JP2023129953A - 処理システム及び処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】貨幣処理装置のプログラム更新と競合せずに貨幣処理装置の自動精査を行うことができる可能性を高める。【解決手段】貨幣処理装置の自動精査を行う第1の時間範囲を取得する第1の取得部と、貨幣処理装置のプログラム更新を行う第2の時間範囲を取得する第2の取得部と、第1の時間範囲と第2の時間範囲とが少なくとも部分的に重複する場合に、第1の時間範囲と第2の時間範囲とが少なくとも部分的に重複しないようにするための所定処理を行う処理部と、を備える処理システム。【選択図】図3

Description

本発明は、処理システム及び処理方法に関する。
特許文献1には、監視サーバーからの指示又は事前に受けていた予約に基づいて、夜間や休日などの銀行員がいないときに抜打ちで現金処理機に対する精査を行うと共に、精査の判定結果を管理責任者に通知することができる現金処理機の精査システムが記載されている。
特許文献2には、在高の夜間自動精査を行うか否かを判定し、夜間自動精査を行うと判定した日の翌営業日の早朝に夜間自動精査を実行する制御部を備え、制御部は、夜間自動精査の実行時刻を設定し、夜間自動精査の実行時刻から所定時間内に電源がONされた場合に、夜間自動精査を実行する、現金類処理装置が記載されている。
特許第3932092号公報 特許第5863508号公報
貨幣処理装置のプログラム更新を行う時間範囲とは関係なく貨幣処理装置の自動精査を行う時間範囲を設定する構成を採用した場合、貨幣処理装置のプログラム更新と自動精査とが競合する可能性がある。
本発明の目的は、貨幣処理装置のプログラム更新と競合せずに貨幣処理装置の自動精査を行うことができる可能性を高めることにある。
かかる目的のもと、本発明は、貨幣処理装置の自動精査を行う第1の時間範囲を取得する第1の取得部と、貨幣処理装置のプログラム更新を行う第2の時間範囲を取得する第2の取得部と、第1の時間範囲と第2の時間範囲とが少なくとも部分的に重複する場合に、第1の時間範囲と第2の時間範囲とが少なくとも部分的に重複しないようにするための所定処理を行う処理部と、を備える処理システムを提供する。
所定処理は、第1の時間範囲及び第2の時間範囲の少なくとも何れか一方を変更すべき旨の情報を出力する処理であってよい。
所定処理は、第1の時間範囲と第2の時間範囲とが少なくとも部分的に重複しないように第1の時間範囲を変更する処理であってもよい。
所定処理は、第1の時間範囲と第2の時間範囲とが少なくとも部分的に重複しないように第2の時間範囲を変更する処理であってもよい。その場合、所定処理は、第2の時間範囲が第1の業務外時間帯に含まれる場合に、第2の時間範囲を、第1の業務外時間帯よりも後の第2の業務外時間帯に含まれる時間範囲に変更する処理であってよい。また、その場合、第2の業務外時間帯は、第1の業務外時間帯よりも後の業務外時間帯のうち、第2の時間範囲に行うことになっていたプログラム更新を行うことが可能であることを示す所定条件を満たす最先の業務外時間帯であってよい。
更に、その場合、所定条件は、第2の時間範囲に行うことになっていたプログラム更新を行うのに要する時間よりも長い業務外時間帯長を有する、という条件であってよい。更にまた、その場合、業務外時間帯長は、営業日においては、第1の長さであり、休業日においては、第1の長さとは異なる第2の長さであってよい。
更に、その場合、所定条件は、第2の時間範囲に行うことになっていたプログラム更新を行っても、プログラム更新を行う貨幣処理装置の数が、同時にプログラム更新を行うことが可能な貨幣処理装置の最大数を超えない、という条件であってよい。
所定処理は、第1の時間範囲と第2の時間範囲とが少なくとも部分的に重複しないように、第1の時間範囲及び第2の時間範囲のうちの利用者により指定された時間範囲を変更する処理であってもよい。
自動精査は、日中自動精査と、夜間自動精査とを含み、第1の時間範囲は、貨幣処理装置の夜間自動精査を行う時間範囲であってよい。
自動精査は、貨幣処理装置に設けられる操作部から指示される第1の自動精査と、貨幣処理装置から遠隔にあるリモート端末から指示される第2の自動精査とを含み、第1の時間範囲は、貨幣処理装置の第2の自動精査を行う時間範囲であってもよい。
処理部は、第1の時間範囲と第2の時間範囲とが少なくとも部分的に重複しないようにした結果、第1の時間範囲と第2の時間範囲とが同じ業務外時間帯に含まれることとなる場合に、第1の時間範囲よりも第2の時間範囲を先に配置する、ものであってよい。
また、本発明は、コンピュータが、貨幣処理装置の自動精査を行う第1の時間範囲を取得するステップと、コンピュータが、貨幣処理装置のプログラム更新を行う第2の時間範囲を取得するステップと、コンピュータが、第1の時間範囲と第2の時間範囲とが少なくとも部分的に重複する場合に、第1の時間範囲と第2の時間範囲とが少なくとも部分的に重複しないようにするための所定処理を行うステップと、を含む、処理方法も提供する。
本発明によれば、貨幣処理装置のプログラム更新と競合せずに貨幣処理装置の自動精査を行うことができる可能性が高まる。
本発明の実施の形態における処理システムの全体構成例を示した図である。 本発明の実施の形態における貨幣処理装置の構成例を示した図である。 本発明の実施の形態におけるサーバ装置の機能構成例を示したブロック図である。 設定情報記憶部に記憶された設定情報の一例を示した図である。 自動精査情報記憶部に記憶された自動精査情報の一例を示した図である。 プログラム更新記憶部に記憶されたプログラム更新情報の一例を示した図である。 本発明の実施の形態におけるサーバ装置の動作を具体例によって示した図である。 具体例によって示されたサーバ装置の動作が実行された後にプログラム更新記憶部に記憶されるプログラム更新情報の一例を示した図である。 本発明の実施の形態におけるサーバ装置の動作例を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態における更新計画作成処理の具体的内容を示したフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
[処理システムの全体構成]
