JP2023135590A - 遠心圧縮機 - Google Patents

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Hidefumi Mori
潤也 鈴木
Junya Suzuki
亮 楳山
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Abstract

【課題】磁性体を効率良く冷却すること。【解決手段】各径路70の第2軸部材45における周方向の距離は、第2軸部材45の径方向外側に向かうにつれて徐々に長くなっている。よって、各径路70内を流れる空気は、第2軸部材45の回転に伴う遠心力によって各径路70を第2軸部材45の径方向外側へ流れ易くなっている。また、介在面76の第2軸部材45における周方向の長さH1が、各径路70の開口部71の第2軸部材45における周方向の長さH2よりも短くなっている。このため、介在面76近傍に滞っているモータ室内の空気が比較的少なくなる。よって、各径路70からモータ室内へ導入される空気の流れが、介在面76近傍に滞っているモータ室内の空気に妨げられることが抑制される。そして、吸入口からの空気の一部が、軸路60及び各径路70を介してモータ室内に導入され易くなるため、空気が軸路60を流れ易くなる。【選択図】図6

Description

本発明は、遠心圧縮機に関する。
遠心圧縮機は、コンプレッサインペラと、モータと、ハウジングと、を備えている。コンプレッサインペラは、空気を圧縮する。モータは、コンプレッサインペラを回転させる。ハウジングは、インペラ室、モータ室、及び吸入口を有している。インペラ室は、コンプレッサインペラを収容する。モータ室は、モータを収容する。吸入口は、インペラ室に空気を吸入する。
モータは、ステータと、ロータと、を備えている。ステータは、ハウジングに固定されている。ロータは、ステータの内側に配置されている。ロータは、筒部材と、磁性体と、第1軸部材及び第2軸部材と、を有している場合がある。磁性体は、筒部材の内側に固定されている。第1軸部材及び第2軸部材は、筒部材の軸方向で磁性体を挟んだ両側に設けられている。コンプレッサインペラは、例えば、第1軸部材に連結されている。
ところで、このような遠心圧縮機においては、磁性体に渦電流が生じることにより、磁性体に熱が生じる。そこで、例えば特許文献1のように、コンプレッサインペラによって圧縮された空気の一部をモータ室内に導入することが考えられている。このように、圧縮された空気をモータ室内に導入することで、磁性体を圧縮された空気によって冷却することができる。
特開2011-202588号公報
しかしながら、コンプレッサインペラによって圧縮された空気は、圧縮される前の空気に比べると高温であるため、磁性体の冷却が不十分になる虞がある。したがって、このような遠心圧縮機においては、磁性体を効率良く冷却することが望まれている。
上記課題を解決する遠心圧縮機は、空気を圧縮するコンプレッサインペラと、前記コンプレッサインペラを回転させるモータと、前記コンプレッサインペラを収容するインペラ室、前記モータを収容するモータ室、及び前記インペラ室に空気を吸入する吸入口を有するハウジングと、を備え、前記モータは、前記ハウジングに固定されるステータと、前記ステータの内側に配置されるロータと、を備え、前記ロータは、筒部材と、前記筒部材の内側に固定される磁性体と、前記筒部材の軸方向で前記磁性体を挟んだ両側に設けられる第1軸部材及び第2軸部材と、を備え、前記コンプレッサインペラは、前記第1軸部材に連結されている遠心圧縮機であって、前記ロータは、前記第1軸部材の前記コンプレッサインペラ側の一端に開口して前記吸入口に連通し、前記ロータの内部に前記ロータの軸方向に延びる軸路と、前記軸路と連通するとともに前記軸路から前記第2軸部材の外周面に向けて延び、前記モータ室内に連通する複数の径路と、を備え、前記ハウジングは、前記吸入口から前記モータ室内に導入された空気を前記ハウジング外に排出する排出口を有し、前記各径路の前記第2軸部材における周方向の距離は、前記第2軸部材の径方向外側に向かうにつれて徐々に長くなっており、前記各径路は、前記第2軸部材の外周面に開口する開口部を有し、前記第2軸部材の外周面は、前記第2軸部材の周方向で隣り合う径路の前記開口部同士の間に介在する介在面を有し、前記介在面の前記第2軸部材における周方向の長さは、前記開口部の前記第2軸部材における周方向の長さよりも短い。
これによれば、吸入口からの空気の一部は、軸路に導入されて軸路及び各径路を流れる。各径路を流れる空気は、モータ室内に導入される。モータ室内に導入された空気は、排出口からハウジング外に排出される。磁性体は、軸路を流れる空気によって冷却される。よって、圧縮された空気よりも低温である空気によって磁性体を冷却することができる。
ここで、各径路の第2軸部材における周方向の距離は、第2軸部材の径方向外側に向かうにつれて徐々に長くなっている。したがって、各径路内を流れる空気は、第2軸部材の回転に伴う遠心力によって各径路を第2軸部材の径方向外側へ流れ易くなっている。また、介在面の第2軸部材における周方向の長さが、各径路の開口部の第2軸部材における周方向の長さよりも短くなっている。よって、介在面近傍に滞っているモータ室内の空気を比較的少なくすることができる。したがって、各径路からモータ室内へ導入される空気の流れが、介在面近傍に滞っているモータ室内の空気に妨げられることが抑制される。その結果、吸入口からの空気の一部が、軸路及び各径路を介してモータ室内に導入され易くなるため、空気が軸路を流れ易くなる。したがって、磁性体を効率良く冷却することができる。
上記遠心圧縮機において、前記各径路は、前記軸路から離れるにつれて前記磁性体から離間する方向へ延びているとよい。
これによれば、各径路を流れる空気が、第2軸部材の回転に伴う遠心力によって圧縮され易くなる。したがって、吸入口からの空気の一部が、軸路に向けて吸い込まれ易くなる。よって、空気が軸路をさらに流れ易くなる。したがって、磁性体をさらに効率良く冷却することができる。
上記遠心圧縮機において、前記各径路の前記第2軸部材における軸方向の距離は、前記第2軸部材の径方向外側に向かうにつれて徐々に短くなっているとよい。
これによれば、各径路を流れる空気が、第2軸部材の回転に伴う遠心力によってさらに圧縮され易くなる。したがって、吸入口からの空気の一部が、軸路に向けてさらに吸い込まれ易くなる。よって、空気が軸路をさらに流れ易くなる。したがって、磁性体をさらに効率良く冷却することができる。
上記遠心圧縮機において、前記ステータと前記ロータとの間に設けられ、前記各径路から前記モータ室内に導入された空気を昇圧させて前記排出口に向けて流すディフューザ流路を備えているとよい。
これによれば、各径路からモータ室内に導入された空気がディフューザ流路によって昇圧されながら排出口に向けて流れて、排出口から排出される。したがって、各径路からモータ室内に導入された空気が、排出口を介して排出され易くなる。その結果、吸入口からの空気の一部が、軸路に向けて吸い込まれ易くなる。よって、空気が軸路をさらに流れ易くなる。したがって、磁性体をさらに効率良く冷却することができる。
上記課題を解決する遠心圧縮機は、空気を圧縮するコンプレッサインペラと、前記コンプレッサインペラを回転させるモータと、前記コンプレッサインペラを収容するインペラ室、前記モータを収容するモータ室、及び前記インペラ室に空気を吸入する吸入口を有するハウジングと、を備え、前記モータは、前記ハウジングに固定されるステータと、前記ステータの内側に配置されるロータと、を備え、前記ロータは、筒部材と、前記筒部材の内側に固定される磁性体と、前記筒部材の軸方向で前記磁性体を挟んだ両側に設けられる第1軸部材及び第2軸部材と、を備え、前記コンプレッサインペラは、前記第1軸部材に連結されている遠心圧縮機であって、前記ロータは、前記第1軸部材の前記コンプレッサインペラ側の一端に開口して前記吸入口に連通し、前記ロータの内部に前記ロータの軸方向に延びる軸路と、前記軸路と連通するとともに前記軸路から前記第1軸部材の外周面に向けて延び、前記モータ室内に連通する複数の径路と、を備え、前記ハウジングは、前記吸入口から前記モータ室内に導入された空気を前記ハウジング外に排出する排出口を有し、前記各径路の前記第1軸部材における周方向の距離は、前記第1軸部材の径方向外側に向かうにつれて徐々に長くなっており、前記各径路は、前記第1軸部材の外周面に開口する開口部を有し、前記第1軸部材の外周面は、前記第1軸部材の周方向で隣り合う径路の前記開口部同士の間に介在する介在面を有し、前記介在面の前記第1軸部材における周方向の長さは、前記開口部の前記第1軸部材における周方向の長さよりも短い。
