JP2023130739A - ガラス物品の製造装置及び製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】溶融ガラスを移送する移送管における電極部の変形を防止する。【解決手段】移送装置7の移送管8は、溶融ガラスGMを移送する管状部14と、管状部14に設けられたフランジ部15aと、フランジ部15aに設けられた電極部17と、を備える。電極部17は、フランジ部15aと繋がり管状部14の長手方向Xに沿って伸びる第一の部分17aと、第一の部分17aと繋がり管状部14の径方向に沿って伸びる第二の部分17bと、を有する。ガラス物品の製造装置は、移送管8の電極部17における第二の部分17bに接続される電線20を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、ガラス物品の製造装置及び製造方法に関する。
一般に、ディスプレイにガラス基板として使用される板ガラスを製造する方法として、ダウンドロー法等の各種成形法が用いられる。例えば特許文献1には、溶解工程、清澄工程、均質化工程、オーバーフローダウンドロー法を用いる成形工程等の各工程を経て板ガラスを製造する方法が開示される。
この製造方法に使用される板ガラスの製造装置は、溶解槽と、清澄槽と、攪拌槽と、ポットと、成形体と、これらの構成要素を連結するガラス供給路と、を備える(同文献の段落0019及び図1参照)。
この製造装置におけるガラス供給路は、溶融ガラスを移送する移送管を備える。移送管は、管状部(本体部)と、管状部の端部に設けられるフランジ部と、フランジ部の一部に設けられる電極部(第一突起部)と、を備える(同文献の段落0028、0032参照)。電極部には電線が接続されており、電線は電源に接続されている。電線は、移送管の長手方向に対して交差するように、電極部に接続されている(同文献の段落0034参照)。
移送管によって移送される溶融ガラスは、高温となることから、製造装置の操業にあたり、溶融ガラスを移送することができるように、事前に移送管を予備加熱する必要がある(予熱工程)。予熱工程によって移送管を昇温させる場合には、電源、電線及び電極部を通じて管状部に所定の電圧を印加することにより、この管状部を直接的に通電加熱する(同文献の段落0058、0059参照)。
予熱工程において、移送管同士、又は移送管と清澄槽等の他の構成要素とを連結した状態で加熱すると、その連結部分に熱膨張による変形が生じ、移送管が損傷するおそれがある。このため、同文献では、移送管と他の構成要素とを分離した状態で予熱工程を行った後に、製造装置を組み立てる工程(組立工程)が開示されている(同文献の段落0063参照)。
特開2019-108259号公報
移送管の電極部は、電線を支持する支持部でもあることから、予熱工程中に変形しないように十分な強度を有することが求められる。電極部が変形すると、予熱工程における移送管の膨張が阻害され、組立工程後に製造装置の破損を招くおそれがある。
本発明は、溶融ガラスを移送する移送管における電極部の変形を防止することを技術的課題とする。
本発明は上記の課題を解決するためのものであり、溶融ガラスの移送装置を備えるガラス物品の製造装置であって、前記移送装置は、前記溶融ガラスを移送する移送管を備え、前記移送管は、管状部と、前記管状部に設けられるフランジ部と、前記フランジ部に設けられる電極部と、を備え、前記電極部は、前記フランジ部と繋がり前記管状部の長手方向に沿って伸びる第一の部分と、前記第一の部分と繋がり前記管状部の径方向に沿って伸びる第二の部分と、を有しており、前記第二の部分に接続される電線を備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、管状部の長手方向に伸びる第一の部分と管状部の径方向に伸びる第二の部分とによって電極部を構成することで、電極部を変形し難い構造にすることができる。したがって、第二の部分に電線を接続した状態で予熱工程を実行した場合であっても、電極部の変形を防止することが可能となる。
本発明に係るガラス物品の製造装置において、前記電線は、厚さ及び幅を有する扁平状の編組線を含み、前記編組線は、その厚さ方向が前記管状部の前記長手方向に沿うように、かつその幅方向が前記管状部の前記長手方向に交差するように、前記第二の部分に接続されてもよい。
かかる構成によれば、電極部の第二の部分に接続された電線の編組線は、管状部の長手方向(編組線の厚さ方向)に沿って変形しやすく、この長手方向に交差する方向(編組線の幅方向)に沿って変形しにくい構造となる。これにより、予熱工程において長手方向に膨張する管状部に追随するように電線を変形させることができる。したがって、第二の部分に過大な力が作用しないようにし、電極部の変形を防止することが可能となる。
