JP2023132350A - コンバイン - Google Patents

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Abstract

【課題】刈取部による刈高さを検出するための構成を備えたコンバインにおいて、分草体の位置を調整しても、刈高さの目標値を再設定する必要をなくし、良好な作業性を得ることを可能とする。【解決手段】走行機体に対して昇降可能に設けられた刈取部と、刈取部の高さを検出するための刈高検出装置40と、を備えたコンバインであって、刈高検出装置40は、上下回動可能に設けられた装置本体41と、装置本体41に対して回動可能に支持された接地体42と、接地体42の回動量を検出する検出センサ43と、を有し、検出センサ43による検出信号に基づいて刈取部の高さを検出するものであり、装置本体41は、刈取部の前部に設けられた分草板21を支持する分草体支持部120に対して設けられており、分草板21は、分草体支持部120に対して位置調整可能に取り付けられている。【選択図】図7

Description

本発明は、高さ調整可能な刈取部を有するコンバインに関する。
一般に、コンバインは、走行機体の前側に刈取部を備えるとともに、走行機体上に脱穀部を備え、走行しながら刈取部による穀稈の刈取りや脱穀部による脱穀等を行う。従来、コンバインには、刈取部を走行機体に対して昇降可能に設け、刈取部の地面からの高さである刈高さを制御するため、刈高検出装置を備えたものがある(例えば、特許文献1参照。)。このような構成においては、刈高検出装置の検出信号に基づき、刈取部を昇降させる油圧シリンダ等の昇降用装置の動作が制御され、刈高さの自動制御が行われる。
特許文献1には、刈高検出装置として、刈取部が有する分草体の後下方に配置されたセンサユニットを備えた構成が開示されている。センサユニットは、分草体に取り付けられたブラケットに対して設けられた装置本体としてのユニット本体と、ユニット本体の回動位置を検出する検出センサであるポテンショメータと、ユニット本体に対して左右方向を軸方向として回動可能に設けられた接地体とを備える。
特許5954275号公報
特許文献1に開示されているようなセンサユニットの構成によれば、次のような問題がある。刈取部が有する分草体の取付け構造に関し、分草体を上下に回動可能に設けること等により、分草体の上下位置を調整可能としたものがある。このような分草体に対してブラケットを介してユニット本体を取り付けた構成によれば、分草体の上下位置の変更にともない、分草体とともにユニット本体が上下に移動することになる。
ユニット本体が上下に移動すると、所定の高さ位置にあるユニット本体について刈取部の刈刃の高さ位置等を基準としてあらかじめ設定された目標値を設定し直す必要が生じる。一旦設定した刈高さの目標値を、分草体の上下位置の変更の都度設定し直すことは、作業性を低下させる。
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、刈取部による刈高さを検出するための構成において、分草体の位置を調整しても、刈高さの目標値を再設定する必要がなく、良好な作業性を得ることができるコンバインを提供することを目的とする。
本発明に係るコンバインは、走行機体に対して昇降可能に設けられた刈取部と、前記刈取部の高さを検出するための刈高検出装置と、を備えたコンバインであって、前記刈高検出装置は、上下回動可能に設けられた装置本体と、前記装置本体に対して回動可能に支持された接地体と、前記接地体の回動量を検出する検出センサと、を有し、前記検出センサによる検出信号に基づいて前記刈取部の高さを検出するものであり、前記装置本体は、前記刈取部の前部に設けられた分草体を支持する分草体支持部に対して設けられており、前記分草体は、前記分草体支持部に対して位置調整可能に取り付けられているものである。
本発明の他の態様に係るコンバインは、前記コンバインにおいて、前記分草体支持部には、前記装置本体の上方に位置し、機体の前進にともなって穀稈を左右外側に案内する上方ガイド部が設けられているものである。
本発明の他の態様に係るコンバインは、前記コンバインにおいて、前記上方ガイド部は、前記検出センサから延出した信号線を支持する部分であるものである。
本発明の他の態様に係るコンバインは、前記コンバインにおいて、前記分草体支持部には、前記装置本体の前方に位置し、機体の前進にともなって穀稈を左右外側に案内する前方ガイド部が設けられているものである。
本発明の他の態様に係るコンバインは、前記コンバインにおいて、前記検出センサは、前記装置本体に取り付けられた状態で設けられており、前記装置本体には、前記検出センサを被覆するセンサカバーが設けられているものである。
本発明によれば、刈取部による刈高さを検出するための構成において、分草体の位置を調整しても、刈高さの目標値を再設定する必要がなく、良好な作業性を得ることができる。
本発明の一実施形態に係るコンバインの左側面図である。 本発明の一実施形態に係るコンバインの右側面図である。 本発明の一実施形態に係るコンバインの刈取部の構成を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る分草部および刈高検出装置の構成を示す左側面図である。 本発明の一実施形態に係る刈高検出装置およびその支持構成を示す左前方斜視図である。 本発明の一実施形態に係る刈高検出装置およびその支持構成を示す右前方斜視図である。 本発明の一実施形態に係る刈高検出装置およびその支持構成を示す左側面図である。 本発明の一実施形態に係る刈高検出装置およびその支持構成を示す右側面図である。 本発明の一実施形態に係る刈高検出装置の平面図である。 本発明の一実施形態に係る刈高検出装置の底面図である。 本発明の一実施形態に係る刈高検出装置およびその支持構成を示す正面図である。 本発明の一実施形態に係るセンサユニットを示す前方斜視図である。 本発明の一実施形態に係る刈高検出装置の軸支部の構成を示す平面断面図である。 本発明の一実施形態に係る刈高検出装置およびその周辺の構成を模式的に示した正面図であり、本発明の一実施形態に係るコンバインの作用効果についての説明図である。
本発明は、高さ調整可能な刈取部を有するコンバインにおいて、分草体を位置調整可能に設けるとともに、刈取部の高さを検出するための刈高検出装置の装置本体の支持構成等を工夫することにより、作業性の向上を図ろうとするものである。以下、本発明の実施の形態を説明する。
図1および図2を用いて、本実施形態に係るコンバイン1の全体構成について説明する。なお、以下の説明では、コンバイン1の前方(図1における左方)に向かって左側および右側を、それぞれコンバイン1における左側および右側とする。
図1および図2に示すように、本実施形態に係るコンバイン1は、左右一対のクローラ部3,3を有するクローラ式の走行装置として構成された走行部2と、走行部2により支持された走行機体4とを備える。走行機体4は、コンバイン1の車体の枠状の構造部を含む。コンバイン1は、走行機体4上に搭載された駆動源としてのエンジン11を備える。
走行機体4の前部には、圃場の稲、麦等の穀稈を刈り取りながら取り込む刈取部5が設けられている。走行機体4上には、刈取部5により刈り取られた穀稈を脱穀処理する脱穀部6と、脱穀部6から取り出された穀粒を貯留する穀粒タンク7とが、横並び状に設けられている。脱穀部6は機体左側に、穀粒タンク7は機体右側にそれぞれ配置されている。コンバイン1は、走行部2により走行しながら刈取部5による穀稈の刈取りや脱穀部6による脱穀等を行う。
走行部2を構成する各クローラ部3は、走行機体4の下方において前後方向に延設されたトラックフレーム3aと、トラックフレーム3aに支持された駆動スプロケット3b等の各種回転体と、これらの回転体に巻回された履帯3cとを有する。クローラ部3は、駆動スプロケット3bにおいてエンジン11の動力の伝達を受けて駆動する。
刈取部5は、エンジン11からの駆動力によって駆動し、穀稈を刈り取り、刈り取った穀稈を脱穀部6等に搬送する。刈取部5は、走行機体4の前側において、コンバイン1の機体幅の略全体にわたって設けられている。刈取部5は、走行機体4に対して昇降可能に設けられている。なお、図2は、刈取部5を図1に示す状態に対して下降させた状態を示している。
脱穀部6は、前後方向を回転軸方向とする扱胴6aと、扱胴6aの左方に設けられた穀稈供給装置とを有する。穀稈供給装置は、刈取部5により刈り取られた穀稈の株元を挟持して穂先を扱胴6a側とした横臥姿勢で穀稈を後方へ搬送する。穀稈供給装置は、左右方向を回転軸方向とする複数のスプロケットに巻回されたフィードチェン6bと、これと協動して穀稈の株元を挟扼する穀稈供給挟扼体6cとを含んで構成されている。
走行機体4上における脱穀部6の下方には、脱穀部6により脱穀処理された処理物を選別処理する選別部8が設けられている。選別部8は、揺動選別装置8aと、風選別装置および穀粒搬送装置とを有する。選別部8は、脱穀部6から落下してきた処理物を揺動選別装置8aにより揺動選別し、揺動選別後の処理物を風選別装置により風選別する。選別部8は、風選別後の処理物のうち、穀粒を穀粒搬送装置により穀粒タンク7に向けて右方へ搬送し、藁屑や塵埃などを風選別装置により後方へ飛ばして機体の外部に排出する。穀粒搬送装置により穀粒タンク7に向けて搬送された穀粒は、穀粒タンク7に貯留される。
走行機体4上の右側後端部には、穀粒タンク7内の穀粒を外部へ排出する穀粒排出装置としての排出オーガ9が旋回可能に設けられている。排出オーガ9は、先端部に排出口9aを有し、穀粒タンク7に貯留されている穀粒を排出口9aから排出する。排出口9aから排出された穀粒は、トラックの荷台やコンテナ等に投入される。
走行機体4上において、脱穀部6の後方には、脱穀部6による脱穀処理後の排藁を処理する排藁処理部10が設けられている。排藁処理部10は、排藁搬送装置10aと、排藁切断装置10bとを有する。排藁搬送装置10aは、脱穀部6により脱穀済みの穀稈(排稈)を後方に搬送して機体の外部に排出するかあるいは排藁切断装置10bに搬送する。排藁切断装置10bは、排藁搬送装置10aから搬送された排稈を切断して機体の外部に排出する。
走行機体4上において、刈取部5の右方であって穀粒タンク7の前方には、キャビン13により覆われた運転部14が設けられている。運転部14の前部には、操向操作部としてのハンドル部15が設けられており、ハンドル部15の後方に、運転席16が設けられており、運転席16の側方に、各種操作具が配設されている。
運転部14の下方にはエンジン11を含む原動機部が設けられている。エンジン11は、例えばディーゼルエンジンである。エンジン11の動力は、変速装置等を介して、コンバイン1が各部において備える各種装置に伝達される。
