、所定の区分(条件)に該当するか否かを判定する。各区分は、例えば欠陥領域のサイズ(直径等)、面積および欠陥種(凹か凸か等)の少なくともいずれかによって定められる。工程S403は、各区分に該当した欠陥領域の数を計測し、その数が基準値を超える場合、その領域Rを不合格と判定する。基準値は、区分毎に定められた所定値であり、任意である。
例えば、「欠陥種が凸であり、サイズがL以上である」という区分に該当した欠陥領域の数が1以上の場合、その領域Rを不合格と判定する。
例えば、「欠陥種が凸であり、サイズがL未満である」という区分に該当した欠陥領域の数が2以上である場合、その領域Rを不合格と判定する。
例えば、「欠陥種が凹であり、面積がS以上である」という区分に該当した欠陥領域の数が1以上の場合、その領域Rを不合格と判定する。
例えば、「欠陥種が凹であり、面積がS未満である」という区分に該当した欠陥領域の数が5以上の場合、その領域Rを不合格と判定する。
図11に表したように、工程S204、工程S3及び工程S403は、検出したN個の領域Rのそれぞれにおいて実行される。その後、工程S404(総合合否判定)を実行する。工程S404は、工程S403で判定された領域Rごとの合否判定結果に基づいて、検査対象物に対しての合否判定を行う。例えば、N個の領域Rのうち、工程S403で不合格となった領域Rの数が所定値以上の場合、検査対象物を不合格(NG)と判定する。工程S403で不合格となった領域Rの数が所定値未満の場合、検査対象物を合格(OK)と判定する。
以上の検査終了後、検査結果(OK、NGまたはエラー)に応じて、合格した検査対象物を次の工程に流したり、不合格の検査対象物をNG品として排出したりする。エラーの場合は、作業員の確認を促す等、装置を制御する。検査結果、工程403の判定結果、及び欠陥の情報(欠陥種、サイズ、面積、座標)を、モニタに表示したり、データベース等に記録したりする。これにより、適宜、検査結果等を参照することができる。
(第2の実施形態)
図12は、第2の実施形態に係る検査装置を例示する模式図である。
本実施形態においては、検査対象の領域Rごとに撮像条件(露光時間や照明の照度など)を変更して撮像を取得し、検査処理を行う。本実施形態においては、偏光を用いなくてもよい。これ以外については、第2の実施形態に係る検査装置101の構成は、前述の検査装置100と同様である。すなわち、検査装置101においても、撮像部10と、照明部20(複数の照明2n)と、処理部30と、出力部40と、が設けられる。
本実施形態においては、複数の照明2n(例えば第1~第4照明21~24)には、偏光フィルムが設けられなくてよい。すなわち、複数の照明2nは、非偏光(無偏光)の光を検査対象物Wの表面Wfに照射するものでよい。撮像部10は偏光カメラでなく、通常のカメラでよい。すなわち、例えば、撮像部10の画素アレイには、偏光フィルタが設けられなくてもよい。
この例においても、撮像部10は、複数の撮像画像Cの情報を含む撮像データを取得する(工程S1)。例えば、撮像部10が取得する撮像データは、第1照明21によって照らされた表面Wfの撮像画像C11~C13の情報と、第2照明22によって照らされた表面Wfの撮像画像C21~C23の情報と、第3照明23によって照らされた表面Wfの撮像画像C31~C33の情報と、第4照明24によって照らされた表面Wfの撮像画像C41~C43の情報と、を含む。この例では、撮像データは、複数回の撮像によって得られる。
図13は、第2の実施形態に係る検査装置における撮像画像を例示する模式図である。
撮像部10は、3つの撮像条件で検査対象物Wの表面Wfを撮像する。具体的には、露光時間が互いに異なる第1~3撮像条件の3つの撮像条件が用いられる。第2撮像条件の露光時間は、第1撮像条件の露光時間よりも長い。第3撮像条件の露光時間は、第1撮像条件の露光時間よりも長く、第2撮像条件の露光時間よりも短い。例えば、第1撮像条件の露光時間は、78ミリ秒であり、第2撮像条件の露光時間は252ミリ秒であり、第3撮像条件の露光時間は、600ミリ秒である。
