JP2023125413A - 医療機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】摩耗や破損に強く、使用者が操作し易い回転式の照射光調整ユニットを備えた医療機器を提供すること。【解決手段】被検体に対して光を照射する照射系を備え、照射系は、光源と、当該光源からの照射光を調整する照射光調整ユニットと、を有し、照射光調整ユニットは、光源からの光軸に重ねて照射光を調整するための調整部を少なくとも1以上備えた概略円形の平面部と、当該平面部の外周部分から立ち上がった環状部とによって概略円筒形状に形成され、円筒の軸を回転軸として回転可能に構成されたターレットと、環状部の内周面を外向きに弾性力によって押圧して前記ターレットの回転を抑制する押圧部材と、を有するように医療機器を構成する。【選択図】図1

Description

本発明は、被検体に対して光を照射する機能を備えた医療機器に関する。
従来から、医療の分野において、人間や動物などの被検体を検査するための手持ち式の検査装置が用いられている。特許文献1には、操作者により片手で把持された状態において、被検体の眼にスリット光を照射し前眼部を検査することが可能な検査装置が開示されている。また、中国の公開公報である特許文献2には、2つ以上の絞りシートが設けられた回転式の絞り盤を用いることによって、光源からの光のスポットサイズを調整する構成が開示されている。
特許第4136620号 CN-A-101627898
ここで、特許文献2に示す従来の眼科用の検査装置においては、回転式の絞り盤の外周面に位置決め凹部を形成し、この位置決め凹部にリードの凸部が嵌まったときに位置決めとする構成としている。このような外周面に形成した位置決め凹部は、使用者が常に触れる箇所であることと、外部に晒されていることから、外的要因によって摩耗や破損のおそれがある。位置決め凹部が摩耗や破損を起こしてしまうと位置決めの効果が失われるおそれがある。また、外周面に設けた位置決め凹部に対して指を重ねて操作しようとしても力が伝わりづらいため、使用者が操作しづらい箇所であるという問題があった。
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、摩耗や破損に強く、使用者が操作し易い回転式の照射光調整ユニットを備えた医療機器を提供することを目的とする。
本発明に係る医療機器は、被検体に対して光を照射する照射系を備え、前記照射系は、光源と、当該光源からの照射光を調整する照射光調整ユニットと、を有し、前記照射光調整ユニットは、前記光源からの光軸に重ねて前記照射光を調整するための調整部を少なくとも1以上備えた概略円形の平面部と、当該平面部の外周部分から立ち上がった環状部とによって概略円筒形状に形成され、円筒の軸を回転軸として回転可能に構成されたターレットと、前記環状部の内周面を外向きに弾性力によって押圧して前記ターレットの回転を抑制する押圧部材と、を有することを特徴とする。
また、本発明に係る医療機器は、前記環状部は、前記内周面に少なくとも1以上の凹状又は凸状の位置決め部が形成されており、前記押圧部材は、前記ターレットが回転して前記位置決め部に到達したときに、押圧力が変化して前記ターレット外周面を操作する操作者の操作感覚が変化するように前記位置決め部と対応する構成を備えることを特徴としてもよい。
また、本発明に係る医療機器は、前記照射光調整ユニットの前記平面部は、種類の異なる複数の前記調整部を備えており、前記光源からの光軸に対して各調整部が重なる位置において前記ターレット外周面を操作する操作者の操作感覚が変化するように前記位置決め部を形成したことを特徴としてもよい。
また、本発明に係る医療機器は、前記照射系は、2つの前記照射光調整ユニットを有し、一の照射光調整ユニットの前記平面部は、周方向に移るに連れて径方向の開口幅が次第に変化する開口部からなるスリット長さ調整用絞りとしての調整部を少なくとも備え、他の照射光調整ユニットの前記平面部は、径方向の開口幅がそれぞれ異なる矩形状の開口部からなるスリット幅調整用絞りとしての調整部を複数備えており、前記一の照射光調整ユニットと前記他の照射光調整ユニットとの位置合わせによって、照射光としてのスリット光のスリット幅とスリット長さを調整可能とすることを特徴としてもよい。
本発明によれば、概略円筒形状のターレットの内周面を外向きに押圧部材の弾性力によって押圧して回転を抑制するように配置しているので、ターレットの外周面に何ら構成を必要としないという効果がある。また、内周面に凹状又は凸状の位置決め部を形成しているので、摩耗や破損によって位置決めの機構が損なわれる可能性を低減することが可能となる。また、照射光調整ユニットの平面部に複数種類の調整部を設けることで、照射光の調整を様々に行うことが可能となる。さらに、2つの照射光調整ユニットを組み合わせることで、例えば、スリット光の幅の調整とスリット光の長さの調整を異なる照射光調整ユニットで行うことで、スリット光のスリット幅とスリット長さを様々に調整することが可能となる。