刈取部5について、図1から図3を用いて説明する。刈取部5は、刈取フレームとしての刈取支持機枠20を有し、この刈取支持機枠20に、分草板21、引起装置22、掻込装置23、刈刃装置24、穀稈搬送装置25等を支持させて構成されている。刈取部5が有する各装置は、エンジン11から動力が伝達されることで作動する。
分草板21は、刈取部5が有する分草部50を構成する分草体の一例であり、刈取部5の前部に設けられている。分草板21は、先細り形状を有し、圃場に植生する穀稈を分草する。引起装置22は、分草板21の後側に設けられており、チェンで連結された複数のタイン22aを動作させることで、倒伏している穀稈を引き起こす。
掻込装置23は、引起装置22の後側に設けられており、チェン駆動する搬送機構23aや回転パッカー23b等を含んで構成されており、穀稈を掻き込む。なお、図3においては、掻込装置23のうち、左側の端部に設けられた構成部分のみを示し、他の構成部分についての図示を省略している。
刈刃装置24は、引き起された穀稈の株元を切断するバリカン型の装置である。穀稈搬送装置25は、刈り取られた穀稈を搬送する装置であり、複数条の刈取り穀稈を合流して後上方へ挟持搬送し、脱穀部6のフィードチェン6bの始端部に横倒れ姿勢で受け渡す。
図1に示すように、刈取支持機枠20は、走行機体4の前側において前下がり状に配された支持フレーム26により支持されている。支持フレーム26は、機体左右方向の略中央部に設けられており、支持フレーム26の前側に、刈取支持機枠20が設けられている。
図3に示すように、刈取支持機枠20は、機体の左右方向に延伸した横フレーム31と、横フレーム31から前方に延出した複数の分草フレーム32,34とを有する。刈取支持機枠20は、横フレーム31において支持フレーム26による支持を受ける。
横フレーム31は、角パイプ状の部材からなる直線状のフレーム部分である。分草フレーム32,34は、丸パイプ状の部材からなるフレーム部分であり、所定の屈曲形状または湾曲形状を有し、平面視で前後方向に延伸している。分草フレーム32,34は、後端部または後部を横フレーム31に固定支持させることで、片持ち状に支持されている。
複数の分草フレーム32,34は、左右方向に所定の間隔を隔てて、並列配置されている。分草フレーム32,34は、コンバイン1の刈取りの条数よりも1つ多い本数設けられる。本実施形態に係るコンバイン1は6条刈りであり、7本の分草フレーム32,34が設けられている。7本の分草フレーム32,34のうち、左から2番目、6番目にそれぞれ位置する分草フレーム34は、他の複数の(5本の)分草フレーム32と異なる形状を有する。
左右に隣り合う分草フレーム32,34間に、引起装置22が配置されており、合計6台の引起装置22が設けられている。引起装置22の下部が、各分草フレーム32,34の前部に図示せぬ支持ステー等を介して連結支持されている。また、各分草フレーム32,34の前部に、分草板21が取り付けられている。なお、複数の分草板21としては、比較的大きいものと比較的小さいものとの2種の分草板21が所定の配置で設けられている。本実施形態では、4つの比較的大きい分草板21と3つの比較的小さい分草板21とが左右方向について交互に配置されている。
以上のような構成を備えた刈取部5は、走行機体4に対して、昇降用装置としての油圧シリンダ18(図1参照)を介して所定の軸回りに回動可能に装着されている。つまり、刈取部5は、油圧シリンダ18の伸縮動作による回動動作によって走行機体4に対して昇降可能に設けられている。油圧シリンダ18は、走行機体4と支持フレーム26との間に設けられている。支持フレーム26の後端部が、刈取部5の昇降動作の回動支点として走行機体4に対して左右方向の軸回りに回動可能に支持されている。
以上のように、コンバイン1は、刈取部5を走行機体4に対して昇降可能に設けている。そして、コンバイン1は、刈取部5の地面G1からの高さである刈高さ(対地高さ)を制御するため、刈高検出装置40を備える。このような構成においては、刈高検出装置40の検出信号に基づき、刈取部5を昇降させる油圧シリンダ18の動作が制御され、刈高さの自動制御が行われる。
油圧シリンダ18の動作は、制御弁である電磁弁の動作制御によって制御される。コンバイン1が備える制御部を構成する制御装置(図示略)は、刈高検出装置40の検出信号に基づいて、油圧シリンダ18の制御弁の動作を制御することで、刈高さを制御する。
刈高さの自動制御は、刈高検出装置40の検出信号に基づいて、刈取部5の刈高さを設定値に維持するように、油圧シリンダ18の制御弁の動作を制御し、刈取部5を自動的に昇降制御するものである。刈高さの自動制御において、制御装置は、刈高検出装置40により検出された刈高さがあらかじめ設定された目標値(以下「刈高目標値」という。)となるように刈取部5の高さを制御する。
すなわち、制御装置は、検出された刈高さが刈高目標値を下回っている場合は、刈取部5を上昇させ、検出された刈高さが刈高目標値を上回っている場合は、刈取部5を下降させることで、刈取部5の高さが刈高目標値に対応した高さに保持されるように刈取部5の昇降制御を行う。なお、運転部14には、刈高さ調整用の操作部が設けられており、例えば、刈高さの自動制御中において、操作部の操作による刈高さの調整を優先させる制御が行われる。刈高目標値は、例えば、10mm、30mm、50mm等である。
以上のように、コンバイン1は、分草板21を含む分草部50を有し走行機体4に対して昇降可能に設けられた刈取部5と、刈取部5の高さである刈高さを検出するための刈高検出装置40とを備える。
本実施形態では、刈高検出装置40は、7個の分草板21のうち、左から2番目、6番目にそれぞれ位置する分草板21Aの後側に配置されている(図3参照)。分草板21Aは、他の分草フレーム32と形状が異なる分草フレーム34により支持されている。分草板21Aは、2種の分草板21のうち比較的小さい分草板21である。このように、コンバイン1は、2つの刈高検出装置40を備えている。ただし、コンバイン1が備える刈高検出装置40の数や刈高検出装置40を設ける位置は限定されるものではない。刈高検出装置40は、例えば、左端または右端の分草板21の後側の1箇所に設けられてもよい。
刈高検出装置40の構成および刈高検出装置40の支持構成について、図4から図14を用いて説明する。刈高検出装置40は、装置本体41と、接地体42と、刈高さセンサである検出センサ43と、装置本体41を支持する部材であるユニット支持体44とを備える。
刈高検出装置40において、装置本体41、接地体42、および検出センサ43により、一体的なセンサユニット45が構成されており(図12参照)、このセンサユニット45が、ユニット支持体44に対して左右方向の軸回りに回動可能に支持されている。ユニット支持体44は、分草部50に対して、前後方向の軸回りに回動可能に支持されている。
刈高検出装置40は、全体として、分草部50に対して前後方向の軸回りに回動可能に支持されるとともに、センサユニット45を、ユニット支持体44に対して左右方向の軸回りに回動可能に支持させている。刈高検出装置40の前後方向軸回りの回動、およびセンサユニット45の左右方向軸回りの回動は、刈高検出装置40に作用する外力に応じて行われる。以下では、刈高検出装置40に外力が作用していない状態を基準状態とし、基本的に基準状態の刈高検出装置40について説明する。
センサユニット45において、装置本体41は、例えば金属製の鋳物で構成されたケース51内に、各種のギアやバネ等を所定の軸に支持させた構成を有する。ケース51は、ケース51の本体部をなす右ケース体52と、右ケース体52の左側を蓋状に覆う左ケース体53とによる左右二分割構造を有する。右ケース体52と左ケース体53は、側面視でケース51の周囲の4箇所で固定ボルト55により互いに固定されている。ケース51は、側面視において前後方向(図7における左右方向)を長手方向とした概略矩形状の外形を有する。ケース51は、側面視において上辺側を上側に凸の山型形状としている。
センサユニット45において、接地体42は、ケース51の後端の後側から下方に延出している。また、検出センサ43は、ケース51の右側面部に付設された態様で設けられている。
ユニット支持体44は、幅狭の板状部材が平面視で所定の形状をなすように屈曲形成された態様の部材であり、前後方向に延伸している。ユニット支持体44は、図9および図10に示すように、主にユニット支持体44の左側の部分を構成する第1支持体46と、主にユニット支持体44の右側の部分を構成する第2支持体47とを有する。
ユニット支持体44は、前後方向に細長い左側面部44aと、左側面部44aの前端部から右方に向けて直角状をなすように形成された前面部44bと、前面部44bの右端部から後方に向けて形成され前後方向に細長い右側面部44cとを有する。ユニット支持体44をなすこれらの面部は、いずれも縦面部である。
すなわち、第1支持体46および第2支持体47は、いずれも平面視で所定の形状をなすように屈曲形成された態様の板状部材であり、これらの支持体によって左側面部44a、前面部44bおよび右側面部44cが形成されている。ユニット支持体44は、全体的に下側の縁部を略一定の高さに位置させるような形状を有する。
図9および図10に示すように、第1支持体46は、ユニット支持体44の左側面部44aをなす外側壁面部46aと、ユニット支持体44の前面部44bの一部をなす前側壁面部46bと、前側壁面部46bの右端部から後方に向けて直角状をなすように形成された内側壁面部46cとを有する。内側壁面部46cは、外側壁面部46aの前端部に対して左右方向に対向するように形成されている。第1支持体46は、外側壁面部46a、前側壁面部46bおよび内側壁面部46cにより、平面視で略「J」字状の屈曲形状をなしている(図9参照)。
第2支持体47は、ユニット支持体44の右側面部44cをなす側壁面部47aと、ユニット支持体44の前面部44bの一部をなす前側壁面部47bと、側壁面部47aと前側壁面部47bによる角部に形成され底面視で面取り形状をなす斜面壁面部47cとを有する。
ユニット支持体44の左側面部44a(第1支持体46の外側壁面部46a)は、左右方向を板厚方向とする前後に細長い板状の部分である。左側面部44aは、前側の略半分を、比較的上下方向の寸法(幅)を広くした幅広の部分としており、後側の略半分を、前側の部分に対して略1/2~1/3程度の幅を有する幅狭の部分としている。左側面部44aは、前後の中央部の上側において、前側から後側にかけて徐々に幅を狭くするように下り傾斜した斜辺部を有する。左側面部44aは、前後方向について、後端部の位置を、ケース51の後端部よりも後方に延出させている。