これによれば、吸入口からの空気の一部は、軸路に導入されて軸路及び各径路を流れる。各径路を流れる空気は、モータ室内に導入される。モータ室内に導入された空気は、排出口からハウジング外に排出される。磁性体は、モータ室内に導入された空気によって冷却される。モータ室内に導入された空気は、圧縮された空気よりも低温である。したがって、磁性体を効率良く冷却することができる。
ここで、各径路の第1軸部材における周方向の距離は、第1軸部材の径方向外側に向かうにつれて徐々に長くなっている。したがって、各径路内を流れる空気は、第1軸部材の回転に伴う遠心力によって各径路を第1軸部材の径方向外側へ流れ易くなっている。また、介在面の第1軸部材における周方向の長さが、各径路の開口部の第1軸部材における周方向の長さよりも短くなっている。よって、介在面近傍に滞っているモータ室内の空気を比較的少なくすることができる。したがって、各径路からモータ室内へ導入される空気の流れが、介在面近傍に滞っているモータ室内の空気に妨げられることが抑制される。その結果、吸入口からの空気の一部が、軸路及び各径路を介してモータ室内に導入され易くなる。したがって、磁性体を効率良く冷却することができる。
上記遠心圧縮機において、前記各径路は、前記軸路から離れるにつれて前記吸入口から離間する方向へ延びているとよい。
これによれば、各径路を流れる空気が、第1軸部材の回転に伴う遠心力によって圧縮され易くなる。したがって、吸入口からの空気の一部が、軸路に向けて吸い込まれ易くなる。よって、空気がモータ室内に導入され易くなる。したがって、磁性体をさらに効率良く冷却することができる。
上記遠心圧縮機において、前記各径路の前記第1軸部材における軸方向の距離は、前記第1軸部材の径方向外側に向かうにつれて徐々に短くなっているとよい。
これによれば、各径路を流れる空気が、第1軸部材の回転に伴う遠心力によってさらに圧縮され易くなる。したがって、吸入口からの空気の一部が、軸路に向けてさらに吸い込まれ易くなる。よって、空気がモータ室内にさらに導入され易くなる。したがって、磁性体をさらに効率良く冷却することができる。
上記遠心圧縮機において、前記各径路から前記モータ室内に導入された空気を前記ステータと前記ロータとの間に向けて案内する隔壁を備えているとよい。
これによれば、各径路からモータ室内に導入された空気が、隔壁によって、ステータとロータとの間に向けて案内される。よって、各径路からモータ室内に導入された空気が、ステータとロータとの間を流れ易くなるため、ステータとロータとの間を流れる空気によって、磁性体をさらに効率良く冷却することができる。
この発明によれば、磁性体を効率良く冷却することができる。
第1実施形態における遠心圧縮機の断面図である。 遠心圧縮機の一部分を拡大して示す断面図である。 遠心圧縮機の一部分を拡大して示す断面図である。 遠心圧縮機の一部分を拡大して示す断面図である。 遠心圧縮機の一部分を拡大して示す断面図である。 図5における6-6線断面図である。 図5における7-7線断面図である。 第2実施形態における遠心圧縮機の断面図である。 遠心圧縮機の一部分を拡大して示す断面図である。 遠心圧縮機の一部分を拡大して示す断面図である。 図10における11-11線断面図である。 図10における12-12線断面図である。 別の実施形態における遠心圧縮機の一部分を拡大して示す断面図である。
[第1実施形態]
以下、遠心圧縮機を具体化した第1実施形態を図1~図7にしたがって説明する。本実施形態の遠心圧縮機は、燃料電池車に搭載されている。遠心圧縮機は、空気を圧縮する。
<遠心圧縮機10>
図1に示すように、遠心圧縮機10は、ハウジング11を備えている。ハウジング11は、金属材料製である。ハウジング11は、例えば、アルミニウム製である。ハウジング11は、筒状である。ハウジング11は、モータハウジング12、コンプレッサハウジング13、タービンハウジング14、第1プレート15、第2プレート16、及びシールプレート17を有している。
モータハウジング12は、筒状である。モータハウジング12は、板状の端壁12aと、周壁12bと、を有している。周壁12bは、端壁12aの外周部から筒状に延びている。第1プレート15は、モータハウジング12の周壁12bの開口側の端部に連結されている。第1プレート15は、モータハウジング12の周壁12bの開口を閉塞している。そして、モータハウジング12の端壁12a及び周壁12bと第1プレート15とによって、モータ室18が区画されている。したがって、ハウジング11は、モータ室18を有している。
図2に示すように、第1プレート15は、第1凹部15c及び第2凹部15dを有している。第1凹部15c及び第2凹部15dは、第1プレート15におけるモータハウジング12とは反対側の端面15aに形成されている。第1凹部15c及び第2凹部15dは、円孔状である。第1凹部15cの内径は、第2凹部15dの内径よりも大きい。第2凹部15dは、第1凹部15cの底面15fに形成されている。第1凹部15cの軸線と第2凹部15dの軸線とは一致している。
シールプレート17は、第1凹部15cに嵌め込まれている。シールプレート17は、例えば、図示しないボルトによって第1プレート15に取り付けられている。シールプレート17は、第2凹部15dの開口を閉塞している。そして、シールプレート17と第2凹部15dとによって、スラスト軸受収容室19が区画されている。したがって、ハウジング11は、スラスト軸受収容室19を有している。また、シールプレート17は、シャフト挿通孔17hを有している。シャフト挿通孔17hは、シールプレート17の中央部に形成されている。シャフト挿通孔17hは、スラスト軸受収容室19に開口している。
第1プレート15は、第1ラジアル軸受保持部21を有している。第1ラジアル軸受保持部21は、円筒状である。第1ラジアル軸受保持部21は、第1プレート15におけるモータハウジング12側の端面15bの中央部からモータ室18内に突出している。第1ラジアル軸受保持部21は、モータ室18に連通している。第1ラジアル軸受保持部21は、第1プレート15を貫通して第2凹部15dの底面15hに開口している。したがって、第1ラジアル軸受保持部21は、スラスト軸受収容室19に連通している。第1ラジアル軸受保持部21の軸線は、第1凹部15cの軸線及び第2凹部15dの軸線と一致している。
コンプレッサハウジング13は、筒状である。コンプレッサハウジング13は、円孔状の吸入口22を有している。したがって、ハウジング11は、吸入口22を有している。コンプレッサハウジング13は、吸入口22の軸線が、シールプレート17のシャフト挿通孔17hの軸線と一致した状態で、第1プレート15の端面15aに連結されている。吸入口22は、コンプレッサハウジング13における第1プレート15とは反対側の端面に開口している。
コンプレッサハウジング13とシールプレート17との間には、インペラ室23と、吐出室24と、コンプレッサディフューザ流路25と、が形成されている。したがって、ハウジング11は、インペラ室23を有している。シールプレート17は、インペラ室23とスラスト軸受収容室19とを隔てている。インペラ室23は、吸入口22に連通している。インペラ室23は、吸入口22から離れるにつれて徐々に拡径していく略円錐台孔形状になっている。吐出室24は、インペラ室23の周囲で吸入口22の軸線周りに延びている。コンプレッサディフューザ流路25は、インペラ室23と吐出室24とを連通している。インペラ室23は、シールプレート17のシャフト挿通孔17hに連通している。
図3に示すように、モータハウジング12は、第2ラジアル軸受保持部26を有している。第2ラジアル軸受保持部26は、円筒状である。第2ラジアル軸受保持部26は、モータハウジング12の端壁12aの内面の中央部からモータ室18内に突出している。第2ラジアル軸受保持部26は、モータ室18に連通している。第2ラジアル軸受保持部26の内側は、モータハウジング12の端壁12aを貫通して端壁12aの外面に開口している。第1ラジアル軸受保持部21の軸線と第2ラジアル軸受保持部26の軸線とは一致している。
