JP2023138338A - 電源装置 - Google Patents

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寛之 高辻
Hiroyuki Takatsuji
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Abstract

【課題】大型化及び電力損失を抑制しつつ、コモンモードノイズを抑制する。【解決手段】制御電源に電気的に接続される第1入力端子及び第2入力端子と、一端が第1入力端子に電気的に接続される第1巻線と、一端が第2入力端子に電気的に接続される第2巻線とを有する第1コモンモードチョークコイルと、スイッチング素子を有し、負荷に電力を出力する主回路と、第1コモンモードチョークコイルの第1巻線の他端及び第2巻線の他端から電力の供給を受けて、スイッチング素子にスイッチング信号を出力する制御回路と、スイッチング素子に熱的に結合され、第1コモンモードチョークコイルの第2巻線の他端に電気的に接続された金属体と、を含む。【選択図】図1

Description

本発明は、電源装置に関する。
特許文献1には、スイッチング電源のノイズ対策技術が記載されている。特許文献1記載の技術では、スイッチング素子の熱を放熱する放熱板とスイッチング素子のエミッタとの間をコンデンサ又は高抵抗で電気的に接続している。
特開平5-328710号公報
スイッチング電源は、負荷に電力を供給する主回路(パワー系回路)と、主回路のスイッチング素子にスイッチング信号を出力する制御回路と、を含む。制御回路の低電位側の配線は、基準電位(例えば、接地電位)配線に電気的にされるが、主回路の低電位側の配線は、基準電位配線に電気的に接続されない。
従って、特許文献1記載の技術では、放熱板は、電気的にフローティング状態である。このため、スイッチング素子から寄生容量を介して放熱板に伝播したノイズは、放熱板と基準電位配線との間の寄生容量を介して、ノイズ電流として基準電位配線に流れ、コモンモードノイズが発生する。このコモンモードノイズがスイッチング電源の外へ流出し主回路に還流する。またコモンモードノイズがスイッチング電源の外へ流出すると、他の機器の誤動作等のノイズ問題を引き起こす。
上記のコモンモードノイズへの対策として、主回路に高インダクタンスのコモンモードチョークコイルを設ける必要がある。主回路は、高電圧又は大電流が流れる場合も多い。従って、主回路に高インダクタンスのコモンモードチョークコイルを搭載することは、スイッチング電源の大型化や、電力損失の増大などのデメリットを招く。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、大型化及び電力損失を抑制しつつ、コモンモードノイズを抑制することを目的とする。
本発明の一側面の電源装置は、制御電源に電気的に接続される第1入力端子及び第2入力端子と、一端が第1入力端子に電気的に接続される第1巻線と、一端が第2入力端子に電気的に接続される第2巻線とを有する第1コモンモードチョークコイルと、スイッチング素子を有し、負荷に電力を出力する主回路と、第1コモンモードチョークコイルの第1巻線の他端及び第2巻線の他端から電力の供給を受けて、スイッチング素子にスイッチング信号を出力する制御回路と、スイッチング素子に熱的に結合され、第1コモンモードチョークコイルの第2巻線の他端に電気的に接続された金属体と、を含む。
本発明によれば、大型化及び電力損失を抑制しつつ、コモンモードノイズを抑制するこ
とが可能となる。
図1は、第1の実施の形態の電源装置の回路構成の概要を示す図である。 図2は、第1の実施の形態の電源装置の模式図である。 図3は、第2の実施の形態の電源装置の回路構成の概要を示す図である。 図4は、第3の実施の形態の電源装置の回路構成の概要を示す図である。 図5は、第3の実施の形態の電源装置の模式図である。 図6は、第4の実施の形態の電源装置の回路構成の概要を示す図である。 図7は、第5の実施の形態の電源装置の回路構成の概要を示す図である。 図8は、第6の実施の形態の電源装置の回路構成の概要を示す図である。 図9は、第7の実施の形態の電源装置の回路構成の概要を示す図である。
