JP2023134238A - 電池の製造方法 - Google Patents

電池の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2023134238A
JP2023134238A JP2022039649A JP2022039649A JP2023134238A JP 2023134238 A JP2023134238 A JP 2023134238A JP 2022039649 A JP2022039649 A JP 2022039649A JP 2022039649 A JP2022039649 A JP 2022039649A JP 2023134238 A JP2023134238 A JP 2023134238A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adhesive layer
electrode
separator
region
active material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022039649A
Other languages
English (en)
Inventor
和隆 三田
Kazutaka Mita
邦彦 林
Kunihiko Hayashi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Prime Planet Energy and Solutions Inc
Original Assignee
Prime Planet Energy and Solutions Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Prime Planet Energy and Solutions Inc filed Critical Prime Planet Energy and Solutions Inc
Priority to JP2022039649A priority Critical patent/JP2023134238A/ja
Priority to US18/181,568 priority patent/US20230290993A1/en
Priority to CN202310259623.XA priority patent/CN116759656A/zh
Publication of JP2023134238A publication Critical patent/JP2023134238A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M10/00Secondary cells; Manufacture thereof
    • H01M10/05Accumulators with non-aqueous electrolyte
    • H01M10/058Construction or manufacture
    • H01M10/0585Construction or manufacture of accumulators having only flat construction elements, i.e. flat positive electrodes, flat negative electrodes and flat separators
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M10/00Secondary cells; Manufacture thereof
    • H01M10/04Construction or manufacture in general
    • H01M10/0431Cells with wound or folded electrodes
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M10/00Secondary cells; Manufacture thereof
    • H01M10/05Accumulators with non-aqueous electrolyte
    • H01M10/052Li-accumulators
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M10/00Secondary cells; Manufacture thereof
    • H01M10/05Accumulators with non-aqueous electrolyte
    • H01M10/058Construction or manufacture
    • H01M10/0587Construction or manufacture of accumulators having only wound construction elements, i.e. wound positive electrodes, wound negative electrodes and wound separators
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M50/00Constructional details or processes of manufacture of the non-active parts of electrochemical cells other than fuel cells, e.g. hybrid cells
    • H01M50/40Separators; Membranes; Diaphragms; Spacing elements inside cells
    • H01M50/46Separators, membranes or diaphragms characterised by their combination with electrodes
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M50/00Constructional details or processes of manufacture of the non-active parts of electrochemical cells other than fuel cells, e.g. hybrid cells
    • H01M50/40Separators; Membranes; Diaphragms; Spacing elements inside cells
    • H01M50/46Separators, membranes or diaphragms characterised by their combination with electrodes
    • H01M50/461Separators, membranes or diaphragms characterised by their combination with electrodes with adhesive layers between electrodes and separators
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)
  • Cell Separators (AREA)
  • Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)
  • Electric Double-Layer Capacitors Or The Like (AREA)

Abstract

Figure 2023134238000001
【課題】電極タブの近傍で正負極間の極間距離が局所的に大きくなることを抑制する。
【解決手段】ここに開示される電池の製造方法は、第1電極10とセパレータ30Aと第2電極20とを積層して、電極体を作製する電極体作製工程を有し、セパレータ30Aとして、基材層32と、基材層32の表面に形成された接着層34と、を含み、接着層34が、第1接着層領域34aと、第1接着層領域34aよりも厚みの大きい第2接着層領域34bと、を有するものを用い、第1接着層領域34aおよび第2接着層領域34bが第1電極活物質層14と対向するように、第1電極10とセパレータ30Aとを積層する。
【選択図】図10

Description

本発明は、電池の製造方法に関する。
従来、正極集電体の上に正極活物質層を備える帯状の正極と、負極集電体の上に負極活物質層を備える帯状の負極とが、帯状のセパレータを介して積層され、長手方向に捲回されてなる捲回電極体を備えた電池が知られている。例えば特許文献1には、筒状の捲回電極体をプレス成形することによって拉げさせた扁平形状の捲回電極体が記載されている。また、特許文献1では、帯状の電極板(正極板および/または負極板)の長手方向に延びる一方側の端辺に集電体の露出した電極タブを複数設け、この複数の電極タブを捲回によって積層した後、電極端子と電気的に接続することが記載されている。
国際公開2021/060010号
上記のような捲回電極体では、集電体の露出した電極タブの近傍において、塗工ダレに起因して活物質層(正極活物質層および/または負極活物質層)の厚みが薄くなりやすい。また、捲回時等に電極板やセパレータが波打つ(歪む)こともある。これにより、電極タブの近傍で正極活物質層と負極活物質層との極間距離が局所的に大きくなることがある。極間距離が局所的に大きくなると、当該箇所において電荷移動抵抗が増加すると共に、被膜が生成されやすくなる。その結果、電極体内で電池反応や被膜形成が不均一となり、長期サイクル特性(容量維持率)が低下するおそれがある。特に、特許文献1のような電池構成では、捲回電極体が電極タブを折り曲げた状態で電池ケースの内部に収容されている。このような態様では、電極タブを折り曲げる際の応力が電極タブの近傍の活物質層に掛かってしまい、上記した局所的な極間距離の増大がさらに顕著になることがあり得る。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、電極タブの近傍で極間距離の増大が抑えられた電池の製造方法を提供することを目的とする。
