JP2023133203A - 道路車両の自動車レース方法、関連装置及び関連道路車両 - Google Patents

Abstract

【課題】少なくとも第１の現実の道路車両及び第２の仮想道路車両を互いにレースさせるための自動車レース方法。【解決手段】本方法は、第１の道路車両（３）の仮想投影（１１）及び第２の道路車両（７）が、共にレースを行う仮想走路（１０）を含む、仮想空間（ＶＳ）を定義するステップと、運転者（ＤＲ）によって第１の道路車両（３）に与えられた操作に従って、仮想空間（ＶＳ）において第１の道路車両（３）の仮想投影（１１）を移動させるステップと、第１の道路車両（３）の仮想走路（１０）上の投影（１１）の位置（Ｐ）に対する、第２の道路車両（７）の仮想走路（１０）上の位置（Ｐ’）を少なくとも示す、インタフェース装置（１８）を使用して、仮想空間（ＶＳ）における第２の道路車両（７）の移動に関するデータを、運転者（ＤＲ）に送信するステップと、を含む。【選択図】図１

Description

関連出願の相互参照

本特許出願は、２０２２年３月１０日に出願された、イタリア特許出願第１０２０２２０００００４５９５号の優先権を主張し、その全開示は参照により本明細書に組み込まれる。

本発明は、道路車両のための自動車レース方法に関する。加えて、本発明はまた、関連装置及び関連道路車両に関する。

特に、本発明は、これが必須ではないが、有利には、高性能道路車両に適用することができる。この道路車両は、一般性を失うことなく、以下の説明において明示的に参照される。

一般的に言えば、特に高性能スポーツカーの場合、交通に開放された道路上の速度制限は、車の持つ性能よりもはるかに低いものである。結果として、道路で普通に運転する場合、高性能スポーツカーの実際の性能のうち、ごく一部しか使用されないことになる。

そのため、高性能スポーツカーの所有者は、その車が持つ性能を最大限に享受しようとして、しばしば走路で何周かのラップタイムを競うことがある。

しかしながら、高速によって生じる大きなリスクに照らして、通常はアマチュア（非専門家）運転者であるスポーツカーの所有者が、実際のカーレースの参加資格を得ることはほとんどなく、通常、カーレースはプロの運転者に委ねられている。

加えて、高性能車両は、前述した所有者の仲間たちが費用を負担する、又は折り合いをつけることが必ずしも容易なものではなく、十分な数のアマチュア運転者が実際に開催地に参加していない可能性がある。そのため、オープンなアマチュアレース、又は仲間内のレースを組織することは困難であるように思われる。

更に、一部の友人又は知人が高性能スポーツ車両を所有していることが判明したとしても、特に、その所有者が異なる都市、又は異なる大陸に居住している場合、走路への車両輸送に関し、ロジスティックの観点から、レースを組織することが困難になるおそれがある。

したがって、高性能車両の所有者は、通常、他のユーザのタイムを基準として、単独で走路を何周か周回する。すなわち、（それぞれの車が他の車を追い越そうと試みる）実際のレースの興奮を味わうことなく、かつ、走路を走行中に、いつ自身のパフォーマンスが基準パフォーマンスを超えたか（すなわち、いつ理想的な追い越しが行われるか）を認識する機会を持たずに、周回することになる。

国際公開公報第２０２０２２９８４１号には、自動運転車を試験するために、又は自動運転車を互いにレースさせるために、現実世界と仮想世界との間の融合を果たす、ハイブリッドプラットフォームが開示されている。

米国特許第２０１６３２１９４０号には、シミュレーションを通じて、運転者を緊急事態に備えさせる、訓練システムが開示されている。

欧州特許第３１３８７５２号には、レース走路における運転者のための、運転支援システムが開示されている。

欧州特許第３８３１６８３号には高性能運転支援システムが開示されている。

欧州特許第３６６８７４２号明細書には、運転支援方法が開示されている。

本発明の目的は、上述した欠点から少なくとも部分的に自由であり、実装及び製造が簡単かつ経済的な、自動車レース方法、関連装置、及び関連道路車両を提供することである。

本発明によれば、本明細書に添付の独立請求項、並びに、好ましくは、独立請求項に直接又は間接的に従属する、従属請求項のいずれか１つに記載の、自動車レース方法、関連装置、及び関連道路車両が提供される。

添付の特許請求の範囲は、本発明の好ましい実施形態を記載し、説明の不可欠な部分を形成するものである。

ここで、本発明のいくつかの非限定的な実施形態を示す、添付の図面を参照して、本発明の説明を行う。

より明瞭にするためにいくつかの詳細部を省略した、本発明の一実施形態による自動車レース装置の、第１の概略図である。 レースに使用される走路を見ることができる、図１の装置の、第２の概略図である。 デジタルインタフェース装置を装着したユーザからの、自動車レースで起こり得る第１の視点を示す図である。 走路上で道路車両を運転するユーザからの、図３の自動車レースで起こり得る第２の視点を示す図である。 道路車両に与えられた操作が、対応する仮想アイテムに反映される、起こり得る第１のレース状況を示す図である。 仮想車両に与えられた操作が、対応する現実のアイテムに反映される、起こり得る第２のレース状況を示す図である。

