JP2023133158A - 制御装置、光学機器および制御方法 - Google Patents
制御装置、光学機器および制御方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2023133158A JP2023133158A JP2023022055A JP2023022055A JP2023133158A JP 2023133158 A JP2023133158 A JP 2023133158A JP 2023022055 A JP2023022055 A JP 2023022055A JP 2023022055 A JP2023022055 A JP 2023022055A JP 2023133158 A JP2023133158 A JP 2023133158A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- image
- amount
- correction
- shake
- ratio
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 title claims abstract description 57
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims description 23
- 238000012937 correction Methods 0.000 claims abstract description 240
- 230000006641 stabilisation Effects 0.000 claims description 106
- 238000011105 stabilization Methods 0.000 claims description 106
- 238000003384 imaging method Methods 0.000 claims description 47
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 37
- 238000002955 isolation Methods 0.000 claims description 22
- 230000000087 stabilizing effect Effects 0.000 claims description 18
- 230000004044 response Effects 0.000 claims description 9
- 238000012545 processing Methods 0.000 claims description 5
- 230000035945 sensitivity Effects 0.000 description 43
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 14
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 5
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 5
- 230000008569 process Effects 0.000 description 5
- 230000008859 change Effects 0.000 description 3
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 3
- 230000001133 acceleration Effects 0.000 description 2
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 2
- 238000002360 preparation method Methods 0.000 description 2
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 2
- 230000002123 temporal effect Effects 0.000 description 2
- 230000004075 alteration Effects 0.000 description 1
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 1
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 1
- 238000013016 damping Methods 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Adjustment Of Camera Lenses (AREA)
- Studio Devices (AREA)
Abstract
【課題】レンズ防振とセンサ防振の双方を用いて振れ量に応じた適切な像振れ補正を行う。【解決手段】防振制御装置は、検出された振れ量に対して、補正光学系114を移動させて像振れを補正する第1の防振手段および撮像素子104を移動させて像振れを補正する第2の防振手段の駆動を制御する。補正光学系の移動量に対する像振れ残りに関する第1の情報、撮像素子の移動量に対する像振れ残りに関する第2の情報、第1の防振手段の最大の像振れ補正可能量に関する第3の情報および第2の防振手段の最大の像振れ補正可能量に関する第4の情報を取得する取得手段215と、第1および第2の防振手段の補正比率を設定する設定手段215とを有する。設定手段は、補正比率として、第1および第2の情報に基づいて第1の比率を設定するとともに、第3および第4の情報に基づいて第2の比率を設定し、振れ量に応じて第1の比率と第2の比率を切り替える。【選択図】図2
Description
本発明は、撮像に際して光学的に像振れを低減(補正)する防振機能を制御する制御装置に関する。
撮像装置の振れ(カメラ振れ)による像振れを光学的に補正する光学防振方式には、補正レンズを光軸に対して移動させるレンズシフト方式(以下、OISという)と撮像素子を光軸に対して移動させるセンサシフト方式(以下、IISという)がある。また、これらOISとIISの両方を用いて光学防振を行うカメラシステムが特許文献1に開示されている。特許文献1には、OISとIISによる補正比率を適切に設定することで、カメラシステム全体としてより大きなカメラ振れに対して良好な防振性能を得る方法が開示さされている。
