JP2023127133A - 木製集成天板 - Google Patents

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秀樹 立川
Hideki Tachikawa
彩香 ▲高▼澤
Ayaka Takazawa
敏治 逸見
Toshiharu Hemmi
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Abstract

【課題】木製集成天板を使用するデスク/テーブルにおいて、最低限の補強構造で、製品完成体及び部品時の梱包状態における所要強度を低コストで実現する事にある。【解決手段】木製集成天板1の裏面に、前側に幅方向に沿って設けられる前補強2と、左右それぞれの端の近傍に奥行き方向に沿って設けられる複数の横補強3,3と、後側に、前補強2と横補強3のいずれよりも小さな後補強4を複数備える。各方向に最低限の補強材を埋込む装着するので所要強度を低コストで保つことができる。幅方向と奥行き方向の両方に補強材を設けることで、木製天板特有の反りや収縮等の経年変化を防止できる。【選択図】図3

Description

本発明は、テーブルや机を含む事務機器の脚部または袖(袖机)の上に載置される天板であって、棒状で木製の集成片を複数互いに結合してなる木製集成天板に関するものである。
ここ数年来、地球規模の取り組みになって来ているSDGsの一環として、森林資源の利用に注目が集まっている。我が国の森林の持続可能な経営のために国産の木材を利用することが求められているが、中でも、木材の端材を接着剤等で貼り合わせてつくる集成材は、原木のロスを減らし森林資源を効率的に活用できる点で注目を集めている。
木材は主に建物の柱材や建具等に使用されるが、製品加工の後に端材等が発生する場合も有り、その有効活用として集成木材が存在する。集成材は異なった部位を集成することで寸法が比較的安定する、ランダムに集成することで赤と白の天然のモザイク模様のように表面が独特のモザイク模様になり美観が向上するといった特長がある。このような特長を備える集成材を、テーブルや机などの事務機器の天板に使用することが行われるようになっている。
特開2001-95627公報
他方、集成材には、幅方向は深い波形に加工した木材と木材を組み合わせてなるフィンガージョイント等を用いて接合するため比較的割れにくいが、奥行き方向は棒状で木製の集成片をその側面同士で接着して結合することから奥行き方向は割れ易いという問題がある。これを解決するために天板裏面に補強材を設けると、デスクなどの事務機器の品種毎に補強材の配置が違ってくることから天板が専用品になるという問題、及び、補強材が干渉して引出し等を天板裏に付けられないという問題が生じた。
上記の様な問題を解決する手段として特許文献1の様な補強構造が提示されているが、集成材を使用した天板においては、補強材を入れるために堀込みをしたため強度が低下し、接着が剥がれるなどにより奥行き方向で破損するおそれがある。
この発明は上記課題を解決するためになされたもので、奥行き方向で割れ易いという集成材特有の問題を解決し、しかも汎用性が高く引出し等のオプションの取り付けが可能な木製集成天板を提供することを目的とする。
この発明は、テーブルや机を含む事務機器の脚部及び/又は袖の上に載置される天板であり、前記天板は、木製で棒状の集成片を複数互いに結合してなる木製集成天板であって、
前記木製集成天板の前記脚部及び/又は前記袖が取り付けられる面に、
前記木製集成天板の前端の近傍に幅方向に沿って設けられる前補強と、
前記木製集成天板の左右それぞれの端の近傍に奥行き方向に沿って設けられる複数の横補強とを備え、
複数の前記横補強は、いずれも、複数の前記集成片をカバーする程度に長く、
前記前補強は、複数の前記横補強の間に配置され、複数の前記横補強のいずれとも干渉しない程度に長いことを特徴とするものである。
複数の前記横補強は、前記事務機器の前記脚部が取り付けられる位置に設けられ、前記脚部は前記横補強に取り付けられる。
