JP2023136918A - 測位システム、通信装置、測位方法、および測位プログラム - Google Patents

測位システム、通信装置、測位方法、および測位プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】無線信号を阻害する遮蔽物がある場合においても測位の精度の低下が抑えられる測位システム、通信装置、測位方法、および測位プログラムを提供する。【解決手段】測位システム1において、通信装置3および基地局装置6の間で通信される無線信号が阻害されているときに、測位エリアにおける当該通信装置3の位置は、基地局装置6との間で通信される無線信号および基準位置に基づいて演算された位置から、他の通信装置3との間で通信される無線信号および当該他の通信装置3が記憶している当該他の通信装置3の位置に基づいて演算された位置に補正される。【選択図】図2

Description

本開示は、測位システム、通信装置、測位方法、および測位プログラムに関する。
特許文献1は、エレベーターシステムの例を開示する。エレベーターシステムにおいて、乗場の周囲に第1エリアおよび第2エリアが設定される。第2エリアは、第1エリアより狭い。利用者の所持する携帯端末は、現在位置が第1エリア内であることを検知すると、行先階に関する情報を含む呼び情報を取得する。携帯端末は、現在位置が第2エリア内であることを検知すると、呼び情報に基づいて呼び信号を生成し、生成した呼び信号を送信する。
特開2020-104955号公報
特許文献1において、携帯端末の現在位置は、無線ビーコンとの間で通信される無線信号の強度に基づいて認識される。ここで、携帯端末および無線ビーコンの間の無線信号が遮蔽物などによって阻害される場合に、携帯端末の現在位置の認識の精度が低下する。
本開示は、このような課題の解決に係るものである。本開示は、無線信号を阻害する遮蔽物がある場合においても測位の精度の低下が抑えられる測位システム、通信装置、測位方法、および測位プログラムを提供する。
本開示に係る測位システムは、測位エリアにおける基準位置にある基準通信部と、前記測位エリアにおいて、前記基準通信部との間で無線信号の通信が可能な第1通信部と、前記測位エリアにおいて、前記基準通信部との間で無線信号の通信が可能であり、前記第1通信部との間で無線信号の通信が可能な第2通信部と、前記基準通信部および前記第1通信部の間で通信される無線信号および前記基準位置に基づいて、前記測位エリアにおける前記第1通信部の位置を演算する第1直接位置演算部と、前記第1直接位置演算部が演算した前記測位エリアにおける前記第1通信部の位置を記憶する第1記憶部と、前記基準通信部および前記第2通信部の間で通信される無線信号および前記基準位置に基づいて、前記測位エリアにおける前記第2通信部の位置を演算する第2直接位置演算部と、前記第2直接位置演算部が演算した前記測位エリアにおける前記第2通信部の位置を記憶する第2記憶部と、前記第1通信部および前記第2通信部の間で通信される無線信号および前記第2記憶部が記憶している前記第2通信部の位置に基づいて、前記測位エリアにおける前記第1通信部の位置を演算する第1間接位置演算部と、前記基準通信部および前記第1通信部の間で通信される無線信号が阻害されているかを判定する判定部と、前記基準通信部および前記第1通信部の間で通信される無線信号が阻害されていると前記判定部が判定する場合に、前記第1記憶部が記憶している前記測位エリアにおける前記第1通信部の位置を、前記第1直接位置演算部が演算した位置から前記第1間接位置演算部が演算した位置に補正する補正部と、を備える。
本開示に係る通信装置は、基準位置を含む測位エリアにおいて移動可能な通信装置であり、前記測位エリアにおいて、前記基準位置にある基準通信部との間で無線信号の通信が可能であり、前記基準通信部との間で無線信号の通信が可能で前記測位エリアにおける自身の位置を記憶する他通信装置との間で無線信号の通信が可能な測位通信部と、前記基準通信部および前記測位通信部の間で通信される無線信号および前記基準位置に基づいて、前記測位エリアにおける前記測位通信部の位置を演算する直接位置演算部と、前記直接位置演算部が演算した前記測位エリアにおける前記測位通信部の位置を記憶する位置情報記憶部と、前記測位通信部および前記他通信装置の間で通信される無線信号および前記他通信装置が記憶している前記他通信装置の位置に基づいて、前記測位エリアにおける前記測位通信部の位置を演算する間接位置演算部と、前記基準通信部および前記測位通信部の間で通信される無線信号が阻害されているかを判定する判定部と、前記基準通信部および前記測位通信部の間で通信される無線信号が阻害されていると前記判定部が判定する場合に、前記位置情報記憶部が記憶している前記測位エリアにおける前記測位通信部の位置を、前記直接位置演算部が演算した位置から前記間接位置演算部が演算した位置に補正する補正部と、を備える。
本開示に係る測位方法は、基準位置を含む測位エリアにおいて移動可能な通信装置の測位方法であり、前記基準位置にある基準通信部との間で通信される無線信号および前記基準位置に基づいて、前記測位エリアにおける前記通信装置の位置を演算する直接位置演算ステップと、前記直接位置演算ステップにおいて演算した前記測位エリアにおける前記通信装置の位置を記憶する記憶ステップと、前記基準通信部との間で無線信号の通信が可能で前記測位エリアにおける自身の位置を記憶する他通信装置との間で通信される無線信号および前記他通信装置が記憶している前記他通信装置の位置に基づいて、前記測位エリアにおける前記通信装置の位置を演算する間接位置演算ステップと、前記基準通信部との間で通信される無線信号が阻害されているかを判定する判定ステップと、前記基準通信部との間で通信される無線信号が阻害されていると前記判定ステップにおいて判定する場合に、前記記憶ステップにおいて記憶した前記測位エリアにおける前記通信装置の位置を、前記直接位置演算ステップにおいて演算した位置から前記間接位置演算ステップにおいて演算した位置に補正する補正ステップと、を備える。
本開示に係る測位プログラムは、基準位置を含む測位エリアにおいて移動可能な通信装置に、前記基準位置にある基準通信部との間で通信される無線信号および前記基準位置に基づいて、前記測位エリアにおける前記通信装置の位置を演算する直接位置演算ステップと、前記直接位置演算ステップにおいて演算した前記測位エリアにおける前記通信装置の位置を記憶する記憶ステップと、前記基準通信部との間で無線信号の通信が可能で前記測位エリアにおける自身の位置を記憶する他通信装置との間で通信される無線信号および前記他通信装置が記憶している前記他通信装置の位置に基づいて、前記測位エリアにおける前記通信装置の位置を演算する間接位置演算ステップと、前記基準通信部との間で通信される無線信号が阻害されているかを判定する判定ステップと、前記基準通信部との間で通信される無線信号が阻害されていると前記判定ステップにおいて判定する場合に、前記記憶ステップにおいて記憶した前記測位エリアにおける前記通信装置の位置を、前記直接位置演算ステップにおいて演算した位置から前記間接位置演算ステップにおいて演算した位置に補正する補正ステップと、を実行させる。
本開示に係る測位システム、通信装置、測位方法、または測位プログラムであれば、無線信号を阻害する遮蔽物がある場合においても測位の精度の低下が抑えられる。
実施の形態1に係る測位システムの概略図である。 実施の形態1に係る測位システムの構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る判定部による無線信号の阻害の判定の例を示す図である。 実施の形態1に係る測位システムの動作の例を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る測位システムの動作の例を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る測位システムの動作の例を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る測位システムの主要部のハードウェア構成図である。 実施の形態2に係る測位システムの構成を示すブロック図である。