撮像素子上に被写体像を形成する撮像光学系は一般に歪曲収差を有する。このため、カメラ振れによって撮像装置の姿勢が変化すると、歪曲収差の影響によって中心部(光軸付近)と周辺部での像点移動量が異なる。
また、OISによる補正レンズの移動(偏心)によって偏心歪曲が発生する。このため、OISでも、中心部と周辺部での像点移動量に差が生じる。一方、IISによって撮像素子を移動させても、中心部と周辺部の像点移動量は同量である。このため、カメラ振れによって生じる中心部の像点移動量に合わせてIISを行うと、周辺部では像振れが残る。
さらにカメラ振れによって生じる歪曲収差由来の像点移動量とOISによる偏心歪曲由来の像点移動量とが異なる場合に、中心部の像点移動量に合わせて補正を行っても、周辺部では適切な像振れ補正を行えない。
したがって、OISとIISの双方を用いても、中心部と周辺部の双方で像振れを良好に補正することが難しい。
本発明は、OISとIISの双方を用いて振れ量に応じた適切な像振れ補正を行えるようにした制御装置およびこれを備えた光学機器等を提供する。
本発明の一側面としての制御装置は、検出された振れ量に対して、撮像光学系の少なくとも一部を構成する補正光学系を移動させて像振れを補正する第1の防振手段および撮像光学系により形成された被写体像を撮像する撮像素子を移動させて像振れを補正する第2の防振手段の駆動を制御する。該制御装置は、補正光学系の移動量に対する像振れ残りに関する第1の情報、撮像素子の移動量に対する像振れ残りに関する第2の情報、第1の防振手段の最大の像振れ補正可能量に関する第3の情報および第2の防振手段の最大の像振れ補正可能量に関する第4の情報を取得する取得手段と、第1および第2の防振手段の補正比率を設定する設定手段とを有する。設定手段は、補正比率として、第1および第2の情報に基づいて第1の比率を設定するとともに、第3および第4の情報に基づいて第2の比率を設定し、振れ量に応じて第1の比率と第2の比率を切り替えることを特徴とする。なお、上記制御装置を備えた光学機器も、本発明の他の一側面を構成する。
また、本発明の他の一側面としての防振制御方法は、検出された振れ量に対して、撮像光学系の少なくとも一部を構成する補正光学系を移動させて像振れを補正する第1の防振手段および撮像光学系により形成された被写体像を撮像する撮像素子を移動させて像振れを補正する第2の防振手段の駆動を制御する方法である。該防振制御方法は、補正光学系の移動量に対する像振れ残りに関する第1の情報、撮像素子の移動量に対する像振れ残りに関する第2の情報、第1の防振手段による最大の像振れ補正可能量に関する第3の情報および第2の防振手段の最大の像振れ補正可能量に関する第4の情報を取得するステップと、第1および第2の防振手段の補正比率を設定するステップとを有る。補正比率として、第1および第2の情報に基づいて第1の比率を設定するとともに、第3および第4の情報に基づいて第2の比率を設定し、振れ量に応じて第1の比率と第2の比率を切り替えることを特徴とする。なお、コンピュータに上記防振制御方法に従う処理を実行させるプログラムも、本発明の他の一側面を構成する。
本発明の他の一側面としての制御装置は、検出された振れ量に対して、撮像光学系の少なくとも一部を構成する補正光学系を移動させて像振れを補正する第1の防振手段および撮像光学系により形成された被写体像を撮像する撮像素子を移動させて像振れを補正する第2の防振手段の駆動を制御する。該制御装置は、像振れを補正する方向に第1の防振手段を移動させ、かつ像振れを補正する方向と反対の方向に第2の防振手段を移動させる第1の防振制御と、像振れを補正する方向に第1の防振手段および第2の防振手段を移動させる第2の防振制御とを切り替えて防振制御を行う制御手段を有する。制御手段は、振れ量に応じて第1の防振制御と第2の防振制御を切り替えることを特徴とする。
本発明によれば、第1の防振手段(OIS)と第2の防振手段(IIS)の双方を用いて、振れ量に応じた適切な像振れ補正を行うことができる。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
まず本発明の実施例の説明に先立って、実施例に対する比較例(前提技術例)について説明する。
図1は、比較例における撮像システムの構成を示している。撮像システムは、第1の光学機器としての交換レンズ101と、該交換レンズ101が着脱可能および通信可能に接続される第2の光学機器としてのカメラ本体100とにより構成される。カメラ本体100は、カメラMPU102、操作部103、撮像素子104、カメラ側接点端子105、カメラ側ジャイロセンサ106、加速度センサ109および背面ディスプレイ116を有する。
カメラMPU102は、カメラ本体100および交換レンズ101の制御全体を司るコントローラであり、後述する操作部103からの入力に応じて、AE、AFおよび撮像等の様々な動作を制御する。カメラMPU102は、カメラ側接点端子105および交換レンズ101に設けられたレンズ側接点端子112を通じてレンズMPU110との間で各種命令や情報を通信する。カメラ側接点端子105およびレンズ側接点端子112には、カメラ本体100から交換レンズ101に対して電源を供給するための電源端子も含まれている。
操作部103は、各種撮像モードの設定を行うモードダイヤルや、撮像準備動作や撮像の開始を指示するためのレリーズボタン等を有する。レリーズボタンの半押し操作によって第1スイッチ(SW1)がオンになり、全押し操作により第2スイッチ(SW2)がオンになる。SW1のオンに応じて撮像準備動作としてのAEおよびAFが行われ、SW2のオンに応じてAE設定の確定、AFの停止などが行われると共に、撮像(露光)の開始が指示される(SW2-1のオン)。該指示から所定時間後に実際の露光が開始される(SW2-2のオン)。SW2-1およびSW2-2は、設定された露光時間が経過し、撮像が終了したタイミングでオフされる。SW1およびSW2-1、SW2-2のオフ/オンは、通信によりカメラMPU102からレンズMPU110に通知される。
撮像素子104は、CCDセンサやCMOSセンサ等の光電変換素子により構成され、後述する撮像光学系により形成される被写体像を光電変換して撮像信号を生成する。カメラMPU102は、撮像素子104からの撮像信号を用いて映像信号を生成する。
カメラ側ジャイロセンサ106は、手振れ等によるカメラ本体100に加わる角度振れ(カメラ振れ)を検出してカメラ振れ検出信号としての角速度信号を出力する振れセンサである。カメラMPU102は、角速度信号と、後述するIIS補正比率に基づいて撮像素子アクチュエータ107を駆動して、撮像素子104を後述する撮像光学系の光軸に直交する方向に移動させる。これにより、カメラ振れに伴う像振れを低減(補正)する。この際、カメラMPU102は、撮像素子位置センサ108により検出される撮像素子104の位置(移動中心である光軸上の位置からの移動量)が目標位置に近づくように撮像素子アクチュエータ107のフィードバック制御を行う。これにより、撮像素子104の移動による像振れ補正、すなわちセンサ防振(以下、IISという)を行う。
