JP2023136964A - アシスト装置 - Google Patents

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Yoshitaka Yoshimi
浩充 太田
Hiromitsu Ota
和義 大坪
Kazuyoshi Otsubo
智樹 新井
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Abstract

【課題】しゃがみ姿勢の場合に、アシスト力の付与を制限することができる技術を提供する。【解決手段】アシスト装置10は、肩部及び胸部に装着される第一装着具11と、脚部に装着される第二装着具12と、大腿部の回動を補助するアシスト力を第一装着具11及び第二装着具12の間で生じさせるアクチュエータ14と、アクチュエータ14を制御する制御部40と、利用者の上半身の垂直方向に対する上体角度を検出するセンサ38と、アクチュエータ14の動作量を検出する回転検出器36と、を備える。制御部40は、上体角度θLと、上体角度θLに対する基準角度との間の第一差分値ΔθLを求めるとともに、回転角度θMと、前記基準角度における基準回転角度との間の第二差分値ΔθMを求める演算処理40a1と、第一差分値ΔθLと第二差分値ΔθMとの比較結果に基づいて、アシスト力の付与を制限するか否かを決定する決定処理40a3と、を実行する。【選択図】図5

Description

本発明は、アシスト装置に関する。
例えば、特許文献1には、利用者の肩部に装着される第一装着具と、利用者の左右の脚部に装着される第二装着具と、第一装着具と第二装着具とにわたって利用者の背面側に沿って設けられるベルト体と、第一装着具に設けられたアクチュエータとを備えるアシスト装置が開示されている。
このアシスト装置は、アクチュエータによってベルト体の一部を巻き取ることで、ベルト体に張力を生じさせる。この張力が利用者の大腿部の回動を補助するアシスト力となって利用者に作用する。
特開2021-49601号公報
上記従来のアシスト装置は、利用者の姿勢が直立姿勢から上半身を傾斜させるように姿勢変化したときに、その姿勢変化に応じたアシスト力を利用者に付与するように構成されている。
ここで、利用者が上半身を傾斜させる姿勢には、膝をほとんど屈曲させずに上半身を前傾させる前傾姿勢と、膝を屈曲させつつ上半身を前傾させるしゃがみ姿勢とが含まれる。
前傾姿勢の場合、膝をほとんど屈曲させずに上半身を前傾させるため、利用者の腰部に大きな負荷が作用する。このため、アシスト力を付与する必要性が高い。
一方、しゃがみ姿勢の場合、靴の履き替え等、利用者の職種環境によっては軽作業の場合がほとんどであり、アシスト力を付与する必要性が低いことがある。
上述のように、アシスト力を付与する必要性が低いにも関わらず利用者へアシスト力を付与すれば、駆動用バッテリの電力の無駄な消費に繋がったり、利用者の装着感を損ねたりするおそれがある。
実施形態であるアシスト装置は、利用者の肩部及び胸部の少なくとも一方に装着される第一装着具と、前記利用者の左右の脚部に装着される第二装着具と、前記利用者の大腿部の回動を補助するアシスト力を前記第一装着具及び前記第二装着具の間で生じさせるアクチュエータと、前記アクチュエータを制御する制御部と、前記利用者の上半身の垂直方向に対する上体角度を検出する第一センサと、前記アクチュエータの動作量を検出する第二センサと、を備える。前記制御部は、前記上体角度と、前記上体角度に対する基準角度との間の第一差分値を求めるとともに、前記アクチュエータの動作量と、前記上体角度が前記基準角度のときの前記アクチュエータの基準動作量との間の第二差分値を求める演算処理と、前記第一差分値と前記第二差分値との比較結果に基づいて、前記アシスト力の付与を制限するか否かを決定する決定処理と、を実行する。
本開示によれば、しゃがみ姿勢の場合に、アシスト力の付与を制限することができる。
図1は、実施形態に係るアシスト装置の背面図である。 図2は、利用者の身体に取り付けられたアシスト装置の背面図である。 図3は、利用者の身体に取り付けられたアシスト装置の側面図である。 図4は、コントロールボックスの内部を示す図である。 図5は、アシスト装置の制御構成を示すブロック図である。 図6は、前記アシスト装置を装着した利用者が姿勢を変化させる場合の説明図である。 図7は、制御部が実行するモード切替処理の一例を示すフローチャートである。 図8は、制御部が実行するしゃがみ判定処理の一例を示すフローチャートである。 図9は、第一差分値を、変換差分値に変換するための変換情報の一例を示す図である。 図10Aは、利用者の姿勢が直立姿勢と前傾姿勢との間で変化したときの上体角度と、回転角度との関係の一例を示したグラフである。 図10Bは、利用者の姿勢が直立姿勢としゃがみ姿勢との間で変化したときの上体角度と、回転角度との関係の一例を示したグラフである。
最初に実施形態の内容を列記して説明する。
[実施形態の概要]
(1)実施形態であるアシスト装置は、利用者の肩部及び胸部の少なくとも一方に装着される第一装着具と、前記利用者の左右の脚部に装着される第二装着具と、前記利用者の大腿部の回動を補助するアシスト力を前記第一装着具及び前記第二装着具の間で生じさせるアクチュエータと、前記アクチュエータを制御する制御部と、前記利用者の上半身の垂直方向に対する上体角度を検出する第一センサと、前記アクチュエータの動作量を検出する第二センサと、を備える。前記制御部は、前記上体角度と、前記上体角度に対する基準角度との間の第一差分値を求めるとともに、前記アクチュエータの動作量と、前記上体角度が前記基準角度のときの前記アクチュエータの基準動作量との間の第二差分値を求める演算処理と、前記第一差分値と前記第二差分値との比較結果に基づいて、前記アシスト力の付与を制限するか否かを決定する決定処理と、を実行する。
上体角度の変化に応じて生じる、利用者の上半身と大腿部との大腿部角度の変化量と、利用者の上体角度の変化量とがほぼ一致している場合、利用者は膝を屈曲させていないと判定することができる。また、大腿部角度の変化量と、上体角度の変化量とが乖離している場合、利用者は膝を屈曲させていると判定することができる。
上記構成において、大腿部を回動させるアシスト力を生じさせるアクチュエータの動作量に基づいて求められる第二差分値は、利用者の上半身と大腿部との大腿部角度の変化量を示す値である。
よって、上体角度の変化量を示す第一差分値と、大腿部角度の変化量を示す第二差分値とを比較することにより、利用者が膝を屈曲させているか否かを判定することができる。
これにより、利用者の姿勢が、膝をほとんど屈曲させずに上半身を前傾させる前傾姿勢、及び、膝を屈曲させて上半身を前傾させるしゃがみ姿勢のいずれであるかを判定することができ、その判定結果に基づいて、アシスト力の付与を制限するか否かを決定することができる。
よって、利用者の姿勢がしゃがみ姿勢の場合に、アシスト力の付与を制限することができる。
(2)上記アシスト装置において、アシスト力を付与する必要性が低いのは、利用者の姿勢がしゃがみ姿勢から直立姿勢へ姿勢変化するときである。
よって、前記制御部は、前記上体角度が増加から減少に転じた後、前記演算処理及び前記決定処理を実行することが好ましい。
