JP2023135385A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023135385000001
【課題】半導体層内に高濃度不純物層を好適に形成することが可能な半導体装置およびその製造方法を提供する。
【解決手段】一の実施形態によれば、半導体装置の製造方法は、第1膜内にホールを形成し、前記ホール内における前記第1膜の側面に半導体層を形成することを含む。前記方法はさらに、前記半導体層の第1領域の側面に第2膜を形成し、前記半導体層における前記第1領域の上方の第2領域の側面に第3膜を形成し、前記第3膜の形成後に、前記第2膜を除去して、前記半導体層の前記第1領域の側面を露出させることを含む。前記方法はさらに、前記第2膜の除去後に、前記半導体層の前記第1領域の側面に、複数の第1原子を含む第4膜を形成し、前記第4膜内の前記第1原子を、前記半導体層の前記第1領域内に拡散させることを含む。
【選択図】図22

Description

本発明の実施形態は、半導体装置およびその製造方法に関する。
3次元メモリでは、メモリホールの底部付近のチャネル半導体層内に、急峻な濃度勾配を有する高濃度不純物層を形成する場合がある。これにより、3次元メモリの記憶データを消去するためのGIDL(Gate Induced Drain Leakage)を効率よく発生させることが可能となる。しかしながら、メモリホールが高アスペクト比を有する場合には、このような高濃度不純物層を形成することが困難となる。
特開2021-136346号公報 特開2020-194827号公報 米国特許第8846508号公報
半導体層内に高濃度不純物層を好適に形成することが可能な半導体装置およびその製造方法を提供する。
一の実施形態によれば、半導体装置の製造方法は、第1膜内にホールを形成し、前記ホール内における前記第1膜の側面に半導体層を形成することを含む。前記方法はさらに、前記半導体層の第1領域の側面に第2膜を形成し、前記半導体層における前記第1領域の上方の第2領域の側面に第3膜を形成し、前記第3膜の形成後に、前記第2膜を除去して、前記半導体層の前記第1領域の側面を露出させることを含む。前記方法はさらに、前記第2膜の除去後に、前記半導体層の前記第1領域の側面に、複数の第1原子を含む第4膜を形成し、前記第4膜内の前記第1原子を、前記半導体層の前記第1領域内に拡散させることを含む。
第1実施形態の半導体装置の構造を示す斜視図である。 第1実施形態の半導体装置の構造を示す断面図である。 第1実施形態の半導体装置の構造を示す拡大断面図である。 第1実施形態の半導体装置の製造方法を示す断面図(1/18)である。 第1実施形態の半導体装置の製造方法を示す断面図(2/18)である。 第1実施形態の半導体装置の製造方法を示す断面図(3/18)である。 第1実施形態の半導体装置の製造方法を示す断面図(4/18)である。 第1実施形態の半導体装置の製造方法を示す断面図(5/18)である。 第1実施形態の半導体装置の製造方法を示す断面図(6/18)である。 第1実施形態の半導体装置の製造方法を示す断面図(7/18)である。 第1実施形態の半導体装置の製造方法を示す断面図(8/18)である。 第1実施形態の半導体装置の製造方法を示す断面図(9/18)である。 第1実施形態の半導体装置の製造方法を示す断面図(10/18)である。 第1実施形態の半導体装置の製造方法を示す断面図(11/18)である。 第1実施形態の半導体装置の製造方法を示す断面図(12/18)である。 第1実施形態の半導体装置の製造方法を示す断面図(13/18)である。 第1実施形態の半導体装置の製造方法を示す断面図(14/18)である。 第1実施形態の半導体装置の製造方法を示す断面図(15/18)である。 第1実施形態の半導体装置の製造方法を示す断面図(16/18)である。 第1実施形態の半導体装置の製造方法を示す断面図(17/18)である。 第1実施形態の半導体装置の製造方法を示す断面図(18/18)である。 第1実施形態の半導体装置の製造方法の詳細を示す断面図(1/2)である。 第1実施形態の半導体装置の製造方法の詳細を示す断面図(2/2)である。 第1実施形態の半導体装置の製造方法のさらなる詳細を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。図1~図24において、同一の構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
(第1実施形態)
図1および図2はそれぞれ、第1実施形態の半導体装置の構造を示す斜視図および断面図である。本実施形態の半導体装置は例えば、NAND型フラッシュメモリなどの3次元メモリを備えている。図1および図2は、この3次元メモリ内のメモリセルアレイ1を示している。
本実施形態の半導体装置は、基板11と、絶縁膜12と、ソース層13と、絶縁膜14と、ゲート層15と、積層膜16と、素子分離部17と、絶縁膜18と、配線部19と、複数の柱状部CLと、複数のコンタクトプラグC1と、複数のビアプラグV1などを備えている(図1および図2)。積層膜16は、複数の絶縁膜21と、複数の電極層22とを含んでいる。各柱状部CLは、メモリ絶縁膜31と、チャネル半導体層32と、コア絶縁膜33とを含んでいる。
