JP2023137724A - パークロック機構 - Google Patents

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Yong-Hoon Yoon
映周 李
Young Joo Lee
興植 趙
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Abstract

【課題】動力伝達機構の小型化が可能なパークロック機構を提供する。【解決手段】パークロック機構100は、動力伝達機構の動力伝達軸4と共に回転するパークギア10と、前記パークギアに噛合する噛合位置にて前記動力伝達軸を回転不能に固定するパークポール30と、少なくとも第1の凹部と第2の凹部とを有し回転角度に応じて前記パークポールの位置を変化させるディテントプレート50と、ブリーザ通路3に収容され、前記ディテントプレートの回転角度に応じて前記第1の凹部と前記第2の凹部とのいずれかに係合する係合部材60と、前記ブリーザ通路に収容され、前記係合部材を前記ディテントプレートに向けて付勢する付勢部材と、を備え、前記係合部材が前記第1の凹部に係合した状態では、前記ブリーザ通路を前記係合部材が閉塞し、前記係合部材が前記第2の凹部に係合した状態では、前記ブリーザ通路がケースの内外を連通させる。【選択図】図1

Description

本発明は、パークロック機構に関する。
特許文献1には、出力軸に固定されたパークギアと、パークギアに噛み込むことにより、出力軸をロックされた状態とするパークポールと、その回転角度に応じてパークポールの位置を変化させるディテントレバーと、ディテントレバーの回転角度を変化させることによってパークポールの位置を変化させるアクチュエータと、を備える変速機のパークロック機構が開示されている。このパークロック機構では、パークギアにパークポールが噛み込んでおり、出力軸がロックされた状態となっているP(パーキング)レンジと、パークギアにパークポールが噛み込んでおらず、出力軸のロックが解除された状態となっている非Pレンジと、の切り換えを、ディテントレバーの回転角度を変化させることにより行う。
特開2016-211658号公報
ところで、変速機等の動力伝達機構には、車両への搭載性を考慮して、更なる小型化が求められている。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、動力伝達機構の小型化が可能なパークロック機構を提供することを目的とする。
本発明のある態様によれば、ケースと当該ケースの内外を連通させるブリーザ通路とを有する動力伝達機構にて、前記ケース内に設けられるパークロック機構は、前記動力伝達機構の動力伝達軸と共に回転するパークギアと、前記パークギアに噛合する噛合位置にて前記動力伝達軸を回転不能に固定するパークポールと、少なくとも第1の凹部と第2の凹部とを有し回転角度に応じて前記パークポールの位置を変化させるディテントプレートと、前記ブリーザ通路に収容され、前記ディテントプレートの回転角度に応じて前記第1の凹部と前記第2の凹部とのいずれかに係合する係合部材と、前記ブリーザ通路に収容され、前記係合部材を前記ディテントプレートに向けて付勢する付勢部材と、を備え、前記係合部材が前記第1の凹部に係合した状態では、前記ブリーザ通路を前記係合部材が閉塞し、前記係合部材が前記第2の凹部に係合した状態では、前記ブリーザ通路が前記ケースの内外を連通させる。
本発明のある態様では、ディテントプレートの回転角度に応じて、係合部材がディテントプレートの第1の凹部に係合した状態ではブリーザ通路は閉塞され、係合部材がディテントプレートの第2の凹部に係合した状態ではブリーザ通路はケースの内外を連通させる。また、係合部材と付勢部材とでディテントプレートの回転方向の位置を固定することができ、係合部材はブリーザ通路を開閉する蓋として機能する。そのため、ディテントプレートを固定するディテントスプリングとケースの上部のブリーザ室とを別途設ける必要がない。したがって、動力伝達機構の小型化が可能なパークロック機構を提供することができる。
図1は、本発明の実施形態に係るパークロック機構を備える動力伝達機構の構成図である。 図2は、パークロック機構の斜視図であり、パークポールが噛合位置にある状態を示す図である。 図3は、パークロック機構の斜視図であり、パークポールが解除位置にある状態を示す図である。 図4は、動力伝達機構におけるブリーザ通路近傍の断面図であり、パークポールが噛合位置にある状態を示す図である。 図5は、図4における係合部材近傍の拡大図である。 図6は、動力伝達機構におけるブリーザ通路近傍の断面図であり、パークポールが解除位置にある状態を示す図である。 図7は、図6における係合部材近傍の拡大図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係るパークロック機構100について説明する。
