JP2023136251A - 配線基板および配線基板の製造方法 - Google Patents

配線基板および配線基板の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】配線層が形成される主面と外部接続端子が設けられた裏面を有する配線基板において、外部接続端子が剥離又は抜脱するという課題を解決し、外部接続端子の放熱性及び耐熱性を向上させる。
【解決手段】半導体装置1において、配線基板3は、底面に設けられた外部接続端子40と、外部接続端子40を取り囲む絶縁層31と、絶縁層31の上層であり、絶縁層31に設けられたビアを介して外部接続端子40と電気的に接続される配線層43と、を備える。外部接続端子40の底面を構成する底部導電層41の上面には、上方に突出する複数の凸部141を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は配線基板および配線基板の製造方法に関する。
ICチップやLED素子のような半導体素子を基板に実装する半導体装置においては、配線基板の裏面から露出する外部接続端子が実装用の電極として用いられる。外部接続端子の形成方法として、リードフレームを用いることの他に、めっきによる薄膜を用いる方法が知られている。めっきによる薄膜を用いる場合、外部接続端子を薄く形成できる反面、外部接続端子が基板から剥離または抜脱しやすくなるという課題が生じるため、外部接続端子の上端周縁に断面庇形状の凸部を形成する対策が提案されている(特許文献1)。
特開2002-4077号公報
本発明は、配線層が形成される主面と外部接続端子が設けられた裏面を有する配線基板において、外部接続端子が剥離または抜脱するという課題を解決することを目的とする。
本発明の配線基板は、底面に設けられた外部接続端子と、前記外部接続端子を取り囲む絶縁層と、前記絶縁層の上層であり、前記絶縁層に設けられたビアを介して前記外部接続端子と電気的に接続される配線層と、を備える配線基板において、前記外部接続端子の底面を構成する底部導電層の上面に、上方に突出する複数の凸部を設けたことを特徴とする。
上記配線基板において、前記ビアは前記凸部よりも直径が大きく、前記複数の凸部は前記ビアを囲繞するように配置されていることを特徴としてもよい。
上記配線基板において、前記ビアが、複数の柱状部材からなり、前記複数の凸部が、前記ビアを囲繞するように配置されていることを特徴としてもよい。
上記配線基板において、前記底部導電層の中心から底部導電層の外縁までの距離をRとした場合、前記凸部と前記底部導電層の外縁との距離がR/3以下となるように前記複数の凸部が配置されていることを特徴としてもよい。
上記配線基板において、前記ビアが形成される前記絶縁層の孔の内周面が粗面化されていることを特徴としてもよい。
上記配線基板において、前記凸部が形成される前記絶縁層の孔の内周面が粗面化されていることを特徴としてもよい。
上記配線基板において、前記凸部が、前記配線層と電気的に接続されることを特徴としてもよい。
上記配線基板において、前記凸部が、3~32個の柱状部材からなることを特徴としてもよい。
本発明の配線基板の製造方法は、底面に設けられた外部接続端子と、前記外部接続端子を取り囲む絶縁層と、前記絶縁層の上層であり、前記絶縁層に設けられたビアを介して前記外部接続端子と電気的に接続され配線層と、を備える配線基板の製造方法であって、前記外部接続端子を支持板上に形成する外部接続端子形成工程、前記外部接続端子を取り囲む絶縁層を形成する絶縁層形成工程、前記外部接続端子と配線層を電気的に接続するビアを形成するビア形成工程、前記絶縁層の上層に配線層を形成する配線層形成工程、を含み、前記外部接続端子形成工程において、前記外部接続端子の底面を構成する底部導電層および底部導電層の上面から上方に突出する複数の凸部を形成することを特徴とする。
本発明によれば、配線層が形成される主面と外部接続端子が設けられた裏面を有する配線基板において、外部接続端子が剥離または抜脱するという課題を解決することが可能となる。また、外部接続端子の放熱性および耐熱性を向上させることが可能となる。
第1実施形態にかかる半導体装置の断面図である。 第1実施形態にかかる底部導電層の平面図である。 第1実施形態に係る配線基板の製造方法を説明する図である。 図3に続く工程を示す図である。 図4に続く工程を示す図である。 図5に続く工程を示す図である。 第2実施形態に係る配線基板の製造方法を説明する図である。 図7に続く工程を示す図である。 図8に続く工程を示す図である。 第2実施形態にかかる底部導電層の平面図である。 第3実施形態にかかる配線基板の断面図および底部導電層の平面図である。 各実施形態における変形例を示す半導体装置の断面図である。 従来の配線基板の製造工程を説明する断面図および底部導電層の平面図である。