以下に、本発明の電源装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態により本発明が限定されるものではない。各実施の形態は例示であり、異なる実施の形態で示した構成の部分的な置換又は組み合わせが可能であることは言うまでもない。
<第1の実施の形態>
(構成)
図1は、第1の実施の形態の電源装置の回路構成の概要を示す図である。
電源装置1は、制御電源2及び主電源3から電力の供給を受けて動作し、負荷4に電力を供給する。
制御電源2の高電位側の端子は、電源装置1の第1入力端子1aに電気的に接続されている。制御電源2の低電位側の端子は、電源装置1の第2入力端子1bに電気的に接続されている。制御電源2は、第1電圧を、第1入力端子1aと第2入力端子1bとの間に出力する。制御電源2の第1電圧は、主電源3の第2電圧より低い。
第2入力端子1bは、基準電位配線5に電気的に接続されている。基準電位配線5の基準電位は、接地電位が例示される。電源装置1が車載される場合、基準電位配線5の基準電位は、車体(シャシ)の電位が例示される。但し、本開示はこれらに限定されない。
主電源3の高電位側の端子は、電源装置1の第3入力端子1cに電気的に接続されている。主電源3の低電位側の端子は、電源装置1の第4入力端子1dに電気的に接続されている。主電源3は、第2電圧を、第3入力端子1cと第4入力端子1dとの間に出力する。
負荷4の一端は、電源装置1の第1出力端子1eに電気的に接続されている。負荷4の他端は、電源装置1の第2出力端子1fに電気的に接続されている。
電源装置1は、第1コモンモードチョークコイル10と、制御回路20と、主回路30と、金属体40と、を含む。
制御回路20は、制御電源2から電力の供給を受けて動作し、主回路30の中のスイッチング素子30bにスイッチング信号を出力する。主回路30は、スイッチング素子30bがスイッチング動作をすることで、主電源3から供給される電力を変換して、負荷4に出力する。
第1コモンモードチョークコイル10の第1巻線10aの一端は、第1入力端子1aに電気的に接続されている。第1巻線10aの他端は、高電位側の配線23の一端に電気的に接続されている。高電位側の配線23の他端は、制御回路20に電気的に接続されている。
第1コモンモードチョークコイル10の第2巻線10bの一端は、第2入力端子1bに電気的に接続されている。第2巻線10bの他端は、低電位側の配線24の一端に電気的に接続されている。低電位側の配線24の他端は、制御回路20に電気的に接続されている。
制御回路20は、電源回路21と、ゲートドライバ22と、を含む。
電源回路21は、入力コンデンサ21aと、スイッチング素子21bと、出力コンデンサ21cと、を含む。電源回路21は、コンバータ、インバータ、チョッパ等が例示されるが、本開示はこれらに限定されない。スイッチング素子21bは、1個であっても良いし、複数個であっても良い。
入力コンデンサ21aは、制御電源2から入力される電圧を平滑化する。スイッチング素子21bは、制御電源2から入力される電力を変換する。出力コンデンサ21cは、スイッチング素子21bから出力される電圧を平滑化する。
電源回路21は、制御電源2から第1コモンモードチョークコイル10を介して供給される電力を変換して、ゲートドライバ22に出力する。
ゲートドライバ22は、電源回路21から供給される電力を使用して動作する。ゲートドライバ22は、スイッチング信号を主回路30の中のスイッチング素子30bのゲートに出力する。
主回路30は、高電位側の配線31を介して、第3入力端子1cに電気的に接続されている。主回路30は、低電位側の配線32を介して、第4入力端子1dに電気的に接続されている。
主回路30は、入力コンデンサ30aと、スイッチング素子30bと、出力コンデンサ30cと、を含む。主回路30は、コンバータ、インバータ、チョッパ等が例示されるが、本開示はこれらに限定されない。スイッチング素子30bは、1個であっても良いし、複数個であっても良い。
主回路30は、高電位側の配線33を介して、第1出力端子1eに電気的に接続されている。主回路30は、低電位側の配線34を介して、第2出力端子1fに電気的に接続されている。
入力コンデンサ30aは、主電源3から入力される電圧を平滑化する。スイッチング素子30bは、主電源3から入力される電力を変換する。出力コンデンサ30cは、スイッチング素子30bから出力される電圧を平滑化する。