第2プレート16は、モータハウジング12の端壁12aの外面に連結されている。第2プレート16は、シャフト挿通孔16hを有している。シャフト挿通孔16hは、第2プレート16の中央部に形成されている。
タービンハウジング14は、筒状である。タービンハウジング14は、円孔状の吐出口27を有している。タービンハウジング14は、吐出口27の軸線が、第2プレート16のシャフト挿通孔16hの軸線と一致した状態で、第2プレート16におけるモータハウジング12とは反対側の端面16aに連結されている。吐出口27は、タービンハウジング14における第2プレート16とは反対側の端面に開口している。
タービンハウジング14と第2プレート16の端面16aとの間には、タービン室28と、タービンスクロール流路29と、連通通路30と、が形成されている。タービン室28は、吐出口27に連通している。タービンスクロール流路29は、タービン室28の周囲で吐出口27の軸線周りに延びている。連通通路30は、タービン室28とタービンスクロール流路29とを連通している。タービン室28は、第2プレート16のシャフト挿通孔16hに連通している。
<モータ31>
図1に示すように、遠心圧縮機10は、モータ31を備えている。モータ31は、モータ室18に収容されている。したがって、モータ室18は、モータ31を収容する。そして、モータ31は、ハウジング11内に収容されている。
モータ31は、ステータ32と、ロータ33と、を備えている。ステータ32は、筒状のステータコア34と、コイル35と、を有している。コイル35は、ステータコア34に巻回されている。ステータコア34は、モータハウジング12の周壁12bの内周面に固定されている。したがって、ステータ32は、ハウジング11に固定されている。ステータコア34の両端面には、コイル35の一部であるコイルエンド36がそれぞれ突出している。なお、以下の説明では、ステータコア34における第1プレート15側に位置するコイルエンド36を、「第1コイルエンド36a」と記載する。また、ステータコア34におけるモータハウジング12の端壁12a側に位置するコイルエンド36を、「第2コイルエンド36b」と記載する。
図4に示すように、ステータ32は、樹脂部37を備えている。樹脂部37は、ステータコア34及びコイルエンド36を被覆している。樹脂部37は、第1樹脂部38、第2樹脂部39、及び第3樹脂部40を有している。したがって、ステータ32は、第1樹脂部38、第2樹脂部39、及び第3樹脂部40を備えている。第1樹脂部38は、第1コイルエンド36aを樹脂で覆う筒状である。第2樹脂部39は、第2コイルエンド36bを樹脂で覆う筒状である。第3樹脂部40は、ステータコア34の内周面を樹脂で覆う筒状である。第3樹脂部40は、ステータコア34の内側でステータコア34の軸方向に延びている。第3樹脂部40は、第1樹脂部38と第2樹脂部39とを接続している。第3樹脂部40の内周面は、第2樹脂部39から第1樹脂部38に向かうにつれて内径が拡径していく円錐孔になっている。
<ロータ33>
ロータ33は、ステータ32の内側に配置されている。ロータ33は、筒部材41と、磁性体である永久磁石42と、第1軸部材44及び第2軸部材45と、を備えている。筒部材41は、例えば、チタン合金製である。筒部材41は、筒部材41の軸線が直線状に延びる筒状である。筒部材41の軸方向は、ロータ33の軸方向でもある。筒部材41の外径は一定である。したがって、筒部材41の外周面は、ロータ33の軸方向に延びている。
永久磁石42は、円筒状である。永久磁石42は、筒部材41の内側に配置されている。永久磁石42の軸線は、筒部材41の軸線と一致している。永久磁石42は、筒部材41の内周面に圧入されている。したがって、永久磁石42は、筒部材41の内側に固定されている。永久磁石42は、永久磁石42の径方向に着磁されている。具体的には、永久磁石42は、永久磁石42の径方向で着磁されることにより永久磁石42の径方向の両側の部位にN極とS極とを有する円筒状である。
永久磁石42における軸線が延びる方向の長さは、筒部材41における軸線が延びる方向の長さよりも短い。永久磁石42の両端面は、筒部材41の内側に位置している。よって、筒部材41の軸方向に位置する両端部それぞれは、永久磁石42の両端面それぞれに対して軸方向へ突出している。そして、筒部材41の両端部は、ステータコア34の両端面それぞれに対して軸方向へ突出している。
図1に示すように、第1軸部材44及び第2軸部材45は、筒部材41の軸方向で永久磁石42を挟んだ両側に設けられている。第1軸部材44及び第2軸部材45は、例えば、鉄製である。
第1軸部材44は、円筒状である。第1軸部材44の第1端部は、筒部材41の第1端部の内側に挿入されている。第1軸部材44の第1端部は、筒部材41の第1端部の内周面に圧入されている。したがって、第1軸部材44は、筒部材41に固定されている。第1軸部材44の第2端部は、モータ室18から第1ラジアル軸受保持部21の内側、スラスト軸受収容室19、及びシャフト挿通孔17hを通過して、インペラ室23内に突出している。
第2軸部材45は、円筒状である。第2軸部材45の第1端部は、筒部材41の第2端部の内側に挿入されている。第2軸部材45の第1端部は、筒部材41の第2端部の内周面に圧入されている。したがって、第2軸部材45は、筒部材41に固定されている。第2軸部材45の第2端部は、モータ室18から第2ラジアル軸受保持部26の内側、及びシャフト挿通孔16hを通過して、タービン室28内に突出している。
遠心圧縮機10は、第1シール部材46を備えている。第1シール部材46は、シールプレート17のシャフト挿通孔17hと第1軸部材44との間に設けられている。第1シール部材46は、インペラ室23からモータ室18に向かう空気の洩れを抑制する。遠心圧縮機10は、第2シール部材47を備えている。第2シール部材47は、第2プレート16のシャフト挿通孔16hと第2軸部材45との間に設けられている。第2シール部材47は、タービン室28からモータ室18に向かう空気の洩れを抑制する。第1シール部材46及び第2シール部材47は、例えば、シールリングである。
遠心圧縮機10は、支持部48を備えている。支持部48は、第1軸部材44の外周面から環状に突出している。支持部48は、円板状である。支持部48は、第1軸部材44の外周面から径方向外側へ環状に突出した状態で、第1軸部材44の外周面に固定されている。したがって、支持部48は、第1軸部材44とは別体である。支持部48は、スラスト軸受収容室19内に配置されている。支持部48は、第1軸部材44と一体的に回転する。
<コンプレッサインペラ49>
遠心圧縮機10は、コンプレッサインペラ49を備えている。コンプレッサインペラ49は、第1軸部材44の第2端部に取り付けられている。したがって、コンプレッサインペラ49は、第1軸部材44に連結されている。コンプレッサインペラ49は、第1軸部材44における支持部48よりも第1軸部材44の第2端部寄りに配置されている。コンプレッサインペラ49は、背面から先端面に向かうに従って徐々に縮径した筒状である。コンプレッサインペラ49は、インペラ室23に収容されている。したがって、インペラ室23は、コンプレッサインペラ49を収容する。コンプレッサインペラ49の外縁は、インペラ室23の内周面に沿って延びている。コンプレッサインペラ49は、第1軸部材44と一体的に回転することで空気を圧縮する。
<タービンホイール50>
遠心圧縮機10は、タービンホイール50を備えている。タービンホイール50は、第2軸部材45の第2端部に取り付けられている。タービンホイール50は、タービン室28に収容されている。タービンホイール50は、第2軸部材45と一体的に回転する。
<第1ラジアル軸受51及び第2ラジアル軸受52>
遠心圧縮機10は、第1ラジアル軸受51と、第2ラジアル軸受52と、を備えている。第1ラジアル軸受51は、円筒状である。第1ラジアル軸受51は、第1ラジアル軸受保持部21に保持されている。したがって、第1ラジアル軸受保持部21は、第1ラジアル軸受51を保持する。第2ラジアル軸受52は、円筒状である。第2ラジアル軸受52は、第2ラジアル軸受保持部26に保持されている。したがって、第2ラジアル軸受保持部26は、第2ラジアル軸受52を保持する。