本発明により、第1電極と、第2電極と、上記第1電極と上記第2電極との間に配置されるセパレータと、を含む電極体と、上記電極体を収容する電池ケースと、を備え、上記第1電極は、第1電極芯体と、上記第1電極芯体の上に形成された第1電極活物質層と、を含み、かつ上記第1電極芯体が露出した第1活物質層非形成領域を有する、電池の製造方法が提供される。この製造方法は、上記第1電極と、上記セパレータと、上記第2電極とを積層して、上記電極体を作製する電極体作製工程と、上記電極体を上記電池ケースに収容する収容工程と、を有する。ここで、上記電極体作製工程において、上記セパレータとして、基材層と、上記基材層の少なくとも一方の表面に形成された接着層と、を含み、かつ、上記接着層が、第1接着層領域と、上記第1接着層領域よりも厚みの大きい第2接着層領域と、を有するものを用い、上記第1接着層領域および上記第2接着層領域が、それぞれ上記第1電極活物質層と対向するように、上記第1電極と上記セパレータとを積層する。
ここに開示される技術では、電極体作製工程において、相互に厚みの異なる第1接着層領域と第2接着層領域とを含む接着層を備えたセパレータを用いている。接着層は、第1電極と接着される程度の接着性を有している。そのため、上記電極体作製工程において、セパレータの第1接着層領域および第2接着層領域は、例えばプレス成形や乾燥処理等によって、第1電極の表面に沿うように変形され、第1電極と接着(例えば圧着)される。このとき、第1電極のなかで相対的に厚い第2接着層領域と対向する部分に面圧がかかりやすくなることで、接着時の面圧分布を相対的に均質にすることができる。このようにしてセパレータと第1電極とが電極タブの近傍までしっかりと接着され、特に厚みが薄くなりやすい電極タブの近傍においても正極活物質層と負極活物質層との極間距離が均質に保たれやすくなる。したがって、以上のような製造方法によれば、電極タブの近傍で極間距離が局所的に大きくなることを抑制でき、電池反応のバラつきが低減され、長期サイクル特性に優れた電池を製造できる。
一実施形態に係る電池を模式的に示す斜視図である。 図1中のII-II線に沿う模式的な縦断面図である。 図1中のIII-III線に沿う模式的な縦断面図である。 図1中のIV-IV線に沿う模式的な横断面図である。 封口板に取り付けられた複数の捲回電極体を模式的に示す斜視図である。 正極第2集電体と負極第2集電体が取り付けられた捲回電極体を模式的に示す斜視図である。 捲回電極体の構成を示す模式図である。 正極板と負極板とセパレータとの界面を模式的に示す拡大図である。 電極板と接着される前のセパレータの一部を示す平面図である。 プレス成形工程を説明するための図8対応図である。 第1変形例に係るセパレータを示す平面図である。 第2変形例に係るセパレータを示す平面図である。 第3変形例に係るセパレータを示す平面図である。 第4変形例に係るセパレータを示す平面図である。 第5変形例に係るセパレータを示す平面図である。 第6変形例に係るセパレータを示す平面図である。
以下、ここで開示される技術のいくつかの実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、本明細書において特に言及している事項以外の事柄であって、ここで開示される技術の実施に必要な事柄(例えば、本発明を特徴付けない電池の一般的な構成および製造プロセス)は、当該分野における従来技術に基づく当業者の設計事項として把握され得る。ここで開示される技術は、本明細書に開示されている内容と当該分野における技術常識とに基づいて実施することができる。なお、本明細書において範囲を示す「A~B」の表記は、「A以上B以下」の意と共に、「好ましくはAより大きい」および「好ましくはBより小さい」の意を包含するものとする。
また、本明細書において参照する各図における符号Xは「奥行方向」を示し、符号Yは「幅方向」を示し、符号Zは「高さ方向」を示す。また、奥行方向XにおけるFは「前」を示し、Rrは「後」を示す。幅方向YにおけるLは「左」を示し、Rは「右」を示す。そして、高さ方向ZにおけるUは「上」を示し、Dは「下」を示す。ただし、これらの方向は説明の便宜上の定めたものであり、ここに開示される電池の設置形態を何ら限定するものではない。
なお、本明細書において「電池」とは、電気エネルギーを取り出し可能な蓄電デバイス全般を指す用語であって、一次電池と二次電池とを包含する概念である。また、本明細書において「二次電池」とは、電解質を介して一対の電極(正極と負極)の間で電荷担体が移動することによって繰り返し充放電が可能な蓄電デバイス全般をいう。かかる二次電池は、リチウムイオン二次電池、ニッケル水素電池等のいわゆる蓄電池の他に、電気二重層キャパシタ等のキャパシタ等も包含する。以下では、リチウムイオン二次電池を対象とした場合の実施形態について説明する。
<1.電池の構造>
図1は、本実施形態に係る電池100を模式的に示す斜視図である。図2は、図1中のII-II線に沿う模式的な縦断面図である。図3は、図1中のIII-III線に沿う模式的な縦断面図である。図4は、図1中のIV-IV線に沿う模式的な横断面図である。
図2に示すように、本実施形態に係る電池100は、捲回電極体40と、捲回電極体40を収容する電池ケース50と、を備えている。図示は省略するが、電池ケース50の内部には、さらに電解液が収容されている。以下、かかる電池100の具体的な構成について説明する。
電池ケース50は、捲回電極体40を収容する筐体である。図1に示すように、本実施形態における電池ケース50は、扁平かつ有底の直方体形状(角形)の外形を有する。なお、電池ケース50には、従来公知の材料を特に制限なく使用できる。電池ケース50は、金属製であるとよい。電池ケース50の材料の一例として、アルミニウム、アルミニウム合金、鉄、鉄合金等が挙げられる。
図1、図2に示すように、電池ケース50は、外装体52と、封口板54とを備えている。外装体52は、上面に開口52hを有する扁平な有底角型の容器である。図1に示すように、外装体52は、平面略矩形の底壁52aと、底壁52aの長辺から高さ方向Zの上方に延びる一対の長側壁52bと、底壁52aの短辺から高さ方向Zの上方に延びる一対の短側壁52cとを備えている。封口板54は、外装体52の開口52hを塞ぐ、平面略矩形の板状部材である。封口板54の外周縁部は、外装体52の開口52hの外周縁部と接合(例えば溶接接合)されている。これによって、電池ケース50は、内部が気密に密閉されている。封口板54には、注液孔55とガス排出弁57が設けられている。注液孔55は、密閉後の電池ケース50の内部に電解液を注液するために設けられた貫通孔である。注液孔55は、電解液の注液後に封止部材56で封止されている。ガス排出弁57は、電池ケース50内で大量のガスが発生した際に破断(開口)し、当該ガスを排出するように設計された薄肉部である。
電解液としては、従来公知の電池において使用されているものを特に制限なく使用できる。例えば、非水系溶媒に支持塩を溶解させた非水電解液を使用できる。非水系溶媒の一例として、エチレンカーボネート、ジメチルカーボネート、エチルメチルカーボネート等のカーボネート系溶媒が挙げられる。支持塩の一例として、LiPF等のフッ素含有リチウム塩が挙げられる。
封口板54の幅方向Yの一方(図1、図2の左側)の端部には、正極端子60が取り付けられている。正極端子60は、電池ケース50の外側において、板状の正極外部導電部材62と接続されている。封口板54の幅方向Yの他方(図1、図2の右側)の端部には、負極端子65が取り付けられている。負極端子65には、板状の負極外部導電部材67が取り付けられている。正極外部導電部材62および負極外部導電部材67は、外部接続部材(バスバー等)を介して、他の電池や外部機器と接続される。
図5は、封口板54に取り付けられた複数の捲回電極体40を模式的に示す斜視図である。図3~図5に示すように、電池100では、電池ケース50内に複数個(具体的には3個)の捲回電極体40が収容されている。詳しい構造は後述するが、各々の捲回電極体40には、正極タブ群42と負極タブ群44とが設けられている(図6、図7も参照)。
図4に示すように、電極タブ群(正極タブ群42と負極タブ群44)は、電極集電体(正極集電体70と負極集電体75)と接合された状態で折り曲げられている。複数の捲回電極体40の各々の正極タブ群42は、正極集電体70を介して正極端子60と接続されている。正極集電体70は、電池ケース50の内部に収容されている。図2、図5に示すように、正極集電体70は、封口板54の内側面に沿って幅方向Yに延びる板状の導電部材である正極第1集電体71と、高さ方向Zに沿って延びる板状の導電部材である複数の正極第2集電体72とを備えている。正極端子60の下端部60cは、封口板54の端子挿通孔58を通って電池ケース50の内部に挿入され、正極第1集電体71と接続されている(図2参照)。一方、複数の正極第2集電体72の各々は、捲回電極体40の正極タブ群42と接続されている。図4、図5に示すように、正極タブ群42は、正極第2集電体72と捲回電極体40の一方の側面40aとが対向するように折り曲げられている。これにより、正極第2集電体72の上端部と正極第1集電体71とが電気的に接続されている。