図2に示すように、ソース層13は、半導体層13aと、半導体層13bと、半導体層13cとを含んでいる。素子分離部17は、絶縁膜17aを含んでいる。配線部19は、絶縁膜19aと、配線層19bとを含んでいる。各柱状部CL内のチャネル半導体層32は、下部層32aと、上部層32bとを含んでいる。
図1はさらに、ソース線SLと、複数のビット線BLとを示している。図1はさらに、積層膜16内にて複数のメモリセルMCと、複数のソース側選択トランジスタSTSと、複数のドレイン側選択トランジスタSTDとが設けられている範囲を示している。図2はさらに、積層膜16内に含まれる複数のワード線WLと、1本以上のソース側選択ゲートSGSと、1本以上のドレイン側選択ゲートSGDとを示している。図1および図2に示すように、ソース線SLは、ソース層13により形成されており、ワード線WL、ソース側選択ゲートSGS、およびドレイン側選択ゲートSGDは、電極層22により形成されている。
以下、本実施形態の半導体装置の構造を、主に図2を参照して説明する。この説明の中で、図1も適宜参照する。
基板11は例えば、Si(シリコン)基板などの半導体基板である。図2は、基板11の表面に平行で互いに垂直なX方向およびY方向と、基板11の表面に垂直なZ方向とを示している。本明細書では、+Z方向を上方向として取り扱い、-Z方向を下方向として取り扱う。-Z方向は、重力方向と一致していてもよいし、重力方向と一致していなくてもよい。
絶縁膜12、ソース層13、絶縁膜14、ゲート層15、積層膜16、および絶縁膜18は、基板11上に順に設けられている。素子分離部17、配線部19、および各柱状部CLは、ソース層13、絶縁膜14、ゲート層15、積層膜16、および絶縁膜18内に設けられている。ソース層13、絶縁膜14、ゲート層15、積層膜16、および絶縁膜18は、第1膜の例である。
ソース層13は、基板11上に絶縁膜12を介して順に設けられた半導体層13a~13cを含んでいる。半導体層13a~13cは例えば、ポリシリコン層である。半導体層13a~13cは、n型またはp型不純物原子を含んでいてもよいし、含んでいなくてもよい。半導体層13a~13cは例えば、P(リン)原子またはAs(ヒ素)原子を含むn型半導体層である。ソース層13は、第1電極層の例である。
ゲート層15は、ソース層13上に絶縁膜14を介して設けられている。ゲート層15は例えば、半導体層または金属層である。
積層膜16は、ゲート層15上に交互に設けられた複数の絶縁膜21および複数の電極層22を含んでいる。これらの電極層22は、Z方向に互いに離間されている。各電極層22は例えば、Ti(チタン)層またはTiN膜(チタン窒化膜)などのバリアメタル層と、W(タングステン)層またはMo(モリブデン)層などの電極材層とを含む金属層である。各電極層22は、第2電極層の例である。一方、各絶縁膜21は例えば、SiO膜(シリコン酸化膜)である。積層膜16は、ゲート層15と絶縁膜18との間に設けられている。
素子分離部17は、半導体層13c、絶縁膜14、ゲート層15、積層膜16、および絶縁膜18内に設けられた絶縁膜17aを含んでいる。素子分離部17は、図1に示すように、X方向に延びる板状の形状を有している。素子分離部17は、積層膜16およびゲート層15を複数のブロック(またはフィンガー)に分離している。
配線部19は、半導体層13a~13c、絶縁膜14、ゲート層15、積層膜16、および絶縁膜18内に順に設けられた絶縁膜19aおよび配線層19bを含んでいる。配線部19は、素子分離部17と同様に、X方向に延びる板状の形状を有している。配線部19は、積層膜16およびゲート層15を複数のブロック(またはフィンガー)に分離している。配線層19bは例えば、半導体層または金属層である。配線層19bは、絶縁膜19aにより各電極層22およびゲート層15と電気的に絶縁されており、かつ、配線部19の下端付近でソース層13と電気的に接続されている。
各柱状部CLは、半導体層13a~13c、絶縁膜14、ゲート層15、積層膜16、および絶縁膜18内に順に設けられたメモリ絶縁膜31、チャネル半導体層32、およびコア絶縁膜33を含んでいる。図1は、平面視で2次元アレイ状に配置された複数の柱状部CLを示している。各柱状部CLは、Z方向に延びる柱状の形状を有している。各柱状部CLの平面形状は、例えば円である。
メモリ絶縁膜31は、後述するブロック絶縁膜、電荷蓄積層、およびトンネル絶縁膜を含んでいる。ブロック絶縁膜は例えば、SiO膜である。電荷蓄積層は例えば、SiN膜(シリコン窒化膜)である。電荷蓄積層は、信号電荷を蓄積することが可能である。トンネル絶縁膜は例えば、SiO膜またはSiON膜(シリコン酸窒化膜)である。メモリ絶縁膜31は、Z方向に延びる管状の形状を有しており、内周側の側面と外周側の側面とを有している。
チャネル半導体層32は例えば、ポリシリコン層である。本実施形態のチャネル半導体層32は、n型またはp型不純物原子を含んでおり、例えばP原子を含んでいる。チャネル半導体層32内のP原子は、第1原子の例である。チャネル半導体層32は、Z方向に延びる管状の形状を有しており、内周側の側面と外周側の側面とを有している。
コア絶縁膜33は例えば、SiO膜である。コア絶縁膜33は、Z方向に延びる柱状の形状を有しており、チャネル半導体層32と接する側面を有している。