利用者の姿勢がしゃがみ姿勢から直立姿勢へ姿勢変化するとき、上体角度は減少する。よって、この場合、上体角度が減少することから、利用者の姿勢がしゃがみ姿勢から直立姿勢へ姿勢変化している可能性があるときに演算処理及び決定処理を実行させることができる。これにより、制御部に必要以上に処理を実行させるのを抑制することができる。この結果、制御部に対する負荷を軽減できる。
(3)上記アシスト装置において、前記基準角度は、前記上体角度が増加から減少に転じたときにおける前記上体角度の最大値を含むことが好ましい。
上体角度が増加から減少に転じたときにおける上体角度の最大値は、利用者が直立姿勢から姿勢変化したときにおける利用者の上半身が最も前傾したときの上体角度を示している。
利用者が姿勢変化したときにおける上体角度の最大値は、姿勢変化ごとに異なるが、本構成によれば、上体角度の最大値及びそのときのアクチュエータの動作量を基準として両差分値を求め、アシスト力の付与を制限するか否かを決定することができる。この結果、利用者の姿勢変化ごとに異なる上体角度に応じて適切に処理を実行することができる。
また、上体角度の最大値及びそのときのアクチュエータの動作量を基準とすることで、上体角度が最大値に至るまでの経過に関係なく、アシスト力の付与を制限するか否かを決定することができる。この結果、利用者が直立姿勢から前傾姿勢又はしゃがみ姿勢への姿勢変化を終えるまでに生じる第一センサ及び第二センサの出力の誤差等を排除することができ、より精度よくアシスト力の付与を制限するか否かを決定することができる。
(4)また、上記アシスト装置において、前記第一装着具と前記第二装着具とにわたって前記利用者の背面に沿って設けられるベルト体をさらに備え、前記アクチュエータは、前記ベルト体の一部の巻き取り及び送り出しを行うモータを含んでいてもよい。
(5)上記アシスト装置において、前記アクチュエータの動作量は、前記ベルト体の一部の巻き取り量送り出し量、及び、前記モータの回転角度の少なくとも一方を含むことが好ましい。
この場合、ベルト体の一部の巻き取り量送り出し量、及び、モータの回転角度によって、アシスト力の付与を制限するか否かを決定することができる。
[実施形態の詳細]
以下、好ましい実施形態について図面を参照しつつ説明する。
〔アシスト装置の全体構成〕
図1は、実施形態に係るアシスト装置の背面図である。図2は、利用者の身体に取り付けられたアシスト装置の背面図である。図3は、利用者の身体に取り付けられたアシスト装置の側面図である。
本開示のアシスト装置10において、左右は、アシスト装置10を装着した直立姿勢にある利用者にとっての左右であり、前後は、その利用者にとっての前後であり、上下はその利用者にとっての上下である。上が利用者の頭側であり、下が利用者の足側である。
図1に示すアシスト装置10は、一つの第一装着具11と、二つの第二装着具12とを備える。
第一装着具11は、利用者(人)の身体の一部である左右の肩部BSに装着される。第一装着具11は、利用者の肩部及び胸部の少なくとも一方に装着されればよく、図示する形態以外であってもよい。
第二装着具12は、利用者の身体の他部である左右の脚部BLに装着される。本開示では、第二装着具12は、脚部BLの内の膝部BNに装着される。左側の第二装着具12と右側の第二装着具12とは左右対称であるが、構成は同じである。第二装着具12も、図示する形態以外であってもよい。
第一装着具11と二つの第二装着具12とは、腰部BW及び股関節を挟んで離れる二箇所、つまり肩部BS及び脚部BLに装着される。
第一装着具11は、ベース21と、一対の肩ベルト22と、一対の腋ベルト23とを有する。
ベース21は、後述する制御装置15等を収容するコントロールボックス30を含む。
ベース21は、一対の肩ベルト22及び一対の腋ベルト23により、利用者に背負われた状態となる。
一対の肩ベルト22は、ベース21(コントロールボックス30)の上部に設けられている。一対の肩ベルト22それぞれの先端部22aには、一対の腋ベルト23が接続されている。
一対の腋ベルト23は、ベース21(コントロールボックス30)と一対の肩ベルト22の先端部22aとを繋いでいる。腋ベルト23の長さは調整可能である。腋ベルト23の長さ調整により、ベース21が利用者の背部(背面)BBに密着した状態となる。これにより、第一装着具11は肩部BSに対して前後、左右、及び上下方向に移動不能に装着される。
第一装着具11には、例えば、肩部BSに掛ける部分として、硬質の部材が含まれていてもよい。図示しないが、第一装着具11は、利用者の腰部BWに装着される部材(腰ベルト)を、付属部として更に有していてもよい。前記腰ベルトはベース21に連結される。
第二装着具12は、柔軟性を有する布地等によって構成されている。
第二装着具12は、利用者の膝部BNに装着される膝本体部24と、膝本体部24から延びて設けられている一対の膝ベルト25とを有する。一対の膝ベルト25は、膝部BNの上下位置それぞれに巻き付けられる。一対の膝ベルト25の先端は膝本体部24に固定される。膝ベルト25は、ベルトとバックル、又は、面ファスナー等の係止部材により、膝部BNに対する巻き付き長さの調整が可能である。これにより、膝本体部24が膝部BNの後面側に密着した状態となる。第二装着具12は膝部BNに対して前後、左右、及び上下方向に移動不能となって装着される。
アシスト装置10は、第一装着具11、及び左右の第二装着具12の他に、ベルト体13、アクチュエータ14、制御装置15、バッテリ37、及び、センサ38を備える。
ベルト体13は、利用者の背面側に沿って設けられている。ベルト体13は、第一装着具11と第二装着具12とを連結する。
ベルト体13は、第一ベルト16と、第二ベルト17と、連結部材18とを有する。第一ベルト16は利用者の上半身側に設けられている。第二ベルト17は利用者の下半身側に設けられている。連結部材18は、第一ベルト16と第二ベルト17とを連結する。
第一ベルト16及び第二ベルト17それぞれは、長尺であり、可撓性を有する。連結部材18は、後にも説明するが、例えば「平カン」又は「角カン」と称される矩形の環状体27、及びバックルのような留め具28により構成されている。
第一ベルト16及び第二ベルト17は、布製又は革製の帯状の部材であり、身体の形状に沿って湾曲可能である。なお、第一ベルト16及び第二ベルト17は、紐状のベルト(ワイヤーのような部材)であってもよい。本開示の第一ベルト16及び第二ベルト17は、非伸縮性の部材である。つまり、第一ベルト16及び第二ベルト17は、長手方向に伸縮し難い特性又は伸縮しない特性を有する。
アクチュエータ14、制御装置15、バッテリ37、及び、センサ38は、ケーシングであるコントロールボックス30内に収容されている。
図4は、コントロールボックス30の内部を示す図である。コントロールボックス30は、背面プレート31と、背面プレート31を覆うカバー32とを有する。図4では、カバー32は仮想線(二点鎖線)で示されている。
カバー32の下端には、開口(切り欠き)32aが設けられている。第一ベルト16は開口32aを通過している。