添付の各図面を参照すると、番号１は、全体として、本発明の実施形態による自動車レース装置を示す。

各図面において、同一の番号及び参照文字は、同一の機能を有する、同一の構成部品又は構成要素を示す。

本発明の目的に対し、「第２の」構成要素という用語は、「第１の」構成要素が存在することを暗に示すものではない。実際のところ、これらの用語は、明瞭性を向上させるための符号としてのみ使用されるものであり、限定するものと解釈されるべきではない。

以下に記載するように、様々な好ましい実施形態、含まれた図面における要素及び特徴は、互いに組み合わせることができ、その理由のために本特許出願の保護範囲を超えることはない。

これ以降、「現実」という用語は、実際に存在し、密度を有する（すなわち、触れることができる）、物理的な物体を示すために使用される。一方、「仮想」という用語は、これ以降、現実のモデルに従っているにもかかわらず、現実の状態を再現しない、コンピュータ処理によって得られた物体を示すために使用される。

装置１は、現実の運転システム２を備え、更に、運転システム２は、現実の道路車両３を備える。道路車両３は、限定するものではないが、例えば、高性能スポーツカーである。

限定するものではないが、現実の道路車両３は、レース中に常に運転者によって運転されることが好ましい。言い換えれば、限定するものではないが、実際の道路車両３は自動運転車両ではないことが好ましい。

特に、道路車両３は、２つの前輪４、及び２つの後輪４（具体的には、駆動輪）を備える。更に、車両３には車室５が設けられている。車室５は、少なくとも１人の運転者ＤＲ、及び１人又はそれ以上の乗員を収容するように設計され、かつ、運転者ＤＲが車室５内にいるときに、運転者ＤＲによって運転されるように構成される。

それに加えて、装置１は、仮想運転システム６を備え、仮想運転システム６は、仮想道路車両７を更に備える。具体的には、仮想道路車両７は、任意の現実の道路車両又は架空の道路車両から着想を得た、コンピュータ造形（例えば、レンダリング、３Ｄモデルなどである）からなる。

有利には、装置１は、実際の道路車両３と仮想道路車両７とが、互いにレースするように構成される。

有利には、この装置は、現実の運転システム２と仮想運転システム６との間の通信システム８を備える。具体的には、通信システム８は、現実の運転システム２と仮想運転システム６との間で。データを交換するように構成される。

更に、装置１は、制御システム９を備え、この制御システム９は、特に、道路車両３の内部に存在するか、又は遠隔、例えば、通信システム８によって道路車両３が接続されるサーバに存在する。制御システム９は、（例えば、図２に示す）仮想走路１０を含む、（好ましくは三次元の）仮想空間ＶＳを定義するように構成され、その上で、現実の道路車両３及び道路車両７の仮想投影１１を共にレースさせる。特に、限定するものではないが、道路車両３の投影１１は、実際の道路車両３の（正確な）デジタル表現である。

好ましくは、図１の非限定的な実施形態によれば、現実の道路車両３は、複数の車両データＶＤを検出して制御システム９に送信するように構成された、制御ユニット１２を備える。このデータは、運転者ＤＲによって現実の道路車両３に与えられた操作の関数である。

いくつかの非限定的な事例では、制御システム９は、現実の道路車両３に搭載されて一体化されている。他の非限定的な事例では、制御システム９は道路車両３の遠隔にあり、通信システム８を使用して通信を行う。

特に、ユニット１２は、電子制御ユニット（「ＥＣＵ」）であり、とりわけ、複数のデータを処理し、直線路及びカーブの両方において道路車両３の挙動を調整する。制御ユニット１２は、物理的には、単一の装置、あるいは、現実の道路車両３の、（限定するものはないが、例えば）ＣＡＮ又はイーサネットネットワークを介して互いに通信する、互いに別個のいくつかの装置からなる。

有利には、レースを行えるようにするために、制御システム９は、運転者ＤＲによって現実の道路車両３に与えられた操作に応じて、仮想空間ＶＳ内で、現実の道路車両３の仮想投影１１を移動させるように構成される。

いくつかの非限定的な実施形態によれば、図１に示すものと同様に、仮想運転システム６は、（公知の種類のものであり、以下に詳細な説明は行わない）ビデオゲームコンソール１３、ビデオゲーム（又は任意の同様のプログラム）、及び／又はシミュレータ１４を備える。特に、仮想運転システム６（すなわち、コンソール１３とシミュレータ１４の両方）には、それぞれの画面Ｓ、並びに、インタフェースシステム１５、例えばジョイスティック１６、あるいは、（例えば、ステアリングホイール、ペダル及びシートを備えた）運転者のコックピット１７が設けられ、これによりユーザＵは仮想道路車両７を操作することができる。

これが必須ではないが、有利には、画面Ｓは、ユーザＵが三次元仮想空間ＶＳ、又はそのグラフィック表現を見ることができるように構成される。

本明細書に示されていない、他の非限定的な実施形態によれば、仮想運転システム６は、（道路車両３の内部に存在するか、又は遠隔、例えば道路車両３が接続されているサーバに存在する）メモリサポートを含み、そこに、以前に記録されたパフォーマンスが記憶される。このようにして、運転者ＤＲは、自身の以前のパフォーマンス、並びに、仮想運転システムを同時に利用することができない他のユーザＵのパフォーマンスの、両方と競争することができる。いくつかの非限定的な事例では、運転者ＤＲを一流の運転者と競わせるために、以前に記録されたパフォーマンスは、名高いパフォーマンスである。