まず、図1を参照して、パークロック機構100を備える動力伝達機構としての減速機1について説明する。図1は、パークロック機構100を備える減速機1の構成図である。
減速機1は、例えば、車両(図示省略)に搭載される。減速機1は、駆動源としての電動モータの動力を減速して駆動輪(図示省略)に伝達する。減速機1は、運転者によるシフトレバー(図示省略)の操作に基づき、パーキングレンジ(以下、「Pレンジ」と称する。)と走行レンジ(以下、「Dレンジ」と称する。)とのいずれかに切り替えられる。減速機1は、ケース2と、ブリーザ通路3と、動力伝達軸4と、パークロック機構100と、を備える。
ケース2は、動力伝達軸4とパークロック機構100とを含む減速機1の構成部品を収容する。ケース2内には、減速機1の動力伝達軸4を含む減速機構(図示省略)を潤滑及び冷却するための油が併せて収容されている。ケース2は、横方向に向かって突出する円筒状のブリーザ通路形成部2aを有する。
ブリーザ通路3は、ブリーザ通路形成部2aの内周に形成される。ブリーザ通路3は、円形の流路断面形状を有する通路である。ブリーザ通路3は、ケース2の内外を連通させることで、減速機1内の温度の上昇に伴って上昇した内圧を外部に逃がし、減速機1の内圧上昇を防止するものである。ブリーザ通路3は、ケース2の横方向に向かって開口している。ブリーザ通路3については、図4及び図5を参照しながら、後で詳細に説明する。
動力伝達軸4は、電動モータの動力を駆動輪に伝達する軸である。動力伝達軸4は、電動モータが回転しているときには回転して動力を伝達し、電動モータが停止しているときには停止している。
パークロック機構100は、ケース2内に設けられる。パークロック機構100は、シフトレバーの操作によってPレンジが選択されたときに、減速機1の動力伝達軸4を機械的に固定するものである。
続いて、図2から図5を併せて参照して、パークロック機構100の構成について説明する。
図2は、パークロック機構100の斜視図であり、パークポール30が噛合位置にある状態を示す図である。図3は、パークロック機構100の斜視図であり、パークポール30が解除位置にある状態を示す図である。図4は、減速機1におけるブリーザ通路3近傍の断面図であり、パークポール30が噛合位置にある状態を示す図である。図5は、図4におけるボール60近傍の拡大図である。
図2及び図3に示すように、パークロック機構100は、パークギア10と、パークロッド20と、パークポール30と、パークウエッジ40と、ディテントプレート50と、係合部材としてのボール60と、付勢部材としてのコイルばね70と、アクチュエータ80と、を備える。
パークギア10は、動力伝達軸4と噛合し、動力伝達軸4と共に回転又は停止する。パークギア10の外縁部には、パークポール30の後述する爪部32と係合する歯部11が所定間隔をあけて複数設けられる。
パークロッド20は、棒状の部材により形成される。パークロッド20の先端近傍には、パークウエッジ40が取り付けられる。パークロッド20の基端は、アクチュエータ80に接続される。
パークポール30は、一対の平坦な第1側面30a及び第2側面30bを有する棒状の部材である。パークポール30は、長手方向における中央近傍に形成され第1側面30a及び第2側面30bを貫通する貫通孔31と、パークギア10の歯部11と係合する爪部32と、パークウエッジ40が摺接する摺接面33と、を有する。
貫通孔31には、パークポール30を揺動自在に支持する支持軸34(図1参照)が挿入される。
爪部32は、パークポール30の長手方向における一端部に設けられる。爪部32がパークギア10の一対の隣り合う歯部11の間に入り込むことで、歯部11と爪部32とが係合する。
摺接面33は、パークポール30の長手方向における他端部の近傍に設けられる。摺接面33は、パークウエッジ40の後述するテーパ面41と摺接する。これにより、パークポール30は、テーパ面41との摺接位置に応じて支持軸34を中心に回動する。
即ち、パークポール30は、パークロッド20の動きに応じて貫通孔31に挿入された支持軸34を中心にして揺動する。パークポール30は、パークギア10に噛合する噛合位置(図2に示す位置)にて、動力伝達軸4を回転不能に固定する。