さらに、前記木製集成天板の後側に、複数の前記横補強の間に配置され、前記前補強と前記横補強のいずれよりも小さな後補強を複数備える。
前記前補強、複数の前記横補強及び複数の前記後補強は、前記事務機器の袖が取り付けられる位置に設けられ、前記袖は前記前補強、複数の前記横補強及び複数の前記後補強に取り付けられる。
また、前記事務機器は引き出しを備える事が多いが、その際には、 前記前補強、複数の前記横補強及び複数の前記後補強は、前記引出しのレールが取り付けられる位置に設けられ、前記引出しのレールは前記前補強、複数の前記横補強及び複数の前記後補強に取り付けられる。
この発明によれば、前記前補強、前記横補強を備えることにより、事務機器の完成体あるいは天板単体でも所要強度を低コストで保つ事ができる。幅方向と奥行き方向の両方に補強材を設けることで、木製天板特有の反りや収縮等の経年変化を防止できる。補強により天板単体で所要強度が保たれるため、製品の各構成部材を分割した組み立て前の状態にする事が可能になり、製品全体の梱包容積削減が図れて在庫や輸送コスト等の低減に繋げることができる。
この発明によれば、各補強の位置を上記のようにし、オプションなどの取付けを各補強に行うことにより、組立て時の取り付け穴のずれ等を防止できるだけでは無く、補強材を介して強固に固着する事が可能となる。
また、前記後補強は袖或いは引き出し等の組み合わせに応じて最小限の大きさとする事で、製品コストの上昇を抑制できる。
集成片の説明図である。 集成天板の説明図である。 図3(a)は、発明の実施の形態に係る天板の組立説明図、同図(b)は同天板の斜視図である。 発明の実施の形態に係る天板の平面図及び側面図である。 発明の実施の形態に係る天板の底面図及び側面図並びに断面図である。 発明の実施の形態に係る天板の補強2,3,4の取り付け説明図である。 発明の実施の形態に係る天板の補強と脚、袖、引出しレールの取り付け位置の関係を示す説明図(底面図)である。 発明の実施の形態に係る天板を使用した事務機器(片袖デスク)の正面図及び左右側面図である(天板への脚、袖、引出しレールの取り付けを示す)。 図9(a)は同じく事務機器(平机)の斜視図、同図(b)は同事務機器の組み立ての説明図である。 同事務機器の組み立ての説明図である(続き)。 図10(a)は同じく事務機器(袖無しデスク)の斜視図、同図(b)は同事務機器の組み立ての説明図である。 同事務機器の組み立ての説明図である(続き)。 図13(a)は同じく事務機器(両袖デスク)の斜視図、同図(b)は同事務機器の組み立ての説明図である。 同事務機器の組み立ての説明図である(続き)。
発明の実施の形態の説明に先立ち、本明細書に使用する方向などについて定義する。以下の説明で、集成天板を単に天板と記載することがある。
「前」は、机やテーブルなどの事務機器の使用状態における使用者側である。「後」は、使用者とは反対側である。「横」は、使用者から見た天板の左右の側である。「幅方向」は、使用者から見た左右の方向である(図5の符号D1)。天板の左端と右端の間隔が天板の幅である。「奥行き方向」は、使用者から見た前後の方向である(同符号D2)。天板の前端と後端の間隔が天板の奥行きである。奥行き方向と幅方向は互いに交差(直交)している。「表」は、使用者が作業する上側の面である。「裏」は、表の反対側で、脚や袖、引き出しなどが取り付けられる面である。なお、図3、図5乃至図7及びその説明では、天板を裏返した状態における左右を示している。
発明の実施の形態に係る天板は、多数の集成片からなる集成天板である。図4等に示すように、この集成天板は長方形の板状のものである。
発明の実施の形態に係る集成片について、図1及び図2を参照して説明を加える。集成片には、集成片Aと集成片Bの2種類がある。図1(a)-(c)は集成片Aの平面図、側面図、組み立ての説明図であり、同図(d)-(f)は集成片Bの平面図、側面図、組み立ての説明図である。(a)(b)(d)(e)の右側にはそれぞれ右側面図を示している。同図における内部の線は木目を示している。
