JP2023136389A - 基板加工装置、及び、基板加工方法 - Google Patents

基板加工装置、及び、基板加工方法 Download PDF

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淳史 井村
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Abstract

【課題】基板の広い範囲に均一な穴を形成する。【解決手段】基板加工装置100は、レーザー光源1と、反射型空間変調器2と、揺動ミラー4と、集光レンズ5と、結像光学系3と、移動機構6と、を備える。レーザー光源1は、レーザー光L1を出射する。反射型空間変調器2は、レーザー光L1を変調させて複数の加工レーザー光L2を生成する。揺動ミラー4は、複数の加工レーザー光L2を反射させる。集光レンズ5は、複数の加工レーザー光L2のそれぞれを基板SUに集光する。結像光学系3は、反射型空間変調器2の反射面21と揺動ミラー4の入射面41とが結像する関係にある両側テレセントリック光学系を構成する。移動機構6は、複数の加工レーザー光L2に対して基板SUを移動させる。反射型空間変調器2は、基板SUの所定位置に複数の加工レーザー光L2を照射することで均一な形状及び寸法の複数の穴を形成するよう位相ホログラムを補正する。【選択図】図1

Description

本発明は、基板に複数の加工痕をレーザー光により形成する基板加工装置、及び、基板加工方法に関する。
従来、直径100μm程度の穴、マイクロメートルオーダーの線幅の溝など、基板の厚み方向に所定の寸法を有する微細な加工痕を、レーザー光を用いて基板に形成する装置が知られている。この装置は、意図した形状の加工痕を意図した位置に高い精度で形成できる。例えば、回折型光学部品と、ガルバノミラーと、多数の分岐ビームを集光するfsinθレンズと、を備えた装置が知られている(例えば、特許文献1を参照)。しかしながら、この装置では、回折型光学部品の品質、レンズの歪み等により、実際の加工痕の加工位置が意図した位置からずれるか、及び/又は、実際の加工痕の加工形状が意図した形状からずれることがある。
上記の問題点を解決するために、回折型光学部品の代わりに反射型空間変調器を用いた装置が知られている(例えば、特許文献2を参照)。この装置では、反射型空間変調器が、位相ホログラムを用いて、基板の複数の位置に加工痕を形成するためのレーザー光を同時に集光させる。
特許第3346374号 特許第6382796号
しかしながら、上記の装置を用いて基板の広い範囲(例えば、数mmオーダーの範囲)に一次元的又は二次元的に並んで配置された複数の均一な加工痕を形成する場合、基板に形成される加工痕の加工状態が基板の位置によって均一とならないことがあった。
本発明の目的は、基板の広い範囲に均一な加工形状の加工痕を形成することにある。
以下に、課題を解決するための手段として複数の態様を説明する。これら態様は、必要に応じて任意に組み合せることができる。
本発明の一見地に係る基板加工装置は、基板の厚み方向に所定の寸法を有する複数の加工痕を形成する装置である。基板加工装置は、レーザー光源と、反射型空間変調器と、ミラーと、集光レンズと、結像光学系と、移動機構と、を備える。レーザー光源は、レーザー光を出射する。反射型空間変調器は、位相ホログラムを用いてレーザー光を変調させて、基板に一次元的又は二次元的に並んで配置された複数の加工痕を同時に形成するための複数の加工レーザー光を生成する。ミラーは、反射型空間変調器にて生成された複数の加工レーザー光を反射させる。集光レンズは、ミラーにより反射された複数の加工レーザー光のそれぞれを基板に集光する。結像光学系は、反射型空間変調器の反射面とミラーの入射面とが結像する関係にある両側テレセントリック光学系を構成する。移動機構は、複数の加工レーザー光に対して基板を移動させる。
上記の基板加工装置において、反射型空間変調器は、ミラーの反射角度を変化させて基板の所定位置に複数の加工レーザー光を照射することで当該所定位置に均一な形状及び寸法の複数の加工痕を同時に形成するよう位相ホログラムを補正する。
本発明の発明者らは、上記の基板加工装置に備わる結像光学系及び集光レンズの収差などの光学系が加工レーザー光に対して及ぼす影響が、基板の広い範囲に均一な加工形状の加工痕を形成できない原因であることを見いだした。すなわち、結像光学系及び集光レンズなどの光学系による光学収差の影響により、複数の加工レーザー光の集光点の高さが基板の位置により異なっていることが、基板の広い範囲に均一な加工形状の加工痕を形成できない原因であると考えられた。
そこで、上記の基板加工装置では、加工レーザー光を生成する位相ホログラムに対して補正を加えて、基板の任意の位置に均一な加工形状の複数の加工痕を形成できる加工レーザー光を生成している。つまり、複数の加工レーザー光の集光点のずれを位相ホログラムの補正により解消している。これにより、基板の広い範囲において加工レーザー光の集光点が同一となるので、基板の広い範囲に均一な加工形状の複数の加工痕を形成できる。