主回路30は、主電源3から供給される電力を変換して、負荷4に出力する。
金属体40は、第1熱伝導シート50(後述)を介して、スイッチング素子30bに熱的に結合されている。第1熱伝導シート50に代えて、熱伝導グリス等を用いても良い。
熱的に結合とは、スイッチング素子30bで発生した熱を金属体40から放熱する事である。一例として、スイッチング素子30bから金属体40に直接熱を伝える。または、スイッチング素子30bで発生した熱を放熱シート又は、グリスに伝え、放熱シート又はグリスに伝わった熱を金属体40へ伝え、金属体40に伝わった熱を空気中に伝える(放熱する)ことでもよい。グリスの素材は、シリコン、窒化ホウ素などとする。放熱シート素材は、シリコン、窒化ホウ素、グラファイトなどがある。
金属体40は、第1の実施の形態では、ヒートシンクである。ヒートシンクは、単なる板の形状であっても良いし、放熱フィンを有していても良い。金属体40は、スイッチング素子30bで発生する熱を放熱する。金属体40は、空冷されても良いし、液冷されても良い。或いは、金属体40は、ペルチェ素子などで冷却されても良い。ヒートシンクとは、スイッチング素子30bが、スイッチング素子30bよりも表面積の大きい金属体40に熱的に結合していれば、ヒートシンクとみなす。
金属体40と基準電位配線5との間には、寄生容量42が生じる。
金属体40は、配線41を介して、配線24に電気的に接続されている。つまり、金属体40は、基準電位に電気的に接続されており、金属体40の電位は、基準電位である。
図2は、第1の実施の形態の電源装置の模式図である。図2は、スイッチング素子30b及び金属体40が搭載される基板60の主面に平行な方向から電源装置1を見た模式図である。
なお、図2では、第1コモンモードチョークコイル10及び制御回路20の図示を省略している。第1コモンモードチョークコイル10及び制御回路20は、基板60に実装されても良いし、基板60に電気的に接続された第2基板(図示せず)に実装されても良い。
基板60の内部には、配線24が設けられている。配線24は、基板60の第1主面60a上又は第2主面60b上に設けられても良い。
第1熱伝導シート50は、電気的な絶縁性を有する。空気よりも熱伝導率が高ければ、熱伝導シートとみなす。熱伝導シートの素材の一例は、シリコン、窒化ホウ素、グラファイト等である。
第1熱伝導シート50は、スイッチング素子30bに熱的に結合されている。例えば、第1熱伝導シート50は、スイッチング素子30bに貼り付けられても良い。
金属体40は、第1熱伝導シート50に熱的に結合されている。例えば、金属体40は、第1熱伝導シート50に貼り付けられても良い。
スイッチング素子30bと金属体40との間には、寄生容量43が生じる。
金属体40は、配線41を介して、配線24に電気的に接続されている。配線41は、ビアなどでも良い。
(効果)
図1を参照すると、金属体40は、配線41を介して、配線24に電気的に接続されている。即ち、金属体40の電位は、基準電位である。そのため、金属体40から寄生容量42を介して基準電位配線5にノイズ電流が流れにくくなる。従って、電源装置1は、コモンモードノイズの発生を抑制できる。
一方、金属体40から配線41を介して制御回路20(配線24)にノイズ電流が流入する。配線24に流入したノイズ電流は入力コンデンサ21aを介して、配線23にも流れる。すなわち、配線23と配線24にコモンモード電流が流れる。コモンモード電流が制御電源2に到達すると、他の機器へのノイズ干渉を引き起こし、問題になる。しかしながら、電源装置1は、配線23及び24と、第1入力端子1a及び第2入力端子1bとの間に、高インダクタンスの第1コモンモードチョークコイル10を備える。これにより、電源装置1は、コモンモードノイズを電源装置1の内部に閉じ込めることができ、電源装置1の外へコモンモード電流が流出することを抑制できる。
制御回路20は、低電圧及び小電流である。そのため、第1コモンモードチョークコイル10は、高インダクタンスであっても、サイズを小型にでき、電力損失も小さい。従って、電源装置1は、高インダクタンスの第1コモンモードチョークコイル10を備えても、サイズを小型に維持でき、電力損失も抑制できる。
これにより、電源装置1は、大型化及び電力損失を抑制しつつ、コモンモードノイズを抑制できる。