加速度センサ109は、カメラ本体100の姿勢を検出したり、カメラ振れのうち前述したカメラ側ジャイロセンサ106では検出が難しいシフト振れを検出したりするのに用いられる。表示手段としての背面ディスプレイ116は、カメラMPU102が撮像素子104からの撮像信号を用いて生成した映像信号に対応する映像を表示する。撮像前においては、ユーザは表示される映像をファインダ映像(ライブビュー映像)として観察することができる。また、撮像後には、背面ディスプレイ116に撮像により生成された記録用の静止画または動画を表示することができる。本説明にいう「撮像」とは、記録用撮像を意味する。
交換レンズ101は、不図示の撮像光学系と、前述したレンズMPU110、レンズ側接点端子112およびレンズ側ジャイロセンサ111を有する。レンズ側ジャイロセンサ111は、交換レンズ101の角度振れ(レンズ振れ)を検出して角速度信号としてのレンズ振れ検出信号を出力する振れセンサである。
レンズMPU110は、レンズ振れ検出信号と後述するOIS補正比率に基づいてレンズアクチュエータ113を駆動して、撮像光学系の少なくとも一部を構成する補正光学系としての補正レンズ114を撮像光学系の光軸に直交する方向に移動させる。この際、レンズMPU110は、レンズ位置センサ115により検出される補正レンズ114の位置(移動中心である光軸上の位置からの移動量)が目標位置に近づくようにレンズアクチュエータ113のフィードバック制御を行う。これにより、像振れ補正レンズ114の移動による像振れ補正、すなわちレンズ防振(以下、OISという)を行う。
レンズアクチュエータ113および補正レンズ114が第1の防振手段に相当し、撮像素子アクチュエータ107および撮像素子104が第2の防振手段に相当する。
図2は、本比較例の撮像システムにおける防振システムの構成を示している。防振システムは、防振制御装置(制御装置)としてOISとIISを含む防振システム全体の制御を司るレンズ防振制御部209と、レンズ防振制御部209とともにIISを制御するカメラ防振制御部201とを有する。レンズ防振制御部209はレンズMPU110内に設けられ、カメラ防振制御部201はカメラMPU102内に設けられている。なお、レンズ防振制御部209に代わってカメラ防振制御部201が防振制御装置(制御装置)として防振システム全体の制御を司る構成を採用してもよい。
カメラ防振制御部201において、カメラジャイロオフセット除去部202は、カメラ本体100に搭載されたカメラ側ジャイロセンサ106により検出された角速度信号からオフセット成分を除去する。カメラ側角度変換部203は、カメラジャイロオフセット除去部202から出力された角速度信号を角度信号に変換する。
カメラ情報記憶部204は、IIS駆動情報およびIIS敏感度情報を記憶している。IIS駆動情報は、撮像素子104の最大駆動量等の駆動に関する情報である。IIS敏感度情報は、撮像素子104の所定移動量(単位移動量)に対する撮像面上での中心部から周辺部にかけての像高ごとの像点の移動量(以下、像点移動量という)、すなわち防振敏感度(IIS敏感度)に関する情報である。図8は、IIS敏感度と、中心部の像点移動量が1となるカメラ振れが生じた場合の像高ごとの像点移動量である像振れ量と、撮像素子104を中心部の像振れを補正するために駆動したときの中心部よりも周辺側での像高ごとの補正すべき像振れの残り量であるIIS周辺補正残り量を示している。図8では、像振れ量は、中心部から像高が高くなるほど増加する。IIS敏感度は、像高によらず一定である。この結果、像振れ量からIIS敏感度を差し引いたIIS周辺補正残り量は、中心部から像高が高くなるほど増加する。
IIS敏感度情報は、図8に示したIIS敏感度自体を示す情報であってもよいし、IIS敏感度に変換可能な情報やIIS敏感度を算出する関数であってもよい。また、IIS敏感度情報は、図8に示したIIS周辺補正残り量を示す情報であってもよい。さらにIIS敏感度情報は、後述するIIS補正比率を示す情報であってもよい。IIS周辺補正残り量およびIIS補正比率は、IIS敏感度によって決まるので、いずれもIIS敏感度に関する情報である。IIS駆動情報およびIIS敏感度情報は、カメラ送信部205を介してレンズ防振制御部209に送信される。
カメラ側協調制御部207は、レンズ防振制御部209からカメラ受信部206を介して後述するIIS補正比率の情報を受信して保持する。撮像素子駆動制御部208は、カメラ側角度変換部203からの角度信号とカメラ側協調制御部207から出力されるIIS補正比率に応じて、撮像素子104を駆動するためのIIS駆動信号を生成する。IIS駆動信号を受けた撮像素子アクチュエータ107は、撮像素子104を光軸に直交する方向に駆動する。
レンズ防振制御部209において、レンズジャイロオフセット除去部210は、交換レンズ101に搭載されたレンズ側ジャイロセンサ111により検出された角速度信号からオフセット成分を除去する。レンズ側角度変換部211は、レンズジャイロオフセット除去部210から出力された角速度信号を角度信号に変換する。
レンズ情報記憶部212は、OIS駆動情報およびOIS敏感度情報を記憶している。OIS駆動情報は、補正レンズ114の最大駆動量等の駆動に関する情報である。OIS敏感度情報は、補正レンズ114の所定移動量(単位移動量)に対する撮像面上での中心部から周辺部にかけての像高ごとの像点移動量、すなわち防振敏感度(OIS敏感度)に関する情報である。図8は、OIS敏感度と、前述した像振れ量と、補正レンズ114を中心部の像振れを補正するために駆動したときの中心部よりも周辺側での像高ごとの補正すべき像振れの残り量であるOIS周辺補正残り量を示している。図8では、OIS敏感度は中心部から像高が高くなるほど増加する。この結果、像振れ量からOIS敏感度を差し引いたOIS周辺補正残り量は、中心部から像高が高くなるほど増加するが、IIS周辺補正残り量に比べて少なくなる。
OIS敏感度情報は、図8に示したOIS敏感度自体を示す情報であってもよいし、OIS敏感度に変換可能な情報やOIS敏感度を算出する関数であってもよい。また、OIS敏感度情報は、図8に示したOIS周辺補正残り量を示す情報であってもよい。さらにOIS敏感度情報は、後述するOIS補正比率を示す情報であってもよい。OIS周辺補正残り量およびOIS補正比率は、OIS敏感度によって決まるので、いずれもOIS敏感度に関する情報である。