本開示の対象を実施するための形態について添付の図面を参照しながら説明する。各図において、同一または相当する部分には同一の符号を付して、重複する説明は適宜に簡略化または省略する。なお、本開示の対象は以下の実施の形態に限定されることなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲において、実施の形態の任意の構成要素の変形、または実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る測位システム1の概略図である。
測位システム1は、例えば施設2に適用される。施設2は、例えば、屋内施設もしくは屋外施設、またはこれらを複合した施設などである。施設2は、例えば、1つまたは複数の建物などからなる。施設2は、例えば、建物などの一部であってもよい。測位システム1において、測位エリアが設定される。測位エリアは、施設2の一部または全部の領域である。測位エリアは、例えば、施設2に適用されたエレベーターの乗場を含むエリア、または当該エレベーターのかごの内部のエリアなどである。測位エリアは、施設2における通路または部屋などのエレベーターに関しないエリアであってもよい。
測位システム1が適用される施設2において、複数の通信装置が稼働している。この例において、通信装置3a、通信装置3b、および通信装置3cが稼働している。ここで、通信装置3a、通信装置3b、および通信装置3cなどを特に区別しない場合に、単に通信装置3と表記する場合がある。各々の通信装置3は、施設2において移動可能な装置である。通信装置3は、例えば、当該通信装置3を所持する利用者が運搬することによって移動するスマートフォンなどの携帯端末4などである。この例において、通信装置3aおよび通信装置3bは、互いに異なる利用者に所持される携帯端末4である。あるいは、通信装置3は、例えば、自律的に移動可能なロボットまたはモビリティなどの自律移動体5であってもよい。この例において、通信装置3cは、自律移動体5である。各々の通信装置3は、記録媒体に記録されたプログラムを読み込み、当該プログラムに従って動作することで各機能を実行する。当該プログラムを記録する記録媒体は、例えば通信装置3に内蔵されるもの、または通信装置3に接続されるものなどであってもよい。当該プログラムは、例えばインターネットなどの通信網を通じて各々の通信装置3にインストールされるものであってもよいし、当該プログラムを記録した外部の可搬な記録媒体から読み込ませることで各々の通信装置3にインストールされるものであってもよい。当該プログラムは、例えばスマートフォンなどの通信装置3にインストールされるアプリケーションソフトウェアなどである。複数の通信装置3の一部または全部は、測位システム1の内部装置であってもよいし、測位システム1の外部装置であってもよい。
測位システム1は、測位エリアにおける各々の通信装置3の位置を取得するシステムである。測位システム1は、基地局装置6と、管理装置7と、を備える。
基地局装置6は、測位エリアにおける基準位置に配置される。基準位置は、測位エリアにおける各々の通信装置3の位置の基準となる位置である。この例において、基準位置は、測位エリアについて予め設定された位置である。基準位置は、例えば、エレベーターの乗場などに設定される。基地局装置6、および各々の通信装置3は、互いに無線信号の通信が可能であるように構成される。基地局装置6は、例えば、無線ビーコンなどである。測位エリアは、例えば基地局装置6の無線信号による通信が可能な範囲であってもよい。
管理装置7は、測位システム1において取得される各々の通信装置3の位置の情報を管理する装置である。管理装置7は、例えば、1つまたは複数のサーバコンピュータなどである。管理装置7の機能の一部または全部は、施設2の内部または外部に配置された1つまたは複数の装置に搭載されるものであってもよい。管理装置7の機能の一部または全部は、他の装置と共有されるハードウェア上に搭載されるものであってもよい。管理装置7の機能の一部または全部は、クラウドサービス上の記憶または処理のリソースなどによって実装されるものであってもよい。管理装置7は、例えばインターネットなどの通信網を通じて、外部装置などとの間の通信を行う。
測位システム1において、各々の通信装置3の位置は、無線信号の通信によって取得される。例えば、通信装置3および基地局装置6の相対位置は、当該通信装置3および基地局装置6の間の無線信号の通信によって取得される。基地局装置6は基準位置に配置されているので、各々の通信装置3の位置は、無線信号の通信によって取得された相対位置および基準位置によって取得される。
一方、通信装置3および基地局装置6の間の無線信号は、遮蔽物などによって阻害されることがある。遮蔽物は、例えば、他の通信装置3、施設2の利用者、施設2の構造物、または施設2に配置されたその他の物品などである。図1において、通信装置3aおよび基地局装置6の間の無線信号が、通信装置3bを所持する利用者によって阻害される状況の例が示される。このとき、通信装置3aの位置は、例えば通信装置3aおよび通信装置3bの相対位置および通信装置3bの位置によって取得される。通信装置3aおよび通信装置3bの間の相対位置は、通信装置3aおよび通信装置3bの間の無線信号の通信によって取得される。このように、通信装置3aおよび通信装置3bの間の無線信号が阻害されていない場合に、通信装置3aの位置は、通信装置3bの位置を介して取得される。通信装置3aの位置は、同様に、通信装置3cの位置を介して取得されてもよい。
ここで、装置間の相対位置は、例えば装置間の距離および方向の情報を含む。装置間の距離の情報は、例えばToF(Time of Flight)などによって取得される。装置間の方向の情報は、例えばPDoA(Phase Difference of Arrival)などによって取得される。通信装置3および基地局装置6の相対位置は、例えば次のように取得される。通信装置3は、相対位置を取得するときに、無線信号である測位信号を基地局装置6に送信する。基地局装置6は、通信装置3から測位信号を受信すると、無線信号である応答信号を当該通信装置3に送信する。このとき、基地局装置6は、測位信号の受信から応答信号の送信までに要した処理時間の情報を応答信号に含めて送信する。通信装置3は、基地局装置6から応答信号を受信すると、測位信号の送信時刻から応答信号の受信時刻までの時間、および基地局装置6における処理時間などに基づいて、基地局装置6との間で無線信号の伝播に要する時間を算出する。通信装置3は、算出した時間に基づいて、基地局装置6との間の距離の情報を取得する。また、通信装置3が例えば無線信号の受信点を複数有するときに、通信装置3は、各々の受信点で受信した応答信号の位相差などに基づいて、基地局装置6との間の方向の情報を取得する。2つの通信装置3の間の相対位置も同様に取得される。なお、装置間の相対位置を取得する方法は、装置間で通信される無線信号に基づくものであればよく、ここで例示した方法に限定されない。
図2は、実施の形態1に係る測位システム1の構成を示すブロック図である。
基地局装置6および各々の通信装置3は、測位通信部8を備える。測位通信部8は、測位システム1において位置情報の取得測位に用いられる無線信号の通信を行う部分である。測位システム1において取得される通信装置3の位置は、当該通信装置3が搭載する測位通信部8の位置である。測位通信部8は、アンテナ9と、通信制御部10と、を備える。アンテナ9は、無線信号の送受信を行う装置である。アンテナ9は、例えば無線信号として電磁波を送受信する。この例において、アンテナ9は、UWB(Ultra Wide Band)の無線信号を送受信する。アンテナ9は、例えばインパルス無線方式などで通信を行う。通信制御部10は、アンテナ9による無線信号の送受信の制御を行う装置である。通信制御部10は、例えば、アンテナ9から送信する無線信号に含める情報の変換、およびアンテナ9が受信する無線信号に含まれる情報の変換などの処理を行う。基地局装置6および各々の通信装置3に搭載される測位通信部8は、互いに同様の実装であってもよいし、実装に差異があってもよい。基地局装置6に搭載される測位通信部8は、基準通信部の例である。