本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する医療機器100の構成の一例を示す外観図である。 本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する医療機器100の構成の一例を示す外観図である。 本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する医療機器100の構成の一例を示す外観図である。 本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する医療機器100を操作者が片手で把持したときの外観図である。 本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する医療機器100における照射部10部分の構成の一例を表した断面図である。 本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する医療機器100における照射光調整ユニット13部分の構成の一例を表した断面図である。 本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する医療機器100におけるターレットの構成の一例を表した断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態に係る医療機器の例について説明する。本例に係る医療機器は、所謂スリットランプと呼ばれる、被検体としての眼(以下、「被検眼」と称する。)にスリット光を照射して、被検眼での散乱により生成した散乱光を観察することで被検眼の角膜や水晶体等を検査するための装置である。以下、医療機器が手持ち式のスリットランプである場合を例に説明する。
図1~図3は、本発明の実施の形態に対応する医療機器100の構成の一例を示す外観図である。医療機器100は、片手で把持した状態で操作することにより被検眼を検査するための装置である。図1~図3に示すように、医療機器100は、照射部10と、観察部20と、グリップ部30と、指掛部40と、人差し指側操作部50と、親指側操作部60と、ベース部70と、照射角度調整部80と、目盛部90とを備える。また、本例において、照射部10を照明光学系、観察部20を観察光学系と表現する場合があり、また、前記照明光学系を制御する制御部を内部に備えているものとして説明する。
照射部(照明光学系)10は、被検眼に対して照射光を照射する機能を有する。本例では、照射部10は、照射光として少なくともスリット光を被検眼に照射する機能を有し、さらにスポット光を照射する機能を有してもよい。照射部10は、例えば、照射筒11と、照射口12と、照射光調整ユニット13と、スイング部14と、別光源設置部15とからなる。照射筒11は、上述した特許文献1に記載されているようなスリット光を照射するための公知の構成が内部に配置される。本例では、照射筒11は、光源、コンデンサレンズ、スポット円盤、スリット円盤及び投光レンズを内部に備える。光源の例にはLEDがある。照射筒11では、光源から発された光がコンデンサレンズで集光された後にスリット円盤を通過しスリット光やスポット光が生成される。当該スリット光やスポット光は、照射口12に入射する。照射口12は、内部に配置される投光プリズムからなる。投光プリズムに入射したスリット光やスポット光は、方向を変え装置外部の被検眼方向へ照射される。照射光調整ユニット13は、操作者がターレット部分を回転させて光軸に重ねる調整部を様々に変更することで、照射光を調整するための操作部分である。スイング部14は、一端部分と照射筒11の下部に設けられ、当該照射筒11と所定の距離を空けて位置する他端部が後述する照射角度調整部80に接続される板状の部材からなる。なお、スイング部14における照射角度調整部80の外周に接する部分には、照射部10の回転角度を示すためのマーカが設けられる。