ユニット支持体44の前面部44bは、前後方向を板厚方向とする板状の部分である。前面部44bは、上下方向の寸法を、左側面部44aの前部の上下方向の寸法と略同じとしている。前面部44bは、左右方向について、左側面部44aの前後方向の長さの1/2程度の寸法を有する。前面部44bは、第1支持体46の前側壁面部46bと、第2支持体47の前側壁面部47bとにより形成されている。具体的には、前面部44bは、第1支持体46の前側壁面部46bの右側の部分に対して、第2支持体47が前側壁面部47bを前側から重ねた部分となっている。
第1支持体46および第2支持体47は、前側壁面部46b,47b同士の重なり部分を貫通するネジ体48およびナット49により締結固定されることで、互いに連結されている。ネジ体48は、ネジ部を第2支持体47の前側壁面部47bから前方に突出させており、この突出部分にナット49が螺合している。ネジ体48による固定部は、上下2箇所に設けられている。
ユニット支持体44の右側面部44c(第2支持体47の側壁面部47a)は、左右方向を板厚方向とする前後に細長い板状の部分であり、左側面部44aに対して左右方向に対向するように設けられている。右側面部44cは、前側の部分を、比較的幅を広くした幅広の部分としており、後側の部分を、前側の部分に対して略1/2~1/3程度の幅を有する幅狭の部分としている。右側面部44cは、前部の上下方向の寸法を、前面部44bの上下方向の寸法と略同じとしている。右側面部44cは、前部の上側において、前側から後側にかけて徐々に幅を狭くするように下り傾斜した斜辺部を有する。右側面部44cは、前後方向について、後端部の位置を、ケース51の後端部と略同じ位置としている。
ユニット支持体44は、上下を開放させるとともに、左側面部44a、前面部44b、および右側面部44cにより、平面視で、前後方向を長手方向とした略矩形状に沿う形状を有する。ユニット支持体44は、左側面部44a、前面部44b、および右側面部44cを、それぞれセンサユニット45(図12参照)の左側方、前方、および右側方に位置させ、センサユニット45の周囲を囲む周壁部を構成している。すなわち、センサユニット45は、平面視において、略全体を、ユニット支持体44により囲まれた空間部分に位置するように設けられている。
センサユニット45は、前後方向および左右方向について、略全体をユニット支持体44の内側に位置させている。特に、センサユニット45は、左右方向について、ケース51の略全体を、第1支持体46の外側壁面部46aと内側壁面部46cとの間に位置させている。これにより、センサユニット45は、ケース51の前端部を、前面部44bの直後方であって外側壁面部46a(左側面部44a)の前端部と内側壁面部46cとの間に位置させている。
また、センサユニット45は、ケース51の左右両側において、左側面部44aおよび右側面部44cを、ケース51の上下方向の中間部に位置させるように設けられている。すなわち、センサユニット45は、側面視において、左側面部44aおよび右側面部44cに対して、ケース51の上下両側をユニット支持体44からはみ出させている(図7参照)。
センサユニット45の各部について説明する。装置本体41は、第1軸である前側固定軸61に上下回動可能に設けられている。前側固定軸61は、左右方向を軸方向とする支軸であり、第1軸心P1を中心としてセンサユニット45を回動可能に支持する(図7、図9参照)。
前側固定軸61は、装置本体41において、ケース51の前端部近傍に位置している。前側固定軸61は、右端部を、第1支持体46の内側壁面部46cに対して支持プレート56を介して固定させた状態で、内側壁面部46cから左方に向けて延出している。前側固定軸61は、内側壁面部46cに対して片持ち状に支持された固定軸である。支持プレート56は、内側壁面部46cの内側(左側)に重なった状態で、ボルト57により上下2箇所で固定されている。
前側固定軸61は、ユニット支持体44に対して固定された軸であればよい。したがって、前側固定軸61は、その左端部をユニット支持体44の左側面部44aの前端部に固定させることで片持ち状に支持された軸であってもよく、また、左側面部44aの前端部および内側壁面部46cの両側に固定されてこれらの間に架設された軸であってもよい。
前側固定軸61は、ケース51に対して相対回転可能に支持されている。つまり、ケース51は、前側固定軸61に対して回動可能に支持されている。
このように、センサユニット45は、ユニット支持体44に固設された固定軸である前側固定軸61に対して、左右方向を軸方向として片持ち支持の状態で上下回動可能に設けられている(図7、矢印A1参照)。すなわち、ユニット支持体44は、前側固定軸61によってセンサユニット45の装置本体41を第1軸心P1回りに上下回動可能に支持している。
ユニット支持体44に対するセンサユニット45の第1軸心P1回りの回動に関し、センサユニット45は、ケース51内に設けられたバネ等の弾性部材であるケース戻し部材により、下方回動方向(左側面視で右回り方向)に付勢されている。ケース戻し部材は、例えば、コイル状の本体部の両端側を直線状の延出部としたトーションバネである。この場合、ケース戻し部材は、本体部に前側固定軸61を貫通させ、一方の延出部を前側固定軸61側に係止させるとともに他方の延出部をケース51側に係止させた状態で設けられ、前側固定軸61側に対してケース51を下側に押し下げる力を作用させる。これにより、センサユニット45が、前側固定軸61の軸回りに下方に回動する方向に付勢される。
また、前側固定軸61のケース51からの右方への突出部分には、センサユニット45を前側固定軸61に対して下方回動方向に付勢するためのケース戻しバネ58が設けられている。ケース戻しバネ58は、コイル状の本体部の両端側を直線状の延出部58aとしたトーションバネである。
ケース戻しバネ58は、本体部に前側固定軸61を貫通させ、一方の延出部58aをケース51の右ケース体52の前部の右側に形成された係止孔部52a(図8参照)に挿入させて係止させるとともに、他方の延出部58aをユニット支持体44の前面部44bに所定の態様で係止させた状態で設けられ、前側固定軸61側に対してケース51を下側に押し下げる力を作用させる。これにより、センサユニット45が、前側固定軸61の軸回りに下方に回動する方向に付勢される。
一方、ユニット支持体44に対するセンサユニット45の回動に関し、ケース51に設けられたケースストッパボルト59により、センサユニット45の下方への回動が基準状態の位置で規制されている。ケースストッパボルト59は、左ケース体53の上縁部の前後中間部に左方から螺挿されており、頭部を左ケース体53から左方に向けて突出させている。ケースストッパボルト59は、4本の固定ボルト55のうち上前に位置する固定ボルト55の後側近傍に位置している。
このような構成により、基準状態において、センサユニット45は、ケースストッパボルト59の頭部をユニット支持体44の左側面部44aの上縁に当接させることで、ユニット支持体44に対する下方への相対回動を不能としている。なお、ユニット支持体44に対するセンサユニット45の係止部は、左ケース体53の一部として突出形成された突起部分であってもよい。
このように、センサユニット45は、前側固定軸61回りの回動について、下方回動方向に付勢された状態で、基準状態からのユニット支持体44に対する下方回動が規制されている。したがって、センサユニット45を前側固定軸61回りに上方に回動させるような地面G1等からの外力がセンサユニット45に作用することで、センサユニット45は、ケース51内のケース戻し部材およびケース戻しバネ58の付勢力に抗して上方に回動する。上方に回動した状態のセンサユニット45は、外力の作用が解除されることで、ケース戻しバネ58等の付勢力によって自動的に下方に回動し、ケースストッパボルト59のユニット支持体44に対する係止作用によって基準状態の位置に戻る。
接地体42は、装置本体41に対して前側固定軸61の後方に位置する第2軸である後側回動軸62により回動可能に支持されている。後側回動軸62は、左右方向を軸方向とする支軸であり、第2軸心P2を中心として、装置本体41のケース51に対して接地体42を回動可能に支持する。
後側回動軸62は、ケース51の後端部近傍に位置し、ケース51に対してブッシュ等の軸受部材を介して相対回転可能に支持されている。後側回動軸62のケース51から右方への突出部分に、接地体42が固設されている。接地体42は、装置本体41から下方に延出した部分である接地体本体部42aと、後側回動軸62に対する支持部分である支持アーム部42bとを有する。接地体本体部42aおよび支持アーム部42bは、いずれも所定の形状を有する板状の部分である。
接地体本体部42aは、上側から下側にかけて徐々に幅(左右方向の寸法)を広げた下広がりの形状を有するへら状の部分である。接地体本体部42aは、側面視において前側を凸側とした鈍角状の屈曲形状をなしている。接地体本体部42aは、最大幅をケース51の左右幅と略同じとし、左右方向についてケース51の左右幅内に位置している。
支持アーム部42bは、ケース51の直後方に位置する接地体本体部42aの上端部から、ケース51に沿うように右前側に延出され、後側回動軸62に固定されている。支持アーム部42bは、その前部を、左右方向を板厚方向とする固定面部とし、この固定面部に、後側回動軸62の右端部を貫通させ、ナット68等により後側回動軸62に締結固定されている。後側回動軸62の右端部には、ナット68の螺合を受けるネジ部が形成されている。
このように、接地体42は、後側回動軸62に固定され、第2軸心P2を中心として後側回動軸62と一体的に回動する。接地体42は、その回動範囲において、ケース51に干渉しないように設けられている。接地体42の回動位置に関し、基準状態の刈高検出装置40における接地体42の位置を基準位置とする。
接地体42は、装置本体41に対する後側回動軸62回りの相対回動として、次のような回動を行う。すなわち、接地体42は、先端を地面G1に接触させた状態で、コンバイン1が前進することによる地面G1からの引きずり抵抗(接地摺動抵抗)により、先端側を後方に移動させるように回動(後方回動)する(図7、矢印C1参照)。一方、接地体42は、コンバイン1が後進することによる接地摺動抵抗により、先端側を前方に移動させるように回動(前方回動)する(図7、矢印C2参照)。
検出センサ43は、接地体42の後側回動軸62回りの回動量を検出するセンサである。検出センサ43は、刈高検出装置40が備える第3軸である中間回動軸70に対して設けられ、中間回動軸70の回動量から、接地体42の後側回動軸62回りの回動量を検出する。
中間回動軸70は、左右方向を軸方向とする支軸であり、第3軸心P3を中心として、装置本体41のケース51に対してブッシュ等の軸受部材を介して相対回動可能に支持されている。中間回動軸70は、前後方向について、前側固定軸61と後側回動軸62の中間に位置している。