また、複数の捲回電極体40の各々の負極タブ群44は、負極集電体75を介して負極端子65と接続されている。負極側の接続構造は、ここでは上述した正極側の接続構造と同一である。具体的には、図2、図5に示すように、負極集電体75は、封口板54の内側面に沿って幅方向Yに延びる板状の導電部材である負極第1集電体76と、高さ方向Zに沿って延びる板状の導電部材である複数の負極第2集電体77とを備えている。負極端子65の下端部65cは、端子挿通孔59を通って電池ケース50の内部に挿入され、負極第1集電体76と接続されている(図2参照)。複数の負極第2集電体77の各々は、負極タブ群44と接続されている。図4、図5に示すように、負極タブ群44は、負極第2集電体77と捲回電極体40の他方の側面40bとが対向するように折り曲げられている。これにより、負極第2集電体77の上端部と負極第1集電体76とが電気的に接続されている。なお、電極集電体(正極集電体70および負極集電体75)としては、導電性に優れた金属(アルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金等)が好適に使用できる。
電池100では、捲回電極体40と電池ケース50との導通を防止するために、種々の絶縁部材が取り付けられている。具体的には、正極外部導電部材62(負極外部導電部材67)と封口板54の外側面との間に、外部絶縁部材92が介在している(図1、図2参照)。これによって、正極外部導電部材62や負極外部導電部材67が封口板54と導通することを防止できる。また、封口板54の端子挿通孔58、59の各々にはガスケット90が装着されている(図2参照)。これによって、端子挿通孔58、59に挿通された正極端子60(又は負極端子65)が封口板54と導通することを防止できる。
また、正極第1集電体71(又は負極第1集電体76)と封口板54の内側面との間には、内部絶縁部材94が配置されている。内部絶縁部材94は、正極第1集電体71(又は負極第1集電体76)と封口板54の内側面との間に介在する板状のベース部94aを備えている。これによって、正極第1集電体71や負極第1集電体76が封口板54と導通することを防止できる。さらに、内部絶縁部材94は、封口板54の内側面から捲回電極体40に向かって突出する突出部94bを備えている(図2、図3参照)。これによって、高さ方向Zにおける捲回電極体40の移動を規制し、捲回電極体40と封口板54が直接接触することを防止できる。
加えて、複数の捲回電極体40は、絶縁性の樹脂シートからなる電極体ホルダ98(図3参照)に覆われた状態で電池ケース50の内部に収容される。これによって、捲回電極体40と外装体52が直接接触することを防止できる。なお、上述した各々の絶縁部材の材料は、所定の絶縁性を有していれば特に限定されない。一例として、ポリプロピレン(PP)やポリエチレン(PE)等のポリオレフィン系樹脂、パーフルオロアルコキシアルカン、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等のフッ素系樹脂等の合成樹脂材料を使用できる。
図6は、正極第2集電体72と負極第2集電体77が取り付けられた捲回電極体40を模式的に示す斜視図である。図7は、捲回電極体40の構成を示す模式図である。図8は、捲回電極体40の左端部の近傍における、正極板10と負極板20とセパレータ30との界面を模式的に示す拡大図である。図8は、正極板10とセパレータ30とが接着され、負極板20とセパレータ30とが接着された状態を表している。なお、図7等における符号MDは、帯状に製造される捲回電極体40およびセパレータ30について、長手方向(即ち、搬送方向)を意味し、機械方向(machine direction)を示している。また、符号TDは、「MD方向」に直交する方向を意味し、「幅方向(transverse direction)」を示している。「TD方向」は、上記した符号Y(幅方向)と同じ方向である。
図7に示すように、電池100において使用される電極体は、帯状の正極板10と帯状の負極板20とが帯状のセパレータ30を介して積層され、捲回軸WLに捲回されてなる捲回電極体40である。ただし、他の実施形態において、電極体は、矩形状の正極と矩形状の負極とが矩形状のセパレータを介して積層されてなる積層電極体であってもよい。その場合、セパレータ30は九十九折されていてもよい。正極板10は「第1電極」の一例であり、負極板20は「第2電極」の一例である。ただし、他の実施形態において、負極板20が「第1電極」、正極板10が「第2電極」であってもよい。
捲回電極体40は、ここでは外形が扁平形状である。このような扁平形状の捲回電極体40は、例えば筒状に捲回した電極体をプレス成形することによって形成し得る。ただし、他の実施形態において、電極体は、円筒形状等であってもよい。図3に示すように、扁平形状の捲回電極体40は、外表面が湾曲した一対の湾曲部40rと、当該一対の湾曲部40rを連結する外表面が平坦な平坦部40fとを有している。図2に示すように、電池100において、複数の捲回電極体40は、捲回軸WLと電池100の幅方向Yとが略一致するように電池ケース50内に収容されている。
捲回電極体40の厚みT(図5参照)は、8mm以上が好ましく、8~25mmがより好ましく、8~20mmがさらに好ましく、10~15mmが特に好ましい。なお、「捲回電極体40の厚みT」とは、平坦部40fに対して垂直な方向における平坦部40fの長さ(平均長さ)である。また、捲回電極体40の高さH(図5参照)は、120mm以下が好ましく、60~120mmがより好ましく、80~110mmがさらに好ましく、90~100mmが特に好ましい。なお、「捲回電極体40の高さH」とは、一方の湾曲部40rの上端から他方の湾曲部40rの下端までの長さ(平均長さ)をいう。
上述した通り、捲回電極体40は、電極タブ群(正極タブ群42と負極タブ群44)が折り曲げられた状態で電池ケース50の内部に収容されている。これによって、電池ケース50の内壁に近接する位置まで捲回電極体40の幅を増加できるため、電池性能の向上に大きく貢献できる。通常、電極タブ群の近傍に位置する平坦部40fには、電極タブ群を折り曲げる際の応力が掛かる。そのため、電極タブ群の近傍に位置する平坦部40fでは、局所的な極間距離の増大が生じやすい。これに対して、電池100は、捲回電極体40の電極タブ群を折り曲げた場合でも、極間距離の増大を好適に抑制できる構成を有している。以下、本実施形態における捲回電極体40の具体的な構成について説明する。
正極板10は、図7に示すように、帯状の部材である。正極板10は、帯状の正極芯体12と、正極芯体12の上に付与された正極活物質層14とを備えている。本実施形態において、正極芯体12は「第1電極芯体」の一例であり、正極活物質層14は「第1電極活物質層」の一例である。正極活物質層14は、電池性能の観点から、正極芯体12の両面に形成されていることが好ましい。正極板10では、幅方向TDの一方の端辺から外側(図7の左側)に向かって正極タブ12tが突出している。正極タブ12tは、長手方向MDにおいて、所定の間隔を空けて複数設けられている。正極タブ12tは、正極活物質層14が形成されておらず、正極芯体12が露出した領域である。また、正極板10の正極タブ12t側の端辺に隣接した領域には、正極板10の長手方向MDに沿って帯状に保護層16が形成されている。正極タブ12tおよび保護層16が形成されている部分は、「第1活物質層非形成領域」の一例である。ただし、他の実施形態において、「第1活物質層非形成領域」は、幅方向TDにおいて、正極タブ12tと正極活物質層14との間に設けられ、正極芯体12が露出した帯状の正極未塗工部であってもよい。
正極板10を構成する各部材には、一般的な電池(例えば、リチウムイオン二次電池)で使用され得る従来公知の材料を特に制限なく使用できる。例えば、正極芯体12には、所定の導電性を有した金属箔を好ましく使用できる。正極芯体12は、例えば、アルミニウムやアルミニウム合金等から構成されていることが好ましい。
正極活物質層14は、正極活物質を含んでいる。正極活物質は、電荷担体を可逆的に吸蔵・放出できる粒子状の材料である。高性能の正極板10を安定的に作製するという観点から、正極活物質としては、リチウム遷移金属複合酸化物が好適である。なかでも、遷移金属として、ニッケル(Ni)、コバルト(Co)およびマンガン(Mn)からなる群の少なくとも一種を含むリチウム遷移金属複合酸化物が特に好適である。具体例としては、リチウムニッケルコバルトマンガン系複合酸化物(NCM)、リチウムニッケル系複合酸化物、リチウムコバルト系複合酸化物、リチウムマンガン系複合酸化物、リチウムニッケルマンガン系複合酸化物、リチウムニッケルコバルトアルミニウム系複合酸化物(NCA)、リチウム鉄ニッケルマンガン系複合酸化物等が挙げられる。また、Ni、CoおよびMnを含まないリチウム遷移金属複合酸化物の好適例として、リチウムリン酸鉄系複合酸化物(LFP)等が挙げられる。
なお、「リチウムニッケルコバルトマンガン系複合酸化物」とは、主要構成元素(Li、Ni、Co、Mn、O)の他に、添加的な元素を含む酸化物を包含する用語である。かかる添加的な元素の例としては、Mg、Ca、Al、Ti、V、Cr、Si、Y、Zr、Nb、Mo、Hf、Ta、W、Na、Fe、Zn、Sn等の遷移金属元素や典型金属元素等が挙げられる。また、添加的な元素は、B、C、Si、P等の半金属元素や、S、F、Cl、Br、I等の非金属元素であってもよい。このことは「~系複合酸化物」と記載した他のリチウム遷移金属複合酸化物についても同様である。
また、正極活物質層14は、正極活物質以外の添加剤を含んでいてもよい。かかる添加剤の一例として、導電材、バインダ等が挙げられる。導電材の具体例としては、アセチレンブラック(AB)等の炭素材料が挙げられる。バインダの具体例としては、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)等の樹脂バインダが挙げられる。なお、正極活物質層14の固形分全体を100質量%としたときの正極活物質の含有量は、概ね80質量%以上、典型的には90質量%以上であり得る。
正極活物質層14の表面粗さRaは、0.01μm以上が好ましく、0.02μm以上がより好ましい。正極活物質層14の表面に微細な凹凸があると、例えば図8に示すように、アンカー効果によってセパレータ30の接着層34が正極活物質層14の表面に食い込み、正極板10とセパレータ30とが接着しやすくなる。正極活物質層14の表面粗さRaは、例えば3μm以下であってもよい。なお、「表面粗さ」は、算術平均粗さである。