別光源設置部15は、スリット光とは異なる光源を設置するための構成であり、照射口12とは別に設けられる。別光源設置部15に設けられる光源としては、例えば、背景照明用光源と蛍光観察照明用光源とが考えられる。背景照明用光源としては、例えば、白色LEDが用いられ、蛍光観察照明用光源としては、例えば、青色LEDが用いられる。なお、背景照明用光源や蛍光観察照明用光源は、別光源設置部15に設けられる光源の一例であるので、これに限定されない。従来、スリット光やスポット光と同様の照射口から背景照明や蛍光観察照明の光が照射されていたが、スリット光やスポット光と蛍光観察照明や背景照明の光とを切り替える必要があり同時照射することができなかった。しかし、医療機器100に設けられた別光源設置部15には光源が直接設置されるため、スリット光やスポット光の照射時に背景照明や蛍光観察照明の光を照射可能な構成となる。結果として、例えばスリット光の照射の様子を被検者に対して説明するための撮影等(例えば被検体としての被検者の前眼部の背景照明を用いた撮影)に利用することが可能となる。また、背景照明や蛍光観察照明の光がスリット光やスポット光の光路とは異なる光路で生成されるため、スリットターレットの大きさより照射範囲が制限されることがなく、同一の光路で生成される場合と比較してより広範囲に蛍光観察照明や背景照明が当たるように光源を設置することが可能となる。また、図2に示すように、別光源設置部15は、照射口12から照射される光及び別光源設置部15から照射される光が常に概略同一方向を向くように設けられる。例えば、別光源設置部15は、照射口12の回転に合わせて同様に回転する。このような構成とすることで、スリット光やスポット光の照射方向を調整する際に蛍光観察照明や背景照明の方向調整を別途行う必要をなくし、結果として医療機器100の取り回し易さを向上させることが可能となる。
観察部(観察光学系)20は、照射部10から照射された照射光で被検眼を観察するための機能を有する。本例では、観察部20は、観察用筐体21と、右眼用接眼部22と、左眼用接眼部23と、変倍レバー24とを備える。観察用筐体21、右眼用接眼部22及び左眼用接眼部23は、上述した特許文献1に記載の公知の観察用光学系が内部で構成される。観察用光学系は、右眼での観察用と左眼での観察用とに分かれる。右眼での観察用光学系は、観察用筐体21及び右眼用接眼部22の内部で構成される。また、左眼での観察用光学系は、観察用筐体21及び左眼用接眼部23の内部で構成される。例えば、観察用光学系は、少なくとも対物レンズと、接眼プリズムと、レチクルレンズと、接眼レンズとからなる。照射部10からのスリット光が被検眼で散乱され散乱光として対物レンズに入射する。入射した散乱光は接眼プリズムと、レチクルレンズと、接眼レンズを通過し操作者が観察可能な光となる。変倍レバー24は、左右方向に動かすことにより対物レンズを前後方向に移動させ、被検眼の観察倍率を変更可能なレバーである。
グリップ部30は、片手の親指と人差し指側の4本の指(人差し指、中指、薬指及び小指が該当する。以下、「人差し指側の指」ともいう。)の少なくとも何れか1本との間で挟むように操作者が把持可能に設けられる。グリップ部30の形状は操作者が把持可能であれば特に限定されないが、略円筒形状が好ましい。本例では、グリップ部30は、図1~図3に示すように、観察用筐体21の下部に取り付けられ、円筒が反ったような形状をしている。以下、グリップ部30の中心軸が概略鉛直方向(図1~図3における上下方向)に向いた状態を「基準状態」というものとする。図1~図3に示されたグリップ部30の中心軸の方向は、概略鉛直方向であるものとする。従って、図1~図3に示された状態は基準状態である。
指掛部40は、グリップ部30を操作者が片手で把持したときに人差し指側の指のうち何れかに引っ掛かるように、当該グリップ部30に設けられている。ここで、人差し指側とは、グリップ部30の側面のうち、当該グリップ部30を把持したときに人差し指が接触し得る側をいう。また、指掛部40が指に引っ掛かるとは、指が指掛部40の荷重を受ける状態になることをいう。指掛部40の形状は、人差し指側の指のうち何れかに引っ掛かることが可能であれば特に限定されない。図1~図3に示す例では、指掛部40の形状は、グリップ部30の側面から鍔状に突出した形状である。グリップ部30に指掛部40が設けられることで、操作者は、人差し指側の指のうち何れかに指掛部40を引っ掛けてグリップ部30を把持することができる。従って、指掛部40により定められたグリップ部30を把持する手の理想的な位置で検査用の操作を操作者に安定して実行させることが可能となる。指掛部の形状例については後述する。