なお、露光時間は、撮像中において表面Wfが露光される時間(照明に照らされる時間)であり、撮像中における照明の点灯時間に対応する。露光時間は、照明の点灯時間でなく、カメラの露光時間であってもよい。また、撮像条件は3条件でなくてもよく、例えば2条件でもよいし、4条件以上でもよい。撮像条件は、露光時間に限定されず、例えば照明の照度等を変化させてもよい。
撮像部10は、複数の照明のそれぞれが点灯した状態において、3つの撮像条件のそれぞれで撮像を行う。1回の撮像においては、1つの照明のみが点灯し、それ以外の照明が消灯した状態で、いずれかの撮像条件で1つの撮像画像が取得される。
例えば、第1照明21が点灯し、それ以外の照明が消灯した状態において、撮像部10は、第1照明21によって第1撮像条件で照射された表面Wfを撮像して、撮像画像C11(第1撮像画像)を取得する。撮像画像C11は、第1照明21により照射された表面Wfを第1撮像条件で撮像した画像である。
例えば、第2照明22が点灯し、それ以外の照明が消灯した状態において、撮像部10は、第2照明22によって第2撮像条件で照射された表面Wfを撮像して、撮像画像C22(第2撮像画像)を取得する。撮像画像C22は、第2照明22により照射された表面Wfを第2撮像条件で撮像した画像である。
同様にして、撮像部10は、複数の撮像画像Cを撮像する。複数の撮像画像Cのそれぞれは、例えば複数の照明2nのそれぞれが互いに異なる照明条件で表面Wfを照射した画像である。この例では、4つの照明のそれぞれに対して3つの撮像条件のそれぞれで撮像が行われるため、合計で12回の撮像を行い、12の撮像画像を取得する。すなわち、撮像画像C11~C13、C21~C23、C31~C33、C41~C44が撮像される。
撮像画像C11~C13のそれぞれは、第1照明21により照射された表面Wfを、第1~第3撮像条件のそれぞれで撮像した画像である。
撮像画像C21~C23のそれぞれは、第2照明22により照射された表面Wfを、第1~第3撮像条件のそれぞれで撮像した画像である。
撮像画像C31~C33のそれぞれは、第3照明23により照射された表面Wfを、第1~第3撮像条件のそれぞれで撮像した画像である。
撮像画像C41~C43のそれぞれは、第4照明24により照射された表面Wfを、第1~第3撮像条件のそれぞれで撮像した画像である。
その後、処理部30は、複数の撮像画像Cのうちの少なくとも一部に基づき、複数の領域画像Aを算出する(工程S2)。本実施形態においては、処理部30は、検査する領域に応じて、別々の画像を組み合わせて検査する。
具体的には、第1領域R1が検査対象である場合、撮像画像C11に基づく第1領域R1の領域画像A11(第1領域画像)、撮像画像C22に基づく第1領域R1の領域画像A12(第2領域画像)、撮像画像C31に基づく第1領域R1の領域画像A13、及び、撮像画像C42に基づく第1領域R1の領域画像A14を算出する。
図8等に関して上述した工程S202と同様の方法によって、処理部30は、各撮像画像において複数の領域Rを検出する。そして、図8等に関して上述した工程S204と同様の方法によって、処理部30は、撮像画像C11、C22、C31、C42のそれぞれに基づき、複数の領域画像A11、A12、A13、A14を算出する。図13においては、複数の領域画像A11、A12、A13、A14に対応する領域を示している。なお、この例では、複数の偏光画像を算出する工程S201、及び、輝度の補正を行う工程S203は、省略される。
処理部30は、算出された領域画像A11、A12、A13、A14に基づいて、第1領域R1における欠陥領域を判定する(工程S3)。欠陥領域を判定する方法は、図5等に関して上述した方法と同様である。
すなわち、処理部30は、領域画像A11、A12、A13、A14を平均した平均画像M1(図5の画像Mに対応)を算出する。処理部30は、領域画像A11と領域画像A12と平均画像M1とに基づいて、領域画像A11と領域画像A12との差に対応する差分画像D11(図5の画像D1に対応)を算出する。処理部30は、領域画像A13と領域画像A14と平均画像M1とに基づいて、領域画像A13と領域画像A14との差に対応する差分画像D12(図5の画像D2に対応)を算出する。処理部30は、差分画像D11、D12に基づいて第1領域R1における欠陥領域を判定する。