いくつかの非限定的な実施形態によれば、以前に記録されたパフォーマンスは、過去の映像に応じて処理される。例えば、Ｆｏｒｍｕｌａ１（登録商標）の世界チャンピオンのパフォーマンスを、そのパフォーマンスの映像から、瞬間ごとに再構築することができる。

いくつかの好ましいが非限定的な実施形態によれば、図４に示す実施形態のように、現実の運転システム２は、少なくとも、仮想空間ＶＳにおける、現実の道路車両の投影１１の位置Ｐ（すなわち、仮想走路１０上の位置）に対する、仮想空間ＶＳにおける、仮想道路車両７の位置Ｐ’（具体的には、仮想走路１０上の位置）を示すように構成された、インタフェース装置１８を備える。言い換えれば、インタフェース装置１８によって、運転者ＤＲが、現実の車両３の投影と仮想車両７との、相互の位置をレース中に認識することが可能となり、したがって、追い越しがいつ行われるか、あるいは、一方の車両と他方の車両の差が広がっているのか、縮まっているのかを理解することができる。

いくつかの非限定的な事例では、装置１は、現実の車両３が静止しているときに、レースを行うことを可能にするように構成される。この事例では、インタフェース装置１８は、運転者ＤＲ用の画面Ｓとして機能し、すなわち、運転者ＤＲに、現実の車両３の投影１１と仮想車両７とがレースを行っている、（好ましくは、三次元の）仮想空間ＶＳを見せることになる。

他の非限定的な事例では、装置１は、現実の車両３が、特に現実の走路１９上で移動しているとき、レースを行うことができるように構成される。この事例では、仮想走路１０が現実の走路１９と一致する場合にのみ、レースが開始される。例えば、ユーザＵは、ビデオゲーム又はシミュレータ１４内において、運転者ＤＲが車室５内に居る、車両３が物理的に位置する走路と、同じ走路を選択しなければならない。

これが必須ではないが、有利には、特にこれらの最後の事例では、インタフェース装置１８は、現実の走路１９における仮想道路車両７の仮想投影２０を、運転者ＤＲに示すように構成された、拡張現実装置である。好ましくは、レースが遅延なく行われるようにするために、道路車両７の仮想投影２０は、（仮想走路１０上の位置Ｐ及びＰ’に応じて）インタフェース装置上で、リアルタイムで周期的に更新される。

いくつかの非限定的な実施形態によれば、インタフェース装置１８は、フロントガラス２１の領域に配置される。より正確には、フロントガラス２１は、運転者ＤＲがその上で仮想車両７の投影２０を見ることができるように構成されているため、（例えば、本出願人のイタリア特許出願第１０２０１９００００２３２５９号の開示による）インタフェース装置９である。言い換えれば、フロントガラス２１は、仮想車両７が移動する映像を、あたかも現実の道路車両３とともに走路１９上にあるかのように、投影するように構成される。

その代わりに又は加えて、インタフェース装置１８は、ヘッドアップディスプレイ（ＨＵＤ）である。

本明細書に示されていない他の非限定的な実施形態では、その代わりに又は加えて、インタフェース装置１８は、例えば、車両３のスピーカにおける音声信号、運転者ＤＲと接触する、ステアリングホイールＳＷ、及び／又はシート、及び／又は他の部品の振動、ＬＥＤ照明、ダッシュボード上の表現など、映像以外のコミュニケーション手段を備える。

その代わりに又は加えて、インタフェース装置１８は、運転者ＤＲに着用される。例えば、本出願人のイタリア特許出願第１０２０２００００００４８９１号の開示による、運転者ＤＲに着用されるヘルメットに、インタフェース装置１８は一体化される。

その代わりに又は加えて、インタフェース装置１８は、拡張現実において、仮想車両７の投影２０が現実の車両３の投影１１より後方にある場合に、それを投影するように構成された、好ましくは電子的な種類のドアミラー２３を備える。すなわち、運転者ＤＲは、ドアミラー２３で、レース中の現実の車両３に対する仮想車両７の相対位置を見ることができる。

これが必須ではないが、有利には、インタフェース装置１８は、（車両３が静止した状態でレースする場合に）現実の道路車両３、又はその仮想投影２０の、横方向及び／又は縦方向のダイナミクスをそれぞれ変更するために、行うべき１つ又はそれ以上の操作を、運転者ＤＲに提案するように構成される。特に、インタフェース装置１８は（しかも）、イタリア特許出願第１０２０２１００００２５０２２号、及び／又は、第１０２０２１００００２５０３７号に開示されているインタフェース装置と同様に構成される。すなわち、運転者に行うべき操作を提案し、かつ、自身のパフォーマンスを改善するために、運転者に光及び／又は触覚のフィードバックを提供するように構成される。

その代わりに又は加えて、インタフェース装置１８は、以前のラップ走行、及び／又は運転者ＤＲの運転能力の推定に応じて、（例えば、制御ユニットによって）予測される異常を運転者に提案するように構成される。一例として、車両３で、運転者ＤＲが所与のラップ走行に対して同じ間違いを犯した場合、インタフェース装置１８を介して、その同じ間違いを犯すことを回避する方法を提案する。