人差し指側操作部50は、検査の操作に用いられ、グリップ部30を操作者が片手で把持する際に指掛部40によって位置が定まる人差し指側の指のうち、予め操作に用いる指と想定した指が届く範囲内の位置に設けられる。予め操作に用いる指と想定した指は人差し指側の指のうち何れかであれば特に限定されないが、指掛部40が引っ掛かる指以外の指が好ましい。本例では、人差し指を操作に用いる指として想定している。また、指が届く範囲内の位置とは、指を動かして届く位置をいう。予め操作に用いる指と想定した指が届く範囲の位置の例には、グリップ部30を操作者が片手で把持する際に予め操作に用いる指と想定した指に対向するグリップ部30の位置がある。人差し指側操作部50は、例えばボタンやスイッチ等である。本例では、人差し指側操作部50は、押下している最中に照射部10の照射筒11内に配置された光源が発光し照射口12から光が照射されるスイッチである。
また、人差し指側操作部50は、指掛部40から荷重を受ける指よりも親指に近い指を操作用の指と想定して、当該操作用の指が届く範囲の位置に設けられてよい。荷重を受ける指よりも親指に近い指は、例えば基準状態において荷重を受ける指が中指である場合には人差し指である。このような構成とすることで、指掛部40からの荷重の影響が比較的少ない指でより安定して検査用の操作を行わせることが可能となる。
親指側操作部60は、被検眼の検査の操作に用いられ、グリップ部30を操作者が片手で把持する際に指掛部40によって位置が定まる親指が届く範囲内の位置に設けられる。親指側操作部60には、複数の操作箇所が設けられてもよい。操作箇所には、被検眼の検査に関する操作入力を行うためのボタンや種々のスイッチ、ダイヤル等の操作部材が設けられる。本例では、親指側操作部60の操作箇所に、操作部材として操作用ボタン61~63と、操作用ダイヤル64とが設けられている。操作用ボタン61~63は、例えば蛍光観察照明や背景照明のオン/オフ等、検査に関する種々の機能が割り当てられる。また、操作用ダイヤル64は、例えば照射部10の照射口12から照射されるスリット光の光量を調整する機能が割り当てられる。親指側操作部60が含む複数の操作用ボタンの操作箇所は、グリップ部30を操作者が片手で把持する際に指掛部40によって位置が定まる親指が届く範囲内の位置であれば特に限定されない。親指側操作部60が含む複数の操作部材の形状や大きさ、配置等の例については後述する。
ベース部70は、グリップ部30の下部に一端部分が取り付けられた板状の部材である。ベース部70の他端部分には、後述する照射角度調整部80が設けられる。
照射角度調整部80は、回転軸を基準として照射部10を回転させることにより照射光の照射角度を調整する部材である。本例では、照射角度調整部80は、ベース部70の他端部分に固定的に取り付けられる。また、本例では、照射角度調整部80は、スイング部14において照射筒11から所定の距離を空けた箇所に形成された孔に回動自在に取り付けられて、上面が露出した状態である。すなわち、ベース部70とスイング部14とが照射角度調整部80を介して接続され、スイング部14がベース部70に対して照射角度調整部80を基準に回動自在になっている。なお、照射角度調整部80は、例えば軸受により構成される。
目盛部90は、回転軸の上面に回転角度を示す目盛を設ける。具体的には、目盛部90は、照射部10により照射される照射光の照射角度に対応する目盛を回転軸の上面において円弧状に設ける。本例では、目盛部90は、スイング部14の照射角度調整部80を基準とした回転角度を、スイング部14に嵌った照射角度調整部80の上面において円弧状に示す目印として設けられる。目盛部90は詳細を後述する。
以上、医療機器100の構成及び外観の例について説明した。なお、医療機器100は、中心軸と平行な仮想平面であって指掛部40の位置を通る基準平面によって親指側と人差し指側を2分割した場合に、人差し指側に装置全体の重心が位置するように荷重バランスを構成した装置であってよい。このような荷重バランスとすることで、グリップ部30の手の握りが緩んでしまった場合でも医療機器100が指掛部40を基準として親指側から人差し指側の方向へ傾きが起こる。当該傾きは指掛部40を基準として起こるため、例えば基準状態において、指掛部40が指に引っ掛かった状態が維持される。結果として、手の握りが緩んだ場合でもグリップ部30を把持している状態をより容易に維持することが可能となる。