結像光学系及び集光レンズにより集光された複数の加工レーザー光に対して発生する収差は、像面湾曲収差が20μm以下であり、非点隔差(横収差)が5μm以下であることが望ましい。これにより、基板の位置による加工レーザー光の焦点位置の変化が小さくなるので、基板の広い範囲に均一な加工状態の複数の加工痕を形成できる。
結像光学系は、2つの平凸レンズの凸面を向かい合わせて組み合わせた組レンズ、ダブレットレンズ、又は、非球面レンズで構成されてもよい。これにより、結像光学系により発生する収差を小さくできる。
集光レンズはfsinθレンズであってもよい。これにより、複数の加工レーザー光を基板上に適切に集光できる。
反射型空間変調器は、集光レンズにより集光された複数の加工レーザー光に対して発生する像面湾曲収差を小さくするよう位相ホログラムを補正してもよい。これにより、結像光学系及び集光レンズにより加工レーザー光に発生した像面湾曲収差を小さくして、基板の位置による加工レーザー光の照射状態の変化を小さくできる。この結果、基板の広い範囲に均一に複数の加工痕を形成できる。
反射型空間変調器は、集光レンズにより集光された複数の加工レーザー光の強度が均一になるよう位相ホログラムを補正してもよい。これにより、加工レーザー光の強度が基板の広い範囲で均一となるので、基板の広い範囲に均一な加工状態の複数の加工痕を形成できる。
反射型空間変調器は、複数の加工痕の実際の加工ピッチが所望の加工ピッチとなるよう位相ホログラムを補正してもよい。これにより、複数の加工レーザー光の照射ピッチが基板の位置により変化することを抑制できるので、加工ピッチが均一である複数の加工痕を基板の広い範囲に形成できる。
反射型空間変調器は、集光レンズによる複数の加工レーザー光の集光位置が0次光の集光位置とは異なるよう位相ホログラムを補正してもよい。これにより、加工レーザー光と比較して強度が大きい0次光が加工痕の形成に用いられないので、基板の広い範囲に均一に複数の加工痕を形成できる。
移動機構は、基板を一次元的又は二次元的に移動させて、基板に連続した加工痕群を形成させてもよい。これにより、基板のさらに広い範囲に均一な複数の加工痕を形成できる。
移動機構により基板を移動させて加工痕群を形成する際に、移動機構により移動後の基板の位置と、基板において複数の加工レーザー光を照射すべき位置との間にずれが生じていれば、反射型空間変調器は、当該ずれを補正するよう位相ホログラムを補正してもよい。これにより、移動機構により基板を適切な位置に移動させることができなくても、位相ホログラムの補正により高精度に位置ずれを補正することができる。この結果、基板の広い範囲に均一な複数の加工痕を形成できる。
本発明の他の見地に係る基板加工方法は、基板に複数の加工痕を形成する方法である。基板加工方法は、以下のステップを備える。
◎レーザー光源からレーザー光を出射し、反射型空間変調器位に入射すること。
◎反射型空間変調器の位相ホログラムを用いてレーザー光を変調させて、基板に一次元的又は二次元的に並んで配置された複数の加工痕を同時に形成するための複数の加工レーザー光を生成すること。
◎反射型空間変調器にて生成された複数の加工レーザー光を両側テレセントリック光学系にて結像させること。
◎結像された複数の加工レーザー光をミラーで反射させること。
◎ミラーにより反射された複数の加工レーザー光のそれぞれを基板に集光すること。
上記の基板加工方法において、位相ホログラムは、ミラーの反射角度を変化させて基板の所定位置に複数の加工レーザー光を照射することで所定位置に均一な形状及び寸法の複数の加工痕を同時に形成するよう補正される。
上記の基板加工方法では、加工レーザー光を生成する位相ホログラムに対して補正を加えて、基板の任意の位置に均一な加工形状の複数の加工痕を形成できる加工レーザー光を生成している。つまり、複数の加工レーザー光の集光点のずれを位相ホログラムの補正により解消している。これにより、基板の広い範囲において加工レーザー光の集光点が同一となるので、基板の広い範囲に均一な加工形状の複数の加工痕を形成できる。
基板の広い範囲に均一な加工痕を形成できる。
基板加工装置の構成を示す図。 基板への穴の形成例を示す図。 基板に形成した穴の断面形状の例を示す図。 加工レーザー光の配置例を示す図。 テーパ状の穴加工における集光点の周回動作の例を示す図。 像面湾曲収差の影響を受けた複数の加工レーザー光の照射状態を示す図。 像面湾曲収差を補正するために基準位相ホログラムを補正した後の設定上の集光点と、補正後の加工レーザー光集光点の配置例を示す図。 加工レーザー光の強度を均一とするための集光点の基準位相ホログラムの設定上の光強度と補正後の光強度を示す図。 貫通穴の加工ピッチがずれた状態の一例を示す図。 加工ピッチのずれを補正するための集光点の配置例を示す図。 0次光と加工レーザー光L2の集光点との位置関係の一例を示す図。 前回形成された貫通穴と今回形成された貫通穴との配置の方向が異なる状態の一例を示す図。 移動機構の移動により生じる貫通穴の形成位置のずれを補正するための集光点の配置例を示す図。 基板に形成可能な穴の他の例を示す図。