図1は、本実施の形態における処理システム1の全体構成例を示した図である。図示するように、処理システム1は、貨幣処理装置10a~10cとサーバ装置20とが通信回線80を介して接続されることにより構成されている。
貨幣処理装置10a~10cは、例えば銀行等の金融機関の店舗に設置され、貨幣の入金処理及び出金処理を行う装置である。貨幣処理装置10a~10cは、装置内のメモリに記憶されている在高データと装置内に実際に収納されている貨幣の在高とが一致するかどうかを確認する精査を自動的に行う自動精査処理も実行する。貨幣処理装置10a~10cは、制御プログラム(以下、単に「プログラム」という)を動作させることによって、各処理を実行する。このプログラムは、必要に応じてバージョンアップ(更新)される。尚、貨幣処理装置10a~10cは、これらを区別しない場合は、貨幣処理装置10と称することもある。図には、3台の貨幣処理装置10を示したが、2台以下又は4台以上の貨幣処理装置10を設けてもよい。
サーバ装置20は、例えば貨幣処理装置10を監視するセンターに設置され、貨幣処理装置10で動作するプログラムを配信して更新する処理を行う装置である。サーバ装置20は端末装置(図示せず)に接続されていてもよく、配信して更新するプログラムはこの端末装置からサーバ装置20へ登録されるようにしてもよい。尚、貨幣処理装置10で動作するプログラムを配信して更新することには、貨幣処理装置10で動作するプログラムを更新するためのデータを配信してこのデータでプログラムを更新することも含まれる。
通信回線80は、貨幣処理装置10a~10cとサーバ装置20との間で情報の通信を行うための回線である。通信回線80としては、これには限らないが、例えばインターネットを用いるとよい。
[貨幣処理装置]
図2は、本実施の形態における貨幣処理装置10の構成例を示した図である。尚、ここでは、貨幣処理装置10の機能のうち、紙幣を処理する機能についてのみ説明し、硬貨を処理する機能については説明を省略する。
図示するように、貨幣処理装置10は、各種情報を表示する表示部101と、ユーザが情報を入力するために操作される操作部102とを備える。貨幣処理装置10は、紙幣を入金するための入金口103と、偽紙幣等が排出されるリジェクト口104と、紙幣が出金される出金口105と、異常紙幣が収納されるリジェクト庫106とを更に備える。貨幣処理装置10は、通過する紙幣の金種、真偽等を識別する識別部110と、通過する紙幣の表裏を反転させる表裏反転部111と、出金される紙幣の2枚出しや斜行等の異常を識別する出金識別部112とを更に備える。
貨幣処理装置10は、1万円紙幣を収納する万円収納庫120と、5千円紙幣を収納する5千円収納庫130と、2千円紙幣を収納する2千円収納庫140と、千円紙幣を収納する千円収納庫150とを更に備える。尚、万円収納庫120、5千円収納庫130、2千円収納庫140、及び千円収納庫150は、これらを区別しない場合は、単に収納庫120~150と称することもある。貨幣処理装置10は、収納庫120~150にそれぞれ対応する一時保留部121~151を更に備える。
貨幣処理装置10は、サーバ装置20からのプログラムの受信等を行う通信部160と、ユーザのカードを読み取るカードリーダ161とを更に備える。貨幣処理装置10は、図示しないが、金種毎の在高データ等を記憶するメモリ、全体の制御を行う制御部等を更に備える。
貨幣処理装置10は、入金口103に入金された紙幣の金種、真偽等を識別部110により識別する。そして、貨幣処理装置10は、真紙幣を、表裏反転部111により表裏を揃え、金種(万円、5千円、2千円、千円)毎に一時保留部121~151を経てそれぞれ収納庫120~150に収納する。貨幣処理装置10は、偽紙幣等を、リジェクト口104に排出する。
また、貨幣処理装置10は、収納庫120~150に収納された紙幣を、出金指示があると、出金金種に応じて1枚ずつ繰り出し、出金識別部112を経て出金口105に出金し、2枚出しや斜行等の異常紙幣はリジェクト庫106に収納する。尚、リジェクト庫106にはシャッタ(図示せず)が設けられており、シャッタが開かないと収納された紙幣を取り出すことができないようになっている。
更に、貨幣処理装置10は、自動精査指示があると、全ての金種紙幣を1枚ずつ順次繰り出し、出金識別部112を経て、更に一時保留部121~151を経てそれぞれ収納庫120~150に再収納する。これにより、収納庫120~150内の紙幣の在高が自動的に確定される。一方で、出金の際に2枚出しや斜行等により金種、枚数等が判定されなかった紙幣の在高は、担当者がリジェクト庫106から手操作で紙幣を取り出し、金種別の枚数を確認し、操作部102を用いて入力することにより、確定される。そして、貨幣処理装置10は、これらの在高の合計とメモリに記憶されている在高データとを比較することによって精査を行い、その結果を表示部101に表示する。
[サーバ装置の構成]
図3は、本実施の形態におけるサーバ装置20の機能構成例を示したブロック図である。図示するように、サーバ装置20は、制御部21と、記憶部22と、表示部23と、操作部24と、通信部25とを含む。
制御部21は、CPU(Central Processing Unit)等の演算回路を備え、記憶部22に記憶されたプログラムに従って、サーバ装置20の各部(表示部23、操作部24、通信部25等)を制御する。
記憶部22は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備え、制御部21のプログラムを記憶し、また、制御部21の制御処理の際にワーク領域として利用される。制御部21のプログラムには、コンピュータである制御部21が、後述する処理を実行するためのプログラムが含まれる。
表示部23は、各種情報を表示する例えばディスプレイである。
操作部24は、ユーザが情報を入力するために操作される例えばキーボードやマウスである。
通信部25は、貨幣処理装置10との間で通信回線80を通じた情報通信を行う。
ここで、制御部21の構成について具体的に説明する。制御部21は、操作受付部211と、設定情報取得部212と、優先順位決定部213と、自動精査情報取得部214と、プログラム更新情報取得部215と、更新計画作成部216と、表示制御部217とを備える。
