JP2023135675A - 印刷装置及び箔転写方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録媒体に転写した箔に不良が生じることを抑制できる、印刷装置及び箔転写方法を提供する。【解決手段】印刷装置は、記録媒体に箔転写印刷を行う印刷装置であって、記録媒体に画像を印刷するためのカラーインク及び記録媒体に箔を転写するための粘着性インクを、合成画像データに基づいて記録媒体に吐出するインクジェットヘッドと、記録媒体への箔の転写領域の大きさが転写領域条件を満たす場合、転写した箔に不良が生じないように、所定の基準処理とは異なる特殊処理を設定する特殊処理設定部と、を備える。【選択図】図7

Description

本発明は、印刷装置及び箔転写方法に関する。
印刷装置には、インクジェットプリンタを用いて記録媒体に画像を印刷し、記録媒体に装飾を施すために箔を転写する箔転写印刷を行うものがある。
箔転写印刷を行う印刷装置は、一般的に、記録媒体に箔を転写する構成がプリンタに対してインラインではない。このため、画像の印刷後にローラやプレス機を用いて箔を記録媒体に転写することになり、箔を転写する装置が別途必要となる。
例えば、特許文献1には、インクジェットプリンタから吐出されるUV硬化接着剤によってスタンプ箔を基体に転写し、ローラによってプレスする方法が記載されている。しかしながら、特許文献1に記載の方法ではUV硬化接着剤を用いているため、UV光源が必要となる。
そこで、UV硬化接着剤ではなく、溶剤を用いて生成された粘着性のあるインク(以下「粘着性インク」という)をインクジェットヘッドから吐出して、記録媒体に箔を転写する装置も開発されている。
特許6899372号公報
溶剤インクを接着剤として用いたとしても、転写領域の大きさによっては箔の転写に不良が生じる可能性がある。例えば、転写領域が細線である場合には擦れた状態で箔が転写されたり、転写領域が広いと転写後の箔の表面にひび割れや擦過による箔の剥がれ等が生じる可能性がある。
そこで本発明は、記録媒体に転写した箔に不良が生じることを抑制できる、印刷装置及び箔転写方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様の印刷装置は、記録媒体に箔転写印刷を行う印刷装置であって、前記記録媒体に画像を印刷するためのインク及び前記記録媒体に箔を転写するための粘着性インクを、画像データに基づいて前記記録媒体に吐出する吐出手段と、前記記録媒体への前記箔の転写領域の大きさが所定条件を満たす場合、転写した前記箔に不良が生じないように、所定の基準処理とは異なる特殊処理を設定する設定手段と、を備える。本構成によれば、箔の転写領域の大きさに応じた特殊処理を行うことで、記録媒体に転写した箔に不良が生じることを抑制できる。
上記の印刷装置において、前記所定条件は、前記箔の転写領域の一辺が所定値未満の細線という条件であり、前記特殊処理は、前記所定値未満の細線に対応する前記転写領域に吐出する前記粘着性インクの量を前記基準処理よりも増加させる処理であってもよい。本構成によれば、細線状に箔を転写する場合に生じる箔が転写されない現象を抑制できる。
上記の印刷装置において、前記所定条件は、前記箔の転写領域の一辺が所定値未満の細線という条件であり、前記特殊処理は、前記所定値未満の細線が前記所定値以上となるように前記箔の転写領域を拡大する処理であってもよい。本構成によれば、細線状に箔を転写する場合に生じる箔が転写されない現象を抑制できる。
上記の印刷装置において、前記所定条件は、前記箔の転写領域が所定面積以上という条件であり、前記特殊処理は、前記所定面積以上の前記箔の転写領域に対して所定のパターンで前記粘着性インクを吐出する処理であってもよい。本構成によれば、広い転写領域に箔を転写することで生じる可能性がある箔のひび割れ等を抑制できる。
上記の印刷装置において、前記特殊処理は、前記所定のパターンが形成されない隙間に所定色の前記インクを吐出させてもよい。本構成によれば、網点状に箔を転写しても箔転写印刷で得られる美観を損なうことを抑制できる。
上記の印刷装置において、前記所定条件は、前記記録媒体の種類によって異なってもよい。本構成によれば、記録媒体に応じた適切な特殊処理によって、記録媒体に転写した箔に不良が生じることを抑制できる。
本発明の一態様の箔転写方法は、前記記録媒体に箔を転写するための粘着性インクを前記記録媒体に吐出することで、前記記録媒体に箔を転写する箔転写方法であって、前記記録媒体への前記箔の転写領域の大きさが所定条件を満たすか否かを判定手段が判定する第1工程と、前記所定条件を満たす場合に、転写した前記箔に不良が生じないように、所定の基準処理とは異なる特殊処理を設定手段が設定する第2工程と、を有する。
本発明は、記録媒体に転写した箔に不良が生じることを抑制できる、印刷装置及び箔転写方法を提供することを目的とする。