基地局装置6は、基準情報記憶部11を備える。基準情報記憶部11は、基準位置などの情報を記憶する機能を搭載する部分である。基準位置などの情報は、例えば、測位エリアにおける座標などの形式で記憶される。
各々の通信装置3は、直接位置演算部12と、位置情報記憶部13と、間接位置演算部14と、判定部15と、補正部16と、位置情報通信部17と、を備える。
通信装置3の直接位置演算部12は、当該通信装置3の測位エリアにおける位置を、当該通信装置3および基地局装置6の間の無線信号の通信によって取得された相対位置、および基準位置に基づいて演算する機能を搭載する部分である。ここで、基準位置の情報は、例えば基地局装置6から送信される無線信号に基づいて取得される。当該無線信号は、例えば、基準情報記憶部11から読み込まれた基準位置の情報を含むように、基地局装置6の測位通信部8を通じて送信される。このように、直接位置演算部12は、測位エリアにおける基準位置を基準とした通信装置3の位置を直接的に演算する。
通信装置3の位置情報記憶部13は、当該通信装置3の位置などの情報を記憶する機能を搭載する部分である。通信装置3の位置などの情報は、例えば、測位エリアにおける座標などの形式で記憶される。位置情報記憶部13は、例えば、直接位置演算部12が演算した通信装置3の位置などを記憶する。
通信装置3の間接位置演算部14は、当該通信装置3の測位エリアにおける位置を、当該通信装置3および他の通信装置3の間の無線信号の通信によって取得された相対位置、および当該他の通信装置3の位置に基づいて演算する機能を搭載する部分である。ここで、当該他の通信装置3の位置の情報は、例えば当該他の通信装置3から送信される無線信号に基づいて取得される。該無線信号は、例えば、当該他の通信装置3の位置情報記憶部13から読み込まれた位置の情報を含むように、当該他の通信装置3の測位通信部8を通じて送信される。このように、間接位置演算部14は、測位エリアにおける通信装置3の位置を、他の通信装置3の位置を介して間接的に演算する。
通信装置3の判定部15は、当該通信装置3および基地局装置6の間で通信される無線信号が阻害されているか否かを判定する機能を搭載する部分である。判定部15は、例えば、無線信号の信号強度またはその変化などに基づいて無線信号が阻害されているか否かを判定する。また、直接伝播する無線信号が遮蔽物などによって阻害されるときに、周囲の物体による反射などを経て伝播する無線信号が受信されることがある。あるいは、無線信号が遮蔽物などによって阻害されるときに、当該無線信号から読み取られる情報に誤りが生じることがある。このような場合に、直接位置演算部12が演算する通信装置3の位置に変化が生じうる。このため、判定部15は、直接位置演算部12が演算した通信装置3の位置の変化に基づいて無線信号が阻害されているか否かを判定してもよい。
通信装置3の補正部16は、当該通信装置3の位置情報記憶部13が記憶している当該通信装置3の位置の情報を補正する機能を搭載する部分である。通信装置3の補正部16は、当該通信装置3および基地局装置6の間で通信される無線信号が阻害されている場合に、当該通信装置3の位置情報記憶部13が記憶している位置の情報を間接位置演算部14が演算した通信装置3の位置に補正する。
通信装置3の位置情報通信部17は、当該通信装置3の位置として取得された情報を、管理装置7に送信する機能を搭載する部分である。位置情報通信部17は、位置情報記憶部13が記憶している位置の情報を送信する。位置情報通信部17および管理装置7の間の通信は、他の装置を介した有線または無線による通信であってもよい。
管理装置7は、管理通信部18と、管理情報記憶部19と、配信部20と、を備える。
管理通信部18は、各々の通信装置3から情報を取得する機能を搭載する部分である。管理通信部18は、例えば、各々の通信装置3の位置情報通信部17から位置情報を受信する。
管理情報記憶部19は、各々の通信装置3の測位エリアにおける位置などの情報を記憶する機能を搭載する部分である。
配信部20は、管理情報記憶部19が記憶している情報を必要な装置などに配信する機能を搭載する部分である。配信部20は、例えば、施設2において稼働する自律移動体5などに通信装置3の位置情報を配信する。当該自律移動体5は、通信装置3としてその位置が管理される自律移動体5であってもよいし、管理装置7の管理対象外の自律移動体5であってもよい。配信部20からの配信を受けた自律移動体5は、施設2において移動するときに、配信された情報に基づいて通信装置3または通信装置3を所持する利用者などとの衝突または干渉の回避などの動作を行う。なお、施設2において稼働する自律移動体5がサーバ装置などの遠隔制御によって移動する場合などに、配信部20は、当該サーバ装置などに通信装置3の位置情報を配信してもよい。あるいは、配信部20は、例えば、施設2に設けられたエレベーターなどに通信装置3の位置情報を配信してもよい。配信部20からの配信を受けたエレベーターは、例えば通信装置3の位置などに基づいて、エレベーターの呼びの登録を行う。
図3は、実施の形態1に係る判定部15による無線信号の阻害の判定の例を示す図である。
図3の横軸は、時間Tを表す。
図3の縦軸は、判定部15が搭載された通信装置3の基準位置からの距離Dを表す。距離Dは、当該通信装置3の直接位置演算部12が演算する当該通信装置3の位置に基づいて算出される。
この例において、通信装置3は、基地局装置6に接近するように移動している。このため、時間の経過とともに、距離Dは緩やかに減少する。
ここで、時刻T0において、通信装置3および基地局装置6の間で通信される無線信号が阻害される。このとき、距離Dは、不連続に変化する。判定部15は、例えば距離Dが不連続に変化する場合に、基地局装置6との間の無線信号が阻害されたと判定する。距離Dの不連続性は、例えば、距離Dの時間による一階または高階の微分値または差分値などに基づいて判定される。判定部15は、例えば当該微分値または差分値などの大きさが予め設定された閾値を超えるときに、距離Dの連続性が喪失したと判定する。あるいは、判定部15は、例えば、距離Dが緩やかな減少から急激な増加に転じた場合に、距離Dの連続性が喪失したと判定してもよい。判定部15は、例えば、距離Dの履歴に基づいて予測される傾向からのずれが予め設定された閾値を超えるときに、距離Dの連続性が喪失したと判定してもよい。距離Dについて予測される傾向は、例えば図3において破線で示される。
続いて、図4から図6を用いて、測位システム1の動作の例を説明する。
図4から図6は、実施の形態1に係る測位システム1の動作の例を示すフローチャートである。
ここで、通信装置3aの位置を取得する場合の例を説明する。この例において、測位エリアは、基地局装置6の無線信号による通信が可能な範囲である。通信装置3aの位置の取得において、通信装置3aおよび基地局装置6の間の無線信号が阻害されるときに、通信装置3bおよび通信装置3cの位置を用いた補正が行われる。このとき、通信装置3aは、第1通信装置の例である。また、通信装置3bおよび通信装置3cの一方は、第2通信装置の例である。通信装置3bおよび通信装置3cの他方は、第3通信装置の例である。第1通信装置の測位通信部8、直接位置演算部12、位置情報記憶部13、および間接位置演算部14は、それぞれ第1通信部、第1直接位置演算部、第1記憶部、および第1間接位置演算部である。同様に、第2通信装置の測位通信部8、直接位置演算部12、位置情報記憶部13、および間接位置演算部14は、それぞれ第2通信部、第2直接位置演算部、第2記憶部、および第2間接位置演算部である。また、第3通信装置の測位通信部8、直接位置演算部12、位置情報記憶部13、および間接位置演算部14は、それぞれ第3通信部、第3直接位置演算部、第3記憶部、および第3間接位置演算部である。
図4において、測位エリアにおける基準位置を基準とした通信装置3aの位置を直接的に演算する処理の例が示される。
ステップS401において、基地局装置6の測位通信部8は、無線信号である測位伺い信号を測位エリア内に発信する。その後、基地局装置6の処理は、ステップS402に進む。
ステップS451において、通信装置3aは、測位エリアに進入しているかを判定する。通信装置3aは、例えば、通信装置3aの測位通信部8が基地局装置6から発信された測位伺い信号を受信するときに、通信装置3aが測位エリアに進入していると判定する。通信装置3aが測位エリアに進入していないと判定する場合に、通信装置3aの処理は、ふたたびステップS451に進む。一方、通信装置3aが測位エリアに進入していると判定する場合に、通信装置3aの処理は、ステップS452に進む。