これが必須ではないが、有利には、通信システム８は、センチメートル波又はミリメートル波の形態で、（例えば、制御ユニット１２、及び／又は仮想運転システムによって送信される）データを送信及び／又は受信するように構成された、無線データ伝送要素２２を備える。特に、データ伝送要素２２は、特に、（公知の概念であるため、以下に詳細な説明は行わない）いわゆるネットワークスライシングを実行するように構成された、携帯電話技術を使用する装置であることが好ましい。より具体的には、伝送要素２２は、５Ｇ又は６Ｇ規格に従って動作するように構成される。このようにして、例えばインタフェース装置１８上で、仮想空間ＶＳ（及び画面Ｓ上）における、現実の車両３及び仮想車両７の、投影１１及び投影２０の、それぞれの位置Ｐ及びＰ’の、リアルタイム更新を確実にすることができる。

図６に示すもののような、いくつかの好適な非限定的事例によれば、仮想空間ＶＳにおいて、現実の道路車両３の仮想投影１１と仮想道路車両７との間で接触が起きた場合に、現実の道路車両３は、（具体的には、シート及び／又はステアリングホイールＳＷを、全体的に、又は接触が起きた側で非対称に振動させることによる）触覚フィードバック、（例えば、道路車両３のスピーカから強い衝撃音を発することによる）音響フィードバック、及び／又は、（例えば、前方の衝撃の場合にはブレーキペダルを操作し、後方の衝撃の場合にはアクセルペダルを操作することによる）縦方向ダイナミクス、及び／又は、（例えば、ステアリングホイールに接続され、ステアリングホイールを横方向に回すアクチュエータを操作して、道路車両３の軌道を変更する）道路車両の横方向ダイナミクスの変化を運転者ＤＲに提供するように構成された、アクチュエータ手段２４を備える。

これが必須ではないが、有利には、制御ユニット１２は、現実の走路１９における現実の道路車両３の位置を（好ましくはセンチメートルの精度で）特定するように構成された、現実の道路車両３用の位置特定システム２５を備える。

好ましくは、その代わりに又は加えて、制御ユニット１２は、公知の種類のものであるため、以下に詳細な説明は行わない、慣性計測ユニット２６（ＩＭＵ：Ｉｎｅｒｔｉａｌ Ｍｅａｓｕｒｅｍｅｎｔ Ｕｎｉｔ）を備える。

特に、制御ユニット１２によって制御システム９に送信される車両データＶＤは、位置特定システム２５及び慣性計測ユニット２６の両方によって検出される。

いくつかの非限定的な実施形態によれば、この装置は、同じ走路における将来のパフォーマンスを改善するために、運転者ＤＲが、例えばスマートフォン上で再び見ることができるように、自身のパフォーマンス／表示を適切なメモリサポートに記憶するように構成される。

本発明の更なる態様によれば、少なくとも第１の道路車両と第２の道路車両とを互いにレースさせる自動車レース方法が提供される。第１の道路車両は現実の車両３であり、第２の道路車両は仮想車両７である。

装置１及び現実の車両３は、以下に説明する方法の、少なくとも一部を実行するように構成されることが好ましい。

本方法は、まず、図１の非限定的な実施形態に概略的に示すように、好ましくは三次元仮想空間である、仮想空間ＶＳを定義するステップを含む。

この仮想空間は、有利には、仮想走路１０を備え、その上で現実の車両３の投影１１及び仮想車両７が（同時に）レースを行う。

更に、レースを行えるようにするために、本方法は、運転者ＤＲによって現実の車両３に与えられた操作に応じて、仮想空間ＶＳにおいて現実の車両３の仮想投影１１を移動させることを伴う。言い換えれば、運転者ＤＲは、現実の車両３の投影１１を移動させるためのインタフェースシステムとして本方法を用いて、現実の車両３と相互作用する。

本明細書に示されていない、いくつかの非限定的な事例では、投影１１の移動は現実の車両３の移動とは一致しない。すなわち、現実の車両３はレース中に静止したままであり、投影１１のコントローラとしてのみ機能する。

図４から図６に示すような、他の非限定的な事例では、投影１１の移動は、現実の走路１９における、現実の道路車両３の移動に対応するものである。

有利には、本方法は、インタフェース装置１８によって、第２の道路車両、すなわち仮想車両７の移動に関するデータを、運転者ＤＲに送信するステップを更に含む。このデータは、少なくとも、仮想走路１０における、現実の道路車両３の投影２０の位置Ｐに対する、仮想道路車両７の仮想走路における位置Ｐ’を示す。

いくつかの非限定的な実施形態によれば、インタフェース装置１８によって運転者に送信される仮想車両７の相対移動に関するデータは、追い越しを行った、又は受けたことに関する、（光、音響、視覚、又は触覚の）信号のみである。

他の好ましい非限定的な実施形態によれば、（インタフェース装置１８によって運転者に送信される）仮想車両７の相対移動に関するデータは、投影２０を好ましくはリアルタイムで、周期的に更新することによる、拡張現実における仮想車両７の実質的に正確な画像である。実際のところ、インタフェース装置１８は、好ましくは、現実の走路１９における第２の道路車両７の仮想投影２０を、拡張現実装置によって運転者ＤＲに示す。