なお、OIS敏感度情報やIIS敏感度情報は、撮像光学系のズーム状態やフォーカスレンズの位置に応じて異なる情報であってもよい。
レンズ側協調制御部(取得手段および設定手段)215は、レンズ情報記憶部212からOIS駆動情報とOIS敏感度情報を読み出す。さらにレンズ側協調制御部215は、カメラ防振制御部201からレンズ受信部214を介してIIS駆動情報とIIS敏感度情報を受信する。レンズ側協調制御部215は、OIS駆動情報およびIIS駆動情報と、像振れ量とOIS敏感度情報およびIIS敏感度情報とからそれぞれ算出されるOIS周辺補正残り量(第1の情報)およびIIS周辺補正残り量(第2の情報)とに基づいて、OISとIISがそれぞれ補正する像振れ量の比率であるOIS補正比率とIIS補正比率を演算して決定する。レンズ側協調制御部215は、決定したOIS補正比率を補正レンズ駆動制御部216に出力する。さらにレンズ側協調制御部215は、決定したIIS補正比率の情報をレンズ送信部213を介してカメラ防振制御部201(カメラ側協調制御部207)に送信する。
補正レンズ駆動制御部216は、レンズ側角度変換部211からの角度信号とレンズ側協調制御部215からのOIS補正比率に応じて、補正レンズ114を駆動するためのOIS駆動信号を生成する。OIS駆動信号を受けたレンズアクチュエータ113は、補正レンズ114を光軸に直交する方向に駆動する。
以上の防振システムの動作は、撮像システムの電源が投入された後に常時行われるようにしてもよいし、撮像が行われている期間のみ行われるようにしてもよい。また、電源が投入された後の撮像が行われていない期間には、IISまたはOISのいずれか一方のみを駆動するようにしてもよいし、防振システムの動作を停止するようにしてもよい。
図3のフローチャートは、レンズ防振制御部209(レンズ側協調制御部215)およびカメラ防振制御部201(カメラ側協調制御部207)が行う防振制御処理(防振制御方法)を示している。コンピュータとしてのレンズ防振制御部209およびカメラ防振制御部201は、プログラムに従って本処理を実行する。図中のSはステップを意味する。
撮像システムの電源が投入されてカメラMPU102とレンズMPU110が初期動作を行った後、レンズ防振制御部209とカメラ防振制御部201は本処理を開始する。
まずステップS301において、レンズ防振制御部209は、レンズ情報記憶部212からOIS駆動情報とOIS敏感度情報を読み出すとともに、カメラ防振制御部201からIIS駆動情報とIIS敏感度情報を受信する。
次にステップS302において、レンズ防振制御部209は、OIS補正比率A、B、CとIIS補正比率(1-A)、(1-B)、(1-C)を演算する。OIS補正比率とIIS補正比率はそれぞれ、OISとIISからなる防振システム全体による像振れ補正量に対するOISによる像振れ補正量の比率とIISによる像振れ補正量の比率である。OIS補正比率は0から1の間で選択されてもよいし、0以上の値であってもよい。また、OIS補正比率が1より大きくなる場合は、OISによって像振れを過補正し、負のIIS補正比率に応じてIISにより過補正分が戻される。具体的なOIS補正比率の例については後述する。
なお、OIS補正比率AとIIS補正比率(1-A)が第1の比率に、OIS補正比率CとIIS補正比率(1-C)が第2の比率に、OIS補正比率BとIIS補正比率(1-B)が第3の比率にそれぞれ相当する。
次にステップS303において、レンズ防振制御部209は、防振システム全体よる像振れ補正量aを演算する。具体的には、レンズ防振制御部209は、レンズ側角度変換部211からの角度信号から像振れ補正量aを演算する。このとき、カメラ防振制御部201も、カメラ側角度変換部203からの角度信号から像振れ補正量aを演算する。
次にステップS304において、レンズ防振制御部209は、像振れ補正量aの絶対値と閾値(第1の所定値)TH1とを比較する。像振れ補正量aの絶対値が閾値TH1より小さい場合は、レンズ防振制御部209は、ステップS306において像振れ補正量aとOIS補正比率Aから補正レンズ114の駆動量(以下、OIS駆動量という)を演算し、該OIS駆動量に対応するOIS駆動信号を生成する。これにより、OIS補正比率AでのOISが行われる。また、このときレンズ防振制御部209は、カメラ防振制御部201にIIS補正比率(1-A)を送信する。カメラ防振制御部201は、ステップS307において、像振れ補正量aと受信したIIS補正比率(1-A)から撮像素子104の駆動量(以下、IIS駆動量という)を演算し、該IIS駆動量に対応するIIS駆動信号を生成する。これにより、IIS補正比率(1-A)でのIISが行われる。
また、ステップS304において像振れ補正量aの絶対値が閾値TH1以上である場合は、レンズ防振制御部209はステップS305において像振れ補正量aの絶対値と閾値(第2の所定値)TH2とを比較する。閾値TH2は閾値TH1よりも大きな値である。像振れ補正量aの絶対値が閾値TH2以上である場合は、レンズ防振制御部209は、ステップS310において像振れ補正量aとOIS補正比率CからOIS駆動量を演算し、該OIS駆動量に対応するOIS駆動信号を生成する。これにより、OIS補正比率CでのOISが行われる。また、このときレンズ防振制御部209は、カメラ防振制御部201にIIS補正比率(1-C)を送信する。カメラ防振制御部201は、ステップS311において、像振れ補正量aと受信したIIS補正比率(1-C)からIIS駆動量を演算し、該IIS駆動量に対応するIIS駆動信号を生成する。これにより、IIS補正比率(1-C)でのIISが行われる。
ステップS305において像振れ補正量aの絶対値が閾値TH2より小さい場合は、レンズ防振制御部209は、ステップS308において像振れ補正量aとOIS補正比率BからOIS駆動量を演算し、該OIS駆動量に対応するOIS駆動信号を生成する。これにより、OIS補正比率BでのOISが行われる。また、このときレンズ防振制御部209は、カメラ防振制御部201にIIS補正比率(1-B)を送信する。カメラ防振制御部201は、像振れ補正量aと受信したIIS補正比率(1-B)からIIS駆動量を演算し、該IIS駆動量に対応するIIS駆動信号を生成する。これにより、IIS補正比率(1-B)でのIISが行われる。
ステップS312では、レンズ防振制御部209は、防振システムの動作を停止するか否かを判定する。具体的には、撮像が終了した場合、ユーザにより防振システムの動作の停止が指示された場合および撮像システム(カメラ本体100)の電源が遮断された場合等に防振システムの動作を停止する。防振システムの動作を継続する場合はステップS303以降の処理を繰り返し、動作を停止する場合は本処理を終了する。