本発明に係るガラス物品の製造装置において、前記移送装置は、前記電極部を支持する支持装置を備え、前記支持装置は、前記電極部の前記第一の部分を支持する第一支持部材と、前記第一支持部材から離れた位置で前記第一の部分を支持する第二支持部材とを備え、前記第一支持部材及び前記第二支持部材は、前記管状部の前記長手方向に沿う前記電極部の前記第一の部分の移動を許容可能に構成されてもよい。
かかる構成によれば、間隔をおいて配置される第一支持部材及び第二支持部材によって電極部の第一の部分を支持することで、この電極部の変形を防止することが可能となる。さらに予熱工程において管状部が長手方向に膨張した場合に、電極部の第一の部分が移動可能であることによって、第一の部分に過大な力が作用しないようにし、これによって電極部の変形をより効果的に防止することができる。
本発明に係るガラス物品の製造装置において、前記第一支持部材及び前記第二支持部材は、前記管状部の前記長手方向に間隔をおいて配置されてもよい。これにより、製造装置を簡素な構成とすることができ、設備コストを削減することが可能となる。
本発明に係るガラス物品の製造装置において、前記電極部の前記第二の部分は、前記管状部の前記長手方向における前記第一の部分の中途部に繋がり、前記電極部の前記第二の部分は、前記第一支持部材と前記第二支持部材との間に位置してもよい。
かかる構成によれば、電極部の第二の部分が支持する電線の荷重を第一支持部材と第二支持部材とによってバランス良く分担することで、電極部の変形をより効果的に防止することが可能となる。
本発明に係るガラス物品の製造装置において、前記支持装置は、前記電極部の前記第一の部分の長さを延長するように、前記第一の部分に連結される延長部材を備え、前記延長部材の強度は、前記第一の部分の強度よりも高くてもよい。かかる構成によれば、高強度の延長部材を介して支持部材によって電極部の第一の部分を支持することで、電極部の変形をより確実に防止できる。
本発明に係るガラス物品の製造装置は、電源に接続され、かつ前記電線に接続される支持電極を備え、前記電線は、前記電極部の前記第二の部分に接続される第一接続端部と、前記支持電極に接続される第二接続端部とを備え、前記電線は、前記電極部の前記第二の部分と前記支持電極とに架橋されてもよい。
かかる構成によれば、第一接続端部と第二接続端部との間に電線を支持する支持部材を設ける必要がなくなることから、製造装置の構成を簡素化でき、設備コストの削減が可能となる。
本発明に係るガラス物品の製造方法は、上記の課題を解決するためのものであり、上記構成の製造装置を用いて前記ガラス物品を製造することを特徴とする。
本発明によれば、溶融ガラスを移送する移送管における電極部の変形を防止することができる。
第一実施形態に係るガラス物品の製造装置の全体構成を示す側面図である。 移送装置の側面図である。 移送装置の正面図である。 図2のIV-IV矢視線に係る断面図である。 図4のV-V矢視線に係る断面図である。 ガラス物品の製造方法を示すフローチャートである。 予熱工程における移送装置の一部を示す側面図である。 組立工程において複数の移送管を連結した状態を示す側面図である。 第二実施形態に係る移送装置の側面図である。 第三実施形態に係る移送装置の側面図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら説明する。図1乃至図8は、本発明に係るガラス物品の製造装置及び製造方法の第一実施形態を示す。
図1は、ガラス物品の製造装置を示す。本実施形態に係るガラス物品の製造装置は、上流側から順に、溶解槽1と、清澄槽2と、均質化槽(攪拌槽)3と、ポット4と、成形体5と、これらの各構成要素1~5を連結するガラス供給路6a~6dと、を備える。この他、製造装置は、成形体5により成形された板ガラスGR(ガラス物品)を徐冷する徐冷炉(図示せず)及び徐冷後に板ガラスGRを切断する切断装置(図示せず)を備える。
溶解槽1は、投入されたガラス原料を溶解して溶融ガラスGMを得る溶解工程を行うための容器である。溶解槽1は、ガラス供給路6aによって清澄槽2に接続されている。
清澄槽2は、溶融ガラスGMを移送しながら清澄剤等の作用により脱泡する清澄工程を行う。清澄槽2は、ガラス供給路6bによって均質化槽3に接続されている。本実施形態の清澄槽2は、白金材料(白金又は白金合金)からなる移送管で構成される。
均質化槽3は、清澄された溶融ガラスGMを攪拌し、均一化する工程(均質化工程)を行うための白金材料製の容器である。均質化槽3は、攪拌翼を有するスターラ3aを備える。均質化槽3は、ガラス供給路6cによってポット4に接続されている。
ポット4は、溶融ガラスGMを成形に適した状態に調整する状態調整工程を行うための容器である。ポット4は、溶融ガラスGMの粘度調整及び流量調整のための容積部として例示される。ポット4は、ガラス供給路6dによって成形体5に接続されている。
成形体5は、溶融ガラスGMを所望の形状(例えば板状)に成形する。本実施形態では、成形体5は、オーバーフローダウンドロー法によって溶融ガラスGMを板状に成形する。詳細には、成形体5は、断面形状(図1の紙面と直交する断面形状)が略楔形状を成しており、この成形体5の上部には、オーバーフロー溝(図示せず)が形成されている。