以下、図面を参照して本発明の各実施形態を説明する。なお、以下に示す図面において、各部材の形状や、長さ、幅、厚さなどのサイズ、および長さ、幅、厚さの比率は、発明の構成を明確にするため、適宜、実際とは異なる形状、サイズおよび比率で示されている。従って、図示された各部材の形状、サイズおよび長さ、幅、厚さの比率は、同一部材の同一要素や他の部材の同一要素と対比して斟酌されるべきではない。
<従来例>
図13は、従来の配線基板903を説明する断面図および底部導電層の平面図である。図13(A)に示すように、配線基板903は、第1の絶縁層931と、第2の絶縁層932とを備えている。第1の絶縁層の底面には、外部接続端子を構成する底部導電層921が設けられている。底部導電層921は、ビア922を介して配線層923と電気的に接続されている。図13(B)は、底部導電層921およびビア922の平面図である。第2の絶縁層932の天面には、半導体素子と接続される上層配線層924が設けられている。
このような従来の配線基板903は、支持板910上に配線層および絶縁層を積層して形成されるが、支持板910を引き剥がす際に底部導電層921が絶縁層931から剥離するという問題や、実装後に底部導電層921が抜脱するという問題があった。
この原因は、底部導電層921が約10μm程度と薄いため、支持板910を引き剥がす際に、絶縁層931と底部導電層921との密着性が低下することによるものと推察される。また、底部導電層921と絶縁層931の熱抵抗値の違いにより、膨張係数差が界面に集中することにより界面剥離が生じることや、ビア922用の孔を開口した際に、開口部から露出する底部導電層921の露出面から露出面の周囲にまで、底部導電層921の酸化による剥離が進行することも原因であると推察される。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態にかかる半導体装置1の断面構造を模式的に示す図である。半導体装置1は、半導体素子2と、半導体素子2が搭載される配線基板3とを備えている。半導体素子2は絶縁性の封止樹脂4によって封止されている。配線基板3は、半導体素子2の搭載面となる基板主面3aと、基板主面3aとは反対側の基板裏面3bとを有する。基板主面3a上には半導体素子を電気的に接続するための配線層43が形成されている。配線層43は、複数の金属層による多層構成とするのでも良い。配線層43への半導体素子の電気的な接続は、一例としてフェイスダウン接続を図示しているが、ワイヤーボンディングによる接続であっても良い。
配線基板3の基板裏面3bから露出するように設けられた外部接続端子40は、半導体装置1を実装基板(不図示)に実装するための端子である。外部接続端子40は、基板裏面3bから露出する底部導電層41と、底部導電層41に形成した凸部141からなり、裏面3b側から露出する底部導電層41と基板裏面3bとは、同一平面上にある。底部導電層41と配線層43は、絶縁層31に形成されたビア142により電気的に接続されている。
図2は、基板主面3a側から見た外部接続端子40である。本実施形態では、図2に示すように、底部導電層41の上面に、上方に突出する8個の凸部141が環状に等間隔で設けられている。ビア142は、底部導電層41の中心に位置し、8個の凸部141に囲まれている。複数個の凸部141を設けることにより、外部接続端子40と絶縁層31との密着性が増し、外部接続端子40の剥離、抜脱耐性を向上することができる。
凸部141は、所望する密着強度に応じて位置、個数および厚さを調整できる。凸部141の数は、任意の複数個とすることできるが、好ましくは3~32個または4~24個とすることが開示される。4個から12個までの凸部141を設けた比較実験の結果、凸部141の数を増やした方が接合強度(シェア試験値)に優れることが確認できた。
また、凸部141を底部導電層の外縁41aの近傍に設けた方が、接合強度(シェア試験値)に優れることが確認できた。すなわち、ビアの外縁142aから凸部141までの距離L1が底部導電層の外縁41aから凸部141までの距離L2よりも大きくなるように凸部141を設けることが好ましい。
別の観点からは、凸部141を、例えば、底部導電層41の中心から底部導電層の外縁41aまでの距離(図2の例では半径)をRとした場合、凸部141と底部導電層の外縁41aとの距離L2がR/3以下となるような配置とすることが好ましく、R/4以下となるような配置とすることがより好ましい。