1.第1実施形態
(1)基板加工装置の構成
以下、図1を用いて、基板加工装置100の構成を説明する。図1は、基板加工装置の構成を示す図である。基板加工装置100は、一次元的又は二次元的に並んで配置された複数の加工レーザー光L2を基板SUに同時に照射することにより、基板SUに一次元的又は二次元的に並んで配置された複数の加工痕を同時に形成する装置である。この基板加工装置100は、基板SUの厚み方向に所定の寸法を有する加工痕を形成できる。すなわち、基板加工装置100は、基板SUを貫通する加工痕、及び、基板SUを貫通しない加工痕をいずれも形成できる。複数の加工レーザー光L2は、レーザー光源から出射されたレーザー光L1を反射型空間変調器により変調することで生成される。基板加工装置100は、レーザー光源1と、反射型空間変調器2と、結像光学系3と、揺動ミラー4と、集光レンズ5と、移動機構6と、制御部7と、を備える。
レーザー光源1は、レーザー光L1を出射する。レーザー光源1から出射されるレーザー光L1は、例えば、近赤外光領域の波長(例えば、1000nm~1200nmの波長)を有する。レーザー光源1は、短パルス光としてレーザー光L1を出射する。レーザー光L1のパルス幅は、例えば、ピコ秒~フェムト秒のパルス幅とできる。レーザー光L1の波長及びパルス幅は、基板SUの材質等により適宜変更できる。
レーザー光源1から出射されたレーザー光L1は、第1ミラー11と、第2ミラー13と、により反射され、反射型空間変調器2に入射される。なお、第2ミラー13は、例えば、プリズムである。
反射型空間変調器2は、レーザー光源1から出射されたレーザー光L1を反射面21にて入射し、入射されたレーザー光L1を変調して加工レーザー光L2を生成する。反射型空間変調器2は、例えば、反射型液晶(LCOS:Liquid Crystal on Silicon)による空間光変調器(SLM:Spatial Light Modulator)である。反射型空間変調器2は、レーザー光L1を変調して加工レーザー光L2を生成するとともに、当該加工レーザー光L2を反射させて外部に出射する。
反射型空間変調器2は、反射面21にアレイ状に形成された画素電極と、当該画素電極に対向して設けられた対向電極と、画素電極と対向電極との間に配置された液晶と、を有している。この反射型空間変調器2においては、各画素電極と対向電極との間に電圧を印加して、画素電極に対応する領域の液晶の配向状態を制御することにより、画素電極毎に屈折率を調整できる。
画素電極に入射したレーザー光L1は、反射面21上の各画素電極における光の屈折率に依存した位相を有して反射される。すなわち、レーザー光L1は、各画素電極の屈折率に依存して位相変調される。従って、反射面21上の複数の画素電極のそれぞれに対して屈折率を適切に調整し、反射型空間変調器2に入射されたレーザー光L1を反射面21上の画素電極単位で位相変調することで、反射型空間変調器2は、任意の形態を有する加工レーザー光L2を生成できる。反射型空間変調器2にて生成される加工レーザー光L2の形態は、各画素電極の屈折率を表す「位相ホログラム」により決定される。また、反射型空間変調器2の各画素電極に印加する電圧は、位相ホログラムに基づいて決定できる。
本実施形態において、反射型空間変調器2は、上記の位相ホログラムを用いてレーザー光L1を位相変調して、一次元的又は二次元的に並んで配置された複数の加工レーザー光L2を生成する。1つの加工レーザー光L2は、基板SUに照射されることで1つの穴を形成する。すなわち、本実施形態の基板加工装置100では、複数の加工レーザー光L2を同時に基板SUに照射して、基板SUに複数の穴を同時に形成できる。
結像光学系3は、反射型空間変調器2と揺動ミラー4との間に配置され、第1レンズ31と、第2レンズ32と、により構成される光学系である。第1レンズ31は、加工レーザー光L2の光路上において、反射型空間変調器2の反射面21から第1レンズ31の焦点距離だけ離れた位置に配置される。第2レンズ32は、加工レーザー光L2の光路上において、揺動ミラー4の入射面41から第2レンズ32の焦点距離だけ離れた位置に配置される。また、第1レンズ31と第2レンズ32は、第1レンズ31の焦点距離と第2レンズ32の焦点距離の合計と同じ距離だけ離間して配置される。なお、第1レンズ31と第2レンズ32の焦点距離は、例えば、100mm~200mmとできる。
上記のように配置された2つのレンズ(第1レンズ31、第2レンズ32)を有する結像光学系3は、反射型空間変調器2の反射面21と揺動ミラー4の入射面41とが結像する関係にある両側テレセントリック光学系を構成する。これにより、結像光学系3は、反射型空間変調器2から出射された加工レーザー光L2が空間伝播によって波面形状が変化して収差が増大するのを抑制できる。