ステップS452において、通信装置3aの測位通信部8は、無線信号である測位信号を発信する。このとき、通信装置3aの測位通信部8は、送信元の通信装置3aを特定する情報を測位信号に含めて発信する。その後、通信装置3aの処理は、ステップS453に進む。
ステップS402において、基地局装置6の測位通信部8は、通信装置3aからの測位信号を受信したかを判定する。判定結果がNOの場合に、基地局装置6の処理は、ステップS401に進む。一方、判定結果がYESの場合に、基地局装置6の処理は、ステップS403に進む。
ステップS403において、基地局装置6の通信制御部10は、基準情報記憶部11から基準位置の情報を読み込む。基地局装置6の測位通信部8は、無線信号である応答信号を測位エリア内に発信する。このとき、基地局装置6の測位通信部8は、送信先の通信装置3aを特定する情報、および読み込んだ基準位置の情報を応答信号に含めて発信する。その後、基準位置を基準とした通信装置3aの位置の直接的な演算に係る基地局装置6の処理は、終了する。
ステップS453において、通信装置3aの測位通信部8は、基地局装置6から受信した応答信号に含まれる基準位置などの情報を読み込む。通信装置3aの直接位置演算部12は、基地局装置6との間で通信する測位信号および応答信号に基づいて、通信装置3aおよび基地局装置6の相対位置を演算する。通信装置3aの直接位置演算部12は、通信装置3aおよび基地局装置6の相対位置、ならびに基準位置の情報に基づいて、通信装置3aの測位エリアにおける位置を演算する。その後、通信装置3aの処理は、ステップS454に進む。
ステップS454において、通信装置3aの位置情報記憶部13は、通信装置3aの直接位置演算部12が演算した通信装置3aの測位エリアにおける位置を記憶する。この例において、通信装置3aの位置情報記憶部13は、位置の情報を当該情報が取得された時刻と関連付けて記憶する。通信装置3aの位置情報記憶部13は、位置の情報を当該情報が直接位置演算部12によって演算されたものであるか否かの情報と関連付けて記憶してもよい。その後、基準位置を基準とした位置の直接的な演算に係る通信装置3aの処理は、終了する。
図5において、測位エリアにおける通信装置3aの位置を、通信装置3bの位置を介して間接的に演算する処理の例が示される。なお、測位エリアにおける通信装置3aの位置を、通信装置3cの位置を介して間接的に演算する処理は、図5と同様に行われる。
ステップS501において、通信装置3bは、通信装置3aおよび通信装置3bの両方が測位エリアに進入しているかを判定する。通信装置3bは、例えば、通信装置3bの測位通信部8が、図4のステップS401において基地局装置6から発信された測位伺い信号を受信するときに、通信装置3bが測位エリアに進入していると判定する。通信装置3bは、例えば、通信装置3bの測位通信部8が、図4のステップS452において通信装置3aから発信された測位信号を受信するときに、通信装置3aが測位エリアに進入していると判定する。通信装置3aが測位エリアに進入していないか、または、通信装置3bが測位エリアに進入していないと判定する場合に、通信装置3bの処理は、ふたたびステップS501に進む。一方、通信装置3aが測位エリアに進入しており、かつ、通信装置3bが測位エリアに進入していると判定する場合に、通信装置3bの処理は、ステップS502に進む。
ステップS502において、通信装置3bの通信制御部10は、位置情報記憶部13から通信装置3bの位置の情報を読み込む。通信装置3bの測位通信部8は、通信装置3aから発信された測位信号への応答として、通信装置3aへの無線信号である応答信号を発信する。このとき、通信装置3bの測位通信部8は、送信先の通信装置3aを特定する情報、および読み込んだ通信装置3bの位置の情報を応答信号に含めて発信する。その後、通信装置3bの位置を介した間接的な通信装置3aの位置の演算に係る通信装置3bの処理は、終了する。
ステップS551において、通信装置3aの測位通信部8は、通信装置3bからの応答信号を受信したかを判定する。判定結果がYESの場合に、通信装置3aの処理は、ステップS552に進む。一方、判定結果がNOの場合に、通信装置3bの位置を介した間接的な位置の演算に係る通信装置3aの処理は、終了する。
ステップS552において、通信装置3aの測位通信部8は、通信装置3bから受信した応答信号に含まれる通信装置3bの位置などの情報を読み込む。通信装置3aの間接位置演算部14は、通信装置3bとの間で通信する測位信号および応答信号に基づいて、通信装置3aおよび通信装置3bの相対位置を演算する。通信装置3aの間接位置演算部14は、通信装置3aおよび通信装置3bの相対位置、ならびに通信装置3bの位置の情報に基づいて、通信装置3aの測位エリアにおける位置を演算する。その後、通信装置3aの処理は、ステップS553に進む。
ステップS553において、通信装置3aの位置情報記憶部13は、通信装置3aの間接位置演算部14が演算した通信装置3aの測位エリアにおける位置を、通信装置3aの候補位置として記憶する。通信装置3aの候補位置は、通信装置3aの位置の補正値の候補となる位置である。この例において、通信装置3aの位置情報記憶部13は、候補位置の情報を当該情報が取得された時刻と関連付けて記憶する。その後、通信装置3bの位置を介した間接的な位置の演算に係る通信装置3aの処理は、終了する。
図6において、通信装置3aの位置の補正および補正された位置情報の配信の処理の例が示される。図6に示される処理は、例えば、図4および図5における処理の後に実行される。
ステップS601において、通信装置3aの判定部15は、通信装置3aおよび基地局装置6の間で通信される無線信号が阻害されているかを判定する。通信装置3aの判定部15は、例えば、直接位置演算部12が演算した通信装置3aの位置の変化に基づいて、無線信号が阻害されているか否かを判定してもよい。このとき、通信装置3aの判定部15は、例えば、通信装置3aの位置情報記憶部13から、過去の複数の時刻において直接位置演算部12が演算した通信装置3aの位置の情報を読み込み、無線信号が阻害されているか否かを判定する。あるいは、通信装置3aの判定部15は、例えば、図4のステップS453において通信装置3aが基地局装置6からの応答信号を受信していない場合に、通信装置3aおよび基地局装置6の間で通信される無線信号が阻害されていると判定してもよい。無線信号が阻害されていると判定する場合に、通信装置3aの処理は、ステップS602に進む。一方、無線信号が阻害されていないと判定する場合に、通信装置3aの処理は、ステップS604に進む。
ステップS602において、通信装置3aの補正部16は、通信装置3aの位置情報記憶部13が候補位置を記憶しているかを判定する。判定結果がYESの場合に、通信装置3aの処理は、ステップS603に進む。一方、判定結果がNOの場合に、通信装置3aの処理は、ステップS604に進む。
ステップS603において、通信装置3aの補正部16は、通信装置3aの位置情報記憶部13が記憶している通信装置3aの位置の補正を行う。通信装置3aの補正部16は、例えば、候補位置として通信装置3bの位置を介して間接的に演算された通信装置3aの位置が記憶されている場合に、通信装置3aの位置情報記憶部13が記憶している通信装置3aの位置を、当該候補位置に更新して補正する。あるいは、通信装置3aの補正部16は、例えば、候補位置として通信装置3cの位置を介して間接的に演算された通信装置3aの位置が記憶されている場合に、通信装置3aの位置情報記憶部13が記憶している通信装置3aの位置を、当該候補位置に更新して補正してもよい。また、通信装置3aの位置情報記憶部13が複数の候補位置を記憶している場合に、通信装置3aの補正部16は、いずれかの候補位置を選択して、通信装置3aの位置情報記憶部13が記憶している通信装置3aの位置の補正を行う。複数の候補位置は、例えば、通信装置3bの位置を介して間接的に演算された通信装置3aの位置、および通信装置3cの位置を介して間接的に演算された通信装置3aの位置を含む。通信装置3aの補正部16は、例えば、各々の候補位置および基準位置の間の距離の大小比較の結果に基づいて、複数の候補位置のうちからの選択を行う。通信装置3aの補正部16は、例えば、基準位置からの距離が最も小さい候補位置を選択する。その後、通信装置3aの処理は、ステップS604に進む。