第1実施形態の印刷システムの概略構成図である。 第1実施形態の箔転写印刷の流れを示した概略図である。 第1実施形態のカラーインク及び粘着性インクが吐出された記録媒体の概略断面図である。 粘着性インクの吐出量に対する箔の転写の可否領域を示した図である。 第1実施形態の網点処理を示す模式図であり、(A)は網点処理を行わない場合を示し、(B)は粘着性インクが網点状に吐出される場合を示し、(C)は網点が形成されない隙間にインクが吐出される場合を示す。 第1実施形態の印刷制御装置の機能ブロック図である。 第1実施形態の合成画像データの生成処理の流れを示すフローチャートである。 第2実施形態のテキスチャー処理を示す模式図である。 第2実施形態の合成画像データの生成処理の流れを示すフローチャートである。
(第1実施形態)
以下、本発明の実施形態の印刷システム10について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態の印刷システム10の概略構成図である。印刷システム10は、情報処理装置12と印刷装置14とを備える。
情報処理装置12は、ユーザによって操作されるコンピュータであり、例えば、モニタ、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体等で構成される。本実施形態の情報処理装置12は、記録媒体16に印刷する画像を示す画像データ等を生成し、画像データに対して各種処理を行う画像処理装置として機能する。また、情報処理装置12は、画像処理後の画像データを印刷装置14へ送信する。
本実施形態の印刷装置14は、記録媒体16に対して箔転写印刷が可能なように、インクジェットプリンタ18及び箔転写装置20を備える。
インクジェットプリンタ18は、インクジェットヘッド22、プラテン24、及び第1ヒーター26を備える。
インクジェットヘッド22は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック等のプロセスカラーインク(以下「カラーインク」という。)を画像データに基づいて吐出し、プラテン24に載置された記録媒体16に対する印刷を行う。また、本実施形態のインクジェットヘッド22は、記録媒体16に箔34を転写(接着)するための粘着性インクを吐出可能とされている。記録媒体16は、媒体繰出し部17から繰り出されて、搬送ローラ19A及びパッドローラ19Bを介してプラテン24に搬送される。媒体繰出し部17は、ロール状に巻回された記録媒体16を保持している。媒体繰出し部17は、記録媒体16を回転させる駆動源を備えておらず、記録媒体16は、搬送ローラ19Aによる記録媒体16の搬送に応じて従動的に回転する。また、パッドローラ19Bは、搬送ローラ19Aに対向して配置され、搬送ローラ19Aに向かって付勢される。
インクジェットヘッド22は、キャリッジ23に搭載され、記録媒体16の搬送方向(副走査方向)に対して直交する方向(主走査方向)に移動しながら、画像データに基づいてカラーインク及び粘着性インクを吐出する。なお、本実施形態のカラーインク及び粘着性インクは、溶剤インクであり、粘着性インクは、特色として設定されている。
記録媒体16は、例えば、紙、布帛又は樹脂製のフィルム等であり、搬送ローラ19A等によって、インクジェットプリンタ18から箔転写装置20まで途切れることなく搬送される。
第1ヒーター26は、インクジェットヘッド22よりも記録媒体16の搬送方向の下流側に配置され、記録媒体16を第1温度(60℃以上)に加熱して、カラーインク及び粘着性インクを乾燥させる。ここで、乾燥とは、カラーインク及び粘着性インクに含まれている液分が揮発又は硬化した状態になり、印刷した表面はべたつきがない状態であることを意味する。第1ヒーター26によってカラーインク及び粘着性インクが乾燥した記録媒体16は、そのまま箔転写装置20へ搬送される。なお、第1ヒーター26による加熱でカラーインク及び粘着性インク中の液分が揮発又は硬化することで、カラーインク及び粘着性インクは乾燥する。第1ヒーター26によってカラーインク及び粘着性インクを乾燥させることで、カラーインク及び粘着性インクは記録媒体16上の着弾位置で定着する。
箔転写装置20は、第2ヒーター30及び箔転写部32を備える。
第2ヒーター30は、第1ヒーター26よりも記録媒体16の搬送方向の下流側に配置される。第2ヒーター30は、カラーインクを増粘させないが、粘着性インクを軟化(増粘)させる温度(カラーインクに含まれる成分の種類によるが、およそ40℃~80℃程度)で記録媒体16を加熱して、記録媒体16に吐出された粘着性インクを軟化させる。
第2ヒーター30による加熱で粘着性インクが軟化して増粘する一方で、カラーインクは軟化しない。このように、本実施形態のカラーインクと粘着性インクとは、温度に対して異なる粘着性(軟化性、乾燥性)を有する。
