JP2023137171A - 定着液 - Google Patents

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Abstract

【課題】定着液をシートに付与した後のトナーのタックを抑制しつつ、保存安定性を向上させることができる。【解決手段】定着液は、エステル系軟化剤と、オキシエチレン単位を4以上12以下有する第1ポリエチレングリコールアルキルエーテルと、オキシエチレン単位を4以上12以下有する第2ポリエチレングリコールアルキルエーテルと、水とを含有する。第2ポリエチレングリコールアルキルエーテルのアルキル基の炭素数は、第1ポリエチレングリコールアルキルエーテルのアルキル基の炭素数と異なる。【選択図】なし

Description

本発明は、定着液に関する。
従来、定着液を用いてトナーを定着させる画像形成装置が知られている。定着液は、トナーを軟化させることができるエステル系軟化剤と、溶媒としての水とを含有する。エステル系軟化剤は、水に可溶化されている(下記特許文献1参照)。
特開2021-018276号公報
上記した特許文献1に記載されるような定着液において、定着液をシートに付与した後のトナーのタックを抑制しつつ、保存安定性を向上させることが要求されている。
そこで、本開示の目的は、定着液をシートに付与した後のトナーのタックを抑制しつつ、保存安定性を向上させることができる定着液を提供することにある。
(1)本開示の定着液は、エステル系軟化剤と、第1ポリエチレングリコールアルキルエーテルと、第2ポリエチレングリコールアルキルエーテルと、水とを含有する。第1ポリエチレングリコールアルキルエーテルは、オキシエチレン単位を、4以上12以下、有する。第2ポリエチレングリコールアルキルエーテルは、オキシエチレン単位を、4以上12以下、有する。
第2ポリエチレングリコールアルキルエーテルのアルキル基の炭素数は、第1ポリエチレングリコールアルキルエーテルのアルキル基の炭素数と異なる。
(2)第1ポリエチレングリコールアルキルエーテルのアルキル基の炭素数は、3以下であってもよい。第2ポリエチレングリコールアルキルエーテルのアルキル基の炭素数は、4以上であってもよい。
(3)第1ポリエチレングリコールアルキルエーテルは、ポリエチレングリコールメチルエーテルであってもよい。
(4)第2ポリエチレングリコールアルキルエーテルは、ポリエチレングリコールブチルエーテルであってもよい。
(5)定着液中の第1ポリエチレングリコールアルキルエーテルの割合は、定着液中の第2ポリエチレングリコールアルキルエーテルの割合よりも多くてもよい。
(6)第1ポリエチレングリコールアルキルエーテルに対する第2ポリエチレングリコールアルキルエーテルの割合は、30/70以上、45/55以下であってもよい。
(7)エステル系軟化剤は、脂肪酸ジカルボン酸エステルであってもよい。
(8)エステル系軟化剤は、炭酸エステルであってもよい。
本開示の定着液によれば、アルキル基の炭素数が異なる2種類のポリエチレングリコールアルキルエーテルを含有する。
そのため、定着液をシートに付与した後のトナーのタックを抑制しつつ、保存安定性を向上させることができる。
図1は、画像形成装置の概略構成図である。
1.画像形成装置1の概略
図1を参照して、画像形成装置1の概略について説明する。
画像形成装置1は、本体筐体2と、シート収容部3と、感光ドラム4と、帯電装置5と、露光装置6と、現像装置7と、転写装置8と、付与装置9とを備える。
1.1 本体筐体2
本体筐体2は、シート収容部3と、感光ドラム4と、帯電装置5と、露光装置6と、現像装置7と、転写装置8と、付与装置9とを収容する。
1.2 シート収容部3
シート収容部3は、シートSを収容可能である。シートSは、例えば、印刷用紙である。シートSは、感光ドラム4に向かって搬送される。
1.3 感光ドラム4
感光ドラム4は、ドラム軸A1について回転可能である。ドラム軸A1は、第1方向に延びる。感光ドラム4は、第1方向に延びる。
1.4 帯電装置5
帯電装置5は、感光ドラム4の表面を帯電させる。本実施形態では、帯電装置5は、帯電ローラである。帯電装置5は、スコロトロン型帯電器であってもよい。
1.5 露光装置6
露光装置6は、帯電装置5によって帯電された感光ドラム4の表面を露光する。露光装置6は、具体的には、レーザースキャンユニットである。露光装置6は、LEDアレイであってもよい。
