JP2023133952A - 衝突検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】斜め側突を早期検出する。【解決手段】衝突検出装置10は、圧力検出部14および加速度検出部16と、斜め側突判定部12Aと、を備える。圧力検出部14および加速度検出部16は、車両1の側部に設けられている。斜め側突判定部12Aは、圧力検出部14により検出された圧力値、および加速度検出部16により検出された加速度値に基づいて、車両1の斜め側突の発生を判定する。【選択図】図1

Description

本開示は、衝突検出装置に関する。
従来から、車両の衝突時にエアバック等の乗員保護装置を起動し、乗員を衝突の衝撃から保護する技術が知られている。例えば、車両のドアに内蔵された圧力センサの出力値が閾値を超えた時に、車両の側方衝突が発生したと判定する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。また、ドアの強閉等の衝突以外の衝撃と側方衝突とを区別するために、圧力センサの判定の閾値を上げることで圧力センサの感度を下げ、誤検出を抑制することが行われている。
特開2020-75565号公報
ここで、斜め方向からのポール側突である斜め側突を検出する場合、従来の圧力センサの感度を下げる方法では斜め側突の検出に遅延が発生する場合があった。また、Bピラーに設けられた加速度センサで側突を検出する装置も開示されているが、Bピラーは斜め側突の直撃位置ではないため、斜め側突の検出に遅延が発生する場合があった。すなわち、従来技術では、斜め側突を早期検出することは困難であった。
本開示が解決しようとする課題は、斜め側突を早期検出することができる、衝突検出装置を提供することである。
本開示にかかる衝突検出装置は、車両の側部に配置された圧力検出部および加速度検出部と、斜め側突判定部と、を備える。斜め側突判定部は、前記圧力検出部により検出された圧力値、および前記加速度検出部により検出された加速度値に基づいて、前記車両の斜め側突の発生を判定する。
本開示にかかる衝突検出装置によれば、斜め側突を早期検出することができる。
図1は、実施形態の衝突検出装置を搭載した車両の一例を示す模式図である。 図2は、圧力検出部および加速度検出部の位置関係の一例を示す模式図である。 図3は、斜め側突判定部の判定回路の一例を示す模式図である。 図4は、衝突検出装置が実行する情報処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図5Aは、変形例の斜め側突判定部の判定回路の一例を示す模式図である。 図5Bは、2次元マップの一例の模式図である。 図6は、変形例の斜め側突判定部の判定回路の一例を示す模式図である。
以下に添付図面を参照して、本開示に係る衝突検出装置の実施形態を説明する。
図1は、本実施形態の衝突検出装置10を搭載した車両1の一例を示す模式図である。
衝突検出装置10は、車両1に衝撃が加えられた際に、この衝撃が斜め側突に起因する衝撃であるか否かを判定する。
斜め側突とは、側突試験の1つであるポール側突の内、車両1に対する斜め方向からのポール側突を表す。ポール側突は、車両1の側面に電柱を模擬したポールPをぶつける側突試験の1つである。
衝突検出装置10は、斜め側突制御部12と、圧力検出部14と、加速度検出部16と、を備える。斜め側突制御部12と、圧力検出部14および加速度検出部16とは、信号を授受可能に接続されている。
斜め側突制御部12は、車両1の斜め側突に関する制御を行うためのECU(Electronic Control Unit)である。斜め側突制御部12は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、およびI/F(インタフェース)等を含むマイクロコンピュータを主要構成部品として含む電子制御回路である。CPUは、ROMに格納されたインストラクションを実行することにより、後述する各種機能を実現する。