第1コモンモードチョークコイル10は、電源回路21に起因するノイズを抑制することもできる。即ち、電源装置1は、電源回路21に起因するノイズも抑制することができる。
<第2の実施の形態>
第2の実施の形態の構成要素のうち、第1の実施の形態の構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
(構成)
図3は、第2の実施の形態の電源装置の回路構成の概要を示す図である。
電源装置1Aは、電源装置1(図1参照)と比較して、第2コモンモードチョークコイル70を更に含む。
第2コモンモードチョークコイル70の第1巻線70aの一端は、第3入力端子1cに電気的に接続されている。第1巻線70aの他端は、高電位側の配線31に電気的に接続されている。第2コモンモードチョークコイル70の第2巻線70bの一端は、第4入力端子1dに電気的に接続されている。第2巻線70bの他端は、低電位側の配線32に電気的に接続されている。
第2コモンモードチョークコイル70は、第1コモンモードチョークコイル10よりも低インダクタンスであると好ましい。
或いは、第2コモンモードチョークコイル70の自己共振周波数は、第1コモンモードチョークコイル10の自己共振周波数よりも低いと好ましい。例えば、第2コモンモードチョークコイル70の自己共振周波数は、10MHz(メガヘルツ)未満が例示され、第1コモンモードチョークコイル10の自己共振周波数は、10MHz以上が例示される。
(効果)
第1の実施の形態で説明したように、コモンモードノイズの主な伝播経路は、配線41及び制御回路20を通る第1経路である。しかし、配線41及び制御回路20を通らない第2経路も存在し得る。例えば、第2経路は、スイッチング素子30bから、寄生容量43(図2参照)、金属体40、寄生容量42(図3参照)及び基準電位配線5を介して、スイッチング素子30bへ還流する経路が例示される。この第2経路に、微弱ながらコモンモードノイズが流れ得る。
そこで、電源装置1Aは、配線31及び32と、第3入力端子1c及び第4入力端子1dと、の間に、低インダクタンスの第2コモンモードチョークコイル70を備える。これにより、電源装置1Aは、第2経路を流れるコモンモードノイズを抑制できる。従って、電源装置1Aは、電源装置1と比較して、コモンモードノイズを更に抑制できる。
また、第2経路に流れるコモンモードノイズは、微弱である。そのため、第2コモンモードチョークコイル70は、第1コモンモードチョークコイル10と比較して、低インダクタンスで済む。即ち、第2コモンモードチョークコイル70は、サイズが小さくて済み、電力損失が小さくて済む。従って、電源装置1Aは、第2コモンモードチョークコイル70を備えても、サイズ及び電力損失のデメリットは小さくて済む。
<第3の実施の形態>
第3の実施の形態の構成要素のうち、他の実施の形態の構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
(構成)
図4は、第3の実施の形態の電源装置の回路構成の概要を示す図である。
電源装置1Bは、電源装置1(図1参照)と比較して、筐体80を更に含む。
筐体80は、第1コモンモードチョークコイル10、制御回路20及び主回路30を収容する。
筐体80は、導電性を有しており、金属が例示される。筐体80は、導体81を介して、基準電位配線5に電気的に接続されている。つまり、筐体80は、基準電位に電気的に接続されている。
電源装置1Bが車載される場合、導体81は、金属製のネジが例示される。筐体80は、ネジによって車のシャシ、つまり基準電位に電気的に接続される。
筐体80は、第2熱伝導シート90(後述)を介して、金属体40に熱的に結合されている。第2熱伝導シート90に代えて、熱伝導グリス等を用いても良い。
筐体80は、スイッチング素子30bの熱を放熱する。筐体80は、空冷されても良いし、液冷されても良い。或いは、筐体80は、ペルチェ素子などで冷却されても良い。
図5は、第3の実施の形態の電源装置の模式図である。図5は、スイッチング素子30b及び金属体40が搭載される基板60の主面に平行な方向から電源装置1Bを見た模式図である。
電源装置1Bは、電源装置1(図2参照)と比較して、筐体80と、第2熱伝導シート90と、を更に含む。