操作受付部211は、ユーザが操作部24を用いて行った操作を受け付ける。具体的には、操作受付部211は、ユーザがプログラム更新の計画作成を指示する操作を行ったかどうかを判定し、ユーザがプログラム更新の計画作成を指示する操作を行ったと判定すれば、その操作を受け付ける。ユーザは例えば表示部23に表示されたウェブ画面上でプログラム更新の計画作成を指示する操作を行ってもよく、操作受付部211はこのような操作を受け付けてもよい。
設定情報取得部212は、ユーザがプログラム更新の計画作成を指示する操作を操作受付部211が受け付けた場合に、記憶部22から設定情報を取得する。設定情報とは、例えば更新計画作成部216がプログラム更新の計画を作成する際に用いる予め設定された情報である。設定情報は、単位時間帯と、単位データ量と、最大多重度と、営業日更新時間帯と、休業日更新時間帯とを含む。単位時間帯は、プログラム更新を行う時間帯の割当最小単位である。単位データ量は、1台の貨幣処理装置10で単位時間帯に更新可能なプログラムのデータ量である。最大多重度は、単位時間帯に同時に更新可能な貨幣処理装置10の台数である。営業日更新時間帯は、営業日にプログラム更新が可能な時間帯である。休業日更新時間帯は、休業日にプログラム更新が可能な時間帯である。
優先順位決定部213は、複数の貨幣処理装置10のプログラム更新に関する優先順位を決定する。例えば、優先順位決定部213は、貨幣処理装置10が設置された金融機関、貨幣処理装置10が設置された地域、貨幣処理装置10の機種等に応じて、優先順位を決定するとよい。但し、これはあくまで一例であり、優先順位決定部213は、如何なる規則に従って優先順位を決定してもよい。
自動精査情報取得部214は、記憶部22から自動精査情報を取得する。自動精査情報とは、複数の貨幣処理装置10のうち、プログラム更新の計画作成対象の貨幣処理装置10で実行される自動精査に関する情報である。自動精査情報は、プログラム更新の計画作成対象の貨幣処理装置10の夜間自動精査日を含む。尚、以下では、夜間自動精査のタイミングを日によって規定するが、日及び時間帯によって規定してもよい。これは、より一般化して、夜間自動精査のタイミングを時間範囲によって規定するものと捉えることができる。また、自動精査には、日中自動精査と、夜間自動精査とがある。以下では、自動精査として夜間自動精査のみを想定するが、自動精査として日中自動精査を想定してもよい。本実施の形態では、貨幣処理装置の自動精査を行う第1の時間範囲の一例として、夜間自動精査日を用いており、第1の時間範囲を取得する第1の取得部の一例として、自動精査情報取得部214を設けている。
プログラム更新情報取得部215は、記憶部22からプログラム更新情報を取得する。プログラム更新情報とは、複数の貨幣処理装置10のうち、プログラム更新の計画作成対象の貨幣処理装置10でのプログラム更新に関する情報である。プログラム更新情報は、更新するプログラムのデータ量と、プログラム更新が登録された際に指示された更新日である指示更新日とを含む。尚、以下では、プログラム更新が登録された際に指示されたプログラム更新のタイミングを日によって規定するが、日及び時間帯によって規定してもよい。これは、より一般化して、指示されたプログラム更新のタイミングを時間範囲によって規定するものと捉えることができる。本実施の形態では、貨幣処理装置のプログラム更新を行う第2の時間範囲の一例として、指示更新日を用いており、第2の時間範囲を取得する第2の取得部の一例として、プログラム更新情報取得部215を設けている。
更新計画作成部216は、自動精査情報取得部214が取得した夜間自動精査日と、プログラム更新情報取得部215が取得した指示更新日とが一致するかどうかを判定する。そして、夜間自動精査日と指示更新日とが一致すると判定した場合に、夜間自動精査日とプログラムの更新日時とが一致しないようなプログラム更新の計画を作成する。尚、ここでは、夜間自動精査のタイミング及び指示されたプログラム更新のタイミングを日によって規定したため、更新計画作成部216は、夜間自動精査日と指示更新日とが一致するかどうかを判定するようにしたが、この限りではない。夜間自動精査のタイミング及び指示されたプログラム更新のタイミングを時間範囲によって規定するものと捉えた場合、更新計画作成部216は、それらの時間範囲が少なくとも部分的に重複するかどうかを判定すればよい。本実施の形態では、第1の時間範囲と第2の時間範囲とが少なくとも部分的に重複する場合に、第1の時間範囲と第2の時間範囲とが少なくとも部分的に重複しないようにするための所定処理を行う処理部の一例として、更新計画作成部216を設けている。
また、更新計画作成部216は、夜間自動精査日と指示更新日とが一致すると判定した場合に、プログラムの更新日時を、指示更新日よりも後の日にずらすことにより、夜間自動精査日とプログラムの更新日時とが一致しないようにする。尚、ここでは、夜間自動精査を行う時間帯及びプログラム更新を行う時間帯として日を跨がない業務外時間帯を想定し、更新計画作成部216は、プログラムの更新日時を後の日にずらすこととしたが、これには限らない。夜間自動精査を行う時間帯及びプログラム更新を行う時間帯として日を跨った業務外時間帯も想定し、更新計画作成部216は、プログラムの更新日時を後の業務外時間帯にずらすこととしてもよい。本実施の形態では、第1の時間範囲と第2の時間範囲とが少なくとも部分的に重複しないように第2の時間範囲を変更する処理を行う処理部の一例として、更新計画作成部216を設けている。また、本実施の形態では、第1の業務外時間帯の一例として、指示されたプログラム更新のタイミングを含む日を用いており、第1の業務外時間帯よりも後の第2の業務外時間帯の一例として、ずらした後のプログラム更新のタイミングを含む日を用いている。そして、第2の時間範囲が第1の業務外時間帯に含まれる場合に、第2の時間範囲を、第1の業務外時間帯よりも後の第2の業務外時間帯に含まれる時間範囲に変更する処理を行う処理部の一例として、更新計画作成部216を設けている。
更に、更新計画作成部216は、指示更新日よりも後の日として複数の候補がある場合は、その複数の候補の中から所定の条件を満たす最先の日を選択し、プログラムの更新日時をその日にずらす。
その際、所定条件は、指示更新日に行うことになっていたプログラム更新を行うのに要する時間よりも長い業務外時間帯長を有する、という条件であってよい。その場合、業務外時間帯長は、営業日よりも休業日の方が長くなるようにしてよい。或いは、より一般化して、業務外時間帯長は、営業日と休業日とで異なる長さとなるようにしてもよい。換言すれば、業務外時間帯長は、営業日においては、第1の長さとし、休業日においては、第1の長さとは異なる第2の長さとしてよい。