圧力検出部14および加速度検出部16は、車両1の側部に配置されている。本実施形態では、圧力検出部14および加速度検出部16は、車両1のフロントドア2に配置された形態を一例として説明する。フロントドア2は、車両1の側部の最前席側に配置されたドアの一例である。なお、圧力検出部14および加速度検出部16は、車両1のリヤドア3に配置されていてもよい。また、加速度検出部16は、Bピラー4に配置されていてもよい。Bピラー4は、センタピラーと称される場合もある。
圧力検出部14は、車両1の側部の変形または衝突により生じる、車両1の側部の内部空間の圧力変動を検出するためのセンサである。圧力検出部14には、公知の圧力センサを用いればよい。本実施形態では、圧力検出部14はフロントドア2に配置されており、フロントドア2の内部空間の圧力変動を検出し、検出した圧力変動の圧力値を出力する。
加速度検出部16は、車両1の側部の変形または衝突により生じる加速度を検出するためのセンサである。加速度検出部16には、公知の加速度センサを用いればよい。本実施形態では、圧力検出部14は、フロントドア2に配置されており、フロントドア2の変形または衝突により生じる加速度を検出し、検出した加速度値を出力する。
図2は、圧力検出部14および加速度検出部16の位置関係の一例を示す模式図である。
圧力検出部14は、フロントドア2内の空間の圧力変動を検出可能な位置に配置されている。詳細には、圧力検出部14は、フロントドア2のインナーパネル2Aとアウターパネル2Cとの間の空間の圧力変動を検出可能な位置に配置されている。具体的には、圧力検出部14は、インナーパネル2Aに配置され、インナーパネル2Aとアウターパネル2Cとの間の空間の圧力変動を検出可能に設けられている。圧力検出部14は、フロントドア2における、斜め側突によるポールP直撃によって生じる圧力変動を最も高速に検出可能な位置に配置されていることが好ましい。
加速度検出部16は、フロントドア2の変形または衝突により生じる加速度を検出可能に配置されている。例えば、加速度検出部16は、フロントドア2のインナーパネル2Aに配置されている。加速度検出部16は、インナーパネル2Aにおける、フロントドア2内に設けられた補強部材であるインパクトビーム2Bとインナーパネル2Aとの接点Vにより近い位置に配置されていることが好ましい。
ここで、車両1に対して与えられる衝撃には、斜め側突、ドア強閉、軽衝突、ボール衝撃、等がある。ドア強閉とは、ユーザ等が車両1のドアを強く閉めることにより発生する衝撃である。軽衝突とは、物体に軽く衝突することにより発生する衝撃である。ボール衝突とは、脚等の人間の身体の一部やボールなどの軽量物が車両1に当たることにより発生する衝撃である。
斜め方向からのポールPの側突である斜め側突が発生した場合、衝突したポールPによるアウターパネル2Cの凹みD2は、例えば、インパクトビーム2Bにまで到達する。このため、フロントドア2内の空間には大きな圧力変動が発生し、圧力検出部14によって圧力変動が早期に検出される。また、衝突したポールPによってアウターパネル2CのラインD2がインパクトビーム2Bにまで到達することで、インパクトビーム2Bを介してインナーパネル2Aに衝撃が伝搬し、加速度検出部16によって加速度値が検出される。
一方、ボール衝撃や軽衝突の場合には、アウターパネル2Cの凹みD1は、斜め側突発生時の凹みD2より小さく、インパクトビーム2Bに達しない。また、ドア強閉の場合にはアウターパネル2Cに凹みが発生しない場合が多い。このため、ドア強閉、軽衝突、およびボール衝撃によって圧力検出部14および加速度検出部16が検出する圧力値および加速度値は、斜め側突の発生時に比べて小さくなる。
そこで、本実施形態では、圧力検出部14および加速度検出部16の各々の検出結果を、より小さい物理量が発生する種類の衝突の判定に用いる(詳細後述)。
図1に戻り説明を続ける。斜め側突制御部12は、車両1の斜め側突の検出を制御する。斜め側突制御部12は、斜め側突判定部12Aと、保護装置制御部12Bと、を含む。
斜め側突判定部12Aおよび保護装置制御部12Bの一部または全ては、例えば、CPU等の処理装置にプログラムを実行させること、すなわち、ソフトウェアにより実現してもよい。また、これらの機能部の一部または全ては、IC(Integrated Circuit)等のハードウェアにより実現してもよい。また、これらの機能部の一部または全ては、ソフトウェアおよびハードウェアを併用して実現してもよい。