集成片AとBは同じ形状をしており、棒状の木材である。集成片A及びBは、いずれも複数の棒状の木片11,12をフィンガージョイントJで結合してなるものである。フィンガージョイントJとは、木片11、12の両端(結合部)11a、12aをジグザグに加工しうえで結合したものである。両木辺が互いに組み合わされ接着接合される事で、安定した強度を保つことができる。結合部が両手を組み合わせて指を組んだ形に似ていることから「フィンガージョイント」という名が付けられている。
集成片Bは、同じ長さの木片11を複数(図の例では4つ)結合したものである。集成片Aは、木片11を複数(図の例では3つ)と、両端に木片11よりも短い木片12をそれぞれ結合したものである。木片11,12の使用個数は異なるが、木片11、12を結合した後の集成片AとBの長さは同じである。同図からわかるように、集成片Aと集成片BではフィンガージョイントJの位置が異なる。
発明の実施の形態に係る天板は、図2に示すように、集成片AとBを交互に並べ、その側面同士を接着により結合することにより、長方形の板状としたものである。隣り合う集成片同士でフィンガージョイントJを互い違いとすることで、幅方向の強度を向上させている。また、狭いピッチにし、さまざまな部位の木片をランダムに集成することで、天然のモザイク模様のように見える。
集成天板には次のような特徴がある。
木材の使用した製品製造後の端材を有効利用できる。
異なった部位の木片や集成片を集成する事で温度や湿度の変化に対して比較的寸法が安定し反り等も発生しにくい。
また、独特のモザイク模様等になるといった意匠上の特徴もある。
フィンガージョイントJで結合しているため幅方向は比較的割れにくいが、奥行き方向は接着のみで結合しているため比較的割れ易い。
発明の実施の形態に係る天板は、図3、図5乃至図7に示すようにその裏面に金属製の板状の部材(チャンネル材あるいはアングル材など)の補強部(前補強2、横補強3、後補強4)を備える。
前補強2は、天板1の前側に設けられ、その前部を中心に幅方向(D1)を補強する部材である。前縁部は使用者側になるため様々な負荷が加わる事が想定されるので、前補強2は、天板1の前縁部の強度を保持するための部材である。前補強2により天板1の寸法が更に安定するとともに、その反りや割れを防止できる。前補強2には取り付け穴22が複数設けられている(図の例では近接して3つの取り付け穴22が設けられ、それらが2組あり、合計6つの取り付け穴22が設けられている)。これらの取り付け穴22は、後述のように、引出し51a、センター引出し51b、袖53を取り付けるときに使用される。袖(袖机)53とは、事務用机の一種であり、机の両端(両袖)あるいは片方(片袖)に扉の付いた収納のある机のことである。
横補強3は、天板1の左右に設けられ、その側面を補強する部材である。横補強3は、天板1の奥行き方向の強度を保持するための部材である。横補強3により天板1の寸法が安定するとともに、その反りや割れ防止できる。前述のように、集成天板は奥行き方向に比較的割れ易いが、横補強3はこれを防止できる。横補強3には取り付け穴32が複数設けられている(図の例では4つの取り付け穴32が設けられている)。これらの取り付け穴32は、後述のように、引出し51a、脚52、袖53を取り付けるときに使用される。
後補強4は、天板1の後部の2箇所に設けられる部材である。天板の後部に位置しオプション取り付けを主目的とするため、他の補強に比べて強度を要しないので、前補強2や横補強3よりも小さい部材である。後補強4には取り付け穴42が複数設けられている(図の例では3つの取り付け穴42が設けられている)。これらの取り付け穴42は、後述のように、引出し51a、センター引出し51b、袖53を取り付けるときに使用される。
前補強2、横補強3、後補強4は天板1の補強部材であるが、引出し51a、センター引出し51b、脚52,袖53を取り付けるための基部(デスクオプションの取付部)でもある。