また、所定条件は、指示更新日に行うことになっていたプログラム更新を行っても、プログラム更新を行う貨幣処理装置10の数が、同時にプログラム更新を行うことが可能な貨幣処理装置10の最大数である最大多重度を超えない、という条件であってもよい。
但し、これらの条件はあくまで一例であり、所定条件として他の条件を用いてもよい。
本実施の形態では、第1の業務外時間帯よりも後の業務外時間帯のうち、第2の時間範囲に行うことになっていたプログラム更新を行うことが可能であることを示す所定条件を満たす最先の業務外時間帯の一例として、所定の条件を満たす最先の日を用いている。
表示制御部217は、情報を表示部23に表示するように制御する。具体的には、表示制御部217は、自動精査情報取得部214が取得した夜間自動精査日と、プログラム更新情報取得部215が取得した指示更新日とが一致するかどうかを判定する。そして、夜間自動精査日と指示更新日とが一致すると判定した場合に、夜間自動精査日とプログラムの更新日時とが一致しないようなプログラム更新の計画を作成すべき旨の情報を表示部23に表示するように制御する。例えば、表示制御部217は、夜間自動精査日をずらすべき旨の情報、プログラムの更新日時をずらすべき旨の情報、又は、夜間自動精査日及びプログラムの更新日時の両方をずらすべき旨の情報を、表示部23に表示するように制御するとよい。これにより、ユーザは、夜間自動精査日とプログラムの更新日時とが一致しないようなプログラム更新の計画を作成することになる。尚、ここでは、夜間自動精査のタイミング及び指示されたプログラム更新のタイミングを日によって規定したため、表示制御部217は、夜間自動精査日と指示更新日とが一致するかどうかを判定するようにしたが、この限りではない。夜間自動精査のタイミング及び指示されたプログラム更新のタイミングを時間範囲とした場合、表示制御部217は、それらの時間範囲が少なくとも部分的に重複するかどうかを判定すればよい。本実施の形態では、第1の時間範囲と第2の時間範囲とが少なくとも部分的に重複する場合に、第1の時間範囲と第2の時間範囲とが少なくとも部分的に重複しないようにするための所定処理を行う処理部の一例として、表示制御部217を設けている。本実施の形態では、第1の時間範囲及び第2の時間範囲の少なくとも何れか一方を変更すべき旨の情報を出力する処理の一例として、表示制御部217を設けている。
また、記憶部22の構成について具体的に説明する。記憶部22は、設定情報記憶部221と、自動精査情報記憶部222と、プログラム更新情報記憶部223とを備える。
設定情報記憶部221は、設定情報を記憶する。設定情報の詳細については後述する。
自動精査情報記憶部222は、自動精査情報を記憶する。自動精査情報の詳細についても後述する。
プログラム更新情報記憶部223は、プログラム更新情報を記憶する。プログラム更新情報の詳細についても後述する。
図4は、設定情報記憶部221に記憶された設定情報の一例を示した図である。図示するように、設定情報は、設定項目と、設定値とを対応付けたものとなっている。
設定項目としては、単位時間帯、単位データ量、最大多重度、営業日更新時間帯、休業日更新時間帯等が記憶されている。
単位時間帯は、上述したように、プログラム更新を行う時間帯の割当最小単位である。プログラム更新を行う時間帯はこの単位時間帯の倍数となる。単位データ量は、上述したように、1台の貨幣処理装置10で単位時間帯に更新可能なプログラムのデータ量である。
最大多重度は、上述したように、単位時間帯に同時に更新可能な貨幣処理装置10の台数である。ここでは、プログラムを貨幣処理装置10へ配信してすぐに更新することを想定しているので、単位時間帯に同時にプログラムを配信可能な貨幣処理装置10の台数という意味で、最大多重度を設定している。
営業日更新時間帯は、上述したように、営業日にプログラム更新が可能な時間帯である。休業日更新時間帯は、上述したように、休業日にプログラム更新が可能な時間帯である。これらの時間帯は0時から24時の間の連続した1つの時間帯として設定される。
設定値としては、単位時間帯に対して60分が、単位データ量に対して50MBが、最大多重度に対して3が、営業日更新時間帯に対して0時から6時が、休業日更新時間帯に対して0時から22時が、記憶されている。但し、これらの値は、あくまで一例であり、これらの値以外の如何なる値を設定値として記憶してもよい。
尚、ここでは、設定情報を、処理システム1内で共通の情報としたが、これには限らない、例えば、設定情報を、金融機関毎、店舗毎に異なる情報としてもよい。
図5は、自動精査情報記憶部222に記憶された自動精査情報の一例を示した図である。図示するように、自動精査情報は、装置IDと、夜間自動精査日とを対応付けたものとなっている。
装置IDは、貨幣処理装置10を識別する情報である。
夜間自動精査日は、対応する装置IDで識別される貨幣処理装置10の夜間自動精査が行われる日を示す情報である。
図では、例えば、装置ID「M10」の貨幣処理装置10の夜間自動精査が4月3日に行われることが示されている。
尚、貨幣処理装置10は、日々、所定のタイミングで次回の夜間自動精査日を示す自動精査情報をサーバ装置20へ送信する。これにより、サーバ装置20は、自動精査情報を自動精査情報記憶部222に記憶する。
図6は、プログラム更新情報記憶部223に記憶されたプログラム更新情報の一例を示した図である。図示するように、プログラム更新情報は、装置IDと、プログラムIDと、データ量と、指示更新日と、更新日時と、計画済フラグとを対応付けたものとなっている。
装置IDは、図5に関して述べたように、貨幣処理装置10を識別する情報である。
プログラムIDは、対応する装置IDで識別される貨幣処理装置10で更新されるプログラムを識別する情報である。データ量は、対応する装置IDで識別される貨幣処理装置10で更新されるプログラムのデータ量である。データ量の単位はMBである。
指示更新日は、対応する装置IDで識別される貨幣処理装置10でプログラム更新を行うことが登録された際に指示された更新日を示す情報である。更新日時は、対応する装置IDで識別される貨幣処理装置10でプログラム更新を行うことが予定される日時を示す情報である。