アクチュエータ14は、ベルト体13の一部の巻き取り及び送り出しを可能とする。言い換えると、アクチュエータ14は、第一装着具11と第二装着具12との間において、ベルト体13を伸縮させる。
アクチュエータ14は、モータ33、減速機部34、及び駆動プーリ35を有する。
モータ33は、ブラシレスDCモータである。モータ33は、制御装置15から与えられる制御命令に基づいて、所定のトルク、所定の回転数で回転する。また、モータ33は、制御命令に基づいて正逆回転可能である。
モータ33の回転角度、回転速度、又は回転数等の回転に関するパラメータは、回転検出器36によって検出される。回転検出器36はモータ33に設けられている。本開示の回転検出器36は、ロータリエンコーダであるが、ホールセンサ又はレゾルバであってもよい。回転検出器36の出力は、制御装置15へ与えられる。
減速機部34は、複数の歯車により構成されている。減速機部34は、モータ33の回転数を減速して、減速機部34の出力軸34aを回転させる。
出力軸34aには、駆動プーリ35が一体回転可能に連結されている。駆動プーリ35には、第一ベルト16の一端部16a側が固定されている。
モータ33の正回転により駆動プーリ35が一方向に回転すると、第一ベルト16は駆動プーリ35に巻き取られる。モータ33の逆回転により駆動プーリ35が他方向に回転すると、第一ベルト16は駆動プーリ35から送り出される。
このように、アクチュエータ14は、ベルト体13の一部である第一ベルト16の巻き取り及び送り出しを行うことができる。
制御装置15は、例えば、コンピュータやモータ33の駆動回路等を含む。
制御装置15は、回転検出器36の出力及びセンサ38の出力に基づいてアクチュエータ14を制御する機能を有する。制御装置15が行う処理については、後に説明する。
センサ38は、例えば、3軸加速度センサを含む。センサ38の出力は制御装置15へ与えられる。
センサ38は、一つのセンサユニットにより構成される他、複数のセンサユニットにより構成されていてもよい。
また、センサ38は、加速度センサ以外として、傾斜センサ、ジャイロセンサ、又は、これらの組み合わせであってもよい。
また、センサ38は、コントロールボックス30の外部に設けられていてもよい。
バッテリ37は、制御装置15や、モータ33等、アシスト装置の各部に電力を供給する。
〔ベルト体について〕
ベルト体13は、上述したように、第一ベルト16と第二ベルト17と連結部材18とを有する。第一ベルト16の一端部16a側が、駆動プーリ35に巻かれて固定されている。第一ベルト16の他端部16b側が、連結部材18に固定されている。駆動プーリ35に第一ベルト16が巻き取られると、連結部材18は引き上げられる。連結部材18が強制的に引き下げられると、駆動プーリ35から第一ベルト16が巻き出される(引き出される)。
駆動プーリ35における第一ベルト16の巻き取り量又は巻き出し量(引き出し量)と、モータ33の出力軸の回転量との間には相関がある。よって、モータ33の回転に関するパラメータに基づいて、第一ベルト16の巻き取り量又は巻き出し量を得ることができる。
連結部材18は(図4参照)、環状体27と、留め具(バックル)28とを含む。留め具28は第一部材28aと第二部材28bとを有している。第一部材28a及び第二部材28bは、分離及び連結可能である。第一部材28aは、第一ベルト16の他端部16bに取り付けられている。第二部材28bと環状体27とは、短ベルト29によって連結されている。環状体27には第二ベルト17が挿通されている。
第二ベルト17は、環状体27で折り返され、環状体27に掛けられている。環状体27は、折り返された第二ベルト17を支持する。これにより、第二ベルト17は、環状体27に固定されることなく、環状体27に支持される。よって、第二ベルト17は、その長手方向の両方向(図4の矢印X方向)に移動自在である。
図1及び図2に示すように、第二ベルト17は、第二装着具12に取り付けられている。具体的に説明すると、第二ベルト17は一本の帯状部材により構成されている。第二ベルト17の一端部17a側が、左の第二装着具12に取り付けられている。第二ベルト17の他端部17d側が、右の第二装着具12に取り付けられている。第二ベルト17の途中部17cが、連結部材18に掛けられている。
第二ベルト17は、途中部17cの他、連結部材18(途中部17c)から左の第二装着具12までの左脚ベルト部19と、連結部材18(途中部17c)から右の第二装着具12までの右脚ベルト部20とを含む。
上述のように、第二ベルト17は、環状体27に固定されていないので、左脚ベルト部19の長さと右脚ベルト部20の長さとは、自由に変更可能である。ただし、左脚ベルト部19の長さと右脚ベルト部20の長さとの合計は一定である。この構成により、利用者の例えば歩行が第二ベルト17によって制限されず、利用者は楽に歩行できる。
第二ベルト17は、更に、繋ぎ部材39を有する。繋ぎ部材39は、左脚ベルト部19と右脚ベルト部20とを連結している。
繋ぎ部材39を設けたことにより、例えば、利用者が直立姿勢から図4に示すように前屈姿勢となるように姿勢を変更した場合に、左脚ベルト部19と右脚ベルト部20との左右の間隔が広がってしまうのを防止することが可能となる。つまり、左脚ベルト部19と右脚ベルト部20とが利用者の脚部BLにおける背面側に沿わないようになるのを防止することが可能となる。
〔制御装置によるアシスト力の制御について〕
図5は、アシスト装置10の制御構成を示すブロック図である。
図5に示すように、制御装置15には、回転検出器36、及びセンサ38が接続されている。制御装置15は、これらを制御するとともに、回転検出器36、及びセンサ38からの出力を取得する。
制御装置15は、コンピュータ等からなる制御部40と、駆動回路(モータドライバ)42とを含む。
駆動回路42は、制御部40から与えられる制御命令に基づいてモータ33を動作制御する。
制御部40は、CPU(Central Prossesing Unit)40aと、メモリやハードディスク等の記憶装置40bとを含む。
CPU40aは、記憶装置40bに記憶されている各種プログラム及び各種パラメータ等に基づいて、種々の処理を実行する。
CPU40aは、利用者の姿勢に応じて、アシスト力の制御を行う機能を有する。CPU40aは、回転検出器36及びセンサ38の出力に基づいて、モータ33(アクチュエータ14)を制御するための制御命令を生成し駆動回路42に与える処理を実行する。CPU40aは、この制御命令によって、利用者の姿勢に応じたアシスト力をアクチュエータ14に発生させる。これにより、CPU40aは、利用者の姿勢に応じたアシスト力の制御を行う。
また、CPU40aは、演算処理40a1、及び決定処理40a3を実行する機能を有する。演算処理40a1、及び決定処理40a3については、後に説明する。
記憶装置40bには、変換情報40b1が記憶されている。変換情報40b1については、後に説明する。
以下、CPU40a(制御部40)によって通常行われるアシスト力の制御について説明する。
制御部40は、上述のように、回転検出器36の出力及びセンサ38の出力に基づいて、アクチュエータ14を制御する。