天板1には、前補強2、横補強3、後補強4をそれぞれ受け入れるための凹部である、前補強用の凹部21、横補強用の凹部31、後補強用の凹部41が設けられている。これらの凹部は、前補強2、横補強3、後補強4の形状、大きさ、厚みに合わせて彫り込まれており、それらを収納して表面に飛び出ないようにしている。したがって、天板1の裏面はフラットである。前補強2、横補強3、後補強4は、それぞれ、ネジSにより前補強用の凹部21、横補強用の凹部31、後補強用の凹部41に取り付けられる。
発明の実施の形態に係る天板1は、集成天板にもかかわらず、前補強2及び横補強3を設けたことにより、スチール製の標準的な天板と同等の強度を有するとともに、反りや割れを防止でき標準的な天板と同等の寸法安定性を有する。すなわち、前補強2により、使用中にもっとも力が加わる(強度を要する)デスク手前側の強度を確保している。横補強3により、接着剤で側面同士を結合しているにすぎず構成的に強度が落ちる奥行き方向の強度を確保している。
強度の観点からは、前補強2は前縁の幅方向一杯に、横補強3は左右縁の奥行き方向一杯に設けることが好ましいが、そのようにすると両者が干渉することがある。具体的には前補強2と横補強3が接触し、重なるようになる。発明の実施の形態では、前述の集成天板の製造に起因する強度特性に鑑み横補強3を優先する。すなわち、横補強3は、複数の集成片AとBが並べられ互いに結合されている天板1において、それら集成片AとBの大部分、好ましくはそれらの全てをカバーするように設けられる。この場合、横補強用の凹部31は、集成片AとBの大部分又はそれらの全てについて彫り込んで設けられる。横補強3は、最長で天板1の奥行き方向一杯とすることができる。これに対し、前補強2の長さは、横補強3との干渉(接触)を避けるために、集成片AとBの全長(天板1の幅)よりも短くなっている。言い換えれば、前補強2は、横補強3の間に配置され、横補強3のいずれとも干渉しない程度に長いものである。
次に、前補強2及び横補強3並びに後補強4の取り付け位置について、図7乃至図14を参照して説明を加える。
前補強2及び横補強3並びに後補強4の取り付け位置は、以下のような関係になっている。図7において一点鎖線が対応関係を示している。
(1)横補強3は、事務機器の脚52の位置に対応する(脚52の取り付け穴522に対応する取り付け穴32が設けられている)。
(2)前補強2及び横補強3並びに後補強4は、天板1の下面に設けられる引出し51a、センター引出し51b用の引出しレール51の位置に対応している(それぞれに引出しレール51の取り付け穴512に対応する取り付け穴22,32,42が設けられている)。
(3)前補強2及び横補強3並びに後補強4は、袖53の位置に対応している(それぞれに袖53の取り付け穴532に対応する取り付け穴22,32,42が設けられている、取り付け穴32は脚52用と共用)。
前補強2、横補強3、後補強4の配置を上記のようにすることで、発明の実施の形態に係る天板1に、脚52、袖53、引出し51a、51bなどのオプションの取り付けに関し、標準的な天板と互換性をもたせることができる。
前補強2、横補強3、後補強4を、それぞれ凹部21,31、41に埋め込んで取り付けたので、発明の実施の形態に係る天板1においてもその裏面を通常デスクの天板と同様にフラットにできた。
以上により、通常デスクの裏面に設けられる引出し等のオプションをそのまま装着できる。通常デスクと同様に各品種(袖無しの平机/片袖机/両袖机)にも共通の天板で対応できるようになった。
図7を参照すると、前補強2の長さはセンター引出し51bの引出しレール51の間隔T1よりも長く、横補強3と3の間隔よりも短い。横補強3と後補強4の間隔は袖53の取り付け穴532の幅方向の間隔Pに対応するとともに、引出しレール51の間隔T2に対応している。前補強2と後補強4の間隔は袖53の取り付け穴532の奥行き方向の間隔Qに対応するとともに、引出しレール51の取り付け穴512,512の間隔に対応している。横補強3の長さは袖53の取り付け穴532の奥行方向の間隔Qと同じかこれよりも少し長く、かつ、脚52の取り付け穴522の間隔Rと同じかこれよりも少し長い。