斜め側突判定部12Aは、圧力検出部14により検出された圧力値、および加速度検出部16により検出された加速度値に基づいて、車両1の斜め側突の発生を判定する。
詳細には、斜め側突判定部12Aは、第1圧力閾値αを超える圧力値が検出され、且つ、加速度閾値βを超える加速度値が検出された場合、斜め側突が発生したと判定する。
図3は、斜め側突判定部12Aの判定回路の一例を示す模式図である。
斜め側突判定部12Aは、比較器30と、比較器31と、比較器32と、AND回路33と、AND回路34と、を備える。比較器30および比較器31は、メイン判定用に用いられる比較器である。比較器32は、セーフィング判定用に用いられる比較器である。
比較器30の非反転入力端子(+)には、圧力検出部14から圧力値が入力され、反転入力端子(-)には、第1圧力閾値αが入力される。比較器30は、入力された圧力値と第1圧力閾値αとの大小を比較し、圧力値が第1圧力閾値αより大きい場合(圧力値>α)、出力端子からホールドタイマHT1へ論理値「1」を出力する。
第1圧力閾値αは、斜め側突により検出される圧力値と、ドア強閉または軽衝突により検出される圧力値と、を切り分けるための閾値である。第1圧力閾値αには、この条件を満たす値を予め設定すればよい。この条件を満たす第1圧力閾値αを予め設定することで、比較器30は、圧力検出部14で検出された圧力値が第1圧力閾値αより大きい場合、斜め側突とみなす圧力値を検出したことを表す論理値「1」を出力する。
すなわち、本実施形態では、圧力検出部14によって検出された圧力値を、複数種類の衝撃の内、より小さい圧力を発生させる衝撃であるドア強閉または軽衝突と、斜め側突と、を切り分けるための物理量として用いる。
ホールドタイマHT1は、比較器30から入力される論理値が「0」と「1」との間で切り替わってからの一定期間、その切り替わり前の論理値を出力し続ける。すなわち、ホールドタイマHT1の機能により、比較器30から出力された論理値が「1」から「0」に切り替わってからの一定期間は、ホールドタイマHT1からAND回路33へ論理値「1」が継続して出力される。
比較器31の非反転入力端子(+)には、加速度検出部16から加速度値が入力され、反転入力端子(-)には、加速度閾値βが入力される。比較器31は、入力された加速度値と加速度閾値βとの大小を比較し、加速度値が加速度閾値βより大きい場合(加速度値>β)、出力端子からホールドタイマHT2へ論理値「1」を出力する。
加速度閾値βは、斜め側突により検出される加速度と、ボール衝撃により検出される加速度と、を切り分けるための閾値である。加速度閾値βには、この条件を満たす値を予め設定すればよい。この条件を満たす加速度閾値βを予め設定することで、比較器31は、加速度検出部16で検出された加速度値が加速度閾値βより大きい場合、斜め側突とみなす加速度値を検出したことを表す論理値「1」を出力する。
すなわち、本実施形態では、加速度検出部16によって検出された加速度値を、複数種類の衝撃の内、より小さい加速度を発生させる衝撃であるボール衝撃と、斜め側突と、を切り分けるための物理量として用いる。
ホールドタイマHT2は、比較器31から入力される論理値が「0」と「1」との間で切り替わってからの一定期間、その切り替わり前の論理値を出力し続ける。すなわち、ホールドタイマHT2の機能により、比較器31から出力された論理値が「1」から「0」に切り替わってからの一定期間は、ホールドタイマHT2からAND回路33へ論理値「1」が継続して出力される。
AND回路33は、論理積回路である。AND回路33の一方の入力端子には、比較器30からホールドタイマHT1を介して出力された論理値が入力される。AND回路33の他方の入力端子には、比較器31からホールドタイマHT2を介して出力された論理値が入力される。AND回路33は、一方の入力端子に入力された論理値と、他方の入力端子に入力された論理値との論理積を演算し、演算した論理積を出力端子から出力する。
すなわち、AND回路33は、比較器30から斜め側突とみなす加速度値を検出したことを表す論理値「1」が入力され、且つ、比較器31から斜め側突とみなす圧力値を検出したことを表す論理値「1」が入力された場合、斜め側突とみなす圧力値および加速度値を検出したことを表す論理値「1」をAND回路34へ出力する。