処理部30は、第1領域R1以外の領域Rについても、同様にして検査することができる。ただし、処理部30は、検査する領域Rに応じて、組み合わせる撮像画像(撮像条件)を適宜変更する。
図14は、第2の実施形態に係る検査装置における撮像画像の組合せを例示する表である。
図14において、「セル番号」は、検査対象となる領域Rを表す。セル番号1~9は、それぞれ、第1~第9領域R1~R9に対応する。
セル番号1の場合、すなわち第1領域R1が検査対象である場合には、既に説明したように、「奥」の照明(第1照明21)を用いて「短」の条件(第1撮像条件)で撮像された撮像画像C11、「手前」の照明(第2照明22)を用いて「長」の条件(第2撮像条件)で撮像された撮像画像C22、「右」の照明(第3照明23)を用いて「短」の条件で撮像された撮像画像C31、及び、「左」の照明(第4照明24)を用いて「長」の条件で撮像された撮像画像C42、が組み合わされる。
セル番号2の場合、すなわち第2領域R2が検査対象である場合には、「奥」の照明を用いて「中」の条件(第3撮像条件)で撮像された撮像画像C13(第3撮像画像)、「手前」の照明を用いて「中」の条件で撮像された撮像画像C23(第4撮像画像)、「右」の照明を用いて「短」の条件で撮像された撮像画像C31、及び、「左」の照明を用いて「長」の条件で撮像された撮像画像C42、が組み合わされる。
処理部30は、撮像画像C13に基づく第2領域R2の領域画像A21(第3領域画像)、撮像画像C23に基づく第2領域R2の領域画像A22(第2領域画像)、撮像画像C31に基づく第2領域R2の領域画像A23、及び、撮像画像C42に基づく第2領域R2の領域画像A24を算出する。
処理部30は、領域画像A21、A22、A23、A24を平均した平均画像M2(図5の画像Mに対応)を算出する。処理部30は、領域画像A21と領域画像A22と平均画像M2とに基づいて、領域画像A21と領域画像A22との差に対応する差分画像D21(図5の画像D1に対応)を算出する。処理部30は、領域画像A23と領域画像A24と平均画像M2とに基づいて、領域画像A23と領域画像A24との差に対応する差分画像D22(図5の画像D2に対応)を算出する。処理部30は、差分画像D21、D22に基づいて第2領域R2における欠陥領域を判定する。
処理部30は、セル番号3~9についても、同様にして図14に表した撮像画像の組合せにより、欠陥領域を判定する。例えば、照明2nと検査対象の領域Rとの距離が短いほど、露光時間は短い(または照明照度は低い)。例えば、照明2nと検査対象の領域Rとの距離が長いほど、露光時間は長い(または照明照度は高い)。
上記の説明では、撮像データを取得する工程S1において、全ての照明と撮像条件との組合せ(12通り)の画像を撮像した。そして、検査対象の領域Rに応じて、取得した画像の中から一部を選択して欠陥領域の判定に用いた。ただし、これに限らず、実施形態においては、必要に応じて、一部の照明と撮像条件との組合せのみで撮像を行ってもよい。
以上説明したように、本実施形態においても、撮像部10は、少なくとも第1照明21によって照らされた複数の領域Rの第1撮像画像(撮像画像C11)の情報と、少なくとも第2照明22によって照らされた複数の領域Rの第2撮像画像(撮像画像C22)の情報と、を含む撮像データを取得する。そして、処理部30は、第1撮像画像に基づく第1領域R1の第1領域画像(領域画像A11)と、第2撮像画像に基づく第1領域R1の第2領域画像(領域画像A12)と、少なくとも第1領域画像と第2領域画像とを平均した平均画像M1と、に基づいて、第1領域画像と第2領域画像との差に対応する第1差分画像(差分画像D11)を算出し、第1差分画像に基づいて第1領域R1における欠陥領域を判定する。これにより、第1の実施形態と同様にして、検査のスループットを向上させることができる。