箔転写部32は、第2ヒーター30よりも記録媒体16の搬送方向の下流側に配置され、記録媒体16に箔34を転写させる。本実施形態の箔転写部32は、一対のローラ32A,32Bである。箔34は基材にシート状に形成されており、箔34は箔繰出し部37から繰り出され、搬送ローラ36Aによって箔転写部32に搬送される。なお、記録媒体16に転写される箔34の色は限定されない。箔繰出し部37は、ロール状に巻回された箔34を保持し、記録媒体16への転写後に箔巻取り部38によって巻き取られる箔34の動きに応じて従動的に回転する。
箔転写部32に搬送された箔34と記録媒体16とは、一対のローラ32A,32Bで挟まれて加圧される。箔転写部32に搬送された記録媒体16は、カラーインクの粘着性が失われている一方で、粘着性インクは粘着性を有している。これにより、粘着性インクが吐出された領域で箔34が基材から剥がれて箔34が記録媒体16に転写される。箔転写部32によって記録媒体16への転写が行われて基材上に残った箔34は、ガイドローラ36Bによって所定方向へ案内されて箔巻取り部38によって巻き取られる。
本実施形態では第1ヒーター26と箔転写部32の間に第2ヒーター30を設けているが、箔転写部32のローラ32A、32Bにヒーターを内装することで、粘着性インクを軟化するための加熱と箔転写のための加圧とを同時に行ってもよい。この構成において粘着性インクは、記録媒体16に箔34を転写させる時の加熱によって、カラーインクに比べて高い粘着性を有することとなる。
図1には粘着性インクを加熱し軟化する方法を用いることで箔34を転写すると説明したが、紫外線硬化性インクを使用する場合には第2ヒーター30は省略させてもよく、更にインクを硬化するための紫外線ランプを備えることも考えられる。
箔34が転写された記録媒体16は、記録媒体16を所定方向に案内するためのガイドローラ28によって媒体巻取り部39へ送られ、媒体巻取り部39によって巻き取られる。なお、記録媒体16は、媒体巻取り部39に巻き取られず、印刷が終了する毎に裁断されて印刷装置14から排出されてもよい。また、箔転写印刷が完了した記録媒体16は、印刷装置14から排出された後に、ラミネート加工等が行われてもよい。
また、印刷装置14は、印刷装置14の制御を行なう印刷制御装置40を備える。印刷制御装置40は、CPU、RAM、ROM、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体等で構成されている。
本実施形態の印刷制御装置40は、情報処理装置12から送信された画像処理後の画像データに基づいて、インクジェットヘッド22を制御して記録媒体16に画像を印刷させる。また、印刷制御装置40は、搬送ローラ19A、箔巻取り部38、媒体巻取り部39等の回転制御、第1ヒーター26及び第2ヒーター30の温度制御を行なう。
ここで、従来の箔転写印刷では、カラーインクの上に粘着性インクを重ねて吐出した場合、カラーインク上に箔34が盛り上がって転写されるので、意匠性が損なわれる場合がある。また、カラーインクの種類によっては、カラーインクの上に粘着性インクを吐出しても粘着性インクが定着せずに、カラーインク上に箔34を転写できない場合がある。
一方、本実施形態の印刷装置14は、図2,3を参照して以下に説明するように、粘着性インクを記録媒体16により確実に定着させることができる。
本実施形態の情報処理装置12は、記録媒体16に印刷する画像を示す画像データ50、及び粘着性インクの吐出領域を所定色で表した箔転写データ52を生成する。そして、情報処理装置12は、画像データ50に箔転写データ52を合成して合成画像データ54を生成する。なお、合成とは、換言すると、箔転写データ52が示す粘着性インクの吐出領域に対応する画像データ50の領域を箔転写データ52に置換することである。
また上述のように本実施形態において、箔転写データ52は所定色(例えば黒色)の単色で表され、粘着性インクは特色として扱われる。そこで、印刷システム10は、箔転写データ52における単色を特色に変換して箔転写データ52’とし、箔転写データ52’と画像データ50とを合成する。このように、箔転写データ52を単色で表して生成し、単色を特色に変換する処理を行うことで、詳細を後述するように、ユーザは特別なソフトウェアを用いることなく、箔転写データ52を通常の画像データとして作成できる。
図2の例では、画像データ50と箔転写データ52の縦横のサイズは同じである。これにより、特別な位置合わせを行うことなく、画像データ50と箔転写データ52とを合成できる。なお、これに限らず、箔転写データ52は画像データ50よりも小さくてもよい。この場合、画像データ50に対して箔転写データ52が合成される領域が予め設定される。