第1ラジアル軸受51は、第1軸部材44をラジアル方向で回転可能に支持する。第2ラジアル軸受52は、第2軸部材45をラジアル方向で回転可能に支持する。第1ラジアル軸受51及び第2ラジアル軸受52は、筒部材41を筒部材41の軸方向で挟んだ両側の位置でロータ33をラジアル方向で回転可能に支持する。なお、「ラジアル方向」とは、筒部材41の軸方向に対して直交する方向である。
<スラスト軸受53>
図2に示すように、遠心圧縮機10は、スラスト軸受53を備えている。スラスト軸受53は、スラスト軸受収容室19に収容されている。したがって、スラスト軸受収容室19は、スラスト軸受53を収容する。スラスト軸受53は、第1スラスト軸受部53aと、第2スラスト軸受部53bと、を含む。第1スラスト軸受部53a及び第2スラスト軸受部53bは、支持部48を挟み込むように配置されている。第1スラスト軸受部53aは、支持部48に対してコンプレッサインペラ49寄りに位置する。第2スラスト軸受部53bは、支持部48に対して第1ラジアル軸受51寄りに位置する。
そして、第1スラスト軸受部53a及び第2スラスト軸受部53bは、支持部48をスラスト方向で回転可能に支持する。したがって、スラスト軸受53は、コンプレッサインペラ49と第1ラジアル軸受51との間で支持部48を介してロータ33をスラスト方向で回転可能に支持する。なお、「スラスト方向」とは、筒部材41の軸方向に対して平行な方向である。このように、ロータ33は、ハウジング11に回転可能に支持されている。
<燃料電池システム55>
図1に示すように、上記構成の遠心圧縮機10は、燃料電池車に搭載された燃料電池システム55の一部を構成している。燃料電池システム55は、遠心圧縮機10の他に、燃料電池スタック56と、供給流路57と、排出流路58と、を備えている。燃料電池スタック56は、図示しない複数の電池セルから構成されている。供給流路57は、吐出室24と燃料電池スタック56とを接続する。排出流路58は、燃料電池スタック56とタービンスクロール流路29とを接続する。
ロータ33が回転すると、コンプレッサインペラ49及びタービンホイール50がロータ33と一体的に回転する。したがって、モータ31は、コンプレッサインペラ49を回転させる。コンプレッサインペラ49が回転すると、吸入口22からインペラ室23に空気が吸入される。したがって、吸入口22は、インペラ室23に空気を吸入する。なお、吸入口22を流れる空気は、図示しないエアクリーナによって清浄化されている。
吸入口22から吸入された空気は、インペラ室23内でコンプレッサインペラ49によって圧縮されるとともにコンプレッサディフューザ流路25を通過して吐出室24から圧縮された空気として供給流路57へ吐出される。そして、吐出室24から供給流路57へ吐出された空気は、供給流路57を介して燃料電池スタック56に供給される。燃料電池スタック56に供給された空気は、燃料電池スタック56を発電するために使用される。その後、燃料電池スタック56を通過する空気は、燃料電池スタック56の排気として排出流路58へ排出される。
燃料電池スタック56の排気は、排出流路58を介してタービンスクロール流路29に吸入される。タービンスクロール流路29に吸入される燃料電池スタック56の排気は、連通通路30を通じてタービン室28に導入される。タービンホイール50は、タービン室28に導入された燃料電池スタック56の排気により回転する。ロータ33は、モータ31の駆動による回転に加え、燃料電池スタック56の排気により回転するタービンホイール50の回転によっても回転する。そして、燃料電池スタック56の排気によるタービンホイール50の回転によりロータ33の回転が補助される。タービン室28を通過した排気は、吐出口27から外部へ吐出される。
<軸路60>
ロータ33は、軸路60を備えている。軸路60は、第1軸路61、第2軸路62、及び第3軸路63を有している。第1軸路61は、第1軸部材44の内部を第1軸部材44の軸方向に貫通している。第1軸路61は、円孔状である。第1軸路61の第1端は、第1軸部材44の第2端部に開口して吸入口22に連通している。
第2軸路62は、永久磁石42の内部を永久磁石42の軸方向に貫通している。したがって、軸路60は、永久磁石42の内部を貫通している。第2軸路62は、円孔状である。第2軸路62の第1端は、第1軸路61の第2端に連通している。第2軸路62の軸線は、第1軸路61の軸線と一致している。
第3軸路63は、第2軸部材45の内部を第2軸部材45の軸方向に延びている。第3軸路63は、円孔状である。第3軸路63の第1端は、第2軸路62の第2端に連通している。第3軸路63の軸線は、第2軸路62の軸線と一致している。第3軸路63の第2端は、第2軸部材45の内部に位置している。
このように、軸路60は、第1軸部材44の内部、永久磁石42の内部、及び第2軸部材45の内部を筒部材41の軸方向に延びている。したがって、軸路60は、ロータ33の内部にロータ33の軸方向に延びている。そして、軸路60は、第1軸部材44のコンプレッサインペラ49側の一端に開口して吸入口22に連通している。
<径路70>
図5に示すように、ロータ33は、複数の径路70を備えている。複数の径路70は、第3軸路63の第2端に連通している。したがって、各径路70は、軸路60と連通している。各径路70は、第3軸路63から第2軸部材45の外周面に向けて延びている。したがって、各径路70は、軸路60から第2軸部材45の外周面に向けて延びている。各径路70の第1端は、第3軸路63に連通している。各径路70の第2端は、第2軸部材45の外周面に開口して、モータ室18内に連通している。具体的には、各径路70の第2端は、モータ室18内における第2樹脂部39よりも内側の空間に連通している。各径路70の第2端は、第2軸部材45の外周面に開口する開口部71になっている。したがって、各径路70は、第2軸部材45の外周面に開口する開口部71を有している。
各径路70は、第3軸路63から離れるにつれて永久磁石42から離間する方向へ延びている。したがって、各径路70は、軸路60から離れるにつれて永久磁石42から離間する方向へ延びている。各径路70における第2軸部材45の径方向外側に位置する面は、第3軸路63から離れるにつれて永久磁石42から離間する方向へ弧状に湾曲するシュラウド面72になっている。また、各径路70における第2軸部材45の径方向内側に位置する面は、第3軸路63から離れるにつれて永久磁石42から離間する方向へ弧状に湾曲するハブ面73になっている。ハブ面73は、シュラウド面72に沿って延びている。ハブ面73は、第3軸路63から離れるにつれてシュラウド面72に徐々に接近している。したがって、各径路70の第2軸部材45における軸方向の距離は、第2軸部材45の径方向外側に向かうにつれて徐々に短くなっている。
図6に示すように、第2軸部材45は、複数の翼壁74を有している。各翼壁74は、第2軸部材45の周方向で隣り合う径路70同士を隔てている。各翼壁74の第2軸部材45における周方向の幅は、第2軸部材45の径方向外側に向かうにつれて徐々に大きくなっている。
図7に示すように、第2軸部材45は、芯部75を有している。芯部75は、各翼壁74を支持している。芯部75は、円柱状である。芯部75の軸線は、第3軸路63の軸線と一致している。各翼壁74における第2軸部材45の径方向内側に位置する端部は、芯部75の外周面に連続している。各翼壁74は、芯部75の外周面の接線方向に延びている。芯部75の外径は、第3軸路63の内径よりも小さい。したがって、各翼壁74における第2軸部材45の径方向内側に位置する端部は、第3軸路63内に臨んでいる。よって、各径路70の第1端は、第3軸路63に連通している。
図6に示すように、第2軸部材45の外周面は、介在面76を複数有している。各介在面76は、第2軸部材45の周方向で隣り合う径路70の開口部71同士の間に介在する。各介在面76は、各翼壁74における第2軸部材45の径方向外側に位置する外面である。各径路70の第2軸部材45における周方向の距離は、第2軸部材45の径方向外側に向かうにつれて徐々に長くなっている。したがって、各径路70の開口部71は、各径路70のうち、第2軸部材45における周方向の距離が最も長い部分である。そして、介在面76の第2軸部材45における周方向の長さH1は、開口部71の第2軸部材45における周方向の長さH2よりも短い。