検出センサ43は、ロータリ型のポテンショメータであり、中間回動軸70および後側回動軸62を介して、接地体42の回転位置を検出する。検出センサ43は、右ケース体52の右側面部に対して、ボルト73により前後2箇所で右ケース体52に固定されている。
検出センサ43は、中間回動軸70の右端部の連結を受け、中間回動軸70を検出軸として、直接的には中間回動軸70の第3軸心P3回りの回転位置を検出する。検出センサ43は、本体部43aと、本体部43aにおいて信号線を接続させるコネクタ部43bを有する。コネクタ部43bには、信号線としてのワイヤハーネス80の一端側が接続される(図6参照)。検出センサ43は、ワイヤハーネス80により、走行機体4側に備えられた制御装置に接続されている。
コネクタ部43bは、本体部43aから後斜め上方に向けて突出した筒状の部分である。一端側をコネクタ部43bに接続させたワイヤハーネス80は、検出センサ43から後斜め上方に向けて延出した態様となる。なお、検出センサ43は、制御装置に対する接続構成として、本体部から信号線を直接延出させた構成を有するものであってもよい。
中間回動軸70は、接地体42の回動にともなう後側回動軸62の回転動力の伝達を受けて回動する。中間回動軸70は、後側回動軸62および中間回動軸70の各軸に対して設けられたギア等を介して、後側回動軸62の回転動力の伝達を受ける。中間回動軸70の回動が、検出センサ43によって検出される。なお、接地体42は、ケース51内に設けられたバネ等の弾性部材である接地体戻し部材が用いられ、接地体戻し部材やケース戻し部材等の付勢力(トルク)の設定等により、後側回動軸62回りの回動について、外力の作用を受けていない状態で所定の基準位置に位置決めされるように設けられている。
以上のような構成を備えた刈高検出装置40において、接地体42は、基準位置より後方に位置する状態では、前側固定軸61軸回りの回動を停止させた状態の装置本体41に対し、後側回動軸62回りに回動するように設けられている。すなわち、例えばコンバイン1の機体前進時等において、接地体42が前方からの押圧作用を受けることで基準位置よりも後側に回動した状態では、装置本体41は前側固定軸61回りに回動することなく、接地体42のみが装置本体41に対して後側回動軸62回りに相対回動することとなる。
そして、検出センサ43は、接地体42の基準位置から後方への回動量を検出する。すなわち、接地体42が基準位置にある状態からの接地体42の装置本体41に対する後方への相対回動が、刈高さを検出するための回動として、検出センサ43によって検出される。
一方、接地体42の装置本体41に対する相対回動に関し、接地体42の基準位置から前方への回動については、ケース51の上昇回動をともなうことになる。すなわち、接地体42の基準位置から前方への回動においては、接地体42の回動に連動して、装置本体41が全体的に前側固定軸61回りに上昇回動することとなる。ここで、装置本体41に対する接地体42の基準位置から前方への相対回動においては、中間回動軸70は回動することなく、検出センサ43による中間回動軸70の回動の検出は行われない。
以上のように、刈高検出装置40は、装置本体41に対する接地体42の基準位置からの後方への回動状態において、検出センサ43による接地体42の回動量の検出が行われるように構成されている。
以上のような構成を備えた刈高検出装置40により、コンバイン1は、検出センサ43による検出信号に基づいて刈取部5の高さ(刈高さ)を検出する。上述のとおり、刈高検出装置40は、接地体42の後方回動を検出するものであるため、主にコンバイン1の機体前進時において、刈高さの検出を行う。
刈高検出装置40において、検出センサ43は、接地体42の回動に連動して回動する中間回動軸70の回動位置を検出することで、分草板21の地面G1からの高さ、つまり刈高さを検出する。接地体42の検出信号は、ワイヤハーネス80により制御装置に送られる。制御装置は、検出センサ43からの検出信号の入力を受け、その検出信号に基づき、検出結果から算出される刈高さを設定値に保持するように、油圧シリンダ18(図1参照)を動作させ、刈高さを調整する。
刈高検出装置40は、分草部50に対するユニット支持体44の支持構成により、前後方向に沿う軸心線O1(図7、図9参照)を中心に、左右に揺動するように回動可能に支持されている。
分草部50の構成について説明する。分草部50は、刈取部5の下部に設けられた分草フレーム34と、分草フレーム34の前側に設けられた分草板21とを含む。ここで、刈高検出装置40の支持に関する分草板21および分草フレーム34は、左から2番目、6番目にそれぞれ位置する分草板21Aおよび分草フレーム34である(図3参照)。
分草フレーム34は、後端側から前端側にかけて次の各部を有する。すなわち、分草フレーム34は、図4に示すように、前下がりの傾斜部分である後側傾斜部101と、水平状の部分である中間水平部102と、中間水平部102とともに鈍角状の角部をなす前上がりの傾斜部分である前側傾斜部103とを有する。後側傾斜部101は、後部に対して前部の傾斜を比較的急とした屈曲形状を有する。中間水平部102および前側傾斜部103は、湾曲状の角部104を形成している。分草フレーム34は、後側傾斜部101の後端部を基端部とし、前側傾斜部103の前端部を先端部とする。
分草フレーム34は、後側傾斜部101の後端部を横フレーム31の上方に位置させ、横フレーム31に固設された支持部材105を介して、後側傾斜部101を横フレーム31に固定させている(図4参照)。支持部材105は、横フレーム31や分草フレーム34に溶接等により固定された複数の板状の部材により構成されている。
分草板21は、分草板本体121と、分草板本体121の後側に設けられたリブ板部122とを有する。分草板本体121は、平面断面視において前側を凸側とする板状の部材であり、正面視および平面視において後側から前側にかけて徐々に幅狭となる先鋭形状を有する。分草板本体121は、側面視において前下がりかつ後下側を凸側とした湾曲形状を有する。
リブ板部122は、左右方向を板厚方向とする板状の部分であり、分草板本体121の正面板部の後側において、分草板本体121の左右中央部に設けられている。リブ板部122は、板状の部材を溶接等によって分草板本体121に固定することで、分草板本体121と一体の部分として設けられている。リブ板部122は、分草板本体121に対して、上下方向の略中央部から下端(先端)までの範囲で設けられている。
リブ板部122は、分草板本体121の側面視の湾曲形状に沿う形状を有しながら、平面断面視で分草板本体121とともに矢印形状をなすように分草板本体121から後側に突出するように設けられている。分草板本体121にリブ板部122を設けた構成は、略左右対称な形状を有する。
また、分草部50は、分草板21の後側に設けられた分草板支持部材としてのヒッチ125を含む。ヒッチ125は、ヒッチ支持板124とともに、分草体支持部120を構成している。分草体支持部120は、分草板21の取付けを受けるとともに、分草フレーム34に固定されることで、分草板21を分草フレーム34に対して支持する。
ヒッチ125は、長手状の板状部材であり、その長手方向を、分草板21の後上がりの傾斜に沿わせるように、後上がりの傾斜状に設けられている。ヒッチ125は、分草板本体121の延伸方向について、後端部を、分草板本体121の後端部の下側の近傍に位置させるとともに、前端部を、リブ板部122の前後の略中央部に位置させる長さを有する。
ヒッチ125は、その後部であるヒッチ後部125aを、比較的幅狭の板状部分として傾斜状に配するとともに、ヒッチ後部125aよりも前側の部分を、ヒッチ後部125aに対して幅広のヒッチ前部125bとしている。ヒッチ前部125bは、ヒッチ125のうち、装置本体41の前方に位置する部分となる。ヒッチ前部125bは、ヒッチ125においてヒッチ後部125aとともに直線状の上縁部をなすとともに、側面視で略矩形状に沿う下側への突出部をなし、ヒッチ125の前部の上下方向の寸法を部分的に大きくしている。ヒッチ前部125bは、側面視で後部を分草板21から下側にはみ出させている。ヒッチ前部125bは、ヒッチ125の前部において、水平状の下縁部125cを形成している。
ヒッチ125は、ヒッチ支持板124を介して分草フレーム34に固定されている。ヒッチ支持板124は、左右方向を板厚方向とする板状の部材であり、分草フレーム34の前側傾斜部103に対して溶接等により固設されている。ヒッチ支持板124は、前側傾斜部103の上部の前側から、分草板21の傾斜に沿うように前下方に向けて突出するように設けられている。
ヒッチ支持板124は、側面視で後側から前側にかけて徐々に上下方向の寸法を小さくした略三角形状の外形を有する。ヒッチ支持板124は、筒状の前側傾斜部103に対して、左右方向について略中央部に配置されている。なお、ヒッチ支持板124は、ヒッチ125よりも厚い板厚を有する。
ヒッチ支持板124に対し、ヒッチ125は、ヒッチ後部125aを左側から重ねた状態で、前後2箇所でボルト127およびナット128によりヒッチ支持板124に締結固定されている。ボルト127は、ヒッチ125およびヒッチ支持板124を貫通し、ナット128に螺挿されている。ヒッチ支持板124は、後部において、左側面視でヒッチ125の後部から下方に突出した下方露出部124aを有する。下方露出部124aは、ヒッチ支持板124において、左側面視で、ボルト127による2箇所の固定部のうち後側の固定部よりも下側の部分であって、ヒッチ125の後端部と前側傾斜部103との間に位置する部分である。
ヒッチ125に対して、分草板21が取り付けられている。分草板21は、ヒッチ前部125bに対して、リブ板部122の後部を右側から重ねた状態で、前後2箇所でボルト141およびナット142によりヒッチ125に締結固定されている。ボルト141は、ヒッチ125およびリブ板部122を貫通し、ナット142に螺挿されている。
このように、ヒッチ125は、分草フレーム34に固定されることで、分草フレーム34の前方に分草板21を支持する。分草板21は、分草体支持部120に対して位置調整可能に取り付けられている。本実施形態では、分草板21は、分草体支持部120を構成するヒッチ125に対する取付け角度(傾斜角度)が調整可能に設けられている。つまり、分草板21は、ヒッチ125に対して角度位置が調整可能に取り付けられている。
具体的には、図7に示すように、ヒッチ125のリブ板部122に対するボルト141による前後2箇所の固定部のうち、後側の固定部において、ヒッチ125にボルト141を貫通させるボルト孔125dは、後下がりの傾斜方向を長手方向とした長孔となっている。また、前側の固定部におけるヒッチ125のボルト孔125eは、ボルト141を貫通させる円形の孔となっている。