図3は、合成画像データ54に基づいてカラーインク56及び粘着性インク58が吐出された記録媒体16の概略断面図である。本実施形態では、画像データ50と箔転写データ52とを合成するので、図3(A)のようにカラーインク56だけでなく、粘着性インク58も記録媒体16の表面に直接吐出されることとなる。これにより、図3(B)のように粘着性インク58上にのみ箔34が転写される。すなわち、本実施形態では箔34は記録媒体16に直接転写されるので、本実施形態の印刷装置14は意匠性を損なわず、かつ確実に箔34を転写できる。
ここで、図4は、粘着性インク58の吐出量(印字量、打ち込み量ともいう。)に対する箔34の転写の可否領域を示した図である。なお、図4の縦軸は粘着性インク58の単位面積当たりの吐出量を示し、図4の横軸は第1ヒーター26及び第2ヒーター30による記録媒体16の乾燥時間(加熱時間)を示す。
図4に示される破線内の領域Aは、記録媒体16に対する箔34の転写が可能な範囲を示す。斜線のハッチング内の領域Bは、一般的な粘着性インク58の吐出量(例えば10~20g/m2)において、記録媒体16に転写した箔34にひび割れや擦過等の不良が生じ難い範囲を示す。すなわち、領域Aの範囲内であっても領域Bの範囲外である場合には、記録媒体16に転写した箔34に不良が生じる可能性がある。
一点鎖線内の領域Cは、箔34の転写領域が0.5mmの細線である場合に、不良が生じずに箔34の転写が可能な範囲を示す。点状のハッチング内の領域Dは、箔34の転写領域が0.1mmの細線である場合に、不良が生じずに箔34の転写が可能な範囲を示す。なお、箔34の転写領域は、箔転写データ52で示される粘着性インク58の吐出領域に対応する。
図4に示されるように、記録媒体16への箔34の転写の可否は、一定以上の時間(例えば1分以上)であれば乾燥時間によっては異ならないものの、粘着性インク58の吐出量によっては異なる。
ここで、箔34の転写領域が0.5mmの細線に対応する領域Bの範囲には領域Cが含まれる。このため、箔34の転写領域が0.5mmの細線である場合、粘着性インク58の吐出量を領域Bの範囲と同じとしても、箔34に不良を生じさせずに転写できる。
一方で、箔34の転写領域が0.1mmの細線に対応する領域Dは、領域Aに含まれるため記録媒体16への転写は可能であるものの、領域Bには含まれない。すなわち、粘着性インク58の吐出量を領域Bの範囲とし、0.1mmの細線の箔34を記録媒体16に転写しようとしても、例えば擦れた状態で箔34が転写される等の不良が生じる可能性がある。例えば、領域Bの範囲内である20g/m2の吐出量でデューティー比(Duty)を100%とすると、これに含まれる粘着性の固形分は約10%であるが、これでは0.1mmの細線の箔34を不良無く記録媒体16に転写することは難しいことを図4は示している。このため、粘着性インク58の吐出量を領域Bの範囲とし、0.1mmの細線の箔34を記録媒体16に転写することは好ましくない。
また、粘着性インク58の吐出量を領域Bの範囲とし、0.5mm以上の細線より広い領域で箔34を転写する場合でも、不良が生じる可能性がある。例えば、箔34の転写領域が比較的広い範囲となる場合である。このような場合には、記録媒体16に転写した箔34にひび割れ等が生じる可能性がある。
そこで、本実施形態の印刷装置14は、記録媒体16への箔34の転写領域の大きさが所定条件(以下「転写領域条件」という。)を満たす場合、転写した箔34に不良が生じないように、所定の基準処理とは異なる特殊処理を設定する。
本実施形態の基準処理とは、粘着性インク58を所定の吐出量(以下「基準吐出量」という。)で記録媒体16に吐出する処理である。基準吐出量は、箔34が転写される記録媒体16の種類によっても異なるが、例えば、図4に示される領域Bの範囲に相当する10~20g/m2である。
本実施形態の転写領域条件は、一例として、箔34の転写領域の一辺が所定値未満の細線という条件(第1転写領域条件)、及び箔34の転写領域が所定面積以上という条件(第2転写領域条件)である。第1転写領域条件及び第2転写領域条件は、記録媒体16の種類によって異なり、詳細を後述するように予め設定されている。
第1転写領域条件における一辺が所定値未満の細線とは、例えば、一辺が0.5mm未満の細線である。なお細線とは、例えば上記一辺に直交する他の辺が一辺に対して所定倍以上の形状であり、所定倍は任意に設定される。
特殊処理は、記録媒体16への箔34の転写領域が満たす転写領域条件によって異なる。第1転写領域条件が満たされた場合の特殊処理は、一例として、吐出量増加処理又は線幅拡大処理である。
吐出量増加処理は、所定値未満の細線に対応する転写領域に吐出する粘着性インク58の量を基準処理よりも増加させる処理である。例えば、基準処理における粘着性インク58の吐出量が10~20g/m2である場合、特殊処理では粘着性インク58の吐出量を25~40g/m2とする。すなわち、特殊処理では、基準処理の場合に比べて単位面積あたりに吐出する粘着性インク58の量を増加させる。なお、特殊処理における粘着性インク58の吐出量は、記録媒体16の種類によって異なってもよい。