1.6 現像装置7
現像装置7は、感光ドラム4上にトナーを供給する。詳しくは、現像装置7は、露光装置6によって露光された感光ドラム4の表面上にトナーを供給する。現像装置7は、現像筐体71と、現像ローラ72とを有する。
1.6.1 現像筐体71
現像筐体71は、トナーを収容可能である。トナーは、非磁性一成分系のトナーである。トナーは、トナー粒子と、必要により、外添剤とを含有する。トナー粒子は、結着樹脂と、必要により、着色剤、顔料分散剤、離型剤、磁性体および帯電制御剤を含有する。結着樹脂は、トナー粒子のベースである。結着樹脂は、トナー粒子に含まれる成分を結着する。結着樹脂は、定着液が付与されることによって軟化し、その後、硬化することにより、シートSに固着する。定着液については、後述する。着色剤は、トナー粒子に所望の色を付与する。着色剤は、結着樹脂中に分散する。顔料分散剤は、着色剤の分散性を向上させる。帯電制御剤は、トナー粒子に帯電性を付与する。帯電性は、正帯電性および負帯電性のいずれであってもよい。外添剤は、トナー粒子の帯電性、流動性、保存安定性を調整する。
1.6.2 現像ローラ72
現像ローラ72は、現像筐体71内のトナーを感光ドラム4の表面に供給可能である。本実施形態では、現像ローラ72は、感光ドラム4と接触する。現像ローラ72は、所定の間隔をあけて感光ドラム4から離れていてもよい。現像ローラ72は、現像軸A2について回転可能である。現像軸A2は、第1方向に延びる。現像ローラ72は、第1方向に延びる。
1.7 転写装置8
転写装置8は、感光ドラム4上のトナーをシートSに転写する。すなわち、画像形成方法は、転写工程を含む。転写工程において、転写装置8は、感光ドラム4上のトナーをシートに転写する。本実施形態では、転写装置8は、転写ローラ81を有する。転写ローラ81は、感光ドラム4と接触する。転写ローラ81は、所定の間隔をあけて感光ドラム4から離れていてもよい。シート収容部4内のシートSは、感光ドラム4と転写ローラ81との間を通って、付与装置9へ搬送される。転写ローラ81は、感光ドラム4上のトナーを、感光ドラム4と転写ローラ81との間を通るシートSに転写する。転写ローラ81は、転写軸A3について回転可能である。転写軸A3は、第1方向に延びる。転写ローラ81は、第1方向に延びる。転写装置8は、転写ベルトを有してもよい。
1.8 付与装置9
付与装置9は、トナーが転写されたシートSに定着液を付与する。定着液は、トナーをシートSに定着させる。本実施形態では、付与装置9は、静電噴霧により、シートSに定着液を噴霧する。付与装置9は、定着ローラを備えてもよい。定着ローラは、シートSに定着液を塗布する。定着液が付与されたシートSは、本体筐体2の上面に排出される。
2.定着液の詳細
次に、定着液について説明する。
定着液は、エステル系軟化剤と、2種類のポリエチレングリコールアルキルエーテルと、イオン化促進剤と、水とを含有する。
2.1 エステル系軟化剤
エステル系軟化剤は、トナーの結着樹脂を軟化させることができる。エステル系軟化剤の1気圧での沸点は、例えば、180℃以上、好ましくは、250℃以上であり、例えば、400℃以下である。すなわち、エステル系軟化剤は、画像形成装置1が使用される環境において、蒸発しにくい。そのため、エステル系軟化剤の臭気が発生することを抑制できる。
エステル系軟化剤として、例えば、脂肪族カルボン酸エステル、炭酸エステルなどが挙げられる。
脂肪族カルボン酸エステルとして、例えば、脂肪族モノカルボン酸エステル、および、脂肪族ジカルボン酸エステルが挙げられる。
脂肪族モノカルボン酸エステルとして、例えば、デカン酸エチル(沸点243℃)、ラウリン酸エチル(沸点275℃)、パルミチン酸エチル(沸点330℃)が挙げられる。
脂肪族ジカルボン酸エステルとしては、例えば、コハク酸ジエチル(沸点196℃)、アジピン酸ジエチル(沸点251℃)、アジピン酸ジイソブチル(沸点293℃)、アジピン酸ジオクチル(沸点335℃)、セバシン酸ジエチル(沸点309℃)、セバシン酸ジブチル(沸点345℃)、セバシン酸ジオクチル(沸点377℃)、ドデカン二酸ジエチル(沸点200℃以上)、コハク酸ジエトキシエチル(沸点200℃以上)、コハク酸ジブトキシエチル(沸点200℃以上)、コハク酸ジカルビトール(別名:コハク酸ビス(エトキシジグリコール)、沸点200℃以上)、アジピン酸ジエトキシエチル(沸点200℃以上)が挙げられる。