正極活物質層14は、レーザー回折・散乱法にて分析した粒度分布において、ピーク粒径が10~20μmの範囲内にある大型の正極活物質粒子と、ピーク粒径が2~6μmの範囲内にある小型の正極活物質粒子とを含むことが好ましい。なお、大型の正極活物質粒子と小型の正極活物質粒子とは、同じ種類のリチウム遷移金属複合酸化物であってもよいし、異なる種類のリチウム遷移金属複合酸化物であってもよい。このように、粒子径が異なる2種類の正極活物質粒子を混合することによって、正極活物質層14の表面に上記したような微細な凹凸を形成しやすい。
正極活物質層14の幅w1(図7参照)は、20cm以上が好ましい。正極活物質層14の幅w1が長くなるにつれて捲回電極体40が大型化するため、プレス成形後に湾曲部40rから生じる弾性作用が大きくなる。その結果、湾曲部40rに残留した弾性作用によって平坦部40fが膨張するスプリングバックが生じ、極間距離が増大しやすくなり得る。ここに開示される技術によれば、正極タブ12tの折り曲げに起因した極間距離の増大だけでなく、スプリングバックに起因した極間距離の増大をも好適に抑制できる。したがって、正極活物質層14の幅w1が20cm以上の場合でも、電池反応のバラつきが抑えられる。幅w1は、20~40cmがより好ましく、25~35cmがさらに好ましい。なお、「正極活物質層14の幅w1」とは、捲回電極体40の幅方向TDにおける正極活物質層14の長さ(平均長さ)である。
図8に示すように、幅方向Yにおいて、正極活物質層14は、正極タブ12tおよび保護層16に近い側の端部であって、厚みの不均一な端部領域EAと、当該端部領域EAよりも中央側に位置し、厚みが略均一な中央領域CAと、に分けられる。端部領域EAは、活物質層非形成部との境界から幅方向Yに40mm以内、例えば2~30mmの領域である。端部領域EAにおける正極活物質層14の厚みは、中央領域CAにおける正極活物質層14の厚みよりも小さい。端部領域EAでは、正極タブ12t(および保護層16)に近づくにつれて、正極活物質層14の厚みが徐々に小さくなっている。
中央領域CAにおいて、正極板10の全体厚みt1(図8参照)は、80μm以上が好ましく、100μm以上がより好ましく、120μm以上がさらに好ましい。厚みt1が増加すると、上記幅w1が広い場合と同様に、プレス成形後の弾性作用が大きく、極間距離が増大しやすくなり得るが、ここに開示される技術によれば、スプリングバックに起因した極間距離の増大をも好適に抑制できる。スプリングバックを防止しやすくするという観点から、全体厚みt1は、200μm以下が好ましく、180μm以下がより好ましく、160μm以下がさらに好ましい。なお、「正極板10の全体厚み」とは、中央領域CAにおける、正極芯体12と正極活物質層14との合計の厚み(平均厚み)である。
保護層16は、正極活物質層14よりも電気伝導性が低くなるように構成された層である。保護層16は、正極板10の端辺に隣接した領域に設けられている。これによって、セパレータ30が破損した際に正極芯体12と負極活物質層24とが直接接触して内部短絡することを防止できる。保護層16は、絶縁性のセラミック粒子を含むこと好ましい。セラミック粒子としては、例えば、アルミナ(Al)、マグネシア(MgO)、シリカ(SiO)、チタニア(TiO)等の無機酸化物や、窒化アルミニウム、窒化ケイ素等の窒化物、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム等の金属水酸化物や、マイカ、タルク、ベーマイト、ゼオライト、アパタイト、カオリン等の粘土鉱物や、ガラス繊維等が挙げられる。絶縁性や耐熱性を考慮すると、上述の中でも、アルミナ、ベーマイト、水酸化アルミニウム、シリカおよびチタニアが好適である。保護層16は、セラミック粒子を正極芯体12の表面に定着させるためのバインダを含有していてもよい。かかるバインダとしては、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)等の樹脂バインダが挙げられる。ただし、保護層は、正極板10の必須の構成要素ではない。他の実施形態では、保護層16が形成されていない正極板を使用することもできる。
負極板20は、図7に示すように、帯状の部材である。負極板20は、帯状の負極芯体22と、負極芯体22の上に付与された負極活物質層24とを備えている。負極芯体22は「第2電極芯体」の一例であり、負極活物質層24は「第2電極活物質層」の一例である。負極活物質層24は、電池性能の観点から、負極芯体22の両面に形成されていることが好ましい。負極板20では、幅方向TDの一方の端辺から外側(図7の右側)に向かって負極タブ22tが突出している。負極タブ22tは、長手方向MDにおいて、所定の間隔を空けて複数設けられている。負極タブ22tは、負極活物質層24が形成されておらず、負極芯体22が露出した領域である。負極タブ22tは、「第2活物質層非形成領域」の一例である。ただし、他の実施形態において、「第2活物質層非形成領域」は、幅方向TDにおいて、負極タブ22tと負極活物質層24との間に設けられ、負極芯体22が露出した帯状の未塗工部であってもよい。
負極板20を構成する各部材には、一般的な電池(例えば、リチウムイオン二次電池)で使用され得る従来公知の材料を特に制限なく使用できる。例えば、負極芯体22には、所定の導電性を有した金属箔を好ましく使用できる。負極芯体22は、例えば、銅や銅合金等から構成されていることが好ましい。
負極活物質層24は、負極活物質を含んでいる。負極活物質には、上述した正極活物質との関係において電荷担体を可逆的に吸蔵・放出できれば特に限定されず、従来の一般的な電池で使用され得る材料を特に制限なく使用できる。負極活物質としては、炭素材料、シリコン系材料等が挙げられる。炭素材料としては、例えば、黒鉛、ハードカーボン、ソフトカーボン、非晶質炭素等を使用し得る。
また、負極活物質層24は、負極活物質以外の添加剤を含んでいてもよい。かかる添加剤の一例として、バインダ、増粘剤等が挙げられる。バインダの具体例としては、スチレンブタジエンゴム(SBR)等のゴム系のバインダが挙げられる。増粘剤の具体例としては、カルボキシメチルセルロース(CMC)等が挙げられる。なお、負極活物質層24の固形分全体を100質量%としたときの負極活物質の含有量は、概ね30質量%以上であり、典型的には50質量%以上であり得る。負極活物質は、負極活物質層24の80質量%以上を占めていてもよいし、90質量%以上を占めていてもよい。
負極活物質層24の表面粗さRaは、上記した正極活物質層14の表面粗さRaと同様に、負極板20とセパレータ30との接着を好適に実現するという観点から、0.05μm以上が好ましく、0.1μm以上がより好ましい。負極活物質層24の表面粗さRaの上限は、例えば5μm以下であってもよい。また、負極活物質層24の幅w2(図7参照)は、上述した正極活物質層14との関係において、20~45cmが好ましく、25~35cmがより好ましい。負極活物質層24は、幅方向Yの両端で正極活物質層14を覆っている。
負極板20の全体厚みt2(図8参照)は、100μm以上が好ましく、130μm以上がより好ましく、160μm以上がさらに好ましい。上述した正極板10と同様に、厚みt2が増加すると、プレス成形後の弾性作用が大きく、極間距離が増大しやすくなり得るが、ここに開示される技術によれば、スプリングバックに起因した極間距離の増大をも好適に抑制できる。スプリングバックを防止しやすくするという観点から、全体厚みt2は、250μm以下が好ましく、220μm以下がより好ましく、190μm以下がさらに好ましい。なお、「負極板20の全体厚み」とは、負極活物質層24が形成された領域における、負極芯体22と負極活物質層24との合計の厚み(平均厚み)である。
セパレータ30は、図7に示すように、帯状の部材である。セパレータ30は、1つの捲回電極体40に2枚使用されている。各々のセパレータ30は、電荷担体が通過し得る微細な貫通孔が複数形成された絶縁シートである。このセパレータ30を正極板10と負極板20との間に介在させることによって、正極板10と負極板20との接触を防止すると共に、正極板10と負極板20との間に電荷担体(例えばリチウムイオン)を移動させることができる。
セパレータ30は、帯状の基材層32と、基材層32の片側あるいは両側の表面に形成された接着層34と、を有している。図8に示すように、本実施形態では、基材層32の両面にそれぞれ接着層34が形成されている。そのため、捲回電極体40では、セパレータ30の片方の表面に形成された接着層34と正極板10とが接着し、かつ、セパレータ30のもう一方の表面に形成された接着層34と負極板20とが接着している。これによって、電極タブ群(正極タブ群42、負極タブ群44)の近傍で局所的な極間距離の増大が生じることが抑制されている。また、捲回電極体40の平坦部40fが厚み方向(奥行方向X)に膨張することも抑えられ、スプリングバックに起因した極間距離の増大も抑制されている。以下、かかる構成のセパレータ30について説明する。なお、捲回電極体40を作成する前のセパレータ30A(図9、図10参照)の性状等については、製造方法の個所において詳しく述べる。
基材層32は、従来公知の電池のセパレータに用いられるものを特に制限なく使用できる。基材層32は、多孔質のシート状部材であることが好ましい。基材層32は、単層構造であってもよく、2層以上、例えば3層構造であってもよい。基材層32は、ポリオレフィン樹脂からなることが好ましい。これによって、セパレータ30の柔軟性を充分に確保し、捲回電極体40の作製(捲回およびプレス成形)を容易に実施できる。ポリオレフィン樹脂としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、またはこれらの混合物が好ましく、PEからなることが更に好ましい。基材層32の厚みは、3~25μmが好ましく、3~18μmがより好ましく、5~14μmがより好ましい。基材層32の透気度は、30~500sec/100ccが好ましく、30~300sec/100ccがより好ましく、50~200sec/100ccが更に好ましい。