比較器32の非反転入力端子(+)には、加速度検出部16から加速度値が入力され、反転入力端子(-)には、セーフティ閾値γが入力される。比較器32は、入力された加速度値とセーフティ閾値γとの大小を比較し、加速度値がセーフティ閾値γより大きい場合(加速度値>γ)、出力端子からAND回路34へ論理値「1」を出力する。なお、AND回路34についてもホールドタイマを設けた構成としてもよい。
セーフティ閾値γは、ノイズと、斜め側突、ドア強閉、軽衝突、およびボール衝撃等の衝撃と、を切り分けるための閾値である。ノイズは、例えば、車両1の通常走行時に車両1に発生する加速度や、電気ノイズなどである。セーフティ閾値γには、この条件を満たす値を予め設定すればよい。この条件を満たすセーフティ閾値γを予め設定することで、比較器32は、加速度検出部16で検出された加速度値がノイズ以外の衝撃とみなす加速度値を検出したことを表す論理値「1」を出力する。
AND回路34は、論理積回路である。AND回路34の一方の入力端子には、AND回路33から出力された論理値が入力される。AND回路34の他方の入力端子には、比較器32から出力された論理値が入力される。AND回路34は、一方の入力端子に入力された論理値と、他方の入力端子に入力された論理値との論理積を演算し、演算した論理積から出力する。
すなわち、AND回路34は、AND回路33から斜め側突とみなす圧力値および加速度値を検出したことを表す論理値「1」が入力され、且つ、比較器32からノイズ以外の衝撃とみなす加速度値を検出したことを表す論理値「1」が入力された場合、斜め側突発生と判定し、斜め側突発生を表す論理値「1」を出力する。
なお、斜め側突判定部12Aの判定回路は、セーフィング判定用に用いられる比較器である比較器32およびAND回路34を備えない構成であってもよい。
図1に戻り説明を続ける。
保護装置制御部12Bは、斜め側突判定部12Aによって斜め側突が発生したと判定された場合、側面衝突用エアバック5の展開を制御する。保護装置制御部12Bと側面衝突用エアバックの駆動回路とは通信可能に接続されている。
側面衝突用エアバック5は、側面衝突用の乗員保護装置の一例である。側面衝突用エアバック5は、車両1の左右のフロントドア2およびリヤドア3の内側で展開するサイドエアバックおよびサイドカーテンエアバック等のエアバッグを含む。
保護装置制御部12Bは、斜め側突判定部12Aによって斜め側突が発生したと判定された場合、側面衝突用エアバック5を展開するように制御する。保護装置制御部12Bによる制御によって、車両1に設けられた側面衝突用エアバック5が展開される。
側面衝突用エアバック5が展開する、とは、保護装置制御部12Bの制御によって側面衝突用エアバック5の駆動回路に点火制御信号が出力され、点火制御信号によってスクイブが点火して高圧ガスが発生し、エアバックが瞬時に膨らむことを表す。
次に、本実施形態の衝突検出装置10が実行する情報処理の流れの一例を説明する。
図4は、本実施形態の衝突検出装置10が実行する情報処理の流れの一例を示すフローチャートである。
斜め側突判定部12Aは、圧力検出部14で検出された圧力値が第1圧力閾値αより大きいか否かを判定する(ステップS100)。ステップS100で否定判定すると(ステップS100:No)、本ルーチンを終了する。ステップS100で肯定判定すると(ステップS100:Yes)、ステップS102へ進む。
ステップS102では、斜め側突判定部12Aは、加速度検出部16で検出された加速度が加速度閾値βより大きいか否かを判定する(ステップS102)。ステップS102で否定判定すると(ステップS102:No)、本ルーチンを終了する。ステップS102で肯定判定すると(ステップS102:Yes)、ステップS104へ進む。
ステップS104では、斜め側突判定部12Aは、加速度検出部16で検出された加速度がセーフティ閾値γより大きいか否かを判定する(ステップS104)。ステップS104で否定判定すると(ステップS104:No)、本ルーチンを終了する。ステップS104で肯定判定すると(ステップS104:Yes)、ステップS106へ進む。
ステップS106では、保護装置制御部12Bが、側面衝突用エアバック5を展開するように制御する(ステップS106)。そして、本ルーチンを終了する。