各柱状部CL内のチャネル半導体層32は、各柱状部CLの側面で半導体層13bと接しており、その結果、ソース層13(ソース線SL)と電気的に接続されている。各柱状部CL内のチャネル半導体層32はさらに、1本のコンタクトプラグC1と1本のビアプラグV1とを介して、対応するビット線BLと電気的に接続されている(図1)。
各柱状部CL内のチャネル半導体層32は、各柱状部CLの下端付近に設けられた下部層32aと、下部層32aの上方に設けられた上部層32bとを含んでいる。本実施形態では、下部層32aが、高濃度のP原子を含む高濃度不純物層となっており、上部層32bが、低濃度のP原子を含む低濃度不純物層となっている。よって、上部層32b内のP原子濃度は、下部層32a内のP原子濃度より低くなっている。下部層32a内のP原子濃度は、例えば1.0×1020atoms/cm以上である。上部層32b内のP原子濃度は、例えば1.0×1017atoms/cm以下である。下部層32aおよび上部層32bはそれぞれ、第1および第2部分の例である。下部層32aおよび上部層32b内のP原子濃度はそれぞれ、第1および第2濃度の例である。下部層32aおよび上部層32bのさらなる詳細については、後述する。
図3は、第1実施形態の半導体装置の構造を示す拡大断面図である。
図3(a)は、図2に示す領域Aを拡大して示している。上述したように、各柱状部CL内のメモリ絶縁膜31は、ブロック絶縁膜31aと、電荷蓄積層31bと、トンネル絶縁膜31cとを含んでいる。
図3(b)は、図2に示す領域Bを拡大して示している。上述したように、各柱状部CL内のチャネル半導体層32は、各柱状部CLの下端付近に設けられた下部層32aと、下部層32aの上方に設けられた上部層32bとを含んでいる。下部層32aは、ソース層13等と同じ高さに設けられており、上部層32bは、積層膜16等と同じ高さに設けられている。
チャネル半導体層32は、図3(b)に示すように、ソース層13との接続部CONを有している。チャネル半導体層32は、接続部CONにてソース層13と接している。接続部CONは、下部層32aの側方において、チャネル半導体層32の外周側の側面付近に位置している。接続部CONは、第3部分の例である。
本実施形態の下部層32a内のP原子は、後述するように、下部層32aの内周側の側面から下部層32a内に導入される。そのため、本実施形態のP原子濃度は、下部層32aの内周側の側面付近で高くなっており、下部層32aの外周側の側面付近で低くなっている。その結果、接続部CON内のP原子濃度は、下部層32a内のその他の部分のP原子濃度より低くなっている。接続部CON内のP原子濃度は、第3濃度の例である。
本実施形態のチャネル半導体層32は、下部層32aと上部層32bとの間に、P原子の急峻な濃度勾配を有している。これにより、3次元メモリの記憶データを消去するためのGIDLを効率よく発生させることが可能となる。本実施形態の3次元メモリの消去動作は、このGIDLを用いて行われる。なお、チャネル半導体層32は、P原子以外の不純物原子(例えばAs原子)を含んでいてもよい。
本実施形態の半導体装置は、後述する図4~図24に示す方法により製造される。この方法によれば、柱状部CL用のメモリホールが高アスペクト比を有する場合でも、P原子の急峻な濃度勾配を有するチャネル半導体層32を容易に形成することが可能となる。
図4~図21は、第1実施形態の半導体装置の製造方法を示す断面図である。
まず、基板11上に、絶縁膜12、半導体層13a、保護膜41、犠牲層42、保護膜43、半導体層13c、絶縁膜14、ゲート層15、積層膜16、および絶縁膜18を順に形成する(図4)。積層膜16は、複数の絶縁膜21および複数の犠牲層44を交互に含むように形成される。半導体層13a、保護膜41、犠牲層42、保護膜43、半導体層13c、絶縁膜14、ゲート層15、積層膜16、および絶縁膜18は、第1膜の例である。犠牲層42は、第1層の例である。各犠牲層44は、第2層の例である。
半導体層13aは例えば、P原子を含むn型ポリシリコン層である。保護膜41は例えば、SiO膜である。犠牲層42は例えば、SiN膜である。保護膜43は例えば、SiO膜である。半導体層13cは例えば、アンドープのポリシリコン層、またはP原子を含むn型ポリシリコン層である。絶縁膜14は例えば、SiO膜である。ゲート層15は例えば、半導体層または金属層である。各絶縁膜21は例えば、SiO膜である。各犠牲層44は例えば、SiN膜である。絶縁膜18は例えば、SiO膜である。半導体層13a、犠牲層42、半導体層13c、ゲート層15の厚さは、例えばそれぞれ約200nm、約30nm、約30nm、約200nmである。
次に、リソグラフィおよびRIE(Reactive Ion Etching)により、絶縁膜18、積層膜16、ゲート層15、絶縁膜14、半導体層13c、保護膜43、犠牲層42、保護膜41、および半導体層13a内に、複数のメモリホールMHを形成する(図5)。図5は、これらのメモリホールMHのうちの1つを例示している。これらのメモリホールMHを形成する際、積層膜16は例えば、CF系ガスを用いてエッチングされる(Cは炭素、Fはフッ素を表す)。