また、凸部141の設置条件が同一である場合、凸部141の直径を大きくした方が、より接合強度(シェア試験値)に優れることが確認できた。
次に、図1に示した配線基板3の製造方法について説明する。図3から図6は、製造方法の一例を示す断面図である。なお、図3から図6では配線基板の一部についての製造工程を示しているが、実際には、支持板10上には必要な配線パターンに応じた大きさの配線基板が製作される。
図3(A)に示す工程では、シード層12が形成された支持板10を示している。本実施形態の支持板10は、ガラスや銅からなる角形の基板であり、シード層11としては、例えば、チタン(Ti)を用いる。
図3(B)に示す工程では、シード層11上の全面にフォトレジスト21を形成する。フォトレジスト21は、例えば、ドライフィルムタイプの感光性レジストフィルムをラミネータでラミネート形成することにより形成される。フォトレジスト21は、厚み公差を許容できる程度に底部導電層41の厚さより厚く構成され、例えば、20~40μm程度とする。
図3(C)に示す工程では、フォトマスク(図示せず)を用いてフォトレジスト21を露光する。フォトマスクには、底部導電層41の形状に対応するパターン形状の非透過部と、非透過部の周囲の透過部とが形成されている。フォトマスクを用いた露光により、フォトレジスト21は、透過部に対応する部分が感光する。
続いて、フォトマスクを除去し、フォトレジスト21の現像処理を行って、フォトレジスト21の非感光部分を除去する。その結果、フォトレジスト21には、底部導電層41の形状に対応するパターン形状の開口部121が形成される。
図3(D)に示す工程では、フォトレジスト21の開口部121の底部に露出するシード層11上に、電解めっきにより底部導電層41を形成する。電解めっきに使用する金属としては、例えばCuである。底部導電層41の厚さは、例えば、10~30μmである。その後、フォトレジスト21を除去する。
図4(A)に示す工程では、底部導電層41の上面の全面にフォトレジスト22を形成する。フォトレジスト22は、ドライフィルムタイプの感光性レジストフィルムをラミネータでラミネート形成し、感光することにより形成される。フォトレジスト22は、厚み公差を許容できる程度に凸部141の厚さより厚く構成され、例えば、13~22μmである。
図4(B)に示す工程では、レーザーアブレーションまたはリソグラフィーにより、凸部141を形成する位置に凸部孔122を形成する。これにより、凸部141を設ける部分の底部導電層41が凸部孔122を介して露出する。本実施形態では、図2に示す凸部141に対応する位置に8個の凸部孔122を形成した。各凸部孔122は、後述するビア孔151よりも小径かつ同径であり、例えば、直径10~100μmである。
図4(C)に示す工程では、図4(B)で形成した凸部孔122の底部に露出する底部導電層41の上面に、電解めっきにより、凸部141を形成する。配線層43との絶縁性を確保するため、凸部141の厚さはビア142の厚さ以下の厚さとすることが好ましく、例えば、3~30μm、好ましくは5~20μmの厚さで形成される。その後、フォトレジスト22を除去する。なお、凸部141を、配線層43に到達する厚さに形成することもできるが、この場合、配線層43のパターン形状に制約が生じることとなる。
図4(D)に示す工程では、絶縁層51が絶縁フィルムをラミネータでラミネート形成することにより形成される。絶縁層51の厚さは、凸部141と配線層43との絶縁性を確保できる厚さとし、例えば、30~40μmである。
図5(A)に示す工程では、絶縁層51の所定位置に図示しないレーザー装置からレーザー光を照射して絶縁層51を局所的に蒸発させるレーザーアブレーションによりビア孔151を形成する。ビア孔151は、例えば、直径50~200μm、深さ10~50μmである。ビア孔151の内周面はレーザー光の照射の影響により粗面化している。
図5(B)に示す工程では、ビア孔151から露出する底部導電層41および絶縁層51の上面、並びに、ビア孔151の内周面に、シード層12を形成する。シード層12は、ビア孔151の内周面の粗面の影響による凹凸が残る厚さの金属膜で形成されており、例えば、無電解めっきにより膜厚1μm以下程度のCu膜を形成する。
図5(C)に示す工程では、シード層12の上面の全面にフォトレジスト23を形成する。フォトレジスト23は、ドライフィルムタイプの感光性レジストフィルムをラミネータでラミネート形成し、感光することにより形成される。