また、第1撮像画像は、第1照明21により照射された表面Wfを第1撮像条件で撮像した画像である。第2撮像画像は、第2照明22により照射された表面Wfを、第1撮像条件とは異なる第2撮像条件で撮像した画像である。このように、照明によって撮像条件を変更することにより、検査対象の領域Rの画像におけるコントラスト(照度)を調整することができる。例えば、照度ムラを抑制することができ、検査精度の低下を抑制することができる。
また、上記の例では、撮像条件を適宜変更することにより、図8に関して説明した工程S203のような輝度の補正を適宜省略することができる。ただし、本実施形態においても、必要に応じて輝度の補正を行ってもよい。すなわち、例えば、処理部30は、第1撮像画像を複数の区域に区分し、当該複数の区域の輝度が互いに等しくなるように当該複数の区域の輝度を補正し、補正された第1撮像画像に基づき第1領域画像を算出してもよい。
また、撮像部10は、第1照明21により照射された表面Wfを第1撮像条件とは異なる撮像条件で撮像した第3撮像画像(撮像画像C13)と、第2照明22により照射された表面Wfを第2撮像条件とは異なる撮像条件で撮像した第4撮像画像(C23)と、を含む撮像データを取得する。そして、処理部30は、第3撮像画像に基づく第2領域R2の第3領域画像(領域画像A21)と、第4撮像画像に基づく第2領域R2の第4領域画像(領域画像A22)と、少なくとも第1領域画像と第2領域画像とを平均した平均画像M2と、に基づいて、第3領域画像と第4領域画像との差に対応する第2差分画像(差分画像D21)を算出し、第2差分画像に基づいて第2領域R2における欠陥領域を判定する。このように、検査対象の領域ごとに撮像条件を変更することにより、検査対象の領域Rの画像におけるコントラスト(照度)を調整することができる。例えば、照度ムラを抑制することができ、検査精度の低下を抑制することができる。
上述の実施形態の中で示した処理手順に示された指示は、ソフトウェアであるプログラムに基づいて実行されることが可能である。汎用の計算機システムが、このプログラムを予め記憶しておき、このプログラムを読み込むことにより、上述した実施形態の装置による効果と同様な効果を得ることも可能である。上述の実施形態に記載された指示は、コンピュータに実行させることのできるプログラムとして、磁気ディスク(フレキシブルディスク、ハードディスクなど)、光ディスク(CD-ROM、CD-R、CD-RW、DVD-ROM、DVD±R、DVD±RWなど)、半導体メモリ、またはこれに類する記録媒体に記録される。コンピュータまたは組み込みシステムが読み取り可能な記録媒体であれば、その記憶形式は何れの形態であってもよい。コンピュータは、この記録媒体からプログラムを読み込み、このプログラムに基づいてプログラムに記述されている指示をCPUで実行させれば、上述した実施形態の情報処理装置と同様な動作を実現することができる。もちろん、コンピュータがプログラムを取得する場合または読み込む場合はネットワークを通じて取得または読み込んでもよい。
また、記録媒体からコンピュータや組み込みシステムにインストールされたプログラムの指示に基づきコンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)や、データベース管理ソフト、ネットワーク等で動作するMW(ミドルウェア)などが実施形態を実現するための各処理の一部を実行してもよい。
さらに、実施形態における記録媒体は、コンピュータあるいは組み込みシステムと独立した記録媒体に限らず、LANやインターネット等により伝達されたプログラムをダウンロードして記憶または一時記憶した記録媒体も含まれる。また、記録媒体は1つに限らず、複数の記録媒体から実施形態における処理が実行される場合も、実施形態における記録媒体に含まれる。記録媒体の構成は何れの構成であってもよい。
なお、実施形態におけるコンピュータまたは組み込みシステムは、記録媒体に記憶されたプログラムに基づき、実施形態における各処理を実行するためのものであって、パーソナルコンピュータ、マイクロコンピュータ等の1つからなる装置、あるいは、複数の装置がネットワーク接続されたシステム等の何れの構成であってもよい。