制御部40は、回転検出器36の出力に基づいて、アクチュエータ14(モータ33)の動作量を取得する。回転検出器36は、アクチュエータ14の動作量を検出する第二センサを構成する。アクチュエータ14の動作量には、モータ33の回転角度や、ベルト体13の巻き取り量及び送り出し量が含まれる。
本実施形態において、回転検出器36は、アクチュエータ14の動作量として、モータ33の回転角度を検出する。
アシスト力を発生させないとき、制御部40は、アシスト力を発生させる場合と比べて弱い力でベルト体13を巻き取る方向に動作するように(トルクを発生させるように)アクチュエータ14を制御する。これにより、ベルト体13には弱い張力(初期張力)がアクチュエータ14から付与される。よって、ベルト体13は緩まない。
例えば、利用者が直立姿勢から前傾姿勢になると、ベルト体13にはその姿勢変化に起因して張力が生じる。この場合、姿勢変化に起因するベルト体13の張力がモータ33を強制的に回転させる(モータ33が空転する。)。よって、ベルト体13はアクチュエータ14の動力によらずに送り出される。又は、前傾姿勢となるように姿勢変化が開始されると、制御部40がアクチュエータ14を動作させ、ベルト体13を送り出す。
反対に、利用者が前傾姿勢から直立姿勢になると、ベルト体13はその姿勢変化に起因して緩もうとする。この場合、直立姿勢となるように姿勢変化が開始されると、制御部40は、ベルト体13に作用する張力を維持するために、アクチュエータ14を動作させ、ベルト体13を巻き取る。
このように、ベルト体13には常に張力が付与されている。このため、駆動プーリ35によるベルト体13の巻き取り量及び送り出し量と、利用者の姿勢との間には相関がある。また、モータ33の回転角度は、ベルト体13が送り出されると、その送り出し量に応じて増加し、ベルト体13が巻き取られると、その巻き取り量に応じて減少する。
よって、ベルト体13の巻き取り又は送り出しを行うモータ33の回転角度と、利用者の姿勢との間にも相関がある。
駆動プーリ35によるベルト体13の巻き取り量及び送り出し量、及び、モータ33の回転角度は、上述のように、アクチュエータ14の動作量である。つまり、アクチュエータ14の動作量と、利用者の姿勢との間に相関がある。
よって、制御部40は、回転検出器36の出力に基づいて利用者の姿勢及び動作を検出することができる。
制御部40が検出(判定)することができる利用者の姿勢には、直立姿勢や、前傾姿勢、しゃがみ姿勢等が含まれる。
また、制御部40は、センサ38の出力に基づいて上体角度を取得する。上体角度とは、利用者の上半身の垂直方向に対する角度である。センサ38は3軸加速度センサである。センサ38は利用者の上半身に設けられている。よって、制御部40は、センサ38の出力に基づいて上体角度を取得することができる。
このように、センサ38は、利用者の上体角度を検出する第一センサを構成する。
制御部40は、センサ38の出力に基づいて、利用者の上半身の姿勢及び動作を検出することができる。
制御部40は、回転検出器36の出力及びセンサ38の出力のうち少なくとも一方に基づいて制御命令を生成し、制御命令を駆動回路42へ与える。これにより、制御部40は、アクチュエータ14を制御する。
アクチュエータ14は、制御命令が与えられた駆動回路42の動作制御に基づいて動作し、ベルト体13の巻き取り及び送り出し、並びに、その一時停止等を行う。
これにより、アクチュエータ14は、利用者の姿勢に応じて制御される。
図6は、前記アシスト装置10を装着した利用者が姿勢を変化させる場合の説明図である。図6では、直立姿勢の利用者、前傾姿勢の利用者、及びしゃがみ姿勢の利用者を示している。
直立姿勢とは、利用者の上半身及び大腿部が垂直方向にほぼ沿っている姿勢をいう。また、前傾姿勢とは、利用者の膝部BNがほとんど屈曲しない状態で、利用者の上半身が前方に傾斜している姿勢をいう。しゃがみ姿勢とは、利用者の膝部BNが屈曲した状態で、利用者の上半身が前方に傾斜している姿勢をいう。
図6中、直立姿勢の利用者の上半身UB及び大腿部BFは、垂直線VLにほぼ平行となっている。
前傾姿勢の利用者の上半身UBは、垂直線VLに対して前方へ傾斜している。
また、前傾姿勢の利用者の膝部BNは屈曲していない。よって、前傾姿勢の利用者の大腿部BFは、垂直線VLにほぼ平行となっている。
しゃがみ姿勢の利用者の上半身UBは、垂直線VLに対して前方へ傾斜している。また、しゃがみ姿勢の利用者の膝部BNは屈曲している。よって、しゃがみ姿勢の利用者の大腿部BFは、垂直線VLに対して傾斜している。
ここで、図6中の利用者が直立姿勢と前傾姿勢との間で姿勢変化する場合について説明する。
まず、直立姿勢の利用者が前傾姿勢になる方向へ姿勢変化を開始すると、ベルト体13は、アクチュエータ14の動力によらずに送り出される。これにより、利用者は無理なく、前傾姿勢となることができる。
図6に示すように、垂直線VLに対する利用者の上半身UBの角度である上体角度θがθ1に至り、上体角度θがθ1の状態で前傾姿勢が維持されたとすると、ベルト体13の送り出しは停止される。なお、姿勢変化の開始及び終了は、回転検出器36の出力又はセンサ38の出力によって検出可能である。
次に、前傾姿勢の利用者が直立姿勢になる方向へ姿勢変化を開始すると、制御部40は、回転検出器36の出力及びセンサ38の出力に基づいて、利用者が前傾姿勢から直立姿勢になる方向に姿勢変化を開始したことを検知し、アクチュエータ14を動作させてベルト体13を巻き取らせる。
このとき、制御部40は、初期張力を付与する場合よりも大きいトルクが生じるようにアクチュエータ14を制御する。
アクチュエータ14(のモータ33)によって第一ベルト16が駆動プーリ35に巻き取られると、連結部材18は第二ベルト17をアクチュエータ14側、つまり、上側に引き上げられる。第二ベルト17は、その両端部17a,17dが左右の第二装着具12に取り付けられている。第二装着具12は膝部BNに固定されている。このため、第一ベルト16が駆動プーリ35に巻き取られると、第一ベルト16及び第二ベルト17に張力が作用する。この張力が、利用者に対するアシスト力(補助力)として作用する。
この張力は、第一装着具11に、後方へ向かう作用力F1を生じさせる。つまり、前傾姿勢の利用者の上半身を起き上がらせる方向の作用力F1が生じる。また、これと同時に、前記張力は、第二ベルト17に、利用者の左臀部及び右臀部を前方に押し出す作用力F2を生じさせる。
つまり、アクチュエータ14は、第一装着具11及び第二装着具12の間で大腿部の回動を補助するアシスト力を生じさせる。
これにより、利用者は前傾姿勢から直立姿勢に楽に復帰することが可能となり、利用者の前屈姿勢における背筋及び大腿四頭筋等の筋力負荷を軽減して、利用者の動作を補助することができる。
このように、前傾姿勢の利用者が直立姿勢になる方向へ姿勢変化を開始すると、制御部40は、利用者にアシスト力を付与するためのトルクをアクチュエータ14に発生させる。
〔モード切替処理及びしゃがみ判定処理について〕
本実施形態のアシスト装置10は、上述のように、前傾姿勢の利用者が直立姿勢になる方向へ姿勢変化を開始したときに、利用者に対して必要なアシスト力を付与する。
ここで、センサ38により検出される上体角度θの変化について考える。