したがって、これが必須ではないが、有利には、現実の車両３が現実の走路１９に沿って走行する場合、現実の道路車両３の仮想投影１１は、仮想空間ＶＳにおいて、仮想走路１０に対応する現実の走路１９での道路車両３の現実の移動に応じて移動される。言い換えれば、現実の走路１９上で現実の車両３が行った移動は、仮想空間ＶＳにおいてリアルタイムで正確に再現されるため、画面Ｓを介してユーザＵに表示される。

例えば、上述した開示によれば、運転者ＤＲ及びユーザＵは、２つの離れた場所で互いに数千マイル離れていたとしても、例えばインターネット及び通信デバイス８を介して、互いに接続されている。

いくつかの好ましいが非限定的な実施形態によれば、本方法は、現実の走路１９に対する現実の道路車両７の位置を周期的に検出するステップ（すなわち、現実の車両３が現実の走路１９上に位置する場所を、瞬間ごとに特定するステップ）、並びに、結果として、仮想走路１０に対する（すなわち、仮想空間ＶＳにおける）、現実の道路車両３の仮想投影の位置Ｐを、（好ましくは、リアルタイムで、又はいずれにせよ、５００ミリ秒未満の遅延で）周期的に更新するステップを更に含む。

更に、限定するものではないが、本方法は、同等の方法で、仮想走路１０に対する（すなわち、仮想空間ＶＳにおける）、仮想道路車両７の位置Ｐ’を周期的に検出し、結果として、現実の走路１９に対する、道路車両７の仮想投影２０の位置を、（例えば、拡張現実要素を含む場合には、インタフェース装置１８によって道路車両３のフロントガラス又はサイドミラー上で投影２０を移動させることによって）周期的に更新することを伴う。

上述したように、有利には、限定するものではないが、第１の道路車両及び第２の道路車両の仮想投影１１及び２０を周期的に更新する上記のステップは、特に（例えば、少なくともアンテナ、及び／又は、５Ｇ若しくは６Ｇ携帯電話ネットワーク、又はＷｉ－Ｆｉネットワークを備える）無線通信システム８を介してデータを交換することによって、リアルタイムで行われる。

いくつかの好ましい非限定的な事例では、本方法は、現実の道路車両３及び／又は仮想道路車両７の動的データを、自動的かつ周期的に測定し、それを使用して、（仮想空間ＶＳにおける）現実の道路車両３の仮想投影１１、及び／又は、現実の走路１９上に投影された、仮想道路車両７の仮想投影２０の向き及びダイナミクスを、インタフェース装置１８によって自動的及び／又は周期的に更新するステップを、更に含む。特に、限定するものではないが、車両の動的データとは、例えば、車両の（縦方向及び横方向の両方の）速度及び加速度、放出トルク、ギア、毎分のエンジン回転数及びその派生物、（ブレーキ、アクセル、及び場合によってはクラッチの）ペダル位置、（レース、都市、スポーツ、エコなどの）運転モード、ハードトップの開閉、ステアリングホイールＳＷの位置などである。

これが必須ではないが、有利には、本方法は、仮想道路車両７をどのように、かつ／又は、いつ追い越すか、及び／又は、仮想道路車両７の追い越しに対して、どのように、かつ／又は、防御するかに関する運転の提案を、運転者ＤＲに提供するステップを更に含む。言い換えれば、インタフェース装置１８は、走路１０、１９の所与の区分において、レース相手の車両を追い越すために行うべき操作を、運転者ＤＲに提案するように構成される。

非限定的な実施形態によれば、本方法は、現実の道路車両３の横方向ダイナミクス、及び／又は縦方向ダイナミクスを、それぞれ変更するために実行すべき、１つ又はそれ以上の操作を、インタフェース装置１８を使用して運転者ＤＲに提案する、追加のステップを更に含む。

これが必須ではないが、好ましくは、こうした行うべき操作は、本出願人のイタリア特許出願第１０２０２１００００２５０２２号、及び／又は、第１０２０２１００００２５０３７号の開示に従って提案される。

これが必須ではないが、好ましくは、その代わりに又は加えて、本方法は、インタフェース装置１８によって、以前のラップ走行及び／又は運転者の運転スキルの推定に応じて。運転者の運転の異常を予測することによって、実行すべき１つ又はそれ以上の操作を運転者ＤＲに提案する、追加のステップを更に含む。これに関して、実行すべき操作は、本出願人のイタリア特許出願第１０２０１９００００２３２３２号、及び第１０２０１９００００２３２４４号において、用語「是正措置」によって示されるように提案することができる。

更に、その代わりに又は加えて、運転者ＤＲの運転技術及び提案された操作は、本出願人のイタリア特許出願第１０２０１９００００２３２５９号に開示されているように処理される。

図１の好ましいが非限定的な実施形態によれば、仮想車両７は、仮想運転システム６によって、特にビデオゲームのコンソール１３又はシミュレータ１４を介して、ユーザＵによってリアルタイムで制御される。