計画済フラグは、対応する装置IDで識別される貨幣処理装置10でのプログラム更新が計画済であるかどうかを示すフラグである。計画済フラグは、プログラム更新が計画済である場合に「ON」となり、プログラム更新が計画済でない場合に「OFF」となる。
図では、例えば、装置ID「M01」の貨幣処理装置10でプログラムID「P01」のプログラムの更新が予定され、そのデータ量が300MBであることが示されている。そして、このプログラムを4月1日に更新することが指示され、このプログラムを4月1日の0時から6時に更新することが計画済であることが示されている。
また、図では、例えば、装置ID「M03」の貨幣処理装置10でプログラムID「P03」のプログラムの更新が予定され、そのデータ量が100MBであることが示されている。そして、このプログラムを4月1日に更新することが指示されたが、このプログラムを実際にいつ更新するかは計画済でないことが示されている。
[サーバ装置の動作]
図7は、本実施の形態におけるサーバ装置20の動作を具体例によって示した図である。
図7は、10台の貨幣処理装置10がプログラム更新の計画作成対象である場合について示している。そして、このうち、太線で囲んで示す2台の貨幣処理装置10についてはプログラム更新の計画を作成済で、残りの8台の貨幣処理装置10についてはこれからプログラム更新の計画を作成するものとする。尚、これらの貨幣処理装置10については、装置IDが小さい程、プログラム更新の優先順位が高いものとする。
図7には、データ量欄と、単位時間帯数欄とが設けられている。データ量欄には、図6に示したのと同じデータ量が示されている。単位時間帯数欄には、単位時間帯を60分、単位データ量を50MBとし、データ量欄のデータ量を更新するのに必要な単位時間帯の数が示されている。
図7には、営業日である4月1日、休業日である4月2日、並びに営業日である4月3日及び4月4日について、更新時間帯の各単位時間帯におけるプログラム更新の計画が示されている。図4に示したのと同様に、営業日更新時間帯は0時から6時、休業日更新時間帯は0時から22時としている。また、図6と同様に、全ての貨幣処理装置10について、指示更新日は4月1日とする。更に、夜間自動精査は、4月3日に行われるものとする。
加えて、図7には、最下行に、単位時間帯毎に現時点でプログラム更新が計画されている貨幣処理装置10の台数が示される多重度欄を設けている。最大多重度は、図4に示したように3とする。
装置ID「M03」の貨幣処理装置10のプログラム更新に必要な単位時間帯数は、図示するように「2」である。この単位時間帯数は4月1日の更新時間帯における単位時間帯数よりも少ないので、プログラム更新は4月1日に完了する。しかも、プログラム更新を行う時間帯に関わらず、最大多重度を超えることもない。そこで、プログラム更新を4月1日に行うことが計画される。尚、プログラム更新は、どの時間帯に行ってもよいが、最も早い0時から2時に行うことが計画されている。
装置ID「M04」の貨幣処理装置10のプログラム更新に必要な単位時間帯数は、図示するように「7」である。この単位時間帯数は4月1日の更新時間帯における単位時間帯数よりも多いので、プログラム更新は4月1日には完了しない。しかしながら、この単位時間帯数は4月2日の更新時間帯における単位時間帯数よりも少ないので、プログラム更新は4月2日に完了する。そこで、プログラム更新を4月2日に行うことが計画されている。
装置ID「M05」の貨幣処理装置10のプログラム更新に必要な単位時間帯数は、図示するように「4」である。この単位時間帯数は4月1日の更新時間帯における単位時間帯数よりも少ないので、プログラム更新は4月1日に完了する。しかも、2時から6時にプログラム更新を行えば、最大多重度を超えることもない。そこで、プログラム更新を4月1日の2時から6時に行うことが計画されている。
装置ID「M06」の貨幣処理装置10のプログラム更新に必要な単位時間帯数は、図示するように「17」である。この単位時間帯数は4月1日の更新時間帯における単位時間帯数よりも多いので、プログラム更新は4月1日には完了しない。しかしながら、この単位時間帯数は4月2日の更新時間帯における単位時間帯数よりも少ないので、プログラム更新は4月2日に完了する。そこで、プログラム更新を4月2日に行うことが計画されている。
装置ID「M07」の貨幣処理装置10のプログラム更新に必要な単位時間帯数は、図示するように「1」である。この単位時間帯数は4月1日の更新時間帯における単位時間帯数よりも少ないので、プログラム更新は4月1日に完了する。しかも、5時から6時にプログラム更新を行えば、最大多重度を超えることもない。そこで、プログラム更新を4月1日の5時から6時に行うことが計画されている。
装置ID「M08」の貨幣処理装置10のプログラム更新に必要な単位時間帯数は、図示するように「18」である。この単位時間帯数は4月1日の更新時間帯における単位時間帯数よりも多いので、プログラム更新は4月1日には完了しない。しかしながら、この単位時間帯数は4月2日の更新時間帯における単位時間帯数よりも少ないので、プログラム更新は4月2日に完了する。そこで、プログラム更新を4月2日に行うことが計画されている。
装置ID「M09」の貨幣処理装置10のプログラム更新に必要な単位時間帯数は、図示するように「11」である。この単位時間帯数は4月1日の更新時間帯における単位時間帯数よりも多いので、プログラム更新は4月1日には完了しない。しかしながら、この単位時間帯数は4月2日の更新時間帯における単位時間帯数よりも少ないので、プログラム更新は4月2日に完了する。しかも、7時以降にプログラム更新を行えば、最大多重度を超えることもない。そこで、プログラム更新を4月2日に行うことが計画される。尚、プログラム更新は、7時以降で単位時間帯「11」を確保できる時間帯であればどの時間帯に行ってもよいが、最も早い7時から18時に行うことが計画されている。
装置ID「M10」の貨幣処理装置10のプログラム更新に必要な単位時間帯数は、図示するように「6」である。この単位時間帯数は4月1日の更新時間帯における単位時間帯数よりも少ないが、プログラム更新を行う時間帯に関わらず、最大多重度を超えてしまう。また、この単位時間帯数は4月2日の更新時間帯における単位時間帯数よりも少ないが、プログラム更新を行う時間帯に関わらず、最大多重度を超えてしまう。更に、4月3日は、夜間自動精査日になっているため、プログラム更新は行えない。そこで、プログラム更新を4月4日に行うことが計画されている。