図6中、前傾姿勢の利用者が直立姿勢になる方向へ姿勢変化を開始したとき、利用者の上半身UBは直立姿勢に向かって起立を開始する。
このとき、利用者の上体角度θは減少する。
また、図6中、しゃがみ姿勢の利用者が直立姿勢になる方向へ姿勢変化を開始したときも、前傾姿勢の場合と同様、利用者の上半身UBは直立姿勢に向かって起立を開始する。この場合も利用者の上体角度θは減少する。
このように、上体角度θには、前傾姿勢の場合と、しゃがみ姿勢の場合とで、顕著な差が生じない。よって、例えば、制御部40が、センサ38の出力のみに基づいて利用者の姿勢を判定する場合、利用者の姿勢が、前傾姿勢、及び、しゃがみ姿勢のいずれであるのかを判定することは困難である。
また、制御部40が、回転検出器36の出力のみに基づいて利用者の姿勢を判定する場合においても、同様であり、利用者の姿勢が、前傾姿勢、及び、しゃがみ姿勢のいずれであるのかを判定することは困難である。
しゃがみ姿勢の場合、靴の履き替え等、利用者の職種環境によっては軽作業の場合がほとんどであり、アシスト力を付与する必要性が低いことがある。
必要性が低い場合にまでアシスト力を付与することは、バッテリ37の電力の無駄な消費に繋がったり、利用者の装着感を損ねたりするおそれがある。
このため、本実施形態のアシスト装置10は、利用者の姿勢が、前傾姿勢、及び、しゃがみ姿勢のいずれであるのかを判定する処理と、その判定結果に基づいて、アシスト力を付与するか否かを決定する処理とを実行する機能を有する。
制御部40は、アシスト装置10の動作モードとして、アシストモード、及び、アイドルモードのいずれかを実行する。
アシストモードとは、上述のように、回転検出器36の出力及びセンサ38の出力のうち少なくとも一方に基づいて、利用者に対してアシスト力を付与するモードである。
アイドルモードとは、回転検出器36の出力及びセンサ38の出力に関わらず、初期張力の付与を維持し、アシスト力の付与を制限するモードである。
図7は、制御部40が実行するモード切替処理の一例を示すフローチャートである。
制御部40は、モード切替処理を常時実行する。
モード切替処理において、制御部40は、まず、切替フラグがオフであるか否かを判定する(図7中、ステップS1)。切替フラグとは、アシスト装置10の動作モードをアイドルモードに切り替えるか否かを示すためのフラグである。
図7中、ステップS1において、切替フラグがオフであると判定する場合、制御部40は、ステップS2へ進み、アシスト装置10の動作モードをアシストモードに設定し、ステップS1へ戻る。
一方、切替フラグがオフでない(オンである)と判定する場合、制御部40は、ステップS3へ進み、アシスト装置10の動作モードをアイドルモードに設定し、ステップS1へ戻る。
制御部40は、モード切替処理を繰り返すことで、切替フラグに応じて、動作モードを切り替える処理を行う。
図8は、制御部40が実行するしゃがみ判定処理の一例を示すフローチャートである。
しゃがみ判定処理は、利用者の上半身UBが前傾している場合に、前傾姿勢、及び、しゃがみ姿勢のいずれであるかを判定し、判定結果に応じて切替フラグの設定を行う処理である。
しゃがみ判定処理において、制御部40は、まず、切替フラグをオフにし(図8中、ステップS11)、上体角度θ、及びモータ33の回転角度θを取得する(図8中、ステップS12)。
制御部40は、センサ38の出力に基づいて上体角度θを取得し、回転検出器36の出力に基づいて回転角度θを取得する。
図6にて示したように、上体角度θは、垂直線VLに対する利用者の上半身UBの角度である。より詳細には、図6に示すように、垂直線VLと、上体軸UBLとが成す角度である。上体軸UBLは、利用者の上半身UBの長手方向に沿う軸線である。上体軸UBLは、利用者の姿勢が直立姿勢のとき、垂直線VLと一致する軸として制御部40によって設定される。
図8中、ステップS12において、上体角度θ及びモータ33の回転角度θを取得すると、制御部40は、上体角度θが閾値Th1以上であるか否かを判定する(図8中、ステップS13)。
閾値Th1は、利用者が上半身UBを傾斜させるように姿勢変化を開始しているか否かを判定するための閾値である。
上体角度θが閾値Th1以上でないと判定すると、制御部40は、再度ステップS12に戻って、上体角度θ、及びモータ33の回転角度θを取得する。
よって、制御部40は、上体角度θが閾値Th1以上と判定するまで、ステップS12,S13を繰り返す。
上体角度θが閾値Th1以上と判定すると、制御部40は、ステップS14へ進み、上体角度θの最大値θL,max、及び、基準回転角度θM,stdをそれぞれ0に設定し(図8中、ステップS14)、ステップS15へ進む。
最大値θL,maxは、第一差分値Δθ(後に説明する)を求めるための上体角度θに対する基準角度である。
基準回転角度θM,stdは、第二差分値Δθ(後に説明する)を求めるための基準動作量である。基準回転角度θM,stdは、上体角度θが最大値θL,maxのときの回転角度θである。
ステップS14において、最大値θL,max、及び基準回転角度θM,stdは、それぞれ0にリセットされる。
ステップS15において、制御部40は、ステップS12にて取得した上体角度θが、最大値θL,max以上か否かを判定する(図8中、ステップS15)。
上体角度θが、最大値θL,max以上であると判定すると、制御部40は、ステップS16ヘ進み、最大値θL及び基準回転角度θM,stdを更新する。より具体的に、制御部40は、ステップS12にて取得した上体角度θを最大値θL,maxに設定する。また、制御部40は、ステップS12にて取得した回転角度θを基準回転角度θM,stdに設定する(図8中、ステップS16)。
ステップS16の後、制御部40は、ステップS17へ進み、新たに、上体角度θ及びモータ33の回転角度θを取得する(ステップS17)。
次いで、制御部40は、ステップS18において、上体角度θが閾値Th3以下であるか否かを判定する(図8中、ステップS18)。
閾値Th3は、利用者が上半身UBを傾斜させた状態から直立姿勢へ姿勢変化したか否かを判定するための閾値である。閾値Th3は閾値Th1よりも小さい値に設定される。
上体角度θが閾値Th3以下であると判定すると、制御部40は、ステップS11に戻る。この場合、制御部40は、利用者の姿勢が直立姿勢であると判定し、切替フラグをオフに設定してアシストモードへ切り替える。
このとき、閾値Th3が閾値Th1よりも小さいので、ステップS11へ戻った後、再度ステップS12で取得された上体角度θが閾値Th1以上となってしまうのを抑制することができる。
上体角度θが閾値Th3以下でない(閾値Th3よりも大きい)と判定すると、制御部40は、ステップS15へ戻り、ステップS17にて取得した上体角度θが、最大値θL,max以上か否かを判定する(図8中、ステップS15)。
上体角度θが漸次増加する場合、制御部40は、ステップS15,S16,S17,S18を繰り返すことで、最大値θL,max及び基準回転角度θM,stdの更新を繰り返す。
上体角度θが増加から減少に転じると、制御部40は、ステップS15において、ステップS17にて取得した上体角度θが、最大値θL,max以上でないと判定する。