本明細書に示されていない他の非限定的な事例では、装置１に関して上述したように、本方法は、前述のメモリサポートに以前に記録されたパフォーマンスに応じて、仮想車両７を制御することを伴う。

本明細書に含まれる開示によれば、車両３が静止しているとき、並びに、車両３が現実の走路１９に沿って実際に走行しているときの両方で、仮想車両７に適用される両方の制御モードを実行することができる。

これが必須ではないが、有利には、本方法は、現実の道路車両３の仮想投影１１と仮想道路車両７との間に、仮想空間ＶＳにおいて接触が起きた場合に、道路車両３によって（特に、インタフェース装置１８によって）、（特に、シート及び／又はステアリングホイールＳＷを、全体的に、又は接触が起こる側で非対称に振動させることによる）触覚フィードバック、（例えば、道路車両３のスピーカから強い衝撃音を発することによる）音響フィードバック、及び／又は、（例えば、前方の衝撃の場合にはブレーキペダルを操作し、後方の衝撃の場合にはアクセルペダルを操作することによる）道路車両の縦方向ダイナミクス、及び／又は、（例えば、ステアリングホイールに接続され、ステアリングホイールを横方向に回すアクチュエータを操作して、道路車両３の軌道を変更することによる）道路車両の横方向ダイナミクスの変化を、運転者ＤＲに提供するステップを更に含む。

更なる非限定的な実施形態によれば、本方法は、少なくとも１つの現実の車両３に対して、複数の仮想車両７をレースさせ、好ましくは、複数の現実の車両３に対して、複数の仮想車両７をレースさせることを伴う。

いくつかの非限定的な実施形態によれば、本方法は、同じ走路における将来のパフォーマンスを改善するために、運転者ＤＲが、例えばスマートフォン上で再び見ることができるように、自身のパフォーマンス／表示を適切なメモリサポートに記憶するステップを更に含む。

使用中に、運転者ＤＲが運転する現実の道路車両３は、ユーザＵが運転する仮想道路車両７とレースを行う。運転者ＤＲは、拡張現実における車両７の投影２０を、ユーザＵは、画面Ｓ上の車両３の投影１１を、それぞれ見ることになる。（図１及び図２に示すように）それぞれの投影は、車両３に対して運転者ＤＲによって実行される操作、及び、例えば、ジョイスティック１６に対してユーザＵによって実行される操作に応じて、リアルタイムで更新される。

図３の非限定的な実施形態は、２台の車両７、及び車両３の投影１１が、仮想走路上で共にレースを行う、仮想空間ＶＳにおけるユーザＵの視点を概略的に示すものである。

反対に、図４の非限定的な実施形態は、現実の走路１９に沿って走行中の、車両３の車室５内での、運転者ＤＲの視点を概略的に示すものである。特に、インタフェース装置１８は、２台の車両７の投影２０を、（例えば、上述したように、フロントガラス２１上、又はウェアラブルバイザ上で）運転者ＤＲに表示する。したがって、投影２０は、現実の走路１９上の拡張現実要素として、運転者ＤＲに表示される。車両７が、仮想的に車両３の後方にある場合、ドアミラー２３上に投影することによって、車両７を表示することができる。

図５及び図６の非限定的な実施形態は、２つの異なるレース状況を示すものである。

特に、図５の非限定的な実施形態は、ステアリングホイールＳＷを反時計回り方向に回転させる運転者ＤＲを示しており、これにより、現実の走路１９上での車両３の左側への移動が決定されるだけでなく、仮想空間ＶＳにおける、仮想走路１０上のその投影１１の、対応する移動も決定される。特に、これらの移動は、比例的に相当するものである

一方、図６の非限定的な実施形態は、仮想車両７と、現実の車両３の投影１１との間で、横方向の接触が起こった状況を、概略的に示すものである。この場合、図４に示され、上述したアクチュエータ手段２４は、車両３において、触覚フィードバック、及び動的な種類のフィードバックの、両方のフィードバックを決定する。詳細には、道路車両３の右側領域における衝撃により、ステアリングホイールＳＷが振動する。同時に、ステアリングホイールＳＷは、衝撃のために車両３を左にシフトさせるように、アクチュエータ手段２４によって反時計回り方向にわずかに動かされ、したがって実際のわずかな衝撃を部分的にシミュレートする。

いくつかの非限定的な実施形態によれば、仮想車両７は、例えば、非代替性トークン（ＮＦＴ：Ｎｏｎ－ＦｕｎｇｉｂｌｅＴｏｋｅｎ）で認証された、唯一のモデルである。

同時に、限定するものではないが、仮想空間における現実の車両の仮想投影１１は、現実の車両３に対応するＮＦＴであることが好ましい。

上述した本発明は、特定の実施形態に関するものであるが、その保護範囲は、例えば、様々な種類の現実の道路車両又は仮想道路車両、投影１１及び投影２０の様々な表現、二次元仮想空間、様々なインタフェース又は通信システムなど、添付の特許請求の範囲によって対象とされる、すべての変形、変更、又は簡略化も含むため、上述した実施形態に限定されると見なされるべきではない。

上述した装置、車両、及び方法は、多くの利点を有する。

第１に、それらによって、様々なユーザが世界の異なる国からレースに参加することが可能となり、したがって、高性能道路車両を所有するユーザであっても、移動しなければならないという問題が解決される。