図1に示すように、第1軸路61の第1端には、吸入口22からの空気が導入される。そして、吸入口22から第1軸路61に導入された空気は、第1軸路61、第2軸路62、第3軸路63、及び各径路70を介してモータ室18における第2樹脂部39よりも内側の空間である導入空間77に導入される。
<ディフューザ流路78>
図4に示すように、遠心圧縮機10は、ディフューザ流路78を備えている。ディフューザ流路78は、第3樹脂部40の内周面と筒部材41の外周面との間に形成された空間である。したがって、ディフューザ流路78は、ステータ32とロータ33との間に設けられている。ディフューザ流路78は、導入空間77と、モータ室18における第1樹脂部38よりも内側の空間である排出空間79とを連通する。ディフューザ流路78は、最も導入空間77寄りの部分の流路断面積が最小となるように流路が絞られている。ディフューザ流路78は、最も排出空間79寄りの部分の流路断面積が最大となる。したがって、ディフューザ流路78は、導入空間77から排出空間79に向けて流路断面積が漸次大きくなる。そして、ディフューザ流路78は、導入空間77からの空気を昇圧させる。したがって、ディフューザ流路78は、各径路70からモータ室18内に導入された空気を昇圧させる。
<排出口80>
図2に示すように、ハウジング11は、排出口80を有している。排出口80は、第1プレート15に形成されている。排出口80は、モータ室18よりもインペラ室23寄りに配置されている。排出口80は、第1プレート15の内部を筒部材41の径方向に延びている。排出口80の第1端は、第1プレート15の外周面に開口している。排出口80の第2端は、第1プレート15の内部に位置している。排出口80は、吸入口22から軸路60及び各径路70を介してモータ室18内に導入された空気をハウジング11外に排出する。
ハウジング11には、第1排出路81と、第2排出路82と、第3排出路83と、第4排出路84と、が形成されている。第1排出路81は、第1プレート15の内部を貫通している。第1排出路81は、第1ラジアル軸受保持部21内と排出口80とを接続している。第1排出路81の第1端は、第1ラジアル軸受保持部21内に連通している。第1排出路81の第2端は、排出口80に連通している。第1排出路81は、第1ラジアル軸受保持部21内の空気を排出口80に向けて流す。
第2排出路82は、第1プレート15の内部を貫通している。第2排出路82は、モータ室18とスラスト軸受収容室19とを接続している。第2排出路82の第1端は、モータ室18内におけるステータ32よりも第1プレート15寄りの空間に連通している。第2排出路82の第2端は、第2凹部15dの内周面に開口している。そして、第2排出路82の第2端は、スラスト軸受収容室19に連通している。第2排出路82は、モータ室18内の空気をスラスト軸受収容室19に向けて流す。
第3排出路83は、シールプレート17の内部、及び第1プレート15の内部を貫通している。第3排出路83は、シャフト挿通孔17hと排出口80とを接続している。第3排出路83の第1端は、シャフト挿通孔17h内に連通している。第3排出路83の第2端は、排出口80に連通している。したがって、第3排出路83は、シャフト挿通孔17hを介してスラスト軸受収容室19に接続されている。第3排出路83は、スラスト軸受収容室19における第1スラスト軸受部53a寄りの壁部からスラスト軸受収容室19内の空気を排出口80に向けて流す。
図1に示すように、第4排出路84は、第2プレート16及びモータハウジング12を貫通している。第4排出路84は、シャフト挿通孔16hと排出口80とを接続している。第4排出路84の第1端は、シャフト挿通孔16h内に連通している。第4排出路84の第2端は、排出口80に連通している。第4排出路84は、シャフト挿通孔16h内の空気を排出口80に向けて流す。
[第1実施形態の作用]
次に、第1実施形態の作用について説明する。
吸入口22からの空気の一部は、軸路60に導入されて軸路60及び各径路70を流れる。各径路70を流れる空気は、モータ室18内の導入空間77に導入される。永久磁石42は、軸路60を流れる空気によって冷却される。よって、圧縮された空気よりも低温である空気によって永久磁石42が冷却される。
各径路70から導入空間77に導入された空気の一部は、第2ラジアル軸受保持部26内を通過する。第2ラジアル軸受52は、第2ラジアル軸受保持部26内を通過する空気によって冷却される。第2ラジアル軸受保持部26内を通過した空気は、シャフト挿通孔16h及び第4排出路84を介して排出口80からモータ室18外へ排出される。
また、各径路70から導入空間77に導入された空気の一部は、ディフューザ流路78によって昇圧されながら排出空間79に向けて流れる。ディフューザ流路78から排出空間79に排出された空気の一部は、第1ラジアル軸受保持部21内を通過する。第1ラジアル軸受51は、第1ラジアル軸受保持部21内を通過する空気によって冷却される。第1ラジアル軸受保持部21内を通過した空気は、第1排出路81を介して排出口80からモータ室18外へ排出される。このように、モータ室18内においてディフューザ流路78を通過した空気は、第1ラジアル軸受保持部21内を通過し、その後、第1排出路81を介して排出口80からモータ室18外へ排出される。ディフューザ流路78は、各径路70からモータ室18内に導入された空気を昇圧させて排出口80に向けて流す。
また、ディフューザ流路78から排出空間79に排出された空気の一部は、モータ室18内におけるステータ32よりも第1プレート15寄りの空間から第2排出路82を介してスラスト軸受収容室19内に流入する。そして、スラスト軸受収容室19内に流入した空気は、第1スラスト軸受部53aに向けて流れる空気と、第2スラスト軸受部53bに向けて流れる空気とに分岐される。
第1スラスト軸受部53aに向けて流れた空気は、第3排出路83を介して排出口80からモータ室18外へ排出される。第1スラスト軸受部53aは、スラスト軸受収容室19内を第1スラスト軸受部53aに向けて流れる空気によって冷却される。さらに、スラスト軸受収容室19と第1ラジアル軸受保持部21とは連通している。このため、第2スラスト軸受部53bに向けて流れた空気は、第1ラジアル軸受保持部21内に流入し、第1排出路81を介して排出口80からモータ室18外へ排出される。第2スラスト軸受部53bは、スラスト軸受収容室19内を第2スラスト軸受部53bに向けて流れる空気によって冷却される。
各径路70の第2軸部材45における周方向の距離は、第2軸部材45の径方向外側に向かうにつれて徐々に長くなっている。したがって、各径路70内を流れる空気は、第2軸部材45の回転に伴う遠心力によって各径路70を第2軸部材45の径方向外側へ流れ易くなっている。特に、各径路70は、軸路60から離れるにつれて永久磁石42から離間する方向へ延びている。さらには、各径路70の第2軸部材45における軸方向の距離は、第2軸部材45の径方向外側に向かうにつれて徐々に短くなっている。よって、各径路70を流れる空気が、第2軸部材45の回転に伴う遠心力によって圧縮され易くなる。したがって、吸入口22からの空気の一部が、軸路60に向けて吸い込まれ易くなっている。
図6に示すように、介在面76の第2軸部材45における周方向の長さH1が、各径路70の開口部71の第2軸部材45における周方向の長さH2よりも短くなっている。よって、介在面76近傍に滞っているモータ室18内の空気が比較的少なくなる。したがって、各径路70からモータ室18内へ導入される空気の流れが、介在面76近傍に滞っているモータ室18内の空気に妨げられることが抑制されている。その結果、吸入口22からの空気の一部が、軸路60及び各径路70を介してモータ室18内に導入され易くなるため、空気が軸路60を流れ易くなる。したがって、永久磁石42が効率良く冷却される。
[第1実施形態の効果]
第1実施形態では以下の効果を得ることができる。