線幅拡大処理は、所定値未満の細線が所定値以上となるように箔34の転写領域を拡大する処理である。例えば、所定値が0.5mmの場合には、一辺が0.5mm未満の細線の辺(幅)を0.5mmに拡大する処理を箔転写データ52に行う。
本実施形態の印刷装置14は、吐出量増加処理や線幅拡大処理によって、細線状に箔34が転写されない現象を抑制できる。なお、吐出量増加処理及び線幅拡大処理の対象は、所定値未満の細線に対応する転写領域だけであり、その他の転写領域は基準処理により粘着性インク58が吐出される。
一方で、箔34の転写領域が所定面積以上という条件である第2転写領域条件が満たされた場合の特殊処理は、一例としてテキスチャー処理である。テキスチャー処理は、所定面積以上の箔34の転写領域に対して所定のパターンで粘着性インク58を吐出する処理である。このようなテキスチャー処理によって、広い転写領域に箔34を転写することで生じる可能性がある箔34のひび割れ等を抑制できる。
図5は、テキスチャー処理を示す模式図である。図5(A)は、テキスチャー処理が行われない場合の記録媒体16に対する箔34の転写領域60を示している。この場合は箔34の転写領域60全体に粘着性インク58が吐出される。
図5(B)は、粘着性インク58が所定パターンで吐出される場合を示している。本実施形態の所定パターンは一例として網点62であり、テキスチャー処理によって、粘着性インク58は複数の網点62として吐出される。このため、箔34は、転写領域60全体に転写されることはなく、網点状に転写されることとなる。なお、網点62の大きさや密度は任意に設定可能とされる。また、網点62の形状は一例として円形であるが、これに限らず、矩形や星形等、他の形状でもよい。
図5(C)は、網点62が形成されない隙間64に所定色のカラーインク56が吐出される場合を示す。図5(B)では、網点62と網点62との隙間64には粘着性インク58が吐出されないので箔34は転写されずに、記録媒体16の表面色のままとなり、箔34が転写された記録媒体16の美観が損なわれる可能性がある。一方で、図5(C)のように、この隙間64にもカラーインク56が吐出されることで、隙間64は着色されるので、網点状に箔34を転写したとしても、箔転写印刷で得られる美観を損なうことを抑制できる。なお、隙間64に吐出されるカラーインク56の色は任意に設定可能とされる。
図6は、本実施形態の情報処理装置12及び印刷制御装置40における箔転写印刷に関する機能ブロック図である。情報処理装置12は、通信部72、記憶部74、転写領域判定部76、特殊処理設定部78、及びデータ合成部80を備える。
通信部72は、印刷制御装置40との間でデータの送受信を行ない、画像データ50と箔転写データ52とを合成した合成画像データ54を印刷制御装置40へ送信する。
記憶部74は、情報処理装置12から受信した画像データ50及び箔転写データ52、上述した転写領域条件等の各種データやプログラムを記憶する。
転写領域判定部76は、箔転写データ52に基づいて、第1転写領域条件又は第2転写領域条件を満たす箔34の転写領域60が存在するか否かを判定する。
特殊処理設定部78は、第1転写領域条件が満たされた場合に吐出量増加処理又は線幅拡大処理を実行するように設定し、第2転写領域条件が満たされた場合にテキスチャー処理を実行するように設定する。
データ合成部80は、画像データ50に箔転写データ52を合成して、合成画像データ54を生成する。
印刷制御装置40は、通信部82、インク吐出制御部84、ヒーター制御部86、及びローラ駆動制御部88を備える。
通信部82は、情報処理装置12との間でデータの送受信を行ない、合成画像データ54を情報処理装置12から受信する。
インク吐出制御部84は、合成画像データ54に基づいて記録媒体16にカラーインク56及び粘着性インク58を吐出するようにインクジェットヘッド22を制御する。
ヒーター制御部86は、第1ヒーター26及び第2ヒーター30の温度制御を行なう。
ローラ駆動制御部88は、各種搬送ローラの回転制御を行なう。
図7は、本実施形態の情報処理装置12で実行される合成画像データ生成処理の流れを示すフローチャートである。
まず、ステップ100では、情報処理装置12が画像データ50及び箔転写データ52を生成する。生成した画像データ50及び箔転写データ52は、記憶部74に記憶される。なお、画像データ50及び箔転写データ52は、他の情報処理装置で生成されてもよい。
次のステップ102では、箔転写データ52に基づいて、第1転写領域条件又は第2転写領域条件を満たす箔34の転写領域60が存在するか否かを転写領域判定部76が判定し、肯定判定の場合はステップ104へ移行する。一方、否定判定の場合はステップ110へ移行する。