成形体5は、溶融ガラスGMをオーバーフロー溝から溢れ出させて、成形体5の両側の側壁面(紙面の表裏面側に位置する側面)に沿って流下させる。成形体5は、流下させた溶融ガラスGMを側壁面の下端部で融合させる。これにより、帯状の板ガラスGRが成形される。なお、成形体5は、スロットダウンドロー法などの他のダウンドロー法を実行するものであってもよい。
このようにして得られた帯状の板ガラスGRを切断することにより、枚葉状の板ガラスが切り出される。板ガラスは、例えば、厚みが0.01~2mmであって、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどのディスプレイ、有機EL照明、太陽電池などの基板や保護カバーに利用される。本発明に係るガラス物品は、板ガラスに限定されず、ガラス管その他の各種形状を有するものを含む。例えば、ガラス管を形成する場合には、成形体5に代えてダンナー法を利用する成形装置が配備される。
板ガラスの材料としては、珪酸塩ガラスが用いられ、好ましくはホウ珪酸ガラス、ソーダライムガラス、アルミノ珪酸塩ガラス、アルカリ珪酸塩ガラスが用いられ、最も好ましくは無アルカリガラスが用いられる。ここで、無アルカリガラスとは、アルカリ成分(アルカリ金属酸化物)が実質的に含まれていないガラスのことであって、具体的には、アルカリ成分の質量比が3000ppm以下のガラスのことである。本発明におけるアルカリ成分の質量比は、好ましくは1000ppm以下であり、より好ましくは500ppm以下であり、最も好ましくは300ppm以下である。
ガラス供給路6a~6dは、溶融ガラスGMを移送することが可能な移送装置7を備える。図2に示すように、移送装置7は、溶融ガラスGMを移送する移送管8と、移送管8を保持する耐火物9と、移送管8及び耐火物9を収容するケーシング10と、移送管8を支持する支持装置11~13と、を主に備える。
図2に示すように、移送管8は、溶融ガラスGMを移送する長尺状の管状部14と、管状部14の各端部に設けられるフランジ部15a,15bとを備える。
管状部14は、白金材料(白金又は白金合金)により筒状(例えば円筒状)に構成される。管状部14は、耐火物9よりも長く構成される。これにより、管状部14の各端部は、その長手方向Xにおいて、耐火物9の端部から突出している。また、管状部14は、ケーシング10よりも長く構成される。これにより、管状部14の各端部は、ケーシング10の端部から外方に突出している。
フランジ部15a,15bは、金属製であり、板状に構成される。フランジ部15a,15bは、管状部14の一端部に設けられる第一フランジ部15aと、管状部14の他端部に設けられる第二フランジ部15bとを含む。各フランジ部15a,15bは、管状部14の端部における外周面を囲むように構成される。
図2及び図3に示すように、フランジ部15a,15bは、円板部16と、この円板部16から突出する複数の突起部17~19とを備える。円板部16は、管状部14の各端部に固定され、白金材料又は銅(銅合金を含む)、ニッケル(ニッケル合金を含む)により構成される。各突起部17~19は、円板部16の上部から上方に突出する第一突起部17、円板部16の側部から側方に突出する第二突起部18及び第三突起部19を含む。
第一突起部17は、フランジ部15a,15bを介して管状部14に電流を流すための電極部(ターミナル)として構成される。第一突起部17に所定の電圧を印加することにより、管状部14が直接的に通電加熱される。このため、第一突起部17は、例えば白金材料、銅(銅合金を含む)又はニッケル(ニッケル合金を含む)により構成される。
電極部としての第一突起部17は、第一の部分17aと、第一の部分17aに繋がる第二の部分17bと、第一の部分17aとフランジ部15a,15bとを繋ぐ第三の部分17cと、を含む。
第一の部分17aは、第三の部分17cの上端部から略水平方向又は管状部14の長手方向Xに沿って伸びる矩形状(例えば長方形状)の板状部である。第一の部分17aは、管状部14の上方に位置するが、第一の部分17aの位置は本実施形態に限定されない。第一の部分17aは、当該第一の部分17aを上下方向に貫通する孔17d,17eを有する。
第二の部分17bは、管状部14の長手方向Xにおける第一の部分17aの中途部に繋がっている。第二の部分17bは、第一の部分17aの中途部から管状部14の径方向に沿って延びる板状部である。第二の部分17bは、第一の部分17aから上方に突出しているが、第二の部分17bが突出する方向は、本実施形態に限定されない。第二の部分17bは、第一の部分17aに対して略垂直となるように設けられるが、第二の部分17bが第一の部分17aに対して為す角度は、本実施形態に限定されない。