次に、基板11の全面に、ブロック絶縁膜31a、電荷蓄積層31b、トンネル絶縁膜31c、およびチャネル半導体層32を順に形成する(図6)。その結果、ブロック絶縁膜31a、電荷蓄積層31b、トンネル絶縁膜31c、およびチャネル半導体層32が、各メモリホールMH内における絶縁膜18、積層膜16、ゲート層15、絶縁膜14、半導体層13c、保護膜43、犠牲層42、保護膜41、および半導体層13aの側面および上面にコンフォーマルに形成される。図6に示す工程で形成されるチャネル半導体層32は例えば、意図的にドープされたn型またはp型不純物原子を含まないアンドープのポリシリコン層である。
次に、チャネル半導体層32の一部の領域内に、n型またはp型不純物原子を選択的に導入する(図7)。図7は、チャネル半導体層32内の下部領域Raおよび上部領域Rbを示している。下部領域Raは、各メモリホールMHの底面付近に位置しており、上部領域Rbは、下部領域Raの上方に位置している。図7に示す工程では、n型またはp型不純物原子が、下部領域Raおよび上部領域Rbのうちの下部領域Ra内に選択的に導入される。下部領域Raおよび上部領域Raはそれぞれ、第1および第2領域の例である。図7に示す工程で導入される不純物原子は、例えばP原子である。
本実施形態では、P原子の選択的導入により、多くのP原子が下部領域Ra内に導入され、上部領域Rb内にはP原子がほとんど導入されない。その結果、高濃度不純物層である下部層32aが、下部領域Ra内に形成され、低濃度不純物層である上部層32bが、上部領域Rb内に形成される。上部層32b内のP原子濃度は、下部層32a内のP原子濃度より低くなる。下部層32a内のP原子濃度は、例えば1.0×1020atoms/cm以上である。上部層32b内のP原子濃度は、例えば1.0×1017atoms/cm以下である。下部層32aおよび上部層32bはそれぞれ、第1および第2部分の例である。下部層32aおよび上部層32b内のP原子濃度はそれぞれ、第1および第2濃度の例である。下部層32aは、各メモリホールMHの底面および側面に形成され、上部層32bは、各メモリホールMHの側面において下部層32aの上方に形成される。
なお、上部層32b内のP原子は、図7に示す工程で上部層32b内に導入されてもよいし、その他の工程で上部層32b内に導入されてもよい。また、図7に示す工程では、上部領域Rb内にP原子が少しだけ導入されてもよいし、上部領域Rb内にP原子がまったく導入されなくてもよい。図7に示す工程のさらなる詳細については、図22~図23を参照して後述する。
次に、基板11の全面にコア絶縁膜33を形成する(図8)。その結果、コア絶縁膜33が、各メモリホールMH内でチャネル半導体層32の側面および上面に形成され、各メモリホールMH内の空間が、コア絶縁膜33により埋め込まれる。
次に、コア絶縁膜33をエッチバックする(図9)。その結果、メモリホールMH外のコア絶縁膜33が除去され、チャネル半導体層32が再び露出する。
次に、メモリホールMH外のチャネル半導体層32およびメモリ絶縁膜31を除去した後、メモリ絶縁膜31、チャネル半導体層32、およびコア絶縁膜33上に、キャップ膜45を形成する(図10)。その結果、各メモリホールMH内に形成された柱状部CLが、キャップ膜45により覆われる。
次に、キャップ膜45の上面をRIEにより加工する(図11)。その結果、キャップ膜45が、個々の柱状部CL上に残存するように複数の部分に分断され、絶縁膜18の上面が再び露出する。
次に、キャップ膜45上や、既存の絶縁膜18上に、追加の絶縁膜18を形成する(図12)。その結果、各柱状部CLが、キャップ膜45を介して、追加の絶縁膜18により覆われる。追加の絶縁膜18は例えば、SiO膜である。
次に、リソグラフィおよびRIEにより、絶縁膜18、積層膜16、ゲート層15、絶縁膜14、半導体層13c、保護膜43、犠牲層42、保護膜41、および半導体層13a内に、複数のスリットST1を形成する(図13)。図13は、これらのスリットST1のうちの1つを例示している。これらのスリットST1は、X方向に延びる形状を有するように形成される。
次に、各スリットST1の側面および底面に絶縁膜19aを形成し、各スリットST1の底面から絶縁膜19aを除去し、その後に各スリットST1内に配線層19bを形成する(図14)。その結果、各スリットST1内に配線部19が形成される。
次に、各配線部19および絶縁膜18上に絶縁膜46を形成する(図14)。絶縁膜46は例えば、SiO膜である。
次に、リソグラフィおよびRIEにより、絶縁膜46、絶縁膜18、積層膜16、ゲート層15、絶縁膜14、半導体層13c、および保護膜43内に、複数のスリットST2を形成する(図15)。図15は、これらのスリットST2のうちの1つを例示している。これらのスリットST2は、X方向に延びる形状を有するように形成される。
次に、各スリットST2の側面および底面に絶縁膜47を形成し、各スリットST2の底面から絶縁膜47を除去し、その後に各スリットST2の底面に露出した犠牲層42をエッチングする(図15)。絶縁膜47は例えば、SiN膜である。
次に、各スリットST2からのウェットエッチングにより、犠牲層42を除去する(図16)。その結果、保護膜41と保護膜43との間に、空洞H1が形成される。犠牲層42がSiN膜である場合には、ウェットエッチングは例えば、熱リン酸を用いて行われる。