結像光学系3で用いられる第1レンズ31及び第2レンズ32は、2つの平凸レンズの凸面を向かい合わせて組み合わせた組レンズである。なお、平凸レンズの組レンズに代えて、ダブレットレンズ、又は、非球面レンズを使用してもよい。ダブレットレンズは、屈折率の異なる凸レンズと凹レンズとを貼り合わせることで形成されたレンズである。第1レンズ31及び第2レンズ32として平凸レンズの組レンズ、ダブレットレンズ又は非球面レンズを使用することで、結像光学系3により発生する加工レーザー光L2の収差を小さくできる。
なお、結像光学系3は、後述する反射型空間変調器2による補正により加工レーザー光L2の集光位置を目的の位置に補正可能な範囲で収差を抑えるように、種類や形状が選定される。具体的には、結像光学系3に平凸レンズの組レンズを使用する場合、反射型空間変調器2で補正可能な集光位置の高さに影響する像面湾曲収差は20μm以下とするのが望ましい。平凸レンズの組レンズである結像光学系3の像面湾曲収差は、例えば、15μmである。また、反射型空間変調器2による補正が困難な非点隔差については、5μm以下とするのが望ましい。一方、結像光学系3にタブレットレンズ、又は、非球面レンズを使用する場合、この結像光学系3の像面湾曲収差は、例えば、60μm以下にすることが望ましい。
揺動ミラー4は、結像光学系3を通過した加工レーザー光L2を、集光レンズ5に向けて反射させるミラーである。揺動ミラー4は、加工レーザー光L2の伝搬方向に対して垂直な軸A1回りに回動可能となっており、加工レーザー光L2の伝搬方向に対する揺動ミラー4の入射面41の角度を変更可能となっている。これにより、揺動ミラー4は、入射面41における加工レーザー光L2の反射角度を変化させて、移動機構6に載置された基板SUの所定の範囲に加工レーザー光L2を照射できる。
集光レンズ5は、揺動ミラー4と基板SUとの間に配置され、揺動ミラー4により反射された複数の加工レーザー光L2のそれぞれを基板SUに集光する。集光レンズ5の瞳位置は、揺動ミラー4の入射面41と一致させる。これにより、集光レンズ5から出射した複数の加工レーザー光L2は、テレセントリックとなるので、基板SUの平面に対して垂直に入射するようになる。基板SUに集光された各加工レーザー光L2は、基板SUに穴を形成する。なお、集光レンズ5は、図示しない移動機構により、基板SUとの間の距離を変更可能となっている。集光レンズ5は、例えば、焦点距離が50mm~150mmであるfsinθレンズである。
基板加工装置100においては、上記の結像光学系3及び集光レンズ5は、集光レンズ5により集光された加工レーザー光L2に対して発生する像面湾曲収差が、20μm以下となるように選択されている。これにより、基板SUの位置による加工レーザー光L2の照射状態の変化が小さくなるので、基板SUの広い範囲に均一に複数の穴を形成できる。
移動機構6は、集光レンズ5により集光された複数の加工レーザー光L2に対して、基板SUを移動させる。具体的には、移動機構6は、基板SUを載置するステージ61と、ステージ61を三次元的(図1においては、紙面の上下左右方向、及び、紙面の法線方向)に移動させるステージ移動部62と、を有する。移動機構6により、基板SUを複数の加工レーザー光L2に対して一次元的(図1の紙面の左右方向、又は、紙面の法線方向)に移動させることで、基板SUに一次元的に並んで連続配置された穴群を形成できる。また、基板SUを複数の加工レーザー光L2に対して二次元的(図1の紙面の左右方向、及び、紙面の法線方向)に移動させることで、基板SUに二次元的に並んで配置された穴群を形成できる。
制御部7は、CPU、記憶装置(例えば、RAM、ROMなど)、各種インタフェースにて構成されるコンピュータシステムであり、基板加工装置100の各構成要素を制御する。制御部7は、上記の構成を個別の部品とするコンピュータシステムにより実現されてもよいし、上記の構成を1つのチップに集積したSoCにより実現されてもよい。制御部7は、以下に説明する基板加工装置100の制御を、制御部7を構成するコンピュータシステムで実行可能であるプログラムにより実現する。また、以下の制御の一部をソフトウェア的に実現し、残りの制御をハードウェア的に実現してもよい。
具体的には、制御部7は、レーザー光源1を制御して、レーザー光源1からレーザー光L1を出射させる。制御部7は、位相ホログラムに基づいて反射型空間変調器2の各画素電極に印加する電圧を決定し、当該電圧を各画素電極に出力することで、反射型空間変調器2を制御する。制御部7は、揺動ミラー4を回動させて、入射面41における加工レーザー光L2の反射角度を変化させる。制御部7は、移動機構6のステージ移動部62を制御してステージ61を移動させることで、ステージ61に載置された基板SUを移動させる。
(2)基板加工装置による穴形成動作
以下、上記の構成を有する基板加工装置100による基板SUへの穴形成動作を説明する。以下では、図2及び図3に示すような、縦に2個、横に16個の合計32個の基板SUの表面から裏面にかけて穴径が小さくなるテーパ形状の貫通穴Hを形成する動作を例にとって説明する。また、基板加工装置100は、レーザー光L1を反射型空間変調器2により変調して、図4に示すような縦に2個、横に8個の合計16個の加工レーザー光L2の集光点Pを基板SUに形成するものとする。すなわち、基板加工装置100は、縦に2個、横に8個の合計16個の貫通穴Hを同時に形成できる。図2は基板表面から見た穴の形成例を示す図であり、図3は個々の穴の断面形状を示す図である。図4は、加工レーザー光の配置例を示す図である。