パークポール30が揺動すると、パークギア10の歯部11とパークポール30の爪部32との係合状態が変更される。パークポール30は、パークギア10と噛合しない解除位置(図3に示す位置)にて、動力伝達軸4の固定を解除して回転自在とする。パークポール30は、外力が作用していない状態では、戻りばね(図示省略)の付勢力によって、パークギア10の歯部11とパークポール30の爪部32との係合が解除された解除位置に保持される。
パークウエッジ40は、円柱状の部材である。パークウエッジ40は、パークロッド20の先端に向かって先細りとなる傾斜面としてのテーパ面41を有する。パークウエッジ40は、アクチュエータ80の動作に伴って、パークロッド20と共にその軸方向に移動する。パークウエッジ40が軸方向に移動すると、摺接面33と当接する位置におけるテーパ面41の外径が変わるので、パークポール30を噛合位置と解除位置との間で揺動させることができる。
ディテントプレート50は、回転角度に応じてパークロッド20及びパークウエッジ40の軸方向の位置を変化させて、パークポール30の位置を変化させる。ディテントプレート50は、複数の凹部51,52を有する。具体的には、ディテントプレート50は、第1の凹部51と第2の凹部52とを有する。ディテントプレート50は、回転軸53を中心に略水平方向に回動する。
図4に示すように、第1の凹部51及び第2の凹部52は、ディテントプレート50の周方向に並ぶように設けられる。第1の凹部51及び第2の凹部52は、外周から回転軸53側に向かって凹むように形成される。第1の凹部51は、第2の凹部52よりも回転軸53側に大きく凹むように形成される。
ボール60は、ブリーザ通路3に収容される。ボール60は、複数の凹部51,52のいずれかに係合する。即ち、ボール60は、ディテントプレート50の回転角度に応じて第1の凹部51又は第2の凹部52に係合する。ボール60は、コイルばね70によってディテントプレート50に向けて押圧されて第1の凹部51又は第2の凹部52に係合することにより、ディテントプレート50の回転方向の位置を固定する。
ボール60は、ブリーザ通路3の開閉を切り替える弁体を構成する。ボール60が第1の凹部51に係合した状態では、ブリーザ通路3をボール60が閉塞する。一方、ボール60が第2の凹部52に係合した状態では、ブリーザ通路3が前記ケースの内外を連通させる。即ち、ボール60は、ブリーザ通路3を開閉する蓋として機能する。
ここで、ブリーザ通路3は、ケース2内側に開口する開口部3aと、ケース2外側に開口する開口部3bと、を有する。ブリーザ通路3には、ボール60と、コイルばね70と、固定部材71と、可動部材72と、が設けられる。
固定部材71は、略円筒状に形成される。固定部材71は、ブリーザ通路3における外側の開口端部の内周面に嵌められる。固定部材71は、コイルばね70の一端部を移動不能に支持する。
可動部材72は、略円板状に形成される。可動部材72は、ブリーザ通路3内に軸方向に移動可能に挿入される。可動部材72は、コイルばね70の他端部に当接し、固定部材71との間でコイルばね70を保持する。可動部材72には、コイルばね70と当接する平面と反対の平面の略中央に、ボール60が当接する。
可動部材72は、コイルばね70が伸長するとブリーザ通路3の開口部3aに向かって移動し、コイルばね70が収縮するとブリーザ通路3の開口部3bに向かって移動する。可動部材72は、複数の貫通孔72aを有する。
貫通孔72aは、可動部材72を厚さ方向に貫通する。貫通孔72aが設けられることで、可動部材72が設けられてもブリーザ通路3は閉塞されない。貫通孔72aは、ボール60が当接する可動部材72の中央には形成されない。貫通孔72aは、可動部材72の平面部に、周方向に間隔をあけて複数設けられる。
開口部3aは、内周側の開口端部に向かって内径が縮径するように形成される。これにより、開口部3aは、ボール60が着座する弁座を構成する。開口部3aは、ボール60が嵌まった状態で閉塞される。開口部3aは、ボール60が開口部3bに向かって移動すると、ボール60との間に環状の隙間ができる。これにより、ケース2の内外を連通させるブリーザ通路3が開かれる。
開口部3bは、固定部材71を軸方向に貫通して形成される。開口部3bは、ブリーザ通路3の外側の開口部を構成する。
このように、略水平方向に回動するディテントプレート50の横方向に延在し、ケース2の横方向に向かって開口するようにブリーザ通路3が形成されるので、一般的な自動変速機等の動力伝達機構に設けられるパークロック機構の構成を大きく変更することなく、ブリーザ通路3を形成することができる。また、ケース2の高さ方向の大きさを小さくすることができる。
コイルばね70は、ブリーザ通路3に収容される。コイルばね70は、ブリーザ通路3の延在方向に沿って伸縮する。コイルばね70は、ボール60をディテントプレート50に向けて付勢する。コイルばね70は、固定部材71と可動部材72との間に保持される。