次に、各スリットST2や空洞H1からの等方性エッチングにより、各柱状部CL内のメモリ絶縁膜31の一部が除去される(図17)。具体的には、メモリ絶縁膜31における空洞H1に露出した部分が除去される。その結果、各柱状部CL内のチャネル半導体層32(下部層32a)の外周側の側面が、空洞H1に露出する。図17に示す工程ではさらに、保護膜41、43が除去される。等方性エッチングは例えば、CDE(Chemical Dry Etching)により行われる。
なお、本実施形態の電荷蓄積層31bと絶縁膜47は、いずれもSiN膜である。しかしながら、絶縁膜47は電荷蓄積層31bに比べて厚いため、図17に示す工程は、絶縁膜47を残存させつつ、空洞H1に露出した電荷蓄積層31bを除去することができる。
次に、半導体層13a、13cからのエピタキシャル成長により、空洞H1内に半導体層13bを形成する(図18)。その結果、絶縁膜12と絶縁膜14との間にソース層13が形成される。このようにして、犠牲層42が半導体層13bに置換される。半導体層13bは例えば、P原子を含むポリシリコン層である。半導体層13bは例えば、シリコンを含むガスを各スリットST2から空洞H1内に供給することで形成される。
各柱状部CL内のチャネル半導体層32は、空洞H1に露出したチャネル半導体層32の外周側の側面で、半導体層13bと接することとなる。具体的には、各柱状部CL内のチャネル半導体層32は、図3(b)に示す接続部CONで、半導体層13bと接することとなる。これにより、各柱状部CL内のチャネル半導体層32が、ソース層13と電気的に接続される。接続部CONは、第3部分の例である。
次に、絶縁膜47を除去して積層膜16を露出させた後、積層膜16から各犠牲層44を除去する(図19)。その結果、積層膜16内に複数の空洞H2が形成される。図19に示す工程では、絶縁膜47および各犠牲層44が、各スリットST2に供給されたエッチングガスまたはエッチング液(例えば熱リン酸溶液)により除去される。
次に、各スリットST2からこれらの空洞H2内に複数の電極層22を埋め込む(図20)。その結果、複数の絶縁膜21と複数の電極層22とを交互に含む積層膜16が形成される。このようにして、複数の犠牲層43が複数の電極層22に置換される。これらの電極層22は例えば、各スリットST2からソースガスを供給するCVD(Chemical Vapor Deposition)により形成される。
次に、各スリットST2内に絶縁膜17aを埋め込む(図21)。その結果、各スリットST2内に素子分離部17が形成される。
その後、基板11の上方に、複数のコンタクトプラグC1、複数のビアプラグV1、複数のビット線BLなどを形成する(図1を参照)。このようにして、本実施形態の半導体装置が製造される。
図22および図23は、第1実施形態の半導体装置の製造方法の詳細を示す断面図である。図22および図23は、図7に示す工程の詳細を示している。
図22(a)は、図7に示す工程を開始する直前のメモリホールMHを示している。具体的には、図22(a)は、積層膜16内などに形成されたメモリホールMHと、メモリホールMHの側面および底面に順に形成されたメモリ絶縁膜31およびチャネル半導体層32とを示している。図22(a)に示すチャネル半導体層32は例えば、意図的にドープされたn型またはp型不純物原子を含まないアンドープのポリシリコン層である。なお、後述する図22(b)~図23(d)では、積層膜16の図示を省略する。
まず、メモリホールMH内に有機膜51を形成する(図22(b))。本実施形態の有機膜51は、メモリホールMH内の空間全体を埋め込まないように、メモリホールMHの底面付近のみに形成される。その結果、有機膜51が、チャネル半導体層32の下部領域Raの側面および上面に接するように形成され、チャネル半導体層32の上部領域Rbの側面には形成されない。有機膜51は、第2膜の例である。
有機膜51は例えば、液体状のレジスト材の塗布により形成されるレジスト膜である。レジスト材の塗布は、例えばスピンコートにより行われる。レジスト膜は、レジスト材をベークにより固化させることで形成されてもよいし、レジスト材が自然乾燥により固化することで形成されてもよい。有機膜51が形成される位置は例えば、有機膜51内の樹脂の濃度を調整することで制御される。例えば、レジスト材の塗布前にレジスト材内の樹脂の濃度を増加または減少させることで、レジスト材から形成されるレジスト膜の上面の高さを上昇または下降させることができる。これにより、下部領域Raとなる範囲を広げることや狭めることが可能となる。
なお、有機膜51の形成前に、チャネル半導体層32の表面に形成された自然酸化膜を除去してもよい。自然酸化膜は例えば、希フッ酸(HF)水溶液を用いて除去される。
次に、チャネル半導体層32の表面に化学酸化膜52を形成する(図22(c))。図22(c)に示す工程を行う際には、チャネル半導体層32の下部領域Raの側面および上面は、有機膜51により覆われているが、チャネル半導体層32の上部領域Rbの側面は、有機膜51により覆われていない。よって、化学酸化膜52は、上部領域Rbの側面に接するように形成されるが、下部領域Raの側面および上面には形成されない。化学酸化膜52は、第3膜の例である。
化学酸化膜52は、例えばSiO膜である。化学酸化膜52は、薬液を用いることでチャネル半導体層32の表面に形成される。これにより、基板11を反応炉内に入れずに酸化膜(化学酸化膜52)を形成することが可能となり、有機膜51が熱によりダメージを受けることを抑制することが可能となる。薬液は例えば、濃度0.1%以上の過酸化水素水(H)である。この場合、化学酸化膜52は、基板11を過酸化水素水中に10分ほど浸漬するバッチ処理により形成可能である。