従って、図2に示すような配置の貫通穴Hを形成する場合、基板加工装置100においては、図4に示すような配置の加工レーザー光L2の集光点Pを、揺動ミラー4の入射面41の角度を変更することにより、図5に示すように、形成しようとする貫通穴Hの外形に沿って周回移動させながら基板SUを上方向に移動させて、貫通穴Hを形成する。このとき、図5に示すように、基板SUを上方向に移動させるに従って(すなわち、貫通穴Hの深さが深くなるに従い)、集光点Pを周回移動させる形状を小さくすることによりテーパ形状の穴を形成する。図4に示す配置の加工レーザー光L2で16個の貫通穴Hを形成した後に、基板SUを加工レーザー光L2に対して横方向に移動させ、当該特定位置と隣接する位置に再び図4に示す配置の貫通穴Hを形成することにより、図2に示すような配置の32個の貫通穴Hを形成する。
以下、穴形成動作を具体的に説明する。まず、制御部7が、加工レーザー光L2を生成するための位相ホログラムのモデルを生成する。具体的には、図4に示す配置の加工レーザー光L2を基板SU上に同時に照射可能な位相ホログラムのモデルが生成される。この位相ホログラムのモデルは、集光レンズ5により集光された加工レーザー光L2に対して収差などが発生しないと仮定して生成される。以後、この位相ホログラムのモデルを、「基準位相ホログラム」と呼ぶ。
次に、制御部7が、基板加工装置100の光学的な要因により加工レーザー光L2の照射状態が基板SUの位置により変化しないように、基準位相ホログラムを補正する。具体的には、以下の補正が基準位相ホログラムに対してなされる。なお、以下に説明する複数の補正の全て又は一部が基準位相ホログラムに対して適用されてもよいし、複数の補正のうちいずれか1つのみが適用されてもよい。
第1に、結像光学系3及び集光レンズ5により加工レーザー光L2に対して発生する像面湾曲収差を小さくするよう、基準位相ホログラムが補正される。像面湾曲収差の影響を受けた加工レーザー光L2の集光点P(P1~P8)は、図6に示すように、基板SUからは外れた位置に配置される。具体的には、集光点Pが基板SUの表面から上方向(以後、Z方向と呼ぶ)にずれる。このずれは、複数の加工レーザー光L2の照射中心位置から離れるほど大きくなる。例えば、複数の加工レーザー光L2の照射中心位置から離れた位置にある集光点P1~P3、P6~P8は、特に基板SUの表面よりも上に配置される。この結果、基準位相ホログラムに補正を加えない場合には、基板SUの位置により加工レーザー光L2の照射位置が異なるため、基板SUの位置により形状及び/又は寸法が異なる複数の貫通穴Hが形成される。図6は、像面湾曲収差の影響を受けた加工レーザー光の照射状態を収差の影響を強調して示す模式図である。
そこで、像面湾曲収差により集光点Pが目的の位置(すなわち、基板SUの表面)からずれる場合には、集光点Pが目的の位置からずれた距離だけ目的の位置の方向に集光点Pの位置を変更した加工レーザー光L2を生成するよう、基準位相ホログラムを補正する。
例えば、像面湾曲収差の影響を考慮しない場合に基板SUの表面に集光点が形成されるように基準位相ホログラムを設定したとき、図7に示すように、加工レーザー光L2を照射して形成された集光点P1~P8の一部の位置が実際には像面湾曲収差により基板SUよりも上の位置に配置される場合には、図7に示すように、加工レーザー光L2の設定上の集光点Q1~Q8が目標の照射位置(基板SUの表面)よりも下に配置されるよう、基準位相ホログラムを補正する。その結果、加工レーザー光L2の集光点R1~R8が、基板SUの表面に位置するようになる。図7は、像面湾曲収差を補正する前の集光点(P1~P8)と、像面湾曲収差を補正するために基準位相ホログラムを補正した後の設定上の集光点(Q1~Q8)と、補正後の加工レーザー光の集光点(R1~R8)の配置例を示す図である。
目標の照射位置からずれた加工レーザー光L2の集光点を生成するよう基準位相ホログラムの設定を補正することにより、加工レーザー光L2に対して発生する像面湾曲収差の影響を縮小できる。この結果、複数の加工レーザー光L2の全ての集光点Pを目標の照射位置(基板SUの表面)に配置できる。つまり、基板SUの表面上において、基板SUの位置による加工レーザー光L2の集光点Pを同一にして、基板SUの広い範囲に均一な加工形状の複数の貫通穴Hを形成できる。