更に、高性能道路車両を購入する余裕がなかったユーザが、知人が運転する可能性のある現実の車両と、走路でレースを行うことができる。

本発明の更なる利点は、運転者が、世界中からの他のユーザとだけでなく、自身の、又は仲間の、又は著名な運転者の過去のパフォーマンスともレースを行うことが可能となることにある。

加えて、上述した開示によれば、現実世界と仮想世界との間で現象を交換するおかげで、このレースは大いに臨場感のあるものであり、したがって運転者ＤＲが、最大限に本物のようなレースを体験することを可能にする。

最後に、レースは運転者ＤＲよりも遠隔ユーザＵにとって実質的に容易であるため、遠隔ユーザＵは加速度を受けず、接触の場合にも何らリスクも負わない。運転者ＤＲは、どのように、いつ追い越しを行うか、又は単にどのようにミスを回避するかについて、インタフェース装置１８を介して、車両３から提供される提案によって更に支援されるため、先行車両との差を縮める、又は後続車両を引き離すことになる。

１ 装置
２ 現実の運転システム
３ 現実の道路車両
４ 車輪
５ 車室
６ 仮想運転システム
７ 仮想道路車両
８ 通信システム
９ 制御システム
１０ 仮想走路
１１ 現実の車両の投影
１２ 制御ユニット
１３ コンソール
１４ シミュレータ
１５ インタフェースシステム
１６ ジョイスティック
１７ コクピット
１８ インタフェース装置
１９ 現実の走路
２０ 仮想車両の投影
２１ フロントガラス
２２ 伝送要素
２３ サイドミラー
２４ アクチュエータ手段
２５ 位置特定システム
２６ 慣性計測ユニット
ＤＲ 運転者
Ｐ’ 仮想車両の位置
Ｐ 現実の車両の投影の位置
Ｓ 画面
ＳＷ ステアリングホイール
ＶＤ 車両データ
ＶＳ 仮想空間

Claims (18)