ステップS604において、通信装置3aの位置情報通信部17は、通信装置3aの位置情報記憶部13が記憶している通信装置3aの位置を管理装置7に通知する。ここで、ステップS603における補正を経ている場合に、通信装置3aの位置情報通信部17は、補正された通信装置3aの位置を管理装置7に通知する。一方、ステップS603における補正を経ていない場合に、通信装置3aの位置情報通信部17は、通信装置3aの直接位置演算部12が演算した通信装置3aの位置を管理装置7に通知する。その後、位置の補正に係る通信装置3aの処理は、終了する。
ステップS651において、管理装置7の管理通信部18は、通信装置3aから通知された位置情報を管理情報記憶部19に格納する。その後、管理装置7の処理は、ステップS652に進む。
ステップS652において、管理装置7の配信部20は、管理情報記憶部19から各々の通信装置3の位置の情報を読み込む。配信部20は、読み込んだ情報を、例えば施設2において稼働する自律移動体5などに配信する。その後、位置情報の配信に係る管理装置7の処理は、終了する。
配信部20からの配信を受けた自律移動体5は、配信された情報に基づいて、通信装置3または通信装置3を所持する利用者などの位置を把握する。自律移動体5は、把握した利用者などの位置に基づいて、測位エリアにおいて現在移動可能な範囲、または測位エリアにおいて今後移動可能になる範囲などを判別する。自律移動体5は、施設2内の範囲について判別した移動可否に基づいて、利用者などとの衝突または干渉の回避などの動作を行う。
なお、通信装置3bまたは通信装置3cの位置の補正および補正された位置情報の配信の処理は、図6と同様に行われる。このとき、測位エリアにおける通信装置3bの位置を、通信装置3aまたは通信装置3cの位置を介して間接的に演算する処理、および測位エリアにおける通信装置3cの位置を、通信装置3aまたは通信装置3bの位置を介して間接的に演算する処理は、図5と同様に行われる。
また、測位システム1において測位される通信装置3は、2台であってもよいし、4台以上であってもよい。このとき、通信装置3の補正部16は、3以上の候補位置から選択した候補位置によって当該通信装置3の位置を補正してもよい。また、ある通信装置3に他の通信装置3から発信される応答情報が含む当該他の通信装置3の位置は、当該他の通信装置3の補正部16が補正した位置であってもよい。すなわち、測位システム1において、通信装置3の位置は、当該通信装置3および基地局装置6の間の複数の他の通信装置3の位置を介して演算されてもよい。このとき、通信装置3に他の通信装置3が発信する応答情報は、中継数、すなわち当該他の通信装置3の位置を演算する際の補正に用いられた通信装置3の位置の総数の情報を含んでもよい。
以上に説明したように、実施の形態1に係る測位システム1は、基地局装置6と、複数の通信装置3と、を備える。基地局装置6の測位通信部8は、測位エリアにおける基準位置にある。各々の通信装置3は、測位エリアにおいて移動可能である。各々の通信装置3は、測位通信部8を備える。基地局装置6および各々の通信装置3の測位通信部8は、互いに無線信号の通信が可能である。各々の通信装置3は、直接位置演算部12と、位置情報記憶部13と、間接位置演算部14と、判定部15と、補正部16と、を備える。通信装置3の直接位置演算部12は、基地局装置6との間で通信される無線信号および基準位置に基づいて、測位エリアにおける当該通信装置3の測位通信部8の位置を演算する。通信装置3の位置情報記憶部13は、直接位置演算部12が演算した、測位エリアにおける当該通信装置3の測位通信部8の位置を記憶する。通信装置3の間接位置演算部14は、測位エリアにおける当該通信装置3の測位通信部8の位置を、当該通信装置3の測位通信部8および他の通信装置3の測位通信部8の間で通信される無線信号および当該他の通信装置3が記憶している当該他の通信装置3の位置に基づいて演算する。通信装置3の判定部15は、基地局装置6および当該通信装置3の測位通信部8の間で通信される無線信号が阻害されているかを判定する。無線信号が阻害されていると判定されるときに、通信装置3の補正部16は、当該通信装置3の位置情報記憶部13が記憶している当該通信装置3の測位通信部8の位置を、直接位置演算部12が演算した位置から間接位置演算部14が演算した位置に補正する。
また、実施の形態1に係る測位方法は、基準位置を含む測位エリアにおいて移動可能な通信装置3の測位方法である。測位方法は、直接位置演算ステップと、記憶ステップと、間接位置演算ステップと、判定ステップと、補正ステップと、を備える。直接位置演算ステップは、基地局装置6との間で通信される無線信号および基準位置に基づいて、測位エリアにおける通信装置3の位置を演算するステップである。記憶ステップは、直接位置演算ステップにおいて演算した、測位エリアにおける通信装置3の位置を記憶するステップである。間接位置演算ステップは、測位エリアにおける通信装置3の位置を、他の通信装置3との間で通信される無線信号および当該他の通信装置3が記憶している当該他の通信装置3の位置に基づいて演算するステップである。判定ステップは、基地局装置6との間で通信される無線信号が阻害されているかを判定するステップである。補正ステップは、基地局装置6との間で通信される無線信号が阻害されていると判定ステップにおいて判定する場合に、記憶ステップにおいて記憶した測位エリアにおける通信装置3の位置を、直接位置演算ステップにおいて演算した位置から間接位置演算ステップにおいて演算した位置に補正するステップである。
また、実施の形態1に係る測位プログラムは、基準位置を含む測位エリアにおいて移動可能な通信装置3に、直接位置演算ステップと、記憶ステップと、間接位置演算ステップと、判定ステップと、補正ステップと、を実行させる。
このような構成により、無線信号を阻害する遮蔽物がある場合においても、他の通信装置3の位置を介して間接的に演算された測位エリアにおける位置によって補正が行われるので、通信装置3の測位の精度の低下が抑えられる。これにより、施設2内を移動する自律移動体5の施設2の利用者などと衝突または干渉などの可能性が抑えられる。特に、エレベーターの乗場またはかご内などの利用者などが集中しうる場所においても、自律移動体5が効率的に移動できるようになる。また、測位精度が低下しにくいために自律移動体5がエレベーターを利用しやすくなるので、他の利用者などが乗車しているエレベーターの利用を見送ることによる自律移動体5の移動効率の低下などが抑えられる。自律移動体5の移動の効率が高められるので、自律移動体5が実行する業務などの効率が高められる。
また、測位通信部8、直接位置演算部12、位置情報記憶部13、間接位置演算部14、判定部15、および補正部16は、各々の通信装置3に搭載される。
このような構成により、測位演算が各々の通信装置3側で行われるので、測位演算の処理の集中などによる測位レスポンスの低下が抑えられる。また、測位通信部8のアンテナ9の嗜好性による測角可能な角度の制限、例えばアンテナ9正面の±60°の範囲などの制限が回避される。
また、無線信号が阻害されていると判定されるときに、通信装置3の補正部16は、当該通信装置3の位置情報記憶部13が記憶している当該通信装置3の測位通信部8の位置を、直接位置演算部12が演算した位置から、複数の候補位置のうちから選択した位置に補正する。複数の候補位置は、複数の他の通信装置3について、当該他の通信装置3との間で通信される無線信号および当該他の通信装置3が記憶している当該他の通信装置3の位置に基づいて間接位置演算部14が演算した位置を含む。
このような構成により、補正部16は、複数の候補位置から補正に利用する候補位置を選択できるので、利用可能な候補位置がなく測位精度が低下する事態の発生を抑えられる。
また、各々の測位通信部8の間で通信される無線信号は、UWBの無線信号である。