接着層34は、基材層32の少なくとも一方の面に設けられていればよい。接着層34は、基材層32の表面に直接設けられていてもよいし、他の層を介して基材層32の上に設けられていてもよい。接着層34は、例えば、基材層32の片側あるいは両側の表面に耐熱層(図示せず)を設け、当該耐熱層の上に設けることもできる。図8に示すように、本実施形態において、接着層34は押しつぶされ、正極活物質層14および負極活物質層24の表面に食い込んでいる。これにより、アンカー効果が発現し、正極板10とセパレータ30とが強固に一体化され、負極板20とセパレータ30とが強固に一体化されている。
接着層34は、接着粒子(バインダ粒子)を含んでいる。なお、接着粒子は、電池100の内部において、例えばプレス成形や乾燥処理等の影響によって一部または全部が溶融し、粒子形状を保持していなくてもよい。接着粒子には、電極板(正極板10および/または負極板20)に対して一定の粘性を有する従来公知の樹脂材料を特に制限なく1種または2種以上使用できる。具体例としては、フッ素系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン樹脂、エチレン酢酸ビニル樹脂、エポキシ樹脂等の樹脂粒子が挙げられる。フッ素系樹脂としては、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等を使用できる。上記のなかでも、高い柔軟性を有し、電極板に対する接着性をより好適に発揮できることから、PVdFが特に好ましい。接着層34は、接着粒子として、対向する電極板の電極活物質層に含まれるバインダと同種の樹脂材料を含んでいることが好ましい。一例として、正極活物質層14にPVdFが含まれている場合には、正極活物質層14と対向する接着層34が接着粒子としてPVdFを含んでいることが好ましい。これによって、接着層34と正極板10との接着強度をさらに向上させることができる。
接着層34は、さらに他の材料(例えば無機粒子)を含んでいてもよい。無機粒子としては、アルミナ、ベーマイト、水酸化アルミニウム、シリカ、チタニア等のセラミック粒子が挙げられる。接着層34は、電極板(正極板10および/または負極板20)に対して所定の接着性が発揮されるように、接着粒子の含有量(質量割合)が最も多いことが好ましい。接着粒子を含有量が最も多い第1成分とすることで、プレス成形においてセパレータ30が変形しやすくなるため、ここに開示される技術の効果をより高いレベルで発揮することができる。
基材層32と接着層34との間に介在し得る耐熱層は、典型的にはセラミック粒子とバインダを含んでいる。耐熱層を備えることで、セパレータ30の熱収縮を抑制し、電池100の安全性の向上に貢献できる。バインダとしては、接着層34の構成材料として上記したような樹脂材料を適宜用いることができる。なかでもフッ素系樹脂が好ましい。無機粒子としては、上記したようなセラミック粒子を適宜用いることができる。なかでも、セパレータ30の熱収縮を抑制する観点からは、アルミナ粒子やベーマイト粒子が好ましい。耐熱層において、無機粒子とバインダとの混合割合(質量比)は、98:2~50:50が好ましく、95:5~70:30がより好ましい。無機粒子の含有量を所定量以上にすることで、基材層32の熱収縮が抑えられる。
セパレータ30の幅w3(図7参照)は、負極活物質層24の幅w2よりも長い。セパレータ30は、幅方向Yの両端で負極活物質層24を覆っている。正極活物質層14の幅w1と、負極活物質層24の幅w2と、セパレータの幅w3とは、w1<w2<w3の関係を満たしている。セパレータ30の幅w3は、捲回電極体40の幅と略同じである。そのため、捲回電極体40の幅は正極活物質層14の幅w1によって概ね決定され得る。
セパレータ30の全体厚みt3(図8参照)は、4μm以上が好ましく、8μm以上がより好ましく、12μm以上がさらに好ましい。上述した正極板10や負極板20と同様に、全体厚みt3が増加すると、プレス成形後の弾性作用が大きく、極間距離が増大しやすくなり得るが、ここに開示される技術によれば、スプリングバックに起因した極間距離の増大をも好適に抑制できる。一方、スプリングバックを防止しやすくするという観点から、セパレータ30の全体厚みt3は、28μm以下が好ましく、24μm以下がより好ましく、20μm以下がさらに好ましい。なお、「セパレータ30の全体厚みt3」とは、基材層32と接着層34との合計の厚み(平均厚み)である。
<2.電池の製造方法>
電池100は、(1)電極体作製工程と、(2)収容工程とを、この順に含む製造方法によって製造することができる。電池100の製造方法は、下記に詳述するセパレータ30を用いることで特徴付けられる。それ以外の製造プロセスは従来同様であってよい。また、ここに開示される製造方法は、任意の段階でさらに他の工程を含んでもよい。
(1)電極体作製工程は、正極板10と負極板20とをセパレータ30を介して積層して、捲回電極体40を作製する工程である。(1)電極体作製工程は、典型的には、(1-1)セパレータの用意工程と、(1-2)捲回工程と、(1-3)プレス成形工程とを、この順に含んでいる。ただし、(1-3)プレス成形工程は必須ではなく、省略することもできる。また、(1-2)捲回工程あるいは(1-3)プレス成形工程の後に、乾燥処理工程を含んでもよい。
(1-1)セパレータの用意工程では、帯状の基材層32と、基材層32の少なくとも一方の表面に形成された接着層34と、を有するセパレータを用意する。図9は、捲回電極体40を作成する前の(言い換えれば、電極板(正極板10および/または負極板20)と接着される前の)セパレータ30Aの一部を示す平面図である。なお、図11等から分かるように、セパレータ30Aは、ここでは基材層32の両面(表面および裏面)にそれぞれ接着層34(詳しくは、後述する第1接着層領域34aおよび第2接着層領域34b)を有している。基材層32は、上述したような材質(例えばポリオレフィン樹脂)および厚みで構成されていることが好ましい。
接着層34は、上述したような材質で構成されていることが好ましい。接着層34は、例えばフッ素系樹脂を含んでいることが好ましい。接着層34は、図9に示すように、一方の表面32uに、第1接着層領域34aと、第1接着層領域34aよりも厚みの大きい第2接着層領域34bと、を有する。表面32uは、正極板10と対向する側の面である。表面32uに設けられた第1接着層領域34aおよび第2接着層領域34bは、後述する捲回工程において、いずれも正極板10に対向する部位である。第1接着層領域34aおよび第2接着層領域34bは、それぞれ、セパレータ30Aの長手方向MDに沿って帯状に延びている。第1接着層領域34aは、上記した正極活物質層14の端部領域EAの少なくとも一部を含み、かつ正極タブ12t側の端部と当該端部から幅方向Yに少なくとも10mmの領域とを含むタブ近傍領域TA(図10参照)と対向するように設けられている。タブ近傍領域TAは、「第1電極活物質層の第1活物質層非形成領域に近接する領域」の一例である。第2接着層領域34bは、正極活物質層14のタブ近傍領域以外の領域(主には中央領域CA)と対向するように形成されている。
第1接着層領域34aおよび第2接着層領域34bは、それぞれ、上述したような材質からなる接着粒子(例えば樹脂粒子)を、1個または2個以上(複数個)含んで構成されていることが好ましい。接着粒子は、略球状であってもよく、繊維状、板状、不定形状等であってもよい。接着粒子は、凝集体を形成していてもよいし、電解液で膨潤して粒子の境界が不明瞭になっていてもよい。接着粒子を含むことで、接着層34に好適な柔軟性を付与することができ、後述するプレス成形の際に接着層34が押し潰されるように変形しやすくなる。そのため、捲回電極体40の極間距離のばらつきを好適に吸収することができる。なかでも、第2接着層領域34bは、複数個の接着粒子を含んで構成されていることが好ましい。複数個の接着粒子は、厚み方向に積層されていてもよい。また、複数個の接着粒子(例えば樹脂粒子)は、種類が異なっていてもよい。複数個の接着粒子は、後述するプレス成形工程で潰れながら解れてばらばらになる。これにより、タブ近傍領域TAにおける極間距離の増大を、より好適に抑制できる。
第1接着層領域34aおよび第2接着層領域34bの厚みは、例えば厚み方向に積層される接着粒子の数を異ならせることによって調整することができる。第1接着層領域34aの厚みd1(図10参照)は、0.1~3.0μmが好ましく、0.4~1.5μmがより好ましい。第2接着層領域34bの厚みd2(図10参照)は、0.5~8.0μmが好ましく、1.0~3.5μmがより好ましい。厚みd2と厚みd1との差(d2-d1)は、0.5~7.9μmが好ましく、0.5~3.5μmがより好ましい。厚みd1に対する厚みd2の比(d2/d1)は、1.5~80が好ましく、2~5がより好ましい。これにより、ここに開示される技術の効果をより高いレベルで安定して発揮することができる。
平面視において、第1接着層領域34aと第2接着層領域34bとの形成面積の比率(第2接着層領域34bの形成面積/(第2接着層領域34bの形成面積+第1接着層領域34aの形成面積))は、0.000001~0.95が好ましく、0.001~0.75がより好ましい。また、第1接着層領域34aおよび第2接着層領域34bの目付量は、それぞれ、0.005~1.0g/mが好ましく、0.02~0.04g/mがより好ましい。これにより、ここに開示される技術の効果をより高いレベルで発揮することができる。
平面視において、第2接着層領域34bは、ドット状に形成されていることが好ましい。ここでは、第1接着層領域34aおよび第2接着層領域34bが、それぞれドット状に形成されている。これにより、捲回電極体40の内部への電解液の浸透性を向上できる。第1接着層領域34aを構成するドットの径r1は、0.05~20mmが好ましく、0.05~10mmがより好ましく、0.2~2.0mmが更に好ましい。第2接着層領域34bを構成するドットの径r2は、0.01~20mmが好ましく、0.01~10mmがより好ましく、0.1~2.0mmが更に好ましい。これにより、ここに開示される技術の効果をより高いレベルで発揮することができる。なお、ドットの径とは、直径をいう。