以上のように、ディテントプレート50の回転角度に応じて、ボール60がディテントプレート50の第1の凹部51に係合した状態ではブリーザ通路3は閉塞され、ボール60がディテントプレート50の第2の凹部52に係合した状態ではブリーザ通路3はケース2の内外を連通させる。よって、パークロック機構100にブリーザ通路3を開閉する機構が設けられるので、ケース2の上部に別途ブリーザ室を設ける必要はない。また、ボール60とコイルばね70とでディテントプレート50の回転方向の位置を固定することができ、ボール60はブリーザ通路3を開閉する蓋として機能する。そのため、ディテントプレート50を固定するディテントスプリングを別途設ける必要がない。したがって、減速機1の小型化が可能なパークロック機構100を提供することができる。
また、付勢部材としてコイルばね70を用いることで、コイルばね70の中空の隙間を空気が通過できる。したがって、付勢部材が設けられることによってケース2の内外の連通に影響を及ぼすことが防止される。また、コイルばね70は、ボール60をブリーザ通路3の延在方向に動かすことができるので、安定してブリーザ通路3の開口部3aの連通状態を制御できる。
アクチュエータ80は、シフトレバーの操作に応じて動作する。アクチュエータ80には、パークロッド20が接続される。アクチュエータ80には、例えば、油圧アクチュエータ、電動アクチュエータ等が用いられる。
次に、図6及び図7を併せて参照して、パークロック機構100の具体的な動作について説明する。
図6は、減速機1におけるブリーザ通路3近傍の断面図であり、パークポール30が解除位置にある状態を示す図である。図7は、図6におけるボール60近傍の拡大図である。
図2に示すように、シフトレバーがPレンジにあるときには、パークロッド20及びパークウエッジ40は、パークポール30に近づく方向に移動している。そして、パークウエッジ40のテーパ面41が、パークポール30の摺接面33に当接して図2に示す位置まで移動することにより、パークポール30がパークギア10に向かって押し上げられる。これにより、パークポール30は揺動して噛合位置に移動し、パークギア10の歯部11とパークポール30の爪部32とが係合する(パークロック状態)。
この状態では、パークギア10と共に回転する動力伝達軸4の回転は機械的に規制されており、パークギア10及び動力伝達軸4は回転不能となっている。即ち、パークロック状態では、車両は、移動が規制される。
このとき、図4に示すように、ディテントプレート50は、パークロッド20が軸方向に移動することによって、第1の凹部51がブリーザ通路3に面する位置になるように回動している。ボール60は、コイルばね70によって押圧されて第1の凹部51に係合して、ディテントプレート50の回転方向の位置を固定している。
上述したように、第1の凹部51は、第2の凹部52よりも回転軸53側に大きく凹むように形成されている。そのため、図5に示すように、ボール60は、ブリーザ通路3からケース2内に大きく突出する位置に移動し、開口部3aと全周にわたって当接している。これにより、ブリーザ通路3が閉塞される。
このように、ボール60が第1の凹部51に係合した状態では、開口部3aをボール60が塞ぐことによってブリーザ通路3が閉塞される。即ち、ブリーザ通路3は、パークポール30が噛合位置にあるときに閉塞される。
一方、図3に示すように、シフトレバーがPレンジからDレンジに切り替えられると、アクチュエータ80が作動し、パークロッド20及びパークウエッジ40がパークポール30から離れる方向に移動する。これにより、パークウエッジ40のテーパ面41とパークポール30の摺接面33とが離間する。そして、パークポール30は、戻りばねの付勢力により、パークギア10から離間する方向に移動する。これにより、パークポール30は揺動して解除位置に移動し、パークギア10の歯部11とパークポール30の爪部32との係合が解除される(パークロック解除状態)。
この状態では、パークギア10及び動力伝達軸4は回転可能となっている。即ち、パークロック解除状態では、車両は、移動可能になっている。
このとき、図6に示すように、ディテントプレート50は、パークロッド20が軸方向に移動することによって、第2の凹部52がブリーザ通路3に面する位置になるように回動している。ボール60は、コイルばね70によって押圧されて第2の凹部52に係合して、ディテントプレート50の回転方向の位置を固定している。