このような構成により、通信装置3の測位精度がより高められる。また、UWBの無線信号は、回折などによる影響が生じにくいので、遮蔽物による無線信号の阻害の有無がより明確に判定されるようになる。これにより、通信装置3の位置情報を補正すべきか否かの判定がより容易になる。また、汎用的なスマートフォンなどに搭載されるUWBを用いることで、測位システム1の構築コストが抑えられる。
また、補正部16は、各々の候補位置および基準位置の間の距離の大小比較の結果に基づいて、複数の候補位置のうちからの選択を行う。
このような構成により、簡単な基準により候補位置が選択されるので、測位演算の処理の複雑化などによる測位レスポンスの低下が抑えられる。基準位置から距離が遠いほど、無線信号の信号強度の低下、または遮蔽物が存在する確率が高まるなどの不確かさが大きくなりうるので、基準位置からより近い候補位置を採用することで測位精度の低下がより効果的に抑えられるようになる。
また、通信装置3の判定部15は、直接位置演算部12が演算した測位エリアにおける当該通信装置3の測位通信部8の位置の変化に基づいて、基地局装置6との間で通信される無線信号が阻害されているかを判定する。
このような構成により、周囲の物体による反射などを経て遮蔽物を迂回して伝播する無線信号が受信される場合などにおいても、遮蔽物による無線信号の直接通信の阻害が検出される。これにより、測位精度の低下がより効果的に抑えられるようになる。
なお、補正部16は、複数の候補位置のうちからの選択を、中継数に基づいて行ってもよい。補正部16は、例えば、より中継数の少ない候補位置を補正に利用する候補位置として選択する。
続いて、図7を用いて、測位システム1のハードウェア構成の例について説明する。
図7は、実施の形態1に係る測位システム1の主要部のハードウェア構成図である。
測位システム1の各機能は、処理回路により実現し得る。処理回路は、少なくとも1つのプロセッサ100aと少なくとも1つのメモリ100bとを備える。処理回路は、プロセッサ100aおよびメモリ100bと共に、あるいはそれらの代用として、少なくとも1つの専用ハードウェア200を備えてもよい。
処理回路がプロセッサ100aとメモリ100bとを備える場合、測位システム1の各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせで実現される。ソフトウェアおよびファームウェアの少なくとも一方は、プログラムとして記述される。そのプログラムはメモリ100bに格納される。プロセッサ100aは、メモリ100bに記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、測位システム1の各機能を実現する。
プロセッサ100aは、CPU(Central Processing Unit)、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSPともいう。メモリ100bは、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリ、EPROM、EEPROMなどの、不揮発性または揮発性の半導体メモリなどにより構成される。
処理回路が専用ハードウェア200を備える場合、処理回路は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、またはこれらの組み合わせで実現される。
測位システム1の各機能は、それぞれ処理回路で実現することができる。あるいは、測位システム1の各機能は、まとめて処理回路で実現することもできる。測位システム1の各機能について、一部を専用ハードウェア200で実現し、他部をソフトウェアまたはファームウェアで実現してもよい。このように、処理回路は、専用ハードウェア200、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせで測位システム1の各機能を実現する。
実施の形態2.
実施の形態2において、実施の形態1で開示される例と相違する点について特に詳しく説明する。実施の形態2で説明しない特徴については、実施の形態1で開示される例のいずれの特徴が採用されてもよい。
図8は、実施の形態2に係る測位システム1の構成を示すブロック図である。
実施の形態2に係る測位システム1において、実施の形態1に係る基地局装置6の担う機能は、施設2において稼働する自律移動体5が担う。当該自律移動体5は、自己位置を測位可能に構成される。自律移動体5は、例えば、SLAM(Simultaneous Localization And Mapping)などの技術によって自己位置を測位する。この例において、基準位置は、自律移動体5の自己位置である。測位エリアは、例えば、自律移動体5の周囲のエリアである。自律移動体5は、測位通信部8と、基準情報記憶部11と、を備える。基準情報記憶部11は、自律移動体5が測位する自己位置を基準位置として逐次更新しながら記憶する。自律移動体5に搭載される測位通信部8は、基準通信部の例である。
以上に説明したように、実施の形態2に係る測位システム1において、基準位置となる測位通信部8は、測位エリアを移動する、基準位置を自己位置として測位可能な自律移動体5に搭載される。
このような構成により、自律移動体5が基地局装置6の役割を担うことができるようになるので、エレベーターの乗場またはかご内などの施設2における機器の設置が不要になり、測位システム1の構築コストが抑えられるようになる。
本開示に係る技術の取りうる構成は、以下に示す各構成などを含む。
(1)
測位エリアにおける基準位置にある基準通信部と、
前記測位エリアにおいて、前記基準通信部との間で無線信号の通信が可能な第1通信部と、
前記測位エリアにおいて、前記基準通信部との間で無線信号の通信が可能であり、前記第1通信部との間で無線信号の通信が可能な第2通信部と、
前記基準通信部および前記第1通信部の間で通信される無線信号および前記基準位置に基づいて、前記測位エリアにおける前記第1通信部の位置を演算する第1直接位置演算部と、
前記第1直接位置演算部が演算した前記測位エリアにおける前記第1通信部の位置を記憶する第1記憶部と、
前記基準通信部および前記第2通信部の間で通信される無線信号および前記基準位置に基づいて、前記測位エリアにおける前記第2通信部の位置を演算する第2直接位置演算部と、
前記第2直接位置演算部が演算した前記測位エリアにおける前記第2通信部の位置を記憶する第2記憶部と、
前記第1通信部および前記第2通信部の間で通信される無線信号および前記第2記憶部が記憶している前記第2通信部の位置に基づいて、前記測位エリアにおける前記第1通信部の位置を演算する第1間接位置演算部と、
前記基準通信部および前記第1通信部の間で通信される無線信号が阻害されているかを判定する判定部と、
前記基準通信部および前記第1通信部の間で通信される無線信号が阻害されていると前記判定部が判定する場合に、前記第1記憶部が記憶している前記測位エリアにおける前記第1通信部の位置を、前記第1直接位置演算部が演算した位置から前記第1間接位置演算部が演算した位置に補正する補正部と、
を備える、測位システム。
(2)
前記第1通信部、前記第1直接位置演算部、前記第1記憶部、前記第1間接位置演算部、前記判定部、および前記補正部は、前記測位エリアを移動する第1通信装置に搭載され、
前記第2通信部、前記第2直接位置演算部、および前記第2記憶部は、前記測位エリアを移動する第2通信装置に搭載される、
(1)に記載の測位システム。
(3)
前記基準通信部および前記第1通信部の間で通信される無線信号、前記基準通信部および前記第2通信部の間で通信される無線信号、ならびに前記第1通信部および前記第2通信部の間で通信される無線信号は、UWBの無線信号である、
(1)または(2)に記載の測位システム。
(4)
前記測位エリアにおいて、前記基準通信部との間で無線信号の通信が可能であり、前記第1通信部との間で無線信号の通信が可能な第3通信部と、
前記基準通信部および前記第3通信部の間で通信される無線信号および前記基準位置に基づいて、前記測位エリアにおける前記第3通信部の位置を演算する第3直接位置演算部と、
前記第3直接位置演算部が演算した前記測位エリアにおける前記第3通信部の位置を記憶する第3記憶部と、
を備え、