径r1に対する径r2の比(r2/r1)は、0.2~200が好ましく、0.2~3がより好ましい。径r2と径r1との差(r2-r1)は、0.00~9.99mmが好ましく、0~0.9mmがより好ましい。径r1と径r2は、ここでは略同じである。ただし、他の実施形態において、相互に異なっていてもよい。第1接着層領域34aおよび第2接着層領域34bでは、それぞれドットが等間隔に配置されている。第1接着層領域34aにおける複数のドットの間の間隔は、0.2~100.0mmが好ましく、0.2~20.0mmがより好ましい。第2接着層領域34bにおける複数のドットの間の間隔は、0.2~100.0mmが好ましく、0.2~20.0mmがより好ましい。複数のドットの間の間隔は、ここでは第1接着層領域34aと第2接着層領域34bとで略同じである。ただし、他の実施形態において、相互に異なっていてもよい。
第2接着層領域34bの弾性率は、第1接着層領域34aの弾性率よりも大きいことが好ましい。これにより、後述するプレス成形工程において、タブ近傍領域TAを高い圧力で効果的にプレスすることができる。したがって、ここに開示される技術の効果をより高いレベルで発揮することができる。なお、第1接着層領域34a(または第2接着層領域34b)の弾性率は、次の手順にしたがって求めることができる。
(手順1)第1接着層領域34a(または第2接着層領域34b)を塗工する前の(言い換えれば、基材層32のみの)セパレータを、測定装置のひずみの影響を無視できる程度に複数枚(例えば、100~400枚程度)積層して、試験片Aを作成する。
(手順2)また、基材層32の全面に、第1接着層領域34a(または第2接着層領域34b)を塗工したセパレータを、測定装置のひずみの影響を無視できる程度に複数枚(例えば、100~400枚程度)積層して、試験片Bを作成する。
(手順3)万能試験機にて、試験片A、Bに対して、それぞれ、指定の荷重、例えば、1MPa,5MPa,10MPa,50MPaまでを負荷し、試験片A、Bを圧縮させる。
(手順4)弾性率Esは、試験片Aを荷重P1で圧縮したときの厚みをa1とし、試験片Aを荷重P2で圧縮したときの厚みをa2とし、試験片Bを荷重P1で圧縮したときの厚みをb1とし、試験片Bを荷重P2で圧縮したときの厚みをb2としたとき、次式;
Es=(P2-P1)/{(b1-A1)-(b2-A2)/(b1-A1)}:
で算出される。
(1-2)捲回工程では、帯状の正極板10と帯状の負極板20と帯状のセパレータ30Aとを備えた筒状の捲回体(筒状体)を作製する。具体的にはまず、巻き取りユニットを備えた巻き取り装置を用意する。次に、上記で用意したセパレータ30Aと正極板10と負極板20とをそれぞれリール状に巻いて、巻き取り装置にセットする。次に、2枚のセパレータ30Aの先端部を巻き取りユニットの巻芯に固定する。すなわち、巻芯で2枚のセパレータ30Aを挟持する。次に、帯状の正極板10と帯状の負極板20とを、2枚のセパレータ30Aを介して積層する。このとき、セパレータ30Aの基材層32の表面32uを正極板10に対向させることで、第1接着層領域34aおよび第2接着層領域34bを正極活物質層14と当接させる。また、正極活物質層14のタブ近傍領域TAに、接着層34のうちで相対的に厚みの厚い第2接着層領域34bが対向するように、正極板10とセパレータ30Aとの幅方向Yにおける位置関係を調節する。同様に、負極活物質層24のタブ近傍領域TAに、接着層34のうちで相対的に厚みの厚い第2接着層領域34bが対向するように、負極板20とセパレータ30Aとの幅方向Yにおける位置関係を調節する。
そして、帯状の正極板10と帯状の負極板20を供給しながら巻芯を回転させることにより、正極板10と負極板20とセパレータ30Aとを捲回する。捲回が終了したら、セパレータ30の終端部に、巻止めテープ(図示せず)を貼り付ける。以上のようにして、筒状体を作製する。筒状体では、幅方向Yの一方の端部に正極板10の複数の正極タブ12tが突出し、かつ、幅方向Yの他方の端部から負極板20の複数の負極タブ22tが突出している。捲回数は、目的とする電池100の性能や製造効率等を考慮して適宜調節することが好ましい。捲回数は20回以上が好ましい。捲回数が多いと、厚みT(図5参照)が増すため、プレス成形後の弾性作用が大きく、極間距離が増大しやすくなり得る。また、電極タブ群を構成する電極タブの枚数が増加するため、電極タブ群を折り曲げるのに大きな力が必要となる。その結果、タブ近傍領域TAに大きな応力が掛かりやすくなる。しかし、ここに開示される技術によると、タブ近傍領域TAにおける極間距離の局所的な増大を十分に抑制できる。
(1-3)プレス成形工程では、捲回後の筒状体をプレス成形することによって、図7に示すような、扁平形状に成形する。プレス成形の条件(例えば圧力や保持時間等)は、例えば接着層34の柔軟性や捲回数等に応じて、適宜調節することが好ましい。プレス成形は、常温で行ってもよく、加熱しながら(高温で)行ってもよい。プレス成形により、捲回電極体40の幅方向Yにおける一方の端部には、正極タブ12tが積層された正極タブ群42が形成され、他方の端部には、負極タブ22tが積層された負極タブ群44が形成される。そして、捲回電極体40の幅方向Yの中央部には、正極活物質層14と負極活物質層24とが対向した反応部46が形成される。以上のようにして、正極板10と負極板20とセパレータ30とを備えた捲回電極体40を作製する。
図10は、プレス成形工程を説明するための図8対応図である。本実施形態では、セパレータ30の接着層34が、正極板10および負極板20とそれぞれ接着される。具体的には、プレス成形において筒状体を押し潰した結果、平坦部40fに位置する正極板10、負極板20およびセパレータ30の各々に、大きな圧力が加わる。このとき、接着層34に含まれる接着粒子が正極活物質層14および負極活物質層24に食い込み、アンカー効果が発現する。あるいは、接着粒子が潰れながら解れてばらばらになる。これにより、正極活物質層14および負極活物質層24の表面の凹凸に合わせて、接着層34が押圧変形される。その結果、正極板10とセパレータ30とが接着され、負極板20とセパレータ30とが接着される。
上述のように正極活物質層14が端部領域EA(図8参照)を有する場合、端部領域EAの少なくとも一部を含むタブ近傍領域TAには、圧がかかり難くなる。その結果、当該タブ近傍領域TAで、正極活物質層14とセパレータ30との接着が弱くなり、正極板10と負極板20との極間距離が局所的に大きくなりがちである。しかし、ここに開示される技術によれば、タブ近傍領域TAには、接着層34のなかで厚みの厚い第2接着層領域34bが対向している。そのため、タブ近傍領域TAに面圧がかかりやすくなり、面圧分布を均質にすることができる。その結果、タブ近傍領域TAで極間距離が局所的に大きくなることを抑制でき、正極板10と負極板20との極間距離を均質にできる。
セパレータ30と電極板(正極板10および/または負極板20)との接着強度、より具体的には、接着層34と電極活物質層(正極活物質層14および/または負極活物質層24)との接着強度は、0.5N/m以上が好ましく、0.75N/m以上がより好ましく、1.0N/m以上がさらに好ましい。これによって、局所的な極間距離の増大や、スプリングバックに起因する極間距離の増大をより好適に抑制できる。なお、「接着強度」とは、JIS Z0237に準拠した90°剥離強度である。
(2)収容工程は、捲回電極体40を電池ケース50に収容する工程である。(2)収容工程は、典型的には、(2-1)取付工程と、(2-2)挿入工程とを、この順に含んでいる。
(2-1)取付工程では、例えば、まず、図6に示すような合体物を作製する。具体的には、捲回電極体40の正極タブ群42に正極第2集電体72を接合し、負極タブ群44に負極第2集電体77を接合する。次に、図5に示すように、複数個(図では3個)の捲回電極体40を、平坦部40f同士が対向するように配列する。次に、複数個の捲回電極体40の上方に封口板54を配置し、正極第2集電体72と捲回電極体40の一方の側面40aとが対向するように、各々の捲回電極体40の正極タブ群42を湾曲させながら折り曲げる。これによって、正極第1集電体71と正極第2集電体72とが接続される。同様に、負極第2集電体77と捲回電極体40の他方の側面40bとが対向するように、各々の捲回電極体40の負極タブ群44を湾曲させながら折り曲げる。これによって、負極第1集電体76と負極第2集電体77とが接続される。この結果、正極集電体70と負極集電体75を介して封口板54に捲回電極体40が取り付けられる。
上述した封口板54と捲回電極体40との接続では、正極タブ群42および負極タブ群44を折り曲げた際に、正極板10および/または負極板20が波うって(歪んで)、正極板10と負極板20との極間距離が大きくなることがありうる。また、折り曲げに際して、正極活物質層14および負極活物質層24のタブ近傍領域TAに大きな応力が加わることで、正極板10と負極板20との極間距離が大きくなる方向に力が加わる。その結果、タブ近傍領域TAに電解液が溜まり、当該個所で被膜形成が促進される結果、抵抗が増加することがあり得る。また、タブ近傍領域TAで電荷移動抵抗が増大して、電池反応が不均質になることがあり得る。しかし、本実施形態では、正極板10とセパレータ30と負極板20とが接着されているため、正極タブ群42の折り曲げに際してタブ近傍領域TAに応力が加わっても、極間距離が増大することを防止できる。