炭酸エステルとして、例えば、炭酸エチレン(沸点261℃)、炭酸プロピレン(沸点242℃)が挙げられる。
エステル系軟化剤として、好ましくは、脂肪族ジカルボン酸エステル、および、炭酸エステルが挙げられる。
脂肪族ジカルボン酸エステルとして、好ましくは、コハク酸ジエチル、セバシン酸ジエチル、アジピン酸ジエチル、アジピン酸ジイソブチル、コハク酸ジエトキシエチル、コハク酸ジカルビトールが挙げられる。
炭酸エステルとして、好ましくは、炭酸プロピレンが挙げられる。
定着液中におけるエステル系軟化剤の割合は、例えば、5質量%以上、好ましくは、10質量%以上であり、例えば、70質量%以下、好ましくは、50質量%以下である。
2.2 2種類のポリエチレングリコールアルキルエーテル
2種類のポリエチレングリコールアルキルエーテルは、エステル系軟化剤および水の両方と相溶する。
定着液中における、2種類のポリエチレングリコールアルキルエーテルの総量の割合は、例えば、40質量%以上、好ましくは、50質量%以上であり、例えば、90質量%以下、好ましくは、80質量%以下である。
2種類のポリエチレングリコールアルキルエーテルの一方を、第1ポリエチレングリコールアルキルエーテルと定義し、他方を第2ポリエチレングリコールアルキルエーテルと定義する。つまり、定着液は、第1ポリエチレングリコールアルキルエーテルと、第2ポリエチレングリコールアルキルエーテルとを含有する。
2.2.1 第1ポリエチレングリコールアルキルエーテル
第1ポリエチレングリコールアルキルエーテルとして、例えば、ポリエチレングリコールモノアルキルエーテル、および、ポリエチレングリコールジアルキルエーテルが挙げられる。第1ポリエチレングリコールアルキルエーテルとして、好ましくは、ポリエチレングリコールモノアルキルエーテルが挙げられる。
第1ポリエチレングリコールアルキルエーテルは、オキシエチレン単位を4以上12以下有する。第1ポリエチレングリコールアルキルエーテルのオキシエチレン単位が4以上12以下であると、水およびエステル系軟化剤の両方と相溶できる。
第1ポリエチレングリコールアルキルエーテルのアルキル基の炭素数は、例えば、1以上である。第1ポリエチレングリコールアルキルエーテルのアルキル基の炭素数は、例えば、5以下、好ましくは、3以下である。第1ポリエチレングリコールアルキルエーテルのアルキル基の炭素数が3以下であると、定着液をシートSに付与した後のトナーのタックを抑制できる。
アルキル基の炭素数が3以下であるポリエチレングリコールモノアルキルエーテルとして、例えば、ポリエチレングリコールモノメチルエーテル、ポリエチレングリコールモノエチルエーテル、および、ポリエチレングリコールモノプロピルエーテルが挙げられる。第1ポリエチレングリコールアルキルエーテルとして、好ましくは、ポリエチレングリコールモノメチルエーテルが挙げられる。
なお、アルキル基の炭素数が3以下であるポリエチレングリコールジアルキルエーテルとして、例えば、ポリエチレングリコールジメチルエーテル、ポリエチレングリコールジエチルエーテル、および、ポリエチレングリコールジプロピルエーテルが挙げられる。
2.2.2 第2ポリエチレングリコールアルキルエーテル
第2ポリエチレングリコールアルキルエーテルとして、例えば、ポリエチレングリコールモノアルキルエーテル、および、ポリエチレングリコールジアルキルエーテルが挙げられる。好ましくは、第2ポリエチレングリコールアルキルエーテルとして、例えば、ポリエチレングリコールモノアルキルエーテルが挙げられる。
第2ポリエチレングリコールアルキルエーテルは、オキシエチレン単位を4以上12以下有する。第2ポリエチレングリコールアルキルエーテルのオキシエチレン単位が4以上12以下であると、水およびエステル系軟化剤の両方と相溶できる。
第2ポリエチレングリコールアルキルエーテルのアルキル基の炭素数は、第1ポリエチレングリコールアルキルエーテルのアルキル基の炭素数と異なる。
第2ポリエチレングリコールアルキルエーテルのアルキル基の炭素数は、例えば、1以上、好ましくは、4以上である。第2ポリエチレングリコールアルキルエーテルのアルキル基の炭素数が4以上であると、定着液の保存安定性を向上できる。第2ポリエチレングリコールアルキルエーテルのアルキル基の炭素数は、例えば、6以下である。