事務機器にはいくつかのバリエーションがある。図を参照してそれらについて説明を加える。発明の実施の形態に係る天板1は、それらのいずれにも適用できる。なお、図9乃至図14において取り付け穴の符号の表示は省略している。
図8乃至図10は、右側に袖53を備えるとともに、天板下に引出し51a及び51bを備えるタイプである。なお、この説明では、天板を表から見た状態(通常の使用状態)に基づき左右を示している(以下同様)。図9(a)は完成状態を示す。図9(b)、図10(a)(b)は組み立て手順を示す。脚52の取り付け穴522を横補強3の取り付け穴32に合わせネジSで取り付けるともに、袖53の取り付け穴532を前補強2の取り付け穴22、横補強3の取り付け穴32及び後補強4の取り付け穴42に合わせネジSで取り付け、幕板54をネジSで取り付ける(図9(b))。4つの引出しレール51の取り付け穴512をそれぞれ前補強2、横補強3及び後補強4の取り付け穴22,32,42に合わせネジSで取り付ける(図10(a))。引出し51aを引出しレール51に合わせてスライドさせて入れることで組み立てが完了する(同図(b))。
図11及び図12は、左右両方に脚52を備えるとともに、天板下に引出し51aを2つ、それらの間にセンター引出し51bを備える袖無しの平机である。図11(a)は完成状態を示す。図11(b)、図12(a)(b)は組み立て手順を示す。左右それぞれについて、脚52の取り付け穴522を横補強3の取り付け穴32に合わせネジSで取り付け、幕板54をネジSで取り付ける(図11(b))。6つの引出しレール51の取り付け穴512をそれぞれ前補強2、横補強3及び後補強4の取り付け穴22,32,42に合わせネジSで取り付ける(図12(a))。引出し51a及び51bを引出しレール51に合わせてスライドさせて入れることで組み立てが完了する(同図(b))。
図13及び図14は、左右両方に袖53を備えるとともに、天板下に引出し51bを備えるタイプである。図13(a)は完成状態を示す。図13(b)、図14(a)(b)は組み立て手順を示す。袖53の取り付け穴532を前補強2の取り付け穴22、横補強3の取り付け穴32及び後補強4の取り付け穴42に合わせネジSで取り付け、幕板54をネジSで取り付ける(図13(b))。2つの引出しレール51の取り付け穴512をそれぞれ前補強2及び後補強4の取り付け穴22,42に合わせネジSで取り付ける(図14(a))。引出し51aを引出しレール51に合わせてスライドさせて入れることで組み立てが完了する(同図(b))。
図7に示すように、発明の実施の形態に係る天板1は、前補強2、横補強3、後補強4により補強され強度が向上するとともに、それら補強を事務機器(デスクなど)の脚52、袖53,引出し51a、センター引出し51bなどのオプションの取付基部として使用可能にしている。このため、天板1以外の部材を標準デスクと共通化しつつ、図9乃至図14に示すように複数のバリエーションに対応させることができた。後補強4を設けることで、袖53,引出し51a、センター引出し51bを取り付けることができるようになった。
発明の実施の形態によれば、次のような効果を奏する。
事務機器(デスクなど)の前側の幅方向のほぼ一杯に天板1を彫り込んで凹部21を設け、そこに金属製の前補強2を埋込むことにより、使用上もっとも強度を要する手前側の強度を確保することができた。
事務機器(デスクなど)の左右の端奥行き方向のほぼ一杯に天板1を彫り込んで凹部31を設け、そこに金属製の横補強3を埋込むことにより、集成天板において構成的に強度が落ちる奥行き方向の強度を確保することができた。
事務機器(デスクなど)の中間後部に天板1を彫り込んで凹部41を設け、そこに金属製の後部補強4を埋込むことにより、上記のようなオプションを取付けることができるようになり、標準デスクと同様の構成とすることができた。引出し等のオプションは引出しレール51等のその保持部に大きな強度が係りずらい。この点に鑑み後部補強4を最低限の大きさとすることにより、製品コストの上昇の抑制と掘込みによる強度低下の両方を防ぐことができた。