即ち、本実施の形態では、サーバ装置20が、各貨幣処理装置10のプログラム更新の計画を、更新時間帯、データ量、及び最大多重度を条件として用いて自動作成するが、その条件に、各貨幣処理装置10の夜間自動精査日を含める。
また、サーバ装置20は、図7に示したプログラム更新の計画が作成された後、貨幣処理装置10から自動精査情報を受信することもある。ここでは、例えば、サーバ装置20が、4月1日に夜間自動精査を行うことを示す自動精査情報を受信したとする。
すると、例えば、装置ID「M05」の貨幣処理装置10のプログラム更新は、本来予定されていた4月1日をスキップして、4月2日以降の空き時間帯に自動的に割り当てられることとなる。
図8は、図7に具体例によって示されたサーバ装置20の動作が実行された後にプログラム更新情報記憶部223に記憶されるプログラム更新情報の一例を示した図である。図示するように、プログラム更新情報では、装置ID「M03」乃至装置ID「M10」に対し、更新日時として、図7でプログラム更新を行うことが示された時間帯が記憶され、計画済フラグとして、「ON」が記憶されている。
図9は、本実施の形態におけるサーバ装置20の動作例を示したフローチャートである。
まず、サーバ装置20では、操作受付部211が、ユーザが操作部24を用いてプログラム更新の計画作成を指示する操作を行ったかどうかを判定する(ステップ201)。
ステップ201でユーザがプログラム更新の計画作成を指示する操作を行ったと判定されなければ、操作受付部211は、ステップ201の処理を繰り返す。
ステップ201でユーザがプログラム更新の計画作成を指示する操作を行ったと判定されれば、設定情報取得部212が、設定情報記憶部221から設定情報を取得する(ステップ202)。具体的には、設定情報取得部212は、単位時間帯、単位データ量、最大多重度、営業日更新時間帯、休業日更新時間帯等を取得する。
次に、優先順位決定部213が、複数の貨幣処理装置10のプログラム更新を行う際の優先順位を決定する(ステップ203)。具体的には、優先順位決定部213は、プログラム更新情報記憶部223の計画済フラグが「OFF」となっている貨幣処理装置10について、プログラム更新を行う際の優先順位を決定する。
次いで、制御部21は、ステップ203で決定された優先順位に基づいて、未処理の貨幣処理装置10のうちの最も優先順位が高い1つの貨幣処理装置10に着目し(ステップ204)、ステップ205~ステップ207の処理を行う。
即ち、まず、自動精査情報取得部214が、自動精査情報記憶部222から、ステップ204で着目した貨幣処理装置10に関する自動精査情報を取得する(ステップ205)。具体的には、自動精査情報取得部214は、ステップ204で着目した貨幣処理装置10に対応する夜間自動精査日を取得する。
次に、プログラム更新情報取得部215が、プログラム更新情報記憶部223から、ステップ204で着目した貨幣処理装置10に関するプログラム更新情報を取得する(ステップ206)。具体的には、プログラム更新情報取得部215は、ステップ204で着目した貨幣処理装置10に対応するデータ量及び指示更新日を取得する。
次いで、更新計画作成部216が、ステップ202で取得した設定情報、ステップ205で取得した自動精査情報、ステップ206で取得したプログラム更新情報等を用いてプログラム更新の計画作成を行う更新計画作成処理を実行する(ステップ207)。更新計画作成処理の詳細については後述する。
その後、制御部21は、未処理の貨幣処理装置10があるかどうかを判定する(ステップ208)。
ステップ208で未処理の貨幣処理装置10があると判定されれば、制御部21は、処理をステップ204へ戻す。
ステップ208で未処理の貨幣処理装置10があると判定されなければ、制御部21は、処理を終了する。
図10は、本実施の形態における更新計画作成処理の具体的内容を示したフローチャートである。
まず、更新計画作成部216は、ステップ206で取得されたプログラム更新情報に含まれる指示更新日を候補更新日に決定する(ステップ251)。
次に、更新計画作成部216は、ステップ251で決定された候補更新日と、ステップ205で取得された自動精査情報に含まれる夜間自動精査日とが一致するかどうかを判定する(ステップ252)。
ステップ252で候補更新日と夜間自動精査日とが一致すると判定されれば、更新計画作成部216は、夜間自動精査日を避けた形でプログラム更新を行うために、この候補更新日の次の日を新たに候補更新日に決定し(ステップ253)、処理をステップ252へ戻す。この場合、更新計画作成部216は、ステップ252において、候補更新日として、ステップ251で決定された候補更新日ではなく、ステップ253で決定された候補更新日を用いることになる。
ステップ252で候補更新日と夜間自動精査日とが一致すると判定されなければ、更新計画作成部216は、候補更新日の更新時間帯を取得する(ステップ254)。具体的には、候補更新日が営業日であれば、更新計画作成部216は、候補更新日の更新時間帯として、ステップ202で取得された設定情報に含まれる営業日更新時間帯を取得する。候補更新日が休業日であれば、更新計画作成部216は、候補更新日の更新時間帯として、ステップ202で取得された設定情報に含まれる休業日更新時間帯を取得する。その際、更新計画作成部216は、候補更新日が営業日であるか休業日であるかを、全ての銀行に共通のカレンダーによって判定してもよいし、銀行毎のカレンダーによって判定してもよい。
次に、更新計画作成部216は、ステップ254で取得された候補更新日の更新時間帯内でプログラム更新が完了するかどうかを判定する(ステップ255)。具体的には、更新計画作成部216は、ステップ206で取得されたプログラム更新情報に含まれるデータ量を、ステップ202で取得された設定情報に含まれる単位データ量で除することにより、プログラム更新に必要な単位時間帯の数を算出する。そして、更新計画作成部216は、この算出した単位時間帯の数と、ステップ254で取得された更新時間帯に含まれる単位時間帯の数とを比較することにより、更新時間帯内でプログラム更新が完了するかどうかを判定する。更新計画作成部216は、前者の単位時間帯の数が後者の単位時間帯の数以下であれば、更新時間帯内でプログラム更新が完了すると判定し、前者の単位時間帯の数が後者の単位時間帯の数を超えていれば、更新時間帯内でプログラム更新が完了すると判定しない。