このようなヒッチ125の固定構造により、分草板21は、ヒッチ125に対して、前側のボルト141による固定部の中心を回動支点B0とした回動方向について、長孔であるボルト孔125dによる可動範囲で、取付け角度(傾斜角度)が調整可能となっている(図4、矢印B1参照)。つまり、分草板21は、位置調整として、下側の固定部を支点とした回動範囲内において、後側を昇降させる昇降回動が可能となっている。なお、図7および図8においては、下降状態の分草板21を二点鎖線で示しており、上昇させた状態の分草板21を一点鎖線で示している。
以上のような構成を備えた分草部50に対して、刈高検出装置40は、前後方向の軸回りに回動可能に支持されている。刈高検出装置40は、その前側に、分草部50に対する支持部分として軸支部130を有し、この軸支部130により、前後方向の軸心線O1を回動軸として回動可能に支持されている。
軸支部130は、分草板21の後側に設けられている。軸支部130は、分草板21の後側に設けられた支持部であるボス部132と、ユニット支持体44の前端部に設けられ、ボス部132に支持された支持軸部131とを有する。軸支部130は、ユニット支持体44の前面部44bの前側壁面部46bから前方に向けて突設された支持軸部131を、ヒッチ125の下端部に設けられたボス部132に支承させた構成を有する。つまり、刈高検出装置40の前端部側は、ボス部132を介してヒッチ125に取り付けられている。
支持軸部131は、ユニット支持体44の前側壁面部46bから前方に向けて突出している。支持軸部131は、前面部44bに対して、ピン状の軸体を、前後方向を軸方向として溶接等によって貫通固定させることで設けられている。支持軸部131は、ユニット支持体44と一体の部分であり、軸心を軸心線O1に一致させている。
ボス部132は、図13に示すように、円筒状の内周面132aにより軸支持空間132bをなす中空円筒状の部分であり、後側を開口させるとともに、前側を先細り状のテーパ部132cとしている。ボス部132は、円筒状の部材をヒッチ125の下端部に固定することで設けられている。
ヒッチ125は、その下端部に、側面視において、ボス部132の前部の側面視形状に沿う屈曲形状をなす切欠き状の凹部125fを有する。ボス部132をなす円筒状の部材は、ヒッチ125の凹部125fに前部を嵌合させた状態で、溶接等によってヒッチ125に固設されている。ボス部132は、ヒッチ125の板厚よりも大きい外径を有し、左右方向について中央部にヒッチ125を位置させている。
ボス部132に対し、支持軸部131が、その前部を軸支持空間132b内に挿入させた状態で回動可能に支持されている。ボス部132は、後側の開口側の面端を、ユニット支持体44の前面部44bの前面に近接させている。支持軸部131は、ボス部132の内周面132aとの間に、支持軸部131を貫通させた軸受部材としての円筒状のブッシュ134およびOリング136を介在させている。Oリング136は、ボス部132の開口端部の近傍に位置しており、支持軸部131に形成された外周溝131cに外嵌した状態で設けられている。
支持軸部131は、ボス部132に対して、ボス部132の外側から径方向内側に向けて螺挿された止めネジ137およびロックナット138によって抜け止めされている。ロックナット138は、ボス部132の外周面に溶接等によって固定されている。止めネジ137は、ロックナット138に螺挿されるとともに、ボス部132の周壁を貫通し、支持軸部131に係合している。止めネジ137は、その先端部を、支持軸部131のブッシュ134よりも前側の部分に縮径部131aにより形成された外周溝内に位置させることで、支持軸部131に係合している(図13参照)。
このように、軸支部130は、分草板21に対して、ヒッチ125を介して、ボス部132により、ユニット支持体44の前部に設けられた支持軸部131を支承している。これにより、軸支部130は、分草部50に対して、刈高検出装置40の前側を、前後方向を回動軸として回動可能に支持している。刈高検出装置40は、軸支部130により、分草部50に対して片持ち支持されている。
以上のように、刈高検出装置40は、分草部50に対してユニット支持体44を前後方向の軸心線O1回りに回動可能に支持させることで、ユニット支持体44に支持されたセンサユニット45を左右揺動可能に支持させている。
刈高検出装置40は、前後方向の軸回りの回動について、軸支部130に設けられた戻しバネ147により、所定の中立位置に位置するように弾性的に位置決めされている。戻しバネ147は、いわゆるトーションバネであり、コイル状の部分の両端側に直線状の延出部147aを有する。戻しバネ147は、そのコイル状の部分を、ボス部132の後部に貫通させ、両端の延出部147aを上方に延出させた状態で設けられている。
一方、ユニット支持体44においては、前側壁面部46bから前方に向けて係止ピン148が突設されている。係止ピン148は、前側壁面部46bの上縁部に設けられた半円状の突出部44gから前方に突出しており、ボス部132の上方に位置している。
戻しバネ147は、係止ピン148の左右両側に延出部147aを位置させ、延出部147aにより係止ピン148を左右両側から弾性力を持って挟持している。また、戻しバネ147は、係止ピン148の上方に位置するヒッチ125の下部の左右両側に延出部147aを位置させ、左右の延出部147aにより弾性力を持ってヒッチ125を挟持している。
このような構成によれば、刈高検出装置40を軸心線O1回りに回動させる所定の大きさ以上の外力が刈高検出装置40に作用すると、刈高検出装置40は、回動方向に応じて係止ピン148により一方の延出部147aを押すとともに他方の延出部147aをヒッチ125に係止させた状態で、戻しバネ147の弾性力に抗して回動する。そして、外力の作用が無くなると、戻しバネ147の弾性力によって刈高検出装置40が中立位置に復帰する。
以上のような構成を備えた刈高検出装置40においては、ユニット支持体44が、保護部材として機能する。保護部材としてのユニット支持体44は、刈取部5の前部に設けられた分草板21を支持する分草体支持部120に対して装置本体41を支持し、装置本体41を前側および左右両側から保護する。
ユニット支持体44は、前面部44bから前方に向けて突出した支持軸部131およびボス部132を介して、ヒッチ125に対して前後軸回りに回動可能に支持されている。また、ユニット支持体44は、内側壁面部46cから左方に向けて突出した前側固定軸61を介して、装置本体41を左右軸回りに回動可能に支持している。
このように、ユニット支持体44は、ヒッチ125と装置本体41との間において、ヒッチ125に対して装置本体41を支持する支持部材として介在している。つまり、装置本体41は、ヒッチ125に対してユニット支持体44を介して設けられている。
また、ユニット支持体44は、前面部44bを装置本体41の前方に位置させており、前面部44bにより、装置本体41を前側から保護する。ユニット支持体44は、正面視において前面部44bの大部分を装置本体41のケース51に重ねた状態で、ケース51を前側から覆っている。
ユニット支持体44は、左側面部44aおよび右側面部44cをそれぞれ装置本体41の左方および右方に位置させており、左側面部44aおよび右側面部44cにより、装置本体41を左右両側から保護する。ユニット支持体44は、左側面視において左側面部44aの大部分をケース51に重ねた状態で、ケース51を左側から覆っている。また、ユニット支持体44は、右側面視において右側面部44cの大部分をケース51に重ねた状態で、ケース51を右側から覆っている。
このように、ユニット支持体44は、装置本体41を左右両側から保護する部分として、左右方向を板厚方向とした板状の部分である左右の側方板部である左側面部44aおよび右側面部44cを含んでいる。
また、ユニット支持体44は、分草体支持部120に対して、装置本体41と一体的に前後方向を軸方向として回動可能に設けられている。すなわち、分草板21に対してヒッチ125を介して軸支部130により刈高検出装置40を支持した構成により、ユニット支持体44は、前側固定軸61を介して連結された装置本体41と一体的に、ヒッチ125に対して軸心線O1回りに回動可能に支持されている。
また、ユニット支持体44において、左側面部44aおよび右側面部44cそれぞれの後側には、装置本体41の後方に位置するように互いに向かい合う方向に屈曲した屈曲部としての左右の屈曲面部(151,152)が設けられている。
左側面部44aは、前後方向について装置本体41の後端より後方に延伸しており、左側面部44aの後側に、左屈曲面部151が設けられている。左屈曲面部151は、左右方向を板厚方向とした板状の部分である左側面部44aの後端から、底面視で左側面部44aとともに鈍角をなすように左右内側(右側)に向けて屈曲した部分である。左屈曲面部151は、第1支持体46の後端部において形成されている。本実施形態では、左側面部44aと左屈曲面部151とがなす角度は、約130°である。
左屈曲面部151は、左側面部44a側から先端側にかけて徐々に上下方向の寸法を小さくしたわずかに先細りのテーパ形状を有する。左屈曲面部151は、先端部151aをケース51の左側の部分の後方に位置させるように設けられている。左屈曲面部151は、先端部151aを半円筒状の面をなす円弧状の丸め形状部としている。
右側面部44cの後側の右屈曲面部152は、左右方向を板厚方向とした板状の部分である右側面部44cの後端から、底面視で右側面部44cとともに鈍角をなすように左右内側(左側)に向けて屈曲した部分である。右屈曲面部152は、第2支持体47の後端部において形成されている。本実施形態では、左側面部44aと右屈曲面部152とがなす角度は、約120°である。
右屈曲面部152は、右側面部44c側から先端側にかけて徐々に上下方向の寸法を小さくしたわずかに先細りのテーパ形状を有する。右屈曲面部152は、先端部152aをケース51の右側の部分の後方に位置させるように設けられている。右屈曲面部152は、先端部152aを半円筒状の面をなす円弧状の丸め形状部としている。
左屈曲面部151および右屈曲面部152は、先端部151a,152a同士を突き合わせるように設けられている。図10に示すように、左右の屈曲面部151,152は、左右方向について、それぞれの先端部151a,152aを、刈高検出装置40の後方に位置する分草フレーム34の外径の範囲D0内に位置するように設けられている。すなわち、左右方向について、左屈曲面部151の先端部151aは、分草フレーム34の左端の位置D1よりも右側(図10における下側)に位置しており、右屈曲面部152の先端部152aは、分草フレーム34の右端の位置D2よりも左側(図10における上側)に位置している。