前記第1間接位置演算部は、前記第1通信部および前記第3通信部の間で通信される無線信号および前記第3記憶部が記憶している前記第3通信部の位置に基づいて、前記測位エリアにおける前記第1通信部の位置を演算し、
前記補正部は、前記基準通信部および前記第1通信部の間で通信される無線信号が阻害されていると前記判定部が判定する場合に、前記第1記憶部が記憶している前記測位エリアにおける前記第1通信部の位置を、前記第1直接位置演算部が演算した位置から、複数の候補位置のうちから選択した位置に補正し、
前記複数の候補位置は、
前記第1通信部および前記第2通信部の間で通信される無線信号および前記第2記憶部が記憶している前記第2通信部の位置に基づいて前記第1間接位置演算部が演算した位置、および
前記第1通信部および前記第3通信部の間で通信される無線信号および前記第3記憶部が記憶している前記第3通信部の位置に基づいて前記第1間接位置演算部が演算した位置
を含む、
(1)に記載の測位システム。
(5)
前記第1通信部、前記第1直接位置演算部、前記第1記憶部、前記第1間接位置演算部、前記判定部、および前記補正部は、前記測位エリアを移動する第1通信装置に搭載され、
前記第2通信部、前記第2直接位置演算部、および前記第2記憶部は、前記測位エリアを移動する第2通信装置に搭載され、
前記第3通信部、前記第3直接位置演算部、および前記第3記憶部は、前記測位エリアを移動する第3通信装置に搭載される、
(4)に記載の測位システム。
(6)
前記補正部は、前記複数の候補位置の各々および前記基準位置の間の距離の大小比較の結果に基づいて、前記複数の候補位置のうちからの選択を行う、
(4)または(5)に記載の測位システム。
(7)
前記基準通信部および前記第1通信部の間で通信される無線信号、前記基準通信部および前記第2通信部の間で通信される無線信号、前記基準通信部および前記第3通信部の間で通信される無線信号、前記第1通信部および前記第2通信部の間で通信される無線信号、ならびに前記第1通信部および前記第3通信部の間で通信される無線信号は、UWBの無線信号である、
(4)から(6)のいずれか一項に記載の測位システム。
(8)
前記判定部は、前記第1直接位置演算部が演算した前記測位エリアにおける前記第1通信部の位置の変化に基づいて、前記基準通信部および前記第1通信部の間で通信される無線信号が阻害されているかを判定する、
(1)から(7)のいずれか一項に記載の測位システム。
(9)
前記基準通信部は、前記測位エリアを移動する、前記基準位置を自己位置として測位可能な自律移動体に搭載される、
(1)から(8)のいずれか一項に記載の測位システム。
(10)
基準位置を含む測位エリアにおいて移動可能な通信装置であり、
前記測位エリアにおいて、前記基準位置にある基準通信部との間で無線信号の通信が可能であり、前記基準通信部との間で無線信号の通信が可能で前記測位エリアにおける自身の位置を記憶する他通信装置との間で無線信号の通信が可能な測位通信部と、
前記基準通信部および前記測位通信部の間で通信される無線信号および前記基準位置に基づいて、前記測位エリアにおける前記測位通信部の位置を演算する直接位置演算部と、
前記直接位置演算部が演算した前記測位エリアにおける前記測位通信部の位置を記憶する位置情報記憶部と、
前記測位通信部および前記他通信装置の間で通信される無線信号および前記他通信装置が記憶している前記他通信装置の位置に基づいて、前記測位エリアにおける前記測位通信部の位置を演算する間接位置演算部と、
前記基準通信部および前記測位通信部の間で通信される無線信号が阻害されているかを判定する判定部と、
前記基準通信部および前記測位通信部の間で通信される無線信号が阻害されていると前記判定部が判定する場合に、前記位置情報記憶部が記憶している前記測位エリアにおける前記測位通信部の位置を、前記直接位置演算部が演算した位置から前記間接位置演算部が演算した位置に補正する補正部と、
を備える、通信装置。
(11)
基準位置を含む測位エリアにおいて移動可能な通信装置の測位方法であり、
前記基準位置にある基準通信部との間で通信される無線信号および前記基準位置に基づいて、前記測位エリアにおける前記通信装置の位置を演算する直接位置演算ステップと、
前記直接位置演算ステップにおいて演算した前記測位エリアにおける前記通信装置の位置を記憶する記憶ステップと、
前記基準通信部との間で無線信号の通信が可能で前記測位エリアにおける自身の位置を記憶する他通信装置との間で通信される無線信号および前記他通信装置が記憶している前記他通信装置の位置に基づいて、前記測位エリアにおける前記通信装置の位置を演算する間接位置演算ステップと、
前記基準通信部との間で通信される無線信号が阻害されているかを判定する判定ステップと、
前記基準通信部との間で通信される無線信号が阻害されていると前記判定ステップにおいて判定する場合に、前記記憶ステップにおいて記憶した前記測位エリアにおける前記通信装置の位置を、前記直接位置演算ステップにおいて演算した位置から前記間接位置演算ステップにおいて演算した位置に補正する補正ステップと、
を備える測位方法。
(12)
基準位置を含む測位エリアにおいて移動可能な通信装置に、
前記基準位置にある基準通信部との間で通信される無線信号および前記基準位置に基づいて、前記測位エリアにおける前記通信装置の位置を演算する直接位置演算ステップと、
前記直接位置演算ステップにおいて演算した前記測位エリアにおける前記通信装置の位置を記憶する記憶ステップと、
前記基準通信部との間で無線信号の通信が可能で前記測位エリアにおける自身の位置を記憶する他通信装置との間で通信される無線信号および前記他通信装置が記憶している前記他通信装置の位置に基づいて、前記測位エリアにおける前記通信装置の位置を演算する間接位置演算ステップと、
前記基準通信部との間で通信される無線信号が阻害されているかを判定する判定ステップと、
前記基準通信部との間で通信される無線信号が阻害されていると前記判定ステップにおいて判定する場合に、前記記憶ステップにおいて記憶した前記測位エリアにおける前記通信装置の位置を、前記直接位置演算ステップにおいて演算した位置から前記間接位置演算ステップにおいて演算した位置に補正する補正ステップと、
を実行させる測位プログラム。
1 測位システム、 2 施設、 3、3a、3b、3c 通信装置、 4 携帯端末、 5 自律移動体、 6 基地局装置、 7 管理装置、 8 測位通信部、 9 アンテナ、 10 通信制御部、 11 基準情報記憶部、 12 直接位置演算部、 13 位置情報記憶部、 14 間接位置演算部、 15 判定部、 16 補正部、 17 位置情報通信部、 18 管理通信部、 19 管理情報記憶部、 20 配信部、 100a プロセッサ、 100b メモリ、 200 専用ハードウェア

Claims (12)

  1. 測位エリアにおける基準位置にある基準通信部と、
    前記測位エリアにおいて、前記基準通信部との間で無線信号の通信が可能な第1通信部と、
    前記測位エリアにおいて、前記基準通信部との間で無線信号の通信が可能であり、前記第1通信部との間で無線信号の通信が可能な第2通信部と、
    前記基準通信部および前記第1通信部の間で通信される無線信号および前記基準位置に基づいて、前記測位エリアにおける前記第1通信部の位置を演算する第1直接位置演算部と、
    前記第1直接位置演算部が演算した前記測位エリアにおける前記第1通信部の位置を記憶する第1記憶部と、
    前記基準通信部および前記第2通信部の間で通信される無線信号および前記基準位置に基づいて、前記測位エリアにおける前記第2通信部の位置を演算する第2直接位置演算部と、
    前記第2直接位置演算部が演算した前記測位エリアにおける前記第2通信部の位置を記憶する第2記憶部と、
    前記第1通信部および前記第2通信部の間で通信される無線信号および前記第2記憶部が記憶している前記第2通信部の位置に基づいて、前記測位エリアにおける前記第1通信部の位置を演算する第1間接位置演算部と、
    前記基準通信部および前記第1通信部の間で通信される無線信号が阻害されているかを判定する判定部と、
    前記基準通信部および前記第1通信部の間で通信される無線信号が阻害されていると前記判定部が判定する場合に、前記第1記憶部が記憶している前記測位エリアにおける前記第1通信部の位置を、前記第1直接位置演算部が演算した位置から前記第1間接位置演算部が演算した位置に補正する補正部と、