(2-2)挿入工程では、封口板54に取り付けられた捲回電極体40を、電極体ホルダ98(図3参照)で覆った後に外装体52の内部に収容する。この結果、捲回電極体40の平坦部40fが外装体52の長側壁52b(すなわち、電池ケース50の扁平面)と対向する。また、上側の湾曲部40rが封口板54と対向し、下側の湾曲部40rが外装体52の底壁52aと対向する。次いで、外装体52の上面の開口52hを封口板54で塞いだ後に、外装体52と封口板54とを接合(典型的には溶接接合)することによって電池ケース50を構築する。次いで、封口板54の注液孔55から電池ケース50の内部に電解液を注液し、注液孔55を封止部材56で塞ぐ。これにより、電池100を密閉する。以上の工程によって、電池100を製造することができる。
このように製造された電池100では、タブ近傍領域TAにおける局所的な極間距離の増大が抑制されている。また、好適には、プレス成形後の捲回電極体40のスプリングバックをも抑制されている。これにより、正極活物質層14と負極活物質層24との極間距離が均質に保たれやすくなる。その結果、電池反応のバラつきが低減され、長期サイクル特性に優れた電池を実現できる。
電池100は各種用途に利用可能であるが、例えば、乗用車、トラック等の車両に搭載されるモータ用の動力源(駆動用電源)として好適に用いることができる。車両の種類は特に限定されないが、例えば、プラグインハイブリッド自動車(PHEV;Plug-in Hybrid Electric Vehicle)、ハイブリッド自動車(HEV;Hybrid Electric Vehicle)、電気自動車(BEV;Battery Electric Vehicle)等が挙げられる。電池100は、電池反応のバラつきが低減されているため、組電池の構築に好適に用いることができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態について説明したが、上記実施形態は一例に過ぎない。本発明は、他にも種々の形態にて実施することができる。本発明は、本明細書に開示されている内容と当該分野における技術常識とに基づいて実施することができる。請求の範囲に記載の技術には、上記に例示した実施形態を様々に変形、変更したものが含まれる。例えば、上記した実施形態の一部を他の変形態様に置き換えることも可能であり、上記した実施形態に他の変形態様を追加することも可能である。また、その技術的特徴が必須なものとして説明されていなければ、適宜削除することも可能である。
例えば、上記した実施形態では、電池ケース50の内部に3個の捲回電極体40が収容されていた。しかし、1つの電池ケース内に収容される電極体の数は、特に限定されず、2つ以上(複数)であってもよいし、1つであってもよい。なお、図3に示すような複数個の捲回電極体40を備えた電池100では、各々の捲回電極体40の電極タブ群の近傍に局所的な極間距離の増大が生じ得る。これに対して、ここに開示される技術によると、複数個の捲回電極体40の各々に対して、局所的な極間距離の増大を抑制する構造を採用できる。このため、ここに開示される技術は、複数個の捲回電極体40を備えた電池100に特に好適に適用できる。
例えば、上記した実施形態では、図9に示すように、捲回電極体40を作成する前の(言い換えれば、電極板(正極板10および/または負極板20)と接着される前の)セパレータ30Aでは、表面32uに、接着層34として、第1接着層領域34aおよび第2接着層領域34bが、それぞれ、同径のドット状に形成されていた。また、第2接着層領域34bの弾性率が、第1接着層領域34aの弾性率よりも大きかった。しかし、これには限定されない。例えば、第1接着層領域34aおよび/または第2接着層領域34bは、他の形状、例えばストライプ状や帯状に形成されていてもよい。また、第1接着層領域34aを構成するドットと、第2接着層領域34bを構成するドットとで、ドットの径が相互に異なっていてもよい。また、第2接着層領域34bの弾性率が、第1接着層領域34aの弾性率よりも小さくてもよい。いくつかの実施形態において、接着層34は、以下の第1~第6変形例のような形状とすることもできる。
<第1変形例>
図11は、第1変形例に係るセパレータ130Aを模式的に示す平面図である。セパレータ130Aは、基材層132の表面132uに、接着層134として、第1接着層領域134aと、第1接着層領域134aよりも厚みの大きい2つの第2接着層領域134bと、を備えること以外、上記したセパレータ30Aと同様であってよい。幅方向TDにおいて、第2接着層領域134bは両端部にそれぞれ配置され、第1接着層領域134aは、2つの第2接着層領域134bの間(中央部)に配置されている。第1接着層領域134aおよび第2接着層領域134bは、それぞれドット状に形成されている。第2接着層領域134bを構成するドットは、第1接着層領域134aを構成するドットよりも径が小さい。第2接着層領域134bを構成する複数のドットの間の間隔は、第1接着層領域134aを構成する複数のドットの間の間隔よりも大きい。これにより、捲回電極体40の幅方向TDの中央部への電解液の浸透性を向上でき、電池性能を向上できる。
<第2変形例>
図12は、第2変形例に係るセパレータ230Aを模式的に示す平面図である。セパレータ230Aは、基材層232の表面232uに、接着層234として、第1接着層領域234aと、第1接着層領域234aよりも厚みの大きい2つの第2接着層領域234bと、を備えること以外、上記したセパレータ130Aと同様であってよい。第1接着層領域234aは、長手方向MDに沿って延びる帯状に形成されている。第2接着層領域234bは、ドット状に形成されている。第2接着層領域234bを構成するドットの径は、第2接着層領域234bを構成する複数のドットの間の間隔よりも小さい。複数のドットの間の間隔に対するドットの径の比(ドットの径/ドットの間隔)は、例えば1/2以下、さらには1/3以下でありうる。これにより、捲回電極体40の内部にガスが滞留することを抑制でき、電池性能を向上できる。
<第3変形例>
図13は、第3変形例に係るセパレータ330Aを模式的に示す平面図である。セパレータ330Aは、基材層332の表面332uに、接着層334として、第1接着層領域334aと、第1接着層領域334aよりも厚みの大きい2つの第2接着層領域334bとに加え、第1接着層領域334aと第2接着層領域334bとの間の厚みを有する2つの第3接着層領域334cを備えること以外、上記したセパレータ130Aと同様であってよい。幅方向TDにおいて、第3接着層領域334cは、第1接着層領域334aと第2接着層領域334bとの間に配置されている。これにより、本形態では、幅方向TDの中央部から端部に向かって、段階的に接着層334の厚みが小さくなっている。第1接着層領域334a、第2接着層領域334bおよび第3接着層領域334cは、それぞれドット状に形成されている。各接着層領域を構成するドットの径は、幅方向TDの中央部に位置する第1接着層領域334aで最も大きく、次いで第3接着層領域334c、第1接着層領域334aの順に小さくなっている。これにより、捲回電極体40の幅方向TDの中央部への電解液の浸透性を向上でき、電池性能を向上できる。また、上述した電極体作製工程において、リール状に巻いたセパレータ330Aの応力を分散することができ、局所的なたるみを抑えられる。
<第4変形例>
図14は、第4変形例に係るセパレータ430Aを模式的に示す平面図である。セパレータ430Aは、基材層432の表面432uに、接着層434として、第1接着層領域434aと、第1接着層領域434aよりも厚みの大きい第2接着層領域434bとを備えること以外、上記したセパレータ130Aと同様であってよい。各接着層領域を構成するドットの径は、同等である。第2接着層領域434bを構成するドットの数は、第1接着層領域434aを構成するドットの数よりも少ない。第2接着層領域434bを構成する複数のドットの間の間隔は、第1接着層領域434aを構成する複数のドットの間の間隔よりも大きい。第2接着層領域434bを構成する複数のドットの間の間隔は、例えば第1接着層領域434aを構成する複数のドットの間の間隔の2倍以上でありうる。これにより、捲回電極体40の幅方向TDの中央部への電解液の浸透性を向上でき、電池性能を向上できる。また、捲回電極体40の内部に電解液の出入りがしやすくなるため、急速充放電特性を向上できる。
<第5変形例>
図15は、第5変形例に係るセパレータ530Aを模式的に示す平面図である。セパレータ530Aは、基材層532の表面532uに、接着層534として、第1接着層領域534aと、第1接着層領域534aよりも厚みの大きい第2接着層領域534bと、を備えること以外、上記したセパレータ30Aと同様であってよい。第1接着層領域534aおよび第2接着層領域534bは、それぞれドット状に形成されている。各接着層領域を構成するドットの径は、同等である。表面532uでは、第2接着層領域534bを構成する複数のドットの間に第1接着層領域534aを構成するドットが配置されている。すなわち、平面視において、第1接着層領域534aと第2接着層領域534bとは混在している。第1接着層領域534aを構成するドットと第2接着層領域534bを構成するドットとは、長手方向MDおよび幅方向TDのそれぞれにおいて交互に並んでいる。接着層534は、表面532u内に、具体的には長手方向MDおよび幅方向TDに、バランスよく(均質に)配置されている。これにより、捲回電極体40の幅方向TDの中央部への電解液の浸透性を向上でき、電池性能を向上できる。また、上述した電極体作製工程において、セパレータの応力を分散することができ、局所的なたるみを抑えられる。
なお、特に限定解釈されるものではないが、本変形例あるいは後述する第6変形例においても、ここに開示される発明の効果が発揮される要因として、本発明者は次のようなことを考えている。すなわち、接着層の厚みが全体的に大きい(あるいは均質な)場合、プレス成形工程において、面圧の分布が電極板の厚みに依存し、厚みの薄い部分(例えば上述したタブ近傍領域)で電極板との接着力が弱くなってしまう。これに対して、本変形例のように、セパレータの面内に厚みの厚い箇所(第2接着層領域534b)と薄い箇所(第1接着層領域534a)とを混在させることで、当該厚い箇所に面圧がかかりやすくなる。これにより、接着層の厚みが均質な場合に比べて、極板依存の面圧分布を緩和することができ、相対的にタブ近傍領域での接着力を高められると考えられる。