図4は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する医療機器100を操作者が片手で把持したときの外観図である。図4に示すように、グリップ部30は、操作者の手Hの親指と人差し指との間に挟むことにより把持されている。グリップ部30は、4本の指が位置する人差し指側(図4における前側)と1本の親指が位置する親指側(図4における後側)に分かれる。具体的には、人差し指側には、人差し指以外に中指、薬指及び小指が位置する。指掛部40は、人差し指側に設けられており、手Hの中指に引っ掛かっている。すなわち、図4において手Hの中指は、指掛部40の荷重を受ける状態である。手Hの人差し指は、人差し指側操作部50に接触しており操作が可能な状態である。また、手Hの親指は親指側操作部60に接触しており操作が可能な状態である。なお、一点鎖線Aを通り親指側と人差し指側とを2分割する平面が上述した基準平面である。本例の医療機器100は、基準平面によって親指側と人差し指側を2分割した場合の人差し指側に装置全体の重心が位置するように荷重バランスを構成した装置である。
ところで、本例における医療機器100は、照射部(照射系)10において、照射光を調整するための照射光調整ユニット13の構造に特徴を有するものである。以下、図5~図7を参照して、本例の医療機器100における照射光調整ユニット13の詳細な構成について説明する。なお、以下の説明においては、照射光調整ユニット13を2組設けた場合を例に説明するが、これはあくまで一例であり、採用する照射光調整ユニット13の個数や、個々の照射光調整ユニット13に採用する調整部133の種類については様々に設定可能である。
図5は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する医療機器100における照射部10部分の構成の一例を表した断面図である。
図5に示すように、本例の医療機器100における照射部10は、光源から光が通過する光軸の途中に、照射光調整ユニット13を備えることを特徴とする。照射光調整ユニット13は、主として、ターレット131と、押圧部材132とで構成されている。図5に示す例では、種類の異なる2組の照射光調整ユニット13を採用しており、一方の照射光調整ユニット13が備えるターレット131aと、他方の照射光調整ユニット13が備えるターレット131bとは、それぞれに設定される調整部133の種類が異なる。
図6は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する医療機器100における照射部10部分の構成の一例を表した断面図である。この図6は、図5におけるA-A’線断面を上方から観察した様子を表している。この図6では、ターレット131aを備える一方の照射光調整ユニット13の内部構造が表されている。
図6に示すように、照射光調整ユニット13は、主として、ターレット131と、押圧部材132とで構成されている。
ターレット131は、概略円形の平面部と、当該平面部の外周部分から立ち上がった環状部とによって概略円筒形状に形成される。また、ターレット131は、円筒の軸部分に設けたボス135部分を用いて回動自在に固定することで、回転可能に設置される。
押圧部材132は、ターレット131の環状部の内周面を外向きに弾性力によって押圧してターレット131の回転を抑制するように設置される。図6に示す押圧部材132は、ターレット131の環状部の内周面に接しながら回転するローラー部132aと、ローラー部132aをターレット131の環状部の内周面に押圧するための弾性部132b(図6の例では、板ばねを採用)とで構成される。弾性部132bの一端にローラー部132aが設けられ、弾性部132bの他端は弾性力を発揮させるために所定箇所に固定される。
調整部133は、光源からの光軸に重ねて照射光を調整するための構成である。調整部133は、ターレット131の平面部に少なくとも1つ以上設けられる。図6に示すターレット131aにおいては、径方向の開口幅がそれぞれ異なる矩形状の開口部からなるスリット幅調整用絞りとしての3つの調整部133aを設けており、また、照射光に対して調整を行わないための開口部としての調整部133bを設けている。
なお、調整部133は、照射光を調整するためのものであれば様々なものが採用し得る。ターレット131aで採用しているスリット光を生成するための絞りとしての調整部であってもよいし、ターレット131bで採用している通過する光の幅やサイズを調整する絞りとしての調整部であってもよいし、これ以外にも、蛍光フィルタ、偏光フィルタなどを調整部として採用することも可能である。
また、ターレット131の環状部の内周面には、位置決め部134が複数箇所に形成されている。位置決め部134は、凹状又は凸状に形成される。本例では、円弧状に凹部を形成している。この位置決め部134は、ターレットが回転して押圧部材132が位置決め部134に到達したときに、押圧力が変化して操作者の操作感覚が変化するように構成することが好ましい。本例では、押圧部材132の先端部分を、環状部の内周面に接しながら回転するローラー部132aとして構成し、ローラー部132aの外周部分の円弧の大きさと位置決め部134の凹部の円弧の大きさを略一致させておくことで、押圧部材132の先端のローラー部132aが嵌まったときに操作者の操作感覚が変化して、位置が定まったことを操作者に伝える機能を果たす。