ステップ255で候補更新日の更新時間帯内でプログラム更新が完了すると判定されなければ、更新計画作成部216は、この候補更新日の次の日を新たに候補更新日に決定し(ステップ253)、処理をステップ252へ戻す。この場合、更新計画作成部216は、ステップ252において、候補更新日として、ステップ251で決定された候補更新日ではなく、ステップ253で決定された候補更新日を用いることになる。
ステップ255で候補更新日の更新時間帯内でプログラム更新が完了すると判定されれば、更新計画作成部216は、ステップ202で取得された設定情報に含まれる最大多重度内でプログラム更新が可能かどうかを判定する(ステップ256)。具体的には、更新計画作成部216は、ステップ255と同様にして、プログラム更新に必要な単位時間帯の数を算出する。そして、更新計画作成部216は、候補更新日の更新時間帯から、この算出した数の単位時間帯からなる空き時間帯を探す。ここで、空き時間帯とは、その時間帯にプログラム更新を行うこととしても、その時間帯における全ての単位時間帯について、プログラム更新が行われる貨幣処理装置10の和が最大多重度を超えないような時間帯のことである。更新計画作成部216は、このような空き時間帯が見つかるかどうかを調べることにより、最大多重度内でプログラム更新が可能かどうかを判定する。更新計画作成部216は、空き時間帯が見つかれば、最大多重度内でプログラム更新が可能であると判定し、空き時間帯が見つからなければ、最大多重度内でプログラム更新が可能であると判定しない。
ステップ256で最大多重度内でプログラム更新が可能であると判定されなければ、更新計画作成部216は、この候補更新日の次の日を新たに候補更新日に決定し(ステップ253)、処理をステップ252へ戻す。この場合、更新計画作成部216は、ステップ252において、候補更新日として、ステップ251で決定された候補更新日ではなく、ステップ253で決定された候補更新日を用いることになる。
ステップ256で最大多重度内でプログラム更新が可能であると判定されれば、更新計画作成部216は、ステップ256で見つかった空き時間帯を、更新日時に決定する(ステップ257)。尚、ステップ256で複数の空き時間帯が見つかった場合、更新計画作成部216は、例えば、最も早い空き時間帯を更新日時とすればよい。その後、更新計画作成部216は、プログラム更新情報の計画済フラグを「ON」とし(ステップ258)、図9の処理に戻る。
尚、上記動作例では、夜間自動精査日とプログラムの更新日時とが一致しないようにするために、サーバ装置20が、自動的にプログラム更新の計画を作成したが、これには限らない。夜間自動精査日とプログラムの更新日時とが一致しないようにするために、サーバ装置20は、プログラム更新の計画を作成するようユーザに指示してもよい。この場合、サーバ装置20は、図9のステップ207で、更新計画作成処理に代えて、更新計画作成指示処理を行う。そして、更新計画作成指示処理では、例えば、表示制御部217が、指示更新日と夜間自動精査日とが一致していれば、プログラム更新の計画を作成すべき旨を表示部23に表示する、という処理を行う。或いは、表示制御部217は、プログラム更新の計画が作成された後に貨幣処理装置10から自動精査情報を受信した場合にのみ、プログラム更新の計画を作成すべき旨を表示部23に表示する処理を行うようにしてもよい。
[変形例]
上記では、夜間自動精査日と指示更新日とが一致すると判定した場合に、更新計画作成部216が、プログラムの更新日時をずらすことにより夜間自動精査日とプログラムの更新日時とが一致しないようにしたが、これには限らない。夜間自動精査日と指示更新日とが一致すると判定した場合に、自動精査日変更部(図示せず)が、夜間自動精査日をずらすことにより夜間自動精査日とプログラムの更新日時とが一致しないようにしてもよい。この場合、自動精査日変更部は、第1の時間範囲と第2の時間範囲とが少なくとも部分的に重複しないように第1の時間範囲を変更する処理を行う処理部の一例である。
或いは、夜間自動精査日と指示更新日とが一致すると判定した場合に、夜間自動精査及びプログラム更新のどちらを優先して行うかをユーザが設定できるようにしてもよい。つまり、更新計画作成部216がプログラムの更新日時をずらす処理、及び、自動精査日変更部(図示せず)が夜間自動精査日をずらす処理のうち、ユーザが指定した処理を制御部21が実行するようにしてもよい。この場合、制御部21は、第1の時間範囲と第2の時間範囲とが少なくとも部分的に重複しないように、第1の時間範囲及び第2の時間範囲のうちの利用者により指定された時間範囲を変更する処理を行う処理部の一例である。
上記では、サーバ装置20は、日中自動精査日についても指示更新日と一致するかどうかを判定してよいとしたが、このようにしなくてもよい。サーバ装置20は、日中自動精査日と夜間自動精査日とを含む自動精査情報を貨幣処理装置10から受信した場合に、夜間自動精査日についてのみ指示更新日と一致するかどうかを判定するようにしてもよい。この場合、第1の時間範囲は、貨幣処理装置の夜間自動精査を行う時間範囲である。
また、自動精査は、貨幣処理装置10に設けられる操作部102から指示される自動精査と、貨幣処理装置10から遠隔にあるリモート端末から指示される自動精査とを含んでもよい。そして、サーバ装置20は、両方の自動精査に関する自動精査情報を貨幣処理装置10から受信した場合に、後者の自動精査の自動精査日についてのみ指示更新日と一致するかどうかを判定するようにしてもよい。この場合、前者の自動精査は第1の自動精査の一例であり、後者の自動精査は第2の自動精査の一例である。そして、第1の時間範囲は、貨幣処理装置10の第2の自動精査を行う時間範囲である。
上記では言及しなかったが、自動精査を行うタイミング及びプログラム更新を行うタイミングを日及び時間帯で規定した場合には、これらのタイミングが少なくとも部分的に重複しないようにした結果、これらのタイミングが同じ日になる場合がある。そのような場合、制御部21は、自動精査を行うタイミングよりもプログラム更新を行うタイミングを先に配置するとよい。これは、自動精査を行うことによりリジェクト貨幣が発生した状態で、プログラム更新を行うと複雑な状態になるからである。