アルキル基の炭素数が4以上であるポリエチレングリコールモノアルキルエーテルとして、例えば、ポリエチレングリコールモノブチルエーテル、ポリエチレングリコールモノヘキシルエーテルが挙げられる。第1ポリエチレングリコールアルキルエーテルとして、好ましくは、ポリエチレングリコールモノブチルエーテルが挙げられる。
アルキル基の炭素数が4以上であるポリエチレングリコールジアルキルエーテルとしては、例えば、ポリエチレングリコールジブチルエーテル、ポリエチレングリコールジヘキシルエーテルが挙げられる。
定着液中の第1ポリエチレングリコールアルキルエーテルの割合は、例えば、第2ポリエチレングリコールアルキルエーテルの割合以上、好ましくは、定着液中の第2ポリエチレングリコールアルキルエーテルの割合よりも多い。
具体的には、第1ポリエチレングリコールアルキルエーテルに対する第2ポリエチレングリコールアルキルエーテルの割合(第2ポリエチレングリコールアルキルエーテル/第1ポリエチレングリコールアルキルエーテル)は、例えば、20/80以上、好ましくは、30/70以上であり、例えば、50/50以下、好ましくは、45/55以下である。
第1ポリエチレングリコールアルキルエーテルに対する第2ポリエチレングリコールアルキルエーテルの割合が上記範囲内であると、定着液をシートSに付与した後のトナーのタックを抑制しつつ、保存安定性を向上させることができる。
2.3 イオン化促進剤
イオン化促進剤は、定着液がイオン化することを促進する。詳しくは、イオン化促進剤は、定着液中において水に溶解することによりイオン化する。これにより、イオン化促進剤は、定着液全体がイオン化することを促進する。イオン化促進剤は、イオン性界面活性剤である。
イオン性界面活性剤は、アニオン性界面活性剤か、カチオン性界面活性剤か、または、両性界面活性剤である。
アニオン性界面活性剤としては、例えば、カルボン酸塩、例えば、アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩などの硫酸エステル塩、例えば、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、α-オレフィンスルホン酸塩などのスルホン酸塩、例えば、スルホコハク酸塩などが挙げられる。
カチオン性界面活性剤としては、例えば、第四級アンモニウム塩が挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えば、ベタイン型の両性界面活性剤が挙げられる。
好ましくは、イオン性界面活性剤は、硫酸エステル塩である。より好ましくは、イオン性界面活性剤は、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウムである。
定着液中のイオン化促進剤の割合は、例えば、0.01質量%以上である。定着液中のイオン化促進剤の割合は、0.05質量%以上であってもよい。定着液中のイオン化促進剤の割合は、例えば、1質量%以下である。
水に対するイオン化促進剤の質量割合(イオン化促進剤の質量/水の質量)は、例えば、1/70以上である。水に対するイオン化促進剤の質量割合は、1/50以上であってもよい。水に対するイオン化促進剤の質量割合は、例えば、2/1以下である。水に対するイオン化促進剤の質量割合は、例えば、1/2以下であってもよい。
2.4 水
水は、イオン化促進剤とともに、定着液をイオン化させる。
定着液中の水の割合は、定着液中のエステル系軟化剤の割合よりも少ない。定着液中の水の割合は、例えば、0.1質量%以上である。定着液中の水の割合が0.1質量%以上であると、シートSに対する定着液の噴霧性を確保できる。定着液中の水の割合は、2質量%以上であってもよい。定着液中の水の割合が2質量%以上であると、シートSに対する定着液の噴霧性を向上できる。定着液中の水の割合は、例えば、10質量%以下である。定着液中の水の含有割合が10質量%以下であると、保存安定性の低下を抑制できる。
3.作用効果
上記した定着液によれば、アルキル基の炭素数が異なる2種類のポリエチレングリコールアルキルエーテルを含有する。
そのため、定着液をシートSに付与した後のトナーのタックを抑制しつつ、保存安定性を向上させることができる。
4.変形例
上記実施形態の現像方式は、非磁性一成分現像方式に限定されない。