図22(c)に示す工程では、化学酸化膜52の代わりに、SOG(Spin on Glass)膜を形成してもよい。SOG膜は、塗布により形成されるSiO膜である。この場合にも、基板11を反応炉内に入れずに酸化膜(SOG膜)を形成することが可能となり、有機膜51が熱によりダメージを受けることを抑制することが可能となる。
次に、メモリホールMHから有機膜51を除去する(図23(a))。その結果、下部領域Raの側面および上面が、メモリホールMH内に再び露出する。有機膜51は例えば、シンナーを用いて枚葉式で除去される。本実施形態の有機膜51は、上部領域Rbの側面に化学酸化膜52が残存するように、下部領域Raの側面および上面から除去される。
次に、メモリホールMH内にドーパント膜53を形成する(図23(b))。本実施形態のドーパント膜53は、多数のn型またはp型不純物原子を高濃度に含んでいる。これらの不純物原子は、例えばP原子である。ドーパント膜53は第4膜の例であり、これらの不純物原子は第1原子の例である。
ドーパント膜53は例えば、スピンコートにより形成され、P原子を含むP含有被膜である。P含有被膜は、導体膜、半導体膜、絶縁膜のいずれでもよい。P含有被膜の例は、P原子を含むSOG膜である。本実施形態のP含有被膜は、ドーパント膜53の材料となる液体の塗布により、メモリホールMH内にコンフォーマルに形成される。本実施形態によれば、ドーパント膜53をP含有被膜とすることで、メモリホールMHのアスペクト比が高くても、安定性の良いドーパント膜53を形成することが可能となる。図23(b)に示す工程では、ドーパント膜53が、下部領域Raの側面および上面に直接接するように形成され、上部領域Rbの側面に化学酸化膜52を介して形成される。
次に、ドーパント膜53等の熱処理を行う(図23(c))。これにより、ドーパント膜53内のP原子を、チャネル半導体層32内に拡散させることができる。この際、化学酸化膜52は、ドーパント膜53内のP原子が化学酸化膜52を介してチャネル半導体層32内に拡散することを抑制する作用を有する。よって、多くのP原子が下部領域Ra内に拡散し、上部領域Rb内にはP原子がほとんど拡散しない。その結果、高濃度不純物層である下部層32aが、下部領域Ra内に形成され、低濃度不純物層である上部層32bが、上部領域Rb内に形成される。上部層32b内のP原子濃度は、下部層32a内のP原子濃度より低くなる。下部層32a内のP原子濃度は、例えば1.0×1020atoms/cm以上となる。上部層32b内のP原子濃度は、例えば1.0×1017atoms/cm以下となる。
上記の熱処理は例えば、RTA(Rapid Thermal Anneal)により、ドーパント膜53を850℃以上で加熱するように行われる。本実施形態によれば、ドーパント膜53をこのような高温で加熱することで、下部層32a内のP原子濃度を十分に高くすることが可能となる。例えば、ドーパント膜53を1000℃以上で加熱することで、下部層32a内のP原子濃度を1.0×1020~1.0×1021atoms/cmまで高めることが可能となる。
下部層32a内のP原子は、ドーパント膜53からの拡散により下部層32a内に導入されるため、下部層32aの内周側の側面から下部層32a内に導入される。そのため、本実施形態のP原子濃度は、下部層32aの内周側の側面付近で高くなり、下部層32aの外周側の側面付近で低くなる。その結果、接続部CON(図3(b)を参照)内のP原子濃度は、下部層32a内のその他の部分のP原子濃度より低くなる。
なお、上部層32b内のP原子は、図23(c)に示す工程でのドーパント膜53からの拡散により上部層32b内に導入されてもよいし、その他の態様で上部層32b内に導入されてもよい。例えば、上部層32b内のP原子は、下部層32aからの拡散により上部層32b内に導入されてもよい。また、図23(c)に示す工程では、上部領域Rb内にP原子が少しだけ導入されてもよいし、上部領域Rb内にP原子がまったく導入されなくてもよい。別言すると、上部層32bは、n型またはp型半導体層でもよいし、中性半導体層でもよい。すなわち、上部層32b内のP原子濃度は、ゼロでもよいし、ゼロ以外の値でもよい。
次に、メモリホールMHから、化学酸化膜52およびドーパント膜53を除去する(図23(d))。その結果、チャネル半導体層32の側面および上面が、メモリホールMH内に再び露出する。化学酸化膜52およびドーパント膜53は例えば、希フッ酸水溶液を用いて除去される。
ここで、化学酸化膜52およびドーパント膜53のさらなる詳細を説明する。
本実施形態の化学酸化膜52は、ドーパント膜53内のP原子が化学酸化膜52を介してチャネル半導体層32内に拡散することを抑制する作用を有する。一般に、化学酸化膜52の例であるSiO膜は、P原子がSiO膜内を通過することを抑制することができる。よって、本実施形態によれば、上部領域Rbとドーパント膜53との間に介在する膜を化学酸化膜52とすることで、ドーパント膜53から上部領域RbへのP原子の拡散を抑制することが可能となる。なお、上部領域Rbとドーパント膜53との間に介在する膜は、P原子の拡散を抑制することが可能であれば、化学酸化膜52以外でもよい。ただし、この膜は、有機膜51を除去するための物質(例えばシンナー)により除去されないまたは除去されにくいことが望ましい。