続いて、フォトマスク(図示せず)を用いてフォトレジスト23を露光する。フォトマスクには、配線層43の形状に対応するパターン形状の非透過部と、非透過部の周囲の透過部とが形成されている。フォトマスクを用いた露光により、フォトレジスト23は、透過部に対応する部分が感光する。
図5(D)に示す工程では、フォトマスクを除去し、フォトレジスト23の現像処理を行って、フォトレジスト23の非感光部分を除去する。その結果、配線層43を形成する箇所のみフォトレジスト23が取り除かれ、シード層12が露出する開口部152が形成される。
図6(A)に示す工程では、シード層12を利用した電解めっきにより、フォトレジスト23に覆われていないシード層12上に、金属層42およびビア142を形成する。
図6(B)に示す工程では、フォトレジスト23を除去する。それにより、フォトレジスト23に覆われていたシード層12が露出する。
図6(C)に示す工程では、前工程で露出した、金属層42に覆われていないシード層12を、エッチングにより除去する。こうして各パターンが電気的に独立した、配線層43の形成が完了する。
図6(D)に示す工程では、支持板10を配線基板3から剥離する。剥離処理は引き剥がすことによる処理でも良いが、支持板10が銅などの金属である場合は、溶解による除去を行っても良い。さらに、支持板10底面に残るシード層11をエッチングにより除去することにより、配線基板3が完成する。
または、図6(C)の工程の後に、配線層43に半導体素子等の電子部品を接続した後、絶縁性の封止樹脂により電子部品等を封止してから、図6(D)の工程を行っても良い。
以上に説明した第1実施形態の配線基板3は、底部導電層41から上方に延出される複数個の凸部141が絶縁層51にスパイクのごとく埋設されていることから、外部接続端子40の絶縁層51に対する密着が強固である。また、複数個の凸部141を設けることにより、外部接続端子40の放熱性および耐熱性が向上する。
したがって、第1実施形態の配線基板3によれば、外部接続端子40の剥離、抜脱の問題を解決することができる。
<第2実施形態>
第2実施形態の配線基板203の製造方法を、図7から図9までを参照しながら説明する。第1実施形態と同様の構成については、第1実施形態と同じ符号を付し、説明を省略する。
第2実施形態の配線基板203の製造方法において、図7よりも前の工程は、第1実施形態の図3に示す工程と同様であるので説明を省略する。
図7(A)に示す工程では、絶縁層51が絶縁フィルムをラミネータでラミネート形成することにより形成される。絶縁層51の厚さは、凸部1241およびビア1242の厚みを確保できる厚さとし、例えば、20~40μmである。
図7(B)に示す工程では、絶縁層51の所定位置に図示しないレーザー装置からレーザー光を照射して凸部孔221およびビア孔222を形成する。各凸部孔221は同じ寸法であり、例えば、直径10~100μmであり、深さ10~50μmである。ビア孔222は凸部孔221よりも大径であり、例えば、直径50~200μm、深さは凸部孔221と同じである。ビア孔222および凸部孔221の内周面はレーザー照射の影響により粗面化している。
図7(C)に示す工程では、凸部孔221およびビア孔222の底部に露出する底部導電層241上に、電解めっきにより凸部1241およびビア1242を形成する。電解めっきに用いる金属としては、例えばCuである。ビア孔222および凸部孔221の内周面はレーザー照射の影響により粗面化しているため、ビア1242と絶縁層51だけでなく、凸部1241と絶縁層51も強く密着することにより、剥離、抜脱への耐性がより高められる。
図7(D)に示す工程では、凸部1241、ビア1242および絶縁層51の上面にシード層12を形成する。シード層12の形成方法は第1実施形態と同様である。
図8(A)に示す工程では、シード層12の上面の全面にフォトレジスト23を形成する。フォトレジスト23の形成方法は第1実施形態と同様である。
続いて、フォトマスク(図示せず)を用いてフォトレジスト23を露光する。フォトマスクには、配線層243の形状に対応するパターン形状の非透過部と、非透過部の周囲の透過部とが形成されている。フォトマスクを用いた露光により、フォトレジスト23は、透過部に対応する部分が感光する。
図8(B)に示す工程では、フォトマスクを除去し、フォトレジスト23の現像処理を行って、フォトレジスト23の非感光部分を除去する。その結果、配線層243を形成する箇所のみフォトレジスト23が取り除かれ、シード層12が露出する開口部252が形成される。
図8(C)に示す工程では、シード層12を用いた電解めっきにより、フォトレジスト23に覆われていないシード層12上に、金属層242を形成する。