第2熱伝導シート90は、絶縁性を有する。第2熱伝導シート90は、金属体40に熱的に結合されている。例えば、第2熱伝導シート90は、金属体40に貼り付けられても良い。
筐体80は、第2熱伝導シート90に熱的に結合されている。例えば、筐体80は、第2熱伝導シート90に貼り付けられても良い。
筐体80は、スイッチング素子30bで発生する熱を放熱する。
金属体40と筐体80との間には、寄生容量82が生じる。
(効果)
図4を参照すると、金属体40は、配線41を介して、配線24に電気的に接続されている。即ち、金属体40の電位は、基準電位となる。そのため、金属体40から寄生容量82(図5参照)を介して筐体80(シャシ)にノイズ電流が流れにくくなる。従って、電源装置1Bは、コモンモードノイズの発生を抑制できる。
一方、金属体40から配線41を介して制御回路20にコモンモードノイズが流れるようになる。しかしながら、電源装置1Bは、配線23及び24と、第1入力端子1a及び第2入力端子1bとの間に、高インダクタンスの第1コモンモードチョークコイル10を備える。これにより、電源装置1Bは、コモンモードノイズを電源装置1の内部に閉じ込めることができ、電源装置1Bの外へコモンモード電流が流出することを抑制できる。
制御回路20は、低電圧及び小電流である。そのため、第1コモンモードチョークコイル10は、高インダクタンスであっても、サイズを小型にでき、電力損失も小さい。従って、電源装置1Bは、高インダクタンスの第1コモンモードチョークコイル10を備えても、サイズを小型に維持でき、電力損失も抑制できる。
これにより、電源装置1Bは、大型化及び電力損失を抑制しつつ、コモンモードノイズを抑制できる。
第1コモンモードチョークコイル10は、電源回路21に起因するノイズを抑制することもできる。即ち、電源装置1Bは、電源回路21に起因するノイズも抑制することができる。
<第4の実施の形態>
第4の実施の形態の構成要素のうち、他の実施の形態の構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
(構成)
図6は、第4の実施の形態の電源装置の回路構成の概要を示す図である。
電源装置1Cは、電源装置1B(図4参照)と比較して、第2コモンモードチョークコイル70を更に含む。
(効果)
第1の実施の形態で説明したように、コモンモードノイズの主な伝播経路は、配線41及び制御回路20を通る第1経路である。しかし、配線41及び制御回路20を通らない第3経路も存在し得る。例えば、第3経路は、スイッチング素子30bから、寄生容量43(図5参照)、金属体40、寄生容量82(図5参照)、筐体80、導体81(図6参照)、シャシ(図示せず)及び基準電位配線5を介して、スイッチング素子30bへ還流する経路が例示される。この第3経路に、微弱ながらコモンモードノイズが流れ得る。
そこで、電源装置1Cは、配線31及び32と、第3入力端子1c及び第4入力端子1dと、の間に、低インダクタンスの第2コモンモードチョークコイル70を備える。これにより、電源装置1Cは、第3経路を流れるコモンモードノイズを抑制できる。従って、電源装置1Cは、電源装置1Bと比較して、コモンモードノイズを更に抑制できる。
また、第3経路に流れるコモンモードノイズは、微弱である。そのため、第2コモンモードチョークコイル70は、第1コモンモードチョークコイル10と比較して、低インダクタンスで済む。即ち、第2コモンモードチョークコイル70は、サイズが小さくて済み、電力損失が小さくて済む。従って、電源装置1Cは、第2コモンモードチョークコイル70を備えても、サイズ及び電力損失のデメリットは小さい。
<第5の実施の形態>
第5の実施の形態の構成要素のうち、他の実施の形態の構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
(構成)
図7は、第5の実施の形態の電源装置の回路構成の概要を示す図である。
電源装置1Dは、電源装置1C(図6参照)と比較して、金属体40は配線41を介して、配線23に接続される。
(効果)