以下、OIS補正比率A、B、CおよびIIS補正比率(1-A)、(1-B)、(1-C)の演算方法について説明する。ここでは、前述したOIS周辺補正残り量LdとIIS周辺補正残り量Cdとの比較結果に応じて各補正比率を算出する場合について説明する。ただし、周辺部におけるOIS敏感度とIIS敏感度の比較結果に応じて各補正比率を算出してもよい。
OIS周辺補正残り量Ldの絶対値がIIS周辺補正残り量Cdの絶対値より小さい場合には、A=1、C=0に設定する。Bは、AとCの間で像振れ補正量aに応じて変化するように、例えば以下の式(1)のように設定する。
B=(TH2-|a|)/(TH2-TH1) (1)
また、IIS周辺補正残り量Cdの絶対値がOIS周辺補正残り量Ldの絶対値より小さい場合には、A=0、C=1に設定する。BはAとCの間で像振れ補正量aに応じて変化するように、例えば以下の式(2)のように設定する。
また、IIS周辺補正残り量Cdの絶対値がOIS周辺補正残り量Ldの絶対値より小さい場合には、A=0、C=1に設定する。BはAとCの間で像振れ補正量aに応じて変化するように、例えば以下の式(2)のように設定する。
B=(|a|-TH1)/(TH2-TH1) (2)
図4は、OIS周辺補正残り量Ldの絶対値がIIS周辺補正残り量Cdの絶対値より小さい場合における像振れ補正量aに対するOIS補正比率A、B、CおよびIIS補正比率(1-A)、(1-B)、(1-C)を示している。横軸は防振システム全体での像振れ補正量(全補正量)aを示し、縦軸は補正比率を示している。また、図5は、図4に示したIIS補正比率A、B、CおよびIIS補正比率(1-A)、(1-B)、(1-C)を用いた場合の全補正量aに対するOISによる像振れ補正量(OIS補正量)とIISによる像振れ補正量(IIS補正量)の時間変化の例を示している。横軸は時間を示し、縦軸は像振れ補正量を示している。
図4は、OIS周辺補正残り量Ldの絶対値がIIS周辺補正残り量Cdの絶対値より小さい場合における像振れ補正量aに対するOIS補正比率A、B、CおよびIIS補正比率(1-A)、(1-B)、(1-C)を示している。横軸は防振システム全体での像振れ補正量(全補正量)aを示し、縦軸は補正比率を示している。また、図5は、図4に示したIIS補正比率A、B、CおよびIIS補正比率(1-A)、(1-B)、(1-C)を用いた場合の全補正量aに対するOISによる像振れ補正量(OIS補正量)とIISによる像振れ補正量(IIS補正量)の時間変化の例を示している。横軸は時間を示し、縦軸は像振れ補正量を示している。
以上説明したように、本比較例では、像振れ補正量(つまりは撮像システムの振れ量)が閾値TH1より小さい場合にはOISとIISのうち周辺補正残り量が小さい方を優先して、すなわち補正比率を大きくして使用する。これにより、中心部の像振れを良好に補正しつつ周辺部の像振れ残り量を低減することができる。一方、像振れ補正量が閾値TH2以上である場合にはOISとIISのうち周辺補正残り量が大きい方を優先して使用する。これにより、撮像システムに大きな振れが加わっても中心部の像振れを良好に補正することができる。さらに、像振れ補正量が閾値TH1以上でTH2より小さい場合には、像振れ補正量に応じて補正比率を徐々に変化させることによりOISとIISの急峻な動作を抑制して制御性を安定させることができる。
本比較例によれば、検出された振れ量に応じてOISおよびIIS補正比率を変更することで、振れ量が小さい場合と大きい場合のそれぞれで適切な像振れ補正を行うことができる。
次に、本発明の実施例について説明する。本実施例におけるカメラ本体100および交換レンズ101の構成と、カメラ防振制御部201およびレンズ防振制御部209の構成や防振制御処理の基本的な部分は上述した比較例と同じである。
本実施例では、OIS補正比率A、B、Cの算出方法が比較例と異なる。具体的には、比較例のように周辺補正残り量の絶対値の大小関係ではなく、像振れ補正量aの絶対値と閾値TH1との大小関係に応じて補正比率を算出する。
OIS補正比率AおよびIIS補正比率(1-A)は、以下の式(3)により算出される。
A=Cd/(Cd-Ld)
1-A=-Ld/(Cd-Ld) (3)
このように、OISまたはIIS周辺補正残り量(つまりは周辺像高での像振れ残りに関する値)とOISおよびIIS周辺補正残り量の差分との比からOIS補正比率Aを算出する。これにより、OISとIISで中心部の像振れを補正し、OISで周辺部の像振れを補正することができる。
1-A=-Ld/(Cd-Ld) (3)
このように、OISまたはIIS周辺補正残り量(つまりは周辺像高での像振れ残りに関する値)とOISおよびIIS周辺補正残り量の差分との比からOIS補正比率Aを算出する。これにより、OISとIISで中心部の像振れを補正し、OISで周辺部の像振れを補正することができる。
OIS補正比率Cについては、OIS補正比率AでのOISにより補正可能な像振れ残り量がIIS補正比率(1-A)でのIISにより補正可能な像振れ残り量よりも先に0になる場合はC=0とし、そうでない場合はC=1とする。すなわち、OISによる最大の像振れ補正可能量(以下、OIS最大補正可能量という)をLαmax、IISによる最大の像振れ補正量(以下、IIS最大補正可能量という)をCαmaxとする。このとき、
Lαmax/A<Cαmax/(1-A)の場合:C=0
Lαmax/A>Cαmax/(1-A)の場合:C=1
とする。
Lαmax/A<Cαmax/(1-A)の場合:C=0
Lαmax/A>Cαmax/(1-A)の場合:C=1
とする。
OIS最大補正可能量Lαmaxに関する情報(第3の情報)とIIS最大補正可能量Cαmaxに関する情報(第4の情報)はそれぞれ、レンズ情報記憶部212とカメラ情報記憶部204に保存されている。これらの情報は、最大補正可能量自体を示す情報であってもよいし、最大補正可能量に変換可能な情報やOISとIISの最大駆動可能量を示す情報であってもよい。
レンズ防振制御部209は、レンズ情報記憶部212から読み出した情報から得られるOIS最大補正可能量Lαmaxとカメラ防振制御部201から受信した情報から得られるIIS最大補正可能量Cαmaxを比較する。そして、この比較結果からOIS補正比率CとIIS補正比率(1-C)を決定する。
OIS補正比率Bについては、AとCの間で像振れ補正量aに応じて変化するように、例えば式(4)を用いて設定する。
B=(C-A)×(|a|-TH1)/(TH2-TH1) (4)
図6(a)、(b)は、本実施例における像振れ補正量aに対するOIS補正比率A、B、CおよびIIS補正比率(1-A)、(1-B)、(1-C)を示している。横軸は防振システム全体での像振れ補正量(全補正量)aを示し、縦軸は補正比率を示している。