図9(A)に示す工程では、フォトレジスト23を除去する。それにより、フォトレジスト23に覆われていたシード層12が露出する。
図9(B)に示す工程では、前工程で露出した、金属層242に覆われていないシード層12を、エッチングにより除去する。こうして配線層243の各パターンは電気的に独立し、配線層243の形成が完了する。
図9(C)に示す工程では、支持板10を配線基板203から剥離する。剥離処理は引き剥がしによる処理でも良いが、支持板10が銅などの金属である場合は、溶解による除去を行っても良い。さらに、支持板10底面に残るシード層11は、エッチングにより除去することにより、配線基板203が完成する。
または、図9(B)の工程の後に、配線層243に半導体素子等の電子部品を接続した後、絶縁性の封止樹脂により電子部品等を封止してから、図9(C)の工程を行っても良い。
図10は、配線基板203の主面側から見た外部接続端子50である。本実施形態では、図10に示すように、底部導電層241の上面に、上方に突出する12個の凸部1241が環状に等間隔で設けられている。ビア1242は、底部導電層241の中心に位置し、12個の凸部1241に囲まれている。第2実施形態においても、複数個の凸部1241を設けることにより、外部接続端子50と絶縁層51との密着性が増し、外部接続端子50の剥離、抜脱耐性を向上することができる。なお、凸部1241の数は例示の12個に限定されず、任意の複数個とできることは、第1実施形態と同様である。
以上に説明した第2実施形態の配線基板203は、底部導電層241から上方に延出される複数個の凸部1241が配線層243と接合されており、また、ビア孔222の内周面だけでなく、凸部孔222の内周面もレーザー照射の影響により粗面化しているため、外部接続端子50と絶縁層51との密着性が高く、剥離、抜脱することへの耐性はより強くなる。さらに、複数個の凸部1241が、配線層243と底部導電層241との放熱経路となることで、半導体装置の放熱性を向上することが出来る。
<第3実施形態>
第3実施形態の配線基板303を、図11を参照しながら説明する。
第3実施形態の配線基板303は、単一の大径のビアではなく、第2実施形態のビアよりも小径のビアを複数備える点で、第2実施形態の配線基板203と相違する。以下では、第2実施形態との相違点を中心に説明をし、一致点については説明を省略する。
第3実施形態の配線基板303は、底部導電層341から第1の環に沿って配置された8個の凸部1341と、第1の環よりも小径の第2の環に沿って配置された8個のビア1342とを備えている(図11(B)参照)。第1の環に沿って配置された8個の凸部1341は、ビア1342と比べ底部導電層の外縁341aに近い位置に等間隔に配置されている。第2の環に沿って配置された8個のビア1342は、底部導電層341の中心付近に等間隔に離れて配置されている。なお、凸部1341およびビア1342の数は例示の8個に限定されず、例えば、それぞれ3~24個とすることが開示される。また、凸部1341およびビア1342の数は、同数である必要はなく、いずれか一方の数が他方の数よりも多くなるように構成しても良い。
図11(A)に示すように、パターン化された金属層342とシード層12からなる配線層343は、その底部において、凸部1341およびビア1342と接合されているため、配線層343と底部導電層341は、凸部1341およびビア1342を介して電気的に接続されている。第3実施形態では、配線層343と底部導電層341間の電気的接続を、凸部1341およびビア1342で担うものであるため、図2におけるビア142のように、大径のビアを用いたときのその断面積に対して、凸部1341およびビア1342の断面積の合計面積は、同程度以上であることが好ましい。
凸部1341の接合強度を強くするとの観点からは、凸部1341を底部導電層の外縁341aの近傍に設けること好ましい。例えば、底部導電層341の中心から底部導電層の外縁341aまでの距離(図2の例では半径)をRとした場合、凸部1341と底部導電層の外縁341aとの距離がR/3以下となるような配置とすることが好ましく、R/4以下となるような配置とすることがより好ましい。
以上に説明した第3実施形態の配線基板303は、外部接続端子60と配線層343が複数個の凸部1341および凸部1342により電気的に接続されており、また、すべての凸部孔の内周面を粗面化しているため、絶縁層51との密着性が強く、剥離、抜脱耐性が高いものとなっている。
<変形例>