この場合、制御部40は、ステップS19へ進み、基準回転角度θM,std及び直近に取得した回転角度θを用いて、第二差分値Δθを求める(図8中、ステップS19)。第二差分値Δθは、基準回転角度θM,stdと、直近に取得した回転角度θとの間の差分である。
第二差分値Δθは、基準回転角度θM,stdを基準としたときの回転角度θの変化量を示している。
次いで、制御部40は、ステップS20へ進み、最大値θL,max及び直近に取得した上体角度θを用いて、第一差分値Δθを求める(図8中、ステップS20)。第一差分値Δθは、最大値θL,maxと、直近に取得した上体角度θとの間の差分である。
第一差分値Δθは、利用者の上半身が最も前傾したときの上体角度である最大値θL,maxを基準としたときの上体角度θの変化量を示している。
このように、制御部40は、上体角度θと最大値θL,max(基準角度)との間の第一差分値Δθを求めるとともに、回転角度θ(アクチュエータの動作量)と基準回転角度θM,std(基準動作量)との間の第二差分値Δθを求める演算処理40a1(図5)を実行する。
さらに、制御部40は、ステップS20において、第一差分値Δθに基づいて、変換差分値ΔθM,comvを求める。
変換差分値ΔθM,comvは、利用者の姿勢が前傾姿勢と直立姿勢との間で姿勢変化するときに上体角度が第一差分値Δθだけ変化したと想定したときの、モータ33の回転角度の変化量を示す値である。
上述したように、上体角度θ及び回転角度θは利用者の上半身の角度に関する値である。よって、上体角度θ及び回転角度θは相互に変換可能である。また、第一差分値Δθ及び第二差分値Δθも相互に変換可能である。
図9は、第一差分値Δθを、変換差分値ΔθM,comvに変換するための変換情報の一例を示す図である。
図9中、横軸は、第一差分値Δθを示す。縦軸は、第一差分値Δθに対応する第二差分値Δθを示す。縦軸の第二差分値Δθは、利用者の姿勢が前傾姿勢と直立姿勢との間で姿勢変化したと想定したときにおいて、第一差分値Δθに対応する値である。
図9に示すように、変換情報40b1は、第一差分値Δθと、第二差分値Δθとの相関関係を示している。
変換情報40b1が示す相関関係は、利用者が直立姿勢と前傾姿勢との間で姿勢変化したときの第一差分値Δθと、第二差分値Δθとを実際に測定し、測定結果に基づいて求められる。
図9に示すように、第一差分値Δθと第二差分値Δθとは、ほぼ線形関係となっている。よって、第一差分値Δθを、変換情報40b1に適用すると、第一差分値Δθに対応する第二差分値Δθが得られる。この第一差分値Δθに対応する第二差分値Δθが、変換差分値ΔθM,comvとされる。
変換情報を用いることで、第一差分値Δθ及び第二差分値Δθは相互に変換可能である。
なお、変換情報40b1は、第一差分値Δθと第二差分値Δθとを変数として持つ数式であってもよい。
制御部40は、変換情報40b1を用いることで、第一差分値Δθに基づいて、変換差分値ΔθM,comvを求める(図8中、ステップS20)。
制御部40は、第一差分値Δθと、第二差分値Δθとを比較するために、変換差分値ΔθM,comvを求める。
ステップS20において変換差分値ΔθM,comvを求めると、制御部40は、ステップS21に進み、変換差分値ΔθM,comvと、第二差分値Δθとの差(の絶対値)が、閾値Th2以上か否かを判定する(図8中、ステップS21)。
変換差分値ΔθM,comvと、第二差分値Δθとの差が、閾値Th2以上ではないと判定すると、制御部40は、ステップS17へ進み、上述と同様の処理を行う。
変換差分値ΔθM,comvと、第二差分値Δθとの差が、閾値Th2以上であると判定すると、制御部40は、ステップS22へ進み、ステップS21による判定が所定回数連続して繰り返されたか否かについて判定する(図8中、ステップS22)。
ステップS22において、ステップS21による判定を所定回数連続して繰り返していないと判定すると、制御部40は、ステップS17へ進み、上述と同様の処理を行う。
ステップS21による判定を所定回数連続して繰り返したと判定すると、制御部40は、ステップS23へ進み、切替フラグをオンに設定する。
これにより、制御部40は、アシスト装置10の動作モードをアイドルモードに切り替える(図7中、ステップS3)。アイドルモードでは、制御部40は、初期張力のみを付与するため、アシスト力の付与が制限される。
ステップS23において切替フラグをオンに設定すると、制御部40は、ステップS17へ進み、上述と同様の処理を行う。
上記処理を繰り返し、ステップS18において上体角度θが閾値Th3以下であると判定すると、制御部40は、利用者の姿勢が直立姿勢であると判定し、ステップS11に戻り、切替フラグをオフに設定する。
これにより、制御部40は、アシスト装置10の動作モードをアシストモードに切り替える(図7中、ステップS2)。
よって、制御部40は、変換差分値ΔθM,comvと、第二差分値Δθとの差が、閾値Th2以上であると継続的に判定し(図8中、ステップS21,S22)、かつ、利用者が上半身UBを傾斜させた状態から直立姿勢へ姿勢変化したと判定するまでの間(図8中、ステップS18)、アシスト装置10の動作モードをアイドルモードに切り替える(図8中、ステップS23)。
利用者が上半身UBを傾斜させた状態から直立姿勢へ姿勢変化したと判定すると(図8中、ステップS18)、制御部40は、アシスト装置10の動作モードをアシストモードに切り替える(図8中、ステップS11)。
本実施形態において、制御部40は、ステップS21において、第一差分値Δθを変換した変換差分値ΔθM,comvと、第二差分値Δθとを比較し、その比較結果に基づいて動作モードの切り替えを行い、アシスト力の付与を制限するか否かを決定する決定処理40a3(図5)を行う。
本実施形態の制御部40は、決定処理40a3において、利用者の姿勢が前傾姿勢、及びしゃがみ姿勢のいずれであるかを判定することができ、この判定結果に基づいてアシスト力の付与を制限するか否かを決定する。
図6に示すように、大腿部角度δは、上体軸UBLと、大腿部軸BFLとが成す角度である。大腿部軸BFLは、利用者の大腿部BFの長手方向に沿う軸線である。大腿部軸BFLは、利用者の姿勢が直立姿勢のとき、垂直線VLと一致するように設定することができる。
前傾姿勢の場合、垂直線VLと、大腿部軸BFLとがほぼ一致するので、上体角度θと、大腿部角度δとはほぼ一致する。よって、図6に示すように、前傾姿勢のときに上体角度θがθ1の場合、大腿部角度δもθ1となる。
一方、しゃがみ姿勢の場合、利用者の膝部BNが屈曲するので、大腿部軸BFLは、垂直線VLに対して傾斜する。このため、しゃがみ姿勢のときに上体角度θがθ1の場合、大腿部角度δは、θ1よりも大きいθ2となる。
このように、しゃがみ姿勢の場合、上体角度θと、大腿部角度δとが乖離する。
利用者の姿勢が直立姿勢と前傾姿勢との間で変化する場合、上体角度θと、大腿部角度δとがほぼ一致するので、上体角度θの変化量と、大腿部角度δの変化量とは、ほぼ一致する。
これに対して、利用者の姿勢が直立姿勢としゃがみ姿勢との間で変化する場合、大腿部角度δの方が上体角度θよりも大きいので、大腿部角度δの変化量の方が上体角度θの変化量よりも大きくなる。よって、上体角度θの変化量と、大腿部角度δの変化量との間においても乖離が生じる。