(1-1)各径路70の第2軸部材45における周方向の距離は、第2軸部材45の径方向外側に向かうにつれて徐々に長くなっている。したがって、各径路70内を流れる空気は、第2軸部材45の回転に伴う遠心力によって各径路70を第2軸部材45の径方向外側へ流れ易くなっている。また、介在面76の第2軸部材45における周方向の長さH1が、各径路70の開口部71の第2軸部材45における周方向の長さH2よりも短くなっている。よって、介在面76近傍に滞っているモータ室18内の空気を比較的少なくすることができる。したがって、各径路70からモータ室18内へ導入される空気の流れが、介在面76近傍に滞っているモータ室18内の空気に妨げられることが抑制される。その結果、吸入口22からの空気の一部が、軸路60及び各径路70を介してモータ室18内に導入され易くなるため、空気が軸路60を流れ易くなる。したがって、永久磁石42を効率良く冷却することができる。
(1-2)各径路70は、軸路60から離れるにつれて永久磁石42から離間する方向へ延びている。これによれば、各径路70を流れる空気が、第2軸部材45の回転に伴う遠心力によって圧縮され易くなる。したがって、吸入口22からの空気の一部が、軸路60に向けて吸い込まれ易くなる。よって、空気が軸路60をさらに流れ易くなる。したがって、永久磁石42をさらに効率良く冷却することができる。
(1-3)各径路70の第2軸部材45における軸方向の距離は、第2軸部材45の径方向外側に向かうにつれて徐々に短くなっている。これによれば、各径路70を流れる空気が、第2軸部材45の回転に伴う遠心力によってさらに圧縮され易くなる。したがって、吸入口22からの空気の一部が、軸路60に向けてさらに吸い込まれ易くなる。よって、空気が軸路60をさらに流れ易くなる。したがって、永久磁石42をさらに効率良く冷却することができる。
(1-4)遠心圧縮機10は、各径路70からモータ室18内に導入された空気を昇圧させて排出口80に向けて流すディフューザ流路78を備えている。これによれば、各径路70からモータ室18内に導入された空気がディフューザ流路78によって昇圧されながら排出口80に向けて流れて、排出口80から排出される。したがって、各径路70からモータ室18内に導入された空気が、排出口80を介して排出され易くなる。その結果、吸入口22からの空気の一部が、軸路60に向けて吸い込まれ易くなる。よって、空気が軸路60をさらに流れ易くなる。したがって、永久磁石42をさらに効率良く冷却することができる。
[第2実施形態]
以下、遠心圧縮機を具体化した第2実施形態を図8~図12にしたがって説明する。なお、以下に説明する実施形態では、既に説明した第1実施形態と同一構成について同一符号を付すなどして、その重複する説明を省略又は簡略する。第2実施形態では、軸路及び径路が第2軸部材に設けられているのではなく、第1軸部材に軸路及び径路が設けられている点が第1実施形態とは異なる。また、第2実施形態では、第1実施形態のように、軸路が永久磁石の内部を貫通していない。さらに、第2実施形態では、遠心圧縮機は、第1実施形態のように、ディフューザ流路を備えていない。
図8及び図9に示すように、第1軸部材44は、パイプ部85と、インペラ部86と、を有している。パイプ部85は、コンプレッサインペラ49を貫通している。パイプ部85の第1端は、コンプレッサインペラ49の先端面から突出している。パイプ部85の内側は、軸路87になっている。よって、パイプ部85は、軸路87を形成している。したがって、第1軸部材44に軸路87が設けられている。ロータ33は、軸路87を備えている。
軸路87の軸線は、パイプ部85の軸線に一致している。軸路87の第1端は、パイプ部85の第1端面に開口している。したがって、軸路87は、第1軸部材44のコンプレッサインペラ49側の一端に開口して吸入口22に連通している。そして、軸路87は、ロータ33の内部にロータ33の軸方向に延びている。
図10に示すように、パイプ部85は、シュラウド面88を有している。シュラウド面88は、軸路87の第2端に連続している。したがって、シュラウド面88は、軸路87における吸入口22とは反対側の端部に連続している。シュラウド面88は、軸路87から離れるにつれて吸入口22から離間する方向へ延びている。シュラウド面88は、パイプ部85の軸線に向けて凸となる弧状に湾曲した面である。
パイプ部85は、取付孔89を有している。取付孔89は、ロータ33の軸方向に延びている。取付孔89の軸線は、パイプ部85の軸線に一致している。取付孔89の第1端は、シュラウド面88における軸路87とは反対側の端部に連続している。シュラウド面88は、軸路87を形成するパイプ部85の内周面と取付孔89の内周面とを接続している。取付孔89の孔径は、軸路87の孔径よりも大きい。取付孔89の第2端は、パイプ部85の第2端面に開口している。
パイプ部85は、複数の径孔90を有している。各径孔90は、パイプ部85の径方向に延びている。各径孔90は、四角孔状である。各径孔90の第1端は、取付孔89の内周面に開口している。各径孔90の第1端の開口縁の一部は、シュラウド面88における軸路87とは反対側の端部に連続している。各径孔90の第2端は、パイプ部85の外周面に開口している。そして、各径孔90の第2端は、モータ室18内に連通している。具体的には、各径孔90の第2端は、モータ室18内における第1コイルエンド36aよりも内側の空間に連通している。各径孔90は、取付孔89の内周面からパイプ部85の外周面に向けて延び、モータ室18内に連通している。
図11に示すように、各径孔90のパイプ部85における周方向の距離は、パイプ部85の径方向外側に向かうにつれて徐々に長くなっている。パイプ部85は、介在壁91を複数有している。各介在壁91は、パイプ部85の周方向で隣り合う径孔90同士の間に介在している。各介在壁91のパイプ部85における周方向の幅は、パイプ部85の径方向外側に向かうにつれて徐々に大きくなっている。
図10に示すように、パイプ部85は、複数の雌ねじ孔92を有している。各雌ねじ孔92は、パイプ部85の径方向に延びている。各雌ねじ孔92の第1端は、取付孔89の内周面に開口している。具体的には、各雌ねじ孔92の第1端は、取付孔89の内周面における各径孔90の開口位置よりもパイプ部85の第2端面寄りの部分に開口している。各雌ねじ孔92の第2端は、パイプ部85の外周面に開口している。具体的には、各雌ねじ孔92の第2端は、パイプ部85の外周面における各径孔90の開口位置よりもパイプ部85の第2端面寄りの部分に開口している。
インペラ部86は、ハブ部93と、取付部94と、を有している。ハブ部93は、円柱状である。ハブ部93は、ハブ面95を有している。ハブ面95は、シュラウド面88に沿って延びている。ハブ面95は、ハブ部93の軸線に向けて凹となる弧状に湾曲した面である。ハブ面95は、軸路87から離れるにつれてシュラウド面88に徐々に接近している。取付部94は、円柱状である。取付部94は、取付孔89に挿入されている。取付部94の一部は、取付孔89から突出している。
図10及び図11に示すように、インペラ部86は、複数の翼壁96を有している。各翼壁96は、ハブ面95から起立している。各翼壁96は、ハブ面95からシュラウド面88に向けて延びている。各翼壁96におけるシュラウド面88側の外縁は、シュラウド面88に沿って延びている。各翼壁96におけるシュラウド面88側の外縁は、シュラウド面88に接触している。
図11に示すように、各翼壁96のインペラ部86における周方向両側に位置する両側面は、各介在壁91におけるパイプ部85における周方向両側に位置する両側面に対して同一平面上に位置している。シュラウド面88とハブ面95との間の空間であって、且つ、インペラ部86の周方向で隣り合う翼壁96同士の間の空間は、各径孔90に連通している。
図10に示すように、各雌ねじ孔92には、螺子97が螺合されている。そして、各雌ねじ孔92に螺合される各螺子97が、取付部94の外周面に当接することにより、パイプ部85とインペラ部86とが各螺子97を介して互いに固定されている。よって、パイプ部85とインペラ部86とが各螺子97を介して一体化されることにより、第1軸部材44が構成されている。取付部94における取付孔89から突出した部分は、筒部材41の第1端部の内側に挿入されている。そして、取付部94は、筒部材41の第1端部の内周面に圧入されている。これにより、第1軸部材44が筒部材41に固定されている。