第1~3実施形態の配線基板において、外部接続端子に1層の配線層のみが電気的に接続されている構成を示したが、図12に示すように、配線層43に絶縁層32を積層したうえで、さらなる上層配線層244を形成しても良い。上層配線層244の形成方法としては、第1実施形態において、ビア142および配線層43を製造した方法と同様なので説明を省略する。図12では第1実施形態の配線基板3をベースに絶縁層32および上層配線層244を形成した構成を示しているが、第2実施形態または第3実施形態の配線基板(203、303)であっても、同様の方法で絶縁層32および上層配線層244を形成できる。また、同様の製造方法を繰り返すことで、より多層の配線層をもつ配線基板としても良い。
以上、本発明の好ましい実施形態例について説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態例の記載に限定されるものではない。上記実施形態例には様々な変更・改良を加えることが可能であり、そのような変更または改良を加えた形態のものも本発明の技術的範囲に含まれる。例えば、上記実施形態例では、凸部およびビアはいずれも円柱形であったが、断面が多角形の柱などの形状であってもよい。
1…半導体装置
2…半導体素子
3、203、303、903…配線基板
4…封止樹脂
10、910…支持板
11、12、13、911、912…シード層
21~24…フォトレジスト
31、32、51…絶縁層
40、50、60…外部接続端子
41、241、341、921…底部導電層
42、242、342…金属層
43、243、343、923…配線層
121、152、252…開口部
122、221…凸部孔
141…凸部
142、922…ビア
151、222…ビア孔
244、924…上層配線層
931…第1の絶縁層
932…第2の絶縁層

Claims (9)

  1. 底面に設けられた外部接続端子と、
    前記外部接続端子を取り囲む絶縁層と、
    前記絶縁層の上層であり、前記絶縁層に設けられたビアを介して前記外部接続端子と電気的に接続される配線層と、を備える配線基板において、
    前記外部接続端子の底面を構成する底部導電層の上面に、上方に突出する複数の凸部を設けたことを特徴とする配線基板。
  2. 前記ビアは前記凸部よりも直径が大きく、
    前記複数の凸部は前記ビアを囲繞するように配置されていることを特徴とする、請求項1に記載の配線基板。
  3. 前記ビアが、複数の柱状部材からなり、
    前記複数の凸部が、前記ビアを囲繞するように配置されていることを特徴とする、請求項1に記載の配線基板。
  4. 前記底部導電層の中心から底部導電層の外縁までの距離をRとした場合、前記凸部と前記底部導電層の外縁との距離がR/3以下となるように前記複数の凸部が配置されていることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載の配線基板。
  5. 前記ビアが形成される前記絶縁層の孔の内周面が粗面化されていることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載の配線基板。
  6. 前記凸部が形成される前記絶縁層の孔の内周面が粗面化されていることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載の配線基板。
  7. 前記凸部が、前記配線層と電気的に接続されることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載の配線基板。
  8. 前記凸部が、3~32個の柱状部材からなることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載の配線基板。
  9. 底面に設けられた外部接続端子と、前記外部接続端子を取り囲む絶縁層と、前記絶縁層の上層であり、前記絶縁層に設けられたビアを介して前記外部接続端子と電気的に接続される配線層と、を備える配線基板の製造方法であって、
    前記外部接続端子を支持板上に形成する外部接続端子形成工程、
    前記外部接続端子を取り囲む絶縁層を形成する絶縁層形成工程、
    前記外部接続端子と配線層を電気的に接続するビアを形成するビア形成工程、
    前記絶縁層の上層に配線層を形成する配線層形成工程、を含み、
    前記外部接続端子形成工程において、前記外部接続端子の底面を構成する底部導電層および底部導電層の上面から上方に突出する複数の凸部を形成することを特徴とする配線基板の製造方法。

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