よって、上体角度θの変化量と、大腿部角度δの変化量とを比較すれば、利用者の姿勢が前傾姿勢、及びしゃがみ姿勢のいずれかであるかを判定できる。
ここで、ベルト体13は、上半身UBの第一装着具11と、膝部BNの第二装着具12との間を連結している。アシスト装置10は、利用者の大腿部BFの回動を補助するアシスト力を第一装着具11及び第二装着具12の間で生じさせる。
よって、上半身UBに対して大腿部BFが前方側へ回動するとベルト体13が送り出され、回転角度θは増加する。また、上半身UBに対して大腿部BFは後方側へ回動するとベルト体13が巻き取られ、回転角度θは減少する。
つまり、回転角度θ、及び、ベルト体13の送り出し量及び巻き取り量は、大腿部角度δとの間で相関がある。
よって、回転角度θは大腿部角度δを示す値である。また、第二差分値Δθは大腿部角度δの変化量を示す値である。
以上より、上体角度θの変化量である第一差分値Δθと、大腿部角度δの変化量を示す値である第二差分値Δθとを比較すれば、利用者の姿勢が前傾姿勢、及びしゃがみ姿勢のいずれかであるかを判定できる。
図10Aは、利用者の姿勢が直立姿勢と前傾姿勢との間で変化したときの上体角度θと、回転角度θとの関係の一例を示したグラフである。
図10A中、点UPは、利用者の姿勢が直立姿勢であるときの点、点FPは、利用者が姿勢変化を終えて前傾姿勢に至ったときの点である。線図g1は、点UPから点FPまでの上体角度θと、回転角度θとの関係を示している。線図g1は、点UPから点FPへ到達するまでの関係と、点FPから点UPへ到達するまでの関係の両方を示している。
図10Aに示すように、点UPと点FPとの間において、線図g1に示すようにほぼ線形となっている。
図10Bは、利用者の姿勢が直立姿勢としゃがみ姿勢との間で変化したときの上体角度θと、回転角度θとの関係の一例を示したグラフである。
図10B中、点UPは、利用者の姿勢が直立姿勢であるときの点、点CPは、利用者が姿勢変化を終えてしゃがみ姿勢に至ったときの点である。線図g2は、点UPから点CPへ至ったときの上体角度θと、回転角度θとの関係を示している。線図g3は、点CPから点FPへ至ったときの上体角度θと、回転角度θとの関係を示している。線図g4は、点CPが前傾姿勢であると想定したときの上体角度θと、回転角度θとの関係を示している。
図10Bに示すように、線図g2及び線図g3は、共に線形ではない。これは、しゃがみ姿勢では、大腿部BFの回動に加え膝部BNも屈曲されるため、上体角度θと回転角度θとが線形にならないためである。
よって、この場合、点CPが前傾姿勢であると想定したときの線図g4と、線図g2及び線図g3とは相違している。
線図g4は線形であるので、線図g4における上体角度θの変化量及び回転角度θの変化量は、一定の関係を維持する。
一方、線図g2及び線図g3は線形ではないので、線図g2,g3における上体角度θの変化量と、回転角度θの変化量との間には、一定の関係は現れない。
よって、上体角度θの変化量である第一差分値Δθと、大腿部角度δの変化量を示す値である第二差分値Δθとを比較し、両者の差が相対的に大きければ、利用者の姿勢がしゃがみ姿勢であると判定でき、両者の差が相対的に小さければ、利用者の姿勢が前傾姿勢であると判定できる。
制御部40は、図8中、ステップS21において、第一差分値Δθ(変換差分値ΔθM,comv)と、第二差分値Δθとを比較し、変換差分値ΔθM,comvと、第二差分値Δθとの差が閾値Th2よりも大きければ、上体角度θの変化量と、大腿部角度δの変化量との間に乖離が生じていると判定し、利用者の姿勢がしゃがみ姿勢であると判定する。
また、変換差分値ΔθM,comvと、第二差分値Δθとの差が閾値Th2よりも小さければ、上体角度θの変化量と、大腿部角度δの変化量とはほぼ一致していると判定し、利用者の姿勢が前傾姿勢であると判定する。
なお、閾値Th2は、変換差分値ΔθM,comvと、第二差分値Δθとが十分乖離していると判定することができる値に設定される。より詳細には、閾値Th2は、利用者の姿勢がしゃがみ姿勢であるときの変換差分値ΔθM,comvと、第二差分値Δθとの差を実際に求め、実際に求めた値に基づいて設定することができる。
このように、制御部40は、変換差分値ΔθM,comvと、第二差分値Δθとを比較することで、利用者の上半身UBが前傾している場合における利用者の姿勢が前傾姿勢及びしゃがみ姿勢のいずれであるかを判定することができる(図8中、ステップS21)。
さらに、ステップS21による判定結果に基づいて、アシスト力の付与を制限するか否かを決定することができる。
これにより、利用者の姿勢がしゃがみ姿勢の場合に、アシスト力の付与を制限することができる。
また、図8中、ステップS22において、ステップS21による判定が所定回数連続して繰り返されたと判定すると、制御部40は切替フラグをオンにする。
つまり、制御部40は、変換差分値ΔθM,comvと、第二差分値Δθとの差が、閾値Th2以上であると継続的に判定された場合に、制御部40は切替フラグをオンにする。これにより、一時的に変換差分値ΔθM,comvと、第二差分値Δθとの差が、閾値Th2以上であると判定された場合に、切替フラグをオンにしてしまうことを防止することができる。
また、アシスト装置10において、アシスト力を付与する必要性が低いのは、利用者の姿勢がしゃがみ姿勢から直立姿勢へ姿勢変化するときである。よって、制御部40は、上体角度θが増加から減少に転じた後、以降の処理(演算処理40a1、決定処理40a3)を行う。
例えば、利用者の姿勢が図10A中の点FPに至り、点FPから点UPへ向かって姿勢変化を開始すると、上体角度θは増加から減少に転じる。よって、制御部40は、点FPから点UPへ向かって姿勢変化を開始すると、演算処理40a1及び決定処理40a3を行う。
図10Bの場合も同様であり、利用者の姿勢が図10B中の点CPに至り、点CPから点UPへ向かって姿勢変化を開始すると、上体角度θは増加から減少に転じる。よって、制御部40は、点CPから点UPへ向かって姿勢変化を開始すると、演算処理40a1及び決定処理40a3を行う。
このように、利用者の姿勢がしゃがみ姿勢から直立姿勢へ姿勢変化するとき、上体角度θは減少する。よって、本実施形態では、上体角度θが減少することから、利用者の姿勢がしゃがみ姿勢から直立姿勢へ姿勢変化している可能性があるときに決定処理等を実行させることができる。これにより、制御部40に必要以上に処理を実行させるのを抑制することができる。この結果、制御部40に対する負荷を軽減できる。
また、本実施形態では、上体角度θが増加から減少に転じたときにおける上体角度θの最大値θL,maxを基準角度とし、第一差分値Δθを求めるように構成されている。
上体角度θが増加から減少に転じたときにおける上体角度θの最大値θL,maxは、利用者が直立姿勢から姿勢変化したときにおける利用者の上半身が最も前傾したときの上体角度θを示している。
つまり、図10Aでは、点FPにおける上体角度θが最大値θL,maxである。また、図10Bでは、点CPにおける上体角度θが最大値θL,maxである。