B=(C-A)×(|a|-TH1)/(TH2-TH1) (4)
図6(a)、(b)は、本実施例における像振れ補正量aに対するOIS補正比率A、B、CおよびIIS補正比率(1-A)、(1-B)、(1-C)を示している。横軸は防振システム全体での像振れ補正量(全補正量)aを示し、縦軸は補正比率を示している。
図6(a)は、OIS周辺補正残り量LdとIIS周辺補正残り量Cdの符号が互いに逆である場合、つまりOISとIISとで中心部での像点の移動方向が互いに異なる場合のOIS補正比率とIIS補正比率を示している。Aは式(3)により設定され、C=0に設定されている。図7(a)は、図6(a)に示したIIS補正比およびIIS補正比率を用いた場合の全補正量aに対するOIS補正量とIIS補正量の時間変化の例を示している。
図6(b)は、OIS周辺補正残り量LdとIIS周辺補正残り量Cdの符号が互いに同じである場合、つまりOISとIISとで中心部での像点の移動方向が互いに同じである場合のOIS補正比率とIIS補正比率を示している。Aは式(3)により設定され、C=0に設定されている。図7(b)は、図6(b)に示したIIS補正比率A、B、CおよびIIS補正比率(1-A)、(1-B)、(1-C)を用いた場合の全補正量aに対するOIS補正量とIIS補正量の時間変化の例を示している。
また、図9は、像振れ補正量aに対するOIS補正比率A、B、CおよびIIS補正比率(1-A)、(1-B)、(1-C)の他の例を示している。この例では、OIS補正比率Aが式(3)により設定され、C=1に設定されている。
本実施例でも、像振れ補正量が閾値TH1より小さい場合にはOISとIISのうち周辺補正残り量が小さい方を優先して使用することにより、中心部の像振れを良好に補正しつつ周辺部の像振れ残り量を低減することができる。一方、像振れ補正量が閾値TH2以上である場合にはOISとIISのうち最大補正可能量が大きい方を優先して使用することにより、比較例と比べて撮像システムに大きな振れが加わっても中心部の像振れを良好に補正することができる。さらに、像振れ補正量が閾値TH1以上でTH2より小さい場合には、像振れ補正量に応じて補正比率を徐々に変化させることによりOISとIISの急峻な動作を抑制して制御性を安定させることができる。
そして本実施例によれば、検出された振れ量に応じてOISおよびIIS補正比率を切り替えることで、振れ量が小さい場合と大きい場合のそれぞれで適切な像振れ補正を行うことができる。
上記の実施の形態には以下の構成を含む。
(構成1)
検出された振れ量に対して、撮像光学系の少なくとも一部を構成する補正光学系を移動させて像振れを補正する第1の防振手段および前記撮像光学系により形成された被写体像を撮像する撮像素子を移動させて像振れを補正する第2の防振手段の駆動を制御する防振制御装置であって、
前記補正光学系の移動量に対する像振れ残りに関する第1の情報、前記撮像素子の移動量に対する像振れ残りに関する第2の情報、前記第1の防振手段の最大の像振れ補正可能量に関する第3の情報および前記第2の防振手段の最大の像振れ補正可能量に関する第4の情報を取得する取得手段と、
前記第1および第2の防振手段の補正比率を設定する設定手段とを有し、
前記設定手段は、
前記補正比率として、前記第1および第2の情報に基づいて第1の比率を設定するとともに、前記第3および第4の情報に基づいて第2の比率を設定し、
前記振れ量に応じて前記第1の比率と前記第2の比率を切り替えることを特徴とする防振制御装置。
(構成2)
前記設定手段は、前記補正比率を、前記振れ量が第1の所定値より小さいときは前記第1の比率に、前記振れ量が前記第1の所定値より大きな第2の所定値より大きいときは前記第2の比率に切り替えることを特徴とする構成1に記載の防振制御装置。
(構成3)
前記設定手段は、前記振れ量が前記第1の所定値より大きく前記第2の所定値より小さいときの前記補正比率として、前記第1の比率と前記第2の比率との間で前記振れ量に応じて変化する第3の比率を設定することを特徴とする構成2に記載の防振制御装置。
(構成4)
前記設定手段は、前記第1の比率を、前記第1の情報から得られる周辺像高での前記像点移動量に関する第1の値と前記第2の情報から得られる周辺像高での前記像点移動量に関する第2の値とを用いて設定することを特徴とする構成1から3のいずれか1つに記載の防振制御装置。
(構成5)
前記第1および第2の値は、像振れ残り量であることを特徴とする構成4に記載の防振制御装置。
(構成6)
前記設定手段は、前記第1の比率を、前記第1の値および前記第2の値のうち一方と前記第1の値と前記第2の値の差分との比を用いて設定することを特徴とする構成1から5のいずれか1つに記載の防振制御装置。
(構成7)
前記設定手段は、前記第2の比率を、前記第1および第2の防振手段のうち前記最大の像振れ補正可能量が大きい方のみを駆動するように設定することを特徴とする構成1から6のいずれか1つに記載の防振制御装置。
(構成8)
検出された振れ量に対して、撮像光学系の少なくとも一部を構成する補正光学系を移動させて像振れを補正する第1の防振手段および前記撮像光学系により形成された被写体像を撮像する撮像素子を移動させて像振れを補正する第2の防振手段の駆動を制御する制御装置であって、
像振れを補正する方向に前記第1の防振手段を移動させ、かつ像振れを補正する方向と反対の方向に前記第2の防振手段を移動させる第1の防振制御と、像振れを補正する方向に前記第1の防振手段及び前記第2の防振手段を移動させる第2の防振制御とを切り替えて防振制御を行う制御手段を有し、
前記制御手段は、前記振れ量に応じて前記第1の防振制御と第2の防振制御を切り替えることを特徴とする制御装置。
(構成9)
前記第1の防振制御において、前記制御手段は、前記第1の防振手段のみで前記振れ量に対する像振れを補正するための前記第1の防振手段の移動量を上回る移動量で前記第1の防振手段を移動させることを特徴とする構成8に記載の制御装置。
(構成10)
構成1から9のいずれか1つに記載の防振制御装置を備えていることを特徴とする光学機器。
検出された振れ量に対して、撮像光学系の少なくとも一部を構成する補正光学系を移動させて像振れを補正する第1の防振手段および前記撮像光学系により形成された被写体像を撮像する撮像素子を移動させて像振れを補正する第2の防振手段の駆動を制御する防振制御装置であって、
前記補正光学系の移動量に対する像振れ残りに関する第1の情報、前記撮像素子の移動量に対する像振れ残りに関する第2の情報、前記第1の防振手段の最大の像振れ補正可能量に関する第3の情報および前記第2の防振手段の最大の像振れ補正可能量に関する第4の情報を取得する取得手段と、