図2乃至図4に示すように、第一突起部17の第二の部分17bには、複数の電線20が接続されているが、電線20は単一のものであってもよい。電線20は、管状部14の長手方向Xに交差する水平方向に伸びる。電線20は、第二の部分17bと支持電極22との間に架橋されている。支持電極22は、電源(図示せず)に接続されており、棒状体又は板状体により構成される。
電線20は、第一突起部17の第二の部分17bに接続される第一接続端部21aと、支持電極22に接続される第二接続端部21bとを備える。第一接続端部21aは、第二の部分17bに固定される端子として構成される。第二接続端部21bは、支持電極22に固定される端子として構成される。各接続端部21a,21bは、ボルト等の固定部材(図示せず)によって、第二の部分17b及び支持電極22に着脱自在に固定される。
図2及び図3に示すように、第一突起部17の第二の部分17bと支持電極22とを接続する複数の電線20は、上下方向に並設されている。具体的には、第二の部分17bにおける一方の面及び他方の面には、複数の電線20における複数の第一接続端部21aが上下方向に沿って並設されている。支持電極22の一方の面及び他方の面には、複数の電線20における複数の第二接続端部21bが上下方向に沿って並設されている。
図5に示すように、電線20は、扁平状に構成される複数の編組線20aを束ねることにより構成されている。各編組線20aは、高い導電性を有する複数の金属素線を網目状に編み込むことによって構成されている。各編組線20aは、絶縁体により被覆されている。
各編組線20aは、所定の幅W及び所定の厚さTを有する。以下、編組線20aの幅Wに沿う方向を、幅方向W1といい、編組線20aの厚さTに沿う方向を、厚さ方向T1という。
図5に示すように、各編組線20aは、第一の面20bと、第二の面20cとを有する。電線20は、編組線20aの第一の面20b及び第二の面20cが管状部14の長手方向Xに面するように配置されている。換言すると、電線20は、厚さ方向T1が管状部14の長手方向Xに沿うように、かつ幅方向W1が管状部14の長手方向Xに交差するように、第一突起部17の第二の部分17bと支持電極22とに接続される。
これにより、電線20は、上下方向に変形し難く、管状部14に長手方向Xに変形しやすい構造となる。この構造により、第一接続端部21aと第二接続端部21bとの間に支持部材を介することなく、第一突起部17の第二の部分17bと支持電極22とに電線20を架橋することができる。
電線20は、第一突起部17の第二の部分17bと支持電極22との距離よりも大きな長さ寸法を有する。これにより、電線20は、図5に示すように、第二の部分17bと支持電極22との間において、弛み(湾曲部)23を有している。この構成により、移送管8が加熱によって膨張した場合や、移送管8を移動させる場合に、電線20は、移送管8に追随するように変形できる。
図2及び図3に示すように、第一突起部17の第三の部分17cは、フランジ部15a,15bの上部から管状部14の径方向(上方)に突出する板状部である。第三の部分17cは、その上端部が第一の部分17aの一端部と一体に繋がっている。
各フランジ部15a,15bの第二突起部18は、円板部16から側方に突出する第一の部分18aと、第一の部分18aの端部から移送管8の長手方向Xの中央部に向かって突出する第二の部分18bとを備える。第二突起部18は、鋼により構成してもよく、第一突起部17と同様に、白金材料又はニッケルにより構成してもよい。
各フランジ部15a,15bの第三突起部19は、第二突起部18の第一の部分18aとは反対の方向(管状部14の径方向)に突出する第一の部分19aと、この第一の部分19aの端部から管状部14の長手方向Xの中央部に向かって突出する第二の部分19bとを備える。第三突起部19は、鋼により構成してもよく、第一突起部17と同様に、白金材料又はニッケルにより構成してもよい。
第二突起部18及び第三突起部19の第一の部分18a,19aは、長尺の板状に構成される。第二突起部18の第一の部分18aは、円板部16の一方の側部から管状部14における径方向の外方に突出する。第三突起部19の第一の部分19aは、円板部16の他方の側部から第二突起部18とは反対の方向に突出する。第二突起部18及び第三突起部19に係る第一の部分18a,19aは、ケーシング10の側面から外方に突出することが可能な長さを有する。
第二突起部18及び第三突起部19の第二の部分18b,19bは、突出した第一の部分18a,19aの端部に固定される。各第二の部分18b,19bは、板状に構成されており、移送管8における管状部14と平行な姿勢で、第一の部分18a、19aの端部における下部に固定されている。
耐火物9は、管状部14の外周部を覆っている。耐火物9(例えば耐火煉瓦)は、高ジルコニア系耐火物により構成されるが、この材質に限定されるものではない。