    を備える、測位システム。
  2. 前記第1通信部、前記第1直接位置演算部、前記第1記憶部、前記第1間接位置演算部、前記判定部、および前記補正部は、前記測位エリアを移動する第1通信装置に搭載され、
    前記第2通信部、前記第2直接位置演算部、および前記第2記憶部は、前記測位エリアを移動する第2通信装置に搭載される、
    請求項1に記載の測位システム。
  3. 前記基準通信部および前記第1通信部の間で通信される無線信号、前記基準通信部および前記第2通信部の間で通信される無線信号、ならびに前記第1通信部および前記第2通信部の間で通信される無線信号は、UWBの無線信号である、
    請求項1または請求項2に記載の測位システム。
  4. 前記測位エリアにおいて、前記基準通信部との間で無線信号の通信が可能であり、前記第1通信部との間で無線信号の通信が可能な第3通信部と、
    前記基準通信部および前記第3通信部の間で通信される無線信号および前記基準位置に基づいて、前記測位エリアにおける前記第3通信部の位置を演算する第3直接位置演算部と、
    前記第3直接位置演算部が演算した前記測位エリアにおける前記第3通信部の位置を記憶する第3記憶部と、
    を備え、
    前記第1間接位置演算部は、前記第1通信部および前記第3通信部の間で通信される無線信号および前記第3記憶部が記憶している前記第3通信部の位置に基づいて、前記測位エリアにおける前記第1通信部の位置を演算し、
    前記補正部は、前記基準通信部および前記第1通信部の間で通信される無線信号が阻害されていると前記判定部が判定する場合に、前記第1記憶部が記憶している前記測位エリアにおける前記第1通信部の位置を、前記第1直接位置演算部が演算した位置から、複数の候補位置のうちから選択した位置に補正し、
    前記複数の候補位置は、
    前記第1通信部および前記第2通信部の間で通信される無線信号および前記第2記憶部が記憶している前記第2通信部の位置に基づいて前記第1間接位置演算部が演算した位置、および
    前記第1通信部および前記第3通信部の間で通信される無線信号および前記第3記憶部が記憶している前記第3通信部の位置に基づいて前記第1間接位置演算部が演算した位置
    を含む、
    請求項1に記載の測位システム。
  5. 前記第1通信部、前記第1直接位置演算部、前記第1記憶部、前記第1間接位置演算部、前記判定部、および前記補正部は、前記測位エリアを移動する第1通信装置に搭載され、
    前記第2通信部、前記第2直接位置演算部、および前記第2記憶部は、前記測位エリアを移動する第2通信装置に搭載され、
    前記第3通信部、前記第3直接位置演算部、および前記第3記憶部は、前記測位エリアを移動する第3通信装置に搭載される、
    請求項4に記載の測位システム。
  6. 前記補正部は、前記複数の候補位置の各々および前記基準位置の間の距離の大小比較の結果に基づいて、前記複数の候補位置のうちからの選択を行う、
    請求項4または請求項5に記載の測位システム。
  7. 前記基準通信部および前記第1通信部の間で通信される無線信号、前記基準通信部および前記第2通信部の間で通信される無線信号、前記基準通信部および前記第3通信部の間で通信される無線信号、前記第1通信部および前記第2通信部の間で通信される無線信号、ならびに前記第1通信部および前記第3通信部の間で通信される無線信号は、UWBの無線信号である、
    請求項4から請求項6のいずれか一項に記載の測位システム。
  8. 前記判定部は、前記第1直接位置演算部が演算した前記測位エリアにおける前記第1通信部の位置の変化に基づいて、前記基準通信部および前記第1通信部の間で通信される無線信号が阻害されているかを判定する、
    請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の測位システム。
  9. 前記基準通信部は、前記測位エリアを移動する、前記基準位置を自己位置として測位可能な自律移動体に搭載される、
    請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の測位システム。
  10. 基準位置を含む測位エリアにおいて移動可能な通信装置であり、
    前記測位エリアにおいて、前記基準位置にある基準通信部との間で無線信号の通信が可能であり、前記基準通信部との間で無線信号の通信が可能で前記測位エリアにおける自身の位置を記憶する他通信装置との間で無線信号の通信が可能な測位通信部と、
    前記基準通信部および前記測位通信部の間で通信される無線信号および前記基準位置に基づいて、前記測位エリアにおける前記測位通信部の位置を演算する直接位置演算部と、
    前記直接位置演算部が演算した前記測位エリアにおける前記測位通信部の位置を記憶する位置情報記憶部と、
    前記測位通信部および前記他通信装置の間で通信される無線信号および前記他通信装置が記憶している前記他通信装置の位置に基づいて、前記測位エリアにおける前記測位通信部の位置を演算する間接位置演算部と、
    前記基準通信部および前記測位通信部の間で通信される無線信号が阻害されているかを判定する判定部と、
    前記基準通信部および前記測位通信部の間で通信される無線信号が阻害されていると前記判定部が判定する場合に、前記位置情報記憶部が記憶している前記測位エリアにおける前記測位通信部の位置を、前記直接位置演算部が演算した位置から前記間接位置演算部が演算した位置に補正する補正部と、
    を備える、通信装置。
  11. 基準位置を含む測位エリアにおいて移動可能な通信装置の測位方法であり、
    前記基準位置にある基準通信部との間で通信される無線信号および前記基準位置に基づいて、前記測位エリアにおける前記通信装置の位置を演算する直接位置演算ステップと、
    前記直接位置演算ステップにおいて演算した前記測位エリアにおける前記通信装置の位置を記憶する記憶ステップと、
    前記基準通信部との間で無線信号の通信が可能で前記測位エリアにおける自身の位置を記憶する他通信装置との間で通信される無線信号および前記他通信装置が記憶している前記他通信装置の位置に基づいて、前記測位エリアにおける前記通信装置の位置を演算する間接位置演算ステップと、
    前記基準通信部との間で通信される無線信号が阻害されているかを判定する判定ステップと、
    前記基準通信部との間で通信される無線信号が阻害されていると前記判定ステップにおいて判定する場合に、前記記憶ステップにおいて記憶した前記測位エリアにおける前記通信装置の位置を、前記直接位置演算ステップにおいて演算した位置から前記間接位置演算ステップにおいて演算した位置に補正する補正ステップと、
    を備える測位方法。
  12. 基準位置を含む測位エリアにおいて移動可能な通信装置に、
    前記基準位置にある基準通信部との間で通信される無線信号および前記基準位置に基づいて、前記測位エリアにおける前記通信装置の位置を演算する直接位置演算ステップと、
    前記直接位置演算ステップにおいて演算した前記測位エリアにおける前記通信装置の位置を記憶する記憶ステップと、
    前記基準通信部との間で無線信号の通信が可能で前記測位エリアにおける自身の位置を記憶する他通信装置との間で通信される無線信号および前記他通信装置が記憶している前記他通信装置の位置に基づいて、前記測位エリアにおける前記通信装置の位置を演算する間接位置演算ステップと、
    前記基準通信部との間で通信される無線信号が阻害されているかを判定する判定ステップと、
    前記基準通信部との間で通信される無線信号が阻害されていると前記判定ステップにおいて判定する場合に、前記記憶ステップにおいて記憶した前記測位エリアにおける前記通信装置の位置を、前記直接位置演算ステップにおいて演算した位置から前記間接位置演算ステップにおいて演算した位置に補正する補正ステップと、
    を実行させる測位プログラム。
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