ロータ33は、複数の径路98を備えている。各径路98は、シュラウド面88とハブ面95との間の空間であって、且つ、インペラ部86の周方向で隣り合う翼壁96同士の間の空間と、各径孔90と、によって形成されている。
図12に示すように、各翼壁96における第1軸部材44の径方向内側に位置する端部は、軸路87内に臨んでいる。よって、各径路98の第1端は、軸路87の第2端に連通している。各径路98は、軸路87と連通するとともに軸路87から第1軸部材44の外周面に向けて延びている。
図10に示すように、各径路98の第2端は、パイプ部85の外周面に開口して、モータ室18内に連通している。よって、各径路98は、パイプ部85の外周面に開口する開口部99を有している。したがって、開口部99は、第1軸部材44の外周面に開口する。各径路98の開口部99は、各径孔90におけるパイプ部85の外周面に開口する部分である。
図11に示すように、第1軸部材44の外周面は、第1軸部材44の周方向で隣り合う径路98の開口部99同士の間に介在する介在面100を有している。各介在面100は、パイプ部85の各介在壁91の外面である。
各径路98の第1軸部材44における周方向の距離は、第1軸部材44の径方向外側に向かうにつれて徐々に長くなっている。したがって、各径路98の開口部99は、各径路98のうち、第1軸部材44における周方向の距離が最も長い部分である。そして、介在面100の第1軸部材44における周方向の長さH11は、開口部99の第1軸部材44における周方向の長さH12よりも短い。
図10に示すように、各径路98は、軸路87から離れるにつれて吸入口22から離間する方向へ延びている。各径路98の第1軸部材44における軸方向の距離は、第1軸部材44の径方向外側に向かうにつれて徐々に短くなっている。複数の径路98は、第1軸部材44の径方向に向けて延びるとともにモータ室18内に連通している。各径路98は、モータ室18内における第1コイルエンド36aよりも内側の空間に連通している。そして、複数の径路98は、吸入口22から軸路87に導入された空気をモータ室18内に導入する。
[第2実施形態の作用]
次に、第2実施形態の作用について説明する。
吸入口22からの空気の一部は、軸路87に導入されて軸路87及び各径路98を流れる。各径路98を流れる空気は、モータ室18内に導入される。永久磁石42は、モータ室18内に導入された空気によって冷却される。モータ室18内に導入された空気は、圧縮された空気よりも低温である。したがって、永久磁石42が効率良く冷却される。
各径路98の第1軸部材44における周方向の距離は、第1軸部材44の径方向外側に向かうにつれて徐々に長くなっている。したがって、各径路98内を流れる空気は、第1軸部材44の回転に伴う遠心力によって各径路98を第1軸部材44の径方向外側へ流れ易くなっている。特に、各径路98は、軸路60から離れるにつれて吸入口22から離間する方向へ延びている。さらには、各径路98の第1軸部材44における軸方向の距離は、第1軸部材44の径方向外側に向かうにつれて徐々に短くなっている。よって、各径路98を流れる空気が、第1軸部材44の回転に伴う遠心力によって圧縮され易くなる。したがって、吸入口22からの空気の一部が、軸路60に向けて吸い込まれ易くなっている。
図11に示すように、介在面100の第1軸部材44における周方向の長さH11が、各径路98の開口部99の第1軸部材44における周方向の長さH12よりも短くなっている。よって、介在面100近傍に滞っているモータ室18内の空気が比較的少なくなる。したがって、各径路98からモータ室18内へ導入される空気の流れが、介在面100近傍に滞っているモータ室18内の空気に妨げられることが抑制されている。その結果、吸入口22からの空気の一部が、軸路87及び各径路98を介してモータ室18内に導入され易くなる。したがって、永久磁石42が効率良く冷却される。
[第2実施形態の効果]
第2実施形態では以下の効果を得ることができる。
(2-1)各径路98の第1軸部材44における周方向の距離は、第1軸部材44の径方向外側に向かうにつれて徐々に長くなっている。したがって、各径路98内を流れる空気は、第1軸部材44の回転に伴う遠心力によって各径路98を第1軸部材44の径方向外側へ流れ易くなっている。また、介在面100の第1軸部材44における周方向の長さH11が、各径路98の開口部99の第1軸部材44における周方向の長さH12よりも短くなっている。よって、介在面100近傍に滞っているモータ室18内の空気を比較的少なくすることができる。したがって、各径路98からモータ室18内へ導入される空気の流れが、介在面100近傍に滞っているモータ室18内の空気に妨げられることが抑制される。その結果、吸入口22からの空気の一部が、軸路60及び各径路70を介してモータ室18内に導入され易くなる。したがって、永久磁石42を効率良く冷却することができる。
(2-2)各径路98は、軸路87から離れるにつれて吸入口22から離間する方向へ延びている。これによれば、各径路98を流れる空気が、第1軸部材44の回転に伴う遠心力によって圧縮され易くなる。したがって、吸入口22からの空気の一部が、軸路87に向けて吸い込まれ易くなる。よって、空気がモータ室18内に導入され易くなる。したがって、永久磁石42をさらに効率良く冷却することができる。
(2-3)各径路98の第1軸部材44における軸方向の距離は、第1軸部材44の径方向外側に向かうにつれて徐々に短くなっている。これによれば、各径路98を流れる空気が、第1軸部材44の回転に伴う遠心力によってさらに圧縮され易くなる。したがって、吸入口22からの空気の一部が、軸路87に向けてさらに吸い込まれ易くなる。よって、空気がモータ室18内にさらに導入され易くなる。したがって、永久磁石42をさらに効率良く冷却することができる。
[変更例]
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記各実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
○ 図13に示すように、第2実施形態において、遠心圧縮機10は、隔壁101を備えていてもよい。樹脂部37は、隔壁101を有している。隔壁101は、樹脂部37における各径路98の開口部99に対して第1軸部材44の径方向で重なる部位よりも僅かに第1ラジアル軸受保持部21寄りの部位から突出する環状である。隔壁101は、各径路98からモータ室18内に導入された空気を、ステータ32とロータ33との間に向けて案内する。
これによれば、各径路98からモータ室18内に導入された空気が、隔壁101によって、ステータ32とロータ33との間に向けて案内される。よって、各径路98からモータ室18内に導入された空気が、ステータ32とロータ33との間を流れ易くなるため、ステータ32とロータ33との間を流れる空気によって、永久磁石42をさらに効率良く冷却することができる。
○ 第1実施形態において、各径路70は、軸路60から第2軸部材45の径方向に延びていてもよい。例えば、複数の径路70は、第3軸路63の軸線を中心として、第3軸路63から放射状に延びていてもよい。要は、各径路70は、軸路60から離れるにつれて永久磁石42から離間する方向へ延びていなくてもよい。
○ 第2実施形態において、各径路98は、軸路87から第1軸部材44の径方向に延びていてもよい。例えば、複数の径路98は、軸路87の軸線を中心として、軸路87から放射状に延びていてもよい。要は、各径路98は、軸路87から離れるにつれて吸入口22から離間する方向へ延びていなくてもよい。
○ 第1実施形態において、例えば、各径路70は、各径路70の第2軸部材45における軸方向の距離が一定の状態で、軸路60から第2軸部材45の外周面に向けて延びていてもよい。要は、各径路70の第2軸部材45における軸方向の距離が、第2軸部材45の径方向外側に向かうにつれて徐々に短くなっていなくてもよい。
○ 第2実施形態において、例えば、各径路98は、各径路98の第1軸部材44における軸方向の距離が一定の状態で、軸路87から第1軸部材44の外周面に向けて延びていてもよい。要は、各径路98の第1軸部材44における軸方向の距離が、第1軸部材44の径方向外側に向かうにつれて徐々に短くなっていなくてもよい。