利用者が姿勢変化したときにおける最大値θL,maxは、姿勢変化ごとに異なるが、本構成によれば、最大値θL,max及びそのときの回転角度θ(アクチュエータ14の動作量)を基準として両差分値を求め、アシスト力の付与を制限するか否かを決定することができる。この結果、利用者の姿勢変化ごとに異なる上体角度θに応じて適切に処理を実行することができる。
また、最大値θL,max及びそのときの回転角度θを基準とすることで、上体角度θが最大値に至るまでの経過に関係なく両差分値を求めることができ、アシスト力の付与を制限するか否かを決定することができる。この結果、利用者が直立姿勢から前傾姿勢又はしゃがみ姿勢への姿勢変化を終えるまでに生じるセンサ38及び回転検出器36の出力の誤差等を排除することができ、より精度よくアシスト力の付与を制限するか否かを決定することができる。
特に、本実施形態のように第一装着具11と第二装着具12とを連結するベルト体13によってアシスト力を付与する場合、ベルト体13が利用者に接触したり、ベルト体13が何かに引っかかったりすることで、回転検出器36により検出される回転角度θに誤差が生じるおそれがある。
しかし、本実施形態のように、最大値θL,max及びそのときの回転角度θを基準とすることで、上体角度θが最大値θL,maxに至るまでの経過に関係なく、アシスト力の付与を制限するか否かを決定することができる。
〔その他〕
今回開示した実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。
例えば、上記実施形態では、第一差分値Δθを求めるための基準角度として、最大値θL,maxを用いた場合を例示した。しかし、基準角度として、予め設定された値を設定してもよい。この場合、最大値θL,maxの更新に関する処理の実行が不要となる。ただし、演算処理40a1及び決定処理40a3については常時実行する必要が生じる。
また、本実施形態では、第一差分値Δθを変換差分値ΔθM,comvに変換し、決定処理40a3において、変換差分値ΔθM,comvと第二差分値Δθとを比較する場合を例示した。しかし、第二差分値Δθを利用者の上半身の角度に相当する値に変換し、決定処理40a3において、第一差分値Δθと、第二差分値Δθを変換した値とを比較するように構成してもよい。
また、本実施形態では、回転検出器36によって、アクチュエータ14の動作量であるモータ33の回転角度θを検出する場合を例示したが、回転検出器36に代えて駆動プーリ35によるベルト体13の巻き取り量及び送り出し量を測定するためのエンコーダを用いることもできる。上述したように、駆動プーリ35によるベルト体13の巻き取り量及び送り出し量もアクチュエータ14の動作量として扱うことができるからである。
また、本実施形態では、アイドルモードにおいて、初期張力の付与を維持する場合を例示したが、アイドルモードにおいて、全くベルト体13に張力を付与しないように制御してもよい。
また、本実施形態では、第一装着具11と第二装着具12とを連結するベルト体13の一部の巻き取り及び送り出しを行うアクチュエータ14によってアシスト力を生じさせるアシスト装置の場合を例示した。しかし、本実施形態は、他の形態のアシスト装置にも採用することができる。
他の形態のアシスト装置として、利用者の上半身に装着される上半身装着具と、前記利用者の大腿部に沿って配置され、前記装着具に対して回動可能なアームと、前記アームを回動させるトルクを発生させるアクチュエータと、前記アームに設けられるとともに、前記大腿部に装着される脚装着具と、を備え、上半身装着具と脚装着具との間で、利用者の股関節を回動させるような回転トルクをアシスト力としてアクチュエータに発生させるアシスト装置が挙げられる。このようなアシスト装置においても本実施形態と同様の構成を適用することができる。
本発明の権利範囲は、上述の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された構成と均等の範囲内でのすべての変更が含まれる。
10 アシスト装置 11 第一装着具 12 第二装着具
13 ベルト体 14 アクチュエータ 15 制御装置
16 第一ベルト 16a 一端部 16b 他端部
17 第二ベルト 17a 一端部 17c 途中部
17d 他端部 18 連結部材 19 左脚ベルト部
20 右脚ベルト部 21 ベース 22 肩ベルト
22a 先端部 23 腋ベルト 24 膝本体部
25 膝ベルト 27 環状体 28 留め具
28a 第一部材 28b 第二部材 29 短ベルト
30 コントロールボックス 31 背面プレート
32 カバー 32a 開口 33 モータ
34 減速機部 34a 出力軸 35 駆動プーリ
36 回転検出器 37 バッテリ 38 センサ
39 繋ぎ部材 40 制御部 40a CPU
40a1 演算処理 40a3 決定処理 40b 記憶装置
40b1 変換情報 42 駆動回路 BB 背部
BF 大腿部 BFL 大腿部軸 BL 脚部
BN 膝部 BS 肩部 BW 腰部
UB 上半身 UBL 上体軸 VL 垂直線

Claims (5)

  1. 利用者の肩部及び胸部の少なくとも一方に装着される第一装着具と、
    前記利用者の左右の脚部に装着される第二装着具と、
    前記利用者の大腿部の回動を補助するアシスト力を前記第一装着具及び前記第二装着具の間で生じさせるアクチュエータと、
    前記アクチュエータを制御する制御部と、
    前記利用者の上半身の垂直方向に対する上体角度を検出する第一センサと、
    前記アクチュエータの動作量を検出する第二センサと、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記上体角度と、前記上体角度に対する基準角度との間の第一差分値を求めるとともに、前記アクチュエータの動作量と、前記上体角度が前記基準角度のときの前記アクチュエータの基準動作量との間の第二差分値を求める演算処理と、
    前記第一差分値と前記第二差分値との比較結果に基づいて、前記アシスト力の付与を制限するか否かを決定する決定処理と、を実行する
    アシスト装置。
  2. 前記制御部は、
    前記上体角度が増加から減少に転じた後、前記演算処理及び前記決定処理を実行する
    請求項1に記載のアシスト装置。
  3. 前記基準角度は、前記上体角度が増加から減少に転じたときにおける前記上体角度の最大値を含む
    請求項1又は請求項2に記載のアシスト装置。
  4. 前記第一装着具と前記第二装着具とにわたって前記利用者の背面に沿って設けられるベルト体をさらに備え、
    前記アクチュエータは、前記ベルト体の一部の巻き取り及び送り出しを行うモータを含む
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のアシスト装置。
  5. 前記アクチュエータの動作量は、前記ベルト体の一部の巻き取り量送り出し量、及び、前記モータの回転角度の少なくとも一方を含む
    請求項4に記載のアシスト装置。
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