1. 少なくとも１台の第１の道路車両（３）及び第２の道路車両（７）が互いにレースを行うための自動車レース方法であって、前記第１の道路車両（３）が現実の車両であり、前記第２の道路車両（７）が仮想車両であり、
   前記第１の道路車両（３）の仮想投影（１１）、及び前記第２の道路車両（７）が、共にレースを行う仮想走路（１０）を備える、仮想空間（ＶＳ）を定義するステップと、
   運転者（ＤＲ）によって前記第１の道路車両（３）に与えられた操作に従って、前記仮想空間（ＶＳ）における、前記第１の道路車両（３）の前記仮想投影（１１）を移動させるステップと、
   少なくとも、前記仮想走路（１０）上の前記第１の道路車両（３）の前記投影（１１）の位置（Ｐ）に対する、前記仮想走路（１０）上の前記第２の道路車両（７）の位置（Ｐ’）を示すインタフェース装置（１８）によって、前記仮想空間（ＶＳ）における、前記第２の道路車両（７）の移動に関するデータを、前記運転者（ＤＲ）に送信するステップと、を含み、
   前記第２の道路車両（７）が、ビデオゲーム又はシミュレータを介して、ユーザ（Ｕ）によってリアルタイムで運転される、方法。
2. 前記第１の道路車両（３）の前記仮想投影（１１）が、前記仮想空間（ＶＳ）において、前記仮想走路（１０）に対応する現実の走路（１９）上の、前記道路車両（３）の現実の移動に従って移動される、請求項１に記載の方法。
3. 前記インタフェース装置（１８）が、前記現実の走路（１９）上の、前記第２の道路車両（７）の仮想投影（２０）を、拡張現実装置によって、前記運転者（ＤＲ）に示す、請求項１に記載の方法。
4. 前記現実の走路（１９）に対する第１の道路車両（３）の前記位置（Ｐ）を周期的に検出し、その結果、前記仮想走路（１０）に対する前記第１の道路車両（３）の前記仮想投影（１１）の前記位置（Ｐ）を周期的に更新するステップと、
   前記仮想走路（１０）に対する前記第２の道路車両（７）の前記位置（Ｐ’）を周期的に検出し、それに応じて、前記現実の走路（１９）に対する前記第２の道路車両（７）の前記仮想投影（２０）の位置（Ｐ’）を周期的に更新するステップを含む、請求項２に記載の方法。
5. 前記第１の道路車両（３）及び前記第２の道路車両（７）の、前記仮想投影（１１、２０）の前記位置（Ｐ、Ｐ’）を周期的に更新する前記ステップが、特に、無線通信システム（８）を介してリアルタイムでデータを交換することによって行われる、請求項４に記載の方法。
6. 前記第１の道路車両（３）及び／又は前記第２の道路車両（７）の動的データを自動的かつ周期的に検出し、それを使用して、前記第１の道路車両（３）の前記仮想投影（１１）、及び／又は、前記第２の道路車両（７）の前記仮想投影（２０）の、向き及びダイナミクスを自動的かつ周期的に更新するステップを更に含む、請求項４に記載の方法。
7. 前記第２の道路車両（７）を、どのように、及び／若しくは、いつ追い越すか、並びに／又は、前記第２の道路車両（７）の追い越しに対して、どのように、及び／若しくは、いつ防御するかに関する運転の提案を、前記運転者（ＤＲ）に提供するステップを含む、請求項６に記載の方法。
8. 前記インタフェース装置（１８）によって、前記第１の道路車両（３）の横方向及び／又は縦方向のダイナミクスをそれぞれ変化させるために実行すべき１つ又はそれ以上の操作を、特に、過去のラップ走行、及び／又は、前記運転者（ＤＲ）の運転スキルの推定に応じて、前記運転者（ＤＲ）の運転の異常を予測することによって、前記運転者（ＤＲ）に提案する更なるステップを更に含む、請求項６に記載の方法。
9. 前記仮想空間（ＶＳ）において、前記第１の道路車両（３）の前記仮想投影（１１）と前記第２の道路車両（７）との間に接触が起きた場合に、前記第１の道路車両（３）を介して、触覚、音響のフィードバックが前記運転者（ＤＲ）に提供され、かつ／又は、前記道路車両の前記縦方向及び／又は横方向ダイナミクスの変化が生成される、請求項１に記載の方法。
10. 自動車レース用の装置（１）であって、
    現実の第１の道路車両（３）を含む、現実の運転システム（２）と、
    仮想の第２の道路車両（７）を含む、仮想運転システム（６）と、
    前記現実の運転システム（２）と前記仮想運転システム（６）との間でデータを交換するように構成された、前記現実の運転システム（２）と前記仮想運転システム（６）との間の通信システム（８）と、
    仮想空間（ＶＳ）を定義するように構成された制御システム（９）であって、前記第１の道路車両（３）の仮想投影（１１）、及び前記第２の道路車両（７）を共にレースさせる仮想走路（１０）を備える、制御システム（９）と、を備え、
    少なくとも前記第１の道路車両（３）及び前記第２の道路車両（７）に、互いにレースを行わせるように構成されており、
    前記第１の道路車両（３）が、運転者（ＤＲ）によって前記第１の道路車両（３）に与えられた操作に応じた、複数の車両データ（ＶＤ）を検出して、前記制御システム（９）に送信するように構成された、制御ユニット（１２）を備え、
    前記制御システム（９）が、前記運転者（ＤＲ）によって前記第１の道路車両（３）に与えられた操作に応じて、前記仮想空間（ＶＳ）における前記第１の道路車両（３）の前記仮想投影（１１）を移動させるように構成されており、
    前記第２の道路車両（７）が、ビデオゲーム又はシミュレータを介して、ユーザ（Ｕ）によってリアルタイムで運転されるように構成される、装置（１）。
11. 前記現実の運転システム（２）が、少なくとも、前記仮想走路（１０）上の前記第１の道路車両（３）の前記投影（１１）の位置に対する、前記第２の道路車両（７）の前記仮想走路（１０）上の位置（Ｐ’）を示すように構成された、インタフェース装置（１８）を備える、請求項１０に記載の装置（１）。
12. 前記通信システム（８）が、センチメートル波又はミリメートル波の形態でデータを送信及び／又は受信するように構成された、無線データ伝送要素（２２）を備える、請求項１０に記載の装置（１）。
13. 前記インタフェース装置（１８）が、現実の走路（１９）上の前記第２の道路車両（７）の仮想投影（２０）を、前記運転者（ＤＲ）に示すように構成された拡張現実装置であり、特に、前記第２の道路車両（７）の前記仮想投影（２０）が、リアルタイムで周期的に更新される、請求項１０に記載の装置（１）。
14. 前記仮想運転システム（６）が、ビデオゲーム、コンソール、シミュレータ、又は過去に記録されたパフォーマンスが記憶されるメモリサポートを備える、請求項１０に記載の装置（１）。
15. 前記仮想空間（ＶＳ）において、前記第１の道路車両（３）の前記仮想投影（１１）と、前記第２の道路車両（７）との間の接触がある場合に、触覚、及び／又は、音響、及び／又は、光によるフィードバック、及び／又は、前記道路車両の縦方向及び／又は横方向ダイナミクスの変化を、前記運転者（ＤＲ）に提供するように構成されたアクチュエータ手段（２４）を、前記第１の道路車両（３）が備える、請求項１０に記載の装置（１）。
16. 道路車両（３）であって、
    そのうちの少なくとも一対が駆動輪である、４つの車輪と、
    運転者（ＤＲ）によって前記道路車両（３）に与えられた操作に応じたものである、複数の車両データを検出して、制御システム（９）に送信するように構成された制御ユニット（１２）と、
    仮想走路（１０）上の、前記道路車両（３）の投影（１１）の位置に対する、仮想道路車両（７）の、少なくとも仮想走路（１０）上の位置を示すように構成された、インタフェース装置（１８）と、を備える道路車両（３）。
17. 前記制御ユニット（１２）が、現実の走路（１９）上の前記道路車両（３）の位置を特定するためのシステム（２５）、及び／又は、前記道路車両（３）のダイナミクスを検出するための慣性計測ユニット（２６）を備える、請求項１６に記載の車両。
18. 前記インタフェース装置（１８）が、前記道路車両（３）が走行する現実の走路（１９）上に、前記第２の道路車両（７）の投影（２０）を行うように構成された拡張現実装置である、請求項１６に記載の車両。

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