ドーパント膜53の材料となる液体は、様々な物質を含んでいてもよい。この液体は例えば、不純物拡散成分と、アミン化合物と、有機溶剤とを含んでいてもよい。不純物拡散成分は、チャネル半導体層32内にn型またはp型不純物原子を拡散させるための成分であり、例えば、リン(P)化合物、ヒ素(As)化合物、またはボロン(B)化合物である。アミン化合物は例えば、第一級アミノ基、第二級アミノ基、および第三級アミノ基の少なくともいずれかを含む脂肪族アミン化合物である。有機溶剤は例えば、エステル類である。
図24は、第1実施形態の半導体装置の製造方法のさらなる詳細を示す断面図である。
図24(a)は、比較例の半導体装置におけるチャネル半導体層32を示している。チャネル半導体層32内の黒丸は、P(リン)原子を示しており、チャネル半導体層32内の白丸は、B(ボロン)原子を示している。図24(a)はさらに、チャネル半導体層32の内周側の側面Saと、チャネル半導体層32の外周側の側面Sbとを示している。
本比較例のチャネル半導体層32は、下部層32a内に高濃度にP原子を含んでおり、上部層32b内にP原子およびB原子を含んでいる。本比較例の下部層32aおよび上部層32bは、下部領域Raおよび上部領域Rb内にP原子を拡散させ、その後に上部領域Rb内にB原子を拡散させることで形成される。これにより、上部領域Rb内のP原子の作用をB原子により打ち消し、P原子の急峻な濃度勾配を実現している。しかしながら、本比較例では、チャネル半導体層32にP原子だけでなくB原子を導入することが必要となる。
一方、図24(b)は、本実施形態の半導体装置におけるチャネル半導体層32を示している。本実施形態では、上部領域Rbを化学酸化膜52で覆った状態で、ドーパント膜53からチャネル半導体層32内にP原子を拡散させる。これにより、下部層32a内のP原子濃度と上部層32b内のP原子濃度との差が大きくなるように、P原子を拡散させることができる。よって、本実施形態によれば、チャネル半導体層32内にB原子を導入せずに、P原子の急峻な濃度勾配を実現することが可能となる。
本実施形態の下部層32a内のP原子は、ドーパント膜53からの拡散により下部層32a内に導入されるため、下部層32aの内周側の側面Saから下部層32a内に導入される。P原子の拡散量は例えば、ドーパント膜53を厚くすることや、RTA温度を高くすることで、増加させることが可能である。
以上のように、本実施形態のチャネル半導体層32は、下部層32aと上部層32bとの間に、P原子の急峻な濃度勾配を有している。よって、本実施形態によれば、半導体装置の動作に用いられるGIDLを効率よく発生させることが可能となる。これにより、GIDLにより発生したホールがトラップされることや、ブースト時のカットオフ特性が劣化することを抑制することが可能となる。
さらに、本実施形態の下部層32aおよび上部層32bは、上部領域Rbを化学酸化膜52で覆った状態で、ドーパント膜53からチャネル半導体層32内にP原子を拡散させることで形成される。よって、本実施形態によれば、チャネル半導体層32内にB原子を導入せずに、P原子の急峻な濃度勾配を実現することが可能となる。さらには、不純物原子の導入に起因してチャネル半導体層32に与えるダメージを低減しつつ、下部層32aおよび上部層32bを形成することが可能となる。
このように、本実施形態によれば、チャネル半導体層32内に好適に下部層32aおよび上部層32bを形成することが可能となる。例えば、好適なドーパント膜53を用いて下部層32aおよび上部層32bを形成することで、メモリホールMHのアスペクト比が高くても好適な下部層32aおよび上部層32bを形成することが可能となる。
以上、いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例としてのみ提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図したものではない。本明細書で説明した新規な装置および方法は、その他の様々な形態で実施することができる。また、本明細書で説明した装置および方法の形態に対し、発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の省略、置換、変更を行うことができる。添付の特許請求の範囲およびこれに均等な範囲は、発明の範囲や要旨に含まれるこのような形態や変形例を含むように意図されている。
1:メモリセルアレイ、11:基板、12:絶縁膜、13:ソース層、
13a:半導体層、13b:半導体層、13c:半導体層、14:絶縁膜、
15:ゲート層、16:積層膜、17:素子分離部、17a:絶縁膜、
18:絶縁膜、19:配線部、19a:絶縁膜、19b:配線層、
21:絶縁膜、22:電極層、31:メモリ絶縁膜、31a:ブロック絶縁膜、
31b:電荷蓄積層、31c:トンネル絶縁膜、32:チャネル半導体層、
32a:下部層、32b:上部層、33:コア絶縁膜、
41:保護膜、42:犠牲層、43:保護膜、44:犠牲層、
45:キャップ膜、46:絶縁膜、47:絶縁膜、
51:有機膜、52:化学酸化膜、53:ドーパント膜

Claims (20)