ステップ104では、転写領域判定部76が特殊処理実行可否情報を生成する。特殊処理可否情報は、ユーザによって決定された特殊処理の実行の可否、及び特殊処理を実行する場合における処理内容を示す情報である。
特殊処理実行可否情報を生成するために、情報処理装置12は、ユーザに特殊処理を実行するか否かの決定を促す画像をモニタに表示する。このとき、特殊処理を必要とする転写領域60の位置や実行する特殊処理の内容等もモニタに表示される。
ユーザは特殊処理を実行させる場合、その具体的な内容も決定する。例えば、箔34の転写領域60が第1転写領域条件を満たす場合には、特殊処理として吐出量増加処理又は線幅拡大処理をユーザが選択する。一方、箔34の転写領域60が第2転写領域条件を満たす場合には、特殊処理であるテキスチャー処理における網点62の大きさや密度、網点間の隙間64にカラーインク56を吐出させる場合にはその色等をユーザが選択する。
なお、第1転写領域条件及び第2転写領域条件の何れも満たす転写領域60が存在する場合、当該転写領域60は0.5mm未満の長い細線であるため、特殊処理としてユーザは吐出量増加処理又は線幅拡大処理の選択ができるが、テキスチャー処理の選択はできない。
次のステップ106では、特殊処理実行可否情報に基づいて、特殊処理設定部78が特殊処理の設定を行うか否かを判定し、肯定判定の場合はステップ108へ移行する。一方、否定判定の場合、すなわちユーザが特殊処理を実行しないとした場合には、ステップ110へ移行する。
次のステップ108では、特殊処理設定部78が特殊処理の設定を行う。
例えば、特殊処理として吐出量増加処理が選択された場合には、吐出量増加処理の対象となる転写領域60への粘着性インク58の吐出量が所定値に増加するように設定する。設定された吐出量は、例えば、箔転写データ52に付加情報として追加することで行われる。印刷装置14は付加情報に基づいて転写領域60に粘着性インク58を吐出する。
また、特殊処理として線幅拡大処理が選択された場合には、線幅拡大処理の対象となる細線の幅を所定値(例えば0.5mm)に拡大するように箔転写データ52を修正する。
また、特殊処理としてテキスチャー処理が選択された場合には、箔転写データ52が示す画像の輪郭内、すなわち粘着性インク58の吐出領域内が網点状となるようにデータ変換を行う。網点間の隙間64の色もユーザによって設定されている場合には、箔転写データ52に対して網点間の隙間64の色も設定する。
次のステップ110では、画像データ50と箔転写データ52とをデータ合成部80が合成して合成画像データ54を生成する。すなわち、ステップ108で特殊処理の設定が行われた場合には、この設定が行われた箔転写データ52と画像データ50とが合成され、合成画像データ54が生成される。一方、特殊処理の設定が行われなかった場合には、何ら処理がされていない画像データ50と箔転写データ52とが合成され、合成画像データ54が生成される。
次のステップ112では、生成した合成画像データ54を通信部72を介して印刷制御装置40へ送信する。なお、印刷制御装置40へ送信される合成画像データ54は、RIP(Raster Image Processer)処理が行われたデータである。RIP処理は、画像データに対応する色のインクを吐出する吐出位置を指定するラスタ画像を生成する処理であり、C,M,Y,Kなどのカラーインク56及び粘着性インク58の各色に対応するグレースケール画像に対するハーフトーン処理を行うことで、その色のインクを吐出する吐出位置を指定するラスタ画像を生成する。
印刷制御装置40は、受診した合成画像データ54に基づいて、インクジェットヘッド22からカラーインク56及び粘着性インク58を吐出するように印刷装置14を制御し、記録媒体16に対して箔転写印刷を行う。
(第2実施形態)
以下、本発明の第2実施形態について説明する。
第1実施形態では転写領域条件を満たさない場合、転写領域60に対してテキスチャー処理を実行できなかったが、本実施形態では、転写領域条件を満たさない場合であってもテキスチャー処理を実行可能とする。すなわち、本実施形態では、転写領域60が第1転写領域条件を満たさない線状である場合や、転写領域60が第2転写領域条件を満たさない面状である場合でも、当該転写領域60に対してテキスチャー処理が可能である。
なお、第1実施形態では、テキスチャー処理に用いるパターンとして、網点状(ドット状)に粘着性インク58を吐出する形態について説明したが、図8(A)~(D)の例示されるように、上記パターンとして線を利用したグラデーションや網線等、様々な模様を箔転写で表現するように粘着性インク58を吐出してもよい。
例えば、箔34の転写領域60の幅が狭い場合には、図8(A)に示されるように、網点62の代わりに、異なる太さの線を用いてグラディエーション効果を施してもよい。また、図8(B)に示されるように、直角に交差する線をパターンとして用いてもよいし、図8(C)に示されるように、斜めに交差する線をパターンとして用いてもよい。また、図8(D)に示されるように、斜線をパターンとして用いてもよい。さらに、パターンを形成する線と線との間隔を変化させてもよい。