図2に示すように、耐火物9と管状部14との間には、移送管8を支持する支持材24が介在する。本実施形態の支持材24は、原料となる粉末を、移送管8の管状部14と耐火物9との間に充填した後に、加熱によって拡散接合させることにより構成される接合体である。ここで、「拡散接合」とは、粉末同士を接触させ、接触面間に生じる原子の拡散を利用して接合する方法をいう。支持材24の原料となる粉末としては、例えば、アルミナ粉末とシリカ粉末とを混合したものを使用できる。なお、支持材24には、不定形耐火物が固化したものを用いてもよい。
ケーシング10は、鋼その他の金属により直方体又は円筒体として構成されるが、この形状に限定されない。ケーシング10は、移送管8の管状部14及び耐火物9を内部に収容している。ケーシング10は、ガラス物品の製造装置が配置される工場等の建屋内において、図示しない架台等により位置変更可能に支持されている。
支持装置11~13は、各フランジ部15a,15bの各突起部17~19を、管状部14の長手方向Xに沿って移動可能に支持している。図2及び図3に示すように、支持装置11~13は、移送管8の各フランジ部15a,15bの第一突起部17を支持する第一支持装置11と、第二突起部18を支持する第二支持装置12と、第三突起部19を支持する第三支持装置13と、を含む。
第一支持装置11は、ケーシング10に固定される支柱25と、当該支柱25と第一突起部17とを繋ぐ長尺状の支持部材26a,26bとを備える。
支柱25は、鋼その他の金属により長尺状に構成される。支柱25は、その一端部(下端部)が溶接等の手段によりケーシング10の外面に固定されてなる。支柱25は、ケーシング10の上部から上方に突出している。
図2及び図3に示すように、支柱25は、支持部材26a,26bの一端部が連結される支持部27を有する。支持部27は、支柱25の上端部から水平方向又はケーシング10の長手方向に沿って突出する。支持部27は、その突出方向に沿って長く構成される孔(以下「長孔」という)27aを有する。長孔27aは、支持部27を上下方向に貫通する。この長孔27aには、各支持部材26a,26bの一部が挿通される。
支持部材26a,26bは、第一突起部17の第一の部分17aを支持する第一支持部材26aと、この第一支持部材26aから離れた位置で、この第一の部分17aを支持する第二支持部材26bとを含む。
第一支持部材26a及び第二支持部材26bは、管状部14の長手方向Xに沿って移動可能に構成される。第一支持部材26a及び第二支持部材26bは、その間に第一突起部17の第二の部分17bが位置するように、管状部14の長手方向Xに間隔をおいて配置される。
図2に示すように、各支持部材26a,26bは、支柱25に連結される第一ロッド28と、第一突起部17に連結される第二ロッド29と、支持部材26a,26bの中途部に設けられる絶縁部材30と、を備える。第一ロッド28は、支柱25の支持部27に移動可能に支持されている。第二ロッド29は、固定部材31a,31bによって第一突起部17の第一の部分17aに固定されている。
第一ロッド28は、金属製のねじ部材により構成される。第一ロッド28の一端部(上端部)は、支持部27に固定され得る。第一ロッド28の他端部は、絶縁部材30が備える雌ねじ部に締め込まれる。
第一ロッド28の上端部には、支持部27の上面を走行(転動)するローラ28aが回転自在に設けられる。ローラ28aは、移送管8の管状部14が加熱により膨張した場合に、当該膨張に伴う第一ロッド28の移動に追従する転動部材である。ローラ28aは、支持部27の上面に接触している。
第二ロッド29は、第一ロッド28と同様に、金属製のねじ部材により構成される。第二ロッド29の一端部(上端部)は、絶縁部材30が備える雌ねじ部に締め込まれる。第二ロッド29の他端部(下端部)は、第一突起部17の第一の部分17aに形成された孔17d,17eに挿通されている。
固定部材31a,31bは、一対のナットにより構成される。各固定部材31a,31bは、第二ロッド29に螺合されている。各固定部材31a,31bは、第二ロッド29の一部が第一突起部17の第一の部分17aに係る孔17d,17eに挿通された状態において、第一の部分17aを挟むように締結されることで、第二ロッド29を第一の部分17aに固定する。
絶縁部材30としては、碍子が好適に使用されるが、この他、合成ゴムその他の各種材料により直方体状又は円柱状に構成されたものを使用できる。絶縁部材30は、第一ロッド28の下端部と、第二ロッド29の上端部とを接触させることなく離間した状態で、第一ロッド28と第二ロッド29とを連結する。
第二支持装置12及び第三支持装置13は、転動部材としてのローラ32,33と、ローラ32,33を回転可能に支持する支持台34,35とを備える。各ローラ32,33は、その外面が絶縁材により構成される。各ローラ32,33は、フランジ部15a,15bの第二突起部18及び第三突起部19に係る第二の部分18b,19bの下面に接触している。
各支持台34,35は、ブラケット36,37を介して各ローラ32,33を回転可能に支持する。本実施形態の支持台34,35は、ケーシング10の外面(側面)に固定されているが、これに限らず、例えば、製造装置が設置される工場等の床面に配置されてもよく、ケーシング10の外面と工場等の床面との両方により支持されてもよい。後述の組立工程S2での作業性を向上させる観点では、支持台34,35は、ケーシング10の外面(側面)に固定されていることが好ましい。