なお、本例では、位置決め部134として凹部を採用し、凹部にローラー部132aの外周部分の円弧が嵌まったときに操作者の操作感覚が変化して位置が定まったことを操作者に伝える構成としているが、位置決め部134と押圧部材132との関係は、操作者の操作感覚が変化して位置が定まったことを操作者に伝え得る構成であればどのようなものであってもよい。例えば、位置決め部134として凸部を採用し、押圧部材132の先端に凹部を採用して、これらが嵌め合わさる構成であってもよい。
図7は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する医療機器100におけるターレットの構成の一例を表した断面図である。この図7は、図5において上下に2段に設置する2つの照射光調整ユニット13のうち、下側の照射光調整ユニット13を構成するターレット131bの表面と裏面をそれぞれ表している。
図7に示すように、ターレット131bは、図6に示したターレット131aとは異なる種類の調整部133cと133dとを備えている。調整部133cは、周方向に移るに連れて径方向の開口幅が次第に変化する開口部からなるスリット長さ調整用絞りとして機能する。この調整部133cは、平面視したときに所謂勾玉のような形状をしており、ターレット131bを回転させたときに、光軸と重なる箇所の径方向の開口幅が変化するため、光源からの光の通過する範囲を適宜調整することが可能となる。この調整部133cは、位置決め部134による位置決めは行わずに、押圧部材132によって回転が抑制された状態において無段階調整によって径方向の開口幅を選択する構成としてもよい。また、調整部133dは、光源からの光のスポットサイズを調整するために円形の開口部として構成されている。図7の例では、スポットサイズの異なる2つの調整部133dを設けている。なお、図7に示すターレット131bも、内周面に位置決め部134が複数箇所に形成されており、押圧部材132によって回転を抑制しつつ、押圧部材132の先端のローラー部132aが嵌まったときに操作者の操作感覚が変化して、位置が定まったことを操作者に伝える構成となっている点は、図6に示すターレット131aと同様である。
以上のような構成において、一方の照射光調整ユニット13のターレット131aを操作して3つの調整部133aのうちの何れかを選択して光軸に重ねることで、スリット光を生成するとともにそのスリット幅を選択する。また、他方の照射光調整ユニット13のターレット131bを操作して調整部133cのうちの何れかの箇所の径方向の開口幅を選択して光軸に重ねることで、スリット光の長さを調整する。このように、ターレット131aの操作とターレット131bの操作の組み合わせによって、スリット光のスリット幅とスリット長さを調整することができる。
また、照射光調整ユニット13を構成する円筒形状のターレット131a、ターレット131bそれぞれの環状部の内周面に対して押圧部材132を押し当てて押圧して回転を抑制する構成とし、位置決め部134と押圧部材132とによって操作者の操作感覚が変化する箇所を設けることで位置が定まったことを操作者に伝える構成としている。このような構成とすることで、ターレット131a及びターレット131bの外周面に回転抑制や位置決めのための構成を設ける必要がないため、ターレット131の外周面に対する設計の自由度が高まる。例えば、操作者に対して位置を知らせる案内表示を外周面に表示させる際に、凹部等が形成されていないことで案内表示が付け易く、かつ、付けた案内表示が操作者から見易いという効果が得られる。
なお、本例においては、医療機器の例としてスリットランプを用いて説明したが、これに限定されるものではなく、被検眼に対して光を照射する機能を備えた医療機器であれば、本例と同様の構成を備えた照射光調整ユニットを採用し得る。
以上のように、本発明に係る医療機器によれば、被検眼に対して光を照射する照射系を備え、照射系は、光源と、当該光源からの照射光を調整する照射光調整ユニットと、を有し、照射光調整ユニットは、光源からの光軸に重ねて照射光を調整するための調整部を少なくとも1以上備えた概略円形の平面部と、当該平面部の外周部分から立ち上がった環状部とによって概略円筒形状に形成され、円筒の軸を回転軸として回転可能に構成されたターレットと、環状部の内周面を外向きに弾性力によって押圧してターレットの回転を抑制する押圧部材と、を有するように配置したので、概略円筒形状のターレットの内周面を外向きに押圧部材の弾性力によって押圧して回転を抑制するように配置しているので、ターレットの外周面に何ら構成を必要としないという効果がある。