以上説明したように、本実施形態の衝突検出装置10は、圧力検出部14および加速度検出部16と、斜め側突判定部12Aと、を備える。圧力検出部14および加速度検出部16は、車両1の側部に設けられている。斜め側突判定部12Aは、圧力検出部14により検出された圧力値、および加速度検出部16により検出された加速度値に基づいて、車両1の斜め側突の発生を判定する。
従来技術には、車両1のドアに内蔵された圧力センサの出力値が閾値を超えた時に、車両1の側方衝突が発生したと判定する技術が開示されている。また、従来技術では、ドアの強閉等の衝突以外の衝撃と側方衝突とを区別するために、圧力センサの判定の閾値を上げることで圧力センサの感度を下げ、誤検出を抑制することが行われている。
しかしながら従来技術では、圧力センサの感度を下げることで側方衝突の発生を検出するため、斜め方向からのポール側突である斜め側突を検出する場合、従来の圧力センサの感度を下げる方法では斜め側突が検出されず、斜め側突の検出に遅延が発生する場合があった。
一方、本実施形態の衝突検出装置10は、車両1の側部に配置された圧力検出部14および加速度検出部16の各々で検出された圧力値と加速度値の双方を用いて、斜め側突の発生を判定する。
このため、本実施形態の衝突検出装置10は、圧力検出部14の感度を下げることなく、高速に斜め側突の発生を判定することができる。
従って、本実施形態の衝突検出装置10は、斜め側突を早期検出することができる。
また、上述したように、圧力検出部14および加速度検出部16は、フロントドア2内に配置されていることが好ましい。ここで、Bピラー4等の車両1のドア以外の車体骨格部材に圧力検出部14および加速度検出部16の少なくとも一方を配置した場合、車両1の外装における斜めポール側突によるポールPの直撃位置から離れた位置にセンサが配置されることとなる。一方、圧力検出部14および加速度検出部16の双方をフロントドア2内に配置した構成とすると、これらのセンサの少なくとも一方をBピラー4等の車体骨格部材に配置した場合に比べて、斜め側突によるポールP直撃によって生じる圧力変動や発生する加速度をより高速に検出することができる。
このため、圧力検出部14および加速度検出部16は、フロントドア2内に配置することによって、衝突検出装置10は更に早期に斜め側突を検出することができる。
また、圧力検出部14および加速度検出部16の双方をフロントドア2内に配置する場合、新たにセンサを設置するのではなく、Bピラー4等の車両1のドア以外の車体骨格部材に配置されていた圧力センサおよび加速度センサの少なくとも一方の位置を変更し、圧力検出部14および加速度検出部16としてフロントドア2内に配置すればよい。この場合、専用のハーネス貫通孔やグロメット等を新たに設ける必要が無い。このため、車両1の重量の変動や製造費用の増加を招くことなく、フロントドア2内に圧力検出部14および加速度検出部16を設置することができる。
また、上述したように、本実施形態の衝突検出装置10では、圧力検出部14および加速度検出部16の各々の検出結果を、より小さい物理量が発生する種類の衝突の判定に用いる。すなわち、本実施形態では、圧力検出部14によって検出された圧力値を、複数種類の衝撃の内、より小さい圧力を発生させる衝撃であるドア強閉または軽衝突と、斜め側突と、を切り分けるための物理量として用いる。また、本実施形態では、加速度検出部16によって検出された加速度値を、複数種類の衝撃の内、より小さい加速度を発生させる衝撃であるボール衝撃と、斜め側突と、を切り分けるための物理量として用いる。
このため、本実施形態の衝突検出装置10は、第1圧力閾値αおよび加速度閾値βが高い値となることを抑制することができ、斜め側突の検知遅延を抑制し、且つ、検出精度の低下を抑制することができる。
(変形例1)
上記実施形態では、斜め側突判定部12Aは、圧力検出部14により検出された圧力値と第1圧力閾値αを比較し、加速度検出部16により検出された加速度値と加速度閾値βとを比較することで、斜め側突の発生を判定する形態を説明した。
しかし、斜め側突判定部12Aは、圧力値と加速度値とを複合的に判断してもよい。
図5Aは、本変形例の斜め側突判定部12Aの判定回路の一例を示す模式図である。