以上のようにユニット支持体44が左右の屈曲面部151,152を有する構成においては、ユニット支持体44により、装置本体41の上下方向の中間部が、左右両側から、ケース51の前後方向の全体にわたって覆われた状態となる。そして、ユニット支持体44の後側における左屈曲面部151と右屈曲面部152の先端部151a,152a間の隙間153が、後方から分草フレーム34の角部104により覆われた態様となっている。隙間153は、平面視において分草フレーム34により覆われた状態となる。なお、左屈曲面部151および右屈曲面部152それぞれについての左側面部44aまたは右側面部44cに対する屈曲角度の大きさは限定されるものではなく、同屈曲角度は鋭角の角度であっても直角であってもよい。
また、分草体支持部120を構成するヒッチ125のうち、ヒッチ前部125bには、装置本体41の前方に位置し、機体の前進にともなって穀稈を左右外側に案内する前方ガイド部としての水平ガイド板部160が設けられている。水平ガイド板部160は、水平板状の部分であり、板状の部材である前方ガイド板をヒッチ125の下側に固定することによって設けられている。
水平ガイド板部160は、ヒッチ125の下縁部125cにおける水平面状の下面に対して平板状の前方ガイド板を溶接等によって固定することにより設けられている。水平ガイド板部160は、底面視において、頂点側を前側とした略二等辺三角形状の外形を有する。水平ガイド板部160は、左右両側に、略二等辺三角形状の外形における斜辺部に対応したガイド縁部162を有する。
水平ガイド板部160は、左右方向について略中央部にヒッチ125を位置させ、左右両側の大部分をヒッチ125から左右に張り出させている。また、水平ガイド板部160は、前端部である頂部163をヒッチ125の下縁部125cから前方に突出させ、リブ板部122の左側に位置させている。水平ガイド板部160の頂部163側には、リブ板部122との干渉を避けるための直角状の切欠部164が形成されている。
水平ガイド板部160は、後縁部を、戻しバネ147の下方に位置させている。水平ガイド板部160は、後面165を、前後方向について、ユニット支持体44の前面部44bよりわずかに前方に位置させている。水平ガイド板部160の後縁部には、前後方向の軸回りに回動する刈高検出装置40との干渉を避けるための略U字状の切欠部166が形成されている。
また、刈高検出装置40において、検出センサ43は、装置本体41のケース51の外側に取り付けられた状態で設けられている。このように装置本体41の外側に検出センサ43を配置した構成において、装置本体41には、検出センサ43を被覆するセンサカバー170が設けられている。
センサカバー170は、ケース51の右側に取り付けられた検出センサ43に対して、検出センサ43を主に上側、右側および後上側から覆うように設けられている。センサカバー170は、複数の面部により略箱状に構成された一体の部材であり、ケース51に取り付けられることで、前側および後下側を開放させたカバー部分を構成している。センサカバー170は、例えば樹脂製や金属製の部材である。
センサカバー170は、上面部171と、右側面部172と、後上面部173と、右側面部172に対向した左側面部174とを有する。センサカバー170の左側には、センサカバー170をケース51に固定するための固定面部175が設けられている。センサカバー170は、上面部171および右側面部172により、上方および右方から検出センサ43の全体を被覆している。上面部171および右側面部172により、右ケース体52の右前側において右ケース体52とともに前側の開口部170aが形成されている。
固定面部175は、側面視で山型形状をなすケース51の上辺側の後側の外形に沿った形状を有する。固定面部175は、上面部171の前部から左側に延出した水平状の前面部と、この前面部の後側の部分であって左側面部174の下縁部に沿って後下がりの傾斜状をなす後傾斜面部とを有する。
センサカバー170は、固定面部175において、前面部と後傾斜面部の前後中間部との2箇所でボルト176によりケース51に固定されている。ボルト176は、固定面部175を貫通し、ケース51の右ケース体52に形成されたネジ穴52b(図12参照)に螺挿されている。
センサカバー170は、上面部171および右側面部172の前縁部の位置を、検出センサ43の前端の位置に略一致させている。右側面部172の前縁部には、上下方向の全体にわたって、左右内側に向けて四半円筒状の曲面形状をなす湾曲面部177が設けられている。
センサカバー170は、後部を、ケース51の上部から後方に向けて突出させた張出部178としている。張出部178は、上面部171および右側面部172それぞれの後部と、後上面部173と、左側面部174とにより形成されており、検出センサ43のコネクタ部43bの後側に、センサカバー170により囲まれた内部空間を形成している。この内部空間は、右側面部172、後上面部173、および左側面部174により、センサカバー170の後下側に向けて開口した開口部179を形成している。張出部178の内部空間は、センサカバー170内において、検出センサ43に対するワイヤハーネス80の接続部およびその近傍部分の配設空間となる。
また、分草体支持部120には、装置本体41の上方に位置する部分を有し、機体の前進にともなって穀稈を左右外側に案内する上方ガイド部として、左前ガイド板部201、左後ガイド板部202、右前ガイド板部203および右後ガイド板部204が設けられている。
左前ガイド板部201は、側面視で所定の屈曲形状をなす板状の部分であり、ヒッチ125の左側面125gに対して板状の部材を溶接等によって固定することにより設けられている。左前ガイド板部201は、ヒッチ125の前下がりの傾斜に沿うように傾斜状に設けられている。左前ガイド板部201は、側面視において前下がりの傾斜方向に対して直交する方向を板厚方向としている。
左前ガイド板部201は、側面視の屈曲形状をなす部分として、前側から後側にかけて、前傾斜部201aと、前傾斜部201aよりも傾斜が緩い中間傾斜部201bと、後傾斜部201cとを有する(図7参照)。左前ガイド板部201は、前傾斜部201aと中間傾斜部201bの前部からなる前側の略半分を、左側面視で分草板21の左側の部分により被覆させるように設けられている。なお、分草板21を上昇回動させることで、左前ガイド板部201の全体または略全体が露出した状態となる(図7参照)。
左前ガイド板部201は、中間傾斜部201bの後部と後傾斜部201cからなる後側の略半分を、側面視で分草板21の下縁の下方に位置させ、分草板21から露出させている。左前ガイド板部201は、後傾斜部201cの左右幅を他の部分に対して左側に広げており、後傾斜部201cの左側の部分を、正面視で分草板21から左方に向けて外側に張り出させている。
左前ガイド板部201は、左右方向について、後傾斜部201cの左端を、ケース51よりも外側(左側)に位置させている。本実施形態では、後傾斜部201cの左端に位置する側端面201dは、左右方向について、ユニット支持体44の左側面部44aの左側面44dと略同じ位置に位置している(図11参照)。なお、側端面201dは、平面視で前後方向に沿う面である。後傾斜部201cは、前部の側面を、後側から前側にかけて徐々に後傾斜部201cの幅を狭くする向きに傾斜した傾斜面201eとしている。傾斜面201eは、中間傾斜部201bの側面201fに連続している(図14参照)。
左前ガイド板部201の後傾斜部201cは、左側面視でヒッチ125の後部の下縁部に沿うように傾斜状に延伸している。左前ガイド板部201は、前後方向について、後傾斜部201cの前端部を、ケース51の前端部近傍の上方に位置させ、後傾斜部201cの後端部を、ケース51の後部の上方に位置させている。このように、左前ガイド板部201は、装置本体41の上方に位置する部分として後傾斜部201cを有し、後傾斜部201cによって装置本体41の左側部分を上方から覆っている。
左前ガイド板部201の前傾斜部201aおよび中間傾斜部201bは、正面視においてケース51の左側の部分の上部の大部分を覆うように設けられている。前傾斜部201aは、後部の側面を中間傾斜部201bの側面201fと面一状の面とするとともに、前部の側面を、後側から前側にかけて徐々に前傾斜部201aの幅を狭くする向きに傾斜した傾斜面201gとしている。左前ガイド板部201は、前端部を、前後方向についてボス部132よりも前方に位置するように延設されている。
左前ガイド板部201の後側に、左後ガイド板部202が設けられている。左後ガイド板部202は、左前ガイド板部201の後側において、左前ガイド板部201と平行状に設けられた板状の部分である。左後ガイド板部202は、ヒッチ支持板124の左側面124bおよび分草フレーム34の前側傾斜部103の左側の外周面に対して板状の部材を溶接等によって固定することにより設けられている。左後ガイド板部202をなす板状の部材は、分草フレーム34を嵌合させる円弧状の凹部202aを有する(図5参照)。
左後ガイド板部202は、左前ガイド板部201と略同じ幅を有し、左右方向について、平面視で前後方向に沿う面として左端に位置する側端面202dを、左前ガイド板部201の側端面201dと略同じ位置に位置させている(図11参照)。左後ガイド板部202は、前部の側面を、後側から前側にかけて徐々に左後ガイド板部202の幅を狭くする向きに傾斜した傾斜面202eとしている(図5参照)。
左後ガイド板部202は、前端部を、左前ガイド板部201の後端部の下方に位置させ、平面視で左前ガイド板部201と前後に連続するように設けられている。左後ガイド板部202は、前後方向について、前端部を、ケース51の中央部の上方に位置させており、後端部を、ケース51よりも後方に位置させている。このように、左後ガイド板部202は、装置本体41の上方に位置し、装置本体41の左側部分の後部を上方から覆っている。
右前ガイド板部203は、ヒッチ125の右側におけるヒッチ支持板124とリブ板部122との間の部分に設けられている。右前ガイド板部203は、ヒッチ125の右側面125hに対して板状の部材を溶接等によって固定することにより設けられている。右前ガイド板部203は、ヒッチ125の前下がりの傾斜に沿うように傾斜状に設けられている。右前ガイド板部203は、側面視において前下がりの傾斜方向に対して直交する方向を板厚方向としている。
右前ガイド板部203は、右側面視で分草板21の右側の部分により全体的に被覆されるように設けられている。なお、分草板21を上昇回動させることで、右前ガイド板部203の全体が露出した状態となる(図8参照)。右前ガイド板部203は、平面視で前後方向に沿う面として右端に位置する側端面203dを、分草板21の右端よりも内側(左側)に位置させている。右前ガイド板部203は、前部の側面を、後側から前側にかけて徐々に右前ガイド板部203の幅を狭くする向きに傾斜した傾斜面203eとしている。