以下、上記構成の製造装置によってガラス物品(板ガラスGR)を製造する方法について説明する。図6に示すように、本方法は、予熱工程S1、組立工程S2、溶解工程S3、溶融ガラス供給工程S4、成形工程S5、徐冷工程S6、及び切断工程S7を主に備える。
予熱工程S1では、製造装置の各構成要素1~5,6a~6dを個別に分離した状態で、これらを昇温する。以下では、予熱工程S1の例として、ガラス供給路6a~6dを構成する移送装置7の移送管8を昇温する場合について説明する。
予熱工程S1では、移送管8の管状部14を昇温するために、電源、支持電極22、電線20及びフランジ部15a,15bの円板部16及び第一突起部17を通じて、管状部14に電流を流す。この加熱により、図7において二点鎖線で示すように、移送管8の管状部14は、その長手方向X(軸心方向)に膨張する。また、管状部14及びフランジ部15a,15bの円板部16は、管状部14の径方向における外方に膨張する。
このとき、ケーシング10内において、耐火物9と管状部14との間に充填された支持材24は、粉末の状態を維持しており、管状部14と耐火物9との間の空間において、流動(移動)可能である。このように、支持材24としての粉末が潤滑材として作用することで、管状部14と支持材24との間における摩擦力が可及的に低減され、管状部14の膨張が好適に促進される。なお、支持材24は、予熱工程S1の終了時に接合体となって管状部14を支持する。
また、管状部14の膨張に応じて、各フランジ部15a,15bは、当該管状部14の長手方向Xに変位する。このとき、各フランジ部15a,15bの第一突起部17に連結される第一支持装置11の支持部材26a,26bは、ローラ28aが支柱25に係る支持部27の上面を転動することにより(図7における実線と二点鎖線を参照)、各フランジ部15a,15bの変位に追随して移動する。
同様に、フランジ部15a,15bにおける第二突起部18及び第三突起部19の第二の部分18b,19bは、第二支持装置12及び第三支持装置13のローラ32,33に接触した状態で、管状部14の長手方向Xに沿って移動する。このとき、各ローラ32,33が回転することにより、第二の部分18b,19bは過大な抵抗を受けることなく移動できる。
上記のような動作によって、各支持装置11~13は、予熱工程S1において、移送管8(管状部14)の伸長を阻害することなくフランジ部15a,15bを好適に支持できる。
管状部14が所定の温度にまで到達し、管状部14が所望の長さに膨張すると、予熱工程S1が終了し、組立工程S2が実行される。組立工程S2では、加熱されて膨張した後の製造装置の各構成要素1~5,6a~6dを連結することにより、製造装置が組み立てられる。
図8は、組立工程S2の一例として、複数(二本)の移送管8を連結する場合を示す。二本の移送管8は、一方の移送管8の第一フランジ部15aと他方の移送管8の第二フランジ部15bとの間に絶縁部材38を介在させることによって連結される。絶縁部材38は、アルミナやシリカ等の耐火性材料からなるシート状の繊維集合体によって構成される。絶縁部材38は環状に構成されており、溶融ガラスGMを流通させる孔を有する。
溶解工程S3では、溶解槽1内に供給されたガラス原料が加熱され、溶融ガラスGMが生成される。なお、製造装置の立ち上げ期間を短縮するため、組立工程S2以前に溶解槽1内で予め溶融ガラスGMを生成してもよい。
溶融ガラス供給工程S4では、溶解槽1の溶融ガラスGMを、各ガラス供給路6a~6dを介して、清澄槽2、均質化槽3、ポット4、そして成形体5へと順次移送する。溶融ガラス供給工程S4では、溶融ガラスGMが清澄槽2を流通する際、ガラス原料に配合された清澄剤の作用により溶融ガラスGMからガス(泡)が発生する。このガスは、清澄槽2から外部に排出される(清澄工程)。また、均質化槽3において、溶融ガラスGMは、攪拌されて均質化される(均質化工程)。溶融ガラスGMがポット4、ガラス供給路6dを通過する際には、その状態(例えば粘度や流量)が調整される(状態調整工程)。
成形工程S5では、溶融ガラス供給工程S4を経て溶融ガラスGMが成形体5に供給される。成形体5は、溶融ガラスGMをオーバーフロー溝から溢れ出させ、その側壁面に沿って流下させる。成形体5は、流下させた溶融ガラスGMを下端部で融合させることで、帯状の板ガラスGRを成形する。
その後、帯状の板ガラスGRは、徐冷炉による徐冷工程S6を経て、切断工程S7において切断装置(図示せず)により切断される。これにより、帯状の板ガラスGRから枚葉状の板ガラスが切り出される。以上により、ガラス物品としての板ガラスが完成する。或いは、切断工程S7で板ガラスGRの幅方向の両端を除去した後に、帯状の板ガラスGRをロール状に巻き取り、ガラス物品としてのガラスロールを得てもよい(巻取工程)。