本変形例の斜め側突判定部12Aは、比較器32と、AND回路34と、2次元マップ判定回路35と、を備える。比較器32およびAND回路34は、図3を用いて説明した判定回路と同様である。
図5Aに示すように、判定回路は、図3に示す比較器30、比較器31、およびAND回路33に替えて、2次元マップ判定回路35を備える。
2次元マップ判定回路35の一方の入力端子には、圧力検出部14から圧力値が入力される。2次元マップ判定回路35の他方の入力端子には、加速度検出部16から加速度値が入力される。
2次元マップ判定回路35は、圧力検出部14から入力された圧力値および加速度検出部16から入力された加速度値をモニタし、これらの圧力値および加速度値の2次元マップにおける位置と、マップ閾値とを比較する。
図5Bは、2次元マップの一例の模式図である。2次元マップは、圧力検出部14によって検出される圧力値と、加速度検出部16によって検出される加速度値と、の関係を表す2次元のマップである。
2次元マップ判定回路35は、マップ閾値MTを予め記憶する。マップ閾値MTは、第1圧力閾値αと加速度閾値βとの関係を表す閾値である。詳細には、マップ閾値MTは、2次元マップにおける、ボール衝撃検出範囲S1、ドア強閉検出範囲S2、および軽衝突検出範囲S3の各々と、斜め側突によって検出される可能性のある圧力値および加速度値によって規定される範囲と、を区別するための閾値である。
ボール衝撃検出範囲S1は、ボール衝撃によって検出される可能性のある圧力値および加速度値によって規定される、2次元マップ上の範囲である。ドア強閉検出範囲S2は、ドア強閉によって検出される可能性のある圧力値および加速度値によって規定される、2次元マップ上の範囲である。および軽衝突検出範囲S3は、軽衝突によって検出される可能性のある圧力値および加速度値によって規定される、2次元マップ上の範囲である。
マップ閾値MTには、ボール衝撃検出範囲S1、ドア強閉検出範囲S2、および軽衝突検出範囲S3より大きい圧力値および加速度値を表す2次元マップ上の値を予め定めればよい。
2次元マップ判定回路35は、圧力検出部14から入力された圧力値および加速度検出部16から入力された加速度値のモニタ結果(図5B中、線図Q参照)に、マップ閾値MTを超える範囲が含まれる場合、斜め側突とみなす圧力値および加速度値を検出したことを表す論理値「1」をAND回路34へ出力すればよい。
このように、斜め側突判定部12Aは、2次元マップにおける、圧力検出部14および加速度検出部16の各々で検出された圧力値および加速度値によって表される位置が、マップ閾値MTを超える場合、斜め側突が発生したと判定してもよい。
斜め側突判定部12Aが圧力値と加速度値との関係を表す2次元マップを用いて斜め側突の発生を判定することで、複数種類の要因による衝撃について、斜め側突であるか否かを早期に且つ高精度に検出することができる。
例えば、ユーザが足等でフロントドア2を蹴ることによりボール衝突が発生した後に、フロントドア2が強閉されることでドア強閉が発生した場面を想定する。この場合、ボール衝突のみ、または、ドア強閉のみを用いて判定した場合には斜め側突ではないと判定される場合がある。一方、斜め側突判定部12Aが圧力値と加速度値との関係を表す2次元マップを用いて斜め側突の発生を判定することで、圧力値と加速度値とを複合的に判断することでき、斜め側突を早期に検出することが可能となる。
(変形例3)
なお、斜め側突判定部12Aは、2段階の圧力閾値を判定に用いてもよい。
詳細には、斜め側突判定部12Aは、第1圧力閾値αを超える圧力値が検出され、且つ、加速度閾値βを超える加速度値が検出された場合、または、第1圧力閾値αより低い第2圧力閾値σを超える圧力値が検出された場合、斜め側突が発生したと判定してもよい。
図6は、本変形例の斜め側突判定部12Aの判定回路の一例を示す模式図である。
斜め側突判定部12Aは、比較器30と、比較器31と、比較器32と、AND回路33と、AND回路34と、比較器36と、OR回路37と、を備える。比較器30、比較器31、比較器32、AND回路33、およびAND回路34は、図3と同様である。
比較器36は、比較器30および比較器31に比べてより感度の低いメイン判定用に用いられる比較器36である。