○ 第1実施形態において、各径路70の第2軸部材45における軸方向の距離が、第2軸部材45の径方向外側に向かうにつれて徐々に長くなっていてもよい。
○ 第2実施形態において、各径路98の第1軸部材44における軸方向の距離が、第1軸部材44の径方向外側に向かうにつれて徐々に長くなっていてもよい。
○ 上記各実施形態において、排出口80が、例えば、モータハウジング12の周壁12bに形成されていてもよい。そして、排出口80が、モータ室18内におけるステータ32よりも第1プレート15寄りの空間に連通していてもよい。この場合、ハウジング11には、第1排出路81、第2排出路82、及び第3排出路83が形成されていなくてもよい。
○ 第1実施形態において、ステータコア34の内周面が樹脂によって覆われていなくてもよい。そして、ステータコア34の内周面が、第2コイルエンド36bから第1コイルエンド36aに向かうにつれて内径が拡径していく円錐孔になっていてもよい。このようにして、ステータコア34の内周面と筒部材41の外周面との間にディフューザ流路78が形成されていてもよい。
○ 第1実施形態において、第3樹脂部40の内周面の内径が一定であってもよい。さらに、筒部材41の外周面が、第2軸部材45から第1軸部材44に向かうにつれて外径が拡径していく円錐面であってもよい。そして、第3樹脂部40の内周面と筒部材41の外周面との間にディフューザ流路78が形成されていてもよい。要は、ディフューザ流路78は、ステータ32とロータ33との間に設けられていればよい。
○ 第1実施形態において、遠心圧縮機10は、ディフューザ流路78を備えていない構成であってもよい。
○ 上記各実施形態において、永久磁石42が、例えば、筒部材41の内周面に圧入されておらず、例えば、接着剤によって筒部材41の内周面に接着されていてもよい。要は、永久磁石42は、筒部材41の内側に固定されていればよい。
○ 上記各実施形態において、遠心圧縮機10は、タービンホイール50を備えていない構成であってもよい。
○ 上記各実施形態において、遠心圧縮機10は、タービンホイール50に代えて、コンプレッサインペラを備えている構成であってもよい。つまり、遠心圧縮機10は、第1軸部材44及び第2軸部材45それぞれにコンプレッサインペラが取り付けられており、一方のコンプレッサインペラによって圧縮された空気が、他方のコンプレッサインペラによって再び圧縮されるような構成であってもよい。
○ 上記各実施形態において、磁性体としては、永久磁石42に限らず、例えば、積層コア、アモルファスコア、又は、圧粉コア等であってもよい。
○ 上記各実施形態において、筒部材41が、例えば、炭素繊維強化プラスチックから構成されていてもよい。要は、筒部材41の材質は、特に限定されるものではない。
○ 上記各実施形態において、遠心圧縮機10は、燃料電池車に搭載されていなくてもよい。要は、遠心圧縮機10は、車両に搭載されるものに限定されるものではない。
10…遠心圧縮機、11…ハウジング、18…モータ室、22…吸入口、23…インペラ室、31…モータ、32…ステータ、33…ロータ、41…筒部材、42…磁性体である永久磁石、44…第1軸部材、45…第2軸部材、49…コンプレッサインペラ、60,87…軸路、70,98…径路、71,99…開口部、76,100…介在面、78…ディフューザ流路、80…排出口、101…隔壁。

Claims (8)

  1. 空気を圧縮するコンプレッサインペラと、
    前記コンプレッサインペラを回転させるモータと、
    前記コンプレッサインペラを収容するインペラ室、前記モータを収容するモータ室、及び前記インペラ室に空気を吸入する吸入口を有するハウジングと、を備え、
    前記モータは、
    前記ハウジングに固定されるステータと、
    前記ステータの内側に配置されるロータと、を備え、
    前記ロータは、
    筒部材と、
    前記筒部材の内側に固定される磁性体と、
    前記筒部材の軸方向で前記磁性体を挟んだ両側に設けられる第1軸部材及び第2軸部材と、を備え、
    前記コンプレッサインペラは、前記第1軸部材に連結されている遠心圧縮機であって、
    前記ロータは、
    前記第1軸部材の前記コンプレッサインペラ側の一端に開口して前記吸入口に連通し、前記ロータの内部に前記ロータの軸方向に延びる軸路と、
    前記軸路と連通するとともに前記軸路から前記第2軸部材の外周面に向けて延び、前記モータ室内に連通する複数の径路と、を備え、
    前記ハウジングは、前記吸入口から前記モータ室内に導入された空気を前記ハウジング外に排出する排出口を有し、
    前記各径路の前記第2軸部材における周方向の距離は、前記第2軸部材の径方向外側に向かうにつれて徐々に長くなっており、
    前記各径路は、前記第2軸部材の外周面に開口する開口部を有し、
    前記第2軸部材の外周面は、前記第2軸部材の周方向で隣り合う径路の前記開口部同士の間に介在する介在面を有し、
    前記介在面の前記第2軸部材における周方向の長さは、前記開口部の前記第2軸部材における周方向の長さよりも短いことを特徴とする遠心圧縮機。
  2. 前記各径路は、前記軸路から離れるにつれて前記磁性体から離間する方向へ延びていることを特徴とする請求項1に記載の遠心圧縮機。
  3. 前記各径路の前記第2軸部材における軸方向の距離は、前記第2軸部材の径方向外側に向かうにつれて徐々に短くなっていることを特徴とする請求項2に記載の遠心圧縮機。
  4. 前記ステータと前記ロータとの間に設けられ、前記各径路から前記モータ室内に導入された空気を昇圧させて前記排出口に向けて流すディフューザ流路を備えていることを特徴とする請求項1~請求項3のいずれか一項に記載の遠心圧縮機。
  5. 空気を圧縮するコンプレッサインペラと、
    前記コンプレッサインペラを回転させるモータと、
    前記コンプレッサインペラを収容するインペラ室、前記モータを収容するモータ室、及び前記インペラ室に空気を吸入する吸入口を有するハウジングと、を備え、
    前記モータは、
    前記ハウジングに固定されるステータと、
    前記ステータの内側に配置されるロータと、を備え、
    前記ロータは、
    筒部材と、
    前記筒部材の内側に固定される磁性体と、
    前記筒部材の軸方向で前記磁性体を挟んだ両側に設けられる第1軸部材及び第2軸部材と、を備え、
    前記コンプレッサインペラは、前記第1軸部材に連結されている遠心圧縮機であって、
    前記ロータは、
    前記第1軸部材の前記コンプレッサインペラ側の一端に開口して前記吸入口に連通し、前記ロータの内部に前記ロータの軸方向に延びる軸路と、
    前記軸路と連通するとともに前記軸路から前記第1軸部材の外周面に向けて延び、前記モータ室内に連通する複数の径路と、を備え、
    前記ハウジングは、前記吸入口から前記モータ室内に導入された空気を前記ハウジング外に排出する排出口を有し、
    前記各径路の前記第1軸部材における周方向の距離は、前記第1軸部材の径方向外側に向かうにつれて徐々に長くなっており、
    前記各径路は、前記第1軸部材の外周面に開口する開口部を有し、
    前記第1軸部材の外周面は、前記第1軸部材の周方向で隣り合う径路の前記開口部同士の間に介在する介在面を有し、
    前記介在面の前記第1軸部材における周方向の長さは、前記開口部の前記第1軸部材における周方向の長さよりも短いことを特徴とする遠心圧縮機。
  6. 前記各径路は、前記軸路から離れるにつれて前記吸入口から離間する方向へ延びていることを特徴とする請求項5に記載の遠心圧縮機。
  7. 前記各径路の前記第1軸部材における軸方向の距離は、前記第1軸部材の径方向外側に向かうにつれて徐々に短くなっていることを特徴とする請求項6に記載の遠心圧縮機。
  8. 前記各径路から前記モータ室内に導入された空気を前記ステータと前記ロータとの間に向けて案内する隔壁を備えていることを特徴とする請求項5~請求項7のいずれか一項に記載の遠心圧縮機。
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