すなわち、発明の実施の形態に係る天板1の各方向にそれぞれ最適な補強材を最適な位置に埋込むことにより、事務機器の完成体あるいは天板単体でも所要強度を低コストで保つ事ができる。幅方向と奥行き方向の両方に補強材を設けることで、木製天板特有の反りや収縮等の経年変化を防止できる。
発明の実施の形態に係る天板1において、オプションなどの取付けを補強部材に行うことで、組立て時の取り付け穴のずれ等も防止できる。
発明の実施の形態に係る天板1の後補強4は、製品のラインアップやオプション等によって最低限の加工にすることで製品コストの上昇を防止できる。
発明の実施の形態によれば、各補強を天板に埋め込むため集成天板においてその裏面を通常デスクの天板と同様にフラットにできたので、通常デスクの裏面に設けられる引出し等のオプションをそのまま装着できる。通常デスクと同様に各品種(袖無しの平机/片袖机/両袖机)にも共通の天板で対応できるようになった。
発明の実施の形態によれば、各補強により天板単体で所要強度が保たれるため、製品の梱包容積削減が図れて在庫や輸送コスト等の低減に繋げる事ができる。
1 天板(集成天板)
11、12 木片
11a 結合部
2 前補強
21 前補強用の凹部
22 取り付け穴
3 横補強
31 横補強用の凹部
32 取り付け穴
4 後補強
41 後補強用の凹部
42 取り付け穴
51 引出しレール
512 取り付け穴
51a 引出し
51b センター引出し
52 脚(脚部)
522 取り付け穴
53 袖(袖机)
532 取り付け穴
54 幕板
542 取り付け穴
A 集成片A
B 集成片B
D1 幅方向
D2 奥行き方向
J フィンガージョイント
S ネジ
P 袖の取り付け穴の幅方向の間隔
Q 袖の取り付け穴の奥行き方向の間隔
R 脚の取り付け穴の間隔
T1 引出しレール同士の間隔(長)
T2 引出しレール同士の間隔(短)

Claims (5)

  1. テーブルや机を含む事務機器の脚部及び/又は袖の上に載置される天板であり、前記天板は、木製で棒状の集成片を複数互いに結合してなる木製集成天板であって、
    前記木製集成天板の前記脚部及び/又は前記袖が取り付けられる面に、
    前記木製集成天板の前端の近傍に幅方向に沿って設けられる前補強と、
    前記木製集成天板の左右それぞれの端の近傍に奥行き方向に沿って設けられる複数の横補強とを備え、
    複数の前記横補強は、いずれも、複数の前記集成片をカバーする程度に長く、
    前記前補強は、複数の前記横補強の間に配置され、複数の前記横補強のいずれとも干渉しない程度に長いことを特徴とする木製集成天板。
  2. 複数の前記横補強は、前記事務機器の前記脚部が取り付けられる位置に設けられ、前記脚部は前記横補強に取り付けられることを特徴とする請求項1記載の木製集成天板。
  3. さらに、前記木製集成天板の後側に、複数の前記横補強の間に配置され、前記前補強と前記横補強のいずれよりも小さな後補強を複数備えることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の木製集成天板。
  4. 前記前補強、複数の前記横補強及び複数の前記後補強は、前記事務機器の袖が取り付けられる位置に設けられ、前記袖は前記前補強、複数の前記横補強及び複数の前記後補強に取り付けられることを特徴とする請求項3記載の木製集成天板。
  5. 前記事務機器は引出しを備え、
    前記前補強、複数の前記横補強及び複数の前記後補強は、前記引出しのレールが取り付けられる位置に設けられ、前記引出しのレールは前記前補強、複数の前記横補強及び複数の前記後補強に取り付けられることを特徴とする請求項3又は請求項4記載の木製集成天板。
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