比較器36の非反転入力端子(+)には、圧力検出部14から圧力値が入力され、反転入力端子(-)には、第2圧力閾値σが入力される。比較器36は、入力された圧力値と第2圧力閾値σとの大小を比較し、圧力値が第2圧力閾値σより大きい場合(圧力値>σ)、出力端子からOR回路37へ論理値「1」を出力する。なお、比較器36とOR回路37の出力側の各々に、ホールドタイマを更に設けた構成としてもよい。
第2圧力閾値σは、斜め側突、ドア強閉、軽衝突、およびボール衝撃と、ノイズと、を切り分けるための閾値である。第2圧力閾値σは、第1圧力閾値αより大きな値である(σ>α)。すなわち、比較器36は、比較器30より感度の低い判定を行うための比較器である。第2圧力閾値σには、上記条件を満たす値を予め設定すればよい。この条件を満たす第2圧力閾値σを予め設定することで、比較器36は、圧力検出部14で検出された圧力値が第2圧力閾値σより大きい場合、斜め側突、ドア強閉、軽衝突、およびボール衝撃の何れかが発生したとみなす圧力値を検出したことを表す論理値「1」をOR回路37へ出力する。
OR回路37は、論理和回路である。OR回路37の一方の入力端子には、比較器36から出力された論理値が入力される。OR回路37の他方の入力端子には、AND回路33から出力された論理値が入力される。OR回路37は、一方の入力端子に入力された論理値と、他方の入力端子に入力された論理値との論理和を演算し、演算した論理和を出力端子からAND回路34へ出力する。
すなわち、OR回路37は、比較器36から斜め側突、ドア強閉、軽衝突、およびボール衝撃の何れかが発生したとみなす圧力値を検出したことを表す論理値「1」が入力、または、AND回路33から斜め側突とみなす圧力値および加速度値を検出したことを表す論理値「1」が入力された場合、斜め側突とみなす圧力値および加速値を検出したことを表す論理値「1」をAND回路34へ出力する。
このように、本変形例では、第1圧力閾値αを超える圧力値が検出され、且つ、加速度閾値βを超える加速度値が検出された場合、または、第2圧力閾値σを超える圧力値が検出された場合、斜め側突が発生したと判定する。
第2圧力閾値σは、上述したように、斜め側突、ドア強閉、軽衝突、およびボール衝撃と、ノイズと、を切り分けるための閾値である。第2圧力閾値σは、第1圧力閾値αより大きい値である(σ>α)。このため、本変形例では、上記実施形態の効果の加えて、更に以下の効果が得られる。詳細には、本変形例は、斜め側突の発生の判定に更に第2圧力閾値σを用いることで、加速度閾値β以上の加速度は検出されないがフロントドア2よりも前方部分にポールPが衝突した際に、インパクトビーム2Bにまで到達しない、または、インパクトビーム2Bにまで到達したとしても十分にインパクトビームが押されないがために加速度検出部16には加速度が発生しにくい場合においても、側面衝突用エアバック5が非展開となることを抑制することができる。
なお、上記には、本発明の実施形態を説明したが、上記実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態およびその変形は、発明の範囲および要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10 衝突検出装置
12A 斜め側突判定部
12B 保護装置制御部
14 圧力検出部
16 加速度検出部

Claims (3)

  1. 車両の側部に配置された圧力検出部および加速度検出部と、
    前記圧力検出部により検出された圧力値、および前記加速度検出部により検出された加速度値に基づいて、前記車両の斜め側突の発生を判定する斜め側突判定部と、
    を備える衝突検出装置。
  2. 前記斜め側突が発生したと判定された場合、側面衝突用の乗員保護装置の展開を制御する保護装置制御部、
    を備える請求項1に記載の衝突検出装置。
  3. 前記斜め側突判定部は、
    第1圧力閾値を超える前記圧力値が検出され、且つ、加速度閾値を超える加速度値が検出された場合、
    または、
    第1圧力閾値より高い第2圧力閾値を超える前記圧力値が検出された場合、
    前記斜め側突が発生したと判定する、
    請求項1または請求項2に記載の衝突検出装置。
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