また、実施形態におけるコンピュータとは、パーソナルコンピュータに限らず、情報処理機器に含まれる演算処理装置、マイクロコンピュータ等も含み、プログラムによって実施形態における機能を実現することが可能な機器、装置を総称している。
実施形態によれば、スループットの向上が可能な検査装置、検査方法及びプログラムが提供できる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を例示したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更などを行うことができる。これら実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。また、前述の各実施形態は、相互に組み合わせて実施することができる。
10 撮像部、 20 照明部、 21~24 第1~第4照明、 21f~24f 偏光フィルム、 30 処理部、 31 記憶部、 32 演算部、 40 出力部、 100 検査装置、 100p プログラム、 101 検査装置、 A、A1~A4、A11~A14、A21~A24 領域画像、 C、C1~C4、C11~C13、C21~C23、C31~C33、C41~C43 撮像画像、 D1、D2 差分画像、 L 照明光、 L1~L4 第1~第4照明光、 M 平均画像、 R 領域、 R1~R9 第1~第9領域、 S1~S3、S201~S204、S301~S311、S401~S404 工程、 U 欠陥領域、 W 検査対象物、 Wf 表面、 Z1~Z3 第1~第3区域

Claims (13)

  1. 照明部によって照らされ撮像部によって撮像された検査対象物の表面の画像を処理する処理部を備え、
    前記検査対象物の前記表面は、第1領域を含む複数の領域を含み、
    前記照明部は、前記表面を第1方向から照らす第1照明と、前記表面を第2方向から第2照明と、を含み、
    前記撮像部は、少なくとも前記第1照明によって照らされた前記複数の領域の第1撮像画像の情報と、少なくとも前記第2照明によって照らされた前記複数の領域の第2撮像画像の情報と、を含む撮像データを取得し、
    前記処理部は、
    前記第1撮像画像に基づく前記第1領域の第1領域画像と、前記第2撮像画像に基づく前記第1領域の第2領域画像と、に基づいて、前記第1領域画像と前記第2領域画像との差に対応する第1差分画像を算出し、
    前記第1差分画像に基づいて前記第1領域における欠陥領域を判定する、検査装置。
  2. 前記第1照明は、第1偏光方向に偏光した第1照明光を照射し、
    前記第2照明は、第2偏光方向に偏光した第2照明光を照射し、
    前記第1撮像画像は、前記第1偏光方向に偏光した光による像であり、
    前記第2撮像画像は、前記第2偏光方向に偏光した光による像である、請求項1に記載の検査装置。
  3. 前記第1撮像画像と前記第2撮像画像とは、前記第1照明光を前記第1照明から前記表面に照射し、かつ、前記第2照明光を前記第2照明から前記表面に照射した状態における一度の撮像によって得られた前記撮像データから作成される、請求項2に記載の検査装置。
  4. 前記第1撮像画像は、前記第1照明により照射された前記表面を第1撮像条件で撮像した画像であり、
    前記第2撮像画像は、前記第2照明により照射された前記表面を前記第1撮像条件とは異なる第2撮像条件で撮像した画像である、請求項1または2に記載の検査装置。
  5. 前記複数の領域は、第2領域を含み、
    前記撮像部は、前記第1照明により照射された前記表面を前記第1撮像条件とは異なる撮像条件で撮像した第3撮像画像と、前記第2照明により照射された前記表面を前記第2撮像条件とは異なる撮像条件で撮像した第4撮像画像と、を取得し、
    前記処理部は、
    前記第3撮像画像に基づく前記第2領域の第3領域画像と、前記第4撮像画像に基づく前記第2領域の第4領域画像と、に基づいて、前記第3領域画像と前記第4領域画像との差に対応する第2差分画像を算出し、