以上説明した本実施形態に係るガラス物品の製造装置及び製造方法によれば、電極部である第一突起部17の第一の部分17aを移送管8の管状部14の長手方向Xに沿って伸ばし、第二の部分17bを管状部14の径方向に伸ばすことで、第一突起部17を変形しにくい構造にすることができる。これにより、第一突起部17の第二の部分17bに電線20を接続し、予熱工程S1を実行した場合に、第一突起部17の変形を防止することができる。
さらに、第一支持部材26aと第二支持部材26bとの間に第一突起部17の第二の部分17bを配置することで、第二の部分17bに作用する電線20によって荷重を第一支持部材26aと第二支持部材26bとによってバランス良く分担させることができる。これにより、第一突起部17の変形を効果的に防止することが可能となる。
図9は、第二実施形態に係るガラス物品の製造装置の移送装置を示す。本実施形態では、移送装置7に係る第一支持装置11の構成が第一実施形態と異なる。
第一支持装置11は、第一支持部材26a及び第二支持部材26bの他、フランジ部15a,15bの第一突起部17における第一の部分17aの長さを延長するように、この第一の部分17aに連結される延長部材39を備える。
延長部材39は、第一の部分17aの強度よりも高い強度を有する金属によって構成される。延長部材39は、例えばステンレス鋼により板状に構成されるが、延長部材39の材質及び形状は、本実施形態に限定されない。延長部材39は、その一部が第一の部分17aの下面に重ねられた状態で、第一の部分17aに固定されている。
延長部材39は、ボルト40a及びナット40bを含む固定部材40と、第一支持装置11の第一支持部材26aとによって、第一突起部17の第一の部分17aに固定されている。
延長部材39は、第一支持部材26aの第二ロッド29を挿入可能な第一の孔39aと、固定部材40におけるボルト40aの軸部を挿通可能な第二の孔39bと、第二支持部材26bの第二ロッド29を挿通可能な第三の孔39cと、を有する。
第一突起部17の第一の部分17aは、第一支持部材26aの第二ロッド29を挿通させる孔17dの他、その中途部に固定部材40のボルト40aの軸部を挿通可能な孔17eを有する。
第一支持部材26aの第二ロッド29は、第一の部分17aの孔17dと、延長部材39の第一の孔39aとに挿通された状態で、固定部材31a,31bによって固定されている。すなわち、第二ロッド29は、第一の部分17aと延長部材39とを連結する機能を有する。
さらに、固定部材40は、第一の部分17aの孔17eと延長部材39の第二の孔39bとにボルト40aの軸部を挿通し、この軸部にナット40bを締め込むことによって、延長部材39と第一の部分17aとを連結している。
延長部材39は、第一の部分17aの端部から突出する延長部39dを備える。延長部39dには、第三の孔39cが形成されている。第一支持装置11の第二支持部材26bは、第二ロッド29を延長部39dの第三の孔39cに挿通した状態で、固定部材31a,31bによって第二ロッド29を延長部材39に固定することで、この延長部材39に連結されている。
延長部材39は、電極部としての第一突起部17における第一の部分17aの一部と見做すことができる。すなわち、本実施形態に係る第一突起部17の第二の部分17bは、第一の部分17aの中途部に設けられ、第一の部分17aを支持する第一支持部材26aと第二支持部材26bとの間に設けられている。
本実施形態におけるその他の構成は、第一実施形態と同じである。本実施形態において第一実施形態と共通する構成要素には、共通符号を付している。
以上説明した本実施形態に係る移送装置7によれば、高強度の延長部材39を介して第二支持部材26bによって第一突起部17(電極部)の第一の部分17aを支持することで、第一突起部17の変形をより確実に防止できる。また、延長部材39によって第一突起部17を補強することでも、この第一突起部17の変形をより確実に防止することができる。
図10は、第三実施形態に係るガラス物品の製造装置の移送装置を示す。本実施形態では、移送装置7に係る第一支持装置11の構成が第一実施形態と異なる。第一支持装置11は、移送管8の第一突起部17における第一の部分17aの先端部に第二の部分17bが設けられている。
本実施形態では、第一突起部17における第一の部分17aの中途部において、第一支持部材26aと第二支持部材26bとが間隔をおいて連結されている。すなわち、本実施形態では、第二の部分17bは、第一支持部材26aと第二支持部材26bとの間に位置していない。
本実施形態におけるその他の構成は、第一実施形態と同じである。本実施形態において第一実施形態と共通する構成要素には、共通符号を付している。
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、上記した作用効果に限定されるものでもない。本発明は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