また、環状部は、内周面に少なくとも1以上の凹状又は凸状の位置決め部が形成されており、押圧部材は、ターレットが回転して位置決め部に到達したときに、押圧力が変化してターレット外周面を操作する操作者の操作感覚が変化するように位置決め部と対応する構成を備えるように配置したので、内周面に凹状又は凸状の位置決め部を形成しているため、摩耗や破損によって位置決めの機構が損なわれる可能性を低減することが可能となる。
また、照射光調整ユニットの平面部は、種類の異なる複数の調整部を備えており、光源からの光軸に対して各調整部が重なる位置においてターレット外周面を操作する操作者の操作感覚が変化するように位置決め部を形成したので、照射光調整ユニットの平面部に複数種類の調整部を設けることで、照射光の調整を様々に行うことが可能となる。
また、照射系は、2つの照射光調整ユニットを有し、一の照射光調整ユニットの平面部は、周方向に移るに連れて径方向の開口幅が次第に変化する開口部からなるスリット長さ調整用絞りとしての調整部を少なくとも備え、他の照射光調整ユニットの平面部は、径方向の開口幅がそれぞれ異なる矩形状の開口部からなるスリット幅調整用絞りとしての調整部を複数備えており、一の照射光調整ユニットと他の照射光調整ユニットとの位置合わせによって、照射光としてのスリット光のスリット幅とスリット長さを調整可能としたので、スリット光のスリット幅とスリット長さを様々に調整することが可能となる。
100 医療機器
10 照射部
11 照射筒
12 照射口
13 照射光調整ユニット
14 スイング部
15 別光源設置部
15a 背景照明照射口
15b 蛍光観察照明照射口
15c 背景照明用光源
15d 蛍光観察照明用光源
15e 基板
20 観察部
21 観察用筐体
22 右眼用観察部
23 左眼用観察部
24 変倍レバー
30 グリップ部
40 指掛部
50 人差し指側操作部
60 親指側操作部
61~63 操作用ボタン
64 操作用ダイヤル
70 ベース部
80 照射角度調整部
90 目盛部
131、131a、131b ターレット
132 押圧部材
132a ローラー部
132b 弾性部
133、133a~133d 調整部
134 位置決め部
135 ボス

Claims (4)

  1. 被検体に対して光を照射する照射系を備え、
    前記照射系は、光源と、当該光源からの照射光を調整する照射光調整ユニットと、を有し、
    前記照射光調整ユニットは、
    前記光源からの光軸に重ねて前記照射光を調整するための調整部を少なくとも1以上備えた概略円形の平面部と、当該平面部の外周部分から立ち上がった環状部とによって概略円筒形状に形成され、円筒の軸を回転軸として回転可能に構成されたターレットと、
    前記環状部の内周面を外向きに弾性力によって押圧して前記ターレットの回転を抑制する押圧部材と、
    を有する
    ことを特徴とする医療機器。
  2. 前記環状部は、前記内周面に少なくとも1以上の凹状又は凸状の位置決め部が形成されており、
    前記押圧部材は、前記ターレットが回転して前記位置決め部に到達したときに、押圧力が変化して前記ターレット外周面を操作する操作者の操作感覚が変化するように前記位置決め部と対応する構成を備える
    ことを特徴とする請求項1記載の医療機器。
  3. 前記照射光調整ユニットの前記平面部は、種類の異なる複数の前記調整部を備えており、
    前記光源からの光軸に対して各調整部が重なる位置において前記ターレット外周面を操作する操作者の操作感覚が変化するように前記位置決め部を形成した
    ことを特徴とする請求項2に記載の医療機器。
  4. 前記照射系は、2つの前記照射光調整ユニットを有し、
    一の照射光調整ユニットの前記平面部は、周方向に移るに連れて径方向の開口幅が次第に変化する開口部からなるスリット長さ調整用絞りとしての調整部を少なくとも備え、
    他の照射光調整ユニットの前記平面部は、径方向の開口幅がそれぞれ異なる矩形状の開口部からなるスリット幅調整用絞りとしての調整部を複数備えており、
    前記一の照射光調整ユニットと前記他の照射光調整ユニットとの位置合わせによって、照射光としてのスリット光のスリット幅とスリット長さを調整可能とする
    ことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の医療機器。
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