金属体40は、交流的には、配線41、配線23及び入力コンデンサ21aを介して、配線24に電気的に接続されている。配線24は直流電位であるため、金属体40から寄生容量82(図5参照)を介して基準電位配線5にノイズ電流が流れにくくなる。その代わりに、ノイズ電流は、配線23を流れ、入力コンデンサ21aを介して、配線24にも流れ、配線23と配線24とを流れるコモンモード電流となる。しかしながら、このコモンモード電流は、第1コモンモードチョークコイル10によって遮られ、電源装置1Dの外部に流出しない。従って、電源装置1Dは、コモンモードノイズの発生を抑制できる。
<第6の実施の形態>
第6の実施の形態の構成要素のうち、他の実施の形態の構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
(構成)
図8は、第6の実施の形態の電源装置の回路構成の概要を示す図である。
電源装置1Eは、電源装置1C(図6参照)と比較して、金属体40は配線41を介して、配線31に接続される。
(効果)
金属体40から配線41を介して主回路30にコモンモードノイズが還流するようになる。電源装置1Eはコモンモードノイズを主回路30の内部に閉じ込める割合が大きくでき、電源装置1Eの外へコモンモード電流が流出することを抑制できる。
<第7の実施の形態>
第7の実施の形態の構成要素のうち、他の実施の形態の構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
(構成)
図9は、第7の実施の形態の電源装置の回路構成の概要を示す図である。
電源装置1Fは、電源装置1E(図8参照)と比較して、金属体40は配線41を介して、配線32に接続される。
(効果)
第6の実施の形態と同様の効果が得られる。
<本開示の構成例>
本開示は、下記の構成をとることもできる。
(1)
制御電源に電気的に接続される第1入力端子及び第2入力端子と、
一端が前記第1入力端子に電気的に接続される第1巻線と、一端が前記第2入力端子に電気的に接続される第2巻線とを有する第1コモンモードチョークコイルと、
スイッチング素子を有し、負荷に電力を出力する主回路と、
前記第1コモンモードチョークコイルの前記第1巻線の他端及び前記第2巻線の他端から電力の供給を受けて、前記スイッチング素子にスイッチング信号を出力する制御回路と、
前記スイッチング素子に熱的に結合され、前記第1コモンモードチョークコイルの前記第2巻線の他端に電気的に接続された金属体と、
を含む、
電源装置。
(2)
上記(1)に記載の電源装置であって、
前記金属体は、ヒートシンクである、
電源装置。
(3)
上記(1)又は(2)に記載の電源装置であって、
前記スイッチング素子と前記金属体との間に設けられた第1熱伝導シート
を更に含む、
電源装置。
(4)
上記(1)から(3)のいずれか1つに記載の電源装置であって、
主電源に電気的に接続された第3入力端子及び第4入力端子と、
一端が前記第3入力端子に電気的に接続され、他端が前記主回路に電気的に接続される第1巻線と、一端が前記第4入力端子に電気的に接続され、他端が前記主回路に電気的に接続される第2巻線と、を有し、前記第1コモンモードチョークコイルよりもインダクタンスが低い第2コモンモードチョークコイルと、
を更に含む、
電源装置。
(5)
上記(1)に記載の電源装置であって、
前記金属体に熱的に結合され、基準電位に電気的に接続された筐体
を更に含む、
電源装置。
(6)
上記(5)に記載の電源装置であって、
前記金属体と前記筐体との間に設けられた第2熱伝導シート
を更に含む、
電源装置。
(7)
上記(5)又は(6)に記載の電源装置であって、
主電源に電気的に接続される第3入力端子及び第4入力端子と、
一端が前記第3入力端子に電気的に接続され、他端が前記主回路に電気的に接続される第1巻線と、一端が前記第4入力端子に電気的に接続され、他端が前記主回路に電気的に接続される第2巻線と、を有し、前記第1コモンモードチョークコイルよりもインダクタンスが低い第2コモンモードチョークコイルと、
を更に含む、
電源装置。
(8)
上記(1)から(7)のいずれか1つに記載の電源装置であって、
前記金属体と前記第1コモンモードチョークコイルの前記第1巻線の他端とを電気的に接続した、
電源装置。
(9)
上記(4)又は(7)に記載の電源装置であって、
前記金属体と前記第2コモンモードチョークコイルの前記第1巻線の他端とを電気的に接続した、
電源装置。
(10)
上記(4)又は(7)に記載の電源装置であって、