右前ガイド板部203は、前後方向について、前端部を、ボス部132の上方に位置させ、後端部を、ケース51の前部の上方に位置させている。このように、右前ガイド板部203は、装置本体41の上方に位置し、装置本体41の右側部分の前部を上方から覆っている。
右前ガイド板部203の後上方に、右後ガイド板部204が設けられている。右後ガイド板部204は、ヒッチ支持板124の右側において、左後ガイド板部202よりも上方の高さ位置に、ヒッチ125の前下がりの傾斜に沿うように傾斜状に設けられている。右後ガイド板部204は、左後ガイド板部202に対して、平行状となるように、かつ、平面視で左右略対称の外形をなすように設けられた板状の部分である。右後ガイド板部204は、ヒッチ支持板124の右側面124cおよび分草フレーム34の前側傾斜部103の右側の外周面に対して板状の部材を溶接等によって固定することにより設けられている。右後ガイド板部204をなす板状の部材は、分草フレーム34を嵌合させる円弧状の凹部204aを有する(図11参照)。
右後ガイド板部204は、左右方向について、平面視で前後方向に沿う面として右端に位置する側端面204dを、ケース51よりも外側(右側)に位置させている。右後ガイド板部204の前部は、後側から前側にかけて徐々に幅を狭くしたテーパ形状を有する。右後ガイド板部204は、右側の側面として、側端面204dと、側端面204dの前側の第1傾斜面204eと、第1傾斜面204eの前側の第2傾斜面204fとを有する。第2傾斜面204fの平面視での前後方向に対する傾斜角度は、第1傾斜面204eの同傾斜角度よりも小さい。
右後ガイド板部204は、右側面視でヒッチ支持板124の上縁部に沿うように傾斜状に延伸している。右後ガイド板部204は、前後方向について、前端部を、ケース51の前部の上方に位置させており、後端部を、ケース51よりも後方に位置させている。このように、右後ガイド板部204は、装置本体41の上方に位置し、装置本体41の右側部分の後側の大部分を上方から覆っている。
以上のような4つの上方ガイド部のうち、右側に位置する右前ガイド板部203および右後ガイド板部204は、検出センサ43から延出したワイヤハーネス80を支持する部分として用いられている。図6に示すように、右前ガイド板部203および右後ガイド板部204は、分草体支持部120の右側において、分草体支持部120の前下がりの傾斜に沿って配されるワイヤハーネス80の一部を下側から支持する支持板部となる。
右前ガイド板部203は、上側の板面を平らな傾斜面としており、この上側の板面をワイヤハーネス80の支持面203gとしている。同様に、右後ガイド板部204は、平らな傾斜面である上側の板面をワイヤハーネス80の支持面204gとしている。右前ガイド板部203の支持面203gは、右後ガイド板部204の支持面204gに対して段下がりの傾斜面となっている。
右前ガイド板部203および右後ガイド板部204は、それぞれワイヤハーネス80の一部を支持面203g,204g上に載置させた状態でワイヤハーネス80を支持する。右前ガイド板部203および右後ガイド板部204によるワイヤハーネス80に対する支持作用により、ワイヤハーネス80が所定の配線形態をなすように部分的に案内される。
ワイヤハーネス80のうち、右前ガイド板部203および右後ガイド板部204により支持された部分は、分草体支持部120の前下がりの傾斜に沿うように傾斜状に配された部分となる。また、右前ガイド板部203および右後ガイド板部204によるワイヤハーネス80の被支持部分の大部分は、下降状態の分草板21の右側の部分に被覆された状態となる。
右前ガイド板部203および右後ガイド板部204において、ワイヤハーネス80は、図示せぬバンド等の止め具やクランプ等の係止具により、右前ガイド板部203および右後ガイド板部204に対して適宜係止固定される。これにより、右前ガイド板部203および右後ガイド板部204に対するワイヤハーネス80の位置ずれが防止される。
ワイヤハーネス80は、一端側に設けられたコネクタ(図示略)を検出センサ43のコネクタ部43bに接続させ、検出センサ43から延出し、所定の配線経路により、制御装置が設けられた走行機体4側へと配線される。具体的には、ワイヤハーネス80は、接続口を後上側に向けて開口させたコネクタ部43bから、センサカバー170における張出部178の内部空間において前側に折り返され、センサカバー170内において検出センサ43上を前側に向けて配される。
ワイヤハーネス80は、センサカバー170の前側の開口部170aから前方に延出され、右側面視でボス部132の近傍で折り返され、分草体支持部120の右側において、分草体支持部120の前下がり(後上がり)の傾斜に沿って後側へ配される。ボス部132の上方には、後側に折り返されるワイヤハーネス80を係止する係止ガイド180が設けられている。
係止ガイド180は、所定の屈曲形状ないし湾曲形状を有する略板状の外形の部分であり、リブ板部122の右側面122aに固定され、リブ板部122の後端部から右方に向けて突出している。係止ガイド180は、リブ板部122からの突出部分において、左右方向に沿うアーム部181と、アーム部181の先端部から前側に向けて屈曲した屈曲部182と、アーム部181の基端部から後側に向けて屈曲した固定部183とを有する。係止ガイド180は、固定部183をリブ板部122の右側面122aに溶接等によって固定させることで、リブ板部122に設けられている。なお、係止ガイド180においては、アーム部181から屈曲部182にかけて幅方向の中間部に長孔状の開口部が形成されている。
係止ガイド180により後側に折り返されたワイヤハーネス80は、分草体支持部120の右側において、右前ガイド板部203および右後ガイド板部204に支持されて案内される。ワイヤハーネス80は、右後ガイド板部204による支持部分よりも後側の部分を、分草フレーム34内に収納させている。
分草フレーム34は、中空パイプにより構成されており、分草フレーム34の内部空間が、ワイヤハーネス80の配設空間となっている。分草フレーム34の前側傾斜部103の右側の周壁部には、ワイヤハーネス80を貫通させる長孔状の孔部34aが形成されている。分草フレーム34内に配されたワイヤハーネス80は、分草フレーム34の後部において所定の場所から分草フレーム34外に延出し、所定の配線経路を経て本機側の制御装置に接続されている。なお、分草フレーム34を構成する中空パイプの先端開口部は、円盤状の蓋部材35により塞がれている。
図6には、ワイヤハーネス80と止める係止具として、センサカバー170内に配されたワイヤハーネス80の部分を止める樹脂製の結束バンド210が示されている。図6に示す例では、結束バンド210は、一側の部分を、センサカバー170の右側面部172の外側に配するとともに、他側の部分を、センサカバー170内において検出センサ43と右ケース体52との間を通してセンサカバー170の上面部171に開口した係止孔171a(図5、図12参照)に貫通させ、上面部171の上側でロックされている。
結束バンド210は、検出センサ43およびセンサカバー170の右側面部172とともにワイヤハーネス80を囲んだ状態で、センサカバー170内において検出センサ43の上側に配されたワイヤハーネス80を固定保持している。図6に示す例に限らず、ワイヤハーネス80は、その配線経路において、結束バンド等によって適宜の場所に対して固定保持される。
刈高検出装置40の動作について説明する。コンバイン1による通常作業時、つまり機体前進状態での作業時には、刈高さが設定値に保持されるように、刈高検出装置40による刈高さの検出値に基づいて、刈高さの制御が行われる。刈高さの検出は、接地体42が装置本体41に対する回動位置を基準位置より後方とした状態で行われる。
機体前進時において、先端を地面G1に接触させた状態で摺動する接地体42は、接地摺動抵抗により、装置本体41のケース51に対して、基準位置から後側回動軸62回りに後方に回動する(図7、矢印C1参照)。接地体42は、後側回動軸62と一体的に第2軸心P2回りに回動し、後側回動軸62の回動がギア等を介して中間回動軸70に伝達され、この中間回動軸70の回動が検出センサ43によって検出され、中間回動軸70の回動量に基づいて刈高さが検出される。
また、例えば接地体42が接地した状態で機体の操向操作が行われた場合等、刈高検出装置40に横方向の外力が作用した場合、刈高検出装置40は、軸支部130により、前後方向の軸心線O1回りに回動して逃げることになる(図11、矢印E1参照)。刈高検出装置40に対する横方向の外力の作用が無くなると、戻しバネ147および係止ピン148による付勢構造により、刈高検出装置40は、所定の中立位置に戻ることになる。
以上のような構成を備えたコンバイン1によれば、刈取部5による刈高さを検出するための構成において、分草板21により左右に割られた株やその根本等が接触することによる誤作動を防止することができ、安定して刈高さを検出することができる。
図14に示すように、穀稈の刈取り作業においては、横刈り等が行われるときに、機体の前進にともなって分草板21により株220が左右の穀稈221に割られる場合がある。このような場合、左右に割られた株220やその根本等が、分草板21の後側に位置する装置本体41や接地体42に接触することがある。装置本体41や接地体42に株220等が接触することは、センサユニット45の誤作動を生じさせ、刈高さの検出値が安定しない原因となり得る。特に、左右に割った株220等が接地体42に作用することは、センサユニット45による刈高さの検出精度を低下させる原因となる。なお、図14は、刈高検出装置40およびその周辺の構成を模式的に示した正面図である。
そこで、刈高検出装置40は、分草体支持部120に対して装置本体41を支持するとともに装置本体41を左右両側から保護する保護部材としてのユニット支持体44を有する。これにより、穀稈の刈取り作業において分草板21により株を左右に割った場合であっても、ユニット支持体44によってセンサユニット45を保護することができる。
すなわち、機体の前進にともなって分草板21により左右に割った株等を、分草板21の後側においてユニット支持体44によりセンサユニット45の左右外側へと案内して左右外側へと倒すことができる。言い換えると、分草板21により一旦左右に割った株等に対して、ユニット支持体44により分草作用を連続的に与えることができる。