上述したように、第2の凹部52は、第1の凹部51よりも回転軸53側に小さく凹むように形成されている。そのため、図7に示すように、ボール60は、ディテントプレート50に押されてブリーザ通路3内に一部が進入した位置に移動し、ボール60の外周と開口部3aの内周との間に隙間ができる。これにより、ブリーザ通路3が連通する。
このように、ボール60が第2の凹部52に係合した状態では、ボール60が開口部3aから外れることによってブリーザ通路3がケース2の内外を連通させる。即ち、ブリーザ通路3は、パークポール30が解除位置にあるときにケース2の内外を連通させる。
以上のように、ブリーザ通路3は、パークポール30が噛合位置にあるときに閉塞され、パークポール30が解除位置にあるときに連通するので、減速機1が作動し動力伝達軸4が回転しているときにケース2の内外を連通させる。したがって、減速機1が作動することによって減速機1内の温度が上昇しても、上昇した内圧を外部に逃がすことができる。
以上の本実施形態の構成及び作用効果について、まとめて説明する。
(1)ケース2と当該ケース2の内外を連通させるブリーザ通路3とを有する減速機1にて、ケース2内に設けられるパークロック機構100は、減速機1の動力伝達軸4と共に回転するパークギア10と、パークギア10に噛合する噛合位置にて動力伝達軸4を回転不能に固定するパークポール30と、少なくとも第1の凹部51と第2の凹部52とを有し回転角度に応じてパークポール30の位置を変化させるディテントプレート50と、ブリーザ通路3に収容され、ディテントプレート50の回転角度に応じて第1の凹部51と第2の凹部52とのいずれかに係合するボール60と、ブリーザ通路3に収容され、ボール60をディテントプレート50に向けて付勢する付勢部材(コイルばね70)と、を備え、ボール60が第1の凹部51に係合した状態では、ブリーザ通路3をボール60が閉塞し、ボール60が第2の凹部52に係合した状態では、ブリーザ通路3がケース2の内外を連通させる。
この構成では、ディテントプレート50の回転角度に応じて、ボール60がディテントプレート50の第1の凹部51に係合した状態ではブリーザ通路3は閉塞され、ボール60がディテントプレート50の第2の凹部52に係合した状態ではブリーザ通路3はケース2の内外を連通させる。また、ボール60とコイルばね70とでディテントプレート50の回転方向の位置を固定することができ、ボール60はブリーザ通路3を開閉する蓋として機能する。そのため、ディテントプレート50を固定するディテントスプリングとケース2の上部のブリーザ室とを別途設ける必要がない。したがって、減速機1の小型化が可能なパークロック機構100を提供することができる。
(2)好ましくは、ブリーザ通路3は、ケース2内側に開口する開口部3aを有し、ボール60が第1の凹部51に係合した状態では、開口部3aをボール60が塞ぐことによってブリーザ通路3が閉塞され、ボール60が第2の凹部52に係合した状態では、ボール60が開口部3aから外れることによってブリーザ通路3がケース2の内外を連通させる。
この構成によれば、ボール60が第1の凹部51に係合した状態では、ボール60がケース2内側に開口する開口部3aを塞ぎ、ボール60が第2の凹部52に係合した状態では、ボール60が開口部3aから外れる。このように、ケース2内側に開口する開口部3aをボール60が塞いだ状態と、開口部3aからボール60が外れた状態とで、ブリーザ通路3の開閉を切り替えている。したがって、ディテントプレート50を固定するボール60の位置によってブリーザ通路3の開閉を切り替えることができるので、ブリーザ室を別途設ける必要がない。したがって、減速機1の小型化が可能なパークロック機構100を提供することができる。
(3)好ましくは、付勢部材は、ブリーザ通路3の延在方向に伸縮するコイルばね70である。
この構成によれば、ブリーザ通路3の延在方向に伸縮するコイルばね70がボール60を付勢するので、コイルばね70の中空の隙間を空気が通過できる。したがって、付勢部材が設けられることによってケース2の内外の連通に影響を及ぼすことが防止される。また、コイルばね70は、ボール60をブリーザ通路3の延在方向に動かすことができるので、安定してブリーザ通路3の開口部3aの連通状態を制御できる。
(4)好ましくは、ブリーザ通路3は、ケース2の横方向に向かって開口している。
この構成によれば、略水平方向に回動するディテントプレート50の横方向に延在し、ケース2の横方向に向かって開口するようにブリーザ通路3が形成されるので、一般的な自動変速機等の動力伝達機構に設けられるパークロック機構の構成を大きく変更することなく、ブリーザ通路3を形成することができる。また、ケース2の高さ方向の大きさを小さくすることができる。