前記第1および第2の防振手段の補正比率を設定する設定手段とを有し、
前記設定手段は、
前記補正比率として、前記第1および第2の情報に基づいて第1の比率を設定するとともに、前記第3および第4の情報に基づいて第2の比率を設定し、
前記振れ量に応じて前記第1の比率と前記第2の比率を切り替えることを特徴とする防振制御装置。
(構成2)
前記設定手段は、前記補正比率を、前記振れ量が第1の所定値より小さいときは前記第1の比率に、前記振れ量が前記第1の所定値より大きな第2の所定値より大きいときは前記第2の比率に切り替えることを特徴とする構成1に記載の防振制御装置。
(構成3)
前記設定手段は、前記振れ量が前記第1の所定値より大きく前記第2の所定値より小さいときの前記補正比率として、前記第1の比率と前記第2の比率との間で前記振れ量に応じて変化する第3の比率を設定することを特徴とする構成2に記載の防振制御装置。
(構成4)
前記設定手段は、前記第1の比率を、前記第1の情報から得られる周辺像高での前記像点移動量に関する第1の値と前記第2の情報から得られる周辺像高での前記像点移動量に関する第2の値とを用いて設定することを特徴とする構成1から3のいずれか1つに記載の防振制御装置。
(構成5)
前記第1および第2の値は、像振れ残り量であることを特徴とする構成4に記載の防振制御装置。
(構成6)
前記設定手段は、前記第1の比率を、前記第1の値および前記第2の値のうち一方と前記第1の値と前記第2の値の差分との比を用いて設定することを特徴とする構成1から5のいずれか1つに記載の防振制御装置。
(構成7)
前記設定手段は、前記第2の比率を、前記第1および第2の防振手段のうち前記最大の像振れ補正可能量が大きい方のみを駆動するように設定することを特徴とする構成1から6のいずれか1つに記載の防振制御装置。
(構成8)
検出された振れ量に対して、撮像光学系の少なくとも一部を構成する補正光学系を移動させて像振れを補正する第1の防振手段および前記撮像光学系により形成された被写体像を撮像する撮像素子を移動させて像振れを補正する第2の防振手段の駆動を制御する制御装置であって、
像振れを補正する方向に前記第1の防振手段を移動させ、かつ像振れを補正する方向と反対の方向に前記第2の防振手段を移動させる第1の防振制御と、像振れを補正する方向に前記第1の防振手段及び前記第2の防振手段を移動させる第2の防振制御とを切り替えて防振制御を行う制御手段を有し、
前記制御手段は、前記振れ量に応じて前記第1の防振制御と第2の防振制御を切り替えることを特徴とする制御装置。
(構成9)
前記第1の防振制御において、前記制御手段は、前記第1の防振手段のみで前記振れ量に対する像振れを補正するための前記第1の防振手段の移動量を上回る移動量で前記第1の防振手段を移動させることを特徴とする構成8に記載の制御装置。
(構成10)
構成1から9のいずれか1つに記載の防振制御装置を備えていることを特徴とする光学機器。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
100 カメラ本体
101 交換レンズ
104 撮像素子
114 補正レンズ
201 カメラ防振制御
209 レンズ防振制御部
101 交換レンズ
104 撮像素子
114 補正レンズ
201 カメラ防振制御
209 レンズ防振制御部
Claims (12)
- 検出された振れ量に対して、撮像光学系の少なくとも一部を構成する補正光学系を移動させて像振れを補正する第1の防振手段および前記撮像光学系により形成された被写体像を撮像する撮像素子を移動させて像振れを補正する第2の防振手段の駆動を制御する防振制御装置であって、
前記補正光学系の移動量に対する像振れ残りに関する第1の情報、前記撮像素子の移動量に対する像振れ残りに関する第2の情報、前記第1の防振手段の最大の像振れ補正可能量に関する第3の情報および前記第2の防振手段の最大の像振れ補正可能量に関する第4の情報を取得する取得手段と、
前記第1および第2の防振手段の補正比率を設定する設定手段とを有し、
前記設定手段は、
前記補正比率として、前記第1および第2の情報に基づいて第1の比率を設定するとともに、前記第3および第4の情報に基づいて第2の比率を設定し、
前記振れ量に応じて前記第1の比率と前記第2の比率を切り替えることを特徴とする制御装置。 - 前記設定手段は、前記補正比率を、前記振れ量が第1の所定値より小さいときは前記第1の比率に、前記振れ量が前記第1の所定値より大きな第2の所定値より大きいときは前記第2の比率に切り替えることを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
- 前記設定手段は、前記振れ量が前記第1の所定値より大きく前記第2の所定値より小さいときの前記補正比率として、前記第1の比率と前記第2の比率との間で前記振れ量に応じて変化する第3の比率を設定することを特徴とする請求項2に記載の制御装置。
- 前記設定手段は、前記第1の比率を、前記第1の情報から得られる周辺像高での前記像点移動量に関する第1の値と前記第2の情報から得られる周辺像高での前記像点移動量に関する第2の値とを用いて設定することを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
- 前記第1および第2の値は、像振れ残り量であることを特徴とする請求項4に記載の制御装置。
- 前記設定手段は、前記第1の比率を、前記第1の値および前記第2の値のうち一方と前記第1の値と前記第2の値の差分との比を用いて設定することを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
- 前記設定手段は、前記第2の比率を、前記第1および第2の防振手段のうち前記最大の像振れ補正可能量が大きい方のみを駆動するように設定することを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
- 検出された振れ量に対して、撮像光学系の少なくとも一部を構成する補正光学系を移動させて像振れを補正する第1の防振手段および前記撮像光学系により形成された被写体像を撮像する撮像素子を移動させて像振れを補正する第2の防振手段の駆動を制御する制御装置であって、
像振れを補正する方向に前記第1の防振手段を移動させ、かつ像振れを補正する方向と反対の方向に前記第2の防振手段を移動させる第1の防振制御と、像振れを補正する方向に前記第1の防振手段及び前記第2の防振手段を移動させる第2の防振制御とを切り替えて防振制御を行う制御手段を有し、