<第6変形例>
図16は、第6変形例に係るセパレータ630Aを模式的に示す平面図である。セパレータ630Aは、基材層632の表面632uに、接着層634として、第1接着層領域634aと、第1接着層領域634aよりも厚みの大きい第2接着層領域634bと、を備えること以外、上記したセパレータ530Aと同様であってよい。第2接着層領域634bを構成するドットの径は、第1接着層領域634aを構成する複数のドットの径よりも小さく、例えば第1接着層領域634aのドットの径の半分以下である。これにより、第5変形例で述べた効果に加えて、さらにプレス成型後に電極活物質層が接着される(接着粒子によって被覆される)面積を低減でき、電池性能を向上できる。
10 正極板
12 正極芯体
14 正極活物質層
20 負極板
22 負極芯体
24 負極活物質層
30 セパレータ(電池内)
30A、130A、230A、330A、430A、530A、630A セパレータ
32、132、232、332、432、532、632 基材層
34、134、234、334、434、534、634 接着層
34a、134a、234a、334a、434a、534a、634a 第1接着層領域
34b、134b、234b、334b、434b、534b、634b 第2接着層領域
40 捲回電極体
40f 平坦部
40r 湾曲部
42 正極タブ群
44 負極タブ群
50 電池ケース
60 正極端子
65 負極端子
70 正極集電体
75 負極集電体
100 電池

Claims (11)

  1. 第1電極と、第2電極と、前記第1電極と前記第2電極との間に配置されるセパレータと、を含む電極体と、
    前記電極体を収容する電池ケースと、を備え、
    前記第1電極は、第1電極芯体と、前記第1電極芯体の上に形成された第1電極活物質層と、を含み、かつ前記第1電極芯体が露出した第1活物質層非形成領域を有する、
    電池の製造方法であって、
    前記第1電極と、前記セパレータと、前記第2電極とを積層して、前記電極体を作製する電極体作製工程と、
    前記電極体を前記電池ケースに収容する収容工程と、を有し、
    ここで、前記電極体作製工程において、
    前記セパレータとして、基材層と、前記基材層の少なくとも一方の表面に形成された接着層と、を含み、かつ、前記接着層が、第1接着層領域と、前記第1接着層領域よりも厚みの大きい第2接着層領域と、を有するものを用い、
    前記第1接着層領域および前記第2接着層領域が、それぞれ前記第1電極活物質層と対向するように、前記第1電極と前記セパレータとを積層する、
    電池の製造方法。
  2. 前記電極体作製工程において、
    前記第1電極活物質層の前記第1活物質層非形成領域に近接するタブ近傍領域と、前記接着層の前記第2接着層領域とが対向するように、前記第1電極と前記セパレータとを積層する、
    請求項1に記載の電池の製造方法。
  3. 前記第2電極は、第2電極芯体と、前記第2電極芯体の上に形成された第2電極活物質層と、を含み、かつ、前記第2電極芯体が露出した第2活物質層非形成領域を有し、
    前記電極体作製工程において、
    前記第2電極活物質層の前記第2活物質層非形成領域に近接するタブ近傍領域と、前記接着層の前記第2接着層領域とが対向するように、前記第2電極と前記セパレータとを積層する、
    請求項1または2に記載の電池の製造方法。
  4. 前記セパレータとして、平面視において、少なくとも前記第2接着層領域がドット状に形成されているものを用いる、
    請求項1~3のいずれか一項に記載の電池の製造方法。
  5. 前記セパレータとして、平面視において、前記第1接着層領域および前記第2接着層領域がそれぞれドット状に形成され、かつ、前記第2接着層領域を構成するドットの径が、前記第1接着層領域を構成するドットの径よりも小さいものを用いる、
    請求項4に記載の電池の製造方法。
  6. 前記セパレータとして、平面視において、前記第1接着層領域および前記第2接着層領域がそれぞれドット状に形成され、かつ、前記第2接着層領域の複数のドットの間に前記第1接着層領域のドットが配置されて前記第1接着層領域と前記第2接着層領域とが混在しているものを用いる、
    請求項1~5のいずれか一項に記載の電池の製造方法。
  7. 前記セパレータとして、前記第1接着層領域が帯状に形成されたものを用いる、
    請求項4に記載の電池の製造方法。
  8. 前記セパレータとして、前記第2接着層領域に複数個の接着粒子を含むものを用いる、
    請求項4に記載の電池の製造方法。
  9. 前記セパレータとして、前記第2接着層領域の弾性率が、前記第1接着層領域の弾性率よりも大きいものを用いる、
    請求項1~8のいずれか一項に記載の電池の製造方法。
  10. 前記電極体作製工程において、
    帯状の前記第1電極と、帯状の前記第2電極とを、帯状の前記セパレータを介して捲回し、捲回電極体を作製する、
    請求項1~9のいずれか一項に記載の電池の製造方法。
  11. 前記電極体作製工程において、
    前記電極体の一方の端部に、前記第1活物質層非形成領域を含むように複数の第1電極タブを設け、前記電極体の他方の端部に、前記第2活物質層非形成領域を含むように複数の第2電極タブを設ける、
    請求項3に記載の電池の製造方法。
JP2022039649A 2022-03-14 2022-03-14 電池の製造方法 Pending JP2023134238A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022039649A JP2023134238A (ja) 2022-03-14 2022-03-14 電池の製造方法
US18/181,568 US20230290993A1 (en) 2022-03-14 2023-03-10 Method for producing battery
CN202310259623.XA CN116759656A (zh) 2022-03-14 2023-03-13 电池的制造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022039649A JP2023134238A (ja) 2022-03-14 2022-03-14 電池の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023134238A true JP2023134238A (ja) 2023-09-27

Family

ID=87931198

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022039649A Pending JP2023134238A (ja) 2022-03-14 2022-03-14 電池の製造方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20230290993A1 (ja)
JP (1) JP2023134238A (ja)
CN (1) CN116759656A (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
CN116759656A (zh) 2023-09-15
US20230290993A1 (en) 2023-09-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4301286B2 (ja) 蓄電装置
EP2680361B1 (en) Jelly roll-type electrode assembly with active material pattern-coated thereon, and secondary battery having same
US11509015B2 (en) Energy storage module and energy storage device
JP7372274B2 (ja) 二次電池
JP7412374B2 (ja) 二次電池および二次電池の製造方法
US20220069359A1 (en) Rectangular secondary battery
EP2899769B1 (en) Pouch for secondary battery and secondary battery comprising same
JP7385613B2 (ja) 二次電池
JP2023134238A (ja) 電池の製造方法
JP7459157B2 (ja) 電池
JP7412373B2 (ja) 二次電池および二次電池の製造方法
JP7463333B2 (ja) 電池
US20240039052A1 (en) Battery
JP2024042132A (ja) 捲回電極体および二次電池と二次電池の製造方法
JP2024061427A (ja) 電池
JP2024053946A (ja) 電池
JP2024017913A (ja) 電池
JP2024076720A (ja) 組電池
JP2024017912A (ja) 電池
JP2024031547A (ja) 二次電池の製造方法および二次電池
JP2021163556A (ja) 二次電池及び二次電池の製造方法
CN117477173A (zh) 电池

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230407

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20240124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240222

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240319