(5)好ましくは、ブリーザ通路3は、パークポール30が噛合位置にあるときに閉塞され、パークポール30がパークギア10と噛合しない解除位置にあるときにケース2の内外を連通させる。
この構成によれば、ブリーザ通路3は、パークポール30が噛合位置にあるときに閉塞され、パークポール30が解除位置にあるときに連通するので、減速機1が作動し動力伝達軸4が回転しているときにケース2の内外を連通させる。したがって、減速機1が作動することによって減速機1内の温度が上昇しても、上昇した内圧を外部に逃がすことができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一つを示したものに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
例えば、上記実施形態では、パークロック機構100が減速機1に適用される場合について説明した。しかしながら、パークロック機構100は、動力源としてのエンジンから入力される動力を変速して駆動軸に出力する自動変速機(有段変速機及び無段変速機)等の他の動力伝達機構に適用されてもよい。
また、上記実施形態では、ディテントプレート50は、第1の凹部51と第2の凹部52とを有するが、シフトレバーのレンジ(例えば、リバースレンジ(Rレンジ)、ニュートラルレンジ(Nレンジ)等)の数に応じて3つ以上の凹部を有していてもよい。また、上記実施形態では、ディテントプレート50の回転角度に応じて第1の凹部51と第2の凹部52とのいずれかに係合する係合部材として、ボール60を用いて、付勢部材として、ブリーザ通路3の延在方向に伸縮するコイルばね70を用いた場合について説明した。しかしながら、係合部材は、ディテントプレート50の回転角度に応じて第1の凹部51と第2の凹部52とのいずれかに係合できる形状であればよいので、例えば先端部が球状の円筒形であってもよい。また、付勢部材は、係合部材を付勢できればよいので、例えばゴムや皿バネ等の弾性体であってもよい。
100 パークロック機構
1 減速機(動力伝達機構)
2 ケース
3 ブリーザ通路
3a 開口部
4 動力伝達軸
10 パークギア
30 パークポール
50 ディテントプレート
51 第1の凹部
52 第2の凹部
60 ボール(係合部材)
70 コイルばね(付勢部材)

Claims (5)

  1. ケースと当該ケースの内外を連通させるブリーザ通路とを有する動力伝達機構にて、前記ケース内に設けられるパークロック機構であって、
    前記動力伝達機構の動力伝達軸と共に回転するパークギアと、
    前記パークギアに噛合する噛合位置にて前記動力伝達軸を回転不能に固定するパークポールと、
    少なくとも第1の凹部と第2の凹部とを有し回転角度に応じて前記パークポールの位置を変化させるディテントプレートと、
    前記ブリーザ通路に収容され、前記ディテントプレートの回転角度に応じて前記第1の凹部と前記第2の凹部とのいずれかに係合する係合部材と、
    前記ブリーザ通路に収容され、前記係合部材を前記ディテントプレートに向けて付勢する付勢部材と、
    を備え、
    前記係合部材が前記第1の凹部に係合した状態では、前記ブリーザ通路を前記係合部材が閉塞し、前記係合部材が前記第2の凹部に係合した状態では、前記ブリーザ通路が前記ケースの内外を連通させる、
    パークロック機構。
  2. 請求項1に記載のパークロック機構であって、
    前記ブリーザ通路は、前記ケース内側に開口する開口部を有し、
    前記係合部材が前記第1の凹部に係合した状態では、前記開口部を前記係合部材が塞ぐことによって前記ブリーザ通路が閉塞され、前記係合部材が前記第2の凹部に係合した状態では、前記係合部材が前記開口部から外れることによって前記ブリーザ通路が前記ケースの内外を連通させる、
    パークロック機構。
  3. 請求項1又は2に記載のパークロック機構であって、
    前記付勢部材は、前記ブリーザ通路の延在方向に伸縮するコイルばねである、
    パークロック機構。
  4. 請求項1から3のいずれか一つに記載のパークロック機構であって、
    前記ブリーザ通路は、前記ケースの横方向に向かって開口している、
    パークロック機構。
  5. 請求項1から4のいずれか一つに記載のパークロック機構であって、
    前記ブリーザ通路は、前記パークポールが前記噛合位置にあるときに閉塞され、前記パークポールが前記パークギアと噛合しない解除位置にあるときに前記ケースの内外を連通させる、
    パークロック機構。
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