前記金属体と前記第2コモンモードチョークコイルの前記第2巻線の他端とを電気的に接続した、
電源装置。
上記(4)又は(7)に記載の電源装置であって、
前記制御電源の電圧は、前記主電源の電圧よりも低い、
電源装置。
なお、上記した実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更/改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。
1、1A、1B、1C、1D、1E、1F 電源装置
2 制御電源
3 主電源
4 負荷
5 基準電位配線
10 第1コモンモードチョークコイル
20 制御回路
21 電源回路
21a、30a 入力コンデンサ
21b、30b スイッチング素子
21c、30c 出力コンデンサ
22 ゲートドライバ
30 主回路
40 金属体
42、43、82 寄生容量
50 第1熱伝導シート
70 第2コモンモードチョークコイル
80 筐体
81 導体
90 第2熱伝導シート

Claims (11)

  1. 制御電源に電気的に接続される第1入力端子及び第2入力端子と、
    一端が前記第1入力端子に電気的に接続される第1巻線と、一端が前記第2入力端子に電気的に接続される第2巻線とを有する第1コモンモードチョークコイルと、
    スイッチング素子を有し、負荷に電力を出力する主回路と、
    前記第1コモンモードチョークコイルの前記第1巻線の他端及び前記第2巻線の他端から電力の供給を受けて、前記スイッチング素子にスイッチング信号を出力する制御回路と、
    前記スイッチング素子に熱的に結合され、前記第1コモンモードチョークコイルの前記第2巻線の他端に電気的に接続された金属体と、
    を含む、
    電源装置。
  2. 請求項1に記載の電源装置であって、
    前記金属体は、ヒートシンクである、
    電源装置。
  3. 請求項1又は2に記載の電源装置であって、
    前記スイッチング素子と前記金属体との間に設けられた第1熱伝導シート
    を更に含む、
    電源装置。
  4. 請求項1に記載の電源装置であって、
    主電源に電気的に接続された第3入力端子及び第4入力端子と、
    一端が前記第3入力端子に電気的に接続され、他端が前記主回路に電気的に接続される第1巻線と、一端が前記第4入力端子に電気的に接続され、他端が前記主回路に電気的に接続される第2巻線と、を有し、前記第1コモンモードチョークコイルよりもインダクタンスが低い第2コモンモードチョークコイルと、
    を更に含む、
    電源装置。
  5. 請求項1に記載の電源装置であって、
    前記金属体に熱的に結合され、基準電位に電気的に接続された筐体
    を更に含む、
    電源装置。
  6. 請求項5に記載の電源装置であって、
    前記金属体と前記筐体との間に設けられた第2熱伝導シート
    を更に含む、
    電源装置。
  7. 請求項5又は6に記載の電源装置であって、
    主電源に電気的に接続される第3入力端子及び第4入力端子と、
    一端が前記第3入力端子に電気的に接続され、他端が前記主回路に電気的に接続される第1巻線と、一端が前記第4入力端子に電気的に接続され、他端が前記主回路に電気的に接続される第2巻線と、を有し、前記第1コモンモードチョークコイルよりもインダクタンスが低い第2コモンモードチョークコイルと、
    を更に含む、
    電源装置。
  8. 請求項1に記載の電源装置であって、
    前記金属体と前記第1コモンモードチョークコイルの前記第1巻線の他端とを電気的に接続した、
    電源装置。
  9. 請求項4に記載の電源装置であって、
    前記金属体と前記第2コモンモードチョークコイルの前記第1巻線の他端とを電気的に接続した、
    電源装置。
  10. 請求項4に記載の電源装置であって、
    前記金属体と前記第2コモンモードチョークコイルの前記第2巻線の他端とを電気的に接続した、
    電源装置。
  11. 請求項4に記載の電源装置であって、
    前記制御電源の電圧は、前記主電源の電圧よりも低い、
    電源装置。
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