現像方式は、例えば、トナーとキャリアが混合される二成分現像方式であってもよい。二成分現像剤である場合、キャリアとしては、例えば、鉄、フェライト、マグネタイトなどの金属と、アルミニウム、鉛などの金属と、の合金が挙げられる。
キャリア粒径としては、例えば、4μm以上、好ましくは、20μm以上であり、例えば、200μm以下、好ましくは、150μm以下である。
トナーの配合割合は、キャリア100質量部に対して、例えば、1質量部以上、好ましくは、2質量部であり、例えば、200質量部以下、好ましくは、50質量部以下である。
また、キャリアは、樹脂コートキャリアや、結着樹脂に磁性粉を分散させた分散型キャリアなどであってもよい。
次に、本発明を、実施例および比較例に基づいて説明する。なお、本発明は、下記の実施例によって限定されない。
1.定着液の調製
表1から表4に示す配合割合で、エステル系軟化剤、ポリエチレングリコールアルキルエーテル、イオン化促進剤および水を混合し、各実施例および各比較例の定着液を得た。
2.定着液の評価
2.1 定着液を印刷用紙に噴霧した後のトナーのタック
加熱定着装置を取り外した画像形成装置(HL-L2360D、ブラザー工業社製)を用いて、トナー付着量5g/m2で、印刷用紙の中央に、10mm×10mmの四角形のトナー像を形成した。なお、加熱定着装置が取り外されているため、トナー像は、印刷用紙に定着していない。
次いで、定着液噴霧装置を用いて、トナー像が形成された印刷用紙に、印刷用紙1枚当たり0.1gの定着液を静電噴霧した。
定着液を噴霧してから1時間後に、トナー像の表面を指で触り、タックの度合いを以下の基準で評価した。結果を表1から表4に示す。
<評価基準>
○:タックを感じない。
△:少しタックを感じる。しかし、印刷用紙は、指に貼り付かない。
×:タックを感じる。印刷用紙は、指に貼り付く。
2.2 保存安定性
定着液を試験管に入れ、32.5℃、相対湿度80%の恒温恒湿器に入れた。24時間後に、定着液の状態を観察し、以下の基準により評価した。結果を表1から表4に示す。
<評価基準>
○:定着液は、均一である。
×:定着液は、2相に分離した。
Figure 2023137171000001
Figure 2023137171000002
Figure 2023137171000003
Figure 2023137171000004

Claims (8)

  1. エステル系軟化剤と、
    オキシエチレン単位を4以上12以下有する第1ポリエチレングリコールアルキルエーテルと、
    オキシエチレン単位を4以上12以下有する第2ポリエチレングリコールアルキルエーテルと、
    水と
    を含有し、
    前記第2ポリエチレングリコールアルキルエーテルのアルキル基の炭素数は、前記第1ポリエチレングリコールアルキルエーテルのアルキル基の炭素数と異なる、定着液。
  2. 前記第1ポリエチレングリコールアルキルエーテルのアルキル基の炭素数は、3以下であり、
    前記第2ポリエチレングリコールアルキルエーテルのアルキル基の炭素数は、4以上である、請求項1に記載の定着液。
  3. 前記第1ポリエチレングリコールアルキルエーテルは、ポリエチレングリコールモノメチルエーテルである、請求項2に記載の定着液。
  4. 前記第2ポリエチレングリコールアルキルエーテルは、ポリエチレングリコールモノブチルエーテルである、請求項2または請求項3に記載の定着液。
  5. 前記定着液中の前記第1ポリエチレングリコールアルキルエーテルの割合は、前記定着液中の前記第2ポリエチレングリコールアルキルエーテルの割合よりも多い、請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の定着液。
  6. 前記第1ポリエチレングリコールアルキルエーテルに対する前記第2ポリエチレングリコールアルキルエーテルの割合は、30/70以上、45/55以下である、請求項5に記載の定着液。
  7. 前記エステル系軟化剤は、脂肪酸ジカルボン酸エステルである、請求項1から6のいずれか一項に記載の定着液。
  8. 前記エステル系軟化剤は、炭酸エステルである、請求項1から6のいずれか一項に記載の定着液。
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