上記では、サーバ装置20は、貨幣処理装置10へプログラムを配信してすぐに更新することとしたが、これには限らない。サーバ装置20は、貨幣処理装置10へプログラムを事前に配信しておき、プログラム更新の計画に設定された更新日時になるとプログラムを更新するようにしてもよい。その場合は、プログラム更新の更新計画を作成する際に、最大多重度は考慮しなくてもよい。
また、上記では、貨幣処理装置10の夜間自動精査日と貨幣処理装置10のプログラムの更新日時とが一致しないようにしたが、これには限らない。貨幣処理装置10の夜間自動精査日と貨幣処理装置10のプログラムの配信日時とが一致しないようにしてもよい。
[実施の形態の効果]
本実施の形態では、貨幣処理装置10の自動精査を行う時間範囲と貨幣処理装置10のプログラム更新を行う時間範囲とが少なくとも部分的に重複する場合に、これらの時間範囲が少なくとも部分的に重複しないようにした。これにより、貨幣処理装置10のプログラム更新と競合せずに貨幣処理装置10の自動精査を行うことができる可能性が高まった。
その結果、例えば金融機関の店舗等での朝一番での貨幣処理装置10のエラー発生を回避できる可能性が高まった。例えば、貨幣処理装置10の夜間自動精査を行う場合、リジェクト庫106からのリジェクト貨幣の抜き取り待ちの状態となる。その状態でプログラム更新を実行してしまった場合、貨幣処理装置10はエラーとなって朝一番を迎える。しかしながら、夜間自動精査とプログラム更新とが競合しなければ、このようなエラーの発生を抑制できるからである。
また、本実施の形態では、夜間自動精査とプログラム更新とが競合しなくなったため、プログラムを再度配信する必要がなくなり、結果的に通信量を削減することも可能となった。
1…処理システム、10…貨幣処理装置、20…サーバ装置、21…制御部、211…操作受付部、212…設定情報取得部、213…優先順位決定部、214…自動精査情報取得部、215…プログラム更新情報取得部、216…更新計画作成部、217…表示制御部、22…記憶部、221…設定情報記憶部、222…自動精査情報記憶部、223…プログラム更新情報記憶部、23…表示部、24…操作部、25…通信部

Claims (14)

  1. 貨幣処理装置の自動精査を行う第1の時間範囲を取得する第1の取得部と、
    前記貨幣処理装置のプログラム更新を行う第2の時間範囲を取得する第2の取得部と、
    前記第1の時間範囲と前記第2の時間範囲とが少なくとも部分的に重複する場合に、当該第1の時間範囲と当該第2の時間範囲とが少なくとも部分的に重複しないようにするための所定処理を行う処理部と、
    を備える処理システム。
  2. 前記所定処理は、前記第1の時間範囲及び前記第2の時間範囲の少なくとも何れか一方を変更すべき旨の情報を出力する処理である、請求項1に記載の処理システム。
  3. 前記所定処理は、前記第1の時間範囲と前記第2の時間範囲とが少なくとも部分的に重複しないように当該第1の時間範囲を変更する処理である、請求項1に記載の処理システム。
  4. 前記所定処理は、前記第1の時間範囲と前記第2の時間範囲とが少なくとも部分的に重複しないように当該第2の時間範囲を変更する処理である、請求項1に記載の処理システム。
  5. 前記所定処理は、前記第2の時間範囲が第1の業務外時間帯に含まれる場合に、当該第2の時間範囲を、当該第1の業務外時間帯よりも後の第2の業務外時間帯に含まれる時間範囲に変更する処理である、請求項4に記載の処理システム。
  6. 前記第2の業務外時間帯は、前記第1の業務外時間帯よりも後の業務外時間帯のうち、前記第2の時間範囲に行うことになっていたプログラム更新を行うことが可能であることを示す所定条件を満たす最先の業務外時間帯である、請求項5に記載の処理システム。
  7. 前記所定条件は、前記第2の時間範囲に行うことになっていたプログラム更新を行うのに要する時間よりも長い業務外時間帯長を有する、という条件である、請求項6に記載の処理システム。
  8. 前記業務外時間帯長は、営業日においては、第1の長さであり、休業日においては、当該第1の長さとは異なる第2の長さである、請求項7に記載の処理システム。
  9. 前記所定条件は、前記第2の時間範囲に行うことになっていたプログラム更新を行っても、プログラム更新を行う前記貨幣処理装置の数が、同時にプログラム更新を行うことが可能な当該貨幣処理装置の最大数を超えない、という条件である、請求項6に記載の処理システム。
  10. 前記所定処理は、前記第1の時間範囲と前記第2の時間範囲とが少なくとも部分的に重複しないように、当該第1の時間範囲及び当該第2の時間範囲のうちの利用者により指定された時間範囲を変更する処理である、請求項1に記載の処理システム。
  11. 前記自動精査は、日中自動精査と、夜間自動精査とを含み、
    前記第1の時間範囲は、前記貨幣処理装置の前記夜間自動精査を行う時間範囲である、請求項1に記載の処理システム。
  12. 前記自動精査は、前記貨幣処理装置に設けられる操作部から指示される第1の自動精査と、前記貨幣処理装置から遠隔にあるリモート端末から指示される第2の自動精査とを含み、
    前記第1の時間範囲は、前記貨幣処理装置の前記第2の自動精査を行う時間範囲である、請求項1に記載の処理システム。
  13. 前記処理部は、前記第1の時間範囲と前記第2の時間範囲とが少なくとも部分的に重複しないようにした結果、当該第1の時間範囲と当該第2の時間範囲とが同じ業務外時間帯に含まれることとなる場合に、当該第1の時間範囲よりも当該第2の時間範囲を先に配置する、請求項1に記載の処理システム。
  14. コンピュータが、貨幣処理装置の自動精査を行う第1の時間範囲を取得するステップと、
    コンピュータが、前記貨幣処理装置のプログラム更新を行う第2の時間範囲を取得するステップと、
    コンピュータが、前記第1の時間範囲と前記第2の時間範囲とが少なくとも部分的に重複する場合に、当該第1の時間範囲と当該第2の時間範囲とが少なくとも部分的に重複しないようにするための所定処理を行うステップと、
    を含む、処理方法。
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