これにより、左右に割った株等がセンサユニット45に接触することを抑制することができる。具体的には、例えば、左右に割った株が左右内側に倒れ込んで装置本体41に接触したり接地体42に引っかかったりすることを抑制することができる。したがって、例えば左右に割った株が接地体42に引っかかること等に起因するセンサユニット45の誤作動を抑制することができ、刈高さの検出精度を確保することができる。結果として、コンバイン1の操作性を向上することができる。
また、ユニット支持体44は、分草体支持部120を構成するヒッチ125に対して、前後方向の軸回りに装置本体41と一体的に回動可能に設けられている。このような構成によれば、刈高検出装置40に横方向の外力が作用した場合において、刈高検出装置40を軸心線O1回りにローリング回動させて逃がすことができ、外力の影響を低減することができるとともに、回動する装置本体41にユニット支持体44を追従させることができる。これにより、装置本体41の前後方向の軸回りの回動位置にかかわらず、ユニット支持体44によって装置本体41を保護することができ、刈高さの検出精度を効果的に安定させることができる。
また、ユニット支持体44は、左側面部44aおよび右側面部44cそれぞれの後側に互いに対向する方向に屈曲した左屈曲面部151および右屈曲面部152を有する。このような構成によれば、平面視で装置本体41の周囲を囲むユニット支持体44において、後側を閉塞ないし略閉塞することができる。これにより、機体の後進時等に切り株や未刈の株等がユニット支持体44の内側に侵入することを抑制することができ、株等が装置本体41や接地体42等に接触することを避けることができるので、刈高さの検出精度を効果的に安定させることができる。
特に、本実施形態では、左右の屈曲面部151,152は、それぞれの先端部151a,152aを、その直後方に位置する分草フレーム34の左右の幅の範囲内に位置させるように設けられている。このような構成によれば、左右の屈曲面部151,152間の隙間153を、分草フレーム34により後方からカバーすることができるので、機体の後進時等に株等がユニット支持体44の内側に侵入することを効果的に抑制することができる。
また、ヒッチ125の下側には、装置本体41の前方に位置する水平ガイド板部160が設けられている。このような構成によれば、平面視で前側を頂点側とした略二等辺三角形状の外形における左右のガイド縁部162が主にガイド部となり、左右に割った株や雑草等の夾雑物を、機体の前進にともなってセンサユニット45の左右外側へと案内することができる。これにより、分草板21と相俟って分草作用を向上させることができ、左右に割られた株等がセンサユニット45に接触することを効果的に抑制することができる。
また、コンバイン1によれば、刈取部5による刈高さを検出するための構成において、分草板21の位置を調整しても、刈高さの目標値を再設定する必要がなく、良好な作業性を得ることができる。
上述したように刈高さの自動制御においてあらかじめ設定される刈高目標値は、装置本体41の対地高さに関する値である。このため、分草板21の上下の位置調整が可能な構成において、例えば分草板21に対して装置本体41を取り付けた構成の場合、分草板21の上下位置の変更にともなって装置本体41が上下に移動することになり、刈高目標値を設定し直す必要が生じるため、作業性が低下する。
そこで、本実施形態のように、装置本体41を、分草板21を上下に位置調整可能に支持した分草体支持部120に対して設けることにより、分草板21の位置調整とは無関係に、装置本体41の高さ位置を保持することができる。つまり、分草板21および装置本体41が、それぞれ独立して移動できるように分草体支持部120に対して設けられているため、分草板21のみの高さの変更が可能となる。
これにより、分草板21の位置調整にともなう刈高目標値の再設定を不要とすることができるため、例えば倒伏状態等の作物の育成状況や圃場条件等に応じて行われる分草板21の位置調整の作業をスムーズに行うことができ、作業性を向上させることができる。また、ヒッチ125において刈高検出装置40の支持強度を確保することにより、ヒッチ125の強度を向上させることができる。
また、分草体支持部120には、装置本体41の上方に位置する上方ガイド部として、左前ガイド板部201、左後ガイド板部202、右前ガイド板部203および右後ガイド板部204が設けられている。このような構成によれば、例えば分草板21を上昇回動させた場合であっても、これらのガイド板部により、左右に割った株等を機体の前進にともなってセンサユニット45の左右外側へと案内することができる。
これにより、分草板21の位置にかかわらず、左右に割られた株等がセンサユニット45に接触することを抑制することができ、刈高さの検出精度を安定させることができる。各ガイド板部においては、主に傾斜面201e,201g,202e,203e、第1傾斜面204e、および第2傾斜面204fが、左右に割られた株等に対するガイド面として作用する。
また、右前ガイド板部203および右後ガイド板部204は、ワイヤハーネス80の支持部材として用いられている。このような構成によれば、分草体支持部120の周囲において、ワイヤハーネス80を支持・案内するための部材を別途設ける必要をなくすことができるため、ワイヤハーネス80の支持構造を安価に得ることができる。
また、分草板21の位置調整が可能な構成において、水平ガイド板部160が分草体支持部120のヒッチ125に設けられている。このような構成によれば、分草板21の位置調整の影響を受けることなく水平ガイド板部160の位置が保持されるため、分草板21の位置にかかわらず水平ガイド板部160による分草作用を得ることができる。これにより、分草板21の位置を調整することによっても、水平ガイド板部160による分草作用により、左右に割られた株等がセンサユニット45に接触することを抑制することができるので、安心して作業を行うことができる。
また、刈高検出装置40は、装置本体41に取り付けられた検出センサ43を被覆するセンサカバー170を有する。このような構成によれば、検出センサ43、および検出センサ43に対するワイヤハーネス80の接続部を、機体の移動にともなって装置本体41に近付こうとする株や夾雑物等から保護することができる。これにより、検出センサ43自体や検出センサ43に対する信号の伝達経路の破損等の不具合を抑制することが可能となる。
上述した実施形態は本発明の一例であり、本発明は上述の実施形態に限定されることはない。このため、上述した実施形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。また、本開示に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものでは無く、また他の効果があってもよい。
上述した実施形態では、装置本体41の右側において、保護部材であるユニット支持体44の右側面部44cの内側(左側)に、センサカバー170が設けられているが、センサカバー170が本発明に係る保護部材を兼ねた構成であってもよい。このような構成の場合、例えば、センサカバー170による装置本体41に対する被覆範囲を広げたり、センサカバー170の右側面部172を装置本体41に対してユニット支持体44の右側面部44cと同様の位置となるように左右外側(右側)に位置させたりすることで、分草板21により左右に割られた株等をセンサカバー170によって右外側へと案内する作用が得られる。このような構成によれば、ユニット支持体44において右側面部44cを省略することができる。具体的には、第2支持体47を省略し、ユニット支持体44を第1支持体46のみにより構成することができる。
また、ユニット支持体44がセンサカバー170を兼ねた構成であってもよい。つまり、ユニット支持体44の一部により、センサカバー170に相当するカバー部分を設けた構成であってもよい。このような構成の場合、例えば、ユニット支持体44の右側面部44cを拡大すること等により、ユニット支持体44の一部として検出センサ43を被覆するカバー部分が設けられる。このような構成によれば、ユニット支持体44が、本発明に係る保護部材およびセンサカバーとして機能することになり、センサカバーをユニット支持体44とは別部材として設けることを省略することができる。
1 コンバイン
4 走行機体
5 刈取部
21 分草板(分草体)
40 刈高検出装置
41 装置本体
42 接地体
43 検出センサ
44 ユニット支持体(保護部材)
44a 左側面部(側方板部)
44c 右側面部(側方板部)
45 センサユニット
51 ケース
80 ワイヤハーネス
120 分草体支持部
121 分草板本体
122 リブ板部
124 ヒッチ支持板
125 ヒッチ
151 左屈曲面部(屈曲部)
152 右屈曲面部(屈曲部)
160 水平ガイド板部(前方ガイド部)
170 センサカバー
201 左前ガイド板部(上方ガイド部)
202 左後ガイド板部(上方ガイド部)
203 右前ガイド板部(上方ガイド部)
204 右後ガイド板部(上方ガイド部)

Claims (5)

  1. 走行機体に対して昇降可能に設けられた刈取部と、前記刈取部の高さを検出するための刈高検出装置と、を備えたコンバインであって、
    前記刈高検出装置は、
    上下回動可能に設けられた装置本体と、
    前記装置本体に対して回動可能に支持された接地体と、
    前記接地体の回動量を検出する検出センサと、を有し、
    前記検出センサによる検出信号に基づいて前記刈取部の高さを検出するものであり、
    前記装置本体は、前記刈取部の前部に設けられた分草体を支持する分草体支持部に対して設けられており、
    前記分草体は、前記分草体支持部に対して位置調整可能に取り付けられている
    ことを特徴とするコンバイン。
  2. 前記分草体支持部には、前記装置本体の上方に位置し、機体の前進にともなって穀稈を左右外側に案内する上方ガイド部が設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
  3. 前記上方ガイド部は、前記検出センサから延出した信号線を支持する部分である
    ことを特徴とする請求項2に記載のコンバイン。
  4. 前記分草体支持部には、前記装置本体の前方に位置し、機体の前進にともなって穀稈を左右外側に案内する前方ガイド部が設けられている
    ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のコンバイン。
  5. 前記検出センサは、前記装置本体に取り付けられた状態で設けられており、
    前記装置本体には、前記検出センサを被覆するセンサカバーが設けられている
    ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載のコンバイン。
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