    前記第2差分画像に基づいて前記第2領域における欠陥領域を判定する、請求項4に記載の検査装置。
  6. 前記処理部は、前記第1照明が、第1偏光方向に偏光した第1照明光を照射する場合には、前記第1撮像画像に基づいて、前記第1照明光による像である第1偏光画像を算出し、
    前記処理部は、前記第1撮像画像及び前記第1偏光画像の一方を複数の区域に区分し、前記複数の区域のコントラストが互いに等しくなるように前記複数の区域の前記輝度を補正し、補正された前記第1撮像画像及び前記第1偏光画像の前記一方に基づき前記第1領域画像を算出する、請求項1~5のいずれか1つに記載の検査装置。
  7. 第1領域を含む複数の領域を含む検査対象物の表面の検査方法であって、
    少なくとも第1照明によって第1方向から照らされた前記複数の領域の第1撮像画像と、少なくとも第2照明によって第2方向から照らされた前記複数の領域の第2撮像画像と、を取得し、
    前記第1撮像画像に基づく前記第1領域の第1領域画像と、前記第2撮像画像に基づく前記第1領域の第2領域画像と、に基づいて、前記第1領域画像と前記第2領域画像との差に対応する第1差分画像を算出し、
    前記第1差分画像に基づいて前記第1領域における欠陥領域を判定する、検査方法。
  8. 前記第1照明は、第1偏光方向に偏光した第1照明光を照射し、
    前記第2照明は、第2偏光方向に偏光した第2照明光を照射し、
    前記第1撮像画像は、前記第1偏光方向に偏光した光による像であり、
    前記第2撮像画像は、前記第2偏光方向に偏光した光による像である、請求項7に記載の検査方法。
  9. 前記第1撮像画像と前記第2撮像画像とは、前記第1照明光を前記第1照明から前記表面に照射し、かつ、前記第2照明光を前記第2照明から前記表面に照射した状態における一度の撮像によって得られる、請求項8に記載の検査方法。
  10. 前記第1撮像画像は、前記第1照明により照射された前記表面を第1撮像条件で撮像した画像であり、
    前記第2撮像画像は、前記第2照明により照射された前記表面を前記第1撮像条件とは異なる第2撮像条件で撮像した画像である、請求項7に記載の検査方法。
  11. 前記複数の領域は、第2領域を含み、
    前記第1照明により照射された前記表面を前記第1撮像条件とは異なる撮像条件で撮像した第3撮像画像と、前記第2照明により照射された前記表面を前記第2撮像条件とは異なる撮像条件で撮像した第4撮像画像と、を取得し、
    前記第3撮像画像に基づく前記第2領域の第3領域画像と、前記第4撮像画像に基づく前記第2領域の第4領域画像と、に基づいて、前記第3領域画像と前記第4領域画像との差に対応する第2差分画像を算出し、
    前記第2差分画像に基づいて前記第2領域における欠陥領域を判定する、請求項10に記載の検査方法。
  12. 前記第1照明が、第1偏光方向に偏光した第1照明光を照射する場合には、前記第1撮像画像に基づいて、前記第1照明光による像である第1偏光画像を算出し、
    前記第1撮像画像及び前記第1偏光画像の一方を複数の区域に区分し、前記複数の区域のコントラストが互いに等しくなるように前記複数の区域の前記輝度を補正し、補正された前記第1撮像画像及び前記第1偏光画像の前記一方に基づき前記第1領域画像を算出する、請求項7~11のいずれか1つに記載の検査方法。
  13. 第1領域を含む複数の領域を含む検査対象物の表面を検査するプログラムであって、
    コンピュータに、
    少なくとも第1照明によって第1方向から照らされた前記複数の領域の1撮像画像に基づく前記第1領域の第1領域画像と、少なくとも第2照明によって第2方向から照らされた前記複数の領域の第2撮像画像に基づく前記第1領域の第2領域画像と、に基づいて、前記第1領域画像と前記第2領域画像との差に対応する第1差分画像を算出させ、
    前記第1差分画像に基づいて前記第1領域における欠陥領域を判定させる、プログラム。
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