第2に、集光レンズ5により集光された複数の加工レーザー光L2の強度が均一になるよう基準位相ホログラムが補正される。具体的には、例えば、図8(a)に示すように、複数の加工レーザー光L2のうち、強度が他の加工レーザー光L2よりも大きくなっている加工レーザー光L2の集光点P(図8(a)では集光点P3)は、図8(b)に示すように、基準位相ホログラムの設定上の加工レーザー光の強度が他の加工レーザー光よりも弱くなるように基準位相ホログラムが補正される。レーザー光の強度を弱める量は、対応する加工レーザー光L2の強度に応じて変更する。具体的には、他の加工レーザー光L2と比較して強度の差が大きい加工レーザー光L2ほどレーザー光の強度を弱める量を大きくする。これにより、図8(c)に示すように、加工レーザー光L2の全ての集光点Pの強度が均一となる。図8は、加工レーザー光の強度を均一とするための集光点の基準位相ホログラムの設定上の光強度と補正後の光強度とを示す図である。
または、複数の加工レーザー光L2のうち、強度が他の加工レーザー光L2よりも小さくなっている加工レーザー光L2の強度を増大させるように、基準位相ホログラムが補正されてもよい。
上記のように、集光レンズ5により集光された複数の加工レーザー光L2の強度が均一になるよう基準位相ホログラムを補正することにより、加工レーザー光L2の強度が基板SUの広い範囲で均一となるので、基板SUの広い範囲に均一に複数の貫通穴Hを形成できる。
第3に、複数の貫通穴Hの実際の加工ピッチが所望の加工ピッチとなるよう基準位相ホログラムが補正される。例えば、複数の加工レーザー光L2を基板SUに同時に照射したときに、図9に示すように、加工レーザー光L2を照射した領域の側部において貫通穴Hの加工ピッチが大きくなった場合(d1<d2、d1:内側の貫通穴Hのピッチ、d2:外側の貫通穴Hのピッチ)を考える。なお、所望の貫通穴Hのピッチはd1とする。図9は、貫通穴の加工ピッチがずれた状態の一例を強調して示す模式図である。
この場合には、図10に示すように、側部における加工レーザー光L2の照射ピッチD2が、内部における加工レーザー光L2の照射ピッチD1よりも小さくなる(すなわち、D2<D1となる)よう、基準位相ホログラムを補正する。なお、加工レーザー光L2の照射ピッチD1が、基準位相ホログラムにより決められていた照射ピッチである。図10は、加工ピッチのずれを補正するための設定上の集光点の配置例を示す図である。
このように、例えば、貫通穴Hの加工ピッチが所望の加工ピッチよりも大きくなったときに、貫通穴Hの加工ピッチが大きくなった箇所に照射される加工レーザー光L2の照射ピッチを小さくするよう位相ホログラムを補正することにより、実際に加工レーザー光L2が基板SUに照射されたときに、上記箇所における加工レーザー光L2の照射ピッチが、貫通穴Hの所望の加工ピッチと同じとなる。この結果、複数の加工レーザー光L2の照射ピッチが基板SUの位置により変化することを抑制できるので、加工ピッチが均一である複数の貫通穴Hを基板SUの広い範囲に形成できる。
第4に、集光レンズ5による複数の加工レーザー光L2の集光位置が0次光の集光位置とは異なるよう基準位相ホログラムが補正される。ここでいう0次光とは、反射型空間変調器2により位相変調されていないレーザー光を意味する。このような0次光は、位相変調により生成された加工レーザー光L2よりも大きい強度を有する。その結果、0次光で基板SUの加工がされた場合には、所望の加工がなされない。従って、基準位相ホログラムを補正して、0次光が基板SUの加工に使用されないようにする。具体的には、図11に示すように、0次光の集光点が基板SUから離れて位置する一方で、加工レーザー光L2の集光点Pが基板SUの目標の照射位置に位置するように、基準位相ホログラムを補正する。図11は、0次光と加工レーザー光L2の集光点との位置関係の一例を示す図である。
このように、0次光が基板SUの加工に使用されないよう加工レーザー光L2の集光点の高さ方向の位置を0次光の焦点位置とずらすように基準位相ホログラムを補正することにより、加工レーザー光L2と比較して強度が大きい0次光が貫通穴Hの形成に用いられないので、基板SUの広い範囲に均一に複数の貫通穴Hを形成できる。
上記のようにして基準位相ホログラムが補正された後、制御部7が、補正後の基準位相ホログラムに基づいて、反射型空間変調器2の各画素電極に印加する電圧を決定し、当該決定した電圧を対応する画素電極に出力する。これにより、反射型空間変調器2は、反射面21において、補正後の基準位相ホログラムに対応する屈折率分布(位相ホログラム)を形成できる。
反射面21に位相ホログラムを形成後、制御部7が、レーザー光源1からレーザー光L1を出射させる。これにより、レーザー光L1が反射型空間変調器2の反射面21に入射される。反射面21に入射されたレーザー光L1が位相変調されて、加工レーザー光L2が生成される。反射型空間変調器2にて生成された加工レーザー光L2は、集光レンズ5により集光されて、基板SUに照射される。
基板SUの特定の位置に複数の加工レーザー光L2を照射して複数の貫通穴Hを同時に形成した後、制御部7は、移動機構6により基板SUを横方向に移動させ、前回とは異なる位置に複数の加工レーザー光L2を照射する。これにより、例えば、図4に示すような配置の加工レーザー光L2を基板SUの特定の領域に照射した後に、基板SUの当該特定の位置と横方向に隣接する領域に図4に示す配置の加工レーザー光L2を照射することで、図2に示すような32個の貫通穴Hが横方向に並んだ穴群を形成できる。