  1. 第1膜内にホールを形成し、
    前記ホール内における前記第1膜の側面に半導体層を形成し、
    前記半導体層の第1領域の側面に第2膜を形成し、
    前記半導体層における前記第1領域の上方の第2領域の側面に第3膜を形成し、
    前記第3膜の形成後に、前記第2膜を除去して、前記半導体層の前記第1領域の側面を露出させ、
    前記第2膜の除去後に、前記半導体層の前記第1領域の側面に、複数の第1原子を含む第4膜を形成し、
    前記第4膜内の前記第1原子を、前記半導体層の前記第1領域内に拡散させる、
    ことを含む半導体装置の製造方法。
  2. 前記第1膜は、第1電極層に置換される第1層と、前記第1絶縁膜の上方において互いに離間されて形成され、複数の第2電極層に置換される複数の第2層とを含む、請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記第2膜は、前記第2領域の側面に前記第3膜が残存するように、前記第1領域の側面から除去される、請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記第2膜は、液体の塗布により形成される有機膜である、請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記有機膜が形成される位置は、前記有機膜内の樹脂の濃度を調整することで制御される、請求項4に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記有機膜は、シンナーを用いて除去される、請求項4に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記第3膜は、化学酸化膜または塗布膜である、請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記第4膜は、前記ホール内にコンフォーマルに形成される、請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記第1原子は、n型不純物原子またはp型不純物原子を含む、請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記第3膜は、前記第4膜内の前記第1原子が前記第3膜を介して前記半導体層内に拡散することを抑制する、請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 前記第4膜内の前記第1原子は、熱処理により前記半導体層内に拡散する、請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  12. 前記熱処理は、前記第4膜を850℃以上で加熱するように行われる、請求項11に記載の半導体装置の製造方法。
  13. 前記第3膜と前記第4膜は、前記第4膜内の前記第1原子を前記半導体層内に拡散させた後に除去される、請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  14. 前記半導体層は、前記ホール内に電荷蓄積層を介して形成される、請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  15. 前記第1原子の拡散後の前記半導体層は、
    第1濃度の前記第1原子を含む第1部分を、前記第1領域内に含み、
    前記第1濃度よりも低い第2濃度の前記第1原子を含む第2部分を、前記第2領域内に含む、
    請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  16. 前記第1原子の拡散後の前記半導体層はさらに、
    前記第1濃度よりも低い第3濃度の前記第1原子を含む第3部分を、前記第1部分の側方における前記半導体層の外周側の側面付近に含む、
    請求項15に記載の半導体装置の製造方法。
  17. 前記第1濃度は、1.0×1020atoms/cm以上であり、
    前記第2濃度は、1.0×1017atoms/cm以下である、
    請求項15に記載の半導体装置の製造方法。
  18. 第1電極層と、前記第1電極層の上方において互いに離間されて設けられた複数の第2電極層と、を含む第1膜と、
    前記第1膜の側面に設けられた電荷蓄積層と、
    前記電荷蓄積層の側面に設けられ、複数の第1原子を含む半導体層と、
    を備え、
    前記半導体層は、
    第1濃度の前記第1原子を含む第1部分と、
    前記第1部分の上方に位置し、前記第1濃度よりも低い第2濃度の前記第1原子を含む第2部分と、
    前記第1領域の側方において前記半導体層の外周側の側面付近に位置し、前記第1濃度よりも低い第3濃度の前記第1原子を含む第3部分と、
    を含む、半導体装置。
  19. 前記第1濃度は、1.0×1020atoms/cm以上であり、
    前記第2濃度は、1.0×1017atoms/cm以下である、
    請求項18に記載の半導体装置。
  20. 前記第3部分は、前記第1電極層と接している、請求項18に記載の半導体装置。
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