図9は、本実施形態の情報処理装置12で実行される合成画像データ生成処理の流れを示すフローチャートである。
まず、ステップ200では、情報処理装置12が画像データ50及び箔転写データ52を生成する。生成した画像データ50及び箔転写データ52は、記憶部74に記憶される。
次のステップ202では、箔転写データ52に基づいて、第1転写領域条件を満たす箔34の転写領域60が存在するか否かを転写領域判定部76が判定し、肯定判定の場合はステップ204へ移行する。一方、否定判定の場合はステップ208へ移行する。
ステップ204では、転写領域判定部76が特殊処理実行可否情報を生成する。第1転写領域条件を満たす場合の特殊処理実行可否情報の生成は、第1実施形態と同様である。
次のステップ206では、特殊処理設定部78が特殊処理実行可否情報に基づいて特殊処理の設定を行い、ステップ212へ移行する。具体的には、特殊処理実行可否情報が特殊処理を実行することを示している場合には、対応する箔転転写領域に対して、ユーザによって選択された吐出量増加処理又は線幅拡大処理が実行されるように設定される。一方で、特殊処理実行可否情報が特殊処理を実行しないことを示している場合には、吐出量増加処理及び線幅拡大処理の何れも実行されない。
ステップ202で否定判定となった場合に移行するステップ208では、第2転写領域条件を満たす箔34の転写領域60が存在するか否かを転写領域判定部76が判定し、肯定判定の場合はステップ210へ移行する。一方、否定判定の場合はステップ212へ移行する。
ステップ210では、転写領域判定部76が特殊処理実行可否情報を生成し、ステップ214へ移行する。すなわち、ステップ210では、第2転写領域条件を満たす箔転写領域に対してテキスチャー処理を実行するか否かがユーザによって選択される。
ステップ212では、箔転写領域に対して実行するか否かがユーザによって選択され、ユーザがテキスチャー処理の実行を選択した場合は肯定判定となり、ステップ214へ移行する。一方で、ユーザがテキスチャー処理の実行を選択しなかった場合は否定判定となり、ステップ216へ移行する。ユーザによるテキスチャー処理の選択は、情報処理装置12のモニタにテキスチャー処理の実行の有無を入力する画像が表示されることで行われる。
ステップ214では、テキスチャー処理の設定が行われ、ステップ216へ移行する。テキスチャー処理の設定は、情報処理装置12のモニタに箔転写データ52が表示され、テキスチャー処理を実行する箔転写領域及びテキスチャーの選択がユーザによって行われる。なお、ステップ210で生成された特殊処理実行可否情報がテキスチャー処理を実行しないことを示している場合には、ステップ214の処理は行わずに、ステップ216へ移行する。
ステップ216では、画像データ50と箔転写データ52とをデータ合成部80が合成して合成画像データ54を生成する。すなわち、ステップ206による特殊処理の設定及びステップ214によるテキスチャー処理の設定の少なくとも一方が行われた場合には、この設定が行われた箔転写データ52と画像データ50とが合成され、合成画像データ54が生成される。一方、特殊処理及びテキスチャー処理の設定が行われなかった場合には、何ら処理がされていない箔転写データ52と画像データ50が合成され、合成画像データ54が生成される。
次のステップ218では、生成した合成画像データ54を通信部72を介して印刷制御装置40へ送信する。
以上、本発明を、上記実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。発明の要旨を逸脱しない範囲で上記実施形態に多様な変更又は改良を加えることができ、該変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。また、上記実施形態を適宜組み合わせてもよい。
上記実施形態では、第2ヒーター30と箔転写部32とを異なる構成とする形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、箔転写部32に第2ヒーター30が内蔵される形態としてもよい。
(実施形態の効果)
(1)本実施形態の印刷装置14は、記録媒体16に箔転写印刷を行う印刷装置14であって、記録媒体16に画像を印刷するためのカラーインク56及び記録媒体16に箔34を転写するための粘着性インク58を、合成画像データ54に基づいて記録媒体16に吐出するインクジェットヘッド22と、記録媒体16への箔34の転写領域60の大きさが転写領域条件を満たす場合、転写した箔34に不良が生じないように、所定の基準処理とは異なる特殊処理を設定する特殊処理設定部78と、を備える。本実施形態によれば、箔34の転写領域60の大きさに応じた特殊処理を行うことで、記録媒体16に転写した箔34に不良が生じることを抑制できる。