なお、移動機構6により基板SUを横方向に移動させる代わりに、揺動ミラー4の入射面42の角度を変えて加工を行う領域を移動さてもよい。加工レーザー光L2の入射面41の反射角度を変更して基板SUの異なる位置に加工レーザー光L2を照射する場合、加工レーザー光L2の集光レンズ5への入射位置が前回の入射位置と異なる。この場合、今回の加工レーザー光L2に対して発生する収差等が前回の照射時とは異なる場合がある。このような場合には、上記にて説明した基準位相ホログラムの補正をさらに適用して、前回と同じ照射状態にて加工レーザー光L2を基板SUに照射できる。
また、移動機構6により基板SUを移動させて基板SUの異なる位置に加工レーザー光L2を照射する場合、移動機構6による移動方向と図4に示される集光点Pの配置の方向の不一致により、基板SUに形成される貫通穴Hの配置の方向がずれてしまう場合がある。この場合、例えば、図12に示すように、前回形成された貫通穴Hと、今回形成された貫通穴Hにおいて、貫通穴Hの配置が、他の貫通穴Hの配置とずれてしまうことがある。図12は、前回形成された貫通穴と今回形成された貫通穴との境界部分で加工位置が異なる状態の一例を示す図である。
従って、移動機構6により基板SUが移動する方向と、基板SUにおいて加工レーザー光L2の配置の方向との間にずれが生じている場合には、当該ずれを補正するよう基準位相ホログラムが補正される。例えば、図12に示すように、形成された貫通穴Hの位置が移動機構6による移動方向に対して傾いている場合には、図13に示すように、基準位相ホログラムによる加工レーザー光L2の各集光点Pの配置の方向を、図12に示した位置ずれとは逆方向に傾斜させるよう基準位相ホログラムを補正する。図13は、移動機構の移動により生じる貫通穴の形成位置のずれを補正するために基準位相ホログラムを補正した後の設定上の集光点の配置例を示す図である。
なお、集光点Pの配置の方向を傾斜することに伴い加工レーザー光L2に収差等が生じた場合には、集光点Pの配置の方向を傾斜させるよう補正された位相ホログラムに対して、上記にて説明した収差等を解消する補正をさらに適用してもよい。
(3)実施形態の特徴
上記実施形態は、下記のようにも説明できる。
基板加工装置(例えば、基板加工装置100)は、レーザー光源(例えば、レーザー光源1)と、反射型空間変調器(例えば、反射型空間変調器2)と、ミラー(例えば、揺動ミラー4)と、集光レンズ(例えば、集光レンズ5)と、結像光学系(例えば、結像光学系3)と、移動機構(例えば、移動機構6)と、を備える。レーザー光源は、レーザー光(例えば、レーザー光L1)を出射する。反射型空間変調器は、位相ホログラムを用いてレーザー光を変調させて、基板(例えば、基板SU)に複数の穴(例えば、貫通穴H)を同時に形成するための複数の加工レーザー光(例えば、加工レーザー光L2)を生成する。ミラーは、反射型空間変調器にて生成された複数の加工レーザー光を反射させる。集光レンズは、ミラーにより反射された複数の加工レーザー光のそれぞれを基板に集光する。結像光学系は、反射型空間変調器の反射面(例えば、反射面21)とミラーの入射面(例えば、入射面41)とが結像する関係にある両側テレセントリック光学系を構成する。移動機構は、複数の加工レーザー光に対して基板を移動させる。
上記の基板加工装置において、反射型空間変調器は、基板を移動して又はミラーの反射角度を変化させて基板の所定位置に複数の加工レーザー光を照射することで当該所定位置に均一な形状及び寸法の複数の穴を同時に形成するよう位相ホログラムを補正する。
本発明の発明者らは、上記の基板加工装置に備わる結像光学系及び集光レンズの収差などに起因して、基板の広い範囲に均一な加工形状の穴を形成できない原因であることを見いだした。すなわち、結像光学系及び集光レンズの光学収差の影響により、複数の加工レーザー光の集光点の高さが基板の位置により異なっていることが、基板の広い範囲に均一な加工形状の穴を形成できない原因であると考えられた。
そこで、上記の基板加工装置では、加工レーザー光を生成する位相ホログラムに対して補正を加えて、基板の任意の位置に均一な加工形状の複数の穴を形成できる加工レーザー光を生成している。つまり、結像光学系及び集光レンズによる光学収差などにより、複数の加工レーザー光の集光点のずれを位相ホログラムの補正により解消している。これにより、基板の広い範囲において加工レーザー光の集光点が同一となるので、基板の広い範囲に均一な加工形状の複数の穴を形成できる。
2.他の実施形態
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(A)基板加工装置100により基板SUに形成できる貫通穴Hは、上記にて説明したテーパ形状に限られず、穴径が段階的に小さくなる段付き穴、断面が楕円や方形の穴など基板SUの用途に応じて任意の形状とできる。
(B)基板加工装置100は、基板SUを貫通する貫通穴Hだけでなく、基板SUを貫通しない穴(例えば、溝穴)も形成できる。