上記の実施形態では、移送管8の管状部14の端部にフランジ部15a,15bが設けられた例を示したが、本発明はこの構成に限定されない。管状部14は、その中途部にフランジ部を有していてもよい。
上記の実施形態では、ガラス供給路6a~6dを例に説明したが、清澄槽2、均質化槽3及びポット4も、容器としての移送管と、移送管を保持する耐火物と、移送管及び耐火物を収容するケーシングと、移送管を支持する支持装置を備える場合がある。この場合、清澄槽2、均質化槽3及びポット4に本発明を適用してもよい。
上記の実施形態では、電極部(第一突起部17)の第一の部分17aと固定された第一支持部材26a及び第二支持部材26bが、支柱25の支持部27に対して管状部14の長手方向Xに沿って移動可能である例を示したが、本発明はこの構成に限定されない。第一支持部材26a及び第二支持部材26bが、支柱25の支持部27に対して管状部14の長手方向Xに沿って移動不能であってもよい。電極部の変形を防止する観点では、上記の実施形態のように、第一支持部材26a及び第二支持部材26bが、支柱25の支持部27に対して管状部14の長手方向Xに沿って移動可能である構成を採用することが好ましい。あるいは、第一支持部材26a及び第二支持部材26bと支柱25の支持部27とを固定し、第一支持部材26a及び第二支持部材26bが、第一突起部17における第一の部分17aに対して管状部14の長手方向Xに沿って移動可能である構成を採用することが好ましい。つまり、第一支持部材26a及び第二支持部材26bは、管状部14の長手方向Xに沿う電極部(第一突起部17)の第一の部分17aの移動を許容可能な構成であることが好ましい。
7 移送装置
8 移送管
11 第一支持装置
14 管状部
15a 第一フランジ部
15b 第二フランジ部
17 第一突起部(電極部)
17a 第一の部分
17b 第二の部分
20 電線
20a 編組線
21a 第一接続端部
21b 第二接続端部
22 支持電極
26a 第一支持部材
26b 第二支持部材
39 延長部材
GR 板ガラス(ガラス物品)
GM 溶融ガラス
X 管状部の長手方向

Claims (8)

  1. 溶融ガラスの移送装置を備えるガラス物品の製造装置であって、
    前記移送装置は、前記溶融ガラスを移送する移送管を備え、
    前記移送管は、管状部と、前記管状部に設けられるフランジ部と、前記フランジ部に設けられる電極部と、を備え、
    前記電極部は、前記フランジ部と繋がり前記管状部の長手方向に沿って伸びる第一の部分と、前記第一の部分と繋がり前記管状部の径方向に沿って伸びる第二の部分と、を有しており、
    前記第二の部分に接続される電線を備えることを特徴とするガラス物品の製造装置。
  2. 前記電線は、厚さ及び幅を有する扁平状の編組線を含み、
    前記編組線は、その厚さ方向が前記管状部の前記長手方向に沿うように、かつその幅方向が前記管状部の前記長手方向に交差するように、前記第二の部分に接続される請求項1に記載のガラス物品の製造装置。
  3. 前記移送装置は、前記電極部を支持する支持装置を備え、
    前記支持装置は、前記電極部の前記第一の部分を支持する第一支持部材と、前記第一支持部材から離れた位置で前記第一の部分を支持する第二支持部材とを備え、
    前記第一支持部材及び前記第二支持部材は、前記管状部の前記長手方向に沿う前記電極部の前記第一の部分の移動を許容可能に構成される請求項1又は2に記載のガラス物品の製造装置。
  4. 前記第一支持部材及び前記第二支持部材は、前記管状部の前記長手方向に間隔をおいて配置される請求項3に記載のガラス物品の製造装置。
  5. 前記電極部の前記第二の部分は、前記管状部の前記長手方向における前記第一の部分の中途部に繋がり、
    前記電極部の前記第二の部分は、前記第一支持部材と前記第二支持部材との間に位置する請求項3又は4に記載のガラス物品の製造装置。
  6. 前記支持装置は、前記電極部の前記第一の部分の長さを延長するように、前記第一の部分に連結される延長部材を備え、
    前記延長部材の強度は、前記第一の部分の強度よりも高い請求項3から5のいずれか一項に記載のガラス物品の製造装置。
  7. 電源に接続され、かつ前記電線に接続される支持電極を備え、
    前記電線は、前記電極部の前記第二の部分に接続される第一接続端部と、前記支持電極に接続される第二接続端部とを備え、
    前記電線は、前記電極部の前記第二の部分と前記支持電極とに架橋される請求項1から6のいずれか一項に記載のガラス物品の製造装置。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載の製造装置を用いて前記ガラス物品を製造することを特徴とするガラス物品の製造方法。
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