前記制御手段は、前記振れ量に応じて前記第1の防振制御と第2の防振制御を切り替えることを特徴とする制御装置。 - 前記第1の防振制御において、前記制御手段は、前記第1の防振手段のみで前記振れ量に対する像振れを補正するための前記第1の防振手段の移動量を上回る移動量で前記第1の防振手段を移動させることを特徴とする請求項8に記載の制御装置。
- 請求項1から9のいずれか一項に記載の制御装置を備えていることを特徴とする光学機器。
- 検出された振れ量に対して、撮像光学系の少なくとも一部を構成する補正光学系を移動させて像振れを補正する第1の防振手段および前記撮像光学系により形成された被写体像を撮像する撮像素子を移動させて像振れを補正する第2の防振手段の駆動を制御する制御方法であって、
前記補正光学系の移動量に対する像振れ残りに関する第1の情報、前記撮像素子の移動量に対する像振れ残りに関する第2の情報、前記第1の防振手段による最大の像振れ補正可能量に関する第3の情報および前記第2の防振手段の最大の像振れ補正可能量に関する第4の情報を取得するステップと、
前記第1および第2の防振手段の補正比率を設定するステップとを有し、
前記補正比率として、前記第1および第2の情報に基づいて第1の比率を設定するとともに、前記第3および第4の情報に基づいて第2の比率を設定し、
前記振れ量に応じて前記第1の比率と前記第2の比率を切り替えることを特徴とする制御方法。 - コンピュータに、請求項11に記載の制御方法に従う処理を実行させることを特徴とするプログラム。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US18/179,438 US20230292007A1 (en) | 2022-03-11 | 2023-03-07 | Control apparatus, optical apparatus, and control method |
CN202310221335.5A CN116744113A (zh) | 2022-03-11 | 2023-03-09 | 控制装置、光学装置和控制方法 |
EP23161169.0A EP4280617A1 (en) | 2022-03-11 | 2023-03-10 | Control apparatus, optical apparatus, and control method |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022038676 | 2022-03-11 | ||
JP2022038676 | 2022-03-11 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023133158A true JP2023133158A (ja) | 2023-09-22 |
Family
ID=88065525
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2023022055A Pending JP2023133158A (ja) | 2022-03-11 | 2023-02-16 | 制御装置、光学機器および制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2023133158A (ja) |
-
2023
- 2023-02-16 JP JP2023022055A patent/JP2023133158A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10694109B2 (en) | Imaging apparatus | |
JP6873716B2 (ja) | 像ブレ補正装置およびその制御方法、撮像装置、レンズ装置 | |
JP7451782B2 (ja) | カメラ、レンズ装置、制御方法、およびコンピュータプログラム | |
JP7218207B2 (ja) | カメラ、レンズ装置、制御方法、およびコンピュータプログラム | |
JP7379061B2 (ja) | カメラシステムおよびその制御方法 | |
US9507170B2 (en) | Optical apparatus, interchangeable lens, and method for correcting image blurring | |
US10999509B2 (en) | Systems, methods, and mediums for controlling image stabilization based on imaging condition | |
CN110418053B (zh) | 镜头设备及其控制方法和摄像设备及其控制方法 | |
JP2010078941A (ja) | 像振れ補正装置及び像振れ補正方法 | |
JP5886623B2 (ja) | 撮像装置およびその制御方法 | |
JP7395552B2 (ja) | 制御装置、撮像装置、レンズ装置、制御方法、およびプログラム | |
JP6395401B2 (ja) | 像振れ補正装置およびその制御方法、光学機器、撮像装置 | |
JP2023133158A (ja) | 制御装置、光学機器および制御方法 | |
JP2009063896A (ja) | 撮像装置 | |
JP2023094377A (ja) | 防振制御装置および光学機器 | |
JP2017215350A (ja) | 像ブレ補正装置、光学機器、撮像装置および制御方法 | |
EP4280617A1 (en) | Control apparatus, optical apparatus, and control method | |
JP4845653B2 (ja) | カメラシステム、カメラ本体、交換レンズユニットおよび像ブレ補正方法 | |
JP7387351B2 (ja) | レンズ装置、カメラおよび制御方法、プログラム | |
CN116744113A (zh) | 控制装置、光学装置和控制方法 | |
JP2024076851A (ja) | 制御装置、レンズ装置、撮像装置、カメラシステム、制御方法、及びプログラム | |
JP7119905B2 (ja) | 演算装置、交換レンズ、カメラボディおよび撮像装置 | |
JP2024025579A (ja) | 制御装置、レンズ装置、撮像装置、カメラシステム、制御方法、及びプログラム | |
JP7383413B2 (ja) | レンズ装置、撮像装置、撮像システム、及び制御方法 | |
JP2024040850A (ja) | 制御装置、レンズ装置、撮像装置、カメラシステム、制御方法、及びプログラム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20240827 |