(2)本実施形態の転写領域条件は、箔34の転写領域60の一辺が所定値未満の細線という条件であり、特殊処理は、所定値未満の細線に対応する転写領域60に吐出する粘着性インク58の量を基準処理よりも増加させる処理である。本実施形態によれば、細線状に箔34を転写する場合に生じる箔34が転写されない現象を抑制できる。
(3)本実施形態の転写領域条件は、箔34の転写領域60の一辺が所定値未満の細線という条件であり、特殊処理は、所定値未満の細線が所定値以上となるように箔34の転写領域60を拡大する処理である。本実施形態によれば、細線状に箔34を転写する場合に生じる箔34が転写されない現象を抑制できる。
(4)本実施形態の転写領域条件は、箔34の転写領域60が所定面積以上という条件であり、特殊処理は、所定面積以上の箔34の転写領域60に対して所定のパターンで粘着性インク58を吐出するテキスチャー処理である。本実施形態によれば、広い転写領域60に箔34を転写することで生じる可能性がある箔34のひび割れ等を抑制できる。
(5)本実施形態の特殊処理は、所定のパターンである網点62が形成されない隙間64に所定色のカラーインク56を吐出させる。本実施形態によれば、網点状に箔34を転写しても箔34押し印刷で得られる美観を損なうことを抑制できる。
(6)本実施形態の転写領域条件は、記録媒体16の種類によって異なる。本実施形態によれば、記録媒体16に応じた適切な特殊処理によって、記録媒体16に転写した箔34に不良が生じることを抑制できる。
(7)本実施形態の箔転写方法は、記録媒体16に箔34を転写するための粘着性インク58を記録媒体16に吐出することで、記録媒体16に箔34を転写する箔転写方法であって、記録媒体16への箔34の転写領域60の大きさが転写領域条件を満たすか否かを転写領域判定部76が判定する第1工程と、転写領域条件を満たす場合に、転写した箔34に不良が生じないように、所定の基準処理とは異なる特殊処理を特殊処理設定部78が設定する第2工程と、を有する。本実施形態によれば、箔34の転写領域60の大きさに応じた特殊処理を行うことで、記録媒体16に転写した箔34に不良が生じることを抑制できる。
14 印刷装置
16 記録媒体
22 インクジェットヘッド(吐出手段)
34 箔
56 カラーインク(インク)
58 粘着性インク
60 転写領域
62 網点
64 隙間
78 特殊処理設定部(設定手段)
76 転写領域判定部(判定手段)

Claims (7)

  1. 記録媒体に箔転写印刷を行う印刷装置であって、
    前記記録媒体に画像を印刷するためのインク及び前記記録媒体に箔を転写するための粘着性インクを、画像データに基づいて前記記録媒体に吐出する吐出手段と、
    前記記録媒体への前記箔の転写領域の大きさが所定条件を満たす場合、転写した前記箔に不良が生じないように、所定の基準処理とは異なる特殊処理を設定する設定手段と、
    を備える印刷装置。
  2. 前記所定条件は、前記箔の転写領域の一辺が所定値未満の細線という条件であり、
    前記特殊処理は、前記所定値未満の細線に対応する前記転写領域に吐出する前記粘着性インクの量を前記基準処理よりも増加させる処理である、
    請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記所定条件は、前記箔の転写領域の一辺が所定値未満の細線という条件であり、
    前記特殊処理は、前記所定値未満の細線が前記所定値以上となるように前記箔の転写領域を拡大する処理である、
    請求項1に記載の印刷装置。
  4. 前記所定条件は、前記箔の転写領域が所定面積以上という条件であり、
    前記特殊処理は、前記所定面積以上の前記箔の転写領域に対して所定のパターンで前記粘着性インクを吐出する処理である、
    請求項1から請求項3の何れか1項に記載の印刷装置。
  5. 前記特殊処理は、前記パターンが形成されない隙間に所定色の前記インクを吐出させる、請求項4に記載の印刷装置。
  6. 前記所定条件は、前記記録媒体の種類によって異なる、請求項1から請求項5の何れか1項に記載の印刷装置。
  7. 記記録媒体に箔を転写するための粘着性インクを前記記録媒体に吐出することで、前記記録媒体に箔を転写する箔転写方法であって、
    前記記録媒体への前記箔の転写領域の大きさが所定条件を満たすか否かを判定手段が判定する第1工程と、
    前記所定条件を満たす場合に、転写した前記箔に不良が生じないように、所定の基準処理とは異なる特殊処理を設定手段が設定する第2工程と、
    を有する箔転写方法。
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