(C)基板加工装置100は、移動機構6により基板SUを二次元的に移動させることにより、図14に示すような基板SUの縦横に均等に配置された穴H’を形成することもできる。図14は、基板に形成可能な穴の他の例を示す図である。
(D)基板加工装置100は、例えば、反射型空間変調器2にて位相ホログラムを適切に形成することにより、基板SUに線状の溝などの任意の形状の加工痕を形成することもできる。
本発明は、基板に複数の加工痕をレーザー光により形成する装置に広く適用できる。
100 基板加工装置
1 レーザー光源
2 反射型空間変調器
21 反射面
3 結像光学系
31 第1レンズ
32 第2レンズ
4 揺動ミラー
41 入射面
5 集光レンズ
6 移動機構
61 ステージ
62 ステージ移動部
7 制御部
11 第1ミラー
13 第2ミラー
L1 レーザー光
L2 加工レーザー光
P 集光点
SU 基板
H 貫通穴
H’ 穴

Claims (11)

  1. 基板の厚み方向に所定の寸法を有する複数の加工痕を形成する基板加工装置であって、
    レーザー光を出射するレーザー光源と、
    位相ホログラムを用いて前記レーザー光を変調させて、前記基板に一次元的又は二次元的に並んで配置された前記複数の加工痕を同時に形成するための複数の加工レーザー光を生成する反射型空間変調器と、
    前記反射型空間変調器にて生成された前記複数の加工レーザー光を反射させるミラーと、
    前記ミラーにより反射された前記複数の加工レーザー光のそれぞれを前記基板に集光する集光レンズと、
    前記反射型空間変調器の反射面と前記ミラーの入射面とが結像する関係にある両側テレセントリック光学系を構成する結像光学系と、
    前記複数の加工レーザー光に対して前記基板を移動させる移動機構と、を備え、
    前記反射型空間変調器は、前記ミラーの反射角度を変化させて前記基板の所定位置に前記複数の加工レーザー光を照射することで前記所定位置に均一な形状及び寸法の複数の加工痕を同時に形成するよう前記位相ホログラムを補正する、
    基板加工装置。
  2. 前記結像光学系及び前記集光レンズにより集光された前記複数の加工レーザー光に対して発生する収差が20μm以下であり、非点隔差が5μmであることを特徴とする請求項1に記載の基板加工装置。
  3. 前記結像光学系は、2つの平凸レンズの凸面を向かい合わせて組み合わせた組レンズ、ダブレットレンズ又は非球面レンズで構成される、請求項1又は2に記載の基板加工装置。
  4. 前記集光レンズはfsinθレンズである、請求項1~3のいずれかに記載の基板加工装置。
  5. 前記反射型空間変調器は、前記集光レンズにより集光された前記複数の加工レーザー光に対して発生する像面湾曲収差を小さくするよう前記位相ホログラムを補正する、請求項1~4のいずれかに記載の基板加工装置。
  6. 前記反射型空間変調器は、前記集光レンズにより集光された前記複数の加工レーザー光の強度が均一になるよう前記位相ホログラムを補正する、請求項1~5のいずれかに記載の基板加工装置。
  7. 前記反射型空間変調器は、前記複数の加工痕の実際の加工ピッチが所望の加工ピッチとなるよう前記位相ホログラムを補正する、請求項1~6のいずれかに記載の基板加工装置。
  8. 前記反射型空間変調器は、前記集光レンズによる前記複数の加工レーザー光の集光位置が0次光の集光位置とは異なるよう前記位相ホログラムを補正する、請求項1~7のいずれかに記載の基板加工装置。
  9. 前記移動機構は、前記基板を一次元的又は二次元的に移動させて、前記基板に連続した加工痕群を形成させる、請求項1~8のいずれかに記載の基板加工装置。
  10. 前記移動機構により前記基板を移動させて前記加工痕群を形成する際に、前記移動機構により移動後の前記基板の位置と前記基板において前記複数の加工レーザー光を照射すべき位置との間にずれが生じていれば、前記反射型空間変調器は、当該ずれを補正するよう前記位相ホログラムを補正する、請求項9に記載の基板加工装置。
  11. 基板に複数の加工痕を形成する基板加工方法であって、
    レーザー光源からレーザー光を出射し、反射型空間変調器に入射することと、
    反射型空間変調器の位相ホログラムを用いて前記レーザー光を変調させて、前記基板に一次元的又は二次元的に並んで配置された前記複数の加工痕を同時に形成するための複数の加工レーザー光を生成することと、
    前記反射型空間変調器にて生成された前記複数の加工レーザー光を両側テレセントリック光学系にて結像させることと、
    前記結像された前記複数の加工レーザー光をミラーで反射させることと、
    前記ミラーにより反射された前記複数の加工レーザー光のそれぞれを前記基板に集光することと、
    を備え、
    前記位相ホログラムは、前記ミラーの反射角度を変化させて前記基板の所定位置に前記複数の加工レーザー光を照射することで前記所定位置に均一な形状及び寸法の複数の加工痕を同時に形成するよう補正される、
    基板加工方法。
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